JP2011052786A - ガス栓用保護キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス栓のガス出口筒部の開放端を外周気密状態に閉塞する弾性材料製のキャップ部(1)を具備するガス栓用保護キャップに関し、前記ガス出口筒部に対するキャップ部(1)の装着保持力を高め、キャップ部(1)による気密性を長期に渡り安定状態に維持する。
【解決手段】キャップ部(1)は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小径な一方開放の筒体(10)に、筒体(10)の胴部外径より小径で軸線方向に移動可能なリング体(2)が外嵌し、リング体(2)の移動により、筒体(10)が前記ガス出口筒部に対して固定される固定状態と、前記ガス出口筒部に着脱自在となる着脱可能状態とに切替可能とし、筒体(10)の胴部両端に、リング体(2)を抜け止め状態に保持する抜け止め係合部(11)(12)を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス栓用保護キャップ、特に、ガス栓の不使用時に、ガス栓のプラグ部又はホースエンド部等のガス出口筒部に被嵌させて、これら部分を保護すると共に、ガス漏れを防止するガス栓用保護キャップに関する。
ガス栓のガス出口筒部として、ガス配管の端末に具備させたソケットがワンタッチで接続可能なプラグ部がある。前記プラグ部は、ソケット接続部の気密性を維持すると共に、ソケットの着脱によって、内部の弁機構が開閉するようになっている。このため、ソケット非接続時のプラグ部内に埃や油や水等の異物が浸入しないように、又、外的衝撃からも保護されるように、プラグ部の開放端は保護キャップで閉塞しておくことが望ましい。
前記保護キャップとして、実開平7−43674号公報に開示のものがある。
このものは、図8に示すように、ガス栓本体(31)から突出しているプラグ部(3)の先端に、軟質樹脂製又は合成ゴム製で且つ一方に開放する筒状のキャップ部(4)を、その弾性を利用して密に外嵌させる構成のものであり、キャップ部(4)の弾性によってプラグ部(3)の開放端が外周気密状態に閉塞される。尚、キャップ部(4)は、連結バンド(42)を介して、ガス栓本体(31)に装着させるための取付環(41)に一体的に連結されている。
キャップ部(4)の内周面の、プラグ部(3)の外周面に設けられている、ソケット接続用の環状凹溝(30)に対応する所定位置には、前記環状凹溝(30)に嵌入可能な環状凸条(40)が突設されてあり、環状凸条(40)を環状凹溝(30)に嵌入させるように、キャップ(4)をプラグ部(3)に被嵌させることにより、キャップ部(4)はプラグ部(3)に対して抜け止め状態に装着させることができる。
このように、プラグ部(3)の開放端を、合成ゴム製のキャップ部(4)で密に閉塞させておくことにより、プラグ部(3)内は保護され、内部に埃や水等の異物が浸入する不都合や、外的衝撃により損傷する不都合もない上に、万一、内部の弁機構からガス漏れが生じることがあっても、プラグ部(3)はキャップ部(4)によって外周気密状態にシールされていることから、プラグ部(3)の外部へのガスの漏出も防止することができる。
尚、配管をゴム管止め金具によって接続させる形式のガス栓のホースエンドにも、不使用時には、軟質樹脂製又は合成ゴム製の保護キャップを外周気密状態に被嵌させている。
実開平7−43674号公報 実公昭47−4480号公報
しかしながら、ガス栓の設置場所は台所のガスコンロや流し台の傍であるため、保護キャップは、熱、水、熱湯、洗剤、油、調味料等の影響を受け易い。
上述した従来の保護キャップのキャップ部(4)は、弾性を有する軟質樹脂又は合成ゴム等の成型体であるから、キャップ部(4)に、水、熱湯、油、洗剤等がかかったり、熱の影響が及んだりした場合、キャップ部(4)の変形や劣化が生じ弾性が低下することがある。弾性が低下すると、プラグ部(4)やホースエンド部に対するキャップ部(4)の装着保持力が不十分となり、気密性が損なわれたり、最終的には不用意に外れたりする不都合がある。
