JP5444907B2 - 媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体搬送装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置では、媒体に画像が傾斜して記録されるのを防止するために、搬送される媒体の傾斜した状態、いわゆる、スキューを補正する技術が用いられている。このようなスキュー補正の技術として、以下の特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2002−60097号公報には、シートを搬送する第2のシート搬送路(R2)と、前記第2のシート搬送路(R2)の一方の幅端部に設けられたサイドガイド(32)と、前記第2のシート搬送路(R2)を搬送されるシートを、サイドガイド(32)側且つシート搬送方向(Y)下流側に搬送する斜行ローラ(37)と、前記サイドガイド(32)及び斜行ローラ(37)の下流側に設けられたレジストローラ(27)とを有するカラー画像形成装置(1)が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、前記斜行ローラ(37)を、回転支軸(36)に回転可能に支持された基台(36)上に設置し、シートの状態や種類などに応じて、基台(36)ごと斜行ローラ(37)を回転させて、斜行ローラ(37)のサイドガイド(32)に対する傾斜角度を変更している。
すなわち、シートの状態や種類などに基づく斜行ローラ(37)による搬送のされ易さに応じて、斜行ローラ(37)の傾斜角度を変更することで、サイドガイド(32)のサイド基準面(33)にシートが接触する際の座屈やスキューの補正不足を低減している。そして、サイドガイド(32)でスキューが補正されたシートは、レジストローラ(27)に搬送される。
特許文献2としての特開2002−284399号公報には、シート斜行矯正搬送装置(5)を有する複写機が記載されている。前記シート斜行矯正搬送装置(5)は、転写材(P)の搬送方向の上流から下流に向かう方向に対して、左側の斜行矯正モータ(M5)によって回転する左側の斜行補正ローラ対(142a)と、右側の斜行矯正モータ(M6)によって回転し且つ前記左側の斜行補正ローラ対(142a)と対をなす右側の斜行補正ローラ対(142b)とを有している。
特許文献2には、前記シート斜行矯正搬送装置(5)において、斜行補正ローラ対(142a,142b)の回転速度に差を設けて、転写材(P)を下流側に搬送しながら転写材(P)を回転させてスキューを補正するアクティブレジストレーション方式による補正や、停止した斜行補正ローラ対(142a,142b)に転写材(P)の先端を突き当てて、転写材(P)に湾曲、いわゆる、ループを形成して、転写材(P)のスキューを補正するループレジストレーション方式による補正を行う技術が記載されている。
特許文献2に記載の技術では、コシの強い厚紙など空回転が生じ易い紙などに対してはループレジストレーション方式でスキュー補正を行い、印刷枚数を多くしたい場合などには、アクティブレジストレーション方式によるスキュー補正を行うなど、媒体の種類や設定に応じて、転写材(P)のスキュー補正方式を変更している。
特許文献3としての特開2005−15195号公報には、ソレノイド及びバネ(6)により構成された駆動手段(2)と、用紙(1)の搬送方向と直交する方向である幅方向に移動可能に構成され、前記駆動手段(2)によって幅方向に移動するシャフトと、前記シャフトに支持され、前記シャフトが幅方向に移動した場合に、搬送方向に対して角度が変化して、用紙(1)を傾斜させて幅方向に移動させるように搬送する搬送ローラ(3)と、前記搬送ローラ(3)の下流側に配置された用紙(1)が積載される部位と、前記積載される部位の両側に配置された用紙基準整合板(4a)及び用紙寄せ整合板(4b)とを有する用紙整合装置が記載されている。
特許文献3に記載の技術では、搬送ローラ(3)の角度を変えて、用紙(1)を、下流端が用紙寄せ整合板(4b)に向いた斜めの状態で、用紙寄せ整合板(4b)側に移動させて搬送する。そして、検出手段(5)からの情報を元に、用紙(1)の下流端が用紙寄せ整合板(4b)に衝突する前に、搬送ローラ(3)の角度を切り替えて、用紙整合板(4b)に衝突しないように、用紙(1)の幅方向の位置を変更している。
特開2002−60097号公報(「0030」〜「0037」、「0061」〜「0074」、図2、図3、図8) 特開2002−284399号公報(「0012」〜「0015」、「0069」〜「0078」、図5) 特開2005−15195号公報(「0008」、図1、図2)
本発明は、媒体の傾斜を精度良く補正することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体が搬送される搬送路と、
前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向下流側の下流端が突き当てられた場合に、前記媒体の姿勢を揃える下流端揃え部材と、
前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向の側端と接触可能に構成され、且つ、前記媒体の前記側端が接触した場合に、前記媒体の姿勢を揃える側端揃え部材と、
前記下流端揃え部材の上流側に配置され、前記搬送路を搬送される媒体を下流側に送る送り部材と、
前記搬送路を搬送される媒体を前記側端揃え部材側に送る送り条件を、前記媒体が満たすか否かを判別する送り判別手段と、
前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記側端揃え部材側に送って、前記媒体の前記側端を前記側端揃え部材に接触させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記下流端揃え部材側に送って、前記媒体の前記下流端を前記下流端揃え部材に突き当てる送り部材制御手段と、
前記下流端揃え部材側に媒体を送る第1の送り位置と、前記下流端揃え部材側に媒体を送る方向に対して前記側端揃え部材側に傾斜する方向に媒体を送る第2の送り位置と、の間を移動可能に設けられた前記送り部材と、
前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を前記第2の送り位置に移動させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を第1の送り位置に移動させる前記送り部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体が搬送される搬送路と、
前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向下流側の下流端が突き当てられた場合に、前記媒体の姿勢を揃える下流端揃え部材と、
前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向の側端と接触可能に構成され、且つ、前記媒体の前記側端が接触した場合に、前記媒体の姿勢を揃える側端揃え部材と、
前記下流端揃え部材の上流側に配置され、前記搬送路を搬送される媒体を下流側に送る送り部材と、
前記搬送路を搬送される媒体を前記側端揃え部材側に送る送り条件を、前記媒体が満たすか否かを判別する送り判別手段と、
前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記側端揃え部材側に送って、前記媒体の前記側端を前記側端揃え部材に接触させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記下流端揃え部材側に送って、前記媒体の前記下流端を前記下流端揃え部材に突き当てる送り部材制御手段と、
前記下流端揃え部材側に媒体を送る方向に対して前記側端揃え部材側に傾斜する方向に媒体を送る斜め送り部材と、前記媒体幅方向に移動可能に支持され、前記斜め送り部材を一体的に支持する支持部材と、を有する前記送り部材と、
前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記支持部材を静止させて前記斜め送り部材に前記媒体を送らせると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記支持部材を前記側端揃え部材から離れる方向に移動させながら前記斜め送り部材に前記媒体を送らせることで、前記媒体を前記下流端揃え部材に突き当てる前記送り部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
請求項1または2に記載の媒体搬送装置と、
前記媒体搬送装置により搬送された媒体に画像を記録する画像記録部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,2,3に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、媒体の傾斜を精度良く補正することができる。
請求項1に記載の発明によれば、送り部材を、第1の送り位置と第2の送り位置との間で移動させて、媒体の搬送方向を切り替えることができる。
請求項に記載の発明によれば、斜め送り部材を、媒体幅方向に移動させたり静止させたりして、媒体の搬送方向を切り替えることができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。 図3はシート搬送路の説明図で、スキュー補正領域の説明図である。 図4はレジロールの媒体幅方向の移動機構の説明図である。 図5は実施例1のクロストロールの説明図であり、図5Aは図3におけるVA−VA線方向に見た説明図、図5Bはギアとラックの説明図、図5Cは駆動クロストロールがレジ送り位置に移動した状態の説明図、図5Dは駆動クロストロールがガイド送り位置に移動した状態の説明図である。 図6はクロストロールとニップ圧調節部材の説明図で、図6Aは接触位置のクロストロールの説明図、図6Bは離間位置のクロストロールの説明図である。 図7は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図8は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図で、図7の続きの図である。 図9は本発明の実施例1の媒体傾斜補正処理の一例としてのスキュー補正処理のフローチャートである。 図10は本発明の実施例1の側端揃え処理のフローチャートである。 図11は本発明の実施例1の下流端揃え処理のフローチャートである。 図12はクロストロールがサイド送り位置に移動した場合の説明図であり、図12Aは記録シートSが搬送される前の説明図、図12Bは図12Aの続きの説明図でクロストロールにより記録シートがサイドガイドに送られる際の説明図、図12Cは図12Bの続きの説明図で記録シートがサイドガイドに接触している際の説明図、図12Dは図12Cの続きの説明図であり記録シートの下流端が下流レジセンサに検知された際の説明図、図12Eは図12Dの続きの説明図であり記録シートの側端がサイドセンサに検知された際の説明図である。 図13はクロストロールがレジ送り位置に移動した場合の説明図であり、図13Aは記録シートSが搬送される前の状態の説明図、図13Bは図13Aの続きの説明図でクロストロールにより記録シートがレジロールに送られる際の説明図、図13Cは図13Bの続きの説明図で記録シートがレジロールに接触している際の説明図、図13Dは図13Cの続きの説明図で記録シートの下流端が下流レジセンサに検知された際の説明図、図13Eは図13Dの続きの説明図で記録シートの側端がサイドセンサに検知された際の説明図である。 図14は実施例2のシート搬送路の説明図で実施例1の図3に対応する図である。 図15は実施例2のクロストロールの説明図であり、図15Aは実施例1の図5Aに対応する図、図15Bはプレレジロールが接触位置に移動した状態の説明図、図15Cはプレレジロールが離間した状態の説明図である。 図16は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図7に対応する図である。 図17は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図16の続きの説明図である。 図18は本発明の実施例2の側端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図10に対応する図である。 図19は本発明の実施例2の下流端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。 