JP2011112315A - フィンチューブ型熱交換器及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents

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晃 石橋
Atsushi Mochizuki
厚志 望月
Soubu Ri
相武 李
Takuya Matsuda
拓也 松田
Mitsuhiro Ishikawa
光裕 石川
Norihiro Yoneda
典宏 米田
Hironari Ikuta
裕也 生田
Takahiko Kawai
孝彦 河合
Kohei Oka
紘平 岡
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Abstract

【課題】全体の冷媒循環量の大小にかかわらず、分配比率をほぼ一定に保つことのできるフィンチューブ型熱交換器及びこれを用いた空気調和機を提供すること。
【解決手段】複数の板が上下方向にすき間を介して積層されたフィン4と、複数の冷媒流路を有しフィン4の積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた扁平管10とからなり、空気の流れ方向aと直交して2列に設置された第1、第2の主熱交換器2a,2bと、複数の板が上方方向にすき間を介して積層されたフィン4と、フィン4の積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた円管11とからなり、第1の主熱交換器2aの風上側に設置された予備熱交換器3とを有し、第1、第2の主熱交換器2a,2bの扁平管10の先端部をフィン4の風上側縁部より突出させると共に、第2の主熱交換器2bの扁平管10の先端部が第1の主熱交換器2aのフィン4の風下側に接触しないように、第1、第2の熱交換器2a,2bをすき間を隔て配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層された板状フィンと、この板状フィンに空気の流れ方向と直交して装着され、冷媒が流れる複数の伝熱管とからなるチューブ型熱交換器及びこれを用いた空気調和機に関するものである。
従来の空調冷凍装置のフィンチューブ型熱交換器に用いられる冷媒分配器に、冷媒の流れ方向が重力方向と垂直方向になるように配置され、分岐部を形成する複数の流出管の傾斜角度を変えることにより、熱交換器の熱負荷に応じた分配性能の向上を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−318628号公報(第2頁、図1)
特許文献1の冷媒分配器は、複数の流出管の傾斜角度を変えるだけなので、熱負荷に応じた分配性能を得るには不十分であり、かつ、分配性能が冷媒循環量によって不安定になるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、熱負荷に応じて管内負荷を低減することにより冷媒分配量を調整することができ、全体の冷媒循環量の大小にかかわらず、分配比率をほぼ一定に保つことのできるフィンチューブ型熱交換器及びこれを用いた空気調和機を提供することを目的としたものである。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、複数の板が上下方向にすき間を介して積層されたフィンと、複数の冷媒流路を有し前記フィンの積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた扁平管とからなり、空気の流れ方向と直交して2列に設置された第1、第2の主熱交換器と、複数の板が上方方向にすき間を介して積層されたフィンと、該フィンの積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた円管とからなり、前記第1の主熱交換器の風上側に設置された予備熱交換器とを有し、前記第1、第2の主熱交換器の扁平管の先端部を前記フィンの風上側縁部より突出させると共に、前記第2の主熱交換器の扁平管の先端部が前記第1の主熱交換器のフィンの風下側に接触しないように、前記第1、第2の熱交換器をすき間を隔て配置したものである。
