JP5173617B2 - ステータ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の分割コアが環状に連結されたステータに関し、一層詳細には、前記分割コアにおいて各相に対応して設けられた複数の給電線とコイルとを接続端子を用いて接続可能なステータに関する。
従来、回転電機のステータは、分割鉄心の収容されたインシュレータにコイルが巻回された複数の分割コアを備え、該分割コアがケース内において環状に配置されると共に、前記分割コアに巻回されるコイル同士を接続するために相数に応じた環状導線が設けられている。そして、分割コアに巻回されたコイルの一端部を、インシュレータに設けられたターミナルを介して環状導線と接続し、一方、隣接した分割コアにおける前記コイルの他端部同士を別のターミナルで互いに接続している。
このような環状導線は、相数に応じてステータの軸線方向に沿って互いに離間して設けられているため、前記環状導線をターミナルに接続する場合には、該ターミナルの形状を前記環状導線の位置に応じてそれぞれ設定するか、若しくは、前記環状導線の形状を前記ターミナルの形状に応じてそれぞれ変更する必要が生じる。この場合、ターミナル又は環状導線の部品点数が増大し、ステータの製造コストが増大すると共に、前記ターミナルの組付作業及びコイル等の接続作業が煩雑となるため生産性の低下を招くことが懸念される。
そこで、本出願人は、コイルの一端部が接続される第1接続部と、相毎に設けられた環状導線をそれぞれ接続可能な第2接続部とを有するターミナルを備え、前記環状導線の位置に応じてそれぞれ別個のターミナルを設けることなく、共通のターミナルで前記コイルと環状導線とを接続可能なステータを提案している(特許文献1参照)。
特許第3977351号公報
ところで、特許文献1に係る技術的思想では、第1接続部と第2接続部とが、ステータの周方向に沿って所定間隔離間して設けられる構成としているため、前記第1及び第2接続部に対してコイルと環状導線をそれぞれ接続する際には、先ず、コイルの挿通された第1接続部を電極で挟持して加圧通電し、その後に、前記環状導線の挿通された第2接続部を前記電極によって挟持して加圧通電を行っている。
すなわち、1つのターミナルにコイル及び環状導線を接続する際、電極による接続作業を2回行っている。そのため、近年、この作業時間の短縮化を図ることによるさらなる生産性の向上が望まれている。
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、コイル及び給電線の接続される接続端子を共用して製造コストの削減を図り、且つ、前記接続端子への接続を効率的に行うことにより一層生産性を向上させることが可能なステータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、分割鉄心に外嵌された絶縁ボビンにコイルが巻回された分割コアを有し、該分割コアが環状に組み付けられ、前記分割コアのコイル同士を接続するために相数に応じた接続導線と前記コイルとがターミナルを介して互いに電気的に接続されたステータにおいて、
前記接続導線は、前記ステータの軸線方向に沿って相毎に離間して設けられると共に、該ステータの直径方向に突出した端子部を備え、
前記ターミナルは、前記絶縁ボビンに固定される固定部と、
前記固定部の端部に対して折曲した基部と、
前記基部の一端から延在し、且つ、直角に折曲された折曲部を端部に有し、前記コイルの端部を囲繞して接続可能な第1接続部と、
前記基部の他端から延在し、いずれの相の接続導線の端子部も接続可能な前記軸線方向に沿った長さを有する第2接続部と、
を備え、
前記第1接続部及び第2接続部は、前記基部側に向かって互いに接近するように撓曲されることを特徴とする。
本発明によれば、ターミナルが固定部を介して分割コアに固定されると共に、該ターミナルには、固定部の端部に対して折曲した基部にコイルの端部を囲繞して接続可能な第1接続部と、該基部を挟んで前記第1接続部に隣接し、いずれの相の接続導線の端子部にも接続可能な軸線方向長さを有する第2接続部とが形成される。また、第1接続部の端部には、大きく折曲された折曲部が設けられている。
従って、第1接続部に対してコイルの端部を接続し、且つ、ステータの軸線方向に沿って相毎に離間した接続導線の端子部を軸線方向に沿った長さを有する第2接続部に対してそれぞれ接続することができるため、単一のターミナルでコイルと接続導線とを接続することが可能となる。その結果、ステータを構成する分割コアのターミナルを共用化して製造コストの削減を図ることができる。また、基部を挟んで隣接して配置された第1及び第2接続部を同時に加圧通電することができるため、コイル及び接続導線の接続作業を効率的に行うことができ、それに伴って、前記ステータの生産性を向上させることが可能となる。さらに、第1接続部に折曲部を設けているため、例えば、断面長方形状のコイルを用いた場合に、接合された前記折曲部と、基部に対する第1接続部の連結部位とにそれぞれ電流経路を形成して通電することができるため、通電電流が集中することなく好適に分散させてコイルの端部を全体的に加熱して接合することが可能となる。
さらにまた、ターミナルは、第1接続部と基部との間でコイルの端部を挟持し、且つ、最上段に配置される相における接続導線の端子部が、前記コイルの端部と同一高さで前記ステータの軸線と直交する水平方向に並列で接続された第1の接続部位と、
前記第1接続部と前記基部との間で前記コイルの端部を挟持し、且つ、前記第2接続部の端部が前記基部に当接すると共に、最上段に配置された相以外における接続導線が、前記コイルの端部と前記軸線方向に沿って並列に配置されて接続された第2の接続部位と、