図20は送り部材によって記録シートを搬送する際の説明図であり、図20Aはクロストロールによって記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図20Bは図20Aの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図20Cは図20Bの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図、図20Dはプレレジロールによって記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図20Eは図20Dの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図20Fは図20Eの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図である。 図21は実施例3のシート搬送路の説明図であり、実施例2の図14に対応する図である。 図22は実施例3の送り部材の説明図であり、実施例2の図15Aに対応する図である。 図23は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例2の図16に対応する図である。 図24は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図23の続きの説明図である。 図25はクロストロールの搬送速度とクロストホルダの移動速度の説明図であり、図25Aはクロストロールによる記録シートの搬送速度の説明図、図25Bはクロストホルダが移動する際のクロストロールによる記録シートの搬送速度の説明図である。 図26は本発明の実施例3の側端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図10に対応する図である。 図27は本発明の実施例3の下流端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。 図28は本発明の実施例3の下流端揃え処理のフローチャートであり、図27の続きの説明図である。 図29は実施例3の送り部材によって記録シートを搬送する際の説明図であり、図29Aはクロストホルダが静止して記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図29Bは図29Aの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図29Cは図29Bの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図、図29Dはクロストホルダが移動しながら記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが上流クロストセンサを通過する際の説明図、図29Eは図29Dの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図29Fは図29Eの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報入力装置の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、後述するコピースタートキーUI1、テンキーUI2、コピー枚数入力キーUI3、トレイ設定キーUI4等の入力釦や表示パネルUI0等を有している。
前記イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置U1aおよび画像読取部の一例としてのイメージスキャナU1b等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
給紙装置U2は、複数の媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4や、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録シートSを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録シートSに画像記録を行う画像記録部U3a、現像剤供給装置の一例としてのトナーディスペンサー装置U3b、および、搬送路の一例としてのシート搬送路SH2や、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部U3aについては後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部の一例としてのコントローラC、および、前記コントローラCにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記コントローラCにより制御される電源回路E等を有している。コントローラCにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用引出部材U3cが左右一対の案内部材R1,R1により、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。
図1、図2において、K色の像保持体ユニットUkは、像保持体Pk、放電器の一例としての帯電器CCk、および像保持体用清掃器の一例としてのクリーナCLkを有している。そして、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUy,Um,Ucも、像保持体Py,Pm,Pc、帯電器CCy,CCm,CCc、クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の像保持体Pkは、他の色の像保持体Py,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukと現像ロールR0を有する現像器Gy,Gm,Gc,Gkとにより可視像形成部材Uy+Gy,Um+Gm,Uc+Gc,Uk+Gkが構成されている。前記像形成ユニット用引出部材U3cには、前記像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukおよび現像器Gy,Gm,Gc,Gkが着脱可能に装着される。
図1において、像保持体Py,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器Gy,Gm,Gc,GkによりY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の色のトナー像に現像される。
像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、一次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、画像記録領域の一例としての二次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK:黒の像保持体Pkおよび現像器Gkのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
一次転写後、像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは像保持体用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像形成ユニット用引出部材U3cの下方には、中間転写体用引出部材U3dが画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用引出部材U3dにより、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記像保持体Py,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)は、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により、画像記録領域の一例としての2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが当接しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cにはコントローラCにより制御される電源回路から所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBMの下方には、搬送路の一例としてのシート搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2から給紙された記録シートSは、搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、給紙路SH1からシート搬送路SH2に搬送される。そして、搬送時期調節部材の一例であって、下流端揃え部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、媒体案内部材SGr、転写前媒体案内部材SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
なお、媒体案内部材SGrはレジロールRrとともに、画像形成装置本体U3に固定されている。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録シートSに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離隔および接触可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、像保持体Py〜Pk表面の画像を記録シートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
前記可視像形成部材Uy+Gy〜Uk+Gk、転写装置T1+B+T2+CLBにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後媒体案内部材SG2、定着前媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録シートS上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1はシート搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録シートSを、用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、カール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路切替部材の一例としての切替ゲートG4が配置されている。前記切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録シートSを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録シートSは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録シートSは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記搬送路切替部材GT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された記録シートSは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙処理装置U4の用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記切替ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録シートSは、前記マイラーゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録シートSが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録シートSは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
前記用紙反転路SH4、用紙循環路SH6、用紙反転路SH7などにより、実施例1の反転路の一例としてのシート反転路SH4+SH6+SH7が構成されている。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録シートSを、記録シートSの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録シートSの搬送方向が規制され、記録シートSは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録シートSは、カール補正装置U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により媒体搬送路SHが構成されている。また、前記符号TR1〜TR4,SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH,GT1〜GT3,C等で示された要素により、媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SUが構成されている。
