JP2011017638A - 温度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】係止アームに作用する押圧荷重を高めることによって被測定部とセンサ本体の測温面との密着性を向上させて、測定精度の向上を図ることができ、また、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を緩和して、生産性の向上や、コストの低減を図ることができる温度センサを提供すること。
【解決手段】センサ本体23から延出した係止アーム25の自由端が被測定部側への押圧荷重を受ける形態で被測定部に装着されて、係止アーム25の弾性復元力によってセンサ本体23の先端の測温面23aと被測定部との密着状態を確保する温度センサ21において、センサ本体23に弾性変位可能に延設された可撓部材33上に、係止アーム25を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車載バッテリーのセルの温度検出等に用いて好適な温度センサに関する。
通常、ハイブリッド自動車や電気自動車などに搭載されるバッテリーは、複数のバッテリーセルを直列に接続して、所定の出力電圧を得るようにしている。そして、これらのバッテリーセルの過充電、過放電を防止するために、温度センサをバッテリーセルに装着して、バッテリーセルの温度を監視することが提案されている。
図5及び図6はバッテリーセルの温度監視に使用される従来の温度センサとその取付構造を示したものである。
図5に示した温度センサ1及びその取付構造は下記特許文献1に開示されたものであり、図6に示した温度センサ2及びその取付構造は下記特許文献2に開示されたものである。
図5及び図6に示した温度センサ1,2は、いずれも、サーミスタの周囲を樹脂で覆ったセンサ本体5と、センサ本体5の外周部から延出した係止アーム6と、を備えている。
センサ本体5は、図5及び図6に示すように、先端に、被測定部であるバッテリーセル8の表面8aに当接する平坦な測温面5aが設けられている。また、センサ本体5の後端には、本体内のサーミスタに接続したリード線9が引き出されており、該リード線9が温度測定装置又は温度測定回路基板に接続される。
係止アーム6は、センサ本体2の側方に延出して設けられていて、その先端部である自由端6aが、バッテリーセル8の表面8aに対して定位置に設けられたセンサ係止部11に係止されることで、バッテリーセル8に対する位置決めが成される。
上記従来の温度センサ1,2の場合、係止アーム6の基端6cはセンサ本体5にリジッドに(硬直に)結合されており、係止アーム6の中間部には自由端6aの変位を助ける折り曲げ部6bが設けられている。
係止アーム6の自由端6aを係止するセンサ係止部11は、自由端6aに被測定部であるバッテリーセル8の表面8a側への押圧荷重を作用させて、係止アーム6に弾性変形を生じさせる。この係止アーム6の弾性復元力が、測温面5aと被測定部である表面8aとの密着状態を確保する。
特開2005−189080号公報 特開2008−304295号公報
ところが、前述した従来の温度センサ1,2では、係止アーム6の基端6cがリジッドにセンサ本体5に結合されているため、センサ係止部11による押圧で係止アーム6が撓み変形した時に、係止アーム6の基端6cに応力集中が起こり易い。
そのため、組立誤差等でセンサ係止部11の位置がバッテリーセル8側にずれて、センサ係止部11から係止アーム6に作用する押圧力が増加すると、係止アーム6bの基端6cに過度の応力が作用して、基端6cが破損するおそれがある。
そこで、従来の温度センサ1,2を使用する場合には、温度センサ1,2が装着される相手形状の構成部品(例えば、センサ係止部11や、センサ係止部11が取り付けられる部材)の寸法公差を小さく設定して、センサ係止部11の位置ずれを抑止することが必要となる。
しかし、寸法公差を小さく設定すると、高精度な寸法出しのために、生産性が低下したり、あるいは加工コストの増加によりコストアップを招くという問題が生じた。
また、上記のような温度センサ1,2の場合、測定精度や応答性を向上させるためには、測温面5aと被測定部との密着性を高めて、被測定部から測温面への熱伝導効率が高めることが有効である。
