JP2011028079A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の鏡筒のレンズを駆動する際に電源回路の電流量を抑えつつ、複数の鏡筒の同時制御を可能にした撮像装置とその制御方法を提供すること。
【解決手段】撮像装置は複数の鏡筒を有し、各鏡筒はズームレンズ等の可動レンズをそれぞれに含む。各鏡筒の可動レンズは独立に駆動することができ、制御部は第1鏡筒の可動レンズの駆動を開始させてから、第2鏡筒の可動レンズの駆動を開始させる。先に動作を開始する第1鏡筒の可動レンズを駆動した場合に流れる突入電流の期間が経過してから、次に動作する第2鏡筒の可動レンズの駆動が開始する。そして制御部は第1鏡筒の可動レンズの駆動を停止させた後で、第2鏡筒の可動レンズの駆動を停止させる。これにより第1鏡筒に係るレンズ駆動開始時の突入電流と、第2鏡筒に係るレンズ駆動開始時の突入電流が重畳しないように回避できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像装置とその制御方法に関し、特に複数の鏡筒を有する複眼撮像装置の鏡筒制御に関するものである。
従来、複数の鏡筒によって複数の映像を同時に撮像可能な複眼撮像装置が知られている。例えば、特許文献1では複数の撮像光学系により視差を持った1組の画像を得て、専用の立体映像表示装置により立体映像を認識させるように構成した撮像装置が開示されている。また複数の鏡筒を同時に駆動すると電源回路の電流量が多くなり、回路規模が大きくなるという課題に対し、特許文献2では2つの鏡筒で交互に駆動と停止を繰り返すことにより電源回路に流れる電流を減らす制御方法が開示されている。
特開昭62−21396号公報 特開平11−327041号公報
しかしながら、従来技術では複数の鏡筒についての迅速な駆動と、電源回路に流れる電流の抑制とを両立させることが困難であった。例えば、上述の特許文献2に開示された技術では、電源回路の電流量を抑えるために、2つの鏡筒の駆動と停止が交互に繰り返されるので鏡筒の動作に時間がかかってしまうという問題がある。
そこで本発明の目的は、複数の鏡筒を備えた撮像装置において電源回路の電流量を抑えつつ、複数の鏡筒の同時制御を行える撮像装置とその制御方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明に係る装置は、可動レンズをそれぞれに含む複数の鏡筒を備えた撮像装置であって、前記複数の鏡筒の可動レンズを独立に駆動する駆動手段と、前記複数の鏡筒のうち、第1鏡筒の可動レンズを前記駆動手段によって駆動した場合に流れる突入電流の期間が経過してから、第2鏡筒の可動レンズの駆動を開始させるように制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、電源回路の電流量を抑えつつ、複数の鏡筒の同時制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 ズームレンズの駆動電流の時間的変化を説明する図である。 起動時のズームレンズ初期化シーケンスを例示したフローチャートである。 各鏡筒についてWide位置からTele位置への駆動時のズーム倍率を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態において、図4に関するズーム駆動例を説明するフローチャートである。 各鏡筒についてTele位置からWide位置への駆動時におけるズーム倍率の変化を説明するグラフである。 図6に関するズーム駆動例を説明するフローチャートである。 各鏡筒に係るWide位置からTele位置への駆動時におけるズーム倍率の変化について別例を説明するグラフである。 図8に関するズーム駆動例を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の各実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の電気的な構成例を示すブロック図である。この撮像装置は2つの鏡筒、すなわち第1鏡筒101及び第2鏡筒151を備え、複数の映像を同時に撮像可能である。第1鏡筒101と第2鏡筒151は立体画像を得るために視差分ずらして撮像装置に取り付けられている。各鏡筒101,151の構成要素は、基本的に同一の機能を有しており、制御部111によってそれぞれ単独で制御可能である。
以下、第1鏡筒101の構成を説明する。第1鏡筒101は以下に説明する可動レンズやモータ等の駆動手段を用いて構成されている。レンズ130aは被写体像に係る倍率を変更するズームを構成するレンズであり(以下、ズームレンズという)、ズーム駆動モータ102aによって駆動される。ズーム駆動モータ102aについては駆動仕様を満たせばDC(直流)モータ、ステップモータ、超音波モータ等を使用することができる。
エンコーダ103aは、ズームレンズ130aの位置検出に使用する。なおズームレンズ130aの位置検出にはエンコーダ以外にも、リニアセンサや他の検出手段を用いることもできる。リセットセンサ104aは、ズームレンズ130aの位置に関する初期化に使用され、フォトインタラプタやスイッチを用いることができる。
絞りユニット105aは、制御部111の指示に従って撮像素子108aに照射する入射光量を制限する。これにより撮影画像に係る光量について適正な露出状態に保つことができる。
