JP2011199048A - 基板搬送装置、基板搬送方法および表面実装機 - Google Patents

基板搬送装置、基板搬送方法および表面実装機 Download PDF

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Abstract

【課題】作業位置からの基板の搬出と、作業位置への基板の搬入とを並行して行うことで搬送タクトを短縮しながらも、作業位置に搬入される基板が作業位置から搬出される基板に追いついて連なるのを未然に防止する。
【解決手段】標準搬入時間T1が標準搬出時間T2よりも短い場合に、搬送時間差ΔT(=T2−T1+f)だけ(n+1)枚目基板3bの搬入開始だけ遅らせたことによって、(n+1)枚目基板3bが実装位置Pbに到達する前に、n枚目基板3aが搬出側センサ24cを通過する、つまり部品実装されたn枚目基板3aが実装位置Pbから完全に搬出される。その後のタイミングtn4で、(n+1)枚目基板3bが実装位置Pbに搬入される。
【選択図】図7

Description

この発明は、部品が実装される基板を待機位置から作業位置に搬入し、作業位置から搬出する基板搬送技術、特に作業位置から第1の基板を搬出するのと並行して作業位置に第2の基板を搬入する技術に関するものである。
電子部品を実装した基板(以下「部品実装基板」という)を製造するために、電子部品が実装される基板に形成された電極に半田を印刷装置により印刷する印刷工程と、半田が印刷された基板に対して表面実装機により部品を実装する実装工程と、部品が実装された基板をリフロー炉に通過させるリフロー工程とがこの順序で実行される。特に、印刷装置および表面実装機の各々では基板を待機させる待機位置と、基板に対して所定の処理を行う作業位置とが設けられている。そして、各装置に装備される基板搬送装置によって、所定の処理を実行するために待機位置から作業位置への基板の搬入と、次の工程に基板を搬送するために作業位置からの基板の搬出とが実行される。
ここで、製造効率を高めるために、基板搬送装置では基板の搬入と搬出とを並行して行うことによって搬送タクトの短縮が図られている。例えば表面実装機において基板への部品実装を完了した後、部品が実装されて作業位置に位置している処理済基板(第1の基板)と、待機位置で待機している未処理基板(第2の基板)とを同時に搬送させる、つまり両搬送開始タイミングを一致させている。これによって基板1枚当たりの搬送タクトを短縮することが可能となる。しかしながら、2枚の基板を同時搬送する場合、処理済基板が搬送途中で詰まるなど、先行する処理済基板の搬送途中で不具合が発生した場合に、未処理基板などの後の基板が不具合を起こしている先行基板に追いついてしまう。また、追いついた際の衝撃などにより、先行基板の不具合が解消されると、2枚の基板(処理済基板+未処理基板)が連なったまま下流工程に搬出されてしまうという問題点を有していた。そこで、従来では連なりセンサを新たに追加して上記問題点を発見し、それに対して適切に対応していた(例えば特許文献1参照)。
特開2004−71892号公報
上記のように特許文献1に記載の発明では、連なりセンサを新たに追加する必要があり、これが装置コストを増大させる要因のひとつとなっている。また、連なりセンサは問題発生を検出するものであるため、処理済基板と未処理基板との連なりを未然に防止することはできず、先行する処理済基板と後発の未処理基板とが搬出される直前でしか搬送エラーとして検出されない。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、作業位置からの基板の搬出と、作業位置への基板の搬入とを並行して行うことで搬送タクトを短縮しながらも、作業位置に搬入される基板が作業位置から搬出される基板に追いついて連なるのを未然に防止する技術を提供することを第1の目的とする。
また、この発明は、連なりセンサなどの新たなセンサを追加することなく、基板の連なりを確実に検出することができる技術を提供することを第2の目的とする。
この発明にかかる基板搬送装置は、基板を待機位置から作業位置に搬入して基板の先端部が作業位置に一致するように基板を作業位置に位置決めし、作業位置から搬出する基板搬送装置であって、上記目的を達成するため、作業位置に対する基板の搬出側近傍に配置されて作業位置から搬出される基板を検出する第1の検出センサと、待機位置から作業位置に基板を搬入するのに要する搬入時間、および作業位置からの基板の搬出開始から第1の検出センサを基板が通過するに要する搬出時間を記憶する記憶部と、作業位置に位置する第1の基板を搬出させるのと並行して待機位置で待機する第2の基板を作業位置に搬入させる制御部とを備え、制御部は、記憶部に記憶される搬入時間および搬出時間の大小に基づき、作業位置からの第1の基板の搬送開始タイミングと、待機位置からの第2の基板の搬送開始タイミングとを制御することを特徴としている。
また、この発明にかかる基板搬送方法は、基板を待機位置から作業位置に搬入して基板の先端部が作業位置に一致するように基板を作業位置に位置決めし、作業位置から搬出する基板搬送方法であって、上記目的を達成するため、基板を待機位置から作業位置に搬入させるまでに要する搬入時間を求める工程と、作業位置からの基板の搬出開始から、作業位置に対する基板の搬出側近傍に配置される検出センサを基板が通過するまでに要する搬出時間を求める工程と、搬入時間および搬出時間の大小に基づき、作業位置に位置する第1の基板の作業位置からの搬送開始タイミングと、待機位置で待機する第2の基板の作業位置に向けての搬送開始タイミングとを調整しながら、第1の基板を作業位置から搬出させるのと並行して第2の基板を作業位置に搬入させる工程とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明(基板搬送装置および基板搬送方法)では、第1の基板が作業位置から搬出されるのと並行して第2の基板が作業位置に搬入されるため、搬送タクトが短縮される。このように並行動作を実行する場合、第1の基板と第2の基板との連なりが問題となるが、本発明では次のような構成を採用することで、並行動作と基板の連なり防止とが同時に達成される。すなわち、作業位置に対する基板の搬出側近傍に検出センサが配置されて作業位置から搬出される基板が当該検出センサで検出可能となっている。そして、作業位置からの基板の搬出開始から基板が検出センサを通過するまでに要する時間を搬出時間とし、基板を待機位置から作業位置に搬入させるまでに要する時間を搬入時間としている。さらに、搬入時間と搬出時間の大小に基づき、作業位置に位置する第1の基板の作業位置からの搬送開始タイミングと、待機位置で待機する第2の基板の作業位置に向けての搬送開始タイミングとが調整される。その結果、第1の基板と第2の基板とは十分に離間した状態で搬送され、基板の連なりが確実に防止される。
ここで、タイミング調整としては、例えば搬入時間および搬出時間が同一であるときには待機位置からの第2の基板の搬送開始と作業位置からの第1の基板の搬送開始とを同時に実行することができる。また、搬入時間が搬出時間よりも短いときには、搬入時間と搬出時間との差分の絶対値以上でかつ搬出時間よりも短い時間間隔だけ、待機位置からの第2の基板の搬送開始を作業位置からの第1の基板の搬送開始よりも遅らせればよい。さらに、搬入時間が搬出時間よりも長いときには、搬入時間と搬出時間との差分の絶対値以下の時間間隔だけ、待機位置からの第2の基板の搬送開始を作業位置からの第1の基板の搬送開始よりも早めるのが好ましい。
また、搬入時間および搬出時間については、実際に基板を搬送して計測してもよい。すなわち、作業位置に対する基板の搬入側近傍に配置されて基板を検出する第2の検出センサを設け、待機位置から作業位置までの基板搬送経路および作業位置に基板が存在していない状態で、待機位置からの基板の搬入開始から第2の検出センサにより基板の先端部が検出されるまでの時間を計測し、計測結果を搬入時間とすることができる。また、待機位置から作業位置までの基板搬送経路に基板が存在していない状態で、作業位置からの基板の搬出開始から第1の検出センサを第1の基板が通過するまでの時間を計測し、計測結果を搬出時間とすることができる。
