JP5098858B2 - 液体噴射装置及び液体噴射方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射装置及び液体噴射方法に関する。
紙などの記録媒体の搬送と、搬送方向と直角方向にキャリッジを移動させる主走査とを交互に繰り返しながら、液滴としてのインクを噴射させて画像を形成するインクジェットプリンタでは、予め設定された送り量に基づいて、主走査と次の主走査との間に、記録媒体を搬送するためのモータを駆動させる副走査によって記録媒体を移動させている。この副走査において、予め設定した送り量と、記録媒体が実際に搬送された送り量とのずれ量があると、記録媒体に形成される画像に白筋や色むらが生じてしまう。
例えば、記録媒体の素材によって、記録媒体を搬送させるローラーとの摩擦力が異なるので、記録媒体の素材が異なれば、副走査において、予め設定した送り量と実際に搬送された送り量とのずれ量が生じる場合がある。
また、主走査と次の主走査との間に行う副走査を繰り返して画像を形成すると、副走査毎の送り量のずれ量が累積されるので、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量が大きくなる場合がある。例えば、用紙サイズがA1などの大判の記録媒体に、液滴を噴射して画像を形成するインクジェットプリンタでは、印刷速度を高速化するため、搬送方向のノズル列の長さを長くしたヘッドを用いて、副走査毎に移動させる所定の送り量を大きくしている。所定の送り量を大きくして、副走査を繰り返して画像を形成すると、副走査毎の送り量のずれ量が累積され、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量が大きくなる。
そこで、例えば、特許文献1では、搬送方向に並ぶ二つのノズルのうちの上流側にある一方のノズルからインクを吐出させて第1の画像を形成し、二つのノズル間の搬送方向の距離だけ記録媒体を搬送方向に移動させた後、下流側にある他方のノズルからインクを吐出させて第2の画像を形成し、第1の画像の位置と第2の画像の位置とのずれ量をスキャナで読み取って検出し、予め設定する送り量を補正する方法が提案されている。
特開2001−146051号公報
しかしながら、精度よく画像を形成するためには、所望する画像を印刷する前に、予め送り量のずれ量を検出し補正しなくてはならない。そのため、所望する画像を印刷するための記録媒体とは別に、送り量のずれ量を検出するために印刷する記録媒体を予め必要とする。また、使用者は、所望する画像を印刷するために液体噴射装置を操作する時間とは別に、送り量のずれ量を検出し補正するために、液体噴射装置を操作する作業時間を予め必要とする。
本発明は、上記課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]記録媒体上に画像を形成するための第1の液滴を噴射する第1のノズルと、前記記録媒体上に潜像を形成するための、可視光に対して透明な第2の液滴を噴射する第2のノズルと、前記記録媒体と前記第1のノズルとの相対移動を行う移動部と、前記相対移動の下、前記記録媒体上に前記第1の液滴を噴射して画像パターンを形成する画像形成制御部と、前記画像パターンに重なるように前記記録媒体上に前記第2の液滴を噴射して潜像パターンを形成する潜像形成制御部と、前記潜像パターンを前記記録媒体上の基準位置として認識して、当該記録媒体と前記第1のノズルとの相対位置を検出する位置検出部と、を備え、前記画像形成制御部は、前記位置検出部が検出する前記相対位置に基づいて前記相対移動の制御を行うことを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、画像パターンに重なるように記録媒体上に第2の液滴を噴射して潜像パターンを形成し、潜像パターンを記録媒体上の基準位置として認識して、当該記録媒体と第1のノズルとの相対位置を検出する。これにより、予め印刷するための記録媒体や液体噴射装置を操作するための作業時間を必要とせずに、精度よく画像を形成することができる。
[適用例2]前記位置検出部は、前記潜像パターンを実像パターンとして撮像する撮像部と、前記撮像部の視野において、前記実像パターンとテンプレートパターンとの位置差分を検出する位置差分検出部と、を備えたことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、実像パターンとテンプレートパターンとの位置差分を検出することにより、送り量のずれ量を検出することができる。
[適用例3]前記潜像形成制御部は、一の前記相対移動後に前記撮像部の視野内に前記潜像パターンが位置するように、当該潜像パターンの形成制御を行うことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、撮像部の視野内に潜像パターンが位置するように、当該潜像パターンの形成制御を行う。これにより、撮像部によって潜像パターンを実像パターンにすることができるので、実像パターンから送り量のずれ量を検出することができる。
[適用例4]前記画像形成制御部は、前記相対移動に係る移動量のフィードバック補正を行うことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、送り量の精度が向上し、画像品質を向上させることができる。
[適用例5]前記潜像パターンに第1の波長域の光を照射する照射部と、前記第1の波長域の光を照射することによって、前記潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する画像変換部と、を備え、前記第2の液滴は、前記第1の波長域の光が入射されると前記第1の波長域とは異なる前記第2の波長域の光を出射する波長変換材料を含むことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する。これにより、潜像パターンの周囲によって反射された第1の波長域の光や自然光からの影響を少なくすることができる。従って、変換された画像データの品質低下を抑制できるので、記録媒体に形成された潜像パターンの位置を高精度に読み取ることができる。
[適用例6]前記波長変換材料は、蛍光体であることを特徴とする上記液体噴射装置。 この構成によれば、蛍光体を含む液滴を記録媒体に噴射して形成された潜像パターンに、第1の波長域の光が入射されると第1の波長域とは異なる第2の波長域の光を出射することができる。これにより、潜像パターンの周囲で反射された第1の波長域の光や自然光からの影響を少なくすることができる。
[適用例7]前記第1の波長域の光は紫外線であることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、波長変換材料を含む液滴を噴射して形成された潜像パターンに紫外線を照射すると、紫外線の波長域とは異なる第2の波長域の光を出射することができる。
[適用例8]前記画像変換部は、前記第1の波長域の光をカットすると共に、前記第2の波長域の光を透過するフィルタを備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、画像変換部は、潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光することにより、潜像パターンの周囲で反射された第1の波長域の光や自然光からの影響を少なくすることができる。
[適用例9]前記潜像形成制御部は、前記記録媒体を前記第2のノズルが備えられたヘッドに対して第1方向に相対移動させつつ、前記ヘッドから液滴を前記記録媒体上に噴射して、前記第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークを有する前記潜像パターンを形成することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークによって、第1方向と直交する第2方向における記録媒体の送り量のずれ量を検出することができる。
[適用例10]前記位置検出部は、前記マークの検出データである前記画像データとテンプレートデータとの相対位置成分の変化の下、前記画像データと前記テンプレートデータとの論理積が極値となる際の前記相対位置成分の変化量を算出することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、画像データとテンプレートデータとの論理積が極値となる際の前記相対位置成分の変化量を算出することにより、第1方向と直交する第2方向における記録媒体の送り量のずれ量を検出することができる。
[適用例11]前記位置差分検出部は、前記画像変換部の画像視野において、前記画像データを構成する前記複数のマークの位置と、前記複数のマークの配置と同じであるテンプレートデータの位置との差分を検出することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、画像データを構成する複数のマークの位置と、複数のマークの配置と同じであるテンプレートデータの位置との差分を検出することにより、印刷しながら搬送方向の送り量のずれ量を検出することができる。従って、使用者は、所望する画像を印刷するために液体噴射装置を操作する時間とは別に、送り量のずれ量を検出し補正するために、液体噴射装置を操作する作業時間を予め必要としない。