しかし、上記の温度センサ1,2では、係止アーム6の基端6cに応力集中が起こり易いことから、センサ係止部11から係止アーム6に作用する押圧荷重を高めることができない。したがって、係止アーム6への押圧荷重の強化によって測温面5aと被測定部との密着性の向上を図ることができなかった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、係止アームに作用する押圧荷重を高めることによって被測定部とセンサ本体の測温面との密着性を向上させて、測定精度の向上を図ることができ、また、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を緩和して、生産性の向上や、コストの低減を図ることができる温度センサを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)被測定部に当接される測温面を先端に有したセンサ本体と、該センサ本体から延出した係止アームとを備え、前記係止アームの自由端が前記被測定部側への押圧荷重を受ける形態で前記被測定部に装着されて、前記係止アームの弾性復元力によって前記測温面と前記被測定部との密着状態を確保する温度センサであって、
前記係止アームを、前記センサ本体に弾性変位可能に延設された可撓部材上に設けたことを特徴とする温度センサ。
(2)前記可撓部材は、前記センサ本体の外周部から後方に延出するアーム状で、その自由端側が、当該温度センサを被測定部に装着する際に把持する把持部となっていることを特徴とする上記(1)に記載の温度センサ。
(3)前記係止アームには、該アームの自由端に作用する荷重に応じて撓み変形する折り曲げ部として、前記可撓部材からの分岐部となる第1の曲げ部と、この第1の曲げ部に隣接する第2の曲げ部とが備えられ、且つ、第1の曲げ部と第2の曲げ部とが滑らかな波形の折り曲げ形状を形成していることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の温度センサ。
上記(1)の構成によれば、被測定部に装着されて係止アームの自由端に押圧荷重が作用すると、係止アームに弾性変形が発生し、その弾性変形に伴う弾性復元力によってセンサ本体の測温面が被測定部に密着して、被測定部の温度を測定可能な装着状態になる。
また、係止アームの自由端に作用した押圧荷重により、係止アーム内には応力が発生するが、係止アームの基端がセンサ本体に弾性変位可能に延設された可撓部材上にあることから、係止アームの基端側に伝搬された応力は可撓部材を弾性変位させて可撓部材側に分散される。
したがって、係止アームの基端がセンサ本体にリジッドに固定された従来の温度センサの場合と比較すると、押圧荷重を受けた係止アームの基端に応力集中が発生することを防止でき、係止アームの耐荷重性能を向上させることができる。そのため、被測定部へ装着状態にしたときに係止アームに作用する押圧荷重を高めることによって被測定部とセンサ本体の測温面との密着性を向上させて、測定精度の向上を図ることができる。
また、可撓部材の弾性変形によって係止アームの基端が変位可能なため、係止アームの基端がリジッドにセンサ本体に固定されている従来の温度センサと比較すると、係止アームの自由端の可動範囲が広がる。
したがって、組立誤差等で係止アームの自由端の変位が増加しても、増加した変位によって係止アームが破損することを防止することができる。
換言すると、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を小さく制限することで組立誤差等のばらつきを小さく抑える必要がなくなり、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を緩和することができ、相手形状を構成する部品の加工精度の緩和等によって生産性の向上や、コストの低減を図ることができる。
上記(2)の構成によれば、係止アームの基端が結合される可撓部材は、温度センサを被測定部に装着する際に把持する把持部を兼用する部材であり、係止アームの装備のためだけに専用の可撓部材を追加していないため、温度センサの構造の複雑化を防止することができる。
上記(3)の構成によれば、係止アームに装備された第1の曲げ部及び第2の曲げ部は、係止アームの自由端に作用する荷重に応じて撓み変形する際に、変形を生じさせている応力の分散を担う。そして、これらの第1の曲げ部及び第2の曲げ部が滑らかな波形の折り曲げ形状を形成しているため、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等な撓み特性が付与され、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等に応力を分散することが可能になる。
したがって、係止アーム上の折り曲げ部において効率良く応力を分散して、応力集中の発生を防止できるため、係止アームの耐荷重性能が更に向上する。
そのため、被測定部側への装着時に係止アームに作用する押圧荷重を更に高めて被測定部とセンサ本体の測温面との密着性を更に向上させることができ、測定精度の更なる向上を図ることができる。
