JP2011200025A - モータアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】上下ケースに嵌合誤差があっても、出力軸の角度検出精度を低下させることなく、ポテンショメータの耐久性の低下を防止できる。
【解決手段】 上端側が上ケース11に支持され、下端側が下ケース12に支持される出力軸41と、出力軸41の回転角を検出する回転角検出器51を備えたモータアクチュエータであって、上下ケースは、内側に立上部13を有し、出力軸41は、断面が非円形の挿通部位45を有し、回転角検出器51は、出力軸41の挿通部位45が挿通される装着孔52を有する回転体53と、回転体53を軸支する非回転体54と、回転体53の回転により出力軸41の回転角を検出する検出手段を備え、非回転体54は、上下ケースの立上部13により挟持され、装着孔52の内周面もしくは挿通部位45には、挿通部位45が回転体の厚み方向の一部だけに接触するように規制するためのリブ57が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回転角検出器を備えたモータアクチュエータに関するものである。
例えば、自動車などの車両に用いられる空気調整装置の気流調節弁の駆動源として、電動モータにより駆動されるモータアクチュエータが知られている。
このようなモータアクチュエータは、図12(a)、図12(b)に示す上ケース101と下ケース102とを備え、モータ103の回転が伝えられる出力軸104が上下ケースの嵌合により挟持されている。また出力軸104が挿嵌され出力軸104の角度検出をする回転角検出器のポテンショメータ105が、下ケース102に取り付けられている。
このポテンショメータ105は、出力軸104の一端が装着される挿嵌孔を有しブラシ106が設けられる回転体107と、回転体107を軸支すると共に、ブラシ106に対向配置される抵抗体基板が設けられる非回転体108を有する。
このポテンショメータ105と出力軸104は、ポテンショメータ105の挿嵌孔と出力軸104とを完全に同一寸法にすることは不可能であり、通常、寸法差がある。このとき、例えば、出力軸104より挿嵌孔の方を多少大きくした場合には、それによって生じるクリアランスは、不感帯となって出力軸の角度検出の精度が低下してしまう。また、出力軸104より挿嵌孔の方を多少小さくして、圧入すると、クリアランスをなくして検出精度を高めることはできるが、圧入によりポテンショメータに負荷をかけつづけることになり、クラックや変形が生じる原因となり耐久性が低下してしまう。
このような問題点を解決するため、例えば、特許文献1では、図13(a)、図13(b)に示すように、ポテンショメータ105の挿嵌孔(装着孔)109を構成するDカット形状孔に、塑性変形される半球突起110や突条部111を形成している。このような構造によれば、出力軸が挿嵌孔に挿入されると、半球突起や突条部が塑性変形され、出力軸が挿嵌孔に止着されることにより、ポテンショメータに大きな負荷をかけることなく、回転体と出力軸のクリアランスをなくして出力軸の検出精度が向上できるとされている。
特開2002−267439号公報
しかしながら、モータアクチュエータの上下ケースに嵌合誤差があると、図12(c)に示すように出力軸104が傾くが、ポテンショメータの非回転体108は下ケース102に取り付けられているため移動できず、出力軸104に止着されている回転体107が移動しようと傾く。
そのため、回転体と非回転体との間に過大な側圧が加わり異常磨耗が発生すると共に、ブラシの荷重が増加し、ブラシの磨耗が促進され、耐久性が低下する。
出力軸と回転体の挿嵌孔とのクリアランスを大きくとれば、出力軸が傾いても回転体が傾かないようにできるが、角度検出精度が低下してしまう。また、上下ケースの嵌合誤差をなくすように嵌合精度を極限まで高めると、加工コストが増大してコストアップしてしまう。
そこで本発明は、上下ケースに嵌合誤差があっても、出力軸の角度検出精度を低下させることなく、ポテンショメータの耐久性の低下を防止できるモータアクチュエータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく成された本発明は、
ハウジングを構成する上下ケースと、前記ハウジング内に配置されるモータと、前記モータの回転軸に連結される減速ギヤと、上端側が前記上ケースに支持され、下端側が前記下ケースに支持され、前記減速ギヤに連結されて回転する出力軸と、前記出力軸の回転角を検出する回転角検出器を備えたモータアクチュエータであって、
前記上下ケースは、内側に立上部を有し、
前記出力軸は、断面が非円形の挿通部位を有し、