特に、ガス出口となるプラグ部(3)が二つ設けられている二口ガス栓であって、前記二つのプラグ部(3)の一方は、ソケットが接続された使用状態にあり、他方は、キャップ部(4)を被嵌させた不使用状態にある場合に、不使用状態にある方のプラグ部(3)の操作つまみを誤って開栓方向に操作してしまうことがある。このとき、キャップ部(4)の弾性が低下して気密性が損なわれていると、プラグ部(3)とキャップ部(4)との隙間からガスが外部に漏れてしまうことがある。大量のガス漏れに対しては、ガス栓に内蔵された過流出防止弁が作動するから、プラグ部(3)からのガスの流出は遮断されるが、微量な漏れの場合、前記過流出防止弁が作動することがなく、微量なガス漏れが継続してしまうため危険である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、『ガス栓のプラグ部又はホースエンド部からなるガス出口筒部の開放端を外周気密状態に閉塞する弾性材料製のキャップ部を具備するガス栓用保護キャップ』において、前記ガス出口筒部に対する前記キャップ部の装着保持力を高めて、前記キャップ部による気密性を長期に渡って安定した状態で維持できるようにすることを課題とする。
(1)請求項1に係る発明のガス栓用保護キャップは、『前記キャップ部は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小さな内径を有する一方開放の筒体に、前記筒体の胴部を軸線方向に移動可能なリング体を外嵌させた構成とし、
前記リング体を移動させることによって、前記筒体が前記ガス出口筒部の胴部に締付けられて固定される固定状態と、前記筒体が締付状態から開放されて前記ガス出口筒部に取り付け及び取り外し可能となる着脱可能状態とに切替可能とし、
前記筒体の胴部には、前記リング体を抜け止め状態に保持する抜け止め係合部を設けたこと』を特徴とする。
上記手段は次のように作用する。
前記キャップ部は、弾性材料製の筒体の外周面にリング体を移動可能に外嵌させた構成である。
前記キャップ部をガス出口筒部に装着させるには、筒体上にて着脱可能状態となる位置にリング体を移動させ、その状態でガス出口筒部を、筒体内に差し込む。
筒体の内径はガス出口筒部の胴部外径よりも小さく設定されているため、筒体の内径を押し広げながら、ガス出口筒部は筒体内に挿入されていく。ガス出口筒部を筒体内に最終挿入位置まで挿入した状態にて、リング体を固定状態となる方向へ移動させる。
筒体は、それ自体の持つ弾性によってガス出口筒部の胴部外周面に密着した状態で装着されている上に、固定状態ではリング体による締付力が加えられることから、ガス出口筒部に対する筒体の外周気密性は一層強化され、その気密性はリング体が固定状態にある限り保持される。
キャップ部を取り外すときは、リング体を前記着脱可能状態となる方向に移動させれば、ガス出口筒部はリング体による筒体の締付力が及ばなくなるので、筒体から引き抜き可能となる。
前記リング体を進退移動させると、リング体は筒体に設けた抜け止め係合部に係合し、前記固定状態又は着脱可能状態の何れかの位置において、その移動は阻止される。
(2)請求項2に係る発明の保護キャップは、請求項1に記載のものにおいて、『前記筒体の胴部外周面に、雄ネジ部が形成されていると共に、前記リング体の内周面に前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されている』ものであり、リング体の雌ネジ部を筒体の雄ネジ部に螺合させ、リング体を、時計方向或いは反時計方向に回動させることにより、リング体は筒体の胴部外周面を軸線方向に進退移動することとなる。
(3)請求項3に係る発明の保護キャップは、請求項1又は2に記載のものにおいて、『リング体を筒体の閉塞端部側に位置させたときを筒体の着脱可能状態とし、前記着脱可能状態でのリング体と筒体との間又は前記ガス出口筒部を前記筒体内の最終挿入位置に挿入した状態での前記筒体と前記ガス出口筒部の開放端部との間の少なくともどちらかに、空間が形成されるようにした』もので、前記リング体を前記筒体の閉塞端面近傍に位置させると、筒体の着脱可能状態となり、このときリング体と筒体との間又は筒体とガス出口筒部の開放端部との間に空間ができる。従って、筒体の着脱可能状態では、前者の場合ではリング体が筒体を、後者の場合では筒体がガス出口筒部を締め付けることはなく、筒体はガス出口筒部に対して着脱が可能となる。リング体を、筒体の解放端部側、すなわちガス出口筒部の基端部側に移動させれば、リング体は前記着脱可能状態から前記固定状態に切り替わる。
