JP2009092100A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の管継手のようなナット(押輪)を用いることなく、ソケットに挿し口体を抜止め状にかつシール状に簡易迅速に接続することができ、そのうえ、ストッパーリングによる挿し口体とソケットの抜止め機能を堅持できる管継手を提供する。
【解決手段】挿し口体1の挿入側先端部6とソケット2の受口部10は互いに相対回転可能に挿入接続される。挿入側先端部6と受口部10との重合面間にシールリング4を介在させる。ソケット2はこれの受口部10の外周に、挿し口体1とソケット2の抜止めを講じるストッパーリング3を収容する。ソケット2の外周に、ソケットカバー5をストッパーリング3の外周を覆うように被覆嵌合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水・給湯、冷温水、冷却水等の配管、消火配管などに用いられ、それら配管の一端部を給水栓等の器具に接続するのに用いられる管継手に関する。
給水・給湯等の配管に用いられる管継手として、例えば、図10に示すような管継手が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この管継手は、給水栓等の器具に接続可能でかつ一端に受口部30を開口した継手本体31と、継手本体31の受口部30に挿入されるソケット32と、継手本体31の受口部30の外周に設けられた雄ねじ33に螺合されるナット(押輪)34と、受口部30の開口端内周とソケット32の外周との間に介在されるワッシャ35、Oリング36、環状リーフ37とを備える。
この管継手の現場施工に際しては、先ず、継手本体31を給水栓等器具に接続する一方、ソケット32にワッシャ35、Oリング36、環状リーフ37、更にはナット34をこの順で挿入しておき、ソケット32に給水管Pを挿入して接着接合したうえで、ソケット32をこの挿入側先端が継手本体21の受口部30に該受口部30内のストッパーリブ38に当接するまで挿入するとともに、ナット34を継手本体31に締付けるというものである。
特開2003−227589号公報
しかしながら、上記管継手では、現場での施工終了後に、ナット34の締付け不足を確認し難いという締付け管理面での問題がある。このため、振動や外部からの荷重等によりナット34の締付けが緩むと、給水管P内の水が漏洩する可能性がある。また、ナット34を継手本体31に対し締付ける構造上、呼び径が小口径でも、継手本体31の外周及びナット34の外周に六角形や八角形など多角形の工具掛け部31a,34aを形成しておく必要があるため、その分だけ継手本体31及びナット34が大きくなり、継手全体の材料コストアップ、大型化を招き、重量的にも重くなるという難点があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、前述した従来の管継手のようなナット(押輪)の使用を省略化することでコスト低減、小型化、コンパクト化を図り得、またナットの締付け作業の省略化により組立て作業性の向上を図れ、しかも施工後のナットの緩み問題も解消できて水漏れ事故の発生を確実に防止できて信頼性の高い管継手を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリングがストッパーリング収容凹溝から外れるのを防止でき、またソケットまたは挿し口体に引き抜き力が加えられたときストッパーリングがストッパーリング収容凹溝内でねじれ変形したり、ストッパーリングが給湯等でストッパーリング収容凹溝内で熱変形するのを抑えることのできる管継手を提供することにある。
本発明の管継手は、請求項1に記載のように、その発明の内容を理解しやすくするために図1〜図9に付した符号を参照して説明すると、少なくとも一端に受口部(10)を有するソケット(2)と、このソケットの受口部に相対回転可能に挿入される挿入側先端部(6)を有する挿し口体(1)と、前記受口部(10)と前記挿入側先端部(6)との重合面間に介在したシールリング(4)と、前記受口部(10)の外周に装着されるストッパーリング(3)とを備えた管継手であって、前記挿し口体(1)は前記挿入側先端部(6)の外周に抜止め溝(8)を円周方向に設けており、前記ストッパーリング(3)は開離両端部(3b)を有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体(3a)と、このリング本体(3a)の内周に内向きに一体に突設した複数個の抜止め爪(9)とを有する形に形成しており、前記ソケット(2)は、前記受口部(10)の外周に、前記ストッパーリング(3)が取外し可能に嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝(11)を前記抜止め溝(8)の外周に対応するように設け、該ストッパーリング収容凹溝(11)の溝底に、前記ストッパーリング(3)の抜止め爪(9)を挿通させて該抜止め爪の先端部を前記受口部(10)の内方へ突出させる爪挿通孔(12)を設けており、前記爪挿通孔(12)から突出する前記抜止め爪(9)の先端部は前記抜止め溝(8)に係合されており、前記ソケット(2)の外周に、筒状の合成樹脂製のソケットカバー(5)を少なくとも前記リング本体(3a)の外周を覆うように被覆嵌合していることに特徴を有するものである。
