JP2011205864A - 回転電機の巻線コイルの溶接保持装置 - Google Patents

回転電機の巻線コイルの溶接保持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻線コイル(20)の導体端部と渡り線(2)の端部とを溶接するための溶接保持装置を提供する。
【解決手段】外周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部とを収容して位置決めする外周収容凹部(53−2、60−2)、渡り線支持舌片(53−1、60−1)、及び、前記渡り線(2)に対する当接面(53−4、60−4)を有する、複数個の外周電極(31、53、60)と、複数個の外周電極(31、53、60)が、それぞれ固定された複数個の外周電極押さえガイド(44)と、前記渡り線(2)の上に載置されて、前記外周収容凹部(53−2、60−2)内に収容された前記導体端部と前記渡り線(2)の端部を接合する外周リング電極(72)とを具備する溶接保持装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機の巻線コイル、特に連続的に巻きつけられたコイル導体からなる巻線コイル(以下連続コイルともいう)における内周側と外周側の導体端部や渡り線(離れた巻線コイル導体端部をつなぐ途中線)同士を溶接する溶接保持装置に関する。
従来の回転電機は単一のコアに対してコイル導体を組み込んでいた。これに対して、回転電機の体格の粗大化を抑え、かつ製造効率の良い新たな巻線コイルが求められており、特許文献1に見られるように、巻きつけたコイル導体に対して、分割コアでコアを形成するものが出現してきた。このような連続コイルの導体端部や渡り線同士を溶接する場合、従来の溶接技術において適応可能な技術はなかった。
図1は、回転電機の巻線コイルの製品例を示す図である。このような巻線コイル20は、複数層のコイル導体を所定の巻回方法で成形したものである。そして、巻線コイル20の外周側から分割コアをはめ込んで、固定子コイルを完成させるものである。
図1に示すような巻線コイル20において、内周側と外周側に多数の連続コイルの導体端部が、48箇所ある。そのうちの36箇所は、円周均等にコイル端部が内周側と外周側のコイルを繋いで横向き(径方向)に突き出されて等配列されている。残り12箇所は、図1に示すように、それぞれの導体端部が内周側と外周側で上向きに突き出されて等配列されている。
これらの12箇所の導体端部は、相端子(3相の場合、U、V、W)と中性点を形成するために、12箇所の所定の内周側と外周側に渡り線2と称すコイル導線で結び、溶接される。図2(a)は、巻線コイル20の内周側と外周側に渡り線で結び、溶接した状態を示す図である。(b)は、渡り線の結合状態を示す詳細図である。
連続コイルの巻き付け直後は、その導体端部の位置にばらつきがある。そのような導体端部を渡り線2で結ぶと、位置ずれは避けられず、このような整列性の悪い状態で溶接をかけると溶け込み不足や割れが発生し、品質不良が発生することがあった。溶接箇所に、1箇所でも溶接不良が発生すると、人による手直し、もしくは廃却しなければならず、製造効率上好ましくなかった。
特開2009−131091号公報
本発明は、上記問題に鑑み、回転電機の巻線コイル、特に連続的に巻きつけられたコイル導体からなる巻線コイル(以下連続コイル)における内周側と外周側の導体端部や渡り線(離れた巻線コイル導体端部をつなぐ途中線)同士を溶接する溶接保持装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、巻線コイル(20)の導体端部と渡り線(2)の端部とを溶接するための溶接保持装置であって、外周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部とを収容して位置決めする外周収容凹部(53−2、60−2)、渡り線支持舌片(53−1、60−1)、及び、前記渡り線(2)に対する当接面(53−4、60−4)を有する、複数個の外周電極(31、53、60)と、複数個の外周電極(31、53、60)が、それぞれ固定された複数個の外周電極押さえガイド(44)と、前記渡り線(2)の上に載置されて、前記外周収容凹部(53−2、60−2)内に収容された前記導体端部と前記渡り線(2)の端部を接合する外周リング電極(72)と、を具備する溶接保持装置である。
巻線コイル20の導体端部、渡り線端部、それら同士を溶接する際に、被溶接端部を、巻線コイル20の軸に対して回転方向、上下方向、径方向に、確実に位置決めできる電極形状とした。これにより、電極自体にガイド機能を持たせ、整列性の良い状態で溶接を行うことができる。そして、溶け込み不足や割れなどの品質不良が発生することがなく、製造効率をあげることができる。
