JP2011027822A - フレキシブル表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな曲率半径で曲げた場合にもTFT層に亀裂が入らない信頼性の高いフレキシブル表示装置を実現する。
【解決手段】ガラス基板に、TFT層40を形成し、このTFT層40をガラス基板から分離し、プラスチック基板10に転写する。TFT層40とプラスチック基板10との接着は、グラスファイバを有する粘着材層12と通常の粘着材層11の2層構造とする。グラスファイバを有する粘着材層12をTFT層40側に配置することによって、TFT層40に対する曲げ応力および熱膨張による応力を緩和し、信頼性の高いフレキシブル表示装置を実現する。
【選択図】図3

Description

本発明は表示装置に係り、特にプラスチック基板を用いることにより、フレキシブルに湾曲させることが出来る表示装置に関する。
中小型ディスプレイの付加価値を高めるために,軽量で落としても割れない,かつ曲げることが可能な,フレキシブル表示装置の開発が進められている。その主要な課題として,プラスチック基板上に画素駆動用のTFT(薄膜トランジスタ、Thin Fim Transistor)をアレイ状に形成する技術がある。プラスチック基板は,ガラス基板と比較してはるかに耐熱性が低いため, 通常通りのTFT作製工程を適用することは不可能である。そのため解決方法として,2通りの検討がなされている。
一つは低温プロセスを用いることで,プラスチック基板上に直接TFTアレイを形成する方法である。ただしプラスチック基板の耐熱温度が低いため,ポリシリコンTFTを形成することは不可能である。従って、このタイプのフレキシブル表示装置は、アモルファスシリコン (a−Si)またはZnOなどの酸化物半導体のTFTアレイで検討されている。
もう一つは転写法と呼ばれ,ガラス基板のような支持基板にTFT層を作製し,そのTFT層から何らかの方法でガラス基板を除去して,プラスチック基板に貼りあわせる方法である。ここでTFT層とは,SiOなどの下地絶縁膜から,島状ポリシリコン,層間絶縁膜,電極,有機平坦化膜,ITO電極等,全てをまとめて表している。この転写法には,TFT層作製の他に転写工程が必要なために,コスト面で不利である。しかし,熱的に安定な支持基板を用いれば,画素ピッチの小さい高精細なTFTアレイや,400℃以上の高温が必要なポリシリコンのTFTアレイといった,直接法では不可能なフレキシブルTFT基板を作製できる可能性がある。転写法の工程を,ガラス基板をエッチング除去する方法を例にして説明すると次のようになる。
(1)ガラス基板上に,エッチング停止層とTFT層を順番に形成する。エッチング停止層は,フッ酸系のガラスエッチング液に溶けない物質が用いられる。例えば,Mo,W,a−Si,ダイヤモンド,ダイヤモンドライクカーボンなどである。
(2)TFT層がガラスエッチング液で溶解しないように,TFT層側に保護フィルムを貼り合わせる。
(3)ガラスをフッ酸系のエッチング液で除去する。この時点では,厚さ数μmのTFT層が保護フィルムに貼り付いた形態になる。
(4)ガラスを除去したTFT層の,ガラス除去面側に,プラスチック基板を貼り付ける。貼り付けには接着材または粘着材を用いる。
(5)保護フィルムを剥離する。容易に剥離可能な保護フィルムとして,有機溶剤溶融性の接着材使用のタイプや,加熱または紫外線照射で剥離可能なタイプなどを用いることができる。
フレキシブル転写TFT基板の作製は,工程(5)の保護フィルム剥離で完成である。この基板を用いて液晶パネルを作製する場合は,配向膜塗布,焼成,ラビングまたは紫外線照射での配向,フレキシブルな、カラーフィルタを有する対向基板との貼合,液晶注入,封止の工程を経てパネルが作製される。
転写方式によってフレキシブル画像装置を形成する構成が「特許文献1」、「特許文献2」、「特許文献3」等に記載されている。一方、「特許文献4」には、ガラス基板の上に耐熱性の樹脂をコートし、その上に薄膜デバイスを形成する構成が記載されている。
特開2005−85830号公報 特開2003−316281号公報 特開2004−165679号公報 特開2009−21322号公報
以下は、液晶表示装置の場合の問題点を例にとって説明するが、有機EL表示装置の場合も同様である。
TFTアレイが転写されたプラスチック基板は,自由に折り曲げること可能であることが期待される。しかし実際に曲率半径150mm以下の曲率で曲げた場合には,TFT層に簡単に亀裂が入ってしまうという問題が生じている。
