JP2011154202A - 電気泳動表示媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気泳動表示媒体における電気泳動粒子同士の凝集や偏在を抑制すると共に、対向する2枚の基板間隔を一定に維持し、容易に製造可能な電気泳動表示媒体及びその製造方法を提供することを目的の一とする。
【解決手段】光透過性の第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層の表面に、立設した絶縁性の構造体からなる複数のセルを形成して前面側電極基板を形成する工程と、前記セルに電気泳動インクを充填する工程と、第2の基材上に設けられた第2の電極層の表面に、導電性を有する接着層を形成して背面側電極基板を形成する工程と、前記前面側電極基板と前記背面側電極基板を対向配置させて、前記構造体の上面と前記接着層を接着させることにより前記電気泳動インクを前記セルに封止する工程とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電界等の作用により可逆的に視認状態を変化させることができる電気泳動表示媒体とその製造方法に関する。
近年、表示ディスプレイの低消費電力化、薄型軽量化、フレキシブル化等の需要が増してきており、その一つとして電子ペーパーに注目が集まってきている。このような電子ペーパーの一つとして電気泳動表示媒体が知られている。電気泳動表示媒体は、少なくとも一方が透明な2枚の電極基板をスペーサーを介して対向するように配置させ、対向配置した電極間に、電気泳動粒子を分散させた電気泳動インクを充填して、表示パネルとした構成となっている。そして、この表示パネルに電界を印加することにより透明電極面に表示を得ようとするものである。
電気泳動表示媒体は、電界の向きを制御することにより所望の表示を得ることができる表示媒体であり、低コストで、視野角が通常の印刷物並みに広く、消費電力が小さく、表示のメモリ性を有する等の長所を持っていることから、特に注目を集めている。しかし、電気泳動インクに用いられる電気泳動粒子は、長期保存に伴って粒子同士が凝集すること、繰り返し表示を行っているうちに粒子が偏在すること等によって、表示の劣化が生じやすいといった課題を有していた。
表示面における電気泳動粒子の偏在による表示の不均一を防止する方法として、電気泳動インクを微細に隔離された多数の小部屋(セル)に充填することにより、粒子同士の凝集や偏在を抑制する方法が提案されている(特許文献1〜6参照)
また、特許文献7では、セルの構成、製造方法に関し、基板上にエンボス加工等によりマイクロカップ(登録商標)と称されるインクを充填するセルを形成し、電気泳動インク充填後にシーリング前駆体をオーバーコートすることにより封止する方法が提案されている。
しかしながら、シーリング前駆体をオーバーコートするには、シーリング前駆体と電気泳動インクとが不溶でないとシールの硬化不良やインク物性の変化による表示劣化等が生じてしまうといった問題を有している。また、シーリング前駆体と電気泳動インクとの密度管理も必要となり、シーリング前駆体の密度が電気泳動インクの密度より大きい場合には、インク中に沈んでしまうといった問題を有している。また、対向電極間(例えば、電極とインクとの間)に絶縁体を設ける場合には印加電圧を大きくする必要があり、駆動電圧が増加してしまうという問題がある。
特開2001−159765号公報 特開2002−148662号公報 特開2002−292736号公報 特開2004−20640号公報 特開2007−65288号公報 特許第3966890号公報 特開2004−4773号公報
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電気泳動表示媒体における電気泳動粒子同士の凝集や偏在を抑制すると共に、駆動電圧を低減可能な電気泳動表示媒体及びその製造方法を提供することを目的の一とする。
本発明の電気泳動表示媒体の製造方法の一態様は、光透過性の第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層の表面に、立設した絶縁性の構造体からなる複数のセルを形成して前面側電極基板を形成する工程と、前記セルに電気泳動インクを充填する工程と、第2の基材上に設けられた第2の電極層の表面に、導電性を有する接着層を形成して背面側電極基板を形成する工程と、前記前面側電極基板と前記背面側電極基板を対向配置させて、前記構造体の上面と前記接着層を接着させることにより前記電気泳動インクを前記セルに封止する工程とを有している。
