JP2011140791A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1のブームと第2のブームとの関節部の角度を安定した状態に保持でき、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度保持を解除した際には、第2のブームを第1のブームに対して速やかに回動できる建設機械を提供する。
【解決手段】第2のブームの腹側にピストンロッドの先端を連結し、第1のブームの腹側に基端部を連結した第1のポジショニングシリンダと、第2のブームの背側にピストンロッドの先端を連結し、第1のブームの背側に基端部を連結した第2のポジショニングシリンダと、第2のポジショニングシリンダのボトム側室と第1のポジショニングシリンダのピストンロッド側室との連通閉止を切換える第1のオンオフ弁と、第2のポジショニングシリンダのボトム側室と作動油タンクとの連通閉止を切換える第2のオンオフ弁と、作業機,アームのクラウド操作に応働して、第1,第2のオンオフ弁に切換指令を出力する操作手段とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多関節構造のフロント作業機を備えた建設機械に係り、更に詳しくは、フロント作業機を構成するブームがセパレートタイプの多関節構造のフロント作業機を備えた建設機械に関するものである。
フロント作業機におけるブームを第1のブームと第2のブームとで構成したセパレートタイプの多関節構造のフロント作業機を備えた建設機械において、フロント作業機の先端にはバケット等の作業機が設けられており、この作業機をダンピング(掘削)動作、又はリフト動作させた場合にも、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度を安定した状態に保持するために、第1のブームと第2のブームとの腹側間に第1のポジショニングシリンダを、第1のブームの背側と第2のブームの基端側端部に第2のポジショニングシリンダを設け、第1のポジショニングシリンダのボトム側室を第2のポジショニングシリンダのピストンロッド側室に連通可能にし、また、第1のポジショニングシリンダのピストンロッド側室を第2のポジショニングシリンダのボトム側室に連通可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−220851号公報
上述した従来技術においては、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度を安定した状態に保持することはできるが、第1のブームに対して、第2のブームを回動させる場合、油圧ポンプから供給される圧油は、方向切換弁の操作によって、第1のポジショニングシリンダのピストンロッド側室と第2のポジショニングシリンダのボトム側室、又は第1のポジショニングシリンダのボトム側室と第2のポジショニングシリンダのピストンロッド側室に分流して供給される。
この際、第1のポジショニングシリンダと第2のポジショニングシリンダとの戻り油は、合流して配管内を通り、方向切換弁を介して作動油タンクに排出される。このため、戻り油は配管系で管路抵抗を受けるので、第2のブームを第1のブームに対して回動させる場合、第2のブームの回動動作が遅くなり、オペレータはもどかしさを感じるとともに、作業性が低下する等の問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度を安定した状態に保持することができるとともに、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度保持を解除した場合には、第2のブームを第1のブームに対して速やかに回動させることができる建設機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、ブームを屈曲可能な第1のブームと第2のブームとで構成し、前記第2のブームの先端側にアームを回動可能に装設し、前記アームの先端側に作業機を回動可能に装設した多関節構造のフロント作業機を備えた建設機械において、前記第2のブームの腹側にピストンロッドの先端を連結し、前記第1のブームの腹側に基端部を連結した第1のポジショニングシリンダと、前記第2のブームの背側にピストンロッドの先端を連結し、前記第1のブームの背側に基端部を連結した第2のポジショニングシリンダと、前記第1のポジショニングシリンダのピストンロッド側室に連結した第1の管路と、前記第1のポジショニングシリンダのボトム側室に連結した第2の管路と、前記第1及び第2の管路と連結し、連通先を油圧ポンプ,作動油タンク又は閉止に切換える切換弁と、前記第1の管路と前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室とを連通する第3の管路と、前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室を前記作動油タンクに連通する第4の管路と、前記第2のポジショニングシリンダのピストンロッド側室を前記作動油タンクに連通する第5の管路と、前記第3の管路上に設けられ、通常時、管路閉止位置に保持されている第1のオンオフ弁と、前記第4の管路上に設けられ、通常時、管路連通位置に保持されている第2のオンオフ弁と、前記作業機及び前記アームの少なくとも一方のクラウド操作に応働して、前記第1のオンオフ弁に管路連通位置への切換指令と、前記第2のオンオフ弁に前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室と前記作動油タンクとの連通を遮断する管路閉止位置への切換指令を出力する操作手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記操作手段によって操作される前記第1のオンオフ弁は、付勢ばねと前記第1のポジションシリンダ操作用のパイロット圧油の一部とによって、通常時、管路閉止位置に保持され、前記第2のオンオフ弁は、付勢ばねと前記第1のポジションシリンダ操作用のパイロット圧油の一部とによって、通常時、管路連通位置に保持されていることを特徴とする。
