JP2011196608A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵室の冷気の戻り風路に脱臭手段を設置しているため、脱臭装置よりも上流側の冷蔵室内の空気の脱臭効果がほとんどないという課題を有していた。
【解決手段】貯蔵室内の冷気の上流側にミストを噴霧する霧化装置を配置することで、冷気の循環経路や冷却手段までの複数の貯蔵室内の空間に、霧化装置から噴霧された除菌・脱臭効果のあるミストを拡散させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、食材や野菜などの貯蔵室の空間を除菌・脱臭する霧化装置を設置した冷蔵庫に関するものである。
近年、さまざまな地域のさまざまな食材が冷蔵庫に保存されることから、冷蔵庫庫内に保存される食品から発生する臭気の脱臭や庫内除菌のニーズは非常に高く、冷蔵庫庫内の除菌・脱臭を目的として、各種手法を用いた除菌・脱臭装置の開発がさかんである。
従来の除菌装置は、フィルターを風路中に配置し、フィルターを通過する空気中の除菌・脱臭を行う除菌装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、従来の光触媒を用いた除菌装置としては、酸化チタンを担持させたフィルター状の部材に紫外線を照射し、光触媒反応を用いて冷蔵庫の有機物質などを酸化、分解して除菌・脱臭を行うものなど複数の方法が存在している。
以下、図面を参照しながら上記従来の除菌装置について説明する。
図4は、冷蔵室戻り空気吸込部に除菌装置を装着した従来の冷蔵庫の部分縦断面図である。
図4に示す除菌装置は、除菌フィルター1、脱臭フィルター1、脱臭フィルター2、取付枠3から構成される。ここで除菌フィルター1は、珪素、アルミニウム、ナトリウム等の酸化物からなるゼオライトに銀を配合したものをハニカム状に成型したもので、通風抵抗の関係でセル数100〜250個/平方インチ、開口率70〜80%、厚さ8mm程度のものを用いている。
脱臭フィルター2は、マンガン酸化物と珪素やアルミニウムの酸化物と混連しハニカム状に成型したものであるが、この場合セル数や開口率も前記除菌フィルターとほぼ同じ場合が多い。これら除菌フィルター1と脱臭フィルター2は取付枠3で一体に固定されている。
図4において、冷蔵庫の最上部に冷凍室5、その下方に冷蔵室6が配設され、冷凍室5および冷蔵室6の背面に冷却器11が配置されている。また、冷凍室5と冷蔵室6との間の断熱部8には冷気通路9が配設され、冷気通路9には吸込部7側に除菌フィルター1と除菌フィルター1の奥側に脱臭フィルター2とが一体に具備されている。
以上のように構成された冷蔵庫について以下にその動作を説明する。
冷却器11で生成された冷気は一部が冷凍室5に流れ、一部が下方の冷蔵室6やその他の貯蔵室に流れる。各部を循環した冷気は、戻り空気の吸込部7から冷気通路9を経て、冷却器11に向かう。この時の冷気通路9における風速は0.5m/sec程度である。
冷気通路9を通る冷機は、除菌装置より除菌および脱臭が行われる。具体的には、まず除菌フィルター1にて塵、埃とともに細菌やかびの胞子が捕捉され、脱臭フィルター2にて有臭成分の化学変化を進められ脱臭が行われる。
以上のように、脱臭と除菌用フィルターを組み合わせることで小型化を図り、当該除菌・脱臭フィルターを冷気通路内に設けることで、冷蔵庫内全体の雰囲気に対し効率よく除菌・脱臭が行える。従って、雑菌および悪臭のないクリーンな冷蔵庫を実現できることとなる。
特開平5−157444号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷蔵室の冷気の戻り風路に脱臭手段を設置しているため、冷蔵室内の空気の脱臭効果はないという課題があった。また、冷気の戻り風路内を塞ぐように除菌・脱臭フィルターが設置されているため冷気の縦貫経路における風路抵抗となる。従って、フィルターがない状態と同等の冷却性能を得ようとすると、冷気を強制的に循環させるためのファン10の能力を高める必要がある。
しかし、ファンの能力を高めることは、騒音や省エネルギーの問題に反することとなり望ましいものではない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、複数の貯蔵室を効率よく除菌や脱臭の効果を得ることができる冷蔵庫を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱材で構成され、内部に複数の貯蔵室を形成する箱本体と、前記箱本体の開口部に開閉自在に取り付けられる扉体と、前記箱本体内の空気を冷却し冷気を生成する冷却手段と、前記貯蔵室と前記冷却手段との間で前記冷気をファンにより循環させる冷気循環経路を備え、前記貯蔵室内の冷気風路の上流側にミストを噴霧する霧化装置を配置したのである。
