JP2011212933A - 凸版印刷装置、印刷物の製造方法、有機el素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物中に異物の混入が少なく、かつアニロックスロール上でのインク濃度のバラツキを低減することで、高品質な印刷が可能な凸版印刷装置及び印刷物の製造方法を提供すること。
【解決手段】アニロックスロールに非接触でインキ供給するインキ供給装置と、アニロックスロール洗浄装置として、アニロックスロールの表面に洗浄液を供給する洗浄液供給ユニットと、洗浄液が供給された後のアニロックスロールに加圧された気体を噴射する送風ユニットと、アニロックスロールの表面に供給された洗浄液を受ける洗浄液回収ユニットと、を備える凸版印刷装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、凸版印刷法や樹脂凸版を用いて微細なパターンを被印刷体に面内均一かつ高位置精度で形成でき、さらに連続的に安定して形成する凸版印刷装置に関する。また、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)用カラーフィルターにおけるパターン、有機エレクトロルミネセンス(EL)素子の発光層や電荷輸送層、有機薄膜トランジスタ(TFT)基板における電極パターン、電磁波シールドにおけるシールドパターン等の高精細パターンの形成に適した凸版印刷装置に関する。
従来、ウェットプロセスで微細なパターンを被印刷体に面内均一かつ高位置精度で形成し、さらに連続的に安定して形成する方法としては、フォトリソグラフィー法が主に使用されている。しかし、このフォトリソグラフィー法はプロセスが複雑で、パターン形成に必要な製造設備等が高価であり、また材料の無駄が多いため、製造コストが高くなるという問題がある。
また、フォトリソグラフィー法以外のパターニング方法として、オフセット印刷や凸版印刷等の印刷法や、インクジェット法が実際に有機EL素子の発光層形成等の薄膜パターン形成が試みられている(先行文献1、2)。特に、凸版印刷法は薄膜でのパターニング精度の点で有利だと考えられる。
従来の凸版印刷装置の一例を、図7を参照して説明する。
図7の凸版印刷装置では、印刷パターンに対応した凸形状のパターンを有する凸版704と、版下クッション703を介して凸版704が装着される回転式の版胴705と、凸版704の版面にインクを供給するためのアニロックスロール701と、アニロックスロール701にインクを供給するインクチャンバー708と、アニロックスロール上の余分なインクを掻き落とすドクターブレード702と、被印刷基板707が載置される基板定盤706と、を有して構成されている。版胴を回転させて、凸版上のインクを被印刷基板に転写することで、印刷が完了する。
上述したような従来の凸版印刷装置では、図8に示すように、アニロックスロール701にインキチャンバー708からインキが供給された後、ドクターブレード702がアニロックスロールから版へ供給されるインクをある程度均一にするために、アニロックスロール表面701Aの余分なインクを掻き落としている。このように、アニロックスロールが保持するインキ量が調整される。
しかしアニロックスロールやドクターブレードは精度や耐久性の面から材質が金属であることが多く、両者が印刷工程において常に接触しているため、徐々にブレードもしくはアニロックスロール表面が削れて異物が発生する。紙への印刷物ならば、それほど問題とならないが半導体やカラーフィルターなどのエレクトロニクス部品では、削れた異物が原因で製品不良となったり、異物が金属の場合、導電することによりショートを起こすなどの不具合が発生してしまう。
一方で、アニロックスロール及びドクターブレードを用いない凸版印刷法として、ベタロール上にインキ塗膜を形成して、これを凸版に供給する印刷装置も試みられている(特許文献3)。しかしながら、ベタロールの場合、上述のようにアニロックスロールによる膜厚の制御がないことから、被印刷基板に転写するインキの膜厚の制御が難しく、高い膜厚精度及び均一性が求められるようなエレクトロニクス部品の製造は困難であった。
さらに、アニロックスロール上のインクが乾燥してしまわないように、インクチャンバーにインクを溜め、アニロックスロールの一部を浸漬させるように回転することで、インク塗布と乾燥防止の役割を持たせたりもするが、この方式ではインクが大気に触れる面積が広く、インクの酸化が起こりやすく、乾燥もしてしまうため乾燥異物が発生するといった問題もある。
以上のような背景から、凸版上へインクを供給するためには、アニロックスロールが必要不可欠であるが、ドクターブレードを用いないとすると、余剰インクが掻き取られないためにアニロックスロール上にインクが堆積し、厚膜化やアニロックスロールのセル間でのインク濃度のバラツキが生じ、印刷品質の低下を招くという問題があった。
