JP2005104429A - コラムアシスト形電動パワーステアリング装置 - Google Patents

コラムアシスト形電動パワーステアリング装置 Download PDF

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岸 武 司 根
Kenji Someya
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【課題】ステアリングコラム車体搭載においてステアリングコラム軸心周りの回転力を抑制することで、コラム構成部材に過大な力を作用させないでステアリングコラムを車体に搭載できるコラムアシスト形電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングコラム1はハウジング4に連設されるチューブ2と、このチューブ2内に嵌入されたインナーチューブ3とを備える。インナーチューブ3内にはステアリングアッパシャフト5が設けられ、一方、ハウジング4内に減速機と結ばれたアウトプットシャフト6が設けられる。アウトプットシャフト6に減速機を介して操舵補助力を与える電動モータ7が設けられる。この電動モータ7はステアリングコラム1に対して直立して配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明はステアリングコラム軸心周りの回転力を抑制することで、コラム構成部材に過大な力を作用させないでステアリングコラムを車体に搭載することを可能にしたコラムアシスト形電動パワーステアリング装置に関する。
今日、車輌の多くは車輌操舵に伴う運転者の負担を軽減するパワーステアリングを搭載している。このパワーステアリングの有力な一つはエンジン動力の一部を油圧に変換して操舵補助力を得る油圧式であり、他の一つはバッテリからの電気の供給を受ける電動モータから操舵補助力を得る電動式である。2つの方式のには一長一短があるが、近年著しく発展した電子制御技術との組み合わせで有利な電動パワーステアリングが主流となりつつある。
電動パワーステアリングの代表的な例はステアリングコラムに電動モータを組み込むコラムアシスト形であり、これはステアリングメインシャフトからの操舵力を受けるインプットシャフトとアウトプットシャフトとの間を減速機を介して結び、電動モータによる操舵補助力を減速してアウトプットシャフトに伝達するものである。
このコラムアシスト形電動パワーステアリングは電動モータの操舵補助力をピニオンおよびボールねじを介して直接ラックに伝えるラックアシスト形および電動モータの操舵補助力をステアリングギヤのピニオンに伝達するピニオンアシスト形と比べて装置全体を車室内に装着することが可能で、泥水、高温などの外部環境から装置を隔てることができ、信頼性を高めるうえで有利であるという、特徴がある。
ところで、コラムアシスト形電動パワーステアリングではステアリングコラムと不可分の関係にある電動モータをステアリングコラム軸心から離して配置しなければならず、一般に、車幅方向に沿って横向きに電動モータを配置する、横向き配置が用いられる。このモータ配置は電動モータ軸心とステアリングコラム軸心との隔たりが大きく、ステアリングコラムの車体への取り付けが完了するまで、電動モータ自重によってステアリングコラム軸心周りに回転力が生じることから、ステアリングコラムの車体への搭載を困難にする。
横向き配置以外ではステアリングコラムに対して垂直に起立して電動モータを配置するもの(たとえば、特許文献1参照)、さらに、ステアリングコラムに対して縦置きに電動モータを配置するもの(たとえば、特許文献2参照)が知られている。
特開平11−11329号公報、 (2頁、図2) 特開2000−168580号公報、 (4頁、図1)
高機能ステアリングコラムとしてステアリングコラムが軸方向に自在に伸縮可能であるテレスコピック式ステアリングコラムが知られている。このステアリングには固定要素のハウジングと可動要素のインナーチューブとが備えられ、ここで、インナーチューブはハウジング内に嵌入され、テレスコピック調整操作ではインナーチューブがハウジング内を摺動してステアリングコラムの伸縮を可能にする。
通常、インナーチューブは車体搭載後にはハウジング内で回転することはなく、インナーチューブに備わる回転剛性はそれ程大きくない。また、一般に、ステアリングコラムのキーロック状態では仮にステアリングホイールが回されても、このときの回転力はステアリングコラムを支持するアッパブラケットに伝達されるので、インナーチューブとハウジングとの間には回転力が伝わらない。それゆえ、インナーチューブとハウジングとの間には大きい回転剛性が求められることはない。
コラムアシスト形電動パワーステアリングでは、一般に、ステアリングコラムに電動モータを装着するのに図16に示すような横向き配置と、図17に示すような斜め向き配置とが用いられる。図から明らかなように、ステアリングコラム51に対して電動モータ52は車幅方向に沿って横向きに、あるいは車幅方向に斜めに傾けて配置され、結果として、電動モータ52の軸心はステアリング軸心から大きく離れ、不平衡が著しくなる。
