JP2011084278A - 易開封性包装袋 - Google Patents

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【課題】調味料や食品類や詰替え洗剤などを収容する、積層樹脂フィルム製の三方シール袋、四方シール袋、あるいは底部に折り返したテープを挿入したスタンディングパウチなどの包装袋であって、容易に開封でき、開口幅が安定し、かつ、内容物が漏れる恐れのない易開封性包装袋に提供する。
【解決手段】積層樹脂フィルムを重ねあわせ、周辺部を熱封緘した周辺熱封緘部を有する包装袋の開封予定線上にハーフカット線を設け、ハーフカット線の少なくとも一方の端部は二股に分かれており、二股に分かれる分岐点は周辺熱封緘部に位置し、分かれた二股の間に切り込み、または切り込みの延長線が来るように開封開始用の切り込みを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、調味料や食品類や詰替え洗剤などを収容する、積層樹脂フィルム製の三方シール袋、四方シール袋、あるいは底部に折り返したテープを挿入したスタンディングパウチなどの包装袋の開封予定部にハーフカット線3や開封開始用の切り込み2を設けた易開封性包装袋20に関する。
従来から、調味料や菓子を手軽に収容する、1枚のフィルムを折り返し3方をシールした三方シール袋や、菓子や食品類などを収納する、2枚のフィルムを重ねあわせ4方をシールした四方シール袋や、あるいは詰替え洗剤などのトイレタリー製品を収容する底部に折り返したテープを挿入したスタンディングパウチなどが用いられている。
そして、それらの包装袋に開封予定部の一端の周辺熱封着部1に開封開始用の切り込み2を設けた、または開封予定部の両端の周辺熱封着部1にそれぞれ開封開始用の切り込み2を設けた、図2に示すような積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20が一般に広く用いられている。
また、積層樹脂フィルム製の包装袋の開封を更に容易にするために、図3のような周辺熱封着部1に設けた開封開始用の切り込み2と、1本ないしは複数の線状のハーフカット線3を設けた、積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20が用いられている。
更には、周辺熱封着部1に設けた開封開始用の切り込み2の延長線上に開き部が開封開始用の切り込み2方向を向くV字状のハーフカット線3と、V字状のハーフカット線3と連続し反対方向に向かうハーフカット線3を設けた、図4の積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20、あるいは、二股状のハーフカット線3と二股の広がり幅内に向かう開封開始用の切り込み2を設けた、図5の積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20が知られている。
公知文献を以下に示す。
特開2006−117263号公報 特開2001−233355号公報 特開2006−225001号公報 特開2001−180690号公報 特開2002−2790号公報
開封開始用の切り込み2の先に直線状のハーフカット線3を1本設けた包装袋では開封開始用の切り込み2との位置がずれた場合には、開封線がハーフカット線3上にのらず、
容易な開封性が得られない。また、複数のハーフカット線3を設けることは開封時に複数のハーフカット線3のいずれかのハーフカット線3がガイドの役割をして安定した易開封性が得られる有効な手段と考えられる。
しかし、包装袋を構成するフィルムは、延伸フィルムなどの硬い伸びにくいフィルムからなる基材層と、未延伸フィルムからなる伸びやすいシーラント層が貼り合わされた積層樹脂フィルムであるので、引き裂いて開封する際にシーラント層が伸びて、ハーフカット加工で切られている基材層が剥がれ、内容物の中に落ちて異物混入の問題が起きる可能性がある。
また、V字状のハーフカット線3と、V字状のハーフカット線3と連続し反対方向に向かうハーフカット線3を設けた積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20、あるいは、二股状のハーフカット線3を設けた積層樹脂フィルム製の易開封性包装袋20においては、V字状のハーフカット線3と連続し反対方向に向かうハーフカット線3の交点、あるいは、二股状に分かれるハーフカット線3の交点が、周辺熱封着部1に囲われた内方の未封緘部に設けられている。