更に、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記操作手段は、前記第1及び第2のオンオフ弁のパイロット操作部に、パイロット圧油を供給遮断する開閉弁と、前記開閉弁の電磁式操作部に接続する操作スイッチとを備えたことを特徴とする。
また、第4の発明は、第2の発明において、前記開閉弁には、前記作業機及び前記アームのクラウド操作のためのパイロット圧油の一部が管路及びシャトル弁を介して供給されることを特徴する。
更に、第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記操作スイッチは、前記建設機械の運転室内に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2のポジショニングシリンダの協働により、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度を安定した状態に保持することができるので、フロント作業機の先端に設けた作業機による重掘削作業が可能になるとともに、第1のブームと第2のブームとの関節部の角度保持を解除した場合には、第2のポジショニングシリンダがフリー状態になり、第1のポジショニングシリンダによって、第2のブームを第1のブームに対して、速やかに回動させることができるので、多関節構造のフロント作業機の動作速度が向上し、作業性を更に改善することができる。
本発明の建設機械の一実施の形態を示す側面図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例を示す油圧回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例において、保持スイッチをオフし、アームクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例において、保持スイッチをオンし、アームクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例において、保持スイッチをオフし、バケットクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例において、保持スイッチをオンし、バケットクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成する油圧回路の一例において、保持スイッチをオンし、アームクラウド操作又はバケットクラウド操作を行い、かつ第2のブームのダンプ操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。
以下、本発明の建設機械の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1及び図2は本発明の建設機械の一実施の形態を示すもので、図1は本発明の建設機械の一実施の形態を示す側面図、図2は本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路の一例を示す油圧回路図である。
図1において、1は建設機械における履帯式の走行体、2は走行体1上に旋回可能に設けた旋回体、3は旋回体2の前部左側に設けた運転室、4は旋回体2前部に装設した多関節構造のフロント作業機である。
フロント作業機4は、多関節構造であり、基端部を旋回体2に連結ピン(図示ぜず)を介して俯仰動可能に設けた第1のブーム5aと第1のブーム5aの先端部に連結ピン6を介して上下方向に回動可能に設けた第2のブーム5bとからなるブーム5と、第2のブーム5bの先端部に連結ピン7を介して上下方向に回動可能に設けたアーム8と、アーム8の先端側に連結ピン9を介して回動可能に設けた作業機としての掘削バケット10とを備えている。
旋回体2と第1ブーム5aとの間には、基端部を旋回体に、ピストンロッド11Xの先端を第1のブーム5aの側面に連結したブーム操作用シリンダ11が設けられている。第1のブーム5aと第の2ブーム5bの腹側には、基端部を第1のブーム5aの腹側に、ピストンロッド12Xの先端を第2のブーム5bの腹側に連結した第1のポジショニングシリンダ12が設けられている。第1のブーム5aと第2のブーム5bの背側には、基端部を第1のブーム5aの背側に、ピストンロッド13Xの先端を第2のブーム5bの背側に設けたブラケット14に連結した第2のポジショニングシリンダ13が設けられている。
また、第2のブーム5bの背側とアーム8との間には、基端部をブラケット14に、ピストンロッド15Xをアーム8の基端部に連結したアーム操作用シリンダ15が設けられている。更に、アーム8と掘削バケット10との間には、基端部をアーム8の背側に、ピストンロッド16Xをリンク17を介して掘削バケット10に連結したバケット操作用シリンダ16が設けられている。
上述した第1のポジショニングシリンダ12及び第2のポジショニングシリンダ13は、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの間の角度を維持する機能を発揮する。また、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度維持を解除した場合、第1のポジショニングシリンダ12は、その伸長、縮小により第2のブーム5bを第1のブーム5aに対して回動操作する。その際、第2のポジショニングシリンダ13は、第1のポジショニングシリンダ12による第2のブーム5bの回動を許容するように、フリー状態に制御される。
次に、上述した多関節構造のフロント作業機を操作する油圧回路の一例を、図2を用いて説明する。この図2において、図1と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2に示す油圧回路は、上記構成の建設機械に設けられるものであり、第1及び第2の油圧ポンプ18,19と、1つのパイロット油圧ポンプ20と、第1及び第2の油圧ポンプ18,19から吐出される圧油が供給され、第2のブーム5b,アーム8,及びバケット10をそれぞれ駆動する第1のポジショニングシリンダ12,アーム操作用シリンダ15,及びバケット操作用シリンダ16と、第1及び第2の油圧ポンプ18,19からこれらシリンダ12,15,16に供給される圧油の方向及び流量を制御する3個の方向切換弁22〜24と、作動油タンク21とを有している。