前記回転角検出器は、前記出力軸の挿通部位が挿通される装着孔を有する回転体と、前記回転体を軸支する非回転体と、前記回転体の回転により前記出力軸の回転角を検出する検出手段を備え、
前記非回転体は、前記上下ケースの立上部により挟持され、
前記装着孔の内周面もしくは前記挿通部位には、前記挿通部位が前記回転体の厚み方向の一部だけに接触するように規制するためのリブが設けられているものである。
本発明のモータアクチュエータでは、さらなる好ましい特徴として、
「前記リブは、前記回転体の装着孔に、前記回転体の厚み方向の一部に全周にわたって突状に設けられていること」、
「前記リブは、前記出力軸の挿通部位に、軸方向の一部に全周にわたって突状に設けられていること」、
「前記回転体の装着孔は断面がD形状に形成され、
前記リブは、前記D形状を対称に2等分する線により分割される前記装着孔の左平坦部、右平坦部、左湾曲部及び右湾曲部にそれぞれ少なくとも1個設けられ、
前記リブは、前記回転体の厚み方向の一部に、当該厚み方向と直交する同一平面上に位置するように設けられていること」を含むものである。
本発明によれば、出力軸の傾きによる回転角検出器の回転体の傾きを抑制して耐久性の低下を防止できる。
本発明の第1の実施形態におけるモータアクチュエータの分解斜視図を示す。 図2(a)は、図1のモータアクチュエータの上ケースを除いた完成品の上面図、図2(b)は、上下ケースの嵌合誤差のない場合の図2(a)の切断線A−Aの断面図、図2(c)は、上下ケースに嵌合誤差がある場合の図2(a)の切断線A−Aの断面図である。 図3(a)は、図1の回転角検出器の要部を示す断面図、図3(b)は、図3(a)の上面図である。 図4(a)は、図3の回転角検出器の装着孔に出力軸が傾いて挿入された場合の断面図、図4(b)は、図3の回転体の装着孔のリブが回転体の厚み方向の上端に形成され、出力軸が傾いて挿入された場合の断面図である。 図5(a)は、図3の装着孔のリブの基端部が装着孔の上下端縁に達するブロード形状の場合の断面図、図5(b)は、図5(a)の上面図を示す。 図5の回転体の装着孔に出力軸の挿通部位が傾いて挿嵌されている場合を示す断面図である。 図7(a)は、第2の実施形態における回転角検出器の要部を示す断面図、図7(b)は、図7(a)の上面図を示す。 図7の回転体の装着孔に出力軸の挿通部位が傾いて挿嵌されている場合の断面図である。 図9(a)は、第3の実施形態にかかる回転角検出器の要部を示す断面図、図9(b)は、図9(a)の上面図を示す。 第4の実施形態におけるモータアクチュエータの要部を示す断面図である。 第1の実施形態におけるモータアクチュエータの回転角検出器の変形例を示す断面図である。 図12(a)は、本発明が解決しようとする課題を説明するための参考図であって、モータアクチュエータの上ケースを除いた完成品の上面図、図12(b)は、上下ケースの嵌合誤差のない場合の図12(a)の切断線F−Fの断面図、図12(c)は、上下ケースに嵌合誤差があり、出力軸が所定の位置から傾いて配置される場合の図12(a)の切断線F−Fの断面図である。 図13(a)は、従来の回転角検出器の斜視図、図13(b)は、従来の別の回転角検出器の斜視図を示す。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1乃至図2に示すように、本発明のモータアクチュエータ1は、自動車などの車両に用いられる空気調整装置の気流調節弁の駆動源などに用いられ、ハウジングを構成する上下ケースと、ハウジング内に配置されるモータ31と、モータ31の回転軸31Aに連結される減速ギヤと、減速ギヤと連結されて回転する出力軸41と、出力軸41の回転角を検出する回転角検出器51を備えているものである。
ハウジングは、上ケース11と下ケース12の開口端部が互いに嵌合して所定の内部空間を有する箱状に形成される。
モータ31は、ハウジング内に配置される。モータ31の回転軸31Aにはウォームギヤ32が固着され、ウォームギヤ32には減速ギヤが連結される。
本例の減速ギヤは、第1中間ギヤ33と第2中間ギヤ34を有し、第1中間ギヤ33は、ウォームギヤ32と連結され、第2中間ギヤ34は、第1中間ギヤ33と連結される。
出力軸41は、硬質樹脂で形成され、外周に溝を有するフランジ状の出力ギヤ42を有し、出力ギヤ42は第2中間ギヤ34と連結される。
出力軸の上端43は、筒状に形成され、上ケース11の底板に設けられたガイド孔11Aから突出して回転支持されると共に、筒状の内周に図示しない空気調整装置の気流調節弁の回転軸が係止される。
出力軸の下端44は、出力軸の上端43と同軸上にあって、下ケース12の内底面に一体に設けられる軸受12Aに挿入され回転支持される。
出力軸の下端44側には、断面が非円形の挿通部位45が設けられている。本例では、挿通部位45の断面はD形状になっている。