また、計算により搬入時間および搬出時間の導出してもよい。すなわち、待機位置から作業位置までの距離および基板の搬送速度に基づき待機位置から作業位置に基板を搬送するのに要する時間を演算し、演算結果を搬入時間としてもよい。また、作業位置から第1の検出センサまでの距離、基板の搬出方向における基板の幅、および基板の搬送速度に基づき作業位置からの基板の搬出開始から基板が第1の検出センサを通過するまでに要する時間を演算し、演算結果を搬出時間としてもよい。
また、作業位置からの基板の搬出開始から基板が第1の検出センサを通過するまでに要する時間を計測し、計測時間を搬出時間と対比することで搬送エラーを検出することができる。つまり、計測時間が搬出時間よりも長い場合には、第1の基板の搬出時に搬送エラーが発生したと判定することができる。このように連なりセンサなどの新たなセンサを追加することなく、基板の連なりを確実に検出することができる。
また、待機位置から作業位置への第2の基板の搬送に要する時間を計測し、計測時間に基づき搬入時間を補正してもよい。また、作業位置からの第1の基板の搬出開始から第1の検出センサを第1の基板が通過するまでに要する時間を計測し、計測時間に基づき搬出時間を補正してもよい。このような補正を実行することで、実際の搬送状態を反映した搬入時間および搬出時間が得られるため、より正確な制御が可能となり、基板の連なりをより確実に防止することができ、また搬送エラーをより確実に検出することができる。
さらに、本発明にかかる表面実装機は、上記目的を達成するため、基台と、基台上に配置されて部品を供給する部品供給部と、基台上に配置された請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板搬送装置と、基台の上方において移動可能に配置されて部品供給部から供給される部品を、基板搬送装置の作業位置に位置決めされる基板上に移載するヘッドユニットとを備えたことを特徴としている。
表面実装機では、基板搬送中に基板の重なりが発生すると、基板搬送装置の作業位置(つまり、ヘッドユニットにより部品を基板に移載する実装位置)に基板を停止させることができず、部品実装を行うことができない。しかしながら、この発明にかかる表面実装機では、上記した基板搬送装置によって基板を搬送するため、基板の重なりを防止して確実に実装位置に基板を停止させることができ、部品実装を確実なものとしている。
以上のように、本発明によれば、予め搬入時間と搬出時間を求めておき、両者の大小に基づき、作業位置に位置する第1の基板の作業位置からの搬送開始タイミングと、待機位置で待機する第2の基板の作業位置に向けての搬送開始タイミングとを調整しながら、第1の基板を作業位置から搬出するのと並行して第2の基板を作業位置に搬入している。そのため、搬送タクトを短縮しながらも、作業位置に搬入される基板が作業位置から搬出される基板に追いついて連なるのを未然に防止することができる。
また、待機位置から作業位置への第2の基板の搬送に要する時間を計測し、計測時間を搬入時間と対比することで搬送エラーを検出することができる。このように連なりセンサなどの新たなセンサを追加することなく、基板の連なりを確実に検出することができる。
本発明にかかる基板搬送装置の第1実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。 図1に示す表面実装機の部分側面図である。 基板搬送装置でのセンサおよびストッパーの配設関係を模式的に示す図である。 図1に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 表面実装機の基板搬送動作を示すフローチャートである。 1枚目の基板についての搬送動作、つまり通常の搬送動作を模式的に示す図である。 標準搬入時間が標準搬出時間よりも短い場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。 標準搬出時間と標準搬入時間とが同一である場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。 標準搬入時間が標準搬出時間よりも長い場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板搬送装置の第2実施形態における基板搬送動作を示すフローチャートである。 本発明にかかる基板搬送装置の第3実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。 図11に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 第3実施形態における1枚目の基板についての搬送動作を模式的に示す図である。
図1は本発明にかかる基板搬送装置の第1実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。また、図2は図1に示す表面実装機の部分側面図である。また、図3は基板搬送装置でのセンサおよびストッパーの配設関係を模式的に示す図である。さらに、図4は図1に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。なお、図1、図2及び図3では、各図の方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示されている。
この表面実装機1では、基台11上に本発明の基板搬送装置に相当する基板搬送機構2が配置されており、基板3を所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台11上において基板3を図1の右側から左側へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。このコンベア21、21は、待機位置Paで待機している、部品が実装される基板3を搬入して所定の実装位置Pbで停止させる。そして、基板搬送機構2は図略の保持装置で基板3を固定し保持する。そして部品供給部4から供給される電子部品がヘッドユニット6に搭載された実装ヘッド61により基板3に移載される。このとき、ヘッドユニット6に取り付けられた部品認識装置7が実装ヘッド61による電子部品5の保持状態を画像認識し、その認識結果が表面実装機1全体を制御するコントローラ8に出力される。一方、コントローラ8は画像認識結果に基づき移載動作を制御して基板3上所定位置への電子部品の実装を行う。そして、基板3に実装すべき部品の全部について実装処理が完了すると、基板搬送機構2は実装位置Pbから基板3を出口位置Pcに搬出する。
この基板搬送機構2では、基板3を待機位置Pa、実装位置Pbおよび出口位置Pcで正確に、しかも確実に停止させるために、各位置Pa〜Pcの各下流側端Pa1〜Pc1にストッパー22a〜22cがそれぞれ設けられている。これら3つのストッパーのうち待機ストッパー22aは待機位置Paの下流側においてコンベア21よりも上方の突出位置と、コンベア21よりも下方の退避位置との間で昇降自在となっている。そして、コントローラ8の入出力制御部86からの動作指令に応じて待機ストッパー用シリンダ23aが作動して当該シリンダ23aのピストン先端部に取り付けられた待機ストッパー22aを上昇させて突出位置に位置決めすると、待機位置Paに対して(−X)方向側から搬送されてくる基板3の先端部が待機ストッパー22aに係止されて待機位置下流側端Pa1と一致するように基板3が待機位置Paに位置決めされる。また、この実施形態では待機ストッパー22aの(−X)方向側近傍、つまり待機位置下流側端Pa1に対する搬入側(図3の右手側)近傍に待機位置センサ24aが配置されており、待機位置Paに搬送されてくる基板3を検出し、その検出結果をコントローラ8に出力する。したがって、待機位置センサ24aからの信号をモニターすることでコントローラ8は、基板3が待機位置Paに搬入されること、待機位置Paで待機していること、あるいは待機位置Paから完全に実装位置Pb側に移動してしまったこと等を正確に検出することができる。