請求項2の発明は、前記渡り線(2)の形状に倣った凹部(75)を有する位置決めリング(74)をさらに具備することを特徴とする。これにより、離れたコイル端をつなぐ途中線(渡り線)に対しても、径方向の位置決めリングを組み込むことで安定した溶接が可能となった。
請求項3の発明は、巻線コイル(20)の導体端部と渡り線(2)の端部とを溶接するための溶接保持装置であって、外周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部とを収容して位置決めする外周収容凹部(53−2、60−2)、渡り線支持舌片(53−1、60−1)、及び、前記渡り線(2)に対する当接面(53−4、60−4)を有する、複数個の外周電極(31、53、60)と、複数個の外周電極(31、53、60)が、それぞれ固定された複数個の外周電極押さえガイド(44)と、内周側の前記導体端部と前記渡り線(2)端部とを収容して位置決めする内周収容凹部(83−2)を有する、複数個の内周電極(83)と、複数個の内周電極(83)が、それぞれ固定された複数個の内周電極押さえガイド(43)と、前記渡り線(2)の上に載置されて、前記内周収容凹部(83−2)内に収容された内周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部を接合する内周リング電極(73)と、を具備する溶接保持装置である。
これにより、内径側の導体端部、渡り線端部、それら同士を溶接する際に、被溶接端部を、巻線コイル20の軸に対して回転方向、上下方向、径方向に、確実に位置決めできる電極形状とした。これにより、電極自体にガイド機能を持たせ、整列性の良い状態で溶接を行うことができる。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
回転電機の巻線コイルの製品例を示す図である。 (a)は、巻線コイル20の内周側と外周側に渡り線で結び、溶接した状態を示す図である。(b)は、渡り線の結合状態を示す詳細図である。 本発明の一実施形態の概略を示す正面図である。 図3の部分平面図である。 図4の一部詳細図であり、位置決めリング74で渡り線を支持した状態を示している。 位置決めリング74の平面図である。 (a)は、外径リング電極72を示す平面図、(b)は、内径リング電極73を示す平面図である。 外周電極の一実施形態としての詳細図である。(a)は、外周電極53の側面図、(b)は、外周電極53の平面図である。(c)は、外周電極60の側面図、(d)は、外周電極60の平面図である。(e)は、内周電極83の側面図、(f)は、内周電極83の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。従来技術に対しても同様に同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1に示すような巻線コイル20は、複数層のコイル導体を所定の巻回方法で成形したものである。内周側と外周側に多数の連続コイルの導体端部が、48箇所あり、そのうちの36箇所は、円周均等にコイル端部が内周側と外周側のコイルを繋いで横向き(径方向)に突き出されて等配列されている。残り12箇所の12箇所の導体端部は、相端子(3相の場合、U、V、W)と中性点を形成するために、12箇所の所定の内周側と外周側に渡り線2と称すコイル導線で結び、溶接される。巻線コイル20の導体端部は48箇所に限定されるものではなく、端部数は回転電機の相数等に応じて適宜設定されるものである。
本発明の一実施形態は、図1の巻線コイルで説明するが、本発明はこの製品例に限定されるものではない。巻線コイルを複数層のコイル導体を所定の巻回方法で成形したものであれば、巻線コイルの導体端部同士を渡り線で連結する場合には、全て適用できるものである。渡り線とは、離れた巻線コイル導体端部をつなぐ途中線のことであり、巻線コイル導体が連続して、巻線コイルの内外周の一端側から他端側(内外周のうちの反対側又は同じ側の別端部)に延びる部分を指す場合と、巻線コイル導体端部とは別部材で作られた導体線(図2(b)の符号2で示す線)を指す場合がある。本発明の一実施形態は、これらの場合の双方において適用できるものである。
連続コイルの巻き付け直後は、その導体端部の位置にばらつきがある。そのような導体端部を渡り線2で結ぶと、位置ずれは避けられず、このような整列性の悪い状態で溶接をかけると溶け込み不足や割れが発生し、品質不良が発生する。このような連続コイルの問題に対処するために、後述するように、外周・内周電極自体に位置決め機能を持たせたので、導体端部を渡り線2で結んでも位置ずれを起こすことなく良好な溶接を行うことができる。
