JP2011063398A - 画像形成装置 - Google Patents

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茂男 冨田
Kimiharu Hashizume
公治 橋詰
Kazuhiko Kowase
一彦 小輪▲瀬▼
Michio Takahashi
道雄 高橋
Minoru Asakawa
稔 浅川
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Abstract

【課題】 紙詰まり等のトラブルで機内に残留した残留用紙をトラブル解消後に排出口に自動排出するときに、残留用紙に応じて前記排出口を決定し残留用紙を利用者が分別しやすくする。
【解決手段】 複数の排出口及び排出口切替爪を設けておいて排出口の選択を可能にしておく。残留用紙が生じたときには、その残留用紙がどのような用紙かを用紙情報管理部63が管理するその用紙情報によって残留用紙認識部64が認識し、排出口決定部65が排出口決定条件とその残留用紙の用紙情報とによって残留用紙の排出口を決定する。排出制御部66は、残留用紙を機外に排出する動作を実行し、この排出動作実行の際に、前記排出口切替爪を動作させ、前記排出口決定部66で決定された排出口に各残留用紙を導く。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置に係り、特に、紙詰まり(ジャム)等が生じたときに用紙搬送路上に残留した用紙を排出口に排出するようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、紙詰まりが生じたときに画像形成動作を停止し、紙詰まりが生じた箇所を操作パネル上に表示し、紙詰まりを生じた用紙を除去することを操作者に促すようにしている。
そして、特許文献1では、紙詰まりを生じた用紙が除去されたことを検出すると、用紙搬送を再開して機内に残る後続(上流)の残留用紙を排出口に排紙することが提案されている。
また、特許文献2では、複数の排出口を有し、機内に残る残留用紙を最寄りの排出口に排出するようにしている。すなわち、残留用紙の位置と排出口との間の距離を極力短くして、残留用紙の素早い排出を実現すると共にこの排出の際の紙詰まり防止を図ることが提案されている。
また、特許文献3では、機内に滞留することとなった用紙を、機内の所定箇所に設けた滞留用紙回収用の専用トレイに積載することが提案されている。
特開平8−40635号公報 特開平7−89639号公報 特開2003−95508号公報
しかしながら、これら特許文献に記載の技術では、用紙搬送を再開して残留用紙を排出口等に自動排出することができるが、用紙の状態に対応して分別して排出することはできない。すなわち、上記の残留用紙においては、例えば、未印字、片面印字済、両面印字済というように状態が相違している場合があり、このような状態が相違する残留用紙を同じ排出箇所に排出したのでは、その後に利用者は残留用紙を分別しなければならず、そのための時間や負担が必要になるという問題があった。
本発明は、紙詰まりなどのトラブルが生じたときに機内に残留する残留用紙を排出口に自動排出するようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のような画像形成装置において、自動排出される残留用紙をその状態に対応して自動分別を可能にすることを課題とするものである。
本発明の画像形成装置は、上記の課題を解決するため、用紙搬送路上の残留用紙の有無を検出する残留用紙検出部と、印刷する用紙の用紙情報を生成して記憶させる用紙情報管理部と、前記残留用紙検出部により検出された残留用紙の用紙情報を、前記用紙情報管理部により記憶させた用紙情報に基づいて認識する残留用紙認識部と、前記残留用紙認識部で認識された残留用紙の用紙情報と前記用紙情報と関連させて設定した排出口決定条件とに基づいて残留用紙の排出口を決定する排出口決定部と、用紙を排出するための複数の排出口と、用紙を排出する排出口を切り替える排出口切替部と、前記残留用紙検出部によって検出された残留用紙を前記用紙搬送路から排出する排紙処理を実行する際に、前記排出口決定部で決定された排出口に前記残留用紙が導かれるように前記排出口切替部を動作させる排出制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成により、前記残留用紙検出部によって検出された残留用紙を前記用紙搬送路から排出する排紙処理を実行する際には、前記排出口決定部で決定された排出口に前記残留用紙が導かれるので、残留用紙は自動分別されて排出口に排出される。
また、本発明の画像形成装置は、用紙の紙詰まりの有無を判断する紙詰まり判断部と、用紙が紙詰まりを生じた場合に用紙搬送路上で前記紙詰まり用紙とは別の用紙の残留の有無を検出する残留用紙検出部と、印刷する用紙の用紙情報を生成して記憶させる用紙情報管理部と、前記残留用紙検出部により検出された残留用紙の用紙情報を、前記用紙情報管理部により記憶させた用紙情報に基づいて認識する残留用紙認識部と、前記残留用紙認識部で認識された残留用紙の用紙情報と前記用紙情報と関連させて設定した排出口決定条件とに基づいて残留用紙ごとの排出口を決定する排出口決定部と、前記用紙搬送路を機外に露呈するための開閉扉と、前記開閉扉の開閉を検出する開閉検出部と、用紙を排出するための複数の排出口と、用紙を排出する排出口を切り替える排出口切替部と、排出制御部と、を備えており、前記排出制御部は、前記開閉検出部にて開閉扉が閉じられたことを検出すると、前記残留用紙検出部にて検出された残留用紙の用紙情報を前記残留用紙認識部で認識してこの残留用紙の排出口を前記排出口決定部で決定させ、検出された残留用紙を前記用紙搬送路から排出する排紙処理を実行する際に、前記排出口決定部で決定された排出口に前記残留用紙が導かれるように前記排出口切替部を動作させることを特徴とする。
