JP2011136307A - パターン描画装置及びパターン描画方法 - Google Patents

パターン描画装置及びパターン描画方法 Download PDF

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直子 山本
Tomoyoshi Yoshioka
智良 吉岡
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Abstract

【課題】駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する以外の方法にて、パターンの膜厚を簡易に一定にし得るパターン描画装置及びパターン描画方法を提供する。
【解決手段】インクジェット描画装置は、複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行う。予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出部41と、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御すると吐出回数制御部42とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のノズルを使用して液滴を吐出してパターンの描画を行うパターン描画装置及びパターン描画方法に関するものであり、詳細には、各ノズルの液滴量補正技術に関する。
インクジェットプリンタ等のパターン描画装置においては、複数のノズルから液滴を吐出する吐出ヘッドにより記録媒体に描画を行うが、一般に、ノズル間誤差、環境温度の変化や吐出手段の劣化等により、吐出ヘッドの各ノズルから吐出される液滴の量が変化する。
例えば、画像の記録を行う場合、色むらのない画像を得るには、複数の吐出口から吐出される液滴量を所望の値に保持する必要がある。
そこで、このような問題を解決するものとして、例えば特許文献1に開示されたインクジェット装置では、ヘッド間の吐出インクのばらつきや動作温度に基づくインク量の変動をヘッドに印加する第2の駆動波形の電圧値で制御することにより修正している。これにより、吐出速度をノズル毎に制御して、インク量を制御できるものとなっている。
また、例えば特許文献2に開示された液滴吐出装置では、制御部は、液滴の吐出速度が予め設定された基準速度と一致するように制御した駆動電圧を液滴吐出部に印加して液滴吐出作業を実行させ、吐出速度が設定された基準速度に対して変化したときには、前記物理情報を目標値と比較して両者が一致するように駆動電圧の大きさを制御し、その時に得られる吐出速度を新しい基準速度として再設定するようになっている。
また、上記特許文献1及び特許文献2以外にも、例えば、ノズル毎、又は複数のノズルでの数1000発を吐出して体積測定したり、又は重量測定を行ったりするものがあり、それをノズル毎の電圧値等にフィードバックをかけることは行われていた。
特開平6−297708号公報(1994年10月25日公開) 特開2008−030395号公報(2008年2月14日公開)
しかしながら、上記従来のパターン描画装置及びパターン描画方法では、以下の問題を有している。
例えば、特許文献1又は特許文献2に記載のヘッドの駆動電圧設定は、吐出状態の観察や液滴の速度等の計測が必要であり、ヘッド搭載後にパターン描画装置上で設定し直すことは非常に困難である。
また、数1000発の着弾による体積測定や重量測定は、パターン描画装置に搭載されるヘッド数や1ヘッド当たりのノズル数が多くなると全てのノズルで行うには時間がかかり、特に生産装置上で行うのは困難である。
このように、複数のノズルを用いてパターンを描画する場合に、単位面積当たりの体積を制御できないと同じパターンを異なるノズルで描画すると線幅及び膜厚が異なるものになり、微細なパターン、特に膜厚の制御が必要なパターンの形成ができなくなるという問題を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する以外の方法にて、パターンの膜厚を簡易に一定にし得るパターン描画装置及びパターン描画方法を提供することにある。
本発明のパターン描画装置は、上記課題を解決するために、複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行うパターン描画装置において、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出手段と、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御手段とが設けられていることを特徴としている。
本発明のパターン描画方法は、上記課題を解決するために、複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行うパターン描画方法において、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出工程と、上記ノズル吐出量算出工程にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御工程とを含むことを特徴としている。
従来では、吐出量を制御するために、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する方法にて吐出量を制御していた。しかし、この方法は、吐出状態の観察や液滴の速度等の観察が必要であると共に、ヘッド搭載後にパターン描画装置上で設定し直すことは非常に困難である。
そこで、本発明では、ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。このため、本発明では、各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるときには、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより求めるので、従来の数1000発の着弾による体積測定や重量測定に比べて、簡易に、各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めることができる。
そして、次に、制御する吐出回数制御手段は、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する。
したがって、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めて、パターンに応じて、各ノズルの吐出回数を制御することによって、パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の吐出量を一定にすることができ、走査方向領域全体毎に膜厚が一定となる。
そして、従来、ノズルをどのタイミングで吐出するかの制御は、一般的な吐出駆動において行われているので、各ノズルにおける吐出回数の制御はその吐出タイミングを増減する制御を行うだけでソフト的に容易に行うことができる。
したがって、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する以外の方法にて、パターンの膜厚を簡易に一定にし得るパターン描画装置及びパターン描画方法を提供することができる。
また、本発明のパターン描画装置では、前記ノズル吐出量算出手段は、前記予備吐出用基板への液滴の着弾痕を撮像する撮像手段と、上記撮像手段にて撮像した液滴の着弾痕から、該着弾痕における直径の二乗に係数を乗算して各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める吐出量演算手段とを備えていることが好ましい。