本発明の電気泳動表示媒体の製造方法の一態様において、絶縁性の構造体からなる複数のセルは、第1の電極層の表面に絶縁層を形成し、前記絶縁層をフォトリソグラフィ法によりパターニングして形成することが好ましい。
本発明の電気泳動表示媒体の製造方法の一態様において、第2の電極層を、共通電極とすることが好ましい。
本発明の電気泳動表示媒体の製造方法の一態様において、第1の基材及び第2の基材を可撓性基板で形成することが好ましい。
本発明の電気泳動表示媒体の一態様は、光透過性の第1の基材と、前記第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層と、前記第1の電極層の表面に絶縁性の構造体で形成された複数のセルとを含む前面側電極基板と、第2の基材と、前記第2の基材上に設けられた第2の電極層と、前記第2の電極層の表面に設けられた導電性を有する接着層とを含む背面側電極基板と、前記セルに設けられた電気泳動インクと、を有し、前記構造体の上面と前記接着層が接着して前記電気泳動インクが前記セルに封止されているものである。
本発明の電気泳動表示媒体の一態様において、第2の電極層が共通電極であることが好ましい。
本発明の電気泳動表示媒体の一態様において、第1の基材と第2の基材を可撓性基板で設けることが好ましい。
本発明の一態様によれば、電気泳動表示媒体における電気泳動粒子同士の凝集や偏在を抑制すると共に、駆動電圧を低減可能な電気泳動表示媒体及びその製造方法を提供できる。
実施の形態に係る電気泳動表示媒体の製造方法を説明する図。 実施の形態に係る電気泳動表示媒体の構成の一例を説明する図。 実施の形態に係る電気泳動表示媒体の構成の一例を説明する図。
本実施の形態で示す電気泳動表示媒体の製造方法は、光透過性の第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層の表面に、立設した絶縁性の構造体からなる複数のセルを形成して前面側電極基板を形成する工程と、セルに電気泳動インクを充填する工程と、第2の基材上に設けられた第2の電極層の表面に、導電性を有する接着層を形成して背面側電極基板を形成する工程と、前面側電極基板と背面側電極基板を対向配置させて、構造体の上面と接着層を接着させることにより電気泳動インクをセルに封止する工程とを有している。以下に、各工程について図面を参照して具体的に説明する。
<前面側電極基板の形成工程>
前面側電極基板の形成工程は、光透過性の第1の基材201上に設けられた光透過性の第1の電極層202の表面に、立設した絶縁性の構造体203からなる複数の小部屋(セル)を形成することによって、前面側電極基板200を形成する(図1(A)参照)。複数のセル204は、立設した構造体203によりそれぞれ分離されている。前面側電極基板200は、電気泳動表示媒体において、視認される面(前面)側に位置する電極基板となる。つまり、電気泳動インクで形成される文字等の表示を、第1の基材201、第1の電極層202を介して視認することとなる。したがって、第1の基材201、第1の電極層202は、透光性を有する材料で形成する。なお、構造体203は、「リブ」又は「スペーサー」と呼ばれることがある。
第1の基材201は、ガラス、石英、サファイア、MgO、LiF、CaF2等の透明な無機材料、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の透明な有機高分子のフィルムまたは板状体等を用いて形成することができる。
第1の電極層202は、ITO、ZnO、SnO等の透明導電性材料を用いて形成することができる。また、PODET/PVSやPODET/PSSなどの導電性ポリマーや、酸化チタン系、酸化亜鉛系、酸化スズ系などの透明導電材料でも良い。これらの材料は、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等の方法により形成することができる。他にも、Al、Ni、Au等の金属を蒸着やスパッタリングにより半透明になる程度に薄くしたものを用いて第1の電極層202を形成することができる。第1の電極層202の形状は、背面側電極基板に形成される第2の電極層の形状に応じて適宜選択することができる。なお、第1の電極層202は、第1の基材201に接して設けてもよいし、第1の基材201上に電気泳動表示媒体を駆動する素子(トランジスタ等)を設け、当該素子上に第1の電極層202を設けてもよい。
構造体203は、PETフィルム等の樹脂材料を用いて形成することができる。例えば、一定の厚みを有するPETフィルムなどの合成樹脂にレーザー加工して正方形や六角形、円形等の形状を形成することにより、複数のセル204を形成することができる。また、第1の電極層202上に絶縁層を形成した後、当該絶縁層をフォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、複数のセル204を形成することができる。他にも、第1の電極層202上に熱可塑性の樹脂を形成し、ホットエンボスのような方法で井桁状の構造体203からなるセル204を形成することも可能である。