テレスコピック式ステアリングコラムに電動モータを組み込み、パワーステアリングとして構成する場合、横向きのモータ配置と斜めのモータ配置とが考えられるが、いずれの配置を用いても、車体搭載前はモータ配置の不平衡に起因してステアリングコラム軸心周りの回転力が生じるので、この回転力に逆らいながら、ステアリングコラム51を車体に取り付ける必要がある。しかしながら、回転力に逆らう力をインナーチューブに加えると、上述したように、車体搭載後においてはインナーチューブとハウジングとの間には大きい回転剛性は求められないので、逆方向の力によって回されたとき、もともと回転剛性の小さいインナーチューブおよび回り止めに塑性変形が生じてしまう。
本発明の目的はステアリングコラム車体搭載においてステアリングコラム軸心周りの回転力を抑制することで、コラム構成部材に過大な力を作用させないでステアリングコラムを車体に搭載することを可能にしたコラムアシスト形電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は減速機を有するハウジングと、ハウジングに連設され、軸方向に伸縮可能なステアリングコラムと、前記ステアリングコラム内に回転自在に設けられ、操舵力を伝達するステアリングアッパシャフトと、ハウジング内にあって減速機と連結されたアウトプットシャフトと、アウトプットシャフトに減速機を介して操舵補助力を与える電動モータとを備えてなるコラムアシスト形電動パワーステアリング装置において、電動モータはステアリングコラムに対して直立して配置されることを特徴とする。
本発明においては電動モータを直立して配置したので、電動モータの重心をステアリングコラム軸心により近づけることが可能になる。このため、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラムを車体に取り付けることができる。
また、ステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、多大な労力を費やすことなく、簡単にステアリングコラムを取り付けることができる。
さらに、電動モータの位置が乗員の足元から離れた高い位置に移動するので、足元空間が広がり、たとえば、衝突時における安全性能を向上することができる。
上記と異なる発明は減速機を有するハウジングと、ハウジングに連設され、軸方向に伸縮可能なステアリングコラムと、ステアリングコラム内に回転自在に設けられ、操舵力を伝達するステアリングアッパシャフトと、ハウジング内にあって減速機と連結されたアウトプットシャフトと、アウトプットシャフトに減速機を介して操舵補助力を与える電動モータとを備えてなるコラムアシスト形電動パワーステアリング装置において、電動モータはステアリングコラムに対してステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置されることを特徴とする。
本発明においては電動モータをステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置したので、電動モータの重心をステアリングコラム軸心にさらに一段と近づけることが可能になる。このため、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラムを車体に取り付けることができる。
本発明においては電動モータをステアリングコラムに対して直立し、あるいはステアリングコラムに対してステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置したので、ステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制され、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラムを車体に取り付けることができる。これにより、インナーチューブに塑性変形が生じるのを防ぐことが可能になる。
また、ステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、多大な労力を費やすことなく、簡単にステアリングコラムを取り付けることができる。
さらに、電動モータの位置が乗員の足元から離れた高い位置に移動するので、足元空間が広がり、たとえば、衝突時における安全性能を向上することができる。
本発明の電動パワーステアリング装置の一実施の形態について詳述する。図1において、ステアリングコラム1はテレスコピック式ステアリングコラムであり、固定要素のチューブ2と可動要素のインナーチューブ3とを備える。このチューブ2はハウジング4の一端からステアリングコラム軸心に沿って延びており、チューブ2の内部にインナーチューブ3が嵌入されている。インナーチューブ3はテレスコピック調整操作ではチューブ2内を軸方向に摺動する。このインナーチューブ3内にはステアリングホイール(図示せず)からの操舵力を伝えるステアリングアッパシャフト5が回転自在に設けられる。
