JP2010168170A - 媒体搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させること。
【解決手段】媒体(S)を搬送する媒体搬送部材(Rr)と、媒体搬送部材(Rr)の回転方向に沿って等分割された媒体搬送部材(Rr)の中心角に応じて予め設定された複数の回転開始位置(Pa〜Pd)を検出する回転開始位置検出手段(C4A)と、媒体搬送部材(Rr)が回転駆動を開始する時期である駆動開始時期(T1)になったか否かを判別する駆動開始時期判別手段(C4E)と、駆動開始時期(T1)になったと判別され且つ各回転開始位置(Pa〜Pd)のいずれかから回転駆動を開始した場合に、回転開始位置検出手段(C4A)による検出結果に基づいて、回転駆動が開始された回転開始位置(Pa〜Pd)とは異なる回転開始位置(Pb〜Pa)で回転駆動を停止する媒体搬送部材制御手段(C4)とを備えた媒体搬送装置(SH)。
【選択図】図3

Description

本発明は、媒体搬送装置および画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、画像が記録される画像記録領域に媒体を搬送する際に、前記媒体が搬送される時期、いわゆる、タイミングや、前記媒体に画像が記録される位置等を調節する部材、いわゆる、レジストレーションロール、レジロールが配置されている。
ここで、前記画像形成装置に関する技術として、例えば、下記の特許文献1〜9に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平8−101618号公報には、記録紙搬送ローラの回転量を検出する回転検出器(201)からのパルス信号に基づいて、前記記録紙搬送ローラを、常に、予め設定された回転位置から回転開始させることにより、前記記録紙搬送ローラが偏心している場合にも、前記記録紙に画像が記録されるタイミングを精度良く調節する技術が記載されている。
また、特許文献2としての特開平11−174757号公報には、用紙(20)にトナー像を転写する転写ローラ(8)と、前記転写ローラ(8)による画像の転写位置(Pa)に前記用紙(20)を搬送するレジローラ(9)とを有する画像形成装置(1)に関する技術が記載されている。特許文献2には、前記レジローラ(9)の回転駆動軸としてのドライブ軸(24)に貫通されて支持された円盤(26)の切り欠き(26a)を検出する回転検出センサ(27)の出力信号に基づいて、前記レジローラ(9)を、常に、予め設定された回転位置で停止させた状態で、用紙(20)を搬入させることにより、前記レジローラ(9)が偏心している場合でも、前記用紙(20)が前記レジローラ(9)に搬入されてから予め設定された回転量で前記用紙(20)を前記転写位置(Pa)に到達させる技術が記載されている。
すなわち、特許文献1,2には、回転を開始する回転位置である予め設定された回転開始位置が、他の各回転位置より偏って磨耗し易いレジロールが偏心して、一定の回転角度で回転させた際の周長、すなわち、用紙の搬送量が、各回転位置に応じて異なる可能性がある画像形成装置において、前記用紙に画像が記録されるタイミングを調節する技術が記載されている。
また、特許文献2としての特開平11−174757号公報には、前記各ローラ(8,9)間の用紙検知位置(Pb)に用紙検知センサ(21)を配置した場合に、前記用紙検知位置(Pb)から前記転写位置(Pa)までの距離を、前記レジローラ(9)の周長(Dπ)の2倍(2×Dπ)に予め設定することにより、前記レジローラ(9)が偏心していた場合でも、前記用紙検知センサ(21)により用紙(20)が検出された時期から前記レジローラ(9)が2回転した時期に、前記用紙(20)を前記転写位置(Pa)に到達させる技術が記載されている。
また、特許文献3としての特開平10−288898号公報には、レジストローラ(42)から搬送された転写紙を各色の転写位置に搬送する中間転写体としての搬送ベルト(35)の駆動ローラ(36)に関する技術が記載されている。特許文献3には、前記駆動ローラ(36)が1回転する間に、モータ(9)および各ギア(10,8,8a,7)が整数回回転するように構成することにより、前記各ギア(10,8,8a,7)の偏心等の寸法誤差が重畳された重畳誤差による、前記駆動ローラ(36)の1回転ごとの速度ムラを低減し、前記搬送ベルト(35)が前記転写紙を前記各色の転写位置に搬送するタイミングを調節して色ズレを低減する技術が記載されている。
また、特許文献4としての特開2004−291450号公報には、カラー感熱記録紙(2)を挟み込んで搬送する搬送ローラ対(7)に関する技術が記載されている。特許文献4では、前記搬送ローラ対(7)が、ステッピングモータによって回転駆動されるキャプスタンローラ(8)と、前記キャプスタンローラ(8)に圧接して前記カラー感熱記録紙(2)を挟み込むピンチローラ(9)を有し、前記搬送ローラ対(7)の給紙方向の下流側には、イエロー画像を印画するイエロー印画部(18)、マゼンタ画像を印画するマゼンタ印画部(36)、シアン画像を印画するシアン印画部(51)が配置されている。
特許文献4には、前記イエロー印画部(18)のY用サーマルヘッド(19)と前記マゼンタ印画部(36)のM用サーマルヘッド(37)との間の間隔(L1)や、前記M用サーマルヘッド(37)と前記シアン印画部(51)のC用サーマルヘッド(52)との間の間隔(L2)とを、前記キャプスタンローラ(8)の周長(πd)の2倍(2πd)に予め設定することにより、前記キャプスタンローラ(8)が偏心していた場合でも、前記イエロー印画部(18)から前記マゼンタ印画部(36)、前記マゼンタ印画部(36)から前記シアン印画部(51)にそれぞれ到達する時間が等しくなるようにする技術が記載されている。
すなわち、特許文献2〜4には、画像形成装置の設計上、十分な長さを確保し難い可能性がある用紙の搬送長を、部品精度や経時的な劣化により正確に測定し難いレジロールの周長の整数倍に設定することにより、レジロールが偏心している場合でも、前記用紙に画像が記録されるタイミングのズレを低減する技術が記載されている。
また、特許文献5としての特開2006−248644号公報には、感光体(12)上のトナー画像を用紙に転写する転写ローラ(15)と、前記用紙の姿勢を調整しながら、前記感光体(12)と前記転写ローラ(15)との間の転写位置に前記用紙を搬送する一対のレジストローラ(16)と、前記レジストローラ(16)の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙の有無を検知するレジスト後センサ(20)とを有する画像形成装置(100)に関する技術が記載されている。特許文献5には、前記レジストローラ(16)が駆動を開始してから前記レジスト後センサ(20)が用紙を検出するまでの時間に応じて、前記レジストローラ(16)の回転速度を増速・減速し、且つ、前記転写位置に到達する前に、前記レジストローラ(16)の回転速度を通常の速度に戻すことにより、前記用紙が前記転写位置に到達する時期を調整する技術が記載されている。
また、特許文献6としての特開2007−086726号公報には、中間転写体(6)上のトナー像を用紙(P)に転写する転写ローラ(7A)と、前記用紙(P)の斜行を修正、いわゆる、スキュー補正しながら、前記中間転写体(6)と前記転写ローラ(7A)との間の転写位置に前記用紙を搬送する一対のレジストローラ(23)と、前記転写位置と前記レジストローラ(23)との間に配置され、用紙(P)を検知するセンサ(S)とを有する画像形成装置に関する技術が記載されている。特許文献6には、前記レジストローラ(23)を前記中間転写体(6)の線速度よりも速い第1の搬送速度で駆動を開始し、前記レジストローラ(23)が駆動してから前記センサ(S)が用紙を検出するまでの時間に応じて、前記レジストローラ(16)の回転速度を前記線速度と同等の第2の搬送速度に減速する時期を調節することにより、前記用紙が前記転写位置に到達する時期を調整する技術が記載されている。
すなわち、特許文献5、6には、レジストローラと転写位置との間に配置された用紙検出センサの検出結果を、前記レジストローラの回転速度の制御にフィードバックすることにより、用紙に画像が記録されるタイミングのズレを低減する技術が記載されている。
また、特許文献7としての特開2006−201724号公報には、感光体(107)の潜像形成位置と、前記感光体(107)と静電転写部(108)との間の転写位置(Pt)と、前記転写位置と搬送ローラ(113)との間の基準位置(S0)が予め設定された画像形成装置に関する技術が記載されている。特許文献7では、前記感光体(107)における前記潜像形成位置と転写位置(Pt)との間の角度(θ)と、前記基準位置(S0)から前記転写位置(Pt)までの用紙搬送距離とに基づいて、標準となる画像書き出しタイミングを予め設定すると共に、前記基準位置(S0)の近傍に配置された複数の前記先端検知センサ(109−P1〜109−Pn)が検出した用紙先端位置と前記基準位置(S0)との間の差分に基づいて、前記画像書き出しタイミングを補正している。
すなわち、特許文献5〜7には、レジストローラと転写位置との間に配置された用紙検出センサを用紙が通過するまでの時間の誤差に基づいて、レジストローラの偏心等により、通過後も誤差が発生する可能性のあるタイミングを調整する技術が記載されている。
また、特許文献8としての特開平11−202576号公報には、中間転写ベルト(1)の位置や速度の変動を検知するエンコーダ(30)と、クロック信号発生回路(32)から発生するクロック信号を使用して前記エンコーダ(30)の検出信号からベルト駆動ローラ(2)や前記エンコーダローラ(29)の回転軸の偏心成分に起因する前記中間転写ベルト(1)の回転ムラを演算して、前記回転ムラを除去する信号を前記中間転写ベルト(1)のベルト駆動ローラ(2)に出力するエンコーダローラ偏心成分除去部(33)とを備える画像形成装置に関する技術が記載されている。特許文献8には、前記モータ駆動回路(3)が、前記エンコーダローラ偏心成分除去部(33)の出力信号に基づいて、前記ベルト駆動ローラ(2)を制御することにより、前記中間転写ベルト(1)の位置や速度の変動を抑制して記録用紙(P)への出力画像の位相ズレや色ムラ等を低減する技術が記載されている。
また、特許文献9としての特開2007−286357号公報には、感光体センサ(12)が測定する感光体(2)の偏心量、すなわち、前記感光体(2)の回転軸の位置および半径の変化により、光走査装置(5)が前記感光体(12)に静電潜像を書き込むタイミングを補正する技術が記載されている。
特開平8−101618号公報(「0116」〜「0119」) 特開平11−174757号公報(要約書、「0015」〜「0024」、「0036」〜「0041」、図1〜図6) 特開平10−288898号公報(「0038」〜「0040」、図1〜図7) 特開2004−291450号公報(要約書、「0035」〜「0043」、図1〜図7) 特開2006−248644号公報(要約書、「0027」、「0028」、図1〜図6) 特開2007−086726号公報(要約書、「0015」〜「0024」、「0023」〜「0106」、図1〜図5) 特開2006−201724号公報(要約書、「0026」、「0054」、図1〜図5) 特開平11−202576号公報(要約書、「0012」〜「0032」、図1) 特開2007−286357号公報(要約書、「0027」〜「0060」、図1〜図7)
本発明は、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体を搬送する媒体搬送部材と、
前記媒体搬送部材の回転方向に沿って等分割された前記媒体搬送部材の中心角に応じて予め設定された複数の回転開始位置を検出する回転開始位置検出手段と、
前記媒体搬送部材が回転駆動を開始する時期である駆動開始時期になったか否かを判別する駆動開始時期判別手段と、
前記媒体搬送部材の回転駆動を制御する媒体搬送部材制御手段であって、前記駆動開始時期になったと判別され且つ前記各回転開始位置のいずれかから回転駆動を開始した場合に、前記回転開始位置検出手段による検出結果に基づいて、回転駆動が開始された回転開始位置とは異なる回転開始位置で回転駆動を停止する前記媒体搬送部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
予め設定された前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記媒体が前記媒体搬送部材から前記搬送先まで搬送される媒体搬送時間を演算する媒体搬送時間演算手段と、
前記媒体搬送時間演算手段により演算された前記媒体搬送時間に基づいて、予め設定された媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記駆動開始時期を演算する駆動開始時期演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
予め設定された前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記媒体が前記媒体搬送部材から前記搬送先まで搬送される媒体搬送時間を演算する媒体搬送時間演算手段と、
前記駆動開始時期と、前記媒体搬送時間演算手段により演算された前記媒体搬送時間とに基づいて、前記媒体が前記搬送先に到達する媒体到達時期を演算する媒体到達時期演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に、前記媒体搬送部材の通常時の単位時間当たりの回転量である通常時回転量より大きい高速時回転量で前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始すると共に、前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される媒体搬送時間が経過する前の減速開始時期に、前記高速時回転量から前記通常時回転量まで減速する前記媒体搬送部材制御手段と、
隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
予め設定された前記通常時回転量および前記高速時回転量と、予め設定された前記媒体搬送時間と、前記媒体搬送部材から前記搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記減速開始時期を演算する減速開始時期演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記区間周長測定手段により測定された前記区間周長と、予め測定された前記区間周長の製品出荷時の平均値とに基づいて、前記測定された前記区間周長に応じた前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量を演算する回転量演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される予め設定された媒体搬送時間と、前記媒体搬送部材から前記搬送先までの予め設定された媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量を演算する回転量演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材と前記搬送先との間に配置され、前記媒体の媒体搬送方向前端を検出する媒体検出部材と、
前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から前記媒体検出部材までの媒体検出長と、前記駆動開始時期から前記媒体検出部材が前記媒体の媒体搬送方向前端を検出する媒体検出時期までの媒体検出時間とに基づいて、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長を測定する前記区間周長測定手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体検出長が、隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長の製品出荷時の平均値となる予め設定された媒体検出位置に配置された前記媒体検出部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材から前記媒体検出部材までの媒体搬送方向が直線状に延びる媒体検出位置に配置された前記媒体検出部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、前記駆動開始時期に、前記媒体搬送部材の通常時の単位時間当たりの回転量である通常時回転量より大きい高速時回転量で前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始すると共に、前記駆動開始時期から予め設定された高速回転時間が経過した減速開始時期であって、前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される媒体搬送時間が経過する前の前記減速開始時期に、前記高速時回転量から前記通常時回転量まで減速させて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記媒体搬送部材制御手段と、
前記区間周長測定手段により測定された前記区間周長に基づいて、前記媒体検出時間の予測値を演算する予測値演算手段と、
予め設定された前記通常時回転量および前記高速時回転量と、前記媒体検出部材の検出結果により測定された前記媒体検出時間の実測値と前記予測値演算手段により演算された前記媒体検出時間の予測値との差分値と、に基づいて、前記高速回転時間の長さを補正する補正時間であって、前記差分値に応じた前記媒体到達時期の変化を、前記通常時回転量と前記高速時回転量との速度差と前記補正時間とによる前記媒体到達時期の変化により相殺する前記補正時間を演算する補正時間演算手段と、
補正時間演算手段により演算された前記補正時間に基づいて、予め設定された前記減速開始時期を補正する減速開始時期補正手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
回転駆動する駆動コロと、前記駆動コロに対向、接触して従動する従動コロと、を有し、前記各コロが前記媒体を挟持して搬送する前記媒体搬送部材と、
前記従動コロの回転中心の変位量を検出する変位量検出部材と、
前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記変位量検出部材の検出結果とに基づいて、前記駆動コロの前記各回転開始位置に応じた各区間半径を測定する区間半径測定手段と、
隣接する前記各回転開始位置どうしの前記各区間半径に基づいて、隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する前記区間周長測定手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体の搬送前の前記変位量検出部材の検出結果と、前記媒体の搬送時の前記変位量検出部材の検出結果とに基づいて、前記媒体の厚みを測定する媒体厚測定手段と、
前記媒体厚測定手段により測定された前記媒体の厚みが、予め設定された閾値を超えたか否かを判別することにより、複数の媒体が同時に搬送されているか否かを判別する重送判別手段と、
複数の媒体が同時に搬送されていると判別された場合に、複数の媒体が同時に搬送されたことを告知する重送画像を表示する重送画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長の製品出荷時の平均値と、前記区間周長測定手段により測定された隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長との差分値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判別することにより、前記媒体搬送部材の磨耗により前記媒体搬送部材を交換する交換時期になったか否かを判別する交換時期判別手段と、
前記交換時期になったと判別された場合に、前記交換時期になったことを告知する交換画像を表示する交換画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材を回転駆動させる駆動源と、
前記駆動源の回転駆動を前記媒体搬送部材に伝達する駆動伝達系であって、前記駆動源の予め設定された整数回の回転駆動に応じて、前記媒体搬送部材を1回転させる前記駆動伝達系と、
を備えたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記媒体搬送部材を回転駆動させる駆動源であって、矩形状の信号波である矩形波が単位時間内に入力された個数に応じて、前記媒体搬送部材の回転量を変化させる前記駆動源と、
前記駆動源に対する前記矩形波の単位時間当たりの入力数を制御することにより、前記媒体搬送部材の回転駆動を制御する前記媒体搬送部材制御手段と、
前記駆動源に対する前記矩形波の総入力数に基づいて、前記各回転開始位置を検出する前記回転開始位置検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項16記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する画像記録装置と、
前記媒体表面の画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する請求項1ないし15のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,16に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、媒体搬送部材の偏心や変形を低減でき、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、回転開始位置ごとに駆動開始時期が演算されない場合に比べ、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、回転開始位置ごとに媒体到達時期が演算されない場合に比べ、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、回転開始位置ごとに減速開始時期が演算されない場合に比べ、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、演算された運用後の各時期と、対応する製品出荷時の各時期との差分値を小さくでき、媒体搬送装置における前記媒体搬送部材以外のその他の制御に対する前記差分値に基づく悪影響を低減できる。
請求項6に記載の発明によれば、回転開始位置ごとに媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量が演算されない場合に比べ、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、媒体検出部材の検出結果に基づいて、各区間周長を測定できる。
請求項8に記載の発明によれば、各区間周長に対応して設定された媒体検出長に基づいて、各区間周長を演算することができ、本発明の構成を有しない場合に比べ、各区間周長を測定し易くすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、媒体搬送方向が湾曲して媒体の検出にバラツキが発生する場合に比べ、各回転開始位置ごとの媒体検出時間を精度良く測定することができ、各区間周長を精度良く測定することができる。
