JP2011043138A - 圧縮機 - Google Patents

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好彦 長瀬
Toshito Yanashima
俊人 簗島
Masaaki Takezawa
正昭 竹澤
Kazuhiko Arai
和彦 新井
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Abstract

【課題】電動要素の電磁振動が密閉容器に伝達する不都合を極力解消して、圧縮機の振動及び騒音の発生を低減する。
【解決手段】密閉容器2内に収納されたスクロール圧縮要素(圧縮要素)10及びこの圧縮要素10を駆動する電動要素20を備えた圧縮機1において、電動要素20は、複数枚の電磁鋼板を積層して成る固定子23と、圧縮要素10を駆動する回転軸22に固定され、固定子23の内側において回転する回転子25を備え、固定子23は、スペーサ60を介して密閉容器に固定されており、このスペーサ60が密閉容器に当接する面積は、固定子に当接する面積より小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は密閉容器内に圧縮要素と、この圧縮要素を駆動する電動要素を備えた圧縮機に関するものである。
従来、この種圧縮機は、円筒状の密閉容器と、この密閉容器内に収容された圧縮要素と、電動要素により構成されている。電動要素は、密閉容器の内面に固定される固定子と、圧縮要素を駆動する回転軸に固定され、固定子の内面に回転可能に設けられた回転子とからなる。
該固定子は、環状の電磁鋼板を積層した積層体と、この積層体の歯部に巻装された固定子コイルから成り、密閉容器の空間の内周面に沿って環状に溶接、或いは、焼き嵌めなどにより固定される。
このような圧縮機では、従来より電動要素の運転によって電磁振動が密閉容器に伝達され、不快な騒音が生じると云う問題が生じていた。このため、密閉容器の板厚を厚くしたり、密閉容器の外周を防音材で覆う等の防音措置がとられていた。また、密閉容器に伝達される振動自体を低減させる試みもなされて来ている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−124781号公報
上記特許文献1は、電動要素の固定子と密閉容器との間にスペーサを介設することによって、密閉容器に電動要素の振動が直接伝わらないようにしたものである。このように、電動要素の固定子と密閉容器との間にスペーサを配置することで、電動要素の電磁振動がスペーサを介して密閉容器に伝達されることとなるので、直接電動要素と密閉容器とが接触するものに比べて、振動の伝達抑制効果はあるが、十分ではなかった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、電動要素の電磁振動が密閉容器に伝達する不都合を極力解消して、圧縮機の振動及び騒音の発生を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の圧縮機は、密閉容器内に収納された圧縮要素及びこの圧縮要素を駆動する電動要素を備えたものであって、電動要素は、複数枚の電磁鋼板を積層して成る固定子と、圧縮要素を駆動する回転軸に固定され、固定子の内側において回転する回転子を備え、固定子は、スペーサを介して密閉容器に固定されており、このスペーサが密閉容器に当接する面積は、固定子に当接する面積より小さいことを特徴とする。
請求項2の発明の圧縮機は、上記発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の上部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする。
請求項3の発明の圧縮機は、請求項1に記載の発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の下部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする。