これにより、撮像手段にて予備吐出用基板への液滴の着弾痕を撮像するので、着弾痕の平面的な面積から、各ノズルの1滴当たりの吐出量を算出することができる。具体的には、吐出量演算手段は、着弾痕における直径の二乗に係数を乗算して各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。すなわち、着弾痕における直径の二乗は、各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に比例するので、所定の係数を予め求めておけば、着弾痕における直径の二乗に係数を乗算することにより、各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を容易に算出することができる。
また、本発明のパターン描画装置では、前記吐出回数制御手段は、前記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、前記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を演算するノズル吐出回数演算手段と、上記ノズル吐出回数演算手段における各ノズルの吐出回数に基づいて、各ノズルの吐出タイミングデータを作成する吐出タイミングデータ作成手段とを備えていることが好ましい。
これにより、吐出回数制御手段においては、ノズル吐出回数演算手段が、前記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、前記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を演算する。そして、吐出タイミングデータ作成手段が、ノズル吐出回数演算手段における各ノズルの吐出回数に基づいて、各ノズルの吐出タイミングデータを作成する。
したがって、各ノズルの吐出タイミングデータに基づいて、パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルから吐出することができる。
また、本発明のパターン描画装置では、前記液滴は、インクジェット用インクからなっていると共に、前記予備吐出用基板は、基板にレジストが塗布されてなっていることが好ましい。
すなわち、フォトレジスト等のレジストは、インクジェット用インクに対して着弾痕が明確に残り、観察が容易になるという性質を有している。したがって、予備吐出用基板に吐出されたインクジェット用インクの着弾痕から、容易に、各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めることができる。
また、本発明のパターン描画装置では、前記液滴は、塗布後に乾燥若しくは焼成を行ったときに電気絶縁性を有するインク、又は半導体にドーピングされる不純物に対して非溶解性若しく非浸透性を有するインクからなっていることが好ましい。
すなわち、半導体は電気を一部流すと共に、半導体に不純物をドーピングしてP型半導体又はN型半導体を形成する。したがって、半導体基板上又は半導体層上に拡散防止目的でパターンを描画する場合には、液滴が電気導電性を有していたり、半導体にドーピングされる不純物に対して溶解性又は浸透性であったりすると、半導体に悪影響を及ぼすことになる。
この点、本発明では、液滴は、塗布後に乾燥若しくは焼成を行ったときに電気絶縁性を有するインク、又は半導体にドーピングされる不純物に対して非溶解性若しく非浸透性を有するインクからなっているので、半導体に悪影響を及ぼすことがない。したがって、半導体基板、又は、半導体層への適用が可能である。
また、本発明のパターン描画装置では、直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられていると共に、前記ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板に複数のヘッドにおける各1つのノズルから液滴を一度吐出することにより各ヘッドにおけるノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求め、前記吐出回数制御手段は、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ヘッドにおけるノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ヘッドにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数をヘッド毎に制御することができる。
すなわち、直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられている場合に、複数のヘッド間のノズルに吐出量の差がある場合がある。
この場合には、各ヘッドにおける各1つのノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。例えば、各ヘッドにおける直線状に並んだ複数のノズルの端に存在するノズルにて液滴を吐出して、ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。
この結果、各ヘッドのノズルを代表した1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンに基づいてヘッド毎に吐出量を制御することが可能となる。
また、本発明のパターン描画装置では、直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられていると共に、前記ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板に各ヘッドの各ノズルから液滴をそれぞれ一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めると共に、前記吐出回数制御手段は、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ヘッドにおける各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ヘッドにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御することができる。
すなわち、直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられている場合に、複数のヘッド間のノズルに吐出量の差があると共に、各ヘッドのノズル間においても吐出量の差がある場合がある。
この場合には、本発明では、ノズル吐出量算出手段は、各ヘッドに各ノズル全てについて、予備吐出を行い、全てのノズルにおける1滴当たりの相対的な吐出量を求める。
そして、吐出回数制御手段は、全てのノズルにおける1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ヘッドにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する。
したがって、本発明では、直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられている場合においても、全てのノズルについて、予備吐出を行い、ノズル毎に各ノズルの吐出回数を制御することになる。
本発明のパターン描画装置は、以上のように、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出手段と、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御手段とが設けられているものである。