を備えるとよい。
これにより、第1の接続部位によって第1接続部、コイルの端部、基部、接続導線及び第2接続部を流れる電流経路が形成され、一方、第2の接続部位によって前記第1接続部、コイルの端部、基部及び第2接続部を流れる電流経路が形成されるため、接合された第1及び第2接続部を介して各部位の密着性が高まり、電極によって通電加熱を行う場合に電流の偏りを抑制して安定して行うことができる。また、例えば、断面長方形状のコイルを用いた場合、第1及び第2の接続部位において面接触させることができるため、接触ばらつきに起因した電流集中による破損を防止することができる。
またさらに、第1及び第2接続部を、ステータの軸線方向において基部を中心として互いに相反する方向が開口した断面略S字状に形成するとよい。
また、第1接続部、基部及び第2接続部が、軸線方向に沿って平行となるように加圧変形させることにより、ターミナルにコイル及び接続導線が接合される際、前記第1接続部、基部及び第2接続部を互いに広範囲で面接触させて密着させることができる。これにより、第2の接続部位における各部位の密着性をさらに高めることが可能となり、それに伴って、ターミナルの通電加熱を行う場合に電流の偏りをさらに抑制して安定した接合作業を行うことができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ターミナルを構成する第1接続部に対してコイルの端部を接続し、且つ、相毎に離間した接続導線の端子部を第2接続部に対して接続することができるため、前記ターミナルの共用化を図ってステータの製造コストを削減することができると共に、前記第1及び第2接続部を同時に接合することができるため、コイル及び接続導線の接続作業を効率的に行うことができ、それに伴って、前記ステータの生産性を向上させることができる。また、例えば、断面長方形状のコイルを用いた場合に、第1接続部に設けられた折曲部と、基部に対する第1接続部の連結部位とにそれぞれ電流経路を形成して通電することができるため、通電電流の集中を防止してコイルの端部を全体的に加熱して接合することが可能となる。
本発明に係るステータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図11を参照しながら以下詳細に説明する。なお、ステータは、その内部に設けられるロータと組み合わされて回転電機を構成し、例えば、電動機又は発電機として用いられる。また、このステータは、図7に示す接合装置100によって、複数の製造工程のうちの1工程である接合工程が行われる。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るステータを示す。
このステータ10は、3相Y型結線のステータであり、3相の入力端子U、V、Wと、該3相の入力端子U、V、Wとそれぞれ電気的に接続される環状の第1〜第3接続導線12、14、16(図2及び図3参照)と、18個の分割コア18が環状に連結されたステータコア20と、前記第1〜第3接続導線12、14、16を一体的に保持する複数の保持部材22とを有する。
第1接続導線12は、図1及び図2に示されるように、入力端子Uと接続され、中空状のハウジング(ケース)24の内周面より所定間隔離間するように配設される。この第1接続導線12の下方には、入力端子Vと接続される第2接続導線14、入力端子Wと接続される第3接続導線16の順番にハウジング24の内部に配設される。なお、第1〜第3接続導線12、14、16は、ハウジング24の軸線方向に沿ってそれぞれ所定間隔離間するように配設されている。ハウジング24の上面には、ステータ10の外周を囲む周壁24aが設けられている。
この場合、第1〜第3接続導線12、14、16は、図2及び図3に示されるように、略同一直径に形成される円弧部26と、該円弧部26に対して内周方向に所定長だけ突出した接続端子部(端子部)28と、前記3相の入力端子U、V、Wと接続されるリード部30とからなる。
前記接続端子部28は、第1〜第3接続導線12、14、16にあって等間隔に所定角度離間して6箇所に形成され、該接続端子部28は外周側に開口するように曲げ成形によってコ字状に形成される。そして、第1〜第3接続導線12、14、16の各接続端子部28の位置は、それぞれが第1〜第3接続導線12、14、16と接続される分割コア18a、18b、18c(図1参照)の位置に対応するように周方向に沿って互いに所定角度だけオフセットして配設されている。すなわち、ハウジング24の内部に第1〜第3接続導線12、14、16を配設した際、該第1〜第3接続導線12、14、16の各接続端子部28同士が上下方向(ステータ10の軸線方向)に重なり合うことがない(図2及び図3参照)。なお、以下の説明においては、U相、V相及びW相に対応して分割コア18a、18b、18cと区別して表記するが、実際上これらは同一形状である。
保持部材22は、例えば、樹脂製材料によって断面U字状に形成され、該保持部材22が、重ね合わされた第1〜第3接続導線12、14、16の外周側に配置されてハウジング24に装着されることにより、該第1〜第3接続導線12、14、16を一体的に保持している。
分割コア18は、図4に示されるように、プレスにより打ち抜いた略T字状の鋼板を複数枚加締めて一体化した積層鋼板(分割鉄心)32と、該積層鋼板32を絶縁する樹脂製材料からなるインシュレータ(絶縁ボビン)34a、34bと、該インシュレータ34a、34bを介して前記積層鋼板32に巻回されるコイル36と、前記コイル36が接続される金属製材料からなる第1ターミナル(ターミナル)38及び第2ターミナル40とを有する。
