JP2011073158A - 記録装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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敬之 山本
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敏浩 萩原
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Abstract

【課題】記録媒体を搬送する搬送部と、記録媒体の幅方向を走査しつつ画像を記録する記録部とを備える記録装置にて、記録媒体に対する画像の記録に係る動作のずれを適切に検出する。
【解決手段】記録媒体に記録された画像を読み取るスキャナー12を備え、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1位置ずれ検出パターンを記録媒体に記録した後、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1位置ずれ検出パターンと交わる第2位置ずれ検出パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像をスキャナー12によって読み取り、両パターンの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体の幅方向を走査しつつ画像を記録する記録部を備える記録装置、この記録装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
従来、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、記録媒体の幅方向に往復移動可能な記録ヘッドとを備え、記録ヘッドを記録媒体に対して幅方向に走査させつつ記録媒体に画像を記録する動作と、記録媒体を搬送方向に搬送する動作とを間欠的に行うことにより、記録媒体に所定の画像を記録する記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開特開2008−126626号公報
上述した記録装置では、搬送ローラーと、記録ヘッド、記録ヘッドをキャリッジに搭載して移動させるキャリッジ機構とが協働して記録媒体への画像の記録を実行するが、これら部材の経年劣化や、記録装置を製造する過程で生じる個体差等により、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれが生じ記録品質の低下に至る場合があり、当該ずれを適切に検出したいとするニーズがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、記録媒体の幅方向を走査しつつ画像を記録する記録部とによって記録媒体に画像を記録する記録装置において、記録媒体に対する画像の記録に係る動作のずれを適切に検出することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部備える記録装置であって、前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することを特徴とする。
ここで、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンと交わる第2パターンを記録媒体に記録した場合において、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれが生じている場合と、生じていない場合とでは、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様が相違する。これを踏まえ、上記構成によれば、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様に基づいて、適切に、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することができる。
前記記録部を往方向に走査させて前記第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を所定の位置で折り返させ、折り返させた前記記録部を複方向に走査させて前記第2パターンを記録媒体に記録し、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、前記往方向に走査する前記記録部により記録される画像と、前記複方向に走査する前記記録部により記録される画像との間における位置ずれを検出するようにしてもよい。
ここで、幅方向における往方向に記録部を走査させつつ画像を記録させた後、搬送部によって記録媒体を所定の距離だけ搬送させると共に記録部を所定の位置で折り返させ、折り返させた記録部を幅方向における複方向に走査させつつ画像を記録させるという動作を繰り返し実行することにより、記録媒体に対し所定の画像を記録する記録装置では、記録部が折り返す位置のずれによって、往方向に走査する記録部により記録される画像と、複方向に走査する記録部により記録される画像との間における位置ずれが発生することがある。そして、位置ずれが発生していない場合における第1パターンと第2パターンとの交わりの態様と、位置ずれが発生していない場合における第1パターンと第2パターンとの交わりの態様とは、相違する。これを踏まえ、上記構成によれば、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様に基づいて、適切に、上記位置ずれを検出することができる。
特に、この構成によれば、第1パターンの記録媒体への記録と、第2パターンの記録媒体への記録との間で、搬送部による記録媒体の搬送を実行しない。従って、搬送部による記録媒体の搬送により生じるずれの影響を排除した状態で、上記位置ずれを検出でき、より確実かつ精密に上記位置ずれを検出できる。すなわち、記録ヘッドの移動に伴うずれを検出でき、記録ヘッドの移動に関する補正をすればよいことになる。
また、上記発明の記録装置において、前記第1パターンは直線状の画像であり、前記第2パターンは前記第1パターンから所定の角度だけ傾いた直線状の画像であり、前記画像読取部によって読み取った前記第1パターン及び前記第2パターンの実際の交点の位置と、記憶部に記憶されているもので、前記位置ずれが発生していない場合における前記第1パターン及び前記第2パターンの交点の位置と、の比較により、前記位置ずれを検出するようにしてもよい。
この構成によれば、第1パターン及び第2パターンの実際の交点の位置と、上記位置ずれが発生していない場合における第1パターン及び第2パターンの交点の位置と、の比較に基づいて、適切に上記位置ずれを検出できる。
また、上記発明の記録装置において、記録媒体を搬送する搬送部を備え、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンを記録媒体に記録した後、前記第1パターンと前記第2パターンとが交わる範囲内で、前記搬送部によって記録媒体を所定の距離だけ搬送させ、さらに、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第2パターンを記録媒体に記録し、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出するようにしてもよい。