本発明のパターン描画方法は、以上のように、予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出工程と、上記ノズル吐出量算出工程にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御工程とを含む方法である。
それゆえ、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する以外の方法にて、パターンの膜厚を簡易に一定にし得るパターン描画装置及びパターン描画方法を提供するという効果を奏する。
本発明におけるパターン描画装置及びパターン描画方法の実施の一形態を示すものであって、制御部の構成を示すブロック図である。 上記パターン描画装置としてのインクジェット描画装置の構成を示す平面図である。 (a)はヘッドのノズルとその着弾痕の形状を示す斜視図であり、(b)は予備吐出用基板の構成を示す断面図である。 ノズル毎に着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。 (a)は描画したいパターンを示す平面図であり、(b)は現状のノズルにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、(c)はノズルの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。 本発明におけるパターン描画装置としてのインクジェット描画装置における他の実施の形態を示す平面図である。 ヘッドのノズルとその着弾痕の形状を示す斜視図である。 ヘッドのノズル毎に着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。 (a)は描画したいパターンを示す平面図であり、(b)は現状のノズルにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、(c)はノズルの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。 本発明におけるパターン描画装置としてのインクジェット描画装置におけるさらに施の形態を示すものであって、複数のヘッドのノズルとその着弾痕の形状を示す斜視図である。 複数のヘッドにおいてノズル毎に着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。 (a)は描画したいパターンを示す平面図であり、(b)は現状のノズルにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、(c)はノズルの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態のパターン描画装置としてのインクジェット描画装置Aの構成について、図2に基づいて説明する。図2は、インクジェット描画装置Aの構成を示す平面図である。
本実施の形態のインクジェット描画装置Aは、図2に示すように、アライメントマーク2個が付された被描画基板1が載置され、かつ搬送軸方向である主走査方向に搬送される基板ステージ2と、ヘッド21が1台搭載されて、搬送軸方向と直交する方向に移動可能となっているヘッドユニット22とを備えている。
インクジェット描画装置Aにおける搬送軸方向の吐出分解能は、ステージ搬送速度とヘッド21の駆動周波数により決まる。ここで例示するヘッド21は、直線状に並んだ複数の後述するノズルNを有しており、ノズルNはヘッド21のノズル列方向に141μmのノズルピッチで設けられている。そして、ヘッド21は、搬送軸方向と垂直な方向のノズルピッチが140μmになるように、搬送軸方向と垂直な方向に対して傾けて設置されている。ヘッド21の駆動周波数は、最高で例えば単相20kHz、3相60kHzにて駆動するものとなっており、搬送軸方向には10μmピッチで吐出できる構成となっている。また、本実施の形態では、ヘッド21における任意のノズルNから随時吐出できるようになっている。
上記構成のインクジェット描画装置Aの基本的な描画動作について説明する。
まず、ガラス、又は、シリコン等の半導体の材料からなる被描画基板1が複数枚収納されたカセット3をインクジェット描画装置Aの端部にセットして描画処理を開始する。描画処理が開始されると、インクジェット描画装置Aの基板取出し部4においてアーム4a等を用いてカセット3から被描画基板1を1枚取出し、載置部5にて被描画基板1を基板ステージ2上に載置用ロボット5aにて載置する。すなわち、載置部5の載置用ロボット5aは、カセット3からアーム4a等を用いて取出されて基板取出し部4に載置された被描画基板1を、例えば図示しない真空装置にて真空吸着して持ち上げ、搬送軸方向に移動して、基板ステージ2に載置するようになっている。
基板ステージ2に載置された被描画基板1は、図示しない吸着口にて真空吸着され、基板ステージ2上で固定状態となる。基板ステージ2は、また、被描画基板1の図示しない加熱機構を有しており、描画するインクジェット用インク等に応じて被描画基板1を加熱できるようになっている。その後、基板ステージ2は搬送軸方向に沿ってアライメント部10に移動し、2台のアライメントカメラ11・11にて被描画基板1上に形成された2つの図示しないアライメントマークを用いて被描画基板1の位置調整を行う。
位置調整された被描画基板1が載置された基板ステージ2は、搬送軸方向に移動し、印刷部20におけるヘッドユニット22の直下を通るときに描画パターンに基づいたヘッド駆動信号によりヘッド21がインクを吐出してパターンの描画を行う。
尚、ヘッドユニット22は、パターン描画の直前等まで、ヘッドメンテナンス部23に待機しており、描画するタイミングで基板ステージ2の搬送軸上に移動して描画を行い、描画が終了すると適宜ヘッドメンテナンス部23に移動するように制御されている。ヘッドメンテナンス部23では、ノズルNの詰まり防止のためにヘッドユニット22に搭載されているヘッド21のノズルNの噴射面を清掃したり、吐出孔のクリーニング吐出を行ったり、休止時にはノズルNを保湿保管し、かつノズルNから増粘インクを吸い出したりする等のメンテナンスを行うようになっている。
パターンが描画された被描画基板1は、基板払出し部30にて基板ステージ2から取出され、インクジェット描画装置A外へ排出され、次の処理が行われる。
ところで、上記インクジェット描画装置Aにおいては、インクが吸収される紙等の材料からなる被描画基板1上に吐出する場合や、インクが吸収されない材料からなる被描画基板1上に描画する場合でも、デバイス等の用途ではなく、被描画基板1内で膜厚が異なっていてもいいときには各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)が異なっていても構わない。したがって、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)が異なっているヘッド21でも吐出量の補正無しで問題は生じない。しかし、デバイス用途等の微細パターンの描画を行う場合は、描画後の印刷物の特性がデバイスの特性に大きく影響するため、特に膜厚分布を良くすることが非常に重要となる。
この問題に対して、従来では、一般的に、ノズルNからの吐出量を制御するために、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する方法にて吐出量を制御していた。しかし、この方法は、吐出状態の観察や液滴の速度等の測定が必要であると共に、ヘッド搭載後にパターン描画装置上で吐出状態の観察や液滴の速度等の測定を行い設定し直すことは非常に困難であった。例えば、吐出量が一定になるように、インクジェット描画装置Aへの搭載前にノズルN毎の印加電圧を予め測定している場合でも、インクジェット描画装置Aへの搭載後の環境や経時変化等で吐出量は変化する場合があり、その度に設定を行うことは困難を極める。