インシュレータ34a、34bは、コイル36の巻回部と、内周側に設けられる周壁42a、42bと、外周側に設けられる周壁44a、44bとから構成される。
コイル36は、例えば、絶縁被膜で覆われた断面長方形状の導線からなり、ステータ10の外周側に配設される各コイル36の先端部(端部)46は、分割コア18に設けられた第1ターミナル38を介して第1〜第3接続導線12、14、16のいずれか一本と電気的に接続される。一方、ステータ10の内周側に配設される各コイル36の延出部48は、分割コア18に設けられた前記第2ターミナル40を介して互いに電気的に接続される。
詳細には、2つおきの6個の分割コア18aが、第1接続導線12のリード部30(図2参照)を介して入力端子Uと接続され、該分割コア18aと隣接する6個の分割コア18bが、第2接続導線14のリード部30(図2参照)を介して入力端子Vと接続され、該分割コア18bに隣接した残りの6個の分割コア18cが、第3接続導線16のリード部30(図2参照)を介して入力端子Wと接続される。そして、各分割コア18a〜18c、入力端子U、V、W及び第1〜第3接続導線12、14、16は、中空状のハウジング24の内部に組み付けられている。
第1ターミナル38は、図4〜図6に示されるように、一定厚さの板材を三次元的にプレス成形して折曲形成された金属端子からなり、平板状に形成された固定部50と、第1〜第3接続導線12、14、16のいずれか一本とコイル36とを固定する接続部52とを有する。
この固定部50には、下方に突出してインシュレータ34aの外周側に形成された溝53(図5及び図6参照)に挿入される挿入突部54が形成されると共に、略中央部には、前記挿入突部54の上部となる位置にポンチ等によってプレスした小突起56が設けられている。
接続部52は、固定部50の端部から直角に折曲されて延在したアーム60の端部に設けられるものであって、前記アーム60と一体的で且つ、該アーム60に対して鉛直方向に延在する基部61と、前記基部61の上端部に一体的に形成され、コイル36の先端部46を固定するコイル保持部(第1接続部)62と、前記基部61の上端部から延在し、前記基部61を挟んで前記コイル保持部62と反対側に設けられて第1〜第3接続導線12、14、16のいずれか一本を固定する導線保持部(第2接続部)64とを有する。すなわち、接続部52は、基部61を中心として配置されたコイル保持部62と導線保持部64とからステータ10における半径方向から見て断面略S字状に形成される(図5参照)。
基部61には、コイル保持部62側となる側面に凸部65が設けられ、前記コイル保持部62にコイル36の先端部46が挿通され、該先端部46に加圧通電される際、該凸部65とコイル36との接触部位に電流が流れて加熱され、該コイル36の絶縁被膜が剥離することによって電気的な接続がなされる。
コイル保持部62は、基部61の上端部に対して固定部50から離間する方向(矢印B方向)へと延在した後、下方に向かって所定角度傾斜するように略直角に折曲される。すなわち、コイル保持部62は、固定部50とは反対側となる基部61の一側面側(矢印B方向)に設けられ、下方に向かって徐々に幅広状となるように開口した断面V字形状に形成される。
コイル保持部62の下端部は、基部61側(矢印A方向)に向かって直角に折曲した折曲部66を有する。そして、コイル36の先端部46が、分割コア18の外周側に向かって延在し、前記第1ターミナル38のコイル保持部62に挿通される(図4参照)。
導線保持部64は、基部61の下端部から固定部50側(矢印A方向)に向かって半円状に湾曲した後、上方に向かって所定長さで延在している。この導線保持部64の上端は、コイル保持部62の上端と略同一高さで設定される(図5参照)。すなわち、導線保持部64は、固定部50側となる該基部61の他側面側(矢印A方向)に設けられ、第1〜第3接続導線12、14、16の各接続端子部28の断面形状に対応するように湾曲してステータ10における半径方向から見て上方に開口した断面U字形状に形成される。
そして、図5に示されるように、第1〜第3接続導線12、14、16の接続端子部28は、U字状に形成された導線保持部64のうち上部、中間、下部を通過するようにそれぞれ順に配置されており、W相に対応する第3接続導線16は3相のうち最も深い位置を通る相となっている。
第2ターミナル40は、図4に示されるように、インシュレータ34aの装着部70に対して有底部位を下方とするように挿入されている。そして、第2ターミナル40は、切欠部72a、72bにより隣接する分割コア18におけるコイル36の延出部48同士を電気的に接続してY型結線の中性点を形成する。
一方、インシュレータ34aにおける外周側の周壁44aには、中央よりやや右側にコイル36の先端部46が挿通する切欠溝74が設けられている。
ここで、周壁44aの外周側には、該周壁44aより半径外方向に所定間隔離間して係合溝76を有する小片78が立設しており、この小片78と周壁44aとの間には溝53が設けられ、この溝53に第1ターミナル38の挿入突部54が挿入されて保持される。さらに、ステータ10の上面外周部には、インシュレータ34aの周壁44a及びハウジング24の周壁24aを両側壁とし、積層鋼板32のヨーク部を底面とする環状溝80(図1参照)が形成される。
次に、ステータ10に対して接合工程を行う接合装置100について、図7を参照しながら説明する。