[適用例12]前記潜像パターンは、前記複数のマークを搬送方向と垂直方向に配列し、格子状に配置したことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、複数のマークを搬送方向と垂直方向に配列し、格子状に配置することにより、画像データとテンプレートデータとの相対位置を、搬送方向と、搬送方向に対して垂直方向とのそれぞれの方向におけるずれ量を検出することができる。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量と、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれ量とを検出することができる。
[適用例13]前記画像形成制御部は、複数のマーク群から構成される前記潜像パターンを形成し、前記マーク群における同一方向の複数の列において、少なくとも一つの列における前記マークの個数が、他の列における前記マークの個数と異なるように配置し、前記位置差分検出部は、前記画像視野の撮像画素における同一方向の総和値を算出することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、画像視野の同一方向における画素の総和値を算出することにより、少なくとも一つの列における画素の総和値が、他の列における画素の総和値と異なるので、他の列のマークの個数と異なる一つの列を認識することができる。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量と、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれ量とを検出することができる。
[適用例14]前記位置差分検出部は、搬送方向における同一位置での画像データの前記総和値とテンプレートデータの前記総和値との積によって照合値を算出し、前記画像データと前記テンプレートデータとの相対位置を変位させ、前記照合値の合計値が最大値となる位置まで変位させた変位量を算出することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、照合値が最大値となる位置まで変位させた変位量を算出することにより、画像視野において、画像データとテンプレートデータがずれた位置から一致するまでの変位量すなわち位置差分が算出される。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量と、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれ量とを検出することができる。
[適用例15]前記画像形成制御部は、同じ配置に形成された複数のマークとは異なるマークを、各マーク群によって異なる位置に配置することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、各マーク群によって異なる位置にマークを配置することにより、個々のマーク群を識別することができる。これにより、搬送方向において、送り量のずれ量が、一つのマーク群の搬送方向の距離を超える場合でも、搬送方向における記録媒体の送り量のずれ量と、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれ量とを検出することができる。
[適用例16]第1のノズルから記録媒体上に画像を形成するための第1の液滴を噴射する工程と、第2のノズルから前記記録媒体上に潜像を形成するための、可視光に対して透明な第2の液滴を噴射する工程と、前記記録媒体と前記第1のノズルとの相対移動を行う移動工程と、前記相対移動の下、前記記録媒体上に前記第1の液滴を噴射して画像パターンを形成する画像形成制御工程と、前記画像パターンに重なるように前記記録媒体上に前記第2の液滴を噴射して潜像パターンを形成する潜像形成制御工程と、前記潜像パターンを前記記録媒体上の基準位置として認識して、当該記録媒体と前記第1のノズルとの相対位置を検出する位置検出工程と、を備え、前記画像形成制御工程は、前記位置検出工程が検出する前記相対位置に基づいて前記相対移動の制御を行うことを特徴とする液体噴射方法。
[適用例17]前記潜像パターンに第1の波長域の光を照射する照射工程と、前記第1の波長域の光を照射することによって、前記潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する画像変換工程と、を備え、前記第2の液滴は、前記第1の波長域の光が入射されると前記第1の波長域とは異なる前記第2の波長域の光を出射する波長変換材料を含むことを特徴とする上記液体噴射方法。
[適用例18]前記潜像形成制御工程は、記録媒体を前記第2のノズルを有するヘッドに対して第1方向に相対移動させつつ、前記ヘッドから液滴を前記記録媒体上に噴射して、前記第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークを有する潜像パターンを形成することを特徴とする上記液体噴射方法。
以下、本実施例について図面に従って説明する。
<第1実施例>
図1は、本実施例における液体噴射装置としてのインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。インクジェットプリンタ1には、上部カバー2に覆われた記録媒体としてのロール紙3が備えられ、用紙ガイド4からは、記録媒体としてのカット紙(不図示)を給紙することができる。インクジェットプリンタ1の下部に設けられた開口部からは、ロール紙3またはカット紙である用紙Sを搬送方向D1の方向に排出することができる。
インクジェットプリンタ1の側面には、第1の液滴として着色されたインク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)が充填された脱着可能なインクカートリッジ12と、第2の液滴として可視光に対して透明の液滴としてのインクが充填されたインクカートリッジ13とを備え、チューブによって、着色されたインクと透明のインクが、本体カバー11の内部に備えられたヘッド(不図示)に供給される。
透明のインクには、波長変換材料としての蛍光体が含まれる。本実施例の蛍光体は、第1の波長域の光としての紫外線が照射されると、第2の波長域の光として、紫外線の波長域とは異なる緑の光を反射する。
インクジェットプリンタ1の正面には、カメラ部5,6が備えられ、カメラ部5とカメラ部6の両側には、紫外線を照射する照射部7,8と照射部9,10が、それぞれ備えられる。
図2は、上部カバー2と本体カバー11を取り除いた内部の外観を説明する図である。キャリッジ25は、キャリッジ駆動モータ(不図示)の回転に伴って回転するタイミングベルト(不図示)に連結され、摺動軸24に沿って、用紙Sの搬送方向(以降は搬送方向という)と直角方向に往復移動する。キャリッジ25には、ヘッド26が設けられ、キャリッジ25の往復移動とともに、ヘッド26は搬送方向と直角方向に往復移動する。ヘッド26が搬送方向と直角方向において、片側方向に移動することを主走査と呼び、搬送方向と直角方向の方向を主走査方向という。
左右の筐体20,21に備えられた回転軸22,23によって、ロール紙3が回転自由に支持される。ヘッド26の搬送方向における上流側には、紙送りモータ(不図示)によって駆動される給紙ローラー(不図示)と、回転自由な従動ローラー(不図示)が用紙Sを挟むように設けられ、用紙Sが給紙される。ヘッド26の搬送方向における下流側には、紙送りモータの駆動と連動して回転する排紙ローラー(不図示)と、回転自由な従動ローラーが用紙Sを挟むように設けられ、用紙Sが排紙される。
キャリッジ25には、主走査方向の移動量に応じたパルス信号を出力するリニアエンコーダ(不図示)が備えられ、ヘッド26の主走査方向の位置を制御することができる。紙送りモータには、回転量に応じたパルス信号を出力するロータリーエンコーダ(不図示)が備えられ、主走査と次の主走査との主走査間に行われる、副走査における用紙Sの搬送方向の送り量を制御することができる。
用紙Sの用紙幅方向における図面左側端部には、カメラ部5と照射部7,8が備えられ、図面右側端部には、カメラ部6と照射部9,10が備えられている。摺動軸24の中心からカメラ部5,6の中心までの搬送方向における距離L1は、常に一定に保持される。
本実施例では、カメラ部5,6は、ヘッド26から用紙Sにインクが噴射されて形成された画像が、副走査を複数回繰り返すことによって搬送方向に移動した位置に備えられる。このような位置に備えることによって、副走査毎の用紙Sの送り量のずれ量が複数回に渡って累積されたずれ量を検出することができる。
図面右側の筐体21には、前述したように、インクカートリッジ12,13が備えられ、ヘッド26に着色されたインクと透明のインクが供給される。インクジェットプリンタ1は、用紙Sの搬送方向への移動と、搬送方向と垂直方向へのヘッド26の往復移動を繰り返しながら、着色されたインクを噴射して可視の画像を形成し、透明のインクを噴射して不可視の潜像を形成することができる。
図3は、インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタ1は、プリンタコントローラ113と、プリントエンジン114と、紫外線照射ユニット112と、カメラ部ユニット111とで概略構成されている。
