JP2011009945A - 画像処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏写り強調処理を施した画像データに基づきプレビュー画像を表示し、裏写りの度合の確認や、裏写り除去処理後の画像データに裏写り部分があるかの確認を正確、容易に行えるようにする。
【解決手段】画像処理装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、画像データを低濃度領域と高濃度領域に分け、低濃度領域に割り当てる階調を増やす一方、高濃度領域に割り当てる階調を減らす濃度変換処理である裏写り強調処理を行ってプレビュー用画像データを生成する画像処理部と、画像処理部が生成したプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像を表示する表示部とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、原稿を読み取る画像処理装置に関する。又、画像処理装置を備えた複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
一般に、画像処理装置は、画像補正、画質改善等の目的のため、画像データに対し画像処理を行う。又、画像処理装置は、例えば、複合機や複写機といった画像形成装置等の他の機器に搭載されることもある。例えば、複合機に搭載された画像処理装置は、複写やスキャン時、画像読取部で原稿を読み取って得られた画像データに対し、各種画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき複写や、画像ファイルの生成が行われる。
ここで、両面印刷された原稿の複写やスキャンを行った場合、読み取りを行った面(読取面)の裏面の内容をも読み取ってしまう裏写りが生ずる場合がある。裏写りが生じると読取面の内容に、裏面の文字や図形が現れ、文字が読みにくくなるなど、原稿の再現性や画質の点で問題となる。そこで、裏写りを解消しようとする画像処理装置が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、両面に印字された原稿面を読み取り、ディジタルデータに変換し、裏写りを抑制する画像処理を行う制御手段を備える原稿画像処理装置において、裏写り抑制処理を行う領域と行わない領域を指定する裏写り抑制処理オン/オフ制御部と、裏写り抑制処理を行う領域に対し、画像データと予め設定した濃度閾値とを比較し、裏写り画像であると判定する裏写り画像判定部と、裏写り抑制処理部とを備えた原稿画像処理装置が記載されている。裏写り抑制処理を行う領域と行わない領域を選択可能とし、本来読み取りたい、表の面の画像品質を裏写りにより損なうことのない原稿画像処理装置を提供しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0005]等参照)。
特開2006−240269
更に、表示部を備え、読み取った画像データや、裏写り抑制処理を施した画像データに基づき、印刷結果や画像ファイルの出力結果のプレビューを表示する画像処理装置も存在する。特許文献1の発明では、このプレビューの表示で、裏写りの度合を判断しながらの領域指定や、裏写り抑制処理での最適な処理パラメータを探ろうとする(特許文献1:請求項2、請求項3、段落[0012]、[0014]等参照)。
しかし、プレビューで裏写りの度合や、裏写り抑制処理の最適な処理パラメータを探るにしても、通常、画像形成装置の操作パネルに備え付けられた表示部(例えば液晶パネル)の画面サイズによる制約から、プレビューは、原稿の実寸に対し縮小された大きさとなる。従って、プレビューでは、裏写りの度合や裏写り除去処理の効果を正しく判断しにくいという問題がある。又、プレビューでは裏写りがなくても、縮小表示のため、実際に出力された印刷物や画像ファイルを確認すると、裏写り部分が存在する場合もある。
ここで、特許文献1記載の発明をみると、プレビュー画面は操作部29の画面に表示されるとあり、又、画像処理装置は、画像読取装置(スキャナ)に搭載されている例が示されているが(特許文献1:図1、図2、段落[0012]等参照)、スキャナの操作部の画面は、通常、原稿を実寸で表示できるほど大きくない。従って、特許文献1記載の発明は、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記問題点を鑑み、裏写り強調処理を施した画像データに基づきプレビュー画像を表示し、裏写りの度合の確認や、裏写り除去処理後の画像データに裏写り部分があるかの確認を正確、容易に行えるようにすることを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る画像処理装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部が読み取った前記画像データを低濃度領域と高濃度領域に分け、前記低濃度領域に割り当てる階調を増やす一方、前記高濃度領域に割り当てる階調を減らす濃度変換処理である裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成する画像処理部と、前記画像処理部が生成したプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像を表示する表示部と、を備えることとした。
一般に、裏写りは、例えば、地肌部分に濃度が上乗せされるように、画像データ内で薄い(明るい)部分に現れる。そこで、この構成によれば、低濃度領域に割り当てる階調を増やす(コントラストを強くする)一方、高濃度領域に割り当てる階調を減らす(コントラストを弱くする)ので、画像データ内に薄い(明るい)部分として現れる裏写り部分が強調されたプレビュー画像を表示させることができる。従って、たとえ表示部の画面サイズが小さくても、使用者は、裏写りの有無や度合を正確かつ容易に確認できる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記画像処理部は、前記画像データに対し一部の画素の濃度変換を行って裏写り除去処理を行い、前記裏写り除去処理後の画像データに対し、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成することとした。
この構成によれば、画像処理部が裏写り除去処理後の画像データに対し、裏写り強調処理を行ったプレビュー用画像データに基づくプレビュー画像が表示部に表示されるので、たとえ表示部の画面サイズが小さくても、使用者は、裏写り除去処理による裏写りの軽減の程度や、裏写り除去処理後での裏写りの有無や度合を正確かつ容易に確認できる。
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、使用者による設定入力を受け付ける入力部を備え、前記入力部は、前記裏写り除去処理の強度の選択入力を受け付け、前記画像処理部は、予め定められた閾値に基づき、前記画像データに対し、閾値よりも薄い濃度の画素を裏写りとして、更に薄い濃度に変換して前記裏写り除去処理を行うとともに、前記裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、前記閾値を変えて、前記画像データに対し前記裏写り除去処理を行った後、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成し、前記表示部は、選択入力により前記裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、新たに生成された前記プレビュー用画像データに基づき、前記プレビュー画像を切り替えて表示することとした。
