JP2011104239A - 走査型医療用プローブ、及び医療用観察システム - Google Patents

走査型医療用プローブ、及び医療用観察システム Download PDF

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Abstract

【課題】直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影するのに適した構成の走査型医療用プローブを提供すること。
【解決手段】光源から射出された光を対象物に向けて伝送する第一の光ファイバと、第一の光ファイバの射出端が所定の回転軌跡を描くように該第一の光ファイバを振動させる振動手段と、射出端から射出された光を対象物上に集光させる対物光学系であって、走査型医療用プローブの長軸方向に向いた直視用対物光学系と、該直視用対物光学系と直交する方向に向いた側視用対物光学系と、対象物上に集光された光の反射光を所定の外部機器に伝送する第二の光ファイバとを有し、第一の光ファイバの射出端から射出された光が直視用対物光学系又は斜視用対物光学系に択一的に入射するように射出端近傍を振動させるように構成された走査型医療用プローブを提供する。
【選択図】図4

Description

この発明は、光源から照射された光を対象物上で走査させる走査型医療用プローブに関連し、詳しくは、極細径の光ファイバの先端を共振させて対象物を光走査して画像情報を取得する走査型医療用プローブに関する。また、該医療用プローブを有する医療用観察システムに関する。
医師が患者の体腔内を観察するときに使用する医療機器として、電子スコープが一般的に知られている。電子スコープを使用する医師は、電子スコープの挿入部を体腔内に挿入して、挿入部の先端に備えられた先端部を観察対象近傍に導く。医師は、先端部に搭載されたCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子によって体腔内の生体組織を撮影するため、電子スコープやビデオプロセッサの操作部を必要に応じて操作する。医師は、各種操作を行った結果得られる生体組織の映像をモニタを通じて観察して検査や施術等を行う。
このように電子スコープは、患者の体腔内に挿入されて使用される。そのため、電子スコープに関して、患者の負担を軽減すべく挿入部を細径化させる要望が恒常的にある。電子スコープを細径化させるためには、各種内蔵部品の配置等を工夫する以外に各種内蔵部品自体を小型化させることが望まれる。なお、固体撮像素子や対物光学系は、電子スコープの内蔵部品のなかでも寸法が大きく、電子スコープの先端部内部の部品実装スペースを専有する割合が高い。別の側面によれば、電子スコープの設計上可能な最小外径寸法は、固体撮像素子や対物光学系の寸法によって実質的に規定される。
ところで、電子スコープのなかには、直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影できるように構成されたタイプがある。この種の電子スコープの具体的構成例は、特許文献1〜4等に記載されている。特許文献1〜4の各文献によれば、固体撮像素子又は対物光学系が直視用と側視用に別個独立して電子スコープの先端部に配置されている。そのため、電子スコープの大径化が避けられない点が問題視されている。
ここで、固体撮像素子自体を不要とした構成を採用することによって、従来型の電子スコープ(つまり固体撮像素子を搭載した電子スコープ)よりも細径化させることが可能な走査型医療用プローブが提案されている。この種の走査型医療用プローブを有する医療用観察システムの具体的構成例は、特許文献5に記載されている。特許文献5に記載の走査型医療用プローブは、単一の光ファイバの先端を共振させて所定の走査光により対象物を所定の走査パターンで走査する。かかる走査型医療用プローブは、対象物からの反射光を検出して光電変換しビデオプロセッサに順次出力する。ビデオプロセッサは、光電変換された信号を処理して画像化しモニタに出力する。医師は、このようにして得られた体腔内の映像を、電子スコープを使用した場合と同じくモニタを通じて観察し検査や施術等を行うことができる。
特開平11−137512号公報 特開平11−253401号公報 特開2004−329699号公報 特開2005−455号公報 米国特許第6,563,105号明細書
特許文献1〜4に記載の電子スコープが抱える大径化の問題は、特許文献5に記載の走査型医療用プローブを応用した構成であって、細径でありつつも直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影可能な医療用観察機器を提供することにより解消されると考えられる。しかし、これまでのところ、このような医療用観察システムの構成について何ら言及が無く、また、当該医療用観察システムが持つ問題点について何ら提起されておらず、当該問題点を解決する手段についての検討も一切行われていない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影するのに適した構成の走査型医療用プローブ、及び該構成の走査型医療用プローブを有する医療用観察システムを提供することである。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係る走査型医療用プローブは、光源から照射された光を対象物上で走査させる医療用観察機器であり、次のように構成されている。