特開2001−93668号公報 特開2001−155858号公報 特開2008−296547号公報
上記問題点を鑑みて、本発明では、印刷物中に異物の混入が少なく、かつアニロックスロール上でのインク濃度のバラツキを低減することで、高品質な印刷が可能な凸版印刷装置及び印刷物の製造方法を提供する。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、凸版を印刷版とする凸版印刷装置であって、前記凸版が設置される回転式の版胴と、被印刷基板を載置する基板定盤と、前記凸版にインキを供給するアニロックスロールと、前記アニロックスロールに非接触でインキ供給するインキ供給装置と、前記アニロックスロールの表面を洗浄するアニロックスロール洗浄装置とを備え、前記アニロックスロール洗浄装置は、前記アニロックスロールの表面に洗浄液を供給する洗浄液供給ユニットと、前記洗浄液が供給された後の前記アニロックスロールに加圧された気体を噴射する送風ユニットと、前記アニロックスロールの表面に供給された洗浄液を受ける洗浄液回収ユニットと、を少なくとも備えることを特徴とする凸版印刷装置である。
また、請求項2に係る発明は、前記洗浄液供給ユニットが、アニロックスロール表面に洗浄液を噴射するノズルを備えたことを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置である。
また、請求項3に係る発明は、前記洗浄液が揮発性の有機溶媒であることを特徴とする請求項1又は2記載の凸版印刷装置である。なお、揮発性の有機溶媒とは、大気状態で揮発させることができ、揮発させた際に残留物が存在しないことを意味する。

また、請求項4に係る発明は、前記洗浄液供給ユニットが、前記アニロックスロールの表面に洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを有し、前記送風ユニットは前記洗浄液が噴射された後の前記アニロックスロールに加圧気体を噴射する気体噴射ノズルを有し、前記洗浄液噴射ノズル、前記気体噴射ノズル及び前記洗浄液回収ユニットはカバー内に収容され、前記カバーの前記版シリンダの外周曲面と対応する箇所は前記アニロックスロールの外周曲面と対応した曲面形状に形成され、当該カバーは前記曲面形状部分のみが開口していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の凸版印刷装置である。
また、請求項5に係る発明は、前記洗浄液供給ノズルと前記気体噴射ノズルは前記前記曲面形状部分の開口に臨ませて前記版シリンダの回転方向に前後して配置されることを特徴とする請求項4記載の凸版印刷装置である。
また、請求項6に係る発明は、前記洗浄液供給ユニットからの洗浄液を前記アニロックスロールの表面に噴射するノズルと前記送風ユニットからの加圧気体を前記洗浄液が供給された後の前記アニロックスロールに噴射するノズルを単一のノズルで構成し、当該ノズルから洗浄液と加圧された気体を切り替えて前記アニロックスロールに噴射するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の凸版印刷装置。
また、請求項7に係る発明は、アニロックスロール上のインク塗膜を凸版に転移させる工程と、該凸版上のインク塗膜を被印刷基板に転写させる工程とを有する印刷物の製造方法であって、アニロックスロールの回転に伴って、アニロックスロール上にインクを塗布する工程と、次にアニロックスロールから凸版にインクを転移させる工程と、次にアニロックスロールに残留しているインクを除去する工程と、を有する印刷物の製造方法である。
また、請求項8に係る発明は、前記アニロックスロールに残留しているインクを除去する工程が、アニロックスロールに洗浄液を供給する工程と、アニロックスロールから洗浄液を除去する工程と、を有することを特徴とする請求項7に記載の印刷物の製造方法である。
また、請求項9に係る発明は、前記洗浄液が揮発性の有機溶媒であり、前記アニロックスロールから洗浄液を除去する工程が、加圧された気体の噴射による洗浄液の除去であることを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷物の製造方法である。
また、請求項10に係る発明は、陰極層と陽極層との間に少なくとも有機発光層を備えた有機EL素子の製造方法であって、前記有機発光層が、請求項7乃至8の何れか1項に記載の印刷物の製造方法を用いて形成することを特徴とする有機EL素子の製造方法である。