この構成によれば、裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、新たに生成されたプレビュー用画像データに基づき、プレビュー画像が切り替えられるので、使用者は、プレビュー画像を見ながら、裏写り除去処理の最適な強度を探し当てることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項3記載の発明において、前記入力部は、予め用意された複数種の前記裏写り強調処理のうちから、実行する前記裏写り強調処理を選択する選択入力を受け付け、前記画像処理部は、前記低濃度領域と前記高濃度領域の分け方、及び/又は、前記低濃度領域と前記高濃度領域に対し割り当てる階調の増減量を変化させて、選択に応じた前記裏写り強調処理を行って、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成し、前記表示部は、選択入力により前記裏写り強調処理の種類が切り替えられるごとに、新たに生成された前記プレビュー用画像データに基づき、前記プレビュー画像を切り替えて表示することとした。
読み取った原稿や裏写り強調処理によって、適切に裏写り部分が強調される裏写り強調処理の内容が異なる場合がある。しかし、この構成によれば、実行する裏写り強調処理を選択することができ、選択に応じた裏写り強調処理が行われるので、実行する裏写り強調処理を切り替えて、適切に裏写り部分が強調されたプレビュー画像を表示させることができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項3又は4の発明において、前記入力部は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させて前記プレビュー画像を表示させる指示する入力を受け付け、前記画像処理部は、拡大表示を行うための前記プレビュー用画像データを生成し、前記表示部は、前記プレビュー画像の拡大表示を行うこととした。この構成によれば、表示部は、プレビュー画像の拡大表示を行うことができるので、裏写りの度合を詳細に確認することができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項3乃至5の発明において、前記入力部は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させて、拡大表示を行う部分を複数個指定する入力を受け付け、
前記画像処理部は、拡大表示を行うための前記プレビュー用画像データを生成し、前記表示部は、画面を分割して、指定された個数で指定された部分の拡大表示を行うこととした。この構成によれば、表示部は、画面を分割して、指定された個数で指定された部分の拡大表示を行うので、裏写りを確認したい部分だけ指定することで、使用者は、気になる部分のみについて裏写りの度合を詳細に確認することができる。
又、請求項7に係る画像形成装置は、前記請求項1乃至6のいずれか1項の画像処理装置を備えることとした。この構成により、写りの度合を正確、容易に行える画像形成装置を提供することができる。
本発明の画像処理装置によれば、表示部のサイズが小さくても、裏写りの有無や、裏写りの度合や、裏写り除去処理後に残る裏写りを容易、正確にプレビュー画像で確認することができる。又、再度、原稿の読み取りを行うべきかの判断や、最適な裏写り除去処理の設定値の判断等、使用者にとって、裏写りに対する判断を容易に下すことができる。
実施形態に係る複合機の模型的正面断面図である。 実施形態に係る操作パネルの一例を示す平面図である。 実施形態に係る複合機の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る画像読取部や画像処理部及び画像データの扱いの一例を示すブロック図である。 実施形態に係る裏写り除去処理の一例を説明するためのグラフである。 実施形態に係る裏写り強調処理の一例を説明するためのグラフである。 実施形態に係る液晶表示部での裏写り除去処理の設定及びプレビュー画像の表示の一例を示す説明図である。 実施形態に係るプレビュー画像の切り替わりの一例を示す説明図である。 実施形態に係るプレビュー画像の全体を拡大表示する場合の一例を示す。 実施形態に係るプレビュー画像の一部分を拡大表示する場合の一例を示す。 実施形態に係るプレビュー画像表示制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図1〜11を参照しつつ説明する。以下の説明では、本発明に係る画像処理装置100が、複合機1(画像形成装置に相当)に含まれている場合を例に挙げ説明する(図3参照)。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機1の概略構成)
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の模型的正面断面図である。図1に破線で示すように、本実施形態の複合機1は、正面上方に複合機1で利用する機能設定のため、操作パネル2が設けられる(詳細は後述)。又、複合機1の最上部には原稿を抑えるための原稿カバー1aが設けられ、複合機1本体内には、画像読取部3、給紙部4、搬送路5、画像形成部6、定着部7等が設けられる。
原稿カバー1aは、複写時、原稿台としての画像読取部3の上面に設けられたコンタクトガラス31に載置された原稿を抑える。そのため、原稿カバー1aは、図1の紙面奥側に支点を有し、上下方向に開閉可能である。尚、原稿カバー1aに変えて、原稿を自動的、連続的に搬送して、画像読取部3に連続的に原稿を読み取らせる原稿搬送装置が取り付けられても良い。
画像読取部3(スキャナ)は、原稿を読み取って画像データを生成する。画像読取部3の上面のコンタクトガラス31に載置された原稿を、画像読取部3内に設けられた露光ランプ32、ミラー33、レンズ34、イメージセンサ35(例えば、CCD)等の光学系部材を用いて読み取る。そして、例えば、本実施形態の複合機1は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができ(コピー機能)、あるいは、画像データに基づき画像ファイル(例えばPDF等)を出力することができる(スキャナ機能)。
給紙部4は、各種(例えば、コピー用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種用紙)、各サイズ(例えば、A判用紙やB判用紙)の用紙を収容でき、印刷時、1枚ずつ搬送路5に送り込む。給紙部4は、用紙が積載されるカセット41(図1では、上段のものを41a、下段のものを41bとして図示)と、カセット41から搬送路5に用紙を送り出すため回転駆動する給紙ローラ42(図1では、上段のものを42a、下段のものを42bとして図示)等を備える。印刷時、いずれかの給紙ローラ42が回転駆動する。
搬送路5は、給紙部4から排出トレイ51まで用紙を搬送する通路である。そして、搬送路5に、用紙の案内のためのガイド板52や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対53や、搬送される用紙を画像形成部6の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせ用紙を送り出すレジストローラ対54や、排出トレイ51に用紙を排出する排出ローラ対55等が設けられる。