請求項4の発明の圧縮機は、請求項1に記載の発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の中央部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、上記各発明においてスペーサの回転軸の軸方向の寸法は、固定子の回転軸の軸方向の寸法と同一であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の発明においてスペーサの回転軸の軸方向の寸法は、固定子の回転軸の軸方向の寸法より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、密閉容器内に収納された圧縮要素及びこの圧縮要素を駆動する電動要素を備えた圧縮機において、電動要素は、複数枚の電磁鋼板を積層して成る固定子と、圧縮要素を駆動する回転軸に固定され、固定子の内側において回転する回転子を備え、固定子は、スペーサを介して密閉容器に固定されており、このスペーサが密閉容器に当接する面積は、固定子に当接する面積より小さいので、固定子の周囲をスペーサの大きい面積で保持して、固定子の変形を抑制すると共に、当該スペーサの密閉容器への接触面積を減らして、密閉容器への振動の伝達を抑制することができるようになる。
これにより、電動要素の電磁振動が密閉容器に伝達する不都合を極力解消して、圧縮機の振動及び騒音の発生を効果的に低減することができるようになる。
特に、請求項2の発明によれば、上記発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の上部周囲に形成された切欠を備えるので、固定子と密閉容器間に一時的に潤滑油が溜まっても、その油面は低くなるので、請求項1の発明に加えて、当該潤滑油が回転子の回転で巻き上げられて吐出される不都合を抑制することができるようになる。
また、請求項3の発明によれば、請求項1の発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の下部周囲に形成された切欠を備えるので、係る切欠により、スペーサが密閉容器に当接する面積を、固定子に当接する面積より小さくすることができる。これにより、固定子の周囲をスペーサの大きい面積で保持して、固定子の変形を抑制すると共に、当該スペーサの密閉容器への接触面積を減らして、密閉容器への振動の伝達を抑制することができるようになる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明において圧縮要素は密閉容器内上部に、電動要素は圧縮要素の下方に位置しており、スペーサは、密閉容器側の面の中央部周囲に形成された切欠を備えるので、請求項1の発明に加えて、スペーサの上下が密閉容器に当接して、固定子をより均一に保持することができる。
請求項5の発明によれば、上記各発明においてスペーサの回転軸の軸方向の寸法は、固定子の回転軸の軸方向の寸法と同一であるので、固定子をより安定的に保持することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の発明においてスペーサの回転軸の軸方向の寸法は、固定子の回転軸の軸方向の寸法より小さいので、密閉容器への振動伝達をより一層抑制することができるようになる。
本発明を適用した一実施例のスクロール圧縮機の縦断側面図である。である。 図1のスクロール圧縮機のA−A断面図である。 図1のスクロール圧縮機のB−B断面図である。 図1のスクロール圧縮機のスペーサーの平面図である。 本発明を適用した他の実施例のスクロール圧縮機の縦断側面図である。 図5のスクロール圧縮機のスペーサの平面図である。
本発明は、圧縮機の電動要素の電磁振動が密閉容器に伝達して、不快な騒音を発生させるという不都合を回避するためになされたものである。即ち、本発明では、係る振動及び騒音の低減を、電動要素の固定子をスペーサを介して密閉容器に固定し、このスペーサが密閉容器に当接する面積を、固定子に当接する面積より小さくすることで実現した。以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明は、密閉容器内に圧縮要素と電動要素(モータ)が収納された圧縮機であれば、どのような圧縮機であっても適用可能である。本実施例では、スクロール圧縮機に本発明を適用して説明するものとする。
図1は、本発明を適用した一実施例の圧縮機の縦断側面図である。この圧縮機1は、内部高圧型のスクロール圧縮機であり、図示しない凝縮器、減圧装置及び蒸発器と接続された周知の冷媒回路を構成している。スクロール圧縮機1は、鋼板からなる縦型円筒状の密閉容器2と、この密閉容器2の内部空間の上部に収納され、回転軸22により駆動されるスクロール圧縮要素10と、このスクロール圧縮要素10の下方に位置する電動要素20にて構成されている。
