JP2011148215A - 記録装置 - Google Patents
記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011148215A JP2011148215A JP2010012049A JP2010012049A JP2011148215A JP 2011148215 A JP2011148215 A JP 2011148215A JP 2010012049 A JP2010012049 A JP 2010012049A JP 2010012049 A JP2010012049 A JP 2010012049A JP 2011148215 A JP2011148215 A JP 2011148215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- roller
- tray
- discharge
- driven roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
Abstract
【課題】トレイの不適切な操作が行われてもトレイにセットされた光ディスクが排出従動ローラーに当接することを防止する。
【解決手段】インクジェットプリンター1は、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aが、媒体ガイド10と一体に設けられ、媒体ガイド10が第1ポジションをとる際に相手側のローラー(第1排出駆動ローラー26、第2排出駆動ローラー29)から離間する。この離間ポジションは、トレイTにセットされた光ディスクDの記録面に対し、反対側に配置されている。これによりトレイTが媒体ガイド10から浮き上がっても、トレイTにセットされた光ディスクDが第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aに接触することがなく、光ディスクDのデータ領域を確実に保護することができる。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェットプリンター1は、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aが、媒体ガイド10と一体に設けられ、媒体ガイド10が第1ポジションをとる際に相手側のローラー(第1排出駆動ローラー26、第2排出駆動ローラー29)から離間する。この離間ポジションは、トレイTにセットされた光ディスクDの記録面に対し、反対側に配置されている。これによりトレイTが媒体ガイド10から浮き上がっても、トレイTにセットされた光ディスクDが第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aに接触することがなく、光ディスクDのデータ領域を確実に保護することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関し、特に媒体を送る一対のローラーのうち媒体の記録面側に配置されたローラーが、他方側のローラーに対して接触或いは近接する位置と離間する位置との間を変位可能に構成された記録装置に関する。
記録装置の一例としてのインクジェットプリンターには、インクジェット記録を行う対象である媒体の一例としての光ディスク(ラベル面)に直接インクジェット記録可能なものがある。このインクジェットプリンターは、略直線状の媒体搬送経路を有しており、当該直線状の媒体搬送経路においてプレート状のトレイを搬送可能に構成されている。トレイには光ディスクをセット可能な凹部が形成されており、トレイにセットされた光ディスクが直線状の媒体搬送経路を搬送され、そして記録が行われる。
この様なインクジェットプリンターにおいては、装置前方側にトレイを支持・案内する為の支持手段(以下「トレイガイド」と言う)が装置に対して着脱自在に、或いは、一体的に設けられることがある。
ユーザーは、トレイを装置内部に給送する際にはこのトレイガイドを使用状態に切り換えた上でトレイをセットする。そして記録実行命令を装置に対して行うと、トレイはトレイガイドに支持されながら搬送手段により記録開始位置へと搬送される様になっている。
ところで、インクジェットプリンターはトレイのほか当然に通常の用紙(普通紙など)を搬送可能に構成されており、インクジェット記録ヘッドの下流側に設けられた、用紙を排出する排出手段によって排紙スタッカーなどに排出される構成を備えている。
排出手段は、回転駆動される排出駆動ローラーと、当該排出駆動ローラーに接して従動回転する排出従動ローラーとによって構成され、排出従動ローラーには、インクの白ヌケや転着防止の為に、外周に歯を備えた所謂ギザローラーが用いられることがある。
しかし、光ディスクには、ラベル面の直下にデータ領域を備えるものがあり、この様な光ディスクのラベル面に前記ギザローラーが圧接すると、光ディスクのデータ領域にダメージを与えてしまう虞がある。その為、光ディスクへ記録可能な記録装置においては、排出従動ローラーを排出駆動ローラーから離間させることが可能に構成されている。