上記の構成により、モータの回転が、ウォームギヤ、減速ギヤ、出力軸を介して、空気調整装置の気流調節弁の回転軸に伝達できる。
本例の回転角検出器51は、ポテンショメータから構成され、出力軸41の挿通部位45が挿通される装着孔52を有する硬質樹脂製の回転体53と、回転体53を軸支する非回転体54を有している。
回転体53にはブラシ55が設けられている。一方、非回転体54には、ブラシ55に摺接される図示しない抵抗体基板が設けられている。
ブラシ55と抵抗体基板は、回転体53の回転により出力軸41の回転角を検出する検出手段として機能し、出力軸41の回転角に応じた電圧信号を検出できるようになっている。
本例のモータアクチュエータ1では、上下ケースは、ケースの内側に同じ高さの立上リブからなる立上部をそれぞれ3個有しており、下ケース12の立上部13Aの先端は、ケース底面と平行な平坦面で形成され、上ケース11の立上部13Bの先端は、先鋭状に形成されている。
一方、ポテンショメータの非回転体54には、上下ケースの立上部13A、13Bに対応する3ケ所の部分に保持部56A、56B、56Cが設けられており、非回転体54はこの保持部56A、56B、56Cの部分で上下ケースの立上部13A、13Bによって挟持される。保持部56A、56Bは、非回転体54の左右両端側に設けられ、保持部56Cは、非回転体54の外周に設けられた腕部先端に設けられ、これらの保持部56A、56B、56Cは、非回転体54の外周部分に互いに離れて配置される。
また、本例のモータアクチュエータでは、図3に示すように、回転体53の装着孔52の内周面に、突状のリブ57が設けられている。このリブ57は、出力軸41の挿通部位45が回転体53の厚み方向の一部だけに接触するように規制するためのものであり、本例では出力軸41の挿通部位45がリブ57だけに接触するように、回転体53の厚み方向の一部に全周にわたって連続した形状としている。
本例のモータアクチュエータを組み立てる際は、下ケース12の所定の位置にモータ31及び減速ギヤを配し、回転角検出器51に出力軸41を装着し、出力軸の下端44を下ケース12の軸受12Aに挿入すると共に、回転角検出器51を下ケース12の立上部13Aに載置した状態で、上ケース11を下ケース12に嵌合せしめる。なお、回転角検出器51を下ケース12の立上部13Aに載置する際は、非回転体54の保持部56A、56B、56Cが立上部13Aに載るようにする。そして保持部56A、56B、56Cは、非回転体54の外周部分に互いに離れて配置されるため、非回転体54は、下ケース12の立上部13Aに安定して載置される。
上下ケースに嵌合誤差が無い場合は、図2(b)に示すように、出力軸41は傾かず、各部材は下ケース12に配された当初の状態を維持したまま、上ケース11が下ケース12に嵌合される。
上下ケースに嵌合誤差が有る場合は、図2(c)に示すように、出力軸が傾く。この時、従来のように回転角検出器が下ケースに予め固定されている場合には、出力軸の挿通部位と回転体の装着孔の内周面との間に十分に大きなクリアランスが無いと、出力軸と回転体との間、さらには回転体と非回転体との間に過大な側圧が加わり、出力軸の回転によってこれらの部材に異常磨耗が発生し易くなる。また、出力軸の傾きによる側圧によって回転体も傾き、ブラシの荷重が増加し、ブラシの磨耗が促進され、耐久性が低下する。
一方、本例のモータアクチュエータでは、回転角検出器51が下ケース12に固定されておらず、回転角検出器51を下ケース12の立上部13Aに載置した状態で上ケース11が組み付けられるため、上下ケースの嵌合時に、回転角検出器51は、出力軸41が傾いた分だけケース内を横方向に移動することができる。
それに加え、本例のモータアクチュエータでは、出力軸41の挿通部位45と回転体53との接触部位が、回転体53の厚み方向の一部だけに形成されたリブに限定されている。このため、出力軸41の挿通部位45と回転体53のリブとのクリアランスが比較的狭くても、出力軸41は装着孔内で比較的大きく傾くことができる。つまり、従来の図13(a)のようにD形状の直線部分に小さな突起を形成したものや、図13(b)のように回転体53の厚み方向の全体に亘るストライプ状の突起を形成したものでは、クリアランスが狭いと出力軸41はほとんど傾くことができないが、本例のようなリブを設けることにより、同じクリアランスでも出力軸41は大きく傾くことができる。
これらのことから、本例のモータアクチュエータでは、出力軸41の挿通部位45と回転体53のリブ57とのクリアランスが狭くても、上下ケースの嵌合誤差に起因する出力軸の傾きによって各部材間に生じる側圧をほとんど無くすことができ、各部材の異常磨耗を防止することができる。また、出力軸41が傾いても、ポテンショメータの回転体53はほとんど傾斜せず、ブラシ荷重が増えることがない。