そのため、引き裂いて開封する際に表裏2枚の積層樹脂フィルムのそれぞれに力が均等にかからないと、どちらか一方の力が強くかかった積層樹脂フィルムのシーラント層が伸びてしまい良好な易開封性が得られない。
また、詰め替え用スタンディングパウチなどでシール部により注出路4が先細りに形成されている場合、注ぎ口部の開口幅が広くなったりして、詰め替えの際の作業性に問題が起きることがある。
更には、前記の交点においてはレーザー照射のエネルギーが過剰になり、フィルムを貫通して内容物の漏れという重大欠点となる可能性があり、また、注出路4に開口保持性を向上させるためエンボス加工が施されている場合には、レーザー光の強度が強くなり交点でフィルムの貫通が起こりやすい。従来技術においては上記のような問題点がある。
本発明は、これらの問題点を改善し、容易に開封でき、開口幅が安定し、かつ、内容物が漏れる恐れのない易開封性包装袋20を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、積層樹脂フィルムを重ねあわせ、周辺部を熱封緘した周辺熱封緘部1を有する包装袋の開封予定線上にハーフカット線3を設け、ハーフカット線3の少なくとも一方の端部は二股に分かれており、二股に分かれる分岐点は周辺熱封緘部1に位置し、分かれた二股の間に切り込み、または切り込みの延長線が来るように開封開始用の切り込み2を設けたことを特徴とする易開封性包装袋20である。
上記の構成にすることによって、開封開始用の切り込み2の上下を持って開封開始用の切り込み2より引き裂くと、二股の間からハーフカット線3に至り引き続きハーフカット線3に沿って引き裂かれ、容易に開封でき安定した開口幅を得ることができる。また、二股に分かれる交点は、強くレーザーが照射されるが周辺熱封緘部1にあるので、レーザーでハーフカット線3を設けるときに交点が薄くなっても、貫通しにくく仮に貫通しても内容物が漏れることがない。
本発明の請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、 前記易開封性包装袋20が、上部一隅に熱封緘部により形成された注出路4を有し、前記開封予定線が注出路4を横断するように設けられていることを特徴とする易開封性包装袋20である。
上記の構成においては、更に注出路4の開口幅が安定するので、詰め替え用途で用いるとき容易にボトルの口に差込むことができ、こぼす心配がない。
本発明の請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、注出路4の積層樹脂フィルムにエンボス8が設けられていることを特徴とする易開封性包装袋20である。
更に、スタンディングパウチの注出路4の積層樹脂フィルムにエンボス8が設けられていても、レーザーでハーフカット線3を設けるときに、エンボス8により積層樹脂フィルムとレーザーガンの距離が近づいて、レーザーの強さが変化しても、二股に分かれる交点は、強くレーザーが照射されるが周辺熱封緘部1にあるので、レーザーでハーフカット線3を設けるときに交点が薄くなっても、貫通しにくく仮に貫通しても内容物が漏れることがない。
本発明の易開封性包装袋20は、容易に開封でき、開口幅が安定し、かつ、内容物が漏れる恐れがない。また、易開封性包装袋20が注出路4を設けたスタンディングパウチであっても、開口幅が安定しているので、詰め替える際にボトルの口に注出路4を差し込むのが容易である。さらには注出路4にエンボス8が設けられていても、二股に分かれる交点が周辺熱封緘部1に設けられているので、レーザー加工で貫通しにくく、仮に貫通しても内容物が漏れることがない。
本発明の易開封性包装袋20の一例を平面で示した説明図である。 従来技術の周辺熱封緘部1に開封開始用の切り込み2を設けた易開封性包装袋20を平面で示した説明図である。 従来技術の周辺熱封緘部1に開封開始用の切り込み2を設け、ハーフカット線3を開封予定部に設けた易開封性包装袋20を平面で示した説明図である。 従来技術の周辺熱封緘部1に開封開始用の切り込み2を設け、ハーフカット線3を開封予定部に設け、ハーフカット線3の端部をV字状に開いた開封性包装袋を平面で示した説明図である。 従来技術の周辺熱封緘部1に開封開始用の切り込み2を設け、ハーフカット線3を開封予定部に設け、ハーフカット線3の端部を二股に開いた開封性包装袋を平面で示した説明図である。 従来技術の比較例1を平面で示した説明図である。 従来技術の比較例2を平面で示した説明図である。 従来技術の比較例3を平面で示した説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は本発明の易開封性包装袋20の一例を平面で示した説明図である。