これによって、除菌・脱臭効果のあるミストが、貯蔵室の冷気の上流から噴霧され、冷気とともに貯蔵室内に拡散することで、貯蔵室内を除菌・脱臭することができる。
本発明の冷蔵庫は、霧化装置を設置したことで、食材や野菜などの貯蔵室の空間を除菌・脱臭することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫貯蔵室の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫貯蔵室の縦断面図 本発明の実施の形態1における霧化装置の断面図 従来の冷蔵庫貯蔵室の縦断面図
第1の発明は、断熱材で構成され、内部に複数の貯蔵室を形成する箱本体と、前記箱本体の開口部に開閉自在に取り付けられる扉体と、前記箱本体内の空気を冷却し冷気を生成する冷却手段と、前記貯蔵室と前記冷却手段との間で前記冷気をファンにより循環させる冷気循環経路を備え、前記貯蔵室内の冷気風路の上流側にミストを噴霧する霧化装置を配置したものである。
これによって、除菌・脱臭効果のあるミストが、貯蔵室の冷気の上流から噴霧され、冷気とともに貯蔵室内に拡散することで、貯蔵室内を除菌・脱臭することができる。
第2の発明は、霧化装置が、箱本体の上部の貯蔵室であり、前記貯蔵室の冷気の上流側に設置させたものである。
これによって、霧化装置を設置してある上部の貯蔵室内の上流側から流れたミストが貯蔵室内を拡散し、さらに、冷気の流れと重力に従いミストが下部側に流れ、また、ミストを含んだ冷気は、上部の貯蔵室と下部の貯蔵室をつなぐ風路を通り、下流側の下部にある貯蔵室内に流れ、下部にある貯蔵室内でミストが拡散し、霧化装置を設置した貯蔵室以外の貯蔵室も除菌・脱臭することができる。
第3の発明は、霧化装置を設置した上流側の貯蔵室から冷気の下流である冷却器までの貯蔵室や風路の間に、金属部品をおかないものである。
これによって、金属部品がないことでミストが著しく消滅することがないため、金属部品がない空間、つまり、霧化装置を設置した上流側の貯蔵室から、冷気の下流である冷却器までの貯蔵室や風路の間の空気をミストにより除菌・脱臭することができる。
第4の発明は、霧化装置を設置した風路の下流に金属部品を設置したものである。
これによって、ミストが冷気の最も下流側にある金属部品により消滅するため、冷却器から再度貯蔵室へ流れる最も上流側の冷気にはミストはほとんど残っていないため、貯蔵室に設置した霧化装置により常に新しいミストが生成される際に、貯蔵室内で濃度が高くなりすぎることなく、ミストの濃度をほぼ一定に保つことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した形態と同一形成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図であり、図2は実施の形態1における冷蔵庫貯蔵室の縦断面図であり、図3は、実施の形態1における霧化装置の断面である。
図1に示すように、実施の形態1の冷蔵庫100は、観音開き式の扉体である扉を備える冷蔵庫であり、箱本体である断熱箱体101内に複数に区画された貯蔵室を備えている。
冷蔵庫100の区画は、その機能(冷却温度)によって冷蔵室102、製氷室105、製氷室105に併設され庫内の温度が変更できる切替室106、野菜室104、および冷凍室103等と称される。
冷蔵室102の前面開口部には、例えばウレタンのような発砲断熱材を発砲充填した回転式の断熱扉107が設けられている。
また、製氷室105、切替室106、野菜室104、および冷凍室103にはそれぞれ引出の前板となる断熱板108が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫貯蔵室の縦断面図であり、図1におけるA−Aで切断した状態を示している。
図2において、冷蔵庫100は、断熱箱体101が、外箱と内箱の間に例えば硬質発砲ウレタンなどの断熱材を充填して形成される箱体である。この断熱箱体101は、周囲から断熱箱体101内部を断熱している。
冷蔵室102は、冷蔵保存のために凍らない温度に維持された貯蔵室である。具体的な温度の下限としては、通常1℃〜5℃で設定されている。
また、冷蔵室102内の冷気風路の上流側で吐出口130近傍には、ミストを噴霧する霧化装置200が設置されており、冷蔵室102に吐出される冷気の除菌脱臭を行っている。これにより、冷蔵庫100内を循環する冷気が除菌および脱臭されることとなる。また、冷蔵室102の冷気が野菜室104にも循環するため、野菜室104内を循環する冷機も除菌および脱臭されることとなる。霧化装置200の具体的な構成は、図3にて後述する。
野菜室104は、冷蔵室102と同等もしくは若干高い温度設定となされる貯蔵室である。具体的には2℃〜7℃で設定される。なお、低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室103は、冷凍温度帯に設定される貯蔵室である。具体的には、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