ここで、記録部を幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、第1パターンと第2パターンとが交わる状態が維持されるように搬送部によって記録媒体を所定の距離だけ搬送させ、さらに、記録部を前記幅方向に走査させて第2パターンを記録媒体に記録した場合おいて、搬送部による記録媒体の搬送のずれが生じている場合と、生じていない場合とでは、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様が相違する。これを踏まえ、上記構成によれば、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様に基づいて、適切に、搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出することができる。
上述のように記録ヘッドの補正がされた後など、記録ヘッドの移動に伴うずれがない場合、記録ヘッドに伴い生じるずれの影響を排除した状態で、上記ずれを検出でき、より確実かつ精密に上記ずれを検出できる。すなわち、記録紙の搬送に伴うずれを検出でき、搬送部の搬送量に関する補正をすればよいことになる。
また、上記発明の記録装置において、前記第1パターンは直線状の画像が前記幅方向に間隔をあけて、前記幅方向と平行に複数現された画像であり、前記第2パターンは、前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれに対応して、当該第1パターンに係る直線状の画像から所定の角度だけ傾いた直線状の画像が前記幅方向に間隔をあけて、前記幅方向と平行に複数現された画像であり、前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、前記第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの前記画像読取部によって読み取った交点の位置と、記憶部に記憶されているもので、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれが発生していない場合における前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、前記第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの交点の位置と、の比較により、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出するようにしてもよい。
この構成によれば、第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの実際の交点と、搬送部による記録媒体の搬送のずれが発生していない場合における第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの交点と、の比較により、搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出することにより、適切に、搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出できる。
また、上記発明の記録装置において、前記ずれが検出された場合、前記ずれを補正するようにしてもよい。記録ヘッドの移動に伴うずれの分、往方向または復方向の記録ヘッドの移動量を変えて補正することができる。または、搬送に伴うずれの分、記録紙の搬送量を変えて補正することができる。
この構成によれば、ずれが検出された場合、自動で、ずれが補正されるため、ユーザーの利便性を向上できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部とを備える記録装置を制御して、前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することを特徴とする。
ここで、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンと交わる第2パターンを記録媒体に記録した場合において、記録場板への画像の記録に係る動作のずれが生じている場合と、生じていない場合とでは、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様が相違する。これを踏まえ、上記制御方法によれば、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様に基づいて、適切に、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部とを備える記録装置を制御する制御部により実行されるプログラムであって、前記制御部を、前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出するよう機能させることを特徴とする。
ここで、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンと交わる第2パターンを記録媒体に記録した場合において、記録場板への画像の記録に係る動作のずれが生じている場合と、生じていない場合とでは、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様が相違する。これを踏まえ、上記プログラムを実行すれば、第1パターンと第2パターンとの交わりの態様に基づいて、適切に、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することができる。
本発明によれば、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、記録媒体の幅方向を走査しつつ画像を記録する記録部とによって記録媒体に画像を記録する記録装置であって、記録媒体に対する画像の記録に係る動作のずれを適切に検出でき、補正できる。
本実施形態に係るプリンターを記録媒体と共に模式的に示す図である。 プリンターを記録媒体と共に模式的に示す図である。 プリンター及びホストコンピューターの機能的構成を示すブロック図。 ホストコンピューターの動作を示すフローチャートである。 第1、第2位置ずれ検出パターンを示す図である。 第1、第2位置ずれ検出パターンを座標系に展開した図である。 ホストコンピューターの動作を示すフローチャートである。 補正ステップ数テーブルを示す図である。 ホストコンピューターの動作を示すフローチャートである。 第1、第2搬送ずれ検出パターンを示す図である。 第1、第2搬送ずれ検出パターンを座標系に展開した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、インクジェット式のプリンター1の基本的な動作を説明するため、プリンター1が備える記録ヘッド2を記録媒体3と共に模式的に示す図である。
プリンター1は、記録媒体3を搬送方向(図1(A)の矢印Y1が示す方向)に搬送する送り動作を行うと共に、記録ヘッド2から記録媒体3にインクを吐出しつつ、記録ヘッド2を記録媒体3の幅方向(搬送方向と直行する方向であり、図1(A)の矢印Y2が示す方向)に走査させて、記録媒体3に文字や図形、絵柄等の画像を記録するインクジェット式のプリンターである。
このプリンター1は、ホストコンピューター5(図3)に接続されており、このホストコンピューター5から入力された制御データに基づいて記録媒体3に画像の記録を行う。制御データの内容については後述する。
記録媒体3としては、所定長さに切断されたカットシート、複数枚のシートが連接された連続シート、或いは、ロール状に巻かれたロール紙等が挙げられる。これらのシートは、普通紙、複写紙、厚紙等の紙類、あるいは合成樹脂製のシートであり、これらのシートにコーティングや浸潤等の加工を施したものを用いることもできる。また、カットシートの形態としては、例えば、PPC用紙や葉書等の定形サイズのカット紙に加え、通帳等の複数のシートを綴じた冊子形態のものや、封筒等の袋状に成形されたものが挙げられる。また、連続シートの形態としては、例えば、幅方向両端にスプロケットホールが穿設され、所定長さ毎に折り畳まれた連続紙が挙げられる。
