JP2011175893A - 抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズ - Google Patents

抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズ Download PDF

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Abstract

【課題】作動特性を向上させることが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することを目的とする。
【解決手段】抵抗温度ヒューズであって、複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部を有する基体と、前記基体上であって、前記凹部上を渡って設けられる温度ヒューズエレメントと、前記基体に設けられ、平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に形成される発熱抵抗体と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度ヒューズエレメントが実装される抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに、外部からの信号に基づいて発熱抵抗体を高温にし、発熱抵抗体の温度に起因して温度ヒューズエレメントを溶断する抵抗温度ヒューズに関する。
近年、抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズの作動特性を向上させる開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。抵抗温度ヒューズの開発において、温度ヒューズエレメントの作動特性を良好にする技術が求められている。
特開平11−96871号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作動特性を良好にすることが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することを目的とする。
本発明の実施の態様に係る抵抗温度ヒューズは、複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部を有する基体と、前記基体上であって、前記凹部上を渡って設けられる温度ヒューズエレメントと、前記基体に設けられ、平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に形成される発熱抵抗体と、を備えたことを特徴とする。
本発明の実施の態様に係る抵抗温度ヒューズパッケージは、複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部を有し、平面視して前記凹部を挟む両領域に渡って温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有する基体と、前記基体内であって、平面透視して前記実装面と重なる領域に設けられる発熱抵抗体と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、作動特性を向上させることが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することができる。
本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの概観を示す斜視図である。 本実施形態に係る抵抗温度ヒューズパッケージの概観を示す斜視図である。 本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの基体の分解斜視図である。 図2のX−X’に沿った、抵抗温度ヒューズの断面図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズの概観を示す斜視図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズの基体の分解斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる抵抗温度ヒューズ、抵抗温度ヒューズパッケージの実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
<抵抗温度ヒューズの概略構成>
図1は、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの概観斜視図であって、温度ヒューズエレメントを被覆するフラックスを形成したものである。図2は、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズパッケージの概観斜視図であって、温度ヒューズエレメント及びフラックスを除いた状態を示すものである。なお、図1のフラックスは、透過したものである。