すなわち、本発明に係る走査型医療用プローブは、光源から射出された光を対象物に向けて伝送する第一の光ファイバと、該第一の光ファイバの射出端が所定の回転軌跡を描くように該第一の光ファイバを振動させる振動手段と、該射出端から射出された光を対象物上に集光させる対物光学系であって、走査型医療用プローブの長軸方向に向いた直視用対物光学系と、該直視用対物光学系と直交する方向に向いた側視用対物光学系と、対象物上に集光された光の反射光を所定の外部機器に伝送する第二の光ファイバとを有している。振動手段は、直視用対象物及び側視対象物の何れに対しても走査光を走査させて直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像情報を得るべく、第一の光ファイバの射出端から射出された光が直視用対物光学系又は斜視用対物光学系に択一的に入射するように射出端近傍を振動させる。
本発明に係る走査型医療用プローブは、第一の光ファイバの射出端の前方のスペースを2つのスペースに区切る壁部を更に有し、その区切られたスペースの各々に直視用対物光学系、側視用対物光学系がそれぞれ配置されたものであってもよい。当該壁部の面であって第一の光ファイバの射出端と対向する壁部の面には、本来意図しない対物光学系への不要散乱成分の入射や該面における正反射成分の該射出端への入射を避けるべく、使用波長の光に対する光吸収率の高い材料が塗布されてもよい。
上記壁部は、側視用対物光学系に入射した光を折り曲げて走査型医療用プローブの側方に射出させるための、該側視用対物光学系が有するミラー部であってもよい。
ここで、上記振動手段は、第一の光ファイバの射出端から光が射出される光射出期間中、該射出端を所定の回転基準位置を中心に回転させてもよく、或いは、該射出端を所定の回転基準位置をシフトさせつつ該回転基準位置中心で回転させてもよい。
本発明に係る走査型医療用プローブは、鉗子を起上させる鉗子起上台と、該鉗子起上台の起上動作に連動させて、直視用対物光学系及び側視用対物光学系に対する第一の光ファイバの射出端の回転基準位置をシフトさせる基準位置シフト手段とを更に有する構成としてもよい。基準位置シフト手段は、第一の光ファイバの射出端の回転基準位置を側視用対物光学系側にシフトさせる構成であってもよい。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係る医療用観察システムは、第一の光ファイバに光を入射させる光源と、上記の何れかに記載の走査型医療用プローブと、第二の光ファイバにより伝送された光を受光して画像信号を検出する画像信号検出手段と、第一のタイミングで検出された画像信号に直視画像の画素アドレスを割当てると共に、該第一のタイミングと異なる第二のタイミングで検出された画像信号に側視画像の画素アドレスを割当てて、該画像信号により表現される画像情報の画素配置を決定する画素配置決定手段と、該画素配置決定手段により決定された画素配置に従って各画像情報を空間的に配列して画像を作成する画像作成手段とを有することを特徴としたシステムである。
本発明によれば、直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影するのに適した構成の走査型医療用プローブ、及び該構成の走査型医療用プローブを有する医療用観察システムが提供される。
本発明の第一実施形態の走査型医療用プローブの内部構成及びプロセッサの一部の構成を模式的に示す構成図である。 本発明の第一実施形態のプロセッサ及びモニタの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の走査型医療用プローブの挿入部先端の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の第一実施形態の走査型医療用プローブの挿入部先端の内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態の走査型医療用プローブの圧電アクチュエータ駆動時における各結合パルス光の射出位置を示す図である。 本発明の第一実施形態において観察対象上に形成されるスポットを説明するための図である。 本発明の第一実施形態のプロセッサが有するDSPの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態においてモニタに表示される直視画像及び側視画像の一例を示す図である。 本発明の第二実施形態の走査型医療用プローブの挿入部先端の内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第三実施形態の走査型医療用プローブが有する圧電アクチュエータの各電極の位置関係を説明するための図である。 本発明の第三実施形態において、XY近似面上におけるシングルモードファイバの射出端の回転軌跡と画素配置との関係を説明するための図である。 本発明の第四実施形態の走査型医療用プローブの挿入部先端の内部構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の走査型医療用プローブを有する医療用観察システムについて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の走査型医療用プローブ100の内部構成及びプロセッサ200の一部の構成を模式的に示す構成図である。図2は、第一実施形態のプロセッサ200及びモニタ300の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200との接続関係等を明確にするため、走査型医療用プローブ100の一部の構成も模式的に示している。また、モニタ300は周知の構成を有した受像装置であるため、図2においてモニタ300の詳細な構成は図示省略している。これらの図面に示されるように、第一実施形態の医療用観察システム1は、走査型医療用プローブ100、プロセッサ200、及びモニタ300を有している。
