JP2011189385A - 成形機の射出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成の成形機の射出装置を提供する。
【解決手段】ダイカストマシンDC1の射出装置1は、軸方向AXを伸縮方向として配置され、射出ピストンロッド19が射出プランジャ5に固定された射出シリンダ装置7と、軸方向AXを伸縮方向として配置され、変換ピストンロッド25がマシン本体111に固定された変換シリンダ装置9とを有する。また、射出装置1は、変換シリンダ装置9の軸方向AXの後側AXbの変換ヘッド側室21hと、射出シリンダ装置7の軸方向AXの後側AXbの射出ヘッド側室15hとを連通する後側流路27を有する。そして、射出装置1は、射出シリンダ装置7の射出シリンダチューブ15及び変換シリンダ装置9の変換シリンダチューブ21を共にマシン本体111に対して軸方向AXに駆動可能な駆動装置11を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形機の射出装置に関する。成形機は、例えば、ダイカストマシンや射出成形機である。
射出プランジャにより成形材料をキャビティに押し出す射出装置において、電動機とシリンダ装置とを組み合わせたハイブリッド式のものが知られている(特許文献1)。
特許文献1の射出装置は、射出プランジャを駆動可能な射出シリンダ装置と、射出シリンダ装置を移動させることが可能なボールネジ機構と、ボールネジ機構を駆動する電動機とを有している。そして、特許文献1の射出装置は、アキュムレータにより射出シリンダ装置に作動油を供給することにより、射出シリンダ装置を駆動し、高速射出を行っている。
特開2006−315050号公報
特許文献1の射出装置は、アキュムレータ及びポンプを必要としている。また、特許文献1の射出装置は、アキュムレータと電動機とを並行に制御する必要がある。このように、特許文献1の射出装置は構成が複雑である。
本発明の目的は、簡素な構成の成形機の射出装置を提供することにある。
本発明の成形機の射出装置は、射出プランジャを軸方向の前側へ駆動することにより、マシン本体が保持する金型のキャビティに成形材料を押し出す射出装置であって、前記軸方向を伸縮方向として配置され、ピストンロッドが前記射出プランジャに固定された射出シリンダ装置と、前記軸方向を伸縮方向として配置され、ピストンロッドが前記マシン本体に固定された変換シリンダ装置と、前記変換シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室と、前記射出シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室とを連通する後側流路と、前記射出シリンダ装置のシリンダチューブ及び前記変換シリンダ装置のシリンダチューブを共に前記マシン本体に対して前記軸方向に駆動可能な駆動装置と、を有する。
好適には、前記変換シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室におけるピストンの作用面積は、前記射出シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室におけるピストンの作用面積よりも大きい。
好適には、前記駆動装置は、回転式の電動機と、前記電動機の回転を並進運動に変換するネジ機構と、前記射出シリンダ装置のシリンダチューブ及び前記変換シリンダ装置のシリンダチューブを支持し、前記ネジ機構の並進運動が伝達されて前記軸方向に駆動される移動テーブルと、を有する。
好適には、前記射出シリンダ装置のシリンダチューブと、前記変換シリンダ装置のシリンダチューブとを固定するとともに、前記後側流路を構成する剛体の管部を更に有する。
好適には、前記射出シリンダ装置の前記軸方向の前側のシリンダ室と、前記変換シリンダ装置の前記軸方向の前側のシリンダ室とを連通する前側流路を更に有する。
好適には、前記射出シリンダ装置及び前記変換シリンダ装置は、ピストンロッドが延び出る側のシリンダ室同士が前記前側流路により連通され、その反対側のシリンダ室同士が前記後側流路により連通され、前記射出シリンダ装置におけるピストンの断面積とピストンロッドの断面積との比と、前記変換シリンダ装置におけるピストンの断面積とピストンロッドの断面積との比とは等しい。
好適には、前記前側流路において作動液の流量を制御可能な前側弁を更に有する。
好適には、前記後側流路を開閉可能な後側弁を更に有する。
好適には、前記変換シリンダ装置における、ピストンに区画された2つのシリンダ室を連通する前後流路と、前記前後流路を開閉可能な前後制御弁と、を更に有する。
本発明によれば、簡素な構成の成形機の射出装置が提供される。
本発明の第1の実施形態に係るダイカストマシンの射出装置の構成を示す模式図。 図1の射出装置の射出圧力及び射出速度を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るダイカストマシンの射出装置の構成を示す模式図。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係るダイカストマシンDC1の射出装置1の要部の構成を示す図である。