(スキュー補正領域の説明)
(レジロールRrの説明)
図3はシート搬送路の説明図で、スキュー補正領域の説明図である。
図4はレジロールの媒体幅方向の移動機構の説明図である。
図3において、シート搬送路SH2には、二次転写領域Q4の上流側に、搬送時期調節部材の一例であって、下流端揃え部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
図4において、前記レジロールRrは、駆動側部材の一例としての駆動レジロールRr1と、前記駆動レジロールRr1に対向する従動側部材の一例としての従動レジロールRr2と、を有している。
前記駆動レジロールRr1は、前後に延びる駆動側支軸1を有している。前記駆動側支軸1は、画像形成装置本体U3に設けられた前後一対の支持部U3eに、記録シートSの搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向に移動可能、且つ回転可能に支持されている。
前記駆動側支軸1の後端には、第1の被伝達部材の一例としてのシフトラック2が支持されている。前記シフトラック2には、前記駆動側支軸1と直交する方向に山部と谷部が形成されており、駆動側支軸1が回転しても、媒体幅方向についてのシフトラック2の歯の位置は保持される。前記シフトラック2は、第1の歯車部材の一例としてのシフトギア3と噛み合っており、前記シフトギア3が回転すると媒体幅方向に移動する。前記シフトギア3は、第1の駆動源の一例としてのシフトモータ4の駆動力を受けて回転する。
前記駆動側支軸1において、前記シフトラック2と後側の支持部U3eとの間には、第2の被伝達部材の一例としての被駆動ギア6が支持されている。前記被駆動ギア6は、前後方向に長い中間伝達部材の一例としての中間ギア7と噛み合っている。前記中間ギア7は、第2の駆動源の一例としてのレジ駆動モータ8の駆動力を受けて回転する。なお、前記中間ギア7の前後の長さは、前記駆動レジロールRr1の媒体幅方向の移動量に応じて設定されている。
前記駆動側支軸1において、前側の支持部U3eの前方には、円板状の保持部材9が二つ、間隔を空けて支持されている。
前記従動レジロールRr2は、前後方向に延びる従動側支軸11を有している。前記従動側支軸11は、前記駆動側支軸1と同様に、支持部U3eに、媒体幅方向に移動可能且つ回転可能に支持されている。前記従動側支軸11において、前側の支持部U3eの前方には、前記駆動レジロールRr1の保持部材9に対応して、円板状の被保持部材12が支持されている。前記被保持部材12は、保持部材9の間に挟まれた状態で保持されている。これにより、前記従動レジロールRr2は、駆動レジロールRr1と共に、媒体幅方向に移動する。
前記レジ駆動モータ8が回転すると、各ギア6,7を介して、駆動レジロールRr1が回転すると共に、駆動レジロールRr1に接触している従動レジロールRr2も、従動回転する。
また、前記シフトモータ4が正方向に回転すると、前記シフトギア3、シフトラック2を介して、駆動レジロールRr1が前側に移動すると共に、従動レジロールRr2も前側に移動する。そして、前記シフトモータ4が逆方向に回転すると、前記シフトギア3、シフトラック2を介して、駆動レジロールRr1が後方に移動すると共に、従動レジロールRr2も後方に移動する。
なお、レジロールRrの上方には、レジロールRrの初期位置の一例としてのホームポジションを検出する検出部材の一例としてのシフトセンサ13が配置されている。また、図3において、レジロールRrの下流側後方には、側端検出部材の一例として、記録シートSの側端を検出するためのサイドセンサ14が配置されている。さらに、レジロールRrの上流側と下流側には、記録シートSとレジロールRrとの位置関係を検出するための、媒体通過検出部材の一例としての上流レジセンサ16と、下流レジセンサ17と、が配置されている。
前記各センサ13〜17の検出結果に基づいて、レジロールRrは、回転したり停止したりして、記録シートSを搬送する共に、初期位置から記録シートSの側端が検出されるまで媒体幅方向に移動、いわゆる、サイドシフトする。
すなわち、実施例1のレジロールRrは、記録シートSの幅方向の位置を予め設定された位置に合わせる際に、幅方向に移動すると共に、前記可視像形成部材Uy+Gy〜Uk+Gkによって形成された可視像が二次転写領域Q4に到達する時期に合わせて、記録シートSを二次転写領域Q4に搬送する。
(サイドガイド18の説明)
図3において、前記レジロールRrの上流側でシート搬送路SH2の後側には、側端揃え部材の一例としてのサイドガイド18が配置されている。前記サイドガイド18は、シート搬送路SH2に沿って延び、前記シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの媒体搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向の側端と接触可能に構成されている。
(クロストロールRcの説明)
図5は実施例1のクロストロールの説明図であり、図5Aは図3におけるVA−VA線方向に見た説明図、図5Bはギアとラックの説明図で図5Aにおける矢印VB方向に見た図、図5Cは駆動クロストロールがレジ送り位置に移動した状態の説明図、図5Dは駆動クロストロールがガイド送り位置に移動した状態の説明図である。
図3において、前記レジロールRrの上流側でサイドガイド18の前側には、送り部材の一例としてのクロストロールRcが、サイドガイド18に沿って間隔を空けて3つ配置されている。
図5Aにおいて、前記各クロストロールRcは、駆動側の送り部材の一例としての駆動クロストロールRc1と、前記駆動クロストロールRc1に対向する従動側の送り部材の一例としての従動クロストロールRc2とをそれぞれ有している。
図5において、前記各駆動クロストロールRc1は、前記各クロストロールRcの配置位置に対応して、シート搬送路SH2の下側に設けられたそれぞれ別々の下側回転台19に支持されている。
なお、各クロストロールRc及び各下側回転台19は配置位置が異なる点以外は同様に構成されるので、以降の説明においては、右側に配置されたクロストロールRc及び下側回転台19についてのみ詳細に説明し、中央と左側に配置されたクロストロールRc及び下側回転台19の詳細な説明は省略する。
図5A、図5Cにおいて、前記下側回転台19は、前後中央部において、画像形成装置本体U3に設けられた軸U3fに回転可能に支持されている。
前記下側回転台19には、前記下側回転台19の回転中心、すなわち、前記軸U3fの位置に対応して、駆動クロストロールRc1を回転可能に支持する前後一対の軸支持部19aが形成されている。また、前記下側回転台19の後部には、前後方向に延びる長孔の一例としてのラック係合孔19bが形成されている。さらに、前記下側回転台19の前部には、送り部材の駆動源の支持部の一例としてのモータ支持部19cが形成されている。
図5A、図5Cにおいて、前記下側回転台19の軸支持部19aには、駆動クロストロールRc1の軸21が、前後方向を軸方向として回転可能に支持されている。前記軸21の前端には、被駆動歯車の一例としての被駆動ギア22が支持されている。
前記モータ支持部19cには、送り部材の駆動源の一例としての送り駆動モータ23が支持されている。前記送り駆動モータ23の駆動軸23aには、駆動歯車の一例としての駆動ギア24が支持されている。前記駆動ギア24は、駆動クロストロールRc1の前記被駆動ギア22に噛み合っている。したがって、前記送り駆動モータ23が駆動すると、前記駆動クロストロールRc1が駆動する。
図5において、前記下側回転台19の後側下方には、左右に延びる板状伝達部材の一例としての下側ラック26が配置されている。前記下側ラック26は、画像形成装置本体U3に設けられた案内部材の一例としてのガイドU3gに案内されて、左右方向に移動可能に支持されている。
図5C、図5Dにおいて、前記下側ラック26の右端部には、被伝達部の一例としてのラック部26aが形成されている。前記ラック部26aの左方には、前記各クロストロールRcの配置位置に対応して、上方に突出する伝達部の一例としての伝達ピン26b,26c,26dが形成されている。
前記伝達ピン26b〜26dは、前記各下側回転台19のラック係合孔19bにそれぞれ嵌められている。これにより、前記下側ラック26が左右方向に移動すると、前記伝達ピン26b〜26dによって、各ラック係合孔19bが左右方向に押されて、各下側回転台19が各軸U3fを中心に回転移動する。
図6はクロストロールとニップ圧調節部材の説明図で、図6Aは接触位置のクロストロールの説明図、図6Bは離間位置のクロストロールの説明図である。
図5Aにおいて、前記シート搬送路SH2の上側には、前記下側回転台19及び下側ラック26に対応して、上側回転台27及び上側ラック28が配置されている。
前記上側回転台27には、前記駆動クロスロールRc1に対向して従動クロストロールRc2が配置されている。
図6Aにおいて、前記従動クロストロールRc2は、上側回転台27に支持された接触圧調節部材の一例としてのニップ圧調節部材29に、回転可能、且つ、駆動クロストロールRc1に対して接近離間可能に支持されている。
すなわち、前記従動クロストロールRc2は、前記ニップ圧調節部材29によって、駆動クロストロールRc1と接触して従動回転する図6Aに示す接触位置と、駆動クロストロールRc1から離間する図6Bに示す離間位置との間を移動可能に支持されている。また、前記従動クロストロールRc2は、接触位置において、前記ニップ圧調節部材29によって、駆動クロストロールRc1に対して接近したり離間したりする力が付与されて、接触している際の接触圧、いわゆる、ニップ圧が変更される。
なお、このようなニップ圧調節部材29は、例えば、特開2005−316336号公報に記載されており、従来公知であるため、その詳細な図示や説明は省略する。
前記駆動クロストロールRc1と従動クロストロールRc2とにより、実施例1のクロストロールRcが構成されており、前記クロストロールRcは、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSを下流側に送る。
前記上側回転台27及び上側ラック28は、前記下側回転台19及び下側ラック26に対して上下対称に配置されている点、送り駆動モータ23などの送り部材の駆動源に関わる部材に替えて、ニップ圧調節部材29が支持されている点以外は、前記下側回転台19及び下側ラック26と同様に構成されているので、その詳細な説明は省略する。
図5A、図5Bにおいて、前記下側ラック26のラック部26aには、第1の歯車部材の一例としての下側ギア31が噛み合っている。前記下側ギア31は、前記ラック部26aに噛み合う前側歯車部31aと、前記前側歯車部31aの後方に一体的に形成された後側歯車部31bとを有している。前記後側歯車部31bには、画像形成装置本体U3に支持された位置切替の駆動源の一例としての位置切替モータ32から駆動力が伝達される。
図5A、図5Bにおいて、前記上側ラック28のラック部28aには、第2の歯車部材の一例としての上側ギア33が噛み合っている。前記上側ギア33は、前記下側ギア31における前側歯車部31aに噛み合っている。
これにより、前記位置切替モータ32が正回転すると、図5Bにおいて、前記下側ギア31が前方から見て時計回りに回転し、下側ラック26が左方に移動すると共に、前記下側ギア31と噛み合っている前記上側ギア33は、前方から見て反時計回りに回転し、上側ラック28が左方に移動する。
また、位置切替モータ32が逆回転すると、図5Bにおいて、前記下側ギア31が前方から見て反時計回りに回転し、下側ラック26が右方に移動すると共に、前記下側ギア31と噛み合っている前記上側ギア33は、前方から見て時計回りに回転し、上側ラック28が右方に移動する。
すなわち、位置切替モータ32が回転すると、前記上下のラック26,28は左右方向において同一の方向に移動して、下側回転台19及び上側回転台27が、それぞれの軸U3fを中心に回転して、図5Cに示す前後方向に沿った位置と、図5Dに示す後方ほど左側となる前後方向から傾斜した方向に沿った位置との間を移動する。
したがって、前記回転台19,27に支持されたクロストロールRcは、クロストロールRcの軸21の軸方向が図5Cに示す前後方向に沿った位置と、図5Dに示す後方ほど左側となる前後方向から傾斜した方向に沿った位置との間を移動する。