プロセッサ200は、走査型医療用プローブ100を駆動制御するとともに走査型医療用プローブ100により取得される観察光に基づき画像信号を生成する信号処理装置と、自然光の届かない体腔内に走査型医療用プローブ100を通じて走査光を照射する光源装置とを内蔵した一体型のプロセッサである。なお、別の実施形態では信号処理装置と光源装置とを別体で構成してもよい。
図2に示されるように、走査型医療用プローブ100は、基端部に光学コネクタ部110及び電気コネクタ部120を有している。また、プロセッサ200は、光学コネクタ部210及び電気コネクタ部220を有している。光学コネクタ部110が光学コネクタ部210に差し込まれることにより、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200が光学的に接続される。同じく、電気コネクタ部120が電気コネクタ部220に差し込まれることにより、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200が電気的に接続される。プロセッサ200とモニタ300は、所定のケーブルを介して電気的に接続される。なお、図1においては、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200の接続関係等を分かり易くするため、光学コネクタ部110と210との接続部分を敢えて二つに分けて図示している。
このように走査型医療用プローブ100、プロセッサ200、モニタ300がそれぞれ接続されて電源が投入されると、術者は、医療用観察システム1を使用して患者の体腔内を検査、施術等できるようになる。具体的には、術者は、走査型医療用プローブ100の挿入部130を体腔内に挿入して挿入部130の挿入部先端130aを観察対象近傍に導きつつ、プロセッサ200の操作パネル260を必要に応じて操作する。術者は、このような操作を行った結果得られる体腔内の生体組織の映像をモニタ300を通じて観察し検査や施術等を行う。
なお、第一実施形態においては、体腔内の生体組織を観察するために走査型医療用プローブ100単体が体腔内に直接挿入される。別の実施形態においては、例えば挿入部先端130aを観察対象近傍にスムーズに導くため、挿入部130にガイドワイヤ等を添えて挿入するようにしてもよい。また、例えば電子スコープ等が有する鉗子チャンネルに挿入部130を挿入し通して、挿入部先端130aを観察対象近傍に近接させるようにしてもよい。
プロセッサ200は、観察対象を走査するための光源としてR、G、Bの各波長に対応した光を発振するレーザ光源230R、230G、230Bを有している。なお、これら3つのレーザ光源は、例えば広帯域であるスーパーコンティニューム光等を発振する単一のファイバレーザに置き換えてもよい。また、光源は、レーザ光源に限らず例えばLED(Light Emitting Diode)等の他の形態の光源としてもよい。
プロセッサ200は、該プロセッサ200の各回路の信号処理タイミング等を統括的に制御するシステムコントローラ240を有している。システムコントローラ240は、ドライバ232R、232G、232Bの各ドライバ回路に所定の変調制御信号を出力する。ドライバ232R、232G、232Bはそれぞれ、入力された変調制御信号に基づきレーザ光源230R、230G、230Bを直接変調する。具体的には、各ドライバ回路は、変調制御信号に基づき、同一振幅かつ同位相の電流を、対応するレーザ光源に流す。これにより、レーザ光源230R、230G、230Bは、R、G、Bの各波長に対応する同一強度のパルス光(以下、「Rパルス光」、「Gパルス光」、「Bパルス光」と記す。)を同期したタイミングで発振する。なお、各色のパルスの発光タイミングは、同時に限らず、順次(例えばR、G、Bの順)であってもよい。また、各色のパルス光の射出光量は、走査型医療用プローブ100を構成するファイバの透過率や光検出器の感度、被写体からの散乱光強度等を考慮して設定し又は調節してもよい。
各レーザ光源から発振されたRパルス光、Gパルス光、Bパルス光は、光結合器234に入射する。光結合器234は、入射した各パルス光を位相を揃えた状態で結合して射出する。以下、説明の便宜上、光結合器234により結合されたパルス光を「結合パルス光」と記す。
光源が単一のファイバレーザである場合には、各波長のパルス光を同期させるためのタイミング制御が不要である。そのため、レーザ光源周辺の回路構成等を簡素化できるメリットがある。また、既に結合された状態のパルス光が発振されるため、光結合器234が不要になるメリットもある。