プリンタコントローラ113は、外部装置であるホストコンピュータ200からの印刷データなどが入力される外部インターフェース(I/F)101と、各種データなどを記憶するRAM102と、各種データ処理のための制御ルーチンなどを記憶したROM103と、CPUなどからなる制御部107と、発振回路104と、ヘッド26へ供給する駆動信号を発生させる駆動信号発生回路106と、印刷データをドットごとに展開することで得られた印字データや駆動信号などをプリントエンジン114に出力するための内部インターフェース(I/F)105とを備えている。
制御部107は、本実施例における制御部としても機能し、キャリッジ移動ユニット109によるキャリッジ25(ヘッド26)の主走査方向の移動や搬送ユニット110による用紙Sの搬送方向への搬送を制御しながら、ヘッド26によるインクの噴射を制御する。
制御部107は、ROM103に記憶された送り量の設定値に基づいて、紙送りモータを駆動させて主走査と次の主走査との間に用紙Sを搬送方向に移動させる副走査を行う。
プリントエンジン114は、ヘッド26と、キャリッジ移動ユニット109と、搬送ユニット110とから構成されている。キャリッジ移動ユニット109は、キャリッジ駆動モータとリニアエンコーダとから構成される。搬送ユニット110は、紙送りモータと、ロータリーエンコーダと、用紙Sの給紙及び排紙を検出する検出器(不図示)とから構成される。
紫外線照射ユニット112は、図2の照射部7,8,9,10から構成される。カメラ部ユニット111は、図2のカメラ部5,6から構成される。
図4は、図2の用紙Sの図面右側端部に備えられたカメラ部6とヘッド26との位置関係を説明する外観図である。図4は、図2のインクジェットプリンタ1を図面右側側面から見た図である。プラテン28上を用紙Sが搬送方向D1の方向に搬送される。ヘッド26を備えたキャリッジ25は、摺動軸24に沿って、図面垂直方向に往復移動する。カメラ部6の側面に備えられた照射部10は、カメラ部6が用紙Sに対向する位置に紫外線を照射させる。
カメラ部6の中心線から摺動軸24の中心線までの距離L1は、一定に保持される。従って、摺動軸24を摺動するキャリッジ25に備えられているヘッド26と、カメラ部6との距離も一定に保持される。
図2の用紙Sの図面左側端部に備えられたカメラ部5の中心と、摺動軸24の中心との距離も、同様に距離L1に保持され、カメラ部5とヘッド26との距離も、保持される。
図5(a)は、可視光に対して透明のインクを噴射するノズルを設けたヘッド26を示す図である。ヘッド26には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにそれぞれ着色されたインクを噴射する第1のノズルとしてのノズルからなる各ノズル列YL、ML、CL、KLが形成されている。ノズル列YL,ML,CL,KLの搬送方向における上流側には、透明のインクを噴射する第2のノズルとしてのノズルからなるノズル列AL1が形成されている。ノズル列AL1から噴射される透明のインクには、波長変換材料である蛍光体が含まれる。本実施例の蛍光体は、紫外線が照射されると、緑の光を反射する。ノズル列AL1は、ノズル列YL,ML,CL,KLの上流側に設けられていると、ノズル列YL,ML,CL,KLから着色されたインクを噴射した後、ヘッド26を搬送方向に移動してからノズル列AL1から透明のインクを噴射するので、着色されたインクが噴射して形成された画像に重ねて、透明のインクを噴射して画像を形成した場合、着色されたインクが固化するまでの時間を確保することができる。
透明のインクを噴射するノズル列を、着色されたインクを噴射するノズル列の両側に設けてもよい。図5(b)は、透明のインクを噴射するノズル列を、着色されたインクを噴射するノズル列の両側に設けたことを示す図である。ヘッド26aには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにそれぞれ着色されたインクを噴射する各ノズル列YLa、MLa、CLa、KLaが形成されている。ノズル列YLa,MLa,CLa,KLaのキャリッジの移動方向における両側に、透明のインクを噴射するノズル列AL2、AL3がそれぞれ形成されている。ノズル列AL2は、ヘッド26aを図面右側に移動しながら着色されたインクを噴射するとき、着色されたインクを噴射した後に、透明のインクを噴射する。同様に、ノズル列AL3は、ヘッド26aを図面左側に移動しながら着色されたインクを噴射するとき、着色されたインクを噴射した後に、透明のインクを噴射する。このように、ヘッド26aには、透明のインクを噴射するノズル列AL2,AL3が設けられているので、ヘッド26aの往復移動をしながら、着色されたインクをノズル列YLa,MLa,CLa,KLaから噴射したときに、着色されたインクが噴射して形成された画像に重ねて、透明のインクを噴射して画像を形成することができる。
図6は、カメラ部6と照射部9,10を説明する図である。用紙Sには、透明のインクを噴射して形成した潜像パターン35が形成されている。カメラ部6の筐体30の図面左右には、照射部9、10がそれぞれ備えられている。照射部9,10からは紫外線が潜像パターン35に向かって照射される。潜像パターン35から反射された光がレンズ33とレンズ32を透過してCCD31に入射する。このとき、レンズ33には、自然光が潜像パターン35や、周辺の機器や用紙Sなどによって反射された光も入射される。
レンズ32とCCD31の間には、紫外線の波長域とは異なる第2の波長域の光を透過するフィルタ34が備えられる。本実施例では、第2の波長域の光としての緑の波長域の光を透過させる。レンズ33から入射された光のうち、フィルタ34を透過した、緑の波長域の光がCCD31に入射される。
CCD31に入射された光は、CCD31によって電気信号に変換される。変換された電気信号は、制御部107によって、画像データに変換される。
筐体30の下部のレンズ33の周辺には、ファンなどによって構成される空気圧力発生部(不図示)から供給される空気などの気体をレンズ33の表面に噴射するパイプ72,73が設けられている。パイプ72,73から気体が矢印に示すように噴射されることによって、レンズ33の表面にインクのミストや用紙Sからの紙粉が付着することを抑制することができる。照射部9,10の紫外線を照射する付近にも、同様のパイプ70,71とパイプ74,75が設けられている。尚、パイプ70,71,72,73,74,75は、それぞれのパイプの先端部分を示すものであり、空気圧力発生部側に接続されるパイプの部分は図示していない。
インクジェットプリンタ1の画像形成制御部は、用紙Sに着色されたインクを噴射して可視の画像を形成する。画像形成制御部は、プリンタコントローラ113、着色されたインクを噴射する第1のノズルを有するヘッド26を含むプリントエンジン114とから構成される。
図7は、本実施例における潜像形成制御部が形成する複数のマークを格子状に配列する潜像パターンを示す。潜像形成制御部は、ヘッド26に形成された透明のインクを噴射するノズル列AL1と、プリンタコントローラ113と、プリントエンジン114とから構成される。図7の潜像パターンは、潜像形成制御部によって、透明のインクを噴射して、潜像のマーク40を含む複数のマークを格子状に配列した潜像パターンである。
図7の潜像パターンは、用紙Sに印刷された一部を示すものである。この潜像パターンは、図2の用紙Sの紙幅方向(キャリッジの移動方向)における両端部に印刷され、用紙Sが給紙された位置から、搬送方向に沿って連続して印刷される。
また、図7の潜像パターンは、着色されたインクを噴射して形成される可視の画像に、透明のインクを重ねるように噴射して形成される。図7の潜像パターンは、潜像であるので、可視の画像に重ねて印刷しても、可視の画像を視覚的に認識することができる。
ここでは、図2の用紙Sの図面左側端部に噴射された潜像パターンとカメラ部5の画像視野について説明する。破線で囲まれたエリア41,42,43,44は、カメラ部5の画像視野を示す。カメラ部5は、エリア41,42,43,44に示す範囲を、一つの画像視野として同時に撮像する。
マーク40が格子状に配列された紙幅方向の範囲は、エリア41,42,43,44の紙幅方向の範囲より広い範囲である。そのため、カメラ部5の画像視野が、紙幅方向に移動しても、格子状に配列された所定の個数のマークを、一つの画像視野の範囲に入れることができる。
カメラ部5は、エリア41,42,43,44の潜像パターンを、CCD31に電気信号として取得して実像パターンとして撮像する。制御部107は、CCD31が取得した電気信号を画像データに変換する。
ここで、搬送方向における用紙Sの送り量のずれ量について説明する。搬送方向をY方向とし、キャリッジの移動方向をX方向とする。図8は、変換された画像データを示す図である。図9は、Y方向における送り量のずれ量を説明する模式図である。図9の円は、カメラ部5の画像視野Bを示す。実線の四角形は、画像データの範囲45を示す。破線の四角形は、テンプレートデータの範囲46を示す。