上記構成においては、紙詰まり用紙が発生したとき、操作者が紙詰まり用紙を除去して開閉扉を閉じると、前記排出制御部による排紙処理が実行される。そして、この排紙処理において、前記排出口決定部で決定された排出口に残留用紙が導かれるので、残留用紙は自動分別されて排出口に排出される。
前記排出口決定部は、操作者によって設定された排出口決定条件を保持させるようにしてもよい。
また、この発明の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、未印字、片面印字済及び両面印字済を示す情報を生成して記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙が、未印字、片面印字済又は両面印字済かを前記排出口決定条件とし、排出口を決定するようにしてもよい。前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、片面が印刷済である裏紙を給紙トレイにセットしたことを示す裏紙情報が記憶されている場合、この裏紙がセットされたことを考慮して、片面印字済及び両面印字済を示す情報を生成して記憶させるようにしてもよい。
また、この発明の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、用紙種類を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙の用紙種類を前記排出口決定条件とし、排出口を決定するようにしてもよい。
また、この発明の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、用紙位置を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙の用紙位置を前記排出口決定条件とし、排出口を決定するようにしてもよい。
また、この発明の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、重要書類を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙が重要書類の印刷物かどうかを前記排出口決定条件とし、排出口を決定するようにしてもよい。
本発明の画像形成装置においては、紙詰まりなどのトラブルが生じたときに機内に残留する残留用紙は排出口に自動排出される。そして、この自動排出の際には、残留用紙の用紙情報と排出口決定条件とに基づいて残留用紙の排出口が決定され、この決定された排出口に残留用紙が自動排出されることになるので、残留用紙の自動分別が実現される。これにより、残留用紙を分別する負担が軽減される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した機構構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した制御構成を示したブロック図である。 図1に示した画像形成装置における紙詰まり用紙及び残留用紙の発生箇所例を示した説明図である。 (A)は、図2に示した用紙情報管理部において管理される用紙情報の内容を示した説明図、同(B)は、紙詰まり発生直後の図3の用紙(1),(2),(3)における各々の用紙情報の内容を例示した説明図である。 図2に示した操作パネルによる設定画面例を示した説明図である。 図2に示した制御部による紙詰まり処理時の制御例を示したフローチャートである。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
[機構構成]
この実施形態の画像形成装置は、例えば、原稿のスキャン画像を用紙に画像形成するコピー機能や外部からネットワーク等を介してデータ入力された画像データやテキストデータに基づく画像を用紙に画像形成するプリント機能などを有する複合機であり、図1に示すように、装置本体1内に、給紙部10、用紙搬送路20、画像形成部30、定着部40、排紙部50などを備えたものである。また、装置本体1の筐体側面には、前記用紙搬送路20を機外に露呈する開閉扉2、開閉扉2の開閉を検出する開閉検出センサ3などが設けられている。尚、図では、一つの開閉扉2及び開閉検出センサ3を記載しているが、必要に応じて複数個設けてもよい。
給紙部10は給紙トレイ11及び給紙ローラ12などを備えている。前記給紙ローラ12が給紙トレイ11上の最上位置の用紙に接触しながら回転することによって前記用紙が用紙搬送路20へと搬入される。図では一つの給紙部10を示しているが、給紙部10を複数設けることが可能である。給紙部10を例えば4段設けた場合、第1の給紙部にはA4用紙を縦に配置し、第2の給紙部にはA4用紙を横に配置し、第3の給紙部にはA4厚紙用紙を横に配置し、第4の給紙部にはA4の裏紙を横に配置することなどができる。なお、このような裏紙や厚紙をセットしたことを示す情報は、後述する操作パネル4の各種の設定画面上で入力することができる。
用紙搬送路20は、画像形成経路20A、排紙/反転経路20B、両面搬送経路20C、これら経路上に配置される各種ローラなどにより構成される。画像形成経路20Aには、タイミングローラ21、二次転写ローラ34、定着部40などが設けられており、前記給紙ローラ12によって給紙トレイ11から取り出された用紙は、前記タイミングローラ21の箇所で一旦待機され、画像形成動作に合わせて前記画像形成経路20Aへとタイミングローラ21によって搬送される。
排紙/反転経路20Bには、排紙/反転ローラ22が設けられている。片面印刷の場合、前記画像形成経路20Aを通過した用紙は、前記排紙/反転経路20Bに導かれ、排紙/反転ローラ22が順方向回転することで排紙方向へ導かれる。一方、両面印刷の場合、前記画像形成経路20Aを通過した片面印刷済の用紙は、前記排紙/反転経路20Bに導かれるが、排紙/反転ローラ22が逆方向回転することで、後端であった用紙縁が先端となって両面搬送経路20Cへと導かれる。
