JP2011109754A - モータ - Google Patents
モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011109754A JP2011109754A JP2009260188A JP2009260188A JP2011109754A JP 2011109754 A JP2011109754 A JP 2011109754A JP 2009260188 A JP2009260188 A JP 2009260188A JP 2009260188 A JP2009260188 A JP 2009260188A JP 2011109754 A JP2011109754 A JP 2011109754A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- coil
- holding
- pressing
- holding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Abstract
【課題】スライドコアを必要とせずにブラシホルダを容易に製造することができるモータを提供する。
【解決手段】コイルばね74は、保持部材41のばね取付部73に取り付けられたコイル部81と、コイル部81の上端部81aから延出されコンミテータ側(径方向内側)に向けてブラシ9を押圧する第1の押圧部82と、コイル部81の下端部81bから延出され保持部材41の摺動面71に向けてブラシ9を押圧する第2の押圧部83とを有する。
【選択図】図7
【解決手段】コイルばね74は、保持部材41のばね取付部73に取り付けられたコイル部81と、コイル部81の上端部81aから延出されコンミテータ側(径方向内側)に向けてブラシ9を押圧する第1の押圧部82と、コイル部81の下端部81bから延出され保持部材41の摺動面71に向けてブラシ9を押圧する第2の押圧部83とを有する。
【選択図】図7
Description
本発明は、回転軸に取り付けられたコンミテータに接して給電するブラシを有するモータに関するものである。
従来、この種のモータは、ブラシを保持するブラシ保持部を有するブラシホルダを備えている。例えば、特許文献1のモータのブラシホルダでは、ブラシ保持部は、軸方向に対し平行な一対の側壁部と、それらの上端を繋ぐ上壁部とを有し、径方向に略沿った方向に貫通してブラシの上下左右の四方を囲む筒状をなしている。そして、ブラシ保持部内に配置されたブラシは、その基端部をばね等の付勢部材によりコンミテータ側に押圧され、ブラシの先端部がコンミテータと押圧接触するようになっている。
しかしながら、上記のようなモータでは、ブラシホルダを製造する際に筒状のブラシ保持部を成形するためのスライドコアが必要となるため、製造が煩雑で高コストとなっていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スライドコアを必要とせずにブラシホルダを容易に製造することができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、摺動面を有するブラシホルダと、前記摺動面に摺動可能に接触するとともに回転軸に取り付けられたコンミテータに接して給電するブラシと、前記ブラシホルダのばね取付部に取り付けられたコイル部と、前記コイル部の一端部から延出され前記コンミテータ側に向けて前記ブラシを押圧する第1の押圧部と、前記コイル部の他端部から延出され前記摺動面に向けて前記ブラシを押圧する第2の押圧部とを有するコイルばねとを備えたことを特徴とする。
この発明では、コイルばねの第2の押圧部がブラシホルダの摺動面に向けてブラシを押圧し、これにより、ブラシは摺動面との接触状態を保ったままブラシホルダに保持されるため、従来のような筒状のブラシ保持部が不要となる。従って、ブラシホルダの製造時において筒状のブラシ保持部を成形するためのスライドコアが不要となるため、ブラシホルダを容易に製造することができる。又、ブラシが第2の押圧部により押圧されることで、ブラシホルダの摺動面と交わる方向のブラシのがたつきを抑えることができる。又、第1の押圧部及び第2の押圧部は、コイルばねの両端部からそれぞれ延出されたものであるため、ブラシの厚みに合わせて第1の押圧部及び第2の押圧部の位置(ブラシの厚み方向の位置)が異なるように構成することが容易となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記ブラシホルダには、前記第2の押圧部を係止するための係止部が設けられたことを特徴とする。
この発明では、係止部によって第2の押圧部を係止することで、第2の押圧部のブラシに対する押圧力を安定させることが可能となる。
この発明では、係止部によって第2の押圧部を係止することで、第2の押圧部のブラシに対する押圧力を安定させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータにおいて、前記係止部は、前記コイルばねの前記ブラシホルダへの組付方向に対して傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
この発明では、コイルばねをブラシホルダに組み付ける際、第2の押圧部が傾斜面に倣って移動した後の弾性復帰にて係止部に係止されるように構成できるため、第2の押圧部を係止部に対して容易に係止させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のモータにおいて、前記係止部は、前記摺動面を挟んで前記ばね取付部とは反対側に設けられたことを特徴とする。
この発明では、第2の押圧部は、コイル部が取り付けられたばね取付部に対し摺動面を挟んで反対側の係止部により係止されるため、第2の押圧部の基端部(第2の押圧部におけるコイル部近傍の部分)と、第2の押圧部における係止部に係止された部分との間でブラシと第2の押圧部とが接触するように構成できる。これにより、第2の押圧部によってブラシを安定して保持させることが可能となる。
この発明では、第2の押圧部は、コイル部が取り付けられたばね取付部に対し摺動面を挟んで反対側の係止部により係止されるため、第2の押圧部の基端部(第2の押圧部におけるコイル部近傍の部分)と、第2の押圧部における係止部に係止された部分との間でブラシと第2の押圧部とが接触するように構成できる。これにより、第2の押圧部によってブラシを安定して保持させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記第2の押圧部は、ブラシと接触する部分においてその押圧方向に対して垂直な方向に屈曲する屈曲部を有することを特徴とする。
