JP2011089268A - プレストレストコンクリート梁 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレストレス力を合理的に導入することができ、小型軽量化が可能なプレストレストコンクリート梁を提供する。
【解決手段】プレテンション部材10と一対のRC部材20と、からなるプレストレストコンクリート梁であって、プレテンション部材10は、材軸方向に沿って断面下側に配筋され、予め緊張される複数の中央下側主筋11と、材軸方向に沿って断面下側に配設され、プレテンション部材10の両端部同士を連通する中央下側シース管12と、を備え、RC部材20は、材軸方向に沿って断面下側に配設されて中央下側シース管12に連続する端部下側シース管22を備え、プレテンション部材10とRC部材20は、中央下側シース管12及び端部下側シース管22の内部に挿通されたPCケーブル4によって互いに圧着されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、プレストレスを導入したプレキャスト製のコンクリート梁(以下、「PC梁」という場合がある。)に関する。
近年、構造物の大規模化、大空間化に伴い、梁のロングスパン化が望まれている。
例えば、特許文献1には、主筋にプレテンションを導入したプレテンション方式の主梁に、ポストテンションPCケーブルを挿通するシースを全長に亘って予め埋め込み、主梁を架設した後、ポストテンションPCケーブルにより主梁を柱と結合し、スラブコンクリートを打設して合成梁を形成することが記載されている。
特開平7−82837号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のPC梁は、スパン15m程度の中規模スパンのPC梁までは適用可能であるが、さらにスパンを大きくしようとすると、以下のような問題がある。
(1)梁のスパンを長くすると、それに比例して大容量のプレストレス力(PS力)が必要となるため、例えばSD685クラスの高強度鉄筋を用いても、D35〜D41程度の太径鉄筋が必要となる。これらの太径鉄筋に対してPS力を導入する場合、プレキャスト梁(PCa梁)両端の定着部付近での鉄筋に沿った付着割裂破壊を防止するために、スパイラル筋などを配置して補強する必要がある。そのため、スパイラル筋の配置スペースや、ある程度の被り厚と鉄筋間隔を確保すると、PCa梁の断面が大型化してしまい、小型化、軽量化を図ることが困難であった。
(2)また、梁に作用する曲げモーメントは、通常、スパンの中央部が最も大きくなり、両端側は小さくなる(あるいは逆向きになる)が、特許文献1に記載のPCa梁では、プレテンションを導入する主筋が梁の全長に亘って設置されているため、梁の全長に亘って均一にプレテンションによるプレストレス力が導入されてしまう。つまり、従来の梁では、プレテンションによるプレストレス力を、梁に作用する曲げモーメントに合わせて合理的に導入することができなかった。
(3)また、PCa梁をプレキャスト工場から工事現場に輸送する場合、その長さは最大で16m程度という輸送上の制約があるため、ロングスパンのPCa梁を工場で製造しても工事現場に搬送できない。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、プレストレス力を合理的に導入することができ、小型軽量化が可能なプレストレストコンクリート梁を提供することを課題とする。
本発明は、梁のスパン中央部を含むプレキャスト製のプレテンション部材と、前記プレテンション部材の少なくとも一方の端部に接合されたプレキャスト製のRC部材と、からなるプレストレストコンクリート梁であって、前記プレテンション部材は、材軸方向に沿って配筋され、予め緊張される複数の主筋と、材軸方向に沿って配設され、前記プレテンション部材の両端部同士を連通するシース管と、を備え、前記RC部材は、材軸方向に沿って配設されて前記プレテンション部材のシース管に連続するシース管を備え、前記プレテンション部材と前記RC部材は、前記プレテンション部材のシース管及び前記RC部材のシース管の内部に挿通された緊張材によって互いに圧着されていることを特徴とする。
ここで、プレテンション部材とは、いわゆるプレテンション方式によって予めプレストレス力が導入された部材のことをいう。また、RC部材とは、鉄筋コンクリート製の部材のことであり、「RC」は「Reinforced-Concrete」の略である。