プリンター1は、図1及び図2に示すように、幅方向に往復走査可能なキャリッジ6を備えている。このキャリッジ6には、インクを貯留したインクカートリッジ(不図示)が複数搭載されている。本実施形態では、キャリッジ6には、C(シアン)、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)の4色のインクをそれぞれ貯留した4個のインクカートリッジが搭載されている。
キャリッジ6には、記録媒体3に向かってインクを吐出する記録ヘッド2が搭載されている。記録ヘッド2の先端面には、インクを微細なインク粒として吐出するノズル穴7が多数開口している。記録ヘッド2は、例えばピエゾ素子を用いて構成されるアクチュエーターによって、インクカートリッジから供給されるインクを記録媒体3へ向かって押し出して、ノズル穴7から微細なインク粒を吐出する。
ノズル穴7は、4列のノズル列8−11をなして配置されている。各ノズル列8−11は、記録ヘッド2において搬送方向に延在して形成されると共に、各ノズル列8−11は、幅方向に所定間隔をあけて並んで形成されている。これら4つのノズル列8−11は、それぞれ異なるインクカートリッジからインクが供給され、それぞれ異なる色のインクを吐出する構成となっている。本実施形態では、ノズル列8はC(シアン)のインクカートリッジから、ノズル列9はK(ブラック)のインクカートリッジから、ノズル列10はY(イエロー)のインクカートリッジから、ノズル列11はM(マゼンタ)のカートリッジから供給されたインクを吐出する構成となっている。
なお、図1及び図2では、説明の便宜のため、ノズル列8−11を明示している。
プリンター1には、記録媒体3に記録された画像を光学的に読み取り可能なスキャナー12が設けられている(図1(A)参照、他の図では省略。)。記録媒体3に記録された画像をスキャナー12によって読み取る場合、記録媒体3への画像の記録が行われた後、スキャナー12に画像の記録が可能な態様で記録媒体3の搬送が実行される。
図3は、プリンター1及びこのプリンター1を制御するホストコンピューター5の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態では、これらプリンター1と、ホストコンピューター5とが協働して、記録装置として機能する。
図3に示すように、プリンター1は、プリンター側制御部15と、モーター駆動回路16と、キャリッジ駆動モーター17と、媒体送りモーター18と、ヘッド駆動回路19と、入力部20と、表示部21と、インターフェイス部22と、スキャナー12とを備えている。
プリンター側制御部15は、プリンター1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPUや、このCPUに実行される基本制御プログラムや、この基本制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶するROM、CPUに実行されるプログラムやこのプログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM、その他の周辺回路等を備えている。なお、ROMには、位置ずれが発生していない場合における第1パターン及び第2パターンの交点の位置が記憶されている。
モーター駆動回路16は、キャリッジ駆動モーター17に接続され、プリンター側制御部15の制御の下、キャリッジ駆動モーター17に対して駆動パルスを出力し、キャリッジ駆動モーター17を回転させる。このキャリッジ駆動モーター17の回転に応じて、キャリッジ6が幅方向を往復走査する。本実施形態では、キャリッジ駆動モーター17はステッピングモーターであり、その回転量は、モーター駆動回路16から出力される駆動パルスの数によって定められる。つまり、プリンター側制御部15は、所定のステップ数だけキャリッジ駆動モーター17を所定の回転方向に回転させるための駆動制御信号、換言すれば、当該ステップ数に対応する所定の距離だけ記録ヘッド2を所定の方向へ移動させるための駆動制御信号をモーター駆動回路16に出力し、モーター駆動回路16は、入力された駆動制御信号に基づいて、所定の回転方向に所定のステップ数だけキャリッジ駆動モーター17を回転させるような駆動パルスを生成し、出力する。
また、モーター駆動回路16は、媒体送りモーター18に接続され、プリンター側制御部15の制御の下、媒体送りモーター18に対して駆動パルスを出力し、媒体送りモーター18を所定方向に所定量だけ回転させる。この媒体送りモーター18の回転に応じて、記録媒体3に接触し、記録媒体3を搬送方向に搬送する搬送ローラー(不図示)が回転し、この搬送ローラーの回転に応じて記録媒体3が搬送方向に搬送される。
ヘッド駆動回路19は、記録ヘッド2に接続され、プリンター側制御部15の制御の下、記録ヘッド2のアクチュエーターを動作させることにより、ノズル列8−11のノズル穴7から所定量のインクを吐出させる。
入力部20は、プリンター1の筐体に設けられた操作スイッチ等に接続され、ユーザーによる操作スイッチ等の操作を検出し、検出した操作に対応する操作信号をプリンター側制御部15に出力する。
表示部21は、プリンター1の筐体に設けられたLEDや液晶表示パネル等に接続され、プリンター側制御部15の制御の下、LEDや液晶表示パネル等に各種情報を表示する。
インターフェイス部22は、信号伝送ケーブル等を介してホストコンピューター5に接続され、プリンター側制御部15の制御の下、ホストコンピューター5との間で各種信号を送受信する。
スキャナー12は、記録媒体3に記録された画像を光学的に読み取り、読み取った画像を示すデータをプリンター側制御部15に出力する。プリンター側制御部15は、読み取った画像に係るデーを、ホスト側制御部25に出力する。
一方、ホストコンピューター5は、ホスト側制御部25と、表示部26と、入力部27と、インターフェイス部28と、記憶部29とを備えている。
ホスト側制御部25は、ホストコンピューター5の各部を中枢的に制御するものであり、プリンター側制御部15と同様、CPU、ROM、RAMその他の周辺回路を備えている。
表示部26は、液晶表示パネルを備え、ホスト側制御部25の制御の下、ホスト側制御部25から入力される映像信号に係る画像を液晶表示パネルに表示する。なお、表示部26は、液晶表示パネルではなく、有機ELパネルやCRTを備えていてもよい。
入力部27は、マウスやキーボード等の入力デバイスに接続され、ユーザーによる入力デバイスの操作を検出し、検出した操作に対応する操作信号をホスト側制御部25に出力する。
インターフェイス部28は、信号電線ケーブル等を介してプリンター1に接続され、ホスト側制御部25の制御の下、プリンター1との間で各種信号を送受信する。
記憶部29は、ハードディスクや、EEPROM等を備え、各種データを書き換え可能に記憶する。図3に示すように、記憶部29には、補正ステップ数テーブル30が記憶されているが、この補正ステップ数テーブル30については、後述する。なお、記憶部29には、位置ずれが発生していない場合における第1パターン及び第2パターンの交点の位置が記憶されていてもよい。
このホストコンピューター5には、プリンタードライバー等のプリンター1を制御するためのプリンター制御用プログラム(プログラム)が記憶されており、ホストコンピューター5のホスト側制御部25は、プリンター制御用プログラムを読み出して、実行することにより、プリンター1を制御する。
次いで、図1及び図2を用いて、ホストコンピューター5の制御の下、プリンター1が、記録媒体3に画像を記録する際の基本的な動作について説明する。