両面搬送経路20Cには搬送ローラ23,24などが設けられている。両面搬送経路20Cに導かれた片面印刷済の用紙は、搬送ローラ23、24により搬送され、前記タイミングローラ21の箇所まで導かれ、一旦待機される。そして、画像形成動作に合わせて前記画像形成経路20Aへとタイミングローラ21によって再搬送される。このように画像形成経路20Aを二度通過することによって両面印字された用紙は、前記排紙/反転経路20Bに再び導かれる。今度は排紙/反転ローラ22が順方向回転することで排紙方向へ導かれることになる。
また、前記用紙搬送路20の各経路20A,20B,20Cには、複数の用紙センサ25(1)〜(5)が設けられている。もちろん、これら以外にも用紙センサを設けることができる。ここで、図2にも示しているが、用紙センサ25(1)はタイミングローラ21の駆動を開始させるために用紙を検出する「タイミングセンサ」であり、用紙センサ25(2)は定着部40の近傍位置の用紙を検出する「定着センサ」であり、用紙センサ25(3)は前記排紙/反転ローラ22の近傍位置の用紙を検出する「排出センサ」であり、用紙センサ25(4)及び用紙センサ25(5)は、両面搬送経路20Cを通過する用紙を検出する「両面搬送センサ」である。
画像形成部30は、イエロー色用の画像形成ユニット30Yと、マゼンダ色用の画像形成ユニット30Mと、シアン色用の画像形成ユニット30Cと、ブラック用の画像形成ユニット30Kと、中間転写ベルト33と、二次転写ローラ34とを備えている。例えば、前記画像形成ユニット30Yは、その感光体ドラム31と、その周囲に配置された帯電装置(図示せず)と露光装置(図示せず)と現像装置(図示せず)と、一次転写ローラ32と清掃装置(図示せず)とを備える。他の色の画像形成ユニット30M,30C,30Kも、画像形成ユニット30Yと同様の構成を有している。
そして、例えば、前記画像形成ユニット30Yにおいて、その帯電装置で帯電された感光体ドラム31にイエロー色の露光データに応じた光が照射されて静電潜像が形成される。次に、現像装置によってイエロー色のトナーが感光体ドラム31に付着してトナー画像が形成される。この感光体ドラム31上のイエロー色のトナー画像は一次転写ローラ32によって中間転写ベルト33に一次転写される。転写後における感光体ドラム31上の残留トナーは前記清掃装置によって除去される。他の色の画像形成ユニット30M,30C,30Kにおいても、前記画像形成ユニット30Yと同様に、各色のトナー画像が一次転写ローラ32によって中間転写ベルト33に一次転写される。
上記各色の画像形成ユニットの一次転写によって中間転写ベルト33上にはフルカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト33と二次転写ローラ34との間を用紙が通過するときに、中間転写ベルト33上の前記トナー画像が用紙の片側の面に転写される。中間転写ベルト33の表面に残った残留トナーは清掃装置(図示せず)により除去される。
定着部40は、例えば、熱源を有する回転定着ローラ41と、この回転定着ローラ41に接する回転ローラ42とからなり、両ローラ41,42間を通過する用紙に対して加熱を施し、用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させる。
排紙部50は、例えば、5つの排出口(排紙トレイ)51(1)〜51(5)と、4つの排出口切替爪52(1)〜52(4)とを備えている。例えば、用紙を排出すると決定された排出口51が、上から3番目の排出口51(3)である場合、排出口切替爪52(1)及び52(2)は、用紙を下方へ導くように位置する一方、排出口切替爪52(3)は、用紙を排出口51(3)へと導くように位置するように切り替えられる。この排出口切替爪52(1)〜52(4)は、後述する排出口切替ソレノイド装置52A(図2参照)によって個別に駆動され、各々の状態が切り替えられる。この実施形態では、排出口切替部は、排出口切替爪52(1)〜52(4)と排出口切替ソレノイド装置52Aとによって構成される。排出口切替ソレノイド装置52Aは排出口切替爪52(1)〜52(4)の各々に連結されるソレノイドを有し、これらソレノイドの作動部が個別に動作することで個別に排出口切替爪52の位置(姿勢)を替える。また、排紙部50には、例えば排出口51(1)の手前となる位置に用紙の通過(用紙の排出)を検出する図示しない用紙通過検出スイッチを設けられる。そして、第1枚目の用紙の排出口と第2枚目の用紙の排出口が異なる場合、第1枚目の用紙の通過を前記用紙通過検出スイッチで検出した後に、前記排出口切替ソレノイド装置52Aを動作させ、排出口切替爪52(1)〜52(4)を駆動し、第2枚目の用紙が別の排出口に導かれるようにする。
[制御構成]
図2はこの実施形態の画像形成装置の制御構成を示したブロック図である。
制御部(マイクロコンピュータ)60は、図示はしていないが、CPUと、このCPUを動作させるプログラムや各種情報などを記憶するメモリ(ROM,RAM,EEPROMなど)と、各センサやモータなどを接続するためのI/O(インプット/アウトプット)インターフェースなどを備えており、この実施形態においては、制御部60は、前記ROMに記憶されたプログラムデータを読み出して、システムを起動し、紙詰まり判断部61、残留用紙検出部62、用紙情報管理部63、残留用紙認識部64、排出口決定部65、及び排出制御部66としての各種制御動作を行う。