レンズ131aは、撮像面に被写体像を合焦させるための合焦調節、つまりフォーカスを合わせるためのレンズであり(以下、フォーカスレンズという)、フォーカス駆動モータ106aによって駆動される。フォーカス制御についてはズームレンズ130aとは独立したモータで駆動を行うため、ズームレンズ130aと干渉しない範囲で自由な位置にフォーカスレンズ131aを駆動することができる。フォーカスレンズ131aのリセットセンサ107aはフォーカスレンズ131aの位置に関する初期化に使用され、フォトインタラプタやスイッチを用いることができる。
ズームレンズ130aを通過した被写体像はフォーカスレンズ131aによって撮像素子108aに対して合焦調節が行われる。撮像素子108aでは光電変換を行い、光電変換された画像信号には、画像処理回路109で色変換、ガンマ補正処理等、所定の処理が施された後、カード型媒体等のメモリ110に画像データが記録される。
第2鏡筒151を構成する可動レンズやその駆動手段、位置検出手段等についても第1鏡筒101の場合と同様である。よって、第2鏡筒151の構成要素に対する符号については、第1鏡筒101の構成要素に用いた符号の最後尾に付した文字「a」を、「b」で置換したものを用いることで、それらの説明を省略する。
制御部111はCPU(中央演算処理装置)を用いて構成され、撮像装置全体を制御する。制御部111は各鏡筒内のエンコーダ103aと103b、リセットセンサ104aと104b等の出力を監視し、ズーム駆動モータ102aと102b、フォーカス駆動モータ106a,106b及び絞りユニット105a,105bを制御する。また制御部111は画像処理回路109及びメモリ110の制御も行っている。不揮発性メモリ114は電気的に消去及び記録が可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。このメモリには制御部111のプログラムや撮像装置を制御するためのパラメータ等を記憶することができる。
ズームスイッチ115は、撮影者であるユーザがWide(広角)とTele(望遠)の切り替え操作に使用する。またモードダイアルスイッチ113を用いてユーザは、電源オフ、撮影モード、再生モード等の各機能モードを切り替えて設定することができる。さらに撮影モードにはノーマルモードと立体撮影モードが存在する。
表示部119は画像を表示し、LCD(液晶表示装置)等を使用することができる。撮影モード時には撮像素子108aと108bが捉えたライブ画像を表示することにより、表示部119は撮像装置のファインダーとなる。表示部119にファインダー表示する画像は、立体撮影モードとノーマルモードでは異なった表示とされる。立体撮影モード時には、撮像素子108aと108bで光電変換した画像データが画像処理回路109で処理された後、既知の立体画像表示方法で表示される。例えば第1鏡筒101による画像を右眼で、第2鏡筒151による画像を左眼で見えるようにすれば、ユーザには立体画像が映し出されているように見える。またノーマルモード時には画像処理回路109で視差をなくすように第1鏡筒101による画像と第2鏡筒151による画像を合成して表示する方法や、そのどちらか一方の画像を表示させる方法がある。表示部119は、再生モード時にはメモリ110に記録されている画像データに従って画像を表示する。
静止画撮影用のレリーズスイッチ112 は、静止画撮影の開始を指示するスイッチである。レリーズスイッチ112は2段スイッチになっており、半押し状態で1段目のスイッチ(SW1)がON状態となる。このとき制御部111はフォーカスレンズ131aと131bをフォーカス駆動モータ106aと106bでそれぞれ駆動し、撮像素子108aと108bにて被写体像のピントが合うように制御する。その後、ユーザがレリーズスイッチ112を全押しすると2段目のスイッチ(SW2)がON状態となる。このとき制御部111は、撮像素子108aと108bで光電変換した画像データを画像処理回路109で処理して撮影データをメモリ110に記録するように制御を行う。
電源回路116は、撮像装置の各ブロックに必要な電力を供給する。電源回路116には電源として電池117又はACアダプタ118が接続される。制御部111は電源回路116に電池117が接続されている場合、電池117の残量を検出し、残量が撮像装置に必要な値以下であると判定すると撮像装置をシャットダウンして電源供給を遮断する。
〔第1実施形態〕
以下、図2及び図3を参照して、本発明の第1実施形態による、撮像装置のズームレンズの起動について説明する。
まず、図2(a)及び(b)を用いて鏡筒の駆動電流波形について説明する。なおズーム駆動モータ102a,102bにはDCモータを用いるものとする。
図2(a)は1つの鏡筒についてズームレンズを駆動したときの駆動電流を表している。縦軸が駆動電流を表し、横軸が駆動時間を表す。グラフ曲線1001は電流の変化を表しており、駆動電流は駆動開始直後にて突入電流のために大きく立ち上がってから、ズームレンズが動き出した後に速度が安定すると下がり、一定値に落ち着く。