図3は、本発明の一実施形態の概略を示す正面図である。図4は、図3の一部を示す部分平面図である。図5は、図4の一部詳細図であり、位置決めリング74で渡り線を支持した状態を示している。図6は、位置決めリング74の平面図である。図7(a)は、外径リング電極72を示す平面図、(b)は、内径リング電極73を示す平面図である。
図3に示すように、巻線コイル20には、スロット数48のコア5(分割コアを外周側からはめ込んで形成)が装着され、コア5の外周には、コア外周ガイド45が装着されている。コア外周ガイド45に設けられたピン穴45’は、ベース35に設けられたピン49と係合している。巻線コイル20の内周側は、複数個の内周保持駒36と、それを内周側から支持する円筒支持体37によって、ベース35上に固定されている。円筒支持体37の上部には、支持台42が円筒支持体37内周に嵌合して載置されている。
支持台42の中央穴部は、テーパ面になっており、内周電極縮径ガイド41が嵌合している。内周電極縮径ガイド41は、ボルト41により支持台42の中央穴部と深さを調整可能に係合している。支持台42と一体に内周電極ガイド支持部42’が設けられており、内周電極ガイド支持部42’には、複数の内周電極ガイド43を保持する貫通穴が、複数設けられている。内周電極ガイド43の平面図は図5に示されている。内周電極ガイド43に、ボルト穴83−5とボルトで、内周電極83が取り付けられている。
内周電極ガイド43には位置決めねじ91(図3参照)が設けられており、内周電極縮径ガイド41の円筒面に当接している。ねじ91を調整して、内周電極ガイド43を図3において左右方向に出し入れすることができる。内周電極縮径ガイド41のテーパ面に内周電極ガイド43の端面43’を当接させれば、内周電極縮径ガイド41をボルト41で深さ調整すれば、同様に内周電極ガイド43を左右方向に出し入れすることができる。
次に、外周電極31について説明する。一般的外周電極に対する符号は31としたが、後述の53、60も外周電極である。他の実施形態としての外周電極31の変形形状は、様々あるのでこの点については後述する。
図4、5を参照して、外周電極53、60は、ボルト穴53−5、60−5により、外周電極押えガイド44に固定されている。外周電極押えガイド44は、外周電極押えガイド支持体47に保持されており、外周電極押えガイド支持体47は、支柱46によりベース35に対して支持されている。外周電極押えガイド44の図3上右端部には、調整ねじ48が設けられており、外周電極押えガイド44を、図3において左右方向に出し入れすることができる。
図3における72は、外径リング電極72であり、外周電極31(53、60等)に対して、抵抗溶接の他極を構成し、かつ、巻線コイルの外周側の導体端部同士や渡り線2を挟みつける働きを有している。図7(a)の72’は、導体端部に対する当接面である。巻線コイルの内周側の導体端部同士を溶接する場合には、図3における72の位置で、巻線コイルの内周側の導体端部に接した所に、内径リング電極73が設置される。内径リング電極73は、内周電極83に対して、抵抗溶接の他極を構成し、かつ、巻線コイルの内周側の導体端部同士を挟みつける働きを有している。図7(b)の73’は、導体端部に対する当接面である。ホルダ71については、図4、7に示されている。ホルダ71は、外径リング電極72と内径リング電極73に対して、兼用のホルダである。
図3の左側において、外径リング電極72又は内径リング電極73を保持固定するホルダ74の後端部が、調整ねじ93で、支持台42に当接している。34は、TIG溶接時不活性ガス雰囲気とするトーチである。4は、コイル端子クランプである。3相の回転電機の場合、U、V、W各端子を外部に取出すための外部接続用端子への導体線を、コイル端子クランプ4で把持する。
図8は、外周電極の一実施形態としての詳細図である。(a)は、外周電極53の側面図、(b)は、外周電極53の平面図である。(c)は、外周電極60の側面図、(d)は、外周電極60の平面図である。(e)は、内周電極83の側面図、(f)は、内周電極83の平面図である。
外周電極31は、渡り線の形状により、いくつかの変形例があるが、ここでは、一例として、図8の53、60を例示として説明する。外周電極53、60は、外周側の導体端部と渡り線端部とを収容して位置決めする外周収容凹部53−2、60−2、渡り線支持舌片53−1、60−1、及び、渡り線2に対する当接面53−4、60−4を有する。