すなわち、前記クロストロールRcは、前記レジロールRr側に記録シートSを送る第1の送り位置の一例としての図5Cに示すレジ送り位置と、前記レジロールRr側に記録シートSを送る方向に対して前記サイドガイド18側に傾斜する方向に記録シートSを送る第2の送り位置の一例としての図5Dに示すサイド送り位置との間を移動可能に設けられている。
前記クロストロールRcが、レジ送り位置に移動している場合には、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSは、前記クロストロールRcによってレジロールRr側に送られる。このとき、レジロールRrが駆動を停止していると、前記記録シートSの媒体搬送方向下流側の下流端が、前記クロストロールRcによって、前記レジロールRrに突き当てられて、記録シートSに撓み、いわゆる、ループが形成され、前記記録シートSの姿勢が揃えられ、記録シートSの傾斜、いわゆる、スキューが補正される。
また、前記クロストロールRcが、サイド送り位置に移動している場合には、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSは、前記クロストロールRcによってサイドガイド18側に送られる。そして、前記記録シートSの側端が、前記クロストロールRcによって、前記サイドガイド18に接触させられて、前記記録シートSの姿勢が揃えられ、記録シートSの傾斜、いわゆる、スキューが補正される。
なお、実施例1のクロストロールRcでは、サイド送り位置に移動している場合のニップ圧に比べて、レジ送り位置に移動している場合のニップ圧の方が強くなるように設定されている。
(実施例1のコントローラCの説明)
図7は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図8は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図で、図7の続きの図である。
図7、図8において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCは、ユーザインタフェースUI、シフトセンサ13、サイドセンサ14、上流レジセンサ16、下流レジセンサ17等の信号入力要素からの信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
前記ユーザインタフェースUIは、表示部の一例としての表示パネルUI0、複写開始釦の一例としてのコピースタートキーUI1、数字入力釦の一例としてのテンキーUI2、複写枚数入力釦の一例としてのコピー枚数入力キーUI3、給紙容器設定入力釦の一例としてのトレイ設定キーUI4等を備えており、それらが入力されたことを検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
なお、実施例1のトレイ設定キーUI4は、給紙装置U2の各給紙トレイTR1〜TR4に収容される記録シートSについての情報を設定する。すなわち、前記トレイ設定キーUI4により、給紙トレイTR1〜TR4に収容される記録シートSの情報として、厚紙や普通紙などの記録シートSの種類、長辺送り、いわゆる、LEF:Long Edge Feedや、短辺送り、いわゆる、SEF:Short Edge Feedなどの媒体搬送方向、A4やB4等の大きさなどが設定される。
13:シフトセンサ
シフトセンサ13は、レジロールRrが、ホームポジションに移動しているか否かを検知する。
14:サイドセンサ
サイドセンサ14は、記録シートSの有無を検知して、記録シートSの側端を検知する。
16:上流レジセンサ
上流レジセンサ16は、記録シートSの有無を検知して、レジロールRrの上流側の検知位置を記録シートSが通過したか否かを検知する。
17:下流レジセンサ
下流レジセンサ17は、記録シートSの有無を検知して、レジロールRrの下流側の検知位置を記録シートSが通過したか否かを検知する。
(コントローラCに接続された制御要素)
また、コントローラCは、レーザ駆動回路D、メインモータ駆動回路D1、レジロール駆動回路D2、シフトモータ駆動回路D3、クロストロール駆動回路D4、ニップ圧調節駆動回路D5、位置切替モータ駆動回路D6、電源回路E、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
D:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路Dは、潜像形成装置ROSy〜ROSkを制御して、潜像を形成する。D1:メインモータ駆動回路
主駆動源についての駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、像保持体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、ベルト駆動ロールRd、定着装置F等を回転駆動する。
D2:レジロール駆動回路
レジロールRrについての駆動回路の一例としてのレジロール駆動回路D2は、回転速度を制御可能な前記レジ駆動モータ8を介して、レジロールRrを回転駆動する。
D3:シフトモータ駆動回路
シフトモータ4についての駆動回路の一例としてのシフトモータ駆動回路D4は、シフトモータ4を駆動することにより、レジロールRrを媒体幅方向に移動、いわゆる、サイドシフトさせる。
D4:クロストロール駆動回路
クロストロールRcについての駆動回路の一例としてのクロストロール駆動回路D4は、送り駆動モータ23を介して、クロストロールRcを回転駆動する。
D5:ニップ圧調節駆動回路
ニップ圧調節部材29についての駆動回路の一例としてのニップ圧調節駆動回路D5は、ニップ圧調節部材29を介して、従動クロストロールRc2を駆動クロストロールRc1に対して接触離間させたり、クロストロールRcのニップ圧を調節する。
D6:位置切替モータ駆動回路
位置切替モータ32についての駆動回路の一例としての位置切替モータ駆動回路D6は、位置切替モータ32を正回転、逆回転させることにより、クロストロールRcをレジ送り位置とサイド送り位置との間で移動させる。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は現像器Gの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は帯電器CCy,CCm,CCc,CCkに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は転写装置T1+B+T2+CLBの1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kおよびコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(コントローラCの機能)
前記コントローラCは、ユーザインタフェースUI、シフトセンサ13、サイドセンサ14、上流レジセンサ16、下流レジセンサ17等の前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーUI1の入力に応じて、前記潜像形成装置ROSy〜ROSk、画像記録部U3a、定着装置Fおよびシート搬送装置SU等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ回転制御手段
主駆動源についての回転制御手段の一例としてのメインモータ回転制御手段C2は、前記メインモータ駆動回路D1を制御して、像保持体Py〜Pkや現像器Gy〜Gk、定着装置F等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eを制御して、現像ロールR0や帯電器CCy,CCm,CCc,CCk、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、コンタクトロールT2c、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:給紙トレイ設定手段
給紙容器設定手段の一例としての給紙トレイ設定手段C4は、設定キー入力判別手段C4Aと、収容シート記憶手段C4Bとを有し、各給紙トレイTR1〜TR4についての設定を行う。
C4A:設定キー入力判別手段
給紙容器の設定釦入力判別手段の一例としての設定キー入力判別手段C4Aは、給紙トレイ設定キーUI4が入力されたか否かを判別する。
C4B:収容シート記憶手段
収容媒体記憶手段の一例としての収容シート記憶手段C4Bは、各給紙トレイTR1〜TR4に収容される記録シートSについての設定情報を記憶する。
実施例1の収容シート記憶手段C4Bは、前記トレイ設定キーUI4の入力に基づいて、給紙トレイTR1〜TR4に収容される記録シートSの設定情報として、厚紙や普通紙などの記録シートSの種類、LEFやSEFなどの媒体給紙方向、A4やB4等の大きさなどを記憶する。
C5:送り判別手段
送り判別手段C5は、前記シート搬送路SH2を搬送される記録シートSを前記サイドガイド18側に送るか否かを判別する送り条件を、前記記録シートSが満たすか否かを判別する。
実施例1の送り判別手段C5では、前記送り条件の一例として、下流端に比べて側端のほうが長い記録シートSであるという条件が予め設定されている。そして、実施例1の送り判別手段C5は、前記収容シート記憶手段C4Bの記憶情報に基づいて、前記給紙対象の給紙トレイTR1〜TR4の設定がSEFであるか否かを判別することで、実施例1の送り条件、すなわち、下流端に比べて側端のほうが長い記録シートSであるという条件を、前記記録シートSが満たすか否かを判別する。
C6:シート通過判別手段
媒体通過判別手段の一例としてのシート通過判別手段C6は、前記上流レジセンサ16及び下流レジセンサ17の検知結果に基づいて、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの通過を判別する。
実施例1のシート通過判別手段C6は、前記上流レジセンサ16による検知信号が非検知状態から検知状態に変わった場合に、記録シートSの下流端、いわゆる、記録シートSの前端が上流レジセンサ16の検知領域を通過したと判別する。また、実施例1のシート通過判別手段C6は、前記下流レジセンサ17による検知信号が非検知状態から検知状態に変わった場合に、記録シートSの前端が前記下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別する。さらに、実施例1のシート通過判別手段C6は、前記下流レジセンサ17による検知信号が検知状態から非検知状態に変わった場合に、記録シートSの上流端、いわゆる、記録シートSの後端が前記下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別する。
C7:ループ形成時間経過判別手段
湾曲形成時間の経過判別手段の一例としてのループ形成時間経過判別手段C7は、ループ形成時間記憶手段C7Aと、ループタイマTM1とを有し、湾曲形成時間の一例としてのループ形成時間t1が経過したか否かを判別する。
C7A:ループ形成時間記憶手段
湾曲形成時間の記憶手段の一例としてのループ形成時間記憶手段C7Aは、湾曲形成時間の一例として、上流レジセンサ16が記録シートSの下流端の通過を検知してからクロストロールRcが停止するまでの時間であるループ形成時間t1を記憶する。
実施例1のループ形成時間t1は、実験等により予め測定されて、記録シートSの下流端がレジロールRrに突き当てられてループが形成されて、記録シートSの傾斜、いわゆるスキューが補正される十分な時間が予め設定されている。
TM1:ループタイマ
湾曲形成時間の計時手段の一例としてのループタイマTM1は、上流レジセンサ16により記録シートSの下流端の通過が検知されてからループ形成時間t1を計時する。
実施例1のループタイマTM1は、前記シート通過判別手段C6によって、上流レジセンサ16の検知領域を記録シートSの下流端が通過したと判別されるとループ形成時間t1の計時が開始され、ループ形成時間t1が経過するとタイムアップする。
C8:クロストロール制御手段
送り部材の制御手段の一例としてのクロストロール制御手段C8は、送り位置切替手段C8Aと、クロスト接離制御手段C8Bと、クロスト駆動制御手段C8Cとを有し、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記クロストロールRcを制御して、前記記録シートSを前記サイド部材18側に送って、前記記録シートSの前記側端を前記サイドガイド18に接触させる。また、前記クロストロール制御手段C8は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記クロストロールRcを制御して、前記記録シートSを前記レジロールRr側に送って、前記記録シートSの前記下流端を前記レジロールRrに突き当てる。
C8A:送り位置切替手段
送り位置切替手段C8Aは、前記位置切替モータ駆動回路D6を介して位置切替モータ32を駆動することにより、回転台19,27を回転させて、クロストロールRcを図5Cに示すレジ送り位置と、図5Dに示すサイド送り位置との間で移動させる。
