JP2011188542A - 電気自動車の駆動用モータ - Google Patents

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孝美 尾崎
Yusuke Makino
祐介 牧野
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Abstract

【課題】 外径寸法を大きくすることなく、振動によるモータステータの位置ずれを防止でき、位置ずれによるモータ効率低下の防止が可能な電気自動車の駆動用モータを提供する。
【解決手段】 モータステータ23は、内周面に複数のティース27aが突出しかつ外周面が断面円形の磁性体27と、ティース27aに巻回されたコイル28とでなる。前記磁性体27の外周面における前記ティース27aと同位相の周方向位置に切欠き部27bを設ける。モータステータ23が保持されるモータハウジング22の内周面の前記切欠き部27bに対向する周方向位置に、切欠き部27bに噛み合う噛み合い部22aを設ける。この噛み合い部22aと前記切欠き部27bとでモータステータ23の回り止め手段31を構成する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、自動車のホイールに内蔵されるインホイール型モータなどとして使用される電気自動車の駆動用モータに関する。
電気自動車においては、これに使用される車両駆動用モータやこのモータを制御するコントローラが故障すると致命的な事態を招く。この電気自動車の駆動用モータでは、その効率を最大にするように、モータのステータに巻かれたコイルへの電流の印加タイミングが、ロータとステータの間の角度によってコントロールされる。そのため、その角度計測のために、高分解能の角度センシングが可能なレゾルバ等の角度センサが使用されている。
特開2009−262616号公報 特開2008−168790号公報
電気自動車の走行時に、その駆動用モータは常に加振された過酷な環境下で使用されることになる。このような過酷な環境下で、万一にも、モータのステータの固定位置が振動により角度センサの位置からずれてしまうことがあると、モータのステータに巻かれたコイルへの電流の印加タイミングを正確にコントロールできなくなる。その結果、モータの効率を悪化させてしまう恐れもある。特に、電気自動車の駆動用モータの出力を、高い減速比を有する減速機を介してタイヤに伝達する場合、角度センサによる前記角度計測の不安定化を原因としたモータのトルク変動が拡大されてタイヤに伝達されるため、モータのコントローラの信頼性が重要となる。
一方、電気自動車の駆動用モータの出力は、一般的に10kW以上と大きく、発熱によるモータ損失も大きくなるので、駆動用モータの冷却が課題となっている。特に、上記したように高い減速比を有する減速機を用いた場合には、モータのコンパクト化が可能となり、モータシステム全体を小型化できるが、モータ損失の量は小型化によっても変わらない。このため、高い減速比を有する減速機を用いた場合、小さいモータ体積に対して上記発熱(モータ損失)が大きくなり、駆動用モータの冷却がより重要な課題となる。
この発明の目的は、外径寸法を大きくすることなく、振動によるモータステータの位置ずれを防止でき、位置ずれによるモータ効率低下の防止が可能な電気自動車の駆動用モータを提供することである。
この発明の他の目的は、外径寸法を大きくすることなく冷却可能な電気自動車の駆動用モータを提供することである。
この発明の電気自動車の駆動用モータは、モータステータが、内周面に複数のティースが突出しかつ外周面が断面円形の磁性体と、前記ティースに巻回されたコイルとでなり、前記磁性体の外周面における前記ティースと同位相の周方向位置に切欠き部を設けると共に、前記モータステータの外周に嵌合してこのモータステータを保持するモータハウジングの内周面における前記切欠き部に対向する周方向位置に、前記切欠き部に噛み合う噛み合い部を設け、この噛み合い部と前記切欠き部とでモータステータの回り止め手段を構成したことを特徴とする。
この構成によると、モータステータの磁性体の外周面におけるティースと同位相の周方向位置に設けた切欠き部と、モータハウジングの内周面の前記切欠き部に対向する周方向位置に設けた噛み合い部とでモータステータの回り止め手段を構成している。このため、モータステータとモータロータの間の角度を検出する角度センサに対してモータステータの固定位置が振動によってずれることが阻止される。これにより、位置ずれに起因して角度センサの検出が不安定化しコイルへの電流の印加タイミングがずれ出力トルクが変動してしまうのを回避でき、モータ効率を最大に維持できる。なお、モータステータの磁性体の外周部におけるティースと同位相の周方向位置はモータの駆動力を引き出す磁束密度が小さい領域であり、その外周面に切欠き部を設けても、モータ駆動への影響は小さい。また、モータステータの外周面に切欠き部を設けることから、モータハウジングの外径は大きくならずに済む。その結果、モータの外径寸法を大きくすることなく、振動によるモータステータの位置ずれを防止でき、位置ずれによるモータ効率低下の防止が可能となる。