本発明の凸版印刷装置によれば、塗工装置を用いてアニロックスロール上にインキ膜を直接形成して凸版に転移させ、これを転写することで異物の少ない印刷が可能となり、さらに凸版への一回の転移ごとにアニロックスロール洗浄し、洗浄工程において洗浄液の吐出から、洗浄液の除去及び回収まで非接触で行うことができるので、高品質な印刷が可能となる。
本発明に係る凸版印刷装置の一構成例を表す模式図である。 本発明を説明するためのアニロックスロール表面の模式図である。 本発明を説明するためのアニロックスロール表面の模式図である。 本発明に係る洗浄機構の一構成例を表す模式図である。 本発明に係る洗浄機構の一構成例を表す模式図である。 本発明に係る有機EL素子の一構成例を表す模式図である。 従来の凸版印刷装置の一構成例を表す模式図である。 従来技術を説明するためのアニロックスロール表面の模式図である。
<凸版印刷装置>
図1は、本発明の凸版印刷装置の一構成例の模式図である。
本実施の形態による凸版印刷装置は、被印刷基板を配置する基板定盤106と、被印刷基板107にインクを転写する凸版104と、凸版104が直接もしくはクッション103を挟んで装着されている回転式の版胴105と、被印刷基板107を搬送するための定盤106と、インクを凸版104へ転写するアニロックスロール101と、アニロックスロール表面にインクを塗布する塗工装置102を備えている。なお印刷機の形態は、図1に示す構成に限られない。例えば基板定盤が版胴の下を移動する方式を採ってもよく、あるいは版胴が基板定盤上を移動する方式でも良い。また、塗工装置102は、非接触で定量的あれば、いずれの方式でもかまわない。
本発明の凸版印刷装置は、さらにアニロックスロール101の洗浄機構114を備えている。洗浄機構114は少なくとも洗浄液をアニロックスロール表面に洗浄液を供給する洗浄液供給ユニット116と、アニロックスロール表面に供給した洗浄液を飛散させずに回収する洗浄液回収ユニット117と、アニロックスロール表面から洗浄液を乾燥除去する送風ユニット115を有する。
本発明の凸版印刷装置に係る塗工装置102としては、アニロックスロール上に均一に塗膜を形成できことが好ましく、膜厚が制御される点で従来のインクチャンバーと異なる。このような塗工装置としては、具体的にはスリットコーターが挙げられる。スリットコーターのインクを吐出する塗工ノズルがアニロックスロール101の回転軸に平行で、アニロックスロール表面に対向するように配置されており、アニロックスロール表面101Aにインク塗膜を形成することができる。インクタンク109と塗工装置の間に定量ポンプ108が接続される。この定量ポンプ108が指定膜厚分のインクをアニロックスロール101の回転速度にあった塗布レートで送液するように、定量ポンプ108に接続された制御コントローラ(図示せず)が、アニロックスロール101の回転速度にポンプを同期させ、塗工ヘッドからのインク吐出量を制御して塗工する。このような構成により印刷毎に指定膜厚分だけ正確に送液することができる。
塗工装置102においては、インク吐出部(例えばスリットコーターの塗工ノズル先端)以外ではインクが空気に触れないように閉鎖系とし、インクをポンプへ加圧供給する際にも窒素を使用することが好ましい。印刷体が電子デバイスの場合、有機機能性材料を含むインクの劣化が問題となるが、このように空気を遮断することにより、インクの特性を劣化させずに安定した塗工が可能となる。
アニロックスロール101としては、公知一般のアニロックスロールを用いることができる。アニロックスロールのメッシュ線数、及びメッシュのセル容積(溝の容積)を選択することにより、凸版へのインクの供給量、ひいては被印刷基板へのインクの転写量を制御することができる。アニロックスロールの表面101Aは、クロムメッキ処理を施すことで、洗浄時後のインク付着や沈着を低減することができる。
ドクターブレードを用いずにアニロックスロール101へインクを供給する場合には、均一にアニロックスロール101上に塗膜を形成するために従来よりも粘度が低い状態で塗工装置102からインクを塗工することが好ましい。一方で、アニロックスロール101から凸版104にインクを転移させる際には、凸版の凹部にインクが流入しないように、ある程度粘度が必要である。具体的には、アニロックスロールへインクを供給する際のインクの粘度が15mPa・s未満であるとすると、凸版上へ転移させる際はそれよりも大きい粘度が好適であり、40mPa・s以上であることが好ましい。
このようなインク濃度は、インクの溶媒を部分的に揮発させることで調整することが可能である。特にインクの溶媒が揮発性の高い有機溶媒の場合、大気圧・室温状態でも溶媒成分の揮発によって、徐々に濃度を上げることができる。従って、アニロックスロールへインクが塗工されてから凸版へインクを転移させるまでの時間を利用した自然揮発、あるいはブロワーを用いた送風、加熱等のインク溶媒を揮発させる手段により凸版印刷に適したインク粘度を持つインク濃度にすることができる。また、図2に示すように、アニロックスロールへインクが塗工された段階でのインク塗膜320Aの膜厚(図2A)から凸版へインクを転移させる段階でのインク塗膜320Bの膜厚(図2B)までアニロックスロール表面101Aでのインク塗膜の膜厚を変化させることにより適切な量のインクが凸版に転移される。