画像形成部6は、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部6は、図1に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム61、及び、感光体ドラム61の周囲に設けられた帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラ65、清掃装置66等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、画像形成部6の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動する感光体ドラム61を、図1において、感光体ドラム61の右斜上方の帯電装置62が所定電位に帯電させる。露光装置63は、図1において、感光体ドラム61の右側方に設けられ、画像データに基づき、レーザ光Lを出力し、感光体ドラム61表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部3で得られたものや、ネットワーク等により接続されるユーザ端末200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図3参照)から送信された画像データ等が利用される。
そして、図1において、感光体ドラム61の右斜下方の現像装置64は、感光体ドラム61に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム61の左方の転写ローラ65は感光体ドラム61に圧接し、ニップを形成する。そして、トナー像にあわせ、レジストローラ対54がタイミングを図り、用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラ65には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム61上のトナー像が転写される。清掃装置66は、転写後に感光体ドラム61に残留するトナー等を除去する。
定着部7は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部7は、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ71と加圧ローラ72で構成される。加熱ローラ71と加圧ローラ72は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は、排出トレイ51が受け止める。このようにして、コピー機能、プリンタ機能の利用時、画像形成(印刷)が行われる。
次に、図1及び2に基づき、本発明の実施形態に係る操作パネル2を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る操作パネル2の一例を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、複合機1の正面上方に設けられる操作パネル2は、画像処理部9が生成したプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像を表示する液晶表示部21(表示部に相当)を備える。又、液晶表示部21は、各種メッセージを表示することもできる。又、操作パネル2はテンキー部22やスタートキー23や使用する機能を選択するための機能選択キー群24等の入力、設定用の各種キーも備える。
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機1の構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機1内には、制御部8が設けられ、制御部8は、複合機1の動作を制御し、例えば、CPU81等を有する。CPU81は、中央演算処理装置であって、記憶部82に格納され、展開される制御プログラムに基づき複合機1の各部を制御する。
そして、制御部8には、画像処理部9、記憶部82が接続される。画像処理部9は、画像読取部3で読み取られた画像データや、印刷を行う画像データや、ユーザ端末200や相手方のFAX装置300との間で送受信される画像データに対し、各種画像処理を施す。記憶部82は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。この記憶部82には、複合機1の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶でき、制御部8は、複合機1の各種制御に記憶部82の記憶内容を利用する。又、制御部8は、上述の操作パネル2、画像読取部3、給紙部4、搬送路5、画像形成部6、定着部7等の各部と信号線等で接続され、複合機1の動作を制御する。
図3に示すように、操作パネル2は、表示制御部25、メモリ26、ドライバ27、液晶表示部21、タッチパネル部28等を有する。まず、表示制御部25は、信号線等により制御部8と通信可能に接続され、表示制御部25は、制御部8から指示を受けるとともに、操作パネル2への入力により行われた設定、選択等の使用者が行った入力の内容を示すデータを制御部8に送信する。制御部8は、このデータを受けて、使用者の意思に添って複合機1が動作するように各部を制御する。
そして、メモリ26は、液晶表示部21に表示させる画像の画像データや、操作パネル2の制御用プログラムやデータを記憶する。ドライバ27は液晶表示部21で実際に表示を行わせるための回路、素子である。例えば、ドライバ27は、液晶表示部21での表示用にパラレル形式に画像データを変換し、液晶表示部21の液晶パネルを駆動させる。液晶表示部21は、例えば、液晶パネルやバックライトで構成され、複合機1の設定用の画像や、画像読取部3で読み取られた原稿のプレビュー画像など、各種の画像を表示する。
タッチパネル部28は、液晶表示部21の上面に設けられ、液晶表示部21のうち、押下した部分の位置、座標に応じて電圧を出力する。そして、表示制御部25は、タッチパネル部28から出力された電圧に基づき、押下した部分の位置、座標を特定する。更に、表示制御部25は、特定された押下位置の座標と、液晶表示部21に示されたキー、ボタン等の位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキー等を特定する。尚、制御部8がタッチパネル部28の出力電圧を示すデータを表示制御部25から受けて、制御部8が使用者の押下位置と、使用者が押下して選択したキー等の特定を行っても良い。
このように液晶表示部21での表示とタッチパネル部28で、使用者は、複合機1の各機能について、各種設定、モード選択等を行うことができる。即ち、液晶表示部21での表示とタッチパネル部28で使用者による設定入力を受け付ける入力部を構成する。従って、本実施形態では、操作パネル2は、表示部としての機能と入力部としての機能を兼ね備える。尚、タッチパネル部28としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき、特に制限はない。
更に、制御部8は、各種コネクタ、ソケット等を備えたI/F部83(インターフェイス部)と接続される。I/F部83は、ネットワークや公衆回線等により複数のユーザ端末200(図3では便宜上1つのみ図示)や相手方のFAX装置300と接続され、例えば、画像読取部3で得られた画像データをユーザ端末200や相手方FAX装置300(インターネットFAXでもよい)に送信することができる(スキャン機能、FAX機能)。又、ユーザ端末200や相手方FAX装置300から送信される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
(画像データの生成、処理、出力)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る画像読取部3及び画像処理部9での画像データの流れを説明する。図4は、本発明の実施形態に係る画像読取部3や画像処理部9及び画像データの扱いの一例を示すブロック図である。
まず、画像読取部3での画像データ生成を説明する。画像読取部3内には、原稿に光を照射するランプ32、反射光をレンズ34まで導くミラー33、イメージセンサ35に向けて反射光を収束させるレンズ34等の光学系部材が設けられる。