射出装置1は、マシン本体111に保持された固定金型101及び移動金型103により形成されたキャビティ105に溶湯を射出・充填する装置である。
マシン本体111は、ベース、若しくは、設置施設に対して、固定的な部分である。また、金型を基準として見れば、マシン本体111は、ダイカストマシンDC1において、型閉じされた固定金型101及び移動金型103に対して固定的な部分である。
マシン本体111は、例えば、型締装置113を含んでいる。型締装置113は、ベース115と、ベース115上に固定的に設けられ、固定金型101を保持する固定ダイプレート117と、ベース115上に移動可能に設けられ、移動金型103を保持する移動ダイプレート119とを有している。
射出装置1は、キャビティ105に連通する射出スリーブ3と、射出スリーブ3内において溶湯(溶融状態の金属材料)をキャビティ105へ押し出す射出プランジャ5と、射出プランジャ5を駆動する射出シリンダ装置7とを有している。
また、射出装置1は、射出シリンダ装置7に作動液(例えば油)を供給する変換シリンダ装置9と、変換シリンダ装置9を駆動する駆動装置11と、駆動装置11等の制御を行う制御装置13とを有している。
射出スリーブ3は、例えば、固定金型101に挿通されるように設けられている。射出プランジャ5は、射出スリーブ3を摺動するプランジャチップ5aと、プランジャチップ5aに固定されたプランジャロッド5bとを有している。射出スリーブ3に形成された給湯口3aから溶湯が射出スリーブ3に供給された状態で、プランジャチップ5aが射出スリーブ3内をキャビティ105に向かって摺動することにより、溶湯はキャビティ105に射出、充填される。
なお、以下では、射出プランジャ5の軸方向を軸方向AXといい、射出プランジャ5がキャビティ105に向かって移動する(前進する)側を軸方向AXの前側AXfといい、その反対側を軸方向AXの後側AXbということがある。
射出シリンダ装置7は、射出シリンダチューブ15と、射出シリンダチューブ15の内部を摺動可能な射出ピストン17と、射出ピストン17に固定され、射出シリンダチューブ15から延び出る射出ピストンロッド19とを有している。なお、射出ピストン17及び射出ピストンロッド19は、それぞれ別個に形成されて互いに固定されていてもよいし、一体的に形成されて互いに固定されていてもよい。
射出シリンダチューブ15は、例えば、内部の断面形状が円形の筒状体である。射出シリンダチューブ15の内部は、射出ピストン17により、射出ピストンロッド19が延び出る側の射出ロッド側室15rと、その反対側の射出ヘッド側室15hとに区画されている。射出ロッド側室15r及び射出ヘッド側室15hに選択的に作動液が供給されることにより、射出ピストン17は射出シリンダチューブ15内を摺動する。
射出シリンダ装置7は、軸方向AXを伸縮方向(駆動方向)として配置されている。より具体的には、射出シリンダ装置7は、射出プランジャ5に対して同軸的に配置されている。そして、射出ピストンロッド19は、射出プランジャ5にカップリングを介して連結されている。従って、射出シリンダ装置7の伸縮により、射出プランジャ5は前進又は後退する。
変換シリンダ装置9は、変換シリンダチューブ21と、変換シリンダチューブ21の内部を摺動可能な変換ピストン23と、変換ピストン23に固定され、変換シリンダチューブ21から延び出る変換ピストンロッド25とを有している。なお、変換ピストン23及び変換ピストンロッド25は、それぞれ別個に形成されて互いに固定されていてもよいし、一体的に形成されて互いに固定されていてもよい。
変換シリンダチューブ21は、例えば、内部の断面形状が円形の筒状体である。変換シリンダチューブ21は、変換ピストン23が摺動可能なチューブ本体部21aと、チューブ本体部21aよりも小径で変換ピストン23が摺動不可能なチューブ延長部21bとを有している。チューブ延長部21bは、チューブ本体部21aに対して、変換ピストンロッド25が延び出る側に接続されている。
変換シリンダチューブ21の内部は、変換ピストン23により、変換ピストンロッド25が延び出る側の変換ロッド側室21rと、その反対側の変換ヘッド側室21hとに区画されている。変換ピストン23が変換シリンダチューブ21内を摺動すると、変換ロッド側室21r又は変換ヘッド側室21hに収容されている作動液は、変換ピストン23に押し出されて、変換シリンダチューブ21から流出する。
変換ヘッド側室21hと射出ヘッド側室15hとは、後側流路27により連通されている。また、変換ロッド側室21rと射出ロッド側室15rとは前側流路29により連通されている。従って、変換シリンダ装置9の伸縮により、射出シリンダ装置7に作動液が供給され、射出シリンダ装置7は伸縮する。
ここで、変換ヘッド側室21hにおける変換ピストン23の作用面積は、射出ヘッド側室15hにおける射出ピストン17の作用面積よりも大きく設定されている。従って、射出シリンダ装置7が伸びる速度(射出ピストン17が射出シリンダチューブ15に対して軸方向AXの前側AXfへ移動する速度)は、変換シリンダ装置9の縮む速度(変換ピストン23が変換シリンダチューブ21に対して軸方向AXの後側AXbへ移動する速度)よりも速い。具体的には、変換シリンダチューブ21の内部の直径をd1、射出シリンダチューブ15の内部の直径をd2とすると、射出シリンダ装置7が伸びる速度は、変換シリンダ装置9の縮む速度の(d1/d2)倍となる。
