JP2011085695A - レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒溝カムの外径や全長を増大させることなく、360°を超える回転角度において回転可能である円筒溝カムのストッパー機構を提供すること。
【解決手段】鏡筒と、該鏡筒に対して光軸方向に移動する光学群と、該光軸に平行な回転軸を中心に回転可能な状態で該鏡筒に保持され、該光学群の該光軸方向の移動を規制する円筒溝カムと、を有するレンズ装置であって、該円筒溝カムはストッパー規制部を有し、該円筒溝カムは該ストッパー規制部の範囲内で可動である可動ストッパーを有し、該可動ストッパーは、該ストッパー規制部と該鏡筒に対して固定された固定ストッパーの両者と接して該円筒溝カムの回転範囲を規制することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ装置に関し、特にズームレンズ装置のズームカム機構に関するものである。
ズームレンズにおいて、ズームレンズ群を移動するための手段として広く利用されているものに、円筒カム機構が挙げられる。円筒カムの外周には、ズームレンズ群の光軸上の軌跡を持ったカム溝が配され、カムが回転すると、ズームレンズ群は、カム溝が有する軌跡に沿って光軸上を移動して、ズーム動作を行う。また、カム回転において、ワイド端とテレ端を規制する手段として、カム上に具備したストッパー部品と、カムを回転可能な状態で固定しているハウジング部に具備したストッパーとが当接するストッパー機構が用いられている。なお、このときのカムの規制回転角度は、330°程度である。
しかし、ズームレンズのズーム比が増大し、ズームレンズ群のストローク長が増大すると、前記カム溝の展開角度は、カムの回転方向に対して、より急な角度となり、カムの回転トルクが増大してしまう。カムの回転トルクを増大させることなくズームレンズ群のストローク長を増大するためには、カムを大径化するか、カムの回転角度範囲を拡大する方法が考えられる。しかしながら、カムを大径化する場合は、製品の外形寸法の増大や、カムの質量アップにつながるため、カムの回転角度範囲を拡大すること、特に、回転トルクの低減を図るため、360°を超える回転角にすることが望まれる。ただし、前記従来例のストッパー機構の場合、カムの回転角度範囲は、360°より大きな角度には対応できない、という課題がある。
特許文献1には、回転軸の回転角度が360°を超えるものを規制するストッパー機構の例が開示されている。
特開平09−070778号公報
上述の特許文献に開示された従来技術では、カム機構に360°を超える回転角度範囲を持たせると、回転部材の外側にさらに回転可能な中間リングを有するため、カム外径が増大してしまう。また、例えばカムの前後に同様に中間リングの機能を果たす機構を設ける場合には、カム軸方向の全長を伸ばすことになるため、前後のレンズ群が接近して余裕がないズームレンズに対しては、これらレンズ郡との干渉の恐れがあり、実用には不向きである。
本発明の目的は、カムの外径や全長を増やすことなく、360°を超える回転角度範囲をもつカムのストッパー機構を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、鏡筒と、該鏡筒に対して光軸方向に移動する光学群と、該光軸と平行な回転軸を中心に回転可能な状態で該鏡筒に保持され、該光学群の光軸方向の移動を規制する円筒溝カムと、を有するレンズ装置であって、該円筒溝カムはストッパー規制部を有し、該円筒溝カムは該ストッパー規制部の範囲内で可動である可動ストッパーを有し、該可動ストッパーは、該ストッパー規制部と、該鏡筒に対して固定された固定ストッパーの両者と接して、該円筒溝カムの回転範囲を規制することを特徴とする。
本発明によればカムの外径や全長を増やすことなく、360°を超える回転角度範囲をもつカムのストッパー機構を提供することができる。