(4)請求項4に係る発明の保護キャップは、請求項1又は2に記載のものにおいて、『前記抜け止め係合部を前記筒体の胴部外周面の両端に形成するとともに、リング体の端部を前記抜け止め係合部に当接させるようにした』もので、リング体を前記筒体の胴部外周面で軸線方向に進退移動させたとき、リング体の端部が前記抜け止め係合部に当接し、移動が阻止される。このリング体の進退移動に伴う2箇所の移動阻止状態がそれぞれ前記筒体の固定状態又は着脱可能状態となるように設定しておくことも可能である。
(5)請求項5に係る発明の保護キャップは、請求項1から4のいずれかに記載のものにおいて、『前記ガス出口筒部は、ソケット接続用の環状凹溝が周方向に形成されているプラグ部とし、
前記筒体の内周面の前記環状凹溝に対応する所定位置には、前記環状凹溝に嵌入可能な環状凸条が突設されてあり、
前記環状凸条を前記環状凹溝に嵌入させたとき、その嵌入部に対応する前記筒体の外周面に前記リング体を位置させた状態を前記固定状態とする』ものでは、環状凸条が環状凹溝に嵌入している嵌入部を外からリング体で締め付けることにより、筒体の環状凸条がプラグ筒の環状凹溝に強固に嵌入する態様となり、その嵌入状態は確実に保持される。そして、前記嵌入部に対応する位置からリング体を移動させれば筒体は着脱可能状態となり、環状凸条を環状凹溝から強制的に脱出させて、プラグ部を筒体から強制的に引き抜くことができる。
(6)請求項6に係る発明の保護キャップは、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものにおいて、『前記固定状態又は前記着脱可能状態に切り替わる境界部分に、前記リング体の移動を規制する規制部が設けられている』ものでは、リング体の位置を固定状態から着脱可能状態に、或いは、その逆に切り替えるには、リング体が前記規制部を超えるように、前記リング体を強制的に移動させなければならず、リング体が固定状態と着脱可能状態との間を自然に移動することはない。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、筒体がガス出口筒部に対して固定状態となる所定位置にリング体を位置させておけば、ガス出口筒部は、筒体自体の弾性とリング体の締付によって締め付けられることとなるから、キャップ部のガス出口筒部に対する装着保持力及び気密性は強化される。さらに、合成ゴムや合成樹脂等の弾性材料製の筒体が、熱、水、熱湯、油、洗剤等の影響により変形したり劣化したりしてその弾性が低下することがあっても、リング体による前記筒体に対する締付力は維持され、筒体のガス出口筒部に対する装着保持力及び気密性は長期に渡って維持されることとなる。
又、キャップ部を取り外すには、リング体を移動させて着脱可能状態に切り替えれば、筒体は工具等を用いることなく容易に取り外すことができるので、キャップ部やガス出口筒部を傷つける不都合もない。
前記リング体を移動させていくと、抜け止め係合部に係合するから、前記リング体が前記筒体から不用意に脱落することはない。
筒体にリング体を外嵌させるだけで、キャップ部が構成されているから、キャップ部の製造・組み立てが容易で且つ安価となる。
請求項2に係る発明によれば、筒体の外周面上におけるリング体の移動を、ねじ対遇によって行うようにしたから、筒体とリング体との間には、一定の摩擦力が生じることとなり、リング体は、固定状態から着脱可能状態へ不用意に移動することがない。よって、筒体の前記固定状態は確実に保持される。
請求項3に係る発明によれば、着脱可能状態では、リング体による筒体の締め付けがなく、ガス出口筒部は筒体の弾性により保持された状態なので、キャップ部の着脱操作が容易に行える。
また、筒体をガス出口筒部に装着させるときには、筒体の閉塞端部側にリング体を位置させ、筒体の閉塞端部をリング体とともにガス出口筒部に被せていくことにより装着できる。筒体はリング体とともにガス出口筒部に被せていくことができるので、筒体が変形することなく、装着操作が行い易い。