そこで、本実施の形態では、図1に示すように、インクジェット描画装置Aにおける吐出駆動制御部40には、ノズル吐出量算出手段としてのノズル吐出量算出部41と、吐出回数制御手段としての吐出回数制御部42とが設けられている。
上記ノズル吐出量算出部41は、予備吐出用基板6に各ノズルNから液滴としてのインクを一度吐出することにより各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。
また、吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴としてのインクの吐出量がそれぞれ一致するように単位長さ当り(例えば100μm〜数100μm)の各ノズルNの吐出回数を制御する。
また、ノズル吐出量算出部41は、詳細には、予備吐出用基板6への液滴の着弾痕を撮像する撮像手段としての観察用カメラ12にて撮像したインクの着弾痕から、該着弾痕の直径を計測し、直径の二乗(吐出量に比例する量)を求める手段(吐出量演算手段)として吐出量演算部41aを備えている。
また、吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を演算するノズル吐出回数演算手段としてのノズル吐出回数演算部42aと、ノズル吐出回数演算部42aにおける各ノズルNの吐出回数に基づいて、各ノズルNの吐出タイミングデータを作成する吐出タイミングデータ作成手段としての吐出タイミングデータ作成部42bとを備えている。
上記の構成を有するインクジェット描画装置Aにおけるパターン描画方法について、図3〜5に基づいて説明する。尚、以下では、ヘッド21において、ノズルN毎に吐出量(又は吐出体積)が異なる場合について、説明する。ここで、図3(a)はヘッド21のノズルNとその着弾痕の形状を示す斜視図であり、図3(b)は予備吐出用基板6の構成を示す断面図である。また、図4はノズルN毎に着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。さらに、図5(a)は描画したいパターンを示す平面図であり、図5(b)は現状のノズルNにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、図5(c)はノズルNの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。
まず、図4及び図3(a)に示すように、パターンを描画する前に、ヘッド21の各ノズルNから予備吐出用基板6に対してインクの吐出を行って、着弾痕の直径を測定する(S1)。
上記予備吐出用基板6は、図3(b)に示すように、ガラス又はシリコン等の基板6aに例えばフォトレジスト等のレジストや多孔質シリカ粒子やアルミナ粒子からなるインク受容層6bを塗布したものからなっている。上記インク受容層6bでは、インクの溶媒が中に浸透すると共に、インクの固形分がインク受容層6bの表面に残って、着弾痕を明瞭に残す点で好ましいものである。すなわち、予備吐出用基板6は、基板6aだけでもよいが、インク受容層6bが存在することによって、より正確に着弾痕の大きさを評価できるものとなっている。
上記予備吐出用基板6に対してインクの吐出されたときにできる着弾痕は、例えば図2に示す観察用カメラ12等の撮像手段にて撮像され、その像から、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)が求められる。
具体的には、着弾痕の直径(rm)の2乗が吐出体積(Vm)に比例するという近似式
Vm=D×rm^2(D:定数) (式1)
により、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)を求める。
次いで、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)に基づいて、図4に示すように、パターンにおいて各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出されるインクの吐出量が一定になるように、ノズルN毎の補正データが作成される(S2)。
このノズルN毎の補正データは、前記(式1)に基づいて、
補正係数Cm=K/Vm (K:定数) (式2)
として算出される。
そして、この補正係数Cmを基に、描画したいパターンデータに対して補正データを考慮した補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成され(S3)、この補正パターンデータに基づいて、描画(印刷)が行われる(S4)。
具体的には、図5(a)に示す描画したいパターンがあった場合、このパターンを、吐出タイミング補正をすることなく描画した場合には、図5(b)に示すように、例えば、第1行のタイミングでは、ノズルN1、ノズルN3、及びノズルN7、ノズルN9が吐出され、第2行のタイミングでは、ノズルN2、及びノズルN4、ノズルN8、ノズルN10が吐出され、以下のこの繰り返しで吐出される。しかしながら、このような各ノズルNの吐出では、各ノズルNの吐出量が異なっているので、吐出されたインク膜厚は、図5(b)に示すように、各走査方向に応じて該インク膜厚が異なったものとなり、パターンにおける膜厚分布が不均一となる。
これに対して、このパターンを、吐出タイミング補正して描画するときには、例えば、図5(c)に示す補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成される。図5(c)に示す補正パターンデータでは、例えば、第1行のタイミングでは、ノズルN1、ノズルN3、及びノズルN7、ノズルN8、ノズルN10が吐出され、第2行のタイミングでは、ノズルN1〜N4、及びノズルN7〜N10が吐出され、以下、同図(c)に示すタイミングにて、各ノズルNから吐出される。
そして、このような吐出タイミング補正を行って描画した場合には、図5(c)に示すように、パターン全体として膜厚分布が均一となる。
このように、本実施の形態のインクジェット描画装置A及びパターン描画方法では、ノズル吐出量算出手段としてのノズル吐出量算出部41は、予備吐出用基板6に各ノズルNからインクを一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。すなわち、本実施の形態では、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるときには、予備吐出用基板6に各ノズルNから液滴を一度吐出することにより求めるので、従来の数1000発の着弾による体積測定や重量測定に比べて、簡易に、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めることができる。
そして、次に、制御する吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を制御する。
したがって、予備吐出用基板6に各ノズルNからインクを一度吐出することにより各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めて、パターンに応じて、各ノズルNの吐出回数を制御することによって、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の吐出量を一定にすることができ、走査方向領域全体毎に膜厚が一定となる。
そして、従来、ノズルNをどのタイミングで吐出するかの制御は、一般的な吐出駆動において行われているので、各ノズルNにおける吐出回数の制御はその吐出タイミングを増減する制御を行うだけでソフト的に容易に行うことができる。
