JP2011028856A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置であって、端子部の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置を提供する。
【解決手段】電子回路基板10と、電子回路基板10を収容するケース20と、ケース20を蓋するコネクタハウジング30と、を有してなり、電子回路基板10をケース20に収容し、コネクタハウジング30で蓋した状態において、コネクタハウジング30が備えるコネクタピン31,32の一端31a,32aが、電子回路基板10に設けられた端子部11,12に接触して、コネクタピン31,32と電子回路基板10が電気接続され、もう一端31b,32bが、蓋されたケース20の外部に露出して、外部配線に接続するためのコネクタとして機能する電子装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置に関する。
箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置が、例えば、特開2003−258454号公報(特許文献1)と特開2003−178834号公報(特許文献2)に開示されている。
図10は、特許文献1に開示されている電子装置(エンジン制御ユニット)80を示す図で、図10(a)は、電子装置80の断面図であり、図10(b)は、図10(a)の要部拡大断面図である。
図10に示す電子装置80において、符号81は、エンジン制御ユニットの本体部分を構成するベースで、上向きに開口した略四角形状の箱状体として一体に形成されている。ベース81の周壁は全体として四角形の枠状をなし、回路基板82が、その内側に嵌合されている。回路基板82は、プリント配線が形成された略四角形状の板体により構成され、その上面側には、例えばトランジスタ、コンデンサ、コイル、半導体IC等の複数の電子部品83が搭載されている。回路基板82の四辺のうち、後側、左側及び右側に位置する三辺はベース81に当接する当接縁部となり、前側に位置する一辺には、コネクタ84が取り付けられている。
コネクタ84は、コネクタケース85、各端子ピン86等により構成されている。各端子ピン86の基端側は、コネクタケース85の下面から下向きに突出し、回路基板82のコネクタ取り付け部に設けたプリント配線に半田付け等の手段によって固着されている。また、各端子ピン86の先端側は、コネクタケース85の差し込み口側に突出し、当該差し込み口に差込まれる雄コネクタの端子ピン(いずれも図示せず)に接続される構成となっている。符号87は、回路基板82に搭載された電子部品83を覆うためにベース81に取り付けられたカバーである。
図11は、特許文献2に開示されている電子装置90のコネクタ側の端部を示す図で、端子側ハウジング70との非嵌合状態を示す側断面図である。
図11に示す電子装置90の基板側ハウジング91は、端子側ハウジング70と互いに嵌合・離脱が可能なように構成されている。なお、以下の両ハウジング91,70の説明においては、互いに相手側と嵌合する側を前方とする。電子装置90のコネクタ部は、以下に示すように、端子側ハウジング70との間で、カードエッジコネクタ構造をなしている。
電子装置90の基板側ハウジング91は、合成樹脂材によって形成されており、前端に開口部93を有する横長の角筒状のフード部92を備えている。フード部92の奥壁94からは、回路基板98の端縁部が前方へ向けて突出している。また、フード部92内には、回路基板98を保護するための基板保護部材99が装着されている。基板保護部材99の中央には、回路基板98を前後方向に挿通可能な挿通孔99aが形成され、基板保護部材99はフード部92内において、開口部93側の保護位置から奥壁94側の退避位置までを前後方向に沿って変位可能とされている。フード部92の左右両内側壁には、開口部93のすぐ奥側に抜止突起95が上下一対ずつ設けられ、これにより保護位置の基板保護部材99が抜け止め状態で係止される。また、各抜止突起95からやや奥側に離間して仮係止突起96が突設され、この仮係止突起96と抜止突起95との間に保護位置の基板保護部材99が挟まれた状態で保持されるようになっている。退避位置における基板保護部材99は、奥壁94に接しており、このとき回路基板98は挿通孔99aに挿通されて、その先端側の上下両面に形成された端子部が基板保護部材99よりも前方に露出される。
一方、端子側ハウジング70は、合成樹脂材によって形成され、横長の箱形をなしてその前端側部分を電子装置90のフード部92内に嵌入可能とされている。端子側ハウジング70の内部には、電線71の端末に接続された端子金具72が抜け止めされた状態で収容されている。端子側ハウジング70の前端面には、横長のスリット状に開口した差込空間73が形成され、ここには回路基板98が差し込み可能とされている。差込空間73には、端子金具72の有する弾性接触片74の一部が突出しており、回路基板98が差し込まれたときには弾性接触片74が回路基板98の上下面の端子部に対し弾性的に接触するようになっている。また、端子側ハウジング70の前端面には、左右両側縁側に上下一対ずつ係止片75が設けられている。一方、基板保護部材99には、各係止片75が進入可能な貫通孔99bが対応して形成されている。さらに、フード部92の奥壁94には、各係止片75の先端部が進入可能な逃がし孔97が凹んで形成されている。
