JP2011099407A - 圧縮機、圧縮機の組立方法 - Google Patents

圧縮機、圧縮機の組立方法 Download PDF

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友貴 一瀬
Takayuki Hagita
貴幸 萩田
Masayuki Ishikawa
石川  雅之
Takeshi Hirano
竹志 平野
Takayuki Watanabe
貴之 渡辺
Hiroyuki Kamiya
洋行 上谷
Takayuki Takashige
貴之 鷹繁
Takashi Nakagami
孝志 中神
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Abstract

【課題】モータのリード線とインバータ回路部側の端子とを容易に接続することのできる圧縮機、圧縮機の組立方法を提供する。
【解決手段】リード線24に余長部24Lを設けることで、固定子22をモータハウジング11Aに焼き嵌めした状態において、コネクタ24Cをガラス端子25に接続する際に、コネクタ24Cをある程度自由に取り回すことができ、コネクタ24Cとガラス端子25との接続作業を容易に行うことができるようにした。リード線24は、モータ20の一端側20aから他端側20bまで、固定子22の軸線方向に沿って、固定子22の外周面に沿わせて配置する。これによって余長部24Lは、固定子22の中心側に向けては延びず、モータハウジング11Aの端面11dの近傍において折り返すことになり、リード線24と回転子21、主軸40との干渉を防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用空気調和機を構成する圧縮機、圧縮機の組立方法に関する。
空気調和機に多用されているスクロール型の圧縮機は、渦巻状のスクロール壁をそれぞれ有する固定スクロールと旋回スクロールとを備える。そして、固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させ、双方のスクロール壁の間に形成される圧縮室の容積を減少させることで、圧縮室内の流体の圧縮を行う。
近年、車両用の空気調和機において、圧縮機を電動のモータにより駆動する方式のものが用いられつつある。このような電動の圧縮機においては、インバータ回路部において、バッテリから供給される直流電流を交流電流に変換し、この交流電流をモータに供給することでモータを回転駆動させて圧縮機を駆動する。
ここで、モータとインバータ回路部とを電気的に接続するために、モータの固定子から延びるリード線が、圧縮機のハウジングに固定された端子に接続され、この端子にインバータ回路部が接続されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
ところで、車両用の空気調和機においては、車両のエンジンルーム内に各機器を収容するため、省スペース性が要求されている。そこで、圧縮機と、モータと、インバータ回路部とが一体化された電動の圧縮機が提供されている(例えば、特許文献2、3、4参照。)。
このような一体型の圧縮機においては、固定スクロール、旋回スクロール等を収容するハウジングは、組立性、メンテナンス性等を考慮し、少なくとも固定スクロールおよび旋回スクロールが収容される部分と、モータが収容される部分とに分割されており、リード線と端子との接続部は、接続時における作業性を考慮し、ハウジング分割体どうしの合わせ面の近傍において配置されている。
特開平8−219060号公報 特開2003−148343号公報 特許第3086819号公報 特開2008−215235号公報
上記したようなモータのリード線と端子とを接続する際には、リード線に余長があれば、リード線の先端に設けられた端子を、インバータ回路部側の端子に接続する作業が行いやすくなる。しかしながら、リード線に余長があると、リード線と端子を接続した後に、リード線の余長が、主軸やモータの回転子に干渉して、断線等に繋がる可能性がある。したがって、現状においては、長さに余裕のないリード線を端子に接続しなければならず、組付作業性が悪いという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、モータのリード線とインバータ回路部側の端子とを容易に接続することのできる圧縮機、圧縮機の組立方法を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、車載用空気調和機を構成する圧縮機であって、圧縮機の外殻を形成するハウジングと、ハウジング内の一端側に収容された圧縮機構と、ハウジング内の他端側に収容され、圧縮機構を駆動するモータと、モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備える。そして、この圧縮機は、ハウジングに固定され、インバータ回路部からモータに電流を供給するための端子が、モータの軸線方向の一端側に設けられ、モータに電流を供給するためのリード線が、当該リード線の一端をモータの軸線方向の他端側に接続し、他端を端子に接続して設けられ、リード線は、モータとハウジングとの間を、モータの軸線方向に沿って延びるよう配置されるとともに、リード線の一端と端子とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有することで余長部を有していることを特徴とする。
