JP2011006160A - 媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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祥一 前田
Michio Tada
通夫 多田
Takashi Abe
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直人 大槻
Yosuke Hasegawa
陽介 長谷川
Yoichi Yamakawa
洋一 山川
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Abstract

【課題】媒体を搬送方向に直交する方向に移動させる場合の媒体のねじれを低減すること。
【解決手段】媒体幅方向に移動可能に設けられて画像記録領域Q4に媒体Sを送り出す送出部材Rrと、送出部材Rrよりも媒体搬送方向上流側に配置され、送出部材Rrとの間で媒体Sを湾曲させて媒体Sの傾斜を補正する傾斜補正部材31と、傾斜補正部材31よりも媒体搬送方向上流側に配置され、媒体搬送方向に搬送される媒体Sを前記媒体幅方向に移動させる幅方向移動部材、媒体Sの端の位置と予め設定された媒体Sの幅方向の基準位置34aとのズレ量Z1を演算するズレ量演算手段と、ズレ量Z1に基づいて、幅方向移動部材を制御して、ズレ量Z1を打ち消す方向に媒体Sを移動させるズレ量打消手段と、を備えた媒体搬送装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、媒体搬送装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置では、位置がずれたり傾斜した状態で媒体に画像が記録されることを防止するために、媒体を搬送する時期や媒体の姿勢を調節する技術が用いられている。このような媒体の搬送に関する技術として、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2002−316748号公報には、用紙(32)の搬送方向に沿って、基準ガイド(34)に用紙(32)の側端を突き当てる斜行ローラ(33)、用紙を下流側に搬送する上流側の搬送ローラユニット(36)、下流側の搬送ローラユニット(37)が順に配置された構成において、上流側の搬送ローラユニット(36)で用紙(32)が狭持されると、斜行ローラ(33)による用紙(32)の狭持が解除され、その後に、2つの搬送ローラユニット(36、37)が、同期して搬送方向と直交する方向に移動、すなわち、サイドシフトする構成が記載されている。
特開2002−316748号公報(「0032」〜「0039」、図2)
本発明は、媒体を搬送方向に直交する方向に移動させる場合の媒体のねじれを低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体が搬送される搬送路と、
前記搬送路に、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動可能に設けられ、媒体に画像が記録される画像記録領域に媒体を送り出す送出部材と、
前記送出部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向上流側に配置され、前記送出部材に向けて媒体を搬送して、前記送出部材との間で媒体を湾曲させて媒体の傾斜を補正する傾斜補正部材と、
前記傾斜補正部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向上流側に配置され、媒体搬送方向に搬送される媒体を前記媒体幅方向に移動させる幅方向移動部材と、
前記送出部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向下流側に配置され、搬送される媒体の幅方向の端を検出する端検出部材と、
前記端検出部材が検出した端の位置と、予め設定された媒体の幅方向の基準位置と、のズレ量を演算するズレ量演算手段と、
前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御して、前記ズレ量を打ち消す方向に媒体を移動させるズレ量打消手段と、
前記端検出部材が検出した端の位置が前記基準位置に一致するまで、媒体を狭持した前記送出部材を媒体幅方向に移動させる送出移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の媒体搬送装置において、
媒体が収容される媒体収容容器と、
前記媒体収容容器を前記媒体幅方向に移動可能に支持することで、前記媒体収容容器に収容された媒体を前記媒体幅方向に移動させる前記幅方向移動部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の媒体搬送装置において、
画像形成動作の最初に搬送される媒体における前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御する前記ズレ量打消手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
媒体の種類および大きさに応じて予め設定された前記ズレ量を記憶するズレ量記憶手段と、
媒体の種類および大きさに応じた前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御する前記ズレ量打消手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
画像記録された媒体の累積枚数を計数する累積枚数計数手段と、
前記累積枚数が、予め設定された更新枚数に到達した場合に、次に演算されたズレ量に基づいて、前記ズレ量記憶手段に記憶されたズレ量の更新を行うズレ量更新手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
前記媒体搬送装置に設定された画像記録領域において、媒体に画像を記録する画像記録部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1、6に記載の発明によれば、幅方向移動部材でズレ量を打ち消す構成を有しない場合に比べて、媒体を搬送方向に直交する方向に移動させる場合の媒体のねじれを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、媒体収容容器を移動させてズレ量を打ち消すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、最初に搬送される媒体のズレ量を使用して、ズレ量を打ち消すことができる。
請求項4に記載の発明によれば、媒体の種類および大きさに応じて、ズレ量を打ち消すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、更新枚数毎にズレ量の更新を行うことができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。 図3は実施例1の給紙装置の要部拡大図である。 図4は実施例1の給紙トレイの平面図である。 図5はシート搬送路の説明図で、スキュー補正領域の説明図である。 図6はレジロールの媒体幅方向の移動機構の説明図である。 図7は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図8は本発明の実施例1のズレ量打消処理の一例としてのトレイシフト処理のフローチャートである。 図9は本発明の実施例1のズレ量検知処理の一例としての送出制御処理のフローチャートである。 図10は本発明の実施例1のズレ量の更新時期判別処理のフローチャートである。 図11は実施例1の説明図であり、図11Aはズレ量がある状態の説明図、図11Bはズレ量が打ち消された状態の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報入力装置の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、コピースタートキー、テンキー、コピー枚数入力キー等の入力釦や表示パネルUI4等を有している。