尚、本実施の形態では、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるときには、予備吐出用基板6に各ノズルNから液滴を一度吐出することにより求めるので、従来の数1000発の着弾による体積測定や重量測定に比べて、簡易に、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めることができる。
したがって、駆動電圧を制御することによる吐出速度を制御する以外の方法にて、パターンの膜厚を簡易に一定にし得るインクジェット描画装置A及びパターン描画方法を提供することができる。
また、本実施の形態のインクジェット描画装置Aは、ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板6へのインクの着弾痕を撮像する撮像手段としての観察用カメラ12と、この観察用カメラ12にて撮像したインクの着弾痕から、該着弾痕における直径の二乗に係数を乗算して各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求める吐出量演算手段としての吐出量演算部41aとを備えている。
これにより、観察用カメラ12にて予備吐出用基板6へのインクの着弾痕を撮像するので、着弾痕の平面的な面積から、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を算出することができる。具体的には、吐出量演算部41aは、着弾痕における直径の二乗より各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。絶対的な量を求める場合は、着弾痕における直径の二乗は、各ノズルの1滴当たりの絶対的な吐出量に比例するので、所定の係数を予め求めておけば、着弾痕における直径の二乗に係数を乗算することにより、各ノズルの1滴当たりの絶対的な吐出量を容易に算出することもできる。
すなわち、本実施の形態では、吐出量に関連する量である着弾痕の直径を計測している。また、着弾痕の直径は絶対的な量を測定しているわけではなく、相対関係を求めている。つまり、同じ予備吐出用基板6内では大小関係は同じになるが、インク受容層6bの膜厚や材料が変わると着弾痕の直径も変わり、大小関係が変わる。
また、本実施の形態のインクジェット描画装置Aでは、吐出回数制御手段としての吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出されるインクの吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を演算するノズル吐出回数演算手段としてのノズル吐出回数演算部42aと、ノズル吐出回数演算部42aにおける各ノズルNの吐出回数に基づいて、各ノズルNの吐出タイミングデータを作成する吐出タイミングデータ作成手段としての吐出タイミングデータ作成部42bとを備えている。
これにより、吐出回数制御部42においては、ノズル吐出回数演算部42aが、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出されるインクの吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を演算する。そして、吐出タイミングデータ作成部42bが、ノズル吐出回数演算部42aにおける各ノズルNの吐出回数に基づいて、各ノズルNの吐出タイミングデータを作成する。
したがって、各ノズルNの吐出タイミングデータに基づいて、パターンにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNから吐出することができる。
また、本実施の形態のインクジェット描画装置Aでは、液滴は、インクジェット用インクからなっていると共に、予備吐出用基板6は、基板6aにレジストが塗布されてなっていることが好ましい。
すなわち、フォトレジスト等のレジストは、インクジェット用インクに対して着弾痕が明確に残り、観察が容易になるという性質を有している。したがって、予備吐出用基板6に吐出されたインクジェット用インクの着弾痕から、容易に、各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めることができる。
また、本実施の形態のインクジェット描画装置Aでは、液滴は、塗布後に、乾燥、焼成等の工程を経た後の膜が電気絶縁性を有するインク、又は半導体にドーピングされる不純物に対して非溶解性若しくは非浸透性を有するインクからなっていることが好ましい。
すなわち、半導体は電気を一部流すと共に、半導体に不純物をドーピングしてP型半導体又はN型半導体を形成する。したがって、半導体基板上又は半導体層上に拡散防止目的でパターンを描画する場合には、液滴が電気導電性を有していたり、半導体にドーピングされる不純物に対して溶解性又は浸透性であったりした場合には、半導体に悪影響を及ぼすことになる。
この点、本実施の形態では、液滴は、塗布後に、乾燥、焼成等の工程を経た後の膜が電気絶縁性を有するインク、又は半導体にドーピングされる不純物に対して非溶解性若しくは非浸透性を有するインクからなっているので、半導体に悪影響を及ぼすことがない。したがって、半導体基板、又は、半導体層への適用が可能である。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図6〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1のインクジェット描画装置Aではヘッドユニット22に一個のヘッド21のみが存在していたが、本実施の形態のパターン描画装置としてのインクジェット描画装置Bでは、図6に示すように、ヘッドユニット22に複数のヘッドを備えている点が異なっている。
上記のインクジェット描画装置Bでは、図6に示すように、ヘッドユニット22に複数としての例えば2個の第1ヘッド21aと第2ヘッド21bとを備えている。尚、ヘッドの数が複数であること以外は、インクジェット描画装置Bの構成はインクジェット描画装置Aの構成と同じであるので、その説明を省略する。
本実施の形態では、ヘッドユニット22に搭載されている2個の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいて同じ駆動電圧を印加した場合でも、ヘッドによって1滴当りの相対的な吐出体積が異なる場合について、図7〜図9に基づいて、以下に述べる。ここで、図7は第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNとその着弾痕の形状を示す斜視図である。また、図8は第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNによって、着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。さらに、図9(a)は描画したいパターンを示す平面図であり、図9(b)は現状のノズルNにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、図9(c)はノズルNの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。
まず、図8及び図7に示すように、パターンを描画する前に、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNから予備吐出用基板6に対してインクの吐出を行って、着弾痕の直径を測定する(S1)。ここで、本実施の形態では、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNとして、それぞれの代表ノズルNのみの着弾痕を測定する。代表ノズルNとしては、例えば、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bの各端部のノズルNとすることができる。尚、予備吐出用基板6の材質は、実施の形態1と同様である。