このようにすると、リード線は、モータとハウジングとの間を、モータの軸線方向に沿って延びるよう配置されているので、余長部は、モータとハウジングとの隙間からモータの軸線方向に突出し、ハウジングの近傍で折り返して一端をモータに接続した状態とすることができる。
これにより、リード線が、モータの主軸や回転子に干渉するのを防ぐことができる。また、余長部を有していることで、リード線と端子とを接続するときには、リード線をモータとハウジングとの間から引き出すことができ、接続作業を容易に行える。
ところで、ハウジングの内周面とモータの固定子の外周面の少なくとも一方に、モータの軸線方向に連続する凹部が形成されることで、ハウジングとモータの固定子との間に冷媒流路が形成されている場合、リード線は、冷媒流路内を通して配置するのが好ましい。
さらに、冷媒流路が、モータの固定子の外周側に、周方向に間隔を隔てて複数本が形成されている場合、リード線は、モータに対して、端子が設けられている側に位置する冷媒流路内に通すのが好ましい。これにより、リード線の余長部が、モータの主軸や回転子に干渉するのを防ぐことができる。
また、モータをハウジング内に収容するときに、リード線が本来の位置からずれてハウジングとモータの間に挟み込まれるのを防ぐため、例えば、モータにおいて端子が配置されている側の端部に、リード線を保持するリード線保持部材を設けるのが好ましい。もちろん、リード線を保持できるのであれば、他のいかなる構造を採用してもよい。
また、端子が、ハウジングの他端側の端面の近傍に配置され、ハウジングの他端側の端面に開口部が形成され、開口部を塞ぐ蓋体がハウジングに対して着脱自在に設けられた構成とすることもできる。
インバータ回路部は、いかなる配置としてもよいが、モータの外周部に沿うよう設けることができる。
本発明は、外殻を形成するハウジングと、ハウジング内の一端側に収容された圧縮機構と、ハウジング内の他端側に収容され、圧縮機構を駆動するモータと、モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備えた圧縮機の組立方法とすることもできる。この方法において、モータの軸線方向の一端側に配置され、インバータ回路部からモータに電流を供給するための端子と、モータに電流を供給するため、一端をモータの軸線方向の他端側に接続したリード線とを接続するに際し、リード線は、モータとハウジングとの間を、モータの軸線方向に沿って延びるよう配置するとともに、リード線の一端と端子とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有するものとしておき、リード線の他端を、モータに対して端子が設けられた側に引き出して端子と接続した後、リード線を、モータに接続された一端側に向けて、モータとハウジングとの間に押し込むことを特徴とすることもできる。
なお、本発明は、スクロール式の圧縮機構に限らず、他の方式の圧縮機構にも同様に適用可能である。
本発明によれば、インバータ回路部からモータに電流を供給するための端子がモータの一端側に配置され、この端子に他端が接続されるリード線の一端がモータの他端側に配置され、さらに、リード線は、リード線の一端と端子とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有することで余長部を有するものとした。これにより、余長部は、モータの端部からモータの軸線方向に延びて突出し、ハウジングの近傍で折り返して一端がモータに接続された状態で、モータとハウジングとの隙間に収容することができる。その結果、リード線が、モータの主軸や回転子に干渉するのを防ぐことができる。また、余長部を有していることで、リード線と端子とを接続するときには、リード線をモータとハウジングとの間から引き出すことができ、接続作業を容易に行うことが可能となる。
第一の実施形態における圧縮機を示す図であり、圧縮機の軸線方向に沿った断面図である。 同、図1のA矢視断面図である。 リード線のクランプ部材を示す斜視図である。 第二の実施形態における圧縮機を示す図であり、圧縮機の軸線方向に沿った断面図である。 同、リード線を引き出した状態を示す断面図である。 第二の実施形態の変形例における圧縮機を示す図であり、圧縮機の軸線方向に沿った断面図である。 同、リード線を引き出した状態を示す断面図である。 第三の実施形態における圧縮機を示す図であり、圧縮機の軸線方向に沿った断面図である。 同、リード線を引き出した状態を示す断面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1、図2は、本実施の形態における電動圧縮機(圧縮機)10Aの構成を示すための図である。
図1に示すように、電動圧縮機10Aは、ハウジング11の下部収容室11aの一端側にスクロール式の圧縮部(圧縮機構)30が収容され、他端側にモータ20が収容されている。また、ハウジング11には、上方に開口した上部収容室11bが設けられ、この上部収容室11bに、インバータ回路部12が、モータ20の外周部に沿うよう配置されて収容されている。上部収容室11bの上方への開口は、カバー17によって覆われている。
