JP2011226477A - 高温ガス経路構成部品用シール部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス・タービン・システムにおける高温ガス経路構成部品に対するシール部材を提供する。
【解決手段】シール部材100は、第1のシール・ピン112、第1のシール・ピン112から離間に配置された第2のシール・ピン114、および少なくとも1つの横材120を備えている。少なくとも1つの横材120は、第1の端部122および第2の端部124を有し、第1の端部122において第1のシール・ピン112に、第2の端部124において第2のシール・ピン114に接合されていても良い。少なくとも1つの横材120は、シール部材100が遠心力を受けたときに、第1および第2のシール・ピン112、114を強制的に離すように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】シール部材100は、第1のシール・ピン112、第1のシール・ピン112から離間に配置された第2のシール・ピン114、および少なくとも1つの横材120を備えている。少なくとも1つの横材120は、第1の端部122および第2の端部124を有し、第1の端部122において第1のシール・ピン112に、第2の端部124において第2のシール・ピン114に接合されていても良い。少なくとも1つの横材120は、シール部材100が遠心力を受けたときに、第1および第2のシール・ピン112、114を強制的に離すように構成されている。
【選択図】図3
Description
本明細書で開示する主題は一般的に、高温ガス経路構成部品に関し、より具体的には、高温ガス経路構成部品をシールするためのシール部材に関する。
ガス・タービン・システムは、発電などの分野において広く用いられている。従来のガス・タービン・システムは、圧縮機、燃焼器、およびタービンを備えている。ガス・タービン・システムの動作中に、システム内の種々の構成部品は高温流れにさらされる。構成部品(高温ガス経路構成部品として知られる)の多くは、ガス・タービン・システムの軸の周りに環状アレイに配置されている。さらに、構成部品の多くは、他の構成部品に隣接して、環状アレイにまたは他の位置に配置されている。たとえば、ガス・タービン・ブレードおよびノズルは、シャフトの周りに環状アレイに配置されている。多くの場合に、隣接する構成部品間にギャップが存在する。これらのギャップが原因で、高温ガス経路から高温流れが漏れ得る場合があり、その結果、ガス・タービン・システムの性能、効率、および電力出力が低下する。
さらに、高温流れは温度が高い方が一般的に、ガス・タービン・システムの性能、効率、および電力出力が高まるため、高温ガス経路構成部品を冷却して、ガス・タービン・システムが温度が高い状態で動作できるようにしなければならない。種々のガス・タービン・システム構成要素を冷却するための種々の方策が、当該技術分野で知られている。たとえば、冷却媒体を圧縮機から送って、種々の高温ガス経路構成部品に与えても良い。しかし、隣接する構成部品間にギャップがあるために、冷却媒体が構成部品から漏れて高温流れと混合し得る場合があり、その結果、ガス・タービン・システムの性能、効率、および電力出力がさらに低下する。
漏れおよび混合に起因するガス・タービン・システムの損失を防止するための種々の方策が、当該技術分野で知られている。たとえば、種々の隣接する高温ガス経路構成部品(たとえば隣接する動翼)間のギャップをシールするために、シール・ピンが用いられている。しかし、ガス・タービン・システム内で用いる高温ガス経路流れの温度が上がると、また高温ガス経路構成部品がガス・タービン・システム内の動きを受けると、これらのシーリング・メカニズムはもはや、ギャップをシールして漏れおよび混合を防止することに効果的ではない場合がある。たとえば、隣接する高温ガス経路構成部品が、互いに対して半径方向に、周方向に、および軸方向に動くか、またはシャフトの周りの回転に起因する高い遠心力を受けると、高温ガス経路構成部品内のシール・ピンは、これらの動きに適切に応答しない場合があり、その結果、隣接する高温ガス経路構成部品間のギャップを効果的にシールしない場合がある。
したがって、高温ガス経路構成部品内および部品間のギャップをシールするためのシール部材が望ましいであろう。さらに、シール部材として、高温ガス経路構成部品の動きに応答して、効果的なシールを維持するものが優位であろう。
本発明の態様および優位性は、一つには以下の説明で述べるか、または説明から明らかな場合があるか、または本発明の実施を通して習得される場合がある。