そして、このように機能する制御部60は、前記給紙ローラ12を駆動する給紙モータ12A、前記タイミングローラ21を駆動するタイミングモータ21A、前記転写ローラ34を駆動する転写モータ34A、前記回転定着ローラ41を駆動する定着モータ41A、前記排紙/反転ローラ22を駆動する排出反転モータ22A、前記両面搬送ローラ23・24を駆動する両面搬送モータ23A・24Aの動作を制御するために各モータにそれぞれ制御信号を与える。また、制御部60は、後述する排出制御部66としての機能動作により、前記排出口切替ソレノイド装置52Aにおける各ソレノイドの動作オン/オフを制御するために排出口切替ソレノイド装置52Aに制御信号を与える。また、制御部60は、用紙センサ25(1)〜25(5)からのセンサ出力や前記扉開閉センサ3からのセンサ出力を受け取り、このセンサ出力に基づいた各種の制御を実行する。
更に、制御部60は、タッチパネルやLCD等の表示パネルを備える操作パネル4を制御する。制御部60は、操作パネル4に対して、操作者に対する通知を表示する通知画面、操作者に対して設定入力を促す設定入力画面及び操作者に対して操作入力を促す操作入力画面などの各種画面となる表示データを供給する。また、操作パネル4からの操作入力信号を受け取り、操作者が行った操作の内容や設定の内容を認識し、その情報を格納する。
制御部60の紙詰まり判断部61としての機能は、前記用紙搬送路20上に設けられた複数の用紙センサ25(1)〜25(5)から受け取ったセンサ出力と用紙検出情報とタイマー出力とに基づいて紙詰まりの有無を判断する。例えば、用紙センサ25(2)にて用紙が検出され、その時点からの経過時間が規定値を超えたにもかかわらず下流位置の用紙センサ25(3)が用紙を検出できない場合、紙詰まりを生じたと判断することができる。もちろん、このような紙詰まり判断手法に限られるものではない。制御部60は、紙詰まり判断部61で紙詰まりの発生を検出すると、紙詰まりの発生、発生位置を操作パネル4に表示するなど紙詰まりの発生に基づく後述する制御動作を行う。
制御部60の残留用紙検出部62としての機能は、前記用紙搬送路20上に前記紙詰まり用紙とは別に用紙が残留しているかどうかを用紙センサ25(1)〜25(5)の状態又は後述する用紙情報管理部63の情報により検出する。例えば、紙詰まりの検出に関与した用紙センサ以外の用紙センサにて用紙を検出した場合、その用紙センサが設けられている箇所に残留用紙が存在することになる。この残留用紙の検出処理を図3を用いて以下に説明する。
図3は、画像形成装置の装置本体1において、紙詰まり用紙及び残留用紙の発生箇所を例示した説明図である。この図3では、用紙(1)が排紙/反転ローラ22に進入するときに紙詰まりを起こし、用紙(2)が二次転写ローラ34から定着部40にかけて残留し、更に用紙(3)が給紙トレイ11を出てタイミングローラ21を少し通過した時点で残留していることを示している。
この図3の例であれば、残留用紙(2)は用紙センサ25(2)(定着センサ)によって検出され、残留用紙(3)は用紙センサ25(1)(タイミングセンサ)によって検出されることになる。この場合、残留用紙検出部62は、前記用紙搬送路20上に残留用紙(2)と残留用紙(3)が存在していることを検出することになる。また、後述する用紙情報管理部63からの情報に基づき、用紙の位置を特定し残留用紙が存在する位置を特定することができる。用紙センサ25(1)〜25(5)で用紙を検出できない場合であっても用紙搬送路20に残留用紙が存在する時には、用紙情報管理部63の用紙先端位置または用紙後端位置の情報により、残留用紙の位置を特定することができる。
また、制御部60は、上記の紙詰まりが検出されると、用紙情報管理部63で管理される用紙情報における「ジャム状態」が「JAM」である用紙の位置をその用紙情報から判断し、そして、他の用紙の位置をその用紙情報から判断し、紙詰まり用紙の位置及び残留用紙の位置を操作パネル4に表示すると共に、前記紙詰まり用紙だけを取り除くことを要請するメッセージも操作パネル4に表示する。
図2に示した制御部60の用紙情報管理部63としての機能は、印刷する用紙についての印刷設定情報及び用紙状態情報から成る用紙情報を生成し、この生成した用紙情報を例えば制御部60内のメモリの所定領域に記憶させる。この用紙情報は、この実施形態では用紙1枚ごとではなく、1面(1頁)ごとに生成している。すなわち、両面印刷する用紙の場合、表面用と裏面用とで別の用紙情報を生成し、表面印刷時には表面用の用紙情報による用紙管理を行い、裏面印刷時には裏面用の用紙情報による用紙管理を行う。この用紙情報の内容を図4(A)及び(B)を用いて以下に説明する。
図4(A)に、用紙情報管理部63によって記憶及び更新される用紙情報の一例を示す。また、図4(B)には図3中の用紙(1),用紙(2),用紙(3)に対応させて紙詰まり直後(排出先は未決定状態)の用紙情報を示している。なお、用紙情報は、図4(A)に示す内容が制御部60内のメモリに格納されており、図4(B)に示す情報が別途格納されるものではない。図4(B)は、動作の説明の理解を容易にするために、図4(A)中の必要な情報を例示したものである。図4(A)の用紙情報の最左列の[情報]は、情報の種別を示し、中央の列の[データ(例)]は各情報の種別の内容を示し、最右列の[設定タイミング]は、各情報の設定(変更)のタイミングを示している。
前記[情報]中の「給紙トレイ」と「用紙サイズ」と「用紙向き」と「紙種」と「印刷条件」と「印刷モード」と「裏紙情報」と「排出先」については、印刷要求受付時に設定される。すなわち、これら情報は上述した印刷設定情報となる。また、前記[情報]中の「ジャム状態」は紙詰まり検出時に更新され、「印刷状態」は印刷の状態変化時に更新され、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は用紙搬送中に更新され、用紙搬送が停止されると更新も停止されることになる。これら更新される情報は用紙状態情報である。このように更新される用紙状態情報については、最初の時点では初期値が設定されることになる。