電動圧縮機10Aにおいては、下部収容室11aのモータ20が設けられた側の側面に形成された冷媒吸入ポート(図示無し)からハウジング11内に冷媒が導入され、圧縮部30が設けられた側(一端側)の端面に形成された冷媒吐出ポートP2から、圧縮部30によって圧縮された冷媒を吐出する。
モータ20は、主軸40に一体に設けられた回転子21と、固定子22とから構成されている。
主軸40は、メインベアリング41、サブベアリング42を介してハウジング11に回転自在に支持されている。そして、回転子21は、メインベアリング41とサブベアリング42の間において、主軸40と一体に設けられている。
固定子22は、回転子21の外周側に対向して、ハウジング11に固定されて設けられている。
固定子22には、3本のリード線24が設けられている。これらリード線24の一端24aは、固定子22に接続され、他端にはコネクタ24Cが設けられている。
コネクタ24Cは、ハウジング11に保持されたガラス端子(端子)25に接続されている。ハウジング11の下部収容室11aと上部収容室11bとを隔てる壁部11cには開口部13が形成されており、下部収容室11aと上部収容室11bとを貫通するガラス端子25は、開口部13に固定されたベースプレート14に支持されている。
ガラス端子25には、上部収容室11b側において、インバータ回路部12に設けられた金属製の接続部材15が接続され、これによってインバータ回路部12とモータ20の回転子21とが電気的に接続されている。
インバータ回路部12において、バッテリ(図示無し)から供給された直流電流を交流電流に変換し、この交流電流が、接続部材15、ガラス端子25、リード線24を介して固定子22に供給されることで、モータ20の固定子22と回転子21および主軸40とが相対回転する。
圧縮部30は、主軸40とともに回転する旋回スクロール32と、ハウジング11に固定された固定スクロール33と、を備える。
旋回スクロール32、固定スクロール33は、それぞれ円板状のベース32a、33aの一面側に、渦巻状のスクロール壁32b、33bが立設されている。これら旋回スクロール32と固定スクロール33は、スクロール壁32b、33bを互いに組み合わせて、双方のスクロール壁32b、33b間に圧縮室を形成している。
旋回スクロール32は、主軸40の中心に対し、予め定められた寸法だけ偏心して設けられている。これにより、旋回スクロール32は、モータ20により主軸40がその軸線周りに回転すると、主軸40の中心に対し、偏心した寸法を半径とした回転(公転)を行う。なお、旋回スクロール32が、公転しつつも、自転はしないよう、旋回スクロール32と主軸40との間には、オルダムリング35が介在している。
このような電動圧縮機10Aの外殻を形成するハウジング11は、モータ20および主軸40を収容するモータハウジング11Aと、主軸40を回転自在に保持するメインベアリング41を保持する主軸ホルダ11Bと、旋回スクロール32および固定スクロール33を収容するスクロールハウジング11Cとから構成されている。これらモータハウジング11A、主軸ホルダ11B、スクロールハウジング11Cは、それぞれ外周側に張り出したフランジ部16A、16B、16Cにおいて、ボルト18により一体に締結されている。
さて、このような電動圧縮機10Aにおいて、リード線24は、一端24aが、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側とは反対側において固定子22に接続され、他端のコネクタ24Cは、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側に配置されている。これにより、リード線24は、モータ20の一端側20aから他端側20bまで、固定子22の外周面に沿わせて配置されている。
図2に示すように、リード線24は、固定子22の外周面とハウジング11の内周面との間に形成された冷媒流路50内を通してモータ20の一端側20aから他端側20bまで配置するのが好ましい。ここで、冷媒流路50は、固定子22の外周面とハウジング11の内周面の少なくともいずれか一方に、固定子22の軸線方向に連続して形成された凹部51によって構成されている。本実施形態において、冷媒流路50は、固定子22の周方向に間隔を隔てて、例えば6本形成されている。リード線24は、固定子22の中心に対し、ガラス端子25が設けられている側の冷媒流路50に通すのが好ましい。リード線24を、ガラス端子25が設けられている側とは反対側の冷媒流路50に通すと、リード線24が主軸40や回転子21に干渉しやすくなる。
なお、固定子22は、モータハウジング11Aに対して焼き嵌めされている。したがって、焼き嵌め作業時において、加熱したモータハウジング11Aに固定子22を挿入する際に、リード線24が固定子22とモータハウジング11Aとの間に挟み込まれないよう、リード線24を仮固定する構造を備えるのが好ましい。例えば、図3に示すように、固定子22の一端側に設けられたボビン22Bの外周面に、リード線24をクランプするクランプ部材(リード線保持部材)70を設けることができる。また、焼き嵌め用の治具に、リード線24がずれないように保持する保持部材を設けてもよい。