前記イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置U1aおよび画像読取部の一例としてのイメージスキャナU1b等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
給紙装置U2は、複数の媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4や、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録シートSを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録シートSに画像記録を行う画像記録部U3a、現像剤供給装置の一例としてのトナーディスペンサー装置U3b、および、搬送路の一例としてのシート搬送路SH2や、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部U3aについては後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部の一例としてのコントローラC、および、前記コントローラCにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記コントローラCにより制御される電源回路E等を有している。コントローラCにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用引出部材U3cが左右一対の案内部材R1,R1により、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。
図1、図2において、K色の像保持体ユニットUkは、像保持体Pk、放電器の一例としての帯電器CCk、および像保持体用清掃器の一例としてのクリーナCLkを有している。そして、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUy,Um,Ucも、像保持体Py,Pm,Pc、帯電器CCy,CCm,CCc、クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の像保持体Pkは、他の色の像保持体Py,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている
前記各像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukと現像ロールR0を有する現像器Gy,Gm,Gc,Gkとにより可視像形成部材Uy+Gy,Um+Gm,Uc+Gc,Uk+Gkが構成されている。前記像形成ユニット用引出部材U3cには、前記像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukおよび現像器Gy,Gm,Gc,Gkが着脱可能に装着される。
図1において、像保持体Py,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器Gy,Gm,Gc,GkによりY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の色のトナー像に現像される。
像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、一次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、画像記録領域の一例としての二次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK:黒の像保持体Pkおよび現像器Gkのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
一次転写後、像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは像保持体用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像形成ユニット用引出部材U3cの下方には、中間転写体用引出部材U3dが画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用引出部材U3dにより、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記像保持体Py,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)は、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により、画像記録領域の一例としての2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが当接しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cにはコントローラCにより制御される電源回路から所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBMの下方には、搬送路の一例としてのシート搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2から給紙された記録シートSは、搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、給紙路SH1からシート搬送路SH2に搬送される。そして、送出部材の一例であって、搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、媒体案内部材SGr、転写前媒体案内部材SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
なお、媒体案内部材SGrはレジロールRrとともに、画像形成装置本体U3に固定されている。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録シートSに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離隔および接触可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、像保持体Py〜Pk表面の画像を記録シートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