ここで、ホストコンピューター5では、所定のアプリケーションプログラムが動作しているものとする。このアプリケーションプログラムは、記録媒体3に記録可能な画像を表示部26の液晶表示パネルに表示する機能を有すると共に、ユーザーが当該画像を参照しつつ、マウスやキーボード等の入力デバイスを操作して、記録媒体3への画像の記録の開始を指示した場合、当該画像の画像データを、プリンター制御用プログラムに出力する機能を有する。
ユーザーによって画像の記録の開始が指示されると、プリンター側制御部15は、画像データに解像度変換処理、色補正処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理の各処理を行い、記録媒体3に記録すべき画像全体のラスターデータを生成し、生成したラスターデータを含む制御データを生成する。この制御データは、プリンター1に画像の記録に係る動作を行わせるデータであり、上記ラスターデータの他、画像の記録の開始を指示する記録開始コマンド、記録ヘッド2を走査させることを指示する走査コマンド、記録媒体3を搬送方向に所定量だけ送ることを指示する送りコマンド等のコマンドを含んでいる。
ホスト側制御部25は、制御データを生成した後、当該制御データをプリンター側制御部15に出力する。
ホストコンピューター5から制御データが入力されると、プリンター側制御部15は、制御データに含まれる走査コマンド及び記録用ラスターデータに基づいて、各ノズル列8−11に形成された各ノズル穴7から所定量のインクを吐出しつつ、図1(A)の位置P1(起点位置)から図1(B)の位置P2(折り返し位置)へ往方向(矢印Y3に示す方向)に向かって記録ヘッド2を走査させる。これにより記録領域R1(図1(B))に対応する領域に画像が記録される。この記録領域R1の搬送方向における長さは、各ノズル列8−11のノズル列長T1(図1(A))によって規定される。
位置P1から位置P2へ至るまでの記録ヘッド2の走査には、プリンター側制御部15の制御の下、キャリッジ駆動モーター17が予め定められた所定のステップ数分回転することにより実行される。
次に、プリンター側制御部15は、制御データに含まれる送りコマンドに基づいて、搬送方向に記録媒体3を搬送する。ここで、通常の画像の記録の実行時においては、送り量は、ノズル列長T1と同一の値である。
次に、プリンター側制御部15は、折り返し値として設定されている位置P2において記録ヘッド2を折り返し、記録用ラスターデータに基づいて、各色のノズル穴7から所定量のインクを吐出しつつ、位置P2から位置P1へ記録ヘッド2を走査させる。これにより、記録領域R1と連続する記録領域R2に対応する領域に画像が記録される。このようにして、制御データに基づいて、プリンター側制御部15は、記録ヘッド2の走査と、記録媒体3の搬送とを交互に行い記録媒体3に所定の画像を記録する。
本実施形態に係るホストコンピューター5は、位置ずれ検出・補正モード、及び、搬送ずれ検出モードの2つの動作モードに基づいて、プリンター1を動作させることができる。以下、位置ずれ検出・補正モード、及び、搬送ずれ検出モードについて説明する。
まず、位置ずれ検出・補正モードについて説明する。
上述したように、本実施形態に係るプリンター1では、記録ヘッド2は、往方向(図1(A)の矢印Y3)に向かって走査しつつ記録媒体3に画像を記録した後、所定の折り返し位置(図1(B)の位置P2)において折り返し、複方向(図1(A)の矢印Y4)に向かって走査しつつ記録媒体3に画像を記録する。
ここで、記録ヘッド2の折り返し位置は、所定の起点位置(図1(A)の位置P1)から、所定のステップ数分、キャリッジ駆動モーター17を回転させた場合に記録ヘッド2が至る位置、として管理される。ところが、キャリッジ6や、キャリッジ駆動モーター17、キャリッジ6とキャリッジ駆動モーター17を繋ぐ不図示のタイミングベルト、モーター駆動回路16等のキャリッジ6に関連する部材の経年劣化や、プリンター1を量産する上でのプリンター1毎の個体差に起因して、キャリッジ駆動モーター17を所定のステップ数分回転させた場合であっても、記録ヘッド2が想定された折り返し位置と異なる位置に至る場合がある。この場合、往方向に走査する記録ヘッド2によって記録される画像と、複方向に走査する記録ヘッド2によって記録される画像とにずれ(以下、このようなずれを「位置ずれ」という)が生じてしまう。
位置ずれ検出・補正モードとは、上述した位置ずれが発生しているか否かを検出すると共に、位置ずれが発生している場合は、当該位置ずれを補正する動作モードである。
図4は、位置ずれ検出・補正モードにおけるホストコンピューター5の動作を示すフローチャートである。なお、プリンター1に記録媒体3がセットされており、記録ヘッド2は、起点位置(図1(A)の位置P1)に位置しているものとする。
図4を参照して、ホストコンピューター5のホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して、記録ヘッド2を往方向に走査させつつ、記録媒体3に第1位置ずれ検出パターン40を記録させる(ステップSA1)。
図5(A)は、第1位置ずれ検出パターン40を模式的に示す図である。
図5(A)に示すように、第1位置ずれ検出パターン40は、複数(本実施形態では4つ)の第1位置ずれ検出モジュール41を含んで構成されるパターンである。第1位置ずれ検出モジュール41のそれぞれは、搬送方向に延びる長さT2の直線状の画像であり、第1位置ずれ検出パターン40では、各第1位置ずれ検出モジュール41が幅方向に間隔をあけて、幅方向と平行に現されている。
ステップSA1の処理後、ホスト側制御部25は、キャリッジ駆動モーター17が予め定められた所定のステップ数だけ回転し、記録ヘッド2が折り返し位置に至ったところで、キャリッジ駆動モーター17を逆回転することによって、記録ヘッド2を折り返す(ステップSA2)。ここで、通常の印刷動作時では、上述したように、記録ヘッド2の折り返しと共に、記録媒体3の搬送方向への搬送を実行するが、この位置ずれ検出・補正モードでは、記録媒体3の搬送方向への搬送を実行しない。
次いでホスト側制御部25は、記録ヘッド2を複方向に走査させつつ、第2位置ずれ検出パターン42を記録する(ステップSA3)。
図5(B)は、第2位置ずれ検出パターン42を模式的に示す図である。
図5(B)に示すように、第2位置ずれ検出パターン42は、複数(本実施形態では4つ)の第2位置ずれ検出モジュール43を含んで構成されるパターンである。第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれは、直線状の画像であり、第1位置ずれ検出パターン40の第1位置ずれ検出モジュール41のそれぞれと対応するように、幅方向に間隔をあけて、幅方向と平行に現されている。第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれは、搬送方向に対して、換言すれば、第1位置ずれ検出モジュール41が伸びる方向に対して、角度θ1だけ傾斜している。また、図5(B)に示すように、第2位置ずれ検出モジュール43の搬送方向における長さは、第1位置ずれ検出モジュール41と同様、長さT2である。
図5(C)は、ステップSA3の処理を実行した後における記録媒体3の画像を模式的に示す図であり、特に、往方向に走査する記録ヘッド2によって記録される画像と、複方向に走査する記録ヘッド2によって記録される画像とのずれである位置ずれが発生していない場合に記録媒体3に記録される画像を示す図である。