この発明では、第2の押圧部は屈曲部でブラシと接触するため、第2の押圧部とブラシとの接触面積を増加させることが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、スライドコアを必要とせずにブラシホルダを容易に製造することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の直流モータ1を示す。直流モータ1は、車両に搭載されるパワーウインド装置の駆動源として用いられるモータである。直流モータ1は、モータ本体2と減速部3とを備える。
図1は、本実施形態の直流モータ1を示す。直流モータ1は、車両に搭載されるパワーウインド装置の駆動源として用いられるモータである。直流モータ1は、モータ本体2と減速部3とを備える。
モータ本体2は、ヨークハウジング4、一対のマグネット5、アーマチャ(電機子)6、コンミテータ7、ブラシホルダ8及び一対のブラシ9を備えている。
ヨークハウジング4は有底扁平円筒状をなしており、その一対の扁平面4aをそれぞれ連結する湾曲面4bにおける内側面には一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側には、アーマチャ6が収容されている。アーマチャ6は回転軸10を有し、その回転軸10の基端部はヨークハウジング4の底部中央に保持された図示しない軸受により回転可能に支持されている。又、回転軸10の先端側であって、ヨークハウジング4の開口部側にはコンミテータ7が固定されている。
ヨークハウジング4は有底扁平円筒状をなしており、その一対の扁平面4aをそれぞれ連結する湾曲面4bにおける内側面には一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側には、アーマチャ6が収容されている。アーマチャ6は回転軸10を有し、その回転軸10の基端部はヨークハウジング4の底部中央に保持された図示しない軸受により回転可能に支持されている。又、回転軸10の先端側であって、ヨークハウジング4の開口部側にはコンミテータ7が固定されている。
ヨークハウジング4の開口部には、前記湾曲面4bから径方向外側(図1中、左右方向側)に延びる一対のフランジ部4cが形成されている。そして、ヨークハウジング4の開口部には、ブラシホルダ8が固定されている。
ブラシホルダ8は、ヨークハウジング4の開口部を略覆う形状、即ち、略扁平円形状(図2参照)に形成されその一部がヨークハウジング4に嵌挿されて収容されるホルダ本体8aと、ホルダ本体8aからヨークハウジング4の径方向外側(図1及び図2中、左側)に延びる延出部8bと、延出部8bの先端に形成されるコネクタ部8cとを備えている。
又、ホルダ本体8aには、図2に示すように、ブラシ9を保持するための一対のブラシ保持部11と、チョークコイル12,13を保持するためのコイル保持部14,15と、サーキットブレーカ16を保持するためのブレーカ保持部17と、軸受18(図1参照)を保持するための軸受保持部19とが設けられている。尚、本実施形態では、チョークコイル12及びサーキットブレーカ16が電気部品をそれぞれ構成し、コイル保持部14及びブレーカ保持部17が部品保持部をそれぞれ構成している。そして、一方側(図2中、左側)のブラシ9は、その上面9dから延びるピッグテール9eを介してチョークコイル12に電気的に接続され、他方側(図2中、右側)のブラシ9は、ピッグテール9eを介してチョークコイル13と接続されるとともに、該チョークコイル13はサーキットブレーカ16に電気的に接続されている。そして、各ブラシ9の径方向内側(先端部9a側)にはコンミテータ7が配置されており、ブラシ9の先端部9aは、コンミテータ7の外周面と接して該コンミテータ7に対し給電するようになっている。
又、ブラシホルダ8には、ホルダ本体8aにて前記チョークコイル12と前記サーキットブレーカ16とにそれぞれ電気的に接続されるとともにコネクタ部8cまで延びて、該コネクタ部8cに嵌着される外部コネクタの端子に接続されることになる一対のターミナル21,22が配設されている。そして、図1に示すように、軸受保持部19に保持された軸受18にて回転軸10の先端側(コンミテータ7より先端側)が回転可能に支持されている。
前記減速部3は、ギヤハウジング31、ウォーム軸32、ウォームホイール33及びクラッチ34を備えている。尚、本実施形態では、ウォーム軸32、ウォームホイール33が回転軸10の回転を減速するための減速機構を構成している。
ギヤハウジング31は、合成樹脂製であって、内部にはウォーム軸32、ウォームホイール33及びクラッチ34を収容すべく所定形状に形成されている。又、ギヤハウジング31は、前記ヨークハウジング4の開口部と対向する開口部31aを有している。そして、このギヤハウジング31と前記ヨークハウジング4とは、ブラシホルダ8を間に挟むように、フランジ部4cを貫通しギヤハウジング31側(詳しくはギヤハウジング31に保持されたナット)に螺合されるネジ35にて固定される。
ウォーム軸32は、ギヤハウジング31内に設けられた軸受36,37により回転可能に支持され、前記モータ本体2から延びる回転軸10とクラッチ34を介して駆動連結されている。このクラッチ34は、回転軸10からの駆動力をウォーム軸32に伝達し、逆にウォーム軸32からの駆動力が回転軸10に伝達しないようウォーム軸32の回転をロックするように作動する。つまり、このクラッチ34は、負荷側(出力軸38側)からの直流モータ1の回転を防止するために設けられている。
又、ウォーム軸32のウォーム32aは、ウォームホイール33と噛合されている。ウォームホイール33は、ウォーム軸32と直交するように配置された出力軸38と駆動連結されている。出力軸38は、ウインドガラス(図示略)を開閉させる周知のワイヤ式レギュレータ(図示略)に駆動連結されることになる。そして、出力軸38が回転することによりレギュレータが作動し、ウインドガラスが開閉するようになっている。
ここで、本実施形態のブラシホルダ8及びその固定構造について詳述する。
ブラシホルダ8は、合成樹脂製の保持部材41(図5及び図7参照)と、合成樹脂製のベース部材51(図4及び図6参照)と、エラストマ材料等の弾性材料よりなるシール部材61(図4及び図6参照)とを備える。
ブラシホルダ8は、合成樹脂製の保持部材41(図5及び図7参照)と、合成樹脂製のベース部材51(図4及び図6参照)と、エラストマ材料等の弾性材料よりなるシール部材61(図4及び図6参照)とを備える。
保持部材41は、図5に示すように、前記ホルダ本体8aの一部を構成し、ヨークハウジング4の開口部を略覆う形状、即ち、前記回転軸10の軸線方向と対応した方向(以下、単に軸線方向という)から見て(図5参照)、略扁平円形状に形成され、ヨークハウジング4に嵌挿されて略収容される。又、保持部材41は、前記ブラシ保持部11と、前記コイル保持部14,15と、前記ブレーカ保持部17と、前記軸受保持部19と、位置決め手段としての一対の位置決め柱42(図1参照)と、一対の係合爪43(図7参照、図中、1つのみ図示する)とを有する。