セル204の形状は、特に限定されず、レーザー光を照射する位置を制御することやフォトリソグラフィ法で用いるマスクの形状を制御することにより、円形、矩形(長方形、正方形)、六角形等の様々な形状で設けることができる。
<電気泳動インク充填工程>
電気泳動インク充填工程では、第1の電極層202上に形成されたセル204に、電気泳動インク205を充填する(図1(B)参照)。
電気泳動インク205は、少なくとも1種類以上の電気泳動粒子を含むものであればよく、例えば、正に帯電した白粒子と、負に帯電した黒粒子と、これらの粒子を分散させる分散媒で形成することができる。白粒子は、酸化チタン等の白色顔料や、白色の樹脂粒子、または白色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。黒粒子は、チタンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料や、黒色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。これら粒子は、コントラスト表示可能な範囲で様々な色の粒子を任意に用いることも可能であり、白と赤、白と青、黄色と黒などのような組合せとすることもできる。また、白粒子のみ又は黒粒子のみといった1種類の帯電粒子のみを用いる構成とすることもできる。
<背面側電極基板の形成工程>
背面側電極基板の形成工程は、第2の基材207上に設けられた第2の電極層208の表面に、導電性を有する接着層209を形成することによって、背面側電極基板206を形成する(図1(C)参照)。背面側電極基板206は、電気泳動表示媒体において、視認される面(前面)と反対側の面(背面)に位置する電極基板となる。したがって、第2の基材207、第2の電極層208及び導電性を有する接着層209は、必ずしも透光性を有する材料で形成しなくてもよい。
第2の基材207は、高分子フィルム、ガラス、石英、セラミック等を用いて形成することができる。
第2の電極層208は、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等の金属を用いて形成することができる。他にも、ITO、ZnO、SnO等の透明導電性材料を用いて形成することができる。第2の電極層208は、第2の基材207の全面に渡って均一に形成された、いわゆる共通電極(ベタ電極)としてもよいし、画素毎に応じてパターニングされた電極としてもよい。第2の電極層208の形状は、前面側電極基板200に形成される第1の電極層202の形状に応じて適宜選択することができる。
<導電性を有する接着層の形成工程>
導電性を有する接着層209を形成する接着材料は、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、化学反応(架橋)型接着剤、熱可塑性(ホットメルト)接着剤などに導電性カーボンブラックやカーボンナノチューブ、金属微粒子などを混ぜ込んで形成した接着材料を用いることができる。また、ポリアセチレンやポリチオフェン類などの導電性高分子を含有させたり、用いることもできる。さらに、該接着材料は、定常状態で、液状、フィルム状、固形などのものを用いることができる。一方で、通常両面テープなどと呼ばれるような粘着性を有したフィルムを用いることもできる。なお、導電性を有する接着層とは、抵抗率が1×1011Ω・cm以下、好ましくは1×10Ω・cm以下である接着層をいう。
導電性を有する接着層の塗布方法としては、例えば定常状態で液状の材料であれば、スピンコーター、ダイコーター、バーコーター、スクリーン印刷、グラビアロールなどを用いることができ、定常状態でフィルム状の材料であれば、ラミネーターなどで接着層を形成することができる。さらに、定常状態が固形の熱可塑性材料であれば、加熱しながらダイコーター等で接着層を形成することができる。
導電性を有する接着層209は、第1の電極層202と第2の電極層208の間に形成される。そのため、第1の電極層202と第2の電極層208間に印加する電圧(電気泳動表示媒体の駆動電圧)をより低減する観点から、導電性が高い材料を用いて形成することが好ましい。通常、導電性を有する接着材料は、着色している場合が多いが、本実施の形態では、導電性を有する接着層209を背面側電極基板206に設けるため、導電性を有する接着層209として着色した導電性接着剤を用いる場合であっても、電気泳動表示媒体の視認性に影響が生じることを抑制できる。