切替室106は、冷蔵庫100に取り付けられた操作盤(図示せず)により、用途に応じ冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで切り替えることができる。また、冷凍専用で食品を急速に冷凍させるための貯蔵室の場合もある。
製氷室105は、切替室の奥にあり、冷蔵室102内部に設けられた製氷機(図示せず)で作られた氷を保存する貯蔵室である。なお、冷蔵室102内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵しておくスペースであり、上段冷凍室122に並設された間口の小さい独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
断熱箱体101の天面部は、冷蔵庫100の背面方向に向かって階段状となるように凹部113が形成され、第1の天面部111と、第2の天面部112とを備えている。この階段状の凹部113は、圧縮機114、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の他、冷凍サイクルの高圧側の構成部品が収納されている。
すなわち、圧縮機114が配設される凹部113は、冷蔵室102内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。したがって、従来一般的であった断熱箱体101の最下部の貯蔵室後方領域に圧縮機114は配置されない。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体101の最下部の貯蔵室の後方領域に機械室を設けて圧縮機を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
冷凍室103の背面には、冷却室115が設けられている。冷却室115は、仕切壁としての断熱性を有する第一の仕切り板116で冷凍室から仕切られている。また、冷凍室103と野菜室104の間には、断熱仕切壁としての断熱性を有する第二の仕切り板117が配設されている。
第一の仕切り板116および第二の仕切り板117は、断熱箱体101の発砲後組み立てられる部品であるため、通常断熱材として発砲ポリスチレンが使われるが、断熱性能や剛性を向上させるために硬質発砲ウレタンを用いてもよく、さらには高断熱性の真空断熱を挿入して、仕切り構造のさらなる薄型化を図ってもよい。
また、並列に配置された製氷室105と切替室106の天面部である第三の仕切り板118と底面部の第四の仕切り板119は断熱箱体101と同じ発砲断熱材で一体成形されている。
冷却室115は、冷却手段としての蒸発器120を備えている。また、冷却室115は、冷凍室103の後方面に縦長に配設されている。
蒸発器120の上部空間にはファンである冷却ファン121が配置されている。冷却ファン121は、蒸発器120で冷却された冷気を送風し、各貯蔵室に強制的に冷気を対流させるものである。
冷蔵庫100の内部には、冷気が強制的に循環する循環経路が形成されている。具体的には、蒸発器120で冷却された冷気は、冷却ファン121により強制的に送風状態となり、各貯蔵室と断熱箱体101との間に設けられるダクトを通り各室に運ばれ、各室にて熱交換され吸引ダクトを通り蒸発器120に戻される。
なお、当該冷気の循環は、冷却ファン121一つで行われている。
以下に、冷蔵庫100における冷気の循環経路の概要を説明する。
蒸発器120で冷却された冷気は、冷蔵室102に送風される。ただし、蒸発器120で冷却される冷気は、冷凍室103に十分対応できる温度にまで冷却されている。従って、そのままの状態で冷蔵室102に冷気が送風されると冷蔵室102が低温になりすぎる。そこで、冷蔵室102室を含む冷気の循環経路には、冷気の挿通を制御することができるダンパーであるツインダンパーが設けられている。
つまり、蒸発器120で冷却された冷気はツインダンパー128により挿通が制御されており、常に冷蔵室102、野菜室104経路を循環しているわけではない。また、冷蔵庫100全体が十分に冷えているときは、冷却ファン121の回転が停止し、冷気の循環も停止する。この際、冷却サイクル、つまり圧縮機114も停止する。
蒸発器120で冷却された冷気は、必要に応じ冷気循環経路やダクトと称される冷蔵室用吐出ダクト129を通り、冷蔵室102上部で開口する吐出口130を経て冷蔵室102に吐出される。なお、吐出口130から吐出された冷気は霧化装置200から排出されたミストと合わさり、冷蔵室102全体に拡散される。
冷蔵室102を通過したミストを含む冷気は、冷蔵室102下部で開口する回収口131に吸い込まれる。次に、回収口131に吸い込まれたミストを含む冷気は、野菜室104に吐出され、ミストが野菜室全体に拡散される。最後に、野菜室104を通過したミストを含んだ冷気は、再び蒸発器120に戻る。