両ハウジング91,70を嵌合する際には、端子側ハウジング70をフード部92に正対させて接近させる。嵌合を進めると、端子側ハウジング70の前端面が基板保護部材99に突き当たって基板保護部材99が奥側へ押圧され、端子側ハウジング70と共にフード部92の奥側へと変位する。端子側ハウジング70が正規の嵌合状態に至ると、端子側ハウジング70の差込空間73内に回路基板98が差し込まれ、各端子金具72の弾性接触片74が回路基板98の端子部に弾性的に接触する。
以上のように、図11に示す電子装置90は、収容されている回路基板98の端子部が電線71の端末に接続された端子金具72を備える端子側ハウジング70に差し込み接続されるように構成されている。
特開2003−258454号公報 特開2003−178834号公報
図10に示した電子装置80は、コネクタ84の各端子ピン86を回路基板82の端子部(配線)に設けられたスルーホールに貫通させ、各端子ピン86を半田付け等の手段で配線に固着している。このため、電子装置80では、コネクタ84を回路基板82に強固に取り付けることができ、ハーネス側コネクタの抜き差しの繰り返しに対して十分な耐久性を確保することができる。一方、各端子ピン86をスルーホールに貫通させて半田付けするコネクタ84と回路基板82の上記結合構造においては、隣接する端子間において、半田による短絡を防止するための一定の間隔を確保する必要があるため、小型化の妨げとなっている。また、半田付け等の接合工程を要するため、コネクタ84と回路基板82の組み付け工数が大きく、コスト増要因にもなっている。
逆に、図11に示した電子装置90は、回路基板98の端縁部に設けられた端子部をそのまま端子金具72の弾性接触片74に対応する接点部としているため、図10の電子装置80のような半田付け等の接合工程は不要であり、回路基板98の端子部の間隔を狭めて、小型化することが可能である。しかしながら、電子装置90においては、端子側ハウジング70の嵌合前の状態では、回路基板98の端子部が外部に露出する構造であるため、端子部の間隔を狭めて小型化すると塵や水滴の付着に対して弱い構造となってしまう。また、半田付け等の接合工程は不要であるものの、基板側ハウジング91は基板保護部材99のような複雑構造の部品を必要とし、これがコスト要因になっている。
そこで本発明は、箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置であって、端子部の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の電子装置は、電子部品が搭載された電子回路基板と、開口部と前記電子回路基板を位置決めして保持するための基板保持部を有してなり、前記電子回路基板を収容する箱状のケースと、前記電子回路基板の端部が挿入される基板挿入孔、および前記電子回路基板を外部配線に接続するためのコネクタピンを備え、前記ケースに嵌合して前記開口部に蓋をするコネクタハウジングと、を有してなり、前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、バネ性を有する前記コネクタピンの一端が、前記電子回路基板に設けられた端子部に接触して、前記コネクタピンと前記電子回路基板が電気的に接続され、前記コネクタピンのもう一端が、前記コネクタハウジングで蓋をされた前記ケースの外部に露出して、前記外部配線に接続するためのコネクタとして機能することを特徴としている。
上記電子装置は、電子回路基板、該電子回路基板を収容する箱状のケース、およびケースの開口部を蓋するコネクタハウジングで構成されている。上記電子装置におけるコネクタピンと電子回路基板の電気接続は、コネクタハウジングに備えられたコネクタピンの一端が電子回路基板の端子部に接触する構成がとられている。このコネクタピンと端子部の接触による電気接続の確実性は、ケースに設けられた基板保持部で電子回路基板が所定位置に位置決め保持されること、及びコネクタハウジングがケースに嵌合して所定位置に位置決めされることによって担保される。以上のように、上記電子装置においては、コネクタピンと電子回路基板の電気接続に、コネクタピンがスルーホールを貫通する構造や半田付け等による接合工程が用いられていない。このため、上記電子装置は、電子回路基板の端子部の間隔を狭めて小型化することが可能であると共に、安価に製造することができる。
また、上記電子装置におけるコネクタハウジングは、外部配線と接続するためのコネクタとしての機能、および電子回路基板を収容しているケースの開口部に蓋をする機能を担っている。すなわち、前記コネクタピンのもう一端が、コネクタハウジングで蓋をされたケースの外部に露出して、外部配線に接続するコネクタとして機能する構成となっている。外部からみた上記電子装置のコネクタ構造は、差し込み口に前記コネクタピンのもう一端が突き出た、簡単な構造のものであってよい。また、ケースの開口部をコネクタハウジングが蓋をしているため、塵や水滴のケース内への侵入を防止することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着とそれによる不具合を防止することができる。
以上のようにして、上記電子装置は、箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置であって、端子部の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置とすることができる。