かかる構成によれば、プレテンション部材とRC部材とを接合してPC梁が構成されており、梁のスパン中央部を含むプレテンション部材の主筋にプレテンションが導入されており、PC梁全体には緊張材によってポストテンションが導入されているので、通常、曲げモーメントが最も大きくなるPC梁のスパン中央部のプレストレス力を選択的に大きくすることができる。これにより、曲げモーメントの分布に合わせて合理的にプレストレス力を導入することができる。
また、PC梁が分割されているので、プレテンションを導入するプレテンション部材の長さが短くなり、輸送の制限を受け難くなる。また、プレテンション部材にポストテンションでさらに緊張力が付与され、プレテンション用鉄筋の負担する緊張力が軽減されるため、鉄筋径を小さくすることができる。その結果、被り厚や鉄筋間隔を小さくしてPC梁の断面を小型化し、PC梁を軽量化することが可能になる。
また、前記プレテンション部材は、緊張によってプレテンションを導入する複数の中央下側主筋と、複数の中央上側主筋と、前記プレテンション部材の両端部同士を連通する中央下側シース管と、前記プレテンション部材の両端部同士を連通する中央上側シース管と、を備え、前記RC部材は、複数の端部下側主筋と、複数の端部上側主筋と、前記RC部材の両端部同士を連通するとともに前記中央下側シース管に連続する端部下側シース管と、前記RC部材の両端部同士を連通するとともに前記中央上側シース管に連続する端部上側シース管と、を備え、前記中央下側シース管及び前記端部下側シース管の内部には、ポストテンションを導入する下側緊張材が配置されており、前記中央上側シース管及び前記端部上側シース管の内部には、緊張によってポストテンションを導入する上側緊張材が配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、プレテンション部材の主筋のうち、通常引っ張り側となる中央下側主筋を緊張してプレテンションを導入するので、プレストレストコンクリート梁の曲げ耐力を増大させることができる。また、かかる構成によれば、梁の断面内の上側と下側に緊張材が配置されているので、プレテンション部材とRC部材との圧着面にかかる圧縮応力の分布を平滑化することができる。具体的には、下側緊張材のみによってPC梁を圧着すると、圧着面の下側に圧縮応力が集中するが、PC梁の上側に上側緊張材を設置することで、PC梁の上側に圧縮応力を作用させ、プレテンション部材とRC部材との圧着面に、圧縮応力が下側に偏って作用することを防止することができ、PC梁を安定して接合することができる。
また、前記プレテンション部材の下側には、前記複数の中央下側主筋と、前記複数の中央下側主筋を環状に拘束する複数の中央下側拘束筋と、その周囲のコンクリートと、によって、中央下側仮想梁が構成され、前記プレテンション部材の上側には、前記複数の中央上側主筋と、前記複数の中央上側主筋を環状に拘束する複数の中央上側拘束筋と、その周囲のコンクリートと、によって、中央上側仮想梁が構成され、前記中央下側仮想梁と前記中央上側仮想梁との間のコンクリート部分には、梁の幅方向に貫通する複数の開口部が形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、プレテンション部材の下側には、中央下側仮想梁が構成され、プレテンション部材の上側には、中央上側仮想梁が構成されているので、これらの中央上側仮想梁及び中央下側仮想梁によってPC梁に作用するせん断力に抵抗できるので、中央上側仮想梁と中央下側仮想梁との間のウェブ部のせん断補強筋を省略あるいは削減して開口部を容易に形成することができ、梁の軽量化を図ることができる。
また、本発明は、上下端部に定着部を有する複数のせん断補強筋が、材軸方向に互いに間隔を隔ててシングル配筋されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、せん断補強筋の上下端部に定着部が設けられているので、上側シース管や下側シース管の手前でせん断補強筋を上側仮想梁及び下側仮想梁にシングル配筋で定着させることができる。そのため、せん断補強筋を定着させるためのスペースを小さくすることができるので、PC梁の断面を小型化することができる。
本発明によれば、プレストレス力を合理的に導入することができ、小型軽量化が可能なプレストレストコンクリート梁を提供することが可能となる。