図2(b)は2つの鏡筒について各ズームレンズを同時に駆動したときの駆動電流波形を表しており、縦軸が駆動電流を表し、横軸が駆動時間を表す。グラフ曲線1001は、図2(a)で説明した1つの鏡筒のズームレンズを駆動したときの電流変化を、比較のために示している。グラフ曲線1101は、2つの鏡筒について各ズームレンズを同時に駆動したときの駆動電流の変化を表している。駆動電流は駆動開始直後にて突入電流のために大きくなり、ズームレンズが動き出した後に速度が安定すると下がってくる。グラフ曲線1001と1101との比較から分かるように、2つのズームレンズを同時に駆動した場合、駆動開始直後の電流変化においては1つのズームレンズの駆動開始時に比べて2倍の電流が流れることになる。つまりレンズの動き出し時の電流が大きくなることは電源回路116にとって大きな負担となり、その回路規模を大きくする必要が生じる。
次に、図2(c)及び図3を用いて本発明に係る撮像装置の起動時におけるズームレンズ駆動について初期化シーケンスを説明する。図2(c)は起動時の駆動電流の変化を示し、縦軸が駆動電流を表し、横軸が駆動時間を表している。グラフ曲線1201は、2つの鏡筒に係るズームレンズ130a,130bの駆動時点を時間的にずらして各レンズを駆動した場合の電流変化を表している。符号1202乃至1206に示す時点の意味は下記の通りである。
・符号1202は第1鏡筒101のズームレンズ130aの動き出しタイミングを示す(電流値I2参照)。
・符号1203は第1鏡筒101のズームレンズ130aの突入電流終了タイミングを示す(電流値I3参照)。
・符号1204は第2鏡筒151のズームレンズ130bの動き出しタイミングを示す(電流値I4参照)。
・符号1205は第1鏡筒101のズームレンズ130aの停止タイミングを示す。
・符号1206は第2鏡筒151のズームレンズ130bの停止タイミングを示す。
なお、図中の電流値I1は電流値I3のほぼ2倍の値を示し、「I1<I2<I4」である。
符号1202に示す時点で一方の鏡筒に係る第1のズームレンズ130aの駆動が開始する。その突入電流により駆動電流がゼロアンペアからI2で示す電流値まで一時的に増大した後に、符号1203に示すように電流が時間経過につれてI3で示す電流値まで低下する。その後、符号1204で示す時点で別の鏡筒に係る第2のズームレンズ130bの駆動が開始し、その突入電流により駆動電流がI4で示す電流値まで増大する。その後、時間経過につれて駆動電流が低下し、I1で示す一定値となり、符号1205に示す時点で第1のズームレンズ130aの駆動が停止する。これにより、駆動電流はI3で示す電流値まで低下して一定値を示した後、符号1206で示す時点で第2のズームレンズ130bの駆動が停止すると、電流値がゼロアンペアとなる。なお、図2(b)のグラフ曲線1101を、グラフ曲線1201との比較のために併せて示している。
図3は起動時のズームレンズ駆動について初期化シーケンスを例示したフローチャートである。撮像装置の電源を投入すると撮影準備のためにズームレンズの初期化が必要になる。2つの鏡筒のズームレンズを同時に駆動させてしまうと、図2(b)で説明した通り、動き出し時の電流が大きくなり、電源回路にとって大きな負担となる。一方、第1鏡筒101のズームレンズ130aを初期化した後で、第2鏡筒151のズームレンズ130bを初期化すると、初期化に要する時間は、鏡筒が1つの場合に比べて2倍かかってしまう。そこで、大電流の必要な動き出しの期間が、第1鏡筒101と第2鏡筒151とで重ならないように制御することが望ましい。
以下に、電源回路の負担を下げつつ、同時駆動により各ズームレンズを初期化するためのシーケンスを説明する。
撮像装置の電源投入後、制御部111はズーム駆動モータを用いてズームレンズの初期化動作を行う。まず第1鏡筒101のズームレンズ130aを初期化するためにズーム駆動モータ102aの駆動が開始される(S1501)。ズームレンズ130aの初期化動作は、リセットセンサ104aを用いてズームレンズ130aの機械的な位置を確定する動作である。撮像装置に電源が投入された状態では、エンコーダ103aが認識しているズームレンズ位置のカウント値と実際のズームレンズ130aの機械的な位置との間にずれが生じている。初期化動作ではリセットセンサ104aがズームレンズ130aを検出した位置でエンコーダ103aが認識しているズームレンズ位置のカウント値を所定のカウント値にセットする。これにより、それ以降のズームレンズ130aの位置が正確に把握される。
S1501にて、第1鏡筒101のズームレンズ130aに係る初期化動作では、リセットセンサ104aに向かってズームレンズ130aが駆動される。ズームレンズ130aを駆動すると図2(a)で説明したように、動き出しの始めに大きな電流が流れる。図2(c)の初期化シーケンスに示すように、駆動電流の総量は符号1202に示す起動開始時点でI2に上昇した後、符号1203に示す時点でのI3まで下がってくる。この期間が突入電流の流れる期間(以下、突入電流期間という)であり、その長さはズームレンズの機械的な負荷にもよるが、数十ms(ミリ秒)から数百msの時間である。この時間(以下、突入電流時間という)は撮像装置の製造時に測定することが可能であるため、製造時に測定して不揮発性メモリ114に記憶しておけば、必要なときに制御部111が参照できる。
