JP2011131630A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温時における空調の暖房負荷を低減させつつ、優れた除湿性能を有し、デフ吹出口とフット吹出口からの風量比を制御することができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車室内の内気をフット吹出口15へと連通する第1送風路60aと、第1送風路60aに送風する第1送風装置30と、第1送風装置30の送風を過熱する第1加熱用熱交換器50aと、車室内の外気をデフ吹出口16へと連通する第2送風路61aと、第2送風路61aに送風する第2送風装置32と、第2送風装置32の送風を過熱する第2加熱用熱交換器50bと、第1送風装置30及び第2送風装置32のそれぞれの風量を制御して、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される送風の配風比を制御する送風装置制御部35とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、内気通路と外気通路を仕切って区分けした2層構造の車両用空調装置に関する。
車両用空調装置において、低外気温時に暖房負荷低減のために内気循環させながら外気を導入する2層構造の車両用空調装置がある(例えば、特許文献1参照。)。2層構造の車両用空調装置は、車室内へ空気を導く通路を2つに仕切り、それぞれの通路にファンを設置するものである。そして、この2層構造の車両用空調装置は、一方の通路の空気下流位置にデフロスタ(デフ)吹出口を設け、他方の通路の空気下流位置にフット(足元)吹出口を設けられている。このような2層構造の車両用空調装置によって、比較的低湿な外気を導入加熱しデフ吹出口から吹き出させて防曇効果を得ると共に、暖房能力を向上させるために内気循環によって暖房負荷の低い内気を導入加熱しフット吹出口から吹き出させる吹き出しモードを2層流モードという。
上述した特許文献1に記載の2層構造の車両用空調装置は、空調空気の通路を内気が送風される内気側通路と外気が送風される外気側通路とに区画形成するので、大幅に変化する内気と外気の風量割合を2層流モードの中で成立させることは設計上問題があった。
そこで、大幅に変化する内気と外気の風量割合を2層流モードの中で成立させるために、フットデフロスタ吹出モードとフット吹出モードの風量割合を所望の値に設定する提案がされている(例えば、特許文献2参照。)。この提案では、最大暖房状態とする場合に、フット吹出モードでの2層流モードが設定される。このフット吹出モードでの2層流モードにおいて、外気を加熱した空調風は、デフロスタ吹出口へ流れ込むだけでなく、内気側通路と外気側通路とを連通する連通路を通って、フット吹出口にも流れ込むようになっている。このように、外気を加熱した空調風がフット吹出口にも流れ込むのでは、2層流モードの本来の効果としての、内気循環によって暖房負荷の低い内気を導入加熱し、フット吹出口から吹き出される空量風の温度を向上させるという効果を低下させることになってしまう問題がある。
特開平5−124426号公報 特開平10−109520号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、低外気温時における空調の暖房負荷を低減させつつ、優れた除湿性能を有し、デフ吹出口とフット吹出口からの風量比を制御することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、車室内の内気をフット吹出口へと連通する第1送風路と、第1送風路に送風する第1送風装置と、第1送風装置の送風を過熱する第1加熱用熱交換器と、車室内の外気をデフ吹出口へと連通する第2送風路と、第2送風路に送風する第2送風装置と、第2送風装置の送風を過熱する第2加熱用熱交換器と、第1送風装置及び第2送風装置のそれぞれの風量を制御して、フット吹出口及びデフ吹出口から吹き出される送風の配風比を制御する送風装置制御部とを備える車両用空調装置であることを要旨とする。
本発明によれば、低外気温時における空調の暖房負荷を低減させつつ、優れた除湿性能を有し、デフ吹出口とフット吹出口からの風量比を制御することができる車両用空調装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置の概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置の空調モードを示す表である。 図3(a)は、図3(b)に示すA−A線における模式的断面図であり、図3(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用空調装置の模式的平面図である。 図4(a)は、図4(b)に示すA−A線における模式的断面図で空調空気の流れを示す概略図であり、図4(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用空調装置の空調空気の流れを示す模式的平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用空調装置の概略図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用空調装置の概略図である。 本発明の第5の実施の形態に係る車両用空調装置の概略図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aは、図1に示すように、車室内の内気をフット吹出口15へと連通する第1送風路60aと、第1送風路60aに送風する第1送風装置30と、第1送風装置30の送風を過熱する第1加熱用熱交換器(ヒーターコア)50aと、車室内の外気をデフ吹出口16へと連通する第2送風路61aと、第2送風路61aに送風する第2送風装置32と、第2送風装置32の送風を過熱する第2加熱用熱交換器(ヒーターコア)50bと、第1送風装置30及び第2送風装置32のそれぞれの風量を制御して、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される送風の配風比を制御する送風装置制御部35とを備える。