このような構成によれば、挿し口体(1)の挿入側先端部(6)をソケット(2)の受口部(10)に挿入し、ストッパーリング(3)をストッパーリング収容凹溝(11)に嵌め込むことによりストッパーリング(3)の抜止め爪(9)の先端部が抜止め溝(8)に係合するため、ソケット(2)と挿し口体(1)とを抜止め状にかつシール状にワンタッチで簡易迅速に接続することができる。
ストッパーリング(3)はストッパーリング収容凹溝(11)に取外し可能に嵌め込まれるので、一旦挿し口体(1)とソケット(2)を接続した後においても、人為的にストッパーリング(3)をストッパーリング収容凹溝(11)から取り外すことができ、ストッパーリング(3)の脱着操作により挿し口体(1)とソケット(2)の分離・接続を簡易、迅速に行うことができる。
ソケット(2)の外周に、筒状の樹脂製のソケットカバー(5)を少なくともリング本体(3a)の外周を覆うように被覆嵌合するので、そのソケットカバー(5)は、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリング(3)がストッパーリング収容凹溝(11)から外れるのを防止し、またソケット(2)または挿し口体(1)に引き抜き力が加えられたときストッパーリング(3)がストッパーリング収容凹溝(11)内でねじれ変形したり、ストッパーリング(3)が給湯等でストッパーリング収容凹溝(11)内で熱変形するのを抑える機能をも発揮する。これにより、ストッパーリング(3)によるソケット(2)と挿し口体(1)の抜止め状の接続状態を堅持することができる。さらに、ソケットカバー(5)は、ストッパーリング(3)がストッパーリング収容凹溝(11)に規定通り嵌め込まれている状態ではじめてソケット(2)に嵌合することができ、仮にストッパーリング(3)がストッパーリング収容凹溝(11)にその一部がはみ出る等して規定通り嵌め込まれていないと、ソケットカバー(5)をソケット(2)に対し嵌合できないことになる。したがって、ソケットカバー(5)をソケット(2)に対し嵌合できるか否かによってストッパーリング(3)がストッパーリング収容凹溝(11)に規定通り嵌め込まれているか否かを簡単に確認することができる。
請求項1記載の管継手は、請求項2に記載のように、前記樹脂製のソケットカバー(5)の軸方向一端の開口端の内周に、前記リング本体(3a)の外周を覆う金属製の補強リング(14)を一体にインサート成形するか若しくは嵌合固定した構成を採用することができる。この構成によると、ソケットカバー(5)それ自体がポリエチレン等で成形される場合も補強機能を十分に確保できる。
請求項1又は2記載の管継手は、請求項3に記載のように、前記ソケット(2)の他端には前記受口部(10)の外径より小さい外径の小径管部(2b)を前記受口部(10)に段部(2c)を介して連設し、前記リング本体(3a)の外周を覆う状態にある前記ソケットカバー(5)の軸方向他端の開口端に、前記ソケット(2)の段部(2c)に当接係合する内向き鍔(5a)を設けることができる。これによれば、ソケットカバー(5)を内向き鍔(5a)がソケット(2)の段部(2c)に当接するまでソケット(2)に嵌合することにより、ソケットカバー(5)をソケット(2)に対し簡単かつ確実に装着することができる。したがって、内向き鍔(5a)はソケットカバー(5)のソケット(2)に対する位置決め機能を発揮することができる。
請求項3記載の管継手は、請求項4に記載のように、前記ソケット(2)の小径管部(2b)の外周に、前記ソケット(2)の段部(2c)に当接係合する内向き鍔(5a)が抜止め状に係合する環状リブ(18)を設けることができる。これによれば、ソケットカバー(5)がソケット(2)から抜け出るのを防止でき、ソケットカバー(5)による上記ストッパーリング(3)の外れ防止機能、補強機能を維持できる。この場合、請求項4記載の管継手は、請求項5に記載のように、前記内向き鍔(5a)の内周縁に切欠(15)を形成することができる。これによれば、ソケットカバー(5)をソケット(2)の外周に嵌合させるとき、内向き鍔(5a)は弾性変形により環状リブ(18)を乗り越え易くなる。
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の管継手は、請求項6に記載のように、前記ソケットカバー(5)は透明もしくは半透明に形成することができる。これによれば、ソケットカバー(5)を嵌合した後においても該ソケットカバー(5)の外部からストッパーリング(3)が装着されているか否かを容易に透視確認することができる。