上記電子装置は、請求項2に記載のように、前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、前記端子部の近くに、前記電子回路基板の基板面に垂直な方向の動きを抑制する、基板押え手段が設けられてなることが好ましい。
上記基板押え手段がない場合には、電子回路基板は、端子部の周りにおいては主としてコネクタピンの一端のバネ性によって支持されることとなり、連続的に外部から振動が与えられると、コネクタピンが壊れてしまう可能性がある。上記基板押え手段により、電子回路基板の端子部の周りにおける基板面に垂直な方向の動きを抑制することで、端子部に接触しているコネクタピンの一端のバネ伸縮変位を小さくし、バネ寿命を向上させることができる。
この場合、請求項3に記載のように、前記基板押え手段が、前記端子部を間に挟むようにして、該端子部の両側に配置されてなることが好ましい。これによって、端子部の周りにおける電子回路基板の基板面に垂直な方向の動きを、安定的に抑制することができる。
上記基板押え手段は、例えば請求項4に記載のように、コネクタハウジングの前記基板挿入孔の先端部が、前記電子回路基板の厚さに設定され、前記先端部が、前記基板押え手段を兼ねる構成とすることができる。該基板挿入孔の先端部は、前記した電子回路基板の第2端部の基板面に垂直な方向の動きを抑制すると共に、基板面に水平な方向の位置決め機能も持たせることができる。
上記基板押え手段は、例えば請求項6に記載のように、前記コネクタハウジングと同一部材で、一体成形されてなる構成とすることができる。これによれば、基板押え手段を設けたことによる、製造コストの増大を防止することができる。
また、上記基板押え手段は、請求項5に記載のように、前記コネクタハウジングとは別の弾性部材で形成されてなる構成としてもよい。請求項6に記載のように、基板押え手段をコネクタハウジングと同一部材で一体成形する場合には、堅い基板押え手段と電子回路基板の間に、わずかなクリアランスが必要である。一方、請求項5に記載のように、基板押え手段をコネクタハウジングとは別の弾性部材で形成する場合には、電子回路基板に基板押え手段を直接押し付けることができる。
また、請求項7に記載のように、前記コネクタハウジングが、前記電子回路基板の上面側と下面側にそれぞれ位置して互いに嵌合する、上側ハウジング部と下側ハウジング部に分割されてなる構成とすることも可能である。
これによれば、コネクタハウジングと電子回路基板のいずれか一方に基板押え手段が設けられている場合であっても、電子回路基板を上側ハウジング部と下側ハウジング部で挟み込むようにして組み付けることことができるため、コネクタハウジングと電子回路基板の相互組み付けを容易に行うことができる。また、基板押え手段として弾性部材をコネクタハウジングの前記基板挿入孔に取り付ける場合においても、該取り付けを容易に行うことができる。
上記電子装置は、請求項8に記載のように、前記コネクタハウジングが、樹脂の射出成形によって形成されてなり、前記コネクタピンは、射出成型後に前記コネクタハウジングに圧入される。これによれば、前記射出成形時に前記コネクタピンをインサート成形する場合に較べて、製造コストを低減することができる。
上記電子装置は、請求項9に記載のように、前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、前記コネクタハウジングと前記ケースの間が、シール部材で封止されてなる構成とすることが好ましい。これによって、塵や水滴のケース内への侵入を、確実に防止することができる。
上記電子装置においては、例えば請求項10に記載のように、前記端子部が、前記電子回路基板の上面側と下面側にそれぞれ配置されてなる構成とすることができる。また、請求項11に記載のように、複数個の前記端子部が、前記電子回路基板の端部の先端から同じ距離にあって、列を構成するように配置されてなる構成としてもよい。さらに、この場合には請求項12に記載のように、前記電子回路基板の端部の先端から異なる距離にある複数の前記列が、前記電子回路基板の少なくとも一方の面側に構成されていてもよい。これらの各構成によって、電子回路基板の端子部の間隔を狭めて、小型化を図ることができる。
以上のようにして、上記電子装置は、箱状のケース内に電子回路基板が収容されてなる電子装置であって、端子部の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置とすることができる。
従って、上記電子装置は、請求項13に記載のように、振動や塵や水滴の付着し易い過酷な環境下で使用され、小型で安価であることが要求される車載用電子装置として好適である。