この待機位置下流側端Pa1から距離L1だけ離れた位置が実装位置下流側端Pb1であり、この実装位置下流側端Pb1の下流側においてメインストッパー22bはコンベア21よりも上方の突出位置と、コンベア21よりも下方の退避位置との間で昇降自在となっている。そして、コントローラ8の入出力制御部86からの動作指令に応じてメインストッパー用シリンダ23bが作動して当該シリンダ23bのピストン先端部に取り付けられたメインストッパー22bを上昇させて突出位置に位置決めすると、待機位置Paから搬送されてくる基板3の先端部がメインストッパー22bに係止されて実装位置下流側端Pb1と一致するように基板3が実装位置Pbに位置決めされる。また、図3(a)に示すように、上方からの平面視でメインストッパー22bをX軸方向から挟み込むように2つのセンサ24b、24cが設けられている。実装位置センサ24bはメインストッパー22bの(−X)方向側近傍、つまり実装位置下流側端Pb1に対する搬入側(同図の右手側)近傍に配置されており、実装位置Pbに搬送されてくる基板3を検出し、その検出結果をコントローラ8に出力する。したがって、実装位置センサ24bからの信号をモニターすることでコントローラ8は、基板3が実装位置Pbに搬送されること、実装位置Pbに位置決めされている等を正確に検出することができる。
また、実装位置下流側端Pb1に対して(+X)方向側に距離L2だけ離れた位置に搬出側センサ24cが配置されており、実装位置Pbから搬出される基板3を検出し、その検出結果をコントローラ8に出力する。したがって、基板3の先端部が搬出側センサ24cに達して搬出側センサ24cから基板検出信号が出力されることで基板3が実装位置Pbから搬出されつつあることを検出することができ、また基板3の後端部が搬出側センサ24cを通過して搬出側センサ24cからの基板検出信号の出力がなくなることで基板3が実装位置Pbから完全に搬出されてしまったことを検出することができる。
この搬出側センサ24cから(+X)方向に離れた位置で出口ストッパー22cはコンベア21よりも上方の突出位置と、コンベア21よりも下方の退避位置との間で昇降自在となっている。そして、コントローラ8の入出力制御部86からの動作指令に応じて出口ストッパー用シリンダ23cが作動して当該シリンダ23cのピストン先端部に取り付けられた出口ストッパー22cを上昇させて突出位置に位置決めすると、実装位置Pbから搬出されてくる基板3の先端部が出口ストッパー22cに係止されて出口位置下流側端Pc1と一致するように基板3が出口位置Pcに位置決めされる。なお、搬出側センサ24cから出口ストッパー22cまでの距離L3は搬送される基板3のX方向長さより大きく設定され、搬出側センサ24cが出口位置Pcに位置する基板を検出しないようにしている。
このように本実施形態では、3つのストッパー22a〜22cおよび4つのセンサ24a〜24dを設けるとともに、センサ24a〜24dの検出出力に基づきコントローラ8がストッパー22a〜22cの昇降を制御することによって、基板3の搬送および位置決めが実行される。なお、基板搬送機構2による基板搬送制御については、表面実装機1の全体構成を説明した後で詳述する。
図1に戻って表面実装機1の全体構成について説明する。上記のように構成された基板搬送機構2の前方側(+Y軸方向側)および後方側(−Y軸方向側)には、部品供給部4が配置されている。これらの部品供給部4は多数のテープフィーダ41を備えている。また、各テープフィーダ41には、電子部品を収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が配置されており、電子部品をヘッドユニット6に供給可能となっている。すなわち、各テープには、集積回路(IC)、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品が所定間隔おきに収納、保持されている。そして、テープフィーダ41がリールからテープをヘッドユニット6側に送り出すことによって該テープ内の電子部品が間欠的に繰り出され、その結果、ヘッドユニット6の実装ヘッド61による電子部品のピックアップが可能となる。
このヘッドユニット6は電子部品5を実装ヘッド61により吸着保持したまま基板3に搬送するとともに、ユーザより指示された位置に移載するものである。そして、前方側でX軸方向に一列に配列された6個の実装ヘッド61Fと、後方側でX軸方向に一列に配列された6個の実装ヘッド61Rとの合計12個の実装ヘッド61を有している。また、各実装ヘッド61の先端部には吸着ノズル62が装着されるとともに、各吸着ノズル62に対しては、図略の電動切替弁を介して同負圧発生装置、同正圧発生装置、及び大気のいずれかに連通可能とされており、コントローラ8により負圧発生装置からの負圧吸着力を吸着ノズル62に与えることで、該吸着ノズル62の下方端部(先端部)が電子部品の上面を吸着して部品保持が可能となっている。逆にコントローラ8により吸着ノズル62へ正圧発生装置からの正圧を供給すると、実装ヘッド61による電子部品の吸着保持が解除されるとともに、正圧により電子部品を瞬時に基板3に実装する。そして、電子部品の実装後、吸着ノズル62は大気開放とされる。このようにヘッドユニット6ではコントローラ8による負圧吸着力及び正圧供給の制御により電子部品の着脱が可能となっている。
また、各実装ヘッド61はヘッドユニット6に対して図略のノズル昇降駆動機構により昇降(Z軸方向の移動)可能に、かつ図略のノズル回転駆動機構によりノズル中心軸回りに回転(図2のR方向の回転)可能となっている。これらの駆動機構のうちノズル昇降駆動機構は吸着もしくは装着を行う時の下降位置と、搬送や撮像を行う時の上昇位置との間で実装ヘッド61を昇降させるものである。一方、ノズル回転駆動機構は吸着ノズル62を必要に応じて回転させるための機構であり、回転駆動により電子部品を実装時における所定のR軸方向に位置させることが可能となっている。なお、これらの駆動機構については、それぞれモータと所定の動力伝達機構で構成されている。
さらに、ヘッドユニット6は、これらの実装ヘッド61で吸着された電子部品を部品供給部4と基板3との間で搬送して基板3に実装するため、基台11の所定範囲にわたりX軸方向及びY軸方向(X軸及びZ軸方向と直交する方向)に移動可能となっている。すなわち、ヘッドユニット6は、X軸方向に延びる実装ヘッド支持部材63に対してX軸に沿って移動可能に支持されている。また、実装ヘッド支持部材63は、両端部がY軸方向の固定レール64に支持され、この固定レール64に沿ってY軸方向に移動可能になっている。そして、このヘッドユニット6は、X軸モータ65によりボールねじ66を介してX軸方向に駆動され、実装ヘッド支持部材63はY軸モータ67によりボールねじ68を介してY軸方向へ駆動される。
このようにヘッドユニット6は実装ヘッド61に吸着された電子部品を部品供給部4から目的位置まで搬送可能となっている。そして、本実施形態では、部品搬送中に実装ヘッド61における電子部品の吸着保持状態を順次撮像して画像認識するために、部品認識装置7がヘッドユニット6に取り付けられている。71は上方を撮像するカメラユニット、72は吸着ノズル62下方でカメラユニット71をX軸方向に移動する、駆動装置の一部を構成するボールねじである。
また、表面実装機1には、実装機全体を制御するコントローラ8が設けられている。このコントローラ8は、演算処理部81と、実装プログラム記憶部82と、基板搬送データ記憶部83と、モーター制御部84と、画像処理部85と、入出力制御部86とを備えている。この演算処理部81はCPU等により構成されており、実装プログラム記憶部82に予め記憶されている実装プログラムにしたがって表面実装機1の各部を制御して基板3の搬送および部品実装を行う。また、基板搬送データ記憶部83には、後述するように実装位置Pbからの基板搬出と実装位置Pbへの基板搬入とを制御するための時間データなどが記憶される。
モーター制御部84には、コンベア21を駆動するコンベア駆動モータ(図示省略)、X軸モータ65、Y軸モータ67、Z軸モータおよびR軸モータが電気的に接続されており、各モータを駆動制御する。また、これらのモータ65、67にはモータの回転状況に応じたパルス信号を出力するエンコーダ(図示省略)がそれぞれ付設されている。各エンコーダから出力されるパルス信号はコントローラ8に取り込まれる構成となっており、これらの信号を受けた演算処理部81が各軸モータ65、67、Z軸モータおよびR軸モータの回転量に関する情報を取得し、モーター制御部84と共に各軸モータ65、67、Z軸モータおよびR軸モータを制御して、吸着ノズル62を基台11上の任意の位置に移動し、回転方向(R軸方向)任意の方向に回転移動して昇降できる構成となっている。また、コンベア駆動モータを駆動することでコンベア21による基板3の搬送を可能とする。