また、本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aは、第1送風路60aに車室内の内気を導入する第1内気取り入れ口10及び車室外の外気を導入する第1外気取り入れ口11を併設し、第1内気取り入れ口10から導入される内気と第1外気取り入れ口11から導入される外気との比率を選択的に切替可能な内外気切替装置20と、内外気切替装置20が設けられた第1送風路60aに配置され、第1加熱用熱交換器50aの上流位置で送風を冷却する冷却用熱交換器(エバポレータ)40と、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流位置で第1送風路60aと第2送風路61aとを連通する第1連通路90と、第1連通路90に設けられ、第1送風路60aと第2送風路61aとの連通を制御する第1エアミックスドア(第1連通制御装置)22とを更に備える。
また、本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aは、第2送風路61aに車室外の外気を導入する第2外気取り入れ口12を備える。
第1内気取り入れ口10は、車両用空調装置1a内に内気を導入するために開口している取り入れ口である。第1外気取り入れ口11は、車両用空調装置1a内に外気を導入するために開口している取り入れ口である。第1内気取り入れ口10及び第1外気取り入れ口11の近傍には、内外気切替装置20が設けられている。内外気切替装置20は、第1内気取り入れ口10及び第1外気取り入れ口11を閉塞することが可能である。内外気切替装置20は、第1外気取り入れ口11を閉塞することで第1内気取り入れ口10からの内気のみを導入させる制御をすることができ、また、第1内気取り入れ口10を閉塞することで第1外気取り入れ口11からの外気のみを導入させる制御をすることができる。また、内外気切替装置20は、第1内気取り入れ口10及び第1外気取り入れ口11のいずれも閉塞しないで、第1内気取り入れ口10及び第1外気取り入れ口11の開口度を調整することで内気と外気との比率を選択的に切替することが可能である。
第2外気取り入れ口12は、第1外気取り入れ口11とは別に外気を車両用空調装置1a内に導入するために開口している取り入れ口である。第2外気取り入れ口12には、第2外気取り入れ選択装置21が設けられている。第2外気取り入れ選択装置21は、第2外気取り入れ口12を閉塞することが可能であり、第2外気取り入れ口12を閉塞することで第2外気取り入れ口12からの外気の導入を遮断することができる。また、第2外気取り入れ選択装置21が第2外気取り入れ口12を開口した場合には、第2外気取り入れ口12から外気を導入させることができる。
第1送風装置30は、内外気切替装置20の下流位置に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させるブロワファン等である。第1送風装置30は、ブロワモータ31によって回転させられることで空気流を発生させる。第1送風装置30によって発生させられた空気流は、内外気切替装置20によって選択的に導入された内気及び外気を冷却用熱交換器40に向かって送風させる。
第2送風装置32は、第2外気取り入れ選択装置21の下流位置に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させるブロワファン等である。第2送風装置32によって発生させられた空気流は、第2外気取り入れ口12から導入された外気を、ダクト70を通過させ、第2加熱用熱交換器50bに向かって送風させる。
第2送風装置32の下流位置には、塵やゴミ等が第2加熱用熱交換器50bへ進入することを防ぐ集塵用のフィルタ(図示せず)が設けられている。このフィルタは、第2送風装置32の上流位置に設けても構わないし、複数であっても構わない。
第1送風装置30及び第2送風装置32は、送風装置制御部35によってそれぞれ送風の風量が制御されている。送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32の各ブロワモータに対する印加電圧を制御する等によって風量を制御する。そして、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御することで、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される送風の配風比を制御することができる。
第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bは、エンジン等の発熱により温められた媒体を利用して、内気及び外気と熱交換させることにより温風を発生させる装置である。第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bは、一体の加熱用熱交換器50として用いることができる。加熱用熱交換器50は、冷却用熱交換器40の下流位置で第1送風路60aと第2送風路61aとが隣接している箇所に設けられ、第1送風路60aと第2送風路61aとに渡って配置されている。