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手は、請求項7記載のように、前記ストッパーリング(3)の抜止め爪(9)の先端部一側面に、該ストッパーリング(3)の装着状態下で前記受口部(10)に前記挿し口体(1)の挿入側先端部(6)の挿入を許すスライド斜面(13)が形成することができる。これによれば、ソケット(2)のストッパーリング収容凹溝(11)にストッパーリング(3)を装着した後にも、このソケット(2)の受口部(10)を挿し口体(1)の挿入側先端部(6)にワンタッチで挿入することができる。
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の管継手は、請求項8記載のように、前記ソケット(2)に樹脂管(P)の一端部を接合することができる。これによれば、挿し口体(1)とソケット(2)とが相対回転可能に挿入されることと相俟って、ソケット(2)に樹脂管(P)を接合した後でも、給水栓、バルブ等器具や管、あるいは管継手にソケット(2)をねじ込む等の接合手段で取り付けることができ、そのねじ込みによりソケット(2)の取付けが簡易に行える。
本発明によれば、挿し口体の挿入側先端部をソケットの受口部に挿入し、ストッパーリングをストッパーリング収容凹溝に嵌め込むことにより挿し口体とソケットとを抜止め状にかつシール状に接続することができ、前述した従来の管継手のような多角形の工具掛け部を有するナット(押輪)は省略することができるのでコスト低減、小型化、コンパクト化を図ることができ、しかもナットの締付け作業を省略できソケットであるソケットを挿し口体の受口部に挿入するだけの簡単な作業で足りるため組立て作業性に優れ、しかも施工後のナットの緩みや締付け不足の問題も解消できて水漏れ事故の発生を確実に防止できる。
とくに、ソケットカバーにより、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリングがストッパーリング収容凹溝から外れるのを防止し、またソケットまたは挿し口体に引き抜き力が加えられたときストッパーリングがストッパーリング収容凹溝内でねじれ変形したり、ストッパーリングが給湯等でストッパーリング収容凹溝内で熱変形するのを抑える機能をも発揮することができ、これによりストッパーリングによる挿し口体とソケットの抜止め機能を堅持できて有利である。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示す管継手の半欠截断面図、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は図1の管継手のソケットと挿し口体を分離した状態を示す半欠截断面図、図4は図1の管継手のストッパーリングの正面図、図5は図4におけるB−B線断面図、図6は図4におけるC−C線断面図、図7は図1の管継手のソケットカバーの背面図、図8は図7におけるD−D線断面図である。
本発明に係る管継手は、図1〜図3に示すように、ストレート型の挿し口体1、ストレート型のソケット2、ストッパーリング3、シールリング4、及びソケットカバー5を主要構成部材とする。
図1〜図3に示すように、ストレート型の挿し口体1はこれの一端に挿入側先端部6を有し、この挿入側先端部6の外周にシールリング4が収容される環状のシールリング収容凹溝7と、このシールリング収容凹溝7より軸方向内方側に並べて配される環状の抜止め溝8とを設けている。挿し口体1の他端部は、給水栓やバルブ等の器具(図示せず)に取り付けられる。
図4〜図6に示すように、ストッパーリング3はポリオキシメチレン(POM)等の樹脂や金属材料で開離両端部3b,3bを有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体3aと、このリング本体3aの内周に内向きに一体に突設した複数個(図示例では3個)の抜止め爪9とを有する形に形成している。
図1〜図3に示すように、ストレート型のソケット2は、ポリブテン、ポリエチレン、塩化ビニルなど樹脂材料で短管状に形成される。ソケット2の一端には挿し口体1の挿入側先端部6を相対回転可能に挿入可能とする受口部10を有し、この受口部10の外周にはストッパーリング3が取外し可能に嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝11を設けている。ストッパーリング収容凹溝11の溝底にはストッパーリング3の抜止め爪9に対応する爪挿通孔12を設けている。ソケット2の他端には受口部10の外径より小さい外径の小径管部2bを受口部10に段部2cを介して連設している。ソケット2の他端の小径管部2bの内径は、該ソケット2の材料と同じようにポリブテン、ポリエチレン、塩化ビニルなど樹脂材料からなる樹脂管Pの一端部が挿入されて熱融着または電気融着等で接合できるように構成している。ソケット2と樹脂管Pとの接合手段としては熱融着・電気融着以外に、接着手段でも可能である。