接合装置100は、ステータ10が載置されるターンテーブル102と、該ターンテーブル102を水平方向に移動可能なスライド機構104と、前記ターンテーブル102を回転させる回転機構106と、水平移動した前記ステータ10において第1ターミナル38のコイル保持部62及び導線保持部64の接合処理を行う加圧機構108と、該加圧機構108を昇降動作させる昇降機構110と、前記ターンテーブル102、スライド機構104、回転機構106、加圧機構108及び昇降機構110を統括的に制御する制御部112とを有する。
ステータ10は、ターンテーブル102に載置された状態でスライド機構104によって移動され、該ステータ10を構成する分割コア18のコイル保持部62及び導線保持部64が加圧機構108の直下となるように配置される。
加圧機構108は、昇降プレート114をベースに構成され、加圧開放されるエアシリンダ116と、該エアシリンダ116の駆動力を伝達する加圧用のスプリング118と、ステータ10の軸線上となる作業軸Cより右側で、エアシリンダ116の作用下に水平レール120に沿って水平移動する第1移動プレート122と、図示しない同期機構によって第1移動プレート122に対して作業軸Cを中心にして対称動作をする第2移動プレート124とを有する。また、第1移動プレート122の左端及び第2移動プレート124の右端には、作業軸Cを中心にして対称形状となる第1及び第2電極126、128が設けられている。
第1電極126は、図7及び図8に示されるように、金属製材料から形成され、第1移動プレート122より下方に突出している部分が先端に向かって先細状で、且つ、左端に設けられた加圧面126aが鉛直面で形成される。第1電極126は、絶縁プレート136aによって保持される。
第2電極128は、前記第1電極126と同様に金属製材料から形成され、絶縁プレート136bによって保持される。第2電極128は、その一部が第2移動プレート124より下方に突出しており、この突出部分は先端に向かって先細状で、且つ、右端に設けられた加圧面128aが第1加圧部130と第2加圧部132とからなる段付形状で形成される。この第2加圧部132は、第1加圧部130に対して第1電極126の先端部側に設けられ、該第1加圧部130に対して第1電極126から離間する方向に所定深さで窪んで形成される。なお、第1及び第2加圧部130、132は、それぞれ鉛直面で形成される。
また、第1加圧部130は、第1及び第2電極126、128によって第1ターミナル38の加圧を行う際、コイル保持部62に臨む位置となるように形成され、第2加圧部132は、導線保持部64の下部側に臨む位置となるように形成される。この第1加圧部130と第2加圧部132との間に設けられた段差寸法は、第1及び第2電極126、128によって第1ターミナル38が加圧された際の接続部52の断面形状に対応して設定される。
すなわち、コイル保持部62及び導線保持部64を接合装置100によって加圧して変形させた際、図9Bに示されるように、前記コイル保持部62を含む接続部52の上部側の幅寸法W1が、導線保持部64の下部を含む前記接続部52の下部側の幅寸法W2に対して小さくなり(W1<W2)、接続部52の側面が段付状となることがある。そのため、第1電極126によってコイル保持部62及び導線保持部64の側面を押圧できるように第2加圧部132を、幅寸法W1、W2の差分ΔW(W2−W1)だけ第1加圧部130に対して窪ませている。
なお、加圧された接続部52において、その上部側の幅寸法W1と下部側の幅寸法W2とが相違することなく同一寸法である場合には、第1及び第2加圧部130、132を段付形状とすることなく、第1電極126と同様に平面状の加圧面とすればよい。
この第1及び第2加圧部130、132を有した加圧面128aと加圧面126aとは互いに対向し、且つ、作業軸Cに近い位置となるように配置される。そして、第1移動プレート122と第2移動プレート124が接近するとき、加圧面126a、128aは作業軸C上で互いに接近して強い押圧力を発生し、コイル保持部62及び導線保持部64を加圧する。
そして、前記第1及び第2電極126、128に電圧を印加することにより、第1電極126と第2電極128との間に把持される第1ターミナル38に対して通電及び加熱がなされる。
次に、上述した接合装置100を用いてステータ10における第1ターミナル38の接続部52に対してコイル36及び第1〜第3接続導線12、14、16の接合処理を行う方法について、図7〜図10を参照しながら説明する。
最初に、図7に示されるターンテーブル102にステータ10が載置され、スライド機構104によって該ステータ10を移動し、前記ステータ10を構成する分割コア18aのコイル保持部62及び導線保持部64が加圧機構108の直下となるように配置されて準備状態とする。なお、この準備状態では、加圧機構108が、昇降機構110によってステータ10の上方に退避した位置にあり、第1及び第2電極126、128は作業軸Cを中心として互いに離間している。
そして、図8Aに示されるように、第1及び第2電極126、128の加圧面126a、128aが、第1ターミナル38におけるコイル保持部62及び導線保持部64の側部に臨むように、昇降機構110の作用下に加圧機構108を下降させる。これにより、第1電極126が導線保持部64に臨み、第2電極128がコイル保持部62に臨んだ状態となる。
次に、加圧機構108を構成するエアシリンダ116を駆動し、第1及び第2電極126、128をそれぞれ作業軸Cに向かって移動、接近させ、前記第1電極126を導線保持部64の側面に当接させて押圧し、同時に、前記第2電極128の第1加圧部130をコイル保持部62の側面に当接させて押圧する。これにより、コイル保持部62及び導線保持部64がそれぞれ基部61側(矢印D1、D2方向)に向かって接近するように変形する(図8B参照)。