また、本発明に係る空気調和機は、上記のフィンチューブ型熱交換器を用いたものである。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器及びこれを用いた空気調和機によれば、熱負荷に応じて管内負荷を低減するようにしたので、熱負荷に応じて冷媒分配量を調整することができ、全体の冷媒循環量の大小にかかわらず分配比率をほぼ一定にすることができる。また、複雑な冷媒パスの場合でも配管を容易に接続することができる。
本発明の実施の形態1に係るフィンチューブ型熱交換器を用いた空気調和機の室内機の模式的断面図である。 図1の室内機を反対側(ヘアピン側)からみた模式的断面図である。 熱交換器ユニットの第1、第2の主熱交換器の要部を示す平面説明図である。 図3のA−A、B−B断面図である。 図1の扁平管の断面図である。 図1の扁平管及び円管の外形図である。 図1の室内機の冷媒流路を構成する冷媒配管及び接続配管の説明図である。 図1の扁平管に接続配管を接続するためのジョイントの平面図、側面図、断面図及び斜視図である。 扁平管にジョイントを介して接続される三方管バルジ及びUベントの説明図である。 扁平管を接続するジョイント付きUベントの平面図、断面図、側面図及び斜視図である。 図7の分配器を平断面及び縦断面で示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係るフィンチューブ型熱交換器を用いた空気調和機の室内機の模式的断面図である。 図12の室内機の冷媒流路を構成する冷媒配管及び接続配管の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の冷凍サイクルの回路図である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るフィンチューブ型熱交換器を用いた空気調和機の室内機の模式的断面図、図2は図1の室内機を反対側(以下、ヘアピン側という)からみた模式的断面図である。
壁面等に取付けられる基台21の前面側には空間部を隔てて前面パネル22が設けられている。また、空間部の上部には室内空気の吸込みグリル23が設けられており、その下流側(内側)には、自動清掃機構25を備えたフィルタ24が設けられている。
そして、これらで形成された空間部のほぼ中央部には送風機26が設置され、送風機26の上流側である前面側上部、前面側下部及び背面側には、送風機26を取り囲むように、フィンチューブ型熱交換器ユニット1a,1b,1c(以下、熱交換器ユニットといい、単に1と記すことがある)が配設されており、各熱交換器ユニット1a〜1cは、上流側(1列目)に配設されたフィンチューブ型の補助熱交換器3a,3b,3c(以下、単に3と記すことがある)と、その下流側(2列目と3列目)に並設された同じ構造のフィンチューブ型の第1、第2の主熱交換器2aと2b、2cと2d、2eと2f(以下、第1、第2の主熱交換器を2a,2bで示すことがある。また、これらを2列目と3列目の主熱交換器と記すことがある)とからなっている。
27は前面側下部の熱交換器ユニット1bの下部に設けられたドレンパン、28は送風機26の下流側に形成された風路、29は調和空気の吹出し口である。
図3は各熱交換器ユニット1a〜1cの第1、第2の主熱交換器2a,2bの要部を示す平面説明図である。
この第1、第2の主熱交換器2a,2bは、空気の流れ方向aに対して2列に配設されており、両主熱交換器2a,2bは、それぞれ上下方向にすき間を介して積層された複数の板からなる板状フィン4(以下、単にフィンと記す)と、このフィン4にそれぞれ空気の流れ方向aと直交し、フィン4の積層方向に沿って設けられた冷媒流路を有する伝熱管である扁平管10とからなっている。
そして、フィン4には、その長手方向(空気の流れ方向と直交する方向で、以下、段方向という)に所定の間隔で、上流側が開口し下流側が半円状に形成されてほぼU字状に切除された扁平管の取付部5が設けられている。