冷却用熱交換器40は、蒸発による気化熱を利用した冷却装置である。冷却用熱交換器40は、第1送風装置30によって送風された内気及び外気を冷却する。冷却用熱交換器40の上流位置には、塵やゴミ等が冷却用熱交換器40へ進入することを防ぐ集塵用のフィルタ41が設けられている。
第1送風路60aは、第1送風装置30によって送風され、冷却用熱交換器40及び第1加熱用熱交換器50aを通過した空調空気を乗員の足元に吹き出させるフット吹出口15へと連通する送風路である。
第2送風路61aは、第2外気取り入れ口12から導入された外気が第2送風装置32によって第2加熱用熱交換器50bへ送風され、第2加熱用熱交換器50bを通過した空調空気を車室内のウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口16へと連通する送風路である。
第2送風路61aには、第2外気取り入れ口12から導入された外気が第2送風装置32によって第2加熱用熱交換器50bへと送風される経路となるダクト70を用いることができる。ダクト70は、第1送風装置30で発生させられる空気流の方向に沿って吹き出すように設定されている。
第1エアミックスドア22は、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50b(加熱用熱交換器50)の下流位置で第1送風路60aと第2送風路61aとを連通する第1連通路90に設けられ、第1送風路60aと第2送風路61aとの連通を制御する。第1エアミックスドア22は、板状のドアやシャッター等であり、第1連通路90を閉塞及び開放を選択することが可能な形状であればよい。
第1エアミックスドア22は、第1連通路90を閉塞することで、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流位置における第1送風路60aと第2送風路61aとを仕切ることができる。第1エアミックスドア22で第1連通路90を閉塞することで、2層の流路が形成され2層流モードとなる。また、第1エアミックスドア22は、第1連通路90を開放して連通させることで、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流位置における第1送風路60aと第2送風路61aとを合流させることができる。
車両用空調装置1aには、乗員の足元に空調空気を吹き出すフット吹出口15、車室内のウインドガラスに空調空気を吹き出すデフ吹出口16、乗員の上半身側に向けて空調空気を吹き出すベント吹出口17が設けられている。
以下に、車両用空調装置1aの空調モードについて、図2を参照して説明する。車両用空調装置1aの空調モードは、例えば、ベントモード、バイレベルモード、フットモード、デフフットモード1、デフフットモード2、デフモードの6種類のモードからなる。
ベントモードは、ベント吹出口17から100%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、ベント吹出ドア(図示せず)のみが開放される。バイレベルモードは、ベント吹出口17から60%、フット吹出口15から40%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、ベント吹出ドア及びフット吹出ドア(図示せず)が開放される。フットモードは、フット吹出口15から100%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、フット吹出ドアのみが開放される。デフフットモード1は、フット吹出口15から85%、デフ吹出口16から15%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、フット吹出ドア80及びデフ吹出ドア(図示せず)が開放される。デフフットモード2は、フット吹出口15から60%、デフ吹出口16から40%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、フット吹出ドア及びデフ吹出ドアが開放される。デフモードは、デフ吹出口16から100%の配風比の空調空気が吹き出されるモードであり、デフ吹出ドアのみが開放される。
車両用空調装置1aにおいて、2層流モードで運転するのは、少なくともデフフットモード1及びデフフットモード2の2モードでの動作時である。デフフットモード1及びデフフットモード2は、暖房運転時に選択されるが、特に外気が低温である場合であって、最大暖房運転時にはデフフットモード2が選択される。
以下に、車両用空調装置1aの2層流モードでの運転について説明する。車両用空調装置1aにおいて、2層流モードで運転するのは、例えば、低外気温時であって最大暖房運転時である。
2層流モードでの内外気切替装置20は、第1外気取り入れ口11を閉塞して、第1内気取り入れ口10からの内気のみを導入させる制御を行う。
2層流モードでの第2外気取り入れ選択装置21は、第2外気取り入れ口12を開放して、第2外気取り入れ口12から外気を導入させる制御を行う。
2層流モードでの第1エアミックスドア22は、閉じる制御を行い、第1連通路90を閉塞し、加熱用熱交換器50の下流位置における第1送風路60aと第2送風路61aとを仕切って2層流にする。
2層流モードでの第1送風装置30及び第2送風装置32は、送風装置制御部35によって、それぞれ個別制御される。例えば、デフフットモード1である場合には、フット吹出口15から85%、デフ吹出口16から15%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。また、デフフットモード2である場合には、フット吹出口15から60%、デフ吹出口16から40%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。