霧化装置200より噴霧されたミストは、例えば0.005μm〜20μm程度であり非常に微細なナノレベルの粒子ものである。さらに、ミストは、OHラジカルやオゾンなどを保持しており、プラスに帯電した庫内壁や貯蔵室に保存する食品や野菜等に付着し、カビ菌・大腸菌、抗ウイルス等に対しての殺菌、抗菌、除菌などに効果がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンなどの栄養素の増加を野菜に促す。また、微細ミストと共に、ミスト発生時に同時に発生するOHラジカルやオゾンにより、貯蔵室の脱臭、有害物質除去、防汚などの効果がある。したがって、霧化装置より噴霧されたミストが浮遊する貯蔵室である、冷蔵室102、野菜室104、それをつなぐ風路内で、上記の効果を発揮することができる。
また、霧化装置から噴霧されたミストは、蒸発器までの貯蔵室や風路の間には、金属部品をおかないため、金属部品がない空間、つまり、霧化装置を設置した上流側の貯蔵室から、冷気の下流である冷却器までの貯蔵室や風路の間の空気にミストが保持されるため、ミストがある空間内で、ミストの効果として除菌・脱臭することができる。
また、蒸発器120は、金属部品であるため、冷気の最も下流側である蒸発器120で、ラジカルを有するミストが金属部品と反応し消滅するため、冷却室115から再度冷蔵室102へ流れる最も上流側の冷気にはミストはほとんど残っていないため、冷蔵室102に設置した霧化装置200により常に新しいミストが生成される際に、冷蔵室102内で濃度が高くなりすぎることなく、OHラジカルやオゾンを含んだ微細ミストの濃度をほぼ一定に保つことができる。
製氷室105および切替室106も、吐出冷気を断続制御するダンパーにより冷気の循環が制御され、各室の温度が制御される。なお、冷蔵室102、製氷室105と切替室106にはそれぞれ庫内温度を制御する温度センサー(図示せず)が搭載されており、冷蔵庫100背面に取り付けられている制御基盤122によりダンパーの開閉が制御される。
つまり、温度センサーが予め設定された第1温度より高い場合はダンパーを開放させ、第2温度より低い場合はダンパーを閉鎖させて庫内温度を所定の温度に調節するものである。
製氷室105を断続制御する製氷室用ダンパー123は、冷却室115内上部に設置され、冷却ファン121から送風された冷気は製氷室用ダンパーと製氷室用吐出ダクト124aを通り製氷室105内に吐出され、熱交換された後、製氷室用戻りダクト124bを経由し蒸発器120に戻る。
ツインダンパー128は、冷蔵室102への冷気の流入を断続させる冷蔵室用フラップ125と、切替室106への冷気の流入を断続させる切替室用フラップ126と、これらもフラップを駆動させるモーター部127とを備えている。ツインダンパー128は、製氷室105と切替室106の背面あたりに設置されている。
次に、本発明の冷蔵庫の霧化装置200について簡単に説明する。
図3は、本発明の実施の形態における霧化装置の断面である。
霧化装置200は、主に霧化部539、電圧印加部533、外郭ケース537で構成され、外郭ケース537の一部には、噴霧口532と湿度供給口538が構成されている。霧化部539は、霧化先端部である霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレスなどの良熱伝導部材からなる伝熱冷却部材である冷却ピン534に固定されて接続している。
霧化部539は、霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレス、真鍮などの良熱伝導部材からなる電極接続部材であり、霧化電極535は冷却ピン534の一端のほぼ中心部に固定され、電気的にも電圧印加部533から配線されている一端を含め接続している。
また、素材はアルミや銅などの高熱伝導部材が好ましく、冷却ピン534の一端からもう一端に冷熱を熱伝導で効率よく伝導させるため、その周囲は断熱材552で覆われていることが望ましい。
さらに、冷却ピン534の中心軸上に霧化先端部である霧化電極535を取り付けることにより、冷却ピン534を取り付ける時、回転させても対向電極536と霧化電極535の距離を一定に保つことができ、安定した放電距離を確保できる。
伝熱冷却部材である冷却ピン534が外郭ケース537に固定され、冷却ピン534自体は外郭から突起した凸部534aを有して構成されている。この冷却ピン534は霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状で、凸部534aが奥面仕切り壁511の凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bに嵌めあわされている。