次のステップS1502に進み、制御部111は突入電流時間が経過したか否かを判定する。その結果、突入電流時間が経過した場合(S1502でYES)、S1506に進む。ここで制御部111に指示に従って第2鏡筒151のズームレンズ130bを初期化するために該レンズが駆動される。このときの電流については、図2(c)に符号1204で示す時点にて第1鏡筒101に係る駆動電流に対して、第2鏡筒151に係る駆動電流が加算されることになる。しかし、すでに第1鏡筒101に係る突入電流は下がっているので、電源回路116の負担が著しく増加することはない。
S1506での処理後、又はS1502で突入電流時間が経過していない場合(S1502でNO)、S1503に進む。ここで制御部111は、第1鏡筒101のズームレンズ130aについて初期化が終了しているか否かを判断する。その結果、初期化が終了している場合(S1503でYES)、S1507に進み、制御部111の指示に従って第1鏡筒101のズームレンズ130aの駆動が停止する。ズームレンズ130aが停止すると、図2(c)に符号1205で示す時点にて電流がI1からI3へと下がる。
S1507での処理後、又はS1503で第1鏡筒101のズームレンズ130aの初期化が終了していない場合(S1503でNO)、S1504に進む。ここで制御部111は第2鏡筒151のズームレンズ130bについて初期化が終了しているか否かを判断する。その結果、初期化が終了していない場合(S1504でNO)、S1502に戻り、前記処理を繰り返す。一方、S1504で初期化が終了している場合(S1504でYES)、S1505に進み、制御部111の指示に従って第2鏡筒151のズームレンズ130bの駆動が停止する。このとき、図2(c)の符号1206に示すように、電流がI3からゼロに下がる。こうしてS1508に進み、上記した一連の処理が終了する。
以上のシーケンスにより、第1鏡筒101のズームレンズ130aの突入電流と、第2鏡筒151のズームレンズ130bの突入電流とが重なり合う期間がなくなり、電源回路116の負担が軽減される。さらに、突入電流期間以外ではズームレンズの同時駆動が可能になる。
上記の説明では、第1鏡筒101のズームレンズ130aと第2鏡筒151のズームレンズ130bの駆動時点をずらすことにより、電源回路116の負担を減らす例を示した。ズームレンズに限らず鏡筒に関わる他のアクチュエータの駆動をずらすことにより同様の効果を得ることができる。例えば、第1鏡筒101のフォーカスレンズ131aと第2鏡筒151のフォーカスレンズ131bの駆動時点をずらしてもよい。また、電源回路116の電源として電池117を用いる場合に、電池117の消耗の度合いに応じて第1鏡筒101及び第2鏡筒151の同時駆動と、上記した処理の実行とを切り替えてもよい。両鏡筒の駆動を同時に開始する場合は、上記処理にて第2鏡筒151のズームレンズ130bの駆動開始の待ち時間がなくなるので初期化は早くなるが、電源回路116の負担が大きくなり、電池117の消耗が速くなる。そこで、電池117が充分に充電されている時やACアダプタ118の使用時には、初期化時間の短縮化を優先して第1鏡筒101と第2鏡筒151の駆動を同時に開始させればよい。
[第2実施形態]
以下、図4乃至9を参照して、本発明の第2実施形態における撮像装置のズーム動作(変倍動作)について説明する。
まず、図4及び図5を用いて、Wide(広角)端からTele(望遠)端へのズーム駆動時の動作を説明する。
図4(a)は第1鏡筒101のズームレンズ130aをWide位置からTele位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線2001は駆動中のズーム倍率の変化を表しており、t1の時点でWide位置での倍率値とされ、時間経過につれてズーム倍率が線形的に上昇し、t3の時点及びこれ以降にてTele位置での倍率値となる。
図4(b)は第2鏡筒151のズームレンズ130bをWide位置からTele位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線2101は駆動中のズーム倍率の変化を表しており、t1の時点から待ち期間2104が経過するまでの間はWide位置での倍率値とされる。t1の時点からt2の時点までの待ち期間2104は第1鏡筒101の起動時の突入電流に係る待ち期間であり、該期間中、第2鏡筒151のズームレンズ130bの駆動は待機状態とされる。その後、時間経過につれてズーム倍率は線形的に上昇し、t3の時点及びこれ以降にてTele位置での倍率値となる。鏡筒のズーム倍率はズームレンズの位置を変えることにより変化する光学的なものである。よって、これ以降は鏡筒のズームを光学ズームと呼び、鏡筒のズーム倍率を光学ズーム倍率と呼ぶことにする。一方、台形状のグラフ線2102は画像処理で得られる電子ズーム倍率の変化を表しており、t1からt2までの待ち期間2104では時間経過につれてズーム倍率が線形的に上昇した後、一定値となり、t3の時点を過ぎると線形的に下降して元に戻る。グラフ線2103は、グラフ線2101で示す光学ズーム倍率とグラフ線2102で示す電子ズーム倍率を合成した倍率を示す。