図1に示すように、本形態例の易開封性包装袋20は、2枚の胴部フィルムと2つ折りされた底フィルム5からなるスタンディングパウチである。2つ折りされた底フィルム5は
折部を上にして、2枚の胴部フィルムの間の下方に挿入されている。
易開封性包装袋20の左右両端部は側部熱封緘部11が形成され、底フィルム5のない上方では2枚の胴部フィルム同士が熱封緘され、底フィルム5のある下方においては底フィルム5と胴部フィルムが熱封緘されている。
易開封性包装袋20の上部左寄りには切り欠き部6が設けられ、切り欠き部6に沿った胴部フィルムも熱封緘され、切り欠き部の熱封緘部12の左側と左側の側部熱封緘部11とで内容物を取り出すための、注出路4が形成されている。注出路4の先端部分は切り欠き部の熱封緘部12と側部熱封緘部11に連続して封緘されている。切り欠き部の熱封緘部12の右側と右側の側部熱封緘部11との間は内容物を充填するための未封緘の充填口7が設けられている。
注出路4には、注出時に注出路4が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス8が設けられている。
更に、注出路4には、注出路4の先端を引き裂いて内容物を取り出す開口予定線に沿ってハーフカット線3が設けられていてハーフカット線3の左端は二股に分かれており、二股に分かれる分岐点は側部熱封緘部11に位置し、分かれた二股の間に開封開始用の切り込み2が設けられている。ハーフカット線3は裏面の胴部フィルムにも同じ位置に設けられている。
本発明の易開封性包装袋20を構成する積層樹脂フィルムは、少なくとも外層の基材層とシーラント層を貼り合わせ積層してなり、その基材層には、樹脂の延伸フィルムが多く用いられ、その基材層としては、二軸延伸ナイロンフィルム(ONy)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリプロピレンフィルム(OPP)などが挙げられ、またそれらのフィルムにアルミニウムまたは酸化アルミニウムや酸化ケイ素などを蒸着した蒸着フィルムが、収納される内容物や袋の用途等によって適宜選定される。
また、最内層のシーラント層としては、ヒートシール性のある直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)などのポリエチレン系フィルムあるいは無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)などが挙げられる。
更に上記基材層とシーラント層との間に、内容物の保護等を目的として、例えばガスバリア性を目的とするエチレン/ビニルアルコール共重合樹脂フィルム(EVOH)、アルミニウムあるいは酸化アルミニウムや酸化ケイ素などを蒸着した蒸着フィルムあるいはアルミニウム箔など、あるいは耐屈曲ピンホール性を目的として二軸延伸あるいは、未延伸のナイロンフィルムが接着剤等を介して積層され、目的に応じた3層、4層でなる積層樹脂フィルムを用いることができる。
積層樹脂フィルムの積層方法としては、ドライラミネート法で接着剤を用いて基材層に貼りあわせるか、押し出しラミネート法で溶融樹脂を帯状に押し出し、基材層上に貼り合わせて積層樹脂フィルムを作成することができる。
この積層樹脂フィルムのシーラント層面同士を対向させ周辺部を熱封緘して袋状となし、易開封性包装袋20を形成する。
以上のような構成の易開封性包装袋20の周辺熱封緘部1に施す開封開始用の切れ込み2には、VノッチやIノッチあるいは、カメノコノッチなどがあり、これらを適宜選択し
て用いることができる。