前記可視像形成部材Uy+Gy〜Uk+Gk、転写装置T1+B+T2+CLBにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後媒体案内部材SG2、定着前媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録シートS上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1はシート搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録シートSを、用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、カール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路切替部材の一例としての切替ゲートG4が配置されている。前記切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録シートSを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録シートSは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録シートSは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記搬送路切替部材GT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された記録シートSは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙処理装置U4の用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記切替ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録シートSは、前記マイラーゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録シートSが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録シートSは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
前記用紙反転路SH4、用紙循環路SH6、用紙反転路SH7などにより、実施例1の反転路の一例としてのシート反転路SH4+SH6+SH7が構成されている。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録シートSを、記録シートSの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録シートSの搬送方向が規制され、記録シートSは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録シートSは、カール補正装置U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号TR1〜TR4,SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH,GT1〜GT3,C等で示された要素により、媒体搬送装置の一例としての用紙搬送装置SUが構成されている。
(給紙装置U2の説明)
図3は実施例1の給紙装置の要部拡大図である。
図3において、前記給紙装置U2には、各給紙トレイTR1〜TR4に対応して、給紙トレイTR1〜TR4を着脱可能に支持する支持台1が、前後方向に移動可能に設けられ
ている。前記支持台1には、各給紙トレイTR1〜TR4を案内する案内部材の一例としてのレールRL1が固定支持されている。また、前記支持台1の下面には、被伝達部の一例としてのスライダ2が支持されている。前記スライダ2には、前後方向に貫通するネジ穴2aが形成されている。ネジ穴2aには、前後方向に延びる伝達部材の一例としてのシャフト3が貫通しており、シャフト3の外周面に形成されたネジ3aがネジ穴2aにネジ込まれている。
前記シャフト3には、給紙装置U2に支持された駆動源の一例としての位置設定モータ4の駆動が伝達される。位置設定モータ4が正逆回転すると、シャフト3が正逆回転し、スライダ2と共に支持台1が支持台1は前後に移動する。
したがって、前記符号1〜4を付した部材により、幅方向移動部材の一例として、給紙トレイTR1〜TR4を媒体幅方向である前後方向に移動させるシートシフト機構1〜4が構成されている。
図3において、前記各給紙トレイTR1〜TR4の右側上方には、媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpおよび下流搬送部材の一例としてのフィードロールRs1を回転可能に支持する給紙昇降枠体の一例としての給紙フレームKfが配置されている。前記給紙フレームKfには、図示しない送出駆動源の一例としての給紙駆動モータの回転力を前記ピックアップロールRpおよびフィードローラRs1に伝達するギヤ列G2〜G6が配置されている。給紙フレームKfの左方には、検出部材の一例として、給紙フレームKfの位置を検出するための光センサSNが支持されている。
なお、このような給紙フレームKfの昇降機構は、例えば、特開2000−229737号公報や特開2001−323966号公報等に記載されており、従来公知であるため、詳細な図示や説明は省略する。
前記給紙フレームKfは、図示しない枠体上昇部材の一例としてのバネにより図3の上側の給紙トレイTR1に示すように給紙を実行しない場合の上方に回動した給紙待機位置に保持されている。また、給紙フレームKfには、図示しない枠体下降部材の一例としてのフレーム昇降ソレノイドが接続されており、フレーム昇降ソレノイドの通電または非通電、すなわちオンまたはオフの制御により、給紙待機位置から、図3の下側の給紙トレイTR2に示すように給紙を実行する際にピックアップロールRpが給紙トレイTR1〜TR4に積載された記録シートSのシート束の最上面に予め設定された圧力で接触する給紙実行位置との間を移動する。
これにより、前記給紙トレイTR1〜TR4に積載された記録シートSは、前記ピックアップロールRpによって、給紙時期に合わせて取り出される。そして、前記記録シートSは、下流搬送部材の一例としてのフィードロールRs1と、媒体減速部材の一例としてのリタードロールRs2との接触領域であるさばき領域を通過する際に、複数の記録シートSが重なって送り出された場合に、1枚づつ分離される。分離された記録シートSは、フィードールRs1により、給紙路SH1に搬送されて、下流側の画像形成装置本体U3のシート搬送路SH2に搬送される。前記フィードロールRs1とリタードロールRs2とにより、実施例1の分離部材の一例としてのさばきロールRsが構成されている。
前記支持台1、ラック2、位置設定モータ4、ピックアップロールRp、さばきロールRs、ギヤ列G2〜G6および給紙フレームKf、給紙路SH1により、実施例1の給紙装置U2が構成されている。
なお、実施例1の給紙フレームKfは、各支持台1と一体的に前後方向に移動可能に支持されている。
(給紙トレイTR1〜TR4の説明)
図4は実施例1の給紙トレイの平面図である。
図3、図4において、実施例1の給紙装置U2に、着脱可能に支持された各給紙トレイTR1〜TR4は、底壁11と、前端壁12、後端壁13、右端壁14および左端壁15とを有し、前記各壁11〜15により囲まれた空間により、収容部本体の一例としての収容空間16が構成されている。