このコイル保持部62は、第1電極126による押圧作用下に折曲部66を有した下端部が徐々に基部61側(矢印D2方向)に接近するように傾動し、前記折曲部66の先端部が基部61の側面に当接することにより、前記コイル保持部62の内部が閉塞されて環状となると共に、その内部には断面長方形状の空間部が形成される。この空間部に挿通されたコイル36の先端部46は、変形したコイル保持部62と基部61との間に挟持されて保持されると共に、該空間部の内部から外部へと脱落することがなく保持される。また、コイル保持部62に設けられた凸部65がコイル36の側面に対して接触した状態となる。
一方、導線保持部64は、その上部に挿通された第1接続導線12の接続端子部28を間にして基部61側(矢印D1方向)に向かって撓曲し、前記接続端子部28が前記基部61との間で挟持されて固定される。この際、接続端子部28は、変形した導線保持部64による押圧力によって上下方向(矢印E1、E2方向)に伸びるように断面略楕円形状に撓曲した状態で固定される。
詳細には、導線保持部64は、その上部側(矢印E1方向)が基部61側(矢印D1方向)に若干だけ接近して該基部61に対して所定間隔離間した略平行状態となり、前記基部61の下部側(矢印E2方向)がコイル保持部62側(矢印D1方向)に押圧されて湾曲状に撓曲した状態となる。このように第1接続導線12の接続端子部28とコイル36の先端部46とは、コイル保持部62及び導線保持部64と基部61との間にそれぞれ挟持され、接続部52の上部側(第1の接続部位)において略同一高さで水平方向(矢印A、B方向)に沿って並列に固定されている。
そして、第1及び第2電極126、128によってコイル保持部62及び導線保持部64を保持した状態で通電し、コイル36及び第1接続導線12を加熱することにより絶縁被膜を溶かし、第1ターミナル38に対して電気的に接続させる。
この第1及び第2電極126、128による加熱が所定時間が行われた後、制御部112からの制御信号に基づいて通電を停止すると共に、前記第1及び第2電極126、128を作業軸Cから離間させる方向にそれぞれ移動させ、昇降機構110の作用下に第1ターミナル38から離して退避位置まで上昇させる(矢印E1方向)。
次に、図7に示されるターンテーブル102を再び所定角度だけ回転させ、接合作業の完了した分割コア18aに隣接した別の分割コア18bを、加圧機構108の直下となるように配置した後、上方に退避していた加圧機構108を昇降機構110の駆動作用下に下降させる。これにより、図9Aに示されるように、第1及び第2電極126、128の加圧面126a、128aが、分割コア18bを構成する第1ターミナル38のコイル保持部62及び導線保持部64に臨む位置まで移動する。
そして、加圧機構108のエアシリンダ116を駆動し、第1及び第2電極126、128をそれぞれ作業軸Cに向かって移動、接近させ、図9Bに示されるように、前記第1電極126を導線保持部64の側面に当接させて押圧し、同時に、前記第2電極128をコイル保持部62の側面に当接させて押圧する。これにより、コイル保持部62が、第2電極128の第1加圧部130によって押圧されて基部61側(矢印D2方向)に向かって変形すると共に、導線保持部64が基部61側(矢印D1方向)に向かって撓曲してその上部側が前記基部61に対して所定範囲で密着する。換言すれば、導線保持部64の上部側が、基部61の側面に対して面接触するに至る。
これにより、コイル36の先端部46が、コイル保持部62の内部において基部61との間に挟持されて固定される。
一方、第2接続導線14の挿通された導線保持部64の中間部は、第1電極126によってその下部側と共にコイル保持部62側(矢印D1方向)に突出するように変形すると共に、第2電極128の第2加圧部132と前記第1電極126との間で挟持されて変形する。これにより、導線保持部64の中間部(第2の接続部位)に、第2接続導線14の接続端子部28が挟持されて保持される。この際、接続部52で保持された第2接続導線14の接続端子部28とコイル36の先端部46とは、導線保持部64において上下方向(矢印E1、E2方向)に略一直線上となるように保持される(図9B参照)。その際、基部61、コイル保持部62及び導線保持部64は、互いに略平行に配置された状態となる。
その後、第1及び第2電極126、128によってコイル保持部62及び導線保持部64を保持した状態で通電し、コイル36及び第2接続導線14を加熱することにより絶縁被膜を溶かし、第1ターミナル38に対して電気的に接続させる。
この第1及び第2電極126、128による加熱が所定時間が行われた後、制御部112からの制御信号に基づいて通電を停止し、前記第1及び第2電極126、128を作業軸Cから離間させる方向にそれぞれ移動させて昇降機構110の作用下に第1ターミナル38から離して退避位置まで再び上昇させる。
次に、ターンテーブル102を再び所定角度だけ回転させ、上述した分割コア18に隣接したさらに別の分割コア18cが、加圧機構108の直下に配置された状態とした後、昇降機構110の駆動作用下に前記加圧機構108を下降させることにより、第1及び第2電極126、128の加圧面126a、128aが、図10Aに示されるように分割コア18bにおける第1ターミナル38のコイル保持部62及び導線保持部64に臨む位置まで移動する。
そして、エアシリンダ116の駆動作用下に第1及び第2電極126、128をそれぞれ作業軸Cに向かって移動、接近させ、前記第1及び第2電極126、128によってコイル保持部62及び導線保持部64をそれぞれ基部61側(矢印D1、D2方向)に向かって押圧する。