本発明に係る電子装置の一例を示す図で、電子装置100の模式的な断面図である。 図1に示す電子装置100の分解図で、(a)は電子回路基板10の斜視断面図であり、(b)はケース20の断面図であり、(c)はコネクタハウジング30の断面図である。 図1に示す電子装置100の2通りの組み付け方法を説明する図で、(a),(b)は、それぞれ、電子回路基板10、ケース20およびコネクタハウジング30の組み付け手順を示した図である。 (a),(b)は、それぞれ、図1に示す電子装置100に対して、ハーネス側の端子ハウジング60を接続する過程を示した図である。 図1に示した電子装置100の変形例で、(a)は、電子装置101の模式的な断面図であり、(b)は、電子回路基板10aの斜視断面図である。 図1に示した電子装置100の別の変形例で、電子装置102の模式的な断面図である。 図1に示した電子装置100の別の変形例で、電子装置103の模式的な断面図である。 別の電子装置の例で、(a)は電子装置104の模式的な断面図であり、(b)はコネクタハウジング50dの断面図であり、(c)は電子回路基板10cの斜視断面図である。 別の電子装置の例で、(a)は電子装置105の模式的な断面図であり、(b)はコネクタハウジング50eの分解図である。 特許文献1に開示されている電子装置(エンジン制御ユニット)80を示す図で、(a)は、電子装置80の断面図であり、(b)は、(a)の要部拡大断面図である。 特許文献2に開示されている電子装置90のコネクタ側の端部を示す図で、端子側ハウジング70との非嵌合状態を示す側断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電子装置の一例を示す図で、電子装置100の模式的な断面図である。図2は、図1に示す電子装置100の分解図で、図2(a)は電子回路基板10の斜視断面図であり、図2(b)はケース20の断面図であり、図2(c)はコネクタハウジング30の断面図である。図3は、図1に示す電子装置100の2通りの組み付け方法を説明する図で、図3(a),(b)は、それぞれ、電子回路基板10、ケース20およびコネクタハウジング30の組み付け手順を示した図である。また、図4(a),(b)は、それぞれ、図1に示す電子装置100に対して、ハーネス側の端子ハウジング60を接続する過程を示した図である。
図1に示す電子装置100は、電子回路基板10、ケース20およびコネクタハウジング30で構成されている。
電子回路基板10は、図2(a)に示すように略四角形状で、電子回路基板10の両面には、図示を省略した多数の電子部品が搭載されている。略四角形状の電子回路基板10において、図2(a)に示す第1端部S1は、次に示す箱状のケース20に収容された状態で奥側に位置する端部であり、第1端部S1に対向する第2端部S2は、ケース20の開口部側に位置する端部である。第2端部S2の近くにおける電子回路基板10の上面側と下面側には、それぞれ、複数個の端子部11,12が電気接続のために配置されている。複数個の端子部11,12は、第2端部S2の先端から同じ距離Lにあって、間隔を狭めて並んで配置されており、上面側と下面側で、それぞれ一点鎖線で示した列が構成されている。
ケース20は、射出成形された樹脂または金属製で、箱状の形態をなすケースボディ20aからなる。ケース20は、図2(b)に示す第1の端面T1に開口部21を有し、第1の端面T1に対向する第2の端面T2に、電子回路基板10の第1端部S1を位置決めして保持するための基板保持部22を有している。また、ケース20の両側面には、電子回路基板10を収容する際の挿入ガイド23が形成されている。
図2(c)に示すコネクタハウジング30は、射出成形された樹脂ボディ30aからなり、電子回路基板10の第2端部S2が挿入される基板挿入孔33、および電子回路基板10を外部配線に接続するためのコネクタピン31,32を備えている。金属でできたコネクタピン31,32は、樹脂ボディ30aの射出成型後に圧入される。これによって、コネクタハウジング30の射出成形時にコネクタピン31,32をインサート成形する場合に較べて、製造コストを低減することができる。
コネクタピン31,32の一端31a,32aは、バネ性を有するように弾性変形可能に形成されており、一端31a,32aの図の上下方向における最短間隔が、電子回路基板10の厚さより小さく設定されている。従って、電子回路基板10が挿入されると、一端31a,32aが弾性変形して上記最短間隔が押し広げられ、電子回路基板10に対する押し付け力が発生する。一方、コネクタピン31,32のもう一端31b,32bは、後で示すように、電子装置100の外部に露出して、ハーネス側との接続ピンとして機能する。また、コネクタハウジング30には、ケース20の開口部21に挿入される部分の全周に亘って、シール部材41が取り付けられている。
図1に示すように、コネクタハウジング30は、ケース20に嵌合して、ケース20の開口部21を気密に蓋をする。電子回路基板10をケース20に収容し、コネクタハウジング30でケース20の開口部21に蓋をした状態において、バネ性を有するコネクタピン31,32の一端31a,32aが、電子回路基板10に設けられた端子部11,12に接触して、コネクタピン31,32と電子回路基板10が、電気接続される。また、コネクタハウジング30とケース20の間が、シール部材41で封止される。これによって、塵や水滴のケース20内への侵入を、確実に防止することができる。
次に、図1に示した電子装置100の2通りの組み付け方法について、図3(a),(b)により説明する。
図3(a)の組み付け方法では、最初に、電子回路基板10の第1端部S1をケース20の基板保持部22に差し込んで、電子回路基板10をケース20に位置決め保持しておく。次に、太線矢印で示したように、電子回路基板10の第2端部S2が基板挿入孔33に入るようにして、コネクタハウジング30をケース20の開口部21に挿入し、コネクタハウジング30をケース20に所定位置で嵌合させて開口部21に蓋をする。
以上で、図1の電子装置100が組み付けられる。図3(a)の組み付け方法では、コネクタハウジング30の組み付け時において、電子回路基板10に触れる必要がない。