第1の実施例におけるズームレンズのズーム部の断面図(a)とストッパー機構を示す図(b)である。 第1の実施例におけるストッパー動作フローを示す図である。 第1の実施例におけるカムの外周面の展開図(a)と固定ストッパーを示す図(b)である。 第1の実施例におけるストッパー機構の軸方向断面図を示す図である。 第2の実施例におけるストッパー機構の軸方向断面図(a)と渦巻き溝を示す軸直交方向断面図(b)である。 第3の実施例におけるストッパー機構の軸方向断面図(a)とカムの外周面の展開図(b)である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1の実施例による、カムのストッパー機構について説明する。
図1(a)は、本実施例におけるズームレンズのズーム部の断面図を示したものである。ズームレンズは複数の光学群(レンズ群)が含まれ、ズーム部の前後には、図示していないフォーカスレンズ群やリレーレンズ群が配置される。カム2aは、円筒形状を有し、その円筒外周の表面にはズームレンズ群7a、7bの光軸40方向の軌跡を描いたカム溝3a、3bが加工されている円筒溝カムである。カム2aは、回転軸方向の前後にカム軸10a、10bを有し、ベアリング11a、11bを介して、光軸40方向と略平行なカム中心軸41を中心に、固定筒(鏡筒)5に固定されたカム保持部に対して回転可能に保持されている。カム軸10aの先端には、プーリ12が接続されており、図示していないタイミングベルトにより、ズーム制御用モータや手動操作用ハンドルといった回転動力発生部と連結している。ズームレンズ群7a、7bには、固定筒5に加工された直線溝6を光軸方向40に摺動可能な直線カムコロ9a、9bが、光軸40方向周りに3方向に具備されている。そのため、ズームレンズ群7a、7bは、光軸方向40周りの回転を規制された状態で、光軸40方向に摺動する。また、前記ズームレンズ群7a、7bには、カム溝3a、3bと係合する曲線カムコロ8a、8bを有しており、カム2aが回転することで、ズームレンズ群7a、7bは、カム2aの円筒表面に形成されたカム溝3a、3bに沿って、光軸40方向に移動する。このように、ズームレンズ群7a、7bが移動し、レンズ群の間隔を変化させることで、ズーム動作を行う。
次に、ズーム動作におけるワイド側とテレ側の機械的可動範囲の端位置を決めるストッパー機構の構成を、図1(a)のストッパー部を拡大した図1(b)を用いて説明する。前述したカム軸10aは、円筒溝カムの中空部内まで突出し、カム軸10a上には、ベアリング11cによって回転可能な状態で保持されている可動ストッパーベース23を有している。可動ストッパーベース23には可動ストッパー20が固定されている。可動ストッパー20は、カム2aの円筒表面に開けられたストッパー規制部であるストッパー規制溝(カムの表面に回転方向において一定の幅を持つ開口部、穴)32aから、カム2aの円筒表面より突出している。すなわち、可動ストッパー20は、カム2aの円筒表面の内側において、カム2aと同軸で回動可能に保持され、ストッパー規制溝32aの範囲内で回動可能に保持されている。軸受け11cには、チャージバネ31(付勢手段)によって予圧が与えられ、可動ストッパー20と可動ストッパーベース23がカム軸上10aを自重で回転しないようにしている。
本実施例における、ストッパー機構の動作について、図2を用いて具体的に説明する。図2は、図1(a)におけるA−Aで示した略断面図であり、ワイド端の状態からテレ端の状態までのストッパー機構の動作を説明したものである。図2(a)は、ワイド端におけるストッパー機構の状態を表している。可動ストッパー20に貼付けされたストッパーゴム30aの面によって形成される可動ストッパー端21aは、ストッパー規制溝32aの片側の端面になるストッパー規制溝端33aに接し、同様に、可動ストッパー端21bは、固定ストッパー22aに接する。この状態を、ワイド端とし、カム2aは、図中、時計回転方向へはさらに回転することができない。次に、カム2aが、図中、反時計方向へ回転すると、図2(b)の状態になる。ここで、前述したように、可動ストッパー20と可動ストッパーベース23は、自重で回転しないため、カム2aの回転と連動して、図中反時計方向へ回転する。さらにカム2aが図中反時計方向へ回転すると、図2(c)で示したように、可動ストッパー端21aが固定ストッパー22bに当接した状態になる。