本実施形態に係るプレストレストコンクリート梁の側面図である。 コンクリートの一部を省略して描いたプレテンション部材の概略構造図であり、(a)は端部の拡大側面図、(b)は端部の拡大正面図である。 コンクリートの一部を省略して描いたRC部材の概略構造図であり、(a)は端部の拡大側面図、(b)は端部の拡大正面図である。 (a)はPC梁に作用する曲げモーメントの断面力図、(b)はPC梁の側面図、(c)はPC梁に導入したプレストレス力の合成図、である。
本発明を実施するための最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、プレテンション部材の両側にRC部材を接合したPC梁を例にとって説明する。
図1は、本実施形態に係るプレストレストコンクリート梁の側面図である。
図1に示すように、PC梁1は、幅寸法に比べて高さ寸法が大きいいわゆるロングスパン系の梁である。PC梁1は、例えば建物の対向する柱2,2の間に架設されている。PC梁1の上側には、建物の床を構成する床スラブ3が連続的に設けられている。
PC梁1は、いわゆるI型断面を呈しており(図2(b)、図3(b)参照)、上下のフランジ部1a,1bに比較してその中間のウェブ部1cの幅寸法が小さい。ウェブ部1cには、幅方向に貫通する肉抜き用の開口部5,5・・・が、等間隔で形成されている。
なお、本実施形態では、開口部5は円形を呈しているが、開口部5の形状は限定されるものではなく、他の形状(例えば四角形などの多角形)であってもよい。
PC梁1は、PC梁1のスパン中央部を含むプレキャスト製のプレテンション部材10と、プレテンション部材10の両方の端部に接合されたプレキャスト製のRC部材20,20とを、上下のフランジ部1a,1b内に配設した緊張材たるPCケーブル4,4で圧着接合して構成されている。
なお、PC梁1を構成するコンクリートの種類は、特に限定されるものではなく、例えば高強度コンクリートを用いることができる。
図2は、コンクリートの一部を省略して描いたプレテンション部材の概略構造図であり、(a)は端部の拡大側面図、(b)は端部の拡大正面図である。なお、図2は、組み立て前(床スラブ3を打設する前)のプレテンション部材10を描いている。
プレテンション部材10は、図2(a),(b)に示すように、断面I型を呈するプレキャスト製の鉄筋コンクリート部材であり、下フランジ部10aと、上フランジ部10bと、ウェブ部10cとから構成されている。
プレテンション部材10の下フランジ部10a内には、例えば4本の中央下側主筋11が、PC梁1の軸方向(長手方向)に沿って互いに間隔を空けて2列2段で配筋されている。中央下側主筋11の両端部11a(一方のみ図示)は、プレテンション部材10の両端部からそれぞれ突出している。
また、下フランジ部10aの中心部(4本の中央下側主筋11の内側)には、PCケーブル4を挿通するための中空管である中央下側シース管12が、PC梁1の軸方向に沿って配設されている。中央下側シース管12の両端部は、プレテンション部材10の両端部にそれぞれ開口している。
4本の中央下側主筋11の周囲には、これら4本の中央下側主筋11を拘束する複数の中央下側拘束筋13が、PC梁1の軸方向に等間隔で設置されている。中央下側拘束筋13は、環状(四角枠状)に形成されている。
このように構成されたプレテンション部材10の下フランジ部10aは、4本の中央下側主筋11と、これらの中央下側主筋11を環状に拘束する複数の中央下側拘束筋13と、その周囲のコンクリートと、によって、中央下側仮想梁として機能する。
4本の中央下側主筋11には、プレテンション方式でプレストレス力が導入されている。プレテンションを導入するには、まず、4本の中央下側主筋11の両端部11aにジャッキを取り付けて、アバットに反力を取りながら4本の中央下側主筋11を緊張(伸張)する。次に、緊張した4本の中央下側主筋11の周囲に型枠を組んでコンクリートを打設する。そして、コンクリートが硬化して所定の強度に達したらジャッキを取り外す。これにより、元の長さに戻ろうとする中央下側主筋11がコンクリートに拘束され、コンクリートに圧縮力(プレストレス力)が作用する。
プレテンション部材10の上側には、4本の中央上側主筋14が、PC梁1の軸方向に沿って互いに間隔を空けて2列2段に配筋されている。