一実施形態においては、ガス・タービン・システムにおける高温ガス経路構成部品に対するシール部材が提供される。シール部材は、第1のシール・ピン、第1のシール・ピンから離間に配置された第2のシール・ピン、および少なくとも1つの横材を備える。少なくとも1つの横材は、第1の端部および第2の端部を有し、また第1の端部において第1のシール・ピンに、第2の端部において第2のシール・ピンに接合されていても良い。少なくとも1つの横材は、シール部材が遠心力を受けたときに、第1および第2のシール・ピンを強制的に離すように構成されている。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および優位性は、以下の説明および添付の請求項を参照してより良好に理解される。添付図面は、本明細書に取り入れられその一部を構成するものであるが、本発明の実施形態を例示し、また説明とともに、本発明の原理を説明する働きをする。
本発明の完全で実施可能な程度の開示、たとえばそのベスト・モードが、当業者に向けられているが、本明細書で説明されている。本明細書では添付図に言及している。
ガス・タービン・システムの概略図である。
本開示の一実施形態によるガス・タービン・システムのタービン部分の側断面図である。
本開示の一実施形態による動翼アセンブリの斜視図である。
本開示の一実施形態による動翼アセンブリの平面図である。
本開示の別の実施形態による動翼アセンブリの平面図である。
本開示の一実施形態による部分的なロータ・アセンブリの断面図である。
本開示の別の実施形態による部分的なロータ・アセンブリの断面図である。
本開示のさらに別の実施形態による部分的なロータ・アセンブリの断面図である。
本開示の一実施形態によるシール部材の平面図である。
本開示の別の実施形態によるシール部材の平面図である。
本開示のさらに別の実施形態によるシール部材の平面図である。
本発明の実施形態について詳細に述べる。実施形態の1または複数の例が図面に例示されている。各例は、本発明の説明として与えられており、本発明を限定するものではない。実際には、当業者には明らかであるように、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、種々の変更および変形を本発明において行なうことができる。たとえば、一実施形態の一部として例示または記載される特徴を別の実施形態と用いて、さらに他の実施形態をもたらすことができる。したがって、本発明は、添付の請求項およびそれらの均等物の範囲に入る変更および変形に及ぶことが意図されている。
図1はガス・タービン・システム10の概略図である。システム10は、圧縮機12、燃焼器14、およびタービン16を備えていても良い。さらに、システム10は、複数の圧縮機12、燃焼器14、およびタービン16を備えていても良い。圧縮機12およびタービン16は、シャフト18によって結合されていても良い。シャフト18は、単一シャフトであっても良いし、複数のシャフト・セグメントが互いに結合されてシャフト18を形成するものであっても良い。
タービン16は複数のタービン段を備えていても良い。たとえば、一実施形態においては、タービン16は、図2に示すように、3つの段を有していても良い。たとえば、第1のタービン段16が、周方向に離間に配置された複数のノズル21および動翼22を備えていても良い。ノズル21は、シャフト18の周りに周方向に配置および固定されていても良い。動翼22は、シャフト18の周りに周方向に配置されてシャフト18に結合されていても良い。第2のタービン段16が、周方向に離間に配置された複数のノズル23および動翼24を備えていても良い。ノズル23は、シャフト18の周りに周方向に配置および固定されていても良い。動翼24は、シャフト18の周りに周方向に配置されてシャフト18に結合されていても良い。第3のタービン段16が、周方向に離間に配置された複数のノズル25および動翼26を備えていても良い。ノズル25は、シャフト18の周りに周方向に配置および固定されていても良い。動翼26は、シャフト18の周りに周方向に配置されてシャフト18に結合されていても良い。種々の段のタービン16が、タービン16において高温のガス流28の経路内に配置されていても良い。当然のことながら、タービン16は、3段に限定されず、タービン技術において知られる任意の数の段を有していても良い。
図3〜5に示すように、動翼22、24、26はそれぞれ、動翼アセンブリ30を備えていても良い。動翼アセンブリ30は、たとえば、プラットフォーム32、翼34、およびシャンク36を備えていても良い。翼34は、プラットフォーム32から半径方向外側に延びていても良い。シャンク36は、プラットフォーム32から半径方向内側に延びていても良い。