実施例1の前記送り位置切替手段C8Aは、前記送り判別手段C5により、記録シートSが送り条件を満たすと判別された場合には、クロストロールRcをサイド送り位置に移動させる。
また、実施例1の前記送り位置切替手段C8Aは、前記送り判別手段C5により、記録シートSが送り条件を満たさないと判別された場合には、クロストロールRcをレジ送り位置に移動させる。
C8B:クロスト接離制御手段
送り部材の接離制御手段の一例としてのクロスト接離制御手段C8Bは、ニップ圧調節駆動回路D5を介してニップ圧調節部材29を駆動させることにより、従動クロストロールRc2を、駆動クロストロールRc1に対して接近離間させて、クロストロールRcのニップ圧を調節したり、クロストロールRcを離間させたりする。
実施例1のクロスト接離制御手段C8Bは、前記送り位置切替手段C8AによりクロストロールRcがサイド送り位置に移動した場合には、記録シートSを下流側に送る際に、従動クロストロールRc2を図6Aに示す接触位置に移動させて、ニップ圧を予め設定された弱の状態に調節する。そして、実施例1のクロスト接離制御手段C8Bは、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれ、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、従動クロストロールRc2を図6Bに示す離間位置に移動させて、クロストロールRcを離間させる。
また、実施例1のクロスト接離制御手段C8Bは、前記送り位置切替手段C8AによりクロストロールRcがレジ送り位置に移動した場合には、記録シートSを下流側に送る際に、従動クロストロールRc2を図6Aに示す接触位置に移動させて、ニップ圧を予め設定された強の状態に調節する。そして、実施例1のクロスト接離制御手段C8Bは、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれ、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、従動クロストロールRc2を図6Bに示す離間位置に移動させて、クロストロールRcを離間させる。
なお、実施例1では、弱のニップ圧は、クロストロールRcと記録シートS間の摩擦力が小さく、クロストロールRcにより記録シートSが送られて、記録シートSの側端がサイドガイド18に突き当てられた状態では、剛性、いわゆる、コシを有する記録シートSに対して、クロストロールRcが滑り、記録シートSが撓まずに下流側に搬送可能な圧力に設定されている。
また、実施例1では、強のニップ圧は、クロストロールRcと記録シートS間の摩擦力が大きく、クロストロールRcにより記録シートSが送られて、記録シートSの下流端がレジロールRrに突き当てられた場合には、突き当てられた記録シートSを下流側に搬送して、記録シートSにループを形成可能な圧力に設定されている。
C8C:クロスト駆動制御手段
送り部材の駆動制御手段の一例としてのクロスト駆動制御手段C8Cは、クロストロール駆動回路D4を介して送り駆動モータ23を駆動、停止させることにより、駆動クロストロールRc1を駆動させたり、停止させたりする。
実施例1のクロスト駆動制御手段C8Cは、前記送り位置切替手段C8AによりクロストロールRcがサイド送り位置に移動した場合には、記録シートSを下流側に送る際に、駆動クロストロールRc1を駆動させる。そして、実施例1のクロスト駆動制御手段C8Cは、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれ、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、駆動クロストロールRc1を停止させる。
また、実施例1のクロスト駆動制御手段C8Cは、前記送り位置切替手段C8AによりクロストロールRcがレジ送り位置に移動した場合には、記録シートSを下流側に送る際に、駆動クロストロールRc1を駆動させる。そして、実施例1のクロスト駆動制御手段C8Cは、ループ形成時間t1が経過したと判別された場合に、駆動クロストロールRc1を停止させる。
C9:レジロール制御手段
搬送時期調節部材の制御手段の一例としてのレジロール制御手段C9は、サイドシフト制御手段C9Aと、レジロール駆動制御手段C9Bとを有し、レジロールRrをサイドシフトさせたり、回転駆動させたりする。
C9A:サイドシフト制御手段
搬送時期調節部材の移動制御手段の一例としてのサイドシフト制御手段C9Aは、レジホームポジション判別手段C9A1と、側端位置判別手段C9A2とを有し、シフトモータ駆動回路D3を介してシフトモータ4を駆動させることにより、レジロールRrを、レジロールRrの軸方向に移動、すなわち、サイドシフトさせる。
実施例1のサイドシフト制御手段C9Aは、記録シートSを搬送する際に、レジロールRrを初期位置の一例としてのホームポジションに移動させる。そして、実施例1のサイドシフト制御手段C9Aは、記録シートSの下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、前記記録シートSの側端がサイドセンサ14に検知されるまで、レジロールRrをサイドシフトさせる。
C9A1:レジホームポジション判別手段
搬送時期調節部材の初期位置判別手段の一例としてのレジホームポジション判別手段C9A1は、シフトセンサ13の検知結果に基づいて、レジロールRrがホームポジションに移動しているか否かを判別する。
C9A2:側端位置判別手段
側端位置判別手段C9A2は、サイドセンサ14の検知結果に基づいて、記録シートSの側端がサイドセンサ14の検知領域に到達したか否かを判別することにより、記録シートSの側端の位置が、二次転写領域Q4において転写される画像に合わせて予め設定された基準位置に移動したか否かを判別する。
C9B:レジロール駆動制御手段
搬送時期調節部材の駆動制御手段の一例としてのレジロール駆動制御手段C9Bは、搬送時期判別手段C9B1を有し、レジロール駆動回路D2を介してレジ駆動モータ8を駆動させることにより、レジロールRrを駆動、停止させる。
実施例1のレジロール駆動制御手段C9Bは、クロストロールRcがサイド送り位置に移動した場合には、レジロールRrを駆動させる。一方で、実施例1のレジロール駆動制御手段C9Bは、クロストロールRcがレジ送り位置に移動した場合には、レジロールRrを停止させて、ループ形成時間t1が経過した場合に、レジロールRrを駆動させる。
そして、実施例1のレジロール駆動制御手段C9Bは、レジロールRrを駆動させてから、記録シートSの下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、レジロールRrを停止させる。そして、実施例1のレジロール駆動制御手段C9Bは、前記記録シートSを二次転写領域Q4に搬送する時期になったと判別された場合に、レジロールRrを駆動させる。そして、実施例1のレジロール駆動制御手段C9Bは、ジョブが終了する場合に、レジロールRrを停止させる。
C9B1:搬送時期判別手段
搬送時期判別手段C9B1は、レジロールRrから二次転写領域Q4に記録シートSを搬送する時期である搬送時期か否かを判別する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(実施例1のスキュー補正処理のフローチャートの説明)
図9は本発明の実施例1の媒体傾斜補正処理の一例としてのスキュー補正処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図9に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図9のST1において、画像形成動作の一例としてのジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、給紙対象の給紙トレイTR1〜TR4に収容された記録シートSがSEFで給紙されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST3において、側端揃え処理を呼び出して実行し、ST1に戻る。
ST4において、下流端揃え処理を呼び出して実行し、ST1に戻る。
(実施例1の側端揃え処理のフローチャートの説明)
図10は本発明の実施例1の側端揃え処理のフローチャートである。
図10のST11において、クロストロールRcをサイド送り位置に移動させて、ST12に進む。
ST12において、レジロールRrをホームポジションに移動させて、ST13に進む。
ST13において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST14に進む。
(1)従動クロストロールRc2を接触位置に移動させて、ニップ圧を弱に調節する。
(2)クロストロールRcを駆動させる。
(3)レジロールRrを駆動させる。
ST14において、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの下流端、いわゆる、前端が下流レジセンサ17によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
ST15において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST16に進む。
(1)従動クロストロールRc2を離間位置に移動させる。
(2)クロストロールRcの駆動を停止させる。
(3)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST16において、レジロールRrのサイドシフトを開始して、ST17に進む。
ST17において、記録シートSの側端がサイドセンサ14によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST17を繰り返す。
ST18において、レジロールRrのサイドシフトを終了して、ST19に進む。
ST19において、二次転写領域Q4に記録シートSを搬送する搬送時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に進み、ノー(N)の場合はST19を繰り返す。
ST20において、レジロールRrを駆動させて、ST21に進む。
ST21において、記録シートSの上流端、いわゆる、後端が下流レジセンサ17によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST12に戻る。
ST23において、レジロールRrの駆動を停止して、側端揃え処理を終了し、スキュー補正処理に戻る。
(実施例1の下流端揃え処理のフローチャートの説明)
図11は本発明の実施例1の下流端揃え処理のフローチャートである。
図11のST31において、クロストロールRcをレジ送り位置に移動させて、ST32に進む。
ST32において、レジロールRrをホームポジションに移動させて、ST33に進む。
ST33において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST34に進む。
(1)従動クロストロールRc2を接触位置に移動させて、ニップ圧を強に調節する。
(2)クロストロールRcを駆動させる。
(3)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST34において、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの下流端、いわゆる、前端が上流レジセンサ16によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に進み、ノー(N)の場合はST34を繰り返す。
ST35において、ループ形成時間t1をセットして、ST36に進む。
ST36において、ループ形成時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST37に進み、ノー(N)の場合はST36を繰り返す。
ST37において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST38に進む。
(1)クロストロールRcの駆動を停止させる。
(2)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST38において、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの下流端、いわゆる、前端が下流レジセンサ17によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST39に進み、ノー(N)の場合はST38を繰り返す。
ST39において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST40に進む。