請求項4に係る発明によれば、前記抜け止め係合部を前記筒体の胴部外周面の両端に形成した構造となっていて、リング体は筒体の両端部に設けた抜け止め係合部間を軸線方向に進退移動する。従ってリング体の端部が筒体から飛び出すことがなく、リング体が変形したり損傷することがない。又、リング体が抜け止め係合部の各々に当接する状態をそれぞれ前記筒体の固定状態又は着脱可能状態となるように設定しておけば、前記筒体が固定状態にあるか着脱可能状態にあるかがわかり易く、使い勝手の良い保護キャップを提供することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、ガス出口筒部がプラグ部の場合、筒体の環状凸条の環状凹溝への嵌入は確実に保持される態様となるから、ガス出口筒部に対するキャップ部の保持が一層確実となる。
また、請求項6に係る発明によれば、リング体を、強制的に前記規制部を超えさせて移動させなければ、リング体の位置を固定状態から着脱可能状態に切り替えることはできないから、前記固定状態から着脱可能状態に不用意に切り替わることがない。よって、ガス出口筒部に対する前記筒体の固定状態は確実なものとなる。
本発明の第1番目の実施の形態の保護キャップをプラグ部及びホースエンド部にそれぞれ装着させた状態を示すガス栓の平面図。 本発明の第1番目の実施の形態の保護キャップをプラグ部に着脱可能状態に装着させた状態を示す要部拡大断面図。 本発明の第1番目の実施の形態の保護キャップをホースエンド部に装着させた状態を示す断面図であり、(A)は着脱可能状態、(B)は固定状態を示す。 本発明の第2番目の実施の形態の保護キャップをホースエンド部に装着させた状態を示す要部拡大断面図であり、(A)は着脱可能状態、(B)は固定状態を示す。 本発明の第2番目の実施の形態の保護キャップの他の例を示す要部拡大断面図。 本発明の第3番目の実施の形態の保護キャップをホースエンド部に装着させた状態を示す要部拡大断面図であり、(A)は着脱可能状態、(B)は固定状態を示す。 本発明の第3番目の実施の形態の保護キャップをプラグ部に装着させた状態を示す要部拡大断面図。 従来の保護キャップの説明図。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態の保護キャップを装着させるガス栓は、図1に示すように、一つのガス栓本体(31)に二つのガス出口筒部が設けられている、所謂、二口ガス栓であり、屋内側壁面や流し台や調理台の天板等に固定されて使用される。図1に示すガス栓のガス出口筒部の一方は、ソケット接続用のプラグ部(3a)であり、他方は、ガスゴム管接続用のホースエンド部(3b)である。
これらプラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の不使用時には、ガス栓本体(31)は閉状態になっているが、より高い安全性の確保と、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の開放端からの異物の浸入を防止するために、それぞれ保護キャップを被嵌させている。
以下、本発明の第1番目の実施の形態の保護キャップについて説明する。
保護キャップは、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の円筒形胴部(32)にそれぞれ外嵌される合成ゴム製の一方開放の筒体(10)と、筒体(10)の胴部に外嵌させる金属又は樹脂製のリング体(2)とから、キャップ部(1)が構成されているものであり、筒体(10)の胴部の内径は、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の円筒形胴部(32)の外径よりも若干小さく形成されている。
筒体(10)の胴部外周面には雄ネジ部(15)が形成されていると共に、リング体(2)の内周面には、雄ネジ部(15)に螺合可能な雌ネジ部(25)が形成されている。尚、リング体(2)の雌ネジ部(25)は、筒体(10)の雄ネジ部(15)螺合するように形成されている。
又、筒体(10)の雄ネジ部(15)の形成域の両端部には、雄ネジ部(15)の山径より大径な第1、第2大径部(11)(12)が形成されてあり、これらはそれぞれ抜け止め係合部として機能する。