動翼アセンブリ30はさらに、ダブテール38を備えていても良い。ダブテール38は、シャンクから半径方向内側に延びていても良い。実施形態の典型的な態様においては、ダブテール38は、動翼アセンブリ30をシャフト18に結合させるように構成されていても良い。たとえば、ダブテール38は、動翼アセンブリ30を、シャフト18上に配置されたロータ・ディスク(図示せず)に固定しても良い。こうして、複数の動翼アセンブリ30を、シャフト18の周りに周方向に配置してシャフト18に結合し、ロータ・アセンブリ20を形成しても良い。
シャンク36は、圧力側側壁42、吸引側側壁44、上流側側壁46、および下流側側壁48を備えていても良い。シャンク36の上流側側壁46は、外部表面62、内部表面64、圧力側表面66、および吸引側表面68を備えていても良い。シャンク36の下流側側壁48は、外部表面72、内部表面74、圧力側表面76、および吸引側表面78を備えていても良い。
上流側側壁46および下流側側壁48(たとえば内部表面64および74)が、対応する内部開口部56および58を画定していても良い。開口部56および58は、シール部材100を収容するために設けても良い。たとえば、開口部56および58を設けることで、シール部材100の横材120を第1のシール・ピン112と第2のシール・ピン114とに接合してそれらの間に概ね配置できるようにしても良い。これについては以下に詳細に説明する。
動翼アセンブリ30はさらに、シール部材100を備えていても良い。シール部材100は、概ねシャンク36内にまたはそれに隣接して配置しても良い。シール部材100によって、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のシールをもたらしても良い。たとえば、図3〜8に示すように、シール部材100によって、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80をシールしても良い。さらに、シール部材100に遠心力91が加わると、たとえばシステム10が動作して動翼アセンブリ30がシャフト18の周りに回転90している間、シール部材100によって付加的なシール力が、隣接する動翼アセンブリに与えられるために、ギャップ80のシーリングが高まる。ギャップ80をシールすることによって、シール部材100は、動翼アセンブリ30間および内での高温ガス流28の吸い込みを防止する場合がある。さらに、シール部材100は、動翼アセンブリ30から冷却流が漏れることを防止する場合がある。
しかし当然のことながら、シール部材100の典型的な実施形態を動翼アセンブリ30内で用いても良いが、本開示のシール部材100は、動翼アセンブリ30内の応用例に限定されない。たとえば、本開示のシール部材100は、任意の構成部品であって、回転力または遠心力を受け、構成部品内のギャップ、または構成部品−隣接する構成部品間のギャップをシールする必要がある構成部品とともに用いても良い。
シール部材100は、たとえば、第1のシール・ピン112と第2のシール・ピン114とを備えていても良い。第1のシール・ピン112は、上流側側壁46に隣接して配置されていても良い。たとえば、一実施形態においては、第1のシール・ピン112は、上流側側壁46の吸引側表面68に隣接して配置されていても良い。あるいは、第1のシール・ピン112は、上流側側壁46の圧力側表面66に隣接して配置されていても良い。さらに、第1のシール・ピン112は、上流側側壁46において画定される通路113内に配置されていても良い。一実施形態においては、通路113は、上流側側壁46の吸引側表面68において画定されていても良い。あるいは、第1のシール・ピン112は、上流側側壁46の圧力側表面66において画定されていても良い。
第1のシール・ピン112は、隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしても良い。たとえば、図5に示すような一実施形態においては、動翼アセンブリ30の上流側側壁46の吸引側表面68は通路113を画定していても良く、一方で、隣接する動翼アセンブリ30の上流側側壁46の圧力側表面66は、通路113を画定していなくても良い。第1のシール・ピン112が、動翼アセンブリ30内に画定される通路113内に配置されて、隣接する動翼アセンブリ30の圧力側表面66に隣接していても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