なお、好適には、射出シリンダ装置7が伸びるときに、射出ロッド側室15rから押し出される作動液は、過不足なく、変換ロッド側室21rに供給される。このように過不足のない供給が行われるためには、変換ピストンロッド25の直径をd3、射出ピストンロッド19の直径をd4とすると、以下の式が成り立てばよい。
d1−d3=(d2−d4)×(d1/d2)
上式より、d3/d1=d4/d2
すなわち、好適には、射出ピストン17の断面積と射出ピストンロッド19の断面積との比と、変換ピストン23の断面積と変換ピストンロッド25の断面積との比とは同一になるように設定される。
変換シリンダ装置9は、軸方向AXを伸縮方向として配置されている。変換ピストンロッド25は、マシン本体111に設けられた固定部111aに固定されている。変換シリンダチューブ21は、後側流路27を構成する剛体の管部31により、射出シリンダチューブ15に固定されている。
従って、変換シリンダチューブ21がマシン本体111に対して軸方向AXに駆動されると、変換シリンダ装置9の伸縮がなされ、作動液が射出シリンダ装置7に供給され、射出シリンダ装置7の伸縮が生じる。また、射出シリンダチューブ15の移動も生じる。
そして、射出シリンダ装置7と変換シリンダ装置9とは、軸方向AXの後側AXbのシリンダ室同士(15h、21h)が連通され、軸方向AXの前側AXfのシリンダ室同士(15r、21r)が連通されているから、射出プランジャ5は、変換シリンダチューブ21の移動速度と、射出シリンダ装置7の伸縮速度とを足し合わせた速度で前進又は後退する。
具体的には、移動テーブル37のマシン本体111に対する軸方向AXの前側AXfへの速度をv1とすると、射出プランジャ5の前側AXfへの速度v2は、以下の式で表わされる。
v2=v1(1+(d1/d2)
移動テーブル37が軸方向AXの前側AXfに移動する場合を例にとって説明したが、移動テーブル37が軸方向AXの後側AXbに移動する場合も同様である。すなわち、射出プランジャ5の速度は、移動テーブル37の速度の(1+(d1/d2))倍であり、また、射出シリンダ装置7及び変換シリンダ装置9の全体において、作動液の過不足は生じない。
剛体の管部31は、少なくとも一部が射出シリンダチューブ15又は変換シリンダチューブ21の一部と一体的に形成されていてもよいし、これらのシリンダチューブとは全くの別部材として形成され、ボルトなどによりこれらのシリンダチューブに固定されていてもよい。
前側流路29には、前側流路29における作動液の流れを制御する前側弁47が設けられている。前側弁47は、例えば、入力信号に応じて流量を無段階に変調可能なサーボ弁により構成されている。また、前側弁47は、圧力補償付流量調整弁、及び、2ポート2位置の切換弁として機能するように構成されている。
なお、前側弁47の他にも、作動液の漏れ等に起因する作動液の過不足を解消する適宜な弁が設けられてよい。図1では、変換ヘッド側室21hへの作動液の補給用のチェック弁49を例示している。
駆動装置11は、回転式のモータ(電動機)33と、モータ33の回転を並進運動に変換するネジ機構35と、射出シリンダ装置7及び変換シリンダ装置9を支持し、ネジ機構35の並進運動が伝達されて軸方向AXに駆動される移動テーブル37とを有している。
モータ33は、直流モータでも交流モータでもよい。また、モータ33は、誘導モータや同期モータ等の適宜なモータにより構成されてよい。モータ33は、例えば、サーボモータとして構成されており、モータ33の回転を検出するエンコーダ39と、モータ33に電力を供給するサーボドライバ(サーボアンプ)41と共にサーボ機構を構成している。
ネジ機構35は、ネジ軸43と、ネジ軸43に螺合されたナット45とを有している。ネジ軸43は、軸方向AXに平行に且つ回転可能に設けられている。また、ネジ軸43は、カップリングを介してモータ33の出力軸に同軸的に連結されている。一方、ナット45は、移動テーブル37に対して固定されている。
移動テーブル37は、軸方向AXにおいて移動可能に設けられている。例えば、移動テーブル37は、軸方向AXに延びる摺動面に摺動可能に載置されたり、又は、軸方向AXに延びるレール上にボールベアリング若しくは車輪を介して載置されている。移動テーブル37には、変換シリンダチューブ21及び射出シリンダチューブ15が直接的に又は他の部材を介して間接的に載置され、固定されている。
モータ33が回転すると、ネジ軸43はナット45に対して回転し、ナット45は、ネジ軸43に沿って移動する。これにより、モータ33の回転は、並進運動に変換される。そして、並進運動が移動テーブル37に伝達されることにより、移動テーブル37に支持されている変換シリンダチューブ21及び射出シリンダチューブ15は、軸方向AXにおいて移動する。
制御装置13は、例えば、CPU61、ROMやRAM等のメモリ63、入力回路65、及び、出力回路67を含んで構成されている。CPU61は、メモリ63に記憶されたプログラムを実行し、入力回路65を介して入力される入力信号に基づいて、モータ33や各種の弁を制御するための制御信号を出力回路67を介して出力する。