2層流モードでの内気は、第1送風装置30によって発生させられた空気流によって送風され、冷却用熱交換器40へ向かう。そして、2層流モードで冷却用熱交換器40を通過した内気は、第1加熱用熱交換器50aへと向かう。冷却用熱交換器40を通過した後に、加熱用熱交換器50へと向かう2層流モードでの内気は、第2外気取り入れ口12から取り入れられてダクト70を経由してきた外気と合流せずに、フット吹出口15から吹き出される。
2層流モードでの第2外気取り入れ口12から取り入れられた外気は、第2送風装置32によって発生させられた空気流によって送風され、ダクト70を通ることで冷却用熱交換器40を通過せずに、第2加熱用熱交換器50bへと向かう。ダクト70を経由してきた外気は、第1連通路90を第1エアミックスドア22により遮断されているので、内気と合流しない。そして、第2加熱用熱交換器50bを通過した外気は、デフ吹出口16から吹き出される。
第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aによれば、送風装置制御部35によって第1送風装置30及び第2送風装置32の風量をそれぞれ個別制御することで、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される空調空気の配風比を制御することができる。フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される空調空気の配風比を制御することで、空調制御の自由度を向上させることができる。
また、第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aによれば、低外気温時において2層流モードで運転する場合、内気循環で暖房にかかる負荷を低減させることが可能であり、且つ、第2外気取り入れ口12から低湿度の外気を導入し、第2加熱用熱交換器50bを通過後に、デフ吹出口16からのみ排出する制御を行うことで、外気を窓曇りを防止に用いるためだけに利用することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る車両用空調装置1bは、図3(a)及び(b)に示すように、図1で示した車両用空調装置1aと比して、第2送風路61bは、第2外気取り入れ口12から冷却用熱交換器40をバイパスするダクト(バイパスダクト)70を経由し、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50b(加熱用熱交換器50)を通過した空調空気を車室内のウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口16へと連通する送風路である点が異なる。第2の実施の形態においては、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bが一体となっている加熱用熱交換器50であるとして説明する。
また、第2の実施の形態に係る車両用空調装置1bは、加熱用熱交換器50の上流側で第1送風路60aと第2送風路61bとを連通する第2連通路91に設けられ、第1送風路60aと第2送風路61bとの連通を制御する第2エアミックスドア(第2連通制御装置)23と、冷却用熱交換器40の下流側で加熱用熱交換器50を経由しない送風路に設けられ、加熱用熱交換器50を経由しない送風路を連通させるか否かを制御する第3エアミックスドア(第3連通制御装置)24とを更に備える点が異なる。その他に関しては、実質的に同様であるので、重複する記載を省略する。
第2エアミックスドア23は、開いた状態(図3(a)点線位置)にすることで、第2連通路91を閉塞することができる。第2エアミックスドア23で第2連通路91を閉塞することで、加熱用熱交換器50の上流位置において、第1送風路60aと第2送風路61aとを仕切ることができる。また、第2エアミックスドア23は、閉じた状態(図3(a)実線位置)にすることで、加熱用熱交換器50へ流入する空気流れを上流位置で閉塞することができる。
車両用空調装置1bには、冷却用熱交換器40の下流位置で加熱用熱交換器50を経由しない送風路に、この加熱用熱交換器50を経由しない送風路を連通させるか否かを制御する第3エアミックスドア24が設けられている。
第2エアミックスドア23及び第3エアミックスドア24は、冷却用熱交換器40で冷却し、除湿を行った後に、加熱用熱交換器50へ行く空調空気の比率を制御する。具体的には、第2エアミックスドア23を閉じて加熱用熱交換器50へ行く空気を遮断し、第3エアミックスドア24を開けば、加熱用熱交換器50へは空調空気が全く行かないことになり、最大の冷房とすることができる。逆に、第3エアミックスドア24を閉じて、第2エアミックスドア23を開けば、全部の空調空気が加熱用熱交換器50へ行くことになり、最大の暖房とすることができる。このように、第2エアミックスドア23及び第3エアミックスドア24を連動させて開口度を制御することによって、加熱用熱交換器50へ向かう空調空気の比率を制御することができる。
車両用空調装置1bには、乗員の足元に空調空気を吹き出すフット吹出口15、車室内のウインドガラスに空調空気を吹き出すデフ吹出口16、乗員の上半身側に向けて空調空気を吹き出すベント吹出口17が設けられている。フット吹出口15には、足元に吹き出す空調空気を制御するフット吹出ドア80が設けられている。デフ吹出口16には、ウインドガラスに吹き出す空調空気を制御するデフ吹出ドア81が設けられている。ベント吹出口17には、上半身側に向けて吹き出す空調空気を制御するベント吹出ドア82が設けられている。
車両用空調装置1bにおいて、2層流モードで運転するのは、少なくともデフフットモード1及びデフフットモード2の2モードでの動作時である。デフフットモード1及びデフフットモード2は、暖房運転時に選択されるが、特に外気が低温である場合であって、最大暖房運転時にはデフフットモード2が選択される。