ここで、可動ストッパー20と可動ストッパーベース23の回転は止まり、図2(d)のようにカム2aだけが図中反時計方向へ回転する。カム2aがさらに回転すると、図2(e)に示したように可動ストッパー端21bとストッパー規制溝端33bが当接する。可動ストッパー端21aと固定ストッパー22bはすでに接しているので、カム2aが反時計方向へさらに回転することができない。この状態がテレ端となる。つまり、ワイド端とテレ端(可動範囲の両端)においては、可動ストッパーは固定ストッパーとストッパー規制溝の両者に接している。具体的には、ワイド端において、可動ストッパーの一端が固定ストッパーの一端及びストッパー規制溝の一端に接している場合、テレ端においては、可動ストッパーの他端が固定ストッパーの他端及びストッパー規制溝の他端に接することとなる。ここで一端と他端とは、この回転規制溝や可動ストッパーの回転方向において互いに反対側に位置する端である。実際のカム回転範囲は、可動ストッパー20と固定ストッパー22の幅と位置関係によって決まる角度xと、ストッパー規制溝32aの開口角度yの和によって決まり、図では、xを330°、yを50°とし、380°の回転範囲となっている。尚、ここでは、xはカム2aと可動ストッパー20との相対的な位置が変わらないまま両者が共に回転可能な回転範囲であるので、360度から可動ストッパーの角度(両者の回転中心を中心とした際の角度)と、固定ストッパーの角度を引いたものである。このxは、図2(e)に示したように、図2(a)から図2(c)までの回転角である。また、yは、ストッパー規制溝32aの開口角度(両者の回転中心を中心とした際の角度)から可動ストッパーの角度を引いたものである。このyは、図2(e)に示したように、図2(c)から図2(e)までの回転角である。
図3(a)は、カム2aの円筒表面の展開図を示したものである。ストッパー規制溝32aのカム2aにおける位置について、図3(a)を用いて説明する。図3(a)において、曲線カムコロ8a、8bの位置は、ズームのワイド位置の状態にある。ストッパー規制溝32aは、ワイド端において、可動ストッパー20が固定ストッパー22aと当接するように、カム溝3a、3bのワイド端位置から角度zの位置に、カム溝3a、3bを避けた場所に設けられている。
本実施例のように、可動ストッパー20をカム溝が形成された円筒表面部内に構成することにより、円筒部分外のカム中心軸の延長部に可動ストッパーを設けた場合に対して、円筒溝カムの大きさを、軸方向に増大させることがないという効果を有する。
ストッパー規制溝32aがあることで、カム2aの剛性や重心バランスが変化することがあるが、カム2aの内径側の厚みや、カム外周に溝を追加して、剛性を向上させたり、重心バランスを調整しても良い。図の斜線部で示したカムニゲ溝4は、ズームレンズ群7bを図左方向より挿脱するための溝である。ズームレンズ群7a、7bを挿脱する際には、可動ストッパーベース23に着脱可能に設置された可動ストッパー20を可動ストッパーベース23から外すことで、カム2aの回転規制がなくなり、ズームレンズ群7a、7bを固定筒5から図左方向より挿脱することができる。
図3(b)は、図1(b)に示したストッパー部を背面側から見た図として示したものである。固定側のストッパーは、2つの固定ストッパー22a、22bからなる。固定ストッパー22a、22bは、固定筒5に対して、図中上下方向に調整可能な状態でボルトによって固定されている。光学的に測定したワイド端やテレ端の位置とストッパー位置を合わせる場合、まず、カム2aを回し、光学的なワイド位置やテレ位置になった状態にする。そして、それぞれの位置で、可動ストッパー端21a、21bに固定ストッパー22a、22bをそれぞれ当接するように、固定ストッパー22a、22bを固定する。このように、固定ストッパー22a、22bの位置を調整することで、光学的なワイド端、テレ端位置が設定できる。
以上のように、本実施例によれば、円筒溝カムの径の増大や、回転軸方向への伸長をすることなく、360°以上の回転範囲を許容する円筒カムの回転ストッパー機構が実現できる。(変形例)