ここで、排出従動ローラーの位置切り換え操作をユーザーに委ねると、操作忘れにより排出従動ローラーが離間位置に変位しない状態で光ディスクへの記録が行われる虞がある。この為、従来より特許文献1、2に示すように、トレイガイドの状態切り換えに連動して排出従動ローラーの位置切り換えが行われるように構成されている。
従来、排出従動ローラーを排出駆動ローラーから上方に離間させることで、トレイにセットされた光ディスクと排出従動ローラーとの間には距離が確保されるものの、トレイの不適切な操作(例えば、トレイをトレイガイドから浮かせるなど)によってはトレイにセットされた光ディスクを排出従動ローラーに圧接させてしまう虞もあった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、トレイの不適切な操作が行われてもトレイにセットされた光ディスクが排出従動ローラーに圧接することを防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、媒体を搬送する媒体搬送経路において媒体に対し記録を行う記録手段と、前記媒体搬送経路に設けられ、媒体の記録面に対し反対側に設けられた第1ローラー、および媒体の記録面側に設けられた第2ローラーを備えて構成された媒体送り手段と、を備え、前記第2ローラーは、前記第1ローラーに接触または近接する近接ポジションと、前記第1ローラーから離間する離間ポジションと、の間を変位可能に設けられ、前記第2ローラーの前記離間ポジションが、媒体の記録面に対し反対側に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1ローラーに対して接触または近接する近接ポジションと、第1ローラーから離間する離間ポジションと、の間を変位する第2ローラーについて、前記離間ポジションが、媒体の記録面に対し反対側に配置されているので、媒体の記録面側には第2ローラーが存在しない状態が形成される。従って、媒体の記録面が第2ローラーに当接することを確実に回避できる。
尚、本明細書において「媒体の記録面」とは、媒体搬送経路に置かれた媒体において、記録手段と対向する面を言うものとする。また、媒体送り手段によって媒体を送る際の態様は、媒体に直接的に送り力を付与して送る態様、及びアダプターやトレイなどの他の部材に媒体をセットし、このアダプターやトレイに送り力を付与して媒体を送る態様、即ち媒体に対し間接的に送り力を付与する態様、のいずれをも含むものとする。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記媒体搬送経路は、略直線状を成しており、前記媒体搬送経路の経路端には、前記媒体搬送経路を構成して媒体を支持可能な第1ポジションと、前記媒体搬送経路から退避する第2ポジションと、の間を変位可能に設けられた、媒体を支持する媒体支持手段が設けられ、前記媒体支持手段と前記第2ローラーとが係合することにより、前記媒体支持手段が前記第1ポジションをとる際に前記第2ローラーが前記離間ポジションをとり、前記媒体支持手段が前記第2ポジションをとる際に前記第2ローラーが前記近接ポジションをとる構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、媒体支持手段のポジション切り換えに連動して、第2ローラーが変位する構成を備えているので、第2ローラーのポジション切り換えが行われない状態で媒体支持手段を利用した媒体の搬送が行われることを確実に防止できる。
尚、本明細書において媒体支持手段によって媒体を支持する態様は、媒体を直接的に支持する態様のほか、アダプターやトレイなどの他の部材を介して媒体を支持する態様、即ち媒体を間接的に支持する態様の、いずれをも含むものとする。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。図1及び図2は本発明に係る記録装置の一実施形態であるインクジェットプリンター1の、媒体搬送経路の側断面図であり、図1は媒体ガイド10が第2ポジション(非使用状態)にあるときの様子を、図2は媒体ガイド10が第1ポジション(使用可能状態)にあるときの様子を示している。
更に図3及び図4は従来技術に係るインクジェットプリンターの、媒体搬送経路の側断面図であり、図3は媒体ガイド10’が第2ポジション(非使用状態)にあるときの様子を、図4は媒体ガイド10’が第1ポジション(使用可能状態)にあるときの様子を示している。
尚、以下では説明の便宜上、図1〜図4の左右方向を媒体搬送方向と言い、この媒体搬送方向と直交する方向(図1〜図4の紙面表裏方向)を媒体幅方向或いは主走査方向と言うこととする。また、図1〜図4の右方向を媒体搬送経路の下流側と言い、同左方向を媒体搬送経路の上流側と言うこととする。