ここで、制御部60は、紙詰まり判断部61によって紙詰まりが検出されると、用紙情報管理部63の処理として、当該用紙の用紙情報について、「ジャム状態」を「NOT_JAM」から「JAM」に書き換える。また、制御部60は、図2に示したように各種モータの制御を行うが、用紙情報管理部63の処理として、用紙の先端の近傍上流に位置するローラ(予め各ローラの周長を記憶しておく)と、このローラを回転するモータの回転量とにより、用紙先端位置を計算して、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」を書き換えていく。また、制御部60は、用紙後端位置が定着部40を通過したことになる位置となったとき、用紙情報管理部63として、当該用紙の用紙情報において、前記「印刷状態」を「未印字」から「片面印字済」に書き換える。また、制御部60は、用紙が正常に画像形成されて機外に排出された場合には、用紙情報管理部63の処理として画像形成された用紙の用紙情報を消去する処理を行う。
なお、前記の「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」はタイミングローラ21を始点とした距離であり、給紙トレイ11を出た直後でタイミングローラ21に達していない状態であればマイナス値となる。また、用紙がA4横である場合、A4横の長さは210mmであるので、「用紙後端位置」は「用紙先端位置」から210mmを減算した値となる。そして、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は、前述したが、モータの回転量と当該モータで回転されるローラの周長とから求まるローラ搬送量(距離)に対応することになる。用紙が用紙搬送路20を進んで次のローラによって搬送されるようになると、当該次のローラが用紙位置算出のための対象ローラとなり、この対象ローラによるローラ搬送量がそれまでの用紙位置に対して加算されていく。なお、このような加算を繰り返すことによって誤差が累積し、例えば、或る用紙センサにて用紙が検出されているのに、その用紙センサの位置と「用紙先端位置」とが対応しないことが起こりうる。このような場合、用紙センサによる用紙検出を優先して、その用紙センサに対応した位置となる「用紙先端位置」に修正するようにしてもよい。
そして、印刷モードが「両面」である片面印刷済の用紙は、前記排紙/反転経路20Bに導かれる。そして、排紙/反転ローラ22が逆方向回転することで、後端であった用紙縁が先端となって両面搬送経路20C側へ導かれる。このように後端であった用紙縁が先端となるとき、その用紙における「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は用紙情報管理部63によって書き換えられる。また、両面印刷に関しては、例えば、1面目の段階の用紙情報における「給紙トレイ」は「1段目」で「排出先」は「両面搬送経路」となり、2面目の段階の用紙情報においては、「給紙トレイ」は「再給紙口(両面搬送経路20C内であってタイミングローラ21の手前)」で「排出先」は例えば「排紙トレイ(1)」のごとく変化していく。
図2に示した制御部60の残留用紙認識部64としての機能は、前記残留用紙検出部62が残留用紙を検出すると、この残留用紙が、どのような用紙情報を有するかを、前記用紙情報管理部63によって記憶及び更新された用紙情報に基づいて認識する。すなわち、前記残留用紙検出部62からの検出結果を確認しただけでは、どのような印刷設定情報や用紙状態情報を持つ用紙が残留しているのか判別できないので、前記残留用紙認識部64は、残留用紙が発生したときに当該残留用紙の用紙情報を前記用紙情報管理部63によって記憶及び更新された情報に基づき、どのような用紙が残留したのかを認識する。複数の残留用紙が検出される場合、当該用紙を検出した例えば用紙センサ25(1)〜(5)の各位置と用紙情報における「用紙先端位置」等の位置関係とによって、或る用紙センサ25(1)〜(5)にて検出された残留用紙の用紙情報を認識(照合)することができる。図3及び図4Bに示した例であれば、用紙センサ25(1)(タイミングセンサ)によって検出された残留用紙は用紙(3)の用紙情報を有する残留用紙であることを認識できる。
なお、残留用紙認識部64は、開閉扉2が閉じられたことが扉開閉センサ3によって検出された後、用紙情報において「用紙先端位置」と「用紙後端位置」との間に存在する用紙センサのセンサ出力が「用紙無し」を示すこととなった場合、その残留用紙は操作者によって取り除かれたと判断し、前記用紙情報管理部63中に存在する対応の用紙情報を消去する。これにより、機内に実際に残留している残留用紙の用紙情報のみが残ることになる。なお、制御部60は、開閉扉2が閉じられた後、紙詰まり用紙に対応した位置の用紙センサのセンサ出力が「用紙無し」を示すこととなった場合、その紙詰まり用紙は操作者によって取り除かれたと判断し、前記用紙情報管理部63は対応する用紙情報(ジャム状態が「JAM」であった用紙の用紙情報)を消去する。
図2に示した制御部60の排出口決定部65としての機能は、排出口決定条件と、前記残留用紙認識部64で認識された残留用紙の用紙情報とに基づいて「排出先」を決定する。排出口決定条件は、残留用紙の排出口を決定するために操作者が操作パネル4等を用いて設定し、排出部決定部65は、設定された条件を制御部60のメモリの所定領域に格納し、その排出口決定条件が保持される。ここで、図2に示す操作パネル4に表示される排出口フィルタリング設定画面を図5に示す。この実施形態では、この排出口フィルタリング設定画面を操作することで、前記排出口決定条件が設定され、保持される。操作者が図5中の三角釦を操作すると、選択候補である、排紙トレイの番号、フェイスダウン/フェイスアップ、AND/OR、用紙サイズの具体的内容(A4縦等)、印刷状態の具体的内容(片面印字等)が表示され、選択が行える。この図5に示した設定例であれば、「排紙トレイ(3)に,A4縦またはA4横の,片面印字された,普通紙が,フェイスアップで,排出される。」という排出口決定条件が設定されたことになる。なお、操作パネル4を用いた設定入力に限らず、プリント時においてはパーソナルコンピュータの印刷指定画面において同様に排出口フィルタリング設定画面の表示を行って設定入力することも可能である。