TFT層の材料と,転写TFT基板の構造から,亀裂の原因を考察すると,以下の説明ができる。転写TFT基板の構成は,おおまかに3層から成っている。一番下をフレキシブルなプラスチック基板とした場合,下から二番目は粘着材で,一番上にTFT層が載っている構造である。ここでTFT層とは,ガラスより上の下地絶縁膜からITOまでの全ての層をまとめて指し示しており,具体的には,SiOとSiNからなる下地絶縁膜,島状ポリシリコン,層間絶縁膜,電極,有機平坦化膜,ITOのことである。
TFT層全体は2μm程度と薄く,しかもSiOとSiNといった破壊されやすい脆性材料で1μm程度を占めている。すなわち厚さ100μmの柔らかいプラスチック基板に,さらに柔らかくて流動性がある粘着材が乗っており,さらにその上に膜厚2μm程度の薄くて脆いTFT層が浮かんでいる状態である。つまりTFT層自身の強度が弱く,しかも固定が不十分なため,TFT層を外側にして曲げた場合,TFT層は引張応力に耐え切れずに亀裂が入る。また転写TFT基板の全体が柔らかい構造のため,弱い力や衝撃で,意図しない曲げが起こり,一部分に応力が集中して TFT層に亀裂が入る。
プラスチック基板とTFT層を貼り合わせる材料として,粘着材でなく,接着材を用いることも転写法として知られている。接着材は,弾性率が大きく硬い材料である。それを用いた場合には,衝撃や表面からの圧力には強くなる。しかし,粘着材のような応力緩和の働きが無いため,TFT層は曲げに対してさらに弱くなってしまい,フレキシブルにならないことは,粘着材を用いた場合と同様である。
以下に、背景技術の項で述べた転写工程のうち、TFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程における公知技術の問題点について述べる。実際にTFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程における、貼り合わせを行うことを考えた場合,さまざまな選択肢がある。例えば,接着材の種類として主成分は無機,有機のいずれか,硬化の方法は,溶媒の蒸発,加熱して接着するタイプ,熱硬化,UV光を照射する光硬化のいずれか,もしくは押し付けるだけで接着する感圧性接着材,いわゆる粘着材のような硬化しないタイプがある。
特に硬化の方法については,加熱やUV光照射によって試料が損傷する可能性があるため,プロセス条件に大きく影響すると考えられる。また接着材の硬さ,すなわち弾性率や粘性はフレキシブル基板としての性質に影響すると考えられる。このように,TFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程における貼り合わせには,多くの技術的課題が存在している。
TFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程に関係した公知例の例として,「特許文献1」がある。「特許文献1」で記述されている課題は,転写TFT基板では,TFT層とプラスチック基板の間には熱膨張率の差があるため,温度が上昇するとTFT層に亀裂が入り破壊されるという内容である。
その解決方法として,TFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程において,接着材と粘着材の2層を重ねて用いるとしている。TFT層側の貼り合わせには接着材を用いて,TFT層の補強としている。プラスチック基板側には粘着材を用いて,熱膨張率の問題を解決するための応力緩和層としている。
一方,その他の公知例の殆どは,「特許文献2」あるいは「特許文献3」のように,TFT層をプラスチック基板に貼り付ける工程を技術的課題と見なしていない。実施例で記述されているTFT層とプラスチック基板の接着では,反応硬化型,熱硬化型,紫外線硬化型などの各種の接着材や,粘着材とも言われる感圧性接着材など,何を用いても可能であり,さらにその組成も,エポキシ系,シリコーン系,アクリル系と,要するに何でも構わないとしている。
TFTアレイが転写されたプラスチック基板は,曲率半径が150mm以下の曲率で曲げた場合の他、温度上昇が起こった場合にもTFT層に亀裂が入ってしまう。例えば,液晶パネル作製工程においては配向膜の焼成があり,パネル作製後にはバックライトによる温度上昇などが考えられる。つまり転写TFT基板は,曲げ,または温度上昇によって,引張られて亀裂が生じるという問題がある。
亀裂の原因については,転写TFT基板の構造と,TFT層の材料から,以下の説明ができる。転写TFT基板の構成は,おおまかに3層から成り立っている。一番下をフレキシブルなプラスチック基板とした場合,下から二番目は接着材または粘着材で,一番上にTFT層が載っている構造である。亀裂の原因は,基本的にはTFT層全体が2μm程度と薄いこと,しかもSiOとSiNといった破壊されやすい脆性材料で1μm程度を占めていることである。