請求項10に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、補正時間により、媒体検出時間の実測値と予測値との差分値による媒体到達時期のずれを補正でき、前記補正時間によって減速開始時期が補正されない場合に比べ、媒体が媒体搬送部材から搬送先に到達する時期の精度を向上させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、変位量検出部材の検出結果に基づいて、駆動コロの各区間周長を測定できる。
請求項12に記載の発明によれば、各区間周長の測定と共に、いわゆる、重送も判別でき、本発明の構成を有しない場合に比べ、機能の共通化、部品点数の削減を図ることができる。
請求項13に記載の発明によれば、各区間周長の測定と共に、交換時期も判別でき、本発明の構成を有しない場合に比べ、機能の共通化、部品点数の削減を図ることができる。
請求項14に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、媒体搬送部材の1回転の間の速度変化の履歴、いわゆる、速度プロファイルが、1回転する度に同じ速度プロファイルになり、速度プロファイルの変化を低減でき、本発明の構成を有しない場合に比べ、媒体到達時期に、媒体を搬送先に到達させる精度をさらに向上させることができる。
請求項15に記載の発明によれば、駆動源に対する矩形波の総入力数を計数することにより、各回転開始位置を検出できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1のレジロールの拡大説明図であり、図2Aはレジロールおよび転写領域の要部説明図であり、図2Bはレジロールのギア列の斜視説明図である。 図3は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図4は本発明の実施例1のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、縦軸に媒体搬送長をとり、横軸に時間をとり、最初のシートの媒体搬送方向前端と、最初のシートの媒体搬送方向後端と、次のシートの媒体搬送方向前端と、次のシートの媒体搬送方向後端とを示したグラフの一例としての説明図である。 図5は本発明の実施例1の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。 図6は図5に対応する本発明の実施例1の給紙後搬送前時間テーブルの説明図である。 図7は本発明の実施例1の重送画像の説明図である。 図8は本発明の実施例1の交換画像の説明図である。 図9は本発明の実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図10は本発明の実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図9のST1,ST16のサブルーチンの説明図である。 図11は本発明の実施例1の区間周長測定処理のフローチャートであり、図10のST21のサブルーチンの説明図である。 図12は実施例1の作用説明図であり、スキュー補正時にレジロールに突き当てられたシートが、厚紙であった場合を実線で示し、普通紙であった場合を破線で示した説明図である。 図13は実施例1の図2Aに対応する本発明の実施例2のレジロールの拡大説明図であり、レジロールおよび転写領域の要部説明図である。 図14は実施例1の図3に対応する本発明の実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図15は第1区間周長と媒体検出長の一例の説明図であり、運用後に磨耗した際の駆動コロを実線で示し、製品出荷時の駆動コロを破線で示した説明図である。 図16は実施例1の図9に対応する本発明の実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図17は実施例1の図10に対応する本発明の実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図16のST16′のサブルーチンの説明図である。 図18は実施例1の図3に対応する本発明の実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図19は実施例1の図5に対応する本発明の実施例3の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。 図20は実施例1の図10に対応する本発明の実施例3の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図9のST1,ST16のサブルーチンの説明図である。 図21は実施例2の図14に対応する本発明の実施例4の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図22は実施例1の図4に対応する本発明の実施例4のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、図22Aは縦軸に媒体搬送長をとり、横軸に時間をとり、最初のシートの媒体搬送方向前端と、最初のシートの媒体搬送方向後端と、次のシートの媒体搬送方向前端と、次のシートの媒体搬送方向後端とを示したグラフの一例としての説明図であり、図22Bは図22Aのステッピングモータ駆動制御処理の説明図における最初のシートの媒体搬送方向前端を示すグラフの拡大説明図である。 図23は実施例1の図5に対応する本発明の実施例4の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。 図24は実施例2の図16に対応する本発明の実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図25は実施例4の図21に対応する本発明の実施例5の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図26は実施例4の図22Bに対応する本発明の実施例5のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、図22Aのステッピングモータ駆動制御処理の説明図における最初のシートの媒体搬送方向前端を示すグラフの拡大説明図である。 図27は本発明の実施例5の補正時間の説明図であり、駆動開始時期に高速時回転量でレジロールの回転を開始してから減速開始時期に通常時回転量へ減速させる際のタイミングチャートである。 図28は回転開始位置ごとの減速開始時期の補正についての説明図である。 図29は実施例4の図24に対応する本発明の実施例5のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図30は実施例1の図3に対応する本発明の実施例6の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図31は実施例1の図6に対応する本発明の実施例6の媒体搬送時間テーブルの説明図である。 図32は実施例1の図9に対応する本発明の実施例6のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図33は実施例1の図10に対応する本発明の実施例6の媒体到達時期演算処理のフローチャートであり、図32のST1′,ST16″のサブルーチンの説明図である。 図34は実施例1の図3に対応する本発明の実施例7の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図35は実施例1の図5に対応する本発明の実施例7の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの回転量との一例についての説明図である。 図36は実施例1の図9に対応する本発明の実施例7のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図37は実施例1の図10に対応する本発明の実施例7の回転量演算処理のフローチャートであり、図36のST1″,ST105のサブルーチンの説明図である。 図38は実施例4の図21に対応する本発明の実施例8の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図39は実施例5の図27に対応する実施例7の高速回転時間の説明図であり、駆動開始時期に高速時回転量でレジロールの回転を開始してから減速開始時期に通常時回転量へ減速させる際のタイミングチャートである。 図40は実施例4の図23に対応する本発明の実施例8の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの高速回転時間との一例についての説明図である。 図41は図40に対応する本発明の実施例8の高速回転時間テーブルの説明図である。 図42は実施例4の図24に対応する本発明の実施例8のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。 図43は実施例2の図17に対応する本発明の実施例8の減速開始時期演算処理のフローチャートであり、図42のST106のサブルーチンの説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、上面に透明な原稿台PGを有する画像形成装置本体としての複写機U1と、前記原稿台PG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giに重ねて収容され、複写位置へと給紙する原稿給紙部TG1を有している。前記原稿給紙部TG1に収容された複数の各原稿Giは順次原稿台PG上の複写位置を通過して原稿排紙部TG2に排出されるように構成されている。
前記複写機U1は、操作者が指示を入力する操作部の一例としてのユーザインタフェースUIと、前記原稿台PGの下方に順次配置された画像読取部U1aおよび画像記録部U1bと、前記画像読取部U1aまたは画像記録部U1bに設けられた画像処理部GSとを有している。
複写機U1上面の透明な原稿台PGの下方に配置された原稿読取装置としての画像読取部U1aは、画像読取り位置に配置された読取り位置検出部材の一例としてのプラテンレジセンサSp、および露光光学系Aを有している。
前記露光光学系Aは、その移動および停止が前記プラテンレジセンサSpの検出信号により制御され、常時は基準位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置U2を使用して複写を行う自動原稿搬送作業時には、前記露光光学系Aは基準位置に停止した状態で、原稿台PG上の複写位置F1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手で原稿台PG上に置いて複写を行う原稿台読取り作業時には、露光光学系Aは移動しながら原稿台PG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通って固体撮像素子CCD上に収束される。前記固体撮像素子CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
また、画像処理部GSは、前記画像読取部U1aの固体撮像素子CCDから入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換して画像形成部U1bのレーザ駆動信号出力装置DLに出力する。
前記レーザ駆動信号出力装置DLは、入力された画像情報に応じたレーザ駆動信号を、画像書込装置の一例としての露光装置ROSに出力する。
前記露光装置の下方に配置された感光体PRは、矢印Ya方向に回転する。前記感光体PR表面は、帯電領域Q0において帯電器CRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において前記露光装置ROSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されての静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体PR表面は回転移動して現像領域Q2、搬送先の一例としての転写領域Q3を順次通過する。
前記現像領域Q2において前記静電潜像を現像する現像器Gは、トナーおよびキャリアを含む現像剤を現像部材の一例としての現像ロールR0により現像領域Q2に搬送し、前記現像領域Q2を通過する静電潜像を可視像の一例としてのトナー像に現像する。前記感光体PR表面のトナー像は前記転写領域Q3に搬送される。前記感光体PR、帯電器CR、露光装置ROS、現像器G等により、可視像を形成する可視像形成装置U3が構成されている。
前記現像器Gで消費される現像剤を補給するための現像剤補給容器の一例としての現像剤カートリッジKは、カートリッジ装着部材KSに着脱可能に装着される。前記現像剤カートリッジK内の現像剤は現像剤収容容器RTで攪拌されながら搬送され、前記現像剤収容容器RTに配置された現像剤搬送装置GHにより現像器Gに搬送される。なお、実施例1の現像器Gでは、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用しており、現像器Gには、現像剤カートリッジKからはトナーとキャリアとを含む現像剤が補給されると共に、劣化した現像剤が少しずつ排出される。なお、このように、新たな現像剤を補給しつつ、劣化した現像剤を少しずつ排出する現像器は、例えば、特開2005−208340号公報等に記載されているように従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
前記転写領域Q3において前記感光体PRに対向して配置された転写ユニットTUは、駆動ロールRdおよび従動ロールRfを有するベルト支持部材Rd,Rfにより回転可能に支持された転写搬送部材の一例としての転写ベルトTB、転写器の一例としての転写ロールTRおよび剥離爪SC、現像剤回収器の一例としてのベルトクリーナCLb等を有している。転写ロールTRは、感光体PR表面のトナー像を媒体の一例としてのシートSに転写する部材であり、現像器Gで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給される。前記電源回路Eは制御部Cにより制御される。
前記感光体PR、前記現像器G、前記転写ロールTR等により、実施例1の画像記録装置GKSが構成されている。
媒体収容容器の一例としての給紙容器TR1〜TR4に収容されたシートSは、シート供給路SH1により前記転写領域Q3に搬送される。すなわち、前記各給紙容器TR1〜TR4に収容されたシートSは、媒体取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、捌き部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより媒体搬送部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
前記ピックアップロールRpと、前記さばきロールRsとにより、実施例1の媒体供給部材(Rp+Rs)が構成されている。
前記給紙容器TR1〜TR4と、前記媒体供給部材(Rp+Rs)とにより、実施例1の媒体供給装置BKSが構成されている。
また、前記カートリッジ装着部材KSおよび現像剤収容容器RTの左方には、媒体供給装置の一例であって、手差し給紙部材の一例である手差し給紙部TRtが設置されており、手差し給紙部TRtから給紙されたシートSも前記転写領域Q3に搬送される。
実施例1の画像形成装置Uでは、手差し給紙部TRtは、回転中心TRt0を中心として回転可能に支持されている。すなわち、実施例1の前記手差し給紙部TRtは、図1の実線に示す収容位置と、図1の1点鎖線に示す開放位置との間で回転移動可能に支持されている。
前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記感光体PR上のトナー像が転写領域Q3に移動するのにタイミングを合わせて、案内部材の一例としての転写前シートガイドSG1から転写ユニットTUの転写ベルトTBに搬送される。転写ベルトTBは搬送されたシートSをシート転写領域Q3に搬送する。
前記感光体PR表面に現像されたトナー像Tnは、前記転写領域Q3において、転写ロールTRによりシートSに転写される。転写後、感光体PR表面は、現像剤回収器の一例としての感光体クリーナCLpの現像剤除去部材の一例としてのクリーニングブラシCLp1によりクリーニングされて残留トナーが除去される。前記クリーニングブラシCLp1により除去された残留トナーは、現像剤搬送部材の一例としての感光体用トナー搬送部材CLp2により搬送される。表面がクリーニングされた感光体PR表面は、前記帯電器CRにより再帯電される。
転写領域Q3において転写ロールTRによりトナー像が転写された前記シートSは、転写領域Q3の下流側の剥離爪SCにより転写ベルトTB表面から剥離される。シートSが剥離された転写ベルトTB表面は、ベルトクリーナCLbの現像剤除去部材の一例としてのクリーニングブレードCLb1によりクリーニングされる。クリーニングブレードCLb1で除去されたトナーや紙粉、放電生成物等は、現像剤搬送部材の一例としてのベルト用トナー搬送部材CLb2により搬送される。
剥離されたシートSは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧部材の一例としての加圧ロールFpを有する定着装置Fでトナー像が加熱定着されてから弾性シート製の搬送路切換え部材MGを通って排出路SH2の正逆回転可能な搬送部材Rbに搬送される。搬送路切換え部材MGは弾性変形して、定着装置Fを通過したシートSを排出路SH2に向かわせる。
排紙部TRhに排出されるべきシートSは正逆回転可能な搬送部材Rbおよび複数の搬送ロールRaが配置された排出路SH2を搬送される。排出路SH2の下流端部には後処理切替部材GT1が配置されている。後処理切替部材GT1は、画像形成装置Uに図示しない後処理装置が接続されている場合には、搬送されてきたシートSを、排出部材の一例としての排出ロールRhを介して、排紙部TRhまたは図示しない後処理装置のいずれかに排出するように切換えられる。なお、後処理装置が装着されていない状態では、後処理切替部材GT1は、排出路SH2の下流端部に搬送されたシートSを、前記排出ロールRhを介して、前記排紙部TRhに排出する。
前記正逆回転可能な搬送部材Rbは、両面印刷を行うための片面記録済シートが搬送された場合には、片面記録済シートSの後端が搬送部材Rbを通過する直前に逆回転し、前記片面記録済シートSをそれまでとは逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせる。前記搬送路切換え部材MGは、前記搬送部材Rbによりスイッチバックして来たシートSを循環搬送路SH3に向かわせる。循環搬送路SH3に搬送された片面記録済シートSは表裏反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。前記転写領域Q3に再送された片面記録済シートSは、2面目にトナー像が転写される。
なお、前記符号SH1〜SH3,Rp,Rs,Rr,Ra,Rb,Rh,GT1,MG等で示す構成要素から媒体搬送装置SHが構成される。
(実施例1のレジロールRrの説明)
図2は本発明の実施例1のレジロールの拡大説明図であり、図2Aはレジロールおよび転写領域の要部説明図であり、図2Bはレジロールのギア列の斜視説明図である。
図2において、実施例1の前記レジロールRrは、回転駆動する駆動コロRr1と、前記駆動コロRr1に対向、接触して従動する従動コロRr2とを有し、前記各コロRr1,Rr2が前記シートSを挟持しながら前記転写領域Q3に搬送する。
なお、実施例1では、前記駆動コロRr1の外径が、φ20[mm]となるように予め設計されている。すなわち、前記駆動コロRr1の半径が、10[mm]となり、周長が2×π×10≒62.83[mm]となるように予め設計されている。また、実施例1では、前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量Rが、10[rps:revolutions per second]、前記レジロールRrから前記転写領域Q3までの媒体搬送長Lが、100[mm]となるように予め設定されている。すなわち、実施例1の前記レジロールRrの回転速度Vが、628.32[mm/s]となるように予め設定されている。
図2Bにおいて、実施例1の前記駆動コロRr1の回転中心の一例としての駆動回転軸1には、駆動コロ側歯車の一例としてのコロ側ギア2が固定支持されており、前記コロ側ギア2には、駆動源側歯車の一例としてのモータ側ギア3が噛み合っている。また、前記モータ側ギア3は、駆動源の一例としてのステッピングモータ4の駆動源回転軸4aに支持されている。すなわち、前記ステッピングモータ4は、前記各ギア2,3を介して、前記駆動コロRr1を回転駆動させる。
前記駆動コロRr1と前記ステッピングモータ4との間に配置された前記各ギア2,3により、駆動伝達系の一例としての駆動ギア列5が構成されている。
なお、実施例1では、予め設定された1以上の整数をnとした場合に、前記コロ側ギア2と、前記モータ側ギア3との歯数の比が、n:1で予め設定されている。すなわち、実施例1の前記駆動ギア列5は、前記ステッピングモータ4のn回の回転に応じて、前記駆動コロRr1を1回転させるように構成されている。
また、図2Bにおいて、前記駆動回転軸1には、図2Aに示す、予め設定された回転基準位置Paに対応する位置に被検出溝1aが形成されており、前記駆動回転軸1の上方には、前記被検出溝1aを検出する回転基準位置検出部材の一例としてのホームポジションセンサ6が配置されている。
また、図2Aにおいて、実施例1の前記従動コロRr2の回転中心の一例としての従動回転軸7は、上下方向に延びる図2Aの点線で示す案内溝8により前記駆動コロRr1に接近・離間する方向である上下方向に移動可能に支持されており、且つ、上端が前記複写機U1の枠体に支持された弾性部材の一例としての弾性バネ9により前記駆動コロRr1側の下方に押圧されている。
また、前記従動回転軸7には、変位量検出部材の一例としての変位センサ11が接続されている。実施例1の前記変位センサ8は、従動回転軸7と一体的に移動する連動部11aと、前記連動部11aの上下方向の位置を検出する検出部11bとを有する。前記変位センサ11は、前記検出部11bが前記連動部11aの上下方向の位置を検出することにより、図2Aの点線に示す前記駆動コロRr1の偏心や偏磨耗等の歪みによる前記従動回転軸7の上下方向の移動量、すなわち、変位量を検出する。
(実施例1の制御部Cの説明)
図3は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図3において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cには、次の信号出力要素UI,6,11等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、印刷開始釦の一例としてのコピースタートキー、印刷枚数設定釦の一例としてのコピー枚数設定キー、数字入力釦の一例としてのテンキー、表示器等への入力を検出して、その検出信号を制御部Cに入力する。