よって、伝熱冷却部材である冷却ピン534の背面側には凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bが備えられており、断熱材552の冷却室510側、すなわち吐出風路541側は断熱材552が野菜室507の背面側の奥面仕切り壁511における他の部分よりも薄くなっており、この薄い断熱材552を熱緩和部材として、背面から冷却室510の冷気が熱緩和部材である断熱材552を介して冷却ピン534を冷却するように設置されている。
また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の冷却は、冷却室510で生成された冷気を用いており、冷却ピン534は熱伝導性のよい金属片で形成したので、冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路からの熱伝導だけで霧化先端部である霧化電極535の結露に必要な冷却を行うことができ、結露生成を行うことが可能となる。
このように簡単な構造でミストを噴霧する抗菌装置を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギで霧化を行うことができる。
また、霧化電極535に対向している位置で貯蔵室(冷蔵室102)側にドーナツ円盤状の対向電極536が、霧化電極535の先端と一定距離を保つように取付けられ、その延長上に噴霧口532が構成されている。
さらに、霧化部539の近傍に電圧印加部533が構成され、高電圧を発生する電圧印加部533の負電位側が霧化電極535と、正電位側が対向電極536とそれぞれ電気的に接続されている。
対向電極536は、例えば、ステンレスで構成されていて、また、その長期信頼性を確保する必要があり、特に異物付着防止、汚れ防止するため、例えば白金メッキなどの表面処理をすることが望ましい。
なお、霧化装置200を固定している奥面仕切り壁表面551には、貯蔵室(冷蔵室102)の温度調節をする、もしくは表面の結露を防止するためヒータ等の加熱手段554が奥面仕切り壁表面551と断熱材552の間に設置されている。
以上のように構成された本実施の形態の霧化装置200について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機509の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体(断熱箱体501)の側面や背面、また冷蔵庫本体の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫本体の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機509への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器512に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン121の動作により搬送する吐出風路541などの各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器512内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室510内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。低温の冷気は冷却ファン121から冷蔵室102、切換室106、製氷室105、野菜室104、冷凍室103に冷気を風路やダンパを用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却する。
野菜室104は、冷蔵室102を冷却した後、その空気を冷却室115に循環させるための冷蔵室戻りダクト129aの途中に構成された野菜室用吐出口(図示せず)から野菜室104に吐出し、上段収納容器や下段収納容器の外周に流し間接的に冷却し、その後、野菜室用吸込み口(図示せず)から再び冷却室115に戻る。
ここで、冷蔵室102の温度は2℃から7℃で、かつ食品などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、霧化先端部である霧化電極535は露点温度以下となれば、先端を含め、霧化電極535には水が生成し、水滴が付着する。
なお、霧化電極535に水がないときは、放電距離が離れ、空気の絶縁層を破壊することができず、放電現象が起こらない。これにより霧化電極535と対向電極536間に電流が流れない。
また、霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材である冷却ピン534が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、霧化先端部である霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化電極535を冷却することができ、また、蓄冷の役割を果たすことにより霧化電極535の急激な温度変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