また、図3は、第2図に示す温度ヒューズパッケージの分解斜視図である。図4は、図2のX−X’に沿った断面図である。
本実施形態の抵抗温度ヒューズ1は、回路保護素子として用いるものであって、特定の回路に異常検出器とともに組み込むものである。そして、回路の異常発生時に、異常検出器が回路の異常を検出し発熱抵抗体を通電する。その結果、抵抗温度ヒューズ1は、発熱抵抗体が高温となり、その温度によって温度ヒューズエレメントを溶断することで、回路の動作を緊急停止させるものである。
本実施形態に係る抵抗温度ヒューズ1は、抵抗温度ヒューズパッケージ2と、抵抗温度ヒューズパッケージ2に実装される温度ヒューズエレメント3とを備えている。
また、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズパッケージ2は、複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部Pを有し、平面視して凹部Pを挟む両領域に渡って温度ヒューズエレメント3が実装される実装面Rを有する基体4と、基体4に設けられ、平面透視して実装面Rと重なる領域に形成される発熱抵抗体5と、を備えている。
基体4は、絶縁性の基板を複数積層したものであって、例えば、アルミナ、ムライト又は窒化アルミ等のセラミック材料、或いはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、基体4を構成する基板の厚みは、例えば、0.05mm以上2mm以下に設定されている。また、基板の熱伝導率は、例えば、14W/m・K以上200W/m・K以下に設定されている。
基体4の最上層に位置する基板4aの上面には、温度ヒューズエレメント3を実装したときに、温度ヒューズエレメント3と電気的に接続される電極層6が形成されている。
電極層6は、基体4と温度ヒューズエレメント3と間に設けられる。また、電極層6の一部は、基体4の上面から基体4の側面を介して基体4内にわたって形成されている。なお、本実施形態では、基体4の最上層に位置する第1基板を第1基板4aとし、基体4の最上層の直下に位置する第2基板を第2基板4bとする。
基体4内にまで延在される電極層6の一部は、第2基板4bの上面にまで形成される。そして、第2基板4bの上面に形成される発熱抵抗体5と電気的に接続される。
電極層6は、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、電極層6の電気的接続状態が、電気的にオープンになるように形成されている。なお、電極層6は、温度ヒューズエレメント3と電気的に接続されるものであって、任意のパターンに形成されている。電極層6の幅は、例えば、0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、電極層6の幅とは、電極層6に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
温度ヒューズエレメント3との接合する電極層6の最上層が、温度ヒューズエレメント3を構成する主要成分の単一成分、複数成分による積層膜、或いは複数成分の合金膜からなる。かかる電極層6は、例えば、インジウム、ビスマス又は錫等の導電材料、或いはこ
れらの積層膜、或いはこれらの合金膜からなる。
電極層6の最上層を温度ヒューズエレメント3の構成主要成分の単一成分、複数成分による積層膜、或いは複数成分の合金膜とすることによって、発熱抵抗体5の熱が実装領域Rに伝わり、実装領域Rを含む温度ヒューズ搭載面に接合・接触している温度ヒューズエレメント3の溶融が開始される時に、電極層6と温度ヒューズエレメント3の接合箇所が溶融温度ヒューズエレメント組成物との濡れ性が良好なこと、又は当該接合箇所の周囲に位置する第1基板4aの表面との濡れ性の差により、接合箇所と接合箇所の周囲に位置する第1基板4aの表面との境界線を溶融温度ヒューズエレメント組成物の最外延部とする球状化、もしくは丘状化が促進されることにより、温度ヒューズエレメント3としての作動性能の安定化を図れる。
また、電極層6の最上層を構成する材料が、温度ヒューズエレメント3の構成成分組成に添加されることにより温度ヒューズエレメント3の組成物の溶融温度を低下させることができる温度ヒューズエレメント構成成分とすること、または、温度ヒューズエレメント3の構成成分組成に添加することにより温度ヒューズエレメント3の溶融温度を低下させる効果のある成分とすることにより、溶融温度ヒューズエレメントの最外延部となる球状化、もしくは丘状化が促進されることにより、温度ヒューズエレメントとしての作動性能の安定化を図れる。
基板4aに形成される凹部Pは、第1基板4aの中央位置に形成される。そして、凹部Pの隣接する領域にまで電極層6の一部が延在されている。さらに、その電極層6の一部と温度ヒューズエレメント3の一部が電気的に接続される。凹部Pは、基板4aを貫通しており、基板4aと基板4bを重ね合わせたときに、凹部Pから基板4bの上面の一部が露出する。凹部Pは、平面視して一辺の長さが、例えば1mm以上11mm以下に設定されている。また、凹部Pの深さは、例えば0.02mm以上2mm以下に設定されている。