図5(C)に示すように、ステップSA3の処理を実行した場合、第1位置ずれ検出パターン40の第1位置ずれ検出モジュール41のそれぞれと、第2位置ずれ検出パターン42の第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれが交点K1で交差した状態となる。特に、位置ずれが発生していない場合は、図5(C)に示すように、第1位置ずれ検出モジュール41の搬送方向における中間点C1と、交点K1とが同一点となるように第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43が設定されている。
図4に戻り、ステップSA3の処理後、ホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して媒体送りモーター18及びスキャナー12を制御させ、記録媒体3に記録された第1位置ずれ検出パターン40及び第2位置ずれ検出パターン42の画像を読み取り、読み取った画像を示すビットマップ形式の画像データを生成する(ステップSA4)。
次いでホスト側制御部25は、画像データについて解析することにより位置ずれが発生しているか否かを検出する(ステップSA5)。ここで、ステップSA5の処理に係る動作について1例を挙げて説明する。
図6は、ステップSA5の説明に利用するための、第1位置ずれ検出パターン40及び第2位置ずれ検出パターン42の図である。
例えば、ホスト側制御部25は、ビットマップ形式の画像データを解析し、1つの第1位置ずれ検出モジュール41と、この第1位置ずれ検出モジュール41に交わる第2位置ずれ検出モジュール43との組み合わせを抽出する。この抽出は、パターンマッチングや、画素毎の色検出等によって行われる。
次いでホスト側制御部25は、図6の各図に示すように、第1位置ずれ検出モジュール41を示す線分の中間点C1を原点とし、Y軸が第1位置ずれ検出モジュール41と重なって延びる座標系45に、抽出した第1位置ずれ検出モジュール41を示す線分、及び、第2位置ずれ検出モジュール43を示す線分を展開する。なお、第1位置ずれ検出モジュール41を示す線分、及び、第2位置ずれ検出モジュール43を示す線分は、Y軸の+方向に向かう方向が搬送方向となるように、座標系45に展開される。
次いでホスト側制御部25は、原点(=中間点C1)と、交点K1(=第2位置ずれ検出モジュール43を示す線分と座標系45におけるY軸との交点)とが異なる位置に存在するか否かを検出する。
位置ずれが生じていない場合は、図6(A)に示すように、交点K1が原点に位置する。これを踏まえ、ホスト側制御部25は、交点K1が原点に位置していることを検出することにより、位置ずれが発生していないことを検出する。
一方、位置ずれが生じている場合は、図6(B)に示すように、交点K1が原点よりもY軸の+方向に位置し、又は、図6(C)に示すように、交点K1が原点よりもY軸の−方向に位置する。これを踏まえ、ホスト側制御部25は、交点K1が原点に位置していないことを検出することにより、位置ずれが発生していることを検出する。
さて、前掲図4に戻り、ステップSA5の検出の結果、位置ずれが生じていないことが検出された場合(ステップSA6:NO)、プリンター1は位置ずれが生じていない正常な状態であるため、ホスト側制御部25は、処理を終了する。
一方、位置ずれが生じていることが検出された場合(ステップSA6:YES)、ホスト側制御部25は、位置ずれを補正するための補正処理(ステップSA7)を実行する。ここで、補正処理について詳述する。
図7は、補正処理におけるホストコンピューター5の動作を示すフローチャートである。
ホスト側制御部25は、ステップSA3の処理によって記録媒体3に第2位置ずれ検出パターン42を記録したときに形成された第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交点K1と、第1位置ずれ検出モジュール41の中間点C1との距離を検出する。一例を挙げて具体的に説明すると、ホスト側制御部25は、第1位置ずれ検出モジュール41を示す線分と、第2位置ずれ検出モジュール43を示す線分とを上述した座標系45に展開した上で、原点(=中間点C1)と交点K1との距離に基づいて、中間点C1と交点K1との距離を検出する(ステップSB1)。
ここで、図6(B)に示すように、交点K1が原点よりもY軸の+方向に位置する場合と、図6(C)に示すように、交点K1が原点よりもY軸の−方向に位置する場合との相違点について説明する。
交点K1が原点よりもY軸の+方向に位置する場合(図6(B))は、記録ヘッド2の実際の折り返し位置が、位置ずれを生じさせない折り返し位置よりも複方向に向かう側に位置しており、このため、第1位置ずれ検出モジュール41に対する第2位置ずれ検出モジュール43の相対的な位置が、位置ずれを生じていない場合における相対的な位置と比較し、複方向側となり、これに伴って、交点K1が原点よりもY軸の+側に位置している状況となっている。
同様に、交点K1が原点よりもY軸−方向に位置する場合(図6(C))は、記録ヘッド2の実際の折り返し位置が、位置ずれを生じさせない折り返し位置よりも往方向に向かう側に位置しており、このため、第1位置ずれ検出モジュール41に対する第2位置ずれ検出モジュール43の相対的な位置が、位置ずれを生じていない場合における相対的な位置と比較し、往方向側となり、これに伴って、交点K1が原点よりもY軸の−側に位置している状況となっている。
さらに、原点と交点K1との距離は、位置ずれを生じさせない折り返し位置と実際の折り返し位置との距離に比例する。例えば、位置ずれを生じさせない折り返し位置に対して、実際の折り返し位置が複方向に向かうのに比例して、第1位置ずれ検出モジュール41に対する第2位置ずれ検出モジュール43の相対的な位置も複方向に向かい、これに応じて、交点K1は、原点に対してY軸の+側に変位する。同様に、位置ずれを生じさせない折り返し位置に対して、実際の折り返し位置が往方向に向かうのに比例して、第1位置ずれ検出モジュール41に対する第2位置ずれ検出モジュール43の相対的な位置も往方向に向かい、これに応じて、交点K1は、原点に対してY軸の−側に変位する。
さて、前掲図7に戻り、ステップSB1で中間点C1と交点K1との距離を検出した後、ホスト側制御部25は、記憶部29に記憶された補正ステップ数テーブル30を参照し(ステップSB2)、位置ずれを補正するために、現在起点位置から折り返し位置までのステップ数として設定されているステップ数(以下、「設定ステップ数」という)から増加又は減少するべきステップ数(以下、「補正ステップ」)を取得する(ステップSB3)。ここで、ステップSB2及びステップSB3の動作について詳述する。
図8は、補正ステップ数テーブル30を模式的に示す図である。
図8に示すように、補正ステップ数テーブル30は、離間距離フィールド30aと、補正ステップ数フィールド30bとを備えている。
離間距離フィールド30aには、中間点C1と交点K1との距離を示す離間距離データが記憶される。本実施形態では、第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43を座標系45に展開した場合において、原点に対しY軸+方向に交点K1が位置している場合、離間距離は正の値であり、原点に対しY軸−方向に交点K1が位置している場合、離間距離は負の値である。
補正ステップ数フィールドには、上述した補正ステップ数を示す補正ステップ数データが記憶される。
離間距離フィールド30aに記憶された離間距離データと、補正ステップ数フィールド30bに記憶された補正ステップ数データとは、以下のように対応づけられている。すなわち、1の離間距離データに対応づけて記憶されている補正ステップ数データは、当該離間距離データが示す距離だけ中間点C1と交点K1とを離間させるような位置ずれが発生している状況下において、当該位置ずれを解消するように折り返し位置を補正する際に、設定ステップ数から増減すべきステップ数を示す値となっている。従って、図8に示す補正ステップ数テーブル30の最上部のレコードの例で言えば、中間点C1と交点K1との離間距離が「+0.1mm」である場合、設定ステップ数を1ステップ増加することにより、位置ずれが解消することとなる。上述したように、位置ずれは折り返し位置のずれに起因して生じており、折り返し位置を適切に補正することによって位置ずれは解消する。