これにより、図10Bに示されるように、コイル保持部62が、基部61側(矢印D2方向)に向かって接近するように変形し、コイル36の先端部46が前記コイル保持部62の内部に挿通された状態で基部61との間で固定される。一方、導線保持部64は、その上部及び中間部が基部61側(矢印D1方向)へと撓曲して該基部61に所定範囲で密着すると共に、第3接続導線16の挿通された下部側が、コイル保持部62側(矢印D1方向)に突出するように変形し、第2電極128の第2加圧部132との間で挟持される。換言すれば、導線保持部64の上部及び中間部が、基部61の側面に対して面接触している。
この結果、導線保持部64の下部(第2の接続部位)に、第2接続導線14の接続端子部28が挟持されて保持される。この際、接続部52に保持された第3接続導線16の接続端子部28とコイル36の先端部46とは、導線保持部64において上下方向(矢印E1、E2方向)に略一直線上となるように保持される(図10B参照)。また、この際、基部61、コイル保持部62及び導線保持部64は、互いに略平行に配置された状態となる。
その後、第1及び第2電極126、128によってコイル保持部62及び導線保持部64を保持した状態で通電し、コイル36及び第3接続導線16を加熱することにより絶縁被膜を溶かし、第1ターミナル38に対して電気的に接続させる。この第1及び第2電極126、128による加熱が所定時間が行われた後、制御部112からの制御信号に基づいて通電を停止すると共に、前記第1及び第2電極126、128を作業軸Cから離間させる方向にそれぞれ移動させ、昇降機構110の作用下に第1ターミナル38から離して退避位置まで再び上昇させる。
このように、1つの分割コア18における第1ターミナル38の接合処理が終了した後、ターンテーブル102を所定角度だけ回転させ、隣接する他の分割コア18を加圧機構108に臨む位置まで移動させて第1ターミナル38の接合処理を行い、ステータ10における18個の分割コア18a〜18cに対して連続的に接合処理を行っていく。そして、ステータ10を構成する18個の分割コア18a〜18cに対する接合処理が終了した後、該ステータ10をターンテーブル102から取り出し、ステータ10の製造工程における接合工程が完了する。
以上のように、本実施の形態では、ステータ10を構成する分割コア18a〜18cの外周側に、該分割コア18a〜18cに巻回されたコイル36の先端部46を保持可能なコイル保持部62と、第1〜第3接続導線12、14、16の接続端子部28を保持可能な導線保持部64とを備えた第1ターミナル38を設け、該コイル保持部62及び導線保持部64を接合装置100の第1及び第2電極126、128による1回の接合工程で同時に加圧して変形させることができる。
そのため、第1ターミナル38に対して第1〜第3接続導線12、14、16のいずれか1本とコイル36とを確実且つ簡便に固定し、電気的に接続することができる。その結果、ステータ10の製造工程においてコイル36及び第1〜第3接続導線12、14、16の接続作業を効率的に行うことができ、それに伴って、前記ステータ10の生産性を向上させることが可能となる。
また、第1ターミナル38の導線保持部64において、その上部側に第1接続導線12の接続端子部28を挿通可能とし、その下部側に第3接続導線16の接続端子部28を挿通可能とし、さらに、その間となる中間部に第2接続導線14の接続端子部28を挿通させて保持可能としている。そのため、上下方向に所定間隔離間するように配置された第1〜第3接続導線12、14、16に応じた形状を有したターミナルをそれぞれ別個に用意する必要がなく、単一の第1ターミナル38で第1〜第3接続導線12、14、16を保持することができる。その結果、各分割コア18に設けられる第1ターミナル38を共用化して部品コストの低減を図ることができ、ステータ10の製造コストを削減することが可能となる。
さらに、コイル保持部62の端部に折曲部66を設け、加圧機構108による加圧時に該折曲部66の端部を、基部61の側面に当接させることにより、例えば、断面長方形状のコイル36を用いて接合装置100による接合が行われる際、前記折曲部66と基部61との接触部位と、前記基部61に対するコイル保持部62の接合部位とにそれぞれ電流経路を形成して通電させることができる。そのため、通電された電流が1箇所に集中することがなく好適に分散させてコイル36の先端部46を全体的に加熱して接続部52に対して接合することができる。
さらにまた、第1接続導線12が接続部52に接合される際、コイル保持部62、コイル36の先端部46、基部61、前記第1接続導線12及び導線保持部64を流れる電流経路が形成され、一方、第2及び第3接続導線14、16が接続部52に接合される際には、前記コイル保持部62、基部61、導線保持部64を流れる電流経路が形成される。そのため、接合されたコイル保持部62及び導線保持部64を介して各部位の密着性が高まり、加圧機構108の第1及び第2電極126、128によって通電加熱を行う場合に電流の偏りを抑制して安定して行うことができる。
さらに、上述したような断面長方形状のコイル36を用いた場合には、該コイル36をコイル保持部62及び基部61に対して面接触させることができるため、該コイル36の接触ばらつきを防止して電流集中による破損を阻止することができる。
なお、上述した本実施の形態では、接合装置100を構成する第2電極128の加圧面128aが、第1及び第2加圧部130、132を有する段付状に形成される場合について説明したが、図11A〜図11Cに示されるように、接合された際に接続部52で生じる幅方向の寸法差に対応するため、第1及び第2ピン154、156を有する第2電極150を代わりに用いて接合作業を行うようにしてもよい。