ブラシ保持部11は、図2及び図3(a)(b)及び図7に示すように、軸線方向から見て保持部材41の長手方向(図2中、左右方向)両端部にそれぞれ形成されている。各ブラシ保持部11は、ブラシ9が載置される摺動面71と、摺動面71から突出する一対のガイド部72と、保持部材41に立設されたばね取付部73と、ばね取付部73に取り付けられ、摺動面71上の一対のガイド部72間に配置されたブラシ9を保持するためのコイルばね74と、係止部75とを有している。
ブラシ保持部11の摺動面71は、前記軸線方向から見て保持部材41の長手方向端部における短手方向(図5中、上下方向)の中央に形成されている。摺動面71は、軸線方向に対して直交する平面状をなし、摺動面71に載置されるブラシ9が摺動可能となっている。各ガイド部72は、軸線方向から見て保持部材41の長手方向に沿って直線状に延び、その一対のガイド部72間の摺動面71上に配置されたブラシ9を保持部材41の長手方向にガイドするようになっている。即ち、ブラシ9は、その摺動方向(ガイド部72にガイドされる方向)が保持部材41の長手方向に沿うように構成されている。又、ブラシ9において、その摺動方向及び厚み方向と直交する方向をブラシ9の幅方向とし、保持部材41の短手方向における各ガイド部72の間隔は、ブラシ9の幅方向の長さと程同等となるように形成されている。
各ブラシ保持部11の摺動面71の側方(図2及び図5中、各ブラシ保持部11における回転軸10の軸線を中心とした反時計回り側)には、保持部材41の底面から軸線方向に延びるばね取付部73が立設されている。ばね取付部73は断面円状をなし、その先端部は、先端に向かうにつれて径が若干小さくなるテーパ形状をなしている(図7参照)。このばね取付部73には、コイルばね74が取り付けられている。
コイルばね74は、金属線の一部を螺旋状に巻いて成形されたねじりコイルばねであり、コイル状をなすコイル部81と、コイル部81の一端部(下端部81b)から延出された第1の押圧部82と、コイル部81の他端部(上端部81a)から延出された第2の押圧部83とを有している(図3(a)及び図7参照)。コイルばね74は、コイル部81から延出された第1及び第2の押圧部82,83にてコイル部81の軸回りにねじりモーメント(トルク)を受けるようになっている。コイル部81は、保持部材41のばね取付部73に外挿されている。即ち、コイル部81は、その軸線が回転軸の軸線と平行となるように設けられている。又、コイル部81は、ばね取付部73に対してそのばね取付部73の立設方向に移動不能となるように取り付けられている。
第1の押圧部82は直線状をなし、その基端部(コイル部81との境目部分)と先端部との間の部分でブラシ9の基端部9bと接触し、ブラシ9の先端部9aと接触するコンミテータ7側(径方向内側)にブラシ9を押圧している。これにより、ブラシ9は、その先端部9aでコンミテータ7と押圧接触するようになっている。
尚、ブラシ9の基端部9bには、図7に示すように、ブラシ9の幅方向から見て、くの字状をなしブラシ9の長手方向に窪む係止凹部9cが形成されており、この係止凹部9cの中央部(最も窪んだ部分)に第1の押圧部82が配されている。これにより、係止凹部9cは、第1の押圧部82とブラシ9の厚み方向に係止されている。このように、ブラシ9の基端部9bは、第1の押圧部82によってブラシ9の厚み方向に係止されて保持されているため、ブラシ9の基端部9bにおける厚み方向へのがたつきが抑制され、ブラシ9がより安定して保持されるようになっている。
コイルばね74の第2の押圧部83は、その基端部(コイル部81との境目部分)と先端部との間の部分でブラシ9の上面9dと接触している。この第2の押圧部83は、ブラシ9の上面9dから延出されたピッグテール9eよりも先端部9a側でブラシ9の上面9dと接触している(図2参照)。尚、図3(a)(b)及び図7においては、ピッグテール9eの図示を省略している。そして、第2の押圧部83の先端部は、保持部材41の係止部75に係止されている。
係止部75は、保持部材41の底面から軸線方向に延びる延出部76から軸直交方向(保持部材41の長手方向)に突出するように形成されている。尚、各延出部76は、板面が保持部材41の長手方向と直交する平面板状をなしている。係止部75は、摺動面71を挟んでばね取付部73とは反対側に位置しており、係止部75の接触面75a(下面)に第2の押圧部83が係止されている。又、係止部75における接触面75aとは反対側の面には、軸線に対して傾斜する傾斜面75bが形成されている。傾斜面75bは、係止部75の先端(軸直交方向の先端)に向かうにつれて下方(接触面75aに近づく方向)に傾斜している。
第2の押圧部83は、ブラシ9と接触する部分においてその押圧方向(ブラシ9の厚み方向)に対して垂直な方向に屈曲する屈曲部83aを有している。屈曲部83aは、ブラシ9の先端側に向かって凸となるように屈曲され、その屈曲部83aの全体がブラシ9の上面9dと接触するようになっている。第2の押圧部83は、少なくとも屈曲部83aでブラシ9の上面9dと接触し、ブラシ9を摺動面71側に押圧しているため、第2の押圧部83のブラシ9との接触部分が直線状をなす場合に比べて接触面積が増加し、第2の押圧部83のブラシ9に対する押圧力を安定させることが可能となっている。
コイルばね74を保持部材41に組み付ける際には、コイル部81をばね取付部73に軸線方向から外挿し、第2の押圧部83の屈曲部83aをブラシ9の上面9dに接触させるとともに該第2の押圧部83でブラシ9を摺動面71に向けて押圧しつつ、第2の押圧部83の先端部を係止部75に係止する。このとき、コイルばね74の第2の押圧部83は、係止部75の傾斜面75bに当接し、その傾斜形状に倣って移動し、傾斜面75bの下端で弾性復帰して係止部75の接触面75aに係止される。これにより、第2の押圧部83を係止部75に対して容易に係止させることが可能となっている。
上記したようなコイルばね74の第2の押圧部83によって、ブラシ9は摺動面71に向けて押圧され、ブラシ9がその厚み方向において保持されるようになっている。尚、第2の押圧部83はブラシ9との接触によって生じる応力がブラシ9に対する摺動面71側への押圧力となっている。又、ブラシ9に対する第2の押圧部83の押圧力の大きさは、ブラシ9の厚さ方向(回転軸10の軸線方向)におけるコイル部81の上端部81aの位置及び係止部75の位置と関係しており、それらの位置はブラシ9を保持可能な押圧力が生じるように設定されている。尚、本実施形態では、ブラシ9に対する第2の押圧部83の押圧方向は、ブラシ9の厚み方向と一致している。又、ブラシ9は、第2の押圧部83によりその厚み方向に保持されるとともに、ブラシ9の係止凹部9cが第1の押圧部82に係止されることで、その第1の押圧部82によっても厚み方向に保持されているため、ブラシ保持部11に対してより安定して保持されるようになっている。