さらに、リード線24には、モータハウジング11Aと擦れることでリード線24が損傷したりするのを防ぐために、例えばガラス繊維材料等からなる被覆チューブによって被覆するのが好ましい。
さて、上記のリード線24は、余長部24Lを有している。余長部24Lとは、固定子22をモータハウジング11Aに焼き嵌めした状態において、コネクタ24Cをガラス端子25に接続する際に、コネクタ24Cをある程度自由に取り回すことができるよう、リード線24の一端24aとガラス端子25とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有することで、リード線24に設けた余分な長さを指している。この余長部24Lは、過度に大きく設定すると、リード線24が回転子21や主軸40に干渉してしまう。そこで、例えば、固定子22において、リード線24の一端24aが接続された、圧縮部30が設けられた側とは反対側の端面22aと、この端面22aに対向するモータハウジング11Aの端面11dとの間隙Sに対し、余長部24Lの長さLを、2S>Lとなるように設定するのが好ましい。
このような長さLに設定する限り、リード線24は、固定子22とモータハウジング11Aとの間隙において、固定子22の軸線方向に沿って設けられているため、余長部24Lは、固定子22の中心側に向けては延びず、固定子22の軸線方向に沿って延び、モータハウジング11Aの端面11dの近傍において折り返して一端24aが固定子22に接続されることになる。したがって、リード線24と回転子21、主軸40との干渉を確実に防ぐことができる。
上述したような構成によれば、リード線24に余長部24Lが設けられているため、固定子22をモータハウジング11Aに焼き嵌めした状態において、コネクタ24Cをガラス端子25に接続する際に、リード線24をコネクタ24C側に引き出してコネクタ24Cをある程度自由に取り回すことができ、コネクタ24Cとガラス端子25との接続作業を容易に行うことができる。このとき、リード線24は、一端24aが、モータ20に対して圧縮部30が設けられた側とは反対側において固定子22に接続され、他端のコネクタ24Cが、モータ20に対して圧縮部30が設けられた側に配置されている。これにより、リード線24は、モータ20の一端側20aから他端側20bまで、固定子22の軸線方向に沿って、固定子22の外周面に沿わせて配置され、これによって、余長部24Lは、固定子22の中心側に向けては延びず、モータハウジング11Aの端面11dの近傍において折り返すことになり、リード線24と回転子21、主軸40との干渉を確実に防ぐことができる。
さらに、リード線24を、固定子22の外周面とハウジング11の内周面との間に形成された冷媒流路50内を通したり、リード線24に被覆チューブを設けることで、リード線24の損傷を防ぐことができる。
[第二の実施形態]
次に、本発明に係る圧縮機の第二の実施形態について説明する。
以下の説明においては、第一の実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第一の実施形態と共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図4、図5に示すように、本実施形態の電動圧縮機(圧縮機)10Bの外殻を形成するハウジング11は、モータ20および主軸40、メインベアリング41を収容するモータハウジング11Dと、旋回スクロール32および固定スクロール33を収容するスクロールハウジング11Cとから構成されている。これらモータハウジング11D、スクロールハウジング11Cは、それぞれ外周側に張り出したフランジ部16D、16Cにおいて、ボルト18により一体に締結されている。
そして、モータハウジング11Dにおいて、下部収容室11aのサブベアリング42側のほぼ全面に開口部53が形成されている。開口部53には、蓋体54がボルト55等によって着脱可能に固定されることによって、開口部53を閉塞して、モータハウジング11Dの端面11dを形成する。この蓋体54には、前記のサブベアリング42を保持する保持部19が一体に設けられている。
このような構成において、リード線24のコネクタ24Cは、ハウジング11に保持されたガラス端子25に接続されている。ハウジング11の下部収容室11aと上部収容室11bとを隔てる壁部11cには開口部13が形成されており、下部収容室11aと上部収容室11bとを貫通するガラス端子25は、開口部13に設けられたベースプレート14に支持されている。
ここで、リード線24は、余長部24Lを有し、一端24aが、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側で固定子22に接続され、他端のコネクタ24Cは、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側とは反対側に配置されたガラス端子25に接続されている。これにより、リード線24は、モータ20の他端側20bから一端側20aまで、固定子22の外周面に沿わせて配置されている。このとき、リード線24は、固定子22の外周面とハウジング11の内周面との間に形成された冷媒流路50内を通してモータ20の他端側20bから一端側20aまで配置するのが好ましい。