リング体(2)を筒体(10)に外嵌させるには、合成ゴム製の筒体(10)の閉塞端面側の第2大径部(12)を強制的に縮径させ、リング体(2)間を通過させ、筒体(10)の雄ネジ部(15)にリング体(2)の雌ネジ部(25)が噛み合うように外嵌させる。この状態でリング体(2)を時計方向或いは反時計方向に回動させることにより、リング体(2)は、第1、第2大径部(11)(12)間を進退移動可能となる。
筒体(10)の開放端側の第1大径部(11)からは連結バンド(34)が連結されてあり、連結バンド(34)は、ガス栓本体(31)に取り付けられる取付環(35)に連結されている。
プラグ部(3a)に被嵌させている筒体(10)の内周面の所定位置には、プラグ部(3a)の円筒形胴部(32)に形成されている環状凹溝(30)に嵌入可能な環状凸条(13)が周方向全域に渡って設けられている。
プラグ部(3a)の環状凹溝(30)に、筒体(10)の環状凸条(13)が嵌入した状態が、プラグ部(3a)に対する筒体(10)の装着完了状態であり、この状態において、プラグ部(3a)の開放端と、筒体(10)の閉塞端面との間には、空間(S)が形成されるように、両者の寸法関係は設定されている。
同様に、筒体(10)をホースエンド部(3b)に装着させた状態でも、ホースエンド部(3b)の開放端と筒体(10)の閉塞端面との間には、空間(S)が形成されることとなる。
キャップ部(1)をプラグ部(3a)に装着させるには、まず、リング体(2)を、ネジを緩める方向に回動させて、図2に示すように、第2大径部(12)に当接するまで筒体(10)の閉塞端側に移動させる。この状態が、筒体(10)の着脱可能状態であり、筒体(10)の開放側端部をプラグ部(3a)に押し当て、閉塞側端部をリング体とともに筒体(10)に被せていくことにより、プラグ部(3a)を筒体(10)に挿入させることができる。
そして、プラグ部(3a)の環状凹溝(30)に筒体(10)の環状凸条(13)を嵌入させた後、リング体(2)を、締付方向に回動させて、筒体(10)の開放端側の第1大径部(11)に当接するまで移動させる。リング体(2)は第1大径部(11)に当接した状態にて、図1に示すように、環状凸条(13)の環状凹溝(30)への嵌入部に外嵌するように設定されてあり、リング体(2)の外嵌位置においては、筒体(10)の外径はプラグ部(3a)によって押し広げられているので、リング体(2)は筒体(10)を締め付けることとなる。さらに筒体(10)の環状凸条(13)の環状凹溝(30)への嵌入部に対応する箇所についても外側から締め付けられる態様となる。これにより、環状凸条(13)の環状凹溝(30)への嵌入状態は強固に保持される。この状態が、キャップ部(1)のプラグ部(3a)に対する固定状態であり、リング体(2)を前記嵌入部に対応する位置に位置させておく限り、この固定状態は保持される。
キャップ部(1)を取り外すには、リング体(2)を、ネジを緩める方向に回動させて、第2大径部(12)に当接するまで移動させると、前記着脱可能状態に切り替わる。前記着脱可能状態においては、リング体(2)は筒体(10)の空間(S)に対応することとなり、プラグ部(3a)は筒体(10)による締付から開放されることとなるから、プラグ部(3a)を筒体(10)から引き抜くことができる。
図3は、上述したキャップ部(1)をホースエンド部(3b)に装着させた場合を示しており、リング体(2)を同図の(A)に示すように、第2大径部(12)に当接させた着脱可能状態にて、ホースエンド部(3b)をその基端部まで筒体(10)内に挿入する。挿入時には、リング体(2)は筒体(10)内にて空間(S)が形成されている部分に位置させる。その後、リング体(2)を締付方向に回動させることにより、同図の(B)に示すように、第1大径部(11)に当接するまで移動させる。この状態がホースエンド部(3b)に対する筒体(10)の固定状態であり、リング体(2)は、ホースエンド部(3b)を挿入されて外径が押し広げられた筒体(10)の、ホースエンド部(3b)の収容部分を外側から締め付ける態様となる。
図4は、ホースエンド部(3b)に、第2番目の実施の形態のキャップ部(1)を装着させた状態を示す要部拡大断面図であり、筒体(10)の外周面のうち、閉塞端面側の所定範囲に薄肉段部(16)が形成され、リング体(2)と筒体(10)の間に空間が形成されるようになっている。