ステップSB3では、ホスト側制御部25は、補正ステップ数テーブル30を参照し、ステップSB1で取得した中間点C1と交点K1との距離を示す離間距離データが格納されたレコードを特定し、特定したレコードの補正ステップ数フィールド30bに記憶された補正ステップ数データを参照することにより、補正ステップを取得する。
前掲図7に戻り、ステップSB3の処理後、ホスト側制御部25は、ステップSB3で取得した補正ステップ数に基づいて、設定ステップ数を修正する(ステップSB4)。これにより、設定ステップ数が修正され、折り返し位置のずれによって生じていた位置ずれが解消する。
以上のようにして、位置ずれ検出・補正モードでは、位置ずれの検出、及び、位置ずれが発生している場合における補正が行われるが、上述したように、第1位置ずれ検出パターン40と第2位置ずれ検出パターン42の記録の間で、記録媒体3の搬送方向への搬送が実行されない。従って、記録媒体3の搬送方向への搬送によって生じる「ずれ」により全く影響を受けない状態で、位置ずれの検出等を実行することができる。
次いで、搬送ずれ検出モードについて説明する。
上述したように、本実施形態に係るプリンター1では、通常の画像の記録時は、記録ヘッド2の往方向への走査及び画像の記録、記録媒体3の搬送方向への搬送、記録ヘッド2の複方向への走査及び画像の記録、記録媒体3の搬送方向への搬送・・・というように、記録ヘッド2による画像の記録と、記録媒体3の搬送方向への搬送が交互に行われる。ここで、記録媒体3を搬送方向へ送るための部材の経年劣化、例えば、搬送ローラー自体の「減り」や、複数の搬送ローラー間におけるバランスの悪化等や、プリンター1の製造過程で発生する個体差等に起因して、記録媒体3を搬送方向に搬送した場合に、記録媒体3が搬送方向からずれて搬送されてしまうことがある。
搬送ずれ検出モードとは、上述した搬送ずれが発生しているか否かを検出する動作モードである。
図9は、搬送ずれ検出モードにおけるホストコンピューター5の動作を示すフローチャートである。なお、プリンター1に記録媒体3がセットされており、記録ヘッド2は、起点位置(図1(A)の位置P1)に位置しているものとする。また、事前に上述した位置ずれ検出・補正モードが実行されており、プリンター1に位置ずれは生じていないものとする。
図9を参照して、ホストコンピューター5のホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して、記録ヘッド2を往方向に走査させつつ、記録媒体3に第1搬送ずれ検出パターン46を記録させる(ステップSC1)。
図10(A)は、第1搬送ずれ検出パターン46を模式的に示す図である。第1搬送ずれ検出パターン46は、第1位置ずれ検出パターン40と略同一形状のパターンであり、複数(本実施形態では4つ)の第1搬送ずれ検出モジュール47を含んで構成される。
ステップSC1の処理後、ホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して、媒体送りモーター18を回転させることによって、記録媒体3を搬送方向へ搬送する(ステップSC2)。このステップSC2における記録媒体3の搬送方向への搬送量は、通常の記録動作時と異なり、後述するステップSC4で複方向に走査する記録ヘッド2によって記録媒体3に記録された第2搬送ずれ検出パターン48と、第1搬送ずれ検出パターン46とが交差する範囲の搬送量となる。例えば、ノズル列8−11のノズル列長T1の半分の距離である。
次いでホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して、記録ヘッド2を折り返し位置にて折り返し(ステップSC3)、記録ヘッド2を複方向に走査させつつ、記録媒体3に第2搬送ずれ検出パターン48を記録する(ステップSC4)。
図10(B)は、第2搬送ずれ検出パターン48を模式的に示す図である。
図10(B)に示すように、第2搬送ずれ検出パターン48は、複数(本実施形態では4つ)の第2搬送ずれ検出モジュール49を含んで構成される。第2搬送ずれ検出モジュール49のそれぞれは、搬送方向に対して所定の角度θ2だけ傾斜した直線状の画像であり、各第1搬送ずれ検出モジュール47と対応している。第2搬送ずれ検出モジュール49のそれぞれは、ステップSC4において記録媒体3に記録されたときに、対応する第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと交わるように設定される。
図10(C)は、ステップSC4の処理を実行した後における記録媒体3の画像を模式的に示す図であり、特に、搬送ずれが発生していない場合に記録媒体3に記録される画像を示す図である。
図10(C)に示すように、ステップSC4の処理を実行した場合、第1搬送ずれ検出パターン46の第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと、第2搬送ずれ検出パターン48の第2搬送ずれ検出モジュール49のそれぞれが交点K2で交差した状態となる。特に、搬送ずれが発生していない場合は、第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれにおける交点K2の位置が同一となり、各交点K2を結んだ直線S1と、第1搬送ずれ検出モジュール47とが直交する状態となる。
図4に戻り、ステップSC4の処理後、ホスト側制御部25は、プリンター側制御部15に制御データを出力して媒体送りモーター18及びスキャナー12を制御させ、記録媒体3に記録された第1搬送ずれ検出パターン46及び第2搬送ずれ検出パターン48の画像を読み取り、読み取った画像を示すビットマップ形式の画像データを生成する(ステップSC5)。
次いでホスト側制御部25は、画像データについて解析することにより搬送ずれが発生しているか否かを検出する(ステップSC6)。ここで、ステップSC6の処理に係る動作について1例を挙げて説明する。
図11は、ステップSC6の説明に利用するための、第1搬送ずれ検出パターン46及び第2搬送ずれ検出パターン48の図である。
例えば、ホスト側制御部25は、ビットマップ形式の画像データを解析し、第1搬送ずれ検出パターン46の全ての第1搬送ずれ検出モジュール47と、これら第1搬送ずれ検出モジュール47に交わる全ての第2搬送ずれ検出モジュール49との組み合わせを抽出する。この抽出は、パターンマッチングや、画素毎の色検出等によって行われる。
そして、ホスト側制御部25は、図11の各図に示すように、第1搬送ずれ検出モジュール47を示す線分であって、最も複方向側にある第1搬送ずれ検出モジュール47Lと、この第1搬送ずれ検出モジュール47Lに対応する第2搬送ずれ検出モジュール49Lとの交点K2を原点とし、Y軸が第1搬送ずれ検出モジュール47Lと重なって延びる座標系50に、抽出した全ての第1位置ずれ検出モジュール41を示す線分、及び、全ての第2位置ずれ検出モジュール43を示す線分を展開する。なお、第1搬送ずれ検出モジュール47を示す線分、及び、第2搬送ずれ検出モジュール49を示す線分は、Y軸の+方向に向かう方向が搬送方向となるように、かつ、X軸の+方向に向かう方向が往方向、−方向に向かう方向が複方向となるように、座標系50に展開される。
次いでホスト側制御部25は、各第1搬送ずれ検出モジュール47及び各第2搬送ずれ検出モジュール49の交点K2を結ぶことによって形成される直線が、座標系50のX軸と同一直線上にあるか否かを検出する。