図4に示すズーム倍率の変化は、第1鏡筒101のズーム駆動モータ102a及び第2鏡筒151のズーム駆動モータ102bの速度を等速とした場合を示している。各ズームレンズをWide位置からTele位置に駆動するとき、第1鏡筒101と第2鏡筒151でそれぞれ得られる倍率が異なると、2つの鏡筒の画像から作成される表示部119での表示画像に差が出るため、不釣合いな画像が表示されてしまうことになる。そこで以下では、各ズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動したときに、表示部119に不釣合いな画像を表示させずに、且つ電源回路116の負担を減らす方法を説明する。電源回路116の負担を減らすには先述の通り、第1鏡筒101及び第2鏡筒151の光学ズームの動き出しを突入電流期間分だけずらせばよい。しかし、それでは第1鏡筒101と第2鏡筒151の光学ズームの動き出しをずらした結果(グラフ線2001、グラフ線2101を参照)、表示部119での表示画像に差が出てしまい、不釣合いな画像が表示されてしまう。そこで電子ズームにより光学ズーム倍率を補正し(グラフ線2102参照)、上記の問題を解決する方法について図5を用いて説明する。
図5はズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動する場合のフローチャートである。前提として、第1鏡筒101の光学ズームと第2鏡筒151の光学ズームがWide位置におり、ユーザがズームスイッチ115を操作してズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動するものとする(図4参照)。
先ず、S2501にて、第1鏡筒101の光学ズームの駆動が開始される。ここでは電源回路116の負担を軽減するために、まだ第2鏡筒151の光学ズームの駆動は行わない。次のS2502に進み、制御部111はエンコーダ103aから第1鏡筒101のズームレンズ130aの位置、つまり第1鏡筒101の光学ズーム位置を取得する。そしてS2503に進み、制御部111はエンコーダ103bから第2鏡筒151のズームレンズ130bの位置、つまり第2鏡筒151の光学ズーム位置を取得する。制御部111は各鏡筒の光学ズーム位置を取得すると、S2504に進み、それぞれの位置に基づいて光学ズーム倍率の差を計算する。光学ズーム位置と光学ズーム倍率の関係については光学設計上で求めることができるので、制御部111は予め用意した計算式又は変換テーブルを使って倍率差を算出できる。なお光学ズーム倍率の差を計算する手段としては、光学ズーム位置を使用せずに、各鏡筒で撮影した画像の画角又は被写体像の大きさの差に基づいて光学ズーム倍率の差を計算することもできるので、このような画像処理を利用した方法を採用しても構わない。
次にS2505に進み、制御部111は第2鏡筒151から取得した画像データに対して、S2504で求めた差分に相当する電子ズーム処理を施す。この電子ズーム処理は、取得した画像情報を画像処理にて拡大するものである。画像拡大については画素の切り出し等の既知の方法を用いればよい。但し、電子ズームの場合は画像の拡大しか行えないので、ここでは倍率の低い方の第2鏡筒151による画像を電子ズームで拡大する。電子ズームによる倍率変更(拡大)の処理が終わると、S2506に進んで表示部119に表示される画像の更新処理が行われる。この時点で第2鏡筒151による画像については電子ズーム処理の結果、第1鏡筒101による画像と同じ倍率になっているので、不釣合いな画像が表示されることはない。
次にS2507に進み、制御部111は第1鏡筒101の光学ズームに係る待ち期間(図4(b)の2104参照)の長さに相当する突入電流時間が経過したか否かを判定する。その結果、突入電流時間が経過したと判定された場合(S2507でYES)、S2512に進み、制御部111は第2鏡筒151の光学ズームの駆動を開始させ、S2508に進む。一方、突入電流時間が経過していないと判定された場合(S2507でNO)、S2508に進み、制御部111は第1鏡筒101の光学ズームがTele位置に到達したか否かを判定する。その結果、Tele位置への到達と判定された場合(S2508でYES)、S2513に進み、制御部111は第1鏡筒101の光学ズームの駆動を停止させた後、S2509に進む。一方、第1鏡筒101の光学ズームがTele位置に到達していないと判定された場合(S2508でNO)、S2509に進み、制御部111は第2鏡筒151の光学ズームがTele位置に到達したか否かを判定する。その結果、第2鏡筒151の光学ズームがTele位置に到達していないと判定された場合(S2509でNO)、S2502に戻り、前記処理を繰り返す。一方、第2鏡筒151の光学ズームがTele位置に到達したと判定された場合(S2509でYES)、S2510に進み、制御部111は第2鏡筒151の光学ズームの駆動を停止させる。そしてS2511に進み、制御部111は第2鏡筒151の電子ズーム処理を停止させ、次のS2514にて上記した一連のズーム駆動処理を終了する。
以上の処理を実行することにより、両鏡筒のズーム倍率の時間的変化が一致することとなる。すなわち、第1鏡筒101の光学ズームの倍率は図4(a)のグラフ線2001に示すように変化する。また第2鏡筒151の光学ズームの倍率は図4(b)のグラフ線2101に示すように変化し、電子ズーム倍率はグラフ線2102に示すように変化する。そして光学ズームと電子ズームを合成した倍率の変化はグラフ線2103に示す通りであり、これは第1鏡筒101の光学ズーム倍率の変化(グラフ線2001参照)と同じになる。
次に図6及び図7を用いて、ズームレンズをTele(望遠)端からWide(広角)端に駆動したときの動作について説明する。