また、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を保持する第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bが、後述する第1のオンオフ弁25を介して第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド側室12aと接続されている。なお、第2のポジショニングシリンダ13は、後述する電磁駆動式開閉弁27の動作により制御される第1のオンオフ弁25,第2のオンオフ弁26,及びリリーフ弁28により、駆動制御される。
方向切換弁22〜24は、いずれもセンタバイパス型の切換弁であり、第2のブーム用方向切換弁22は、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド側室12aと第1のオンオフ弁25、及び第1のポジショニングシリンダ12のボトム側室12bとにそれぞれ第1の管路40と第2の管路41を介して接続され、アーム用方向切換弁23は、アーム操作用シリンダ15のピストンロッド側室とボトム側室とに管路を介して接続され、バケット用方向切換弁24はバケット操作用シリンダ16のピストンロッド側室とボトム側室とに管路を介して接続されている。また、第1及び第2の管路40,41には、管路の圧力が規定値以上になったときに連通するリリーフ弁40a,41aがそれぞれ設けられており、第1のポジショニングシリンダ12の各室にかかる最大圧力を規定している。なお、同様に、各方向切換弁23,24と各シリンダ15,16とを接続する管路には、その管路の圧力が規定値以上になったときに連通するリリーフ弁がそれぞれ設けられており、各シリンダ15,16の油室にかかる最大圧力を規定している。
第1及び第2の油圧ポンプ18,19は、図示しない共通の原動機でそれぞれ駆動される可変容量型ポンプであり、第2のブーム用方向切換弁22への圧油を吐出する第1の油圧ポンプ18と、アーム用方向切換弁23とバケット用方向切換弁24とに圧油を吐出する第2油圧ポンプ19とから構成されている。また、第1及び第2の油圧ポンプ18,19の吐出管路には、その吐出管路の圧力が規定値以上になったときに連通するリリーフ弁18a,19aがそれぞれ設けられており、第1及び第2の油圧ポンプ18,19の最大吐出圧を規定するようになっている。
また、図2に示す油圧回路は、さらに、被駆動部材である第2のブーム5b、アーム8、バケット10の動作を指示するために各シリンダ12,15,16それぞれに対応して設けられた操作手段として、第2のブーム用操作レバー装置30,アーム用操作レバー装置31,及びバケット用操作レバー装置32を備えている。操作レバー装置31〜32は、パイロット圧により対応する方向切換弁22〜24をそれぞれ駆動して切り換える油圧パイロット方式であり、それぞれオペレータにより操作される操作レバー301〜321と、操作レバー301〜321の操作量と操作方向に応じたパイロット圧を生成する一対の減圧弁30a,30b〜32a,32bとにより構成されている。
一対の減圧弁30a,30b〜32a,32bの一次ポート側は、パイロット油圧ポンプ20にそれぞれ接続されている。また、二次ポート側については、第2のブーム用操作レバー装置30のクラウド側の減圧弁30aは、パイロットライン50を介して第2のブーム用方向切換弁22の一方の駆動部に接続され、ダンプ側の減圧弁30bは、パイロットライン51を介して第2のブーム用方向切換弁22の他方の駆動部に接続されている。同様に、アーム用操作レバー装置31のクラウド側の減圧弁31aは、パイロットライン52を介してアーム用方向切換弁23の一方の駆動部に接続され、ダンプ側の減圧弁31bは、パイロットライン53を介してアーム用方向切換弁23の他方の駆動部に接続されている。さらに、バケット用操作レバー装置32のクラウド側の減圧弁32aは、パイロットライン54を介してバケット用方向切換弁24の一方の駆動部に接続され、ダンプ側の減圧弁32bは、パイロットライン55を介してバケット用方向切換弁24の他方の駆動部に接続されている。
また、第2のブーム用操作レバー装置30のクラウド側のパイロットライン50の中間部をその一入力端に接続し、ダンプ側のパイロットライン51の中間部をその他入力端に接続した第1のシャトル弁60と、アーム用操作レバー装置31のクラウド側のパイロットライン52の中間部をその一入力端に接続し、バケット用操作レバー装置32のクラウド側のパイロットライン54の中間部をその他入力端に接続した第2のシャトル弁61とが後述する第2のポジショニングシリンダ13用の油圧回路として設けられている。
上述した構成により、操作レバー装置30〜32からの操作信号によって、対応する方向切換弁22〜24が切換えられ、第1及び第2の油圧ポンプ18,19から対応する油圧シリンダ12,15,16に供給される圧油の方向及び流量を制御するようになっている。
次に、第2のポジショニングシリンダ13を駆動する油圧回路を詳細に説明する。
第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド側室12aに供給された圧油は、第1の管路40に連通する第3の管路42に設けた2ポート位置型の第1のオンオフ弁25と第1の管路40とを介して第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bに供給される。第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bの圧油は、作動油タンク21に連通する第4の管路43に設けた2ポート位置型の第2のオンオフ弁26を介して作動油タンク21に排出される。第4の管路43には、管路43の圧力が規定値以上になったときに連通するリリーフ弁28が設けられており、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bの最大圧力を規定するようになっている。また、第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド側室13aは、第5の管路44を介して作動油タンク21と連通している。