密閉容器2は、底部をオイル溜6とし、電動要素20(モータ)とスクロール圧縮要素10を収納する容器本体4と、この容器本体4の上部開口を閉塞するように取り付けられた略椀状のエンドキャップ4Aと、この容器本体4の底部開口を閉塞するように取り付けられた略椀状のボトム4Bとから構成されている。また、電動要素20とスクロール圧縮要素10の間の密閉容器2の容器本体4には、図示しない円形の取付孔が形成され、この取付孔には電動要素20に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)8が取り付けられている。
密閉容器2内には、上支持フレーム28が設けられており、この上支持フレーム28によって、密閉容器2内は吐出室42と、電動要素室43とに区画されている。吐出室42は、上支持フレーム28のエンドキャップ4A側(上側)、電動要素室43は上支持フレーム28のボトム4B側(下側)に形成されている。具体的には吐出室42は、スクロール圧縮要素10とエンドキャップ4Aとの間に形成されている。
この場合、上支持フレーム28の周縁部には、電動要素20側に突出する複数(実施例では4箇所)の台座部32が形成されており、各台座部32は溶接Wにて密閉容器2の容器本体4に固定されている。また、上支持フレーム28の後述する軸受部30に対応する位置の容器本体4(密閉容器2)には、金属管にて構成された吐出管50が溶接固定されており、この吐出管50の一端は容器本体4内に所定寸法延在し、上支持フレーム28下側の電動要素室43内に開口している。また、吐出管50の他端は、図示しない外部の凝縮器の入口側に接続されている。
また、スクロール圧縮要素10は、上支持フレーム28に固定された固定スクロール12と、この固定スクロール12に対して後述するように自転せずに旋回運転させる揺動スクロール14とから構成されており、固定スクロール12と揺動スクロール14を互いに噛み合わせた状態で、固定スクロール12と揺動スクロール14との間に形成された密閉空間に圧縮空間16(圧縮室)を形成している。固定スクロール12は、円板状の鏡板12Aと、この鏡板12の揺動スクロール14側(下側)の面から鉛直方向(下方)に延在し、インボリュート曲線、或いは、これに近似の曲線に形成されたラップ12Bとから構成され、その中心部に吐出口17、外周部に吸込口18を備えている。
この吸込口18には、吸込管51が垂直方向から接続されている。吸込口18の直上に対応したエンドキャップ4Aを垂直方向に貫通し、一端が吸込口18にて開口するように設けられている。この吸込管51の他端は図示しない外部の蒸発器の出口側に接続されている。係る構成により、蒸発器から出た低温低圧の冷媒ガスが、当該吸込管51を介して吸込口18から前記固定スクロール12と揺動スクロール14との間に形成された外周側の圧縮空間16内に導入されることとなる。
また、吐出口17が連通している吐出室42内は、スクロール圧縮要素10(固定スクロール12)の外周となる密閉容器2側(容器本体4側)に形成された連通路34を介して電動要素室43内に連通している。
前記揺動スクロール14は、円板状の鏡板14Aと、この鏡板14Aの固定スクロール12側(上側)の面に起立形成され、固定スクロール12のラップ12Bと略同一形状に形成されたラップ14Bと、鏡板14Aのラップ14Bの形成された面(上面)と反対側の面に突出形成され、中心にボス孔を備えたボス29とから構成されている。そして、上支持フレーム28の中央部には連続して下方に延在する軸受部30が形成されており、この軸受部30に回転軸22の上部が支承されている。
そして、回転軸22の下部にはオイルポンプ76が設けられている。このオイルポンプ76は、回転軸22の回転によって密閉容器2内底部(ボトム4B)に構成されたオイル溜6に溜まったオイルを吸い上げて、回転軸22内に鉛直方向に形成された図示しないオイル通路を経てスクロール圧縮機1の揺動部(回転軸22と軸受部30間、後述する偏心軸22Aとボス29間、揺動スクロール14と上支持フレーム28間など)に供給する。