ただし接着材を用いた場合と粘着材を用いる場合,または「特許文献1」の様に接着材と粘着材の積層構造の場合では,応力の発生や,亀裂発生について,部分的に異なった現象になる。
図9は,TFT層40とプラスチック基板10をUV硬化接着材25で貼り合せた転写TFT基板である。図10は,この試料のTFT層40を外側にして曲げたものである。外側のTFT層40には引張応力が働き,プラスのひずみが生じている。つまり伸びている。それに対してプラスチック基板10の内側の部分では,圧縮応力が働いて,マイナスのひずみが生じている。点線で示した中心線RCは,ひずみがゼロの部分で,これより外側が引張応力で伸びている部分で,内側が圧縮応力で縮んでいる部分である。
最も外側のTFT層40では,最大の引張応力が働いている箇所である。接着材25は,粘着材のような粘弾性がなく硬いため,TFT層40と中心線の距離が大きくなり,TFT層40の伸び量も大きい。従って転写TFT基板を曲げていくと,TFT層40の引張応力の臨界値を超えて,TFT層40に簡単に亀裂が入ってしまう。
次に,転写TFT基板全体が温度上昇した場合を考える。TFT層40の熱膨張率は,その主成分であるSiO,SiN等から判断して,高く見積もっても5ppm/℃以下と考えられるが,接着材25とプラスチック基板10の熱膨張率は,通常なら10倍以上,近年開発中のフレキシブル基板でも数倍の熱膨張率となる。従って転写TFT基板の全体が温度上昇した場合,プラスチック基板10と接着材25が膨張しようとするのをTFT層40が抑えようとするため,熱応力が生じる。
しかし厚さ数μm程度のTFT層40では,接着材25とプラスチック基板10の熱膨張を抑えることが出来ないため,TFT層40には簡単に亀裂が生じる。すなわち図9あるいは図10の接着材25を用いた転写TFT基板では,曲げでも,温度上昇でも,TFT層40に引張応力が生じるが,TFT層40の補強や,応力緩和層となるものはないため,亀裂が生じやすい状態となっている。
図11は,粘着材11を用いた転写TFT基板で,図12は,TFT層40を外側にして曲げたものである。図9あるいは図10の接着材25の場合との相違は,粘着材11が粘弾性を有するため,応力緩和層になり,曲げる速度によって中心線RCの位置が異なって特定できないことである。ただし粘着材11が伸びやすいことから,ある曲率半径で曲げた時の中心線RCは,図10の接着材25の時より内側に来ることと,TFT層40に生じる引張応力が小さくなることが予想できる。
しかしTFT層40が薄くて臨界値が低いため,TFT層40の亀裂が生じ易いのは,接着材25を用いた図9あるいは図10と同様である。一方,温度上昇の場合には,一般的には温度変化の速度が緩やかなことが多いのと,粘着材11の粘性の低下のため,応力緩和層としての効果が高い。すなわち図10あるいは図11の粘着材11を用いた転写TFT基板では,粘着材11が応力緩和層になるため,接着材25の場合に比較すれば温度上昇に強くなる。
しかし曲げに対しては効果が小さく,亀裂が生じやすいことは変わらない。またその構造が,柔らかいプラスチック基板10に,さらに柔らかくて流動性がある粘着材11が乗っており,さらにその上に膜厚数μm程度の薄くて脆いTFT層40が,浮かんでいる状態である。従って,転写TFT基板の表面に局所的圧力が加わった場合や,持ち運びなどで意図しない曲げが起こった場合などに対しては,極端に弱くなるという欠点がある。
図13は,「特許文献1」の転写TFT基板で,接着材25と粘着材11を積層して用いている。図14は,TFT層40を外側にして曲げたものである。この場合の粘着材11も,ある程度の応力緩和層として働くが,その外側の接着材25とTFT層40にプラスのひずみが生じて引張応力が生じる。しかし,弾性率の高い接着材25を用いれば, TFT層の補強となるため,TFT層の亀裂発生を妨げる効果がある。
次に温度上昇の場合であるが,熱膨張率の小さいTFT層40に対して,接着材25と粘着材11とプラスチック基板10の全てが10倍以上の大きい熱膨張率を持つ。従って転写TFT基板の温度上昇の場合には,薄いTFT層40のみで,接着材26と粘着材11とプラスチック基板10の3層の熱膨張を抑える必要がある。しかし,粘着材11の粘性が極端に小さくて液体のような流動性がある場合を除いて,それは不可能であり,TFT層40に直ぐに亀裂が生じてしまう。
以上で説明したように,図9から図14のいずれの構造においても,曲げや温度上昇によってTFT層40に簡単に亀裂が生じるため,亀裂防止手段が必要である。TFT層40の亀裂を防ぐためには, TFT層自体を引っ張りに強い性質にするという対策が当然有効である。しかし、TFT層40を構成する材料は特性、プロセス等によって限定されるため、ただちに有効な手段が取れない。