また、この扁平管10の取付部5の間には、図3、図4に示すように平面矩形状の第1の切り起こし6が設けられており、その両側には、フィンカラー6aが形成されている。また、この第1の切り起こし6の下流側には、平面台形状の第2の切り起こし7が設けられている。
伝熱管を構成する扁平管10は、図5に示すように、長軸方向の両端部が半円状で断面ほぼ小判状に形成され、内部には複数(図には4つの場合が示してある)の冷媒流路11a〜11dが設けられており、各冷媒流路11a〜11dの内壁にはそれぞれ冷媒の流れ方向に沿って複数の溝12が設けられている。なお、この扁平管10の長軸方向の長さL2は、フィン4に設けた扁平管10の取付部5の上流側前縁部から、下流側の後縁部までの長さL1より大きくL1<L2に形成されている。
上記のような扁平管10は、図6(a)に示すように、ヘアピン状に折り曲げられ、図2に示すように、積層されたフィン4のヘアピン側から折り曲げ部10cによって並設された扁平部10a,10bを段方向に隣接する取付部5に挿入し、フィンカラー6aを介してフィン4に取付けられる。なお、扁平管10のフィン4への接合には、例えばエポキシ樹脂等の熱伝導性を有する接着剤及びAl−Si系のロウ材が用いられる。
このように構成することにより、ヘアピン側には冷媒配管は設けられておらず、冷媒は、一方の扁平部10aから折り曲げ部10cを介して隣接する扁平部10b(又は逆方向)に流れる。このように、ヘアピン側には扁平管10の折り曲げ部10cだけの側面を持つことで、ヘッダ等を接続する必要がなく、構造的に簡素化できてコストを低減することができる。
この場合、2列目の第1の主熱交換器2aのフィン4の後縁部と、3列目の第2の主熱交換器2bのフィン4の前縁部との間にはすき間Gが形成されており、このすき間Gに対して、3列目の主熱交換器2bのフィン4の前縁部からの扁平管10の突出長δは前記すき間Gより小さく、G>δとなっているため、3列目の主熱交換器2bの扁平管10の前端部と、2列目の主熱交換器2aのフィン4の後縁部との間には、G−δのすき間が形成されているので、主熱交換器2bの扁平管10の先端部が、主熱交換器2aのフィン4に接触することはない。
また、これら2列目、3列目の第1、第2の主熱交換器2a,2bの上流側、すなわち1列目に設置された補助熱交換器3は、積層されたフィン4の段方向に所定の間隔で、空気の流れ方向aと直交し、フィン4の積層方向に沿って、伝熱管である円管11を取付けて構成したもので、この場合も、円管11は図6(b)に示すようにヘアピン状に形成され、折り曲げ部11cによって並設された円管部11a,11bを、図2に示すように、フィン4のヘアピン側から段方向に隣接する取付穴に挿入し、例えば、機械的に拡管してフィン4に設けたフィンカラーに圧着し、接合される。なお、円管11をロウ付けによりフィン4に接合してもよい。これにより、補助熱交換器3のヘアピン側には、円管11の折り曲げ部11cのみが現われる。
上記のように構成した第1、第2の主熱交換器2a,2bにおいて、実施例では、フィン4の積層方向のピッチFpは1.2mm、フィン4の厚みFtは0.1mm、空気の流れ方向のフィン4の幅Wは12.7mmであり、フィン4の段方向において隣接する扁平管10の中心距離Dpは14.5mmであった。
また、補助熱交換器3のフィン4の積層方向のピッチFpは1.3mm、フィン4の厚みFtは0.1mm、空気の流れ方向aのフィン4の幅Wは12.7mmであり、フィン4の段方向において隣接する円管11の中心距離Dpは20.4mmであった。
このように構成した第1、第2の主熱交換器2a,2b及び補助熱交換器3のフィン4は、アルミニウム合金製板材で形成され、伝熱管を構成する扁平管10及び円管11は、いずれもアルミニウム合金製押し出し形材によって形成されている。なお、アルミニウム合金材に代えて銅を用いてもよい。