そして、原稿読み取り時、例えば、ランプ32やミラー33等は水平方向で移動され、イメージセンサ35は、反射光の強さに応じ1ラインごと、画素ごとに電流(電圧)を出力する。即ち、原稿への反射光としての光信号を電気的な信号に変換する。尚、本実施形態では、イメージセンサ35に、白黒(グレー)で原稿を読み取るタイプのものを用いる場合を説明するが、カラー対応のものを搭載し、R、G、Bの各信号を出力してもよい。
そして、イメージセンサ35の出力電流(電圧)を増幅部36で増幅し、例えば、ICチップ等で構成されるA/D変換及び補正部37が各出力電流(電圧)のディジタル化による画像データ生成と生成された画像データの補正を行う。本実施形態のA/D変換及び補正部37は、1画素当たり8ビット(256階調)に量子化を行う。又、A/D変換及び補正部37は、各画素の濃度値(階調値)を補正して、例えば、シェーディング補正等の画像読取部3におけるランプ32の露光分布特性や光電変換素子の感度分布特性等の補正を行う。尚、A/D変換や補正は、画像読取部3ではなく、画像処理部9で行われても良い。
画像読取部3で形成されたディジタルの原稿の画像データは、画像処理部9に入力される。本実施形態の画像処理部9は、画像処理専用回路としてのASIC91や、画像データに関する演算や作業領域や画像処理前、画像処理後の画像データの一時的な記憶領域としてのワークメモリ92や、各画像処理用のプログラムや、データテーブルや補正係数等の各画像処理用のデータを記憶するデータメモリ93等を組み合わせて構成される回路である。尚、制御部8のCPU81や記憶部82に画像処理プログラムやデータを格納してソフトウェア的に画像処理部9を実現することもできる。
又、画像処理部9には、裏写り除去処理部94、裏写り強調処理部95、ズーム処理部96、出力処理部97が設けられる。これらの裏写り除去処理部94、裏写り強調処理部95、ズーム処理部96、出力処理部97は、ASIC91、データメモリ93、ワークメモリ92等により機能的に実現されても良いし、専用のチップ、回路等によりハードウェアとして実現されても良く、裏写り除去処理、裏写り強調処理、ズーム(拡大縮小)処理、出力処理がなされるように構成されていればよい。
裏写り除去処理部94は、画像データ内での裏写りを除去する画像処理を行う部分である(詳細は後述)。裏写り強調処理部95は、液晶表示部21で表示されるプレビュー画像用の画像データに対し裏写りを強調する画像処理を行う部分である(詳細は後述)。ズーム処理部96は、画像データの拡大、縮小の画像処理を行う部分である。
出力処理部97は、露光装置63や制御部8や表示制御部25やI/F部83と接続され、接続先にあわせた画像処理を行った後、画像データを出力する。コピー機能が利用された場合、出力処理部97は、露光装置63による露光に用いることができるように画像データの形式の変換等を行い、露光装置63に送信する。又、スキャン機能やFAX機能が利用された場合、出力処理部97は、出力すべき画像データの形式(例えば、PDFやTIFF等の画像データのファイル形式やFAX送信での画像データ形式)への変換や、出力すべき解像度等の各種画像処理を行った後、制御部8やI/F部83に送信する。そして、画像データは、記憶部82に記憶され、又、I/F部83に送信された画像データは、ユーザ端末200に送られ、ユーザ端末200で記憶、保存されるか、若しくは相手方FAX装置300に送信される。
又、詳細は後述するが、本実施形態の複合機1では、スキャン機能やコピー機能を利用する場合、印刷結果やスキャン結果を確認するためのプレビュー画像を操作パネル2の液晶表示部21に表示させることができる。そのため、図4に示すように、画像処理部9の出力処理部97から出力されたプレビュー用画像データは、表示制御部25に向けて出力される。プレビュー画像用の画像データは、画像処理部9から表示制御部25に直接送信されてもよいし、制御部8を経由して表示制御部25に渡されても良い。
このように、本実施形態の複合機1は、画像データを生成し、処理し、表示し、又、使用者の指示、入力を受け付ける部分として画像読取部3、画像処理部9、操作パネル2(表示部、入力部)等を有する。従って、本発明に係る画像処理装置100は、複合機1に含まれる(図3参照)。
尚、本来、複合機1における画像処理は、例えば、回転処理や、白黒反転処理や、枠消し処理、エッジ強調処理、平滑化処理等、多岐にわたる(本実施形態の画像処理部9も多数の画像処理を行える)。しかし、本実施形態の説明では、便宜上記載の煩雑化を防ぐため、画像処理部9は、公知の画像処理を実行可能であるとして、以下では、裏写り除去処理機能、裏写り強調処理機能を詳細に述べるに留め、拡大縮小処理や出力処理等、他種の画像処理ついては、説明等を割愛する。
(裏写り除去処理)
次に、図5に基づき、裏写り除去処理の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る裏写り除去処理の一例を説明するためのグラフである。
例えば、用紙の紙厚が薄めであり、読取面の裏面に高濃度の印刷部分(例えば、文字等)があるような両面印刷された原稿を読み取った場合、裏写りが生ずる場合がある。一般に、裏写りは、透明な原稿である場合を除き、裏面の内容が読取面の内容に薄く重なるようにして現れる。言い換えると、裏写りが生ずると、読取面の内容に、裏面の左右を反転させ、濃度が小さくなった鏡像が重ねられたような画像データが得られる。
実際に、裏写りが現れると、読取面の画像データのうち、白の地肌等、薄い(明るい)画素の濃度が大きくなり、その結果、裏写りとして認識される。このように、裏写りは、画像データのうち、濃度が薄い(明るい)画素に出でくるので、裏写り除去のため、図5に示すような濃度変換処理を行う。
図5について説明すると、横軸は、裏写り除去処理前の画素の濃度値である。尚、各画素の濃度値の階調は、本例では256段階(8bit)であり(8bit以上でも以下でも良い)、原点から右に向かうほど、色が薄く(白く)なるものとして示している。又、縦軸は裏写り除去処理後の画素の濃度値であり、原点から上に向かうほど、色が薄く(白く)なるものとして示している。即ち、原点に近いほど、濃く(黒く)なる(濃度値「255」=「白」、「0」=「黒」となる)。そして、グラフ内の各線LAは、裏写り除去処理前と裏写り除去処理後の各画素の濃度値の変換の対応関係を示している。
図5のグラフ内の直線のうち、2点鎖線で示す線は、傾き1の直線である(この直線によって濃度変換をしても変化がない)。そして、図5のグラフ内の線のうち、実線で示す線が、裏写り除去処理における濃度値の変換の対応関係を示す線LAである。又、図5では、図5内に実線の線LAが7本示される(右側からLA1〜LA7の符号を付す)。
グラフ内の各線LA1〜LA7で示すように、本実施形態での裏写り除去処理では、閾値よりも薄い濃度値の画素は、白に変換される。これは、裏写りは、薄い(明るい)部分に現れることと対応している。例えば、図5では、LA7の線の閾値のみを一点鎖線で示しており、閾値としては170程度である。例えば、LA7の線で裏写り除去処理を行う場合、裏写り除去処理部94は、処理前の濃度値が170よりも大きい画素(薄い画素)の濃度値を255(白)に置き換える。
又、本実施形態の裏写り除去処理では、閾値を濃い(暗い)方に振るほど、画素の濃度値が白に変換されやすくなるので、裏写り除去処理が強くなされる。従って、LA1の線が最も裏写り除去処理の程度が弱く、LA7の線が最も裏写り除去処理の程度が強い。即ち、閾値を変えて裏写り除去処理の強度が切り替えられる。しかし、裏写り除去処理の程度を強めれば、薄いグレーが失われやすい。そのため、詳細は後述するが、本実施形態の複合機1では、操作パネル2で、裏写り除去処理での閾値を切り替える(図5での線LAを切り替える)入力が可能である。