なお、図2に示すように、床スラブ3を施工する前の段階では、下側の2本の中央上側主筋14だけが、プレテンション部材10の上フランジ部10b内に埋設されており、上側の2本は、後記する中央上側拘束筋16を介してプレテンション部材10の上面10dよりも上方に支持されている。
また、上フランジ部10bの内部には、PCケーブル4を挿通するための中空管である中央上側シース管15が、PC梁1の軸方向に沿って配設されている。中央上側シース管15の両端部は、プレテンション部材10の両端部にそれぞれ開口している。
4本の中央上側主筋14の周囲には、これら4本の中央上側主筋14を拘束する複数の中央上側拘束筋16が、PC梁1の長手方向に等間隔で設置されている。中央上側拘束筋16は、環状(四角枠状)に形成されている。
なお、図2に示すように、床スラブ3を施工する前の段階では、中央上側拘束筋16の上半分は、プレテンション部材10の上面10dから突出した状態となっている。
このように構成されたプレテンション部材10の上フランジ部10bと、床スラブ3の一部であって上フランジ部10bの上方に位置する部分は、4本の中央上側主筋14と、これらの中央上側主筋14を環状に拘束する複数の中央上側拘束筋16と、その周囲のコンクリートと、によって、中央上側仮想梁として機能する。
プレテンション部材10のウェブ部10cには、複数の円形の開口部5が梁の幅方向を貫通するように等間隔で形成されている。
また、隣り合う開口部5同士の間のウェブ部10cには、PC梁1に作用するせん断力に抵抗するためのせん断補強筋17が、PC梁1の軸方向に間隔を隔てて上下方向に沿って複数配筋されている。せん断補強筋17の上下端部には、せん断補強筋17よりも太径に形成された定着板17a,17bが溶接固定されている。
せん断補強筋17の下端側の定着板17aは、中央下側シース管12の手前(ウェブ部10c側)に配置されて、中央下側仮想梁として機能する下フランジ部10aに定着されている。また、せん断補強筋17の上端側の定着板17bは、中央上側シース管15の手前(ウェブ部10c側)に配置されて、中央上側仮想梁として機能する上フランジ部10bに定着されている。
図3は、コンクリートの一部を省略して描いたRC部材の概略構造図であり、(a)は端部の拡大側面図、(b)は端部の拡大正面図である。なお、図3、組み立て前(床スラブ3を打設する前)のRC部材20を描いている。
図3(a),(b)に示すように、RC部材20は、断面I型を呈するプレキャスト製の鉄筋コンクリート部材であり、下フランジ部20aと、上フランジ部20bと、ウェブ部20cとから構成されている。本実施形態では、RC部材20は、プレテンション部材10よりも長さ寸法が小さく形成されている。
RC部材20の下フランジ部20a内には、例えば4本の端部下側主筋21が、PC梁1の軸方向(長手方向)に沿って互いに間隔を空けて2列2段で配筋されている。端部下側主筋21のプレテンション部材10側の端部には、プレテンション部材10の中央下側主筋11を接続するための鉄筋継手金物29が取り付けられている。
また、下フランジ部20aの中心部(4本の端部下側主筋21の内側)には、PCケーブル4を挿通するための中空管である端部下側シース管22が、PC梁1の軸方向に沿って配設されている。端部下側シース管22の両端部は、RC部材20の両端部にそれぞれ開口している。
4本の端部下側主筋21の周囲には、これら4本の端部下側主筋21を拘束する複数の端部下側拘束筋23が、PC梁1の軸方向に等間隔で設置されている。端部下側拘束筋23は、環状(四角枠状)に形成されている。
このように構成されたRC部材20の下フランジ部20aは、4本の端部下側主筋21と、これらの端部下側主筋21を環状に拘束する複数の端部下側拘束筋23と、その周囲のコンクリートと、によって、端部下側仮想梁として機能する。
鉄筋継手金物29は円筒状の中空部材である。鉄筋継手金物29の一端側には、端部下側主筋21が取り付けられており、鉄筋継手金物29の他端側(プレテンション部材10側)には、プレテンション部材10の中央下側主筋11の端部11aを挿入するための挿入穴29aが設けられている。挿入穴29aは、RC部材20のプレテンション部材10側の端面20eに開口している。
RC部材20の上側には、4本の端部上側主筋24が、PC梁1の軸方向に沿って互いに間隔を空けて2列2段に配筋されている。