上記予備吐出用基板6に対してインクの吐出されたときにできる着弾痕は、例えば図2に示す観察用カメラ12等の撮像手段にて撮像され、その像から、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)が求められる。
具体的には、着弾痕の直径(rm)の2乗が吐出体積(Vm)に比例するという近似式
Vm=D×rm^2(D:定数) (式1)
により、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)を求める。
次いで、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)に基づいて、図8に示すように、パターンにおいて各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出されるインクの吐出量が一定になるように、ノズルN毎の補正データが作成される(S2)。
このノズルN毎の補正データは、前記(式1)に基づいて、
補正係数Cm=K/Vm (K:定数) (式2)
として算出される。
そして、この補正係数Cmを基に、描画したいパターンデータに対して補正データを考慮した補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成され(S3)、この補正パターンデータに基づいて、描画(印刷)が行われる(S4)。
具体的には、図9(a)に示す描画したいパターンがあった場合、このパターンを、吐出タイミング補正をすることなく描画した場合には、図9(b)に示すように、例えば、第1行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN5、ノズルN7、及びノズルN13、ノズルN15、ノズルN17が吐出され、第2行のタイミングでは、ノズルN4、ノズルN6、ノズルN8、及びノズルN14、ノズルN16、ノズルN18が吐出され、以下のこの繰り返しで吐出される。尚、ノズルNの番号において、奇数番号のノズルNは、第1ヘッド21aのノズルNであることを示し、偶数番号のノズルNは、第2ヘッド21bのノズルNであることを示している。
しかしながら、このような各ノズルNの吐出では、各ノズルNの吐出量が第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいて異なっているので、吐出されたインク膜厚は、図9(b)に示すように、各走査方向に応じて該インク膜厚が異なったものとなり、パターンにおける膜厚分布が不均一となる。
具体的には、図9(a)に示す描画したいパターンがあった場合、このパターンを吐出タイミングの補正をすることなく描画した場合には、図9(b)に示すように、例えば、第1行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN5、ノズルN7、…ノズルN13、ノズルN15、ノズルN17が吐出され、第2行のタイミングでは、ノズルN4、ノズルN6、ノズルN8、…ノズルN14、ノズルN16、ノズルN18が吐出され、以下のこの繰り返しで吐出される。尚、ノズルNの番号において、奇数番号のノズルNは、第1ヘッド21aのノズルNであることを示し、偶数番号のノズルNは、第2ヘッド21bのノズルNであることを示している。
しかしながら、このような各ノズルNの吐出では、ノズルNの吐出量が第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいて異なっているので、吐出されたインク膜厚は、図9(b)に示すように、各走査方向に応じて該インク膜厚が異なったものとなり、パターンにおける膜厚分布が不均一となる。
これに対して、このパターンを、吐出タイミング補正して描画するときには、例えば、図9(c)に示す補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成される。図9(c)に示す補正パターンデータでは、例えば、第1行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN5、ノズルN7、及びノズルN13、ノズルN15、ノズルN17が吐出され、第2行のタイミングでは、ノズルN4、ノズルN6、ノズルN8、及びノズルN14、ノズルN16、ノズルN18が吐出され、第3行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN4、ノズルN5、ノズルN7、ノズルN8、及びノズルN13、ノズルN14、ノズルN15、ノズルN17、ノズルN18が吐出され、以下、同図(c)に示すタイミングにて、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bの各ノズルNから吐出される。
そして、このような吐出タイミング補正を行って描画した場合には、図9(c)に示すように、パターン全体として膜厚分布が均一となる。
このように、本実施の形態のパターン描画装置としてのインクジェット描画装置Bでは、直線状に並んだ複数のノズルNを有する複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bが設けられていると共に、ノズル吐出量算出手段としてのノズル吐出量算出部41は、予備吐出用基板6に複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各1つのノズルNから液滴を一度吐出することにより各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおけるノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求め、吐出回数制御手段としての吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各ヘッドにおけるノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出される液滴としてのインクの吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を第1ヘッド21a及び第2ヘッド21b毎に制御する。
すなわち、直線状に並んだ複数のノズルNを有する複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bが設けられている場合に、複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21b間のノズルNに吐出量の差がある場合がある。
この場合には、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各1つのノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。例えば、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける直線状に並んだ複数のノズルNの端に存在するノズルNにてインクを吐出して、ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求める。