筒体(10)に外嵌させるリング体(2)は、薄肉段部(16)の幅に略一致する幅を有する摺動筒(20)と、摺動筒(20)の一端開放部から外方に向って直角に突出する操作部(21)とから断面略L字状に形成されてあり、操作部(21)が筒体(10)の第1大径部(11)側に位置するように、筒体(10)に外嵌されている。リング体(2)は、操作部(21)を軸線方向に移動させることにより、摺動筒(20)を筒体(10)の外周面上を摺動させながら、リング体(2)を移動させることができる。
摺動筒(20)の内径は、筒体(10)のうち、薄肉段部非形成域(17)の外径よりも僅かに小さく且つ薄肉段部(16)の外径以上に設定されてあり、図4の(A)に示すように、摺動筒(20)を薄肉段部(16)に位置させた状態が、ホースエンド部(3b)に対する筒体(10)の着脱可能状態であり、同図の(B)に示すように、摺動筒(20)を薄肉段部非形成域(17)に位置させた状態が、ホースエンド部(3b)に対する筒体(10)の固定状態である。
この実施の形態の場合、摺動筒(20)を薄肉段部(16)に位置させた状態では、リング体(2)によって筒体(10)を締め付けることがない上に、ホースエンド部(3b)の開放端側はテーパ形状であることから、ホースエンド部(3b)は筒体(2)によって締め付けられることがない。よって、この実施の形態の保護キャップを使用する場合では、ホースエンド部(3b)の開放端と筒体(10)の閉塞端面との間に空間を形成しておく必要はない。
尚、薄肉段部(16)は、図5に示すように、筒体(10)の内周面に形成して、筒体(10)とホースエンド部(3b)の間に空間を設けておいても良い。
図6に示すものは、本発明の第3番目の実施の形態であり、上述した第2番目の実施の形態の薄肉段部(16)と薄肉段部非形成域(17)との間に、係合突部(22)を突設させたものである。
リング体(2)は、薄肉段部(16)の幅に略一致する幅を有する摺動筒(20)と、摺動筒(20)の外表面中央部分から外方へ突出させた操作部(21)とからなり、筒体(10)の第2大径部(12)を縮径させて、摺動筒(20)内に挿通させることにより、同図の(A)に示すように、摺動筒(20)を薄肉段部(16)に外嵌させる。この外嵌状態においては、筒体(10)はリング体(2)によって締め付けられることはないから、筒体(10)はホースエンド部(3b)に対して着脱可能状態となる。この状態にて、筒体(10)内にホースエンド部(3b)を差し込んでいく。ホースエンド部(3b)の開放端が筒体(10)の閉塞端面に近づく最終挿入状態にて、操作部(21)に指をかけて、同図(B)に示すように、摺動筒(20)が薄肉段部非形成域(17)に外嵌するようにリング体(2)を移動させる。これにより、前記着脱可能状態から固定状態へ切り替わる。
薄肉段部(16)と薄肉段部非形成域(17)との間には、係合突部(22)が突設されているが、係合突部(22)は、薄肉段部(16)側に斜面が形成されている断面山状に形成されているから、薄肉段部(16)と薄肉段部非形成域(17)間の移動はどちらの方向へも、前記斜面に沿って係合突部(22)を変形させながら強制的に移動させることが可能である。
尚、図7は、第3番目の実施の形態のキャップ部(1)をプラグ部(3a)に被嵌させた状態を示しており、プラグ部(3a)の環状凹溝(30)に、筒体(10)の環状凸条(13)を嵌入させた嵌入部に薄肉段部非形成域(17)が対応し、プラグ部(3a)の開放端側の空間(S)に薄肉段部(16)が対応するように設定されている。リング体(2)を薄肉段部(16)に位置させた状態においては、リング体(2)と薄肉段部(16)の外径の間に空間が形成され、プラグ部(3a)は締め付けられることはない。
上記各実施の形態において、合成ゴム製の筒体(10)の内部は、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)の円筒形胴部(32)の外径よりもやや小径な小径部を有するから、筒体(10)はそれ自体の持つ弾性で円筒形胴部(32)に密に外嵌される。特に、第1番目の実施の形態のものでは、リング体(2)は筒体(10)に対してねじ対偶状態にあることから、リング体(2)と筒体(10)との間に生じる摩擦力によってリング体(2)が不用意に移動することはなく、固定状態を確実に保持することができる。