これとは逆に、図3(b)の組み付け方法では、最初に、電子回路基板10の第2端部S2をコネクタハウジング30の基板挿入孔33に差し込んだ状態にしておく。次に、太線矢印で示したように、ケース20の開口部21から挿入ガイド23に沿って電子回路基板10とコネクタハウジング30を挿入し、コネクタハウジング30をケース20に所定位置で嵌合させて開口部21に蓋をすると共に、第1端部S1を基板保持部22に差し込んで電子回路基板10を位置決め保持する。
以上で、図1の電子装置100が組み付けられる。図3(a)の組み付け方法では、コネクタハウジング30のケース20の開口部21への挿入と、電子回路基板10の第2端部S2の基板挿入孔33への差し込みとが、同時に行われる。従って、図3(a)の組み付け方法では、コネクタハウジング30の差し込みに際して、第2端部S2が図の上下方向で開口部21の所定の高さに位置している必要があり、この位置がずれるとコネクタハウジング30とケース20がうまく噛み合わない。一方、図3(b)の組み付け方法では、最初に電子回路基板10の第1端部S1をケース20の挿入ガイド23に挿入してからコネクタハウジング30が開口部21へ挿入されるため、容易に組み付けが可能である。
次に、図1の電子装置100に対して、ハーネス側の端子ハウジング60を接続する過程を、図4(a),(b)により説明する。
図4(a)に示すように、外部からみた電子装置100のコネクタ構造は、差し込み口35,36にコネクタピン31,32のもう一端31b,32bが突き出た、簡単な構造のものである。また、ハーネス側の端子ハウジング60も汎用品であるメス型端子61,62を使用している。端子ハウジング60におけるメス型端子61,62とハーネス63の接続部は、複数設けられたハーネス63が貫通するシール部材全てを連結したファミリーシール64によって、一括防水されている。
電子装置100に対して、図4(a)の太線矢印で示したように、端子ハウジング60の樹脂ボディ60aから突き出たメス型端子61,62を電子装置100の差し込み口35,36に挿入し、図4(b)に示すように、ハーネス側の端子ハウジング60と電子装置100のコネクタハウジング30を嵌合させる。これによって、メス型端子61,62のピン61a,62aがコネクタピン31,32のもう一端31b,32bに接触し、メス型端子61,62とコネクタピン31,32が電気接続される。
以上で、電子装置100に対するハーネス側の端子ハウジング60の接続が完了する。
以上説明したように、図1の電子装置100は、図2(a)〜(c)の電子回路基板10、該電子回路基板10を収容する箱状のケース20、およびケース20の開口部21に蓋をするコネクタハウジング30で構成されている。電子装置100におけるコネクタピン31,32と電子回路基板10の電気接続は、コネクタハウジング30に備えられたコネクタピン31,32の一端が電子回路基板10の端子部11,12にそれぞれ接触する構成がとられている。このコネクタピン31,32と端子部11,12の接触による電気接続の確実性は、ケース20に設けられた基板保持部22で電子回路基板10が所定位置に位置決め保持されること、及びコネクタハウジング30がケース20に嵌合して所定位置に位置決めされることによって担保される。以上のように、図1の電子装置100においては、図10に示した電子装置80と異なり、コネクタピン31,32と電子回路基板10の電気接続に、コネクタピン31,32がスルーホールを貫通する構造や半田付け等による接合工程が用いられていない。このため、図1の電子装置100は、電子回路基板10の端子部11,12の間隔を狭めて小型化することが可能であると共に、安価に製造することができる。
また、図1の電子装置100におけるコネクタハウジング30は、外部配線と接続するためのコネクタとしての機能と、電子回路基板10を収容しているケース20の開口部21に蓋をする機能を担っている。すなわち、コネクタピン31,32のもう一端31b,32bが、コネクタハウジング30で蓋をされたケース20の外部に露出して、外部配線に接続するコネクタとして機能する構成となっている。外部からみた電子装置100のコネクタ構造は、図11に示した電子装置90と異なり、図4において説明したように、差し込み口35,36にコネクタピン31,32のもう一端31b,32bが突き出た、簡単な構造のものであってよい。また、ケース20の開口部21をコネクタハウジング30が蓋をしているため、塵や水滴のケース20内への侵入を防止することができ、電子回路基板10への塵や水滴の付着とそれによる不具合を防止することができる。
以上のようにして、上記した電子装置100は、箱状のケース20内に電子回路基板10が収容されてなる電子装置であって、端子部11,12の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板10への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置となっている。
次に、上記した電子装置100の細部構造について、より詳細に説明する。
上記電子装置100には、図1に示すように、電子回路基板10をケース20に収容し、コネクタハウジング30で開口部21に蓋をした状態において、電子回路基板10の端子部11,12の近くに、電子回路基板10の基板面に垂直な方向の動きを抑制する、2つの基板押え手段が設けられている。