この発明において、前記モータステータの切欠き部が、前記ステータコアの外周面の一部を平坦面に切り欠いた形状であり、前記モータハウジングの噛み合い部が、前記平坦面の切欠き部に合わさる平坦面であっても良い。すなわち、ステータコアの外周面を成す円筒面を、断面が前記円筒面の円弧に対する弦となる平坦面で切り欠いた形状とする。モータステータの切欠き部をこのような平坦面とした場合は、切欠き部の形成によるモータステータの強度低下が回避できる。
また、この発明において、前記モータステータの切欠き部が、内径側に軸方向に沿って溝状に凹陥する凹部であり、前記モータハウジングの噛み合い部が内径側に軸方向に沿って突出する凸部であっても良い。このように溝状の凹部と凸部とを噛み合わせる形状した場合、回り止め効果の確実性が高められる。
この発明において、前記モータステータの切欠き部を複数設けると共に、前記モータハウジングの内周面には前記複数の切欠き部のうちの一部の切欠き部に噛み合う噛み合い部を設け、噛み合い部と噛み合わない他の切欠き部を冷却液流路としても良い。
このように、モータステータの一部の切欠き部を冷却液流路として用いた場合、モータの外径寸法を大きくすることなく、モータステータの冷却が可能になる。また、回り止め手段となる切欠き部と冷却液流路となる切欠き部とにつき、加工の共通性が図れ、生産性が向上する。さらに、これら回り止め手段となる切欠き部と冷却液流路となる切欠き部が設けられることにより、円周方向に分散して切欠き部が設けられることになり、切欠き部の形成による磁気抵抗の変化部分や強度の変化部分が円周方向にバランス良く配置されることになる。
この発明において、前記モータがホイールに内蔵されるインホイール型モータであっても良い。この駆動用モータでは、モータステータの回り止め手段を設けたことによっても、モータ外径寸法が大きくならないので、インホイール型モータとして使用しても、ホイールの内周の規定された半径内に納まり易い。
この発明において、前記モータの出力が減速機を介してホイールに伝達されるものとしても良い。
このようにモータの出力が減速機を介してホイールに伝達される場合、角度センサに対してモータステータの固定位置がずれると、それに起因するモータのトルク変動が拡大されてホイールに伝達される。この場合でも、駆動用モータにはステータの回り止め手段が設けられておりモータステータの位置ずれに起因するトルク変動が阻止されるので、トルク変動が減速機を介してホイールに拡大して伝達されるのを防止できる。
この発明において、前記減速機がサイクロイド減速機であっても良い。サイクロイド減速機は高い減速比を有するので駆動用モータのコンパクト化が可能であるが、モータが小型化されてもその損失の量は変わらない。このため、小さいモータ体積に対して発熱(損失)が大きくなるが、この場合に、モータステータの一部の切欠き部を冷却液流路として用いることにより、モータを有効に冷却できる。
この発明の電気自動車の駆動用モータは、モータステータが、内周面に複数のティースが突出しかつ外周面が断面円形の磁性体と、前記ティースに巻回されたコイルとでなり、前記磁性体の外周面における前記ティースと同位相の周方向位置に切欠き部を設けると共に、前記モータステータの外周に嵌合してこのモータステータを保持するモータハウジングの内周面における前記切欠き部に対向する周方向位置に、前記切欠き部に噛み合う噛み合い部を設け、この噛み合い部と前記切欠き部とでモータステータの回り止め手段を構成したため、外径寸法を大きくすることなく、振動によるモータステータの位置ずれを防止でき、位置ずれによるモータ効率低下の防止が可能となる。
この発明の一実施形態にかかる電気自動車の駆動用モータを搭載した車輪用軸受装置の断面図である。 図1における減速機部のII−II矢視断面図である。 図2の要部を拡大して示す断面図である。 図1における駆動用モータのIV−IV矢視断面図である。 駆動用モータの他の実施形態を示す断面図である。 駆動用モータのさらに他の実施形態を示す断面図である。 駆動用モータのさらに他の実施形態を示す断面図である。
図1ないし図4はこの発明の一実施形態を示す。図1は、この実施形態の電気自動車の駆動用モータを搭載した車輪用軸受装置の断面図を示す。この車輪用軸受装置は、車両の車輪用軸受Aとこの実施形態の駆動用モータBとの間に減速機Cを介在させ、車輪用軸受Aで支持される駆動輪のハブと駆動用モータBの出力軸24とを同軸心上で連結したインホイール型モータ内蔵車輪用軸受装置である。減速機Cは、サイクロイド減速機であって、駆動用モータBの出力軸24に同軸に連結される入力軸32に偏心部32a,32bを形成し、偏心部32a,32bにそれぞれ軸受35を介して曲線板34a,34bを装着し、曲線板34a,34bの偏心運動を車輪用軸受Aへ回転運動として伝達する構成である。なお、この明細書において、車両に取り付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