前記前端壁12の前面には把持部の一例としての引き出しハンドル17が支持されている。また、前記右端壁14および左端壁15の外面には前記レールRL1に接触して案内される被案内部の一例としての被ガイド部材RL2が支持されている。
図4において、前記底壁11には、支持体収容部の一例として、媒体搬送方向である左右方向に延びるプレート収容溝11aが形成されている。前記プレート収容溝11aには、支持体案内部材の一例としてのエンドガイド18が収容されている。前記エンドガイド18には、後端支持体の一例として、収容された記録シートSの媒体搬送方向後端である左端を支持するエンドプレート19が左右方向に移動可能に支持されている。したがって、記録シートSの大きさ、いわゆる、サイズに応じて、利用者が手動でエンドプレート19の位置をスライド調節できる。
図4において、前記底壁11の後側には、後端縁支持璧の一例として、媒体幅方向である記録シートSの後端の縁に接触して、記録シートSの後端の縁を揃える後サイドガイド20が配置されている。
また、前記底壁11の前側には、前端縁支持璧の一例として、媒体幅方向である記録シートSの前端部の縁に接触して、記録シートSの前端部の縁を揃える前サイドガイド21が、底壁11に対して着脱可能に支持されている。前記前サイドガイド21は、利用者が手動で取外し、記録シートSのサイズに応じて底壁11に形成された装着孔11bに、前サイドガイド21の下面に形成された突起を差し込むことで、記録シートSのサイズに応じた位置に装着することができる。
前記底壁11の右側上部には、媒体積載部材の一例としての積載プレート22が支持されている。前記積載プレート22は、左端部の回転軸部22aで、前後両端壁12,13により回転可能に支持されている。前記積載プレート22と底壁11との間には、媒体昇降部材の一例としての略L字状の昇降アーム23が配置されており、昇降アーム23の右端は、前後方向に延びる昇降軸24に支持されており、昇降軸24の後端には、被駆動部材の一例としてのカップリング24aが支持されている。前記カップリング24aは、給紙トレイTR1〜TR4が給紙装置U2に装着された状態で、給紙装置U2に支持された図示しないカップリングに噛み合って、昇降源の一例としての昇降モータM0の駆動が伝達される。したがって、昇降モータM0の駆動により、積載プレート22は、図3の上側の給紙トレイTR1に示す下降した下降位置と、図3の下側の給紙トレイTR2に示す上昇して給紙が可能な給紙可能位置との間を移動する。
前記符号11〜24を付した部材及び被ガイド部材RL2により、実施例1の各給紙トレイTR1〜TR4が構成されている。
前記各給紙トレイTR1〜TR4は、各支持台1に支持された状態で給紙装置U2に装着される図3、図4に示す給紙位置と、前記支持台1に対して前側に移動して、給紙装置U2から引き出された媒体補給位置との間を移動可能に支持されている。
ここで、前記給紙トレイTR1〜TR4が給紙位置に保持された場合に、位置設定モータ4が正回転すると、各給紙トレイTR1〜TR4は、支持台1と共に前側に移動し、逆回転すると、支持台1と共に後側に移動する。なお、実施例1では、図4に示すように、支持台1の前後方向の初期位置は、幅方向移動部材の初期位置検知手段の一例としての支持台センサ26で検知される。
(レジロールRrおよびスキュー補正部の説明)
図5はシート搬送路の説明図で、スキュー補正領域の説明図である。
図1、図5において、シート搬送路SH2には、レジロールRrのシート搬送方向上流側に傾斜補正部材の一例としてのプレレジロール31が配置されている。プレレジロール31のシート上流側には、上流搬送部材の一例として、シート搬送路SH2のシートSをプレレジロール31に向けて搬送する上流ロール32が配置されている。実施例1では、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSは、レジロールRrの駆動が停止した状態で、上流ロール32、プレレジロール31により下流側に搬送され、シート搬送方向前端がレジロールRrに突き当てられた状態でプレレジロール31がさらに回転して記録シートSを撓ませて、いわゆるループを形成する。このループの形成により、記録シートSのシート搬送方向前端の傾斜が補正される。
図5において、レジロールRrとプレレジロール31との間には、媒体検出部材の一例として、記録シートSを検出するレジセンサ33が配置されている。
また、レジロールRrのシート搬送方向下流側近傍には、端検出部材の一例として、記録シートSの幅方向後端部を検出するサイドセンサ34が配置されている。実施例1のサイドセンサ34は、光検出素子が前後方向に複数並んで配置されたいわゆるラインセンサにより構成されている。なお、実施例1のサイドセンサ34では、記録シートSの幅方向の後端を揃える基準となる基準位置34aが予め設定されている。
図6はレジロールの媒体幅方向の移動機構の説明図である。
図6において、前記レジロールRrは、駆動側部材の一例としての駆動レジロールRr1と、前記駆動レジロールRr1に対向する従動側部材の一例としての従動レジロールRr2と、を有している。
前記駆動レジロールRr1は、前後に延びる駆動側支軸41を有している。前記駆動側支軸41は、画像形成装置本体U2に設けられた前後一対の支持部U3eに、媒体幅方向に移動可能且つ回転可能に支持されている。
前記駆動側支軸41の後端には、第1の被伝達部材の一例としてのシフトラック42が支持されている。前記シフトラック42には、前記駆動側支軸41と直交する方向に山部と谷部が形成されており、駆動側支軸41が回転しても、媒体幅方向についてのシフトラック42の歯の位置は保持される。前記シフトラック42は、第1の歯車部材の一例としてのシフトギア43と噛み合っており、前記シフトギア43が回転すると媒体幅方向に移動する。前記シフトギア43は、第1の駆動源の一例としてのシフトモータ44の駆動力を受けて回転する。
前記駆動側支軸41において、前記シフトラック42と後側の支持部U3eとの間には、第2の被伝達部材の一例としての被駆動ギア46が支持されている。前記被駆動ギア46は、前後方向に長い中間伝達部材の一例としての中間ギア47と噛み合っている。前記中間ギア47は、第2の駆動源の一例としてのレジ駆動モータ48の駆動力を受けて回転する。なお、前記中間ギア47の前後の長さは、前記駆動レジロールRr1の媒体幅方向の移動量に応じて設定されている。
前記駆動側支軸41において、前側の支持部U3eの前方には、円板状の保持部材49が二つ、間隔をあけて支持されている。
前記従動レジロールRr2は、前後方向に延びる従動側支軸51を有している。前記従動側支軸51は、前記駆動側支軸41と同様に、支持部U3eに、媒体幅方向に移動可能且つ回転可能に支持されている。前記従動側支軸51において、前側の支持部U3eの前方には、前記駆動レジロールRr1の保持部材49に対応して、円板状の被保持部材52が支持されている。前記被保持部材52は、保持部材49の間に挟まれた状態で保持されている。これにより、前記従動レジロールRr2は、駆動レジロールRr1と共に、媒体幅方向に移動する。
前記レジ駆動モータ48が回転すると、各ギア46,47を介して、駆動レジロールRr1が回転すると共に、駆動レジロールRr1に接触している従動レジロールRr2も、従動回転する。
また、前記シフトモータ44が正方向に回転すると、前記シフトギア43、シフトラック42を介して、駆動レジロールRr1が前側に移動すると共に、従動レジロールRr2も前側に移動する。そして、前記シフトモータ44が逆方向に回転すると、前記シフトギア43、シフトラック42を介して、駆動レジロールRr1が後方に移動すると共に、従動レジロールRr2も後方に移動する。