ここで連続的に印刷を行なう場合には、上述のインクの濃度変化が問題となる。すなわち、凸版104が設置された版胴105とアニロックスロール101を同期させて回転させ、凸版104にインクを転移させた後、同じアニロックスロール表面の領域に塗工装置102からインクを塗工すると、残留していたインクの濃度が高いため、インク濃度にバラツキが生じてしまう(図2C)。
そこで本願発明に係る印刷物の製造方法においては、凸版104へインクを転移させる工程から、再度アニロックスロール上にインクを供給する工程までの間に、アニロックスロールを洗浄する工程を設けることにより、この問題を解決している。すなわち、アニロックスロール上にインク供給(図3A)、凸版へインク転写(図3B)、アニロックスロール表面101A上のインク除去(図3C)、アニロックスロール上にインク供給(図3A)、というサイクルとなって、インクの状態が適正に保たれる。
図4は、図1に示した本発明に係る凸版印刷装置のアニロックスロール洗浄機構114部分の模式図である。図4の実施形態における洗浄機構114は、アニロックスロールの回転方向(図の矢印)に対して、アニロックスロール101と凸版とが当接する位置よりも後で、アニロックスロールとインク供給装置102が対向する位置よりも前の領域に設置されている。
洗浄液供給ユニット116は、図4に示すように、アニロックスロール101の表面に洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズル116aを有し、この洗浄液噴射ノズルは洗浄液供給ホース116bにより図示していない洗浄液タンクに接続されている。アニロックスロールを洗浄する洗浄液としては、インクの媒質に対して溶解性を持つ揮発性のある有機溶媒が好ましい。これは、水や洗剤を混合させてしまうと、アニロックスロール表面に残留した場合にインクの特性に悪影響を及ぼす可能性があるためである。また、揮発性のある有機溶媒を用いることで、後述のように送風ユニット115による気体の吹き付けによって洗浄液を残留させることなくアニロックスロール101上から除去することが可能である。特にインクの特性に悪影響を及ぼさないように、インク溶媒と同一の有機溶媒か、インク溶媒に含まれる有機溶媒のうち、揮発しやすい一あるいは幾つかを混合した有機溶媒が好適である。
洗浄液噴射ノズル116の形態としては、アニロックスロール101の幅方向(回転軸に平行な方向)に等間隔で並列した形態や、洗浄液噴射ノズルがアニロックスロールの幅方向に移動する形態、アニロックスロールの幅方向に均一に洗浄液を供給できるスリットノズル形態等が考えられる。また、アニロックスロールの凹部(セル)に溜まったインキ残渣を掻き出すため、加圧気体と一緒に洗浄液を噴射する二流体ノズルとしても良い。また洗浄液噴射ノズル116の噴射方向は、同様にアニロックスロールの凹部に溜まったインキ残渣を掻き出すため、アニロックスロール表面に直行する角度、あるいは下方に傾けた角度での配置が効率的である。
次に送風ユニット115は、洗浄液供給ユニット116によってアニロックスロール101上の洗浄液を吹き飛ばすあるいは揮発させることで除去するものである。図4に示す形態によれば、洗浄液が供給されたアニロックスロールの表面に加圧気体を噴射する気体噴射ノズル115aを有し、この気体噴射ノズルは加圧気体供給ホース115bに接続され、加圧気体供給ホースより加圧された気体が供給される。用いる加圧気体としては、空気あるいは、窒素や希ガス等の不活性気体が好ましい。図4の形態では、アニロックスロール上に洗浄液が供給された後に洗浄液を除去するため、洗浄液噴射ノズルに対して、気体噴射ノズルは、アニロックスロールの回転方向において、塗工装置102によるアニロックスロール101への塗布位置により近い位置に配置されている。
本発明の別の形態としては、図5に示すアニロックスロール洗浄機構のように、洗浄液をアニロックスロール101の表面に噴射するノズルと、加圧気体を洗浄液が供給された後のアニロックスロールに噴射するノズルを単一の共通ノズル121とし、洗浄液供給ホース116b及び加圧気体供給ホース115bがそれぞれ共通ノズルに接続されている構成しとしても良い。当該共通ノズルから洗浄液と加圧された気体を切り替えてアニロックスロールに噴射するように構成しても良い。この場合、共通ノズルから洗浄液を噴射させた後、乾燥のため加圧気体を噴射する際、共通ノズル先端に残った洗浄液の滴を同時に吹き飛ばすため、共通ノズル先端からアニロックスロールへの洗浄液の滴垂れによる洗浄ムラ不良の発生を防げる。