一般に、フィンと伝熱管とは異なる材料を用いる場合が多いが、本発明においては、主熱交換器2a,2b及び補助熱交換器3のフィン4と伝熱管10,11のすべてに、アルミニウム又は銅などの同じ材料を用いたので、フィン4と伝熱管10,11とのロウ付けが可能になり、フィン4と伝熱管10,11との接触熱伝導率が飛躍的に向上し、熱交換能力を大幅に高めることができる。さらに、リサイクル性も向上することができる。
なお、フィン4に伝熱管10,11を密着させるために炉中ロウ付けを行う場合、フィン4に親水材を塗布する工程をロウ付けの後で行うことにより、ロウ付け中における親水材の焼け落ちを防止することができる。
さらに、主熱交換器2a,2bの設置にあたっては、2列目の第1の主熱交換器2aに対して3列目の第2の主熱交換器2bを段方向にずらせて、両者の扁平管10を千鳥状に配列することにより、扁平管10の前縁部の熱伝達率が向上し、熱交換性能を高めることができる。
また、第1、第2の主熱交換器2a,2bにおいて、両者のフィン4をすき間Gを介して分割することにより、室内機のケース内において主熱交換器2a,2bの配置を様々に配置することができ、2列目の主熱交換器2aのフィン4における前縁効果(空気境界層分断効果)による熱伝達効率を高めることができる。
図7は本実施の形態に係る熱交換器を用いた空気調和機の室内機の冷媒流路を構成する冷媒配管及び接続配管の説明図である。なお、図中の矢印は、熱交換器を蒸発器として使用した場合の冷媒の流れを示す。
熱交換器を蒸発器として用いた場合、冷媒は、前面上部側の熱交換器ユニット1aの補助熱交換器3aの重力方向の上部から、冷媒を1流路から2流路に分岐する分岐管12aを経て、2列目の主熱交換器2aの重力方向の上部側と下部側に付設された三方管バルジ15に流入し、さらに2分岐される。そして、2列目と3列目の主熱交換器2a,2bを接続するUベント16により3列目の主熱交換器2bに流入し、三方管バルジ15により合流したのち、分岐管12bに流入する。
ついで、再熱弁13を通過後、冷媒の流れ方向が重力方向に対して直交するように構成された分配器14により再分岐され、背面側の熱交換器ユニット1cの2列目の主熱交換器2eの重力方向の上方に付設された三方管バルジ15及び前面側下部の熱交換器ユニット1bの2列目の主熱交換器2cの重力方向の下方に付設された三方管バルジ15にそれぞれ流入し、2分岐される。
その後、冷媒は、背面側の熱交換器ユニット1cの3列目の主熱交換器2fにおいて、重力方向の下方に付設された三方管バルジ15により合流して流出すると共に、前面側下部の熱交換器ユニット1bの3列目の熱交換器2dにおいて、重力方向の上方に設けた三方管バルジ15によって合流し、流出する。
また、凝縮器として用いられる場合は、冷媒は上記の場合と反対方向へ流れ、前面側下部及び背面側の熱交換器ユニット1b,1cの3列目の主熱交換器2d,2fは過熱状態、前面側下部及び背面側の熱交換器ユニット1b,1cの2列目の主熱交換器2a,2c、前面側上部の熱交換器ユニット1aの2列目、3列目の主熱交換器2a,2bは2相状態、各熱交換器ユニット1a〜1cの補助熱交換器3a〜3cは、過冷却状態となる。
本実施の形態においては、分配器14を冷媒の流れ方向に対して直交するように構成したので、蒸発器として用いられる場合、2分岐する配管の向きを変更することができる。このため、背面側の熱交換器ユニット1cと、前面側下部の熱交換器ユニット1bの2列目の主熱交換器2e,2cへの冷媒分配量を、熱負荷に応じて調整することができる。
また、前面下部側の熱交換器ユニット1bにおいては、前面側にフィルタ24の自動清掃機構25が配置されているため、熱交換器ユニット1bへ流入する空気の風速が重力方向上部においては小さく、下部において大きい。このため、熱負荷の小さい3列目の主熱交換器2dの三方管バルジ15を重力方向の上方に設置し、熱負荷の大きい2列目の主熱交換器2cの三方管バルジ15を、重力方向の下方に設置することにより、冷媒乾き度のばらつきを抑えるようにした。これにより、主熱交換器2c,2dの熱交換能力を向上させることができる。