図6(a)は第1鏡筒101のズームレンズ130aをTele位置からWide位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線2201は駆動中の光学ズーム倍率の変化を表しており、t4の時点にてTele位置での倍率値とされ、時間経過につれてズーム倍率が線形的に下降し、t6の時点にてWide位置での倍率値に到達した後、t7の時点まで該倍率値が維持される。また台形状のグラフ線2202は画像処理で得られる電子ズーム倍率の変化を表している、t4からt5までの待ち期間中、時間経過につれてズーム倍率が線形的に上昇する。そしてt5からt6までの期間にて電子ズーム倍率が一定値となり、t6の時点から線形的に下降した後、t7の時点にて倍率値が元に戻る。グラフ線2203は、グラフ線2201で示す光学ズーム倍率とグラフ線2202で示す電子ズーム倍率を合成した倍率を示す。
図6(b)は第2鏡筒151のズームレンズ130bをTele位置からWide位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線2301は光学ズーム倍率の変化を表しており、t4からt5までの期間2302、つまり第1鏡筒101の起動時における突入電流の待ち期間においてズーム倍率はTele位置での倍率値である。その後、時間経過につれてズーム倍率は線形的に下降して、t7の時点にてWide位置での倍率値に到達する。
図6(a)と図6(b)に示すズーム倍率の変化は第1鏡筒101のズーム駆動モータ102aと第2鏡筒151のズーム駆動モータ102bの速度を等速とした場合を示している。ズームレンズをTele位置からWide位置へと駆動する場合、第1鏡筒101と第2鏡筒151でそれぞれ得られる倍率が異なると、2つの鏡筒の画像から作成される表示部119の表示画像に差が出てしまい、不釣合いな画像が表示されてしまう。そこで以下では、ズームレンズをTele位置からWide位置へと駆動したときに表示部119に不釣合いな画像を表示させずに、且つ電源回路116の負担を減らす方法として、電子ズーム処理によるズーム倍率の補正方法を説明する。
図7はズームレンズをTele位置からWide位置へと駆動したときのフローチャートである。なおS2601乃至S2614に示す基本的な処理の流れは図5の場合と同様である。よって、以下では相違点(S2605、S2608、S2609、S2611)を中心に説明し、図5のステップと同様の処理については該ステップの番号に100を加算した番号を用いることで説明を省略する。
S2604にてズーム倍率差が算出された後、S2605に進み、制御部111は第1鏡筒101を用いて取得した画像データに対して、S2604で求めた差分に応じて電子ズーム処理を施す。電子ズーム処理については拡大しか行えないので、ここでは倍率の低い第1鏡筒101の画像を電子ズームで拡大する処理が行われた後、S2606に進み、表示画像が更新される。第1鏡筒101による画像の倍率は電子ズーム処理の結果、第2鏡筒151による画像の同じ倍率になっているので、不釣合いな画像は表示されない。
S2607にて第1鏡筒101の駆動に係る突入電流の待ち時間(図6(b)の期間2302参照)が経過していないと判定された場合(S2607でNO)、又はS2612で第2鏡筒151の光学ズームの駆動が開始された場合、S2608に進む。ここで制御部111は第1鏡筒101の光学ズームがWide位置に到達したか否かを判定する。その結果、第1鏡筒101の光学ズームがWide位置に到達したと判定された場合(S2608でYES)、S2613に進み、制御部111は第1鏡筒101の光学ズームの駆動を停止させる。
第1鏡筒101の光学ズームがWide位置に到達していない場合(S2608でNO)、又はS2613で第1鏡筒101の光学ズームの駆動を停止した場合、S2609に進む。ここで制御部111は第2鏡筒151の光学ズームがWide位置に到達したか否かを判定する。その結果、第2鏡筒151の光学ズームがWide位置に到達していない場合(S2609でNO)、S2602に戻り、S2602乃至2606の処理を繰り返す。一方、第2鏡筒151の光学ズームがWide位置に到達した場合(S2609でYES)、S2610に進み、第2鏡筒151の光学ズームの駆動が停止する。そしてS2611に進み、第1鏡筒101の電子ズーム処理が停止し、S2614にて一連のズーム駆動処理が終了する。
以上の処理を実行した場合、第2鏡筒151の光学ズーム倍率は図6(b)のグラフ線2301のように変化する。第1鏡筒101の光学ズーム倍率は図6(a)のグラフ線2201のように変化し、電子ズーム倍率はグラフ線2202のように変化する。光学ズームと電子ズームを合成した倍率の変化はグラフ線2203に示す通りであり、第2鏡筒151の光学ズーム倍率の変化(グラフ線2301参照)と同じになる。
以上の説明では、ズームレンズに係るWide位置とTele位置との間の駆動に関して、第1鏡筒101のズームレンズ(光学ズーム)と第2鏡筒151のズームレンズ(光学ズーム)の駆動時点をずらすことにより電源回路116の負担を下げる例を示した。本発明の実施上はズームレンズ(光学ズーム)に限らず、鏡筒に関わる他のアクチュエータの駆動時点をずらすことで同様の効果を得ることができる。例えば、絞りの駆動時点を第1鏡筒101と第2鏡筒151とでずらし、この駆動時点をずらしたことによる輝度差を画像処理で補正する等の実施形態も可能である。