また、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を保持するために、被駆動部材である第2のブーム5bの動作を保持する操作手段を構成する要素の1つとして、操作スイッチとしての保持スイッチ29を備えている。保持スイッチ29は、2ポート位置型の電磁駆動式開閉弁27の電磁式操作部へ電気信号を印加/遮断するものであって、運転室3に配置されていて、オペレータにより操作される。
電磁駆動式開閉弁27において、入力側のポートは、パイロットライン70を介して第2のシャトル弁61の出力側と接続されていて、出力側のポートは、パイロットライン71を介して第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の一方の駆動部にそれぞれ接続されている。また、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の他方の駆動部は、パイロットライン72を介して第1のシャトル弁60の出力側と接続されている。また、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の他方側の駆動部にバネ部材25a,26aが配設されていて、付勢されたバネ部材により、通常状態では他方側のポートが選択されている。この結果、図2に示すように、第1のオンオフ弁25は通常管路閉止位置にポートが保持されていて、第2のオンオフ弁26は通常管路連通位置にポートが保持されている。
第2のシャトル弁61から出力されたパイロット圧油は、電磁駆動式開閉弁27とパイロットライン71とを介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の一方の駆動部にそれぞれ供給され、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26のポートを一方側に切り換え、第1のシャトル弁60から出力されたパイロット圧油は、パイロットライン72を介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の他方の駆動部にそれぞれ供給され、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26のポートを他方側に切り換える。
なお、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26において、一方側の駆動部と他方側の駆動部とに同時にパイロット圧油が供給された場合には、バネ部材25a,26aが配設されている他方側の駆動部が優先されて、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26のポートを他方側に切り換える。
上記構成における、第1のポジショニングシリンダ12、アーム操作用シリンダ15、バケット操作用シリンダ16、第2のポジショニングシリンダ13に係る動作及びその作用を、(1)保持スイッチ29をオフし、アームクラウド操作を行う場合、(2)保持スイッチ29をオンし、アームクラウド操作を行う場合、(3)保持スイッチ29をオフし、バケットクラウド操作を行う場合、(4)保持スイッチ29をオンし、バケットクラウド操作を行う場合、(5)保持スイッチ29をオンし、アームクラウド操作又はバケットクラウド操作を行い、かつ第2のブームのダンプ操作を行う場合、の順で以下説明する。
(1)保持スイッチ29をオフし、アームクラウド操作を行う場合
図3は、本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路において、保持スイッチ29をオフし、アームクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。図3において、図1乃至図2と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、アーム操作用シリンダ15側の動作を説明する。アーム用操作レバー装置31の操作レバー311をクラウド操作すると、アームクラウド側の減圧弁31aがパイロット油圧ポンプ20から一次ポート側に供給されるパイロット圧油をアームクラウド側のパイロットライン52へ供給する。このパイロットライン52のパイロット圧が立ち、このパイロットライン52に接続されたアーム用方向切換弁23の駆動部、および、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロット圧油が導かれてアーム用方向切換弁23が中立側からクラウド側に切り換えられ、第2の油圧ポンプ19の圧油がアーム用方向切換弁23を介してアーム操作用シリンダ15のボトム側油室に流入する。このとき、ロッド側油室からの戻り油はこの油室に接続されているアーム用方向切換弁23のクラウド側切換位置を介して作動油タンク21へ排出される。これによって、アーム8がクラウド動作する。
次に、第2のポジショニングシリンダ13側の動作を説明する。上述したように、アーム用操作レバー装置31の操作レバー311のクラウド操作により、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロットライン52を介してパイロット圧油が供給され、第2のシャトル弁61の出力側からパイロットライン70を介して電磁駆動式開閉弁27の入力端にパイロット圧油が供給されている。
保持スイッチ29がオフのため、パイロットライン70と接続する電磁駆動式開閉弁27のポートは閉止の状態となり、出力側のパイロットライン71にパイロット圧油は供給されない。この結果、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の駆動部にパイロット圧油が供給されず、これらのオンオフ弁25,26のポートは変化しない。