実施例1においては、円筒溝カムが可動回転角度範囲の端部に移動した際の可動ストッパー20の固定ストッパー22a,22bやストッパー規制溝端との当接における衝撃は、可動ストッパー20に貼付けされたストッパーゴム30a(弾性体)によって吸収される。
以下、図4を参照して、上記の衝撃を吸収する構成の変形例について説明する。
本変形例は、実施例1に対して、ストッパーゴム30aの他に、ストッパーゴム30bを併用したものである。ストッパーゴム30bは、ストッパーゴム30aより硬度が柔らかく(弾性率が小さく)、固定ストッパー22a、22bに対して、ストッパーゴム30aより先に接触するように厚みを設定している。例えば、カム2aが回転して、図2(c)のような状態になると、固定ストッパー22bが、ストッパーゴム30bと最初に接触する。このように、弾性率の異なる2種類の弾性体を可動ストッパー20の当接部に備えることにより、固定ストッパー22bとの接触時に発生する衝撃力や衝撃音を低減することができる。また、その後、さらにカム2aが図中時計方向に回転すると、最終的にはストッパーゴム30aが固定ストッパー22bとストッパー規制溝端33bに接することで、テレ端の最終的な位置を決めている。これは、ストッパーゴム30aが固定ストッパー22a、22bとストッパー規制溝端33a、33bに接したときのストッパーゴム30bの圧縮力を、カム2aの回転に必要な最小トルク以下としているためである。テレ端からワイド端にカム2aが回転するときも、同様である。
以上のように、ストッパーが接触することにより発生する衝撃力や衝撃音を低減して、360°以上の回転ストッパー機構が実現できる。本実施例では、硬度(弾性率)の異なるゴムを組み合わせて使用したが、ゴム以外のスポンジや樹脂等の異なる材質の併用や、当接する部品の形状の変更によっても同様の効果が得られることに留意されたい。また、本実施例においては、弾性体は可動ストッパー20に設置する構成であるが、本発明はこれに限定されることはなく、固定ストッパー22a、22bや、ストッパー規制溝32aの端部に設置するようにしても同様の効果を得ることができる。
以下、図5を参照して、本発明の第2の実施例による、カムのストッパー機構について説明する。
本実施例は、実施例1に対して、ストッパー機構部のみが異なる。図5(a)は、ズームストッパー機構の拡大図を表している。カム2bの図中左側面には、渦巻き溝33を有している。渦巻き溝33は、カムの回転軸に略垂直な面内に形成され、カムのストッパー規制部を構成する。固定ストッパー22cは固定筒(鏡筒)5とボルトによって固定されている。固定ストッパー22cには、渦巻き溝33と交差する方向に延在する、ストッパー規制溝32bが形成されている。可動ストッパーであるストッパーコロ24aは、渦巻き溝33とストッパー規制溝32bの両者の交点においてそれぞれに対して摺動可能に係合する。図5(b)は、図5(a)の略左視図であり、渦巻き溝33を示したものである。図の位置は、ワイド端における状態であり、ストッパーコロ24aが、渦巻き溝33の終端である渦巻き溝端34aとストッパー規制溝32bに当接することにより、カム2bの図中時計方向への回転を規制している。また、カム2bが、反時計方向に回転すると、ストッパーコロ24aは、ストッパー規制溝32bでカム中心軸41周りの回転を規制された状態で渦巻き溝33内を摺動する。そして、渦巻き溝33のもう一方の終端である渦巻き溝の端部34bに到達すると、カム2bの反時計方向への回転が停止される。渦巻き溝の端部34a、34bの位置は、カム2bの必要な回転範囲に応じて設定されており、本実施例では、380°回転するように設定する。ここで、固定ストッパー22cは、固定用のボルトが貫通している穴が図5(b)左右方向に長穴状になっており、図5(b)左右方向に調整して固定可能である。そのため、例えばワイド端のカム回転停止位置は、固定ストッパー22cを図5(b)左右方向に移動させることで調整が可能となる。また、固定ストッパー22cを固定筒5から取り外すだけで、カム2bの回転規制がなくなり、実施例1で述べたように、ズームレンズ群7a、7bを固定筒5から挿脱可能な状態となる。