なお、図3に示すように、床スラブ3を施工する前の段階では、下側の2本の端部上側主筋24だけが、RC部材20の上フランジ部20b内に埋設されており、上側の2本は、後記する端部上側拘束筋26を介してRC部材20の上面20dよりも上方に支持されている。下側の2本の端部上側主筋24のプレテンション部材10側の端部には、前記した鉄筋継手金物29が取り付けられている。
また、上フランジ部20bの内部には、PCケーブル4を挿通するための中空管である端部上側シース管25が、PC梁1の軸方向に沿って配設されている。端部上側シース管25の両端部は、RC部材20の両端部にそれぞれ開口している。
4本の端部上側主筋24の周囲には、これら4本の端部上側主筋24を拘束する複数の端部上側拘束筋26が、PC梁1の軸方向に等間隔で設置されている。端部上側拘束筋26は、環状(四角枠状)に形成されている。
なお、図3に示すように、床スラブ3を施工する前の段階では、端部上側拘束筋26の上半分は、RC部材20の上面20dから突出した状態となっている。
このように構成されたRC部材20の上フランジ部20bと、床スラブ3の一部であって上フランジ部20bの上方に位置する部分は、4本の端部上側主筋24と、これらの端部上側主筋24を環状に拘束する複数の端部上側拘束筋26と、その周囲のコンクリートと、によって、端部上側仮想梁として機能する。
RC部材20のウェブ部20cには、複数の円形の開口部5が梁の幅方向を貫通するように等間隔で形成されている。
また、隣り合う開口部5同士の間のウェブ部20cには、PC梁1に作用するせん断力に抵抗するためのせん断補強筋27が、PC梁1の軸方向に間隔を隔てて上下方向に沿ってシングル配筋されている。せん断補強筋27の上下端部には、せん断補強筋27よりも太径に形成された定着部たる定着板27a,27bが溶接固定されている。
せん断補強筋27の下端側の定着板27aは、端部下側シース管22の手前(ウェブ部20c側)に配置されて、端部下側仮想梁として機能する下フランジ部20aに定着されている。また、せん断補強筋27の上端側の定着板27bは、端部上側シース管25の手前(ウェブ部20c側)に配置されて、端部上側仮想梁として機能する上フランジ部20bに定着されている。
通常、環状のせん断補強筋を用いた場合は、梁の幅方向に2本の鉄筋が配筋されることとなるが、本実施形態のせん断補強筋27は、定着板27aを備えているので、PC梁1の幅方向に一本だけ配筋(シングル配筋)することができ、PC梁1の断面を小型化することができる。
次に、図1乃至図3を参照してPC梁1の構築方法について説明する。
初めに、例えばプレキャスト製造工場でプレテンション部材10と一対のRC部材20を製造する。このとき、プレテンション部材10の中央下側主筋11を用いて、プレテンション方式でプレストレス力をプレテンション部材10に導入する。プレテンション部材10と一対のRC部材20の製造が完了したら、プレテンション部材10と一対のRC部材20を、施工現場まで輸送する。このとき、プレテンション部材10と一対のRC部材20の長さ寸法を15m以内にすることで、輸送上の制限を受けることがない。
次に、施工現場の組み立てヤードにおいて、プレテンション部材10の両側に一対のRC部材20を配置し、両者の端部を突き合わせる。このとき、プレテンション部材10の端部から突出している4本の中央下側主筋11の端部11aと4本の中央上側主筋14のうち下段側の2本の端部14aを、RC部材20の鉄筋継手金物29の挿入穴29aに挿入する。
次に、中央下側シース管12とその両側に連続する端部下側シース管22,22に、PCケーブル4を挿通するとともに、中央上側シース管15とその両側に連続する端部上側シース管25,25に、PCケーブル4を挿通する。そして、上下2本のPCケーブル4,4の両端部をジャッキで引っ張り、PCケーブル4,4に所定の緊張力を導入する。この状態で、PCケーブル4,4の両端部に、例えばくさび状の定着具(図示せず)を装着し、徐々にジャッキを緩める。そうすると、定着具が、RC部材20のプレテンション部材10と反対側の端面に引っ掛かり、RC部材20がプレテンション部材10に押しつけられて圧着される。
この状態で、中央下側シース管12、端部下側シース管22、中央上側シース管15及び端部上側シース管25の内部に、図示しない注入孔からグラウト材を充填してPCケーブル4,4とプレテンション部材10とRC部材20とを一体化する。