以下に、車両用空調装置1bの2層流モードでの運転について、図4(a)及び(b)を参照しながら説明する。車両用空調装置1bにおいて、2層流モードで運転するのは、例えば、低外気温時であって最大暖房運転時である。
2層流モードでの空気取り入れ口の状態を、図4(b)を用いて示す。内外気切替装置20は、第1外気取り入れ口11を閉塞して、第1内気取り入れ口10からの内気のみを導入させる制御を行う。また、第2外気取り入れ選択装置21は、第2外気取り入れ口12を開放して、第2外気取り入れ口12から外気を導入させる制御を行う。
2層流モードでの空気吹出口の状態を、図4(a)を用いて示す。フット吹出口15は、フット吹出ドア80が開く制御がなされ、開放される。また、デフ吹出口16は、デフ吹出ドア81が開く制御がなされ、開放される。また、ベント吹出口17は、ベント吹出ドア82が閉じる制御がなされ、閉塞される。
2層流モードでの第1エアミックスドア22、第2エアミックスドア23、第3エアミックスドア24の状態を、図4(a)を用いて示す。第1エアミックスドア22は、閉じる制御を行い、第1連通路90を閉塞し、加熱用熱交換器50の下流位置における第1送風路60aと第2送風路61aとを仕切って2層流にする。第2エアミックスドア23は、開く制御を行い、第2連通路91を閉塞し、加熱用熱交換器50の上流位置における第1送風路60aと第2送風路61aとを仕切って2層流にする。第3エアミックスドア24は、第2エアミックスドア23と相反する制御を行うので、閉じる制御を行い、全部の空調空気が加熱用熱交換器50へと向かうようにする。
2層流モードでの第1送風装置30及び第2送風装置32は、送風装置制御部35によって、それぞれ個別制御される。例えば、デフフットモード1である場合には、フット吹出口15から85%、デフ吹出口16から15%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。また、デフフットモード2である場合には、フット吹出口15から60%、デフ吹出口16から40%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。
2層流モードでの内気は、図4(a)及び(b)に示すように、第1送風装置30によって発生させられた空気流によって送風される。2層流モードで冷却用熱交換器40を通過した内気は、図4(a)に示すように、第2エアミックスドア23が開いていて、第3エアミックスドア24が閉じていることで加熱用熱交換器50へと向かう。冷却用熱交換器40を通過した後に、加熱用熱交換器50へと向かう2層流モードでの内気は、第2エアミックスドア23によって第2連通路91が閉塞されているので、第2外気取り入れ口12から取り入れられ、ダクト70を経由してきた外気と合流しない。そして、2層流モードで加熱用熱交換器50を通過した内気は、フット吹出ドア80が開くように制御が行われていて開放されているフット吹出口15から吹き出される。加熱用熱交換器50を通過した後に、フット吹出口15へと向かう2層流モードでの内気は、第1エアミックスドア22によって第1連通路90が閉塞されているので、加熱用熱交換器50を通過した外気と合流しない。
2層流モードでの第2外気取り入れ口12から取り入れられた外気は、図4(b)に示すように、第2送風装置32によって発生させられた空気流によって送風される。2層流モードでの外気は、ダクト70を通ることで冷却用熱交換器40を通過せずに加熱用熱交換器50へと向かう。ダクト70を経由してきた外気は、第1エアミックスドア22及び第2エアミックスドア23により遮断されているので、内気と合流しない。そして、加熱用熱交換器50を通過した外気は、デフ吹出ドア81が開くように制御が行われていて開放されているデフ吹出口16から吹き出される。
このように構成された第2の実施の形態に係る車両用空調装置1bでも、第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aと同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施の形態に係る車両用空調装置1bは、第1送風路60aの冷却用熱交換器40と加熱用熱交換器50の間と、第2送風路61aであるダクト70の第2外気取り入れ選択装置21と加熱用熱交換器50の間とに、連通する第2連通路91と第2連通路91を開閉する第2エアミックスドア23が設けられている。これらによって、第2エアミックスドア23を調整し第2連通路91を連通状態にしつつ加熱用熱交換器50への送風路を閉塞しない状態にし、第2外気取り入れ選択装置21を調整し第2外気取り入れ口18を閉塞することで、第1送風装置30で送風した送風空気を加熱用熱交換器50全面に送風することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る車両用空調装置1cは、図5に示すように、図1で示した車両用空調装置1aと比して、加熱用熱交換器50の上流位置に設けられ、加熱用熱交換器50において第1送風路60aから導入される送風面積と第2送風路61aから導入される送風面積とを制御する第4エアミックスドア27と、加熱用熱交換器50の下流位置に設けられ、加熱用熱交換器50において第1送風路60aに対して送風する送風面積と第2送風路61aに対して送風する送風面積とを制御する第5エアミックスドア28とを更に備える点が異なる。その他に関しては、第1の実施の形態と実質的に同様であるので、重複する記載を省略する。