なお、レジロールRrの上方には、基準検出部材の一例として、レジロールRrの基準位置、いわゆるホームポジションあるいは初期位置を測定するためのシフト基準センサ54が配置されている。したがって、シフト基準センサ54の検出結果に基づいて、レジロールRrが基準位置に移動しているか否かが判別される。
したがって、実施例1のレジロールRrは、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSを、二次転写領域Q4に向けて搬送すると共に、媒体幅方向に移動可能に構成されている。
(実施例1のコントローラCの説明)
図7は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図7において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCは、ユーザインタフェースUI、支持台センサ26、レジセンサ33、サイドセンサ34、シフト基準センサ54等の信号入力要素からの信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
前記ユーザインタフェースUIは、画像読み取り開始釦の一例であって、複写開始釦の一例としてのコピースタートキーUI1、数字入力釦の一例としてのテンキーUI2、複写枚数入力釦の一例としてのコピー枚数入力キーUI3、表示部の一例としての表示パネルUI4等を備えており、それらが入力されたことを検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
26:支持台センサ
支持台センサ26は、支持台1の端を検知することで、支持台1が初期位置に移動したか否かを検知する。
33:レジセンサ
レジセンサ33は、レジロールRrの上流側に搬送された記録シートSを検知する。
34:サイドセンサ
サイドセンサ34は、記録シートSの媒体幅方向の端、すなわち、記録シートSのサイドの位置を検知する。
54:シフト基準センサ
シフト基準センサ54は、レジロールRrが、ホームポジションに移動しているか否かを検知する。
(コントローラCに接続された制御要素)
また、コントローラCは、レーザ駆動回路D、メインモータ駆動回路D1、レジロール駆動回路D2、プレレジロール駆動回路D3、シフトモータ駆動回路D4、トレイシフト制御回路D5、電源回路E、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
D:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路Dは、潜像形成装置ROSy〜ROSkを制御して、潜像を形成する。D1:メインモータ駆動回路
主駆動源についての駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、像保持体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、ベルト駆動ロールRd、定着装置F等を回転駆動する。
D2:レジロール駆動回路
送出部材についての駆動回路の一例としてのレジロール駆動回路D2は、回転速度を制御可能な前記レジ駆動モータ48を介して、レジロールRrを回転駆動する。
D3:プレレジロール駆動回路
傾斜補正部材についての駆動回路の一例としてのプレレジロール駆動回路D3は、プレレジロール駆動モータM2を介して、プレレジロール31を回転駆動する。
D4:シフトモータ駆動回路
シフトモータ44についての駆動回路の一例としてのシフトモータ駆動回路D4は、シフトモータ44を駆動することにより、レジロールRrを媒体幅方向に移動、いわゆる、サイドシフトさせる。
D5:トレイシフト制御回路
給紙トレイTR1〜TR4の位置設定モータ4についての駆動回路の一例としてのトレイシフト制御回路D5は、各給紙トレイTR1〜TR4の位置設定モータ4を駆動することにより、各給紙トレイTR1〜TR4を媒体幅方向に移動、すなわちシフトさせる。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は現像器Gの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は帯電器CCy,CCm,CCc,CCkに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は転写装置T1+B+T2+CLBの1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kおよびコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、ユーザインタフェースUI、レジセンサ33、サイドセンサ34等の前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーUI1の入力に応じて、前記潜像形成装置ROSy〜ROSk、画像記録部U3a、定着装置Fおよびシート搬送装置SU等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ回転制御手段
主駆動源についての回転制御手段の一例としてのメインモータ回転制御手段C2は、前記メインモータ駆動回路D1を制御して、像保持体Py〜Pkや源像器Gy〜Gk、定着装置F等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eを制御して、現像ロールR0や帯電器CCy,CCm,CCc,CCk、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、コンタクトロールT2c、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:レジロール回転制御手段
送出部材の回転制御手段の一例としてのレジロール回転制御手段C4は、レジロールRrから二次転写領域Q4に記録シートSを搬送する時期である給紙時期になったか否かを判別する給紙時期判別手段C4Aを有し、レジロール駆動回路D2を介して、レジロールRrの回転駆動、回転停止を制御する。実施例1のレジロール回転制御手段C4は、給紙時期になったと判別されるとレジロールRrが回転駆動を開始し、記録シートSの搬送方向後端がサイドセンサ34で検出、すなわち、サイドセンサ34が記録シートSを検出している状態から非検出状態になると、回転駆動を停止する。
C5:サイドシフト制御手段
送出移動制御手段の一例であって、幅方向の移動制御手段の一例としてのサイドシフト制御手段C5は、レジホームポジション判別手段C5Aと、サイド位置検出手段C5Bと、基準位置判別手段C5Cとを有し、シフトモータ駆動回路D4を介して、レジロールRrを軸方向に移動、すなわち、サイドシフトさせる。実施例1のサイドシフト制御手段C5は、サイドセンサ34が記録シートSの側端がサイドセンサ34の基準位置34aに移動するまで、すなわち、サイドセンサ34の基準位置34aの素子が記録シートSの側端を検出するまでサイドシフトさせる。
C5A:レジホームポジション判別手段
送出部材の初期位置判別手段の一例としてのレジホームポジション判別手段C5Aは、シフト基準センサ54の検知結果に基づいて、レジロールRrがホームポジションに移動しているか否かを判別する。なお、実施例1では、画像形成動作開始時またはレジロールRrから記録シートSが搬出されると、レジロールRrがホームポジションに移動される。