なお、前記のフェイスダウン/フェイスアップは、排出口決定条件ではなく、排出態様を指定する情報となるものであるが、このような排出態様指定情報についても、この実施形態では前記操作パネル4の設定画面において指定できるようにし、この指定された排出態様は排出制御部66においてその排出動作が制御される。もちろん、前記のように、プリント時においてはパーソナルコンピュータの印刷指定画面において排出態様を指定することができる。なお、フェイスダウン/フェイスアップを可能にする用紙反転機構としては、前記両面搬送経路20Cを用いることができる。また、この他、排出部50の近傍上流に専用の反転機構を設けて構成してもよい。
そして、排出口決定部65が、前記の排出口決定条件と、前記残留用紙認識部64で認識された残留用紙の用紙情報とに基づいて決定した「排出先」の情報を用紙情報管理部63に与える。そして、用紙情報管理部63は、該当用紙の用紙情報における「排出先」を、前記決定された「排出先」に書き換える。この場合、前記排出制御部66は、開閉扉が閉じられたことが検出された後において、残留用紙認識部64により認識される残留用紙の用紙情報の「排出先」に基づいて残留用紙ごとの排紙処理を行えばよいことになる。なお、用紙の「排出先」のこのような変更については、前記用紙情報管理部63が管理する用紙情報の内容を書き換えるのではなく、用紙情報管理部63が管理する用紙情報とは別に排出口決定部65が各残留用紙の決定排出口情報として管理することも可能である。この場合、前記排出制御部66は、開閉扉が閉じられたことが検出された後において、残留用紙認識部64により認識される残留用紙の用紙情報の「排出先」に代わる排出先を排出口決定部65で決定した情報に基づき残留用紙ごとの排紙処理を行えばよいことになる。
制御部60は、前記紙詰まり判断部61によって紙詰まりが検出されると、各モータの駆動を停止し、画像形成処理を停止すると共に用紙搬送を停止する。
上述したように、制御部60は、上記の紙詰まりが検出されると、前記用紙情報管理部63で管理される用紙情報における「ジャム状態」が「JAM」である用紙の位置をその用紙情報から判断し、また、他の用紙の位置をその用紙情報から判断する。図3及び図4Bの例であれば、用紙(1)は紙詰まり用紙として機内に存在し、用紙(2)と(3)は残留用紙として機内に存在する。なお、このような紙詰まり検出時点(操作パネル4に紙詰まり等の情報を表示する時点)での残留用紙の用紙情報取得を残留用紙認識部64として取得してもよいが、このような残留用紙の位置を操作パネル4に表示するために取得する用紙情報は「ジャム状態」、「用紙先端位置」、「用紙後端位置」といった情報で足りることになる。
そして、制御部60の排出制御部60としての機能は、扉開閉センサ3にて開閉扉2が閉じられたことを検出すると、紙詰まり用紙が取り除かれ且つ残留用紙が存在するかどうかを判定する。紙詰まり用紙が取り除かれた場合は、前述したように、紙詰まり用紙の用紙情報(ジャム状態が「JAM」であった用紙の用紙情報)は消去されるので、紙詰まり用紙が存在しないことが分かる。また、ジャム状態が「NOT_JAM」である用紙情報が存在すれば、残留用紙が存在すると判断できる。
さらに、排出制御部60は、前記紙詰まり用紙が取り除かれ且つ残留用紙が存在する場合、用紙搬送を行って残留用紙を用紙搬送路20から排出するときに、前記排出口切替ソレノイド装置52Aに制御信号を送り、前記排出口切替ソレノイド装置52Aが個別に排出口切替爪52を動作させ、前記排出口決定部65で決定された排出口51に各残留用紙を導く。ここで、この実施形態では、前記用紙情報管理部63によって記憶または更新された用紙情報の「排出先」が残留用紙排出決定時に書き換えられるようにしているので、排出制御部60は、用紙情報の決定された「排出先」によって各残留用紙の排出口を判断できる。
ここで、残留用紙として図3に示した用紙(2)と用紙(3)とが存在し、用紙(2)の排出先が「排紙トレイ(1)」で用紙(3)の排出先が「排紙トレイ(3)」であるならば、排出制御部60は、まず、排出先が排出口51(1)となるように前記排出口切替ソレノイド装置52Aに制御信号を送り、排出口切替ソレノイド装置52Aが排出口切替爪52(1)〜52(4)を駆動する。そして、用紙排出のための搬送のモータ(ローラ)駆動を行い、図示しない前記用紙通過検出スイッチによって1枚目の残留用紙(用紙(2))の排出を検出すると、排出先が排出口51(3)となるように前記排出口切替ソレノイド装置52Aによって排出口切替爪52(1)〜52(4)が駆動される。これにより、前記2枚目の残留用紙(用紙(3))は排出口51(3)に排出されることになる。
次に、図6に示した紙詰まり検出時の処理フローチャートに基づいて制御部60の処理例を説明していく。
制御部60は、紙詰まり判断部61の機能動作としての処理を行い紙詰まり検出の処理を行う(ステップS1)、紙詰まりが生じたかどうかを判断する(ステップS2)。紙詰まりが生じていないなら処理をステップS1に戻す。
制御部60は、紙詰まりが発生した場合、紙詰まり発生位置を操作パネル4に表示し(ステップS3)する。続いて、制御部60は、残留用紙検出部62、用紙情報管理部63、残留用紙認識部64の機能動作としての処理により、用紙情報に基づいて残留用紙を判断し(ステップS4)、残留用紙の位置を操作パネル4に表示する(ステップS5)。このとき、先にも述べたが、制御部60は、紙詰まり用紙だけを取り除くよう通知する通知画面を操作パネル4に表示する。
次に、制御部60は、開閉扉2が開けられたかどうかを判断し(ステップS6)、開閉扉2が開けられたと判断したならば次に開閉扉2が閉められたかどうかを判断する(ステップS7)。ステップS6及びステップS7においてNoと判断された場合はそれぞれのステップの判定処理を繰り返す。
