JP2011068201A - アームレストの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アームレスト7を使用姿勢と格納姿勢とに揺動切り換え自在に支持体2,3側に支持させ、アームレスト7に突設したピン11をアームレスト7の揺動に伴ってガイドするガイド溝20を支持体2,3側に形成してあるアームレスト7の支持構造であって、使用姿勢のアームレスト7のピン11が当接するガイド溝20の一端部21に、一端部21の端縁21T側に向かって徐々に幅が狭くなる直線状のテーパ面21Mを設けてある。
【選択図】図4
Description
アームレストを使用姿勢と格納姿勢とに揺動切り換え自在に支持体に支持させ、
前記アームレストに突設したピンを前記アームレストの揺動に伴ってガイドするガイド溝を前記支持体側に形成してあるアームレストの支持構造に関する。
従来、アームレストを使用姿勢に位置保持する手段として、使用姿勢のアームレストのピンが位置するガイド溝の一端部に円形リング状の板ばねを設け、ピンを板ばねの円形部に内嵌させる手段があった(特許文献1参照)。
本発明の目的は、アームレストを使用姿勢に切り換えた時のアームレストの跳ね返りを防止することができるアームレストの支持構造を提供する点にある。
アームレストを使用姿勢と格納姿勢とに揺動切り換え自在に支持体に支持させ、
前記アームレストに突設したピンを前記アームレストの揺動に伴ってガイドするガイド溝を前記支持体側に形成してあるアームレストの支持構造であって、
前記使用姿勢のアームレストのピンが当接する前記ガイド溝の一端部に、前記一端部の端縁側に向かって徐々に幅が狭くなる直線状のテーパ面を設けてある点にある。(請求項1)
前記ガイド溝の一端部と、前記格納姿勢のアームレストのピンが当接する前記ガイド溝の他端部とに可撓性を備えさせ、
前記使用姿勢のアームレストのピンの位置を保持する第1幅狭部を前記ガイド溝の一端部に設け、
前記格納姿勢のアームレストのピンの位置を保持する第2幅狭部を前記ガイド溝の他端部に設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
また、アームレストを格納姿勢から使用姿勢に切り換えると、ピンが第2幅狭部を乗り越えてガイド溝の一端部側に向かい、アームレストを使用姿勢から格納姿勢に切り換えると、ピンが第1幅狭部を乗り越えてガイド溝の他端部側に向かう。これにより、ピンが第2幅狭部又は第1幅狭部を乗り越える時の第2幅狭部又は第1幅狭部の抵抗力により乗員(アームレストの操作者)に作動感を感じさせることができて、アームレストの操作性を向上させることができる。
そして、前記ガイド溝の一端部と他端部に可撓性を備えさせてあるから、ガイド溝の一端部や他端部にピンが当たった時のエネルギーを、ガイド溝の一端部や他端部を撓ませて吸収することができる。しかも、ピンの傷付きも防止することができる。(請求項2)
前記支持体に連結する第1支持板と前記第1支持板に重なる第2支持板とを備えた支持ブラケットを介して前記アームレストを前記支持体に支持させ、
前記第2支持板を樹脂材で成形し、
前記第2支持板に設けた係合部を前記第1支持板に設けた被係合部に係合させて前記第2支持板を前記第1支持板に固定し、
前記ピンが挿通され、前記アームレストの揺動に伴う前記ピンの移動を許す貫通孔を前記第1支持板と第2支持板に形成するとともに、前記第2支持板の貫通孔の周部に立ち上がり周壁を立設して前記ガイド溝を形成し、
前記ガイド溝の一端部の立ち上がり周壁を前記一端部の端縁側に向かって徐々に幅が狭くなるテーパ状に形成して前記テーパ面を形成し、
前記ガイド溝の一端部の立ち上がり周壁に前記第1幅狭部を設け、
前記ガイド溝の他端部の立ち上がり周壁に前記第2幅狭部を設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
また、前記第2支持板に設けた係合部を前記第1支持板に設けた被係合部に係合させて前記第2支持板を前記第1支持板に固定してあるから、第2支持板を第1支持板に簡単に組み付けることができて、支持ブラケットを簡単に形成することができる。しかも、支持ブラケットは、支持体に連結する第1支持板と前記第1支持板に重なる第2支持板とを備えているから支持ブラケットの強度を向上させることができる。(請求項3)
前記第2支持板の周部にフランジを立設し、
前記フランジを前記第1支持板の外周部に外嵌させてあると、第1支持板に対する第2支持板の位置ずれを防止することができる。(請求項4)
前記ピンの前記テーパ面に対する押圧力のうち、前記アームレストの揺動に伴う前記ピンの移動方向の分力が、前記ピンの移動方向と直交する方向の分力よりも小になるように前記テーパ面を形成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
アームレストを使用姿勢に切り換えた時のアームレストの跳ね返りを防止することができるアームレストの支持構造を提供することができた。