車輪用軸受Aは、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を外周に形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。内方部材2は、駆動輪を取り付けるハブを兼用する。この車輪用軸受Aは、複列のアンギュラ玉軸受とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、各転走面3,4は接触角が背面合わせとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間のアウトボード側端は、シール部材7でシールされている。
外方部材1は静止側軌道輪となるものであって、減速機Cのアウトボード側のハウジング33bに取り付けるフランジ1aを有し、全体が一体の部品とされている。フランジ1aには、周方向の複数箇所にボルト挿通孔14が設けられている。また、ハウジング33bには,ボルト挿通孔14に対応する位置に、内周にねじが切られたボルト螺着孔44が設けられている。ボルト挿通孔14に挿通した取付ボルト15をボルト螺着孔44に螺着させることにより、外方部材1がハウジング33bに取り付けられる。
内方部材2は回転側軌道輪となるものであって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するアウトボード側材9と、このアウトボード側材9の内周にアウトボード側が嵌合して加締めによってアウトボード側材9に一体化されたインボード側材10とでなる。これらアウトボード側材9およびインボード側材10に、前記各列の転走面4が形成されている。インボード側材10の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルト16の圧入孔17が設けられている。アウトボード側材9のハブフランジ9aの根元部付近には、ホイールおよび制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。このパイロット部13の内周には、前記貫通孔11のアウトボード側端を塞ぐキャップ18が取り付けられている。
減速機Cは、上記したようにサイクロイド減速機であり、図2のように外形がなだらかな波状のトロコイド曲線で形成された2枚の曲線板34a,34bが、それぞれ軸受35を介して入力軸32の各偏心部32a,32bに装着してある。曲線板34a,34bはサイクロイド曲線であっても良い。この明細書で言う「サイクロイド減速機」は、前記曲線板34a,34bの外形がサイクロイド曲線の減速機、およびトロコイド曲線の減速機を含む。これら各曲線板34a,34bの偏心運動を外周側で案内する複数の外ピン36を、それぞれハウジング33bに差し渡して設け、内方部材2のインボード側材10に取り付けた複数の内ピン38を、各曲線板34a,34bの内部に設けられた複数の円形の貫通孔39に挿入状態に係合させてある。入力軸32は、駆動用モータBの出力軸24とスプライン結合されて一体に回転する。なお、入力軸32はインボード側のハウジング33aと内方部材2のインボード側材10の内径面とに2つの軸受40で両持ち支持されている。
駆動用モータBの出力軸24が回転すると、これと一体回転する入力軸32に取り付けられた各曲線板34a,34bが偏心運動を行う。この各曲線板34a,34bの偏心運動が、内ピン38と貫通孔39との係合によって、内方部材2に回転運動として伝達される。出力軸24の回転に対して内方部材2の回転は減速されたものとなる。例えば、1段のサイクロイド減速機で1/10以上の減速比を得ることができる。
前記2枚の曲線板34a,34bは、互いに偏心運動が打ち消されるように180°位相をずらして入力軸32の各偏心部32a,32bに装着され、各偏心部32a,32bの両側には、各曲線板34a,34bの偏心運動による振動を打ち消すように、各偏心部32a,32bの偏心方向と逆方向へ偏心させたカウンターウエイト41が装着されている。
図3に拡大して示すように、前記各外ピン36と内ピン38には軸受42,43が装着され、これらの軸受42,43の外輪42a,43aが、それぞれ各曲線板34a,34bの外周と各貫通孔39の内周とに転接するようになっている。したがって、外ピン36と各曲線板34a,34bの外周との接触抵抗、および内ピン38と各貫通孔39の内周との接触抵抗を低減し、各曲線板34a,34bの偏心運動をスムーズに内方部材2に回転運動として伝達することができる。