テンプレートデータの範囲46のY方向の位置は、予め設定された送り量で副走査ごとの用紙Sの移動が繰り返され、理想的に用紙Sが搬送された位置を示す。テンプレートデータの範囲46のX方向の位置は、ヘッド26が用紙Sに対向する位置において、キャリッジの移動方向におけるテンプレートデータが形成された位置となり、キャリッジの移動方向における理想的な位置を示す。Y方向において、テンプレートデータの範囲46の中心線P1と、ヘッド26に形成された透明のインクを噴射するノズル列AL1の中心線K1との距離L2は、ヘッド26がキャリッジの移動方向に往復移動しても保持される。
Y方向において、中心線P1と、画像データの範囲45の中心線S1との位置のずれ量すなわち送り量のずれ量はZ1に示す距離となる。X方向において、テンプレートデータの範囲46の中心線P2と、画像データの範囲45の中心線S2との位置のずれ量はZ2に示す距離となる。
Y方向における送り量のずれ量Z1は、主走査を繰り返して用紙Sを移動させたときに、予め設定した1回当たりの副走査における送り量と、実際に搬送された1回当たりの副走査における送り量とのずれ量が累積された合計の値である。X方向における位置のずれ量Z2は、用紙Sが傾いた状態にあるとき、ヘッドから着弾された位置が、カメラ部5の位置までに搬送されると、X方向において移動するため、ずれ量として発生する。
次に、Y方向における送り量のずれ量を算出する方法について説明する。図8の波形W1は、画像データの画素単位にX方向に合計した値をX方向のレベルの総和値として算出し、Y方向に連続して算出したものである。テンプレートデータは、図8に示す潜像パターンと同じように、マーク40を含む複数のマークを同じ配置にしたテンプレートパターンの画像データである。従って、テンプレートデータを画素単位にX方向に合計した値をX方向のレベルの総和値として算出し、Y方向に連続して算出した波形は、図8の波形W1と同じ波形になる。
ここで、説明を容易にするため、X方向のずれ量Z2は0であるとして説明する。図10(a)は、画像データとテンプレートデータとが、カメラ部5の画像視野Bにおいて、Y方向の位置が一致していないときを説明する図である。このとき、画像データを構成するマークと、テンプレートデータを形成するマークは、カメラ部5の画像視野Bにおいて、重なっていないとする。
図10(a)の波形W1は、図8を用いて説明した、画像データにおけるX方向のレベルの総和値の波形である。波形W2は、テンプレートデータにおけるX方向のレベルの総和値の波形である。照合値として波形W4は、Y方向の位置における波形W1の値と波形W2の値との積を算出する。各波形W1,W2,W4における図面横方向の軸は、Y方向の位置を示し、図面縦方向の軸は、信号レベルを示す。Y方向の位置Y0からY1の間は、テンプレートデータのレベルの総和値は0なので、積は0になる。Y方向の位置Y2からY3の間は、画像データのレベルの総和値は0なので、積は0になる。このように、画像データとテンプレートデータのY方向の位置が一致していないとき、積は0になるので、図10(a)の照合値の波形W4は、いつの時間においても0の値を示す。
図10(b)は、画像データとテンプレートデータとが、カメラ部5の画像視野Bにおいて、Y方向の位置が一致しているときを説明する図である。この状態では、画像データを構成する複数のマークと、テンプレートデータを構成する複数のマークとが、カメラ部5の画像視野Bにおいて、重なっている。
Y方向の位置Y0からY1を含め、どの位置においても、画像データのレベルの総和値の波形W1の波形形状と、テンプレートデータのレベルの総和値の波形W2の波形形状とが一致している。従って、画像データのレベルの総和値と、テンプレートデータのレベルの総和値との積から算出される照合値の波形W5も、波形W1や波形W2の波形形状と同じ波形形状を生成する。
図11(a)は、画像視野Bにおいて、画像データのY方向における位置を変位させたときの照合値の合計値の変化を示す波形W6の図である。図8と図10(a)を用いて説明したように、画像データを形成するマークの形状範囲の位置とテンプレートデータを形成するマークの形状範囲の位置とがカメラ部5の画像視野Bにおいて重なっていないときは、照合値の合計値は0である。
画像視野Bにおいて、画像データのY方向における位置を変位させると、画像データを形成するマークの形状範囲の位置とテンプレートデータを形成するマークの形状範囲の位置とが重なり始め、図11(a)のY座標における照合値の合計の値が増加する。やがて、重なる範囲が最大になるとき、すなわち、画像データを形成するマークの位置とテンプレートデータを形成するマークの位置とが一致するとき、波形W6の値は最大値V1を示す。この照合値の合計値における最大値V1を示すときの図11(a)のX座標における値が、図9のY方向におけるずれ量Z1になる。
次に、X方向のずれ量Z2を算出する方法を説明する。図12は、画像データの画素単位にY方向に合計した値をY方向のレベルとして示す図である。図12の波形W7は、画像データの画素単位にY方向に合計した値をY方向のレベルの総和値として算出し、X方向に連続して算出したものである。
図11(b)は、画像視野Bにおいて、画像データのX方向における位置を変位させたときの照合値の合計値の変化を示す波形W8の図である。ここで、説明を容易にするため、Y方向のずれ量Z1が0であるとして説明する。画像データを形成するマークの形状範囲の位置とテンプレートデータを形成するマークの形状範囲の位置とがカメラ部5の画像視野Bにおいて重なっていないときは、照合値の合計値は0である。画像視野Bにおいて、画像データのX方向における位置を変位させると、画像データを形成するマークの形状範囲の位置とテンプレートデータを形成するマークの形状範囲の位置とが重なり始め、図11(b)のY座標における照合値の合計の値が増加する。やがて、重なる範囲が最大になるとき、すなわち、画像データを形成するマークの位置とテンプレートデータを形成するマークの位置とが一致するとき、波形W8の値は最大値V2を示す。この照合値の合計値における最大値V2を示すときの図11(b)のX座標における値が、図9のX方向におけるずれ量Z2になる。
説明を容易にするため、Y方向のずれ量Z1を説明するときは、X方向のずれ量Z2を0とし、X方向のずれ量Z2を説明するときは、Y方向のずれ量Z1を0として説明したが、実際には、画像視野Bにおいて、画像データのX方向とY方向の位置を変位させて、図11(a)の照合値の合計と、図11(b)の照合値の合計とが、それぞれ、最大になった位置におけるY方向のずれ量Z1と、X方向のずれ量Z2を検出する。
このようにして、位置差分検出部によって、Y方向のずれ量Z1を検出して、用紙SをY方向に移動させたときの送り量のずれ量Z1を検出する。
図2の用紙Sの図面左側に噴射された潜像パターンとカメラ部5の画像視野Bについて説明したが、図面右側に噴射された潜像パターンとカメラ部6の画像視野についても、同様の方法によって、始めに設定した送り量と実際に搬送された送り量とのずれ量を検出することができる。用紙Sの両端に潜像パターンを噴射し、カメラ部5、6をそれぞれ備えることによって、用紙Sの長手方向における左右の傾きを検出することができる。
次に、画像形成制御部を構成するプリンタコントローラ113の制御部107は、検出した送り量のずれ量Z1と、副走査を行った回数とから、1回当たりの副走査における送り量のずれ量を算出する。そして、制御部107は、算出された1回当たりの副走査における送り量のずれ量に基づいて、1回当たりの副走査における送り量の設定値を変更する。このように、画像形成制御部は、位置検出部が検出する相対位置としての送り量のずれ量に基づいて、用紙Sと第1のノズルとの相対移動に係る移動量(送り量)のフィードバック補正制御を行う。
本実施例における移動部は、制御部107、キャリッジ移動ユニット109、搬送ユニット110とから構成される。移動部は、記録媒体としての用紙Sと、ノズル列YL、ML、CL、KLに形成された第1のノズルとしてのノズルとの相対移動を行う。
本実施例における位置検出部は、撮像部と位置差分検出部とから構成される。撮像部は、CCD31と、制御部107と、制御部107がデータ処理のために使用するRAM102とROM103とによって構成される。位置差分検出部は、制御部107と、制御部107がデータ処理のために使用するRAM102とROM103とによって構成される。
本実施例の画像変換部は、CCD31と、制御部107と、制御部107がデータ処理のために使用するRAM102とROM103とによって構成される。
以上説明したように、記録媒体としての用紙S上に画像を形成するための第1の液滴としての着色されたインクを噴射する第1のノズルと、用紙S上に潜像を形成するための、第2の液滴としての可視光に対して透明なインクを噴射する第2のノズルと、用紙Sと第1のノズルとの相対移動を行う移動部と、相対移動の下、用紙S上に着色されたインクを噴射して画像パターンを形成する画像形成制御部と、画像パターンに重なるように用紙S上に透明のインクを噴射して潜像パターンを形成する潜像形成制御部と、潜像パターンを用紙S上の基準位置として認識して、用紙Sと第1のノズルとの相対位置を検出する位置検出部と、を備え、画像形成制御部は、位置検出部が検出する相対位置に基づいて相対移動の制御を行う。