電動要素20は、略円環状に形成され、密閉容器2の容器本体4の内径よりも小さい外径を有する固定子23と、この固定子23の内面に少許間隔を有して、当該固定子23の内側において回転可能に設けられた回転子25とから構成されている。固定子23は、複数枚の電磁鋼板を積層した積層体23Aと、その歯部に巻装された固定子コイル24にて構成されている。また、回転子25も固定子23と同様に電磁鋼板の積層体26で形成されている。
この回転子25の中心には、前記スクロール圧縮要素10を駆動する回転軸22が嵌合されている。そして、回転軸22の下部(回転子25のボトム4B)は、副軸受けとなる下支持フレーム52に軸支されている。当該下支持フレーム52は、電動要素20の下側の密閉容器2の容器本体4に溶接Wにより固定されている。
前記回転軸22の上部先端には、当該回転軸22の軸芯と所定寸法軸芯がずれた偏心軸(ピン)22Aが設けられており、この偏心軸22Aが揺動スクロール14のボス29のボス孔内に回転可能に挿入されている。また、固定スクロール12は、上支持フレーム28に複数本の図示しないボルトによって固定されており、揺動スクロール14はオルダムリング41及びオルダムキーよりなるオルダム機構40によって上支持フレーム28に支承されている。これにより、揺動スクロール14は、固定スクロール12に対して自転せずに旋回運動を行うように構成されている。
即ち、揺動スクロール14は、回転軸22の軸心に対して偏心した偏心軸22Aにより、当該回転軸22の軸心に対して偏心して挿入されたボス29が駆動され、オルダムリング41により固定スクロール12に対して自転しないように円軌道上を公転する。そして、公転により、固定スクロール12と揺動スクロール14は、ラップ12Bとラップ14B間に形成された三日月状の複数の圧縮空間16を外方から内方へ向かって次第に圧縮されて高圧ガスとなり、吐出口17から吐出室42に吐出されるように構成されている。これによって、冷媒ガスは吸込管51から圧縮空間16に向かって次第に圧縮されて、高圧ガスとなり、吐出口17から吐出室42に吐出されることとなる。
一方、図1において、60は、本発明のスペーサである。このスペーサ60は、電動要素20を構成する前記固定子23と密閉容器2の容器本体4の内面との間に設けられている。即ち、固定子23は、当該スペーサ60を介して密閉容器2(容器本体4)に固定されるように構成されている。
ここで、当該スペーサ60について、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。図2は図1のスクロール圧縮機1の容器本体4、スペーサ60及び固定子23のみを破線A−Aで切断して矢印方向から見た図、図3は図1のスクロール圧縮機1の容器本体4、スペーサ60及び固定子23のみを破線B−Bで切断して矢印方向から見た図、図4はスペーサ60を平面から見た図をそれぞれ示している。
スペーサ60は、1枚の鋼板を円筒形状に加工する、若しくは、1つの円柱状の金属部材を円筒形状に加工することにより形成されている。本実施例のスペーサ60の回転軸22の軸方向(上下方向)の寸法は、固定子23の回転軸22の軸方向(上下方向)の寸法より小さく形成されている(図1)。また、本実施例のスペーサ60は、固定子23の上端と略同一面上に上端が位置するように取り付けられている。スペーサ60の内径は、固定子23の外径より少許小さく形成されている。このため、当該スペーサ60は、焼き嵌めにより固定子23の外周に取り付けられることとなる。また、スペーサ60の固定子23側の面(内周面)は、切欠きや凹凸など全く設けられていない。このため、スペーサ60と固定子23の接触面積を大きくすることができる。
このように、スペーサ60と固定子23の接触面積を大きくすることで、固定子23の周囲(外周)をスペーサ60の大きい面積で保持することができるようになる。係る構成によって、運転により電磁振動の発生する電動要素20の固定子23の周囲を大きい面積で抑えて保持することが可能となり、固定子23の変形を抑制することができるようになる。
ところで、本発明では、スペーサ60が密閉容器2の容器本体4に接触する面積が、固定子23に接触する面積より小さくなるよう構成されている。本実施例のスペーサ60は、密閉容器2側の面(外周面)の上部周囲に切欠65を備えることにより、スペーサ60の密閉容器2の容器本体4に接触する面積が、固定子23に接触する面積より小さくなるよう構成している。この切欠65は、スペーサ60の密閉容器2側の面(外周面)において、上端から所定の長さ寸法で、全周に渡って形成されたものである。