入力回路65に信号を入力するのは、例えば、ユーザの入力操作を受け付ける入力装置69、射出ピストンロッド19の位置を検出する第1位置センサ71、移動テーブル37の位置を検出する第2位置センサ73、及び、射出ヘッド側室15hの圧力を検出する圧力センサ75である。
出力回路67が信号を出力するのは、例えば、ユーザに情報を表示する表示器77、サーボドライバ41、及び、前側弁47である。
第1位置センサ71は、マシン本体111に対する射出ピストンロッド19の位置を検出するものであり、射出プランジャ5の位置を間接的に検出するものである。第1位置センサ71は、例えば、射出ピストンロッド19に設けられ、軸方向AXに延びる不図示のスケール部とともにリニアエンコーダを構成している。なお、第1位置センサ71、又は、制御装置13は、検出した位置を微分することにより、速度を検出することが可能である。
第2位置センサ73は、マシン本体111に対する移動テーブル37の位置を検出するものである。第2位置センサ73は、例えば、移動テーブル37に設けられ、軸方向AXに延びる不図示のスケール部とともにリニアエンコーダを構成している。なお、第2位置センサ73、又は、制御装置13は、検出した位置を微分することにより、速度を検出することが可能である。
圧力センサ75は、溶湯をキャビティ105に射出するときに射出プランジャ5が溶湯に加える圧力(射出圧力)等の射出プランジャ5が溶湯に加える圧力を間接的に検出するものである。
以上の構成を有する射出装置1の動作を説明する。
図2は、射出装置1における射出圧力P及び射出速度Vの変化を示すグラフである。
射出装置1は、概観すると、低速射出、高速射出、及び、増圧を順に行う。すなわち、射出装置1は、射出の初期段階においては、溶湯の空気の巻き込みを防止するために比較的低速で射出プランジャを前進させ、次に、溶湯の凝固に遅れずに溶湯を充填するため等の観点から比較的高速で射出プランジャを前進させる。その後、射出装置1は、成形品のヒケをなくすために、射出プランジャの前進する方向の力によりキャビティ内の溶湯を増圧する。具体的には、以下のとおりである。
(低速射出)
低速射出の開始直前において、射出装置1は、図1に示す状態となっている。すなわち、変換ピストン23及び射出ピストン17は後退限等の初期位置に位置している。また、モータ33は停止しており、前側弁47は閉じられている。
固定金型101及び移動金型103の型締が終了し、溶湯が射出スリーブ3に供給されるなど、所定の低速射出開始条件が満たされると、制御装置13は、前側弁47を全開にする。また、制御装置13は、比較的低い回転数で、変換シリンダチューブ21を軸方向AXの前側AXfへ移動させる方向へ、モータ33を回転させる。
これにより、上述したように、射出プランジャ5は、移動テーブル37の移動速度v1と、射出シリンダ装置7の伸びる速度(d1/d2)×v1とを足し合わせた速度v2(ここでは図2に示す低速射出速度V)で前進する。なお、このときの射出圧力は、図2に示すように、比較的低圧のPである。
(高速射出)
制御装置13は、第1位置センサ71の検出値に基づく射出プランジャ5の位置が所定の高速切換位置に到達すると、モータ33の回転数を比較的高速な回転数に切り換える。また、前側弁47は、全開の状態が維持される。
従って、射出プランジャ5の速度は、モータ33の回転数の変化率と同じ変化率で変化し、図2に示す高速射出速度Vとなる。なお、このときの射出圧力は、図2に示すように、低速射出時の射出圧力Pよりは高いPとなる。
なお、低速射出及び高速射出において、モータ33は、エンコーダ39により検出される回転数が低速射出速度V及び高速射出速度Vに応じて予め定められた回転数になるように制御されてもよいし、第1位置センサ71及び/又は第2位置センサ73により検出される射出プランジャ5の速度が低速射出速度V及び高速射出速度Vになるように制御されてもよい。
(減速射出)
減速射出は、適宜な事象の発生により開始される。例えば、減速射出は、溶湯がキャビティ105にある程度充填され、その充填された溶湯から射出プランジャ5が反力を受けて減速されることにより開始される。若しくは、減速射出は、射出プランジャ5が所定の減速位置に到達するなど所定の減速開始条件が満たされたときに、モータ33が減速制御されることにより、開始される。若しくは、減速射出は、所定の減速開始条件が満たされたときに、前側弁47により前側流路29の流量が制限されることにより開始される。又は、上記に例示した事象が2以上同時に発生することにより開始される。なお、上記に例示した事象は、いずれが先に生じてもよいが、概ね同時に生じるように制御が行われることが好ましい。
減速射出動作では、射出速度は、高速射出速度Vから減速されて速度Vdとなる。ただし、キャビティ105には、ある程度溶湯が充填されていることから、射出圧力は、高速射出における高速射出圧力Pから上昇して圧力Pdとなる。
なお、所望の減速カーブが得られるように、前側弁47により前側流路29の流量調整が行われてもよい。
(増圧)
制御装置13は、所定の増圧開始条件が満たされると、所望の昇圧カーブ及び鋳造圧力(終圧、図2のPmax)が得られるように、圧力センサ75の検出値に基づき、モータ33を制御する。なお、射出速度は、キャビティ105に溶湯が完全に充填されることにより、速度Vtを経て0となる。