なお、導電性を有する接着層209を形成する場合には、導電性を有する接着層209と接して形成される第2の電極層208を共通電極とすることが好ましい。この場合、第1の電極層202は画素毎にそれぞれ分離したパターン電極で形成すればよい。反対に、第2の電極層208を画素毎にそれぞれ分離したパターン電極で形成する場合には、同一面上の隣接した画素の電極間で導通しないように、第2の電極層208の電極パターンに応じて導電性を有する接着層209を選択的に形成することが好ましい。この場合、電極層208の電極パターンに合わせて、導電性を有する接着材料をスクリーン印刷などで形成することができる。
また、後述する封止工程において、セル204の上面側まで電気泳動インク205を充填する場合には、第2の電極層208側に形成された導電性を有する接着層209と電気泳動インク205が接触するため、導電性を有する接着層209として、電気泳動インク205に溶け出して混入しない材料、又は混入した場合であっても電気泳動表示媒体の表示の際に影響を与えない材料を用いることが好ましい。例えば、電気泳動インク205と導電性を有する接着層209との界面重合によりバリア層が形成されるような材料を用いることができる。
<封止工程>
封止工程では、前面側電極基板200と背面側電極基板206を対向配置させて、構造体203の上面と接着層209を接着させることにより電気泳動インク205をセル204に封止する(図1(D)参照)。例えば、以下のような方法により封止することが可能である。1)導電性を有する接着層209を紫外線硬化樹脂で形成する場合には、構造体203の上面と導電性を有する接着層209を接触させた後に前面側電極基板206側から紫外線を照射すればよい。また、2)導電性を有する接着層209を熱硬化樹脂で形成する場合は構造体203の上面と導電性を有する接着層209を接触させた後に所望の荷重で押しつけたまま、所望の硬化温度をかけて硬化させる。3)導電性を有する接着層209を熱可塑性樹脂で形成する場合は、構造体203の上面と導電性を有する接着層209を接触させた後に軟化点温度以上の温度をかけながらローラー状の押圧体で第1の基材と、第2の基材とを、連続的に押しつけて貼りあわせた後に、冷却し、封止する。なお、構造体203の上面とは、構造体203において、第1の電極層202と接する面と反対側の面を指す。
このように、構造体203の上面と導電性を有する接着層209とを接着させることによりセル204が密閉されるため、電気泳動インク205の粒子が他のセルへ移動することを抑制することが可能となる。また、本実施の形態で示した製造方法を適用することにより、接着層を構造体の上面に選択的に形成した後に貼り合わせを行う場合や、接着層を電気泳動インク上に直接形成(オーバーコート)する場合と比較して、工程を簡略化することができるとともに、安定した電極基板間隔を形成することができることになる。
以上の工程により、電気泳動表示媒体を製造することができる。本実施の形態で得られる電気泳動表示媒体は、光透過性の第1の基材と、第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層と、第1の電極層の表面に絶縁性の構造体で形成された複数のセルとを含む前面側電極基板と、第2の基材と、第2の基材上に設けられた第2の電極層と、第2の電極層の表面に設けられた導電性を有する接着層とを含む背面側電極基板と、セルに設けられた電気泳動インクとを有し、構造体の上面と接着層が接着して電気泳動インクが前記セルに封止された構造となっている。このように、構造体の上面と接着層が接着していることにより、電気泳動インクに用いられる電気泳動粒子同士が凝集することや、特定のセルに偏在することを抑制すると共に、対向する2枚の基板間隔を一定に維持することができる。また、導電性を有する材料で接着層を形成することにより電気泳動表示媒体の駆動電圧の増加を抑制することができる。また、第1の基材及び第2の基材を可撓性を有する基板で設け、電気泳動表示媒体を湾曲させた場合であっても、構造体の上面と接着層が接着していることにより、各セルに設けられた電気泳動インクが他のセルに移動することを防止することができる。
<変形例>
本実施の形態で示す電気泳動表示媒体は、上記図1で示した構造に限られない。
前面側電極基板200の形成工程において、第1の基材201上に設けられた第1の電極層202の表面に絶縁性の構造体203からなる複数のセル204を形成すると同時に、第1の基材201の周辺部にセル204を形成する構造体203とは別に構造体210を設けてもよい(図2参照)。構造体210を背面側電極基板206に設けられた接着層209に接着させることにより、前面側電極基板200と背面側電極基板206の密着性を向上させることができる。また、この場合、構造体210は、いわゆるシール材として機能するため、別途シール材を形成する工程を省略することが可能となる。なお、図2(A)は上面の模式図を示し、図2(B)は断面の模式図を示している。