駆動用モータBは、円筒状のモータハウジング22に固定したモータステータ23と、出力軸24に取り付けたモータロータ25との間にラジアルギャップを設けたラジアルギャップ型のものである。出力軸24は、減速機Cのインボード側のハウジング33aの筒部に2つの軸受26で片持ち支持されている。また、モータハウジング22の周壁部には冷却液流路45が設けられている。この冷却液流路45に潤滑油もしくは水溶性の冷却剤を流すことにより、モータステータ23の冷却が行われる。
図1のIV−IV矢視断面図を示す図4のように、モータステータ23は、軟質磁性体からなるステータコア部27とコイル28とでなる。ステータコア部27は外周面が断面円形とされたリング状で、その内周面に内径側に突出する複数のティース27aが円周方向に並んで形成されている。コイル28は、ステータコア部27の前記各ティース27aに巻回されている。ステータコア部27は、その外周面がモータハウジング22の内周面に嵌合して、モータハウジング22に保持されている。
ステータコア部27の外周面における前記ティース27aと同位相となる周方向の複数位置(ここでは3位置)には切欠き部27bが設けられている。また、ステータコア部27が保持されるモータハウジング22の内周面の前記切欠き部27bに対向する周方向位置には切欠き部27bに噛み合う噛み合い部22aが設けられている。ステータコア部27の切欠き部27bとこれに噛み合うモータハウジング22の噛み合い部22aとで、モータハウジング22に対してモータステータ23が回転変位するのを阻止する回り止め手段31が構成される。ここでは、ステータコア部27の切欠き部27bは、ステータコア部27の外周面の一部を平坦面に切り欠いて形成され、モータハウジング22の噛み合い部22aは前記平坦面に倣う平坦面として形成されている。なお、ステータコア部27の外周部における前記ティース27aと同位相となる周方向位置はモータBの駆動力を引き出す磁束密度が小さい領域であり、その外周面に切欠き部27bを設けても、モータ駆動への影響は小さい。
モータロータ25は、モータステータ23と同心に出力軸24に設けられるリング状のロータコア部29と、このロータコア部29に内蔵される複数の永久磁石30とでなる。永久磁石30は、ロータコア部29の内部に円周方向に等配して設けられる。
また、図1に示すように、駆動用モータBには、モータロータ25の回転位相を検出する角度センサ19が設けられる。角度センサ19は、出力軸24の外周面に設けられる被検出部20と、モータハウジング22に設けられ前記被検出部20に例えば径方向に対向して近接配置される検出部21とでなる。この角度センサ19として、例えばレゾルバが用いられる。この駆動用モータBでは、その効率を最大にするため、角度センサ19の検出するモータロータ25の回転位相に基づき、モータステータ23のコイル28への電流の印加タイミングが、モータコントローラ(図示せず)によってコントロールされる。
このように、この電気自動車の駆動用モータBでは、モータステータ23の構成部品である磁性体からなるステータコア部27の外周面におけるティース27aと同位相の周方向位置に切欠き部27bを設けると共に、モータステータ23が保持されるモータハウジング22の内周面の前記切欠き部27bに対向する周方向位置に切欠き部27bに噛み合う噛み合い部22aを設け、この噛み合い部22bと前記切欠き部27bとでモータステータ23の回り止め手段31を構成している。この場合、モータステータ23の外周面に切欠き部27bを設けることから、モータハウジング22の外径は大きくならずに済む。このため、モータ外径寸法を大きくすることなく、モータステータ23の回り止めが可能となり、図1のように過酷な環境下での使用となるインホイール型モータとして使用される場合でも、振動により角度センサ19に対してモータステータ23の固定位置がずれるのを阻止できる。これにより、位置ずれに起因して角度センサ19の検出が不安定化しコイル28への電流の印加タイミングがずれ出力トルクが変動してしまうのを回避でき、効率を最大に維持できる。特に、図1の車輪用軸受装置のように、駆動用モータBの出力を高い減速比を有する減速機Cを介して駆動輪に伝達する場合、駆動用モータBでのトルク変動は拡大されて駆動輪に伝達されるが、上記したように駆動用モータBでの出力トルクの変動を回避できることから、駆動輪にトルク変動が生じるのを防止できる。また、この駆動用モータBでは、モータステータ23の回り止め手段31を設けたことによっても、モータ外径寸法が大きくならないので、図1のようなインホイール型モータとして使用してもホイール内に納まり易い。
図5は、この発明の他の実施形態を示す。この電気自動車の駆動用モータBは、図1〜図4に示す実施形態において、モータステータ23におけるステータコア部27の外周面の切欠き部27bを、内径側に凹陥する凹部とし、モータハウジング22の噛み合い部22aを内径側に突出する凸部としている。また、この実施形態では、ステータコア部27の外周面における各ティース27aと同位相となるすべての周方向位置に切欠き部27bを設けている。その他の構成および作用効果は図1〜図4の実施形態の場合と同様である。