この構成によれば、画像パターンに重なるように用紙S上に透明のインクを噴射して潜像パターンを形成し、潜像パターンを用紙S上の基準位置として認識して、用紙Sと第1のノズルとの相対位置を検出する。これにより、予め印刷するための用紙Sや液体噴射装置を操作するための作業時間を必要とせずに、精度よく画像を形成することができる。
また、位置検出部は、潜像パターンを実像パターンとして撮像する撮像部と、撮像部の視野において、実像パターンとテンプレートパターンとの位置差分を検出する位置差分検出部と、を備えている。
これにより、実像パターンとテンプレートパターンとの位置差分を検出することにより、送り量のずれ量を検出することができる。
また、潜像形成制御部は、一の相対移動後に撮像部の視野内に潜像パターンが位置するように、当該潜像パターンの形成制御を行う。
この構成によれば、撮像部の視野内に潜像パターンが位置するように、当該潜像パターンの形成制御を行う。これにより、撮像部によって潜像パターンを実像パターンにすることができるので、実像パターンから送り量のずれ量を検出することができる。
また、画像形成制御部は、相対移動に係る移動量のフィードバック補正を行う。
これにより、1回当たりの送り量の補正が行われるので、送り量の精度を向上させることができる。そのため、画像の品質を向上させることができる。
また、潜像形成制御部は、記録媒体を第2のノズルを有するヘッドに対して第1方向に相対移動させつつ、ヘッドから液滴を記録媒体上に噴射して、第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークを有する潜像パターンを形成する。
この構成によれば、第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークによって、第1方向と直交する第2方向における記録媒体の送り量のずれ量を検出することができる。
また、本実施例のインクジェットプリンタ1は、潜像パターンに第1の波長域の光としての紫外線を照射する照射部7,8,9,10と、紫外線を照射することによって、潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する画像変換部と、を備え、第2の液滴は、第1の波長域の光が入射されると第1の波長域とは異なる第2の波長域の光を出射する波長変換材料としての蛍光体を含む。
この構成によれば、潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する。これにより、潜像パターンの周囲で反射された第1の波長域の光としての紫外線や自然光からの影響を少なくすることができる。従って、変換された画像データの品質低下を抑制できるので、用紙Sに形成された潜像パターンの位置を高精度に読み取ることができる。
また、インクジェットプリンタ1のヘッド26に形成されたノズルから噴射するインクは、可視の光線に対して透明である。
この構成によれば、用紙Sに形成された可視の画像に重ねて、透明のインクを噴射して潜像パターンを形成することにより、可視の画像を視認できるので、可視の画像を形成しながら、用紙Sに形成された潜像パターンの位置を高精度に読み取ることができる。
また、インクジェットプリンタ1の画像変換部は、第1の波長域の光をカットすると共に、第2の波長域の光を透過するフィルタを備えている。
この構成によれば、画像変換部は、潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光することにより、潜像パターンの周囲で反射された第1の波長域の光や自然光からの影響を少なくすることができる。
また、位置検出部は、マークの検出データである画像データとテンプレートデータとの相対位置成分の変化の下、画像データとテンプレートデータとの論理積が極値となる際の相対位置成分の変化量を算出する。
この構成によれば、画像データとテンプレートデータとの論理積が極値となる際の相対位置成分の変化量を算出することにより、第1方向と直交する第2方向における記録媒体の送り量のずれ量を検出することができる。
また、位置差分検出部は、画像変換部の画像視野Bにおいて、画像データを構成する複数のマークの位置と、複数のマークの配置と同じであるテンプレートデータの位置との差分を検出する。
この構成によれば、画像データを構成する複数のマークの位置と、複数のマークの配置と同じであるテンプレートデータの位置との差分を検出することにより、印刷しながら搬送方向の送り量のずれ量を検出することができる。従って、使用者は、所望する画像を印刷するためにインクジェットプリンタ1を操作する時間とは別に、送り量のずれ量を検出し補正するために、インクジェットプリンタ1を操作する作業時間を予め必要としない。
<第2実施例>
第2実施例では、潜像パターンを形成する複数のマークを格子状に配列し、搬送方向における用紙Sの送り量のずれ量を検出する方法について説明する。第2実施例のインクジェットプリンタは、第1実施例で説明したインクジェットプリンタ1の構成と同じである。
図13は、潜像パターンを構成するマーク40を含む複数のマークが搬送方向(Y方向)に配列されている図である。また、図13は、複数のマークがX方向に配列され、Y方向の列と、X方向の列との交点に配置された格子状に配置されている。X方向のずれ量Z2がマーク間距離の半分より小さいときは、破線で示す四角形で囲まれたエリア41,42,43,44を含む範囲が、画像データに変換される潜像パターンの範囲E1となる。X方向のずれ量Z2がマーク間距離より大きいときは、実線で示す四角形で囲まれた範囲が、画像データに変換される潜像パターンの範囲E2となる。図13に示すように、潜像パターンの範囲E2の位置は、Y方向においては、潜像パターンの範囲E1の位置と一致しているが、X方向においては、一つのマーク間距離だけ、潜像パターンの範囲E1の位置より図面右側にずれた位置にある。
図14は、潜像パターンの範囲E2の一部において、画像データを構成するマークとテンプレートデータを構成するマークの位置を説明する図である。図14の黒く塗りつぶした円は、潜像パターンから変換された画像データを構成するマークである。斜線で示した円は、テンプレートデータを構成するマークである。画像データとテンプレートデータにおけるY方向におけるマーク間距離はL3であり、X方向におけるマーク間距離はL4である。
図14に示すように、Y方向のずれ量はZ1であり、X方向のずれ量はZ2である。ここで、本実施例のインクジェットプリンタ1は、Y方向におけるずれ量Z1は、隣接するマーク間距離L3の半分の距離より小さくすることができるものとする。また、X方向のずれ量Z2は、図13を用いて説明したように、X方向においては、一つのマーク間距離だけ、図面右側にずれた位置にあるので、マーク間距離L4より大きい。例えば、画像データを構成する黒い円で示すマーク52は、X方向において、斜線の円で示すマーク50より、ずれ量Z2だけ図面右側にずれている。
図14の網かけした四角形は、テンプレートデータを構成するマーク50を基準位置として、画像データを構成するマーク51の位置をX方向とY方向に変位させる範囲Cを示す。変位させる範囲CのY方向の距離はマーク間距離L3と同じであり、X方向の距離はマーク間距離L4と同じである。上述したように本実施例のインクジェットプリンタ1は、Y方向におけるずれ量Z1は、隣接するマーク間距離L3の半分の距離以下とすることができるので、マーク50を基準位置として、マーク51を図面上側と下側にマーク間距離の半分の距離を移動させ、マーク50とマーク51とを一致した位置が送り量のずれ量を検出する位置となる。従って、変位させる範囲CのY方向の距離は、マーク間距離以内となる。
また、マーク50を基準位置として、マーク51をX方向のマーク間距離L4の範囲で移動させれば、マーク50とマーク51とを一致させることができる。X方向においては、マーク50からずれ量Z2だけずれた位置にあるマーク52を、マーク50と一致するまでX方向に移動させずに、マーク51がマーク50と一致させるまで画像データの位置とテンプレートデータの位置のX方向における相対位置を変位させる。
このように、画像データの位置とテンプレートデータの位置におけるY方向のずれ量がマーク間距離の半分以内である場合に、複数のマークが搬送方向に配列されていることによって、マーク51のY方向の移動量がマーク間距離以内で、画像データとテンプレートデータを一致させることができる。従って、画像データとテンプレートデータとを一致させて、送り量のずれ量を検出する処理時間を短縮することができる。
また、複数のマークが搬送方向に配列されていることによって、副走査を繰り返しながら用紙Sが搬送されているとき、カメラ部5,6が対向する位置に複数のマークが連続して位置することができる。従って、用紙Sが給紙されてから排紙するまでの間で、潜像パターンがカメラ部5,6に対向する位置にある期間において、送り量のずれ量を複数回に渡って検出することができる。
また、複数のマークがX方向に配列されていることによって、画像データの位置とテンプレートデータの位置におけるX方向のずれ量がマーク間距離の半分以内である場合に、X方向の移動量を、マーク間距離以内で、画像データの位置とテンプレートデータの位置とを一致させて、Y方向の送り量のずれ量を検出する処理時間を短縮することができる。