また、画像処理部85には、基板認識カメラ(図示省略)や部品認識装置7の部品認識カメラが電気的に接続されており、これら各カメラから出力される撮像信号がそれぞれ画像処理部85に取り込まれるようになっている。そして、画像処理部85では、取り込まれた撮像信号に基づいて、部品画像の解析並びに基板画像の解析がそれぞれ行われるようになっている。また、部品や部品収納部と部品供給位置との位置関係を認識可能となっており、これにより部品供給位置に対する部品等の位置ズレを検出したり、部品供給位置に部品が送給されるのを検出することができる。
また、入出力制御部86には、基板搬送機構2に設けられたシリンダ23a〜23cが電気的に接続されており、上記のように演算処理部81からの動作指令を各シリンダ23a〜23cに出力してストッパー22a〜22cをそれぞれ独立して駆動制御するように構成されている。また、入出力制御部86には、センサ24a〜24dが電気的に接続されており、センサからの検出信号が入出力制御部86を介して演算処理部81に与えられる。そして、コントローラ8では検出信号に基づきコンベア21およびシリンダ23a〜23cを制御して基板3を次のように搬送制御する。なお、図4中の符号87は表面実装機1のマンマシンインターフェースとして機能する表示/操作ユニットを示している。
次に、上記のように構成された表面実装機1における基板搬送動作について図5ないし図9を参照しつつ詳述する。
図5は表面実装機の基板搬送動作を示すフローチャートである。本実施形態ではコントローラ8が実装プログラム記憶部82からプログラムを読出し、当該プログラムにしたがって装置各部を制御して待機位置Paで待機している基板3を実装位置Pbに搬入して基板3の先端部が実装位置下流側端Pb1に一致するように実装位置Pbに位置決めし、当該基板3に対する部品実装処理を実行した後、実装位置Pbから基板3を搬出する。ただし、本実施形態では、1枚目および2枚目の基板3の搬送動作と、3枚目以降の基板の搬送動作とを相違させている。また、3枚目以降の基板であっても、次に説明するようにして測定される標準搬入時間T1と標準搬出時間T2との大小関係に応じて基板3の搬送動作を相違させている。そこで、図5のフローチャートを参照しつつ、(1)1枚目および2枚目の基板搬送動作、(2)3枚目以降で、かつ標準搬入時間が標準搬出時間よりも短い場合の基板搬送動作、(3)3枚目以降で、かつ標準搬入時間と標準搬出時間とが同じである場合の基板搬送動作、および(4)3枚目以降で、かつ標準搬入時間が標準搬出時間よりも長い場合の基板搬送動作に分けて説明する。
本実施形態では、図5に示すステップS1で待機位置Paに待機する基板3が1枚目である、つまり待機位置Paから実装位置Pbまでの基板搬送経路および実装位置Pbに基板3が存在していない状態で待機位置Paにのみ基板3が存在しているか、あるいは実装位置Pbに1枚目の基板3が存在している状態で2枚目の基板3が待機位置Paに待機しているか否かを判定する。そして、待機位置Paに待機する基板3が1枚目あるいは2枚目であると判定すると、通常の搬送を実行する(ステップS2)。
図6は1枚目および2枚目の基板についての搬送動作、つまり通常の搬送動作を模式的に示す図である。なお、同図および後で説明する図7〜図9、図13において上下方向に伸びる太線矢印は時間軸を表しており、各時刻t11、t12…、tn1、tn2、…での基板搬送状態を破線枠内に模式的に図示し、さらに破線枠内の白抜き矢印は基板の搬送状態を表している。また、これらの図中でストッパー22a〜22cに対してハッチングが施されていることはストッパーを上昇させて基板3を係止可能な状態となっていることを示す一方、白抜きはストッパーを退避位置に移動させて基板3を搬送可能な状態となっていることを示している。また、これらの図中でセンサ24a〜24dに対してハッチングが施されていることはセンサが基板3を検出していることを示す一方、白抜きはセンサが非検出状態であることを示している。
ここで改めて搬入を開始する基板3が1枚目の基板であるか否かが判断され(ステップS3)、1枚目であると判定すると、コンベア駆動モータの作動を開始した後、予め決められたタイミングt11で待機ストッパー22aをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて実装位置Pbへの基板3の搬入を開始する。また同時に、タイミングt11からタイマーカウントを開始する。その後、基板3の先端部(+X側端部)が実装位置センサ24bに達して実装位置センサ24bにより基板3が検出され(タイミングt12)、突出位置に位置決めされているメインストッパー22bに基板3の先端面(+X側端面)が当接する。これによって、基板3の先端部が実装位置下流側端Pb1と一致するように基板3が実装位置Pbに位置決めされる。そこで、その時点でのタイマーカウント値を標準搬入時間T1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS4)。このように、本実施形態では、1枚目基板3の搬入動作を利用して待機位置Paの基板3を実装位置Pbに搬入するのに要する標準搬入時間T1(=t12−t11)を実測している。なお、実装位置センサ24bによる基板検出に応じて、待機ストッパー22aをコンベア21よりも上方の突出位置に上昇させて2枚目の基板3を待機位置Paに位置決めさせるべく準備をする。その後待機ストッパー22aが突出位置に上昇している状態で、2枚目の基板3がある場合は、待機位置Paに向けて上流より2枚目の基板3が搬送される。
こうして実装位置Pbに搬送された1枚目の基板3に対し、図6に示すように部品実装処理が実行され、その間に2枚目の基板3が待機位置Paに位置決めされる。そして、
図5に示すように1枚目の基板3に対しステップS4を終えて、ステップS5で全基板についての搬送が完了したか否かを判定する。この判定ステップで「YES」と判定される、つまり未処理の基板3が残っていない場合は、メインストッパー22bをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて、実装位置Pbにおいて実装を終了した基板3の出口位置Pcへの搬出を開始し(ステップS7)、搬出が完了して搬送および実装作業を終了する。一方、判定ステップで「NO」と判定される、つまり未処理の基板3が残っている間、ステップS1に戻って処理が継続される。待機位置Paに待機する基板3は2枚目であり、通常の搬送を実行する(ステップS2)とともに、ステップS3を経てステップS6に進む。すなわち、部品実装完了後のタイミングt13でメインストッパー22bをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて出口位置Pcへの1枚目の基板3の搬出を開始する。また、タイミングt13でタイマーカウントをリセットした後、直ちにタイマーカウントを開始する。こうして出口位置Pcに向けて搬出される基板3は搬出側センサ24cの上方を移動するが、図6に示すようにタイミングt14で基板3の後端部が搬出側センサ24cを通過して搬出側センサ24cから基板3を検出した旨の基板検出信号が出力されなくなる。したがって、搬出側センサ24cからの出力信号をモニターすることで基板3が実装位置Pbから完全に搬出されたことを確認することができる。そこで、本実施形態では、基板3が搬出側センサ24cを通過したタイミングt14でのタイマーカウント値を標準搬出時間T2として基板搬送データ記憶部83に記憶させる。