一方、ハウジング4内にはチューブ2と反対側に図示しない減速機と連結したアウトプットシャフト6が設けられており、このアウトプットシャフト6に操舵補助力を与える電動モータ7が連結されている。
さらに、ステアリングコラム1はチューブ2を支持するアッパブラケット8に取り付けられるコラムクランプ9と、ハウジング4を支持する一対のロアブラケット10に取り付けられるチルトピボット11とを備える。このアッパブラケット8とロアブラケット10とはいずれも図示しない車体に固定されている。
インナーチューブ3にはテレスコピック調整操作で摺動するインナーチューブ3の位置を決めるためのストッパ12が装着される。また、このインナーチューブ3の外面に刻まれた溝13を備える。これは2次衝突に伴って生じる高荷重でステアリングコラム1が軸方向に収縮するときにインナーチューブ3を止めボルト(後記)を介して案内するためのものである。
本実施の形態では電動モータ7は、図2に示すように、ステアリングコラム1に対して直立して配置される。ハウジング4内のウォームホイール14とのかみ合いのためにモータ軸心CMはステアリングコラム軸心CSから離れており、電動モータ7はこの偏心した位置で直立している。
電動モータ7の重心Gはモータ軸心CM上にあるので、モータ軸心CMが偏心した位置にあるとき、ステアリングコラム車体搭載ではモータ自重によってチューブ2が回転しようとする。しかし、電動モータ7の重心Gがステアリングコラム軸心CSにより近くなることによりモーメントが小さく保たれ、ステアリングコラム軸心周りの回転を抑えることができる。
チルト・テレスコピック調整操作でステアリングコラム1を締め付けるコラムクランプ9について図3および図4を参照して説明する。コラムクランプ9はアッパブラケット8の一対の締め付け板部15a、15bの間に配置される、断面U字状のクランプ16を有する。チューブ2はそれぞれ左右方向各縁端を一対の締め付け板部15a、15bに当接可能に形成される、一対のクランプ部2a、2bを有する。クランプ16の一方の側面にはカム締結機構17およびロック機構18が設けられ、他方の側面にはインナーチューブ3の回転を阻止する回り止め19が配置される。
カム締結機構17は一端をクランプ16に固定し、締め付け板部15bを貫通して設けられる軸杆部材20、この軸杆部材20に装着される、一対の固定カム21および可動カム22、可動カム22と係合しているレバー23およびレバー操作時の摩擦を軽減するスラスト軸受24を備える。この固定カム21および可動カム22は対面するそれぞれ面にカム突起を有し、双方のカム突起の相対変位によってボルト軸方向に締め付け力を生じさせるようにしたものである。
また、ロック機構18はアッパブラケット8の締め付け板部15bに固定された固定ラック25、固定ラック25と対峙して設けられる可動ラック26、可動ラック26を固定ラック25側に付勢するリフトスプリング27およびリフトスプリング27内に装着され、可動ラック26を案内するガイドスペーサ28(図4参照)を備える。これらの各部材は締め付け板部15bに近い軸杆部材20に装着されている。固定ラック25および可動ラック26は対面するそれぞれの面にラック歯を有し、カム締結機構17の操作で可動ラック26が固定ラック25に向かって変位したとき、両者のラック歯がかみ合うようになっている。
一方、回り止め19は止めボルト29を備える。この止めボルト29は締め付け板部15a、クランプ16およびチューブ2を貫通しており、その先端がインナーチューブ3の外面に刻まれた溝13と係合している。
チューブ2にはカム締結機構17からの締め付け力が働いたとき、チューブ2の先端を効果的に縮ませるスリット30が刻まれる。また、クランプ16には左右のクランプ端にわたるようにクランプボルト31が装着される。
ステアリングコラム1の位置調整においてはレバー23を回動すると、軸杆部材20上で固定カム21と可動カム22とが相対変位して互いに近づく。これにより、止めボルト29の座面と固定カム21との間の距離が開き、これに連動して締め付け板部15a、15bが外側に開く。このため、締め付け板部15a、15bによってクランプ部2a、2bを介して締め付けられていたチューブ2の締め付けが緩む。この結果、締め付けが緩むことによりインナーチューブ3をチューブ2に沿って摺動させることが可能になり、それによってステアリングホイールの前後方向位置を変えるテレスコピック調整を行うことができる。同時に、ステアリングホイールの上下方向位置を変えるチルト調整を行うことができる。
一方、位置調整を完了した後の固定においてはレバー23を逆方向に回動すると、固定カム21と可動カム22とが相対変位して互いに遠ざかる。これにより、止めボルト29の座面と固定カム21との間の距離が狭くなり、これに連動して締め付け板部15a、15bが内側に寄る。このため、締め付け板部15a、15bによってクランプ部16a、16bを介してチューブ2が締め付けられる。
