JP2009018644A - 車両用空調装置 - Google Patents

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広之 佐藤
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Abstract

【課題】エアミックスドアを複数のドアで構成しつつ、開口部へ向かう空気流れに対しては通風抵抗を極力小さくして風量を確保する。
【解決手段】エアミックスドアは、ヒータコア13側の温風側通路とバイパス通路15側の冷風側通路とのそれぞれに、複数のドアで構成しており、これらの複数のドアの中に、それぞれ他のドアよりも開閉面積の大きなドアを設けている。そして、この開閉面積の大きなドアは、複数のドアのうち、フェイス開口部22とフット開口部24とに近い側に配置している。このように、複数のドアのうち、フェイス開口部22とフット開口部24とに近い側のドアを大きくすることで、通風抵抗を減らして、風量を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷風側の空気通路、もしくは温風側の空気通路に複数のエアミックスドアが構成される車両用空調装置に関するものである。
車両用空調装置の一般的な空調ユニットは、空気通路を形成するケースと、ケース内に配置されて通過する空気を冷却するエバポレータと、冷却空気を加熱するヒータコアと、ヒータコアをバイパスして冷却空気が流れるバイパス通路と、ヒータコアの空気流れ上流側に配置されてヒータコアを通過する空気とバイパス通路を通過する空気との風量割合を調節するエアミックスドアとを備えている。また、下記特許文献1には、ヒータコア側の空気通路、およびバイパス通路側の空気通路に、それぞれ多数枚のエアミックスドアを構成した空調装置が示されている。
米国特許第5878806号公報
しかしながら、上記特許文献1の空調装置におけるエアミックスドアは、枠体に同じ大きさのドアを多数枚並設して連動させる構造である。このため、開口部へ向かう空気流れに対して通風抵抗を極力小さくして風量を確保しようとしても、枠体ごとのレイアウトとなるため制約が大きく、最適配置としにくいという問題点がある。本発明は、このような問題点に着目して成されたものであり、その目的は、エアミックスドアを複数のドアで構成しつつ、開口部へ向かう空気流れに対しては通風抵抗を極力小さくして風量を確保することのできる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、エバポレータ(12)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、車両のフェイスダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、車両のフットダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、温風側通路(18)に配設され、エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、冷風側通路(15)の上流側に配設され、冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、温風側通路(18)の上流側に配設され、温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
冷風側エアミックスドア(16a、16b)および温風側エアミックスドア(16c、16d)の少なくともいずれか一方のエアミックスドアを、上下方向に配設される複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、複数のドア(16a、16bまたは16c、16d)のうち、上方に配設されたドア(16aまたは16c)の開閉面積を、下方に配設されたドア(16bまたは16d)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、エバポレータ(12)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、車両のフェイスダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、車両のフットダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、温風側通路(18)に配設され、エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、冷風側通路(15)の上流側に配設され、冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、温風側通路(18)の上流側に配設され、温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
冷風側エアミックスドア(16a、16b)を複数のドア(16a、16b)から構成するとともに、複数のドア(16a、16b)のうちフェイス開口部(22)により近い位置に配設されるドア(16a)の開閉面積を、他のドア(16b)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、エバポレータ(12)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、車両のフェイスダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、車両のフットダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、温風側通路(18)に配設され、エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、冷風側通路(15)の上流側に配設され、冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、温風側通路(18)の上流側に配設され、温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
温風側エアミックスドア(16c、16d)を複数のドア(16c、16d)から構成するとともに、複数のドア(16c、16d)のうち、フット開口部(24)により近い位置に配設されるドア(16c)の開閉面積を、他のドア(16d)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴としている。
これらの請求項1〜3に記載の発明によれば、複数のドア(16a〜16d)のうち、フェイス開口部(22)、もしくはフット開口部(24)に近い上側のドア(16a、16c)の開閉面積を大きくすることで、通風抵抗を減らして、風量を確保することができる。特に、冷風側通路(15)は、少なくともヒータコア(13)を介さない分、温風側通路(18)よりも通風抵抗を減らす効果を得易い。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用空調装置において、開閉面積を大きくしたドア(16aおよび/または16c)は、平板形状に形成されており、ドア(16aおよび/または16c)が全開位置まで開いたとき、ドア(16aおよび/または16c)のドア基盤部の平面の延長線上に、対応するフェイス開口部および/またはフット開口部(22および/または24)が位置するように、ドアを配設したことを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、最大冷房時もしくは最大暖房時に、フェイス開口部(22)もしくはフット開口部(24)へ向かう風の通風抵抗を減らして、風量を確保することができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、実施の形態について添付した図1および図2を用いて詳細に説明する。図1は、一実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、MAX.COOL(最大冷房)状態を示し、図2は、図1と同じ空調ユニット10の縦断面図であり、MAX.HOT(最大暖房)状態を示す。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは、車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。これに対して空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニットは周知の如く、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切り替え導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。この送風機は、周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。
空調ユニット10は、送風機ユニットより空気下流側における車室内への空気通路を構成するものであり、本例では左右分割の空調ケース(ケース)11内に、冷凍サイクルのエバポレータ(冷媒蒸発器、冷却用熱交換器)12と、ヒータコア(加熱用熱交換器)13とを両方とも一体的に収納するタイプのものである。
空調ケース11は、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、車両左右方向に分割される縦割りの2つのケース部材にて構成されている。つまり、2つの空調ケース11は、車両右側に位置する右側ケースと、車両左側に位置する左側ケースとから成っている。
なお、図1中でハッチングを入れた部分は、実際には2つのケースの分割面を表している。この2つのケースは、上記の熱交換器12、13と、後述のドアなどの機器とを収納した後に、金属バネクリップやネジなどの締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
この空調ユニット10は、車室内の前方部位で車両の前後および上下の方向に対して、図1に示す状態で配置され、空調ケース11の最も車両前方側の部位には空気流入口14が形成されている。この空気流入口14は、助手席前方の部位に配置される前述の送風機ユニットの空気出口部に接続するため、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
本実施形態は右ハンドル車に適用した例を示している。空調ユニット10より車両左側に配置された送風機ユニットから送風される空調用空気が、この空気流入口14に流入する。空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位には前述のエバポレータ12が配置されている。このエバポレータ12は、車両前後方向には薄型の形態で、空調ケース11内の通路を横断するように上下左右方向に配置されている。そして、エバポレータ12の車両上下左右方向に延びる前面側から、空気流入口14からの送風空気が流入する。
エバポレータ12は、例えば周知の積層型のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブ間に、コルゲートフィンを介在させて多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。このエバポレータ12は周知の如く、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、通過する空調用空気を冷却する冷却用熱交換器を構成するものである。
そして、エバポレータ12の空気流れ下流側(車両後方側)には、所定の間隔を空けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は、エバポレータ12を通過した冷風を再加熱するものであり、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器を構成するものである。ヒータコア13は周知のものであり、例えばアルミニウムなどの金属薄板を溶接などによって断面偏平状に接合してなる偏平チューブ間に、コルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れるバイパス通路15が形成されている。また、エバポレータ12とヒータコア13との間の部位には、ヒータコア13で再加熱される冷風と、バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調節する平板状のエアミックスドア(風量割合調節手段)16が複数配置されている。
本実施形態におけるエアミックスドア16は、バイパス通路15側の空気通路(以後、冷風側通路とも言う)に配設された二枚のドア16a、16bと、ヒータコア13側の空気通路(以後、温風側通路とも言う)に配設された二枚のドア16c、16dとから構成されている。これらのエアミックスドア16a〜16dは、それぞれ水平方向に配置された回転軸161a〜161dと一体に結合されており、この回転軸161a〜161dとともに略車両上下方向に回動可能となっている。
エアミックスドア16a〜16dの回転軸161a〜161dとドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。なお、このエアミックスドア16a〜16dが本実施形態の特徴部であり、詳細については後述する。
空調ケース11において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を空けて上下方向に延びる壁部17が、空調ケース11に一体成形されている。この壁面17により、ヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成されている。温風通路18の下流側(上方側)は、ヒータコア13の後方かつ上方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風との混合を行う混合空間19を形成している。
空調ケース11内で混合空間19の下流側には、吹出モード切替部が構成されている。まず、空調ケース11の上面部の車両前方側の部位には、デフロスタ(DEF)開口部20が開口している。このデフロスタ開口部20には、温風通路18からの温風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このデフロスタ開口部20は、図示しないデフロスタダクトを介して車室内のデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
デフロスタ開口部20は、平板状のデフロスタドア21によって開閉される。このデフロスタドア21は、空調ケース11の上面部近傍にて、水平方向に配置された回転軸211により回動するようになっている。デフロスタドア21の回転軸211とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。デフロスタ開口部20の周縁部のうち、冷風バイパス通路15から混合空間19に向かう冷風流れの上流側部位に回転軸211を配置して、デフロスタドア21の先端部は冷風流れの下流側に向かうようにしてある。