なお、増圧開始条件は、例えば、圧力センサ75により検出される圧力が所定の値に到達したこと、又は、第1位置センサ71により検出される射出プランジャ5が所定の位置に到達したことである。また、増圧において、前側弁47は、例えば、全開とされている。
(保圧)
射出圧力が所定の鋳造圧力Pmaxに到達すると、その鋳造圧力Pmaxが保たれるように保圧動作が行われる。例えば、制御装置13は、圧力センサ75により検出される射出圧力が一定に保たれるように、モータ33のトルク制御を行う。なお、保圧において、前側弁47は、例えば、全開とされている。
(射出プランジャ後退)
溶湯が凝固すると、制御装置13は、モータ33の回転を逆転する。これにより、射出プランジャ5の前進時とは逆に、射出プランジャ5は、移動テーブル37の移動速度と射出シリンダ装置7の縮む速度とを足し合わせた速度で軸方向AXの後側AXbへ移動する。なお、射出プランジャの後退において、前側弁47は、例えば、全開とされている。また、制御装置13における、溶湯が凝固したか否かの判定は、例えば、鋳造圧力Pmaxに達した時点等の所定の基準時点から、所定の時間が経過したか否かにより行われる。
上述のように、変換ロッド側室21rと射出ロッド側室15rとの間では過不足なく作動液が供給されるから、射出ピストン17及び変換ピストン23は同時に後退限に到達する。制御装置13は、第1位置センサ71及び第2位置センサ73の少なくとも一方の検出値に基づいて、射出ピストン17及び変換ピストン23が後退限へ到達したことを検出する。そして、射出ピストン17及び変換ピストン23が後退限へ到達すると、制御装置13は、前側弁47を閉じるとともに、モータ33を停止させる。
以上の実施形態によれば、ダイカストマシンDC1の射出装置1は、軸方向AXを伸縮方向として配置され、射出ピストンロッド19が射出プランジャ5に固定された射出シリンダ装置7と、軸方向AXを伸縮方向として配置され、変換ピストンロッド25がマシン本体111に固定された変換シリンダ装置9とを有する。また、射出装置1は、変換シリンダ装置9の軸方向AXの後側AXbの変換ヘッド側室21hと、射出シリンダ装置7の軸方向AXの後側AXbの射出ヘッド側室15hとを連通する後側流路27を有する。そして、射出装置1は、射出シリンダ装置7の射出シリンダチューブ15及び変換シリンダ装置9の変換シリンダチューブ21を共にマシン本体111に対して軸方向AXに駆動可能な駆動装置11を有する。
従って、射出装置1は、駆動装置11の駆動により射出シリンダ装置7に作動液を供給可能であり、射出シリンダ装置7の駆動にアキュムレータ又はポンプを必要としない。また、射出装置1は、変換シリンダチューブ21(移動テーブル37)の移動速度v1と、射出シリンダ装置7の伸縮速度(d1/d2)×v1とを足し合わせた速度v2で、射出プランジャ5を駆動可能である。換言すれば、射出装置1は、駆動装置11の速度を液圧機器により(1+(d1/d2))倍に増速することができる。その結果、射出装置1は、簡素な構成で高速射出を行うことができる。また、射出プランジャ5の速度は、移動テーブル37の速度制御(モータ33の回転数の制御)のみによって制御可能であり、制御系を簡素化することもできる。
上記の液圧機器による増速の効果は、変換シリンダ装置9の軸方向AXの後側AXbの変換ヘッド側室21hにおける変換ピストン23の作用面積(πd1/4)が、射出シリンダ装置7の軸方向AXの後側AXbの射出ヘッド側室15hにおける射出ピストン17の作用面積(πd2/4)よりも大きいときに、顕著である。
駆動装置11は、回転式のモータ33と、モータ33の回転を並進運動に変換するネジ機構35と、射出シリンダ装置7及び変換シリンダ装置9を支持し、ネジ機構35の並進運動が伝達されて軸方向AXに駆動される移動テーブル37とを有する。
従って、簡素な構成で変換シリンダ装置9及び射出シリンダ装置7の移動が実現される。また、比較的小型なモータで十分なトルクを得るとともに、移動テーブル37の正確な位置制御を行うことができる。
射出装置1は、射出シリンダ装置7の射出シリンダチューブ15と、変換シリンダ装置9の変換シリンダチューブ21とを固定するとともに、後側流路27を構成する剛体の管部31を更に有する。
従って、管部31は、射出シリンダチューブ15と変換シリンダチューブ21との連通及び固定に兼用される。その結果、射出装置1の構成がより簡素化される。
射出装置1は、射出シリンダ装置7の軸方向AXの前側AXfの射出ロッド側室15rと、変換シリンダ装置9の軸方向AXの前側AXfの変換ロッド側室21rとを連通する前側流路29を更に有する。従って、射出ロッド側室15rと変換ロッド側室21rとの間で作動液の補給が行われるから、タンクを小型化したり、タンクを不要としたりできる。また、変換シリンダチューブ21の移動により、射出プランジャ5の前進だけでなく、射出プランジャ5の後退も行うことができる。
射出シリンダ装置7における射出ピストン17の断面積と射出ピストンロッド19の断面積との比と、変換シリンダ装置9における変換ピストン23の断面積と変換ピストンロッド25の断面積との比とは等しい。従って、射出ロッド側室15rと変換ロッド側室21rとの間では、作動液の過不足なく、作動液の補給が行われる。従って、タンクを不要とすることができる。また、射出ピストン17と変換ピストン23とを同時に図1に示す原位置に戻すことができる。