制御部60は、開閉扉2が閉められたと判断したならば、残留用紙検出部62の機能動作の処理として、用紙センサ25による残留用紙の検出を行う(ステップS8)。
次に、制御部60は残留用紙認識部64の機能動作の処理として、残留用紙検出部62が検出した残留用紙検出結果と用紙情報管理部63が格納または更新した用紙情報とを照合し、どのような印刷設定情報及び用紙状態情報を持つ用紙が残留したのかを認識する(ステップS9)。
制御部60は、ステップS8及びステップS9の結果に基づき、紙詰まりに起因した用紙が残っているかどうかを判断し(ステップS10)、紙詰まり用紙が依然残っているなら処理をステップS6に戻す。一方、制御部60は、紙詰まり用紙が残っていないと判断したなら、残留用紙検出部62にて残留用紙の有無を判断し(ステップS11)、残留用紙も無いと判断した場合には、処理を終了する。すなわち、ステップS11でNoとされた場合は、装置本体1内の全ての用紙が取り除かれたと判断し、この紙詰まり検出時の処理を終了する。
一方、制御部60は、残留用紙が残っていると判断した場合には、排出部決定部65の機能動作の処理として、各残留用紙について排出先を決定する(ステップS12)。
そして、制御部60は、各残留用紙について排出部決定部65による排出先の決定内容に基づいて残留用紙を排出する処理を行う(ステップS13)。具体的には、制御部60は、排出制御部66の機能動作の処理として、用紙搬送を再開して残留用紙を機外に排出する際に、前記排出口切替ソレノイド装置52Aのソレノイドを個別に動作させて排出口切替爪52を駆動し、残留用紙ごとに決定された排出口51に残留用紙を搬送する処理を行う。
なお、以上に説明した実施形態では、残留用紙の排出口を決定付ける用紙情報中の要素として、「用紙サイズ(A4)」、「用紙向き(縦向き)」、「厚紙(紙種)」、「モノクロ(印刷条件)」、「Yes(裏紙情報)」、「片面印字済(印刷状態)」などを示したが、これらに限らない。
例えば、用紙が或る場所に位置するとき、この位置の上流側のローラの駆動モータがDCブラシレスモータであり且つ下流側のローラの駆動モータがステッピングモータであるとする。このようなローラ間箇所で用紙を停止させようとすると、下流側のローラはすぐに停止することが可能であるが、上流側のローラは慣性のためにすぐに停止できずにローラ間で用紙が引っ張られ、用紙がダメージを受けている可能性がある。そこで、排出口決定部65は、ダメージ有りと判定すべき用紙位置範囲の情報に基づき、例えば用紙情報の「用紙先端位置」が上記のような範囲を示している残留用紙に対して当該用紙をダメージ紙用(再利用しない紙用)の排出口に排出するように決定してもよい。なお、このような排出口決定条件は、例えば、前記設定画面において、「ダメージを受けたと思われる用紙をダメージ紙用の排出口に排出する Yes No」のごとく表示して、「Yes」が操作者によって選択された場合に、有効となるようにしておけばよい。
また、図3に示した用紙(2)については、二次転写ローラ34から定着部40にかけて残留した残留用紙であるため、ダメージ紙用(再利用しない紙用)のための排出口に排出するといった処理を行うこととしてもよいが、この用紙(2)は排出に際して定着部40を通ってトナー像は定着されるとして扱い、通常の排出口切替処理(設定)を行うことも可能である。
また、用紙情報管理部63は、用紙情報として、重要書類かどうかを示す情報を記憶させ、前記排出口決定部65は、重要書類かどうかを前記排出口決定条件として用いるように構成してもよい。なお、重要書類かどうかの情報は原稿情報といえるものであるが、印字によって用紙は重要書類となるから、用紙情報として管理しても問題はない。また、重要書類かどうかの情報は、印刷設定情報や用紙状態情報とは異なる用紙属性情報といえるものであり、このような用紙属性情報を用紙情報に含ませるようにしてもよいものである。重要書類かどうかに関しては、例えば、或る排紙トレイ(5)をシュレッダー処理用のトレイとし、残留用紙が片面印字済または両面印字済の重要書類である場合に、当該残留用紙を上記の排紙トレイ(5)に排紙することが考えられる。重要書類かどうかの設定はコピー時においては操作パネル4において設定したり、プリント時においてはパーソナルコンピュータの印刷指定画面において設定することなどが可能である。また、原稿に「重要書類」という文字が印字される場合においては、この文字をコピー動作の原稿読取時に文字認識して判断することも可能である。
また、裏紙に関し、用紙情報の「裏紙」がYesとなっている場合は、「印刷状態」が片面印字済となった状態で両面印字済となるので、前記排出口決定部65は、このような場合は「両面印字済」の残留用紙として排出口を決定すればよい。
また、上記の実施形態では、両面印刷や片面印刷などが混在する場合も想定して用紙情報を管理しており、このため、用紙情報における印刷設定情報は各用紙(各頁)で異ならせている。また、ジョブ単位で用紙情報を管理する場合は、一つのジョブについて共通の印刷設定情報を保持することができ、用紙状態情報だけを各用紙(各頁)で管理するようにしてもよい。