このように、複数のマークが、Y方向の列とX方向の列との交点に配置された格子状に配置されているので、画像データの位置とテンプレートデータの位置とのY方向とX方向のずれ量がマーク間距離の半分以下であるとき、画像データの位置とテンプレートデータの位置とのY方向と、X方向における相対的な移動量がそれぞれの方向におけるマーク間距離以内で、画像データの位置とテンプレートデータの位置とを一致させることができる。従って、Y方向の送り量のずれ量を検出する処理時間を短縮することができる。
また、図14を用いて説明したように、X方向において、潜像パターンの範囲E2が、一つのマーク間距離だけ、図面右側にずれた位置にある場合であっても、範囲Cに示すマーク間距離をX方向とY方向に変位させれば、Y方向のずれ量Z1を算出することができる。従って、画像データとテンプレートデータとのX方向の位置が、マーク間距離以上にずれている場合にも、Y方向のずれ量Z1を検出できるので、検出精度の低下を抑制することができる。
次に、Y方向のずれ量Z1を検出するまでの処理の流れについて説明する。図15は、Y方向のずれ量Z1を検出するまでの処理の流れを示すフローチャートである。図10(a)の波形W2が示すテンプレートデータのレベルの総和値は、予めROM103に格納されている。
処理が開始され、ステップS500では、図11(a)に示したY方向の位置差分を0にする。ここでは、位置差分をMとする。ステップS501では、カメラ部5,6によって、図7のエリア41,42,43,44の潜像パターンが読み込まれ、制御部107は、図8の画像データに変換し、RAM102に格納する。ステップS502では、図8、図10(a)の波形W1に示す画像データにおけるX方向の画素数の総和値を算出する。
ステップS503では、ROM103に格納されたテンプレートデータのレベルの総和値(波形W2)と、RAM102に格納された画像データのレベルの総和値(波形W1)との積によって照合値(波形W4)を算出する。ステップS504では、照合値(波形W4)の合計値(図11(a)の波形W6)を算出する。
ステップS505では、Y方向の位置を変位量ΔYだけ変位させる。ステップS506では、Y方向の位置差分Mに変位量ΔYを加算する。ステップS507では、位置差分Mは、制限値を越えたか判定する。本実施例では、制限値はY方向のマーク間距離の半分の距離とする。制限値を超えた場合(Yes)は、ステップS508に進み、制限値を超えていない場合(No)は、ステップS503に戻る。
ステップS508では、照合値(波形W4)の合計値(波形W6)における最大値であるときの位置差分Mを算出する。前述したように、図11(a)では、合計値の最大値V1のときのY方向の位置差分Z1が算出される。このようにしてY方向の位置差分Z1すなわちY方向の送り量のずれ量Z1が検出される。
X方向において画像データの位置とテンプレートデータの位置とが一致するまでの処理も同様に行われる。このように、Y方向とX方向の位置を変位させ、画像データの位置とテンプレートデータの位置とが一致したときのY方向における位置差分Z1を算出する。
以上説明したように、第2実施例におけるインクジェットプリンタが有する潜像形成制御部は、複数のマークを搬送方向と垂直方向に配列し、格子状に配置した潜像パターンを形成する。
この構成によれば、複数のマークを搬送方向と垂直方向に配列し、格子状に配置することにより、画像データとテンプレートデータとの相対位置を、搬送方向と、搬送方向に対して垂直方向とのそれぞれの方向におけるずれ量を検出することができる。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれと、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれとを検出することができる。
<第3実施例>
第3実施例では、潜像パターンが複数のマーク群から構成される場合について説明する。第3実施例のインクジェットプリンタは、第1実施例で説明したインクジェットプリンタ1の構成と同じである。
図16は、一つの群としてのクラスタを構成する複数のマーク301を示す図である。図16のa〜dは、搬送方向における列を示し、列1〜4はキャリッジの移動方向における列を示す。列1のマークの個数は2個であり、列2〜4は、それぞれ4個のマークが配列されている。
図17は、用紙Sに形成される潜像パターンを示す図である。図17の潜像パターンは、用紙Sの両端に形成され、搬送方向に連続して形成される。図17の潜像パターンは、図16を用いて説明した複数のクラスタから形成され、各クラスタにおける複数のマークの位置は、同じ配置に形成されている。画像視野Bには、クラスタ302,303,304,305が同時に撮像される。そして、画像変換部によって、画像データに変換される。
図18は、変換された画像データとX方向のレベルの総和の波形を示す図である。第1実施例で説明したように、X方向における画素単位の総和がX方向のレベルの総和としての波形W9が形成される。図19は、変換された画像データとY方向のレベルの総和の波形を示す図である。Y方向においても、画素単位の総和がY方向のレベルの総和としての波形W10が形成される。
第1実施例で図10を用いて説明したように、第3実施例においても、画像データにおけるX方向とY方向のレベルの総和値と、テンプレートデータにおけるレベルの総和値との積から得られる照合値を算出する。そして、第1実施例で図11を用いて説明したように、画像データのX方向とY方向の位置を変位させ、X方向とY方向における照合値の合計が最大値となる位置を算出し、Y方向におけるずれ量すなわちY方向における送り量のずれ量Z1を算出する。
本実施例におけるインクジェットプリンタでは、Y方向の送り量のずれ量Z1を、一つのクラスタの範囲内にすることができるものとする。
以上第3実施例で説明したように、潜像形成制御部は、複数のマーク群から構成される潜像パターンを形成し、マーク群における同一方向の複数の列において、少なくとも一つの列におけるマークの個数が、他の列におけるマークの個数と異なるように配置し、位置差分検出部は、画像視野Bの撮像画素における同一方向の総和値を算出する。
このようにすれば、画像視野Bの同一方向における画素の総和値を算出することにより、少なくとも一つの列における画素の総和値が、他の列における画素の総和値と異なるので、マーク群とマーク群との境界を認識することができる。その結果、送り量のずれ量がマーク間距離の半分を超えた場合であっても、搬送方向の送り量のずれ量Z1を検出することができる。
また、X方向におけるずれ量Z2が、複数のクラスタのX方向の幅の距離に渡ってずれている場合に、Y方向におけるずれ量Z1を検出することができる。例えば、画像視野Bに撮像された画像データの範囲が、図17のクラスタ303,306,305,307の範囲であるとする。このクラスタ303,306,305,307は、X方向におけるずれが、図面右側に1個のクラスタ分だけずれた位置であるとする。
このような場合に、前述した方法によって算出されたX方向のずれ量は、実際にX方向のずれ量Z2より、1個のクラスタ分だけ小さい距離となるが、算出されたY方向のずれ量は、実際のずれ量Z1に一致する。従って、X方向におけるずれが、図面右側に1個のクラスタ分だけずれた位置であっても、画像視野Bにおけるテンプレートデータの位置との差分を検出すれば、Y方向におけるずれ量Z1を検出することができる。従って、検出精度が低下することを抑制できる。
以上、第3実施例におけるインクジェットプリンタが有する画像形成制御部は、複数のマーク群から構成される潜像パターンを形成し、マーク群における同一方向の複数の列において、少なくとも一つの列におけるマークの個数が、他の列におけるマークの個数と異なるように配置し、位置差分検出部は、画像視野Bの撮像画素における同一方向の総和値を算出する。
この構成によれば、画像視野Bの同一方向における画素の総和値を算出することにより、少なくとも一つの列における画素の総和値が、他の列における画素の総和値と異なるので、他の列のマークの個数と異なる一つの列を認識することができる。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれと、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれとを検出することができる。
また、位置差分検出部は、搬送方向における同一位置での画像データの総和値とテンプレートデータの総和値との積によって照合値を算出し、画像データとテンプレートデータとの相対位置を変位させ、照合値の合計値が最大値となる位置まで変位させた変位量を算出する。
この構成によれば、照合値が最大値となる位置まで変位させた変位量を算出することに
より、画像視野Bにおいて、画像データとテンプレートデータがずれた位置から一致するまでの変位量すなわち位置差分が算出される。これにより、搬送方向における記録媒体の送り量のずれと、搬送方向と垂直方向における記録媒体の送り量のずれとを検出することができる。
<第4実施例>
第4実施例では、潜像パターンに形成されたマーク群を識別する場合について説明する。第4実施例のインクジェットプリンタは、第1実施例で説明したインクジェットプリンタ1の構成と同じである。