尚、54はオイル通路であり、55は位置決め用の溝である。各オイル通路54及び各位置決め用の溝55は、スペーサ60の外周面において、回転軸22の軸方向(上下方向)に渡って形成されている。実施例では、スペーサ60の外周面に略等間隔に4つのオイル通路54が形成されている。また、この実施例では、スペーサ60の外周面に設けられた隣接するオイル通路54、54の間となる位置であって、略対向する位置に2つの位置決め溝55が形成されている。
そして、スペーサ60が固定子4の外周に取り付けた状態において、切欠65が形成された上部以外であって、前記オイル通路51及び溝52を除く外周面の径は、密閉容器2の容器本体4の内径より少許大きくなるように構成されている。従って、スペーサ60は、密閉容器2の容器本体4の内側に焼き嵌めにて固定されることとなる。即ち、スペーサ60が、密閉容器2の容器本体4の内面に固定された状態において、密閉容器2の内周面と当接するスペーサ60の面は、切欠65が形成された上部全周以外の密閉容器2側の面(外周面)、即ち、スペーサ60の中央部周囲から下部に渡るオイル通路51及び溝52を除いた外周面である。
このように、スペーサ60の密閉容器2側の面(外周面)の上部周囲に切欠65を形成することで、スペーサ60と密閉容器2とを固定した際に、切欠65が形成されたスペーサの上部では、図2に示すように、スペーサ60と密閉容器2の容器本体4との間には隙間が形成されることとなる。即ち、当該切欠65が形成されたスペーサ60の上部は密閉容器2(容器本体4)の内周面に当接しないので、その分、スペーサ60の密閉容器2(容器本体4)側の面(外周面)と、密閉容器2(容器本体4)の内周面との接触面積を小さくすることができるようになる。このため、当該スペーサ60を介して、密閉容器2に伝達される電動要素20の振動を低減することが可能となる。
次に、スクロール圧縮機1の動作を説明する。尚、冷媒回路には所定の冷媒が封入と、その冷媒と相溶性の良いオイルとが予め封入されているものとして説明する。ターミナル8からの給電によって、電動要素20の固定子コイル24に通電され、回転子25が回転すると、その回転力が回転軸22を介して揺動スクロール14に伝えられ、揺動スクロール14が公転する。
即ち、揺動スクロール14は回転軸22の偏心軸22Aにこの回転軸22の軸心に対して偏心して挿入されたボス孔を備えたボス29で駆動され、オルダムリング41で固定スクロール12に対して自転しないように円軌道上を公転させられる。
そして、固定スクロール12と揺動スクロール14とは、これらのラップ12B、14B間に形成された圧縮空間16を外方から内方にむかって次第に縮小させ、冷媒を圧縮していく。これにより、吸込管51を介して吸込口18から固定スクロール12と揺動スクロール14との間に形成された外周側の圧縮空間16内に導入された低温低圧の冷媒ガスが内方に向かうに従って徐々に圧縮されて、高温高圧の冷媒ガスとなる。
圧縮されて、高温高圧となった冷媒ガスは固定スクロール12の中心部に形成された吐出口17から吐出室42へ吐出された後、スクロール圧縮要素10(固定スクロール12)の外周となる密閉容器2側(容器本体4側)に形成された連通路34を介して電動要素室43内に吐出される。
電動要素室43内に吐出された冷媒ガスは、電動要素20と上支持フレーム28との間に形成された隙間を通り、電動要素室43内を出て吐出管50から前記凝縮器、減圧装置、蒸発器を順次通過して、吸込管51からスクロール圧縮機1に戻り、スクロール圧縮要素10の吸込口18より固定スクロール12と揺動スクロール14との間に形成された外周側の圧縮空間16内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
以上詳述したように、本発明によれば、固定子23と密閉容器2の間に介在されたスペーサ60の密閉容器2に当接する面積を、固定子23に当接する面積より小さくすることで、固定子23の周囲をスペーサ60の大きい面積で保持して、固定子23の変形を抑制すると共に、当該スペーサ60の密閉容器2への接触面積を減らして、密閉容器2への振動の伝達を抑制することができる。
これにより、電動要素20の電磁振動が密閉容器2に伝達する不都合を極力解消して、スクロール圧縮機1の振動及び騒音の発生をより一層効果的に低減することが可能となる。