ハーフカット線3の形成には、レーザーが使用され、そのレーザーとしては、例えばレーザー加工に使用される炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどが挙げられる。これらレーザーの中で、特に包装材料として最外層となる基材層となるポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロンフィルムなどに吸収する波長10.63μm(赤外線)の炭酸ガスレーザーが好適に使用できる。すなわち炭酸ガスレーザーの光を集光レンズで集光し、基材層面に照射することにより、その基材層の被照射部分が発熱、溶融、あるいは分解、灰化などによって除去し、ハーフカット線3を形成することができる。
ハーフカット線3は、図1では直線で設けているが、曲線で設けることも可能である。たとえば、二股の部分を互いに先端に行くほど開く方向に曲がらせてもよい、二股部分以外のハーフカット線3を円弧状にしたり、波形の曲線にすることも可能である。
また、ハーフカット線3は、連続線で設けても、破線で設けてもよい。
更には、開封予定線上に設けたハーフカット線3の上方や下方に更にハーフカット線3を設けてもよい。複数のハーフカット線3とするには、複数回走査をずらして行えばよい。さらに、包装袋の裏面からもレーザーを使用してハーフカット線3を形成することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
図1の形状の易開封性包装袋20を用いた。すなわち、2枚の胴部フィルムと2つ折りされた底フィルム5からなるスタンディングパウチである。2つ折りされた底フィルム5は折部を上にして、2枚の胴部フィルムの間の下方に挿入されている。
易開封性包装袋20の左右両端部は側部熱封緘部11が形成され、底フィルム5のない上方では2枚の胴部フィルム同士が熱封緘され、底フィルム5のある下方においては底フィルム5と胴部フィルムが熱封緘されている。
易開封性包装袋20の上部左寄りには切り欠き部6が設けられ、切り欠き部6に沿った胴部フィルムも熱封緘され、切り欠き部の熱封緘部12の左側と左側の側部熱封緘部11とで内容物を取り出すための、注出路4(5)が形成されている。注出路4の先端部分は切り欠き部の熱封緘部12と側部熱封緘部11に連続して封緘されている。切り欠き部の熱封緘部12の右側と右側の側部熱封緘部11との間は内容物を充填するための未封緘の充填口7が設けられている。
注出路4には、注出時に注出路4が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス8が設けられている。
更に、注出路4には、注出路4の先端を引き裂いて内容物を取り出す開口予定線に沿ってハーフカット線3が設けられていてハーフカット線3の左端は二股に分かれており、二股に分かれる分岐点は側部熱封緘部11に位置し、分かれた二股の間に開封開始用の切り込み2が設けられている。ハーフカット線3は裏面の胴部フィルムにも同じ位置に設けられている。
エンボス8は、製袋で表フィルムと裏フィルムを重ね合わせる前に、それぞれのフィルムを雄型と雌型の成形型の間に挟みプレスして成型する。このとき、フィルムや成形型を
加温してしてもよい。
易開封性包装袋20の寸法は、幅140mm、高さ210mm、底フィルム5の折込み幅は35mmである。
胴部フィルムと底フィルム5は同一の層構成の積層樹脂フィルムを用いた。層構成は以下のとおりである。
蒸着PET/ONY/LLDPE
蒸着PET;凸版印刷株式会社製、酸化アルミニウム蒸着フィルム(GL−ARH)12μm
ONY;ユニチカ株式会社製、二軸延伸ナイロン(ONMB−RT)15μm
LLDPE;タマポリ株式会社、直鎖状低密度ポリエチレン(DS−2C)100μm
各フィルム間は接着剤を用いたドライラミネート法により貼り合わされている。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
実施例1の易開封性包装袋20と同形状、同材質で、ハーフカット線3の形状のみを図6に示すように、ハーフカット線3の左側端部で二股に分かれているが二股に分岐する交点の位置が左側の側部熱封緘部11より内方の未封緘部に設けられている易開封性包装袋20を比較例1とした。
<比較例2>
実施例1の易開封性包装袋20と同形状、同材質で、ハーフカット線3の形状と開封開始用の切り込み2の位置関係のみを図7に示すように、ハーフカット線3を1本、二股にしないで直線のまま設けて、開封開始用の切り込み2をハーフカット線3に連続して設けた易開封性包装袋20を比較例2とした。
<比較例3>