図20は、一つのマークの群としてのクラスタ400に、クラスタを識別するマーク311を形成した図である。図20のa〜d、m1〜m4はY方向の列を示し、列1〜4、n1〜n4はX方向の列を示す。黒い円で示すマーク310を含む複数のマークは、インクを噴射して形成したもので、一つの群としてのクラスタ400を構成する。クラスタ400における同一方向の複数の列において、第3実施例で説明したように、少なくとも一つの列におけるマークの個数が、他の列におけるマークの個数と異なる。
列m1〜m4と、列n1〜n4が交差する、網かけした円で示すマーク311の位置と、白い円で示すマーク312を含む複数の白い円の位置は、クラスタを識別するために設けられた位置である。マーク311は、インクが噴射されて形成されたものであり、複数の白い円の位置は、インクが噴射されずに空白のままであることを示す。マーク311は、クラスタ400を識別するためにインクを噴射して形成したものである。
図21(a)は、クラスタ401に、クラスタ401を識別するマークを示した図である。クラスタ401には、列m2と列n1が交差する位置に、インクを噴射して識別する網かけした円で示すマーク313を形成する。他の複数の白い円で示す位置は、インクが噴射されずに空白のままであることを示す。
図21(b)は、クラスタ402に、クラスタ402を識別するマークを示した図である。クラスタ402には、列m1と列n2が交差する位置に、インクを噴射して識別する網かけした円で示すマーク314を形成する。他の複数の白い円で示す位置は、インクが噴射されずに空白のままであることを示す。図21(a)の黒い円で示すマーク315を含む複数のマークの配置と、図21(b)の黒い円で示すマーク316を含む複数のマークの配置とは同じ配置である。
図22は、用紙SのX方向における両端部に形成された潜像パターンを示す図である。上記で説明したように、図22のクラスタ400、401、402には、形成された位置によってクラスタを識別するマーク311、313、314がそれぞれ形成されている。このように、図22に示す各クラスタには、形成された位置によって各クラスタを識別するマークが形成されている。各クラスタにおける黒い円で示す複数のマークの配置は同じである。
図22の太い実線の四角形で示す範囲は、カメラ部5,6の画像視野Bに撮像される画像データの範囲G1である。図22の細い一点鎖線の四角形で示す範囲は、図22の範囲G1を、図面下側に、Y方向におけるクラスタ1個分の幅の距離Q1だけずらし、図面右側に、X方向におけるクラスタ2個分の幅の距離Q2だけずらした位置にある範囲G2を示す。
図23は、本実施例におけるY方向のずれ量Z1を検出する方法を説明する図である。図23は、上述の図22の画像データの範囲G1と、画像データの範囲G1から、図面下側に、Y方向におけるクラスタ1個分の幅の距離Q1だけずらし、図面右側に、X方向におけるクラスタ2個分の幅の距離Q2だけずらした位置にある範囲G2を示す。
図23の太い実線で囲む四角形の範囲F1は、テンプレートデータの範囲を示す。テンプレートデータの範囲F1におけるマークの配置は、図22の範囲G1におけるマークの配置と同じである。図23の太い一点鎖線で囲む斜線で示す四角形の範囲F2は、テンプレートデータの範囲を示す。テンプレートデータの範囲F2におけるマークの配置は、図22の範囲G2におけるマークの配置と同じである。
図23の範囲F2は、範囲F1を、図面下側に、Y方向におけるクラスタ1個分の幅の距離Q1だけずらし、図面右側に、X方向におけるクラスタ2個分の幅の距離Q2だけずらした位置にある。
本実施例では、図23の斜線で示すテンプレートデータの範囲F2が、図9のテンプレートデータの範囲46で示した基準の位置にあるとする。
位置差分検出部は、網がけで示す画像データの範囲G1における画像データと、テンプレートデータの範囲F1におけるテンプレートデータとから、Y方向のずれ量R1とX方向のずれ量R2とを算出する。
基準の位置にあるテンプレートデータの範囲F2と、画像データの範囲G1とのずれ量については、図23に示すように、Y方向におけるずれ量Z1は、Y方向のずれ量R1と、Y方向におけるクラスタ1個分の幅の距離Q1との合計の値となる。同様に、X方向におけるずれ量Z2は、X方向のずれ量R2と、X方向におけるクラスタ2個分の幅の距離Q2との合計の値となる。
このように、Y方向において、画像データの範囲G1とテンプレートデータの範囲F1とのずれ量R1と、テンプレートデータの範囲F1とテンプレートデータの範囲F2との距離Q1とを加算すれば、Y方向のずれ量Z1を検出することができる。同様に、X方向において、画像データの範囲G1とテンプレートデータの範囲F1とのずれ量R2と、テンプレートデータの範囲F1とテンプレートデータの範囲F2との距離Q2とを加算すれば、X方向のずれ量Z2を検出することができる。
以上第4実施例で説明したように、第4実施例におけるインクジェットプリンタにおける潜像形成制御部は、複数のマーク群において同じ配置に形成された複数のマークとは異なるマークを、各マーク群によって異なる位置に配置する。
この構成によれば、各マーク群によって異なる位置に配置することにより、個々のマーク群を識別することができる。これにより、搬送方向において、送り量のずれ量が、一つのマーク群の搬送方向の距離を超えた場合でも、送り量を検出できる。
また、本実施例のように、X方向におけるずれ量Z2が、複数の個数のクラスタに渡る距離の場合であっても、Y方向のずれ量Z1を検出することができるので、検出精度が低下することを抑制できる。
更に、また、範囲F2におけるテンプレートデータのマークの配置が同じである画像データが、カメラ部5,6の画像視野Bに撮像されない場合であっても、Y方向のずれ量Z1とX方向のずれ量Z2とを検出することができる。従って、画像視野Bの範囲を大きくする必要が無いので、カメラ部5,6のコストの上昇を抑制できる。
第1実施例から第4実施例では、透明のインクを噴射して複数のマークを形成したが、イエローなどの視認性の低いインクを噴射して複数のマークを形成してもよい。
<第5実施例>
第5実施例では、搬送方向におけるヘッドの位置を変更するヘッド位置変更部を備えた場合について説明する。第5実施例は、第1実施例で説明したインクジェットプリンタ1に、搬送方向におけるヘッドの位置を変更するヘッド位置変更部を追加したものである。
図24は、ヘッド26を搬送方向に移動させるピエゾアクチュエータを備えた図である。ノズル列YL,ML,CL,BL,AL1を有するヘッド26は、キャリッジ25に固定された支持部材61の内側を、D2に示す搬送方向にスライドすることができる。ヘッド26はピエゾアクチュエータ60に接し、バネ62,63によって図面下部方向に押す力が作用している。
図3の制御部107によって電圧がピエゾアクチュエータ60に印加されると、ピエゾアクチュエータ60の機械的な変位によって、ヘッド26に接するピエゾアクチュエータ60の搬送方向の距離が変動するので、ヘッド26を搬送方向に移動させ、ヘッド26と用紙Sとの相対的位置を変更する。
本実施例におけるヘッド位置変更部は、ピエゾアクチュエータ60と、バネ62,63と、支持部材61とから構成される。
第5実施例で以上説明したインクジェットプリンタは、搬送方向におけるヘッド26の位置を変更するヘッド位置変更部を備えている。
このようにすることにより、ノズル列YL,ML,CL,BLから可視のインクを噴射して用紙Sに画像を形成しているとき、位置差分検出部が検出した、搬送方向の送り量のずれ量Z1に基づいて、ヘッド26を搬送方向に移動させることができる。従って、用紙Sに可視の画像を形成しながら、搬送方向の用紙Sの送り量のずれ量Z1を検出し、制御部107によって、ヘッド26の搬送方向の位置を移動させ、可視の画像に白筋や色むらが発生することを抑制することができる。
<第6実施例>
第6実施例では、第5実施例で説明したヘッド位置変更部に、ヘッド26を回転させる機能を追加した場合について説明する。
図25は、第5実施例で説明したヘッド位置変更部に、ヘッド26を回転させる機能を追加した図である。搬送方向のノズル列(不図示)を有するヘッド26は、ヘッド固定板85に固定されている。図面正面に開口部がある箱型形状のヘッド受け箱83の底面にはピン86が固定されており、ヘッド固定板85は、ピン86を支点として、回転方向Rに示すように自由に回転することができる。ヘッド固定板85には、球状部材81を介してピエゾアクチュエータ82が接して備えられている。バネ80は、ヘッド固定板85とヘッド受け箱83に挟まれるように備えられており、ヘッド固定板85とヘッド受け箱83にはバネ80によって押す力が作用される。
図3の制御部107によって電圧がピエゾアクチュエータ82に印加されると、ピエゾアクチュエータ82の機械的な変位によって、ヘッド26に接するヘッド固定板85がピン86を支点として回転するので、ヘッド固定板85に固定されたヘッド26も、回転方向Rに示すように回転する。
ヘッド受け箱83の外側には、ピエゾアクチュエータ60とバネ62,63とが備えられ、常に、バネ62,63によってヘッド受け箱83を押す力が作用している。ヘッド受け箱83は、支持部材84の内側に沿って搬送方向にスライドすることができる。
このようにすることにより、ヘッド26に形成されたノズル列を搬送方向に対して傾斜することができる。これにより、搬送方向におけるノズルピッチを変更することができる。従って、可視のインクを噴射して画像を形成しながら、白筋や色むらの発生を抑制することができる。