特に、本実施例では、スペーサ60の密閉容器2側の面の上部周囲に切欠65を備えるので、固定子23と密閉容器2間に一時的に潤滑油が溜まっても、その油面は低くなるので、当該潤滑油が回転子の回転で巻き上げられて吐出される不都合を抑制することができるようになる。
更に、本実施例のように、スペーサ60の回転軸22の軸方向の寸法を、固定子23の回転軸22の軸方向の寸法より小さいすることで、密閉容器2への振動伝達をより一層抑制することができるようになり、騒音をより一層低減することが可能となる。
尚、上記実施例1では、スペーサ60の密閉容器2側の上部周囲に切欠65を備えることにより、スペーサ60の密閉容器2の容器本体4に接触する面積が、固定子23に接触する面積より小さくなるように構成するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、スペーサ70の密閉容器2側の面の下部周囲に切欠75を備えることにより、スペーサ70の密閉容器2の容器本体4に接触する面積が、固定子23に接触する面積より小さくなるように構成するものとしても差し支えない。
図5に示す切欠75は、前記実施例1の切欠65と同様に、スペーサ70の密閉容器2側の面(外周面)に全周に渡って形成されたものである。前記実施例1における切欠65は、上端から所定の長さ寸法で、全周に渡って形成されているのに対して、本実施例のスペーサ70には、切欠75が下端から所定の長さ寸法で形成されている点が異なるだけで、その他の構成は同様である。尚、図5において、上記図1乃至図4と同一の符号が付されたものは、同様又は類似の効果、若しくは、作用を奏するものであるため、ここでは説明を省略する。
本実施例のように、スペーサ70の密閉容器2側の面の下部周囲に切欠75を備えるものとした場合であっても、前記実施例同様に、固定子23と密閉容器2の間に介在されたスペーサ70の密閉容器2に当接する面積を、固定子23に当接する面積より小さくすることができる。従って、固定子23の周囲をスペーサ70の大きい面積で保持して、固定子23の変形を抑制すると共に、当該スペーサ70の密閉容器2への接触面積を減らして、密閉容器2への振動の伝達を抑制することができるようになる。
これにより、前記実施例同様に電動要素20の電磁振動が密閉容器2に伝達する不都合を極力解消して、スクロール圧縮機1の振動及び騒音の発生をより一層効果的に低減することが可能となる。
尚、上記各実施例に限らず、例えば、スペーサの密閉容器2側の面の中央部周囲に切欠を備えることにより、スペーサの密閉容器2の容器本体4に接触する面積が、固定子23に接触する面積より小さくなるように構成しても本発明は有効である。更に、上記各実施例では、スペーサの上端と固定子23の上端とが略同一になる位置にスペーサを設けているが、スペーサの位置は固定子23の外周面と密閉容器2の容器本体4の内周面との間であれば良く、スペーサの下端と固定子23の下端とが略同一になる位置にスペーサを設けても良いし、或いは、固定子23の上端より下側にスペーサの上端が位置し、固定子23の下端より上側にスペーサの下端が位置するように配置しても差し支えない。
更に、上記各実施例では、スペーサの回転軸22の軸方向の寸法を、固定子23の回転軸22の軸方向の寸法より小さく形成したが、これに限らず、後述する実施例3のように、スペーサの回転軸22の軸方向の寸法を、固定子23の回転軸22の軸方向の寸法と同一としても本発明は有効である。
図6は、本発明を適用したもう一つの他の実施例のスクロール圧縮機の縦断側面図である。図6において、前記図1乃至図5と同一の符号が付されたものは、同様、或いは、類似の効果、若しくは、作用を奏するものであるため、ここでは説明を省略する。図6に示す80は、本実施例のスペーサである。このスペーサ80の回転軸22の軸方向の寸法は、固定子23の回転軸22の軸方向の寸法と同一とされている。即ち、固定子23の上端とスペーサ80の上端とが略同一平面上に位置し、且つ、固定子23の下端とスペーサ80の下端とが略同一平面上に位置することとなる。
また、スペーサ80の内周面(固定子23側の面)には、上記各実施例同様に切欠きや凹凸など全く設けられていない。従って、スペーサ80と固定子23の接触面積を大きくすることができる。特に、本実施例では、スペーサ80の回転軸22の軸方向の寸法を、固定子23の回転軸22の軸方向の寸法と同一としているため、固定子23の外周(周囲)の略全体をそれに当接するスペーサ80の固定子23側の面で保持することができる。