また、プレテンション部材10とRC部材20との繋ぎ目から鉄筋金物継手29の挿入穴29aにグラウト材を注入して、中央下側主筋11と端部下側主筋21とを連結するとともに、4本の中央上側主筋14のうちの下側の2本と、4本の端部上側主筋24のうちの下側の2本とを連結する。
なお、4本の中央上側主筋14のうちの上側の2本と、4本の端部上側主筋24のうちの上側の2本とは、床スラブ3を打設する前はコンクリートから露出した状態であるので、通常の継手手法(例えば重ね継手)で両者を接続すればよい。
このようにして構築したPC梁1を大型クレーン(図示せず)で吊り上げ、図1に示すように、2本の柱2,2の間に架設し、床スラブ3を打設することで、PC梁1の構築が完了する。
次に、本実施形態に係るPC梁1の作用について図4を参照して説明する。
図4(a)はPC梁に作用する曲げモーメントの断面力図、(b)はPC梁の側面図、(c)はPC梁に導入したプレストレス力の合成図、である。
図4(a)に示すように、PC梁1に作用する曲げモーメントMは、一般に、PC梁1のスパン中央部で最も大きくなる。そのため、PC梁1のスパン中央部の下側に、最も大きな引張応力が作用する。
一方、図4(b)、(c)に示すように、本実施形態に係るPC梁1は、PCケーブル4,4によって、PC梁1の全長に亘ってポストテンション方式によるプレストレス力が導入されているとともに、プレテンション部材10に対応する範囲のみに、プレテンション部材10の中央下側主筋11によって、プレテンション方式によるプレストレス力が導入されている。したがって、両者を合成したプレストレス力は、PC梁1の両端部付近に比較してスパン中央部付近で大きくなっている。
これにより、曲げモーメントMが比較的大きくなるPC梁1のスパン中央部付近のプレストレス力のみを選択的に大きくして、PC梁1のスパン中央部付近に大きな圧縮応力を予め作用させておくことにより、曲げモーメントMによる引張応力に対抗することができる。
また、PC梁1がプレテンション部材10と一対のRC部材20とに3分割されているので、プレテンションを導入するプレテンション部材10の長さが短くなり、PC梁1を分割しない場合に比較して中央下側主筋11の鉄筋径を小さくすることができる。その結果、被り厚や鉄筋間隔を小さくしてPC梁1の断面を小型化し、PC梁1を軽量化することが可能になる。
また、PC梁1の下側のみならず、上側にもPCケーブル4が配設されているので、プレテンション部材10とRC部材20との圧着面にかかる圧縮応力の分布を平滑化することができる。つまり、下側のPCケーブル4のみによってPC梁1を圧着すると、圧着面の下側に圧縮応力が集中するが、PC梁1の上側にもPCケーブル4を設置することで、PC梁1の上側に圧縮応力を作用させ、プレテンション部材10とRC部材20との圧着面に、圧縮応力が下側に偏って作用することを防止することができ、PC梁1を安定して接合することができる。
また、せん断補強筋17,27の上下端部に定着板17a,17b,27a,27bが設けられているので、中央上側シース管15及び端部上側シース管25や中央下側シース管12及び端部下側シース管22の手前で、上側仮想梁として機能する上フランジ部10b,20bや、下側仮想梁として機能する下フランジ部10a,20aにせん断補強筋17,27を定着させることができる。そのため、せん断補強筋17,27を定着させるためのスペースを小さくすることができるので、PC梁1の断面を小型化することができる。
以上、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、プレテンション部材20の両端部に、RC部材20をそれぞれ接合したが、プレテンション部材20が、最も曲げモーメントが大きくなるPC梁1の中央部分を含むように構成されていれば、プレテンション部材20の一方の端部だけに、RC部材20を接合してもよい。かかる場合でも、曲げモーメントが比較的小さいRC部材20の端部下側主筋21へのプレテンションを省略して、合理的なプレストレス力の導入を図ることができる。
また、本実施形態では、図4(a)に示すように、PC梁1の両端はピン支承に近い状態としたが、本発明はこれに限られるものではなく、PC梁1の両端を固定(剛結合)した場合にも適用可能であることは言うまでもない。なお、この場合は、RC部材20の端部上側主筋24にプレテンション方式でプレストレス力を導入してもよい。