第1実施例から第6実施例においては、紫外線が照射されると緑の光を出射する波長変換材料としての蛍光体を含む透明のインクを用紙Sに噴射して潜像パターンを形成したが、微小磁性粒子を含む透明のインクを用紙Sに噴射して潜像パターンを形成し、磁気センサーであるホール素子によって潜像パターンを検出する方法を用いてもよい。
以上説明した技術は、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって液体を噴射させる場合にも適用可能である。
また、以上説明した技術は、紙などにインクを噴射して印刷を行う印刷装置以外にも、様々な工業用装置に適用可能である。主なものとしては、カラーフィルター、布地に模様をつけるための捺染装置、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状態装置などが挙げられる。
本実施形例におけるインクジェットプリンタの外観斜視図。 内部の外観を説明する図。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図。 カメラ部とヘッドとの位置関係を説明する外観図。 (a)は、透明のインクを噴射するノズルを設けたヘッドを示す図、(b)は、透明のインクを噴射するノズル列を、着色されたインクを噴射するノズル列の両側に設けたことを示す図。 カメラ部と照射部を説明する図。 潜像形成制御部が形成する潜像パターンを示す図。 変換された画像データを示す図。 Y方向における送り量のずれ量を説明する模式図。 (a)は、画像データとテンプレートデータとが、カメラ部の画像視野において、Y方向の位置が一致していないときを説明する図、(b)は、画像データとテンプレートデータとが、カメラ部の画像視野において、Y方向の位置が一致しているときを説明する図。 (a)は、画像視野において、画像データのY方向における位置を変位させたときの照合値の合計値の変化を示す波形の図、(b)は、画像視野において、画像データのX方向における位置を変位させたときの照合値の合計値の変化を示す波形の図。 画像データの画素単位にY方向に合計した値をY方向のレベルとして示す図。 潜像パターンを構成するマークが格子状に配列されている図。 潜像パターンの範囲の一部において、画像データを構成するマークとテンプレートデータを構成するマークの位置を説明する図。 Y方向のずれ量を検出するまでの処理の流れを示すフローチャート。 一つの群としてのクラスタを構成する複数のマークを示す図。 用紙に形成される潜像パターンを示す図。 変換された画像データとX方向のレベルの総和の波形を示す図。 変換された画像データとY方向のレベルの総和の波形を示す図。 一つのマークの群としてのクラスタに、クラスタを識別するマークを形成した図。 クラスタに、クラスタを識別するマークを示した図。 用紙のX方向における両端部に形成された潜像パターンを示す図。 本実施例におけるY方向のずれ量を検出する方法を説明する図。 ヘッドを搬送方向に移動させるピエゾアクチュエータを備えた図。 ヘッドを回転させる機能を追加した図。
符号の説明
1…液体噴射装置としてのインクジェットプリンタ、5,6…カメラ部、7〜10…照射部、26…ヘッド、34…フィルタ、35…潜像パターン、40,51,52,301,310,311,312,313,314,315…マーク、102…RAM、103…ROM、107…制御部、109…キャリッジ移動ユニット、110…搬送ユニット、113…プリンタコントローラ、AL1…不可視のインクを噴射するノズルからなるノズル列、YL,ML,CL,KL…可視のインクを噴射するノズルからなるノズル列、B…画像視野、S…用紙。

Claims (12)

  1. 記録媒体上に画像を形成するための第1の液滴を噴射する第1のノズルと、
    潜像を形成するための第2の液滴を噴射する第2のノズルと、
    前記記録媒体と前記第1のノズルとの相対移動を行う移動部と、
    前記相対移動の下、前記記録媒体上に前記第1の液滴を噴射して画像パターンを形成する画像形成制御部と、
    前記第2の液滴を噴射して潜像パターンを形成する潜像形成制御部と、
    前記潜像パターンに第1の波長域の光を照射する照射部と、
    前記第1の波長域の光を照射することによって、前記潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する画像変換部と、
    前記潜像パターンを前記記録媒体上の基準位置とし、当該記録媒体と前記第1のノズルとの相対位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記第2の液滴は、前記第1の波長域の光が入射されると前記第1の波長域とは異なる前記第2の波長域の光を出射する波長変換材料を含み、
    前記位置検出部は、前記画像データとテンプレートデータとの位置差分の変化に対して、前記画像データと前記テンプレートデータとの論理積が極値となる際の前記位置差分を算出し、
    前記画像形成制御部は、前記位置検出部が算出する前記位置差分に基づいて前記相対移動の制御を行うことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置であって、
    前記位置検出部は、前記潜像パターンを実像パターンとして撮像する撮像部と、
    前記撮像部の視野において、前記実像パターンとテンプレートパターンとの位置差分を検出する位置差分検出部と、を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置であって、
    前記潜像形成制御部は、一の前記相対移動後に前記撮像部の視野内に前記潜像パターンが位置するように、当該潜像パターンの形成制御を行うことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記画像形成制御部は、前記相対移動に係る移動量のフィードバック補正を行うことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記潜像形成制御部は、前記画像パターンに重なるように前記第2の液滴を噴射することを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記第2の液滴は可視光に対して透明であることを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記波長変換材料は、蛍光体であることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記第1の波長域の光は紫外線であることを特徴とする液体噴射装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記画像変換部は、前記第1の波長域の光をカットすると共に、前記第2の波長域の光を透過するフィルタを備えることを特徴とする液体噴射装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記潜像形成制御部は、前記記録媒体を前記第2のノズルが備えられたヘッドに対して第1方向に相対移動させつつ、前記ヘッドから液滴を前記記録媒体上に噴射して、前記第1方向と直交する第2方向に沿って連続して並設された複数のマークを有する前記潜像パターンを形成することを特徴とする液体噴射装置。
  11. 第1のノズルから記録媒体上に画像を形成するための第1の液滴を噴射する工程と、
    第2のノズルから潜像を形成するための第2の液滴を噴射する工程と、
    前記記録媒体と前記第1のノズルとの相対移動を行う移動工程と、
    前記相対移動の下、前記記録媒体上に前記第1の液滴を噴射して画像パターンを形成する画像形成制御工程と、
    前記第2の液滴を噴射して潜像パターンを形成する潜像形成制御工程と、
    前記潜像パターンに第1の波長域の光を照射する照射工程と、
    前記第1の波長域の光を照射することによって、前記潜像パターンから出射された第2の波長域の光を選択的に受光して、画像データに変換する画像変換工程と、
    前記潜像パターンを前記記録媒体上の基準位置とし、当該記録媒体と前記第1のノズルとの相対位置を検出する位置検出工程と、を備え、
    前記第2の液滴は、前記第1の波長域の光が入射されると前記第1の波長域とは異なる前記第2の波長域の光を出射する波長変換材料を含み、
    前記位置検出工程は、前記画像データとテンプレートデータとの位置差分の変化に対して、前記画像データと前記テンプレートデータとの論理積が極値となる際の前記位置差分を算出し、
    前記画像形成制御工程は、前記位置検出工程が算出する前記位置差分に基づいて前記相対移動の制御を行うことを特徴とする液体噴射方法。
  12. 請求項11に記載の液体噴射方法であって、
    前記潜像形成制御工程は、複数のマーク群から構成される前記潜像パターンを形成し、前記マーク群における同一方向の複数の列において、少なくとも一つの列における前記マークの個数が、他の列における前記マークの個数と異なるように配置することを特徴とする液体噴射方法。
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