コイルばね74よって保持されたブラシ9は、その先端部9aで回転するコンミテータ7と摺接し、それによる先端部9aの摩耗に伴いブラシ9は短くなっていく。このとき、ブラシ9は、コイルばね74の第1の押圧部82によりコンミテータ7側に向けて押圧されているため、先端部9aの摩耗に伴い摺動面71に対して摺動し、ブラシ9の基端部9bがコンミテータ7側に移動する。これにより、ブラシ9は、先端部9aの摩耗により短くなっても先端部9aでコンミテータ7と押圧接触するようになっている。
このように、本実施形態の直流モータ1では、ブラシ保持部11を従来のように筒状にしなくても済むため、ブラシホルダ8(保持部材41)の製造時において筒状のブラシ保持部を成形するためのスライドコアが不要となり、ブラシホルダ8を容易に製造することができるようになっている。
前記保持部材41のコイル保持部14,15は、前記軸線方向から見て、保持部材41の長手方向(図5中、左右方向)両端部における短手方向(図5中、上下方向)の一方側(図5中、前記ブラシ保持部11の(回転軸10を中心とした)時計回り側)にそれぞれ形成されている。尚、コイル保持部14,15とブラシ保持部11の摺動面71との間には、ブラシ保持部11の延出部76が形成されている。このコイル保持部14,15は、前記軸線方向に沿って略円筒状に立設され(図7参照)、その軸線方向から挿入される略円筒形状のチョークコイル12,13(図2及び図10参照)を保持可能に形成されている。又、コイル保持部14,15の一部には、前記円筒状が一部切り欠いた形状とされることで、チョークコイル12,13の略円筒状から略径方向外側に突出するコイル接続端子12a,13a(図2及び図10参照)を外部(前記長手方向の中央側)に導出可能とする導出スリット14a,15aが形成されている。尚、この導出スリット14a,15aは、前記コイル接続端子12a,13aの直径より若干大きな幅に設定されている。
ブレーカ保持部17は、前記軸線方向から見て、保持部材41の長手方向(図5中、左右方向)中央における短手方向(図5中、上下方向)の一方側(図5中、下側)に形成されている。このブレーカ保持部17は、サーキットブレーカ16(図2及び図9参照)を支持すべく、支持壁17aと、一対の側壁17b,17cと、延設対向壁17dと、中央対向柱17eとを有する。詳しくは、支持壁17aは、前記軸線方向から見て、保持部材41の短手方向(図5中、上下方向)の一方側(図5中、下側)端部で前記長手方向に沿って延びるとともに前記軸線方向に沿って立設されている。又、一対の側壁17b,17cは、前記支持壁17aの前記長手方向両端部から前記短手方向の他方側(図5中、上側)に延設されている。又、延設対向壁17dは、一方側(図5中、右側)の側壁17bから前記支持壁17aと対向するように延設されている。又、中央対向柱17eは、前記長手方向(図5中、左右方向)中央で前記支持壁17aと対向するように前記軸線方向に沿って立設されている。これにより、ブレーカ保持部17は、軸線方向から挿入される略板状のサーキットブレーカ16(図2及び図9参照)を保持可能とされている。尚、サーキットブレーカ16は、図2に示すように、その前記略板状から板厚方向に突出する前記長手方向に一対のブレーカ接続端子16a,16bを有する。又、一方側(図2中、右側)のブレーカ接続端子16aは、その先端が他方側(図2中、左側)のブレーカ接続端子16bと離間する方向(図2中、右方向)に屈曲して形成されている。又、本実施形態における一方側(図2中、右側)のブレーカ接続端子16aは、図9に示すように、他方側(図2中、左側)のブレーカ接続端子16bよりも前記軸方向(図9中、上下方向)に僅かに突出した位置に形成されている。
軸受保持部19は、前記軸線方向から見て、保持部材41の中央に形成されている。この軸受保持部19は、保持部材41を貫通するとともに前記コイル保持部14,15等とは反対側(前記軸線方向における図1中、下側であって、図5中、紙面奥側)に略筒状に立設され、その内周面に軸受18(図1参照)を保持可能に形成されている。
位置決め柱42は、前記軸線方向から見て、保持部材41の長手方向(図5中、左右方向)両端部における短手方向(図5中、上下方向)の中央にそれぞれ形成されている。この位置決め柱42は、前記コイル保持部14,15等とは反対側(前記軸線方向における図1中、下側であって、図5中、紙面奥側)に立設されている。又、位置決め柱42の先端部には、図1に示すように、軸線方向に凹設された嵌合凹部42aが形成され、その嵌合凹部42aには前記ギヤハウジング31に形成された位置決め手段としての一対の位置決め凸部31bがそれぞれ嵌合可能に形成されている。即ち、保持部材41は、その位置決め柱42の嵌合凹部42aにギヤハウジング31の位置決め凸部31bが嵌合されることで、ギヤハウジング31に対して前記軸線方向の直交方向に位置決めされている。
係合爪43は、前記軸線方向から見て、保持部材41の長手方向(図5中、左右方向)両端部における短手方向(図5中、上下方向)の一部(図5中、前記ブラシ保持部11の(回転軸10を中心とした)反時計回り側)にそれぞれ形成されている。この係合爪43は、前記コイル保持部14,15等とは反対側(前記軸線方向における図5中、紙面奥側)に立設され、その先端に内側に折り返された爪部43a(図8参照)を有している。
又、保持部材41には、一方側(図5中、左側であって、コネクタ部8cと対応した側)の前記コイル保持部14の導出スリット14aと対応した位置であって、該導出スリット14aから導出される前記コイル接続端子12a(図2及び図10参照)が配置される位置で軸方向に貫通する第1貫通窓44が形成されている。
又、保持部材41には、他方側(図5中、右側)の前記コイル保持部15の導出スリット15aと対応した位置であって、該導出スリット15aから導出される前記コイル接続端子13a(図2参照)が配置される位置、且つ一方側のブレーカ接続端子16aが配置される位置で軸方向に貫通する第2貫通窓45が形成されている。
又、保持部材41には、中央対向柱17eと他方側(図5中、左側)の側壁17cとの間に対応した位置であって、その間から導出される他方側のブレーカ接続端子16bが配置される位置で軸方向に貫通する第3貫通窓46が形成されている。