あるいは、図3および4に示すように、動翼アセンブリ30の上流側側壁46の圧力側表面66は通路113を画定していても良く、一方で、隣接する動翼アセンブリ30の上流側側壁46の吸引側表面68は通路113を画定していなくても良い。第1のシール・ピン112が、動翼アセンブリ30内に画定される通路113内に配置されて、隣接する動翼アセンブリ30の吸引側表面68に隣接していても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
あるいは、動翼アセンブリ30の上流側側壁46の圧力側表面66と、隣接する動翼アセンブリ30の上流側側壁46の吸引側表面68との両方が、通路113を画定しても良いし、または動翼アセンブリ30の上流側側壁46の吸引側表面68と、隣接する動翼アセンブリ30の上流側側壁46の圧力側表面66との両方が、通路113を画定しても良い。第1のシール・ピン112を、動翼アセンブリ30内に画定される通路113内に配置しても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
第2のシール・ピン114を、下流側側壁48に隣接して配置しても良い。たとえば、一実施形態においては、第2のシール・ピン114を、下流側側壁48の吸引側表面78に隣接して配置しても良い。あるいは、第2のシール・ピン114を、下流側側壁48の圧力側表面76に隣接して配置しても良い。さらに、第2のシール・ピン114を、下流側側壁48内に画定される通路115内に配置しても良い。一実施形態においては、通路115を下流側側壁48の吸引側表面78内に画定しても良い。あるいは、第2のシール・ピン114を下流側側壁48の圧力側表面76内に画定しても良い。
第2のシール・ピン114は、隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしても良い。たとえば、図5に示すような一実施形態においては、動翼アセンブリ30の下流側側壁48の吸引側表面78が通路115を画定していても良く、一方で、隣接する動翼アセンブリ30の下流側側壁48の圧力側表面76は通路115を画定していなくても良い。第2のシール・ピン114が、動翼アセンブリ30内に画定される通路115内に配置されて、隣接する動翼アセンブリ30の圧力側表面76に隣接していても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
あるいは、図3および4に示すように、動翼アセンブリ30の下流側側壁48の圧力側表面76が通路115を画定していても良く、一方で、隣接する動翼アセンブリ30の下流側側壁48の吸引側表面78は通路115を画定していなくても良い。第2のシール・ピン114が、動翼アセンブリ30内に画定される通路115内に配置されて、隣接する動翼アセンブリ30の吸引側表面78に隣接していても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
あるいは、動翼アセンブリ30の下流側側壁48の圧力側表面76と、隣接する動翼アセンブリ30の下流側側壁48の吸引側表面78との両方が、通路115を画定しても良いし、または動翼アセンブリ30の下流側側壁48の吸引側表面78と、隣接する動翼アセンブリ30の下流側側壁48の圧力側表面76との両方が、通路115を画定しても良い。第2のシール・ピン114を、動翼アセンブリ30内に画定される通路115内に配置しても良く、その結果、動翼アセンブリ30−隣接する動翼アセンブリ30間のギャップ80を概ねシールしていても良い。
シール部材100はさらに、少なくとも1つの横材120を備えていても良い。横材120は、第1の端部122と第2の端部124とを有していても良い。横材120は、第1の端部122において第1のシール・ピン112に、第2の端部124において第2のシール・ピン114に接合していても良い。さらに、シール部材100は、複数の横材120(たとえば、2つの横材120、3つの横材120、または任意の数の横材120など)を備えていても良い。