射出装置1は、前側流路29において作動液の流量を制御可能な前側弁47を更に有する。従って、前側流路29の流量を制限することにより、所望の減速カーブを得るように減速制御を行うことができる。
なお、以上の実施形態において、ダイカストマシンDC1は本発明の成形機の一例であり、溶湯は本発明の成形材料の一例であり、固定金型101及び移動金型103は本発明の金型の一例であり、変換ヘッド側室21hは本発明の変換シリンダ装置の軸方向の後側のシリンダ室の一例であり、射出ヘッド側室15hは、射出シリンダ装置の軸方向の後側のシリンダ室の一例であり、変換ロッド側室21rは本発明の変換シリンダ装置の軸方向の前側のシリンダ室の一例であり、射出ロッド側室15rは、射出シリンダ装置の軸方向の前側のシリンダ室の一例である。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に係るダイカストマシンDC2の射出装置201の要部の構成を示す図である。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付し、説明を省略する。
射出装置201では、変換シリンダチューブ21と射出シリンダチューブ15とは、適宜な連結部材231により連結されている。従って、第1の実施形態と同様に、射出シリンダチューブ15は、変換シリンダチューブ21とともに軸方向AXにおいて移動する。
また、後側流路27には、後側流路27の流れを制御する後側弁251が設けられている。後側弁251は、例えば、圧力補償付流量調整弁の機能を有するパイロットチェック弁により構成されている。
具体的には、後側弁251は、パイロット圧力が導入されていないときには、変換ヘッド側室21hから射出ヘッド側室15hへの作動液の流れを許容するとともに、その逆方向の流れを禁止する。また、後側弁251は、閉じるパイロット圧力が導入されると双方向の流れを禁止し、開くパイロット圧力が導入されると双方向の流れを許容する。すなわち、後側弁251は、後側流路27を開閉可能である。また、後側弁251は、作動液の流れを許容するときには、圧力によらず流量を一定とする。
後側弁251に閉じるパイロット圧力が導入されていると、例えば、変換シリンダチューブ21を軸方向AXの前側AXfへ移動させても、変換ヘッド側室21hから射出ヘッド側室15hへ作動液は供給されず、射出シリンダ装置7は伸びない。その結果、射出プランジャ5の前側AXfへの移動速度v2は、移動テーブル37の前側AXfへの移動速度v1と同等となる。すなわち、増速は行われない。
射出装置201は、更に、変換ロッド側室21rと変換ヘッド側室21hとを連通する前後流路253と、前後流路253を開閉可能な前後弁255とを有している。なお、前後流路253は、変換ロッド側室21r側の一部の流路を前側流路29と共用している。ただし、このような共用はなされなくてもよい。
前後弁255は、例えば、パイロットチェック弁により構成されている。具体的には、前後弁255は、パイロット圧力が導入されていないときには、変換ロッド側室21rから変換ヘッド側室21hへの作動液の流れを許容するとともに、その逆方向の流れを禁止する。また、前後弁255は、閉じるパイロット圧力が導入されると双方向の流れを禁止し、開くパイロット圧力が導入されると双方向の流れを許容する。すなわち、前後弁255は、前後流路253を開閉可能である。
前後弁255に開くパイロット圧力が導入されると、変換ロッド側室21rと変換ヘッド側室21hとの圧力は同一となる。従って、例えば、変換シリンダチューブ21を変換ピストン23に対して移動させることが容易化される。換言すれば、移動テーブル37をマシン本体111に対して軸方向AXにおいて移動させることが容易化される。
以上の構成を有する射出装置201の動作を説明する。
射出装置201においても、第1の実施形態の射出装置1と同様に、図2に示す、低速射出、高速射出、及び、増圧等が順に行われる。具体的には、以下のとおりである。
(低速射出)
低速射出の開始直前において、変換ピストン23及び射出ピストン17が後退限等の初期位置に位置していること、モータ33が停止していることについては、第1の実施形態と同様である。また、後側弁251及び前後弁255は、例えば、閉じるパイロット圧力が導入されている。
所定の低速射出開始条件が満たされると、制御装置13は、後側弁251へのパイロット圧力の導入を停止し、又は、後側弁251へ開くパイロット圧力を導入し、変換ヘッド側室21hから射出ヘッド側室15hへの作動液の流れを許容する。なお、前後弁255は閉じられたままである。また、制御装置13は、第1の実施形態と同様に、比較的低い回転数でモータ33を回転させる。
このときの動作は、第1の実施形態と同様である。すなわち、射出プランジャ5は、移動テーブル37の移動速度v1と、射出シリンダ装置7の伸びる速度(d1/d2)×v1とを足し合わせた速度v2(ここでは図2の低速射出速度V)で前進する。
(高速射出)
このときの動作は、第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。なお、後側弁251及び前後弁255の状態は低速射出時と同様である。
(減速射出)