ストッパーリング3はソケット2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込まれると、図2に示すように、ストッパーリング3の抜止め爪9が爪挿通孔12に挿通して該抜止め爪9の先端部9aが受口部10内へ突出するとともに、ストッパーリング3のリング本体3aの外周面が受口部10の外周面と略面一になるように納められるように構成している。図1のように、挿し口体1の挿入側先端部6がソケット2の受口部10に所定深さにまで挿入されると、図2のようにストッパーリング収容凹溝11が抜止め溝8の外周に対応し、爪挿通孔12から突出する抜止め爪9の先端部9aが抜止め溝8に係合するように構成されている。
シールリング4はOリング等からなって、挿し口体1の挿入側先端部6のシールリング収容凹溝7にその外径部が挿入側先端部6の外周面より突出するように、一本または2本以上が軸方向に並べて収容される。
ソケットカバー5は、図7、図8に示すように、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニールサルフォン(PPSU)等樹脂材で、ソケット2の受口部10の外径と略同一の内径を有する筒状に形成している。とくに、ソケットカバー5がポリエチレンで成形される場合は補強機能を確保するために、その軸方向一端の開口端の内周に黄銅等金属製の補強リング14を一体にインサート成形するかあるいは嵌合固定する。ソケットカバー5が機械的強度に優れるポリプロピレンやポリフェニールサルフォン(PPSU)等で成形される場合は、敢えて補強リング14を一体にインサート成形するかあるいは嵌合固定する必要は無い。ソケットカバー5の軸方向他端の開口端には、ソケット2の小径管部2bの外径と略同一の内径を有する位置決め機能用の内向き鍔5aを設けている。内向き鍔5aの内周縁には内向き鍔5aを拡縮変形自在とするための切欠15を円周方向に列設している。
そして、このソケットカバー5は、ソケット2の外周に少なくともストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合される。すなわち、ソケット2において小径管部2bの先端の外周に第1の環状リブ16を設け、この第1の環状リブ16と段部2cとの間に第2,3の環状リブ17,18を設ける。かくして、ソケットカバー5をこれの軸方向一端の開口端をソケット2の小径管部2bの先端から第1の環状リブ16を乗り越えて小径管部2bの外周に嵌合し、内向き鍔5aを第1,2環状リブ16,17間に停止させた状態に抜止め状態に装着する(図3参照)。図3のソケットカバー5の装着状態では、ストッパーリング3はソケットカバー5により覆われず露出する状態にあり、ストッパーリング3はソケット2のストッパーリング収容凹溝11に対し着脱操作可能である。
図3に示すソケットカバー5の装着状態から更に該ソケットカバー5を受口部10の方向に押し動かして第2,3環状リブ17,18を順次乗り越えるまでスライド移動させ、図1のように内向き鍔5aをソケット2の段部2cに当接係合させるように第3環状リブ18と段部2cとの間に停止させる。すると、ソケットカバー5が補強リング14でストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆う状態を維持することになる。なお、ソケットカバー5は内向き鍔5aの内周縁に切欠15を設けているので、内向き鍔5aが第1,2,3環状リブ16,17,18を乗り越えるとき弾性により拡開変形して該環状リブ16,17,18を乗り越え易い。
ソケットカバー5を補強リング14がストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆う状態に嵌合した後においても、ストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に装着されているか否かを該ソケットカバー5の外部から容易に確認することができるようにソケットカバー5は透明もしくは半透明に形成しておくことが好ましい。この場合、ソケットカバー5は、ストッパーリング3に着色を施した色彩とは識別しやすい異色の着色透明または着色半透明に形成しておくことが、更に確認し易い点で好ましい。
次に、上記管継手の挿し口体1とソケット2を接続する要領について図1〜図3を参照して説明する。
先ず、挿し口体1の挿入側先端部6をソケット2の受口部10に挿入するか、またはソケット2の受口部10を挿し口体1の挿入側先端部6に挿入する。その挿入により図1のようにシールリング4がソケット2の受口部10の内周面と挿し口体1の挿入側先端部6の外周との間で圧縮されてその間で水漏れのないシール状態が得られる。