さらに、固定状態ではリング体(2)は、筒体(10)を介して円筒形胴部(32)をさらに強固に締め付ける。
よって、調理時の熱でキャップ部(1)が加熱されたり、水、熱湯、油、洗剤等がかかったりして筒体(10)が変形したり劣化したりしても、金属製又は樹脂製のリング体(2)の締付力は緩むことはないから、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)を確実に且つ長期に渡って保護することが可能となり、気密性も確保することができる。
万一、誤って不使用状態にあるプラグ部(3a)の操作つまみを回動させて、内蔵されている弁装置を開弁してしまった場合でも、本件発明の保護キャップが装着されている限り、ガスが外部に漏れることはなく安全である。
保護キャップ部を取り外すには、第1番目の実施の形態のものでは、リング体(2)をネジを緩める方向に回動させ、第2、第3番目の実施の形態のものでは、リング体(2)の操作部(21)を持って、摺動筒(20)を薄肉段部(16)へ移動させれば、引き抜くことができる。固定状態から着脱可能状態への切替の際に工具等を使用する必要もなく容易に行える。
(1) ・・・・・・・キャップ部
(10)・・・・・・・筒体
(11)(12)・・・・・抜け止め係合部(第1、第2大径部)
(2) ・・・・・・・リング体
(3a)・・・・・・・プラグ部
(3b)・・・・・・・ホースエンド部

Claims (6)

  1. ガス栓のプラグ部又はホースエンド部からなるガス出口筒部の開放端を外周気密状態に閉塞する弾性材料製のキャップ部を具備するガス栓用保護キャップにおいて、
    前記キャップ部は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小さな内径を有する一方開放の筒体に、前記筒体の胴部を軸線方向に移動可能なリング体を外嵌させた構成とし、
    前記リング体を移動させることによって、前記筒体が前記ガス出口筒部の胴部に締付けられて固定される固定状態と、前記筒体が締付状態から開放されて前記ガス出口筒部に取り付け及び取り外し可能となる着脱可能状態とに切替可能とし、
    前記筒体の胴部には、前記リング体を抜け止め状態に保持する抜け止め係合部を設けたことを特徴とするガス栓用保護キャップ。
  2. 請求項1に記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記筒体の胴部外周面に、雄ネジ部が形成されていると共に、前記リング体の内周面に前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガス栓用保護キャップにおいて、リング体を筒体の閉塞端部側に位置させたときを筒体の着脱可能状態とし、前記着脱可能状態でのリング体と筒体との間又は前記ガス出口筒部を前記筒体内の最終挿入位置に挿入した状態での前記筒体と前記ガス出口筒部の開放端部との間の少なくともどちらかに、空間が形成されるようにしたことを特徴とするガス栓用保護キャップ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記抜け止め係合部を前記筒体の胴部外周面の両端に形成するとともに、リング体の端部を前記抜け止め係合部に当接させるようにしたことを特徴とするガス栓用保護キャップ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記ガス出口筒部は、ソケット接続用の環状凹溝が周方向に形成されているプラグ部とし、
    前記筒体の内周面の前記環状凹溝に対応する所定位置には、前記環状凹溝に嵌入可能な環状凸条が突設されてあり、
    前記環状凸条を前記環状凹溝に嵌入させたとき、その嵌入部に対応する前記筒体の外周面に前記リング体を位置させた状態を前記固定状態とすることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記固定状態又は前記着脱可能状態に切り替わる境界部分に、前記リング体の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
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