一方、待機位置Paに待機する2枚目の基板3に対して、タイミングt14で待機ストッパー22aをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて待機位置Paに待機する2枚目の基板3の実装位置Pbへの搬入を開始する。また同時に、タイミングt14から別のタイマーカウントを開始する。その後、2枚目の基板3の先端部(+X側端部)が実装位置センサ24bに達して実装位置センサ24bにより2枚目の基板3が検出され(タイミングt15)、突出位置に位置決めされているメインストッパー22bに2枚目の基板3の先端面(+X側端面)が当接する。これによって、2枚目の基板3の先端部が実装位置下流側端Pb1と一致するように2枚目の基板3が実装位置Pbに位置決めされる。そこで、その時点でのタイマーカウント値T1と、基板搬送データ記憶部83に記憶させた1枚目の基板3について測定して得られた標準搬入時間T1との平均値を、改めて標準搬入時間T1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS6)。このように、本実施形態では、1枚目および2枚目の基板3の搬入動作を利用して待機位置Paの基板3を実装位置Pbに搬入するのに要する標準搬入時間T1を実測する一方、1枚目の基板3の搬出動作を利用して実装位置Pbから基板3を搬出するために要する標準搬出時間T2(=t14−t13)を実測している。なお、実装位置Pbから搬出された基板3は出口位置Pcで一度位置決めされた後、次の処理工程であるリフロー工程への搬送準備が整い次第、出口位置Pcからリフロー炉(図示省略)に搬送される。
この後1枚目の基板3の場合と同様ステップS5が実施され、未処理の基板3が残っている間、ステップS1に戻って処理が継続され、残っていなければステップS7が実施されて搬送および実装作業が終了する。なお、本実施形態では、図5のステップS8〜S12、S16〜S24に示すように、3枚目以降の基板3については、実装位置Pbからのn(n≧2)枚目基板の搬出と、実装位置Pbへの(n+1)枚目基板の搬入とを並行して行うことで搬送タクトの短縮を図っている。また、n枚目基板の搬出と(n+1)枚目基板の搬入とを並行させながらも、標準搬入時間T1と標準搬出時間T2との大小関係に応じて基板の搬入開始タイミングおよび搬出開始タイミングを制御してn枚目基板と(n+1)枚目基板が連なるのを未然に、しかも確実に防止している。なお、以下の説明において、特にn枚目基板と(n+1)枚目基板とを明確に区別する必要がある場合には、n枚目基板および(n+1)枚目基板に対してそれぞれ符号「3a」、「3b」を付す。
図7は標準搬入時間が標準搬出時間よりも短い場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。図5のステップS8で「YES」、つまり標準搬入時間T1が標準搬出時間T2よりも短いと判定した場合、図7に示すように、タイミングtn1でn枚目の基板3aに対する部品実装処理が完了すると、メインストッパー22bをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて出口位置Pcへのn枚目基板3aの搬出を開始する(ステップS9)。また、同タイミングtn1で演算処理部81は搬出時間を計測するための搬出用タイマーカウントをリセットした後、直ちに搬出用タイマーカウントを開始する。
そして、n枚目基板3aの搬出開始から搬送時間差ΔT(=T2−T1+f)だけ遅らせたタイミングtn2で待機位置Paからの(n+1)枚目基板3bの搬入を開始させる(ステップS10)。なお、上記した「f」は所定時間を示す正の値であり、装置構成に基づき一定値に設定してもよいし、生産状況に応じて変更可能な変数であってもよい。この値f(≧0)を設けることで、後述するように、n枚目基板3aの搬出側センサ24cの通過タイミングtn3が常に実装位置センサ24bによる(n+1)枚目基板3bの検出タイミングtn4よりも早く、値fの大小によりタイミングtn3とタイミングtn4の間隔を調整可能となっている。この点に関しては、後で説明する「標準搬入時間が標準搬出時間よりも長い場合」も同様である。
また、本実施形態では、演算処理部81は上記した搬出用タイマーカウント以外に搬入時間を計測するための搬入用タイマーカウントを有しており、(n+1)枚目基板3bの搬入開始と同時に、搬入用タイマーカウントをリセットした後、直ちに搬入用タイマーカウントを開始する。
このように標準搬入時間T1が標準搬出時間T2よりも短い場合に、搬送時間差ΔTだけ(n+1)枚目基板3bの搬送開始タイミングを遅らせたことによって、(n+1)枚目基板3bがn枚目基板3aから十分に離れた状態で、n枚目基板3aが搬出側センサ24cを通過する、つまり部品実装されたn枚目基板3aが実装位置Pbから完全に搬出される(タイミングtn3)。また、この時点tn3での搬出用タイマーカウント値を、n枚目基板3aを実装位置Pbから搬出するために要する搬出時間t2として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS11)とともに、メインストッパー22bを突出位置に上昇させる。なお、搬送時間差ΔTについては上記したように値fの設定値により変更可能であるが、この場合(T1<T2)には、(n+1)枚目基板3bがn枚目基板3aに追いつかないように搬送時間差ΔTを標準搬入時間T1と標準搬出時間T2との差分の絶対値以上に設定し、しかもn枚目基板3aの搬出動作中に(n+1)枚目基板3bの搬入を開始させて搬送タクトを短縮させるために搬送時間差ΔTを標準搬出時間T2よりも短い時間間隔に設定している。
その後のタイミングtn4で、n枚目基板3aはさらに実装位置Pbから出口位置Pc側に遠ざかる一方、(n+1)枚目基板3bが実装位置センサ24bにより検出され、(n+1)枚目基板3bの先端部がメインストッパー22bに当接して(n+1)枚目基板3bが実装位置Pbに位置決めされる。また、この時点tn4での搬入用タイマーカウント値を、(n+1)枚目基板3bを待機位置Paから実装位置Pbに搬入するために要する搬入時間t1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS12)とともに、待機ストッパー22aを突出位置に上昇させる。
このように搬送開始タイミングの調整によってn枚目基板3aと(n+1)枚目基板3bとを十分に離間させた状態でn枚目基板3aを実装位置Pbから搬出するのと並行して(n+1)枚目基板3bを実装位置Pbに向けて搬入しているが、n枚目基板(処理済基板)3aが搬出途中で詰まるなどの不具合が発生した場合に、(n+1)枚目基板3bがn枚目基板3aに追いついてしまい両基板3a、3bの連なりが発生してしまうことがある。そこで、本実施形態では、次のステップS13でn枚目基板3aの搬出時間t2を標準搬出時間T2と対比して基板3a、3bの連なりが発生しているか否かを判定する。つまり、n枚目基板3aの搬出途中で不具合が発生すると、n枚目基板3aの搬出時間t2が長くなってしまう。そこで、本実施形態では搬出時間t2が標準搬出時間T2より長くなっている場合には、基板3a、3bの連なりが発生したと判定し、基板搬送を停止させるとともに、その旨を知らせるメッセージを表示/操作ユニット87に表示するなどのエラー処理を実行する(ステップS14)。
一方、ステップS13で「NO」、つまり搬出時間t2が標準搬出時間T2以下である場合には、基板3a、3bの連なりを発生させることなく、正常に基板が搬送されたと判定し、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2の補正(ステップS15)を行った上で、ステップS5に進む。この補正処理は、上記のようにして測定された搬入時間t1および搬出時間t2に基づき標準搬入時間T1および標準搬出時間T2をそれぞれ補正する、例えば平均化する(搬入時間t1と標準搬入時間T1の平均値、搬出時間t2と標準搬出時間T2の平均値をそれぞれ算出し、これらの平均値に基板搬送データ記憶部83に記憶する標準搬入時間T1および標準搬出時間T2をそれぞれ書き換える)処理であり、これらの補正処理により標準搬入時間T1および標準搬出時間T2の精度を高めることができる。
図8は標準搬出時間と標準搬入時間とが同一である場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。図5のステップS16で「YES」、つまり標準搬入時間T1が標準搬出時間T2と同一であると判定した場合、図8に示すように、タイミングtn1でn枚目の基板3aに対する部品実装処理が完了すると、メインストッパー22bをコンベア21よりも下方の退避位置に降下させて出口位置Pcへのn枚目基板3aの搬出を開始するとともに、待機位置Paからの(n+1)枚目基板3bの搬入を開始させる(ステップS17)。このように両基板3a、3bの搬送を同時に開始するとともに、同タイミングtn1で搬出用タイマーカウントおよび搬入用タイマーカウントをリセットした後、直ちに各タイマーカウントを開始する。