したがって、図3に示すように、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bとロッド側室13aは、第2のオンオフ弁26と第4の管路43及び第5の管路44とを介して連通していて、ピストンロッド13Xは伸縮自在の状態となっている。一方、第1のオンオフ弁25のポートは閉止の状態となり、第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aの圧油は第2のポジショニングシリンダ13のボトム室側室13bとは連通しない。
この状態において、例えば、アームクラウドしながら重掘削作業をした場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向(図3の矢印で示す方向)と第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向(図3の矢印で示す方向)に外力が作用する。上述したように第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xは伸縮自在の状態となっている。一方、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xが伸長方向に外力を受けると、ロッド側室12aの室内と第1の管路40内の圧油の圧力が上昇する。リリーフ弁40aの設定圧力以上に上昇した場合には、リリーフ弁40aが連通して作動油タンク21に圧油を排出する。したがって、このような場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの外力による伸びを適切に防止することはできない。ただし、重掘削作業のように、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態で保持する必要がある作業以外でアームクラウド作業する場合には、問題とはならない。
(2)保持スイッチ29をオンし、アームクラウド操作を行う場合
図4は、本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路において、保持スイッチ29をオンし、アームクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。図4において、図1乃至図3と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、アーム操作用シリンダ15側の動作は、上述した(1)の場合と同じである。
次に、第2のポジショニングシリンダ13側の動作を説明する。上述したように、アーム用操作レバー装置31の操作レバー311のクラウド操作により、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロットライン52を介してパイロット圧油が供給され、第2のシャトル弁61の出力側からパイロットライン70を介して電磁駆動式開閉弁27の入力端にパイロット圧油が供給されている。
ここで、保持スイッチ29をオンすると、電磁駆動式開閉弁27の電磁式操作部へ電気信号が印加され、パイロットライン70と接続する電磁駆動式開閉弁27のポートが連通の状態となり、出力側のパイロットライン71を介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の駆動部にパイロット圧油が供給される。この結果、これらのオンオフ弁25,26のポートが切り換る。
まず、第1のオンオフ弁25のポートが、閉止状態から連通状態に切り換り、第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aの圧油が、第1の管路40,第3の管路42,及び第1のオンオフ弁25を介して第2のポジショニングシリンダ13のボトム室側室13bに供給される。一方、第2のオンオフ弁26のポートは、連通状態から閉止状態に切り換り、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13b及び第4の管路43は、閉止状態となる。リリーフ弁28で規定される最大圧まで、第2のポジショニングシリンダ13はピストンロッド13Xを縮小する方向の外力に耐えうることになる。
この状態において、例えば、アームクラウドしながら重掘削作業をした場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向と第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向に外力が作用する。第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aと第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bとが連通しているので、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向に外力が働くと、ロッド側室12aの圧油が第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bに供給される。第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bに圧油が供給されることにより、第2のポジショニングシリンダ13は、第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向の外力に十分対抗することができる。
したがって、このような場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの外力による伸びを適切に防止することができる。この結果、重掘削作業のように、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態で保持する必要がある作業において、アームクラウド作業しても、適切な作業を継続実施することができる。
(3)保持スイッチ29をオフし、バケットクラウド操作を行う場合