また、前面側電極基板200の形成工程において、第1の電極層202の表面に絶縁性の構造体203からなる複数のセル204を形成する際に、最外周に配置される構造体203の幅(上面の面積)を大きく形成してもよい(図3(A)、(B)参照)。最外側に配置される構造体203の幅を選択的に大きくすることにより、最外周より内側に配置される構造体203の幅(複数のセル204間の距離)を大きくすることなく(高精細を保持すると共に)、前面側電極基板200と背面側電極基板206の密着性を向上させることができる。さらに、シール材を形成する工程を省略することが可能となる。なお、図3(A)は上面の模式図を示し、図3(B)は断面の模式図を示している。
また、図1では、絶縁性の構造体203の上面は平坦に形成する場合を示したが、これに限られない。例えば、絶縁性の構造体203の上面が上に凸となる曲面を有するように形成してもよい。これにより、セル204の上面側まで電気泳動インク205を充填する場合であっても、構造体203の上面に電気泳動インク205が溜まることを抑制し、構造体203と接着層209の接着力が低下することを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。また、上記実施の形態における材質、数量などについては一例であり、適宜変更することができる。その他、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施することができる。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、表面に光透過性の電極が形成された光透過性の第1の基材上にフィルムレジスト剤を貼合した後に、当該フィルムレジスト剤にフォトレジスト工程を施すことにより第1の基材上の電極上に構造体を形成した。本実施例では、第1の基材として厚さ125μm、ヘイズ10以下、全光線透過率90%以上のPETを用い、当該PET上に電極として表面抵抗値200Ω/□のITOを形成した。
次に、構造体が形成された第1の基材をダイコーターに設置し、構造体の所定の位置に電気泳動インクを塗布した後、ディスペンサーで当該インクの周囲に封止用接着剤を塗布することにより、インクが塗布された第1の基材を用意した。封止用接着剤としては、紫外線硬化型接着剤を用いた。
また、表面に電極が形成された第2の基材上に液状導電性ホットメルト接着剤を滴下した後、スピンコーターを用いて2000rpmで5秒間回転させることにより、第2の基材上の電極上に接着層を形成した。液状導電性ホットメルト接着剤としては、東亞合成社製PES−320SBの接着剤(抵抗率1×10Ω・cm)を用いた。なお、第2の基材として、厚さ12μmのポリイミドを用い、当該ポリイミド上に銅箔を形成し、該銅箔表面を金フラッシュメッキして電極とした。
次に、インクが塗布された第1の基材と、接着層が形成された第2の基材を熱ラミネーターに設置し、所定の温度(120℃)に加熱しながら貼合した後、インクの周囲に塗布された封止用接着剤に紫外線を照射して、電気泳動表示媒体を作製した。
(比較例1)
比較例1として、実施例1と同様に、表面に光透過性の電極が形成された光透過性の第1の基材上にフィルムレジスト剤を貼合した後に、当該フィルムレジスト剤にフォトレジスト工程を施すことにより第1の基材上の電極上に構造体を形成した。本実施例では、第1の基材として厚さ125μm、ヘイズ10以下、全光線透過率90%以上のPETを用い、当該PET上に電極として表面抵抗値200Ω/□のITOを形成した。
次に、構造体が形成された第1の基材をダイコーターに設置し、構造体の所定の位置に電気泳動インクを塗布した後、ディスペンサーで当該インクの周囲に封止用接着剤を塗布することにより、インクが塗布された第1の基材を用意した。封止用接着剤としては、紫外線硬化型接着剤を用いた。
また、表面に電極が形成された第2の基材上に液状導電性ホットメルト接着剤を滴下した後、スピンコーターを用いて2000rpmで5秒間回転させることにより、第2の基材上の電極上に接着層を形成した。液状導電性ホットメルト接着剤としては、東亞合成社製PES−320SKの接着剤(抵抗率1×1015Ω・cm)を用いた。なお、第2の基材として、厚さ12μmのポリイミドを用い、当該ポリイミド上に銅箔を形成し、該銅箔表面を金フラッシュメッキして電極とした。
(評価)