しかる後、ストッパーリング3を一旦拡開させてソケット2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込むと、該ストッパーリング3は弾性復元作用により縮小してストッパーリング3の抜止め爪9を爪挿通孔12に挿通し、該抜止め爪9の先端部9aが受口部10の内方へ突出して挿し口体1の抜止め溝8に係合する。この係合によりソケット2が挿し口体1の挿入側先端部6から抜止めされる状態が得られる。
抜止め爪9の一つでも爪挿入孔12に挿通されていない場合はストッパーリング3が受口部10の外周面から浮上することになるので、これを容易に目視でき、ストッパーリング3の取付け不良を容易に確認することができる。
この接続状態ではソケット2は挿し口体1に対し相対回転可能であるので、図1のように予めソケット2に給水用等の樹脂管Pを接合した後でも、挿し口体1を給水栓、バルブ等の器具や管、あるいは他の管継手(図示せず)等にねじ込む等の接合手段で該器具等に挿し口体1を取付けても樹脂管Pの巻き癖によるねじれが影響されることなく取り付けることができる。因みに、ソケット2と挿し口体1が相対回転するときは抜止め爪9の先端部9aは抜止め溝8内を摺動する。
上記のように、ストッパーリング3の抜止め爪9が挿し口体1の抜止め溝8に係合した状態によれば、施工後、地震などの外力により樹脂管Pと共にソケット2が抜出し方向に強く引っ張られるようなことがあってもソケット2が挿し口体1の挿入側先端部6から抜け出るのを確実に阻止できる。
一旦、挿し口体1とソケット2を接続した後においても、図2のようにストッパーリング収容凹溝11内で向かい合う状態にあるストッパーリング3の開離両端部3b,3bに指先を掛けて該ストッパーリング3を拡開させることによりストッパーリング収容凹溝11から取り外すことができるため、挿し口体1とソケット2の分離・接続を簡易、迅速に行うことができる。
上記説明では挿し口体1とソケット2とを挿入接続した後に、ストッパーリング3をソケット2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込む仕様を採るが、これに代えて、予め図3のようにストッパーリング3をソケット2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込んでおき、しかる後、挿し口体1の挿入側先端部6をソケット2の受口部10に挿入するか、またはソケット2の受口部10を挿し口体1の挿入側先端部6に挿入して挿し口体1とソケット2とをシール状にかつ抜止め状に接続できるようにすることもできる。
そのためには、図1、図3、図4〜図6に示すように、ストッパーリング3の抜止め爪9の先端部9aの一側面にスライド斜面13を形成しておけばよい。これによりストッパーリング3をストッパーリング収容凹溝11に装着した状態下でソケット2の受口部10を挿し口体1の挿入側先端部6に挿入するに伴いストッパーリング3のスライド斜面13が挿入側先端部6を滑って該ストッパーリング3が拡開しながらその挿入を可能にし、挿入後ストッパーリング3が弾性復元作用により縮小して抜止め爪9の先端部9aを抜止め溝8に係合することになる。したがって、挿し口体1とソケット2とをワンタッチで接続することができる。
上記のようにストッパーリング3を用いて挿し口体1とソケット2とを抜止め状にかつシール状に接続した後においては、上述した要領でソケットカバー5をソケット2の外周に少なくともストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合する。その際、ソケットカバー5が補強リング14を備えている場合は、その補強リング14がストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合する。
このようにソケットカバー5をストッパーリング3の外周に被覆嵌合することにより、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11から外れたり、ソケット2または挿し口体1に加えられる引き抜き力によりストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11内でねじれ変形したり、ストッパーリング3が給湯等でストッパーリング収容凹溝11内で熱変形するのを抑制することができる。また、ソケットカバー5は、ストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に規定通り嵌め込まれている状態ではじめてソケット2に嵌合することができるのであって、仮にストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11からはみ出る嵌め込み不良が生じていると、ソケットカバー5をソケット2に対し嵌合できないことになり、ソケットカバー5をソケット2に対し嵌合する操作でもってストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に規定通り嵌め込まれているか否かを簡単に確認することができる。