又、実際の各画素の濃度値の変換処理は、裏写り除去処理の強度に応じて、濃度値の変換関係が定められた裏写り除去処理用のデータテーブル(例えば、データメモリ93に記憶)を用意し、裏写り除去処理用のデータテーブルに基づき行われる。又、図5のグラフ内の各線を関数として扱い、関数の演算で各画素の濃度値の変換が行われても良い。
(裏写り強調処理)
次に、図6に基づき、裏写り強調処理の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る裏写り除去処理の一例を説明するためのグラフである。
本実施形態の複合機1では、コピー時やスキャン時に、画像読取部3で読み取って得られた画像データに基づき、プレビュー用画像データを生成し、液晶表示部21にプレビュー画像を表示させることができる。ここで、一般に、液晶表示部21のサイズの制約により(図1参照)、プレビュー画像のサイズは、原稿よりも小さくなる。例えば、A4用紙の全体をプレビュー画像として表示させた場合、原稿の用紙サイズに対し、1/5程度となることがある(約20%に縮小)。
そうすると、裏写りが生じているか、裏写りの度合はどの程度か、等を使用者が確認しようとしても、確認しづらい。そこで、本実施形態では、プレビュー画像は、裏写り強調処理を施した画像データに基づき表示させる。これにより、使用者は、裏写りの発生の有無や裏写りの度合を容易に判断できる。
ここで、図6(a)に基づき、裏写り強調処理の概要を説明する。図6(a)は、裏写り強調処理の一例を示すグラフである。図5と同様、図6でも、横軸は裏写り強調処理前の画素の濃度値を示し、縦軸は裏写り強調処理後の画素の濃度値を示す。尚、原点から右に、あるいは、上に向かうほど、色が薄く(白く)なるものとして示している。そして、図6(a)でのグラフ内の線は、裏写り強調処理前と裏写り強調処理後の各画素の濃度値の変換の対応関係を示している。尚、本説明でも、各画素の濃度値の階調は、256段階(8bit)であり、濃度値「255」=「白」であり、「0」=「黒」である。
図6(a)のグラフ内の直線のうち、2点鎖線で示す線は、傾き1の直線である。そして、図6(a)のグラフ内のうち、実線で示す線LBが、裏写り強調処理における濃度値の変換の対応関係を示す線である。
図6(a)に示す線LBの傾きは、途中で大きく変化する。そして、傾きの変化点よりも濃い領域(高濃度領域)では、傾きが1以下となり、薄い領域(低濃度領域)では1以上となる。このような線LBに基づき、各画素の濃度値の変換を行うと、高濃度領域では、処理前よりも処理後の方が割り当てられる階調の幅が狭くなるので、コントラストが小さくなる。低濃度領域では、処理前よりも処理後の方が割り当てられる階調の幅が広くなるので、コントラストが大きくなる。
従って、処理後の画像データは、低濃度領域の画素を強調することができる。そして、上述したように、画像データ内において、裏写り部分は、薄い画素に現れるので、図6(a)に基づく濃度変換処理によって、裏写り部分が強調される。即ち、画像処理部9(裏写り強調処理部95)は、画像読取部3が読み取った画像データを低濃度領域と高濃度領域に分け、低濃度領域に割り当てる階調を増やす一方、高濃度領域に割り当てる階調を減らす濃度変換処理である裏写り強調処理を行ってプレビュー用画像データを生成する。
そして、図6(b)に示すように(図6(b)では、右側の線から、LB1〜LB7と符号を付す)、裏写り強調処理前と裏写り強調処理後の対応関係(濃度値の変換の関係)を示す線LBは、1種類に限られず、複数種用意することができる。又、線LB5のように、裏写り強調処理前と裏写り強調処理後の対応関係を示す線は、曲線としても良い。この場合、曲線の傾きが1以上である濃度値の画素は、低濃度領域に属すると扱われ、1以下である濃度値の画素は、高濃度領域に属すると扱われる。即ち、低濃度領域と高濃度領域の分け方、及び/又は、低濃度領域と高濃度領域に対し割り当てる階調の増減量を変化させて、裏写り強調処理の種類を異ならせることができる。
又、実際の各画素の濃度値の変換処理は、裏写り除去処理と同様に、裏写り強調処理の強度に応じて、濃度値の変換関係が定められた裏写り強調処理用のデータテーブル(例えば、データメモリ93に記憶)を用意し、裏写り強調処理用のデータテーブルに基づき行われる。あるいは、図6のグラフ内の線を関数として扱い、関数の演算によって各画素の濃度値の変換が行われても良い。
(裏写り除去処理の設定及びプレビュー画像の例)
次に、図7及び図8に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1でのプレビュー画像の表示設定とプレビュー画像の表示の一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係る液晶表示部21での裏写り除去処理の設定及びプレビュー画像の表示の一例を示す説明図である。図8は、本発明の実施形態に係るプレビュー画像の切り替わりの一例を示す説明図である。
尚、片面印刷の原稿の複写等、プレビュー画像による裏写りの度合の確認を常に行う必要は無いので、使用者がプレビュー画像による裏写りの度合の確認を行うためのモードを選択する入力を行えば、原稿の読み取り後に裏写り除去処理等の設定画面やプレビュー画像が表示される。
まず、図7に基づき、プレビュー画像の設定及び表示画面を説明する。例えば、図7に示すように、液晶表示部21の左側半分にプレビュー画像の画像データに施す画像処理を設定するためのプレビュー画像設定領域R1が設けられ、右側半分にプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示領域R2が設けられる。
プレビュー画像設定領域R1では、プレビュー画像の画像データに施す画像処理として、裏写り除去処理の有無及び強度を設定するための設定バーB1が上段に表示され、裏写り強調処理の有無及び種類を設定するための設定バーB2が下段に表示される。各設定バーは、横一列に並べられた複数のマス(本実施形態では、8個)で構成される。
そして、使用者は、設定バーB1の各マスを押下して、裏写り除去処理の設定を行える。設定内容は表示制御部25から制御部8や画像処理部9に伝えられ、画像処理部9は、設定された強度に応じた裏写り除去処理を行って、プレビュー用画像データを生成する。又、実際に印刷等のため画像データを出力する際は、裏写り除去処理部94が設定された強度に応じた裏写り除去処理を行って、画像処理部9が画像データを生成、出力する。
例えば、設定バーB1の一番左端のマスを押下すれば、裏写り除去処理を行わないプレビュー用画像データ画像が生成される。又、例えば、上部に数字「4」が付されたマスを押下すると、中程度の強度(例えば、図5での線LA4に基づく濃度変換)で裏写り除去処理が施されたプレビュー用画像データが生成される(例えば、数字が大きいほど強い裏写り除去処理を行う)。プレビュー用画像データが生成されると、表示制御部25にわたされ、わたされたプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像が表示される。
即ち、操作パネル2(入力部)は、裏写り除去処理の強度の選択入力を受け付け、画像処理部9は、予め定められた閾値に基づき、画像データに対し、閾値よりも薄い濃度の画素を裏写りとして、更に薄い濃度に変換して裏写り除去処理を行うとともに、裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、閾値を変えて、画像データに対し裏写り除去処理を行った後、裏写り強調処理を行ってプレビュー用画像データを生成し、液晶表示部21は、選択入力により裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、新たに生成されたプレビュー用画像データに基づき、プレビュー画像を切り替えて表示する。