このときの動作は、第1の実施形態と概ね同様であり、説明を省略する。なお、第2の実施形態の射出装置201は、第1の実施形態における前側弁47を有していないから、前側弁47に係る動作のみが第1の実施形態と異なる。後側弁251及び前後弁255の状態は高速射出時と同様である。
(増圧)
制御装置13は、所定の増圧開始条件が満たされると、後側弁251に閉じるパイロット圧力を導入し、前後弁255に開くパイロット圧力を導入する。これにより、上述したように、増速は行われず、また、移動テーブル37の駆動は容易化される。そして、モータ33の駆動力に相当する圧力が射出プランジャ5から溶湯に加えられる。
なお、変換シリンダチューブ21が変換ピストン23に対して移動する際に生じる変換ピストンロッド25の断面積に起因する作動液の過不足(本実施形態では余剰)は、適宜な方法で解消されてよい。例えば、適宜な弁を介して変換ロッド側室21rと不図示のタンクとを接続し、作動液の過不足を補償してよい。
また、所望の昇圧カーブ及び鋳造圧力が得られるように、圧力センサ75の検出値に基づき、モータ33が制御されることは第1の実施形態と同様である。
(保圧)
このときの動作は、第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。なお、後側弁251及び前後弁255の状態は増圧時と同様である。
(射出プランジャ後退)
溶湯が凝固すると、制御装置13は、後側弁251に開くパイロット圧力を導入し、前後弁255に閉じるパイロット圧力を導入し、モータ33の回転を逆転する。これにより、第1の実施形態と同様に、射出ピストン17(射出プランジャ5)及び変換ピストン23は後退する。そして、射出ピストン17及び変換ピストン23が後退限へ到達すると、制御装置13は、後側弁251を閉じるとともに、モータ33を停止させる。
なお、増圧又は保圧における作動液の過不足の補償分は、射出プランジャ後退時に、適宜な方法により戻される。例えば、本実施形態では、増圧及び保圧において変換ロッド側室21rから排出された余剰な作動液は、射出プランジャの後退動作前、若しくは、射出ピストン17が後退限に到達した後に、後側弁251を閉じ、前後弁255を開いた状態で変換シリンダチューブ21を軸方向AXの後側AXbへ移動させて、負圧によりタンクから戻される。
以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、簡素な構成で高速射出を行うことなどが可能である。
射出装置201は、後側流路27を開閉可能な後側弁251を有する。従って、増圧工程などにおいて、液圧機器による増速を行わずに、モータ33の駆動力に対して相対的に大きな圧力を射出プランジャ5から溶湯に加えることができる。その結果、モータ33の小型化を図ることなどができる。
射出装置201は、変換シリンダ装置9の軸方向AXの前側AXfの変換ロッド側室21rとその反対側の変換ヘッド側室21hとを連通する前後流路253と、前後流路253を開閉可能な前後弁255とを有する。従って、高速射出工程などにおいて後側弁251が開かれているときには、前後弁255を閉じて液圧機器による増速を行うことが可能であるとともに、増圧工程などにおいて後側弁251が閉じられているときには前後弁255を開いて変換シリンダチューブ21(移動テーブル37)の移動を容易化することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
成形機は、ダイカストマシンに限定されない。例えば、成形機は、他の金属成形機であってもよいし、プラスチック射出成形機であってもよいし、木粉に熱可塑性樹脂等を混合させた材料を成形する成形機であってもよい。また、射出装置は、横型締横射出に限定されず、例えば、縦型締縦射出、横型締縦射出であってもよい。作動液は、油に限定されず、例えば水でもよい。
射出シリンダ装置及び変換シリンダ装置は、射出プランジャの軸方向に平行であればよい。従って、射出プランジャ、射出シリンダ装置及び変換シリンダ装置の、射出プランジャの軸方向及び軸方向に直交する方向における相対位置は適宜に設定されてよい。射出シリンダ装置及び変換シリンダ装置は、軸方向の前側及び後側のいずれがピストンロッド側とされてもよい。
駆動源(実施形態ではモータ33)、伝達機構(実施形態ではネジ機構35)、射出シリンダ装置及び変換シリンダ装置の数は、1個に限定されず、また、互いに同一でなくてもよい。例えば、複数組の駆動源及び伝達機構により、1本の変換シリンダ装置及び1本の射出シリンダ装置を駆動したり、複数組の駆動源、伝達機構及び変換シリンダ装置により、1本の射出シリンダ装置を駆動したりしてもよい。
電動機は、回転式のものに限定されない。また、電動機の動力を変換シリンダチューブに伝達する伝達機構(実施形態ではネジ機構35)は、省略されてもよい。例えば、電動機としてリニアモータを利用し、電動機により直接的に変換シリンダチューブを駆動してもよい。
回転式の電動機が用いられる場合において、回転運動を並進運動に変換する変換機構は、ネジ機構に限定されない。例えば、変換機構は、ラックピニオン機構であってもよい。また、電動機から変換シリンダチューブまでの伝達機構には、歯車機構やプーリ・ベルト機構などの適宜な増速機構が含まれてもよい。
電動機及び伝達機構(ネジ機構)の配置位置は、適宜に変更可能である。例えば、電動機は、マシン本体ではなく、移動テーブルに設けられてもよい。また、例えば、ネジ軸が回転不可能に、ナットが回転可能に設けられてもよい。