光結合器234から射出された結合パルス光は、走査型医療用プローブ100が有するシングルモードファイバ112の入射端112aに入射する。シングルモードファイバ112は、光学コネクタ部110から挿入部先端130aに亘って、走査型医療用プローブ100の外皮部材(後述の図3に示されるシース132)に収容されている。入射端112aに入射した結合パルス光は、シングルモードファイバ112内部を全反射を繰り返すことにより伝搬される。伝搬された結合パルス光は、挿入部先端130a内部に配置されたシングルモードファイバ112の射出端112bから射出される。なお、パルス光の伝送路は、シングルモードファイバに限らず、マルチモードファイバであってもよい。
図3は、第一実施形態の挿入部先端130aの構成を模式的に示す正面図である。図4(a)は、図3中矢印A方向から挿入部先端130aを臨んだときの挿入部先端130aの内部構成を模式的に示す側面図である。図4(b)は、図3中矢印B方向から挿入部先端130aを臨んだときの挿入部先端130aの内部構成を模式的に示す上面図である。なお、以降においては、走査型医療用プローブ100の構成を説明するにあたり、便宜上、走査型医療用プローブ100の長手方向をZ方向、Z方向に直交しかつ互いに直交する二方向をX方向、Y方向と定義する。また、走査型医療用プローブ100の中心軸に符号「AX」を付す。
図3又は図4に示されるシース132は、可撓性を有する走査型医療用プローブ100の保護チューブである。シース132は、挿入部先端130aから光学コネクタ部110にまで延びた形状を有し、走査型医療用プローブ100が有する各種内蔵部品を保護している。シース132の外径寸法は、走査型医療用プローブ100が固体撮像素子等を搭載しない構成であるため、従来型の電子スコープの外径に比べて格段に細い。そのため、走査型医療用プローブ100は、従来型の電子スコープに比べてより一層の低浸襲性が達成されている。
走査型医療用プローブ100は、鉗子起上台160を有している。鉗子起上台160は、シース132内部の図示省略された鉗子チャンネルに挿入され通された処置具を患部等に向けて起上する。
図4(a)又は図4(b)に示されるように、シース132内部には、支持体134が設けられている。支持体134は、圧電アクチュエータ136を支持している。圧電アクチュエータ136には、シングルモードファイバ112が貫通されている。シングルモードファイバ112は、その先端部112cが圧電アクチュエータ136の先端から所定量突出されて、圧電アクチュエータ136に片持ち梁の状態で支持されている。圧電アクチュエータ136の後端近傍には、電極136X、136X、136Y、136Yが設けられている。各電極は、例えば同一サイズかつ同一形状である。電極136Xと電極136Xは、シングルモードファイバ112の中心軸を通るY方向の直線を挟んで対称に配置されている。電極136Yと電極136Yは、シングルモードファイバ112の中心軸を通るX方向の直線を挟んで対称に配置されている。各電極は、終端が電気コネクタ部120内部に収容された電線(不図示)と接続されている。電極136X及び136Xは、電気コネクタ部120と電気コネクタ部220とを接続させたときに、プロセッサ200が有するX軸ドライバ236Xに接続される。電極136Y及び136Yは、電気コネクタ部120と電気コネクタ部220とを接続させたときに、プロセッサ200が有するY軸ドライバ236Yに接続される。
システムコントローラ240は、X軸ドライバ236X、Y軸ドライバ236Yの各ドライバ回路に所定の駆動制御信号を出力する。X軸ドライバ236Xは、駆動制御信号に基づいて交流電圧Vxを電極136X、136X間に印加して、圧電アクチュエータ136をX方向に共振させる。Y軸ドライバ236Yは、駆動制御信号に基づいて交流電圧Vxと同一周波数であって位相が直交する交流電圧Vyを電極136Y、136Y間に印加して、圧電アクチュエータ136をY方向に共振させる。交流電圧Vx、Vyはそれぞれ、振幅がリニアに増加して、時間(Vx)、(Vy)かけて実効値(Vx)、(Vy)に達する電圧として定義される。
図5は、圧電アクチュエータ136の駆動時における各結合パルス光の射出位置Pi(i=0〜n)を示す図である。図5においては、説明の便宜上、シングルモードファイバ112の射出端112bの初期位置P(圧電アクチュエータ136の非駆動時における位置)より僅かに上の位置に原点を置く。射出端112bは、圧電アクチュエータ136によるX方向及びY方向への運動エネルギーが合成されることにより、X−Y平面に近似する面(以下、「XY近似面」と記す。)上において初期位置Pを中心に渦巻状のパターンSPを描くように回転する。射出端112bの回転軌跡は、印加される電圧に比例して大きくなり、実効値(Vx)、(Vy)の交流電圧が印加された時点で最も大きい径を有する円の軌跡を描く。シングルモードファイバ112の入射端112aに入射した結合パルス光は、圧電アクチュエータ136への交流電圧の印加開始直後から印加停止までの期間(つまり、時間(Vx)又は(Vy)に相当する期間であり、以下、「サンプリング期間」と記す。)、射出端112bから射出され続ける。各結合パルス光は、サンプリング期間中、射出位置P、P、P、・・・、Pn−2、Pn−1、Pに位置するタイミングで射出端112bから順に射出される。