第4エアミックスドア27は、図5に示すように、27aの状態から27cの状態まで変動させて、第1送風路60a及び第2送風路61aから導入する加熱用熱交換器50の送風面積を変動させることができる。第4エアミックスドア27が第2送風路61aを閉じた27aの状態では、第2送風路61aからの送風を加熱用熱交換器50に導入することを防いで、第1送風路60aからの送風のみを加熱用熱交換器50に導入する。第4エアミックスドア27が27b,27cの状態では、第1送風路60a及び第2送風路61aからの送風を加熱用熱交換器50に導入することができる。第4エアミックスドア27は、27bの状態では、第2送風路61aから導入する加熱用熱交換器50の送風面積を27cの状態より小さくなる。
第5エアミックスドア28は、図5に示すように、28aの状態から28bの状態まで変動させることができる。第5エアミックスドア28が28aの状態の場合は、第1送風路60aへ送風する加熱用熱交換器50の送風面積を大きくした状態であり、加熱用熱交換器50からの送風を第1送風路60aに対して優先する状態である。第5エアミックスドア28が28bの状態の場合は、第2送風路61aへ送風する加熱用熱交換器50の送風面積を大きくした状態であり、加熱用熱交換器50からの送風を第2送風路61aに対して優先する状態である。
第4エアミックスドア27及び第5エアミックスドア28の動作について説明する。
第4エアミックスドア27は、2層流モードでは、第2送風路61aから外気を加熱用熱交換器50に導入させるために、27b又は27cの状態が選択される。第4エアミックスドア27は、フット吹出口15及びデフ吹出口16からの風量比の変化に応じて、加熱用熱交換器50の送風面積を変化させるために27b又は27cの状態を選択する。第4エアミックスドア27が27bの状態となるのは、例えば、図2の表で示したように、デフ吹出口16から少なめの配風比で空調空気が吹き出されるデフフットモード1のときである。第4エアミックスドア27が27cの状態となるのは、例えば、デフ吹出口16から多めの配風比で空調空気が吹き出されるデフフットモード2のときである。
第4エアミックスドア27は、2層流モード以外では、第2送風路61aを閉じた27aの状態が選択され、第2送風路61aからの送風が加熱用熱交換器50に導入するのを防ぐ。
第5エアミックスドア28は、フット吹出口15及びデフ吹出口16からの風量比の変化に応じて、加熱用熱交換器50からの送風面積を変化させるために28a又は28bの状態を選択する。第5エアミックスドア28は、フット吹出口15からの配風比が多い空調モードが選択された場合には、28aの状態が選択される。また、第5エアミックスドア28は、デフ吹出口16からの配風比が多い空調モードが選択された場合には、28bの状態が選択される。
このように構成された第3の実施の形態に係る車両用空調装置1cでも、第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aと同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態に係る車両用空調装置1cによれば、フット吹出口15から吹き出し量が多い空調モードが選択された場合には、加熱用熱交換器50において第2送風路61aから導入される送風(外気)の送風面積を小さくするように第4エアミックスドア27を27bの状態に制御し、加熱用熱交換器50において第2送風路61aに対して送風する送風面積を小さくするように第5エアミックスドア28を28aの状態に制御することで、フット吹出口15から吹き出す空調の暖房性能を向上させることができる。
つまり、第3の実施の形態に係る車両用空調装置1cは、フット吹出口15及びデフ吹出口16からの風量比の変化に応じて第4エアミックスドア27及び第5エアミックスドア28を制御して、加熱用熱交換器50の送風面積を変化させることができるので、暖房性能を向上させることが可能となる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る車両用空調装置1dは、図6に示すように、図2で示した車両用空調装置1bと比して、加熱用熱交換器50の上流位置で第2エアミックスドア23の下流位置に設けられ、加熱用熱交換器50において第1送風路60aから導入される送風面積と第2送風路61aから導入される送風面積とを制御する第4エアミックスドア27と、加熱用熱交換器50の下流位置に設けられ、加熱用熱交換器50において第1送風路60aに対して送風する送風面積と第2送風路61aに対して送風する送風面積とを制御する第5エアミックスドア28とを更に備える点が異なる。その他に関しては、第2の実施の形態と実質的に同様であるので、重複する記載を省略する。
第4エアミックスドア27及び第5エアミックスドア28は、第3の実施の形態と実質的に同様であるので、重複する記載を省略する。
第4の実施の形態に係る車両用空調装置1dによれば、第1送風路60aの冷却用熱交換器40と加熱用熱交換器50の間と、第2送風路61aであるダクト70の第2外気取り入れ選択装置21と加熱用熱交換器50の間とに、連通する第2連通路91と第2連通路91を開閉する第2エアミックスドア23が設けられている。このため、2層流モード以外で動作する場合は、第2エアミックスドア23を調整し第2連通路91を連通状態にしつつ加熱用熱交換器50への送風路を閉塞しない状態にして、第2外気取り入れ選択装置21を調整し第2外気取り入れ口18を閉塞することで、第1送風装置30で送風した送風空気を加熱用熱交換器50全面に送風可能となる。このとき、第4エアミックスドア27及び第5ミックスドア28は、加熱用熱交換器50への送風の抵抗とならないために、27c、28bの状態が選択され、第1送風路60aからの送風を加熱用熱交換器50に導入させる。