そして、搬送開始から標準搬出時間T2だけ経過したタイミングtn3では、n枚目基板3aが搬出側センサ24cを通過する、つまり部品実装されたn枚目基板3aが実装位置Pbから完全に搬出される。また、この時点tn3での搬出用タイマーカウント値を、n枚目基板3aを実装位置Pbから搬出するために要する搬出時間t2として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS18)とともに、メインストッパー22bを突出位置に上昇させる。
また、同タイミングtn3は搬入開始から標準搬入時間T1が経過したタイミングでもあるため、(n+1)枚目基板3bは実装位置センサ24bの上方位置まで達して実装位置センサ24bにより検出される。この検出時点での搬入用タイマーカウント値を、(n+1)枚目基板3bを待機位置Paから実装位置Pbに搬入するために要する搬入時間t1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS19)とともに、待機ストッパー22aを突出位置に上昇させる。また、(n+1)枚目基板3bは突出位置に位置決めされたメインストッパー22bに当接して位置決めされる。
このようにn枚目基板3aと(n+1)枚目基板3bとの間隔を一定に保ったまま両基板3a、3bを搬送して実装位置Pbからのn枚目基板3aの搬出と実装位置Pbへの(n+1)枚目基板3bの搬入とを並行して行っている。なお、このようなに両基板3a、3bを完全に同時搬送する場合にも、n枚目基板(処理済基板)3aが搬出途中で詰まるなどの不具合が発生した場合に、両基板3a、3bの連なりが発生してしまうことがある。そこで、両基板3a、3bを完全に同時搬送させる場合においても、先に説明したステップS13〜S15を実行した上でステップS5に進むように構成している。
図9は標準搬入時間が標準搬出時間よりも長い場合の基板搬送動作を模式的に示す図である。図5のステップS20で「YES」、つまり標準搬入時間T1が標準搬出時間T2よりも長いと判定した場合、図9に示すように、タイミングtn1でn枚目の基板3aに対する部品実装処理が完了すると、n枚目基板3aの搬出開始に先立って、待機位置Paからの(n+1)枚目基板3bの搬入を開始させる(ステップS21)。また、(n+1)枚目基板3bの搬入開始と同時に、搬入用タイマーカウントをリセットした後、直ちに搬入用タイマーカウントを開始する。このように(n+1)枚目基板3bの搬入を先行させることで、その後の時間経過にしたがって、実装位置Pbで停止しているn枚目基板3aと、搬入途中の(n+1)枚目基板3bとの距離は徐々に縮まっていく。
そして、(n+1)枚目基板3bの搬入開始から搬送時間差ΔT(=T1−T2−f)だけ遅らせたタイミングtn2で実装位置Pbからのn枚目基板3aの搬出を開始させる(ステップS22)。また、同タイミングtn2で演算処理部81は搬出時間を計測するための搬出用タイマーカウントをリセットした後、直ちに搬出用タイマーカウントを開始する。その後、n枚目基板3aの後端部が搬出側センサ24cを通過する、つまり部品実装されたn枚目基板3aが実装位置Pbから完全に搬出される(タイミングtn3)。また、この時点tn3での搬出用タイマーカウント値を、n枚目基板3aを実装位置Pbから搬出するために要する搬出時間t2として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS23)とともに、メインストッパー22bを突出位置に上昇させる。なお、搬送時間差ΔTについては上記したように値fの設定値により変更可能であるが、この場合(T1>T2)には、(n+1)枚目基板3bがn枚目基板3aに追いついてしまうのを防止するために搬送時間差ΔT(>0)を標準搬入時間T1と標準搬出時間T2との差分の絶対値以下に設定している。
それに続いてタイミングtn4で、n枚目基板3aはさらに実装位置Pbから出口位置Pc側に遠ざかる一方、(n+1)枚目基板3bの先端部が実装位置センサ24bにより検出され、メインストッパー22bに当接して(n+1)枚目基板3bが実装位置Pbに位置決めされる。また、この時点tn4での搬入用タイマーカウント値を、(n+1)枚目基板3bを待機位置Paから実装位置Pbに搬入するために要する搬入時間t1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる(ステップS24)とともに、待機ストッパー22aを突出位置に上昇させる。なお、タイミングtn4とタイミングtn3の時間差はfか、fに近いものとなる。
図9に示す場合にも、n枚目基板3aと(n+1)枚目基板3bを並行して搬送しているため、n枚目基板(処理済基板)3aが搬出途中で詰まるなどの不具合が発生した場合に、両基板3a、3bの連なりが発生してしまうことがある。そこで、両基板3a、3bを完全に同時搬送させる場合においても、先に説明したステップS13〜S15を実行した上でステップS5に進むように構成している。
なお、図7〜図9の基板搬送動作を模式的に示す各図において、(n+1)枚目基板3bを待機位置Paから実装位置Pbへ基板搬送を行った後の待機位置Paにおける基板3の図示をしていない。これは、(n+1)枚目基板3bが全基板の最後の一枚である場合を想定したものである。(n+1)枚目基板3bに続く(n+2)枚目基板が存在する場合、(n+1)枚目基板3bがストッパー22aを通過し実装位置Pbで実装が開始されると、(n+2)枚目基板が上流側から搬送され、退避位置から突出位置に上昇せられたストッパー22aにより待機位置Paに位置決めされるように搬送制御される。
さらになお、図5のステップS20で「YES」、つまり標準搬入時間T1が標準搬出時間T2よりも長いと判定した場合、図9に示すように、タイミングtn1でn枚目の基板3aに対する部品実装処理が完了するのではなく、n枚目の基板3aに対する部品実装処理が完了するタイミングをタイミングtn2とする時、ステップS21において、このタイミングtn2より搬送時間差ΔT(=T1−T2−f)だけ先行するタイミングtn1で、待機位置Paからの(n+1)枚目基板3bの搬入を開始させるようにしても良い。この場合、タイミングtn2にて基板3aに対する部品実装処理が完了すると同時にn枚目基板3aの実装位置からの搬出を開始する(ステップS22)。そして、n枚目の基板3aに対する部品実装処理においてトラブルが発生し部品実装処理が停止される場合には、(n+1)枚目基板3bの搬入動作も停止するようにする。
なお、搬入用タイマーカウントをリセットしカウント開始するのがタイミングtn1、搬出用タイマーカウントをリセットしカウント開始するのがタイミングtn2、n枚目基板3aの搬出時間を測定するのがタイミングtn3、および(n+1)枚目基板3bの搬入時間を測定するがタイミングtn4であることは、図9のものと変わりがない。このようにn枚目基板3aへの実装が完了する前に、(n+1)枚目基板3bの搬入を先行させることで、一つの基板3への実装完了後、次の基板3の実装位置への到着を早め次の基板3の実装開始を早めることで、実装のタクトを短くすることができる。
以上のように、第1実施形態によれば、n枚目基板3aが実装位置Pbから搬出されるのと並行して(n+1)枚目基板3bが実装位置Pbに搬入されるため、搬送タクトを短縮することができる。しかも、標準搬入時間T1と標準搬出時間T2を予め実測して基板搬送データ記憶部83に記憶しておき、それらの大小関係に基づき実装位置Pbに位置するn枚目基板3aの実装位置Pbからの搬送開始タイミングと、待機位置Paで待機する(n+1)枚目基板3bの基板の実装位置Pbに向けての搬送開始タイミングとを調整し、n枚目基板3aと(n+1)枚目基板3bとを十分に離間させた状態で基板搬送を行っている。その結果、基板3a、3bの連なりを確実に防止することができる。