C5B:サイド位置検出手段
端位置検出手段の一例としてのサイド位置検出手段C5Bは、サイドセンサ34の検知結果に基づいて、記録シートSの側端の位置を検出する。
C5C:基準位置判別手段
基準位置判別手段C5Cは、サイドセンサ34の検知結果に基づいて、媒体幅方向に移動する記録シートSの幅方向の端が、予め設定された基準位置34aまで移動したか否かを判別する。
C6:プレレジロール回転制御手段
傾斜補正部材の回転制御手段の一例としてのプレレジロール回転制御手段C6は、ループ形成時間記憶手段C6Aと、ループタイマTM1とを有し、プレレジロール駆動回路D3を介して、プレレジロール31の回転を制御する。実施例1のプレレジロール回転制御手段C6は、画像形成動作が開始されると回転を開始し、記録シートSの搬送方向前端がレジロールRrに突き当てられて、記録シートSの湾曲、いわゆるループが形成されて前端の傾斜が補正されると回転を停止し、レジロールRrの給紙時期になると駆動を開始する。
C6A:ループ形成時間記憶手段
湾曲形成時間の記憶手段の一例としてのループ形成時間記憶手段C6Aは、湾曲形成時間の一例として、レジセンサ33が記録シートSの搬送方向前端を検出してからプレレジロール31が停止するまでの時間であるループ形成時間t1を記憶する。実施例1のループ形成時間t1は、実験等により予め測定されて、記録シートSの前端がレジロールRrに突き当てられてループが形成されて、記録シートSの傾斜、いわゆるスキューが補正される十分な時間が予め設定されている。
TM1:ループタイマ
湾曲形成時間の計時手段の一例としてのループタイマTM1は、レジセンサ33が記録シートSの搬送方向前端が検出されてからループ形成時間t1を計時する。実施例1のループタイマTM1は、レジセンサ33が記録シートSの搬送方向前端が検知されるとループ形成時間t1の計時が開始され、ループ形成時間t1が経過するとタイムアップする。
C7:ズレ量演算手段
ズレ量演算手段C7は、ズレ量記憶手段C7Aを有し、サイドセンサ34で検出された記録シートSの端の位置と、予め設定された基準位置34aとのズレ量を演算する。なお、実施例1では、後述するズレ量検知フラグFLが「1」となった場合に、ズレ量を検出、演算し、更新する。
C7A:ズレ量記憶手段
ズレ量記憶手段C7Aは、ズレ量演算手段C7で演算されたズレ量を記憶する。なお、実施例1では、ズレ量の初期値が設定されておらず、搬送された記録シートSに基づいてズレ量が演算され、記憶される。そして、各給紙トレイTR1〜TR4毎にズレ量が記憶されると共に、各給紙トレイTR1〜TR4に収容された記録シートSの種類、すなわち、「A4普通紙」、「A3厚紙」等に応じてズレ量を記憶する。
FL:ズレ量検知フラグ
ズレ量検知フラグFLは、初期値は「0」であり、ズレ量の演算を行う時期になると「1」となり、ズレ量の演算が行われると「0」となる。
C8:ズレ量更新手段
ズレ量更新手段C8は、累積枚数カウント手段C8Aと、更新枚数記憶手段C8Bと、更新時期判別手段C8Cと、を有し、ズレ量記憶手段C7Aに記憶されたズレ量の更新を行う。実施例1のズレ量更新手段C8は、ズレ量が初期値である場合、すなわち、ズレ量が一度も演算されていない場合や、予め設定された更新枚数Na分画像形成が実行された場合に、ズレ量検知フラグFLを「1」にして、ズレ量演算手段C7により、ズレ量記憶手段C7Aに記憶されたズレ量の更新を行う。
C8A:累積枚数カウント手段
累積枚数計数手段の一例としての累積枚数カウント手段C8Aは、画像形成動作に伴って、記録シートSが搬送された累積枚数Nを計数、いわゆるカウントする。
C8B:更新枚数記憶手段
更新枚数記憶手段C8Bは、ズレ量の更新を行うか否かを判別するための予め設定された更新枚数Naを記憶する。前記更新枚数Naの値は、設計や仕様等に応じて任意の数値に設定可能であるが、例えば、Na=1000[枚]等に設定することも可能である。
C8C:更新時期判別手段
更新時期判別手段C8Cは、ズレ量を更新する時期になったか否かを判別する。実施例1の更新時期判別手段C8Cは、ズレ量が初期値である場合、または、累積枚数カウント手段C8Aでカウントされた累積枚数Nが更新枚数Na以上になった場合に、更新時期になったと判別する。
C9:媒体種類記憶手段
媒体種類記憶手段C9は、各給紙トレイTR1〜TR4に収容されている記録シートSの種類を記憶する。
C10:トレイシフト制御手段
ズレ量打消手段の一例としてのトレイシフト制御手段C10は、トレイホームポジション判別手段C10Aを有し、ズレ量記憶手段C7Aに記憶されたズレ量に基づいて、シートシフト機構1〜4を制御して、ズレ量を打ち消す方向に記録シートSを移動させる。実施例1のトレイシフト制御手段C10は、給紙が行われる給紙トレイTR1〜TR4毎に、ズレ量に基づいて、給紙トレイTR1〜TR4の位置を前後方向に移動させることで、記録シートSの前後方向の位置を移動させる。
C10A:トレイホームポジション判別手段
トレイホームポジション判別手段C10Aは、支持台センサ26の検知結果に基づいて、支持台1が初期位置に移動し、各給紙トレイTR1〜TR4が初期位置の一例としてのトレイホームポジションに移動しているか否かを判別する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(実施例1の初期設定処理のフローチャートの説明)
図8は本発明の実施例1のズレ量打消処理の一例としてのトレイシフト処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図8に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図8のST1において、画像形成動作の一例としてのジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST3に進む。
(1)シートシフト機構1〜4を作動させて、給紙されるトレイTR1〜TR4をホームポジションに移動させる。
(2)給紙対象の給紙トレイTR1〜TR4に収容されている記録シートSの種類を取得する。
ST3において、給紙対象の給紙トレイTR1〜TR4に収容されている記録シートSの種類に対応するズレ量がズレ量記憶手段C7Aに記憶されているか否かを判別する。ノー(N)の場合はST4に進み、イエス(Y)の場合はST6に進む。
ST4において、ズレ量検知フラグFLを「1」とする。そして、ST5に進む。
ST5において、ズレ量検知フラグFLが「0」となったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST7に進む。
(1)記録シートSの対応するズレ量をズレ量記憶手段C7Aから取得する。
(2)取得したズレ量に基づいて、ズレを打ち消す方向にシートシフト機構1〜4の位置設定モータ4を正回転または逆回転させて、給紙トレイTR1〜TR4を移動させる。
ST7において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST7を繰り返す。
(実施例1の送出制御処理のフローチャートの説明)
図9は本発明の実施例1のズレ量検知処理の一例としての送出制御処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図9に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図9のST11において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、プレレジロール31やシート搬送ローラRa等の駆動を開始し、ST13に進む。