また、本実施形態では、本発明を幅に比べてせいの大きい梁やI形断面梁に適用したが、これに限定されるものではなく、プレテンションとポストテンションを併用して合理的なプレストレス力の導入を図ることができる。例えば、プレテンション部材の端部を矩形断面にして変断面部材としたり、RC部材を矩形断面にして梁全体の剛性を高めることもできる。
また、本実施形態では、PC梁1に下向きに作用する荷重を考慮して、PC梁1の中央下側主筋11を緊張してプレテンションを導入したが、プレテンション方式で緊張する主筋は、荷重の方向を考慮して引張側となる主筋を選択することができる。例えば、PC梁1に上向きの荷重が作用するような特殊な梁の場合には、PC梁1の中央上側主筋14が引張側となるので、中央上側主筋14を緊張すればよい。
1 プレストレストコンクリート梁(PC梁)
2 柱
3 床スラブ
4 PCケーブル(上側緊張材、下側緊張材)
5 開口部
10 プレテンション部材
10a 下フランジ部
10b 上フランジ部
10c ウェブ部
11 中央下側主筋
12 中央下側シース管
13 中央下側拘束筋
14 中央上側主筋
15 中央上側シース管
16 中央上側拘束筋
17 せん断補強筋
20 RC部材
20a 下フランジ部
20b 上フランジ部
20c ウェブ部
21 端部下側主筋
22 端部下側シース管
23 端部下側拘束筋
24 端部上側主筋
25 端部上側シース管
26 端部上側拘束筋
27 せん断補強筋
29 鉄筋継手金物

Claims (4)

  1. 梁のスパン中央部を含むプレキャスト製のプレテンション部材と、前記プレテンション部材の少なくとも一方の端部に接合されたプレキャスト製のRC部材と、からなるプレストレストコンクリート梁であって、
    前記プレテンション部材は、材軸方向に沿って配筋され、予め緊張される複数の主筋と、材軸方向に沿って配設され、前記プレテンション部材の両端部同士を連通するシース管と、を備え、
    前記RC部材は、材軸方向に沿って配設されて前記プレテンション部材のシース管に連続するシース管を備え、
    前記プレテンション部材と前記RC部材は、前記プレテンション部材のシース管及び前記RC部材のシース管の内部に挿通された緊張材によって互いに圧着されていることを特徴とするプレストレストコンクリート梁。
  2. 前記プレテンション部材は、緊張によってプレテンションを導入する複数の中央下側主筋と、複数の中央上側主筋と、前記プレテンション部材の両端部同士を連通する中央下側シース管と、前記プレテンション部材の両端部同士を連通する中央上側シース管と、を備え、
    前記RC部材は、複数の端部下側主筋と、複数の端部上側主筋と、前記RC部材の両端部同士を連通するとともに前記中央下側シース管に連続する端部下側シース管と、前記RC部材の両端部同士を連通するとともに前記中央上側シース管に連続する端部上側シース管と、を備え、
    前記中央下側シース管及び前記端部下側シース管の内部には、ポストテンションを導入する下側緊張材が配置されており、
    前記中央上側シース管及び前記端部上側シース管の内部には、緊張によってポストテンションを導入する上側緊張材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプレストレストコンクリート梁。
  3. 前記プレテンション部材の下側には、前記複数の中央下側主筋と、前記複数の中央下側主筋を環状に拘束する複数の中央下側拘束筋と、その周囲のコンクリートと、によって、中央下側仮想梁が構成され、
    前記プレテンション部材の上側には、前記複数の中央上側主筋と、前記複数の中央上側主筋を環状に拘束する複数の中央上側拘束筋と、その周囲のコンクリートと、によって、中央上側仮想梁が構成され、
    前記中央下側仮想梁と前記中央上側仮想梁との間のコンクリート部分には、梁の幅方向に貫通する複数の開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のプレストレストコンクリート梁。
  4. 上下端部に定着部を有する複数のせん断補強筋が、材軸方向に互いに間隔を隔ててシングル配筋されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート梁。
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