ここで、搬送ずれが生じていない場合は、図11(A)に示すように、各第1搬送ずれ検出モジュール47及び各第2搬送ずれ検出モジュール49の交点K2を結ぶことによって形成される直線が、座標系50のX軸と同一直線上に存在する。これを踏まえ、ホスト側制御部25は、各第1搬送ずれ検出モジュール47及び各第2搬送ずれ検出モジュール49の交点K2を結ぶことによって形成される直線が、座標系50のX軸と同一直線上に存在することを検出することにより、搬送ずれが発生していないことを検出する。
一方、搬送ずれが生じている場合は、図11(B)に示すように、各第1搬送ずれ検出モジュール47及び各第2搬送ずれ検出モジュール49の交点K2を結ぶことによって形成される直線が、座標系50のX軸に対して傾斜した状態となる。これを踏まえ、ホスト側制御部25は、各第1搬送ずれ検出モジュール47及び各第2搬送ずれ検出モジュール49の交点K2を結ぶことによって形成される直線が、座標系50のX軸に対して傾斜した状態であることを検出することにより、搬送ずれが発生していることを検出する。
さて、前掲図9に戻り、ステップSC6の検出の結果、搬送ずれが生じていないことが検出された場合(ステップSC7:NO)、プリンター1は搬送ずれが生じていない正常な状態であるため、ホスト側制御部25は、処理を終了する。
一方、搬送ずれが生じていることが検出された場合(ステップSC7:YES)、ホスト側制御部25は、表示部26を制御して、搬送ずれが生じている旨表示する(ステップSC8)。これにより、ユーザーや作業者等は、搬送ずれが生じていることを、迅速かつ確実に認識でき、当該認識に基づいて、搬送ローラーのチェック等や修理依頼等の必要な処理を実行することができる。
以上説明したように、本実施形態では、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1位置ずれ検出パターン40を記録媒体3に記録した後、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1位置ずれ検出パターン40の第1位置ずれ検出モジュール41と交わる第2位置ずれ検出モジュール43を備える第2位置ずれ検出パターン42を記録媒体3に記録し、第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様に基づいて、位置ずれを検出する。
これによれば、位置ずれが発生していない場合における第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様と、位置ずれが発生している場合における第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様が異なることを利用して、第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様に基づいて、適切に、位置ずれを検出できる。
また、本実施形態では、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1搬送ずれ検出パターン46を記録媒体3に記録した後、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1搬送ずれ検出パターン46の第1搬送ずれ検出モジュール47と交わる第2搬送ずれ検出モジュール49を備える第2搬送ずれ検出パターン48を記録媒体3に記録し、第1搬送ずれ検出モジュール47と第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様に基づいて、搬送ずれを検出する。
これによれば、搬送ずれが発生していない場合における第1搬送ずれ検出モジュール47と第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様と、搬送ずれが発生している場合における第1搬送ずれ検出モジュール47と第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様が異なることを利用して、第1搬送ずれ検出モジュール47と第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様に基づいて、適切に、搬送ずれを検出できる。
また、本実施形態に係るプリンター1は、往方向に記録ヘッド2を走査させつつ画像を記録させた後、記録媒体3を所定の距離だけ搬送させると共に記録ヘッド2を折り返し位置で折り返させ、折り返させた記録ヘッド2を複方向に走査させつつ画像を記録させるという動作を繰り返し実行することにより、記録媒体に対し所定の画像を記録する。そして、記録ヘッド2を往方向に走査させて第1位置ずれ検出パターン40を記録媒体3に記録した後、記録媒体3の搬送を実行せずに記録ヘッド2を折り返し位置で折り返させ、折り返させた記録ヘッド2を複方向に走査させて第2位置ずれ検出パターン42を記録媒体3に記録し、第1位置ずれ検出パターン40と第2位置ずれ検出パターン42との交わりの態様に基づいて、往方向に走査する記録ヘッド2により記録される画像と、複方向に走査する記録ヘッド2により記録される画像との間における位置ずれを検出する。
これによれば、位置ずれが発生していない場合における第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様と、位置ずれが発生している場合における第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様が異なることを利用して、第1位置ずれ検出モジュール41と第2位置ずれ検出モジュール43との交わりの態様に基づいて、適切に、位置ずれを検出できる。
特に、上記によれば、第1位置ずれ検出パターン40の記録媒体3への記録と、第2位置ずれ検出パターン42の記録媒体3への記録との間で、記録媒体3の搬送を実行しない。従って、記録媒体3の搬送により生じるずれの影響を排除した状態で、位置ずれを検出でき、より確実かつ精密に位置ずれを検出できる。
また、本実施形態では、第1位置ずれ検出パターン40の第1位置ずれ検出モジュール41は直線状の画像であり、第2位置ずれ検出パターン42の第2位置ずれ検出モジュール43は第1位置ずれ検出モジュール41から所定の角度θ1だけ傾いた直線状の画像であり、第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43の実際の交点K1と、位置ずれが発生していない場合における第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43の交点K1と、の比較により、位置ずれを検出する。
これによれば、位置ずれが発生していない場合における第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43の実際の交点K1と、位置ずれが発生している場合における第1位置ずれ検出モジュール41及び第2位置ずれ検出モジュール43の実際の交点K1とにずれが生じることを利用して、適切に上記位置ずれを検出できる。
また、本実施形態では、位置ずれが検出された場合、位置ずれを補正する。
これによれば、位置ずれが検出された場合、自動で、位置ずれが補正されるため、ユーザーの利便性を向上できる。
また、本実施形態では、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第1搬送ずれ検出パターン46を記録媒体3に記録した後、第1搬送ずれ検出パターン46の第1搬送ずれ検出モジュール47と、第2搬送ずれ検出パターン48の第2搬送ずれ検出モジュール49とが交わる状態が維持されるように記録媒体3を所定の距離だけ搬送させ、さらに、記録ヘッド2を幅方向に走査させて第2搬送ずれ検出パターン48を記録媒体3に記録し、第1搬送ずれ検出パターン46の第1搬送ずれ検出モジュール47と、第2搬送ずれ検出パターン48の第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様に基づいて、搬送ずれを検出する。