したがって、本発明の課題は、TFT層40の構成材料を変えずに、TFT層40とプラスチック基板10を接着する新規な構造によって、TFT層40に亀裂の生じにくい、信頼性の高いフレキシブル表示装置を実現することである。
本発明は以上のような課題を解決するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にTFT層が形成されたTFT基板を有する表示装置であって、前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記TFT層側に存在することを特徴とする表示装置。
(2)前記グラスファイバの屈折率は、前記粘着材と同じ屈折率であることを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(3)前記グラスファイバは、前記プラスチック基板の主面と平行方向にランダムに存在していることを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(4)前記グラスファイバは、前記プラスチック基板の主面と平行方向網目状に存在していることを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(5)前記TFT層における半導体はpoly−Siによって形成されていることを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(6)プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にプラスチックフィルムが形成され、前記プラスチックフィルムの上にTFT層が形成されたTFT基板を有する表示装置であって、前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記プラスチックフィルム側に存在することを特徴とする表示装置。
本発明によれば、転写TFT層とプラスチック基板の間を通常の粘着材層とグラスファイバ入りの粘着材層の複数の層で接着するので、形成されたフレキシブル表示装置を曲率半径150mm以下で曲げても転写TFT層に亀裂が入らないので、曲げに強いフレキシブル表示装置を実現できる。
また、TFT層に対する熱膨張による応力が、グラスファイバ入りの粘着材層によって抑えられるので、温度変化に対してもTFT層の亀裂を防止することが出来、信頼性の高いフレキシブル表示装置を実現できる。
転写方式を用いたTFT基板の断面図である。 転写方式によるTFT基板を形成する工程図である。 実施例1によるTFT基板の断面図である。 実施例1によるTFT基板を湾曲させた断面図である。 グラスファイバを分散させた粘着材層の模式図である。 網目状に形成したグラスファイバを有する粘着材層の模式図である。 実施例2によるTFT基板の断面図である。 転写の途中工程の状態におけるTFT基板の断面図である。 従来例によるTFT基板の断面図である。 図9を湾曲させた状態を示す断面図である。 他の従来例によるTFT基板の断面図である。 図11を湾曲させた状態を示す断面図である。 さらに他の従来例によるTFT基板の断面図である。 図13を湾曲させた状態を示す断面図である。
本発明の具体的な構成を説明する前に、本発明に至った経緯を図8を用いて説明する。図8は、保護フィルム80を剥離する前の状態,すなわち転写TFT40に保護フィルムが付いている状態で,下からプラスチック基板10,粘着材11,TFT層40,保護フィルム80の構造となっている。この構造が,亀裂に強い構造であった。ここで保護フィルム80とは,TFT層40をフッ酸系エッチング液から保護するために,転写プロセスの最初に付けるものである。
この試料の保護フィルム40を外側にして曲げた場合には,粘着材11は応力緩和層になって引張応力を弱める働きがある。一方,保護フィルム80は,TFT層40に亀裂が入らないような補強の役目を果たしていた。すなわちTFT層40の引張が緩和されるための応力緩和層と,引張に対する補強層の2層があると効果的ということである。ただし実際の転写TFT基板では,保護フィルム80を外して使用するため,同じ構造にすることはできない。
さらに実際には,転写TFT基板の温度上昇の対策も必要となる。従って,応力緩和と補強の2つの仕組みを導入して,曲げと温度上昇に強い転写TFT基板を作製することが出来る。本発明では、プラスチック基板10とTFT層40を接着する接着層13を、通常の粘着材の層11と、グラスファイバが分散された粘着材層12の2層によって形成し、TFT層40に対して、応力緩和と補強の2つの効果を得ている。以下に実施例を用いて本発明の内容を詳細に説明する。