また、電源回路116の電源に電池117を用いる場合、電池117の消耗の度合いに応じて第1鏡筒101と第2鏡筒151の同時駆動と、上記処理の実行とを切り替えてもよい。同時駆動の場合は第2鏡筒151のズームレンズの駆動開始時に待ち時間がなくなるのでズーム動作が早まるが、電池117の消耗が速くなる。そこで電池117が充分に充電されている場合やACアダプタ118を用いる場合にはズームの動作速度を優先し、第1鏡筒101と第2鏡筒151の駆動を同時に開始することが好ましい。
以上、第1鏡筒101のズーム駆動モータ102aと第2鏡筒151のズーム駆動モータ102bの速度を等速とした場合を例にして駆動制御を説明した。各ズーム駆動モータの速度が定速度の場合には、駆動開始時に流れる突入電流の待ち時間の差は駆動終了時点まで続くことになる。そこで、図8及び図9を用いて、突入電流の待ち時間の差を縮めるための制御を説明する。
図8(a)は第1鏡筒101のズームレンズ130aをWide位置からTele位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線3001は駆動中のズーム倍率の変化を表しており、t8の時点にてWide位置での倍率値を示し、その後、時間経過につれてズーム倍率が線形的に上昇し、t9に示す時点にてTele位置での倍率値に到達する。つまり、第1鏡筒101のズーム駆動モータ102aは定速度で動いている。
図8(b)は第2鏡筒151のズームレンズ130bをWide位置からTele位置へと駆動したときのズーム倍率の時間的変化を表すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸はズーム倍率を表す。グラフ線3101は駆動中のズーム倍率の変化を表しており、鏡筒のズーム倍率はズームレンズの位置を変えることにより変化する、光学ズーム倍率である。t8の時点から符号3105で示す時点までの期間3104は、第1鏡筒101の起動時に流れる突入電流の待ち期間であり、この期間中の光学ズーム倍率はWide位置での倍率値である。その後、光学ズーム倍率は時間経過につれて変化し、符号3106に示す時点で変化率が低下するため、折れ線のグラフに従って倍率が変化する。グラフ線3102は画像処理で得られる電子ズームの倍率変化を表している。待ち期間3104では時間経過につれて電子ズーム倍率が線形的に上昇した後、符号3105に示す時点で下降に転じ、符号3106に示す時点まで時間経過につれて線形的に変化する。符号3105の時点は第2鏡筒151のズーム駆動モータ102bが動き出すタイミングを示している。また符号3106の時点は第1鏡筒101のズーム駆動モータ102aと第2鏡筒151のズーム駆動モータ102bに関して各ズームレンズが同じ位置(等価な位置)に到達したタイミングを示している。符号3106に示す時点からt9の時点まで電子ズーム倍率は一定値のままである。グラフ線3103は、グラフ線3101で示す光学ズーム倍率とグラフ線3102で示す電子ズーム倍率とを合成した倍率を示す。
ズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動する場合、第1鏡筒101と第2鏡筒151でそれぞれ得られる倍率が異なると、2つの鏡筒の画像から作成される表示部119の表示画像に差が出てしまい、不釣合いな画像が表示されてしまう。そこで以下では、各ズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動したとき、表示部119に不釣合いな画像を表示させずに、且つ電源回路116の負担を減らして、突入電流の待ち時間の差を縮める方法を説明する。
図9はズームレンズをWide位置からTele位置へと駆動したときのフローチャートである。なおS3501乃至S3516に示す基本的な処理の流れは図5の場合と同様である。よって、以下では主として相違点(S3512、S3514、S3515)を説明し、図5のステップと同様の処理については該ステップの番号に1000を加算した番号を用いることで説明を省略する。
S3507にて突入電流の待ち時間(図8(b)の期間3104参照)が経過したと判定された場合(S3507でYES)、S3512に進み、第2鏡筒151の光学ズームの駆動が開始する(図8(b)の符号3105参照)。ここで第2鏡筒151の光学ズームは第1鏡筒101の光学ズームの駆動速度に比べて高速で駆動される。速度設定としては、第1鏡筒101の光学ズームがTele位置に到達する前に、第2鏡筒151の光学ズームが第1鏡筒101の光学ズームに追いつく速度となるように制御部111が設定する。
S3507にて第1鏡筒101の光学ズームに係る突入電流の待ち時間が経過していないと判定された場合(S3507でNO)、又はS3512で第2鏡筒151の光学ズームの駆動が開始した場合、S3514に進む。ここで制御部111は、第1鏡筒101の光学ズーム及び第2鏡筒151の光学ズームに係る各ズームレンズが同じ位置、つまり各鏡筒での等価な位置にあるか否かを判定する。その結果、両光学ズームの位置が同じ位置であると判定された場合(S3514でYES)、S3515に進む。制御部111の指示に従って第1鏡筒101の光学ズームの駆動速度と第2鏡筒151の光学ズームの駆動速度が同じになるように、速度を合わせる制御が行われる。図8(b)における符号3106の時点がこのタイミングを示している。第1鏡筒101の光学ズームと第2鏡筒151の光学ズームとで倍率の傾き(変化率)が等しくなり、第2鏡筒151の電子ズームの倍率は実質上ゼロ(つまり、画像データに対して電子ズームが作用しない状態)になる。