外周収容凹部53−2、60−2は、ここでは図5に示すように、隣接した外周電極の側面とで収容凹部が形成されているが、これに限らず、1個の外周電極に収容凹部が、溝状に形成されていても良い。
外周電極31、53、60は複数個存在して、巻線コイル20の内周側と外周側に渡り線で連結する領域において、外周収容凹部53−2、60−2に外周側の導体端部と渡り線端部とを収容して位置決めを行う。図4、5に示すように、複数の外周電極31、53、60は、それぞれ複数個の外周電極押さえガイド44に固定されている。位置決めの観点から、外周電極の個数、当接面の形状は適宜設定されるべきものである。
図6に示すように、位置決めリング74は、渡り線2の形状に倣った凹部75を有している。図5には、凹部75が渡り線2の内径側(巻線コイル中心に対して内径側)の形状に合わせて形成されており、外径方向に位置決めリング74が押圧して、渡り線2を外周側の導体端部に接合させる。この位置決めリング74を用いれば、渡り線の位置決めが確実になり、安定した溶接が可能となる。
位置決めリング74が、図5のように設置された後、渡り線2の上に、外周リング電極72を載置する。導体端部と渡り線2端部は、外周収容凹部53−2、60−2内に収容された状態で、外周リング電極72(図7(a)参照)が外径方向に押圧して接合させ、かつ、外周リング電極72が、上から渡り線2を押圧して、渡り線支持舌片53−1、60−1との間に安定的に位置決めすることができるのである。外周リング電極72は、図4に示すホルダ71の図面上の左右の2つ穴で連結する。内周リング電極73(図7(b)参照)を使用する場合には、ホルダ71に内周リング電極73を付け替える。位置決めリング74やホルダ71は、ボルトで左右2箇所、支持台42に固定される。この際、ホルダ71は、このボルト固定用の穴が長穴であることから、調整ねじ93で外周、内周リング電極72、73の外径方向、中心方向の位置決めがなされる。
以上、外径側の導体端部と渡り線2端部とを溶接する場合の溶接保持装置を説明したが、内径側の導体端部と渡り線2端部とを溶接する場合の溶接保持装置は次のようなものとなる。この場合には、ホルダ71に内周リング電極73が取り付けられて、図3の72の位置で、巻線コイルの内周側の導体端部に接した所に、内径リング電極73が設置される。
図8(e)、(f)にみられるように、内周電極83は、内周側の前記導体端部と渡り線端部とを収容して位置決めする内周収容凹部83−2を有する。内周電極83は複数個も受けられている。複数個の内周電極83は、ボルト穴83−5により、それぞれ複数個の内周電極押さえガイド43に固定されている。一方、支持台42と一体に内周電極ガイド支持部42’が設けられており、内周電極ガイド支持部42’には、複数の内周電極ガイド43を保持する貫通穴が、複数設けられている。ねじ91を調整して、内周電極ガイド43を、図3において左右方向に出し入れすることができる。あるいは、内周電極縮径ガイド41のテーパ面に内周電極ガイド43の端面43’を当接させれば、内周電極縮径ガイド41をボルト41で深さ調整すれば、内周電極ガイド43を左右方向に出し入れすることができる。
本実施形態では、内周電極83には、外周電極のような渡り線支持舌片53−1、60−1が無いが、内周電極にも同様な渡り線支持舌片(図示せず)を設けても良い。本実施形態では、内周側導体端部と渡り線2端部との溶接においては、内周リング電極73が、渡り線2の上に載置された場合、外周電極の渡り線支持舌片53−1、60−1が支持に利用される。内周収容凹部83−2内に収容された内周側の導体端部と渡り線2の端部を押圧すると、両端部が接合される。
本実施形態は、巻線コイルの軸に対して回転方向、上下方向、径方向に関して確実に位置決めできる電極形状として、電極自体にガイド機能を持たせた。更に、離れたコイル端をつなぐ途中線(渡り線)に対しても、径方向の位置決めリングを組み込むことで安定した溶接が可能とした。
内周側導体端部、外周側導体端部の溶接を1回目に外周側、2回目に内周側の順に分けて行う場合の手順について述べる。1回目の外周側溶接においては、外周の各導体端部の数に合わせ、所定の範囲(約90度の12箇所分)を円周等分割に外周電極押さえガイド44を最外周に配置し、それに取り付けられた外周電極31、53、60に溝(外周収容凹部)を施し、溝の中に外周側導体端部を収めるようにする。外周電極押さえガイド44は複数に分割して、製品の投入、取出用に径方向に前後できる構成としている。この外周電極押さえガイド44が中心に向って(縮径方向に)前進すると、各々の導体端部が電極の外周収容凹部に案内され、径方向及び回転方向の位置が決まることになる。