次に、洗浄液回収ユニット117は、図1及び4に示すように、洗浄液回収用受け皿119と、受け皿119の底部に連通する吸引口118とを有し、この吸引口は吸引ホースに接続され、洗浄液が回収されるように構成されている。
本発明に係るアニロックスロール洗浄機構114は、洗浄液噴射ノズル及び気体噴射ノズル又は共通ノズル並びに受け皿119を収容する洗浄機構カバー120を有し、このカバー120のアニロックスロール101の外周曲面と対応する箇所はアニロックスロール101の外周曲面と対応した曲面形状に形成され、当該洗浄機構カバー120の曲面形状部分120Aは開口されている。この洗浄機構カバー120によって、送風ユニット及び洗浄液供給ユニットの各ノズル及び洗浄液回収ユニット117を覆っているので、洗浄液を飛散させずに洗浄処理するとともに、異物の混入を防ぐことが可能である。アニロックスロール101の外周曲面と曲面形状部分120Aとの間の隙間は5mm以下であることが好ましい。また、洗浄液供給ノズルと気体噴射ノズルは、図4に示すように、曲面形状部分の開口に臨ませてアニロックスロール1の回転方向に前後して配置されている。
本発明の凸版印刷装置によれば、アニロックスロール洗浄工程において、洗浄液の吐出から、洗浄液の除去及び回収まで非接触で行うことができるので、アニロックスロール101を損傷することなく洗浄することができ、凸版印刷法において、連続印刷時のアニロックスロールのインキ残りによる膜厚不安定化やアニロックスロールセル間での濃度バラツキを解消し洗浄直後から良好な印刷を可能にする。
<印刷物の製造方法>
次に本発明に係る印刷物の製造方法について、図1を参照しながら説明する。
まずアニロックスロール101へのインク供給工程として、アニロックスロール表面にインク塗膜を形成する。前述のように、アニロックスロール101の回転速度と、塗工装置からのインク吐出量を同期させることで、アニロックスロール表面に膜厚を制御してインク塗膜を形成することが可能である。
次にアニロックスロール101から凸版104へインクを転移させる転写工程では、凸版を備え付けた版胴105と回転速度を同期させて、凸版に形成されたレリーフパターン領域に応じた範囲で回転とインク転移(一次転写)がなされる。さらに同時に版胴と被印刷基板107を設置した定盤106が同期し、被印刷基板107に凸版を接触させて回転移動させることにより、被印刷基板へレリーフパターンに応じたインクパターンが転写(二次転写)されて一回の印刷が完了する。前述のように、凸版へ転移させる前にインク塗膜の状態を調整する乾燥工程を設けても良い。
次にアニロックスロール101をさらに回転させて、アニロックスロール表面のインクが残留した領域を洗浄機構に114に移動させる。このときアニロックスロールと版胴を同期させた状態で連続的に印刷を行なっても良く、あるいは非同期としてアニロックスロールのみを回転させて洗浄を行なっても良い。
次にアニロックスロール101をさらに回転させて、新たに塗工装置からアニロックスロール表面にインク塗膜を形成する地点までにアニロックスロールの洗浄は完了し、アニロックスロール表面から完全にインク及び洗浄液が取り除かれた状態で新たなインクを塗布することができる。
以上で一回の印刷工程が完了する。1回ごとにアニロックスロールからインクが取り除かれ、またドクターブレードなしで膜厚が保たれることから、繰り返しの印刷でも印刷特性が保持された、高品質な印刷物の製造が可能となる。
<有機EL素子の製造方法>
本発明の印刷物の製造方法としての実施の形態を、有機EL素子に適用した例について図5を参照しながら説明する。有機EL素子の駆動方法としては、パッシブマトリックスタイプとアクティブマトリックスタイプがあるが、本発明の有機EL素子はパッシブマトリックス方式の有機EL素子、アクティブマトリックス方式の有機EL素子のどちらにも適用可能である。
パッシブマトリックス方式とはストライプ状の電極を直交させるように対向させ、その交点を発光させる方式であるのに対し、アクティブマトリックス方式は画素毎にトランジスタを形成した、いわゆる薄膜トランジスタ(TFT)基板を用いることにより、画素毎に独立して発光する方式である。
有機EL素子が基板側から光を取り出すボトムエミッション方式の有機EL素子とする場合には、基板として透明なものを使用する必要があるが、基板と反対側から光を取り出すトップエミッション方式の場合は、基板は透光性を有する必要はない。