(1)従動クロストロールRc2を離間位置に移動させる。
(2)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST40〜ST45において、前記側端揃え処理のST16〜ST21と同様の処理を実行する。そして、ST45において、イエス(Y)の場合はST46に進む。
ST46において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST47に進み、ノー(N)の場合はST32に戻る。
ST47において、レジロールRrの駆動を停止させて、下流端揃え処理を終了し、スキュー補正処理に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、ジョブが開始されると、記録シートSが、給紙トレイTR1〜TR4からSEF又はLEFで給紙路SH1に供給される。シート供給路SH1に供給された記録シートSは、シート搬送路SH2において、記録シートSの姿勢、いわゆる、スキューが補正されて、二次転写領域Q4において画像が記録され、排出トレイTH1に排出される。
実施例1の画像形成装置Uでは、スキューを補正する際に、スキュー補正処理のST2〜ST4を実行して、記録シートSが送り条件を満たすか否か、すなわち、記録シートSの下流端に比べて側端が長いか否かによって、側端揃え処理、又は、下流端揃え処理が実行される。
図12はクロストロールがサイド送り位置に移動した場合の説明図であり、図12Aは記録シートSが搬送される前の説明図、図12Bは図12Aの続きの説明図でクロストロールにより記録シートがサイドガイドに送られる際の説明図、図12Cは図12Bの続きの説明図で記録シートがサイドガイドに接触している際の説明図、図12Dは図12Cの続きの説明図であり記録シートの下流端が下流レジセンサに検知された際の説明図、図12Eは図12Dの続きの説明図であり記録シートの側端がサイドセンサに検知された際の説明図である。
記録シートSの下流端に比べて側端が長い場合、すなわち、記録シートSがSEFで給紙されたと判別された場合には、側端揃え処理が実行される。
図12Aにおいて、側端揃え処理のST11〜ST12により、クロストロールRcは、搬送方向に対してサイドガイド18側に傾斜したサイド送り位置に移動し、レジロールRrはホームポジションに移動する。そして、側端揃え処理のST13により、クロストロールRc及びレジロールRrが駆動し、図12Bに示すように、記録シートSがシート搬送路SH2を搬送されてくると、クロストロールRcによりサイドガイド18側に送られて、図12Cに示すように、記録シートSの側端がサイドガイド18に接触して、側端が揃えられる。すなわち、記録シートSのスキューが補正される。
ここで、クロストロールRcのニップ圧は弱に調節されており、側端がサイドガイド18に接触した状態で、記録シートSは撓まずにサイドガイド18に接触して揃えられた状態で、下流側に搬送される。
そして、側端揃え処理のST14〜ST18により、前記記録シートSはレジロールRrに挟まれて、図12Dに示すように、記録シートSの下流端が下流レジセンサ17により検知されると、レジロールRrは駆動を停止して、サイドシフトし、記録シートSを図12Eに示す基準位置まで移動させる。そして、側端揃え処理のST19〜ST21により、記録シートSを二次転写領域Q4に搬送する搬送時期になると、レジロールRrが駆動して、記録シートSを搬送し、スキューが補正された記録シートSに画像が記録される。
図13はクロストロールがレジ送り位置に移動した場合の説明図であり、図13Aは記録シートSが搬送される前の状態の説明図、図13Bは図13Aの続きの説明図でクロストロールにより記録シートがレジロールに送られる際の説明図、図13Cは図13Bの続きの説明図で記録シートがレジロールに接触している際の説明図、図13Dは図13Cの続きの説明図で記録シートの下流端が下流レジセンサに検知された際の説明図、図13Eは図13Dの続きの説明図で記録シートの側端がサイドセンサに検知された際の説明図である。
記録シートSの下流端に比べて側端が短い場合、すなわち、記録シートSがLEFで給紙されたと判別された場合には、下流端揃え処理が実行される。
図13Aにおいて、下流端揃え処理のST31〜ST32により、クロストロールRcは搬送方向に沿ったレジ送り位置に移動し、レジロールRrはホームポジションに移動する。そして、下流端揃え処理のST33〜ST36により、レジロールRrが停止した状態でクロストロールRcが駆動し、図13Bに示すように、記録シートSがシート搬送路SH2を搬送されてくると、記録シートSはクロストロールRcによりレジロールRr側に送られる。そして、図13Cに示すように、クロストロールRcにより、記録シートSの下流端が、停止しているレジロールRrに突き当てられる。
ここで、クロストロールRcのニップ圧は強に調節されており、下流端がレジロールRrに突き当てられた状態でも、クロストロールRcによって記録シートSが下流側に送られる。したがって、記録シートSにループが形成されて、記録シートSの下流端が揃えられる。すなわち、記録シートSのスキューが補正される。
そして、下流端揃え処理のST37〜ST39により、クロストロールRcが停止し、レジロールRrが駆動して、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれて、図13Dに示すように、記録シートSの下流端が下流レジセンサ17により検知されると、側端揃え処理と同様の処理が行われて、スキューの補正された記録シートSに画像が記録される。
一般に、記録シートSの下流端をレジロールRrに突き当ててスキューを補正する構成や、記録シートSの側端をサイドガイド18に接触させてスキューを補正する構成など、記録シートSを部材Rr,18に接触させてスキューを補正する構成では、好適なスキューの補正精度が得られる。しかしながら、記録シートSを部材Rr,18に接触させる構成では、記録シートSの種類や、部材Rr,18に接触する記録シートS端部の長さ等によって、スキューの補正精度が異なり、レジロールRrに突き当てる構成のみでスキューを補正したり、サイドガイド18に接触させる構成のみでスキューを補正したりする場合、接触した記録シートSの辺が短いと、記録シートSによっては、十分なスキューの補正精度が得られない場合がある。
例えば、特許文献1のように、記録シートSに応じて、斜行ロールの傾斜角度を変更してサイドガイドに記録シートSを送る構成では、側端が短すぎる場合などには、十分なスキューの補正精度が得られない場合がある。
一方、特許文献2のように、記録シートSの端部を部材に接触させて揃えずに、左右の補正ローラ対で記録シートSを搬送方向に対して回転させてスキューを補正する構成では、右の補正ローラ対の回転と左の補正ローラ対の回転との調整が複雑であり、スキューの補正精度にバラツキが生じやすく、記録シートSを部材Rr,18に接触させる場合に比べて、スキューの補正精度が安定し難い。
これに対して、実施例1の画像形成装置Uでは、SEFで給紙された記録シートSについては、サイドガイド18に接触させてスキューを補正し、LEFで給紙された記録シートSについては、レジロールRrに突き当ててスキューを補正しており、搬送される記録シートSの短辺ではなく、短辺に比べて補正精度が高い長辺を、サイドガイド18又はレジロールRrに突き当ててスキューを補正している。
したがって、従来のように、記録シートSを部材に接触させずに回転させる構成で、スキューの補正をしたり、記録シートSをサイドガイド18又はレジロールRrのいずれか一方にのみ接触させる構成で、スキューの補正をしたりする場合に比べて、実施例1の画像形成装置Uでは、記録シートSのスキューが精度良く補正されている。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
(シート搬送路SH2の説明)
図14は実施例2のシート搬送路の説明図で実施例1の図3に対応する図である。
図15は実施例2のクロストロールの説明図であり、図15Aは実施例1の図5Aに対応する図、図15Bはプレレジロールが接触位置に移動した状態の説明図、図15Cはプレレジロールが離間した状態の説明図である。
図14、図15において、実施例2の画像形成装置Uでは、実施例1の下側回転台19、下側ラック26、上側回転台27、上側ラック28、位置切替モータ32及び各ギア31,33が省略されている。
そして、実施例2の画像形成装置Uは、実施例1の送り部材の一例としてのクロストロールRcに替えて、第2の搬送部材の一例としてのクロストロールRc′を有している。
前記クロストロールRc′は、実施例1のクロストロールRcと同様に構成されているが、各回転台19,27に替えて、画像形成装置本体U3に直接支持されている点が異なっている。なお、実施例2のクロストールRc′は、実施例1のサイド送り位置に対応した状態で支持されている。
実施例2のクロストロールRc′は、前記シート搬送路SH2を搬送される記録シートSに接触可能な第2の接触位置の一例としてのクロスト接触位置と、前記記録シートSから離間する第2の離間位置の一例としてのクロスト離間位置との間で移動可能に構成されている。そして、前記クロストロールRc′は、前記クロスト接触位置に保持された場合に、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSを前記サイドガイド18側に送る。
図14、図15において、右側のクロストロールRcの前方で、レジロールRrの上流側には、第1の搬送部材の一例としてのプレレジロールRprが配置されている。
前記プレレジロールRprは、駆動側の第1の搬送部材の一例としての駆動プレレジロールRpr1と、従動側の第1の搬送部材の一例としての従動プレレジロールRpr2と、を有している。
前記駆動プレレジロールRpr1は、下側の支持部U3hの搬送部材支持部U3h1に回転可能に支持されている。前記駆動プレレジロールRpr1は、プレレジロールRprの駆動源の一例としてのプレレジ駆動モータ41から駆動力を受けて駆動回転する。
図15B、図15Cにおいて、前記従動プレレジロールRpr2は上側の支持部U3hに、揺動部材の一例としてのリンク42を介して、回転可能に支持されている。
前記リンク42は、左右方向に延びた形状をしており、前記上側の支持部U3hに設けられた揺動部材支持部の一例としてのリンク支持部U3h2に回転可能に支持されている。前記リンク42の左端には、付勢部材支持部の一例としてのバネ支持部42aが形成されている。前記バネ支持部42aの右側には、搬送部材支持部の一例としてのロール支持部42bが形成されている。前記ロール支持部42bの右側には、前記リンク支持部U3h2に回転可能に支持される被支持部42cが形成されている。そして、前記リンク42の右端には、駆動部材支持部の一例としてのプランジャ支持部42dが形成されている。
前記バネ支持部42aと前記上側の支持部U3hとの間には、付勢部材の一例としての引張バネ43が支持されている。また、前記ロール支持部42bには、従動プレレジロールRpr2が回転可能に支持されている。さらに、前記プランジャ支持部42dには、電磁駆動部材の一例としてのソレノイド44の可動部の一例としてのプランジャ44aが支持され、前記ソレノイド44の本体44bは上側の支持部U3hに支持されている。
前記ソレノイド44が通電状態の場合には、プランジャ44aが上方に移動し、引張バネ43の張力に抗して、リンク42の右端が上側に引き上げられると共にリンク42の左端が下方に移動する。これにより、前記従動プレレジロールRpr2が、下側に移動して前記駆動プレレジロールRpr1に接触する。また、前記ソレノイド44が非通電状態の場合には、前記引張バネ43により引っ張られ、リンク42の左端が上側に引き上げられる。これにより、前記従動プレレジロールRpr2が、上側に移動して、前記駆動プレレジロールRpr1から離間する。
すなわち、実施例2のプレレジロールRprは、前記シート搬送路SH2を搬送される記録シートSに接触可能な第1の接触位置の一例としての図15Bに示すプレレジ接触位置と、前記記録シートSから離間する第1の離間位置の一例としての図15Cに示すプレレジ離間位置との間で移動可能に構成されている。そして、前記プレレジロールRprが、前記プレレジ接触位置に保持された場合に、前記記録シートSを前記レジロールRr側に送る。
前記クロストロールRc′と前記プレレジロールRprにより、実施例2の送り部材Rc′+Rprが構成されている。
(実施例2のコントローラCの説明)
図16は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図7に対応する図である。
図17は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図16の続きの説明図である。
(コントローラCに接続された制御要素)