この結果、締め付けが強まることによりチューブ2に対する位置を保ってインナーチューブ3を固定することが可能になる。
このように、本実施の形態においては電動モータ7をステアリングコラム1に直立して配置したので、電動モータ7の重心Gをステアリングコラム軸心CSにより近づけることが可能になる。したがって、従来のモータ配置による場合のように、ステアリングコラム軸心周りのモーメントが過大になることはなく、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を車体に取り付けることができる。これにより、インナーチューブ3に塑性変形が生じるのを防ぐことができる。
また、ステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、多大な労力を費やすことなく、簡単にステアリングコラム1を取り付けることができる。
さらに、ステアリングコラム軸心周りのねじれが少なくなることで、ブラケットなどの支持部材の剛性を下げることが可能になり、車輌の軽量化に寄与することができる。
また、電動モータ7の位置が乗員の足元から離れた高い位置に移動するので、足元空間が広がり、たとえば、衝突時における安全性能を向上することができる。
本発明の異なる実施の形態について説明する。本実施の形態では、図5に示すように、ステアリングコラム1に対してコントロールユニット付き電動モータ32が直立して配置される。
電動モータと共にコントロールユニットをステアリングコラムに装着する場合、ステアリングコラム軸心周りの回転力を抑制するのに電動モータについてのみ不平衡を解消するようにしただけでは不十分で、コントロールユニットと合わせて不平衡を解消する。このコントロールユニット付き電動モータ32の重心Gは電動モータ7と並置されるコントロールユニット33のためにモータ軸心CMよりも内側にある。これはステアリングコラム軸心CSに対して僅かに偏心した位置で、ステアリングコラム車体搭載ではモータおよびコントロールユニット自重によってチューブ2が回転しようとする。しかし、コントロールユニット付き電動モータ32の重心Gがステアリングコラム軸心CSにより近くなることによりモーメントが小さく保たれ、ステアリングコラム軸心周りの回転を抑えることができる。
本実施の形態においてはコントロールユニット付き電動モータ32をステアリング1に直立して配置したので、コントロールユニット付き電動モータ32の重心Gをステアリングコラム軸心CSにより近づけることが可能になる。したがって、ステアリングコラム軸心周りのモーメントが過大になることはなく、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を取り付けることができる。これにより、インナーチューブ3に塑性変形が生じるのを防ぐことができる。
本発明の異なる実施の形態について説明する。本実施の形態では、図6に示すように、電動モータ7はステアリングコラム1に対してステアリングコラム軸心寄りに斜めに傾けて配置される。ウォームホイール14とのかみ合いのためにモータ軸心CMはステアリングコラム軸心CSから離れており、電動モータ7はこの偏心した位置でステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置される。より詳しくは、電動モータ7はモータ軸心CM上の重心Gがステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと一致するように傾いている。
このような配置によれば、モータ軸心CM上の重心Gがステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと一致するので、モーメントが限りなく小さく保たれ、ステアリングコラム軸心周りの回転を抑えることができる。
本実施の形態においては電動モータ7をステアリングコラム1にステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置したので、電動モータ7の重心Gをステアリングコラム軸心CSにさらに近づけることが可能になる。したがって、ステアリングコラム軸心周りのモーメントが過大になることはなく、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を車体に取り付けることが可能になる。これにより、インナーコラム3に塑性変形が生じるを防ぐことができる。特に、重心Gをステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと一致させることで、一段と回転力が抑制され、回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を取り付けることが可能になる。
また、電動モータ7の位置が乗員の足元から離れた高い位置に移動するので、足元空間が広がり、たとえば、衝突時における安全性能を向上することができる。