作製した電気泳動表示媒体に50V印加してパネルを駆動させて表示反射率を測定し、その比(コントラスト)を測定した。その結果、実施例1の電気泳動表示媒体では表示コントラストが8.7であったのに対し、比較例1の電気泳動表示媒体はコントラストが0.57であった。
(実施例2)
まず、表面に光透過性の電極が形成された光透過性の第1の基材上にフィルムレジスト剤を貼合した後に、当該フィルムレジスト剤にフォトレジスト工程を施すことにより第1の基材上の電極上に構造体を形成した。本実施例では、第1の基材として厚さ125μm、ヘイズ10以下、全光線透過率90%以上のPETを用い、当該PET上に電極として表面抵抗値200Ω/□のITOを形成した。
次に、構造体が形成された第1の基材をダイコーターに設置し、構造体の所定の位置に電気泳動インクを塗布した後、ディスペンサーで当該インクの周囲に封止用接着剤を塗布することにより、インクが塗布された第1の基材を用意した。封止用接着剤としては、紫外線硬化型接着剤を用いた。
また、表面に電極が形成された第2の基材上に導電性両面テープを形成することにより、第2の基材上の電極上に接着層を形成した。ここでは、第2の基材と導電性両面テープをラミネーターに設置した後、導電性両面テープの表面に付着している保護フィルムを剥離させながら第2の基材上の電極上に設けた。導電性両面テープとしては、寺岡社製No795(8.3Ω・cm)と、寺岡社製No7025(2.8Ω・cm)を用いた。なお、第2の基材として、厚さ12μmのポリイミドを用い、当該ポリイミド上に銅箔を形成し、該銅箔表面を金フラッシュメッキして電極とした。
次に、インクが塗布された第1の基材と、接着層が形成された第2の基材をラミネーターに設置して貼合した後、インクの周囲に塗布された封止用接着剤に紫外線を照射して、電気泳動表示媒体を作製した。
(比較例2)
比較例2として、一般的な両面テープ(ユニ両面テープ(三菱鉛筆社製)、抵抗率測定不可)で実施例2と同様にパネルを作成した。
(評価)
作製した電気泳動表示媒体に50V印加してパネルを駆動させた結果、実施例2の電気泳動表示媒体は動作したが、比較例2の電気泳動表示媒体は動作しなかった。
200 前面側電極基板
201 第1の基材
202 第1の電極層
203 構造体
204 セル
205 電気泳動インク
206 背面側電極基板
207 第2の基材
208 第2の電極層
209 導電性を有する接着層
210 構造体

Claims (7)

  1. 光透過性の第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層の表面に、立設した絶縁性の構造体からなる複数のセルを形成して前面側電極基板を形成する工程と、
    前記セルに電気泳動インクを充填する工程と、
    第2の基材上に設けられた第2の電極層の表面に、導電性を有する接着層を形成して背面側電極基板を形成する工程と、
    前記前面側電極基板と前記背面側電極基板を対向配置させて、前記構造体の上面と前記接着層を接着させることにより前記電気泳動インクを前記セルに封止する工程と、を有する電気泳動表示媒体の製造方法。
  2. 前記前面側電極基板を形成する工程において、
    前記絶縁性の構造体からなる複数のセルは、前記第1の電極層の表面に絶縁層を形成し、前記絶縁層をフォトリソグラフィ法によりパターニングして形成する、請求項1に記載の電気泳動表示媒体の製造方法。
  3. 前記第2の電極層を、共通電極とする、請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示媒体の製造方法。
  4. 前記第1の基材及び前記第2の基材を可撓性基板で形成する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気泳動表示媒体の製造方法。
  5. 光透過性の第1の基材と、前記第1の基材上に設けられた光透過性の第1の電極層と、前記第1の電極層の表面に絶縁性の構造体で形成された複数のセルとを含む前面側電極基板と、
    第2の基材と、前記第2の基材上に設けられた第2の電極層と、前記第2の電極層の表面に設けられた導電性を有する接着層とを含む背面側電極基板と、
    前記セルに設けられた電気泳動インクと、を有し、
    前記構造体の上面と前記接着層が接着して前記電気泳動インクが前記セルに封止された電気泳動表示媒体。
  6. 前記第2の電極層が共通電極である、請求項5に記載の電気泳動表示媒体。
  7. 前記第1の基材と前記第2の基材が可撓性基板である、請求項5又は請求項6に記載の電気泳動表示媒体。


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