したがって、本例のモータアクチュエータでは、上下ケースに嵌合誤差があっても、出力軸の角度検出精度を低下させることなく、ポテンショメータの回転体の傾きを抑制でき、耐久性の低下を防止できる。
本発明において、図3に示すリブ57の高さH1は、想定される上下ケースの最大嵌合誤差や、回転体53の厚みWなどに応じて適宜設計される。より具体的には、上下ケースの最大嵌合誤差によって出力軸41に最大の傾きが生じた場合でも、出力軸41の挿通部位45が装着孔内周面の上下端縁に接触せず、リブ57だけに接触するように、リブの高さH1が設計される。
また、リブ57の形成位置は、回転体53の厚み方向のどの位置でもかまわないが、回転体53の厚み方向の中間部分に形成するのが特に好ましい。例えば図4に示すように、同一形状のリブで比較すると、回転体53の厚み方向の中間部分に形成した方が(図4(a)参照)、回転体53の厚み方向の端部に形成するよりも(図4(b)参照)、回転体53の傾きをより大きく許容できる。つまり、回転体53の厚み方向の中間部分にリブを形成した方が、リブの高さを低く形成することができ、各部材の設計自由度を高めることができる。
また、図3に示すリブ先端の幅W1は、強度的な問題がなければできるだけ狭い方が望ましい。リブ先端の幅W1が広すぎると本発明の効果が十分に得られない。このため、幅W1は、回転体53の厚みWの1/2以下であるのが好ましく、回転体53の厚みWの1/4以下であるのが特に好ましい。
リブの断面形状は図3のような形態に限定されるものではなく、例えば図5のようにリブの基端部が装着孔52の上下端縁に達するブロードな形状のものでも適用できる。図5のような形態の場合、リブの傾斜角度αは、上下ケースの最大嵌合誤差によって出力軸に生じる最大の傾き角度βよりも大きく設計される(図6参照)。これにより、出力軸41の挿通部位45がリブの傾斜面53Aに当接せず、各部材間に生じる側圧をほとんど無くすことができる。
リブが形成する開口部分は、出力軸41の挿通部位45の断面形状と略同一に形成されるのが好ましい。本例のように、挿通部位45の断面がD形状の場合には、リブが形成する開口部分の形状もD形状にすることにより、クリアランスを最小限にして、出力軸41の検出精度を最大限に高めることができる。
このように、本実施形態では、出力軸の挿通部位と回転体のリブとのクリアランスが狭くても、上下ケースの嵌合誤差に起因する出力軸の傾きによって各部材間に生じる側圧をほとんど無くすことができ、また、出力軸が傾いても、ポテンショメータの回転体はほとんど傾斜せず、ブラシ荷重が増えることがない。このため、出力軸の角度検出精度を低下させることなく、回転角検出器の耐久性の低下を防止できる。
(第2の実施形態)
図7(a)は、第2の実施形態にかかる回転角検出器の要部を示す断面図、図7(b)は、図7(a)の上面図を示す。
図8は、図7の回転体の装着孔に出力軸の挿通部位が傾いて挿嵌されている場合の断面図である。
図7、図8において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において第1の実施形態と異なる点は、突状のリブ60の先端が半球状突起である点である。この実施形態であれば、突状のリブ60の内径が出力軸41の挿通部位45の外径より若干小さく形成され、出力軸41の挿通部位45が突状のリブ60に軽圧入されても、リブの先端が半球状突起であるため、出力軸の傾きに伴ってポテンショメータの回転体はほとんど傾斜することがない。よって、回転体を回転支持する非回転体内周に過大な側圧が加わるのをさらに効果的に低減できると共に、回転角検出器のブラシ荷重が増えることがないため、耐久性の低下が防止できる。
(第3の実施形態)
図9(a)は、第3の実施形態にかかる回転角検出器の要部を示す断面図、図9(b)は、図9(a)の上面図を示す。
図9において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において第1の実施形態と異なる点は、回転体53の装着孔52は断面がD形状に形成され、D形状を対称に2等分する線75により分割される左平坦部71、右平坦部72、左湾曲部73、右湾曲部74に、突状のリブ58がそれぞれ少なくとも1個設けられ、この突状のリブ58は回転体53の厚み方向の一部に、当該厚み方向と直交する同一平面上に位置するように設けられている点である。この突状のリブ58は、少なくとも隣接する二つが連続して設けられてもよい。