以下、アームレスト7の左側部の支持構造について説明する。尚、アームレスト7の右側部の支持構造はヒンジブラケット9に図示しない段付きボルトを締付けることにより回動可能な構造としているが、アームレスト7の左側部の支持構造とほぼ同一の構造としても良い。
図1〜図3に示すように、アームレスト7を使用姿勢と格納姿勢とに横軸芯O周りに揺動切り換え自在にシートバック2,3側(支持体に相当)に支持させてある。また、アームレスト7の横軸芯Oの近傍に前記横軸芯Oに沿うピン11を突設し、ピン11をアームレスト7の揺動に伴ってガイドする円弧状(弓形)のガイド溝20をシートバック2,3側に形成してある。
後述のように、ピン11はストッパーピンとしての機能を有している。また、ピン11はガイド溝20の一端部21に保持されて、ガイド溝20の一端部21と共にアームレスト7を使用姿勢に位置保持する手段として機能し、さらにピン11はガイド溝20の他端部22に保持されて、ガイド溝20の他端部22と共にアームレスト7を格納姿勢に位置保持する手段として機能する。
前記ピン11はアームレスト11の側部からアームレスト11の幅方向外方側に突出している。そして、前記使用姿勢のアームレスト7のピン11が当接するガイド溝20の一端部21に、この一端部の端縁21T側に向かって徐々に幅が狭くなる直線状のテーパ面21Mを設けてある。
その結果、ピン11が第2幅狭部23K2又は第1幅狭部23K1を乗り越える時の第2幅狭部23K2又は第1幅狭部23K1の抵抗力により乗員(アームレスト7の操作者)に作動感を感じさせることができて操作性を向上させることができる。図4の円弧状の一点鎖線はアームレスト7の揺動に伴うピン11の軸芯の軌跡を示している。
これにより、第1幅狭部23K1とガイド溝20の長手方向中央との間、及び、第2幅狭部23K2とガイド溝20の長手方向中央との間において、ピン11が立ち上がり周壁23に対して摺動して摩擦が生じ、ブレーキ力が生じてピン11をガイド溝20の一端部21又は他端部22で緩やかに停止させることができる。
これに対して、本発明の上記構成によれば、アームレスト7を使用姿勢に切り換えた時に、ピン11に作用する移動方向とは反対側に向かう反力を小さくすることができて、アームレスト7の跳ね返りを防止することができる。
7 アームレスト
10 第2支持板
10H1,25H1 貫通孔
11 ピン
16,36 係合部(係合爪)
17 フランジ
20 ガイド溝
21 ガイド溝の一端部
21M テーパ面
21T 端縁
22 ガイド溝の他端部
23 立ち上がり周壁
23K1 第1幅狭部
23K2 第2幅狭部
25 第1支持板
26 被係合部
30 支持ブラケット
F 押圧力
F1 ピンの移動方向と直交する方向の分力
F2 ピンの移動方向の分力
Claims (5)
- アームレストを使用姿勢と格納姿勢とに揺動切り換え自在に支持体に支持させ、
前記アームレストに突設したピンを前記アームレストの揺動に伴ってガイドするガイド溝を前記支持体側に形成してあるアームレストの支持構造であって、
前記使用姿勢のアームレストのピンが当接する前記ガイド溝の一端部に、前記一端部の端縁側に向かって徐々に幅が狭くなる直線状のテーパ面を設けてあるアームレストの支持構造。 - 前記ガイド溝の一端部と、前記格納姿勢のアームレストのピンが当接する前記ガイド溝の他端部とに可撓性を備えさせ、
前記使用姿勢のアームレストのピンの位置を保持する第1幅狭部を前記ガイド溝の一端部に設け、
前記格納姿勢のアームレストのピンの位置を保持する第2幅狭部を前記ガイド溝の他端部に設けてある請求項1記載のアームレストの支持構造。 - 前記支持体に連結する第1支持板と前記第1支持板に重なる第2支持板とを備えた支持ブラケットを介して前記アームレストを前記支持体に支持させ、
前記第2支持板を樹脂材で成形し、
前記第2支持板に設けた係合部を前記第1支持板に設けた被係合部に係合させて前記第2支持板を前記第1支持板に固定し、
前記ピンが挿通され、前記アームレストの揺動に伴う前記ピンの移動を許す貫通孔を前記第1支持板と第2支持板に形成するとともに、前記第2支持板の貫通孔の周部に立ち上がり周壁を立設して前記ガイド溝を形成し、
前記ガイド溝の一端部の立ち上がり周壁を前記一端部の端縁側に向かって徐々に幅が狭くなるテーパ状に形成して前記テーパ面を形成し、
前記ガイド溝の一端部の立ち上がり周壁に前記第1幅狭部を設け、
前記ガイド溝の他端部の立ち上がり周壁に前記第2幅狭部を設けてある請求項2記載のアームレストの支持構造。 - 前記第2支持板の周部にフランジを立設し、
前記フランジを前記第1支持板の外周部に外嵌させてある請求項3記載のアームレストの支持構造。 - 前記ピンの前記テーパ面に対する押圧力のうち、前記アームレストの揺動に伴う前記ピンの移動方向の分力が、前記ピンの移動方向と直交する方向の分力よりも小になるように前記テーパ面を形成してある請求項1〜4のいずれか一つに記載のアームレストの支持構造。
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