6:ホームポジションセンサ
ホームポジションセンサ6は、レジロールRrの駆動コロRr1の駆動回転軸1の被検出溝1aを検出し、その検知信号を制御部Cに入力する。
11:変位センサ
変位センサ11は、レジロールRrの従動コロRr2の従動回転軸7の変位量を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D1,D2,Eの制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、駆動力伝達部材の一例としてのギヤを介して感光体PR、現像器Gの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等を回転駆動させる。
D2:ステッピングモータ駆動回路
駆動源駆動回路の一例としてのステッピングモータ駆動回路D2は、矩形状の信号波である矩形波の一例としてのパルス波をステッピングモータ4に入力して回転駆動することにより、レジロールRrを回転駆動させる。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像器Gの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電器CRに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は、転写ロールTRに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素UI,6,11の出力信号に応じて各被制御要素D1,D2,Eの動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーの入力に応じて、露光装置ROS、帯電器CR、画像記録装置GKS、定着装置F、媒体搬送装置SH等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介してメインモータM1の回転を制御して、感光体PRや現像器Gの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールR0や帯電器CR、転写ロールTR、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:ステッピングモータ駆動制御手段
媒体搬送部材制御手段の一例としてのステッピングモータ駆動制御手段C4は、回転開始位置検出手段C4Aと、駆動開始時期演算手段C4Bと、給紙開始時期判別手段C4Cと、給紙後搬送前時間設定手段C4Dと、タイマTMと、駆動開始時期判別手段C4Eと、駆動停止時期判別手段C4Fと停止位置判別手段C4Gと、駆動開始時期再演算判別手段C4Hとを有し、ステッピングモータ4に対するパルス波の単位時間当たりの入力数を制御することにより、レジロールRrの回転駆動を制御する。
C4A:回転開始位置検出手段
回転開始位置検出手段C4Aは、停止位置記憶手段C4A1と、回転基準位置検出手段C4A2と、パルスカウンタC4A3とを有し、レジロールRrの駆動コロRr1の回転方向に沿って等分割された前記駆動コロRr1の中心角に応じて予め設定された複数の回転開始位置を検出する。実施例1では、図2Aに示すように、前記回転基準位置Paが第1回転開始位置Paに設定されており、前記第1回転開始位置Paから回転方向下流側に、回転方向に沿って一周を4等分した位置が順に、第2回転開始位置Pb、第3回転開始位置Pc、第4回転開始位置Pdとして設定されている。
C4A1:停止位置記憶手段
停止位置記憶手段C4A1は、ステッピングモータ4の回転駆動を停止した際の停止位置である次回の前記各回転開始位置Pa〜Pdを記憶する。
C4A2:回転基準位置検出手段
回転基準位置検出手段C4A2は、ホームポジションセンサ6の検知信号に基づいて、前記駆動回転軸1の被検出溝1aを検出することにより、レジロールRrの駆動コロRr1が前記回転基準位置Paまで回転したことを検出する。
C4A3:パルスカウンタ
矩形波計数手段の一例としてのパルスカウンタC4A3は、回転駆動を開始した前記各回転開始位置Pa〜Pdや、前記回転基準位置検出手段C4A2により検出された前記回転基準位置Paからのステッピングモータ4に対するパルス波の総入力数iを計数する。
したがって、実施例1の前記回転開始位置検出手段C4Aは、前記停止位置記憶手段C4A1や、前記回転基準位置検出手段C4A2により、回転駆動を開始する各回転開始位置Pa〜Pdを検出する。また、前記回転開始位置検出手段C4Aは、パルスカウンタC4A3により、前記各回転開始位置Pa〜Pdからのステッピングモータ4に対するパルス波の総入力数iが計数され、前記総入力数iから算出される回転角に基づいて、前記各回転開始位置Pa〜Pdを検出する。
図4は本発明の実施例1のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、縦軸に媒体搬送長をとり、横軸に時間をとり、最初のシートの媒体搬送方向前端と、最初のシートの媒体搬送方向後端と、次のシートの媒体搬送方向前端と、次のシートの媒体搬送方向後端とを示したグラフの一例としての説明図である。
C4B:駆動開始時期演算手段
駆動開始時期演算手段C4Bは、区間半径測定手段C4B1と、区間周長測定手段C4B2と、媒体搬送時間演算手段C4B3とを有し、図4に示す、予め設定された媒体到達時期T2にシートSを転写領域Q3に到達させるためにステッピングモータ4の回転駆動を開始する駆動開始時期T1を演算する。なお、実施例1の前記媒体到達時期T2は、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に到達する時期が予め設定されている。
C4B1:区間半径測定手段
区間半径測定手段C4B1は、予め設定された製品出荷時の駆動コロRr1の半径と、予め設定された駆動コロRr1の単位時間当たりの回転量Rと、変位センサ11の検出結果とに基づいて、図2Aに示す、駆動コロRr1の各回転開始位置Pa〜Pdに応じた各区間半径rを測定する。実施例1の前記区間半径測定手段C4B1は、駆動コロRr1の中心角を10°で等分割した区間ごとに、変位センサ11が検出した従動回転軸7の変位量を、前記半径の差分値とした各区間半径rを測定する。すなわち、実施例1の前記区間半径測定手段C4B1は、駆動コロRr1が10°回転する度に、各区間半径rを測定、すなわち、サンプリングを行う。このため、ステッピングモータ4の1回転に応じて、前記各回転開始位置Pa〜Pdを含む各区間の各区間半径rが36区間で測定される。
C4B2:区間周長測定手段
区間周長測定手段C4B2は、隣接する前記各回転開始位置Pa〜Pdの間の区間周長を測定する。実施例1の前記区間周長測定手段C4B2は、前記区間半径測定手段C4B1により測定された各区間半径rに基づいて、第1回転開始位置Paから第2回転開始位置Pbまでの第1区間周長Lab、第2回転開始位置Pbから第3回転開始位置Pcまでの第1区間周長Lbc、第3回転開始位置Pcから第4回転開始位置Pdまでの第3区間周長Lcd、第4回転開始位置Pdから第1回転開始位置Paまでの第4区間周長Ldaを測定する。具体的には、第1回転開始位置Paからの全36区間の各区間半径rの各値を、r0〜r35とした場合に、(1/4)×2π×{(r0+r2+…+r9)/10}を演算することにより、第1区間周長Labを測定する。また、その他の各区間周長Lbc〜Ldaについても同様に、第2区間周長Lbcは、(1/4)×2π×{(r9+r10+…+r18)/10}、第3区間周長Lcdは、(1/4)×2π×{(r18+r19+…+r27)/10}、第4区間周長Ldaは、(1/4)×2π×{(r27+r28+…+r35+r0)/10}により演算される。
C4B3:媒体搬送時間演算手段
媒体搬送時間演算手段C4B3は、予め設定された駆動コロRr1の単位時間当たりの回転量Rと、予め設定された前記媒体搬送長Lと、前記区間周長測定手段C4B2により測定された各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、図4に示す、シートSがレジロールRrから転写領域Q3まで搬送される媒体搬送時間TM1を演算する。実施例1の前記媒体搬送時間演算手段C4B3では、まず、以下の式(1−1)〜(1−4)に示すように、媒体搬送長Lに対する、回転駆動を開始する回転開始位置Pa〜Pdから1.5回転後の残りの媒体搬送長ΔLを演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
ΔL=L−(Lab+Lbc+Lcd+Lda+Lab+Lbc) …(1−1)
第2回転開始位置Pbの場合:
ΔL=L−(Lbc+Lcd+Lda+Lab+Lbc+Lcd) …(1−2)
第3回転開始位置Pcの場合:
ΔL=L−(Lcd+Lda+Lab+Lbc+Lcd+Lda) …(1−3)
第4回転開始位置Pdの場合:
ΔL=L−(Lda+Lab+Lbc+Lcd+Lda+Lab) …(1−4)
次に、以下の式(2−1)〜(2−4)に示すように、各回転開始位置Pa〜Pdごとの残りの媒体搬送長ΔLから、1.5回転後の残りの回転角度Δθを演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
Δθ=90°×ΔL/Lcd …(2−1)
=90°×{L−(Lab+Lbc+Lcd+Lda+Lab+Lbc)}/Lcd
第2回転開始位置Pbの場合:
Δθ=90°×ΔL/Lda …(2−2)
=90°×{L−(Lbc+Lcd+Lda+Lab+Lbc+Lcd)}/Lda
第3回転開始位置Pcの場合:
Δθ=90°×ΔL/Lab …(2−3)
=90°×{L−(Lcd+Lda+Lab+Lbc+Lcd+Lda)}/Lab
第4回転開始位置Pdの場合:
Δθ=90°×ΔL/Lbc …(2−4)
=90°×{L−(Lda+Lab+Lbc+Lcd+Lda+Lab)}/Lbc
そして、以下の式(3−1)〜(3−4)に示すように、各回転開始位置Pa〜Pdごとに、1.5回転、すなわち、540°に残りの回転角度を加えた角度を回転するための時間[ms]を前記媒体搬送時間TM1として演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
TM1={(540°+Δθ)/(360°×R)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lcd)
/(360°×R) …(3−1)
=10×[540°+90°×{L−(Lab+…+Lbc)}/Lcd]
/(360°×R)
第2回転開始位置Pbの場合:
TM1={(540°+Δθ)/(360°×R)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lda)
/(360°×R) …(3−2)
=10×[540°+90°×{L−(Lbc+…+Lcd)}/Lda]
/(360°×R)
第3回転開始位置Pcの場合:
TM1={(540°+Δθ)/(360°×R)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lab)
/(360°×R) …(3−3)
=10×[540°+90°×{L−(Lcd+…+Lda)}/Lab]
/(360°×R)
第4回転開始位置Pdの場合:
TM1={(540°+Δθ)/(360°×R)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lbc)
/(360°×R) …(3−4)
=10×[540°+90°×{L−(Lda+…+Lab)}/Lbc]
/(360°×R)
図5は本発明の実施例1の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。
ここで、図5に示すように、製品出荷時の駆動コロRr1は、全ての各回転開始位置Pa〜Pdにおいて、区間半径rおよび区間周長Lab〜Ldaが、10[mm],15.71[mm]である。このため、回転駆動を開始した回転開始位置Pa〜Pdについて、残りの媒体搬送長ΔL、残りの回転角度Δθ、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aが全て、5.75[mm],33.0°,159.2[ms]となる。
ここで、一例として、駆動コロRr1が使用されて、第1回転開始位置Paから第2回転開始位置Pbまで、第2回転開始位置Pbから第3回転開始位置Pcまで、第3回転開始位置Pcから第4回転開始位置Pdまで、第4回転開始位置Pdから第1回転開始位置Paまでの各区間(Pa〜Pb),(Pb〜Pc),(Pc〜Pd),(Pd〜Pa)において、区間半径rの平均値(r0+…+r9)/10,(r9+…+r18)/10,(r18+…+r27)/10,(r27+…+r35+r0)/10が、10.5[mm],9.2[mm],10[mm],10[mm]となった場合を考える。このとき、前記各区間(Pa〜Pb),(Pb〜Pc),(Pc〜Pd),(Pd〜Pa)の各区間周長Lab〜Ldaは、16.49[mm],14.45[mm]],15.71[mm]],15.71[mm]である。
この場合、前記式(1−1)〜(1−4)により演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける残りの媒体搬送長ΔLが、6.69[mm],7.48[mm],5.75[mm],5.75[mm]となる。また、前記式(2−1)〜(2−4)により演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける残りの回転角度Δθが、38.4°,42.9°,34.0°,33.9°となる。さらに、前記式(3−1)〜(3−4)により演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける媒体搬送時間TM1が、160.7[ms],161.9[ms],159.4[ms],159.4[ms]となる。
よって、この一例の運用後の駆動コロRr1は、全周長が16.49+14.45+15.71+15.71=62.36[mm]であるため、製品出荷時の全周長である62.83[mm]に比べ、短くなっている。このため、各回転開始位置Pa〜Pdからの媒体搬送時間TM1が、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aに比べ、長くなっていることがわかる。すなわち、各回転開始位置Pa〜Pdからの媒体搬送時間TM1は、製品出荷時の媒体搬送時間TM1a=159.2[ms]との時間差が、+1.5[ms],+2.8[ms],+0.3[ms],+0.3[ms]となることがわかる。前記各時間差により、この一例の運用後の駆動コロRr1は、特に、シートSがレジロールRrから転写領域Q3に到達するまでに、最短となる第2区間周長Lbcを2度通過することになる第1回転開始位置Paおよび第2回転開始位置Pbからの媒体搬送時間TM1が、長くなっていることがわかる。
なお、第1回転開始位置Paからの媒体搬送時間TM1は、最長となる第1区間周長Labを2度通過するため、第2回転開始位置Pbからの媒体搬送時間TM1に比べ、短くなっていることがわかる。
この結果、運用後の駆動コロRr1は、回転駆動を開始する回転開始位置Pa〜Pdの周長に応じて、媒体搬送時間TM1が変化することがわかる。
なお、実施例1の前記駆動開始時期演算手段C4Bは、回転駆動を開始する回転開始位置Pa〜Pdごとに、予め設定された前記媒体到達時期T2から前記媒体搬送時間TM1が経過する前の時期を前記駆動開始時期T1として演算する。すなわち、前記回転開始位置Pa〜Pdごとに、前記媒体到達時期T2から前記媒体搬送時間TM1だけ遡った前記駆動開始時期T1を演算する。
C4C:給紙開始時期判別手段
給紙開始信号受信手段の一例としての給紙開始時期判別手段C4Cは、前記媒体供給装置BKSからシートSが給紙されたことを示す給紙開始信号を受信したか否かを判別することにより、シートSの給紙が開始された給紙開始時期T0になったか否かを判別する。
図6は図5に対応する本発明の実施例1の給紙後搬送前時間テーブルの説明図である。
C4D:給紙後搬送前時間設定手段
給紙後搬送前時間設定手段C4Dは、前記給紙開始時期判別手段C4Cにより判別された前記給紙開始時期T0から、前記駆動開始時期演算手段C4Bにより演算された前記駆動開始時期T1までの時間であって、シートSの給紙が開始されてからレジロールRrに到達してスキュー補正が実行された後で転写領域Q3にシートSの搬送が開始されるまでの給紙後搬送前時間TM0を設定する。実施例1の前記給紙後搬送前時間設定手段C4Dは、図6に示す給紙後搬送前時間テーブルを設定する。
図6において、実施例1の前記給紙後搬送前時間テーブルには、設定基準値である製品出荷時の給紙後搬送前時間TM0として、「厚紙」の場合に1000.0[ms]、「普通紙」の場合に1001.0[ms]が予め設定されている。このため、実施例1の前記給紙補正時間設定手段C4Dは、図5に示す区間周長Lab〜Ldaが測定された場合に、前記設定基準値から、運用時の各回転開始位置Pa〜Pdからの媒体搬送時間TM1と製品出荷時の媒体搬送時間TM1aとの時間差である、+1.5[ms],+2.8[ms],+0.3[ms],+0.3[ms]が減算された時間が各回転開始位置Pa〜Pdにおける給紙後搬送前時間TM0として設定される。
すなわち、前記第1回転駆動開始位置Paから回転駆動を開始する際の前記給紙後搬送前時間TM0は、「厚紙」の場合に998.5[ms]、「普通紙」の場合に999.5[ms]として設定される。また、前記第2回転駆動開始位置Pbから回転駆動を開始する際の前記給紙後搬送前時間TM0は、「厚紙」の場合に997.3[ms]、「普通紙」の場合に998.3[ms]として設定される。さらに、前記各回転駆動開始位置Pc,Pdから回転駆動を開始する際の前記給紙後搬送前時間TM0は、「厚紙」の場合に999.7[ms]、「普通紙」の場合に1000.7[ms]として設定される。
TM:タイマ
計時手段の一例としてのタイマTMは、前記給紙開始時期T0からの時間を計時する。
C4E:駆動開始時期判別手段
駆動開始時期判別手段C4Eは、前記駆動開始時期演算手段C4Bにより演算された前記駆動開始時期T1になったか否かを判別する。実施例1の前記駆動開始時期判別手段C4Eは、前記給紙開始時期判別手段C4Cにより前記給紙開始時期T0になったと判別されてから、前記タイマTMが前記給紙後搬送前時間TM0の計時を完了、すなわち、タイムアップしたか否かを判別することにより、前記駆動開始時期T1になったか否かを判別する。なお、前記駆動開始時期判別手段C4Eでは、前記タイマTMに設定する前記給紙後搬送前時間TM0が、受信した給紙開始信号に含まれる給紙されたシートSが「厚紙」または「普通紙」であることを示す媒体種類情報と、前記停止位置記憶手段C4A1に記憶された停止位置である今回の前記各回転開始位置Pa〜Pdとに応じて、前記給紙後搬送前時間設定手段C4Dで設定された給紙後搬送前時間テーブルから予め選択されている。
C4F:駆動停止時期判別手段
駆動停止時期判別手段C4Fは、図4に示す、レジロールRrからシートSが搬出されてステッピングモータ4の駆動を停止する前記駆動停止時期T3になったか否かを判別する。実施例1の前記駆動停止時期判別手段C4Fは、前記駆動開始時期判別手段C4Eにより前記駆動開始時期T1になったと判別されてから、前記タイマTMが図4に示す媒体搬出時間TM2の計時を完了、すなわち、タイムアップしたか否かを判別することにより、前記駆動停止時期T3になったか否かを判別する。
なお、前記駆動停止時期判別手段C4Fでは、前記タイマTMに設定する前記媒体搬出時間TM2が、受信した給紙開始信号に含まれる給紙されたシートSのサイズを示す前記媒体種類情報と、前記媒体搬送時間TM1と基づいて、予め設定されている。例えば、前記サイズが「A4サイズ」であれば、長辺の長さが、297.0[mm]であるため、前記媒体搬出時間TM2が、TM2=(297/L)×TM1=2.97×TM1として予め設定されている。なお、前記媒体搬出時間TM2については、次のシートSがレジロールRrに搬入されるまでにレジロールRrが停止位置である次回の回転開始位置Pa〜Pdで停止可能であれば、これに限定されず、例えば、猶予時間αを加算して、TM2=2.97×TM1+αとして設定することも可能である。
C4G:停止位置判別手段
停止位置判別手段C4Gは、前記駆動停止時期判別手段C4Fにより前記駆動停止時期T3になったと判別された場合に、レジロールRrの回転駆動を停止する停止位置を判別する。実施例1の前記停止位置判別手段C4Gは、前記停止位置記憶手段C4A1に記憶された前回の停止位置、すなわち、今回の各回転開始位置Pa〜Pdに回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paを、今回の前記停止位置として判別する。
C4H:駆動開始時期再演算判別手段
駆動開始時期再演算判別手段C4Hは、画像形成処理が実行されて画像が記録されたシートSの枚数Njを計数する記録済媒体計数手段の一例としてのシートカウンタC4H1を有し、前記枚数Njの値が、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別することにより、前記駆動開始時期T1を再演算するか否かを判別する。
C5:媒体厚測定手段
媒体厚測定手段C5は、レジロールRrからシートSが搬送される前の変位センサ11の検出結果と、レジロールRrからシートSが搬送された際の変位センサ11の検出結果とに基づいて、シートSの厚みであるシート厚dsを測定する。実施例1の前記媒体厚測定手段C5は、搬送前の変位センサ11の変位量と、搬送時の変位センサ11の変位量との差分値である前記シート厚dsを測定する。
C6:重送判別手段
重送判別手段C6は、前記媒体厚測定手段C5により測定された前記シート厚dsが、予め設定された閾値Sdを超えたか否かを判別することにより、複数のシートが同時に搬送されているか否か、すなわち、重送であるか否かを判別する。実施例1の前記重送判別手段C6では、前記媒体種類情報に基づいて、前記閾値Sdが予め設定されており、前記シート厚dsが、シートSが「厚紙」や「普通紙」等の種類に応じた前記閾値Sdを超えたか否かが判別され、重送であるか否かが判別される。
図7は本発明の実施例1の重送画像の説明図である。
C7:重送画像表示手段
重送画像表示手段C7は、前記重送判別手段C6により、重送であると判別された場合に、図7に示す、重送であることを告知する重送画像101を表示する。
C8:交換時期判別手段
交換時期判別手段C8は、製品出荷時の区間周長Lab〜Ldaの平均値をave(Lab)〜ave(Lda)とした場合に、前記平均値ave(Lab)〜ave(Lda)と、前記区間周長測定手段C4B2により測定された区間周長Lab〜Ldaとの差分値{ave(Lab)−Lab}〜{ave(Lda)−Lda}が、予め設定された閾値SLを超えたか否かを判別することにより、レジロールRrの磨耗等により、レジロールRrを交換する交換時期になったか否かを判別する。実施例1の前記交換時期判別手段C8は、前記差分値{ave(Lad)−Lad}〜{ave(Lda)−Lda}のいずれかが前記閾値SLより大きい場合には、前記交換時期になったと判別する。
図8は本発明の実施例1の交換画像の説明図である。
C9:交換画像表示手段