図5は、本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路において、保持スイッチ29をオフし、バケットクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。図5において、図1乃至図4と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、バケット操作用シリンダ16側の動作を説明する。バケット用操作レバー装置32の操作レバー321をクラウド操作すると、バケットクラウド側の減圧弁32aがパイロット油圧ポンプ20から一次ポート側に供給されるパイロット圧油をバケットクラウド側のパイロットライン54へ供給する。このパイロットライン54のパイロット圧が立ち、このパイロットライン54に接続されたバケット用方向切換弁24の駆動部、および、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロット圧油が導かれてバケット用方向切換弁24が中立側からクラウド側に切り換えられ、主油圧ポンプ19の圧油がバケット用方向切換弁24を介してバケット操作用シリンダ16のボトム側油室に流入する。このとき、ロッド側油室からの戻り油はこの油室に接続されているバケット用方向切換弁24のクラウド側切換位置を介して作動油タンク21へ排出される。これによって、バケット10がクラウド動作する。
次に、第2のポジショニングシリンダ13側の動作を説明する。上述したように、バケット用操作レバー装置32の操作レバー321のクラウド操作により、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロットライン54を介してパイロット圧油が供給され、第2のシャトル弁61の出力側からパイロットライン70を介して電磁駆動式開閉弁27の入力端にパイロット圧油が供給されている。
保持スイッチ29がオフのため、パイロットライン70と接続する電磁駆動式開閉弁27のポートは閉止の状態となり、出力側のパイロットライン71にパイロット圧油は供給されない。この結果、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の駆動部にパイロット圧油が供給されず、これらのオンオフ弁25,26のポートは変化しない。
したがって、図5に示すように、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bとロッド側室13aは、第2のオンオフ弁26と第4の管路43及び第5の管路44を介して連通していて、ピストンロッド13Xは伸縮自在の状態となっている。一方、第1のオンオフ弁25のポートは閉止の状態となり、第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aの圧油は第2のポジショニングシリンダ13のボトム室側室13bとは連通しない。
この状態において、例えば、バケットクラウドしながら重掘削作業をした場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向(図5の矢印で示す方向)と第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向(図5の矢印で示す方向)に外力が作用する。上述したように第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xは伸縮自在の状態となっている。一方、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xが伸長する方向に外力を受けると、ロッド側室12aの室内と第1の管路40内の圧油の圧力が上昇する。リリーフ弁40aの設定圧力以上に上昇した場合には、リリーフ弁40aが連通して作動油タンク21に圧油を排出する。したがって、このような場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの外力による伸びを適切に防止することはできない。ただし、重掘削作業のように、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態で保持する必要がある作業以外でバケットクラウド作業する場合には、問題とはならない。
(4)保持スイッチ29をオンし、バケットクラウド操作を行う場合
図6は、本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路において、保持スイッチ29をオンし、バケットクラウド操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。図6において、図1乃至図5と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、バケット操作用シリンダ16側の動作は、上述した(3)の場合と同じである。
次に、第2のポジショニングシリンダ13側の動作を説明する。上述したように、バケット用操作レバー装置32の操作レバー321のクラウド操作により、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロットライン54を介してパイロット圧油が供給され、第2のシャトル弁61の出力側からパイロットライン70を介して電磁駆動式開閉弁27の入力端にパイロット圧油が供給されている。
ここで、保持スイッチ29をオンすると、電磁駆動式開閉弁27の電磁式操作部へ電気信号が印加され、パイロットライン70と接続する電磁駆動式開閉弁27のポートが連通の状態となり、出力側のパイロットライン71を介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の駆動部にパイロット圧油が供給される。この結果、これらのオンオフ弁25,26のポートが切り換る。
まず、第1のオンオフ弁25のポートが、閉止状態から連通状態に切り換り、第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aの圧油が、第1の管路40,第3の管路42,及び第1のオンオフ弁25を介して第2のポジショニングシリンダ13のボトム室側室13bに供給される。一方、第2のオンオフ弁26のポートは、連通状態から閉止状態に切り換り、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13b及び第4の管路43は、閉止状態となる。リリーフ弁28で規定される最大圧まで、第2のポジショニングシリンダ13はピストンロッド13Xを縮小する方向の外力に耐えうることになる。