シングルモードファイバ112の先端部112cの振動は、サンプリング期間の経過後、圧電アクチュエータ136への交流電圧の印加が停止されるため、徐々に減衰されていく。かかる減衰に伴って、XY近似面上におけるシングルモードファイバ112の射出端112bの円運動は徐々に減衰して、所定時間後に初期位置Pで停止する。以下、説明の便宜上、サンプリング期間が終了してから射出端112bが初期位置Pに停止するまでの期間を「制動期間」と記す。一フレーム(又は一フィールド)に対応する期間は、サンプリング期間と制動期間で構成される。制動期間を短縮するため、制動期間の初期段階に圧電アクチュエータ136に逆相電圧を印加して、制動トルクを積極的に加えるようにしてもよい。
図4(a)に示されるように、シングルモードファイバ112の前方には、壁部150により区切られた2つのスペースの各々に、直視用対物光学系138、側視用対物光学系140の別個独立した対物光学系が配置されている。直視用対物光学系138は、光軸が走査型医療用プローブ100の長軸方向(中心軸AX方向)と平行であるように配置されている。側視用対物光学系140は、物体(観察対象)側に最も近いレンズの光軸が直視用対物光学系138の光軸と直交する光学構成を有している。
シングルモードファイバ112の射出端112bから射出された結合パルス光は、シングルモードファイバ112の先端部112cの振れ角に応じて直視用対物光学系138又は側視用対物光学系140の何れかに入射する。
シングルモードファイバ112の射出端112bと対向する壁部150の面には、使用波長のレーザ光に対する光吸収率が高いレーザ光吸収剤152が塗布されている。レーザ光吸収剤152の光吸収作用により、本来意図しない対物光学系への不要散乱成分の入射(例えば直視用対物光学系138に向けて射出された結合パルス光が壁部150で散乱されて側視用対物光学系140に入射する等)が効果的に抑えられる。また、当該面における正反射成分が射出端112bに入射するのを防止することができる。
直視用対物光学系138に入射した結合パルス光は、直視用対物光学系138のパワーにより挿入部先端130aの前方に位置する観察対象上にスポットSiを形成する。側視用対物光学系140に入射した結合パルス光は、ミラーMによって折り曲げられつつ側視用対物光学系140のパワーにより挿入部先端130aの側方に位置する観察対象上にスポットSiを形成する。
図6(a)、図6(b)は、観察対象上に形成されるスポットSiを説明するための図である。図6(a)又は図6(b)において、図5の射出位置Piに対応するスポットSiには、当該射出位置Piと同一のサブスクリプトを付している。図6(a)、図6(b)はそれぞれ、一サンプリング期間中、側視用対物光学系140、直視用対物光学系138を介して観察対象上に形成されるスポットSiを示す。図5及び図6の各図から明らかなように、図5中Y座標が正であるときに射出された結合パルス光は、側視用対物光学系140を介して観察対象上にスポットSiを形成する。また、図5中Y座標が負であるときに射出された結合パルス光は、直視用対物光学系138を介して観察対象上にスポットSiを形成する。なお、図6(a)又は図6(b)中の渦巻状の実線は、観察対象上にパルス光で無く連続光を走査した場合を想定して描かれた仮想的な走査軌跡である。
サンプリング期間中の各結合パルス光の射出位置Piと、該射出位置Piに対応するスポットSiの観察視野中の形成位置との関係は、実験等を重ねた結果予め求められている。また、各スポットSiの形成位置と、該形成位置からの反射パルス光を検出して画像化する際の画素位置との関係も予め計算されている。システムコントローラ240は、これらの既知情報に基づいて、X軸ドライバ236X、Y軸ドライバ236Yに対する制御(つまり、各圧電アクチュエータに印加される交流電圧の制御)、及びドライバ232R、232G、232Bに対する制御(つまり、サンプリング期間中における各レーザ光源の変調制御)のそれぞれをフレームレートに応じた周期で繰り返す。
図4に示されるように、走査型医療用プローブ100は、直視用受光ファイババンドル142A及び側視用受光ファイババンドル142Bを有している。直視用受光ファイババンドル142Aは、入射端が挿入部先端130aの前面に位置するようにシース132に支持されている。側視用受光ファイババンドル142Bは、入射端がシース132の側壁面に位置するようにシース132に支持されている。図4において図示省略するが、各受光ファイババンドルは支持体134の後方で束ねられており、光ファイババンドル142を構成している。
直視用対物光学系138を介して観察対象上に形成されたスポットSiは、該観察対象上で散乱されて直視用受光ファイババンドル142Aに入射する。側視用対物光学系140を介して観察対象上に形成されたスポットSiは、該観察対象上で散乱されて側視用受光ファイババンドル142Bに入射する。直視用受光ファイババンドル142Aと側視用受光ファイババンドル142Bは、入射端面が互いに直交すると共に比較的離れて配置されている。そのため、挿入部先端130aの前方に位置する観察対象上で散乱された成分は、側視用受光ファイババンドル142Bに実質的に入射しない。また、挿入部先端130aの側方に位置する観察対象上で散乱された成分は、直視用受光ファイババンドル142Aに実質的に入射しない。
各受光ファイババンドルに入射した反射パルス光は、光ファイババンドル142内部を終端に向かって伝搬される。光ファイババンドル142の終端は、光学コネクタ部110に収容されており、光学コネクタ部110と光学コネクタ部210との連結部分を介してプロセッサ200の光分離器238と結合されている。