以下は液晶表示装置を例にとって説明するが、有機EL表示装置にも適用することが出来る。図1は本発明が適用される液晶表示装置におけるTFT基板の例を示す断面図である。図1において、プラスチック基板上に接着層13を介してTFT層が配置されている。接着層13は粘着材層11とグラスファイバ入りの粘着材層12から形成されている。グラスファイバ入り粘着材層12はTFT層40側に、通常の粘着材11はプラスチック基板側に形成されている。グラスファイバ入り粘着材層12はTFT層40に対する応力緩和と補強の役割を有している。
グラスファイバ入り粘着材層12の上にはエッチング停止層101が形成され、エッチング停止層101の上には下地絶縁膜102が形成されている。下地絶縁膜はSiN層とSiO層の2層で形成されることが多い。下地絶縁膜102の上には、poly−Siによる半導体層103が形成されている。半導体層103はゲート電極105の下側において、TFTのチャネル層を形成するものであるが、ゲート電極105をマスクとしてイオン打ち込みを行なうことによってソース領域Sおよびドレイン領域Dが形成される。
半導体層103の上にはゲート絶縁膜104が形成され、ゲート絶縁膜104の上にはゲート電極105が形成されている。ゲート電極105の上には層間絶縁膜106が形成され、層間絶縁膜106の上には、ドレイン電極107おおよびソース電極108が形成されている。このようにして形成されたTFTを保護するために、SiOあるいはSiN等で形成された無機パッシベーション膜109が形成される。
無機パッシベーション膜109の上には、平坦化膜を兼ねた有機パッシベーション膜110が形成される。有機パッシベーション膜110は平坦化膜を兼ねるので、2ミクロン程度に厚く形成される。有機パッシベーション膜110の上にはITOによって画素電極111が形成され、画素電極111を覆って配向膜112が形成される。
図1に示すTFT基板に対向してカラーフィルタ等が形成された対向基板を所定の間隔をおいて配置し、TFT基板と対向基板との間に液晶を封入することによって液晶表示装置が完成する。
また、有機EL表示装置では、図1における画素電極111および配向膜112の代わりに、下部電極、有機EL発光層、上部電極を配置してTFT基板が完成する。その後、有機EL発光層を水分から保護するために、対向基板をTFT基板に対向して配置し、内部を気密に保って有機EL表示装置が完成する。図1に示すようなTFTは画素毎に形成され、したがって、TFTはアレイ状にTFT基板に形成される。
転写法によるTFT基板の製造方法は図2に示すとおりである。図2(a)において、ガラス基板30上に,エッチング停止層101とTFT層40を順番に形成する。ただしここでTFT層40とは,SiOなどの下地絶縁膜102から,島状ポリシリコン103,層間絶縁膜106,ゲート電極105、ドレイン電極107、ソース電極108,無機パッシベーション膜109、有機平坦化膜110,ITO電極111等を,全てをまとめて表している。
エッチング停止層101は,後の工程におけるガラスエッチングのときに,TFT層40がエッチングされないように設けたもので,フッ酸系のガラスエッチング液に溶けない物質が用いられる。例えば、Mo,W,a−Si,ダイヤモンド,ダイヤモンドライクカーボンなどが使用できるが、不透明な材料の場合には,ガラスエッチング後に別のエッチング液で選択除去する必要がある。
図2(b)に示すように、ガラスエッチングに備えてTFTを保護するために、保護フィルム用粘着材90が形成された保護フィルム80を用意し、TFT層40に貼り付ける。保護フィルム用粘着材90は例えば、低温環境において粘着力が無くなり、剥離可能なものが用いられる。
図2(c)に示すように、保護フィルム80によってTFT層40を保護した後、ガラスのエッチング液によってガラス30を除去する。ガラス30のエッチング液には例えばフッ酸系のエッチング液が使用される。TFT層40はエッチング停止層101および保護フィルム80によってエッチング液から保護される。図2(c)の状態は厚さ数μmのTFT層40が保護フィルム80に張り付いた状態となっている。
次に図2(d)に示すように、TFT層40のエッチング停止層101側に、すなわち、ガラス基板があった側に接着層13を介してプラスチック基板10を貼り付ける。接着層13は2層の粘着材によって形成されている。TFT層に近い層はグラスファイバ入り粘着材層12となっており、プラスチック基板に近い方は通常の粘着材層11となっている。
次に図2(e)に示すように、保護フィルム80を剥離する。本実施例での,保護フィルム80は低温で粘着力が低下する材料で固定されているため,冷却で剥離が可能となる。その他にも,容易に剥離可能な保護フィルムとして,有機溶剤溶融性の接着材使用のタイプや,加熱または紫外線照射で剥離可能なタイプなどを用いることができる。