このように構成された第4の実施の形態に係る車両用空調装置1dでも、第1〜3の実施の形態に係る車両用空調装置1a〜1cと同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eは、図5に示すように、車室内の内気をフット吹出口15へと連通する第1送風路60bと、第1送風路60bに送風する第1送風装置30と、第1送風装置30の送風を過熱する第1加熱用熱交換器50aと、車室内の外気をデフ吹出口16へと連通する第2送風路61bと、第2送風路61bに送風する第2送風装置32と、第2送風装置32の送風を過熱する第2加熱用熱交換器50bと、第1送風装置30及び第2送風装置32のそれぞれの風量を制御して、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される送風の配風比を制御する送風装置制御部35とを備える。
また、本発明の第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eは、第2送風路60bに車室内の内気を導入する第1内気取り入れ口10及び車室外の外気を導入する第1外気取り入れ口11を併設し、第1内気取り入れ口10から導入される内気と第1外気取り入れ口11から導入される外気との比率を選択的に切替可能な内外気切替装置20と、内外気切替え装置20が設けられた第1送風路60bに配置され、第1加熱用熱交換器50aの上流位置で送風を冷却する冷却用熱交換器40と、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流位置で第1送風路60bと第2送風路61bとを連通する第1連通路90と、第1連通路90に設けられ、第1送風路60bと第2送風路61bとの連通を制御する第1エアミックスドア22とを更に備える。
また、本発明の第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eは、第1送風路60bに車室内の内気を導入する第2内気取り入れ口18を備える。
第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eについては、第1の実施の形態に係る車両用空調装置1aと実質的に同様な箇所についての記載を省略する。
第2内気取り入れ口18は、第1内気取り入れ口10とは別に内気を車両用空調装置1e内に導入するために開口している取り入れ口である。第2内気取り入れ口18には、第2内気取り入れ選択装置26が設けられている。第2内気取り入れ選択装置26は、第2内気取り入れ口18を閉塞することが可能であり、第2内気取り入れ口18を閉塞することで第2内気取り入れ口18からの内気の導入を遮断することができる。また、第2内気取り入れ選択装置26が第2内気取り入れ口18を開口した場合には、第2内気取り入れ口18から内気を導入させることができる。
以下に、第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eの2層流モードでの運転について説明する。車両用空調装置1eにおいて、2層流モードで運転するのは、例えば、低外気温時であって最大暖房運転時である。
第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eにおいて、2層流モードでの使用する場合は、まず、内外気切替装置20によって第1内気取り入れ口10と第1外気取り入れ口11との開口度を調整し、第1外気取り入れ口11から外気を導入し、第2内気取り入れ口18から内気を導入する。
第1外気取り入れ口11から導入された外気は、第1送風装置30によって発生させられた空気流によって送風され、冷却用熱交換器40へと向かう。冷却用熱交換器40を通過した外気は、第1加熱用熱交換器50aへと向かう。そして、第1加熱用熱交換器50aを通過した外気は、開放されているデフ吹出口16から吹き出される。
一方、第2内気取り入れ口から導入された内気は、第2送風装置32によって発生させられた空気風によって送風される。第2内気取り入れ口18から導入された内気は、ダクト70を通り、第2加熱用熱交換器50bへと向かう。そして、第2加熱用熱交換器50bを通過した内気は、開放されているフット吹出口15から吹出される。そのとき第1連通路90の第1エアミックスドア22を閉塞してあるので、内気と外気が混合されずにそれぞれ吹出される。
2層流モードでの第1送風装置30及び第2送風装置32は、送風装置制御部35によって、それぞれ個別制御される。例えば、デフフットモード1である場合には、フット吹出口15から85%、デフ吹出口16から15%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。また、デフフットモード2である場合には、フット吹出口15から60%、デフ吹出口16から40%の配風比の空調空気が吹き出されるように、送風装置制御部35は、第1送風装置30及び第2送風装置32への印加電圧を制御して、第1送風装置30及び第2送風装置32からの風量を制御する。
第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eによれば、送風装置制御部35によって第1送風装置30及び第2送風装置32の風量をそれぞれ個別制御することで、フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される空調空気の配風比を制御することができる。フット吹出口15及びデフ吹出口16から吹き出される空調空気の配風比を制御することで、空調制御の自由度を向上させることができる。
また、第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eによれば、低外気温時で2層流モードで運転する場合、既に加熱されている内気が冷却用熱交換器40を通過しないので、内気循環で暖房にかかる負荷を低減させることが可能となる。