剛体の管部(31)や連結部材(231)は設けられなくてもよい。例えば、射出シリンダ装置のシリンダチューブと変換シリンダ装置のシリンダチューブとは、移動テーブルに共に固定されることにより、互いに固定されてもよい。
前側流路(29)は設けられなくてもよい。例えば、実施形態において、射出ロッド側室15r及び変換ロッド側室21rにおける作動液の排出及び供給は、これらのシリンダ室とタンクとの間で行われてもよい。
また、前側流路(29)が設けられる場合において、前側流路により連通されるシリンダ室間において、作動液の排出及び供給は過不足なく行われなくてもよい。例えば、作動液の不足分又は余剰分は、タンクから供給又はタンクに排出されてもよい。この場合であっても、シリンダ室間で作動液を補給し合う分について、タンクの小型化の効果が得られる。また、作動液の不足分に応じて、シリンダ室に真空の空間が生じてもよい。また、第2の実施形態に示されたように、前側弁(47)は省略されてもよい。
第2の実施形態のように、後側流路(27)を閉じることが可能に構成する場合、前後流路は設けられなくてもよい。例えば、第2の実施形態において、変換ヘッド側室21hはタンクと連通されてもよい。
本発明は、アキュムレータ又はポンプを省略することを可能とするが、これらの構成要素が設けられていてもよい。
1…射出装置、5…射出プランジャ、7…射出シリンダ装置、9…変換シリンダ装置、11…駆動装置、15…射出シリンダチューブ、15h…射出ヘッド側室、19…射出ピストンロッド、21…変換シリンダチューブ、21h…変換ヘッド側室、25…変換ピストンロッド、27…後側流路、101…固定金型、103…移動金型、105…キャビティ、111…マシン本体、AX…軸方向、AXf…前側。

Claims (9)

  1. 射出プランジャを軸方向の前側へ駆動することにより、マシン本体が保持する金型のキャビティに成形材料を押し出す射出装置であって、
    前記軸方向を伸縮方向として配置され、ピストンロッドが前記射出プランジャに固定された射出シリンダ装置と、
    前記軸方向を伸縮方向として配置され、ピストンロッドが前記マシン本体に固定された変換シリンダ装置と、
    前記変換シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室と、前記射出シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室とを連通する後側流路と、
    前記射出シリンダ装置のシリンダチューブ及び前記変換シリンダ装置のシリンダチューブを共に前記マシン本体に対して前記軸方向に駆動可能な駆動装置と、
    を有する成形機の射出装置。
  2. 前記変換シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室におけるピストンの作用面積は、前記射出シリンダ装置の前記軸方向の後側のシリンダ室におけるピストンの作用面積よりも大きい
    請求項1に記載の成形機の射出装置。
  3. 前記駆動装置は、
    回転式の電動機と、
    前記電動機の回転を並進運動に変換するネジ機構と、
    前記射出シリンダ装置のシリンダチューブ及び前記変換シリンダ装置のシリンダチューブを支持し、前記ネジ機構の並進運動が伝達されて前記軸方向に駆動される移動テーブルと、
    を有する請求項1又は2に記載の成形機の射出装置。
  4. 前記射出シリンダ装置のシリンダチューブと、前記変換シリンダ装置のシリンダチューブとを固定するとともに、前記後側流路を構成する剛体の管部を更に有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形機の射出装置。
  5. 前記射出シリンダ装置の前記軸方向の前側のシリンダ室と、前記変換シリンダ装置の前記軸方向の前側のシリンダ室とを連通する前側流路を更に有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形機の射出装置。
  6. 前記射出シリンダ装置及び前記変換シリンダ装置は、ピストンロッドが延び出る側のシリンダ室同士が前記前側流路により連通され、その反対側のシリンダ室同士が前記後側流路により連通され、
    前記射出シリンダ装置におけるピストンの断面積とピストンロッドの断面積との比と、前記変換シリンダ装置におけるピストンの断面積とピストンロッドの断面積との比とは等しい
    請求項5に記載の成形機の射出装置。
  7. 前記前側流路において作動液の流量を制御可能な前側弁を更に有する
    請求項5又は6に記載の成形機の射出装置。
  8. 前記後側流路を開閉可能な後側弁を更に有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の成形機の射出装置。
  9. 前記変換シリンダ装置における、ピストンに区画された2つのシリンダ室を連通する前後流路と、
    前記前後流路を開閉可能な前後制御弁と、
    を更に有する請求項8に記載の成形機の射出装置。
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