交換画像表示手段C9は、前記交換時期判別手段C8により前記交換時期になったと判別された場合に、図8に示す、前記交換時期になったことを告知する交換画像102を表示する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図9は本発明の実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図9に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図9のST1において、後述する図10に示す駆動開始時期演算処理を実行する。そして、ST2に移る。
ST2において、シートカウンタによる画像記録済シートの枚数Njの計数を開始する。そして、ST3に移る。
ST3において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、媒体供給装置BKSからシートSが給紙されたことを示す給紙開始信号を受信したか否かを判別する。すなわち、シートSの給紙が開始された給紙開始時期T0になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に移り、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST5において、タイマTMによる計時を開始する。そして、ST6に移る。
ST6において、タイマTMが計時を開始してから給紙開始信号に含まれる給紙されたシートSが「厚紙」または「普通紙」であることを示す媒体種類情報と、今回の前記各回転開始位置Pa〜Pdとに応じて、給紙後搬送前時間テーブルから予め選択された給紙後搬送前時間TM0が経過したか否かを判別する。すなわち、タイマTMが図4に示す駆動開始時期T1を計時したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に移り、ノー(N)の場合はST6を繰り返す。
ST7において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST8に移る。
(1)ステッピングモータ4の回転駆動を開始する。すなわち、停止位置である今回の回転開始位置Pa〜PdからレジロールRrの回転を開始する。
(2)パルスカウンタによるパルス波の総入力数iの計数を開始する。
ST8において、変位センサ11が検出した変位量に基づいて、搬送中のシートSのシート厚dsを測定する。そして、ST9に移る。
ST9において、シート厚dsがシートSが「厚紙」や「普通紙」等の種類に応じて予め設定された閾値Sdより大きいか否かを判別する。すなわち、シートSの重送であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に移り、ノー(N)の場合はST11に移る。
ST10において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST12に移る。
(1)ジョブを中断する
(2)図7に示す重送画像101を表示する。
ST11において、タイマTMが駆動開始時期T1を計時してから図4に示す媒体搬出時間TM2が経過したか否かを判別する。すなわち、タイマTMが図4に示す駆動停止時期T3を計時したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に移り、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST13に移る。
(1)パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、記憶された停止位置、すなわち、今回の回転開始位置Pa〜Pdの回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paでステッピングモータ4の回転駆動を停止する。
(2)停止位置である次回の回転開始位置Pb〜Paを記憶する。
(3)停止位置(Pb〜Pa)に応じた給紙後搬送前時間TM0を再設定する。すなわち、停止位置(Pb〜Pa)に応じた駆動開始時期T1を再設定する。
ST13において、ジョブを終了する信号が入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST14に移り、イエス(Y)の場合はST3に戻る。
ST14において、シートカウンタの値である画像が記録されたシートSの枚数Njが、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別する。すなわち、Nj>Nmaxが成立するか否かを判別する。ノー(N)の場合はST15に移り、イエス(Y)の場合はST16に移る。
ST15において、シートカウンタの値Njに+1を加算する。すなわち、Nj=Nj+1を実行する。そして、ST4に戻る。
ST16において、駆動開始時期演算処理を実行する。そして、ST17に移る。
ST17において、シートカウンタによる画像記録済シートの枚数Njを0にリセットする。そして、ST4に戻る。
(実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートの説明)
図10は本発明の実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図9のST1,ST16のサブルーチンの説明図である。
図10のST21において、後述する図11の区間周長測定処理を実行する。そして、ST22に移る。
ST22において、前記式(1−1)〜(1−4), (2−1)〜(2−4),(3−1)〜(3−4)と、単位時間当たりの回転量Rと、媒体搬送長Lと、各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、図4に示す媒体搬送時間TM1を演算する。そして、ST23に移る。
ST23において、演算された媒体搬送時間TM1に基づいて、駆動開始時期T1を演算する。すなわち、図6に示す、給紙後搬送前時間TM0の給紙後搬送前時間テーブルを設定する。そして、駆動開始時期演算処理を終了して図9のST1,ST16に戻る。
(実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートの説明)
図11は本発明の実施例1の区間周長測定処理のフローチャートであり、図10のST21のサブルーチンの説明図である。
図11のST31において、ステッピングモータ4の回転駆動を開始する。すなわち、記憶された前回の停止位置からレジロールRrの回転を開始する。
ST32において、図2に示す、ホームポジションセンサ6が被検出溝1aを検出したか否かを判別することにより、図2に示す第1回転開始位置Paまで回転済であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に移り、ノー(N)の場合はST32を繰り返す。
ST33において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST34に移る。
(1)変位センサ11が検出した変位量に応じた各区間半径rの測定・記憶を開始する。
(2)パルスカウンタによるパルス波の総入力数iの計数を開始する。
ST34において、パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、駆動コロRr1の中心角が90°回転済であるか否かを判別することにより、第2回転開始位置Pbまで回転済であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に移り、ノー(N)の場合はST34を繰り返す。
ST35において、第1回転開始位置Paから第2回転開始位置Pbまでの各区間半径rに基づいて、第1区間周長Labを設定する。すなわち、(1/4)×2π×{(r0+r2+…+r9)/10}を演算することにより、第1区間周長Labを測定する。そして、ST36に移る。
ST36において、パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、駆動コロRr1の中心角が90°回転済であるか否かを判別することにより、第3回転開始位置Pcまで回転済であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST37に移り、ノー(N)の場合はST36を繰り返す。
ST37において、第2回転開始位置Pbから第3回転開始位置Pcまでの各区間半径rに基づいて、第2区間周長Lbcを設定する。すなわち、(1/4)×2π×{(r9+r10+…+r18)/10}を演算することにより、第2区間周長Lbcを測定する。そして、ST38に移る。
ST38において、パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、駆動コロRr1の中心角が90°回転済であるか否かを判別することにより、第4回転開始位置Pdまで回転済であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST39に移り、ノー(N)の場合はST38を繰り返す。
ST39において、第3回転開始位置Pcから第4回転開始位置Pdまでの各区間半径rに基づいて、第3区間周長Lcdを設定する。すなわち、(1/4)×2π×{(r18+r19+…+r27)/10}を演算することにより、第3区間周長Lcdを測定する。そして、ST40に移る。
ST40において、パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、駆動コロRr1の中心角が90°回転済であるか否かを判別することにより、第1回転開始位置Paまで回転済であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST41に移り、ノー(N)の場合はST40を繰り返す。
ST41において、第4回転開始位置Pdから第1回転開始位置Paまでの各区間半径rに基づいて、第4区間周長Ldaを設定する。すなわち、(1/4)×2π×{(r27+r28+…+r35+r0)/10}を演算することにより、第4区間周長Ldaを測定する。そして、ST42に移る。
ST42において、製品出荷時の各区間周長Lad〜Ldaの平均値ave(Lad)〜ave(Lda)と、測定された各区間周長Lad〜Ldaのとの各差分値{ave(Lad)−Lad}〜{ave(Lda)−Lda}を演算する。そして、ST43に移る。
ST43において、差分値{ave(Lad)−Lad}〜{ave(Lda)−Lda}のいずれかが予め設定された閾値SLより大きいか否かを判別する。すなわち、レジロールRrの磨耗等により、レジロールRrを交換する交換時期であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合はST45に移る。
ST44において、図8に示す交換画像102を表示する。そして、ST45に移る。
ST45において、記憶された停止位置である今回の回転開始位置Pa〜Pdまでステッピングモータ4を回転させて停止する。そして、区間周長測定処理を終了して図10のST21に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、図9のST3に示すように、ジョブが実行されると、給紙容器TR1〜TR4に収容されたシートSが、ピックアップロールRp、さばきロールRs、複数の搬送ロールRaを介して、前記シート供給路SH1を搬送され、前記レジロールRrに到達し、スキュー補正が実行される。また、図9のST4〜ST7(1)に示すように、前記媒体供給装置BKSから前記給紙開始信号を受信した給紙開始時期T0から、図4に示す前記駆動開始時期T1を計時した場合に、ステッピングモータ4の回転駆動を開始し、レジロールRrの回転を開始する。
ここで、実施例1のレジロールRrは、図2に示す、記憶された前回の停止位置である前記回転開始位置Pa〜Pdから回転が開始される。
また、図9のST11,ST12(1)に示すように、前記駆動開始時期T1から、図4に示す前記駆動停止時期T3を計時した場合に、パルス波の総入力数iに基づいて、今回の回転開始位置Pa〜Pdの回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paでステッピングモータ4の回転駆動を停止する。そして、図9のST4〜ST7(1)に示すように、次の給紙開始時期T0から駆動開始時期T1を計時した場合に、ステッピングモータ4の回転駆動が再開され、レジロールRrが記憶された前回の停止位置である前記回転開始位置Pb〜Paから回転が再開される。
よって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、レジロールRrの回転開始位置Pa〜Pdが、前記回転基準位置Paである第1回転開始位置Paから、第2回転開始位置Pb、第3回転開始位置Pc、第4回転開始位置Pd、第1回転開始位置Pa、第2回転開始位置Pb、…の順に更新されながら、シートSを転写領域Q3に搬送する。この結果、レジロールRrが、常に、同一の回転基準位置から回転を開始する場合に比べ、例えば、前記シートSがスキュー補正時に突き当てられることにより、停止位置である前記回転基準位置Paの近傍だけが偏って磨耗する、いわゆる、偏磨耗が低減される。また、例えば、同じ前記回転基準位置Paが特に従動コロRr2から押圧され続けることにより前記駆動コロRr1が偏心したり、変形したりすることが低減される。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、図9のST1、図10のST21〜ST23に示すように、ジョブが開始される前に、レジロールRrの回転を開始する前記駆動開始時期T1を演算する駆動開始時期演算処理が実行される。
実施例1の前記駆動開始時期演算処理では、図10のST21、図11のST31〜ST45に示すように、隣接する回転開始位置Pa〜Pdの間の区間周長Lab〜Ldaを測定する区間周長測定処理が実行される。また、図10のST22において、ステッピングモータ4の予め設定された単位時間当たりの回転量R=10[rps]と、予め設定された媒体搬送長L=100[mm]と、測定された各区間周長Lab〜Ldaと、前記式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4),(3−1)〜(3−4)とにより、シートSがレジロールRrから転写領域Q3まで搬送される図4に示す前記媒体搬送時間TM1が演算される。
また、図10のST23に示すように、前記回転開始位置Pa〜Pdごとに、図4に示す前記媒体到達時期T2から媒体搬送時間TM1だけ遡った前記駆動開始時期T1が演算される。すなわち、図5に示すように、駆動コロRr1の偏磨耗や偏心等により、駆動コロRr1がシートSがレジロールRrから転写領域Q3に到達するまでに要する回転角度が、回転開始位置Pa〜Pdごとに異なる場合には、前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに、前記各回転角度に応じた媒体搬送時間TM1が演算される。
そして、図9のST5,ST6(1)に示すように、演算された前記回転開始位置Pa〜Pdごとの駆動開始時期T1になったと判別された場合に、ステッピングモータ4の回転駆動が開始され、前記回転開始位置Pa〜PdからレジロールRrの回転が開始される。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、全ての回転開始位置Pa〜Pdで同じ駆動開始時期T1が予め設定されている場合に比べ、予め設定された前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる精度が向上している。
図12は実施例1の作用説明図であり、スキュー補正時にレジロールに突き当てられたシートが、厚紙であった場合を実線で示し、普通紙であった場合を破線で示した説明図である。
なお、図12において、シートSがスキュー補正時にレジロールRrに突き当てられた際には、前記シートSがレジロールRrの媒体搬送方向上流端部で停止する。このとき、図12の実線および破線に示すように、シートSが「厚紙」の場合に前記シートSの媒体搬送方向前端が停止する厚紙位置P1は、シートSが「普通紙」の場合に前記シートSの媒体搬送方向前端が停止する普通紙位置P2に比べ、媒体搬送方向上流側に配置される。よって、シートSが「厚紙」の場合には、シートSが「普通紙」の場合に比べ、図12に示す、前記厚紙位置P1と前記普通紙位置P2との間の間隔Δdだけ前記媒体搬送長Lが長くなり、前記媒体搬送時間TM1も長くなる。すなわち、L=100+Δd[mm]が成立し、前記式(3−1)〜(3−4)により、前記間隔Δdの分だけ前記媒体搬送時間TM1も長くなる。
ここで、実施例1では、図6に示す給紙後搬送前時間テーブルにより、シートSの給紙が開始された給紙開始時期T0から前記駆動開始時期T1までの前記給紙後搬送前時間TM0が、給紙されたシートSの「厚紙」や「普通紙」等の種類に応じて予め設定されている。すなわち、実施例1では、シートSが「厚紙」であった場合の給紙後搬送前時間TM0が、シートSが「普通紙」であった場合の給紙後搬送前時間TM0に比べて、前記間隔Δdに応じた時間だけ短く設定され、シートSが「厚紙」であった場合の媒体搬送時間TM1が長くなるように予め設定されている。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シートSの種類ごとに前記給紙後搬送前時間TM0が設定されていない場合に比べ、前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる精度がさらに向上している。
また、実施例1の前記区間周長測定処理では、図11のST31〜ST41に示すように、図2に示すホームポジションセンサ6が被検出溝1aを検出した回転基準位置Paである第1回転開始位置Paから、第2回転開始位置Pb、第3回転開始位置Pc、第4回転開始位置Pd、第1回転開始位置Paの順に1回転させる間に、図2に示す変位センサ11が検出した変位量に応じて全36区間の各区間半径rの値r0〜r35が測定される。そして、ST35,ST37,ST39,ST41に示すように、(1/4)×2π×{(r0+r2+…+r9)/10},(1/4)×2π×{(r9+r10+…+r18)/10},(1/4)×2π×{(r18+r19+…+r27)/10},(1/4)×2π×{(r27+r28+…+r35+r0)/10}を演算することにより、前記各区間周長Lab〜Ldaが測定される。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記変位センサ11の検出結果である変位量により、前記区間周長Lad〜Ldaが測定される。
また、実施例1の前記区間周長測定処理では、図11のST42〜ST43に示すように、製品出荷時の各区間周長の平均値ave(Lad)〜ave(Lda)と、測定された各区間周長Lad〜Ldaのとの各差分値{ave(Lad)−Lad}〜{ave(Lda)−Lda}のいずれかが、予め設定された閾値SLより大きい場合には、図8に示す交換画像102が表示される。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記変位センサ11が検出する変位量により、レジロールRrの磨耗等による経時的な劣化が判別され、前記交換時期になった場合に、前記交換時期が使用者に告知されてレジロールRrの交換が促される。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、図9のST8に示すように、前記区間周長測定処理を実行する際、すなわち、レジロールRrがシートSを搬送する前の変位センサ11の検出結果と、レジロールRrからシートSが搬送された際の変位センサ11の検出結果とに基づいて、シートSの厚みであるシート厚dsが測定される。また、図9のST9,ST10に示すように、シート厚dsがシートSが「厚紙」や「普通紙」等の種類に応じて予め設定された閾値Sdより大きい場合には、重送と判別され、ジョブが中断されると共に、図7に示す重送画像101が表示される。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記変位センサ11が検出する変位量により、重送が判別され、重送である場合に、ジョブが中止され、重送であることが使用者に告知されて重送したシートSの除去が促される。
したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記変位センサ11により、区間周長Lab〜Ld、磨耗等による交換時期、重送の3つを検知することが可能になっており、機能の共通化、部品点数の削減が図られている。
また、実施例1の前記駆動ギア列5は、図2Bに示すように、前記コロ側ギア2と前記モータ側ギア3との歯数の比が、n:1で予め設定されており、前記ステッピングモータ4のn回転に応じて、前記駆動コロRr1を1回転させるように構成されている。よって、前記コロ側ギア2の偏心等に伴う周期的な速度変動、いわゆる、速度ムラと、前記モータ側ギア3の速度ムラとがそれぞれ発生する場合でも、前記各速度ムラの周期が前記駆動コロRr1の1回転の間で、整数倍に収まる。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記各ギア2,3の歯数の比がn:1になっていない場合に比べ、レジロールRrの1回転の間の速度変化の履歴、いわゆる、速度プロファイルが、1回転する度に同じ速度プロファイルになり、速度プロファイルの変化が低減される。よって、前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる精度がさらに向上している。
なお、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、図9に示すST14〜ST17に示すように、シートカウンタにより計数された画像記録済のシートSの枚数Njが、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えた場合に、前記駆動開始時期演算処理が再実行される。よって、例えば、Nmax=1000[枚]が設定されている場合には、駆動開始時期演算処理が1000枚ごとに実行されるため、レジロールRrの磨耗等による経時的な劣化に応じて、回転開始位置Pa〜Pdごとの駆動開始時期T1が再設定される。
次に、本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例2のレジロールRrの説明)
図13は実施例1の図2Aに対応する本発明の実施例2のレジロールの拡大説明図であり、レジロールおよび転写領域の要部説明図である。
図13において、実施例2の画像形成装置Uでは、実施例1の前記変位センサ11が省略されており、レジロールRrと転写領域Q3との間に予め設定された媒体検出位置P3に、シートSを検出する媒体検出部材の一例としてのレジアウトセンサ12が配置されている。
なお、実施例2では、直線状に延びるレジロールRrから転写領域Q3までの転写前シートガイドSG1が水平方向に直線状に延びており、実施例2の前記媒体検出位置P3は、直線状に延びた前記転写前シートガイドSG1の下方に設定されている。また、実施例2では、前記レジロールRrから前記媒体検出位置P3までの媒体検出長dが、製品出荷時の各区間周長Lad〜Ldaの平均値ave(Lad)〜ave(Lda)、すなわち、15.71[mm]となるように予め設定されている。