第1の基板押え手段は、図2(c)に示すコネクタハウジング30の基板挿入孔33の先端部33aである。該先端部33aは、図の上下方向の幅が、わずかなクリアランスと共に、電子回路基板10の厚さに設定されている。従って、図1に示すように、電子回路基板10の先端が基板挿入孔33の先端部33aに挿入されると、電子回路基板10の第2端部S2の基板面に垂直な方向の動きが、先端部33aで抑制される。尚、先端部33aは、上記した電子回路基板10の基板面に垂直な方向の動きを抑制すると共に、先端部33aに電子回路基板10を挿入したとき奥の側壁に先端が突き当たるように設定してあり、基板面に水平な方向の位置決め機能も持たせている。
第2の基板押え手段は、図2(c)に示すコネクタハウジング30の基板挿入孔33の入り口近くに設けられた突起部34a,34bである。該突起部34a,34bの図の上下方向における先端間隔も、わずかなクリアランスと共に、電子回路基板10の厚さに設定されている。従って、図1に示すように、電子回路基板10が基板挿入孔33に挿入された状態で、電子回路基板10の基板面に垂直な方向の動きが突起部34a,34bで抑制される。尚、突起部34a,34bは、コネクタハウジング30の樹脂ボディ30aと同一部材で、一体成形されており、図1の組み付け状態において、端子部11,12を避けた基板面内の位置で電子回路基板10を押さるように配置されている。
上記基板押え手段である先端部33aと突起部34a,34bがない場合には、電子回路基板10は、端子部11,12の周りにおいては主としてコネクタピン31,32の一端31a,32aのバネ性によって支持されることとなり、連続的に外部から振動が与えられると、コネクタピン31,32が壊れてしまう可能性がある。上記基板押え手段である先端部33aと突起部34a,34bにより、電子回路基板10の端子部11,12の周りにおける基板面に垂直な方向の動きを抑制することで、端子部11,12に接触しているコネクタピン31,32の一端31a,32aのバネ伸縮変位を小さくし、バネ寿命を向上させることができる。
また、上記2つの基板押え手段である先端部33aと突起部34a,34bは、電子回路基板10の第1端部S1と第2端部S2の間で、端子部11,12を間に挟むようにして、該端子部11,12の両側に配置されている。これによれば、基板押え手段として先端部33aまたは突起部34a,34bのいずれか一方だけを採用する場合に較べて、端子部11,12の周りにおける電子回路基板10の基板面に垂直な方向の動きを、より安定的に抑制することができる。尚、基板押え手段である先端部33aと突起部34a,34bは、射出成形によって樹脂ボディ30aに一体成形できるものであり、基板押え手段を樹脂ボディ30aと別体で形成する場合に較べて、製造コストの増大を防止することができる。また、先端部33aと、突起部34a,34bの両方を同一材料からなるコネクタハウジング30に形成することにより、先端部33aまたは突起部34a,34bの一方をケース20に形成する場合に比べて、線膨張係数の差に起因する応力歪みを抑制することができる。
この他にも、先端部33aと、突起部34a,34bの両方をコネクタハウジング30に形成することにより、先端部33aまたは突起部34a,34bの一方をケース20に形成する場合に比べて、確実に端子部11,12と、コネクタピン31,32との電気的接触を確保可能、という効果も奏することができる。その理由を以下に述べる。電子回路基板10のうち先端部33aと、突起部34a,34bと接触する部位には、共通のコネクタハウジング30からの振動が伝達する。このため、先端部33aと、突起部34a,34bと接触する部位は、共通の振動数により振動するため、端子部11,12と、コネクタピン31,32とが接触している箇所が振動しにくい。このため、確実に端子部11,12と、コネクタピン31,32との電気的接触を確保することができる。
また、限定されるものではないが、先端部33aの側壁と、電子回路基板10の厚さ方向における突起部34a,34bの端面とが、電子回路基板10の面方向において、面一であることが望ましい。この場合、電子回路基板10の端子部11,12の周りであって、先端部33aの側壁と接触する部位、および、突起部34a,34bと接触する部位に印加される接触圧を均一にすることができる。
図5は、図1に示した電子装置100の変形例で、図5(a)は、電子装置101の模式的な断面図であり、図5(b)は、電子回路基板10aの斜視断面図である。尚、以下に示す電子装置の各例において、図1に示した電子装置100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図5(b)に示すように、電子装置101の電子回路基板10aには、複数個の端子部11a,11bおよび複数個の端子部12a,12bが、上面側と下面側で、それぞれ第2端部S2の先端から異なる距離L1,L2にある一点鎖線で示した2本の列を構成するように配置されている。これに対応して、電子装置101のコネクタハウジング50aでは、図5(a)に示すように、電子回路基板10aの基板面に垂直な方向に多段化されたコネクタピン51,53およびコネクタピン52,54が、それぞれ電子回路基板10aの上面側の端子部11a,11bおよび下面側の端子部12a,12bとその一端が接触するようにして設けられている。このように、図1の電子装置100の一列に配置された端子部11,12に限らず、複数列に配置された端子部11a,11bおよび端子部12a,12bであっても、一端が接触するコネクタピン51,53およびコネクタピン52,54をコネクタハウジング50aに設けることができる。これによって、電子回路基板の端子部の間隔を狭めて、小型化を図ることができる。