この変形例に係る第2電極150は、第1電極126の加圧面126aに臨むように設けられ、ボディ158と、該ボディ158に変位自在に設けられ、第1ターミナル38の接続部52(図11B参照)を加圧する際にコイル保持部62に対峙する第1ピン154と、前記ボディ158において前記第1ピン154と所定間隔離間して設けられ、導線保持部64に対峙する第2ピン156とを有する。
第1及び第2ピン154、156は、第1電極126側(矢印A方向)に向かって接近・離間可能な水平方向に変位自在に設けられると共に、図示しないロック手段によって水平方向(矢印A、B方向)への変位が規制可能に設けられる。なお、第1及び第2ピン154、156の端面は、該第1及び第2ピン154、156の変位方向と直交して平面状に形成される。
次に、上述した変形例に係る第2電極150を用いて接合作業を行う場合について図11A〜図11Cを参照しながら説明する。なお、ここでは、W相に対応する第3接続導線16とコイル36とを第1ターミナル38を介して接続する場合について説明する。
先ず、図11Cに示される接合された接続部52において生じる上部側の幅寸法W1と下部側の幅寸法W2との差分を算出し、該幅寸法W1、W2の差分ΔWに基づいた段差部162a、162bを有する調整用治具160(図11A参照)を準備する。この調整用治具160は、ブロック状に形成され、第1電極126と第2電極150との間に挟持可能に設けられ、該第1電極126に当接する一側面が平面状に形成されると共に、第2電極150の第1及び第2ピン154、156に当接可能な他側面が段差状に形成される。
この接続部52における上部側の幅寸法W1は、図11Cに示されるように、コイル36と、該コイル36を保持するコイル保持部62、基部61及び該基部61に接触する導線保持部64によって規定されるため、前記コイル保持部62の板厚、前記基部61の板厚と前記導線保持部64の板厚とを合算し、それに加えてさらに前記コイル保持部62と基部61との間に挟持されたコイル36の厚さを合算したものとなる。なお、断面円形状のコイル36が用いられる場合には、該コイル36の厚さの代わりに直径を合算すればよい。
換言すれば、コイル保持部62、基部61及び導線保持部64を含む第1ターミナル38は、一定厚さの板材から形成されているため、前記板厚は同一寸法となり、第1ターミナル38の板厚を3倍してコイル36の厚さを加算することにより幅寸法W1が算出される。
一方、接続部52の下部側となる幅寸法W2は、第1〜第3接続導線12、14、16の直径と、該第1〜第3接続導線12、14、16の両側部を覆う導線保持部64の板厚をそれぞれ合算したものとなるため、第1ターミナル38の板厚を2倍して第1〜第3接続導線12、14、16の直径を加算することによって算出される。
このように算出された接続部52における上部側の幅寸法W1と下部側の幅寸法W2とからその差分ΔW(|W1−W2|)を算出し、前記幅寸法W1が幅寸法W2に対して大きい場合(W1>W2)には、該接続部52の下部側に臨む第2ピン156を第1ピン154と比較して第1電極126側(矢印A方向)により突出させ、反対に、前記幅寸法W1が幅寸法W2に対して小さい場合(W1<W2)には、該接続部52の上部側に臨む第1ピン154を第2ピン156と比較して第1電極126側(矢印A方向)により突出させる。
すなわち、図11Cに示されるように、接続部52の下部側の幅寸法W2が幅寸法W1に対して大きい場合(W1<W2)には、その差分ΔW(|W1−W2|)に基づいて調整用治具160の他側面に対して第2ピン156の当接する部位が第1ピン154の当接する部位に対して突出した段差部162a、162bを形成する。この段差部162a、162bの高さの差は、幅寸法W1、W2の差分ΔWによって設定される。
そして、図11Aに示されるように、上述した段差部162a、162bの設けられた調整用治具160を用いて第2電極150の調整作業を行う。この場合、調整用治具160の一側面を第1電極126の加圧面126aに当接させた後、該調整用治具160の他側面に対して第2電極150を水平方向に接近させる。この際、第1及び第2ピン154、156は、ロック手段(図示せず)による規制が解除された変位可能な状態にある。第1及び第2ピン154、156の端部がそれぞれ段差部162a、162bに当接することにより、該第2ピン156が、第1ピン154と比較して該第1電極126から離間する方向(矢印B方向)へとより多く変位する。そのため、第1及び第2ピン154、156は、調整用治具160の段差部162a、162bに基づいた距離だけ水平方向にオフセットした状態となる。この状態において、図示しないロック手段によって前記第1及び第2ピン154、156の変位を規制して固定する。
その結果、第1及び第2ピン154、156の端部が、接続部52における上部側及び下部側の幅寸法W1、W2の差分ΔWに基づいてオフセットして配置された状態となる。
このような準備作業が完了した後、図11Bに示されるように、第1及び第2電極126、150を、昇降機構110によって第1ターミナル38における接続部52に臨む位置まで下降させ、加圧機構108の駆動作用下に第1及び第2電極126、150によって接続部52のコイル保持部62及び導線保持部64がそれぞれ基部61側に向かって押圧されて変形する。詳細には、第2電極150を構成する第1ピン154がコイル保持部62を押圧し、第2ピン156が第1電極126との間で導線保持部64を押圧している。