基板501としては、ガラス基板やプラスチック製のフィルムまたはシートを用いることができる。プラスチック製のフィルムを用いれば、巻取りにより高分子EL素子の製造が可能となり、安価にディスプレイパネルを提供できる。また、その場合のプラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート等を用いることができる。また、これらのフィルムは水蒸気バリア性、酸素バリア性を示す酸化ケイ素といった金属酸化物、窒化ケイ素といった酸化窒化物やポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物からなるバリア層が必要に応じて設けられる。
また、基板501の上には陽極としてパターニングされた画素電極2が設けられる。画素電極502の材料としては、ITO(インジウム錫複合酸化物)、IZO(インジウム亜鉛複合酸化物)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アルミニウム複合酸化物等の透明電極材料が使用できる。なお、低抵抗であること、耐溶剤性があること、透明性があることなどからITOが好ましい。ITOはスパッタ法により基板上に形成されフォトリソグラフィー法によりパターニングされライン状の画素電極502となる。
そして、このライン状の画素電極2を形成後、隣接する画素電極の間に感光性材料を用いて、フォトリソグラフィー法により絶縁層503が形成される。
本実施の形態における絶縁層503は、厚みが0.5umから5.0umの範囲にあることが望ましい。また、絶縁層を隣接する画素電極間に設けることによって、各画素電極上に印刷された正孔輸送インキの広がりを抑え、ディスプレイ化した際に正孔輸送層が絶縁層上にあることによるリーク電流の発生を防ぐことができる。なお、絶縁層が低すぎるとインキの広がりを防止できずに絶縁層上に正孔輸送層が形成されることとなる。
また、例えばパッシブマトリックスタイプの有機EL素子において、画素電極の間に絶縁層を設けた場合、絶縁層を直行して陰極層を形成することになる。このように絶縁層をまたぐ形で陰極層を形成する場合、絶縁層が高すぎると陰極層の断線が起こってしまい表示不良となる。絶縁層の高さが5.0μmを超えると陰極の断線が起きやすくなってしまう。
また、絶縁層503を形成する感光性材料としてはポジ型レジスト、ネガ型レジストのどちらであってもよく、市販のもので構わないが、絶縁性を有する必要がある。なお、隔壁が十分な絶縁性を有さない場合には隔壁を通じて隣り合う画素電極に電流が流れてしまい表示不良が発生してしまう。具体的にはポリイミド系、アクリル樹脂系、ノボラック樹脂系、フルオレン系といったものが挙げられるが、これに限定するものではない。また、有機EL素子の表示品位を上げる目的で、光遮光性の材料を感光性材料に含有させても良い。
また、絶縁層503を形成する感光性樹脂はスピンコーター、バーコーター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーター等の塗布方法を用いて塗布され、フォトリソ法によりパターニングされる。また、感光性樹脂を用いずにグラビアオフセット印刷法、反転印刷法、凸版印刷法等を用いて絶縁層を形成してもよい。
以上のようにして絶縁層503を形成した後、次に正孔輸送層504を形成する。正孔輸送層4を形成する正孔輸送材料としては、ポリアニリン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、ポリ(3,4―エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)等が挙げられる。これらの材料は溶媒に溶解または分散させ、正孔輸送材料インキとなり、本実施の形態による凸版印刷方法を用いて形成することができる。
また、正孔輸送材料を溶解または分散させる溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢酸メチルセロソルブ、酢酸エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、乳酸エチル、エチレングリコールジエチルエーテル、1−プロパノール、メトキシプロパノール、エトキシプロパノール、水等の単独またはこれらの混合溶媒などが挙げられる。また、必要に応じて、界面活性剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤等が添加されていても良い。
また、正孔輸送層インキの固形分濃度としては0.5〜4.0%であることが好ましい。これは、本実施の形態で用いる正孔輸送インキでは、4.0%以上の濃度ではインキの安定性が悪くなり、インキ凝集や正孔輸送層のムラの原因になる。