保護フィルム80を剥離した時点で,有機パッシベーション膜110と画素電極111を含むTFT層40が,プラスチック基板40に転写されたことになる。その後、配向膜等112を塗付する。配向膜112は180℃程度で焼成し、ラビングまたは光配向によって配向する。なお、配向膜112の塗布と焼成は図2(a)の工程の後で、図2(b)の工程の前で行っても良い。配向膜112の焼成は180℃程度で行われるので、TFT層40に亀裂が発生する危険があるからである。
図3は,本発明の典型的な転写TFT基板の断面図で,図4は,TFT層40を外側にして曲げたものである。TFT層40とプラスチック基板10を貼り合わせるために,接着層13を用いている。接着層13はグラスファイバが分散された粘着材層12と通常の粘着材層11の2つの層に分かれている。TFT層側にはグラスファイバ入り粘着材層12が配置され、粘着材がグラスファイバに固定されているので,面内方向の伸びや熱膨張が,グラスファイバに制限される構造になっている。プラスチック基板に接した粘着材11には,グラスファイバ15は混ぜられていない。
粘着材とは感圧性接着材とも呼ばれるもので,高粘性の液体またはゲル状固体の特徴を有する接着材で,硬化しない状態で用いるものをいう。材質は,耐熱,耐寒性が高くて,幅広い温度に対応し,しかも耐薬品性の高いシリコーン系を用いることが望ましい。
図3および図4のTFT層40の厚さは3μm以下,プラスチック基板は50μmから200μmの範囲である。粘着材層の厚さは、グラスファイバ入りの粘着材層12、通常の粘着材層11とも各々が5μmから30μmである。
図3の転写TFT基板から液晶パネルを作製する場合,粘着材層11、12とプラスチック基板10は,可視光を透過する材料である。その他の画像表示素子で透過光を必要としない場合,着色していても問題ない。プラスチック基板10にはSiOまたはSiNのバリア膜が付いている場合もあるが、本発明の効果には影響は無い。基板10にプラスチック基板ではなく、金属基板を用いた場合でも図3の構成は同様である。
図3の転写TFT基板の作製方法は,図2で説明した技術内容と同じ工程である。すなわち,(1)TFT層40の形成,(2)保護フィルム80の貼り付け,(3)支持基板30の除去(例えばガラスエッチング),(4)TFT層40とプラスチック基板10の貼り合わせ,(5)保護フィルム80の剥離である。(4)のプラスチック基板の貼り合わせにおいて,グラスファイバ入り粘着材層12と通常の粘着材層11の両方を使用することが本発明の特徴である。
接着層13には,グラスファイバ入り粘着材層12と,グラスファイバ無しの通常の粘着材層11を積層して用いる。または,あらかじめグラスファイバが片面に偏って混ぜられた粘着材を使用する。いずれの方法を用いてもよい。
図3の典型的な転写TFT基板の効果は,曲率半径150mm以下で曲げたときと,温度上昇のときに,TFT層の亀裂を防止できることである。粘着材のグラスファイバが混ざった部分では,グラスファイバと粘着材が一体化しているため,面内方向のひずみや熱膨張が,グラスファイバによって制限される。従って,この転写TFT基板のTFT層40を外側にして曲げた場合や,温度上昇で基板が膨張した場合には,グラスファイバ入りの粘着材層12の部分が補強材になって,TFT層40に対する熱膨張によるストレスを弱める。
またプラスチック基板10側のグラスファイバ無し部分の粘着材層11も,応力緩和層となって引張応力を弱める働きをする。すなわち,二つの効果でTFT層40の曲げに対する強度を高め、また、熱膨張によるストレスに対する強度を高める。また液晶パネル作製工程における,カラーフィルタの貼り合わせや,端子の接続といった工程で,TFT層の表面に局所的な圧力が加えられる場合がある。このようなときでも,グラスファイバ入り粘着材層12がTFT層40を補強するため,粘着材層11を単体で使用した場合のような極端な強度不足にはならない。
グラスファイバ15は,転写TFT基板の面内方向の引っ張りや熱膨張を抑える働きをするため,繊維は面内方向に伸びている必要がある。図5はグラスファイバ15の形状で,サブミクロンの直径の繊維が無秩序に練りこまれている。グラスファイバ15はプラスチック基板の主面と同じ方向に配置している。図5のグラスファイバ15は短く、曲がっていないが,長く曲がった繊維が絡まっていた方が効果的である。グラスファイバ15の直径はサブミクロンから数10μmで、長さは1mm以上で長いほど良い。グラスファイバ15は束になっていても良い。また図6のように,網目状に織り込まれていてもよい。なお、グラスファイバの屈折率は、光の散乱を防止するために、粘着材と同じ屈折率であることが望ましい。