光ファイババンドル142は、数十本程度(例えば80本)の光ファイバを束ねたものに過ぎない。そのため、光ファイババンドル142は、従来型の電子スコープやファイバスコープの光ファイババンドル(例えば数百〜千本の光ファイバを束ねた光ファイババンドル)と比べて遙かに径が細い。
光分離器238は、光ファイババンドル142からの反射パルス光をR、G、Bの各波長の反射パルス光(以下、「反射Rパルス光」、「反射Gパルス光」、「反射Bパルス光」と記す。)に分離して、光検出器250R、250G、250Bに出力する。
前述したように、結合パルス光は、単一のシングルモードファイバ112により導光されて観察対象を照射する。そのため、観察対象上で反射される反射パルス光の光量は非常に少ない。このような微弱な光を確実にかつ低ノイズで検出するため、光検出器250R、250G、250Bの各光検出器には光電子増倍管等の高感度光検出器が採用されている。
光検出器250R、250G、250Bは、受光された各波長の反射パルス光を光電変換してアナログ信号を生成し後段の回路に出力する。各光検出器により検出された各波長の反射パルス光に応じたアナログ信号は、サンプリング及びホールドされて、A/Dコンバータ252R、252G、252Bによりデジタル信号列に変換される。変換されたデジタル信号列は、DSP(Digital Signal Processor)254に入力する。
図7は、第一実施形態のDSP254の構成を示すブロック図である。DSP254は、図7に示されるように、R、G、Bの各波長に対応するデジタル信号列用に物理的に又は論理的に分離された領域254aR、254aG、254aBを持つ波形蓄積回路254aを有している。波形蓄積回路254aは、A/Dコンバータ252R、252G、252Bからの各デジタル信号列を各対応領域にラッチする。なお、各対応領域にラッチされたデジタル信号列は、波形蓄積回路254aの容量を考慮して一定時間経過後順次破棄される。
波形蓄積回路254aは、上記の既知情報に基づいて作成された、各結合パルス光のスポットSiが形成される観察視野中の位置(別の側面によれば画像を構成する画素のアドレス)と、各スポットSiからの反射パルス光が検出されるタイミングTとを関連付けたテーブルを保持している。波形蓄積回路254aは、上記テーブルを参照しつつ各対応領域にラッチされたデジタル信号列を監視して、各タイミングTの各波長に対応する信号を画像情報(すなわち、領域254aRの信号をR色の輝度値、領域254aGの信号をG色の輝度値、領域254aBの信号をB色の輝度値)として検出し、検出された信号に、当該タイミングTに対応する画素アドレスを割り当てる。本明細書中、信号検出のタイミングTに基づいて、該信号により表現される画像情報の画素配置を決定する処理(画素アドレスの割当て処理)を「画素マッピング処理」と記す。かかる画素マッピング処理により、空間的に離散した画素を適正な順序で配列して、直視画像又は側視画像が得られることとなる。
前述したように、図5中Y座標が負に対応する結合パルス光は、直視画像を構成するスポットSiを観察対象上に形成する。一方、図5中Y座標が正に対応する結合パルス光は、側視画像を構成するスポットSiを観察対象上に形成する。よって、波形蓄積回路254aは、前者に対応するタイミングT(交流電圧Vyが負の振幅周期のタイミング)の信号を用いて直視画像の画素マッピング処理を行い、直視用の画像情報を直視画像用メモリ254bに順次書き込む。また、後者に対応するタイミングT(交流電圧Vyが正の振幅周期のタイミング)の信号を用いて側視画像の画素マッピング処理を行い、側視用の画像情報を側視画像用メモリ254cに順次書き込む。
直視画像用メモリ254b及び側視画像用メモリ254cはフレームバッファであり、所定の情報量(例えば一フレーム(又は一フィールド)分の画像情報)をバッファリングする。画像情報読み出し回路254dは、システムコントローラ240によるタイミング制御に従い、直視画像用メモリ254b又は側視画像用メモリ254cにバッファリングされた画像情報を所定の規格(例えばNTSC(National Television System Committee)等)に適合した順序で読み出して、マスク生成回路254eに出力する。マスク生成回路254eは、直視又は側視の画像情報を有さない画素アドレスに対して所定のマスキングデータを生成して付加して、映像信号出力回路256に出力する。
映像信号出力回路256は、入力された画像情報を所定の規格に準拠した映像信号に変換してモニタ300に出力する。これにより、モニタ300に、R色、G色、B色からなる観察対象のカラー画像が表示される。ここで、図8(a)、図8(b)に、モニタ300に表示される直視画像400及び側視画像500を示す。スポットS〜Sに対応する全ての画像情報を用いて画像を構成した場合、モニタ300には、図8(a)に示されるように、観察領域が半月状の直視画像400及び側視画像500が表示される。図6(a)及び図6(b)中破線で示される領域R及びR内のスポットSiに対応する画素情報だけを用いて画像を構成した場合には、図8(b)に示されるように、観察領域が矩形の直視画像400及び側視画像500が表示される。この種の観察画像は、一般に、周辺部より中央部に注目領域が存在することが多い。そのため、領域R又はRに対応するトリミングを行って周辺部の画像情報を表示しない場合であっても、診断、処置等に実質的に影響は及ばない。観察領域のサイズ、形状、表示位置等は、画素マッピング処理における画素アドレスの割当てによって適宜設定を変更することができる。また、光学的要因で生じた画像の歪みは、画素マッピング処理における画素アドレスの割当てによって適宜補正することができる。