以下、インクジェットプリンター1の全体構成について概説する。インクジェットプリンター1は、本実施形態ではインクジェット記録ヘッド22が主走査方向に移動しながら記録を行う、所謂シリアル型のインクジェットプリンターである。
インクジェットプリンター1は、記録対象である媒体として、剛性が低く可撓性に富む「普通紙」、剛性はやや高いものの可撓性を有する厚手の「専用紙」、剛性が高い為に可撓性が低いボード紙や光ディスク(当該光ディスクをセットしたトレイ)などの「プレート状体」を搬送可能に構成されている。
この為、インクジェットプリンター1は、本実施形態では3つの媒体搬送経路を有している。具体的には、上記普通紙を給送し搬送するための、湾曲度合いのやや厳しい湾曲経路を含む「第1媒体搬送経路」と、上記専用紙を給送し搬送するための、第1媒体搬送経路よりも緩やかな湾曲経路を含む「第2媒体搬送経路」と、を有している。
また更に、上記プレート状体を給送し搬送するための、略直線状の(即ち湾曲経路を含まない)水平方向に延びる「第3媒体搬送経路」を備えている。以上の第1〜第3媒体搬送経路は、搬送手段15より下流側が共通の媒体搬送経路であり、図1〜図4では第1および第2媒体搬送経路に固有の搬送経路は図示を省略している。
インクジェットプリンター1は、略箱形の形状を成す装置本体(図示省略)の後部に上記普通紙を収容し、そして給送する用紙給送装置(図示省略)を備えており、この用紙給送装置から媒体が給送され搬送される際の経路が、上記第1媒体搬送経路となる。
上記用紙給送装置の後方には、伸縮自在な媒体サポート(図示省略)が設けられており、この媒体サポートからは、特に上述した専用紙などの手差し給送が可能となっている。尚、この媒体サポートから媒体が給送され搬送される際の経路が、上記第2媒体搬送経路となる。
媒体搬送経路の最も下流に配置された符号9で示す構成部材は、記録が行われて排出される媒体(主に、上述した普通紙や専用紙)を受ける排紙スタッカーである。排紙スタッカー9は複数の引き出し部(図示省略)を備えて多段式(本実施形態では、3段)に構成されており、伸縮することで使用状態と収納状態とを切り換えることができるようになっている。
排紙スタッカー9の上方には、プレート状体を搬送する略直線状の搬送経路の経路端に設けられた、媒体支持手段としての媒体ガイド10が設けられている。本実施形態において媒体ガイド10は、媒体を支持する支持面10aがほぼ水平のままで装置前後方向への変位を伴い、支持面10aが第3媒体搬送経路を構成して媒体を支持可能な第1ポジションと、支持面10aが媒体搬送経路から退避する第2ポジションと、の間を変位可能に設けられている。尚、この媒体ガイド10については、後に詳述する。
続いて媒体搬送経路について更に詳説する。図1及び図2において最も上流側に位置する媒体搬送手段である搬送手段15は、搬送駆動ローラー16と搬送従動ローラー17とを備えて構成されている。搬送駆動ローラー16は、図示しないモーターにより回転駆動されるローラーであり、搬送従動ローラー17は、搬送駆動ローラー15との間で媒体をニップして従動回転するローラーである。
本実施形態において搬送駆動ローラー16は、媒体幅方向に長い金属軸の表面に摩擦係数を高める為の高摩擦材が付着されて成り、搬送従動ローラー17は、成形後のローラー表面の摩擦係数が低い樹脂材料により形成され、搬送駆動ローラー16の長さ方向に渡って適宜の間隔で複数配置される。
搬送手段15の下流側近傍には補助ローラー18が設けられており、この補助ローラー18により、媒体の浮き上がりが規制されるようになっている。ここで搬送従動ローラー17と補助ローラー18は、上部案内部材19に回転自在に支持されており、例えば1つの上部案内部材19に対して、搬送従動ローラー17と補助ローラー18とがそれぞれ2つ軸支されている。
上部案内部材19は、揺動軸19aを中心に揺動可能に設けられているとともに、図示を省略する付勢手段(例えば、コイルばね)によって、搬送従動ローラー17が搬送駆動ローラー16に圧接する方向に付勢された状態となっている。
ここで、上部案内部材19は、図示を省略するレリース手段によって搬送従動ローラー17が搬送駆動ローラー16から離間する方向に揺動させられ、そしてその状態が保持される様になっている。これにより、搬送従動ローラー17と補助ローラー18とが媒体搬送経路の上方に退避し、後述するトレイTを、直線状の第3媒体搬送経路に手差しで差し入れることが可能となる。
次いで搬送手段15の下流側には、インクジェット記録ヘッド22と媒体案内部材23とが対向配置されている。インクジェット記録ヘッド22は、キャリッジ21の底部に設けられ、このキャリッジ21は図示しないモーターの動力により主走査方向に往復移動する。また、媒体案内部材23は、媒体を下方から支持することにより、媒体の記録面とインクジェット記録ヘッド22のヘッド面との間の距離(ギャップ)を規定する。