例えば、裏写り除去処理を行わない設定をした場合、使用者は、裏写り除去処理を行わない場合のコピーによる印刷物やスキャンにより出力される画像データのファイルでの裏写りの度合をプレビュー画像で確認できる。又、裏写り除去処理を行う旨の入力をした場合、裏写り除去処理の強度設定によってどれほど印刷物やファイルでの裏写りが除去され、低濃度部分(薄いグレー部分)失われるか等を使用者は、確認することができる。
又、使用者は、設定バーB2の各マスを押下して、プレビュー画像での裏写り強調処理の設定を行える。設定内容は、表示制御部25から制御部8や画像処理部9に伝えられ、画像処理部9は、設定された強度に応じた裏写り強調処理を行って、プレビュー用画像データを生成する。例えば、設定バーB2の一番左端のマスを押下すれば、裏写り強調処理を行わないプレビュー用画像データ画像が生成される。又、例えば、上部に数字「4」が付されたマスを押下することにより、4番目の種類(例えば、図6での線LB4に基づく濃度変換)の裏写り強調処理が施されたプレビュー用画像データが生成される。プレビュー用画像データが生成されると、表示制御部25にわたされ、わたされたプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像が表示される。
即ち、操作パネル2は、予め用意された複数種の裏写り強調処理のうちから、実行する裏写り強調処理を選択する選択入力を受け付け、画像処理部9は、低濃度領域と高濃度領域の分け方、及び/又は、低濃度領域と高濃度領域に対し割り当てる階調の増減量を変化させて、選択に応じた裏写り強調処理を行って、裏写り強調処理を行ってプレビュー用画像データを生成し、液晶表示部21は、選択入力により裏写り強調処理の種類が切り替えられるごとに、新たに生成されたプレビュー用画像データに基づき、プレビュー画像を切り替えて表示する。
例えば、裏写り強調処理を行わない設定では、裏写り強調処理を施さないプレビュー用画像データに基づくプレビュー画像が表示される。しかし、プレビュー画像は小さいため、ほとんど裏写りを確認できない場合がある。そこで、裏写り強調処理の種類を選択することで、使用者は、容易に印刷物やファイルでの裏写り部分の位置や程度を確認できる。
更に、例えば、設定バーB1で裏写り除去処理が設定され、かつ、設定バーB2で裏写り強調処理のいずれかが選択された場合、画像処理部9は、ワークメモリ92内の画像データを読み出し、裏写り除去処理を行い、処理後の画像データに裏写り強調処理を施したプレビュー用画像データを生成する。プレビュー用画像データが生成されると、表示制御部25にわたされ、わたされたプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像が表示される。従って、使用者は、裏写り除去処理の設定後、裏写り強調処理の種類を変えてもほとんど裏写りがプレビュー画像で確認できなければ、ほとんど裏写りは除去され、適切な裏写り除去処理の設定がなされていることを認識できる。即ち、画像処理部9は、画像データに対し一部の画素の濃度変換を行って裏写り除去処理を行い、裏写り除去処理後の画像データに対し、裏写り強調処理を行ってプレビュー用画像データを生成する。
そして、液晶表示部21の左下方位置には、OKキーK1とキャンセルキーK2が配される。例えば、OKキーK1が押されると、画像処理部9は、ワークメモリ92内の画像データを読み出し、設定バーB1で設定された裏写り除去処理を施して、画像データが出力処理部97から出力され、露光装置63や制御部8やI/F部83に送られ、印刷や、画像ファイルの送信が行われる。一方、キャンセルキーK2が押されれば、例えば、コピーやスキャン自体が終了される。尚、拡大キーK3及び分割拡大キーK4が設定画面内に配されるが、これらのキーを押した際の動作の詳細は後述する。
次に、図8に基づき、本実施形態の液晶表示部21でのプレビュー画像の表示例の一例を説明する。ここでは、一例として、便宜上、読取面と読取面の裏面に同じ画像が印刷されているものとして説明する。尚、本説明では、原稿の全体のプレビュー画像を表示させる場合を説明する。
まず、印刷時やスキャン時に画像読取部3で原稿が読み取られ、画像データが生成される。そして、図8の左端の図に示すように、生成された画像データには、「あいうえお・・・」のように、裏写りの発生のため、裏写り部分X1が含まれているとする。
本実施形態の操作パネル2の液晶表示部21には、上述したように、生成された画像データの印刷結果やスキャン結果を確認できるように、プレビュー画像を表示させることができる。しかし、液晶表示部21のサイズのため、表示されるプレビュー画像の大きさは、実際の原稿の大きさに対し小さくなる。又、生成された画像データの画素数(例えば、600dpiの解像度で読み取りを行うと、1インチ≒25.4mmの長さに600画素が並ぶ)に対し、一般に、液晶表示部21の画素数はこれよりも少ない。
そのため、画像読取部3で生成された画像データを利用して、液晶表示部21でプレビュー画像を表示するには、実際には、縮小画像処理(例えば、ズーム処理部96が行う)を行う必要がある。そのため、画像処理部9は、ズーム処理部96で縮小の画像処理を行って、プレビュー用画像データを生成し、表示制御部25にわたす。尚、縮小率は、生成された画像データのサイズと液晶表示部21の表示における解像度(画素数)によって適宜定まる。
このような縮小の画像処理を行うことは、元の画像データからある程度情報が失われることにつながり、単に縮小処理を施したプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像を表示しても、図8の左側から2段目に示すように、裏写り部分X2が確認し難くなる。
そして、左から3段目の上段に示すプレビュー画像は、裏写り強調処理のみを行う設定時の表示例である。画像処理部9は、裏写り強調処理を行い、裏写り強調処理後の画像データに対し、ズーム処理部96でズーム処理を行ってプレビュー画像用の画像データを生成する(尚、縮小処理後の画像データに対し裏写り強調処理を行っても良い)。その後、裏写り部分X3が強調された画像が液晶表示部21で表示され、使用者は位置や、裏写りの度合を確認、判断することができる。
又、左から3段目の下段に示すプレビュー画像は、裏写り除去処理のみを行う設定時の表示例である。画像処理部9は、裏写り除去処理を行い、裏写り除去処理後の画像データに対し、ズーム処理部96でズーム処理を行ってプレビュー画像用の画像データを生成する(尚、ズーム処理後の画像データに対し裏写り除去処理を行っても良い)。その後、裏写りが除去された画像が液晶表示部21で表示され、使用者は裏写りの除去の程度を確認し、裏写り除去処理の有効性を正しく判断することができる。
尚、図8の左から3段目の下段に示すように、裏写り除去処理のみの設定のプレビュー画像では、一見、裏写りがほぼ完全に除去されたように見える。しかし、上述したように、画像データの縮小処理によって、裏写りが残るにもかかわらず、プレビュー画像では、あたかも完全に裏写りが消去されたように表示されることがある。これでは、使用者は、裏写りが無いと思ってもいても、印刷結果や、スキャン結果には裏写りが残っており、使用者の期待を裏切る。
そこで、更に、図8の最右段に示すように、裏写り除去処理の強度の設定と裏写り強調処理の種類の設定(図7参照)を同時に行って、プレビュー画像を表示させることができる。この場合、例えば、画像処理部9は、裏写り除去処理後の画像データに裏写り強調処理を行い、裏写り除去処理と裏写り強調処理が施された画像データに、ズーム処理部96がズーム処理を行ってプレビュー用画像データを生成する。その結果、裏写りが除去され、かつ、残存する裏写りが強調されたプレビュー画像が表示され、使用者は裏写りの除去の程度を確認し、裏写り除去処理の有効性を正しく判断することができる。