横材120を、シール部材100が遠心力91を受けたときに強制的に第1および第2のシール・ピン112および114を離すように構成しても良い。これを図6〜8に示す。たとえば、典型的な実施形態においては、横材120は略アーチ形であっても良い。図3〜5に示すように、たとえば、動翼アセンブリ30に含まれる横材120は、第1のシール・ピン112と第2のシール・ピン114との間で半径方向内側にプラットフォーム32から離れるように延びていても良い。さらに、シール・ピン112および114の位置を概ね、半径方向に互いの方に延びるか、半径方向に互いと平行に延びるか、または半径方向に互いから離れるように延びるように、設定しても良い。動翼アセンブリ30(したがってシール部材100)は、シャフト18の周りに動翼アセンブリ30が回転90することによって生じる遠心力91を受けても良い。遠心力91は、横材120を半径方向外側にプラットフォーム32の方に強制的に押しても良い。横材120が強制的に半径方向外側に押されたときに、横材120が強制的に第1および第2のシール・ピン112および114を離して、第1および第2のシール・ピン112および114がギャップ80に対するシールをもたらしても良い。
あるいは、横材120は、概ねまっすぐで非アーチ形であっても良い。さらに、シール・ピン112および114の位置を概ね、半径方向に互いから離れて延びるように設定しても良い。たとえば、シール・ピン112および114のシャンク36内における位置を概ね、シャンク36を通って半径方向にプラットフォーム32の方に延びるときに互いから離れて延びるように設定しても良い。その結果、遠心力91が強制的に横材120を半径方向外側にプラットフォーム32の方に押しても良く、その結果、横材120が強制的に第1および第2のシール・ピン112および114を離して、第1および第2のシール・ピン112および114がギャップ80に対するシールをもたらしても良い。
典型的な実施形態においては、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114は略同一平面上にあっても良い。たとえば、上流側側壁46および下流側側壁48のそれぞれの吸引側表面68および78、または上流側側壁46および下流側側壁48のそれぞれの圧力側表面66および76、または通路113および115は、略同一平面上にあっても良い。第1および第2のシール・ピン112および114は、吸引側表面68および78または圧力側表面66および76に隣接して配置しても良いし、通路113および115内に配置しても良く、その結果、略同一平面上にあっても良い。
典型的な実施形態においては、横材120は、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114と略同一平面上にあっても良い。これを図6に示す。しかしその代わりに、横材120は、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114と略非同一平面であっても良い。これを図7および8に示す。
たとえば、1つの典型的な実施形態においては、図7に示すように、横材120は、第1のピン112と第2のピン114との間で接線方向外側に延びていても良い。シール部材100が動翼アセンブリ30内に含まれているとき、たとえば、横材120は、接線方向外側にシャンク36から隣接する動翼アセンブリ30の方に延びていても良い。シール部材100が遠心力91を受けると、たとえば、シール部材100が、遠心力91を受ける動翼アセンブリ30内に含まれるときなどに、横材120は、内側へずれたモーメント92を第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114上に及ぼしても良い。たとえば、シール部材100が動翼アセンブリ30内に含まれているときに、横材120は強制的に第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114を、動翼アセンブリ30の上流側側壁46および下流側側壁48の方に押しても良い。さらに、たとえば、図7に示す実施形態においては、横材120は強制的に、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114を通路113および115の方に押しても良い。
別の典型的な実施形態においては、図8に示すように、横材120は、第1のピン112と第2のピン114との間で接線方向内側に延びていても良い。シール部材100が動翼アセンブリ30内に含まれているとき、たとえば、横材120は、接線方向内側にシャンク36の方に、隣接する動翼アセンブリ30から離れるように延びていても良い。シール部材100が遠心力91を受けるとき、たとえば、シール部材100が、遠心力91を受ける動翼アセンブリ30内に含まれているときなどに、横材120は、外側へずれたモーメント94を第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114上に及ぼしても良い。たとえば、シール部材100が動翼アセンブリ30内に含まれているときに、横材120は強制的に、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114を動翼アセンブリ30の上流側側壁46および下流側側壁48から離して、隣接する動翼アセンブリ30の上流側側壁46および下流側側壁48の方に押しても良い。さらに、たとえば、図8に示す実施形態においては、横材120は強制的に、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114を通路113および115から離しても良い。