本実施例において、ストッパーコロ24aが渦巻き溝33の端部34a,34bに到達(当接)することにより、カム2bの回転範囲が規制されていたが、本発明はこれに限定されることはない。ストッパーコロ24aがストッパー規制溝32bの端部に当接することによって、カム2bの回転範囲を規制するようにしてもよい。或いは、ストッパーコロ24aが、渦巻き溝33の端部34a,34bとストッパー規制溝32bの端部の両者に当接することにより、カム2bの回転範囲を規制するようにしてもよい。
以上のように、本実施例によれば、円筒カムの径の増大や、回転軸方向への伸長をすることなく、360°以上の回転範囲を許容する円筒カムの回転ストッパー機構が実現できる。
以下、図6を参照して、本発明の第3の実施例による、カムのストッパー機構について説明する。
本実施例は、実施例1に対して、ストッパー機構部のみが異なる。図6(a)は、ズームストッパー機構の拡大図を表している。カム2cの円周上には、螺旋溝35を有している。該螺旋溝35は、カムのストッパー規制部を構成する。固定ストッパー22dは、固定筒5に対して、ボルトによって固定されている。固定ストッパー22dには、螺旋溝35上と交差する方向に延在するストッパー規制溝32cが形成されている。可動ストッパーであるストッパーコロ24bは、螺旋溝35とストッパー規制溝32cの交点においてそれぞれに対して摺動可能に係合する。図6(b)は、カム2cの外周面展開図を表しており、網線で示した螺旋溝35は、カム2cの円周上で、カム溝3a、3bを避けた位置に開けられている。図6(b)の状態は、ワイド端の状態であり、ストッパーコロ24bが、螺旋溝35の終端である螺旋溝の端部36a及びストッパー規制溝32cに当接することにより、カム2cの図中時計方向への回転を規制している。また、カム2cが、反時計方向に回転すると、ストッパーコロ24bは、ストッパー規制溝32cでカム中心軸41周りの回転を規制された状態で螺旋溝35内を摺動する。そして、螺旋溝35のもう一方の終端である螺旋溝の端部36bに到達すると、カム2cの反時計方向への回転が停止される。螺旋溝の端部36a、36bの位置は、カム2cの必要な回転範囲によって設定されており、本実施例では、380°回転する。ここで、固定ストッパー22dは、締付け用のボルトが貫通している穴が図6(b)上下方向に長穴状になっており、図6(b)上下方向に調整して固定可能である。そのため、例えばワイド端のカム回転停止位置は、固定ストッパー22dを図6(b)上下方向に振ることで調整可能となる。また、固定ストッパー22dを固定筒5から取り外すことで、カム2bの回転規制がなくなり、実施例1で述べたように、ズームレンズ群7a、7bを固定筒5から挿脱可能な状態となる。
本実施例において、ストッパーコロ24bが螺旋溝35の端部36a,36bに到達(当接)することにより、カム2cの回転範囲が規制されていたが、本発明はこれに限定されることはない。ストッパーコロ24bがストッパー規制溝32cの端部に当接することによってカム2cの回転範囲が規制するようにしてもよい。或いは、ストッパーコロ24bが、螺旋溝35の端部36a,36bとストッパー規制溝32cの端部の両者に当接することにより、カム2cの回転範囲を規制するようにしてもよい。
以上のように、本実施例によれば、円筒カムの径の増大や、回転軸方向への伸長をすることなく、360°以上の回転範囲を許容する円筒カムの回転ストッパー機構が実現できる。
実施例1において、可動ストッパーがカム部材の開口部或いは固定ストッパーの端部と当接する際の衝撃を緩和するために、可動ストッパーの当接部に弾性体が備えられる構成を例示した。同様に、実施例2及び3においても、可動ストッパーの、カム部材の渦巻き溝部或いは螺旋溝部と固定ストッパーの溝部と当接する当接部に、弾性体を備えることにより、同様の衝撃を吸収する効果が得られることに留意されたい。