グラスファイバ15のガラスは、可視光に対して透明で、粘着材と等しい屈折率である。したがって、酸化ケイ素を主成分とするガラスが最適である。但し、液晶表示パネル以外の用途ならば、ヤング率が大きく、熱膨張係数が小さいガラス質であればよく、繊維強化プラスチックに用いられる、炭素繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、金属繊維等を使用することも出来る。
以上で本発明の基本構造について説明したが、本発明の趣旨の範囲で構造の変化は許容される。例えば、ヤング率が200MPa以下というように、軟らかい接着材の場合、弱い力で伸び縮みするために、粘着材と同様の効果を見込むことが出来る。すなわち、この場合、軟らかい接着材にグラスファイバを混入させることになる。
なお、例えば、ヤング率が500Mpaというように、基板が軟らかい場合には、グラスファイバが粘着材全体に混入されていてもよい。
図7は本発明の第2の実施例を示す断面図であり、実施例1とは別形態の転写TFT基板の実施例である。TFT層40の下に厚さ30μm以下のプラスチックコーティング層20が形成されており,プラスチック基板10との貼合せは,図1の典型的な転写TFT基板と同様に、グラスファイバが混ざった粘着材層12と粘着材のみの層11で形成されている。
図7の転写TFT基板の作製方法として,2とおりの転写方法が考えられる。一つ目は,支持基板にTFT層を作製する前に,あらかじめ支持基板上に数10μmの薄いプラスチック層を載せた後にTFT層を作製し,TFT層とプラスチック層を,同時にプラスチック基板に転写する方法である。
例えば「特許文献4」では,転写TFT基板作製プロセスの工程において,TFT層の形成の前に厚さ30μm以下のプラスチックコーティング層を形成し,その上にTFT層を形成している。その支持基板の除去は,光照射でプラスチックコーティング層を支持基板から剥離させる方法を用いている。
この一つ目の作製方法のプラスチックコーティング層の目的は, TFT層から支持基板を容易に除去するためのものである。ただし耐熱温度が低いため,400℃以上の高温でTFT層40を作製できなくなる。従ってこの転写TFT基板のTFTは,ポリシリコン以外の材料,例えばアモルファスシリコンを用いている。
図7の転写TFT基板の構造においては,温度上昇時にプラスチックコーティング層20に熱応力が生じる。しかしグラスファイバ入り粘着材層12を用いることで,プラスチックコーティング層20の両側を,TFT層40とグラスファイバ入り粘着材12が抑えて,膨張を抑制できるようになる。
図7の転写TFT基板の,もう一つの作製方法は,支持基板にTFT層40を作製して,さらにTFT層40から支持基板を除去した後に,TFT層40にプラスチックコーティング層20を作製する方法である。つまり図2に示すTFT基板の転写プロセスにおいて,図2(c)の支持基板除去と図2(d)のプラスチック基板貼合の間にプラスチックコーティング層作製を行うという方法である。
二つ目の作製方法のプラスチックコーティング層の目的は,TFT層40の補強をより強力にするものである。曲げた時のTFT層40の引張応力を考えると,プラスチックコーティング層20は,薄く,硬くて伸びない材質が好ましい。例えば厚さ5μm以下で,最低でもヤング率1GPa以上が望ましい。
二つ目の作製方法のプラスチックコーティング層20には,転写TFT基板の温度上昇で熱応力が生じる。TFT層40とグラスファイバ入り粘着材が両側を挟んで膨張を抑制する効果は,一つ目の作製方法の場合と同様である。
二つ目の作製方法のプラスチックコーティング層20には,TFT層40を補強する硬さがあれば,どのようなタイプのプラスチックコーティング層20でも構わない。例えば熱や化学反応で硬化する接着材も使用可能である。ただし,加熱による損傷などを考慮すると,UV硬化型接着材が機能的,コスト的に最も優れている。
UV硬化型接着材の種類は,アクリルオリゴマーがラジカル重合で硬化するタイプと,エポキシオリゴマーがカチオン重合で硬化するタイプがある。ベースのオリゴマーの他に,反応性希釈剤,光重合開始剤,増感剤,充てん剤が添加されて使用する。一般的には,エポキシ系の方が硬化時の体積収縮が少なく,耐熱性が高いため,本発明の使用には望ましい。
二つ目の作製方法のプラスチックコーティング層20の作製方法を,UV硬化型接着材を例にして説明する。図2(c)の工程で支持基板を除去した保護フィルム付TFT層40に,液状のUV硬化型接着材を塗布する。塗布にはバーコーターや,スピンナーを用いて,膜厚を均一にする。UV光を照射して硬化させる。ここで表面の硬化が進みにくい場合,UV硬化接着材が硬化した後でも剥離可能なシートを被せる方法もある。硬化したUV硬化型接着材に,グラスファイバ入り粘着材12、通常の粘着材11と,プラスチック基板10を,順番に貼り合わせる。また,あらかじめプラスチック基板10に粘着材層11と,グラスファイバ入り粘着材層12を貼り合わせた後に,UV硬化型接着材に貼り合わせても構わない。