また、1枚目の基板3の搬入および搬出時に搬送時間を計測し、それらの計測結果を標準搬入時間T1および標準搬出時間T2としているので、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を正確に求めることができ、基板3a、3bの連なりを高い信頼性で未然に防止することができる。また、基板の種類によって標準搬入時間T1および標準搬出時間T2は変動するが、基板3の種類が変更された後の1枚目の基板3について標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を計測することで、常に変更後の基板3に対応した標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を求めることができ、搬送タクトを短縮しながらも、n枚目基板3aと(n+1)枚目基板3bとの連なりを未然に、しかも確実に防止することができる。
また、本実施形態では、待機位置Paから実装位置Pbへの(n+1)枚目基板3bの搬送に要する時間t1を計測し、その計測結果t1に基づき標準搬入時間T1を補正しているので、標準搬入時間T1の精度を高めて基板の連なりをよりより確実に防止することができる。また、搬出側についても同様である。つまり、実装位置Pbからのn枚目基板3aの搬出開始から搬出側センサ24cをn枚目基板3aが通過するまでに要する時間t2とを計測し、その計測結果t2に基づき標準搬出時間T2を補正しているので、標準搬出時間T2の精度を高めて基板の連なりをよりより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、上記時間t2を標準搬出時間T2と対比することで搬送エラーを検出しており、連なりセンサなどの新たなセンサを追加することなく、基板3の連なりを確実に検出することができる。
このように第1実施形態では、搬出側センサ24cが本発明の「第1の検出センサ」として機能し、実装位置センサ24bが本発明の「第2の検出センサ」として機能している。また、演算処理部81が本発明の「制御部」に相当し、基板搬送データ記憶部83が本発明の「記憶部」に相当している。
ところで、1枚目の基板3については(+X)方向側に基板が存在しないため、基板の連なりを考慮することなく、基板搬送を行うことができる。そこで、第1実施形態では、1枚目および2枚目の基板3を待機位置Paから実装位置Pbに搬入するのに要した時間を実測し、平均値を取って標準搬入時間T1を求めるとともに、2枚目の基板3実装位置Pbから搬出するのに要した時間を実測して標準搬出時間T2を求めている。ここで、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を求める方法を検討すると、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を次のように演算処理に求めてもよいことがわかる。以下、図10を参照しつつ本発明の第2実施形態について説明する。
図10は本発明にかかる基板搬送装置の第2実施形態における基板搬送動作を示すフローチャートである。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を求める方法である。すなわち、第1実施形態では、1枚目および2枚目の基板3に対する基板搬入動作における実測により標準搬入時間T1を、1枚目の基板3に対する基板搬出動作における実測によりおよび標準搬出時間T2をそれぞれ求めているが、第2実施形態では、図10中のステップS31〜S33に示すように、演算処理によって標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を求めている。
第2実施形態では、図1の表面実装機1によって部品実装が行われる基板3の寸法情報、特にX軸方向の長さL(mm)が与えられると、演算処理部81が基板搬送データ記憶部83から標準搬入時間T1および標準搬出時間T2の算出に必要な情報、つまり、
・コンベア21による基板3の搬送速度V(mm/sec)、
・待機位置Paから実装位置Pbまでの距離L1(mm)、
・実装位置Pbから搬出側センサ24cまでの距離L2(mm)
を取得する(ステップS31)。
そして、次式
T1=L1/V
T2=(L+L2)/V
に基づき標準搬入時間T1を算出する(ステップS32)とともに標準搬出時間T2を算出する(ステップS33)。こうして算出された標準搬入時間T1および標準搬出時間T2は第1実施形態と同様に基板搬送データ記憶部83に記憶される。そして、第1実施形態と同様に標準搬入時間T1および標準搬出時間T2の大小関係に応じて実装位置Pbからの基板の搬送開始タイミングと、待機位置Paで待機する基板の実装位置Pbに向けての搬送開始タイミングとを調整する。これによって、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
図11は本発明にかかる基板搬送装置の第3実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。また、図12は図11に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第1実施形態ではストッパー22a〜22cを用いて基板3の位置決めを行っているのに対し、第3実施形態では3つのコンベア21a〜21cの駆動制御により基板3を待機位置Pa、実装位置Pbおよび出口位置Pcに位置決め可能となっている点である。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一であるため、同一構成については同一符号を付して構成説明を省略する。
第3実施形態にかかる表面実装機1Aでは、X軸方向に搬入コンベア21a、メイン搬送コンベア21bおよび搬出コンベア21cは直線上に隣接して配置されている。これらの搬入コンベア21a、メイン搬送コンベア21bおよび搬出コンベア21cには、それぞれ搬入コンベア駆動モータ25a、メイン搬送コンベア駆動モータ25bおよび搬出コンベア駆動モータ25cが連結されている。そして、コントローラ8のモーター制御部84により各駆動モータ25a〜25cが駆動されてコンベアのON/OFFおよび基板搬送速度を互いに独立して制御可能となっている。
このように構成された表面実装機1Aにおいても、第1実施形態と同様に、まず1枚目の基板3により標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を実測して基板搬送データ記憶部83に記憶し、2枚目以降の基板3については標準搬入時間T1および標準搬出時間T2の大小関係に応じて実装位置Pbからの基板の搬送開始タイミングと、待機位置Paで待機する基板の実装位置Pbに向けての搬送開始タイミングとを調整しながら部品実装処理を行う。ただし、基板3の搬送および位置決め態様が第1実施形態のそれらとは相違しているため、その相違点を明確にするため、標準搬入時間T1および標準搬出時間T2を求める動作を例示して第3実施形態の基本動作について説明する。
図13は第3実施形態における1枚目の基板についての搬送動作を模式的に示す図である。1枚目の基板3は同図に示すように搬入コンベア21a上に載置されており、搬入コンベア21aを駆動停止することで基板3を待機位置Paで待機させることが可能となっている。そして、適当なタイミングt11で搬入コンベア21aおよびメイン搬送コンベア21bの駆動を開始することで、実装位置Pbへの基板3の搬入を開始することができる。また、第3実施形態においても、タイミングt11からタイマーカウントを開始する。その後、基板3が実装位置Pbに向けて搬送され、基板3が待機位置センサ24aを通過すると、それを受けて搬入コンベア駆動モータ25aの駆動を停止して搬入コンベア21aを停止させる。そして、基板3の先端部(+X側端部)が実装位置センサ24bに達して実装位置センサ24bにより基板3が検出される(タイミングt12)と、この基板検出を受けてコントローラ8のモーター制御部84によってメイン搬送コンベア駆動モータ25bを減速停止させて基板3の下流端が実装位置センサ24bから所定距離だけ離れた実装位置Pbに基板3を位置決め停止させる。また、この位置決めと同時に、その時点でのタイマーカウント値を標準搬入時間T1として基板搬送データ記憶部83に記憶させる。