尚、キャリッジ21は図示しないギャップ調整手段により上下方向、即ち上記ギャップが変化する方向に変位可能となっている。これにより、媒体の厚みに拘わらず、媒体の記録面とインクジェット記録ヘッド22のヘッド面との間の距離(ギャップ)を一定に保つことが可能となっている。尚、本実施形態において上記ギャップは、例えばプリンタドライバー上で指定された媒体の情報に基づき、自動で調整される様になっている。
次いでインクジェット記録ヘッド22の下流側には、媒体送り手段として第1媒体排出手段25と、第2媒体排出手段28と、が設けられている。第1媒体排出手段25は、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される「第1ローラー」としての第1排出駆動ローラー26と、当該第1排出駆動ローラー26との間で媒体をニップすることで従動回転する「第2ローラー」としての第1排出従動ローラー27Aと、を備えて構成されている。
また同様に、第2媒体排出手段28は、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される「第1ローラー」としての第2排出駆動ローラー29と、当該第2排出駆動ローラー29との間で媒体をニップすることで従動回転する「第2ローラー」としての第2排出従動ローラー30Aと、を備えて構成されている。そして第1媒体排出手段25と第2媒体排出手段28とにより、記録の行われた媒体、ここでは特に上述した普通紙と専用紙が、排紙スタッカー9に向けて排出される。尚、排紙スタッカー9の上流側に設けられた符号33で示す部材は、排紙スタッカー9とともに排紙受け手段を構成する排紙受け部材である。
尚、第1排出駆動ローラー26及び第2排出駆動ローラー29は、本実施形態ではゴムローラーであり、第1排出従動ローラー27A及び第2排出従動ローラー30Aは、本実施形態では外周に沿って突起(歯)を複数有するギザローラーである。
続いて媒体ガイド10と、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aと、のこれらの関係について説明する。図1は媒体ガイド10が収納状態(非使用状態)、即ち第2ポジションに位置している状態を示しており、この状態では、媒体ガイド10は媒体搬送経路の上方(媒体の記録面側の離れた場所)に位置しており、即ち略直線状の第3媒体搬送経路を構成せずに、同搬送経路から退避している。
そして第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aは、それぞれ対応する第1排出駆動ローラー26および第2排出駆動ローラー29に接触している(第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aの近接ポジション)。
従ってこの状態では、第1媒体排出手段25と第2媒体排出手段28とにより、普通紙や専用紙(図1において符号Pで示す)がニップ可能となり、排出可能となる。また、その排出経路に媒体ガイド10が位置しない状態となる。
次いで図2は媒体ガイド10が使用状態、即ち第1ポジションに位置している状態を示しており、この状態では、媒体ガイド10は略直線状の第3媒体搬送経路を構成し、ガイド面10aが媒体を支持可能な状態となっている。
そしてこの状態では第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aは、略直線状の第3媒体搬送経路の下側に退避し、即ち媒体の記録面に対し反対側の領域に位置している(第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aの離間ポジション)。
尚、図2において符号Tはプレート形状を成すとともに光ディスクDを収容する凹部が形成されたトレイを示しており、媒体の一例としての光ディスクDはトレイTに収容されることで、略直線状の第3媒体搬送経路を搬送されて、記録面(ラベル面)に対し記録が行われる。
尚、ユーザーはトレイTを略直線状の第3媒体搬送経路に差し入れる場合には、当該第3媒体搬送経路の経路端に配置された媒体ガイド10にトレイTを載せ、所定位置まで差し入れる。次いで、ユーザーからの記録実行命令を受けると、インクジェットプリンター1は搬送手段15によりトレイTを記録開始位置まで送り、記録を行う。記録が終了された後、トレイTは搬送手段15により再び下流側へ送られ、媒体ガイド10の上に支持された状態となる。この様に光ディスクDは、トレイTを介して間接的に媒体ガイド10Aに支持され、また同様にトレイTを介して搬送手段15等から間接的に送り力を受け、搬送される。
ここで、符号31Aは第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aを支持する、ローラー支持手段としてのフレームを示しており、そしてフレーム31Aは、媒体ガイド10に一体的に設けられている(媒体ガイド10に固設されている)。