両光学ズームに係るズームレンズが同じ位置にない場合(S3514でNO)、又はS3515で両光学ズームの駆動速度を同じ速度に合わせる処理を経た後、S3508に進む。ここで制御部111は第1鏡筒101の光学ズームがTele位置に到達したか否かを判定する。これ以降の処理は図5の場合と同様に実行され、S3516にて一連の処理が終了する。
以上の処理を実行した場合、第1鏡筒101の光学ズーム倍率は図8(a)のグラフ線3001に示すように変化する。また第2鏡筒151の光学ズームの倍率は図8(b)のグラフ線3101に示すように変化し、電子ズーム倍率はグラフ線3102に示すように変化する。光学ズームと電子ズームを合成した倍率の変化はグラフ線3103に示す通りであり、第1鏡筒101の光学ズーム倍率の変化(グラフ線3001参照)と同じになる。
本実施形態によれば、突入電流の待ち時間による光学ズーム倍率間の差を時間経過に従って縮めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 第1鏡筒
102a 第1鏡筒のズーム駆動モータ
106a 第1鏡筒のフォーカス駆動モータ
130a 第1鏡筒のズームレンズ
131a 第1鏡筒のフォーカスレンズ
151 第2鏡筒
102b 第2鏡筒のズーム駆動モータ
106b 第2鏡筒のフォーカス駆動モータ
130b 第2鏡筒のズームレンズ
131b 第2鏡筒のフォーカスレンズ
111 制御部

Claims (8)

  1. 可動レンズをそれぞれに含む複数の鏡筒を備えた撮像装置であって、
    前記複数の鏡筒の可動レンズを独立に駆動する駆動手段と、
    前記複数の鏡筒のうち、第1鏡筒の可動レンズを前記駆動手段によって駆動した場合に流れる突入電流の期間が経過してから、第2鏡筒の可動レンズの駆動を開始させるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1鏡筒の可動レンズの駆動を停止させた後で前記第2鏡筒の可動レンズの駆動を停止させることを特徴とする、請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記複数の鏡筒は前記可動レンズとして、被写体像に係る倍率を変化させるズームレンズ及び撮像面に被写体像を合焦させるフォーカスレンズを備え、
    前記制御手段は前記第1鏡筒のズームレンズ又はフォーカスレンズの駆動を開始させる時点と、前記第2鏡筒のズームレンズ又はフォーカスレンズの駆動を開始させる時点をずらすように制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1鏡筒に係るズームレンズの駆動中のズーム倍率と前記第2鏡筒に係るズームレンズの駆動中のズーム倍率との間の倍率差を、電子ズーム処理によって補正することを特徴とする、請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1鏡筒に係るズームレンズを前記駆動手段によって駆動することで該第1鏡筒に係る光学ズームの駆動を開始させた時点から、前記突入電流の期間が経過するまでの間、前記第2鏡筒に係るズームレンズの駆動を停止しつつ、前記電子ズーム処理により倍率差を補正することを特徴とする、請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1鏡筒に係るズームレンズを前記駆動手段によって定速度で駆動することにより該第1鏡筒に係る光学ズームの駆動を開始させた時点から、前記突入電流の期間が経過するまでの間、前記第2鏡筒に係るズームレンズの駆動を停止させ、当該期間が経過した後、前記第2鏡筒に係るズームレンズを前記駆動手段によって定速度で駆動しつつ、前記電子ズーム処理により倍率差を補正することを特徴とする、請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1鏡筒に係るズームレンズを前記駆動手段によって定速度で駆動することにより該第1鏡筒に係る光学ズームの駆動を開始させた時点から、前記突入電流の期間が経過するまでの間、前記第2鏡筒に係るズームレンズの駆動を停止させ、当該期間が経過した後、前記第2鏡筒に係るズームレンズを前記駆動手段によって、前記第1鏡筒に係るズームレンズの駆動速度よりも大きい駆動速度で駆動させるように制御することを特徴とする、請求項5記載の撮像装置。
  8. 可動レンズをそれぞれに含む複数の鏡筒を備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記複数の鏡筒のうち、第1鏡筒の可動レンズを駆動するステップと、
    前記第1鏡筒の可動レンズを駆動した場合に流れる突入電流の期間が経過してから、第2鏡筒の可動レンズの駆動を開始させるステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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