実施例2のコントローラCでは、実施例1の位置切替駆動回路D6が省略されている。そして、実施例2のコントローラCは、実施例1の制御要素D〜D5、Eに加えて、ソレノイド駆動回路D7と、プレレジ駆動回路D8とに接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
D7:ソレノイド駆動回路
ソレノイド44についての駆動回路の一例としてのソレノイド駆動回路D7は、ソレノイド44を通電状態、非通電状態にすることにより、プレレジロールRprをプレレジ接触位置とプレレジ離間位置との間で移動させる。
D8:プレレジ駆動回路
プレレジロールRprについての駆動回路の一例としてのプレレジ駆動回路D8は、プレレジ駆動モータ41を介して、プレレジロールRprを回転駆動する。
(前記コントローラCの機能)
実施例2のコントローラCは、実施例1の送り部材制御手段の一例としてのクロストロール制御手段C8に替えて、実施例2の送り部材制御手段C10を有している。
C10:送り部材制御手段
送り部材制御手段C10は、クロストロール制御手段C10Aと、プレレジロール制御手段C10Bとを有し、前記送り部材Rc′+Rprの駆動と接触離間とを制御する。
実施例2の送り部材制御手段C10は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記プレレジロールRprを前記プレレジ離間位置に移動させ且つ前記クロストロールRcを前記クロスト接触位置に移動させる。また、実施例2の送り部材制御手段C10は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記クロストロールRcを前記クロスト離間位置に移動させ且つ前記プレレジロールRprを前記プレレジ接触位置に移動させる。
C10A:クロストロール制御手段
第2の搬送部材の制御手段の一例としてのクロストロール制御手段C10Aは、クロスト接離制御手段C10A1と、クロスト駆動制御手段C10A2とを有し、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記クロストロールRc′を前記クロスト接触位置に移動させると共に、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記クロストロールRc′を前記クロスト離間位置に移動させる。
C10A1:クロスト接離制御手段
実施例2のクロスト接離制御手段C10A1は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、記録シートSを下流側に送る際に、従動クロストロールRc2をクロスト接触位置に移動させて、ニップ圧を予め設定された弱の状態に調節する。そして、実施例2のクロスト接離制御手段C10A1は、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれ、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、従動クロストロールRc2をクロスト離間位置に移動させて、クロストロールRc′を離間させる。
また、実施例2のクロスト接離制御手段C10A1は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、従動クロストロールRc2をクロスト離間位置に移動させて、クロストロールRc′を離間させる。
C10A2:クロスト駆動制御手段
実施例2のクロスト駆動制御手段C10A2は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合には、記録シートSを下流側に送る際に、駆動クロストロールRc1を駆動させる。そして、実施例2のクロスト駆動制御手段C10A2は、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれ、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、駆動クロストロールRc1を停止させる。
また、実施例2のクロスト駆動制御手段C10A2は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、駆動クロストロールRc1を停止させる。
C10B:プレレジロール制御手段
第1の搬送部材の制御手段の一例としてのプレレジロール制御手段C10Bは、プレレジ接離制御手段C10B1と、プレレジ駆動制御手段C10B2とを有し、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記プレレジロールRprを前記プレレジ離間位置に移動させると共に、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記プレレジロールRprを前記プレレジ接触位置に移動させる。
C10B1:プレレジ接離制御手段
第1の搬送部材の接離制御手段の一例としてのプレレジ接離制御手段C10B1は、ソレノイド駆動回路D7を介してソレノイド44を駆動させることにより、従動プレレジロールRpr2を、駆動プレレジロールRpr1に対して接近離間させて、プレレジロールRprをプレレジ接触位置とプレレジ離間位置との間で移動させる。
実施例2のプレレジ接離制御手段C10B1は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記プレレジロールRprを前記プレレジ離間位置に移動させる。
また、実施例2のプレレジ接離制御手段C10B1は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、記録シートSを送る際に、前記プレレジロールRprを前記プレレジ接触位置に移動させる。そして、実施例2のプレレジ接離制御手段C10B1は、記録シートSの下流端がレジロールRrに挟まれて、前記下流端が下流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、従動プレレジロールRpr2をプレレジ離間位置に移動させて、プレレジロールRprを離間させる。
C10B2:プレレジ駆動制御手段
第1の搬送部材の駆動制御手段の一例としてのプレレジ駆動制御手段C10B2は、プレレジロール駆動回路D8を介してプレレジ駆動モータ41を駆動、停止させることにより、駆動プレレジロールRpr1を駆動させたり、停止させたりする。
実施例2のプレレジ駆動制御手段C10B2は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たすと判別された場合に、駆動プレレジロールRpr1の駆動を停止させる。
また、実施例2のプレレジ駆動制御手段C10B2は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合に、記録シートSを下流側に送る際に、駆動プレレジロールRpr1を駆動させる。そして、実施例2のプレレジ駆動制御手段C10B2は、ループ形成時間t1が経過したと判別された場合に、駆動プレレジRpr1を停止させる。
(実施例2の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例2の画像形成装置Uの処理の流れを、フローチャートを使用して説明する。
(実施例2のスキュー補正処理のフローチャートの説明)
実施例2のスキュー補正処理では、ST3,ST4において、実施例1の側端揃え処理又は実施例1の下流端揃え処理に替えて、実施例2の側端揃え処理又は実施例2の下流端揃え処理が呼び出される点以外は、実施例1のスキュー補正処理と同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は省略する。
(実施例2の側端揃え処理のフローチャートの説明)
図18は本発明の実施例2の側端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図10に対応する図である。
実施例2の側端揃え処理では、実施例1の側端処理のST11に替えて、ST11′が実行される。実施例2の側端揃え処理では、ST11′以外は、実施例1の側端処理と同様の処理が実行されるので、ST11′についてのみ説明し、他のステップST12〜ST23についての説明は省略する。
図18のST11′において、プレレジロールRprをプレレジ離間位置に移動させて、ST12に進む。
(実施例2の下流端揃え処理のフローチャートの説明)
図19は本発明の実施例2の下流端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。
実施例2の下流端揃え処理では、実施例1の下流端揃え処理のST31,ST33,ST37,ST39に替えて、ST31′,ST33′,ST37′,ST39′が実行される点以外は、実施例1の下流端揃え処理と同様の処理が実行される。
図19のST31′において、クロストロールRc′をクロスト離間位置に移動させて、ST32に進む。
ST32において、実施例1のST32と同様の処理を実行して、ST33′に進む。
ST33′において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST34に進む。
(1)従動プレレジロールRpr2をプレレジ接触位置に移動させる。
(2)プレレジロールRprを駆動させる。
(3)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST34〜ST36において、実施例1のST34〜ST36と同様の処理を実行する。そして、ST36において、イエス(Y)の場合はST37′に進む。
ST37′において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST38に進む。
(1)プレレジロールRprの駆動を停止させる。
(2)レジロールRrを駆動させる。
ST38において、実施例1のST38と同様の処理を実行して、イエスの場合はST39′に進む。
ST39′において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST40に進む。
(1)従動プレレジロールRpr2をプレレジ離間位置に移動させる。
(2)レジロールRrの駆動を停止させる。
ST40〜ST47において、実施例1のST40〜ST47と同様の処理を実行して、実施例2の下流端揃え処理を終了し、実施例2のスキュー補正処理に戻る。
(実施例2の作用)
図20は送り部材によって記録シートを搬送する際の説明図であり、図20Aはクロストロールによって記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図20Bは図20Aの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図20Cは図20Bの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図、図20Dはプレレジロールによって記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図20Eは図20Dの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図20Fは図20Eの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図である。
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、実施例2のスキュー補正処理が実行される
すなわち、記録シートSがSEFで給紙されたと判別された場合には、実施例2の側端揃え処理が実行されて、図20Aにおいて、プレレジロールRprがプレレジ離間位置に移動し、クロストロールRc′がクロスト接触位置に移動する。そして、前記送り部材Rc′+RprのうちのクロストロールRc′によって、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSは、図20B、図20Cに示すように、サイドガイド18側に送られて、記録シートSの側端がサイドガイド18に接触し、スキューが補正される。
また、記録シートSがLEFで給紙されたと判別された場合には、実施例2の下流端揃え処理が実行されて、図20Dにおいて、プレレジロールRprがプレレジ接触位置に移動し、クロストロールRc′がクロスト離間位置に移動する。そして、前記送り部材Rc′+RprのうちのプレレジロールRprによって、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSは、図20E、図20Fに示すように、レジロールRr側に送られて、記録シートSの下流端がレジロールRrに突き当てられてループが形成され、スキューが補正される。