より具体的には、図1に示すように媒体ガイド10が第2ポジションにある状態で、フレーム31は第3媒体搬送経路に面する側(即ち、下側)に設けられており、これによって媒体ガイド10が第2ポジションよりも下側に位置する第1ポジションに変位すると、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aが、媒体の記録面とは反対側である、第3媒体搬送経路の下側に退避する。
尚、媒体ガイド10は、図1に示す第2ポジションと図2に示す第1ポジションとの間を、図示しないガイド手段にガイドされながら変位するよう構成されている。このガイド手段は、図1から図2への変化に示すように、第2ポジションに位置する媒体ガイド10を、装置手前側(同図右側)に案内しつつ下降させるようなガイドを行う。そして媒体ガイド10は、図示を省略する付勢手段の付勢力を受けて、第1、第2の各ポジションが保持されるように構成されている。
以上説明したように、インクジェットプリンター1は、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aが、媒体ガイド10と一体に設けられ、媒体ガイド10が第1ポジションをとる際に相手側のローラー(第1排出駆動ローラー26、第2排出駆動ローラー29)から離間する。
そして媒体ガイド10が第2ポジションをとる際に相手側のローラーに接触する構成を備えているので、媒体ガイド10の変位動作と第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aの変位動作とをリンク機構等により連係させる必要がなく、装置の複雑化およびコストアップを回避することができる。また、それぞれの専用の移動領域を確保する必要もなく、装置の大型化を防止できる。
そして図2から明かなように、媒体ガイド10が利用されてトレイTが搬送されるときは、第1排出従動ローラー27Aおよび第2排出従動ローラー30Aが、第3媒体搬送経路の下側に退避し、即ち媒体(図2の例では光ディスクD)の記録面に対し反対側に位置する。従ってトレイTが媒体ガイド10から浮き上がっても、光ディスクDの記録面に第1排出従動ローラー27A或いは第2排出従動ローラー30Aが当接することがなく、光ディスクDにダメージを与えることが確実に防止される。
尚、図3及び図4を参照しながら、上述した本発明の構成及び作用効果について従来技術と比較する。図3及び図4は従来技術を示すものであり、上述した本発明の実施形態と同一の構成には同一符号を付してある。図3及び図4において符号31’は第1排出従動ローラー27’及び第2排出従動ローラー30’を支持するフレームを示しており、このフレーム31’は媒体ガイド10’とは別体に構成されている。
図3は媒体ガイド10’が第2ポジションにあり、且つ第1排出従動ローラー27’及び第2排出従動ローラー30’が対応する駆動ローラーに接している状態を示している。また図4は媒体ガイド10’が第1ポジションにあり、且つ第1排出従動ローラー27’及び第2排出従動ローラー30’が対応する駆動ローラーから離間している状態を示している。そしてこの状態では、第1排出従動ローラー27’及び第2排出従動ローラー30’は、媒体搬送経路の上側に退避している。
従って図4に示す状態においてトレイTが媒体ガイド10’から浮き上がると、トレイTにセットされた光ディスクDが第1排出従動ローラー27’或いは第2排出従動ローラー30’に当接し、ダメージを与える虞がある。
しかしながら本願発明によれば、上述したように、この様な不具合の発生を防止することができる。
しかしながら本願発明によれば、上述したように、この様な不具合の発生を防止することができる。
以上説明した実施形態は一例であり、種々の変形が可能である。尚、以上説明した本発明の実施形態においては、第1排出従動ローラー27A及び第2排出従動ローラー30Aを支持するフレーム31Aは、媒体ガイド10と一体的に設けられているが、この様に構成されていない場合であっても、第1排出従動ローラー27A及び第2排出従動ローラー30Aが媒体の記録面に対し反対側に離間することによる上記作用効果は得ることができる。
1 インクジェットプリンター、9 排紙スタッカー、10 媒体ガイド、15 搬送手段、16 駆動ローラー、17 従動ローラー、18 補助ローラー、19 上部案内部材、21 キャリッジ、22 インクジェット記録ヘッド、23 媒体案内部材、25 第1媒体排出手段、26 駆動ローラー、27 従動ローラー、28 第2媒体排出手段、29 駆動ローラー、30 従動ローラー、31 従動ローラー支持部材、33 排紙受け部材、D 光ディスク、P 記録用紙、T トレイ
Claims (2)
- 媒体を搬送する媒体搬送経路において媒体に対し記録を行う記録手段と、
前記媒体搬送経路に設けられ、媒体の記録面に対し反対側に設けられた第1ローラー、および媒体の記録面側に設けられた第2ローラーを備えて構成された媒体送り手段と、を備え、
前記第2ローラーは、前記第1ローラーに接触または近接する近接ポジションと、前記第1ローラーから離間する離間ポジションと、の間を変位可能に設けられ、