また、係止アームに装備された第1の曲げ部及び第2の曲げ部が滑らかな波形の折り曲げ形状を形成していることで、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等な撓み特性が付与されるため、撓みによる応力負担を係止アーム上の広い範囲に分散して、係止アームの自由端の可動範囲を広げることができる。この滑らかな波形の折り曲げ形状による可動範囲の拡大効果は、係止アームを可撓部材上に設けたことによる可動範囲の拡大効果に相乗して、係止アームの自由端に更に大きな可動範囲を確保可能にする。
したがって、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を小さく制限することで組立誤差等のばらつきを小さく抑える必要がなくなり、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を更に緩和することが可能になり、相手形状を構成する部品の加工精度の緩和等を更に促進して、生産性の向上やコストの低減を更に促進することが可能になる。
本発明による温度センサによれば、係止アームの基端側に伝搬された応力は可撓部材を弾性変位させて可撓部材側に分散されるため、押圧荷重を受けた係止アームの基端に応力集中が発生することを防止でき、係止アームの耐荷重性能を向上させることができる。そのため、被測定部側への装着時に係止アームに作用する押圧荷重を高めることによって被測定部とセンサ本体の測温面との密着性を向上させて、測定精度の向上を図ることができる。
また、可撓部材の弾性変形によって係止アームの基端が変位可能なため、係止アームの自由端の可動範囲が広がる。そのため、組立誤差等で係止アームの自由端の変位が増加しても、増加した変位によって係止アームが破損することを防止することができる。したがって、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を小さく制限することで組立誤差等のばらつきを小さく抑える必要がなくなり、温度センサを装着する相手形状の寸法公差を緩和することができ、相手形状を構成する部品の加工精度の緩和等によって生産性の向上や、コストの低減を図ることができる。
本発明に係る温度センサの一実施形態の斜視図である。 (a)は図1に示した温度センサの正面図、(b)は同側面図である。 図1に示した温度センサの取付状態の説明図である。 比較のために一実施形態の温度センサの係止アームの基端をセンサ本体にリジッドに装備した場合の取付状態の説明図である。 (a)は従来の温度センサの一部断面した側面図、(b)は(a)に示した温度センサの取付構造の縦断面図である。 (a)は従来の別の温度センサの斜視図、(b)は(a)に示した温度センサの取付構造の説明図である。
以下、本発明に係る温度センサの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る温度センサの一実施形態を示したものである。
この一実施形態の温度センサ21は、サーミスタの周囲を樹脂ケースで覆ったセンサ本体23と、該センサ本体23からその側方に延出した係止アーム25とを備えている。
センサ本体23は、先端に、被測定部であるバッテリーセル8の表面8aに当接する平坦な測温面23aが設けられている。また、センサ本体23の後端には、本体内のサーミスタに接続したリード線9が引き出されており、該リード線9がケーブル26を介して温度測定装置又は温度測定回路基板に接続される。
係止アーム25は、センサ本体23の両側に延出して設けられていて、その先端部である自由端25aが、バッテリーセル8の表面8aに対して定位置に設けられたセンサ係止部27に係止されることで、バッテリーセル8に対する位置決めが成される。
本実施形態の場合、センサ係止部27は、係止アーム25の自由端25aをバッテリーセル8側に押さえ込む壁部材で、バッテリーセル8の上面側に固定される樹脂製のモジュール部品28に一体形成されている。
センサ係止部27は、モジュール部品28に形成されたセンサ収容穴31の上端開口を狭めるように設けられている。
温度センサ21は、センサ係止部27によって係止アーム25の自由端がバッテリーセル8の表面側への押圧荷重を受ける形態でバッテリーに装着されて、係止アーム25の弾性復元力によって測温面23aと被測定部であるバッテリーセル8の表面8aとの密着状態を確保する。
本実施形態の場合、係止アーム25は、センサ本体23に弾性変位可能に延設された可撓部材33上に設けられている。
可撓部材33は、センサ本体23の外周部から後方に延出するアーム状で、センサ本体23の両側に設けられている。また、可撓部材33は、外力を受けると、図2(a)の矢印A,B方向に弾性変位可能であり、その自由端側が、当該温度センサ21を被測定部に装着する際に把持する把持部34となっている。