ベース部材51は、前記ホルダ本体8aの一部を構成し前記軸線方向から見て(図4参照)前記保持部材41より僅かに大きい略扁平円形状に形成されるベース部52と、前記延出部8bの一部を構成しベース部52の長手方向から更に延びるベース延設部53と、前記ベース延設部53の先端に形成される前記コネクタ部8cとを備えている。又、ベース部材51には、前記コイル接続端子12a及び前記ブレーカ接続端子16bに電気的に接続可能な位置で軸線方向両方に露出されるターミナル端子部21a,22aを有するとともにベース延設部53の内部を通ってコネクタ部8cまで延びる前記ターミナル21,22がインサート成形により埋設されている。尚、ターミナル21,22のターミナル端子部21a,22aは、前記コイル接続端子12a及び前記ブレーカ接続端子16bに沿うように、即ち前記軸線方向の直交方向に沿って配置されて、コイル接続端子12a及びブレーカ接続端子16bと溶接されるものであって、本実施形態では、軸線方向に一対の治具にてスポット溶接されるものである。
ベース部52において、前記軸線方向から見て、前記保持部材41の外縁と対応した位置には、他の面と段差(前記ギヤハウジング31側への段差であって、図8(b)参照)を有して前記保持部材41の外縁と対応した位置より更に外側までフランジ状に延びるフランジ部52aが形成されている。
そして、シール部材61は、前記保持部材41の外縁と対応した位置から外側でフランジ部52aを覆うように設けられている。又、シール部材61は、前記ベース延設部53の基端側をも覆うように設けられている。このシール部材61は、前記ベース部材51をインサート品として該ベース部材51に一体化されて設けられている。そして、シール部材61は、ブラシホルダ8がヨークハウジング4とギヤハウジング31との間に挟まれるように組み付けられた状態でヨークハウジング4とギヤハウジング31とに挟持され、ベース部材51とヨークハウジング4とギヤハウジング31との各間をシールする。
又、シール部材61には、弾性部材としての被挟持部61aが形成(一体成形)されている。本実施形態の被挟持部61aは、前記保持部材41の外縁と対応した(軸方向に重なる)位置であって、軸線方向から見て(図4参照)、四隅の位置でフランジ部52aを覆うように形成されている。又、本実施形態の被挟持部61aは、前記軸線方向の厚さが、他の部分より薄く形成されている。
又、ベース部52には、前記保持部材41と組み付け可能とすべく、前記係合爪43と対応した位置に係合孔52b(図4及び図8(a)参照)が形成されている。そして、この係合孔52bに係合爪43が軸線方向から挿入され、係合爪43の爪部43aが係合孔52bの周囲の面52c(図8(a)中、下面)に係合することでベース部52(ベース部材51)が保持部材41に組み付けられる。尚、本実施形態における係合爪43の長さ等は、爪部43aが面52cに係合した状態(図8(a)参照)で、保持部材41とベース部材51とが他の部分で軸線方向に直接重ならないように、即ち、それらが遊嵌されるように、且つ、それらの間に前記被挟持部61aが圧縮した状態(図8(b)参照)で介在されるように設定されている。又、本実施形態では、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態(図2及び図8(a)参照)で、弾性係合部としてのシール部材61の内縁61b(被挟持部61aを除く)が保持部材41の外縁と軸線方向(被挟持部61aの圧縮方向)の直交方向に当接する(図8(b)参照)ことになる。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、前記位置決め柱42がそれぞれ挿通される該位置決め柱42より大径の一対の挿通孔52dが形成されている。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、前記軸受保持部19が挿通される該軸受保持部19より大径の中央孔52eが形成されている。
又、ベース部52において、前記コイル接続端子13aと前記ブレーカ接続端子16aとが軸方向に重なる位置(図2参照)と対応した位置には、溶接用孔52fが前記中央孔52eから連続するように形成されている。
又、ベース部52において、前記溶接用孔52fを除く位置であって前記ブレーカ接続端子16aと対応した位置には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、前記ブレーカ接続端子16aが収容される収容凹部52gが形成されている。尚、この収容凹部52gとブレーカ接続端子16aのブレーカ接続端子16bに対する段差とによって、コイル接続端子13a及びブレーカ接続端子16aの軸線方向位置が、他の溶接位置(ターミナル端子部21a及びコイル接続端子12aの軸線方向位置やターミナル端子部22a及びブレーカ接続端子16bの軸線方向位置)と同じにされている。これにより、各溶接位置が軸線方向に同じ位置となり、軸線方向に一対の治具にてそれぞれスポット溶接する際の、治具の軸線方向の位置決めが一定で容易とされる。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、コイル接続端子12aとターミナル21(ターミナル端子部21a)との接続部X1(図2及び図10参照)と、前記コイル保持部14との間で前記コイル接続端子12aを支持するための端子支持部としてのコイル端子支持部52hが形成されている。尚、図2及び図10では、コイル接続端子12aとターミナル21(ターミナル端子部21a)とが溶接される前の状態(互いに溶ける前であって、軸方向に重なっただけの状態)を図示している。このコイル端子支持部52hは、前記第1貫通窓44を貫通するように一対が軸線方向に立設されてなり、それらの間隔はコイル接続端子12aの直径とほぼ同じに設定され、それらの間に挿入されたコイル接続端子12aをその間隔方向に(移動不能に)支持可能とされている。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、コイル端子支持部52hと共に前記接続部X1を挟む位置でコイル接続端子12aの先端を支持するための補助支持部52iが形成されている。この補助支持部52iは、前記第1貫通窓44を貫通するように一対が軸線方向に立設されてなり、それらの間隔はコイル接続端子12aの直径とほぼ同じに設定され、それらの間に挿入されたコイル接続端子12aをその間隔方向に(移動不能に)支持可能とされている。尚、ここで、前記第1貫通窓44は、上記したようにコイル端子支持部52h及び補助支持部52iが貫通可能な大きさであって、軸方向から見てコイル接続端子12aより十分大きく、またターミナル21の他の部分より大きな(略円形の)ターミナル端子部21aを含む大きさに形成されている。又、第1貫通窓44は、上記のような大きさとされることなどにより、溶接時の熱を保持部材41に伝達させない(熱を十分放出可能とする)ようにするためのスペースともされ、これにより接続作業を容易としている。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、ブレーカ接続端子16bとターミナル22(ターミナル端子部22a)との接続部X2(図2参照)と、前記コイル保持部14との間で前記ブレーカ接続端子16bを支持するための端子支持部としてのブレーカ端子支持部52jが形成されている。