また、背面側の熱交換器ユニット1cにおいては、熱交換器ユニット1cへ流入する空気の風速が、重力方向の上部では大きく、下部では小さいため、熱負荷の大きい2列目の主熱交換器2eの三方管バルジ15を重力方向の上方に設置し、熱負荷の小さい3列目の主熱交換器2fの三方管バルジ15を、重力方向の下方に設置することにより、冷媒乾き度のばらつきを抑えるようにした。これにより、主熱交換器2e,2fの熱交換能力を向上させることができる。
図8は主熱交換器2a,2bの伝熱管である扁平管10と、円形断面である三方管バルジ15又はUベント16とを接続するジョイントの説明図である。
このジョイント17は、円形断面である三方管バルジ15又はUベント16が接続される円筒部17aと、扁平管10が接続される扁平部17bとからなり、扁平部17bは例えば円筒部17aに扁平形状の治具を挿入して塑性加工し、製造される。
このジョイント17と扁平管10及び三方管バルジ15又はUベント16との接合は、例えばバーナーロウ付けによって行われる。
このようなジョイント17を用いることにより、空気調和機におけるヘッダによって冷媒流路を確保する場合に比べて、熱交換器の冷媒流路形態の汎用性を飛躍的に向上させることができる。
図9(a)は、例えば、2列目の主熱交換器2aの段方向に隣接する扁平管10にジョイント17を介して接続され、流入する冷媒を2分岐し、又は3列目の主熱交換器2bの段方向に隣接する扁平管10のジョイント17を介して接続され、流出する冷媒を合流させる三方管バルジ15の正面図である。
また、図9(b)は、2列目と3列目の扁平管10を、ジョイント17を介して接続するUベント16の正面図である。
上記のような三方管バルジ15及びUベント16の断面形状は円形であり、扁平部17bが扁平管10に接続された図8のジョイント17の円形部17aに接続される。また、ジョイント17以外の再熱弁13等と接続する場合も、出口が円形のため冷媒流路接続の自由度を大幅に拡大することができる。
図10は主熱交換器2a,2bの段間の隣接する扁平管10を接続するジョイント付きUベント18の説明図である。このジョイント付きUベント18は、円形断面のU字管18aの両端部を扁平に形成して扁平部18b(ジョイント)を設け、この扁平部18b,18bにより隣接する扁平管10どうしを直接接続するようにしたもので、組立性を向上することができる。
図11は図7で示した分配器14を平断面及び縦断面で示した説明図である。
図7において、背面側の熱交換器ユニット1cへ流入する空気の風速は、前面側下部の熱交換器ユニット1bに流入する空気の風速より大きいため、背面側の熱交換器ユニット1cの熱負荷は、前面側下部の熱交換器ユニット1cの熱負荷より大きい。
そこで、熱交換器が蒸発器として用いられる場合、分配器14から流出した冷媒を、背面側の熱交換器ユニット1cに送る流出管14aと分配器14の中心軸O−Oとの間の距離d1を、前面側下部の熱交換器ユニット1bに冷媒を送る流出管14bと分配器14の中心軸O−Oとの間の距離d2より短かく、d1<d2としたものである。これにより、熱負荷の大きい背面側の熱交換器ユニット1cへの冷媒流量を大きくすることができ、冷媒分配のバラツキを抑えることができ、熱交換能力を向上することができる。
[実施の形態2]
図12は本発明の実施の形態2に係る熱交換器を用いた空気調和機の室内機の模式的断面図、図13は図12の室内機の冷媒流路を構成する冷媒配管及び接続配管の説明図で、熱交換器を凝縮機として用いられた場合を示す。なお、実施の形態1と同一又は同じような機能の部分には、これと同じ符号を付してある。
本実施の形態は、前面側上部と前面側下部の熱交換器ユニット1a,1bの補助熱交換器3a,3bのフィン4及び伝熱管に、主熱交換器2a,2bと同じ仕様のフィン4及び扁平管10を用い、背面側の熱交換器ユニット1cの補助熱交換器3cの伝熱管に、実施の形態1の場合と同様に円管11を設けたものである。
この熱交換器を凝縮器として用いた場合、前面側上部の熱交換器ユニット1aの主熱交換器2aから流出した冷媒は、分岐管12aを経て補助熱交換器3aの三方管バルジ15に流入し、2分岐されたのち上下方向に流れ、前面側上部及び下部の熱交換器ユニット1a,1bの補助熱交換器3a,3bから流出し、分岐管12cに合流後背面側の熱交換器ユニット1cの補助熱交換器3cの重力方向の上方に流入し、下方から流出する。