ST13において、レジロールRrを軸方向に移動させて、ホームポジションに移動させる。そして、ST14に進む。
ST14において、レジセンサ33が記録シートSを検知したか否か、すなわち、記録シートSの前端がレジセンサ33の位置まで搬送されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
ST15において、ループタイマTM1にループ形成時間t1を設定する。そして、ST16に進む。
ST16において、ループタイマTMがタイムアップしたか否か、すなわち、ループ形成時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に進む。
ST17において、プレレジロール31の駆動を停止する。そして、ST18に進む。
ST18において、レジロールRrの給紙時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST19に進み、ノー(N)の場合はST18を繰り返す。
ST19において、次の(1)、(2)の処理を実行して、ST20に進む。
(1)レジロールRrの駆動を開始する。
(2)プレレジロール31の駆動を開始する。
ST20において、サイドセンサ34が記録シートSを検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に進み、ノー(N)の場合はST20を繰り返す。
ST21において、ズレ量検知フラグFLが「1」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST23に進む。
ST22において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST23に進む。
(1)検出された記録シートSの端と、基準位置34aとのズレ量を演算して、ズレ量記憶手段C7Aに保存する。なお、既にズレ量記憶手段C7Aにズレ量が記憶されている場合には、ズレ量を更新する。
(2)ズレ量検知フラグFLを「0」とする。
ST23において、レジ駆動モータ48を作動させて、レジロールRrに挟まれて搬送中の記録シートSの端が基準位置に一致するまで、レジロールRrをサイドシフトさせる。そして、ST24に進む。
ST24において、サイドセンサ34を記録シートSの搬送方向後端が通過したか否か、すなわち、サイドセンサ34が記録シートSを検知している状態から検知していない状態となったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST24を繰り返す。
ST25において、レジロールRrの駆動を停止する。そして、ST26に進む。
ST26において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST27に進み、ノー(N)の場合はST13に戻る。
ST27において、プレレジロール31の駆動を停止する。そして、ST11に戻る。
(実施例1のズレ量の更新時期判別処理のフローチャートの説明)
図10は本発明の実施例1のズレ量の更新時期判別処理のフローチャートである。
図10のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図10に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図10のST31において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に進み、ノー(N)の場合はST31を繰り返す。
ST32において、給紙トレイTR1〜TR4から給紙が実行されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に進み、ノー(N)の場合はST32を繰り返す。
ST33において、累積枚数Nを1加算する。すなわち、N=N+1とする。そして、ST34に進む。
ST34において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST35に進み、イエス(Y)の場合はST31に戻る。
ST35において、累積枚数Nが更新枚数Na以上になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST36に進み、ノー(N)の場合はST32に戻る。
ST36において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST32に戻る。
(1)ズレ量検知フラグFLを「1」とする。
(2)累積枚数Nを0に初期化する。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作の一例としてのジョブが実行されると、予め設定された給紙トレイTR1〜TR4から記録シートSが給紙される。給紙された記録シートSは、シート搬送路SH2を搬送され、プレレジロール31で搬送された記録シートSの搬送方向前端がレジロールRrに突き当てられる。この状態で、ループ形成時間t1が経過するまでプレレジロール31で記録シートSが送られて、記録シートSは、レジロールRrとプレレジロール31との間で湾曲し、ループが形成される。したがって、記録シートSのスキューが補正される。そして、二次転写領域Q4にトナー像が搬送されるタイミングに合わせた給紙時期になると、レジロールRrから記録シートSが搬送される。
図11は実施例1の説明図であり、図11Aはズレ量がある状態の説明図、図11Bはズレ量が打ち消された状態の説明図である。
図11において、給紙トレイTR1〜TR4からピックアップロールRpで取り出されて、搬送された記録シートSの後側の側端が、図11Aに示すように基準位置34aからズレ量Z1だけずれている場合、レジロールRrがサイドシフトして、記録シートSの側端の位置が基準位置34aに揃えられる。そして、側端が基準位置34aに揃えられた記録シートSに対して、基準位置34aを基準として形成されたトナー像が二次転写領域Q4で二次転写されて、定着された後、排出トレイTH1に排紙される。
ここで、図11Aに示すように、記録シートSが基準位置34aからずれている場合には、レジロールRrでサイドシフトされるが、このとき、記録シートSのシート搬送方向の長さが長い場合は、サイドシフト時に上流側がプレレジロール31で挟まれた状態であることがある。この状態では、記録シートSは、レジロールRrと共にサイドシフトする下流側と、プレレジロール31に挟まれた上流側との間の領域L1で、ねじれた状態となる。サイドシフト量、すなわち、ズレ量Z1が大きくなると、ねじれも大きくなり、記録シートSにシワが発生することがある。また、厚紙等の剛性の高い記録シートSでは、ズレ量Z1が大きくなると、記録シートSがねじれずにレジロールRrとの間で滑って、記録シートSが傾斜、すなわち、スキューが再び発生することもある。
