JP2011098659A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動モータ23の動力を操舵軸3に伝達するための減速機構24と、減速機構24を収容し、ステアリングコラム30の一部を構成する減速機構ハウジング33と、車体側部材としての固定ブラケット47によって支持されたチルト中心軸39と、減速機構ハウジング33とは単一の材料により一体に形成され、チルト中心軸39が挿通された長孔60を形成した長孔形成部48と、長孔60の内周603に配置され、衝撃吸収時に長孔60とチルト中心軸39との相対移動に伴って衝撃を吸収する衝撃吸収部としてのブッシュ63とを有している。
【選択図】図4
Description
この場合、ステアリングコラムおよびこれに取り付けられた部材を、車体に取り付けるときに、車体に取り付けられた固定ブラケットと規制部とが互いに当接することにより、ステアリングコラム等を支えることができる。従って、例えば、取り付け作業中に、作業者がステアリングコラム等を常時支えておかずに済む。その結果、ステアリングコラム等を車体に容易に取り付けることができる。ひいては、製造コストをより一層安価にできる。また、減速機構ハウジングおよび固定ブラケットの相対回転量を規制するために、長孔形成部および固定ブラケットを利用するので、構造を簡素化できる。その結果、製造コストをより一層安価にできる。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成の模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering System)1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結している操舵軸3と、操舵軸3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン8に噛み合うラック9を有して自動車の左右方向(図1の紙面垂直方向に相当。)に延びる転舵軸としてのラック軸10とを有している。
操舵軸3は、同軸上に連結された第1操舵軸15と第2操舵軸16とを備えている。第1操舵軸15は、単一の材料により単一部品に構成されている。操舵軸3の軸方向A1(以下、単に軸方向A1ともいう。)に関する第1操舵軸15の一端に、操舵部材2が連結されている。
ウォーム26は、電動モータ23の出力軸(図示せず)と同心に配置されており、電動モータ23により回転駆動される。
操舵軸3は、ステアリングコラム30によって、後述するように軸受を介して回転可能に支持されている。また、操舵軸3とステアリングコラム30とは、後述するように軸方向A1に関する相対移動を規制されており、衝撃吸収するときに、軸方向A1に一体移動するようになっている。また、操舵部材2が上方に位置するように、操舵軸3は、車両の前後方向H1に対して斜めに支持されている。
上部取付構造35は、カプセル41を介して車体の所定部36に固定される車体側ブラケット42と、車体側ブラケット42に支持された支軸43と、支軸43を介して車体側ブラケット42に支持されジャケット31に固定されるコラムブラケット44と、チルト調整されたステアリングコラム30の位置を解除可能にロックするためのロック機構45とを有している。
図2は、図1の上部取付構造35の模式的な断面図である。図3は、図1の上部取付構造35の平面図である。図2および図3を参照して、上部取付構造35の車体側ブラケット42は、例えば、板金により形成されている。車体側ブラケット42は、左右一対の取付座421を有する上板422と、上板422に固定された下向きに開放する溝形をなす主体部423とを有している。主体部423は、上板422の下面に固定された上板としてのウェブ424と、ウェブ424の両端から延設された一対の側板425とを有している。各側板425には、操舵軸3の軸方向A1(図2の紙面垂直方向に相当する。)と直交する縦方向(図2の紙面上下方向に相当する。)に延びる縦長孔からなる挿通孔(図示せず)が形成されている。
カプセル41は、取付座421を固定するために取付座421を挟持する一対の固定片411と、一対の固定片411間の間隔を規制する規制部412とを有している。カプセル41は、車体の所定部36に設けられたナット(ウェルドナット)361と、このナット361に螺合する固定ボルト51とを用いて、車体の所定部36に固定されている。
コラムブラケット44は、ステアリングコラム30のジャケット31に固定されている。コラムブラケット44は、一対の側板441を有し、各側板441には挿通孔(図示せず)が形成されている。
ロック機構45は、車体側ブラケット42の側板425およびコラムブラケット44の側板441同士を押圧するためのカム機構からなる。このカム機構を操作するための操作レバー53が支軸43に取り付けられている。操作レバー53を操作すると、カム機構により、車体側ブラケット42の側板425およびコラムブラケット44の側板441同士が押圧されて、ステアリングコラム30が所定の保持力で保持され、チルトロックが達成される。また、逆の操作により、保持状態を解除できる。解除状態で、ステアリングコラム30は、チルト中心軸39の回りに揺動可能とされている(図1参照。)。
本実施形態では、一対の長孔形成部48と減速機構ハウジング33とは、単一の材料により一体に形成されている。一対の長孔形成部48と減速機構ハウジング33とを含む一体成形品は、例えば、鋳造品または塑性加工品からなり、金属、例えば、アルミニウム合金により形成されている。