実施例1の易開封性包装袋20と同形状、同材質で、ハーフカット線3の形状と開封開始用の切り込み2の位置関係のみを図8に示すように、ハーフカット線3を3本平行に設け、開封開始用の切り込み2の先端を上下のハーフカット線3の間に入るように設けた易開封性包装袋20を比較例3とした。
実施例1および比較例1から3の易開封性包装袋20について、開口幅と開口性を実験評価した。
<開口幅>
実施例1および比較例1から3の易開封性包装袋20のそれぞれに水400gを充填し、充填口7を熱封緘した易開封性包装袋20をそれぞれ10名のモニターに開封開始用の切り込み2の上下を持って引き裂き開封してもらった。注出路4の引き裂かれた部分で側部熱封緘部11と未封緘部の境目から未封緘部と切り欠き部の熱封緘部12の境目までの長さを開口幅として測定した。(単位はmm。)尚、開口予定部に沿ったハーフカット線3の側部熱封緘部11と未封緘部の境目から未封緘部と切り欠き部の熱封緘部12の境目までの長さは、18.3mmであり、これとの差が大きいほどハーフカット線3から外れていて開口性が悪いと考えられる。測定したそれぞれ10袋の結果の平均を表1に示す。
<カット性>
実施例1および比較例1から3の易開封性包装袋20をそれぞれ10袋、引張試験機にて開封開始用切り込みの上の部分を易開封性包装袋20の本体部分から垂直の方向に引っ
張り、そのときの力(単位はN)をカット性とした。平均値ならびに、最大値、最小値を表1に示す。
Figure 2011084278
以下に実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
比較例1は、開口幅はあまり大きくならず、比較的良好であるが、カット性について開封しずらい。また、ハーフカット線3の二股に分岐する交点の位置が左側の側部熱封緘部11より内方の未封緘部に設けられているので、レーザー加工でハーフカット線3を設ける時、ハーフカット線3の交点にはレーザーのエネルギーが過剰に係りフィルムを貫通し易く液漏れを起こす恐れがある。
比較例2は、開口幅が大きくなり詰め替える際に、詰め替えるボトルの口への差込が難しくなる。また、開封時に引き裂き方向がハーフカット線3をはずれた場合は、引き裂きにくく開封しづらい。
比較例3は、実施例1に比較して開口幅も大きくなり、また、カット性についても開けにくく、作業性が劣る。また、開封開始用切り込みより引き裂くと、3本あるハーフカット線3のいずれかで引き裂くことができるが、表裏フィルムの同じ位置のハーフカット線3で引き裂けるときはよいが、表裏で異なる位置のハーフカット線3で引き裂かれるとパウチが歪み引き裂きにくくなることがある。また、それによってシーラント層の樹脂が伸びてひげ状に切り口がなることがある。
実施例1は、比較例1から3の易開封性包装袋20で起こるような問題が起きず、容易に開封でき、開口幅が安定していた。また、ハーフカット線3の交点は側部熱封緘部11にあるので、レーザー照射のエネルギーの過剰になり、フィルムを貫通してしまった結果、内容物の漏れという重大欠点となる恐れがなく、安心して使用できる。
1・・・周辺熱封緘部
11・・・側部熱封緘部
12・・・切り欠き部の熱封緘部
2・・・開封開始用の切り込み
3・・・ハーフカット線
4・・・注出路
5・・・底フィルム
6・・・切り欠き部
7・・・充填口
8・・・エンボス
20・・・易開封性包装袋

Claims (3)

  1. 積層樹脂フィルムを重ねあわせ、周辺部を熱封緘した周辺熱封緘部を有する包装袋の開封予定線上にハーフカット線を設け、ハーフカット線の少なくとも一方の端部は二股に分かれており、二股に分かれる分岐点は周辺熱封緘部に位置し、分かれた二股の間に切り込み、または切り込みの延長線がくるように開封開始用の切り込みを設けたことを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 前記易開封性包装袋が、上部一隅に熱封緘部により形成された注出路を有し、前記開封予定線が注出路を横断するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の易開封性包装袋。
  3. 前記注出路の積層樹脂フィルムにエンボスが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の易開封性包装袋。
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