また、この実施形態では、用紙情報管理部63、用紙情報認識部64、排出口決定部65では、印刷設定情報や用紙状態情報を含む用紙情報を利用することとしたが、用紙状態情報(用紙位置や印字/未印字など)だけからなる用紙情報を用いることもでき、更に先述した重要書類かどうかを示す用紙情報によって残留用紙の排出口を振り分けるようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、紙詰まりが生じた場合における装置本体1内の残留用紙についての排出口決定について述べたが、上記紙詰まりが生じた場合に限るものではない。他のトラブルにより、画像形成装置に印字動作が停止し、その後にトラブルが解消したときの残留用紙について排出口を決定するものにも適用できる。このような画像形成装置においては、排出制御部66は、前記残留用紙検出部62によって検出された残留用紙を前記用紙搬送路20から排出する排紙処理を実行する際に、前記排出口決定部65で決定された排出口に残留用紙が導かれるように排出口切替部(排出口切替爪52(1)〜52(4)と排出口切替ソレノイド装置52A)を動作させる。そして、このような画像形成装置において、紙詰まりを含むトラブルが生じた場合に印字動作を停止し、その後にトラブルが解消したときの残留用紙について排出口を決定することができる。この場合、制御部60は、紙詰まり判断部61に代わる又はこれと共に設けられるトラブル判断部としてトラブルを検出したときに印字動作を停止することになる。トラブルの内容としては、印字動作中に開閉扉2が開けられたような場合などが想定されるが、これに限るものではない。また、トラブル解消の判断は、上記開閉扉2の開がトラブルであるなら、開閉扉2の閉をトラブル解消と判断することできる。
1 装置本体
2 開閉扉
3 開閉検出センサ
10 給紙部
20 用紙搬送路
20A画像形成経路
20B排紙/反転経路
20C両面搬送経路
25 用紙センサ
30 画像形成部
34 二次転写ローラ
40 定着部
50 排紙部
51 排出口
52 排出口切替爪
60 制御部
61 紙詰まり判断部
62 残留用紙検出部
63 用紙情報管理部
64 残留用紙認識部
65 排出口決定部(排出口決定条件保持)
66 排出制御部

Claims (8)

  1. 用紙搬送路上の残留用紙の有無を検出する残留用紙検出部と、
    印刷する用紙の用紙情報を生成して記憶させる用紙情報管理部と、
    前記残留用紙検出部により検出された残留用紙の用紙情報を、前記用紙情報管理部により記憶させた用紙情報に基づいて認識する残留用紙認識部と、
    前記残留用紙認識部で認識された残留用紙の用紙情報と前記用紙情報と関連させて設定した排出口決定条件とに基づいて残留用紙の排出口を決定する排出口決定部と、
    用紙を排出するための複数の排出口と、
    用紙を排出する排出口を切り替える排出口切替部と、
    前記残留用紙検出部によって検出された残留用紙を前記用紙搬送路から排出する排紙処理を実行する際に、前記排出口決定部で決定された排出口に前記残留用紙が導かれるように前記排出口切替部を動作させる排出制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙の紙詰まりの有無を判断する紙詰まり判断部と、
    用紙が紙詰まりを生じた場合に用紙搬送路上で前記紙詰まり用紙とは別の用紙の残留の有無を検出する残留用紙検出部と、
    印刷する用紙の用紙情報を生成して記憶させる用紙情報管理部と、
    前記残留用紙検出部により検出された残留用紙の用紙情報を、前記用紙情報管理部により記憶させた用紙情報に基づいて認識する残留用紙認識部と、
    前記残留用紙認識部で認識された残留用紙の用紙情報と前記用紙情報と関連させて設定した排出口決定条件とに基づいて残留用紙ごとの排出口を決定する排出口決定部と、
    前記用紙搬送路を機外に露呈するための開閉扉と、
    前記開閉扉の開閉を検出する開閉検出部と、
    用紙を排出するための複数の排出口と、
    用紙を排出する排出口を切り替える排出口切替部と、
    排出制御部と、を備えており、
    前記排出制御部は、
    前記開閉検出部にて開閉扉が閉じられたことを検出すると、前記残留用紙検出部にて検出された残留用紙の用紙情報を前記残留用紙認識部で認識してこの残留用紙の排出口を前記排出口決定部で決定させ、
    検出された残留用紙を前記用紙搬送路から排出する排紙処理を実行する際に、前記排出口決定部で決定された排出口に前記残留用紙が導かれるように前記排出口切替部を動作させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記排出口決定部は、操作者によって設定された排出口決定条件を保持させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、未印字、片面印字済及び両面印字済を示す情報を生成して記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙が、未印字、片面印字済又は両面印字済かを前記排出口決定条件とし、排出口を決定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、片面が印刷済である裏紙を給紙トレイにセットしたことを示す裏紙情報が記憶されている場合、この裏紙がセットされたことを考慮して、片面印字済及び両面印字済を示す情報を生成して記憶させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、用紙種類を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙の用紙種類を前記排出口決定条件とし、排出口を決定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、用紙位置を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙の用紙位置を前記排出口決定条件とし、排出口を決定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記用紙情報管理部は、前記用紙情報として、重要書類を示す情報を記憶させ、前記排出口決定部は、残留用紙が重要書類の印刷物かどうかを前記排出口決定条件とし、排出口を決定することを特徴とする画像形成装置。
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