なお、本実施の形態は上記のモータ配置に代えて、次のように構成してもよい。すなわち、図7に示すように、モータ軸心CM上の重心Gはウォームホイール14の外周上の点Pにおける接線PTよりも内側に入った位置であれば、ステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと正確に一致しなくてもよい。
本発明の異なる実施の形態について説明する。本実施の形態では、図8に示すように、ステアリングコラム1に対してコントロールユニット付き電動モータ32の電動モータ7がステアリングコラム軸心寄りに斜めに傾き、コントロールユニット33が直立して配置される。この電動モータ7はコントロールユニット33と電動モータ7とを合わせた重心Gがステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと一致するように傾いている。
このような配置によれば、コントロールユニット33と電動モータ7とを合わせた重心Gがステアリングコラム軸心CSを通る垂線Vと一致するので、モーメントが可能な限り小さく保たれ、ステアリングコラム軸心周りの回転を抑えることができる。
本実施の形態においては電動モータ7をステアリングコラム1にステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置したので、コントロールユニット付き電動モータ32の重心Gをステアリングコラム軸心CSにさらに近づけることが可能になる。したがって、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を車体に取り付けることが可能になる。これにより、インナーチューブ3に塑性変形が生じるを防ぐことができる。
本発明の異なる実施の形態について説明する。図9において、ステアリングコラム1はチルト調整機能を持たないテレスコピック式ステアリングコラムである。ステアリングコラム1を形成する、図示しないチューブはハウジング4からステアリングコラム軸心に沿って延びており、このチューブの内部にインナーチューブ3が挿入されている。テレスコピック調整操作ではこのインナーチューブ3がチューブ内を軸方向に摺動する。インナーチューブ3内にはステアリングホイール34からの操舵力を伝えるステアリングアッパシャフト5が回転自在に設けられる。
電動モータ7はステアリングコラム1に対して直立して配置される。より詳しくは、電動モータ7はモータ軸心CMがステアリングコラム軸心CSとの間に少し距離を置いた位置で直立している。
モータ軸心CMが偏心した位置にあるとき、ステアリングコラム車体搭載ではモータ自重によってチューブが回転しようとする。しかし、電動モータ7の重心がステアリングコラム軸心CSにより近くなることで、モーメントが小さくなり、ステアリングコラム軸心周りの回転を抑えることができる。
本実施の形態においては、上記各実施の形態と同様に、電動モータ7の重心Gをステアリングコラム軸心CSにより近づけることが可能で、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心周りの回転力が抑制されるので、この回転力に逆らう力を加えないで、ステアリングコラム1を車体に取り付けることできる。これにより、インナーコラム3に塑性変形が生じるのを防ぐことが可能になる。
ステアリングコラムに対して直立した電動モータを配置する本発明によれば、ステアリングコラム軸心周りの回転を限定的なものとすることができる。次に述べるものはその代替手段である。
図10および図11に示すように、インナーチューブ3の回り止め19として止めボルト35が備えられる。この止めボルト35はチューブ2を貫通しており、その先端がインナーチューブ3の外面に刻まれた溝13と係合している。止めボルト35の直径は、たとえば、上記各実施の形態の止めボルトより大きく、高い剛性を備える。
このような装置によれば、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心に対して重心が離れている電動モータのためにチューブ2が回転しようとする。このステアリングコラム軸心周りの回転力に抗するためにインナーチューブ3に逆方向の回転力を加えることで、モータ自重による回転力を打ち消し、ステアリングコラム1を取り付ける。
さらに、図12および図13に示すように、チューブ2は先端部に下方に突出した一対の延長部36a、36bを備える。断面U字状のクランプ37はこのチューブ2の一対の延長部36a、36bに倣い下方に長く延びる。
このような装置によれば、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心に対して重心が離れている電動モータのためにチューブ2が回転しようとする。このステアリングコラム軸心周りの回転力に抗するためにインナーチューブ3に逆方向の回転力を加えることで、モータ自重による回転力を打ち消し、ステアリングコラム1を取り付ける。