本実施形態の場合、両側の係止アーム25は、可撓部材33の途中から延出している。
図2(a)に示すように、各係止アーム25には、当該アームの自由端25aに作用する荷重に応じて撓み変形する折り曲げ部として、可撓部材33からの分岐部となる第1の曲げ部36と、この第1の曲げ部36に隣接する第2の曲げ部37とが備えられている。
図2(a)において、第1の曲げ部36は上に凸の滑らかな湾曲形状で、第2の曲げ部37は下に凸の滑らかな湾曲形状である。そして、第1の曲げ部36と第2の曲げ部37との中間に、第1の曲げ部36から第2の曲げ部37に移行する変曲点が設定されている。
換言すると、第1の曲げ部36と第2の曲げ部37とは、sinカーブのような滑らかな波形の折り曲げ形状を形成している。
また、第1の曲げ部36は、可撓部材33が外接接線となる滑らかな湾曲形状になっている。
なお、上記一実施形態と従来の温度センサとの構造の相異を顕著にするために、図4には、比較例としての温度センサ41を示した。
この温度センサ41は、一実施形態の温度センサ21に近い形状で、係止アーム25がリジッドにセンサ本体23に延設された従来構造を再現したもので、バッテリーセル8側の形状は、図3と共通にしている。
以上に説明した一実施形態の温度センサ21は、図3に示すように被測定部(バッテリーセル8の表面8a)に装着されて、センサ係止部27から係止アーム25の自由端に押圧荷重が作用すると、係止アーム25に弾性変形が発生し、その弾性変形に伴う弾性復元力によってセンサ本体23の測温面23aが表面8aに密着して、表面8aの温度を測定可能な装着状態になる。
また、係止アーム25の自由端に作用した押圧荷重により、係止アーム25内には応力が発生するが、係止アーム25の基端がセンサ本体23に弾性変位可能に延設された可撓部材33上にあることから、係止アーム25の基端側に伝搬された応力は可撓部材33を弾性変位させて可撓部材33側に分散される。
したがって、図4に示すように係止アーム25の基端がセンサ本体23にリジッドに固定された従来型の温度センサ41の場合と比較すると、押圧荷重を受けた係止アーム25の基端に応力集中が発生することを防止でき、係止アーム25の耐荷重性能を向上させることができる。そのため、被測定部へ装着状態にしたときに係止アーム25に作用する押圧荷重を高めることによって被測定部とセンサ本体23の測温面23aとの密着性を向上させて、測定精度の向上を図ることができる。
また、可撓部材33の弾性変形によって係止アーム25の基端が変位可能なため、係止アーム25の基端がリジッドにセンサ本体23に固定されている従来の温度センサ21と比較すると、係止アーム25の自由端の可動範囲が広がる。
したがって、組立誤差等で係止アーム25の自由端の変位が増加しても、増加した変位によって係止アーム25が破損することを防止することができる。
換言すると、温度センサ21を装着する相手形状の寸法公差を小さく制限することで組立誤差等のばらつきを小さく抑える必要がなくなり、温度センサ21を装着する相手形状の寸法公差を緩和することができ、相手形状を構成する部品の加工精度の緩和等によって生産性の向上や、コストの低減を図ることができる。
また、上記一実施形態の温度センサ21の場合、可撓部材33は、センサ本体23の外周部から後方に延出するアーム状で、その自由端側が、当該温度センサ21を被測定部に装着する際に把持する把持部34となっている。
即ち、係止アーム25の基端が結合される可撓部材33は、温度センサ21を被測定部に装着する際に把持する把持部34を兼用する部材で、係止アーム25の装備のためだけに専用の可撓部材33を追加していないため、温度センサ21の構造の複雑化を防止することができる。
更に、上記一実施形態の温度センサ21の場合、係止アーム25には、該アームの自由端25aに作用する荷重に応じて撓み変形する折り曲げ部として、可撓部材33からの分岐部となる第1の曲げ部36と、この第1の曲げ部36に隣接する第2の曲げ部37とが備えられており、これらの曲げ部36,37は、係止アーム25の自由端に作用する荷重に応じて撓み変形する際に、変形を生じさせている応力の分散を担う。そして、これらの第1の曲げ部36及び第2の曲げ部37が滑らかな波形の折り曲げ形状を形成しているため、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等な撓み特性が付与され、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等に応力を分散することが可能になる。
したがって、係止アーム25上の折り曲げ部において効率良く応力を分散して、応力集中の発生を防止できるため、係止アーム25の耐荷重性能が更に向上する。