空調ケース11の上面部で、デフロスタ開口部20よりも車両後方側の部位には、フェイス(FACE)開口部22が開口している。このフェイス開口部22には、バイパス通路15からの冷風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このフェイス開口部22は、図示しないフェイスダクトを介して車室内のフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から車室内乗員の頭胸部に向けて風を吹き出す。
フェイス開口部22は、平板状のフェイスドア23によって開閉される。このフェイスドア23は、空調ケース11の上面部近傍にて、水平方向に配置された回転軸231により回動するようになっている。フェイスドア23の回転軸231とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。
空調ケース11において、フェイス開口部22の下方部位には、フット(FOOT)開口部24が開口している。このフット開口部24には、温風通路18からの温風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このフット開口部24は、図示しないフットダクトが接続されて車室内のフット吹出口に連通しており、このフット吹出口から車室内乗員の足元に向けて風を吹き出す。
フット開口部24は、平板状のフットドア25によって開閉される。このフットドア25は、空調ケース11の車両後方側壁部で、水平方向に配置された回転軸251により回動するようになっている。フットドア25の回転軸251とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。なお、上述した各ドアのシールは、ウレタン材などを用いたパッキンシールであっても良い。
上記した吹出モードドアとしてのデフロスタドア21、フェイスドア23、フットドア25は、共通の図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構、または手動操作機構に連結され、これらの機構によって吹出モードドアの回動位置を可変して吹出モードを可変するようになっている。
なお、吹出モードとしては、フェイスモード、バイレベル(B/L)モード、フットモード、フット/デフロスタモード、デフロスタモードなどがあり、図1は、フェイスモードで車室内を冷房する状態であり、図2は、フットモードで車室内を暖房する状態である。なお、本空調装置の制御に関する構成、および作動の概要については、説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴部分を説明する。本実施形態では、冷風側通路の二枚のドア16a、16bと温風側通路の二枚のドア16c、16dとのそれぞれにおいて、一方のドア16a、16cの開閉面積を他方のドア16b、16dの開閉面積よりも大きく構成している。
また、その開閉面積を大きく構成したドア16a、16cを、他方のドア16b、16dよりもフェイス開口部22、およびフット開口部24に近い側に配置している。言い替えれば、フェイス開口部22、およびフット開口部24に近い側のドア16a、16cの開閉面積を、他方のドア16b、16dの開閉面積よりも大きく構成している。
回転軸161a〜161dは、空調ケース11に回転自在に支持され、且つ、回転軸161a〜161dの一端部は、空調ケース11の外部に突出している。その回転軸161a〜161dは、図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構、または手動操作機構に連結され、これらの機構によってエアミックスドア16a〜16dの回動位置を調節するようになっている。
その回動のしかたとして、このエアミックスドア16a〜16dは、風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する温度調節手段となっているため、図1、図2に示すように、冷風側通路のドア16a、16bの開閉と、温風側通路のドア16c、16dの開閉とが逆に作動するようになっている。
具体的に、吹き出し温度を低くする最大冷房(MAX.COOL)状態では、冷風側通路のドア16a、16bを全開とし、温風側通路のドア16c、16dを全閉とする(図1参照)。このとき、冷風側通路側で開閉面積を大きくしたドア16aは、最大に開いたときに流出する風の主流方向が、フェイス開口部22を向くようになっている。
逆に、吹き出し温度を高くする最大暖房(MAX.HOT)状態では、冷風側通路のドア16a、16bを全閉とし、温風側通路のドア16c、16dを全開とする(図2参照)。このとき、温風側通路側で開閉面積を大きくしたドア16cは、最大に開いたときに流出する風の主流方向が、フット開口部24を向くようになっている。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、冷風側エアミックスドア16a、16bおよび温風側エアミックスドア16c、16dの少なくともいずれか一方のエアミックスドアを、上下方向に配設される複数のドア16a〜16dから構成するとともに、複数のドア16a、16bまたは16c、16dのうち、上方に配設されたドア16aまたは16cの開閉面積を、下方に配設されたドア16bまたは16dの開閉面積よりも大きくしている。
また、冷風側エアミックスドア16a、16bを複数のドア16a、16bから構成するとともに、複数のドア16a、16bのうちフェイス開口部22により近い位置に配設されるドア16aの開閉面積を、他のドア16bの開閉面積よりも大きくしている。また、温風側エアミックスドア16c、16dを複数のドア16c、16dから構成するとともに、複数のドア16c、16dのうち、フット開口部24により近い位置に配設されるドア16cの開閉面積を、他のドア16dの開閉面積よりも大きくしている。
これらによれば、複数のドア16a〜16dのうち、フェイス開口部22、もしくはフット開口部24に近い上側のドア16a、16cの開閉面積を大きくすることで、通風抵抗を減らして、風量を確保することができる。特に、冷風側通路15は、少なくともヒータコア13を介さない分、温風側通路18よりも通風抵抗を減らす効果を得易い。
また、開閉面積を大きくしたドア16aおよび16cは、平板形状に形成されており、ドア16aおよび16cが全開位置まで開いたとき、ドア16aおよび16cのドア基盤部の平面の延長線上に、対応するフェイス開口部22およびフット開口部24が位置するように、ドアを配設している。これによれば、最大冷房時もしくは最大暖房時に、フェイス開口部22およびフット開口部24へ向かう風の通風抵抗を減らして、風量を確保することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態ではエアミックスドア16の構成を、冷風側通路、温風側通路とも二枚ずつで構成しているが、一方を一枚構成としても良いし、他方を三枚以上の多数枚構成としても良い。
また、上述の実施形態ではエアミックスドア16を、回転軸がドア基板の中央側に設けたバタフライドアとしているが、ドア種類を限るものではなく、回転軸をドア基板の一端側に設けた片持ちドア、回転軸をドア基板と離間させたロータリドア、回動ではなく面スライドする各種の面スライドアなどで構成しても良い。