観察対象上の結合パルス光の走査軌跡も適宜設定変更することができる。具体的には、第一実施形態においては走査軌跡がほぼ円状であるが、楕円状とすることもできる。走査軌跡を楕円状にするためには、交流電圧Vxと交流電圧Vyとの振幅のバランスを第一実施形態に対して変更すればよい。例えば画像のアスペクト比に合わせて楕円状に走査をする場合には、円状に走査する場合と比べて、走査軌跡の内周側と外周側との間で生じる走査速度差を軽減することができる。例えば観察対象上を比較的一様な速度で走査できるため、スポットSiを観察対象上に均一な間隔で形成(別の表現によれば均一な画素配置)できるようになる。
図9は、本発明の第二実施形態の走査型医療用プローブ100の挿入部先端130azの内部構成を模式的に示す、図4(a)と同様の側面図である。第二実施形態の走査型医療用プローブ100は、対物光学系周辺の構成のみ第一実施形態の走査型医療用プローブ100と相違する。第二実施形態以降の各実施形態において、第一実施形態の構成と同一の又は同様の構成には同一の又は同様の符号を付して説明を省略する。
図9に示されるように、挿入部先端130azは、直視用対物光学系138z及び側視用対物光学系140zを有している。第二実施形態においては、側視用対物光学系140zのミラーMzが第一実施形態の壁部150の機能を兼ね備えている。そのため、第二実施形態においては、挿入部先端130azの構成が簡素化して、挿入部先端130azの更なる細径化が達成される。なお、シングルモードファイバ112の射出端112bと対向するミラーMzの側端面には、使用波長のレーザ光に対する光吸収率が高いレーザ光吸収剤152zが塗布されている。
図10は、本発明の第三実施形態の走査型医療用プローブ100が有する圧電アクチュエータ136yの各電極の位置関係を説明するための図である。図11(a)〜(c)は、第三実施形態において、XY近似面上におけるシングルモードファイバ112の射出端112bの回転軌跡と画素配置との関係を説明するための図である。
図10に示されるように、電極136Xと電極136Xは、第一実施形態と同じく、図10中Y’軸を挟んで対称に配置されている。一方、電極136Yと電極136Yは、第一実施形態と異なり、図10中X’軸を挟んで非対称の位置に配置されている。圧電アクチュエータ136yは、交流電圧Vx及びVyが印加されたとき、電極配置の非対称性に応じた分極ベクトルの発生により、回転中心がY方向に偏芯移動されつつ楕円状の軌跡を描くように共振する。かかる共振動作により、シングルモードファイバ112の射出端112bは、サンプリング期間中矢印C方向に回転して楕円を描きながら、図11(a)中矢印D方向(Y方向に対応する方向)に徐々にシフトする。なお、第三実施形態においては、楕円軌跡を描かせるため、交流電圧Vx、Vyの周波数を互いに異なる値に設定する(X方向とY方向とで共振周波数が異なるため)。
図11(b)には、直視用対物光学系138を介して観察対象上に連続光を走査した場合を想定して描かれた仮想的な走査軌跡(実線)と、直視用の矩形観察領域500との関係が示される。図11(c)には、側視用対物光学系140を介して観察対象上に連続光を走査した場合を想定して描かれた仮想的な走査軌跡(実線)と、側視用の矩形観察領域400との関係が示される。図11(b)及び図11(c)に示されるように、結合パルス光は、直視側及び側視側の各観察対象を一水平走査ライン毎に順次走査する。そのため、DSP254には水平走査ライン毎の画像情報が順次入力されることとなる。そのため、画像情報読み出し回路254dは、他の実施形態のように、各画素アドレスの画像情報をNTSC等の所定の規格に準拠した順序に組み替える必要が無く、入力された順序そのままで後段の回路に出力することができる。そのため、DSP254の処理負荷や処理速度が向上する。また、直視画像用メモリ254b又は側視画像用メモリ254cに蓄積すべき画像情報量を削減することができ、メモリ利用効率が向上する。
図12(a)は、本発明の第四実施形態の走査型医療用プローブ100の挿入部先端130axの内部構成を模式的に示す、図4(a)と同様の側面図である。図12(b)は、本発明の第四実施形態の走査型医療用プローブ100の挿入部先端130axに内蔵された鉗子起上台及びその周辺の構成を模式的に示す側面図である。
図12(a)に示されるように、挿入部先端130axには支持体134の代替として、支軸135と一体に形成された支持体134xが設けられている。また、図12(b)に示されるように、シース132内部には鉗子起上用ワイヤ161が張られている。鉗子起上用ワイヤ161は、走査型医療用プローブ100の手元の操作部(不図示)の操作に応じて走査型医療用プローブ100の基端側に引かれる。このとき鉗子起上用ワイヤ161の先端と接合した鉗子起上用レバー162が図12(b)中矢印E方向に引かれると共に、鉗子起上用レバー162と一体に形成された鉗子起上台160が図12(b)中矢印F方向に起上する。