(実施例2の制御部Cの説明)
図14は実施例1の図3に対応する本発明の実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
図14において、実施例2の制御部Cには、前記レジアウトセンサ12等の信号出力要素の出力信号が入力されている。
12:レジアウトセンサ
レジアウトセンサ12は、媒体検出位置P3に搬送されたシートSの有無を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cの機能)
実施例2の制御部Cは、実施例1の前記区間半径測定手段C4B1と、前記媒体厚測定手段C5と、前記重送判別手段C6と、前記重送画像表示手段C7とが省略されている。また、実施例2の前記駆動開始時期演算手段C4Bは、前記区間周長測定手段C4B2に替えて、区間周長測定手段C4B2′を有する。
C4B2′:区間周長測定手段
区間周長測定手段C4B2′は、ステッピングモータ4の単位時間当たりの回転量Rと、媒体検出長dと、駆動開始時期T1から媒体検出位置P3にシートSの媒体搬送方向前端が到達してレジアウトセンサ12がシートSを検出する媒体検出時期T4までの媒体検出時間TM3とに基づいて、区間周長Lab〜Ldaを測定する。
図15は第1区間周長と媒体検出長の一例の説明図であり、運用後に磨耗した際の駆動コロを実線で示し、製品出荷時の駆動コロを破線で示した説明図である。
実施例2の前記区間周長測定手段C4B2′は、レジアウトセンサ12の検知信号に基づいて、シートSの媒体搬送方向前端が検出されたか否かを判別することにより、前記媒体検出時期T4になったか否かを判別する媒体検出時期判別手段C4B2aと、前記駆動開始時期T1から前記媒体検出時期T4までの回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3を測定する媒体検出時間測定用タイマTM′と、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の測定値を記憶する媒体検出時間記憶手段C4B2bとを有する。
前記区間周長測定手段C4B2′は、具体的には、図15に示すように、製品出荷時の媒体検出時間TM3の予測値をt=15.71/628.32[s]とし、媒体検出時間測定用タイマTM′による回転を開始した回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の測定値をta〜tdとした場合に、以下の式(4−1)〜(4−4)によって近似的に演算することにより、前記区間周長Lab〜Ldaを測定する。
Lab=(t/ta)×d …(4−1)
Lbc=(t/tb)×d …(4−2)
Lcd=(t/tc)×d …(4−3)
Lda=(t/td)×d …(4−4)
(実施例2の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例2の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図16は実施例1の図9に対応する本発明の実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図16において、実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST1,ST10が省略されており、ST7〜ST9,ST14,ST16に替えて、以下のST7′〜ST9′,ST14′,ST18,ST16′を実行する。なお、その他のST2〜ST6,ST11〜ST13,ST15,ST17については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図16のST7′において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST8′に移る。
(1)ステッピングモータ4の回転駆動を開始する。すなわち、停止位置である今回の回転開始位置Pa〜PdからレジロールRrの回転を開始する。
(2)パルスカウンタによるパルス波の総入力数iの計数を開始する。
(3)媒体検出時間測定用タイマTM′による計時を開始する。
ST8′において、レジアウトセンサ12がシートSの媒体搬送方向前端を検出したか否かを判別する。すなわち、媒体検出時期T4になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9′に移り、ノー(N)の場合はST8′を繰り返す。
ST9′において、媒体検出時間測定用タイマTM′により、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の測定値ta〜tdを記憶する。そして、ST11に移る。
ST14′において、シートカウンタの値である画像が記録されたシートSの枚数Njが、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別する。すなわち、Nj>Nmaxが成立するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に移り、ノー(N)の場合はST18に移る。
ST18において、シートカウンタの値である画像が記録されたシートSの枚数Njが、3より小さいか否かを判別する。すなわち、Nj<3が成立するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16′に移り、ノー(N)の場合はST15に移る。
ST16′において、後述する図16に示す駆動開始時期演算処理を実行する。そして、ST15に移る。
(実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートの説明)
図17は実施例1の図10に対応する本発明の実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図16のST16′のサブルーチンの説明図である。
図17において、実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートでは、実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートのST21に替えて、以下に示すST21′と図12に示すST42〜ST44が実行されるだけであるため、その他のST22,ST23については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図17のST21′において、媒体検出長dと、製品出荷時の媒体検出時間TM3の予測値t=15.71/628.32と、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の測定値ta〜tdと、式(4−1)〜(4−4)とにより、各区間周長Lab〜Ldaを測定する。そして、ST22に移る。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の前記画像形成装置Uでは、図16のST7′(3)〜ST9′に示すように、レジアウトセンサ12により、シートSの媒体搬送方向前端が検出された前記媒体検出時期T4になったか否かを判別することにより、前記駆動開始時期T1から前記媒体検出時期T4までの前記媒体検出時間TM3が測定される。なお、実施例2では、図16のST13,ST14′,ST18,ST16′,ST15,ST17に示すように、ジョブが開始されてから、4枚のシートSに画像が記録されるまでの間に、前記回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3が測定される。また、実施例2では、図16のST15、図17のST21′、前記式(4−1)〜(4−4)に示すように、測定された前記回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3に基づいて、前記区間周長Lab〜Ldaが近似的に演算される。
この結果、実施例2の前記画像形成装置Uでは、前記レジアウトセンサ12の検出結果に基づいて、前記区間周長Lad〜Ldaが測定される。
また、実施例2の前記画像形成装置Uでは、図17のST22,ST23に示すように、前記区間周長Lad〜Ldaに基づいて、実施例1の前記画像形成装置Uと同様に、前記駆動開始時期演算処理において、前記各回転開始位置Pa〜Pdごとの前記媒体搬送時間TM1が演算され、前記給紙後搬送前時間テーブルが設定される。すなわち、演算された前記回転開始位置Pa〜Pdごとの駆動開始時期T1が演算されて設定される。
この結果、実施例2の前記画像形成装置Uは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様に、全ての回転開始位置Pa〜Pdで同じ駆動開始時期T1が予め設定されている場合に比べ、予め設定された前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる精度が向上している。
また、前記構成を備えた実施例2の前記画像形成装置Uでは、図13に示す前記転写前シートガイドSG1により、レジロールRrからレジアウトセンサ12までの媒体搬送方向が、水平方向と平行して直線状に延びて形成されている。この結果、実施例2の前記画像形成装置Uは、前記媒体搬送方向が湾曲して延びて形成されてシートSの検出にバラツキが発生する場合に比べ、前記回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3が精度良く測定され、前記区間周長Lab〜Ldaが精度良く測定される。
さらに、前記構成を備えた実施例2の前記画像形成装置Uでは、前記媒体検出長dが、製品出荷時の各区間周長Lad〜Ldaの平均値ave(Lad)〜ave(Lda)となるように予め設定されている。この結果、実施例2の前記画像形成装置Uは、前記媒体検出長dが前記平均値ave(Lad)〜ave(Lda)に応じて設定されていない場合に比べ、前記回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3が演算され易く、前記区間周長Lad〜Ldaが測定され易くなっている。
その他、実施例2の前記画像形成装置Uでは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例3の制御部Cの説明)
図18は実施例1の図3に対応する本発明の実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図19は実施例1の図5に対応する本発明の実施例3の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。
(制御部Cの機能)
図18において、実施例3のステッピングモータ駆動制御手段C4には、回転量演算手段C4Jと、回転量設定手段C4Kとが新たに追加されている。
C4J:回転量演算手段
回転量演算手段C4Jは、図19に示すように、製品出荷時の区間周長Lab〜Ldaの平均値ave(Lab)〜ave(Lda)と、区間周長測定手段C4B2により測定された前記区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、測定された前記区間周長Lab〜Ldaに応じた前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を演算する。実施例1の前記回転量演算手段C4Jは、以下の式(5)により、前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を演算する。
R′×(Lab+…+Lda)
=R×(ave(Lab)+…+ave(Lda))
R′={R×(ave(Lab)+…+ave(Lda))}
/(Lab+…+Lda) …(5)
=628.32/(Lab+Lbc+…+Lda)
C4K:回転量設定手段
回転量設定手段C4Kは、前記回転量演算手段C4Jにより演算された前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を、前記ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R′として設定する。
ここで、図19に示すように、一例として、駆動コロRr1が使用されて、第1回転開始位置Paから第2回転開始位置Pbまで、第2回転開始位置Pbから第3回転開始位置Pcまで、第3回転開始位置Pcから第4回転開始位置Pdまで、第4回転開始位置Pdから第1回転開始位置Paまでの各区間(Pa〜Pb),(Pb〜Pc),(Pc〜Pd),(Pd〜Pa)において、区間半径rの平均値(r0+…+r9)/10,(r9+…+r18)/10,(r18+…+r27)/10,(r27+…+r35+r0)/10が、10[mm],8.7[mm],9.5[mm],9.5[mm]となった場合を考える。このとき、前記各区間(Pa〜Pb),(Pb〜Pc),(Pc〜Pd),(Pd〜Pa)の各区間周長Lab〜Ldaは、15.71[mm],13.67[mm]],14.92[mm]],14.92[mm]である。
この場合、前記式(5)により演算され、レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′は、10.6[mm]が設定される。また、この場合、前記式(1−1)〜(1−4)により演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける残りの媒体搬送長ΔLが、11.41[mm],12.19[mm],10.94[mm],10.15[mm]となる。また、前記式(2−1)〜(2−4)により演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける残りの回転角度Δθが、68.8°,73.5°,62.7°,66.8°となる。さらに、回転量設定手段C4Kにより設定されたレジロールRrの単位時間当たりの回転量R=10.6[mm]と、前記式(3−1)〜(3−4),R=R′とにより演算され、各回転開始位置Pa〜Pdにおける媒体搬送時間TM1が、159.4[ms],160.6[ms],157.8[ms],158.9[ms]となる。
よって、この一例の運用後の駆動コロRr1は、全周長が15.71+13.67+14.92+14.92=59.22[mm]であるため、製品出荷時の全周長である62.83[mm]や、実施例1の図5に示す運用後の駆動コロRr1の全周長62.36に比べ、短くなっている。しかしながら、演算された各回転開始位置Pa〜Pdからの媒体搬送時間TM1は、製品出荷時の媒体搬送時間TM1a=159.2[ms]との時間差が、+0.2[ms],+1.5[ms],−1.4[ms],−0.3[ms]となる。よって、実施例1の図5に示す運用後の駆動コロRr1と比べて、前記時間差が大きくなっていないことがわかる。
(実施例3の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例3の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例3のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図20は実施例1の図10に対応する本発明の実施例3の駆動開始時期演算処理のフローチャートであり、図9のST1,ST16のサブルーチンの説明図である。
図20において、実施例3の駆動開始時期演算処理のフローチャートでは、実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST22に替えて、ST24,ST22′が実行される。だけで、その他のST21,ST23については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ST24において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST22′に移る。
(1)図19に示す製品出荷時の区間周長Lab〜Ldaの平均値ave(Lab)〜ave(Lda)と、測定された前記区間周長Lab〜Ldaと、前記式(5)とにより、前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を演算する。
(2)演算された前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を、前記ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R′として設定する。
ST22′において、前記式(1−1)〜(1−4), (2−1)〜(2−4),(3−1)〜(3−4)と、単位時間当たりの回転量R=R′と、媒体搬送長Lと、各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、図4に示す媒体搬送時間TM1を演算する。そして、ST23に移る。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の前記画像形成装置Uでは、図20のST24に示すように、製品出荷時の区間周長Lab〜Ldaの平均値ave(Lab)〜ave(Lda)と、図20のST21,図11のST31〜ST41に示す前記区間周長測定処理により測定された前記区間周長Lab〜Ldaと、前記式(5)により演算された前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R′を、前記ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R′として設定する。また、図20のST22′に示すように、演算された単位時間当たりの回転量R=R′と、媒体搬送長Lと、各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、図4に示す媒体搬送時間TM1が演算される。
この結果、図19に示すように、運用後の駆動コロRr1が経時的な磨耗等により、全周長が短くなった場合でも、演算された各回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体搬送時間TM1は、製品出荷時の媒体搬送時間TM1a=159.2[ms]との時間差が大きくならない。仮に、単位時間当たりの回転量Rが再設定されない場合には、前記時間差が大きくなってゆく。これに伴い、図4に示す前記駆動開始時期T1が早くなり過ぎ、図5に示す前記給紙後搬送前時間TM0が短くなり過ぎて、前記レジロールRrに到達する前に前記駆動開始時期T1となったり、スキュー補正が十分に実行される前に前記駆動開始時期T1となったりすることがある。これに対し、単位時間当たりの回転量R=R′が再設定される実施例3の前記画像形成装置Uでは、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aと、演算された各回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体搬送時間TM1との時間差が過大にならず、ステッピングモータ4の回転駆動の開始が間に合わなかったりする等が低減される。
その他、実施例3の前記画像形成装置Uでは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
(実施例4の制御部Cの説明)
図21は実施例2の図14に対応する本発明の実施例4の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図22は実施例1の図4に対応する本発明の実施例4のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、図22Aは縦軸に媒体搬送長をとり、横軸に時間をとり、最初のシートの媒体搬送方向前端と、最初のシートの媒体搬送方向後端と、次のシートの媒体搬送方向前端と、次のシートの媒体搬送方向後端とを示したグラフの一例としての説明図であり、図22Bは図22Aのステッピングモータ駆動制御処理の説明図における最初のシートの媒体搬送方向前端を示すグラフの拡大説明図である。
(制御部Cの機能)
図21において、実施例4のステッピングモータ駆動制御手段C4には、図22に示す、前記駆動開始時期T1から前記媒体搬送時間TM1が経過する前の予め設定された減速開始時期T5になったか否かを判別する減速開始時期判別手段C4Lが新たに追加されている。
実施例4の前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、図22に示すように、前記駆動開始時期T1に前記ステッピングモータ4を、予め設定された前記媒体搬送部材の通常時の単位時間当たりの回転量Rである通常時回転量R1より大きい高速時回転量R2で回転駆動させた後、前記媒体搬送時間TM1が経過する前の減速開始時期T5に前記高速時回転量R2から前記通常時回転量R1に減速する。なお、実施例4では、前記通常時回転量R1が、10[rps]、前記高速時回転量R2が、20[rps]、前記減速開始時期T5が、前記駆動開始時期T1から図22に示す高速回転時間TM4=50[ms]後の時期に予め設定されている。
この結果、実施例4の前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、前記駆動開始時期T1から前記減速開始時期T5までの前記高速回転時間TM4=50[ms]だけ、前記ステッピングモータ4を前記高速時回転量R2=20[rps]で回転駆動させる。すなわち、前記レジロールRrは、前記駆動開始時期T1から1回転分だけ、前記ステッピングモータ4を前記高速時回転量R2=20[rps]で回転駆動させる。
よって、実施例4では、以下の式(3−1)′〜(3−4)′に示すように、各回転開始位置Pa〜Pdごとに、前記高速回転時間TM4=50[ms]に、0.5回転、すなわち、180°と残りの回転角度Δθを加えた角度を回転するための時間を加えた時間[ms]を前記媒体搬送時間TM1として演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
TM1
=TM4+{(180°+Δθ)/(360°×R1)}×10
=50
+10×(180°+90°×ΔL/Lcd)
/(360°×R1) …(3−1)′
=50
+10×[180°+90°×{L−(Lab+…+Lbc)}/Lcd]
/(360°×R1)
第2回転開始位置Pbの場合:
TM1
=TM4+{(180°+Δθ)/(360°×R1)}×10
=50
+10×(180°+90°×ΔL/Lda)
/(360°×R1) …(3−2)′
=50
+10×[180°+90°×{L−(Lbc+…+Lcd)}/Lda]
/(360°×R1)
第3回転開始位置Pcの場合:
TM1
=TM4+{(180°+Δθ)/(360°×R1)}×10
=50
+10×(180°+90°×ΔL/Lab)
/(360°×R1) …(3−3)′
=50
+10×[180°+90°×{L−(Lcd+…+Lda)}/Lab]
/(360°×R1)
第4回転開始位置Pdの場合:
TM1
=TM4+{(180°+Δθ)/(360°×R1)}×10
=50
+10×(180°+90°×ΔL/Lbc)
/(360°×R1) …(3−4)′
=50