また、第5の実施の形態に係る車両用空調装置1eによれば、内気循環で暖房にかかる負荷を低減させることが可能であるので、低温で低湿度の外気を第1外気取り入れ口11から少量導入しても暖房効果に与える影響が少なく、低湿度の外気を導入することで窓曇りを防止することができる。導入する少量の外気によって、冷却用熱交換器40が凍結することがないので凍結防止を図る必要がなく、除湿性能を確保することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、第1〜第5の実施の形態における車両用空調装置1a〜1eでの空調モードは6モードで示したが、6モード以上であっても構わない。実施の形態では、2層流モードで運転するデフフットモードを2種類で示したが、フット吹出口15から70%、デフ吹出口16から30%の配風比の空調空気が吹き出されるモードを加えることもできる。また、2層流モードで運転するデフフットモードを変動制にして、フット吹出口15から60〜85%、デフ吹出口16から15〜40%の配風比の空調空気が吹き出されるモードのようにすることもできる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1a〜1e…車両用空調装置
10…第1内気取り入れ口
11…第1外気取り入れ口
12…第2外気取り入れ口
15…フット吹出口
16…デフ吹出口
17…ベント吹出口
18…第2内気取り入れ口
20…内外気切替装置
21…第2外気取り入れ選択装置
22…第1エアミックスドア
23…第2エアミックスドア
24…第3エアミックスドア
26…第2内気取り入れ選択装置
27…第4エアミックスドア
28…第5エアミックスドア
30…第1送風装置
31…ブロワモータ
32…第2送風装置
33,41…フィルタ
35…送風装置制御部
40…冷却用熱交換器
50…加熱用熱交換器
50a…第1加熱用熱交換器
50b…第2加熱用熱交換器
60a,60b…第1送風路
61a,61b…第2送風路
70…ダクト
80…フット吹出ドア
81…デフ吹出ドア
82…ベント吹出ドア
90…第1連通路
91…第2連通路

Claims (6)

  1. 車室内の内気をフット吹出口へと連通する第1送風路と、第1送風路に送風する第1送風装置と、第1送風装置の送風を過熱する第1加熱用熱交換器と、
    車室内の外気をデフ吹出口へと連通する第2送風路と、第2送風路に送風する第2送風装置と、第2送風装置の送風を過熱する第2加熱用熱交換器と、
    前記第1送風装置及び前記第2送風装置のそれぞれの風量を制御して、前記フット吹出口及び前記デフ吹出口から吹き出される送風の配風比を制御する送風装置制御部
    とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器は、一体となっている加熱用熱交換器であり、前記第1送風路と前記第2送風路とが隣接した箇所で、前記加熱用熱交換器が前記第1送風路と前記第2送風路とに渡って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記加熱用熱交換器の上流位置に設けられ、前記加熱用熱交換器において前記第1送風路から導入される送風面積と前記第2送風路から導入される送風面積とを制御する第4エアミックスドアと、
    前記加熱用熱交換器の下流位置に設けられ、前記加熱用熱交換器において前記第1送風路から導入される送風面積と前記第2送風路から導入される送風面積とを制御する第5エアミックスドア
    とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第1送風路と前記第2送風路のいずれかに車室内の内気を導入する第1内気取り入れ口及び車室外の外気を導入する第1外気取り入れ口を併設し、前記第1内気取り入れ口から導入される内気と前記第1外気取り入れ口から導入される外気との比率を選択的に切替可能な内外気切替装置と、
    前記内外気切替装置が設けられた前記第1送風路と前記第2送風路のいずれかに配置され、前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の少なくともいずれかの上流位置で送風を冷却する冷却用熱交換器と、
    前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の下流位置で前記第1送風路と前記第2送風路とを連通する第1連通路と、
    前記第1連通路に設けられ、前記第1送風路と前記第2送風路との連通を制御する第1エアミックスドア
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の上流位置で前記第1送風路と前記第2送風路とを連通する第2連通路と、
    前記第2連通路に設けられ、前記第1送風路と前記第2送風路との連通、又は、前記第2送風路の閉塞を制御する第2エアミックスドア
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記第2エアミックスドアは、前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の上流位置で、前記第1送風路及び前記第2送風路を閉塞することが可能であることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020512951A (ja) * 2017-04-05 2020-04-30 ヴァレオ システム テルミク 付加的な空気入口を備える換気、暖房、及び/又は、空調設備

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