尚、図2では、ブレーカ接続端子16bとターミナル22(ターミナル端子部22a)とが溶接される前の状態(互いに溶ける前であって、軸方向に重なっただけの状態)を図示している。このブレーカ端子支持部52jは、前記第3貫通窓46を貫通するように一対が軸線方向に立設されてなり、それらの間隔はブレーカ接続端子16bの幅とほぼ同じに設定され、それらの間に挿入されたブレーカ接続端子16bをその間隔方向に(移動不能に)支持可能とされている。尚、ここで、前記第3貫通窓46は、上記したようにブレーカ端子支持部52jが貫通可能な大きさであって、軸方向から見てブレーカ接続端子16bより十分大きく、またターミナル22の他の部分より大きな(略円形の)ターミナル端子部22aを含む大きさに形成されている。又、第3貫通窓46は、上記のような大きさとされることなどにより、溶接時の熱を保持部材41に伝達させない(熱を十分放出可能とする)ようにするためのスペースともされ、これにより接続作業を容易としている。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、コイル接続端子13aとブレーカ接続端子16bとの接続部X3(図2参照)と、前記コイル保持部15との間で前記コイル接続端子13aを支持するためのコイル端子支持部52kが形成されている。尚、図2では、コイル接続端子13aとブレーカ接続端子16bとが溶接される前の状態(互いに溶ける前であって、軸方向に重なっただけの状態)を図示している。このコイル端子支持部52kは、前記第2貫通窓45を貫通するように一対が軸線方向に立設されてなり、それらの間隔はコイル接続端子13aの直径とほぼ同じに設定され、それらの間に挿入されたコイル接続端子13aをその間隔方向に(移動不能に)支持可能とされている。
又、ベース部52には、ベース部材51と保持部材41とが組み付けられた状態で、コイル接続端子13aとブレーカ接続端子16bとの接続部X3(図2参照)と、前記コイル端子支持部52kとの間で前記ブレーカ接続端子16aの先端を支持するためのブレーカ端子支持部52lが形成されている。このブレーカ端子支持部52lは、前記第2貫通窓45を貫通するように一対が軸線方向に立設されてなり、それらの間隔はブレーカ接続端子16aの先端の幅とほぼ同じに設定され、それらの間に挿入されたブレーカ接続端子16aをその間隔方向に(移動不能に)支持可能とされている。尚、ここで、前記第2貫通窓45は、上記したようにコイル端子支持部52k及びブレーカ端子支持部52lが貫通可能な大きさであって、軸方向から見てコイル接続端子13a及びブレーカ接続端子16bより十分大きく形成されている。又、第2貫通窓45は、上記のような大きさとされることなどにより、溶接時の熱を保持部材41に伝達させない(熱を十分放出可能とする)ようにするためのスペースともされ、これにより接続作業を容易としている。
そして、上記した各部品はそれぞれ組み付けられてブラシホルダ8を含む直流モータ1が構成されている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コイルばね74は、ブラシホルダ8を構成する保持部材41のばね取付部73に取り付けられたコイル部81と、コイル部81の一端部(下端部81b)から延出されコンミテータ7側に向けてブラシ9を押圧する第1の押圧部82と、コイル部81の他端部(上端部81a)から延出され保持部材41の摺動面71に向けてブラシ9を押圧する第2の押圧部83とを有する。従って、コイルばね74の第2の押圧部83が保持部材41の摺動面71に向けてブラシ9を押圧し、これにより、ブラシ9は摺動面71との接触状態を保ったまま保持部材41に保持されるため、従来のような筒状のブラシ保持部が不要となる。従って、保持部材41の製造時において筒状のブラシ保持部を成形するためのスライドコアが不要となるため、保持部材41(ブラシホルダ8)を容易に製造することができる。又、ブラシ9が第2の押圧部83により押圧されることで、保持部材41の摺動面71と交わる方向のブラシ9のがたつきを抑えることができる。又、第1の押圧部82及び第2の押圧部83は、コイルばね74の両端部(コイル軸方向の両端部81a,81b)からそれぞれ延出されたものであるため、ブラシ9の厚みに合わせて第1の押圧部82及び第2の押圧部83の位置(ブラシ9の厚み方向の位置)が異なるように構成することが容易となる。
(2)保持部材41には、第2の押圧部83を係止するための係止部75が設けられるため、係止部75によって第2の押圧部83を係止することで、第2の押圧部83によるブラシ9に対する摺動面71側への押圧力を安定させることが可能となる。
(3)係止部75は、コイルばね74の保持部材41への組付方向に対して傾斜する傾斜面75bを有する。これにより、コイルばね74を保持部材41に組み付ける際、第2の押圧部83が傾斜面75bに倣って移動した後の弾性復帰にて係止部75に係止されるように構成できるため、第2の押圧部83を係止部75に対して容易に係止させることが可能となる。
(4)係止部75は、摺動面71を挟んでばね取付部73とは反対側に設けられるため、第2の押圧部83は、コイル部81が取り付けられたばね取付部73に対し摺動面71を挟んで反対側の係止部75により係止される。このため、第2の押圧部83の基端部(第2の押圧部83におけるコイル部81近傍の部分)と、第2の押圧部83における係止部75に係止された部分との間でブラシ9と第2の押圧部83とが接触するように構成できる。これにより、第2の押圧部83によってブラシ9を安定して保持させることが可能となる。
(5)第2の押圧部83は、ブラシ9と接触する部分においてその押圧方向(ブラシ9の厚み方向)に対して垂直な方向に屈曲する屈曲部83aを有する。これにより、第2の押圧部83はその屈曲部でブラシ9と接触するため、第2の押圧部83とブラシ9との接触面積を増加させることが可能となる。
(6)ブラシ9の基端部9bには、第1の押圧部82と係止する係止凹部9cが形成される。これにより、ブラシ9の基端部9bは、第1の押圧部82によってブラシ9の厚み方向に保持されるため、ブラシ9の基端部9bにおける厚み方向へのがたつきが抑制され、コイルばね74によってブラシ9をより安定して保持させることができる。
(7)ブラシ保持部11には、ブラシ9をその幅方向に保持する一対のガイド部72が設けられるため、ブラシ9をより安定して保持することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ブラシ9の係止凹部9cは、くの字状に窪むように形成されたが、これ以外に例えば、コの字状に窪むように形成してもよい。また、係止凹部9cを有しない構成としてもよい。