なお正孔輸送層504には無機材料を用いてもよく、無機材料としては、CuO,Cr,Mn,FeOx(x〜0.1),NiO,CoO,Pr,AgO,MoO,Bi、ZnO,TiO,SnO,ThO,V,Nb,Ta,MoO,WO,MnO等の遷移金属酸化物およびこれらの窒化物、硫化物を一種以上含んだ無機化合物を用いることができる。無機材料正孔輸送層の形成法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などのドライ成膜法や、スピンコート法、ゾルゲル法、などのウェット成膜法など既存の成膜法を用いることができる。
次に、以上のような正孔輸送層504の形成後、有機発光層5を形成する。有機発光層は電流を通すことにより発光する層であり、有機発光層を形成する有機発光材料は、例えば、クマリン系、ペリレン系、ピラン系、アンスロン系、ポルフィレン系、キナクリドン系、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系、ナフタルイミド系、N,N’−ジアリール置換ピロロピロール系、イリジウム錯体系等の発光性色素をポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール等の高分子中に分散させたものや、ポリアリーレン系、ポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系の高分子材料が挙げられる。
これらの有機発光材料は溶媒に溶解または安定に分散させ有機発光インキとなる。有機発光材料を溶解または分散する溶媒としては、トルエン、キシレン、アセトン、アニソール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の単独またはこれらの混合溶媒が挙げられる。中でも、トルエン、キシレン、アニソールといった芳香族有機溶剤が有機発光材料の溶解性の面から好適である。また、有機発光インキには、必要に応じて、界面活性剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤等が添加されても良い。
有機発光層505の形成方法としては、凸版印刷法を用いる場合は、有機発光インキに適した樹脂凸版を使用することができ、中でも水現像タイプの感光性樹脂凸版が好適である。図5に示すように、例えばRGBの発光色に対応するように有機発光層を多色に塗り分ける場合、高精細なパターン形成が可能な本発明の製造方法が好適である。
次に、以上のような有機発光層505の形成後、陰極層506を画素電極のラインパターンと直交するラインパターンで形成する。この陰極層506の材料としては、有機発光層の発光特性に応じたものを使用でき、例えば、リチウム、マグネシウム、カルシウム、イッテルビウム、アルミニウムなどの金属単体やこれらと金、銀などの安定な金属との合金などが挙げられる。また、インジウム、亜鉛、錫などの導電性酸化物を用いることもできる。陰極層の形成方法としてはマスクを用いた真空蒸着法による形成方法が挙げられる。
なお、本実施の形態の有機EL素子は、陽極である画素電極と陰極層の間に陽極層側から正孔輸送層と有機発光層を積層した構成であるが、少なくとも陰極層と陽極層との間に発光に寄与する有機発光層を備えていればよい。陽極層と陰極層の間において正孔輸送層、有機発光層以外に正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層といった発光媒体層を必要に応じ選択した積層構造をとることができる。また、これらの層を形成する際にも本発明の形成方法を使用できる。
最後に、これらの有機EL構成体を、外部の酸素や水分から保護するために、ガラスキャップ507と接着剤508を用いて密閉封止し、有機EL素子を得ることができる。また、基板が可撓性を有する場合には、封止剤と可撓性フィルムを用いて封止を行っても良い。
以上のように印刷体の例として、有機EL素子中の有機発光層及び発光媒体層の形成に本発明の印刷物の製造方法を適用した例を示したが、有機EL素子以外にも、液晶ディスプレイ(LCD)用カラーフィルターにおけるパターン、有機エレクトロルミネセンス(EL)素子の発光層や電荷輸送層、有機薄膜トランジスタ(TFT)基板における電極パターンや半導体層パターン、電磁波シールドにおけるシールドパターン等の高精細で非常に薄膜なパターンを形成する際に、本発明の印刷物の製造方法は好適である。
101:アニロックスロール
102:塗工装置
103:版下クッション
104:凸版
105:版胴
106:基板定盤
107:被印刷基板
108:定量ポンプ
109:インクタンク
110:インク回収ユニット
111:回収タンク
114:アニロックスロール洗浄機構
115:送風ユニット
115a:気体噴射ノズル
115b:加圧気体供給ホース
116:洗浄液供給ユニット
116a:洗浄液供給ノズル
116b:洗浄液供給ホース
117:洗浄液回収ユニット
118:吸引ユニット
118a:吸引口
118b:吸引ホース
119:受け皿