この結果、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNを代表した1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンに基づいて第1ヘッド21a及び第2ヘッド21b毎に吐出量を制御することが可能となる。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図10〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のインクジェット描画装置Bは、前記実施の形態2と同じ、ヘッドユニット22に2個の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bを備えている。
しかしながら、前記実施の形態2では、第1ヘッド21aと第2ヘッド21bとの間でノズルNの吐出量の差が存在しており、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいては、ノズルNの吐出量の差はなかった。
しかし、本実施の形態では、第1ヘッド21aと第2ヘッド21bとの間でノズルNの吐出量の差が存在していると共に、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいてもノズルNの吐出量の差が存在する場合について、図10〜図12に基づいて、以下に述べる。ここで、図10は第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNとその着弾痕の形状を示す斜視図である。また、図11は第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのそれぞれのノズルNによって、着弾痕の大きさが異なる場合の描画方法を示すフローチャートである。さらに、図12(a)は描画したいパターンを示す平面図であり、図12(b)は現状のノズルNにて定形のインク吐出を行うときのインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図であり、図12(c)はノズルNの吐出タイミングを補正してインク吐出を行うときのパターンにおけるインク吐出位置と描画されてできるインク膜の断面形状とを示す説明図である。
まず、図11及び図10に示すように、パターンを描画する前に、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bの各ノズルNから予備吐出用基板6に対してインクの吐出を行って、着弾痕の直径を測定する(S21)。ここで、本実施の形態では、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルNとして、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける全てのノズルNの着弾痕を測定する。尚、予備吐出用基板6の材質は、実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
上記予備吐出用基板6に対してインクの吐出されたときにできる着弾痕は、例えば図2に示す観察用カメラ12等の撮像手段にて撮像され、その像から、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)が求められる。
具体的には、着弾痕の直径(rm)の2乗が吐出体積(Vm)に比例するという近似式
Vm=D×rm^2(D:定数) (式1)
により、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)を求める。
次いで、各ノズルNの吐出量(又は吐出体積)(Vm)に基づいて、図11に示すように、パターンにおいて各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出されるインクの吐出量が一定になるように、ノズルN毎の補正データが作成される(S2)。
このノズルN毎の補正データは、前記(式1)に基づいて、
補正係数Cm=K/Vm (K:定数) (式2)
として算出される。
そして、この補正係数Cmを基に、描画したいパターンデータに対して補正データを考慮した補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成され(S3)、この補正パターンデータに基づいて、描画(印刷)が行われる(S4)。
具体的には、図12(a)に示す描画したいパターンがあった場合、このパターンを、吐出タイミング補正をすることなく描画した場合には、図12(b)に示すように、例えば、第2行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN5、ノズルN7、…ノズルN13、ノズルN15、ノズルN17が吐出され、第3行のタイミングでは、ノズルN4、ノズルN6、ノズルN8、…ノズルN14、ノズルN16、ノズルN18が吐出され、以下のこの繰り返しで吐出される。尚、ノズルNの番号において、奇数番号のノズルNは、第1ヘッド21aのノズルNであることを示し、偶数番号のノズルNは、第2ヘッド21bのノズルNであることを示している。
しかしながら、このような各ノズルNの吐出では、各ノズルNの吐出量が第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおいて異なっているので、吐出されたインク膜厚は、図12(b)に示すように、各走査方向に応じて該インク膜厚が異なったものとなり、パターンにおける膜厚分布が不均一となる。また、第2ヘッド21bと第2ヘッド21bとでは、吐出に時間遅れが存在するので、図12(b)に示すように、計測場所により、膜厚が異なるものとなっている。
これに対して、このパターンを、吐出タイミング補正して描画するときには、例えば、図12(c)に示す補正パターンデータつまり吐出タイミングデータが作成される。図12(c)に示す補正パターンデータでは、例えば、第2行のタイミングでは、ノズルN3、ノズルN5〜N7、ノズルN9〜N11、ノズルN13〜N15、ノズルN17、ノズルN18が吐出され、第3行のタイミングでは、ノズルN4、ノズルN6、ノズルN8、…ノズルN14、ノズルN16、ノズルN18が吐出され、第4行のタイミングでは、ノズルN3〜N5、ノズルN7〜N9、ノズルN11〜N13、ノズルN15〜N17で吐出され、以下、図12(c)に示すタイミングにて、第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bの各ノズルNから吐出される。
そして、このような吐出タイミング補正を行って描画した場合には、図12(c)に示すように、パターン全体として膜厚分布が均一となる。
このように、本実施の形態のパターン描画装置としてのインクジェット描画装置Bでは、直線状に並んだ複数のノズルNを有する複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bが設けられていると共に、ノズル吐出量算出手段としてのノズル吐出量算出部41は、予備吐出用基板6に各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bの各ノズルNから液滴としてのインクをそれぞれ一度吐出することにより各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量を求めると共に、吐出回数制御手段としての吐出回数制御部42は、ノズル吐出量算出部41にて求めた各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各ノズルNの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出されるインクの吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を制御する。