凹部Pには、温度ヒューズエレメント3が溶断するときに、電極層6と温度ヒューズエレメント3との接合箇所における温度ヒューズエレメント3の組成物の球状化、もしくは丘状化により、吸収されなかった対向する接合箇所間の温度ヒューズエレメント3の組成物の溶融物が収容される。仮に、凹部Pが存在しないと、温度ヒューズエレメント3が溶断する温度になって溶融した温度ヒューズエレメント3の溶融物が、第1基板4aに被着した状態となり、電極層6同士の間に微小な導体路が形成され、電極層6を電気的にオープンにできない虞がある。一方、凹部Pが存在すると、溶断物が凹部P内に流れ込み、電極層6を電気的にオープンにしやすくすることができる。
また、基体4の最下層に位置する第2基板4bは、抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に設けるときに、土台となるものである。そして、基体4の最下層に位置する基板4bが外部の回路との接合用土台となることができる。
基体4の最下層に位置する第2基板4bの下面には、導電層7が形成されている。導電層7は、基体4の下面から基体4の側面を介して第1基板4aと第2基板4bとの間に形成される。抵抗温度ヒューズ1とともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出により、導電層7を介して、発熱抵抗体5に通電し、発熱抵抗体5の温度を上昇させる。さらに、発熱抵抗体5の温度に起因して、温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。なお、導電層7の幅は、例えば、0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、導電層7の幅とは、導電層7に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
導電層7は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀又は金等の金属材
料、或いはそれらの合金、複数の材料を混合した複合系材料、或いはそれらの材料の複合層からなる。
基体4の最上層に位置する第1基板4a上には、凹部Pを跨ぐように、温度ヒューズエレメント3が実装される。温度ヒューズエレメント3は、特定の温度以上になると溶断するものである。温度ヒューズエレメント3は、例えば、インジウム、ビスマス又は錫等の導電材料、或いはこれらの混合材料からなる。また、温度ヒューズエレメント3の溶断する融点は、例えば、80℃以上180℃以下に設定されている。
温度ヒューズエレメント3の少なくともその一部は、平面透視したときに発熱抵抗体5と重なる領域に設けられ、矩形状に形成される。なお、温度ヒューズエレメント3の厚みは、例えば、0.1mm以上0.5mm以下であって、平面視したときの一辺の長さが、例えば、0.1mm以上5.0mm以下に設定されている。
発熱抵抗体5、平面透視して温度ヒューズエレメント3と重なる領域であって、温度ヒューズエレメント3と間を空けて基体4中に形成されている。発熱抵抗体5は、図3に示すように、基体4の第2基板4bの上面に形成されている。発熱抵抗体5は、温度ヒューズエレメント3に発熱した温度を伝えて、温度ヒューズエレメント3を溶断するものである。発熱抵抗体5は、温度ヒューズエレメント3と第1基板4aを介して設けられている。
発熱抵抗体5は、図3に示すように、一端が電極層6と接続され、他端が導電層7と接続される。発熱抵抗体5は、所要の発熱量を確保するための抵抗値を有しており、その抵抗値確保方法の例示として、そのパターン形状は第2基板4bの上面にて何度も折れ曲がって形成されている。そして、発熱抵抗体5の幅は、電極層6及び導電層7の幅よりも小さく設定されている。発熱抵抗体5の幅を電極層6及び導電層7の幅よりも小さくすることで、発熱抵抗体5の電気抵抗を大きくし、発熱抵抗体5部分にて発生するジュール熱の制御を容易にすることができる。
発熱抵抗体5には、抵抗温度ヒューズとともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出によって、導電層7を介して発熱抵抗体5に通電する。そして、発熱抵抗体5の電気抵抗が大きいために、発熱抵抗体5の温度が上昇する。さらに、その温度が、第1基板4aを介して温度ヒューズエレメント3に伝わり、温度ヒューズエレメント3が所定温度以上になると溶断する。なお、発熱抵抗体5は、例えば、タングステン又はプラチナ等の材料から成る。
温度ヒューズエレメント3は、フラックス8で被覆されている。フラックス8は、熱伝導性の優れた材料であって、例えば、松脂をテレピン油に溶かしてペースト状にしたもの、或いは塩化亜鉛等の材料から成る。フラックス8は、温度ヒューズエレメント3に発熱抵抗体5の温度を伝えやすくするものである。そして、発熱抵抗体5の温度と温度ヒューズエレメント3の温度差を小さくすることができる。