当然のことながら、シール・ピン112および114および横材120の断面は、任意の幾何学的な形状を伴うものであっても良い。たとえば、一実施形態においては、シール・ピン112および114および横材120は、略環状または長円形断面を有していても良い。あるいは、シール・ピン112および114および横材120は、略矩形または四角形断面を有していても良い。あるいは、シール・ピン112および114および横材120は、略三角形断面を有していても良いし、任意の多角形形状を伴う断面を有していても良い。さらに、シール・ピン112および114および横材120が略環状または長円形断面を有しているときは、それらは以下に説明する直径(たとえば横材120の直径127)を有していても良い。代替的に、シール・ピン112および114および横材120が略矩形、四角形、三角形、または多角形断面を有しているときは、それらは幅を有していても良い。したがって、本開示の目的上、用語直径は、略環状または長円形断面の直径を指す場合もあるし、任意の他の断面形状の幅を指す場合もある。
横材120は一般的に、長さ125および直径127を有していても良い。典型的な実施形態においては、図3、4、5および9に示すように、直径127は、横材120の長さ125の全体に渡って略一定であっても良い。しかしその代わりに、直径127は横材120の長さ125を通してテーパになっていても良い。たとえば、図10に示すような一実施形態においては、直径127は、横材120が第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114から離れるように延びたときに、横材120の長さ125を通して小さくなっても良い。この実施形態においては、第1のシール・ピン112と第2のシール・ピン114との間の横材120の中間点126の直径127は、横材120の第1の端部122および第2の端部124より小さくても良い。別の実施形態においては、図11に示すように、直径127は、横材120が第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114から離れるように延びたときに、横材120の長さ125を通して大きくなっても良い。この実施形態においては、第1のシール・ピン112と第2のシール・ピン114との間の横材120の中間点126の直径127は、横材120の第1の端部122および第2の端部124より大きくても良い。
さらに当然のことながら、第1の端部122および第2の端部124は同じ直径127を有している必要はなく、横材120は、長さ125を通して第1の端部122から第2の端部124へテーパになっていても良い。たとえば、第1の端部122の直径127が第2の端部124より大きくても良いし、第2の端部124の直径127が第1の端部122より大きくても良い。さらに、直径127は、横材120の長さ125を通して第1の端部122から第2の端部124へと大きくなっていても良いし、または直径127は、横材120の長さ125を通して第1の端部122から第2の端部124へと小さくなっていても良い。さらに、横材120の直径127は、横材120の任意の部分の全体を通して、テーパになっていても良いし一定のままであっても良い。
第1のシール・ピン112、第2のシール・ピン114、および横材120は一般的に、高温金属合金または超合金から形成されていても良いし、任意の他の好適な高温または高張力材料から形成されていても良い。たとえば、種々の実施形態においては、合金または超合金は、ニッケル系、コバルト系、または鋼鉄系であっても良いし、任意の他の金属または金属合金もしくは超合金であっても良い。1つの典型的な実施形態においては、第1のシール・ピン112、第2のシール・ピン114、および横材120は、単一の構成部品であっても良い。たとえば、第1のシール・ピン112、第2のシール・ピン114、および横材120を、単一片として鋳造しても良い。しかしその代わりに、第1のシール・ピン112、第2のシール・ピン114、および横材120は、別個の構成部品であっても良い。さらに、当然のことながら、構成部品のうちのいくつかが単一の構成部品であっても良く、一方で他は別個であっても良い。