また、図12に示すように、空気が各熱交換器ユニット1a〜1cの前面側から流入する場合、送風機26の回転方向に向って流れるため、背面側の熱交換器ユニット1cから流入する空気は、送風機26の回転を阻害する。
本実施の形態においては、前面側上部と下部の熱交換器ユニット1a,1bの補助熱交換器3a,3bの伝熱管を扁平管10で構成することにより通気抵抗を小さくし、背面側の熱交換器ユニット1cの補助熱交換器3cの伝熱管を円管11で構成して通気抵抗を大きくすることにより、前面側から流入する空気の風速を大きくして送風機26の回転を助長し、貫流送風機26の入力電力を低減することができる。
また、前面側の熱交換器ユニット1a,1bにおいて、重力方向の上部は風速が大きく、下部は小さい。そこで、三方管バルジ15を前面側上部の熱交換器ユニット1aの補助熱交換器3aに配置することにより、前面側上部及び下部の補助熱交換器3a,3bから流出する冷媒過冷却度のバラツキが小さくなるようにした。これにより、熱交換器能力を向上することができる。
[実施の形態3]
図14は本発明の実施の形態3に係る空気調和機の冷凍サイクル回路図である。
この冷凍サイクル回路は、圧縮機31、凝縮熱交換器32、絞り装置33、蒸発熱交換器34及び送風機35a,35bによって構成されている。そして、実施の形態1又は2に係る熱交換器ユニット1を凝縮熱交換器32及び蒸発熱交換器34の両者又はいずれか一方に用いることにより、エネルギー効率の高い空気調和機を得ることができる。ここで、エネルギー効率は、次式で求められる。
暖房エネルギー効率=凝縮熱交換器能力/全入力
冷房エネルギー効率=蒸発熱交換器能力/全入力
上記の実施の形態1,2で説明した熱交換器ユニット1及び実施の形態3で説明した空気調和機に用いる熱交換器ユニット1においては、冷媒として、HCFC(R22)やHFC(R116、R125、R134a、R14、R143a、R152a、R227ea、R23、R236ea、R236fa、R245ca、R245fa、R32、R41、RC318などや、これら冷媒の数種の混合冷媒R407A、R407B、R407C、R407D、R407E、R410A、R410B、R404A、R507A、R508A、R508Bなど)、HC(ブタン、イソブタン、エタン、プロパン、プロピレンなどや、これら冷媒の数種混合冷媒)、自然冷媒(空気、炭酸ガス、アンモニアなどや、これら冷媒の数種の混合冷媒)、またこれら冷媒の数種の混合冷媒など、どのような種類の冷媒を用いても、その効果を達成することができる。
また、上記の説明では、熱交換器ユニット1の作動流体として空気と冷媒を用いた場合を示したが、これに限定するものではなく、他の気体、液体、気液混合流体を用いても同様の効果を得ることができる。
また、上記熱交換器ユニット1及びこれを用いた空気調和機に用いられる冷凍機油は、鉱油系、アルキルベンゼン油系、エステル油系、エーテル油系、フッ素油系など、冷媒が油に溶けるか否かにかかわらず、どのような冷凍機油を用いてもその効果を得ることができる。
さらに、上記の説明では、本発明に係る熱交換器ユニットを、空気調和機の室内機に用いた場合を示したが、室外機に用いてもよい。
また、本発明に係る熱交換器ユニットは、空気調和機に用いられるばかりでなく、例えば、熱交換性能を向上し、省エネルギー性能を高めることが必要なヒートポンプ装置にも用いることができる。
1a〜1c 熱交換器ユニット、2a 第1(1列目)の主熱交換器、2b 第2(2列目)の主熱交換器、3a〜3c 補助熱交換器、4 フィン、5 扁平管の取付部、10 扁平管、11 円管、12 分岐管、14 分配器、14a,14b 流出管、15 三方管バルジ、16 Uベント、17 ジョイント、18 ジョイント付きUベント、21 基台、22 前面パネル、23 吸込みグリル、24 フィルタ、26 送風機、29 吹出し口、31 圧縮機、32 凝縮熱交換器、33 絞り装置、34 蒸発熱交換器、35a,35b 送風機。