上述したように、本実施形態によれば、基体4の最上面に位置する第1基板4aに凹部Pを設け、発熱抵抗体5の温度に起因して温度ヒューズエレメント3を溶断させたときに、凹部P内に溶断した温度ヒューズエレメント3の一部を流しこむことで、電極層6に流れる電流を効果的に遮断することができ、作動特性を向上させることが可能となる。その結果、作動特性を向上させることが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々の変更、改良等が可能である。例えば、第1基板4a上に位置する一対の電極層6において、一方の電極層6の長さと他方の電極層6の長さを異なるように設定し、それに合わせて発熱抵抗体5の設ける箇所を変更してもよい。また、凹部P内に、凹部Pの内壁面から突出する凸部を設けてもよい。なお、凸部は、平面視して半円形に設定されている。
以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例に係る抵抗温度ヒューズ1のうち、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズ1と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<変形例>
図5又は図6は、一変形例に係る抵抗温度ヒューズ1xの概観斜視図である。基体4の最上層には、平面視して温度ヒューズエレメント3と凹部Pを間に挟んだ位置に一対の溝部Pxを形成してもよい。溝部Pxは、平面視して温度ヒューズエレメント3の長辺を挟んで設けられており、その一部は凹部Pと連続して繋がって形成される。
溝部Pxは、平面視して一辺の長さが例えば1mm以上11mm以下に設定されている。また、溝部Pxの深さは、例えば0.02mm以上2mm以下に設定されている。溝部Pxは、断熱空間として機能し、発熱抵抗体5からの熱が伝わりにくくすることができる。
溝部Pxは、基体4の最上層に位置する第1基板4aを貫通してもよい。そして、溝部Pxから第1基板4aの直下に位置する第2基板4bの上面の一部を露出している。
溝部Pxは、平面透視して発熱抵抗体5の両側に形成されることにより、発熱抵抗体5から発せられる熱が溝部Px及び凹部Pに伝わるよりも、その発熱抵抗体5と重なる領域上に位置する温度ヒューズエレメント3に向かって伝わりやすくすることができる。
本変形例によれば、発熱抵抗体5の発熱を凹部P及び溝部Px以外の部分、特に、発熱抵抗体5と温度ヒューズエレメント3の間に位置する第1基板4aに伝わりやすくすることができる。そして、第1基板4aに伝わった熱をその直上に位置する温度ヒューズエレメント3に素早く伝え、所定温度にて温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。つまり、発熱抵抗体5の発熱を素早く温度ヒューズエレメント3及び実装面Rに伝え、温度ヒューズエレメント3及び実装面Rの温度上昇を早くすることで、作動特性を良好にする事が可能となる。
本変形例に係る抵抗温度ヒューズ1xでは、基体4を三層構造とし、第2基板4bの直下に第3基板4cを設けている。さらに、第3基板4cに空洞部Pyを設けている。
空洞部Pyは、基体4内であって発熱抵抗体5よりも下方に設けられ、平面透視して発熱抵抗体5と重なる領域に設けられる。空洞部Pyは、平面視したときのその一辺の長さが、例えば2mm上5mm以下に設定されている。また、空洞部Pyの厚みは、例えば0.1mm以上1.5mm以下に設定されている。空洞部Pyは、断熱空間として機能し、外部から抵抗温度ヒューズに熱が伝わりにくくすることができる。なお、空洞部Pyは、第3基板4cを貫通してもよい。そして、第2基板4bの下面の一部を露出している。
本変形例に係る抵抗温度ヒューズ1xを、外部の回路に設けたときに、外部の回路から伝わる熱を第2基板4bに伝えにくくすることができ、外部の温度影響による発熱抵抗体5の温度変化を抑制することができる。そして、発熱抵抗体5の温度を所望する温度にコントロールすることによって、外部の温度影響による抵抗温度ヒューズ1xの誤作動を抑
制するとともに、更に、抵抗温度ヒューズ1xの発熱抵抗体5が発熱した際の熱が外部の回路に伝わりにくくすることにより、抵抗温度ヒューズの温度上昇特性を向上させることができる。
また、本変形例に係る抵抗温度ヒューズ1xでは、電極層6は、断面視して凹部Pを間に介在させて二つに分かれており、電極層6の凹部Pと対向する端部6xが、湾曲している。
端部6xは、湾曲していることにより、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、その溶断した一部が端部6xの湾曲箇所に表面張力作用により吸着しやすくなる。溶断した温度ヒューズエレメント3の一部が、第1基板4aの表面上において、端部6xに向かって引っ張られて、対向する一対の電極層6間を電気的にオープンにすることができる。
<抵抗温度ヒューズの製造方法>
ここで、図1に示す抵抗温度ヒューズ1、並びに抵抗温度ヒューズパッケージ2の製造方法について説明する。
先ず、基体4を構成する第1基板4a及び第2基板4bを準備する。基体4を構成する各基板が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤、および溶剤等を添加混合して得た混合物よりグリーンシートを成型する。