+10×[180°+90°×{L−(Lda+…+Lab)}/Lbc]
/(360°×R1)
図23は実施例1の図5に対応する本発明の実施例4の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間との一例についての説明図である。
ここで、図23に示すように、一例として、実施例1の図5と同様の運用後の駆動コロRr1についての媒体搬送時間TM1について考える。この場合、実施例4では、製品出荷時の駆動コロRr1は、区間周長Lab〜Ldaが、15.71[mm]であるため、前記駆動開始時期T1から図13に示す前記レジアウトセンサ12がシートSの媒体搬送方向前端を検出するまでの前記媒体検出時間TM3aは、全ての各回転開始位置Pa〜Pdにおいて、25.01[ms]となる。これに対して、運用後の駆動コロRr1は、区間周長Lab〜Ldaが、16.49[mm],14.45[mm]],15.71[mm]],15.71[mm]であるため、各回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の測定値ta〜tdが、26.37[ms],23.01[ms],25.01[ms],25.01[ms]となる。
また、実施例4では、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aが、109.2[ms]となる。これに対して、前記式(4−1)〜(4−4),(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4),(3−1)′〜(3−4)′により演算され、運用後の各回転開始位置Pa〜Pdにおける媒体搬送時間TM1が、110.7[ms],111.9[ms],109.4[ms],109.4[ms]となる。
すなわち、実施例4では、実施例1に比べ、製品出荷時の媒体検出時間TM3aと運用後の媒体検出時間TM3とが、約半分になり、且つ、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aと、運用後の各回転開始位置Pa〜Pdにおける媒体搬送時間TM1とが、それぞれ、50[ms]だけ短くなっていることがわかる。
(実施例4の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例4の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図24は実施例2の図16に対応する本発明の実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図24において、実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST7′に替えて、以下のST7″を実行する。また、実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例2のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST9′とST11との間に、以下のST101,ST102を実行する。なお、その他のST2〜ST6,ST8′,ST9′,ST11〜ST13,ST14′,ST15,ST16′,ST17,ST18については、実施例2と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図24のST7″において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST8′に移る。
(1)ステッピングモータ4の回転駆動を、単位時間当たりの回転量Rを高速時回転量R2=20[rps]で開始させる。すなわち、停止位置である今回の回転開始位置Pa〜PdからレジロールRrを高速時回転量R2で回転開始する。
(2)パルスカウンタによるパルス波の総入力数iの計数を開始する。
(3)媒体検出時間測定用タイマTM′による計時を開始する。
ST101において、タイマTMが、駆動開始時期T1から高速回転時間TM4=50[ms]が経過した図22に示す減速開始時期T5になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST102に移り、ノー(N)の場合はST101を繰り返す。
ST102において、ステッピングモータ4の単位時間当たりの回転量Rを、通常時回転量R1=10[rps]に減速させる。
なお、実施例4の駆動開始時期演算処理のフローチャートでは、図17に示す実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートのST21′において、前記式(3−1)〜(3−4)の替わりに、前記式(3−1)′〜(3−4)′が演算されるだけであるため、図示による詳細な説明を省略する。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の前記画像形成装置Uでは、図24のST7″(1)に示すように、ステッピングモータ4の単位時間当たりの回転量Rが、通常時回転量R1=10[rps]より高速な高速時回転量R2=20[rps]で回転開始される。そして、図22、図24のST101,ST102に示すように、前記駆動開始時期T1から前記高速回転時間TM4=50[ms]が経過した前記減速開始時期T5になったと判別された場合に、ステッピングモータ4の単位時間当たりの回転量Rを、前記高速時回転量R2=20[rps]から前記通常時回転量R1=10[rps]に減速させる。
この結果、実施例4の前記画像形成装置Uでは、図22、図23に示すように、実施例1,2の前記画像形成装置Uに比べ、媒体検出時間TM3や媒体搬送時間TM1が短縮される。
その他、実施例4の前記画像形成装置Uでは、実施例2の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例5の説明をするが、この実施例5の説明において、前記実施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同様に構成されている。
(実施例5の制御部Cの説明)
図25は実施例4の図21に対応する本発明の実施例5の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図26は実施例4の図22Bに対応する本発明の実施例5のステッピングモータ駆動制御処理の説明図であり、図22Aのステッピングモータ駆動制御処理の説明図における最初のシートの媒体搬送方向前端を示すグラフの拡大説明図である。
(制御部Cの機能)
図25において、実施例5のステッピングモータ駆動制御手段C4には、予測値演算手段C4Mと、補正時間演算手段C4Nと、減速開始時期補正手段C4Pとが新たに追加されている。
C4M:予測値演算手段
予測値演算手段C4Mは、前記区間周長測定手段C4B2′により測定された前記区間周長Lab〜Ldaに基づいて、図26に示す前記媒体検出時間TM3の予測値ta′〜td′を演算する。なお、実施例4の前記予測値演算手段C4Mは、区間周長測定手段C4B2′により測定された区間周長Lab〜Ldaを測定した際に媒体検出時間記憶手段C4B2bに記憶された前記媒体検出時間TM3の測定値ta〜tdが、前記予測値ta′〜td′として予め設定されている。
図27は本発明の実施例5の補正時間の説明図であり、駆動開始時期に高速時回転量でレジロールの回転を開始してから減速開始時期に通常時回転量へ減速させる際のタイミングチャートである。
C4N:補正時間演算手段
補正時間演算手段C4Nは、図26、図27に示すように、予め設定された通常時回転量R1=10[rps]および高速時回転量R2=2×R1=20[rps]と、媒体検出時間記憶手段C4B2bに記憶された回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の実測値ta〜tdと前記予測値演算手段C4Mにより演算された前記媒体検出時間TM3の予測値ta′〜td′との差分値(ta−ta′)〜(td−td′)と、に基づいて、前記高速回転時間TM4=50[ms]の長さを補正する補正時間TM5であって、前記差分値に応じた前記媒体到達時期T2の変化を、前記各回転量R1,R2との速度差(R2−R1)と前記補正時間TM5とによる前記媒体到達時期T2の変化により相殺する前記補正時間TM5を演算する。
実施例5では、以下の式(6−1)〜(6−4)により、各回転開始位置Pa〜Pdごとの補正時間TM5を演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
TM5={R1/(R2−R1)}×(ta−ta′) …(6−1)
={R1/(2×R1−R1)}×(ta−ta′)
=ta−ta′
第2回転開始位置Pbの場合:
TM5={R1/(R2−R1)}×(tb−tb′) …(6−2)
={R1/(2×R1−R1)}×(tb−tb′)
=tb−tb′
第3回転開始位置Pcの場合:
TM5={R1/(R2−R1)}×(tc−tc′) …(6−3)
={R1/(2×R1−R1)}×(tc−tc′)
=tc−tc′
第2回転開始位置Pbの場合:
TM5={R1/(R2−R1)}×(td−td′) …(6−4)
={R1/(2×R1−R1)}×(td−td′)
=td−td′
C4P:減速開始時期補正手段
減速開始時期補正手段C4Pは、図27に示すように、前記補正時間演算手段C4Nにより演算された回転開始位置Pa〜Pdごとの前記補正時間TM5に基づいて、前記駆動開始時期T1から前記高速回転時間TM4=50[ms]後の前記減速開始時期T5を補正する。実施例5の前記減速開始時期補正手段C4Pは、例えば、前記式(6−1)〜(6−4)の差分値(ta−ta′)〜(td−ta′)をx[ms]とした場合に、前記高速時回転量R2で回転駆動する媒体搬送時間がx[ms]だけ長くすると共に、前記通常時回転量R1で回転駆動する媒体搬送時間がx[ms]だけ短くする。すなわち、実施例5では、図13に示すレジアウトセンサ12によるシートSの媒体搬送方向前端の検出が、予測値ta′〜td′よりx[ms]だけ遅れた場合に、実施例4に比べ、前記高速時回転量R2で回転駆動する時間をx[ms]だけ延長し、そのまま前記通常時回転量R1で回転駆動で回転駆動させると前記媒体到達時期T2に間に合わなくなる分だけ、高速の前記高速時回転量R2でシートSが搬送される。
図28は回転開始位置ごとの減速開始時期の補正についての説明図である。
ここで、図28に示すように、一例として、図23に示す実施例4と同様の運用後の駆動コロRr1についての媒体検出時間TM3について考える。すなわち、実施例5の運用後の駆動コロRr1の区間周長Lab〜Ldaが、16.49[mm],14.45[mm]],15.71[mm]],15.71[mm]となる場合を考える。このとき、各回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の予測値ta′〜td′が、26.37[ms],23.01[ms],25.01[ms],25.01[ms]となる。よって、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の実測値ta〜tdがT[ms]であった場合に、区間周長Lab〜Ldaごとの差分値xが、(T−26.37)[ms],(T−23.01)[ms],(T−25.01)[ms],(T−25.01)[ms]となる。したがって、図27に示す、補正された回転開始位置Pa〜Pdごとの減速開始時期T5′は、前記駆動開始時期T1から50+x=50+(T−26.37)[ms],50+x=50+(T−23.01)[ms],50+x=50+(T−25.01)[ms],50+x=50+(T−25.01)[ms]が経過した時期に補正される。
(実施例5の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例5の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例5のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図29は実施例4の図24に対応する本発明の実施例5のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図29において、実施例5のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST9′とST102との間に、以下のST103,ST104,ST101′を実行する。なお、その他のST2〜ST6,ST7″,ST8′,ST9′,ST102,ST11〜ST13,ST14′,ST15,ST16′,ST17,ST18については、実施例4と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図29のST103において、予め設定された通常時回転量R1=10[rps]および高速時回転量R2=2×R1=20[rps]と、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の実測値ta〜tdと前記予測値演算手段C4Mにより演算された前記媒体検出時間TM3の予測値ta′〜td′との差分値xと、式(6−1)〜(6−4)とにより、図27に示す補正時間TM5=2xを演算する。そして、ST104に移る。
ST104において、演算された補正時間TM5により、予め設定された減速開始時期T5を補正する。そして、ST101′に移る。
ST101′において、タイマTMが、駆動開始時期T1から50+2x[ms]が経過した図27に示す補正後の減速開始時期T5′になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST102に移り、ノー(N)の場合はST101′を繰り返す。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の前記画像形成装置Uでは、運用後の各コロRr1,Rr2は、経時的な磨耗等により、製品出荷時に比べ、外周面が滑り易く、いわゆる、スリップし易くなっている可能性がある。このため、例えば、前記各コロRr1,Rr2は、シートSの搬送開始時に空回りしたり、シートSの搬送中にシートS表面上で滑ったりする可能性がある。この場合、前記実測値ta〜tdが前記予測値ta′〜td′に比べ、前記差分値xだけ遅れ、前記差分値xに応じて前記媒体到達時期T2も遅れてしまう可能性が高くなる。
しかしながら、実施例5では、図29のST103,ST104に示すように、予め設定された各回転量R1,R2と、回転開始位置Pa〜Pdごとの媒体検出時間TM3の実測値ta〜tdと予測値ta′〜td′との差分値xと、式(6−1)〜(6−4)とにより、図27に示す補正時間TM5=2xを演算して、予め設定されていた減速開始時期T5が補正される。そして、図29のST101′,ST102に示すように、前記駆動開始時期T1から50+2x[ms]が経過した前記減速開始時期T5′になったと判別された場合に、ステッピングモータ4の単位時間当たりの回転量Rを、前記高速時回転量R2=20[rps]から前記通常時回転量R1=10[rps]に減速させる。
したがって、実施例5の前記画像形成装置Uでは、前記各コロRr1,Rr2のスリップ等により、前記実測値ta〜tdが前記予測値ta′〜td′に比べ、前記媒体検出時間TM3が前記差分値xだけ変化した場合でも、前記差分値xに応じて減速開始時期T5が補正される。この結果、実施例5の前記画像形成装置Uでは、減速開始時期T5が補正されない場合に比べ、予め設定された前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる精度がさらに向上している。
その他、実施例5の前記画像形成装置Uでは、実施例4の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例6の説明をするが、この実施例6の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例6の制御部Cの説明)
図30は実施例1の図3に対応する本発明の実施例6の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
(制御部Cの機能)
図30において、実施例6の制御部Cには、可視像形成装置制御手段C10が新たに追加されている。また、実施例6のステッピングモータ駆動制御手段C4は、実施例1の前記駆動開始時期演算手段C4B、前記給紙後搬送前時間設定手段C4D、前記駆動開始時期判別手段C4E、前記駆動開始時期再演算判別手段C4Hに替えて、媒体到達時期演算手段C4B′と、媒体搬送時間設定手段C4D′と、駆動開始時期判別手段C4E′と、媒体到達時期再演算判別手段C4H′とを有する。
C4B′:媒体到達時期演算手段
媒体到達時期演算手段C4B′は、実施例1の前記区間半径測定手段C4B1と、前記区間周長測定手段C4B2と、前記媒体搬送時間演算手段C4B3とを有し、図4に示す、予め設定された前記駆動開始時期T1から、前記媒体搬送時間演算手段C4B3により演算された前記媒体搬送時間TM1が経過した前記媒体到達時期T2を演算する。
図31は実施例1の図6に対応する本発明の実施例6の媒体搬送時間テーブルの説明図である。
C4D′:媒体搬送時間設定手段
媒体搬送時間設定手段C4D′は、前記媒体搬送時間演算手段C4B3により演算された前記媒体搬送時間TM1を、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に到達する時期として設定する。実施例6の前記媒体搬送時間設定手段C4D′は、具体的には、図31に示す媒体搬送時間テーブルを設定する。
図31において、実施例6の前記媒体搬送時間テーブルには、設定基準値である製品出荷時の媒体搬送時間TM1aとして、「厚紙」の場合に160.2[ms]、「普通紙」の場合に159.2[ms]が予め設定されている。また、実施例6の前記媒体搬送時間設定手段C4D′では、図5に示す区間周長Lab〜Ldaが測定された場合に、前記第1回転駆動開始位置Paから回転駆動を開始する際の前記媒体搬送時間TM1が、「厚紙」の場合に161.7[ms]、「普通紙」の場合に160.7[ms]として設定される。また、前記第2回転駆動開始位置Pbから回転駆動を開始する際の前記媒体搬送時間TM1が、「厚紙」の場合に162.9[ms]、「普通紙」の場合に161.9[ms]として設定される。さらに、前記各回転駆動開始位置Pc,Pdから回転駆動を開始する際の前記媒体搬送時間TM1が、「厚紙」の場合に160.4[ms]、「普通紙」の場合に159.4[ms]として設定される。
C4E′:駆動開始時期判別手段
実施例6の駆動開始時期判別手段C4E′は、予め設定された前記駆動開始時期T1になったか否かを判別する。
C4H′:駆動開始時期再演算判別手段
実施例6の媒体到達時期再演算判別手段C4H′は、実施例1の前記シートカウンタC4H1を有し、前記枚数Njの値が、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別することにより、前記媒体到達時期T2を再演算するか否かを判別する。
C10:可視像形成装置制御手段
可視像形成装置制御手段C10は、前記媒体搬送時間設定手段C4D′により設定された前記媒体搬送時間テーブルに基づいて、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に到達する時期が、前記媒体到達時期演算手段C4B′で演算された前記媒体到達時期T2となるように前記可視像形成装置U3を制御する。実施例6の前記可視像形成装置制御手段C10は、前記露光装置ROSがレーザビームLの露光走査を開始する時期を制御することにより、前記感光体PR表面に静電潜像が形成される時期を制御する。
(実施例6の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例6の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。なお、前記露光装置ROSの制御については、前記媒体到達時期T2の演算結果に応じて静電潜像の書き込みを開始する時期を制御するだけであるため、図示による詳細な説明を省略する。
(実施例6のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図32は実施例1の図9に対応する本発明の実施例6のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図32において、実施例6のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST1、ST6、ST12およびST16に替えて、以下のST1′、ST6′、ST12′およびST16″を実行する。なお、その他のST2〜ST5,ST7〜ST11,ST13〜ST15,ST17,ST18については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図32のST1′において、後述する図33に示す媒体到達時期演算処理を実行する。そして、ST2に移る。
ST6′において、タイマTMが図4に示す予め設定された駆動開始時期T1を計時したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に移り、ノー(N)の場合はST6′を繰り返す。
ST12′において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST13に移る。
(1)パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、記憶された停止位置、すなわち、今回の回転開始位置Pa〜Pdの回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paでステッピングモータ4の回転駆動を停止する。
(2)停止位置である次回の回転開始位置Pb〜Paを記憶する。
(3)停止位置(Pb〜Pa)に応じた媒体到達時期T2を再設定する。
ST16″において、媒体到達時期演算処理を実行する。そして、ST17に移る。
(実施例6の媒体到達時期演算処理のフローチャートの説明)
図33は実施例1の図10に対応する本発明の実施例6の媒体到達時期演算処理のフローチャートであり、図32のST1′,ST16″のサブルーチンの説明図である。
図33において、実施例6の媒体到達時期演算処理のフローチャートでは、実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートのST23に替えて、以下のST23′を実行する。なお、その他のST21,ST22については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図33のST23′において、演算された媒体搬送時間TM1に基づいて、媒体到達時期T2を演算する。すなわち、図31に示す、媒体搬送時間TM1の媒体搬送時間テーブルを設定する。そして、媒体到達時期演算処理を終了して図32のST1′,ST16″に戻る。
(実施例6の作用)
前記構成を備えた実施例6の前記画像形成装置Uでは、図32のST1′,ST16″、図33のST21,ST22,ST23′に示すように、レジロールRrから搬送されたシートSが前記転写領域Q3に到達する前記媒体到達時期T2を演算する媒体到達時期演算処理が実行される。