この状態において、例えば、バケットクラウドしながら重掘削作業をした場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向と第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向に外力が作用する。第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aと第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bが連通しているので、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xを伸長する方向に外力が働くと、ロッド側室12aの圧油が第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bに供給される。第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bに圧油が供給されることにより、第2のポジショニングシリンダ13は、第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを縮小する方向の外力に十分対抗することができる。したがって、このような場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの外力による伸びを適切に防止することができる。この結果、重掘削作業のように、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態で保持する必要がある作業において、バケットクラウド作業しても、適切な作業を継続実施することができる。
(5)保持スイッチ29をオンし、アームクラウド操作又はバケットクラウド操作を行い、かつアッパブームダンプ操作を行う場合
図7は、本発明の油圧ショベルの一実施の形態を構成する油圧回路において、保持スイッチをオンし、アームクラウド操作又はバケットクラウド操作を行い、かつ第2のブームのダンプ操作を行う場合の動作及び作用を説明する油圧回路図である。図7において、図1乃至図6と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、アーム操作用シリンダ15側又はバケット操作用シリンダ16側の動作は、上述した(1)又は(3)の場合と同じである。
次に、第1のポジショニングシリンダ12側の動作を説明する。第2のブーム用操作レバー装置30の操作レバー301をダンプ操作すると、第2のブームダンプ側の減圧弁30bがパイロット油圧ポンプ20から一次ポート側に供給されるパイロット圧油を第2のブームダンプ側のパイロットライン51へ供給する。このパイロットライン51のパイロット圧が立ち、このパイロットライン51に接続された第2のブーム用方向切換弁22の駆動部、および、第1のシャトル弁60の一入力端にパイロット圧油が導かれて第2のブーム用方向切換弁22が中立側からダンプ側に切り換えられ、第1の油圧ポンプ18の圧油が第2のブーム用方向切換弁22を介して第1のポジショニングシリンダ12のボトム側油室12bに流入する。このとき、ロッド側油室12aからの戻り油はこの油室に接続されている第2のブーム用方向切換弁22のダンプ側切換位置を介して作動油タンク21へ排出される。これによって、第2のブーム5bがダンプ動作する。
次に、第2のポジショニングシリンダ13側の動作を説明する。上述したように、アーム用操作レバー装置31の操作レバー311のクラウド操作、又はバケット用操作レバー装置32の操作レバー321のクラウド操作により、第2のシャトル弁61の一入力端にパイロットライン52または54を介してパイロット圧油が供給され、第2のシャトル弁61の出力側からパイロットライン70を介して電磁駆動式開閉弁27の入力端にパイロット圧油が供給されている。
ここで、保持スイッチ29をオンすると、電磁駆動式開閉弁27の電磁式操作部へ電気信号が印加され、パイロットライン70と接続する電磁駆動式開閉弁27のポートが連通の状態となり、出力側のパイロットライン71を介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の一方側の駆動部にパイロット圧油が供給される。
一方、アッパブーム用操作レバー装置30の操作レバー301のダンプ操作により、第1のシャトル弁60の一入力端にパイロットライン51を介してパイロット圧油が供給され、第1のシャトル弁60の出力側からパイロットライン72を介して、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の他方側の駆動部にパイロット圧油が供給される。このように、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26の一方側の駆動部と他方側の駆動部とに同時にパイロット圧油が供給された場合には、バネ部材25a,26aが配設されている他方側の駆動部が優先されて、第1のオンオフ弁25及び第2のオンオフ弁26のポートを他方側に切り換える。
したがって、図7に示すように、第2のポジショニングシリンダ13のボトム側室13bとロッド側室13aは、第2のオンオフ弁26と第4の管路43及び第5の管路44とを介して連通していて、ピストンロッド13Xは伸縮自在の状態となっている。一方、第1のオンオフ弁25のポートは閉止の状態となり、第1のポジショニングシリンダ12のロッド側室12aの圧油は第2のポジショニングシリンダ13のボトム室側室13bとは連通しない。