(拡大表示)
次に、図7、図9、図10に基づき、本発明の実施形態に係るのプレビュー画像の拡大表示の一例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係るプレビュー画像の全体を拡大表示する場合の一例を示す。図10は、本発明の実施形態に係るプレビュー画像の一部分を拡大表示する場合の一例を示す。
上記の例では、原稿の全体(全面)をプレビュー画像として表示する例を説明したが、本実施形態の複合機1では、原稿の全体ではなく、一部を拡大表示させて、裏写りの度合や裏写り除去処理の効果を確認することができる。
そこで、まず、図7等に示す、拡大キーK3を押したときのプレビュー画像の拡大表示の一例を説明する。拡大キーK3を押した場合、その指示が画像処理部9に伝わる。そして、画像処理部9は、ワークメモリ92に保持、記憶されている原稿読み取り時の画像データに対し、設定に応じ、裏写り除去処理や裏写り強調処理を施した後、拡大表示用のプレビュー用画像データを生成する。そして、原稿全体をプレビュー画像として表示させる時と、拡大表示を行う時では、ズーム処理部96が行う拡大縮小処理の倍率が異なることになる。生成された拡大表示用のプレビュー用画像データは、画像処理部9から表示制御部25にわたされ、液晶表示部21で拡大されたプレビュー画像が表示される。
尚、拡大表示を行う場合、表示におけるドットは荒くなるが、既に表示制御部25が受け取り、例えば、メモリ26に記憶されている原稿の全体表示用のプレビュー用画像データを、表示制御部25が拡大処理して、拡大表示用のプレビュー用画像データを生成し、表示部で拡大表示が行われても良い。
そして、図9に示すように、プレビュー画像表示領域R2では、拡大されたプレビュー画像が表示される。そして、例えば、プレビュー画像表示領域R2には、横スクロールバーB3や縦スクロールバーB4が現れ、使用者は、各バーB3、B4を指で押したまま左右又は上下に移動させ、拡大されたプレビュー画像のうち、確認したい所望の領域を表示させることができる。これにより、使用者は、より詳細に裏写りの度合を正しく判断できる。即ち、操作パネル2は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させてプレビュー画像を表示させることを指示する入力を受け付け、画像処理部9は、拡大表示を行うためのプレビュー用画像データを生成し、液晶表示部21は、プレビュー画像の拡大表示を行う。
次に、図7等に示す、分割拡大キーK4を押したときのプレビュー画像の拡大表示の一例を説明する。分割拡大キーK4を押した場合、プレビュー画像表示領域R2が分割され、分割された各領域に、拡大されたプレビュー画像が表示される。
具体的に、分割拡大キーK4を押した場合、図10(a)に示すように、プレビュー画像内での複数箇所の押下を待ち受ける状態となり、使用者は、裏写りの度合を確認したい箇所を予め定められた数だけ押下する(本例では4箇所)。この予め定められた数でプレビュー画像表示領域R2は分割される。即ち、予め定められた数=分割数となる。尚、分割数は、液晶表示部21の大きさに応じ、例えば、2分割、6分割、8分割等、適宜設定できるが、分割の都合上、分割数は偶数であることが好ましい。
そして、拡大表示の指示は、画像処理部9に伝わる。そして、画像処理部9は、ワークメモリ92に保持、記憶されている原稿読み取り時の画像データに対し、必要に応じ裏写り除去処理や裏写り強調処理を施した後、分割拡大表示用のプレビュー用画像データを生成する。分割して拡大表示する場合でも、原稿全体をプレビュー画像として表示させる時と、拡大表示を行う時では、ズーム処理部96が行う拡大縮小処理の倍率が異なることになる。そして、例えば、拡大処理後の画像データは、表示制御部25に送られ、メモリ26に記憶される。
このプレビュー画像用の画像データを受け、表示制御部25は、押下位置の座標を中心として、各押下位置周辺のプレビュー画像を液晶表示部21に分割拡大表示させる。これにより、図10に示すように、プレビュー画像表示領域R2が分割され、各プレビュー画像表示領域R2で拡大されたプレビュー画像が表示される。これにより、使用者は、部分的に、詳細に裏写りの度合を正しく判断できる。即ち、操作パネル2は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させて、拡大表示を行う部分を複数個指定する入力を受け付け、画像処理部9は、拡大表示を行うためのプレビュー用画像データを生成し、液晶表示部21は、画面を分割して、指定された個数で指定された部分の拡大表示を行う。
尚、分割拡大表示では、画像処理部9は、裏写りの度合を確認したい箇所のみの、分割拡大表示用のプレビュー用画像データを生成し、表示制御部25にわたしてもよい。又、画像処理部9は、原稿の全体について分割拡大表示用のプレビュー用画像データを生成し表示制御部25が、裏写りの度合を確認したいとして指定された箇所の座標を中心として、分割拡大表示用のプレビュー用画像データを抜粋し、分割拡大表示がなされても良い。既に表示制御部25が受け取り、例えば、メモリ26に記憶されている原稿の全体表示用のプレビュー用画像データを、表示制御部25が拡大処理して、表示部で分割拡大表示が行われても良い。
(プレビュー画像表示制御)
次に、図11に基づき、本発明の実施形態に係るプレビュー画像の表示制御の一例を説明する。図11は、本発明の実施形態に係るプレビュー画像の表示制御の一例を示すフローチャートである。尚、本説明では、拡大キーK3、分割拡大キーK4が押されない限り、原稿の全体のプレビュー画像が表示されるものとして説明する。
まず、図11のスタートは、操作パネル2で、本発明に係るプレビュー画像を表示して裏写りを確認するモードが選択されている場合に、コピーやスキャンのため、原稿が画像読取部3で読み取られた時点である。
画像読取部3で原稿が読み取られると、画像処理部9は、画像読取部3で生成された画像データを受け取り、ワークメモリ92に記憶させる(ステップ♯1)。尚、本実施形態の液晶表示部21のプレビュー画像は、たびたび切り替えられるので、ワークメモリ92は、プレビュー画像の表示制御が完了するまで、画像読取部3で生成された画像データを保持する。
次に、液晶表示部21にプレビュー画像表示領域R2とプレビュー画像設定領域R1が表示される。即ち、裏写り除去処理等の各種設定とプレビュー画像表示用の画面が表示される(ステップ♯2、図7参照)。この時、例えば、裏写り除去処理なし、裏写り強調処理なしの状態での最初のプレビュー画像が表示されてもよい。そして、制御部8は、キャンセルキーK2が押されたかを確認する(ステップ♯3)。もし、キャンセルキーK2が押されれば(ステップ♯3のYes)、プレビュー画像の表示の実行等は全て不要になるので、本制御を終了する(エンド)。
もし、キャンセルキーK2が押されなければ(ステップ♯3のNo)、制御部8は、液晶表示部21でのOKキーK1が押されたかを確認する(ステップ♯4)。OKキーK1が押されれば(ステップ♯3のYes)、画像処理部9は、設定された強度での裏写り除去処理等、必要な各種画像処理を施した上で、露光装置63やI/F部83等に画像データを出力させ(ステップ♯5)、印刷や画像ファイルの送信、記憶が実行される(ステップ♯6)。印刷等が行われれば、プレビュー画像を表示しておく必要はないので、処理を終了する(エンド)。
一方、OKキーK1が押されていなければ(ステップ♯4のNo)、次に、拡大キーK3が押されたかを確認する(ステップ♯7)。又、拡大キーK3が押されていなければ(ステップ♯7のNo)、一部拡大キーK3が押されたかを確認する(ステップ♯8)。更に、一部拡大キーK3が押されていなければ(ステップ♯8のNo)、各設定バーB1、B2が押されたかを確認する(ステップ♯9)。各設定バーB1、B2も押下されていなければ(ステップ♯9のNo)、ステップ♯3に戻る。