10…プラスチック基板、 11…粘着材層、 12…グラスファイバ入り粘着材層、 13…接着層、 15…グラスファイバ、 20…プラスチックコーティング層、 25…UV硬化接着材層、 12…グラスファイバ入り粘着材層、 30…ガラス基板、 40…TFT層、 80…保護フィルム、 90…保護フィルム用粘着材、 101…エッチング停止層、 102…ゲート電極、 103…半導体層、 104…ゲート絶縁膜、 105…下地絶縁膜、 106…層間絶縁膜、 107…ドレイン電極、 108…ソース電極、 109…無機パッシベーション膜、 110…有機パッシベーション膜、 111…画素電極、 112…配向膜、 D…ドレイン領域、 RC…湾曲中心線、 S…ソース領域。

Claims (10)

  1. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にTFT層が形成されたTFT基板を有する表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記TFT層側に存在することを特徴とする表示装置。
  2. 前記グラスファイバの屈折率は、前記粘着材と同じ屈折率であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記グラスファイバは、前記プラスチック基板の主面と平行方向にランダムに存在していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記グラスファイバは、前記プラスチック基板の主面と平行方向網目状に存在していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記TFT層における半導体はpoly−Siによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にプラスチックフィルムが形成され、前記プラスチックフィルムの上にTFT層が形成されたTFT基板を有する表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記プラスチックフィルム側に存在することを特徴とする表示装置。
  7. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にTFT層が形成されたTFT基板を有し、前記TFT基板に対向して対向基板が配置され、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記TFT層側に存在することを特徴とする液晶表示装置。
  8. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にプラスチックフィルムが形成され、前記プラスチックフィルムの上にTFT層が形成されたTFT基板を有し、前記TFT基板に対向して対向基板が配置され、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記プラスチックフィルム側に存在することを特徴とする液晶表示装置。
  9. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にTFT層が形成され、前記TFT層の上に有機EL発光層が形成されたTFT基板を有する有機EL表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記TFT層側に存在することを特徴とする有機EL表示装置。
  10. プラスチック基板の上に接着層が形成され、前記接着層の上にプラスチックフィルムが形成され、前記プラスチックフィルムの上にTFT層が形成され、前記TFT層の上に有機EL発光層が形成されたTFT基板を有する有機EL表示装置であって、
    前記TFT層は、半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ドレイン電極、ソース電極を含み、
    前記接着層は粘着材層とグラスファイバを含む粘着材層とから構成され、前記粘着材層は前記プラスチック基板側に存在し、前記グラスファイバを含む粘着材層は前記プラスチックフィルム側に存在することを特徴とする有機EL表示装置。
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