実施例6の前記媒体到達時期演算処理では、図33のST21,ST22、図11のST31〜ST41に示すように、各区間周長Lab〜Ldaが測定され、前記各区間周長Lab〜Ldaに応じた媒体搬送時間TM1が前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算される。また、図33のST23′に示すように、予め設定された前記駆動開始時期T1から、演算された媒体搬送時間TM1が経過した前記媒体到達時期T2が、前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算される。
そして、実施例6では、図32のST12′に示すように、各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算された媒体到達時期T2に応じて、前記露光装置ROSが静電潜像の書き込みを開始する時期が制御される。すなわち、各回転開始位置Pa〜Pdの間の各区間周長Lab〜Ldaが異なり、各回転開始位置Pa〜Pdに応じてレジロールRrから転写領域までの回転角度、すなわち、搬送量が異なる可能性がある前記画像形成装置Uにおいて、各区間周長Lab〜Ldaの測定結果に応じた前記媒体到達時期T2が、各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算されると共に、前記露光装置ROSの制御により、演算された媒体到達時期T2に応じて前記感光体PR表面のトナー像を転写領域Q3に到達させる時期が調節される。
この結果、実施例6の前記画像形成装置Uは、各回転開始位置Pa〜Pdに対して前記媒体到達時期T2が演算されない場合に比べ、シートSを転写領域Q3に到達させる時期と、感光体PR表面のトナー像を転写領域Q3に到達させる時期とを一致させる精度が向上している。
その他、実施例6の前記画像形成装置Uでは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例7の説明をするが、この実施例7の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例7は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例7の制御部Cの説明)
図34は実施例1の図3に対応する本発明の実施例7の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
(制御部Cの機能)
図34において、実施例7のステッピングモータ駆動制御手段C4は、実施例1の前記駆動開始時期判別手段C4Eに替えて、実施例6の前記駆動開始時期判別手段C4E′と同様の駆動開始時期判別手段C4E′を有する。また、前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、実施例1の前記駆動開始時期演算手段C4B、前記給紙後搬送前時間設定手段C4D、前記駆動開始時期再演算判別手段C4Hに替えて、回転量演算手段C4J′と、回転量設定手段C4K′と、回転量再演算判別手段C4H″とを有する。
C4J′:回転量演算手段
回転量演算手段C4J′は、実施例1の前記区間半径測定手段C4B1と、前記区間周長測定手段C4B2とを有し、予め設定された媒体搬送時間TM1と、予め設定された媒体搬送長Lと、前記区間周長測定手段C4B2により演算された各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、予め設定された前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させるレジロールRrの単位時間当たりの回転量R″を演算する。
実施例7の前記回転量演算手段C4J′は、予め設定された製品出荷時の媒体搬送時間TM1aと、前記媒体搬送長Lと、前記各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、図4に示す、予め設定された前記駆動開始時期T1から、前記媒体搬送時間TM1aが経過した前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる前記回転量R″を演算する。前記回転量演算手段C4J′は、具体的には、まず、前記式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4)により、各回転開始位置Pa〜Pdから1.5回転後の残りの媒体搬送長ΔLおよび残りの回転角度Δθを演算する。そして、前記式(3−1)〜(3−4)を変形し、TM1=TM1aを代入した以下の式(3−1)″〜(3−4)″により、各回転開始位置Pa〜Pdごとに、1.5回転、すなわち、540°に残りの回転角度を加えた角度を、前記媒体搬送時間TM1aで回転させるための前記回転量R″[rps]を演算する。
第1回転開始位置Paの場合:
R″
={(540°+Δθ)/(360°×TM1a)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lcd)
/(360°×TM1a) …(3−1)″
=10×[540°+90°×{L−(Lab+…+Lbc)}/Lcd]
/(360°×TM1a)
第2回転開始位置Pbの場合:
R″
={(540°+Δθ)/(360°×TM1a)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lda)
/(360°×TM1a) …(3−2)″
=10×[540°+90°×{L−(Lbc+…+Lcd)}/Lda]
/(360°×TM1a)
第3回転開始位置Pcの場合:
R″
={(540°+Δθ)/(360°×TM1a)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lab)
/(360°×TM1a) …(3−3)″
=10×[540°+90°×{L−(Lcd+…+Lda)}/Lab]
/(360°×TM1a)
第4回転開始位置Pdの場合:
R″
={(540°+Δθ)/(360°×TM1a)}×10
=10×(540°+90°×ΔL/Lbc)
/(360°×TM1a) …(3−4)″
=10×[540°+90°×{L−(Lda+…+Lab)}/Lbc]
/(360°×TM1a)
図35は実施例1の図5に対応する本発明の実施例7の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの回転量との一例についての説明図である。
C4K′:回転量設定手段
回転量設定手段C4K′は、前記回転量演算手段C4J′により演算された前記レジロールRrの単位時間当たりの回転量R″を、前記ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R″として設定する。
ここで、図35に示すように、一例として、実施例1の図5と同様の運用後の駆動コロRr1についての前記回転量R″について考える。この場合、実施例7では、製品出荷時の駆動コロRr1は、区間周長Lab〜Ldaが、15.71[mm]であり、前記媒体搬送時間TM1aが、159.2[ms]であり、回転量Rが、10[rps]である。
これに対して、運用後の駆動コロRr1が、区間周長Lab〜Ldaが、16.49[mm],14.45[mm]],15.71[mm]],15.71[mm]である場合を考える。この場合、前記式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4)により、演算された媒体搬送長ΔLが、6.69[mm],7.48[mm],5.75[mm],5.75[mm]、残りの回転角度Δθが、38.4°,42.9°,34.0°,33.9°となる。さらに、前記式(3−1)″〜(3−4)″により演算された各回転開始位置Pa〜Pdごとの回転量R″が、10.09[rps],10.17[rps],10.02[rps],10.01[rps]となり、製品出荷時の回転量R=10[rps]に比べ、高速になっていることがわかる。
なお、実施例7の前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、前記回転量設定手段C4K′により設定された前記回転量R″に応じて、ステッピングモータ4に対するパルス波の単位時間当たりの入力数を制御することにより、レジロールRrの回転量R=R″を制御する。
C4H″:回転量再演算判別手段
実施例7の回転量再演算判別手段C4H″は、実施例1の前記シートカウンタC4H1を有し、前記枚数Njの値が、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別することにより、前記回転量R″を再演算するか否かを判別する。
(実施例7の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例7の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例7のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図36は実施例1の図9に対応する本発明の実施例7のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図36において、実施例7のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST6に替えて、実施例6の図32のST6′と同様の処理を実行する。また、実施例7のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例1のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST1、ST12およびST16に替えて、以下のST1″、ST12″およびST105を実行する。なお、その他のST2〜ST5,ST7〜ST15,ST17,ST18については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図36のST1″において、後述する図37に示す回転量演算処理を実行する。そして、ST2に移る。
ST12″において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST13に移る。
(1)パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、記憶された停止位置、すなわち、今回の回転開始位置Pa〜Pdの回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paでステッピングモータ4の回転駆動を停止する。
(2)停止位置である次回の回転開始位置Pb〜Paを記憶する。
(3)停止位置(Pb〜Pa)に応じた回転量R=R″に設定する。
ST105において、回転量演算処理を実行する。そして、ST17に移る。
(実施例7の回転量演算処理のフローチャートの説明)
図37は実施例1の図10に対応する本発明の実施例7の回転量演算処理のフローチャートであり、図36のST1″,ST105のサブルーチンの説明図である。
図37において、実施例7の回転量演算処理のフローチャートでは、実施例1の駆動開始時期演算処理のフローチャートのST22,ST23に替えて、以下のST22″,ST23″を実行する。なお、その他のST21については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図37のST22″において、予め設定された媒体搬送時間TM1と、予め設定された媒体搬送長Lと、演算された各区間周長Lab〜Ldaと、式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4),(3−1)″〜(3−4)″により、各回転開始位置Pa〜Pdごとに、レジロールRrの単位時間当たりの回転量R″[rps]を演算する。そして、ST23″に移る。
ST23″において、演算されたレジロールRrの単位時間当たりの回転量R″を、ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R″として一時記憶する。そして、回転量演算処理を終了して図37のST1″,ST105に戻る。
(実施例7の作用)
前記構成を備えた実施例7の前記画像形成装置Uでは、図36のST1″,ST105、図37のST21,ST22″,ST23″に示すように、図4に示す予め設定された前記媒体到達時期T2までに、レジロールRrから搬送されたシートSを前記転写領域Q3に到達させる前記回転量R″を演算する回転量演算処理が実行される。
実施例7の前記回転量演算処理では、図37のST21,ST22″、図11のST31〜ST41に示すように、各区間周長Lab〜Ldaが測定され、前記各区間周長Lab〜Ldaに応じた回転量R″が前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算される。また、図36のST12′、図37のST23″に示すように、演算された前記回転量R″が、ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R″として、前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに設定される。すなわち、各回転開始位置Pa〜Pdの間の各区間周長Lab〜Ldaが異なり、各回転開始位置Pa〜Pdに応じてレジロールRrから転写領域までの回転角度、すなわち、搬送量が異なる可能性がある前記画像形成装置Uにおいて、各区間周長Lab〜Ldaの測定結果に応じた前記回転量R″が、各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算されて、ステッピングモータ4を回転駆動する単位時間当たりの回転量R=R″として設定される。
この結果、実施例7の前記画像形成装置Uは、各回転開始位置Pa〜Pdに対して前記回転量R″が演算されない場合に比べ、シートSを転写領域Q3に到達させる時期と、感光体PR表面のトナー像を転写領域Q3に到達させる時期とを一致させる精度が向上している。
その他、実施例7の前記画像形成装置Uでは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の実施例8の説明をするが、この実施例8の説明において、前記実施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例8は、下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同様に構成されている。
(実施例8の制御部Cの説明)
図38は実施例4の図21に対応する本発明の実施例8の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
(制御部Cの機能)
図38において、実施例7のステッピングモータ駆動制御手段C4は、実施例4の前記駆動開始時期判別手段C4Eに替えて、実施例6、7の前記駆動開始時期判別手段C4E′と同様の駆動開始時期判別手段C4E′を有する。また、前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、実施例4の前記駆動開始時期演算手段C4B、前記給紙後搬送前時間設定手段C4D、減速開始時期判別手段C4L、前記駆動開始時期再演算判別手段C4Hに替えて、減速開始時期演算手段C4P′と、高速回転時間設定手段C4D″と、減速開始時期判別手段C4L′と、減速開始時期再演算判別手段C4Qとを有する。
C4P′:減速開始時期演算手段
減速開始時期演算手段C4P′は、実施例4の前記区間周長測定手段C4B2′と、高速回転時間演算手段C4P1とを有し、予め設定された前記媒体到達時期T2に、シートSを転写領域Q3に到達させる減速開始時期T5″を演算する。
図39は実施例5の図27に対応する実施例7の高速回転時間の説明図であり、駆動開始時期に高速時回転量でレジロールの回転を開始してから減速開始時期に通常時回転量へ減速させる際のタイミングチャートである。
C4P1:高速回転時間演算手段
高速回転時間演算手段C4P1は、予め設定された前記通常時回転量R1および前記高速時回転量R2と、予め設定された前記媒体搬送時間TM1と、予め設定された前記媒体搬送長Lと、前記区間周長測定手段C4B2′により測定された各区間周長とに基づいて、前記駆動開始時期T1から前記減速開始時期T5までの高速回転時間TM4′であって、ステッピングモータ4をおよび前記高速時回転量R2で回転駆動させる前記高速回転時間TM4′を演算する。
実施例8の前記高速回転時間演算手段C4P1は、前記通常時回転量R1=10[rps]と、前記高速時回転量R2=2×R1=20[rps]と、予め設定された製品出荷時の媒体搬送時間TM1a=109.2[ms]と、前記媒体搬送長L=100[mm]と、前記各区間周長Lab〜Ldaとに基づいて、前記高速回転時間TM4′を演算する。前記高速回転時間演算手段C4P1は、具体的には、まず、前記式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4)により、各回転開始位置Pa〜Pdから1.5回転後の残りの媒体搬送長ΔLおよび残りの回転角度Δθを演算する。そして、図39に示すように、時間と回転量と回転角度との関係から、以下の式(7)が成立するため、高速回転時間TM4′の単位を秒[s]からミリ秒[ms]に変換した以下の以下の式(7−1)〜(7−4)により、前記高速回転時間TM4′[ms]を演算する。なお、実施例8では、図39に示す、前記高速時回転量R2から前記通常時回転量R1への減速実行時間TM6を、0[ms]で近似する。
(540°+Δθ)
=TM4′×R2×360°
+(1/2)×TM6×(R2+R1)×360°
+{TM1a−(TM4′+TM6)}×R1×360° …(7)
第1回転開始位置Paの場合:
TM4′
=[{(540°+Δθ)/360°}×{1/(R2−R1)}]×10
−TM1a×{R1/(R2−R1)}
=[{(540°+Δθ)/360°}×{1/(2×R1−R1)}×10
−TM1a×{R1/(2×R1−R1)}
={(540°+Δθ)/(360°×R1)}×10−TM1a
=10×(540°+90°×ΔL/Lcd)/(360°×R1)
−109.2 …(7−1)
=10×[540°+90°×{L−(Lab+…+Lbc)}/Lcd]
/(360°×R1)
−109.2
第2回転開始位置Pbの場合:
TM4′
={(540°+Δθ)/(360°×R1)}×10−TM1a
=10×(540°+90°×ΔL/Lda)/(360°×R1)
−109.2 …(7−2)
=10×[540°+90°×{L−(Lbc+…+Lcd)}/Lda]
/(360°×R1)
−109.2
第3回転開始位置Pcの場合:
TM4′
={(540°+Δθ)/(360°×R1)}×10−TM1a
=10×(540°+90°×ΔL/Lab)/(360°×R1)
−109.2 …(7−3)
=10×[540°+90°×{L−(Lcd+…+Lda)}/Lab]
/(360°×R1)
−109.2
第4回転開始位置Pdの場合:
TM4′
={(540°+Δθ)/(360°×R1)}×10−TM1a
=10×(540°+90°×ΔL/Lbc)/(360°×R1)
−109.2 …(7−4)
=10×[540°+90°×{L−(Lda+…+Lab)}/Lbc]
/(360°×R1)
−109.2
よって、実施例8の前記減速開始時期演算手段C4P′は、前記駆動開始時期判別手段C4E′により判別された駆動開始時期T1から、前記高速回転時間演算手段C4P1により演算された前記高速回転時間TM4′が経過した前記減速開始時期T5″を演算する。
図40は実施例4の図23に対応する本発明の実施例8の製品出荷時の各回転開始位置ごとの媒体搬送時間と、運用後の各回転開始位置ごとの高速回転時間との一例についての説明図である。
ここで、図40に示すように、一例として、実施例4の図23と同様の運用後の駆動コロRr1についての媒体搬送時間TM1について考える。この場合、実施例8では、製品出荷時の駆動コロRr1は、区間周長Lab〜Ldaが、15.71[mm]であり、製品出荷時の媒体搬送時間TM1aが、109.2[ms]であり、高速回転時間TM4が、50[ms]である。
これに対して、運用後の駆動コロRr1は、区間周長Lab〜Ldaが、16.49[mm],14.45[mm]],15.71[mm]],15.71[mm]である場合を考える。この場合、前記式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4)により、演算された媒体搬送長ΔLが、6.69[mm],7.48[mm],5.75[mm],5.75[mm]、残りの回転角度Δθが、38.4°,42.9°,34.0°,33.9°となる。さらに、前記式(7−1)〜(7−4)により演算された各回転開始位置Pa〜Pdごとの高速回転時間TM4′が、51.47[ms],52.72[ms],50.24[ms],50.22[ms]となり、高速回転時間TM4=50[ms]に比べ、長くなっていることがわかる。
図41は図40に対応する本発明の実施例8の高速回転時間テーブルの説明図である。
C4D″:高速回転時間設定手段
高速回転時間設定手段C4D″は、前記高速回転時間演算手段C4P1により演算された前記高速回転時間TM4′を設定する。実施例8の前記高速回転時間設定手段C4D″は、図41に示す高速回転時間時間テーブルを設定する。
図41において、実施例8の前記高速回転時間時間テーブルには、設定基準値である製品出荷時の高速回転時間TM4として、「厚紙」の場合に50.5[ms]、「普通紙」の場合に50[ms]が予め設定されている。また、実施例8の前記高速回転時間設定手段C4D″では、図40に示す区間周長Lab〜Ldaが測定された場合に、前記第1回転駆動開始位置Paから回転駆動を開始する際の前記高速回転時間TM4′が、「厚紙」の場合に51.97[ms]、「普通紙」の場合に51.47[ms]として設定される。また、前記第2回転駆動開始位置Pbから回転駆動を開始する際の前記高速回転時間TM4′が、「厚紙」の場合に52.72[ms]、「普通紙」の場合に53.22[ms]として設定される。また、前記第3回転駆動開始位置Pcから回転駆動を開始する際の前記高速回転時間TM4′が、「厚紙」の場合に、50.74[ms]、「普通紙」の場合に50.24[ms]として設定される。さらに、前記第4回転駆動開始位置Pdから回転駆動を開始する際の前記高速回転時間TM4′が、「厚紙」の場合に50.72[ms]、「普通紙」の場合に50.22[ms]として設定される。
C4L′:減速開始時期判別手段
減速開始時期判別手段C4L′は、図39に示す、予め設定された前記駆動開始時期T1から前記高速回転時間設定手段C4D″により設定された回転駆動開始位置Pa〜Pdごとの高速回転時間TM4が経過した前記減速開始時期T5になったか否かを判別する。
なお、実施例8の前記ステッピングモータ駆動制御手段C4は、前記減速開始時期判別手段C4L′により、前記減速開始時期T5になったと判別された場合に、ステッピングモータ4に対するパルス波の単位時間当たりの入力数を制御することにより、レジロールRrの単位時間当りの回転量Rを、前記高速時回転量R2=2×R1=20[rps]から前記通常時回転量R1=10[rps]に減速させる。