このように、例えば、保持スイッチ29をオンしてアームクラウド又はバケットクラウドしながら重掘削作業をしている場合であっても、オペレータが第2のブーム5bの操作を希望する場合には、第2のポジショニングシリンダ13のピストンロッド13Xを伸縮自在の状態として、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの伸縮を可能とすることが望まれる。したがって、このような場合には、第1のポジショニングシリンダ12のピストンロッド12Xの外力による伸びを適切に防止することはできないが、重掘削作業のように、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態で保持する必要がある作業以外でアームクラウド又はバケットクラウド作業する場合には、問題とはならない。
上述した本発明の建設機械の一実施の形態によれば、第1及び第2のポジショニングシリンダ12,13の協働により、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度を安定した状態に保持するこができるので、フロント作業機4の先端に設けた作業機10による重掘削作業が可能になるとともに、第1のブーム5aと第2のブーム5bとの関節部の角度保持を解除した場合には、第2のポジショニングシリンダ13がフリー状態になり、第1のポジショニングシリンダ12によって、第2のブーム5aを第1のブーム5bに対して、速やかに回動させることができるので、多関節構造のフロント作業機4の動作速度が向上し、作業性を更に改善することができる。
また、本発明の建設機械の一実施の形態によれば、第2のポジショニングシリンダ13が第1のポジショニングシリンダ12の伸びを防止するので、ポジションシリンダ12を太くする必要がない。この結果、第2のブーム5bの操作速度を速くすることができ、操作性が向上する。
また、本発明の建設機械の一実施の形態によれば、第2のポジショニングシリンダ13が保持力を発生させるのは、所定の条件が成立したときのみなので、第2のブーム5bにかかる応力疲労を軽減させることができ、第2のブーム5bの耐久性や安全性を向上させることができる。
1 走行体
2 旋回体
3 運転室
4 フロント作業機
5 ブーム
5a 第1のブーム
5b 第2のブーム
8 アーム
10 掘削バケット
11 ブーム操作用シリンダ
12 第1のポジショニングシリンダ
13 第2のポジショニングシリンダ
15 アーム操作用シリンダ
16 バケット操作用シリンダ
18 第1の油圧ポンプ
19 第2の油圧ポンプ
20 パイロット油圧ポンプ
21 作動油タンク
22 第2のブーム用方向切換弁
23 アーム用方向切換弁
24 バケット用方向切換弁
25 第1のオンオフ弁
26 第2のオンオフ弁
27 電磁駆動式開閉弁
28 リリーフ弁
29 保持スイッチ
30 第2のブーム用操作レバー装置
31 アーム用操作レバー装置
32 バケット用操作レバー装置
40 第1の管路
41 第2の管路
42 第3の管路
60 第1のシャトル弁
61 第2のシャトル弁

Claims (5)

  1. ブームを屈曲可能な第1のブームと第2のブームとで構成し、前記第2のブームの先端側にアームを回動可能に装設し、前記アームの先端側に作業機を回動可能に装設した多関節構造のフロント作業機を備えた建設機械において、
    前記第2のブームの腹側にピストンロッドの先端を連結し、前記第1のブームの腹側に基端部を連結した第1のポジショニングシリンダと、
    前記第2のブームの背側にピストンロッドの先端を連結し、前記第1のブームの背側に基端部を連結した第2のポジショニングシリンダと、
    前記第1のポジショニングシリンダのピストンロッド側室に連結した第1の管路と、
    前記第1のポジショニングシリンダのボトム側室に連結した第2の管路と、
    前記第1及び第2の管路と連結し、連通先を油圧ポンプ,作動油タンク又は閉止に切換える切換弁と、
    前記第1の管路と前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室とを連通する第3の管路と、
    前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室を前記作動油タンクに連通する第4の管路と、
    前記第2のポジショニングシリンダのピストンロッド側室を前記作動油タンクに連通する第5の管路と、
    前記第3の管路上に設けられ、通常時、管路閉止位置に保持されている第1のオンオフ弁と、
    前記第4の管路上に設けられ、通常時、管路連通位置に保持されている第2のオンオフ弁と、
    前記作業機及び前記アームの少なくとも一方のクラウド操作に応働して、前記第1のオンオフ弁に管路連通位置への切換指令と、前記第2のオンオフ弁に前記第2のポジショニングシリンダのボトム側室と前記作動油タンクとの連通を遮断する管路閉止位置への切換指令を出力する操作手段とを備えた
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において
    前記操作手段によって操作される前記第1のオンオフ弁は、付勢ばねと前記第1のポジションシリンダ操作用のパイロット圧油の一部とによって、通常時、管路閉止位置に保持され、前記第2のオンオフ弁は、付勢ばねと前記第1のポジションシリンダ操作用のパイロット圧油の一部とによって、通常時、管路連通位置に保持されている
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械において、
    前記操作手段は、前記第1及び第2のオンオフ弁のパイロット操作部に、パイロット圧油を供給遮断する開閉弁と、前記開閉弁の電磁式操作部に接続する操作スイッチとを備えた
    ことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記開閉弁には、前記作業機及び前記アームのクラウド操作のためのパイロット圧油の一部が管路及びシャトル弁を介して供給される
    ことを特徴する建設機械。
  5. 請求項3又は4に記載の建設機械において、
    前記操作スイッチは、前記建設機械の運転室内に配置した
    ことを特徴とする建設機械。
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