係る構成によって、運転により電磁振動の発生する電動要素20の固定子23周囲をスペーサ80でより安定的に保持することが可能となる。これにより、固定子23の変形をより一層抑制することができるようになる。
また、本実施例のスペーサ80は、密閉容器2側の面(外周面)の中央部周囲に切欠85を備えることにより、スペーサ80の密閉容器2の容器本体4に接触する面が、固定子23に接触する面より小さくなるよう構成している。この切欠85は、スペーサ80の密閉容器2側の面(外周面)において、回転軸22の軸方向(上下方向)の略中心部に所定の長さ寸法で、全周に渡って形成されている。
このように、スペーサ80の密閉容器2(容器本体4)側の面に切欠85を形成することで、スペーサ80と密閉容器2とを固定した際に、スペーサ80の密閉容器2(容器本体4)側の面(外周面)と、密閉容器2(容器本体4)の内周面との接触面積を小さくすることができるようになる。このため、当該スペーサ80を介して、密閉容器2に伝達される電動要素20の振動を低減することが可能となる。
特に、本実施例のように、スペーサ80の密閉容器2(容器本体4)側の面(外周面)の中央部周囲に切欠を形成することで、スペーサ80の上下を密閉容器2(容器本体4)に当接させることが可能となる。これにより、固定子23をより均一に保持することができるようになる。
尚、上記各実施例では、内部高圧型のスクロール圧縮機に本発明を適用して説明したが、本発明は実施例のスクロール圧縮機に限定されるもので無く、例えば、ロータリコンプレッサに本発明を適用しても良いし、また、内部低圧型、或いは、内部中間圧型の圧縮機に本発明を適用しても構わない。
1 スクロール圧縮機
2 密閉容器
4 容器本体
4A エンドキャップ
4B ボトム
6 オイル溜
8 ターミナル
10 スクロール圧縮要素
12 固定スクロール
12A 鏡板
12B ラップ
14 揺動スクロール
14A 鏡板
14B ラップ
16 圧縮空間
17 吐出口
18 吸込口
20 電動要素
22 回転軸
22A 偏心部
23 固定子
24 固定子コイル
25 回転子
42 吐出室
43 電動要素室
50 吐出管
51 吸込管
60、70、80 スペーサ
65、75、85 切欠

Claims (6)

  1. 密閉容器内に収納された圧縮要素及び該圧縮要素を駆動する電動要素を備えた圧縮機において、
    前記電動要素は、複数枚の電磁鋼板を積層して成る固定子と、前記圧縮要素を駆動する回転軸に固定され、前記固定子の内側において回転する回転子を備え、
    前記固定子は、スペーサを介して前記密閉容器に固定されており、該スペーサが前記密閉容器に当接する面積は、前記固定子に当接する面積より小さいことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記圧縮要素は前記密閉容器内上部に、前記電動要素は前記圧縮要素の下方に位置しており、
    前記スペーサは、前記密閉容器側の面の上部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮要素は前記密閉容器内上部に、前記電動要素は前記圧縮要素の下方に位置しており、
    前記スペーサは、前記密閉容器側の面の下部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記圧縮要素は前記密閉容器内上部に、前記電動要素は前記圧縮要素の下方に位置しており、
    前記スペーサは、前記密閉容器側の面の中央部周囲に形成された切欠を備えることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記スペーサの前記回転軸の軸方向の寸法は、前記固定子の前記回転軸の軸方向の寸法と同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の圧縮機。
  6. 前記スペーサの前記回転軸の軸方向の寸法は、前記固定子の前記回転軸の軸方向の寸法より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の圧縮機。
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