すなわち、直線状に並んだ複数のノズルNを有する複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bが設けられている場合に、複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21b間のノズルNに吐出量の差があると共に、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bのノズルN間においても吐出量の差がある場合がある。
この場合には、本実施の形態では、ノズル吐出量算出部41は、各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bに各ノズルN全てについて、予備吐出を行い、全てのノズルNにおける1滴当たりの相対的な吐出量を求める。
そして、吐出回数制御部42は、全てのノズルNにおける1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、パターンにおける各第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bにおける各ノズルNが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルNから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルNの吐出回数を制御する。
したがって、本実施の形態では、直線状に並んだ複数のノズルNを有する複数の第1ヘッド21a及び第2ヘッド21bが設けられている場合においても、全てのノズルNについて、予備吐出を行い、ノズルN毎に各ノズルNの吐出回数を制御することになる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行う例えば、インクジェット描画装置等のパターン描画装置及びパターン描画方法に適用することができる。また、被描画基板としては、一般的な紙等のほか、半導体、表示装置等への描画にも適用できる。
1 被描画基板
2 基板ステージ
3 カセット
4 基板取出し部
4a アーム
5 載置部
5a 載置用ロボット
6 予備吐出用基板
6a 基板
6b インク受容層
10 アライメント部
11 アライメントカメラ
12 観察用カメラ(撮像手段)
21 ヘッド
21a 第1ヘッド(ヘッド)
21b 第2ヘッド(ヘッド)
22 ヘッドユニット
30 基板払出し部
40 吐出駆動制御部
41 ノズル吐出量算出部(ノズル吐出量算出手段)
41a 吐出量演算部(吐出量演算手段)
42 吐出回数制御部(吐出回数制御手段)
42a ノズル吐出回数演算部(ノズル吐出回数演算手段)
42b 吐出タイミングデータ作成部(吐出タイミングデータ作成手段)
A インクジェット描画装置(パターン描画装置)
B インクジェット描画装置(パターン描画装置)
N ノズル

Claims (8)

  1. 複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行うパターン描画装置において、
    予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出手段と、
    上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御手段とが設けられていることを特徴とするパターン描画装置。
  2. 前記ノズル吐出量算出手段は、
    前記予備吐出用基板への液滴の着弾痕を撮像する撮像手段と、
    上記撮像手段にて撮像した液滴の着弾痕から、該着弾痕における直径の二乗に係数を乗算して各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求める吐出量演算手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のパターン描画装置。
  3. 前記吐出回数制御手段は、
    前記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、前記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を演算するノズル吐出回数演算手段と、
    上記ノズル吐出回数演算手段における各ノズルの吐出回数に基づいて、各ノズルの吐出タイミングデータを作成する吐出タイミングデータ作成手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のパターン描画装置。
  4. 前記液滴は、インクジェット用インクからなっていると共に、
    前記予備吐出用基板は、基板にレジストが塗布されてなっていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のパターン描画装置。
  5. 前記液滴は、塗布後に乾燥若しくは焼成を行ったときに電気絶縁性を有するインク、又は半導体にドーピングされる不純物に対して非溶解性若しくは非浸透性を有するインクからなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパターン描画装置。
  6. 直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられていると共に、
    前記ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板に複数のヘッドにおける各1つのノズルから液滴を一度吐出することにより各ヘッドにおけるノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求め、
    前記吐出回数制御手段は、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ヘッドにおけるノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ヘッドにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数をヘッド毎に制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパターン描画装置。
  7. 直線状に並んだ複数のノズルを有する複数のヘッドが設けられていると共に、
    前記ノズル吐出量算出手段は、予備吐出用基板に各ヘッドの各ノズルから液滴をそれぞれ一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めると共に、
    前記吐出回数制御手段は、上記ノズル吐出量算出手段にて求めた各ヘッドにおける各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ヘッドにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパターン描画装置。
  8. 複数のノズルを使用して液滴を走査方向に吐出してパターンの描画を行うパターン描画方法において、
    予備吐出用基板に各ノズルから液滴を一度吐出することにより各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量を求めるノズル吐出量算出工程と、
    上記ノズル吐出量算出工程にて求めた各ノズルの1滴当たりの相対的な吐出量に基づいて、上記パターンにおける各ノズルが描画する各走査方向領域全体の、各ノズルから吐出される液滴の吐出量がそれぞれ一致するように各ノズルの吐出回数を制御する吐出回数制御工程とを含むことを特徴とするパターン描画方法。
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