図6は、図1に示した電子装置100の別の変形例で、電子装置102の模式的な断面図である。
図6に示す電子装置102のコネクタハウジング50bに設けられているコネクタピン55,56は、それぞれ基板挿入孔33に露出している点55a,56aで折り返されて、電子回路基板10の端子部11,12に接触するようにしている。このように、コネクタピン55,56を折り返すことで、図1に示した電子装置100のコネクタピン31,32に較べてバネ性による押付力を高めることができ、より確実な電気的接続を得ることができる。
図7も、図1に示した電子装置100の別の変形例で、電子装置103の模式的な断面図である。
前述した電子装置100〜102では、いずれも電子回路基板10,10aの基板面内の同じ位置において、上面側と下面側にそれぞれ端子部11,11a,11bと12,12a,12bが存在していた。また、上面側の端子部11,11a,11bと下面側の端子部12,12a,12bにそれぞれ対応する電子装置100〜102のコネクタピン31,51,53とコネクタピン31,52,54は、電子回路基板10,10aの上下面から対称的に挟み込むようにして押さえつける構成がとられていた。
これに対して、図7に示す電子装置103の電子回路基板10bにおいては、上面側の端子部11bと下面側の端子部12aが基板面において異なる位置にあるように配置されている。このため、コネクタハウジング50cに設けられているコネクタピン57とコネクタピン58のバネ性を有する一端57a,58aは、それぞれ、基板挿入孔33の高さ方向の下面から上面までを曲げストロークに利用することができ、これによってバネ性による押し付け力を高めることができる。
図8は、別の電子装置の例で、図8(a)は電子装置104の模式的な断面図であり、図8(b)はコネクタハウジング50dの断面図であり、図8(c)は電子回路基板10cの斜視断面図である。
図1の電子装置100における2つの基板押え手段、すなわち基板挿入孔33の先端部33aと突起部34a,34bは、いずれも、コネクタハウジング30の樹脂ボディ30aと同一部材で、一体成形されたものであった。一方、図8の電子装置104における2つの基板押え手段は、コネクタハウジング50dの樹脂ボディ30bとは別の弾性部材42〜44で形成されている。
電子装置104における第1の基板押え手段は、図8(b)に示すコネクタハウジング50dの基板挿入孔33の先端部33bに充填された弾性部材42である。先端部33bに充填された弾性部材42は、図8(a)に示すように、電子回路基板10cの基板面に垂直な方向の動きを抑制すると共に、先端部33bに電子回路基板10cを挿入したときの基板面に水平な方向の動きを抑制する機能も持たせている。
第2の基板押え手段は、図8(c)に示す電子回路基板10cの端子部11,12の近くにおいて、第1端部S1側の上下面に貼り合わされた弾性部材43,44である。該弾性部材43,44も、図8(a)に示すように、電子回路基板10cが基板挿入孔33に挿入された状態で、電子回路基板10cの基板面に垂直な方向の動きを抑制する。
基板挿入孔33の先端部33bに充填する弾性部材42としては、例えば液状の熱硬化性シリコンゴムなどを用いることができ、電子回路基板10cの第2端部S2を挿入した後で熱硬化させるようにする。また、電子回路基板10cに貼り合わせる弾性部材43,44としては、例えばポリエステル系などの制振シートやシリコンゴムシート、あるいはシール部材41と同じ材質の防水ゴムシート等を用いることができる。
図1の電子装置100のように、基板押え手段をコネクタハウジング30の樹脂ボディ30aと同一部材で一体成形する場合には、堅い基板押え手段と電子回路基板10の間に、わずかなクリアランスが必要である。一方、図8の電子装置104のように、基板押え手段をコネクタハウジング50dの樹脂ボディ30bとは別の弾性部材42〜44で形成する場合には、電子回路基板10cに基板押え手段を直接押し付けることができる。また、基板挿入時に、端子部を傷つけたり、汚染したりすることが無い。
図9は、別の電子装置の例で、図9(a)は電子装置105の模式的な断面図であり、図9(b)はコネクタハウジング50eの分解図である。
図9の電子装置105におけるコネクタハウジング50eは、電子回路基板10の上面側と下面側にそれぞれ位置して互いに嵌合する、上側ハウジング部50e1と下側ハウジング部50e2に分割された構成となっている。そして、基板抑え手段である弾性部材45,47および弾性部材46,48が、それぞれ上側ハウジング部50e1と下側ハウジング部50e2の基板挿入孔を形成する凹部33c,33dに貼り合わされている。
図9に示す電子装置105のようなコネクタハウジングの分割構成によれば、コネクタハウジングと電子回路基板のいずれか一方に基板押え手段が設けられている場合であっても、電子回路基板を上側ハウジング部と下側ハウジング部で挟み込むようにして組み付けることができる。このため、コネクタハウジングと電子回路基板の相互組み付けを容易に行うことができる。また、図9に示す電子装置105のように、基板押え手段として弾性部材をコネクタハウジングの基板挿入孔に取り付ける場合においても、該取り付けを容易に行うことができる。また、基板挿入時に、端子部を傷つけたり、汚染したりすることが無い。さらに、弾性体押さえ部材の厚さを組付け後の基板とハウジングの隙間よりも厚く設定した上で組み付けることが容易であり、より高い押さえ効果を得ることができる。同様に、上下分割されているために、一体でハウジングを形成した場合に上下ピンが緩衝する程度以上にコネクタピンの上下方向高さを高くしておくことが可能となる。その結果、コネクタピンが基板に押し付けられて嵌合する時のコネクタピンのストロークを大きく取ることができるため、基板板厚公差などのバラツキを吸収して、より大きな接圧を安定して確保することができる。