前記第2ローラーの前記離間ポジションが、媒体の記録面に対し反対側に配置されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記媒体搬送経路は、略直線状を成しており、
前記媒体搬送経路の経路端には、前記媒体搬送経路を構成して媒体を支持可能な第1ポジションと、前記媒体搬送経路から退避する第2ポジションと、の間を変位可能に設けられた、媒体を支持する媒体支持手段が設けられ、
前記媒体支持手段と前記第2ローラーとが係合することにより、前記媒体支持手段が前記第1ポジションをとる際に前記第2ローラーが前記離間ポジションをとり、前記媒体支持手段が前記第2ポジションをとる際に前記第2ローラーが前記近接ポジションをとる構成を備えている、
ことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012049A JP2011148215A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012049A JP2011148215A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011148215A true JP2011148215A (ja) | 2011-08-04 |
Family
ID=44535671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010012049A Pending JP2011148215A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011148215A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015166172A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-24 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
-
2010
- 2010-01-22 JP JP2010012049A patent/JP2011148215A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015166172A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-24 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4985434B2 (ja) | デカール機構 | |
JP5292834B2 (ja) | デカール機構 | |
JP2009179414A (ja) | プリント装置 | |
JP2009179415A (ja) | ペーパー排出機構 | |
JP2009179417A (ja) | デカール機構 | |
JP6440473B2 (ja) | プリント装置、トレイ、および搬送装置 | |
JP2011156736A (ja) | 画像記録装置 | |
JP2016064888A (ja) | 搬送装置及びインクジェット記録装置 | |
JP2010000694A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2011148215A (ja) | 記録装置 | |
JP2011116505A (ja) | シート材給送装置および画像形成装置 | |
JP2009249162A (ja) | 搬送装置、及び画像記録装置 | |
JP6229449B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2017189946A (ja) | プリンター | |
JP2011148610A (ja) | 記録装置 | |
JP2015110460A (ja) | シート搬送装置及び画像記録装置 | |
JP6020792B2 (ja) | 記録装置 | |
JP6446947B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP5585049B2 (ja) | プリンタ | |
JP2011057355A (ja) | 搬送装置及び搬送方法 | |
JP5983916B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2007176017A (ja) | 搬送機構及びそれを備えた記録装置 | |
JP5741805B2 (ja) | 記録装置 | |
JP5761488B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2011157191A (ja) | 記録装置 |