離れたコイル端部間をつなぐ渡り線においては、予め支持台42に取付けた位置決めリング74の外周に渡り線を沿わせることで、渡り線2の径方向の位置決めができるようにした。
2回目の内周側溶接においては、外周側コイルと同様、内周側の各コイル端部の数に合わせ、所定の範囲(約90度の12箇所分)を円周等分割に、内周電極押さえガイド43を内側に配置し、それに取り付けられた内周電極83に溝(内周収容凹部)を施し、溝の中に内周側導体端部を収めるようにする。外周電極押さえガイド44と同様に、内周電極押さえガイド43も複数に分割して、製品の投入、取出用に径方向に前後できる構成としている。この内周電極押さえガイド43が放射状に向って(伸径方向に)前進すると、各々の導体端部が電極の内周収容凹部に案内され、径方向及び回転方向の位置が決まることになる。
本実施形態の溶接保持装置による溶接は、次のようにして行われる。
製品としての巻線コイル20を、外周側の導体端部の溶接するために、複数個の外周電極31、53、60にセットする。この際、位置決めリング74に倣うように、渡り線の径方向の位置を決める。各12箇所の外周電極押さえガイド44を、中心方向に前進させて各々の外周側の導体端部の位置を決める。トーチ34もしくは製品20を回転させ、各々の外周側導体端部又は渡り線2の溶接を行う。
次に、位置決めリング74を取り外し、各12箇所の内周電極押さえガイド43を伸径させ、各々の内周側導体端部の位置を決める。トーチ34もしくは製品20を回転させ、各々の内周側導体端部の又は渡り線2の溶接を行う。外周電極押さえガイド44及び内周電極押さえガイド43を後退させた後、製品20を取り出す。
本発明の一実施形態を上位で表せば、巻線コイルの導体端部と渡り線の端部とを溶接するための溶接保持装置であって、前記導体端部と前記渡り線の端部とを収容して位置決めする外周・内周収容凹部を有する複数個の外周・内周電極と、複数個の外周・内周電極が、それぞれ固定された複数個の外周・内周電極押さえガイドと、前記渡り線の上に載置されて、前記外周・内周収容凹部内に収容された前記導体端部と前記渡り線の端部を接合する外周・内周リング電極と、を具備する溶接保持装置である。
2 渡り線
20 巻線コイル
31、53、60 外周電極
53−2、60−2 外周収容凹部
72 外周リング電極
73 内周リング電極
83 内周電極
83−2 内周収容凹部

Claims (3)

  1. 巻線コイル(20)の導体端部と渡り線(2)の端部とを溶接するための溶接保持装置であって、
    外周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部とを収容して位置決めする外周収容凹部(53−2、60−2)、渡り線支持舌片(53−1、60−1)、及び、前記渡り線(2)に対する当接面(53−4、60−4)を有する、複数個の外周電極(31、53、60)と、
    複数個の外周電極(31、53、60)が、それぞれ固定された複数個の外周電極押さえガイド(44)と、
    前記渡り線(2)の上に載置されて、前記外周収容凹部(53−2、60−2)内に収容された前記導体端部と前記渡り線(2)の端部を接合する外周リング電極(72)と、を具備する溶接保持装置。
  2. 前記渡り線(2)の形状に倣った凹部(75)を有する位置決めリング(74)をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の溶接保持装置。
  3. 巻線コイル(20)の導体端部と渡り線(2)の端部とを溶接するための溶接保持装置であって、
    外周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部とを収容して位置決めする外周収容凹部(53−2、60−2)、渡り線支持舌片(53−1、60−1)、及び、前記渡り線(2)に対する当接面(53−4、60−4)を有する、複数個の外周電極(31、53、60)と、
    複数個の外周電極(31、53、60)が、それぞれ固定された複数個の外周電極押さえガイド(44)と、
    内周側の前記導体端部と前記渡り線(2)端部とを収容して位置決めする内周収容凹部(83−2)を有する、複数個の内周電極(83)と、
    複数個の内周電極(83)が、それぞれ固定された複数個の内周電極押さえガイド(43)と、
    前記渡り線(2)の上に載置されて、前記内周収容凹部(83−2)内に収容された内周側の前記導体端部と前記渡り線(2)の端部を接合する内周リング電極(73)と、を具備する溶接保持装置。
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