一方、拡大キーK3が押下された場合(ステップ♯7のYes)、一部拡大キーK3が押下された場合(ステップ♯8のYes)は押下位置を表示制御部25が確認した後(ステップ♯10)、あるいは、各設定バーも押下されれば(ステップ♯9のYes)、画像処理部9は、制御部8や表示制御部25と通信を行う等により、選択されている裏写り除去処理の内容(裏写り除去処理の実行の有無や強度)や、選択されている裏写り強調処理の内容(裏写り強調処理の実行の有無や種類)や、拡大及び一部拡大表示の必要性等、プレビュー画像用の画像データを生成する上で、必要な画像処理の内容を確認する(ステップ♯11)。
そして、画像処理部9は、使用者による液晶表示部21等への設定に合わせて画像処理を行い、プレビュー画像用の画像データを生成する。(ステップ♯12)。プレビュー画像用の画像データは、操作パネル2(表示制御部25)に送信され(ステップ♯13)、その結果、プレビュー画像が液晶表示部21に表示される(ステップ♯14)。この時、拡大キーK3、一部拡大キーK3の押下に応じて、拡大表示がなされる。その後、例えば、ステップ♯3に戻る。
このように、OKキーK1又はキャンセルキーK2が押されるまで、裏写り除去処理用の設定バーB1や、裏写り強調処理用の設定バーB2や拡大キーK3や一部拡大キーK3が押下され、設定が変わるごとに、画像処理部9が設定に合わせ、プレビュー画像用の画像データを生成する。従って、設定が変わるごとに、表示されるプレビュー画像が切り替えられる。従って、利用者は、裏写りの度合の確認、判断や裏写り除去処理の最適な強度を容易に探し当てることができる。
このようにして、本発明の構成によれば、裏写り強調処理にて、低濃度領域に割り当てる階調を増やす(コントラストを強くする)一方、高濃度領域に割り当てる階調を減らす(コントラストを弱くする)ので、画像データ内に薄い(明るい)部分として現れる裏写り部分が強調されたプレビュー画像を表示させることができる。従って、表示部(例えば、液晶表示部21)の画面サイズが小さくても、使用者は、裏写りの度合を正確かつ容易に確認できる。又、画像処理部9が裏写り除去処理後の画像データに対し、裏写り強調処理を行ったプレビュー用画像データに基づくプレビュー画像が表示部に表示されるので、たとえ表示部の画面サイズが小さくても、使用者は、裏写り除去処理による裏写りの軽減の程度や、裏写り除去処理後での裏写りの有無や度合を正確かつ容易に確認できる。
又、裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、新たに生成されたプレビュー用画像データに基づき、プレビュー画像が切り替えられるので、使用者は、プレビュー画像を見ながら、裏写り除去処理の最適な強度を探し当てることができる。又、読み取った原稿によって、裏写り強調処理によって、適切に裏写り部分が強調される裏写り強調処理の内容が異なる場合がある。しかし、この構成によれば、実行する裏写り強調処理を選択することができ、選択に応じた裏写り強調処理が行われるので、実行する裏写り強調処理を切り替えて、適切に裏写り部分が強調されたプレビュー画像を表示させることができる。
又、表示部は、プレビュー画像の拡大表示を行うことができるので、裏写りの度合を詳細に確認することができる。又、表示部は、画面を分割して、指定された個数で指定された部分の拡大表示を行うので、裏写り強調処理が施された全体のプレビュー画像を見た際に確認したい部分だけ指定することで、使用者は、気になる部分のみについて裏写りの度合を詳細に確認することができる。又、裏写りの度合を正確、容易に行える画像形成装置(例えば、複合機1)を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像読取部、画像処理部、表示部を備えた画像処理装置や、この画像処理装置を含む画像形成装置に利用可能である。
1 複合機(画像形成装置) 2 操作パネル(表示部、入力部)
21 液晶表示部(表示部、入力部) 3 画像読取部
9 画像処理部 94 裏写り除去処理部
95 裏写り強調処理部 100 画像処理装置

Claims (7)

  1. 原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像読取部が読み取った前記画像データを低濃度領域と高濃度領域に分け、前記低濃度領域に割り当てる階調を増やす一方、前記高濃度領域に割り当てる階調を減らす濃度変換処理である裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成する画像処理部と、
    前記画像処理部が生成したプレビュー用画像データに基づきプレビュー画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記画像データに対し一部の画素の濃度変換を行って裏写り除去処理を行い、前記裏写り除去処理後の画像データに対し、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 使用者による設定入力を受け付ける入力部を備え、
    前記入力部は、前記裏写り除去処理の強度の選択入力を受け付け、
    前記画像処理部は、予め定められた閾値に基づき、前記画像データに対し、閾値よりも薄い濃度の画素を裏写りとして、更に薄い濃度に変換して前記裏写り除去処理を行うとともに、前記裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、前記閾値を変えて、前記画像データに対し前記裏写り除去処理を行った後、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成し、
    前記表示部は、選択入力により前記裏写り除去処理の強度が切り替えられるごとに、新たに生成された前記プレビュー用画像データに基づき、前記プレビュー画像を切り替えて表示することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記入力部は、予め用意された複数種の前記裏写り強調処理のうちから、実行する前記裏写り強調処理を選択する選択入力を受け付け、
    前記画像処理部は、前記低濃度領域と前記高濃度領域の分け方、及び/又は、前記低濃度領域と前記高濃度領域に対し割り当てる階調の増減量を変化させて、選択に応じた前記裏写り強調処理を行って、前記裏写り強調処理を行って前記プレビュー用画像データを生成し、
    前記表示部は、選択入力により前記裏写り強調処理の種類が切り替えられるごとに、新たに生成された前記プレビュー用画像データに基づき、前記プレビュー画像を切り替えて表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力部は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させて前記プレビュー画像を表示させる指示する入力を受け付け、
    前記画像処理部は、拡大表示を行うための前記プレビュー用画像データを生成し、
    前記表示部は、前記プレビュー画像の拡大表示を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力部は、原稿の全面ではなく一部分を拡大させて、拡大表示を行う部分を複数個指定する入力を受け付け、
    前記画像処理部は、拡大表示を行うための前記プレビュー用画像データを生成し、
    前記表示部は、画面を分割して、指定された個数で指定された部分の拡大表示を行うことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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