・上記実施形態では、ブラシ9がブラシホルダ8のモータ本体2側の面に設けられる構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、ブラシホルダ8の減速部3側の面に設けてもよい。
・上記実施形態では、摺動面71は軸方向に対して直交する平面状に形成されたが、これ以外に例えば、径方向内側に向かうにつれて下方に(減速部3側に)傾斜する平面状に形成してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね74は、コイル部81の軸が回転軸の軸線と平行となるように設けられたが、これ以外に例えば、コイル部81の軸が回転軸の軸線に対し垂直となるように設けてもよい。
・上記実施形態では、第1の押圧部82は直線状に形成されたが、これ以外に例えば、ブラシ9の基端部9bと点接触する接触凸部を第1の押圧部82に屈曲形成してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね74の第2の押圧部83に屈曲部83aが形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、屈曲部83aを形成せずに第2の押圧部83を略直線状に形成してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね74の第2の押圧部83に屈曲部83aが形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、屈曲部83aを形成せずに第2の押圧部83を略直線状に形成してもよい。
・上記実施形態の延出部76及び係止部75の形状は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、第2の押圧部83を係止するための係止部75を備えたが、特にこれに限定されるものではなく、係止部75を備えない構成としてもよい。
・上記実施形態では、第2の押圧部83を係止するための係止部75を備えたが、特にこれに限定されるものではなく、係止部75を備えない構成としてもよい。
・上記実施形態では、ブラシホルダ8の保持部材41とベース部材51とが別部材で構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、保持部材41とベース部材51とを一体部材で構成してもよい。
・上記実施形態では、ベース部材51には、コイル端子支持部52hやブレーカ端子支持部52jが設けられるとしたが、これに限定されず、コイル端子支持部52hやブレーカ端子支持部52jを省略してもよい。
・上記実施形態では、パワーウインド装置の駆動源として用いられる直流モータ1に具体化したが、勿論、他の装置の駆動源として用いられる直流モータに具体化してもよい。
1…直流モータ、7…コンミテータ、8…ブラシホルダ、9…ブラシ、10…回転軸、71…摺動面、73…ばね取付部、74…コイルばね、75…係止部、75b…傾斜面、81…コイル部、82…第1の押圧部、83…第2の押圧部、83a…屈曲部。
Claims (5)
- 摺動面を有するブラシホルダと、
前記摺動面に摺動可能に接触するとともに回転軸に取り付けられたコンミテータに接して給電するブラシと、
前記ブラシホルダのばね取付部に取り付けられたコイル部と、前記コイル部の一端部から延出され前記コンミテータ側に向けて前記ブラシを押圧する第1の押圧部と、前記コイル部の他端部から延出され前記摺動面に向けて前記ブラシを押圧する第2の押圧部とを有するコイルばねと
を備えたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記ブラシホルダには、前記第2の押圧部を係止するための係止部が設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記係止部は、前記コイルばねの前記ブラシホルダへの組付方向に対して傾斜する傾斜面を有することを特徴とするモータ。 - 請求項2又は3に記載のモータにおいて、
前記係止部は、前記摺動面を挟んで前記ばね取付部とは反対側に設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記第2の押圧部は、ブラシと接触する部分においてその押圧方向に対して垂直な方向に屈曲する屈曲部を有することを特徴とするモータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009260188A JP2011109754A (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | モータ |
CN 201010570248 CN102064639B (zh) | 2009-11-13 | 2010-11-10 | 电动机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009260188A JP2011109754A (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011109754A true JP2011109754A (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=43999794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009260188A Pending JP2011109754A (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | モータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011109754A (ja) |
CN (1) | CN102064639B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103326500A (zh) * | 2012-03-23 | 2013-09-25 | 阿斯莫有限公司 | 刷握、电刷装置、电动机以及电刷装置的制造方法 |
JP2018078800A (ja) * | 2018-02-07 | 2018-05-17 | 株式会社ミツバ | ブラシ付き電動モータ |
DE102016224426A1 (de) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | Robert Bosch Gmbh | Bürstenanordnung für einen Elektromotor und Elektromotor |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110268605A (zh) * | 2017-02-20 | 2019-09-20 | 日本电产株式会社 | 马达 |