また、図14および図15において、本実施の形態では上述したチューブ2、インナーチューブ3およびクランプ16と異なるチューブ38、インナーチューブ39およびクランプ40によって構成される。チューブ38は内部に嵌入されるインナーチューブ39と共に多くのステアリングコラムで採用される円形と異なり、角形に形成される。断面U字状のクランプ40は角形のチューブ38に倣い角形に形成される。
このような装置によれば、ステアリングコラム車体搭載ではステアリングコラム軸心に対して重心が離れている電動モータのためにチューブ38が回転しようとする。このステアリングコラム軸心周りの回転力に抗するためにインナーチューブ39に逆方向の回転力を加えることで、モータ自重による回転力を打ち消し、ステアリングコラム1を取り付ける。
たとえば、ステアリングコラムの大形化などによりステアリングコラムに直立した電動モータを配置するスペース上の余裕が見出せない場合に上記手段を直立した電動モータを配置するのに代えて、実施することが可能である。
本発明による電動パワーステアリング装置の一実施の形態を示す側面図である。 図1の矢印X方向から見た図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う平面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す正面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す正面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す正面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す正面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の代替手段の一例を示す側面図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の他の代替手段を示す側面図である。 図12のD−D線に沿う断面図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の他の代替手段を示す側面図である。 図14のE−E線に沿う断面図である。 従来の電動パワーステアリング装置の一例を示す斜視図である。 従来の電動パワーステアリング装置の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1… ステアリングコラム
2、38… チューブ
3、39… インナーチューブ
4… ハウジング
5… ステアリングアッパシャフト
6… アウトプットシャフト
7… 電動モータ
16、37、40… クランプ
32… コントロールユニット付き電動モータ
33… コントロールユニット

Claims (5)

  1. 減速機を有するハウジングと、前記ハウジングに連設され、軸方向に伸縮可能なステアリングコラムと、前記ステアリングコラム内に回転自在に設けられ、操舵力を伝達するステアリングアッパシャフトと、前記ハウジング内にあって前記減速機と連結されたアウトプットシャフトと、前記アウトプットシャフトに前記減速機を介して操舵補助力を与える電動モータとを備えてなるコラムアシスト形電動パワーステアリング装置において、前記電動モータは前記ステアリングコラムに対して直立して配置されることを特徴とするコラムアシスト形電動パワーステアリング装置。
  2. 電動モータがコントロールユニット付き電動モータからなり、前記電動モータと共に、コントロールユニットが直立して配置されることを特徴とする請求項1記載のコラムアシスト形電動パワーステアリング装置。
  3. 減速機を有するハウジングと、前記ハウジングに連設され、軸方向に伸縮可能なステアリングコラムと、前記ステアリングコラム内に回転自在に設けられ、操舵力を伝達するステアリングアッパシャフトと、前記ハウジング内にあって前記減速機と連結されたアウトプットシャフトと、前記アウトプットシャフトに前記減速機を介して操舵補助力を与える電動モータとを備えてなるコラムアシスト形電動パワーステアリング装置において、前記電動モータは前記ステアリングコラムに対してステアリングコラム軸心寄りに傾けて配置されることを特徴とするコラムアシスト形電動パワーステアリング装置。
  4. 前記電動モータの重心がステアリングコラム軸心を通る垂線と一致するように傾けられることを特徴とする請求項3記載のコラムアシスト形電動パワーステアリング装置。
  5. 電動モータがコントロールユニット付き電動モータからなり、前記コントロールユニット付き電動モータの重心がステアリングコラム軸心を通る垂線と一致するように傾けられることを特徴とする請求項3記載のコラムアシスト形電動パワーステアリング装置。
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