Claims (12)

  1. 複数の板が上下方向にすき間を介して積層されたフィンと、複数の冷媒流路を有し前記フィンの積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた扁平管とからなり、空気の流れ方向と直交して2列に設置された第1、第2の主熱交換器と、
    複数の板が上方方向にすき間を介して積層されたフィンと、該フィンの積層方向に沿って段方向に所定の間隔で設けられた円管とからなり、前記第1の主熱交換器の風上側に設置された予備熱交換器とを有し、
    前記第1、第2の主熱交換器の扁平管の先端部を前記フィンの風上側縁部より突出させると共に、前記第2の主熱交換器の扁平管の先端部が前記第1の主熱交換器のフィンの風下側に接触しないように、前記第1、第2の熱交換器をすき間を隔て配置したことを特徴とするフィンチューブ型熱交換器。
  2. 前記主熱交換器に設けた扁平管及び前記補助熱交換器に設けた円管をU字状に形成し、その折り曲げ部を前記積層したフィンの一方の側に位置させて該フィンに取付け、該フィンの他方の側に開口部を位置させたことを特徴とする請求項1記載のフィンチューブ型熱交換器。
  3. 前記第1の主熱交換器の扁平管と、第2の主熱交換器の扁平管とを、円形断面のUベントにより円管部と扁平部とからなるジョイントを介して接続したことを特徴とする請求項1又は2記載のフィンチューブ型熱交換器。
  4. 前記第1、第2の主熱交換器の段方向に隣接する扁平管を、円形断面で両端部が扁平に形成されたUベントにより接続したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器。
  5. 前記予備熱交換器の段方向に隣接する円管を、円形断面のUベントにより接続したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかのフィンチューブ型熱交換器を用いたことを特徴とする空気調和機。
  7. 背面側に基台を有し、前面側に該基台と空間部を介して前面パネルが設けられ、上部に吸込みグリルが、下部に吹出し口が設けられて、前記空間部の中央部近傍に送風機が設置され、
    該送風機の風上側において、前面側上部、前面側下部及び背面側にそれぞれ前記請求項1〜5のいずれかのフィンチューブ型熱交換器を設置した室内機を備えたことを特徴とする空気調和機。
  8. 前記各フィンチューブ型熱交換器の第1、第2の主熱交換器の段方向に隣接する扁平管を、円形断面の三方管バルジにより、円管部と扁平部とからなるジョイントを介して接続したことを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
  9. 前記前面側上部の主熱交換器の前記三方管バルジから流出した冷媒を前記前面側下部及び背面側の主熱交換器に分配する分配器であって、該分配器から前記背面側の主熱交換器に接続される流出管と前記分配器の中心軸との距離を、前記分配器から前記前面側下部の主熱交換器に接続される流出管と前記分配器の中心軸との距離より短かく形成したことを特徴とする請求項7又は8記載の空気調和機。
  10. 前記分配器を、冷媒の流れ方向か重力方向に対して直交するように構成したことを特徴とする請求項9記載の空気調和機。
  11. 前記前面側上部及び下部に設置されたフィンチューブ型熱交換器の予備熱交換器の伝熱管を扁平管で形成し、背面側に設置されたフィンチューブ型熱交換器の伝熱管を円管で形成したことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の空気調和機。
  12. 前記扁平管を用いた予備熱交換器の冷媒分岐数を2とし、主熱交換器からの冷媒を2分岐する位置を前面側上部のフィンチューブ型熱交換器に設けたことを特徴とする請求項11記載の空気調和機。
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