このような構成によれば、ハウジング11においてモータ20のサブベアリング42側のほぼ全面に開口する開口部53を設けたので、モータ20とインバータ回路部12との接続作業を行うときには、図5に示すように、蓋体54を取り付けず、開口部53を開放した状態としておくことで、リード線24を開口部53から外方に引き出せば、コネクタ24Cとガラス端子25の接続作業を容易に行える。
そして、コネクタ24Cとガラス端子25とを接続した後に、リード線24を冷媒流路50内に押し込み、しかる後に、図4に示したように、蓋体54を開口部53に取り付けて固定すればよい。リード線24を冷媒流路50内に押し込んだときには、リード線24の余長部24Lは、モータ20の他端側20bとメインベアリング41を保持するベアリング保持部71との間に収容され、固定子22の中心側に向けては延びず、固定子22の軸線方向に沿って、ベアリング保持部71の近傍において折り返すことになる。したがって、リード線24と回転子21、主軸40との干渉を確実に防ぐことができる。またこのとき、ベアリング保持部71に、肉抜きのための凹部等が形成されていれば、この凹部に余長部24Lを収容するのも有効である。
なお、上記実施形態において、開口部53に対して蓋体54を着脱可能とはしない構成とすることもできる。
そのような構成は、図6、図7に示すようなものとなる。
この、図6に示す電動圧縮機(圧縮機)10Cにおいては、リード線24は、一端24aが、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側で固定子22に接続され、他端のコネクタ24Cは、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側とは反対側に配置されたガラス端子25に接続されている。
このような構成においては、図7に示すように、コネクタ24Cとガラス端子25とを接続するに際しては、ハウジング11の下部収容室11aと上部収容室11bとを隔てる壁部11cに形成された開口部13からガラス端子25およびベースプレート14を引き上げた状態としておく。そして、開口部13からリード線24を引き出し、上部収容室11b内において、コネクタ24Cをガラス端子25に接続する。しかる後、図6に示すように、引き出したリード線24をモータハウジング11D内に押し戻し、ガラス端子25を開口部13に固定する。
[第三の実施形態]
次に、本発明に係る圧縮機の第三の実施形態について説明する。
以下の説明においては、上記第一または第二の実施形態と異なる点を中心に説明し、共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図8、図9に示すように、本実施形態の電動圧縮機(圧縮機)10Dの外殻を形成するハウジング11は、モータ20および主軸40、メインベアリング41を収容するモータハウジング11Dと、旋回スクロール32および固定スクロール33を収容するスクロールハウジング11Cと、サブベアリング42を保持するサブベアリングハウジング11Eと、から構成されている。
モータハウジング11Dにおいて、サブベアリング42側のほぼ全面に開口部53が形成され、この開口部53にサブベアリングハウジング11Eが取り付け固定されることで、開口部53を閉塞する。
サブベアリングハウジング11Eには、前記のサブベアリング42を保持する保持部19が一体に設けられている。
ここで、本実施形態の電動圧縮機10Dにおいては、サブベアリングハウジング11Eに、モータ20とは反対側にインバータ収容部60が形成され、このインバータ収容部60内に、インバータ回路部12が収容されるようになっている。
このような構成において、リード線24のコネクタ24Cは、ハウジング11に保持されたガラス端子25に接続されている。サブベアリングハウジング11Eにおいて、開口部53を塞ぐプレート部62に開口部63が形成されており、プレート部62を貫通するガラス端子25は、開口部63に設けられたベースプレート64に支持されている。
ここで、リード線24は、余長部24Lを有し、一端24aが、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側で固定子22に接続され、他端のコネクタ24Cは、モータ20に対し、圧縮部30が設けられた側とは反対側に配置されたガラス端子25に接続されている。これにより、リード線24は、モータ20の他端側20bから一端側20aまで、固定子22の外周面に沿わせて配置されている。このとき、リード線24は、固定子22の外周面とハウジング11の内周面との間に形成された冷媒流路50内を通してモータ20の他端側20bから一端側20aまで配置するのが好ましい。
このような構成によれば、モータ20とインバータ回路部12との接続作業を行うときには、図9に示すように、ガラス端子25およびベースプレート64を開口部63から外方に引き出せば、コネクタ24Cとガラス端子25の接続作業を容易に行える。
そして、コネクタ24Cとガラス端子25とを接続した後に、図8に示すように、リード線24を冷媒流路50内に押し込み、しかる後にガラス端子25およびベースプレート64を開口部63に取り付けて固定すればよい。リード線24を冷媒流路50内に押し込んだときには、リード線24の余長部24Lは、モータ20の他端側20bとメインベアリング41を保持するベアリング保持部71との間に収容され、固定子22の中心側に向けては延びず、固定子22の軸線方向に沿って延び、ベアリング保持部71の近傍において折り返すことになる。したがって、リード線24と回転子21、主軸40との干渉を確実に防ぐことができる。