このように霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、冷却手段の温度変化が霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化先端部である霧化電極535を冷却することができ、霧化電極535の負荷変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
このように簡単な構造で冷却手段を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化部539を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギーで霧化を行うことができる。
また、冷蔵室102の一部に凹部511aがあり、そこに霧化部539が挿入されていることにより、青果物や食品などを収納する収納量に影響することがなく、また、伝熱冷却部材である冷却ピン534を確実に冷やすとともに、それ以外の部分については、断熱性が確保できる壁厚が確保できるので、外郭ケース537内の結露を防止することができ、信頼性を向上することができる。
このように、霧化電極535に高電圧を印加してミストを発生する静電霧化方式を用いると、ナノメートルといったレベルの微細ミストを噴霧することができ、さらに、これらの微細ミストが強力な殺菌力を有するOHラジカルを内包して噴霧されることで、長時間にわたってOHラジカルを保持することができ、その除菌効果がミストが噴霧された後の貯蔵室内で発揮されるので、効果的に貯蔵室内の脱臭および菌の抑制を行うことができる。
また、霧化電極535から微細ミストが噴霧されるとき、イオン風が発生する。このとき、外郭ケース537に設けられた湿度供給口538より、新たに高湿な空気が外郭ケース537内の霧化電極535部に流入するため、連続して噴霧することができる。
なお、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却する冷却手段は、冷蔵庫100の冷凍サイクルで生成された冷却源を用いて冷却された冷気としたが、冷蔵庫100の冷却源からの冷気もしくは冷温を用いた冷却管からの熱伝達を用いるものであってもよい。これにより、この冷却管の温度を調節することで、伝熱冷却部材である冷却ピン534を任意の温度に冷却することができ、霧化電極535を冷却する際の温度管理を行いやすくなる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、貯蔵室内を除菌・脱臭することができるので、家庭用冷蔵庫のみならず、業務用冷蔵庫、食品保蔵庫、保冷車の用途にも適用できる。
100 冷蔵庫
101 断熱箱体
102 冷蔵室
103 冷凍室
104 野菜室
105 製氷室
106 切替室
107 断熱扉(扉体)
108 断熱板
111 第1の天面部
112 第2の天面部
113 凹部
114 圧縮機
115 冷却室
116 第一の仕切り板
117 第二の仕切り板
118 第三の仕切り板
119 第四の仕切り板
120 蒸発器(冷却手段)
121 冷却ファン
128 ダンパー
129a 冷蔵室用吐出ダクト(冷気循環経路・ダクト)
129b 冷却室用戻りダクト(冷気循環経路・ダクト)
200 霧化装置
511a 凹部
511b 最深凹部
512 冷却器
532 噴霧口
533 電圧印加部
534 冷却ピン(伝熱冷却部材)
535 霧化電極
534a 凸部
536 対向電極
537 外郭ケース
538 湿度供給口
539 霧化部
541 吐出風路
546 制御手段
551 奥面仕切り壁表面
552 断熱材
554 加熱手段

Claims (4)

  1. 断熱材で構成され、内部に複数の貯蔵室を形成する箱本体と、前記箱本体の開口部に開閉自在に取り付けられる扉体と、前記箱本体内の空気を冷却し冷気を生成する冷却手段と、前記貯蔵室と前記冷却手段との間で前記冷気をファンにより循環させる冷気循環経路を備え、前記貯蔵室内の冷気風路の上流側にミストを噴霧する霧化装置を配置した冷蔵庫。
  2. 霧化装置が、箱本体の上部の貯蔵室にあり、前記貯蔵室の冷気の上流側に設置させた請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 霧化装置を設置した上流側の貯蔵室から冷気の下流である冷却器までの貯蔵室や風路の間に、金属部品をおかない請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 霧化装置を設置した風路の下流に金属部品を設置した請求項3に記載の冷蔵庫。
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