図6は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この電気自動車の駆動用モータBは、図5に示す実施形態において、モータハウジング22の内周面には、ステータコア部27の複数の切欠き部27bのうち一部の切欠き部27bに噛み合う噛み合い部22aを設け、噛み合い部22aと噛み合わない他の切欠き部を冷却液流路46としている。
図1には、前記冷却液流路46の上流側となる冷却液流路47を出力軸24に形成した例を示している。この場合の上流側冷却液流路47は、出力軸24のインボード側端の中心からアウトボード側の途中まで延びる経路47aと、この経路47aの先端から外径側に折れ曲がって延びる経路47bと、この経路47bからモータハウジング22のインード側端壁22bの外径側に向けて斜めに折れ曲がって開口する経路47cとでなる。上流側冷却液流路47へは、例えばモータハウジング22の周壁に設けられた別の冷却液流路45と共通の外部の冷却液供給源(図示せず)から冷却液が供給される。供給された冷却液は、モータロータ25の回転による遠心力により、同図に矢印で示すように経路47cからモータハウジング22のインボード側端壁22bに噴射され、その端壁22bに沿ってステータコア部27の冷却液流路46へと流れる。
このように、この実施形態では、ステータコア部27の外周面に設けた複数の切欠き部27bのうちの一部を冷却液流路46として用いているので、外径寸法を大きくすることなく、さらなるモータステータ23の冷却が可能になる。とくに、図1のように高い減速比を有する減速機Cを用いた場合には、駆動用モータBのコンパクト化が可能となり、モータシステム全体を小型化できるが、小さいモータ体積に対して発熱(モータ損失)が大きくなる。そこで、この実施形態のように、別の冷却液流路46を確保することで、駆動用モータBを効果的に冷却できる。その他の構成および作用効果は図1〜図4の実施形態の場合と同様である。
図7は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この電気自動車の駆動用モータBは、図4に示す実施形態において、モータハウジング22の内周面には、ステータコア部27の平坦面とした複数の切欠き部27bのうち一部の切欠き部27bに噛み合う噛み合い部22aを設け、噛み合い部22aと噛み合わない他の切欠き部27bを冷却液流路46としている。その他の構成および作用効果は図6の実施形態の場合と同様である。
22…モータハウジング
22a…噛み合い部
23…モータステータ
27…ステータコア部(磁性体)
27a…ティース
27b…切欠き部
28…コイル
31…回り止め手段
46…冷却液流路
B…駆動用モータ
C…減速機

Claims (7)

  1. モータステータが、内周面に複数のティースが突出しかつ外周面が断面円形の磁性体と、前記ティースに巻回されたコイルとでなり、前記磁性体の外周面における前記ティースと同位相の周方向位置に切欠き部を設けると共に、前記モータステータの外周に嵌合してこのモータステータを保持するモータハウジングの内周面における前記切欠き部に対向する周方向位置に、前記切欠き部に噛み合う噛み合い部を設け、この噛み合い部と前記切欠き部とでモータステータの回り止め手段を構成したことを特徴とする電気自動車の駆動用モータ。
  2. 請求項1において、前記モータステータの切欠き部が、前記ステータコアの外周面の一部を平坦面に切り欠いた形状であり、前記モータハウジングの噛み合い部が、前記平坦面の切欠き部に合わさる平坦面である電気自動車の駆動用モータ。
  3. 請求項1において、前記モータステータの切欠き部が、内径側に軸方向に沿って溝状に凹陥する凹部であり、前記モータハウジングの噛み合い部が内径側に軸方向に沿って突出する凸部である電気自動車の駆動用モータ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記モータステータの切欠き部を複数設けると共に、前記モータハウジングの内周面には前記複数の切欠き部のうちの一部の切欠き部に噛み合う噛み合い部を設け、噛み合い部と噛み合わない他の切欠き部を冷却液流路とした電気自動車の駆動用モータ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記モータがホイールに内蔵されるインホイール型モータである電気自動車の駆動用モータ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記モータの出力が減速機を介してホイールに伝達される電気自動車の駆動用モータ。
  7. 請求項6において、前記減速機がサイクロイド減速機である電気自動車の駆動用モータ。
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