これに対して、実施例1では、図11Bに示すように、ズレ量Z1に応じて、ズレ量を打ち消す方向に給紙トレイTR1〜TR4が移動して、ズレ量Z1が打ち消されるように記録シートSの位置が移動される。したがって、レジロールRrに搬送された記録シートSは、ズレ量Z1がほとんどない状態で搬送され、レジロールRrのサイドシフトの移動量が無い、または、小さくて済む。よって、記録シートSに発生するねじれが小さくなり、シワの発生やスキューの発生が低減される。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、ズレ量Z1が設定されていない場合、すなわち、初期値の場合、図8のST3〜ST5および図9のST21〜ST22の処理により、画像形成動作時の1枚目の記録シートSのズレ量Z1を検出、演算して、2枚目以降の記録シートSは、このズレ量Z1が打ち消された状態で搬送が行われる。
さらに、画像形成動作に伴って、累積枚数Nが更新枚数Na以上になると、図10のST35〜ST36および図9のST21〜ST22の処理により、記録シートSのズレ量Z1が検出、演算、更新される。すなわち、経時的に、ピックアップローラRp、搬送ローラRa、プレレジローラ31、レジローラRr等が全体的に摩耗したり、偏摩耗による変形等が発生し、ズレ量Z1が変化することがあるが、これらに対応して、更新枚数Na毎にズレ量Z1が更新され、長期に渡って安定してズレ量Z1が少なく、記録シートSのねじれが低減される。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、給紙トレイTR1〜TR4毎にズレ量Z1が記憶されており、どの給紙トレイTR1〜TR4から給紙が行われても記録シートSのねじれが小さくなる。さらに、各給紙トレイTR1〜TR4に収容された記録シートSの種類に応じてズレ量Z1が記憶されており、収容される記録シートSの種類が変更された場合に、自動的に、記憶された最適なズレ量Z1が採用される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、サイドセンサ34として、ラインセンサを使用したが、この構成に限定されず、記録シートSの端の位置を検出可能な任意の構成を採用可能である。例えば、CCD等の撮像装置を使用して、画像解析で記録シートSの端の位置を検出することも可能である。
(H03)前記実施例において、ズレ量Z1の初期値は、予め実験等で測定した値を入力しておくことも可能である。したがって、初期値の設定が無い場合に1枚目の記録シートSのズレ量Z1を演算して、フィードバックして使用する構成に限定されず、予め設定された値を使用することも可能である。
(H04)前記実施例において、記録シートSの種類に応じて、全ての記録シートSに対して、ズレ量Z1の打消を行う構成を例示したが、これに限定されず、記録シートSの媒体搬送方向長さが短く、記録シートSのねじれを発生しない種類の記録シートS、例えば、はがきサイズについては、ズレ量Z1の打消を行わないように設定することも可能である。すなわち、記録シートSの種類に、ズレ量Z1の打消を行う種類と、ズレ量Z1の打消を行わない種類と、を混合させることも可能である。
(H05)前記実施例において、記録シートSのズレ量Z1の打消を、給紙トレイTR1〜TR4で行う構成を例示したが、この構成に限定されず、プレレジロール31よりも搬送方向上流側の任意の位置において、レジロールRrと同様のサイドシフト機構を採用してズレ量Z1を打ち消すように構成することも可能である。
(H06)前記実施例において、更新枚数Na毎に更新をすることが望ましいが、更新をしない構成としたり、全ての記録シートに対して更新を行うことも可能である。あるいは、数枚の記録シートSのズレ量の平均を、打消に使用するズレ量Z1とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、レジセンサ33やサイドセンサ34の位置や個数は、設計や仕様等に応じて任意の位置に変更可能である。
1〜4…幅方向移動部材、
31…傾斜補正部材、
34…端検出部材、
34a…基準位置、
C5…送出移動制御手段、
C7…ズレ量演算手段、
C7A…ズレ量記憶手段、
C8…ズレ量更新手段、
C8A…累積枚数計数手段、
C10…ズレ量打消手段、
N…累積枚数、
Na…更新枚数、
Q4…画像記録領域、
Rr…送出部材、
S…媒体、
SH…搬送路、
SU…媒体搬送装置、
TR1,TR2,TR3,TR4…媒体収容容器、
U…画像形成装置。
U3a…画像記録部、
Z1…ズレ量。

Claims (6)

  1. 媒体が搬送される搬送路と、
    前記搬送路に、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動可能に設けられ、媒体に画像が記録される画像記録領域に媒体を送り出す送出部材と、
    前記送出部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向上流側に配置され、前記送出部材に向けて媒体を搬送して、前記送出部材との間で媒体を湾曲させて媒体の傾斜を補正する傾斜補正部材と、
    前記傾斜補正部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向上流側に配置され、媒体搬送方向に搬送される媒体を前記媒体幅方向に移動させる幅方向移動部材と、
    前記送出部材よりも前記搬送路の媒体搬送方向下流側に配置され、搬送される媒体の幅方向の端を検出する端検出部材と、
    前記端検出部材が検出した端の位置と、予め設定された媒体の幅方向の基準位置と、のズレ量を演算するズレ量演算手段と、
    前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御して、前記ズレ量を打ち消す方向に媒体を移動させるズレ量打消手段と、
    前記端検出部材が検出した端の位置が前記基準位置に一致するまで、媒体を狭持した前記送出部材を媒体幅方向に移動させる送出移動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 媒体が収容される媒体収容容器と、
    前記媒体収容容器を前記媒体幅方向に移動可能に支持することで、前記媒体収容容器に収容された媒体を前記媒体幅方向に移動させる前記幅方向移動部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 画像形成動作の最初に搬送される媒体における前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御する前記ズレ量打消手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体搬送装置。
  4. 媒体の種類および大きさに応じて予め設定された前記ズレ量を記憶するズレ量記憶手段と、
    媒体の種類および大きさに応じた前記ズレ量に基づいて、前記幅方向移動部材を制御する前記ズレ量打消手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  5. 画像記録された媒体の累積枚数を計数する累積枚数計数手段と、
    前記累積枚数が、予め設定された更新枚数に到達した場合に、次に演算されたズレ量に基づいて、前記ズレ量記憶手段に記憶されたズレ量の更新を行うズレ量更新手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
    前記媒体搬送装置に設定された画像記録領域において、媒体に画像を記録する画像記録部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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