また、上述の実施形態では、フェイス開口部22とフェイスドア23、フット開口部24とフットドア25をそれぞれ設けた空調ユニット10となっているが、フェイス開口部とフット開口部とに連通する共通の流入部を有し、この流入部からの風流れを1枚のフェイス−フットドアでフェイス開口部とフット開口部とに切り替える構造の空調ユニットであっても良い。
この場合、複数のエアミックスドアの中で、共通の流入部に近いドアの開閉面積を大きくするとともに、この開閉面積を大きくしたドアが最大に開いたときに流出する風の主流方向を、共通の流入部に向けることとなる。
また、複数枚のエアミックスドアは、それぞれを直接空調ケースに組み付ける構造であっても良いし、別体カセット化など、サブ組付されたものを組み付ける構造であっても良い。また、さらにドア群を左右用それぞれに分けて構成した左右独立コントロールタイプの空調ユニットであっても良い。
一実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、MAX.COOL状態を示す。 一実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、MAX.HOT状態を示す。
符号の説明
11…空調ケース(ケース)
12…エバポレータ
13…ヒータコア
15…バイパス通路(冷風側通路)
16a…冷風側エアミックスドア、複数のドア、開閉面積の大きなドア
16b…冷風側エアミックスドア、複数のドア、開閉面積の小さなドア
16c…温風側エアミックスドア、複数のドア、開閉面積の大きなドア
16d…温風側エアミックスドア、複数のドア、開閉面積の小さなドア
18…温風側通路
19…混合空間
22…フェイス開口部
24…フット開口部

Claims (4)

  1. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、
    前記エバポレータ(12)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、
    前記冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、
    車両のフェイスダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、
    車両のフットダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、
    前記温風側通路(18)に配設され、前記エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、
    前記冷風側通路(15)の上流側に配設され、前記冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、
    前記温風側通路(18)の上流側に配設され、前記温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
    前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)および前記温風側エアミックスドア(16c、16d)の少なくともいずれか一方のエアミックスドアを、上下方向に配設される複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、
    前記複数のドア(16a、16bまたは16c、16d)のうち、上方に配設されたドア(16aまたは16c)の開閉面積を、下方に配設されたドア(16bまたは16d)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、
    前記エバポレータ(12)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、
    前記冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、
    車両のフェイスダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、
    車両のフットダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、
    前記温風側通路(18)に配設され、前記エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、
    前記冷風側通路(15)の上流側に配設され、前記冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、
    前記温風側通路(18)の上流側に配設され、前記温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
    前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)を複数のドア(16a、16b)から構成するとともに、
    前記複数のドア(16a、16b)のうち、前記フェイス開口部(22)により近い位置に配設されるドア(16a)の開閉面積を、他のドア(16b)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、
    前記エバポレータ(12)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、
    前記冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、
    車両のフェイスダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、
    車両のフットダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、
    前記温風側通路(18)に配設され、前記エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、
    前記冷風側通路(15)の上流側に配設され、前記冷風側通路(15)を流れる冷却風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、
    前記温風側通路(18)の上流側に配設され、前記温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
    前記温風側エアミックスドア(16c、16d)を複数のドア(16c、16d)から構成するとともに、
    前記複数のドア(16c、16d)のうち、前記フット開口部(24)により近い位置に配設されるドア(16c)の開閉面積を、他のドア(16d)の開閉面積よりも大きくしたことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 前記開閉面積を大きくしたドア(16aおよび/または16c)は、平板形状に形成されており、
    前記ドア(16aおよび/または16c)が全開位置まで開いたとき、前記ドア(16aおよび/または16c)のドア基盤部の平面の延長線上に、対応するフェイス開口部および/またはフット開口部(22および/または24)が位置するように、前記ドアを配設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用空調装置。
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