また、上記した実施例においては、鏡筒内でのズームレンズ群の移動に関するカム機構を記載したが、本発明はズームレンズ群に適用するカム機構のみに限定されることはない。光軸方向に移動するレンズ群の移動に使用するカム機構として適用しても、同様の効果が得られることに留意されたい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1:ズーム部
2a〜2c:カム
3a、3b:カム溝
5:固定筒
20:可動ストッパー
22a〜22d:固定ストッパー
32a〜32c:ストッパー規制溝

Claims (8)

  1. 鏡筒と、
    該鏡筒内を光軸方向に移動する光学群と、
    該光軸に平行な回転軸を中心に回転可能な状態で該鏡筒に保持され、該光学群と係合して光軸方向の該光学群の移動を規制する円筒溝カムと、
    を有するレンズ装置であって、
    該円筒溝カムは、ストッパー規制部と、該ストッパー規制部の範囲内で可動である可動ストッパーを有し、
    該可動ストッパーは、該ストッパー規制部と該鏡筒に対して固定された固定ストッパーの両者と接して該円筒溝カムの回転範囲を規制する
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記円筒溝カムは、中空部を有し、
    前記可動ストッパーは、該中空部内において、該円筒溝カムと同軸で回動可能かつ着脱可能に保持され、
    前記ストッパー規制部は、該円筒溝カムの円筒表面に設けられた開口部により構成され、
    該可動ストッパーは、該円筒溝カムの該円筒表面より該開口部を通して突出し、該開口部の端部と前記固定ストッパーの端面の両者と当接することで、該円筒溝カムの回転範囲を規制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記可動ストッパーは、軸受けを介して、前記円筒溝カムの回転軸と同軸である軸に保持され、
    該可動ストッパーが自重によって該軸上で回転しないように、付勢手段により該軸受けに予圧を与える
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記ストッパー規制部は、前記円筒溝カムの前記回転軸に垂直な面内に形成された渦巻き状の溝であり、
    前記固定ストッパーは、前記鏡筒に着脱可能な状態で保持され、該渦巻き状の溝と交差する方向に溝を有し、
    前記可動ストッパーは、該円筒溝カムの該渦巻き状の溝と該固定ストッパーの溝の交点において、該渦巻き状の溝及び該固定ストッパーの溝に対して摺動可能に係合し、該円筒溝カムの渦巻き状の溝の端部と該固定ストッパーの溝の端部の、少なくとも一方に当接することで、前記円筒溝カムの回転範囲を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 前記ストッパー規制部は、前記円筒溝カムの円筒表面に形成された螺旋溝であり、
    前記固定ストッパーは、前記鏡筒に着脱可能に保持され、該螺旋溝と交差する方向に溝を有し、
    前記可動ストッパーは、該螺旋溝と該固定ストッパーの溝の交点において、該螺旋溝及び該固定ストッパーの溝に対して摺動可能に係合し、該螺旋溝の端部と該固定ストッパーの該溝の端部の、少なくとも一方に当接することで、該円筒溝カムの回転範囲を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  6. 前記固定ストッパーは、前記カム保持部に固定する位置を調整することで、前記円筒溝カムの回転範囲を調整可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  7. 前記ストッパー規制部及び前記固定ストッパーと当接する、前記可動ストッパーの当接部は、弾性体を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  8. 前記ストッパー規制部及び前記固定ストッパーと当接する、前記可動ストッパーの当接部は、弾性率の異なる2種類の弾性体を備えることを特徴とする、請求項2、3、6のいずれか一項に記載のレンズ装置。
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