さらに、典型的な実施形態においては、横材120(たとえば第1の端部122および第2の端部124)を、第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114に接合しても良い。一実施形態においては、前述したように、横材120の第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114への接合を、横材120、第1のシール・ピン112、および第2のシール・ピン114を単一の構成部品として鋳造することによって行なっても良い。代替的に、横材120の第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114への接合を、任意の接合処理、たとえば、溶接、蝋付け、ハンダ付け、粘着結合、拡散接合、または機械的接合(たとえばボルト締め)などによって行なっても良い。さらに、典型的な実施形態においては、横材120を第1のシール・ピン112および第2のシール・ピン114に接合することを、すみ肉継手(図9に示す)、角継手、T継手、または任意の他の継手もしくは接合技術によって行なっても良い。
この書面の説明では、実施例を用いて、本発明を、ベスト・モードも含めて開示するとともに、どんな当業者も本発明を実施できるように、たとえば任意の装置またはシステムを作りおよび用いること、ならびに取り入れた任意の方法を実行することができるようにしている。本発明の特許可能な範囲は、請求項によって定められるとともに、当業者に想起される他の実施例を含んでいても良い。このような他の実施例は、請求項の文字通りの言葉使いと違わない構造要素を含むか、または請求項の文字通りの言葉使いとの差が非実質的である均等な構造要素を含む場合には、請求項の範囲内であることが意図されている。
Claims (10)
- ガス・タービン・システム(10)における高温ガス経路構成部品に対するシール部材(100)であって、
第1のシール・ピン(112)と、
前記第1のシール・ピン(112)から離間に配置された第2のシール・ピン(114)と、
第1の端部(122)と第2の端部(124)とを有する少なくとも1つの横材(120)であって、前記第1の端部(122)において前記第1のシール・ピン(112)に、前記第2の端部(124)において前記第2のシール・ピン(114)に接合される横材(120)と、を備え、
少なくとも1つの横材(120)は、シール部材(100)が遠心力(91)を受けたときに前記第1および第2のシール・ピン(112、114)を強制的に離すように構成されるシール部材(100)。 - 少なくとも1つの横材(120)は略アーチ形である請求項1に記載のシール部材(100)。
- 前記第1のシール・ピン(112)および前記第2のシール・ピン(114)は略同一平面上にある請求項1〜2のいずれかに記載のシール部材(100)。
- 前記少なくとも1つの横材(120)は、前記第1のシール・ピン(112)および前記第2のシール・ピン(114)と略同一平面上にある請求項3に記載のシール部材(100)。
- 前記少なくとも1つの横材(120)は、前記第1のシール・ピン(112)および前記第2のシール・ピン(114)と略非同一平面である請求項3に記載のシール部材(100)。
- 前記少なくとも1つの横材(120)は直径(127)および長さ(125)を有し、直径(127)は、少なくとも1つの横材(120)の長さ(125)の全体に渡って略一定である請求項1〜5のいずれかに記載のシール部材(100)。
- 前記少なくとも1つの横材(120)は、直径(127)および長さ(125)を有し、直径(127)は、前記少なくとも1つの横材(120)の長さ(125)を通してテーパになる請求項1〜6のいずれかに記載のシール部材(100)。
- 前記第1のシール・ピン(112)、前記第2のシール・ピン(114)、および前記少なくとも1つの横材(120)は単一の構成部品である請求項1〜7のいずれかに記載のシール部材(100)。
- 前記第1のシール・ピン(112)、前記第2のシール・ピン(114)、および前記少なくとも1つの横材(120)は別個の構成部品である請求項1〜8のいずれかに記載のシール部材(100)。
- 前記少なくとも1つの横材(120)は複数の横材(120)である請求項1〜8のいずれかに記載のシール部材(100)。
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