上記実施例ではソケット2および挿し口体1はそれぞれ軸方向に真直ぐな形状のストレート型とするが、これ以外に、それぞれをエルボ型あるいはティー型に形成するものにも適用できる。
また、本発明の管継手は、図9に示すように、スプリンクラー設備用のヘッダー20にも適用できる。そのヘッダー20は、円筒形状の胴部21から上記実施例のものと同じ略形状の挿し口体1を複数個、分岐し、各挿し口体1に、樹脂管Pの一端部に熱融着または電気融着等で接合した上記実施例のものと略同じ形状のソケット2をワンタッチで接続できるようにしている。この場合においても、ソケット2を挿し口体1に接続した後においては、上記実施例の場合と同様に、ソケットカバー5をソケット2の外周にストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合する。
本発明の一実施例を示す管継手の半欠截断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1の管継手のソケットと挿し口体を分離した状態を示す半欠截断面図である。 図1の管継手のストッパーリングの正面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図4におけるC−C線断面図である。 図1の管継手のソケットカバーの背面図である。 図7におけるD−D線断面図である。 他の実施例の管継手をヘッダーに適用した場合の斜視図である。 従来例の管継手の半欠截断面図である。
符号の説明
1 挿し口体
2 ソケット
2b 小径管部
2c 段部
3 ストッパーリング
3a リング本体
3b,3b 開離両端部
4 シールリング
5 ソケットカバー
5a 内向き鍔
6 挿入側先端部
8 抜止め溝
9 抜止め爪
9a 抜止め爪の先端部
10 受口部
11 ストッパーリング収容凹溝
12 爪挿通孔
13 スライド斜面
14 補強リング
15 切欠
18 環状リブ

Claims (8)

  1. 少なくとも一端に受口部を有するソケットと、このソケットの受口部に相対回転可能に挿入される挿入側先端部を有する挿し口体と、前記受口部と前記挿入側先端部との重合面間に介在したシールリングと、前記受口部の外周に装着されるストッパーリングとを備えた管継手であって、前記挿し口体は前記挿入側先端部の外周に抜止め溝を円周方向に設けており、前記ストッパーリングは開離両端部を有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体と、このリング本体の内周に内向きに一体に突設した複数個の抜止め爪とを有する形に形成しており、前記ソケットは、前記受口部の外周に、前記ストッパーリングが取外し可能に嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝を前記抜止め溝の外周に対応するように設け、該ストッパーリング収容凹溝の溝底に、前記ストッパーリングの抜止め爪を挿通させて該抜止め爪の先端部を前記受口部の内方へ突出させる爪挿通孔を設けており、前記爪挿通孔から突出する前記抜止め爪の先端部は前記抜止め溝に係合されており、前記ソケットの外周に、筒状の合成樹脂製のソケットカバーを少なくとも前記リング本体の外周を覆うように被覆嵌合していることを特徴とする、管継手。
  2. 前記ソケットカバーの軸方向一端の開口端の内周に、前記リング本体の外周を覆う金属製の補強リングを一体にインサート成形するか若しくは嵌合固定している、請求項1記載の管継手。
  3. 前記ソケットの他端には前記受口部の外径より小さい外径の小径管部を前記受口部に段部を介して連設し、前記リング本体の外周を覆う状態にある前記ソケットカバーの軸方向他端の開口端に、前記ソケットの段部に当接係合する内向き鍔を設けている、請求項1又は2記載の管継手。
  4. 前記ソケットの小径管部の外周に、前記ソケットの段部に当接係合する内向き鍔が抜止め状に係合する環状リブを設けている、請求項3記載の管継手。
  5. 前記内向き鍔の内周縁に切欠を形成している、請求項3又は4記載の管継手。
  6. 前記ソケットカバーは透明もしくは半透明に形成している、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の管継手。
  7. 前記ストッパーリングの抜止め爪の先端部一側面に、該ストッパーリングの装着状態下で前記受口部に前記挿し口体の挿入側先端部の挿入を許すスライド斜面が形成されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の管継手。
  8. 前記ソケットに樹脂管の一端部を接合している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の管継手。
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