以上に例示した電子装置100〜105は、いずれも、箱状のケース20内に電子回路基板が収容されてなる電子装置であって、端子部の間隔を狭めてコネクタを小型化することができ、電子回路基板への塵や水滴の付着を防止すると共に、簡単な構造で安価な電子装置とすることができる。
従って、上記電子装置100〜105は、振動や塵や水滴の付着し易い過酷な環境下で使用され、小型で安価であることが要求される、車載用電子装置として好適である。
80,90,100〜105 電子装置
10,10a〜10c 電子回路基板
11,12,11a,11b,12a,12b 端子部
20 ケース
21 開口部
22 基板保持部
30,50a〜50e コネクタハウジング
31,32,51〜58 コネクタピン
33 基板挿入孔
33a 先端部(基板押え手段)
34a,34b 突起部(基板押え手段)
42〜48 弾性部材(基板押え手段)

Claims (13)

  1. 電子部品が搭載された電子回路基板と、
    開口部と前記電子回路基板を位置決めして保持するための基板保持部を有してなり、前記電子回路基板を収容する箱状のケースと、
    前記電子回路基板の端部が挿入される基板挿入孔、および前記電子回路基板を外部配線に接続するためのコネクタピンを備え、前記ケースに嵌合して前記開口部に蓋をするコネクタハウジングと、を有してなり、
    前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、
    バネ性を有する前記コネクタピンの一端が、前記電子回路基板に設けられた端子部に接触して、前記コネクタピンと前記電子回路基板が電気的に接続され、
    前記コネクタピンのもう一端が、前記コネクタハウジングで蓋をされた前記ケースの外部に露出して、前記外部配線に接続するためのコネクタとして機能することを特徴とする電子装置。
  2. 前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、
    前記端子部の近くに、前記電子回路基板の基板面に垂直な方向の動きを抑制する、基板押え手段が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記基板押え手段が、前記端子部を間に挟むようにして、該端子部の両側に配置されてなることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記基板挿入孔の先端部が、前記電子回路基板の厚さに設定され、
    前記先端部が、前記基板押え手段を兼ねることを特徴とする請求項2または3に記載の電子装置。
  5. 前記基板押え手段が、前記コネクタハウジングとは別の弾性部材で形成されてなることを特徴とする請求項2または3に記載の電子装置。
  6. 前記基板押え手段が、前記コネクタハウジングと同一部材で、一体成形されてなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の電子装置。
  7. 前記コネクタハウジングが、前記電子回路基板の上面側と下面側にそれぞれ位置して互いに嵌合する、上側ハウジング部と下側ハウジング部に分割されてなることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記コネクタハウジングが、樹脂の射出成形によって形成されてなり、
    前記コネクタピンは、前記射出成型後に前記コネクタハウジングに圧入されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子装置。
  9. 前記電子回路基板を前記ケースに収容し、前記コネクタハウジングで前記開口部に蓋をした状態において、
    前記コネクタハウジングと前記ケースの間が、シール部材で封止されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子装置。
  10. 前記端子部が、前記電子回路基板の上面側と下面側にそれぞれ配置されてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子装置。
  11. 複数個の前記端子部が、前記電子回路基板の端部の先端から同じ距離にあって、列を構成するように配置されてなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子装置。
  12. 前記電子回路基板の端部の先端から異なる距離にある複数の前記列が、前記電子回路基板の少なくとも一方の面側に構成されてなることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
  13. 前記電子装置が、車載用電子装置であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子装置。
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