C4Q:減速開始時期再演算判別手段
実施例8の減速開始時期再演算判別手段C4Qは、実施例1の前記シートカウンタC4H1を有し、前記枚数Njの値が、予め設定された再演算判別値Nmaxを超えたか否かを判別することにより、前記高速回転時間TM4′を再演算するか否かを判別する。
(実施例8の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例8の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例8のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートの説明)
図42は実施例4の図24に対応する本発明の実施例8のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートである。
図42において、実施例8のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST6に替えて、実施例6の図32のST6′と同様の処理を実行する。また、実施例8のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートでは、実施例4のステッピングモータ駆動制御処理のフローチャートのST101,ST12およびST16′に替えて、以下のST101″,ST106およびST107を実行する。なお、その他のST2〜ST6,ST7″,ST8′,ST9′,ST102,ST11,ST13,ST14′,ST15,ST17,ST18については、実施例4と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図42のST101″において、タイマTMが、駆動開始時期T1から高速回転時間TM4′が経過した図39に示す減速開始時期T5″になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST102に移り、ノー(N)の場合はST101″を繰り返す。
ST106において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST13に移る。
(1)パルスカウンタの値であるパルス波の総入力数iに基づいて、記憶された停止位置、すなわち、今回の回転開始位置Pa〜Pdの回転方向下流側で隣接する回転開始位置Pb〜Paでステッピングモータ4の回転駆動を停止する。
(2)停止位置である次回の回転開始位置Pb〜Paを記憶する。
(3)停止位置(Pb〜Pa)に応じた高速回転時間TM4′を再設定する。すなわち、停止位置(Pb〜Pa)に応じた減速開始時期T5″を再設定する。
ST107において、後述する図43に示す減速開始時期演算処理を実行する。そして、ST15に移る。
(実施例8の減速開始時期演算処理のフローチャートの説明)
図43は実施例2の図17に対応する本発明の実施例8の減速開始時期演算処理のフローチャートであり、図42のST107のサブルーチンの説明図である。
図43において、実施例8の減速開始時期演算処理のフローチャートでは、実施例2の駆動開始時期演算処理のフローチャートのST22,ST23に替えて、以下のST108,ST109を実行する。なお、その他のST21′,ST42〜ST44については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図43のST108において、通常時回転量R1=10[rps]と、高速時回転量R2=2×R1=20[rps]と、製品出荷時の媒体搬送時間TM1a=109.2[ms]と、媒体搬送長L=100[mm]と、測定された各区間周長Lab〜Ldaと、式(1−1)〜(1−4),(2−1)〜(2−4),(7−1)〜(7−4)により、高速回転時間TM4′[ms]を演算する。そして、ST109に移る。
ST109において、演算された高速回転時間TM4′[ms]に基づいて、減速開始時期T5″を演算する。すなわち、図41に示す、高速回転時間TM4′の高速回転時間テーブルを設定する。そして、減速開始時期演算処理を終了して図42のST107に戻る。
(実施例8の作用)
前記構成を備えた実施例8の前記画像形成装置Uでは、図42のST107、図43のST21′,ST108,ST109に示すように、図39に示す予め設定された前記媒体到達時期T2までに、レジロールRrから搬送されたシートSを前記転写領域Q3に到達させる前記減速開始時期T5″を演算する減速開始時期演算処理が実行される。
実施例8の前記減速開始時期演算処理では、図43のST21′,ST108に示すように、各区間周長Lab〜Ldaが測定され、前記各区間周長Lab〜Ldaに応じた高速回転時間TM4′[ms]が前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算される。また、図43のST109に示すように、演算された各回転開始位置Pa〜Pdごとの高速回転時間TM4′[ms]に基づいて、図41に示す前記高速回転時間テーブルが設定される。
したがって、実施例8の前記画像形成装置Uでは、図42のST106に示すように、前記各区間周長Lab〜Ldaが測定され、前記各区間周長Lab〜Ldaに応じた減速開始時期T5″が前記各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算されて設定される。すなわち、各回転開始位置Pa〜Pdの間の各区間周長Lab〜Ldaが異なり、各回転開始位置Pa〜Pdに応じてレジロールRrから転写領域までの回転角度、すなわち、搬送量が異なる可能性がある前記画像形成装置Uにおいて、各区間周長Lab〜Ldaの測定結果に応じた前記減速開始時期T5″が、各回転開始位置Pa〜Pdごとに演算、設定される。
また、実施例8の前記画像形成装置Uでは、図42のST101″,ST102に示すように、演算された前記減速開始時期T5″と判別された場合に、レジロールRrの単位時間当りの回転量Rが、前記高速時回転量R2=2×R1=20[rps]から前記通常時回転量R1=10[rps]に減速される。
この結果、実施例8の前記画像形成装置Uは、各回転開始位置Pa〜Pdに対して前記減速開始時期T5″が演算されない場合に比べ、シートSを転写領域Q3に到達させる時期と、感光体PR表面のトナー像を転写領域Q3に到達させる時期とを一致させる精度が向上している。
その他、実施例8の前記画像形成装置Uでは、実施例4の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H010)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置Uの一例としての複合機を例示したが、これに限定されず、複写機、FAX等にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、単色、いわゆる、モノクロの画像形成装置に限定されず、多色現像の画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、媒体搬送部材の一例としてのレジロールRrを例示したが、これに限定されず、例えば、前記搬送ロールRa等とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、媒体搬送部材の一例として、回転駆動する前記駆動コロRr1と前記駆動コロRr1に対向・接触して従動する前記従動コロRr2とを有する前記レジロールRrを例示したが、これに限定されず、例えば、前記駆動コロRr1を回転駆動する無端ベルトに置き換えた場合にも、本発明を適用可能である。
(H04)前記実施例において、搬送先の一例としての転写領域Q3を例示したが、これに限定されず、例えば、前記定着装置Fや前記排紙部TRhや図示しない前記後処理装置等とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、駆動源の一例として、図2Bに示すステッピングモータ4を例示したが、これに限定されず、回転開始位置Pa〜Pdから回転駆動が開始可能であり、単位時間当りの回転量Rを変更可能であるその他のモータを使用することも可能である。
(H06)前記実施例において、駆動伝達系の一例として、前記コロ側ギア2と前記モータ側ギア3とを有する駆動ギア列5を例示したが、前記駆動ギア列5は2個のギアで構成することに限定されず、3個以上のギアで構成することも可能である。
(H07)前記実施例において、図6に示す給紙後搬送前時間テーブルや、図31に示す媒体搬送時間テーブルや、図41に示す高速回転時間テーブルは、「厚紙」および「普通紙」の場合のみ各設定値を設けているが、これに限定されず、例えば、予め設定されたシートSの厚さを、x[mm],y[mm],z[mm]とし、x<y<zが成立する場合に、[厚紙(xmm以上)]、[厚紙(ymm以上)]、[厚紙(zmm以上)]として[厚紙]の種類を複数にしたり、[OHP用紙]や[コート紙]等の種類についても設定値を設けたりすることも可能である。
(H08)前記実施例において、各区間半径rのサンプリングは、前記各回転開始位置Pa〜Pdを含む36区間で実行されていたが、これに限定されず、35区間以下としたり、37区間以上とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、回転開始位置Pa〜Pdは、第1回転開始位置Paと第2回転開始位置Pbと第3回転開始位置Pcと第4回転開始位置Pdとの4つの異なる位置で構成されていたが、これに限定されず、2つや3つの異なる位置としたり、5つ以上の異なる位置とすることも可能である。この場合、前記回転開始位置Pa〜Pdごとの式(1−1)〜(1−4)等については、回転開始位置の数に応じて増減させ、数値等を変更させる必要がある。
(H010)前記実施例において、図2に示す前記媒体搬送長L=100[mm]は、レジロールRrの駆動コロRr1の1.5回転後に残りの媒体搬送長ΔLを加えた値であるが、これに限定されず、任意の長さに設定可能であり、例えば、前記媒体搬送長Lを、前記駆動コロRr1の製品出荷時の全周長である62.83[mm]の整数倍で予め設定することも可能である。この場合、前記式(1−1)〜(1−4)等における1.5回転分の角度540°については、回転数に応じて変更する必要がある。
4…駆動源、5…駆動伝達系、11…変位量検出部材、12…媒体検出部材、102…交換画像、101…重送画像、ave(Lab)〜ave(Lda)…区間周長の製品出荷時の平均値、{ave(Lab)−Lab}〜{ave(Lda)−Lda}…区間周長の差分値、C4…媒体搬送部材制御手段、C4A…回転開始位置検出手段、C4B…駆動開始時期演算手段、C4B′…媒体到達時期演算手段、C4B1…区間半径測定手段、C4B2,C4B2′…区間周長測定手段、C4B3…媒体搬送時間演算手段、C4E,C4E′…駆動開始時期判別手段、C4J,C4J′…回転量演算手段、C4M…予測値演算手段、C4N…補正時間演算手段、C4P…減速開始時期補正手段、C4P′…減速開始時期演算手段、C5…媒体厚測定手段、C6…重送判別手段、C7…重送画像表示手段、C8…交換時期判別手段、C9…交換画像表示手段、d…媒体の厚み、F…定着装置、GKS…画像記録装置、i…矩形波の総入力数、L…媒体搬送長、Lab〜Lda…区間周長、P3…媒体検出位置、Pa〜Pd…回転開始位置、Q3…搬送先、r…区間半径、R…回転量、R1…通常時回転量、R2…高速時回転量、Rr…媒体搬送部材、Rr1…駆動コロ、Rr2…従動コロ、S…媒体、Sd…媒体の厚みの閾値、SH…媒体搬送装置、SL…区間周長の差分値の閾値、T1…駆動開始時期、T2…媒体到達時期、T5,T5′,T5″…減速開始時期、ta〜td,T…媒体検出時間の実測値、ta′〜td′…媒体検出時間の予測値、TM1…媒体搬送時間、TM5…補正時間、U…画像形成装置、x…媒体検出時間の実測値と予測値との差分値。

Claims (16)

  1. 媒体を搬送する媒体搬送部材と、
    前記媒体搬送部材の回転方向に沿って等分割された前記媒体搬送部材の中心角に応じて予め設定された複数の回転開始位置を検出する回転開始位置検出手段と、
    前記媒体搬送部材が回転駆動を開始する時期である駆動開始時期になったか否かを判別する駆動開始時期判別手段と、
    前記媒体搬送部材の回転駆動を制御する媒体搬送部材制御手段であって、前記駆動開始時期になったと判別され且つ前記各回転開始位置のいずれかから回転駆動を開始した場合に、前記回転開始位置検出手段による検出結果に基づいて、回転駆動が開始された回転開始位置とは異なる回転開始位置で回転駆動を停止する前記媒体搬送部材制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
    隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
    予め設定された前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記媒体が前記媒体搬送部材から前記搬送先まで搬送される媒体搬送時間を演算する媒体搬送時間演算手段と、
    前記媒体搬送時間演算手段により演算された前記媒体搬送時間に基づいて、予め設定された媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記駆動開始時期を演算する駆動開始時期演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
    隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
    予め設定された前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記媒体が前記媒体搬送部材から前記搬送先まで搬送される媒体搬送時間を演算する媒体搬送時間演算手段と、
    前記駆動開始時期と、前記媒体搬送時間演算手段により演算された前記媒体搬送時間とに基づいて、前記媒体が前記搬送先に到達する媒体到達時期を演算する媒体到達時期演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に、前記媒体搬送部材の通常時の単位時間当たりの回転量である通常時回転量より大きい高速時回転量で前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始すると共に、前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される媒体搬送時間が経過する前の減速開始時期に、前記高速時回転量から前記通常時回転量まで減速する前記媒体搬送部材制御手段と、
    隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
    予め設定された前記通常時回転量および前記高速時回転量と、予め設定された前記媒体搬送時間と、前記媒体搬送部材から前記搬送先までの媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記減速開始時期を演算する減速開始時期演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記区間周長測定手段により測定された前記区間周長と、予め測定された前記区間周長の製品出荷時の平均値とに基づいて、前記測定された前記区間周長に応じた前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量を演算する回転量演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  6. 前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、予め設定された前記駆動開始時期に前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始する前記媒体搬送部材制御手段と、
    隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する区間周長測定手段と、
    前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される予め設定された媒体搬送時間と、前記媒体搬送部材から前記搬送先までの予め設定された媒体搬送長と、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長とに基づいて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量を演算する回転量演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  7. 前記媒体搬送部材と前記搬送先との間に配置され、前記媒体の媒体搬送方向前端を検出する媒体検出部材と、
    前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記媒体搬送部材から前記媒体検出部材までの媒体検出長と、前記駆動開始時期から前記媒体検出部材が前記媒体の媒体搬送方向前端を検出する媒体検出時期までの媒体検出時間とに基づいて、回転駆動が開始される回転開始位置から前記各回転開始位置までの中心角に応じた各区間周長を測定する前記区間周長測定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  8. 前記媒体検出長が、隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長の製品出荷時の平均値となる予め設定された媒体検出位置に配置された前記媒体検出部材、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。
  9. 前記媒体搬送部材から前記媒体検出部材までの媒体搬送方向が直線状に延びる媒体検出位置に配置された前記媒体検出部材、
    を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の媒体搬送装置。
  10. 前記媒体搬送部材に前記媒体が搬入された後、前記駆動開始時期に、前記媒体搬送部材の通常時の単位時間当たりの回転量である通常時回転量より大きい高速時回転量で前記媒体搬送部材の回転駆動を開始して前記媒体の搬送を開始すると共に、前記駆動開始時期から予め設定された高速回転時間が経過した減速開始時期であって、前記媒体が前記媒体搬送部材から予め設定された搬送先まで搬送される媒体搬送時間が経過する前の前記減速開始時期に、前記高速時回転量から前記通常時回転量まで減速させて、前記駆動開始時期から前記媒体搬送時間が経過した媒体到達時期に、前記媒体を前記搬送先に到達させる前記媒体搬送部材制御手段と、
    前記区間周長測定手段により測定された前記区間周長に基づいて、前記媒体検出時間の予測値を演算する予測値演算手段と、
    予め設定された前記通常時回転量および前記高速時回転量と、前記媒体検出部材の検出結果により測定された前記媒体検出時間の実測値と前記予測値演算手段により演算された前記媒体検出時間の予測値との差分値と、に基づいて、前記高速回転時間の長さを補正する補正時間であって、前記差分値に応じた前記媒体到達時期の変化を、前記通常時回転量と前記高速時回転量との速度差と前記補正時間とによる前記媒体到達時期の変化により相殺する前記補正時間を演算する補正時間演算手段と、
    補正時間演算手段により演算された前記補正時間に基づいて、予め設定された前記減速開始時期を補正する減速開始時期補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  11. 回転駆動する駆動コロと、前記駆動コロに対向、接触して従動する従動コロと、を有し、前記各コロが前記媒体を挟持して搬送する前記媒体搬送部材と、
    前記従動コロの回転中心の変位量を検出する変位量検出部材と、
    前記媒体搬送部材の単位時間当たりの回転量と、前記変位量検出部材の検出結果とに基づいて、前記駆動コロの前記各回転開始位置に応じた各区間半径を測定する区間半径測定手段と、
    隣接する前記各回転開始位置どうしの前記各区間半径に基づいて、隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長を測定する前記区間周長測定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  12. 前記媒体の搬送前の前記変位量検出部材の検出結果と、前記媒体の搬送時の前記変位量検出部材の検出結果とに基づいて、前記媒体の厚みを測定する媒体厚測定手段と、
    前記媒体厚測定手段により測定された前記媒体の厚みが、予め設定された閾値を超えたか否かを判別することにより、複数の媒体が同時に搬送されているか否かを判別する重送判別手段と、
    複数の媒体が同時に搬送されていると判別された場合に、複数の媒体が同時に搬送されたことを告知する重送画像を表示する重送画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の媒体搬送装置。
  13. 隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長の製品出荷時の平均値と、前記区間周長測定手段により測定された隣接する前記各回転開始位置の間の区間周長との差分値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判別することにより、前記媒体搬送部材の磨耗により前記媒体搬送部材を交換する交換時期になったか否かを判別する交換時期判別手段と、
    前記交換時期になったと判別された場合に、前記交換時期になったことを告知する交換画像を表示する交換画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  14. 前記媒体搬送部材を回転駆動させる駆動源と、
    前記駆動源の回転駆動を前記媒体搬送部材に伝達する駆動伝達系であって、前記駆動源の予め設定された整数回の回転駆動に応じて、前記媒体搬送部材を1回転させる前記駆動伝達系と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  15. 前記媒体搬送部材を回転駆動させる駆動源であって、矩形状の信号波である矩形波が単位時間内に入力された個数に応じて、前記媒体搬送部材の回転量を変化させる前記駆動源と、
    前記駆動源に対する前記矩形波の単位時間当たりの入力数を制御することにより、前記媒体搬送部材の回転駆動を制御する前記媒体搬送部材制御手段と、
    前記駆動源に対する前記矩形波の総入力数に基づいて、前記各回転開始位置を検出する前記回転開始位置検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  16. 媒体に画像を記録する画像記録装置と、
    前記媒体表面の画像を定着させる定着装置と、
    前記媒体を搬送する請求項1ないし15のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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