具体的には、長孔60の長手方向に関して車両前方側にある長孔60の端部に、衝撃吸収部としての筒状のブッシュ63が取り付けられている。このブッシュ63をチルト中心軸39が挿通している。
チルト中心軸39は、一対のブッシュ63に挿通された状態で固定ブラケット47の一対の側板471間に挟持された筒状部材64と、筒状部材64を固定ブラケット47に固定するための固定軸としての固定ボルト65とを有している。固定ボルト65は、筒状部材64内に挿通されている。
図6(a)は、図4の通常時の下部取付構造37の拡大図を示し、図6(b)に、車両衝突時を示す。図6(a)および図6(b)を参照して、下部取付構造37は、衝突時の衝撃を吸収するための衝撃吸収機能を有している。衝突時にステアリングコラム30が車体の所定部38に対して車両前方X1に向けて相対移動する。この相対移動の開始時に、衝撃を吸収することができる。
第1の部分601は、長孔60において、当該長孔60の長手方向に関して車両前方X1側にある一方の端部により構成されており、軸方向A2に沿って見たときに円形の一部をなしている。第1の部分601には、ブッシュ63の本体631が固定されている。
長孔60の内周603は、上述の第1の部分601を区画するとともに、第2の部分602を区画している。また、長孔60の内周603は、ブッシュ63を長孔60の第1の部分601に係止する係止部67を有している。また、長孔60の内周603は、車両衝突時にステアリングコラム30が車両前方X1に向けて移動するときに、チルト中心軸39と沿うことにより案内される一対の被案内部68を有している。
一対の被案内部68は、長孔60の幅方向に互いに対向している。長孔60の幅方向に関する一対の被案内部68の間隔L2は、第1の部分601の最大寸法としての直径L1よりも小さくされている(L2<L1)。また、間隔L2は、チルト中心軸39の外径(筒状部材64の外径G2に相当する。)に近似した値に設定されている。例えば、間隔L2は、チルト中心軸39の外径と等しい値か、この値よりも若干量大きい値に設定されている。これにより、チルト中心軸39と被案内部68とがスムーズに相対移動できる。
衝突時に、ドライバが操舵部材2にぶつかると、ステアリングコラム30が車体に対して前方へ相対移動する。これに伴い、ステアリングコラム30と同行移動する長孔形成部48およびブッシュ63が、車体に固定される固定ブラケット47およびチルト中心軸39に対して相対移動する。
すなわち、長孔形成部48の長孔60の係止部67は、ブッシュ63を車体前方へ押圧し、これにより、ブッシュ63と長孔形成部48とが同行移動する。これに伴い、ブッシュ63が、車体に固定されたチルト中心軸39に対して相対移動し、このチルト中心軸39により押されたブッシュ63の周方向端部634が曲げ変形する。その結果、スリット633が拡がり、チルト中心軸39がスリット633を通じて、ブッシュ63から離脱する。筒状部材64および固定ボルト65は、長孔60の第1の部分601から第2の部分602へ同行移動する。
組立品80は、操舵軸3と、操舵部材2と、ステアリングコラム30と、ステアリングコラム30に取り付けられた部品、例えば、上部取付構造35の各部品、下部取付構造37の各部品、軸受50,54,55,56、減速機構24の各部品、電動モータ23、トルクセンサ20等とを有している。
また、長孔形成部48と減速機構ハウジング33とが単一の材料により一体に形成されているので、車体の所定部38に対してステアリングコラム30を精度良く取り付けることができる。
図8を参照して、本実施形態では、長孔形成部48は、車体側部材としての固定ブラケット47に当接可能な規制部69を有し、規制部69によって、チルト中心軸39周りの、減速機構ハウジング33および固定ブラケット47の相対回転量が規制されている。
また、規制部69を、固定ブラケット47に近接した長孔形成部48に設けているので、規制部69を安価に実現することができる。例えば、長孔形成部48の形状をわずかに変更することにより、規制部69を実現できる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。他の構成については、上述の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、図6(b)に示すように上述の実施形態では、衝撃吸収時に筒状部材64と固定ボルト65がブッシュ63から離脱したが、これに代えて、衝撃吸収時に、筒状部材64、固定ボルト65、およびブッシュ63が、同行移動する場合も考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Claims (2)
- 電動モータの動力を操舵軸に伝達するための減速機構と、
上記減速機構を収容し、ステアリングコラムの一部を構成する減速機構ハウジングと、 車体側部材によって支持されたチルト中心軸と、
上記減速機構ハウジングとは単一の材料により一体に形成され、上記チルト中心軸が挿通された長孔を形成した長孔形成部と、
上記長孔の内周に配置され、衝撃吸収時に上記長孔と上記チルト中心軸との相対移動に伴って衝撃を吸収する衝撃吸収部とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、上記長孔形成部は、上記車体側部材としての固定ブラケットに当接可能な規制部を有し、上記規制部によって、上記チルト中心軸周りの、上記減速機構ハウジングおよび上記固定ブラケットの相対回転量が規制されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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