そのため、被測定部側への装着時に係止アーム25に作用する押圧荷重を更に高めて被測定部とセンサ本体23の測温面23aとの密着性を更に向上させることができ、測定精度の更なる向上を図ることができる。
また、係止アーム25に装備された第1の曲げ部36及び第2の曲げ部37が滑らかな波形の折り曲げ形状を形成していることで、波形の範囲の全域となる広い範囲に略均等な撓み特性が付与されるため、撓みによる応力負担を係止アーム25上の広い範囲に分散して、係止アーム25の自由端の可動範囲を広げることができる。この滑らかな波形の折り曲げ形状による可動範囲の拡大効果は、係止アーム25を可撓部材33上に設けたことによる可動範囲の拡大効果に相乗して、係止アーム25の自由端に更に大きな可動範囲を確保可能にする。
したがって、温度センサ21を装着する相手形状の寸法公差を小さく制限することで組立誤差等のばらつきを小さく抑える必要がなくなり、温度センサ21を装着する相手形状の寸法公差を更に緩和することが可能になり、相手形状を構成する部品の加工精度の緩和等を更に促進して、生産性の向上やコストの低減を更に促進することが可能になる。
このように、係止アーム25は、可撓部材33と第1の曲げ部36と第2の曲げ部37の3箇所で曲げ変形可能であるので、図5に示した従来例における2箇所で曲げ変形するものに比べて、曲げに対する自由度が増す。このため、被測定物側への装着時に、係止アーム25の自由端によりセンサ係止部27を下から確実に押さえることができ、この結果、被測定物との密着度が増す。更に、センサ係止部27による押さえ込み量の公差を増やすことができ、取付相手を高精度で加工する必要がなくなり、生産性を向上させ、コストを低減することができる。
本願出願人は、図3に示すように、一実施形態の温度センサ21が装着されるバッテリーセル8の表面8aとセンサ係止部27との間の寸法をX±β、従来構造の温度センサ41が装着されるバッテリーセル8の表面8aとセンサ係止部27との間の寸法をX±αとして、係止アーム25に過度の負担をかけずに温度センサ21,41を適正に固定することができるそれぞれの公差α,βを測定した。
すると、温度センサ41の場合は許容できる公差αが0.6であったが、温度センサ21の場合は許容できる公差βが1.6で、3倍近く公差を緩和でき、上記一実施形態の構成の有用性を確認するができた。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記一実施形態の温度センサ21では、係止アーム25に形成する波形の折り曲げ形状は、必要最小限の2つの曲げ部36,37から構成し、波形の長さも一周期未満に抑えた。そのため、係止アーム25を小型化することができた。
しかし、本発明に係る温度センサにおいて、係止アームに形成する波形の折り曲げ形状は、寸法上の制限がない場合には、3つ以上の曲げ部を持つ波形形状に形成して、更に、可動範囲の拡充や応力分散性の向上を図ることも可能である。
また、本発明の温度センサの用途は、上記一実施形態に示したバッテリーセル8の温度測定に限らない。バッテリー以外の各種の機器や部材の温度測定に利用することが可能である。
8 バッテリーセル
8a 表面(被測定部)
21 温度センサ
23 センサ本体
23a 測温面
25 係止アーム
25a 自由端
27 センサ係止部
28 モジュール部品
31 センサ収容穴
33 可撓部材
34 把持部
36 第1の曲げ部
37 第2の曲げ部

Claims (3)

  1. 被測定部に当接される測温面を先端に有したセンサ本体と、該センサ本体から延出した係止アームとを備え、前記係止アームの自由端が前記被測定部側への押圧荷重を受ける形態で前記被測定部に装着されて、前記係止アームの弾性復元力によって前記測温面と前記被測定部との密着状態を確保する温度センサであって、
    前記係止アームを、前記センサ本体に弾性変位可能に延設された可撓部材上に設けたことを特徴とする温度センサ。
  2. 前記可撓部材は、前記センサ本体の外周部から後方に延出するアーム状で、その自由端側が、当該温度センサを被測定部に装着する際に把持する把持部となっていることを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
  3. 前記係止アームには、該アームの自由端に作用する荷重に応じて撓み変形する折り曲げ部として、前記可撓部材からの分岐部となる第1の曲げ部と、この第1の曲げ部に隣接する第2の曲げ部とが備えられ、且つ、第1の曲げ部と第2の曲げ部とが滑らかな波形の折り曲げ形状を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ。
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