なお、上記実施の形態では、電動圧縮機10A〜10Dの構成について説明したが、本発明の要部に関連する構成以外については、適宜の変更を行うことが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10A〜10D…電動圧縮機(圧縮機)、11…ハウジング、11A…モータハウジング、11D…モータハウジング、11d…端面、12…インバータ回路部、20…モータ、20a…一端側、20b…他端側、21…回転子、22…固定子、22B…ボビン、22a…端面、24…リード線、24C…コネクタ、24L…余長部、24a…一端、25…ガラス端子、30…圧縮部(圧縮機構)、50…冷媒流路、51…凹部、53…開口部、54…蓋体、70…クランプ部材(リード線保持部材)

Claims (8)

  1. 車載用空気調和機を構成する圧縮機であって、
    前記圧縮機の外殻を形成するハウジングと、
    前記ハウジング内の一端側に収容された圧縮機構と、
    前記ハウジング内の他端側に収容され、前記圧縮機構を駆動するモータと、
    前記モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備え、
    前記ハウジングに固定され、前記インバータ回路部から前記モータに電流を供給するための端子が、前記モータの軸線方向の一端側に設けられ、
    前記モータに前記電流を供給するためのリード線が、当該リード線の一端を前記モータの軸線方向の他端側に接続し、他端を前記端子に接続して設けられ、
    前記リード線は、前記モータと前記ハウジングとの間を、前記モータの軸線方向に沿って延びるよう配置されるとともに、前記リード線の前記一端と前記端子とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有することで余長部を有していることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記余長部は、前記モータと前記ハウジングとの隙間から前記モータの軸線方向に突出し、前記ハウジングの近傍で折り返して前記一端を前記モータに接続した状態とされていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ハウジングの内周面と前記モータの固定子の外周面の少なくとも一方に、前記モータの軸線方向に連続する凹部が形成されることで、前記ハウジングと前記モータの前記固定子との間に冷媒流路が形成され、
    前記リード線は、前記冷媒流路内を通して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記冷媒流路は、前記モータの前記固定子の外周側に、周方向に間隔を隔てて複数本が形成され、
    前記リード線は、前記モータに対して、前記端子が設けられている側に位置する前記冷媒流路内に通されていることを特徴とする請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記モータにおいて前記端子が配置されている側の端部に、前記リード線を保持するリード線保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記端子が、前記ハウジングの前記他端側の端面の近傍に配置され、
    前記ハウジングの前記他端側の端面に開口部が形成され、
    前記開口部を塞ぐ蓋体が前記ハウジングに対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の圧縮機。
  7. 前記インバータ回路部は、前記モータの外周部に沿うよう設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮機。
  8. 外殻を形成するハウジングと、
    前記ハウジング内の一端側に収容された圧縮機構と、
    前記ハウジング内の他端側に収容され、前記圧縮機構を駆動するモータと、
    前記モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備えた圧縮機の組立方法であって、
    前記モータの軸線方向の一端側に配置され、前記インバータ回路部から前記モータに前記電流を供給するための端子と、
    前記モータに電流を供給するため、一端を前記モータの軸線方向の他端側に接続したリード線とを接続するに際し、
    前記リード線は、前記モータと前記ハウジングとの間を、前記モータの軸線方向に沿って延びるよう配置するとともに、前記リード線の前記一端と前記端子とを結ぶ最短経路よりも長い線長を有するものとしておき、
    前記リード線を、前記モータに対して前記端子が設けられた側に引き出して前記端子と接続した後、前記リード線を、前記モータに接続された前記一端側に向けて、前記モータと前記ハウジングとの間に押し込むことを特徴とする圧縮機の組立方法。
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