この実施形態であっても、出力軸の傾きによる回転角検出器の回転体の傾きを抑制できることにより、回転体を回転支持する非回転体内周に過大な側圧が加わるのを効果的に低減できると共に、ブラシと抵抗体基板との間に所定のクリアランスが確保でき回転角検出器のブラシ荷重が増えることがないため、耐久性の低下が防止できる。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態にかかるモータアクチュエータの要部を示す断面図である。
図10において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において第1の実施形態と異なる点は、回転体53の装着孔52内周と対向する出力軸41の挿通部位45には、出力軸41の軸方向の一部に全周にわたって突状のリブ59が設けられる点である。
この実施形態であっても、第1の実施形態と同様の効果を得られる。
(変形例)
図11は、第1の実施形態にかかるモータアクチュエータの回転角検出器の変形例について説明する。
本変形例において上述の第1の実施形態と異なる点は、上述の説明では回転角検出器はポテンショメータであったが、この変形例の回転角検出器81は、導電部と絶縁部が所定の間隔をおいて配置された図示しないプレート部が設けられ出力軸41と一体に回転する回転体82と、このプレート部と対向するブラシ83が設けられ回転体82を軸支する非回転体84と、回転体82の回転により出力軸41の回転角を検出する検出手段を備えるパルスセンサとなる点である。
このパルスセンサにおいても、上述と同様な効果を有する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、立上部、突状のリブ、回転体の装着孔などに関し、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 モータアクチュエータ
11 上ケース
11A ガイド孔
12 下ケース
12A 軸受
13A 立上部
13B 立上部
31 モータ
31A 回転軸
32 ウォームギヤ
33 第1中間ギヤ
34 第2中間ギヤ
41 出力軸
42 出力ギヤ
43 出力軸の上端
44 出力軸の下端
45 挿通部位
51 回転角検出器
52 装着孔
53 回転体
53A 傾斜面
54 非回転体
55 ブラシ
56A 保持部
56B 保持部
56C 保持部
57 突状のリブ
58 突状のリブ
59 突状のリブ
60 突状のリブ
71 左平坦部
72 右平坦部
73 左湾曲部
74 右湾曲部
75 2等分する線
81 回転角検出器
82 回転体
83 ブラシ
84 非回転体
H1 リブの高さ
W 回転体の厚み
W1 リブ先端の幅
α リブの傾斜角度
β 出力軸の生じる最大の傾き角度

Claims (4)

  1. ハウジングを構成する上下ケースと、前記ハウジング内に配置されるモータと、前記モータの回転軸に連結される減速ギヤと、上端側が前記上ケースに支持され、下端側が前記下ケースに支持され、前記減速ギヤに連結されて回転する出力軸と、前記出力軸の回転角を検出する回転角検出器を備えたモータアクチュエータであって、
    前記上下ケースは、内側に立上部を有し、
    前記出力軸は、断面が非円形の挿通部位を有し、
    前記回転角検出器は、前記出力軸の挿通部位が挿通される装着孔を有する回転体と、前記回転体を軸支する非回転体と、前記回転体の回転により前記出力軸の回転角を検出する検出手段を備え、
    前記非回転体は、前記上下ケースの立上部により挟持され、
    前記装着孔の内周面もしくは前記挿通部位には、前記挿通部位が前記回転体の厚み方向の一部だけに接触するように規制するためのリブが設けられていることを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 前記リブは、前記回転体の装着孔に、該回転体の厚み方向の一部に全周にわたって突状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータアクチュエータ。
  3. 前記リブは、前記出力軸の挿通部位に、軸方向の一部に全周にわたって突状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータアクチュエータ。
  4. 前記回転体の装着孔は断面がD形状に形成され、
    前記リブは、前記D形状を対称に2等分する線により分割される前記装着孔の左平坦部、右平坦部、左湾曲部及び右湾曲部にそれぞれ少なくとも1個設けられ、
    前記リブは、前記回転体の厚み方向の一部に、当該厚み方向と直交する同一平面上に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータアクチュエータ。
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