このように、変形例に係る第2電極150を用いることにより、接合された接続部52において上部側と下部側との幅寸法W1、W2が相違する場合でも、第1及び第2ピン154、156を前記幅寸法W1、W2の差分ΔWに基づいて相対的に変位させ、該差分ΔWに応じてオフセット配置させることができるため、コイル保持部62及び導線保持部64を確実に押圧して接合処理を行うことが可能となる。また、第1及び第2ピン154、156を変位させることによって接続部52における幅寸法W1、W2の差分ΔWに応じた第2電極150を容易且つ迅速に準備することができるため、該差分ΔWに応じた電極をその都度設定する場合と比較し、ステータ10におけるコスト及び製造時間の短縮を図ることができる。
さらに、ステータ10の機種変更に伴う第1ターミナル38、分割コア18等の寸法変更に対しても容易に対応し接合作業を行うことが可能となる。
なお、本発明に係るステータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施の形態に係るステータの平面図である。 図1のステータを構成する第1〜第3接続導線の平面図である。 図2に示す第1〜第3接続導線の分解斜視図である。 図1のステータに組み付けられる分割コアの斜視図である。 第1ターミナルにコイル及び第3接続導線が接合される前の状態を示す分割コアにおける外周上部の拡大側面図である。 分割コアに第1ターミナルを装着する際の一部省略分解斜視図である。 図1のステータに対して接合処理を行う接合装置の正面図である。 図8Aは、U相の分割コアにおいてコイル及び第1接続導線が第1ターミナルの接続部に接合される前の状態を示し、図8Bは、加圧機構によって前記コイル及び第1接続導線が接合された状態を示す図である。 図9Aは、V相の分割コアにおいてコイル及び第2接続導線が第1ターミナルの接続部に接合される前の状態を示し、図9Bは、加圧機構によって前記コイル及び第2接続導線が接合された状態を示す図である。 図10Aは、V相の分割コアにおいてコイル及び第3接続導線が第1ターミナルの接続部に接合される前の状態を示し、図10Bは、加圧機構によって前記コイル及び第3接続導線が接合された状態を示す図である。 変形例に係る第2電極が用いられた接合処理を示し、図11Aは、第2電極における第1及び第2ピンが調整用治具を用いて調整される準備状態を示し、図11Bは、準備の完了した第2電極によって固定部の接合が行われる前の状態を示し、図11Cは、前記第1電極によって前記固定部の接合処理が完了した状態を示す図である。
符号の説明
10…ステータ 12…第1接続導線
14…第2接続導線 16…第3接続導線
18、18a〜18c…分割コア 20…ステータコア
28…接続端子部 34a、34b…インシュレータ
36…コイル 38…第1ターミナル
40…第2ターミナル 46…先端部
50…固定部 52…接続部
61…基部 62…コイル保持部
64…導線保持部 66…折曲部
100…接合装置 102…ターンテーブル
104…スライド機構 106…回転機構
108…加圧機構 110…昇降機構
116…エアシリンダ 126…第1電極
128、150…第2電極 130…第1加圧部
132…第2加圧部 154…第1ピン
156…第2ピン 158…ボディ
160…調整用治具 162a、162b…段差部

Claims (4)

  1. 分割鉄心に外嵌された絶縁ボビンにコイルが巻回された分割コアを有し、該分割コアが環状に組み付けられ、前記分割コアのコイル同士を接続するために相数に応じた接続導線と前記コイルとがターミナルを介して互いに電気的に接続されたステータにおいて、
    前記接続導線は、前記ステータの軸線方向に沿って相毎に離間して設けられると共に、該ステータの直径方向に突出した端子部を備え、
    前記ターミナルは、前記絶縁ボビンに固定される固定部と、
    前記固定部の端部に対して折曲した基部と、
    前記基部の一端から延在し、且つ、直角に折曲された折曲部を端部に有し、前記コイルの端部を囲繞して接続可能な第1接続部と、
    前記基部の他端から延在し、いずれの相の接続導線の端子部も接続可能な前記軸線方向に沿った長さを有する第2接続部と、
    を備え、
    前記第1接続部及び第2接続部は、前記基部側に向かって互いに接近するように撓曲されることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1記載のステータにおいて、
    前記ターミナルは、前記第1接続部と前記基部との間で前記コイルの端部を挟持し、且つ、最上段に配置される相における接続導線の端子部が、前記コイルの端部と同一高さで前記ステータの軸線と直交する水平方向に並列で接続された第1の接続部位と、
    前記第1接続部と前記基部との間で前記コイルの端部を挟持し、且つ、前記第2接続部の端部が前記基部に当接すると共に、最上段に配置された相以外における接続導線が、前記コイルの端部と前記軸線方向に沿って並列に配置されて接続された第2の接続部位と、
    を備えることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1又は2記載のステータにおいて、
    前記第1及び第2接続部は、前記ステータの軸線方向において前記基部を中心として互いに相反する方向が開口した断面略S字状に形成されることを特徴とするステータ。
  4. 請求項2又は3記載のステータにおいて、
    前記第1接続部、前記基部及び前記第2接続部は、互いに前記軸線方向に沿って平行となるように加圧変形されることを特徴とするステータ。
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