また、タングステン又はモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤又は溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、グリーンシートの状態の第1基板4aの上面に対して、金属ペーストを塗って、電極層6をパターニングする。
次に、グリーンシートの状態の第1基板4aに貫通孔を形成する。なお、貫通孔は、複数の基板を積層後に、凹部Pとして機能する。
そして、第1基板4aと同様に、第2基板4b用のグリーンシートを成形する。また、第2基板4bの上面及び下面のそれぞれに、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って発熱抵抗体5、電極層6の一部及び導電層7の一部を形成する。さらに、第2基板4bの下面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って導電層7を形成する。
次に、第1基板4a及び第2基板4bを積層し、約1600度の温度で一体焼成する。さらに、一体後の基体4の、温度ヒューズエレメント搭載部、回路基板実装部及び支持体の表面に所要のめっきを行う。ここでは、抵抗温度ヒューズについての個片製品の製法を述べたが、多数個取のシート形状による製造が量産性、コスト面からは好ましい。このようにして、抵抗温度ヒューズパッケージ2を作製することができる。
次に、基体4の上層に位置する第1基板4a上の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装する。そして、温度ヒューズエレメント3と電極層6とを電気的に接続する。また、基体4上に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス8を形成する。このようにして、抵抗温度ヒューズ1を作製することができる。
なお、多数個取のシート形状にて作成した抵抗温度ヒューズパッケージ2の個々の抵抗温度ヒューズに相当する部位の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装した後に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス8を形成し、その後に多数個取シー
トを個片に分割することが量産性、コスト面からは好ましい。
1 抵抗温度ヒューズ
2 抵抗温度ヒューズパッケージ
3 温度ヒューズエレメント
4 基体
4a 第1基板
4b 第2基板
5 発熱抵抗体
6 電極層
7 導電層
8 フラックス
P 凹部
Px 溝部
Py 空洞部
R 実装面

Claims (6)

  1. 複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部を有する基体と、
    前記基体上であって、前記凹部上を渡って設けられる温度ヒューズエレメントと、
    前記基体に設けられ、平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に形成される発熱抵抗体と、を備えたことを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  2. 請求項1に記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記基体と前記温度ヒューズエレメントとの間には、前記温度ヒューズエレメントと接続される電極層が更に設けられており、
    前記電極層は、前記温度ヒューズエレメントの構成材料を含有していることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記電極層は、断面視して前記凹部を間に介在させて二つに分かれており、前記電極層の前記凹部と対向する端部が、湾曲していることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記基体内であって前記発熱抵抗体よりも下方には、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に空洞部が設けられていることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記基体の最上層には、平面視して前記温度ヒューズエレメントと前記凹部を間に挟んだ位置に一対の溝部が形成されていることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  6. 複数の基板を積層して成るとともに、最上層に位置する基板に凹部を有し、平面視して前記凹部を挟む両領域に渡って温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有する基体と、
    前記基体内であって、平面透視して前記実装面と重なる領域に設けられる発熱抵抗体と、を備えたことを特徴とする抵抗温度ヒューズパッケージ。
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