120:洗浄機構カバー
121:共通ノズル
320A:インク塗膜(塗工装置による塗工の直後)
320B:インク塗膜(凸版への転写直前)
501:基板
502:画素電極
503:絶縁層
504:正孔輸送層
505R,505G,505B:有機発光層
506:対向電極
507:ガラスキャップ
508:接着材
701:アニロックスロール
701A:アニロックスロール表面
702:ドクターブレード
703:版下クッション
704:凸版
705:版胴
706:基板定盤
707:被印刷基板
708:インクチャンバー

Claims (10)

  1. 凸版を印刷版とする凸版印刷装置であって、
    前記凸版が設置される回転式の版胴と、
    被印刷基板を載置する基板定盤と、
    前記凸版にインキを供給するアニロックスロールと、
    前記アニロックスロールに非接触でインキ供給するインキ供給装置と、
    前記アニロックスロールの表面を洗浄するアニロックスロール洗浄装置とを備え、
    前記アニロックスロール洗浄装置は、前記アニロックスロールの表面に洗浄液を供給する洗浄液供給ユニットと、
    前記洗浄液が供給された後の前記アニロックスロールに加圧された気体を噴射する送風ユニットと、
    前記アニロックスロールの表面に供給された洗浄液を受ける洗浄液回収ユニットと、
    を少なくとも備えることを特徴とする凸版印刷装置。
  2. 前記洗浄液供給ユニットは、アニロックスロール表面に洗浄液を噴射するノズルを備えたことを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
  3. 前記洗浄液が揮発性の有機溶媒であることを特徴とする請求項1又は2記載の凸版印刷装置。
  4. 前記洗浄液供給ユニットは前記アニロックスロールの表面に洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを有し、前記送風ユニットは前記洗浄液が噴射された後の前記アニロックスロールに加圧気体を噴射する気体噴射ノズルを有し、前記洗浄液噴射ノズル、前記気体噴射ノズル及び前記洗浄液回収ユニットはカバー内に収容され、前記カバーの前記版シリンダの外周曲面と対応する箇所は前記アニロックスロールの外周曲面と対応した曲面形状に形成され、当該カバーは前記曲面形状部分のみが開口していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の凸版印刷装置。
  5. 前記洗浄液供給ノズルと前記気体噴射ノズルは前記前記曲面形状部分の開口に臨ませて前記版シリンダの回転方向に前後して配置されることを特徴とする請求項4記載の凸版印刷装置。
  6. 前記洗浄液供給ユニットからの洗浄液を前記アニロックスロールの表面に噴射するノズルと前記送風ユニットからの加圧気体を前記洗浄液が供給された後の前記アニロックスロールに噴射するノズルを単一のノズルで構成し、当該ノズルから洗浄液と加圧された気体を切り替えて前記アニロックスロールに噴射するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の凸版印刷装置。
  7. アニロックスロール上のインク塗膜を凸版に転移させる工程と、該凸版上のインク塗膜を被印刷基板に転写させる工程とを有する印刷物の製造方法であって、
    アニロックスロールの回転に伴って、
    アニロックスロール上にインクを塗布する工程と、
    次にアニロックスロールから凸版にインクを転移させる工程と、
    次にアニロックスロールに残留しているインクを除去する工程と、
    を有する印刷物の製造方法。
  8. 前記アニロックスロールに残留しているインクを除去する工程は、
    アニロックスロールに洗浄液を供給する工程と、
    アニロックスロールから洗浄液を除去する工程と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の印刷物の製造方法。
  9. 前記洗浄液は揮発性の有機溶媒であり、
    前記アニロックスロールから洗浄液を除去する工程が、加圧された気体の噴射による洗浄液の除去であることを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷物の製造方法。
  10. 陰極層と陽極層との間に少なくとも有機発光層を備えた有機EL素子の製造方法であって、前記有機発光層が、請求項7乃至9の何れか1項に記載の印刷物の製造方法を用いて形成することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
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