鉗子起上台160又は鉗子起上用レバー162の支点には、鉗子起上台160と共に回転するプーリー163が取り付けられている。プーリー163には連動ワイヤ164が掛けられている。連動ワイヤ164は、プーリー163から所定の間隔を置いた位置で支軸135にも掛けられている。支軸135(及び支軸135に一体形成された支持体134x)は、鉗子起上台160の起上に伴うプーリー163の回転に従動回転して、シングルモードファイバ112の先端部112cを図12(a)中矢印G方向に移動させる。すなわち、鉗子起上台160が起上されたとき、シングルモードファイバ112の先端部112cの回転中心(回転基準位置)が側視用対物光学系140にシフトする。これにより、シングルモードファイバ112の射出端112bは主に側視用対物光学系140の瞳内で回転して、側視側の走査範囲が拡大することとなる。術者は、例えば鉗子起上台160に起上された処置具周辺を拡大画像により精細に観察することができる。
以上のように、本発明の各実施形態によれば、細径でありつつも直視観察画像と側視観察画像の両方の視点の画像を撮影可能な走査型医療用プローブ、及び該走査型医療用プローブを有する医療用観察システムが提供される。
以上が本発明の実施形態の説明である。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。
1 医療用観察システム
100 走査型医療用プローブ
136 圧電アクチュエータ
138 直視用対物光学系
140 側視用対物光学系
200 プロセッサ
240 システムコントローラ
254 DSP
300 モニタ

Claims (9)

  1. 光源から照射された光を対象物上で走査させる走査型医療用プローブにおいて、
    前記光源から射出された光を前記対象物に向けて伝送する第一の光ファイバと、
    前記第一の光ファイバの射出端が所定の回転軌跡を描くように該第一の光ファイバを振動させる振動手段と、
    前記射出端から射出された光を前記対象物上に集光させる対物光学系であって、前記走査型医療用プローブの長軸方向に向いた直視用対物光学系と、該直視用対物光学系と直交する方向に向いた側視用対物光学系と、
    前記対象物上に集光された前記光の反射光を所定の外部機器に伝送する第二の光ファイバと、
    を有し、
    前記振動手段は、前記第一の光ファイバの射出端から射出された光が前記直視用対物光学系又は前記斜視用対物光学系に択一的に入射するように前記射出端近傍を振動させることを特徴とする走査型医療用プローブ。
  2. 前記射出端の前方のスペースを2つのスペースに区切る壁部を更に有し、
    前記区切られたスペースの各々に前記直視用対物光学系、前記側視用対物光学系がそれぞれ配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の走査型医療用プローブ。
  3. 前記光に対する光吸収率の高い材料が前記射出端と対向する前記壁部の面に塗布されたことを特徴とする、請求項2に記載の走査型医療用プローブ。
  4. 前記壁部は、前記側視用対物光学系に入射した前記光を折り曲げて前記走査型医療用プローブの側方に射出させるための、該側視用対物光学系が有するミラー部であることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の走査型医療用プローブ。
  5. 前記振動手段は、前記射出端から前記光が射出される光射出期間中、該射出端を所定の回転基準位置を中心に回転させることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の走査型医療用プローブ。
  6. 前記振動手段は、前記射出端から前記光が射出される光射出期間中、該射出端を所定の回転基準位置をシフトさせつつ該回転基準位置中心で回転させることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の走査型医療用プローブ。
  7. 鉗子を起上させる鉗子起上台と、
    前記鉗子起上台の起上動作に連動させて、前記直視用対物光学系及び前記側視用対物光学系に対する前記射出端の回転基準位置をシフトさせる基準位置シフト手段と、
    を更に有することを特徴とする、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の走査型医療用プローブ。
  8. 前記基準位置シフト手段は、前記射出端の回転基準位置を前記側視用対物光学系側にシフトさせることを特徴とする、請求項7に記載の走査型医療用プローブ。
  9. 前記第一の光ファイバに前記光を入射させる光源と、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載の走査型医療用プローブと、
    前記第二の光ファイバにより伝送された前記光を受光して画像信号を検出する画像信号検出手段と、
    第一のタイミングで検出された画像信号に直視画像の画素アドレスを割当てると共に、該第一のタイミングと異なる第二のタイミングで検出された画像信号に側視画像の画素アドレスを割当てて、該画像信号により表現される画像情報の画素配置を決定する画素配置決定手段と、
    前記決定された画素配置に従って各前記画像情報を空間的に配列して画像を作成する画像作成手段と、
    を有することを特徴とする医療用観察システム。
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