JP7047619B2 (ja) * | 2018-06-20 | 2022-04-05 | 株式会社デンソー | モータ |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01123457U (ja) * | 1988-02-12 | 1989-08-22 | ||
JPH0345069U (ja) * | 1989-09-05 | 1991-04-25 | ||
JPH09224356A (ja) * | 1996-02-19 | 1997-08-26 | Asmo Co Ltd | 回転電機 |
JP2003199300A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-11 | Asmo Co Ltd | ブラシ装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4163167A (en) * | 1977-12-02 | 1979-07-31 | Stackpole Carbon Company | Electric motor brush holder |
JPS63209450A (ja) * | 1987-02-23 | 1988-08-31 | Meiwa Seisakusho:Kk | 着脱自在なブラシホルダ−を具備する防爆形モ−タ |
JPH05500747A (ja) * | 1989-08-31 | 1993-02-12 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | スリップリング又は整流子付き電動機 |
JP2763493B2 (ja) * | 1994-05-23 | 1998-06-11 | マブチモーター株式会社 | 小型モータ |
-
2009
- 2009-11-13 JP JP2009260188A patent/JP2011109754A/ja active Pending
-
2010
- 2010-11-10 CN CN 201010570248 patent/CN102064639B/zh active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01123457U (ja) * | 1988-02-12 | 1989-08-22 | ||
JPH0345069U (ja) * | 1989-09-05 | 1991-04-25 | ||
JPH09224356A (ja) * | 1996-02-19 | 1997-08-26 | Asmo Co Ltd | 回転電機 |
JP2003199300A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-11 | Asmo Co Ltd | ブラシ装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103326500A (zh) * | 2012-03-23 | 2013-09-25 | 阿斯莫有限公司 | 刷握、电刷装置、电动机以及电刷装置的制造方法 |
JP2013201821A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Asmo Co Ltd | ブラシホルダ、ブラシ装置、モータ及びブラシ装置の製造方法 |
CN103326500B (zh) * | 2012-03-23 | 2017-03-01 | 阿斯莫有限公司 | 刷握、电刷装置、电动机以及电刷装置的制造方法 |
DE102016224426A1 (de) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | Robert Bosch Gmbh | Bürstenanordnung für einen Elektromotor und Elektromotor |
JP2018078800A (ja) * | 2018-02-07 | 2018-05-17 | 株式会社ミツバ | ブラシ付き電動モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102064639B (zh) | 2013-07-31 |
CN102064639A (zh) | 2011-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4339367B2 (ja) | 直流モータ | |
JP4408297B2 (ja) | 直流モータ | |
JP5185676B2 (ja) | ブラシホルダ及びブラシホルダの製造方法 | |
US9136744B2 (en) | Electric motor with reduced axial footprint | |
JP5394864B2 (ja) | モータ | |
JP2011109754A (ja) | モータ | |
JP4540106B2 (ja) | ブラシホルダの製造方法 | |
JP5173349B2 (ja) | ブラシホルダ | |
JP5634109B2 (ja) | 減速機付モータ、およびサンルーフ駆動装置 | |
JP4652925B2 (ja) | モータ及びモータの組立方法 | |
JP4652924B2 (ja) | モータの製造方法及びモータ | |
US11658555B2 (en) | Actuator | |
JP5523188B2 (ja) | 電動モータ、減速機付モータ、およびサンルーフ駆動装置 | |
JP2009284760A (ja) | 直流モータ | |
JP4738861B2 (ja) | モータ | |
JP4890297B2 (ja) | ブラシホルダ | |
JP5597691B2 (ja) | 直流モータ | |
JP6154635B2 (ja) | モータ装置 | |
JP6262291B2 (ja) | モータ及び車両用パワーウインド装置 | |
JP6544417B2 (ja) | モータ及び車両用パワーウインド装置 | |
JP5756153B2 (ja) | モータ | |
JP5969660B2 (ja) | モータ | |
JP2010028960A (ja) | モータの製造方法 | |
JP4732834B2 (ja) | 回路部品及びその製造方法 | |
JP2009100642A (ja) | 回路部品、及びモータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120723 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140311 |