これによれば、搬送ずれが発生している場合における第1搬送ずれ検出モジュール47と、第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様と、搬送ずれが発生していない場合における第1搬送ずれ検出モジュール47と、第2搬送ずれ検出モジュール49との交わりの態様とが異なることを利用して、適切に、搬送ずれを検出できる。
また、本実施形態では、第1搬送ずれ検出パターン46は、第1搬送ずれ検出モジュール47が幅方向に間隔をあけて、幅方向と平行に複数現された画像であり、第2搬送ずれ検出パターン48は、第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれに対応して、第1搬送ずれ検出モジュール47に対して所定の角度θ2だけ傾いた第2位置ずれ検出モジュール43が幅方向に間隔をあけて、幅方向と平行に複数現された画像であり、第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれとの実際の交点K2と、搬送ずれが発生していない場合における第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれとの交点K2と、の比較により、搬送ずれを検出する。
これによれば、搬送ずれが発生していない場合における第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれとの交点K2と、搬送ずれが発生している場合における第1搬送ずれ検出モジュール47のそれぞれと第2位置ずれ検出モジュール43のそれぞれとの交点K2とにずれが生じることを利用して、適切に、搬送ずれを検出できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ホストコンピューター5がプリンター1を制御して、位置ずれ検出・補正モード、及び、搬送ずれ検出モードを実行していたが、プリンター1単体で、これら位置ずれ検出・補正モード、及び、搬送ずれ検出モードを行うようにしてもよい。この場合、プリンター1が記録装置として機能する。
また、上述したプリンター1は、インクジェット式のプリンターであったが、プリンターの種類はこれに限らず、例えば、記録ヘッドに設けられた記録ワイヤーをインクリボンを介して記録媒体3に打ち付けてドットを記録することにより画像を記録するドットインパクトプリンターであってもよい。すなわち、記録媒体3を搬送方向に搬送する搬送部と、記録媒体3の幅方向を走査する記録部とを備える任意のプリンターについて発明を適用可能である。
1…プリンター(記録装置)、3…記録媒体、5…ホストコンピューター(記録装置)、12スキャナー(画像読取部)、40…第1位置ずれ検出パターン、42…第2位置ずれ検出パターン、46…第1搬送ずれ検出パターン、48…第2搬送ずれ検出パターン。

Claims (8)

  1. 記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部を備える記録装置であって、
    記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部を備え、
    前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録部を往方向に走査させて前記第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を所定の位置で折り返させ、折り返させた前記記録部を複方向に走査させて前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、前記往方向に走査する前記記録部により記録される画像と、前記複方向に走査する前記記録部により記録される画像との間における位置ずれを検出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1パターンは直線状の画像であり、前記第2パターンは前記第1パターンから所定の角度だけ傾いた直線状の画像であり、
    前記画像読取部によって読み取った前記第1パターン及び前記第2パターンの交点の位置と、記憶部に記憶されているもので、前記位置ずれが発生していない場合における前記第1パターン及び前記第2パターンの交点の位置と、の比較により、前記位置ずれを検出することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 記録媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンを記録媒体に記録した後、前記第1パターンと前記第2パターンとが交わる範囲内で、前記搬送部によって記録媒体を所定の距離だけ搬送させ、さらに、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記第1パターンは直線状の画像が前記幅方向に間隔をあけて、前記幅方向と平行に複数現された画像であり、前記第2パターンは、前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれに対応して、当該第1パターンに係る直線状の画像から所定の角度だけ傾いた直線状の画像が前記幅方向に間隔をあけて、前記幅方向と平行に複数現された画像であり、
    前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、前記第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの前記画像読取部によって読み取った交点の位置と、記憶部に記憶されているもので、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれが発生していない場合における前記第1パターンに係る直線状の画像のそれぞれ、及び、前記第2パターンに係る直線状の画像のそれぞれの交点の位置と、の比較により、前記搬送部による記録媒体の搬送のずれを検出することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記ずれが検出された場合、前記ずれを補正することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部とを備える記録装置を制御して、
    前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出することを特徴とする記録装置の制御方法。
  8. 記録媒体の幅方向を往復走査可能に構成され、記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部とを備える記録装置を制御する制御部により実行されるプログラムであって、
    前記制御部を、
    前記記録部を前記幅方向に走査させて第1パターンを記録媒体に記録した後、前記記録部を前記幅方向に走査させて前記第1パターンと交わる前記第2パターンを記録媒体に記録し、記録後の画像を前記画像読取部によって読み取り、前記第1パターンと前記第2パターンとの交わりの態様に基づいて、記録媒体への画像の記録に係る動作のずれを検出するよう機能させることを特徴とするプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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