こうして実装位置Pbに搬送された基板3に対し、図13に示すように部品実装処理が実行される。そして、部品実装完了後のタイミングt13でメイン搬送コンベア21bおよび搬出コンベア21cの駆動を開始することで、実装位置Pbからの基板3の搬出を開始する。また、タイミングt13でタイマーカウントをリセットした後、直ちにタイマーカウントを開始する。こうして出口位置Pcに向けて搬出される基板3は搬出側センサ24cの上方を移動するが、図13に示すようにタイミングt14で搬出側センサ24cを通過して搬出側センサ24cから基板3を検出した旨の信号が出力されなくなる。このことは、基板3が実装位置Pbから完全に搬出されたことを意味するものであるため、コントローラ8のモーター制御部84によってメイン搬送コンベア駆動モータ25bを停止させる。また、同タイミングt14でのタイマーカウント値を標準搬出時間T2として基板搬送データ記憶部83に記憶させる。このように、本実施形態では、コンベア21a〜21cを駆動制御することで基板3の搬送および位置決めを行っている。なお、2枚目以降の基板3についても、基本的には上記したようなコンベア21a〜21cの駆動制御によって基板3の搬送および位置決めを行うことができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記第1実施形態および第2実施形態では、上下方向に昇降するストッパー22a〜22cにより基板3の位置決めを行っているが、ストッパーの構成はこれに限定されるものではなく、Y軸方向から挟み込むようにして基板3を位置決めしてもよい。
また、表面実装機1、1Aに装備された基板搬送装置に対して本発明を適用しているが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、待機位置から印刷位置(作業位置)に基板を搬送して半田ペーストなどを印刷する印刷装置に対して本発明を適用してもよい。また、印刷装置および表面実装機を組み合わせた実装ライン装置に設けられる基板搬送装置に対しても本発明を適用することができることは言うまでもない。
1、1A…表面実装機
3、3a、3b…基板
8…コントローラ
24b…実装位置センサ(第2の検出センサ)
24c…搬出側センサ(第1の検出センサ)
81…演算処理部(制御部)
83…基板搬送データ記憶部
Pa…待機位置
Pb…実装位置
T1…標準搬入時間
T2…標準搬出時間

Claims (9)

  1. 基板を待機位置から作業位置に向けて搬入して前記基板の先端部が前記作業位置に一致するように前記基板を前記作業位置に位置決めし、前記作業位置から搬出する基板搬送装置であって、
    前記作業位置に対する前記基板の搬出側近傍に配置されて前記作業位置から搬出される前記基板を検出する第1の検出センサと、
    前記待機位置から前記作業位置に前記基板を搬入するのに要する搬入時間、および前記作業位置からの前記基板の搬出開始から前記第1の検出センサを前記基板が通過するに要する搬出時間を記憶する記憶部と、
    前記作業位置に位置する第1の基板を搬出させるのと並行して前記待機位置で待機する第2の基板を前記作業位置に搬入させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記搬入時間および前記搬出時間の大小に基づき、前記作業位置からの前記第1の基板の搬送開始タイミングと、前記待機位置からの前記第2の基板の搬送開始タイミングとを制御することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記制御部は、
    前記搬入時間および前記搬出時間が同一であるときには前記待機位置からの前記第2の基板の搬送開始と前記作業位置からの前記第1の基板の搬送開始とを同時に実行し、
    前記搬入時間が前記搬出時間よりも短いときには、前記搬入時間と前記搬出時間との差分以上の時間間隔だけ、前記待機位置からの前記第2の基板の搬送開始を前記作業位置からの前記第1の基板の搬送開始よりも遅らせ、
    前記搬入時間が前記搬出時間よりも長いときには、前記搬入時間と前記搬出時間との差分以下の時間間隔だけ、前記待機位置からの前記第2の基板の搬送開始を前記作業位置からの前記第1の基板の搬送開始よりも早める
    請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記作業位置に対する前記基板の搬入側近傍に配置されて前記基板を検出する第2の検出センサをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記待機位置から前記作業位置までの基板搬送経路および前記作業位置に基板が存在していない状態で、前記待機位置からの前記基板の搬入開始から前記第2の検出センサにより前記基板の先端部が検出されるまでの時間を計測し、計測結果を前記搬入時間として前記記憶部に記憶し、
    前記待機位置から前記作業位置までの基板搬送経路に基板が存在していない状態で、前記作業位置からの前記基板の搬出開始から前記第1の検出センサを前記第1の基板が通過するまでの時間を計測し、計測結果を前記搬出時間として前記記憶部に記憶する
    請求項1または2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記待機位置から前記作業位置までの距離および前記基板の搬送速度に基づき前記待機位置から前記作業位置に前記基板を搬送するのに要する時間を演算し、演算結果を前記搬入時間として前記記憶部に記憶し、
    前記作業位置から前記第1の検出センサまでの距離、前記基板の搬出方向における前記基板の幅、および前記基板の搬送速度に基づき前記作業位置からの前記基板の搬出開始から前記基板が前記第1の検出センサを通過するまでに要する時間を演算し、演算結果を前記搬出時間として前記記憶部に記憶する
    請求項1または2に記載の基板搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記作業位置からの前記基板の搬出開始から前記基板が前記第1の検出センサを通過するまでに要する時間を計測し、計測時間が前記搬出時間よりも長い場合には、前記第1の基板の搬出時に搬送エラーが発生したと判定する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  6. 前記制御部は、前記待機位置から前記作業位置への前記第2の基板の搬送に要する時間を計測し、計測時間に基づき前記搬入時間を補正する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  7. 前記制御部は、前記作業位置からの前記第1の基板の搬出開始から前記第1の検出センサを前記第1の基板が通過するまでに要する時間を計測し、計測時間に基づき前記搬出時間を補正する請求項1ないし6のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  8. 基板を待機位置から作業位置に向けて搬入して前記基板の先端部が前記作業位置に一致するように前記基板を前記作業位置に位置決めし、前記作業位置から搬出する基板搬送方法であって、
    前記基板を待機位置から作業位置に搬入させるまでに要する搬入時間を求める工程と、
    前記作業位置からの前記基板の搬出開始から、前記作業位置に対する前記基板の搬出側近傍に配置される検出センサを前記基板が通過するまでに要する搬出時間を求める工程と、
    前記搬入時間および前記搬出時間の大小に基づき、前記作業位置に位置する第1の基板の前記作業位置からの搬送開始タイミングと、前記待機位置で待機する第2の基板の前記作業位置に向けての搬送開始タイミングとを調整しながら、前記第1の基板を前記作業位置から搬出させるのと並行して第2の基板を前記作業位置に搬入させる工程と
    を備えたことを特徴とする基板搬送方法。
  9. 基台と、
    前記基台上に配置されて部品を供給する部品供給部と、
    前記基台上に配置された請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板搬送装置と、
    前記基台の上方において移動可能に配置されて前記部品供給部から供給される部品を、前記基板搬送装置の作業位置に位置決めされる基板上に移載するヘッドユニットと
    を備えたことを特徴とする表面実装機。
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