したがって、実施例2の画像形成装置Uでも、実施例1と同様に、送り部材Rc′+Rprによって、記録シートSの短辺ではなく、短辺に比べて補正精度が高い長辺を、サイドガイド18又はレジロールRrに突き当ててスキューを補正しており、記録シートSのスキューが精度良く補正されている。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1,2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成される。
(シート搬送路SH2の説明)
図21は実施例3のシート搬送路の説明図であり、実施例2の図14に対応する図である。
図22は実施例3の送り部材の説明図であり、実施例2の図15Aに対応する図である。
図21、図22において、実施例3の画像形成装置Uでは、実施例2のプレレジロールRprが省略されている。そして、実施例3の画像形成装置Uは、実施例2の第2の搬送部材の一例としてのクロストロールRc′に替えて、斜め送り部材の一例としてのクロストロールRc″を有している。
前記クロストロールRc″は、実施例2のクロストロールRc′と同様に構成されているが、画像形成装置本体U3に替えて、支持部材の一例としてのクロストホルダ51に一体的に支持されている点が異なっている。したがって、実施例3の前記クロストロールRc″は、レジストロールRr側に記録シートSを送る方向に対してサイドガイド18側に傾斜する方向に記録シートSを送るように前記クロストホルダ51に一体的に支持されている。
図22において、前記クロストホルダ51は、下側の板状部材の一例としての下側プレート52を有している。前記下側プレート52は、画像形成装置本体U3に設けられた案内部材の一例としてのガイド53に前後方向に移動可能に支持されている。前記下側プレート52の下面には、被伝達部材の一例としてのラックギア54が形成されている。前記ラックギア54には、支持部材の駆動源の一例としてのホルダ駆動モータ56から駆動力が伝達される。
前記下側プレート52の上面には、前記クロストロールRc″における駆動クロストロールRc1と、送り駆動モータ23とが一体的に支持されている。また、前記下側プレート52の上面の後端部には、上方に向って延びる連結部材の一例としての連結プレート57が一体的に支持されている。
前記連結プレート57の上端には、前方に向って延びる上側の板状部材の一例としての上側プレート58が一体的に支持されている。前記上側プレート58の下面には、前記クロストロールRc″における従動クロストロールRc2と、ニップ圧調節部材29とが一体的に支持されている。
前記下側プレート52、ラックギア54、連結プレート57、上側プレート58によって、実施例3のクロストホルダ51が構成されている。前記ホルダ駆動モータ56が正逆回転することにより、ガイド53に沿って、クロストロールRc″を一体的に支持するクロストホルダ51が前後に移動する。
前記クロストロールRc″と前記クロストホルダ51とにより、実施例3の送り部材Rc″+51が構成されている。
なお、図21において、実施例3のシート搬送路SH2のクロストロールRcの上流側には、記録シートSの通過を検知する上流クロストセンサ59が配置されている。また、図22において、クロストホルダ51の後方上側には、クロストホルダ51の初期位置の一例としてのホームポジションを検知するホルダセンサ61が配置されている。
(実施例3のコントローラCの説明)
図23は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例2の図16に対応する図である。
図24は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図23の続きの説明図である。
(コントローラCに接続された信号入力要素)
図23、図24において、実施例3のコントローラCは、実施例2の信号入力要素UI,13〜17に加えて、上流クロストセンサ59、ホルダセンサ61等の信号入力要素からの信号が入力されている。
59:上流クロストセンサ
上流クロストセンサ59は、記録シートSの有無を検知して、クロストロールRcの上流側の検知位置を記録シートSが通過したか否かを検知する。
61:ホルダセンサ
ホルダセンサ61は、クロストホルダ51が、ホームポジションに移動しているか否かを検知する。
(コントローラCに接続された制御要素)
実施例3のコントローラCは、実施例2のソレノイド駆動回路D7と、プレレジ駆動回路D8と、が省略されている。そして、実施例3のコントローラCは、実施例2の制御要素D〜D5、Eに加えて、ホルダ駆動回路D9とに接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
D9:ホルダ駆動回路
クロストホルダ51についての駆動回路の一例としてのホルダ駆動回路D9は、ホルダ駆動モータ56を駆動させて、クロストホルダ51を前後方向に移動させる。
(前記コントローラCの機能)
実施例3のコントローラCは、実施例2のシート通過判別手段C6と送り部材制御手段C10とに替えて、実施例3のシート通過判別手段C6′と送り部材制御手段C10′とを有している。
C6′:シート通過判別手段
実施例3のシート通過判別手段C6′は、センサ16,17の検知結果に加えて、上流クロストセンサ59の検知結果に基づいて、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの通過を判別する。
実施例3のシート通過判別手段C6′は、実施例2の記録シートSの通過判別に加えて、記録シートSの前端が上流クロストセンサ16を通過したか否か、記録シートSの後端が上流レジセンサ16を通過したか否かの判別を行う。
C10′:送り部材制御手段
送り部材制御手段C10′は、実施例2のクロストロール制御手段C10Aとプレレジロール制御手段C10Bとに替えて、クロストロール制御手段C10A′とクロストホルダ制御手段C10Cとを有し、前記送り部材Rc″+51の駆動と移動とを制御する。
実施例3の送り部材制御手段C10′は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが送り条件を満たすと判別された場合に、クロストホルダ51を静止させてクロストロールRc″に記録シートSを送らせる。
また、実施例3の送り部材制御手段C10′は、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが送り条件を満たさないと判別された場合に、クロストホルダ51をサイドガイド18から離れる方向、すなわち、前方に移動させながらクロストロールRc″に記録シートSを送らせることで、記録シートSをレジロールRrに突き当てる。
C10A′:クロストロール制御手段
斜め送り部材の制御手段の一例としてのクロストロール制御手段C10A′は、クロスト接離制御手段C10A1′と、クロスト駆動制御手段C10A2′とを有し、クロストロールRc″の駆動と接触離間とを制御する。
なお、実施例3のクロスト接離制御手段C10A1′は、実施例1のクロスト接離制御手段C8Bと同様の処理を行い、実施例3のクロスト駆動制御手段C10A2′は、実施例1のクロスト駆動制御手段C8Cと同様の処理を行うので、クロスト接離制御手段C10A1′とクロスト駆動制御手段C10A2′の詳細な説明は省略する。
C10C:クロストホルダ制御手段
支持部材の制御手段の一例としてのクロストホルダ制御手段C10Cは、クロストホームポジション判別手段C10C1を有し、ホルダ駆動回路D9を介してホルダ駆動モータ56を駆動させることにより、クロストホルダ51を媒体幅方向に移動させる。
実施例3のクロストホルダ制御手段C10Cは、記録シートSを送る際に、前記クロストホルダ51をホームポジションに移動させて静止させる。
そして、実施例3のクロストホルダ制御手段C10Cは、前記送り判別手段C5によって、前記記録シートSが前記送り条件を満たさないと判別された場合には、記録シートSの下流端が上流クロストセンサ59の検知領域を通過したと判別された場合に、ホームポジションに移動させた前記クロストホルダ51を、前方に予め設定された移動速度vhで移動させる。そして、実施例3のクロストホルダ制御手段C10Cは、ループ形成時間t1が経過したと判別された場合に、クロストホルダ51の前方への移動を停止させて、記録シートSの上流端が上流レジセンサ17の検知領域を通過したと判別された場合に、クロストホルダ51をホームポジションに移動させる。
図25はクロストロールの搬送速度とクロストホルダの移動速度の説明図であり、図25Aはクロストロールによる記録シートの搬送速度の説明図、図25Bはクロストホルダが移動する際のクロストロールによる記録シートの搬送速度の説明図である。
なお、前記移動速度vhはクロストロールRc″の搬送速度vの媒体幅方向成分v1に基づいて設定されている。
すなわち、図25Aにおいて、記録シートSをシート搬送路SH2に対してサイドガイド18側に傾斜する方向に、搬送速度vで搬送する実施例3のクロストロールRc″に対して、実施例3のクロストホルダ51の移動速度vhは、サイドガイド18から離れる方向に速度v1、すなわち、前記搬送速度vの媒体幅方向成分v1を打ち消す方向にクロストロールRc″を移動させる。
なお、前記クロストロールRc″の搬送速度v及び搬送方向は実験等により、予め測定され設定されている。
C10C1:ホルダホームポジション判別手段
支持部材の初期位置判別手段の一例としてのホルダホームポジション判別手段C10C1は、クロストセンサ61の検知結果に基づいて、クロストホルダ51がホームポジションに移動しているか否かを判別する。
(実施例3の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例3の画像形成装置Uの処理の流れを、フローチャートを使用して説明する。
(実施例3のスキュー補正処理のフローチャートの説明)
実施例3のスキュー補正処理では、ST3,ST4において、実施例1の側端揃え処理又は実施例1の下流端揃え処理に替えて、実施例3の側端揃え処理又は実施例3の下流端揃え処理が呼び出される点以外は、実施例1のスキュー補正処理と同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は省略する。
(実施例3の側端揃え処理のフローチャートの説明)
図26は本発明の実施例3の側端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図10に対応する図である。
実施例3の側端揃え処理では、実施例1の側端処理のST11に替えて、ST11″が実行される。実施例3の側端揃え処理では、ST11″以外は、実施例1の側端処理と同様の処理が実行されるので、ST11″についてのみ説明し、他のステップST12〜ST23についての説明は省略する。
図26のST11″において、クロストホルダ51をホームポジションに移動させて、ST12に進む。
(実施例3の下流端揃え処理のフローチャートの説明)
図27は本発明の実施例3の下流端揃え処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。
図28は本発明の実施例3の下流端揃え処理のフローチャートであり、図27の続きの説明図である。
実施例3の下流端揃え処理では、実施例1の下流端揃え処理のST31,ST37に替えて、ST31″,ST37″が実行される。また、実施例3の下流端揃え処理では、実施例1のST33とST34の間にST101,ST102が実行され、ST44とST45の間にST103,ST104が実行される。
実施例3の下流端揃え処理では、それら以外は、実施例1の下流端揃え処理と同様の処理が実行される。
図27、図28のST31″において、クロストホルダ51をホームポジションに移動させて、ST32に進む。
ST32,ST33において、実施例1のST32,ST33と同様の処理を実行して、ST101に進む。
ST101において、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの下流端、いわゆる、前端が上流クロストセンサ59によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST102に進み、ノー(N)の場合はST101を繰り返す。
ST102において、クロストホルダ51を前方に速度v1での移動を開始して、ST34に進む。
ST34〜ST36において、実施例1のST34〜ST36と同様の処理を実行する。そして、ST36において、イエス(Y)の場合はST37″に進む。
ST37″において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST38に進む。
(1)クロストロールRcの駆動を停止させる。
(2)レジロールRrを駆動させる。
(3)クロストホルダ51の移動を停止させる。
ST38〜ST44において、実施例1のST38〜ST44と同様の処理を実行して、ST103に進む。
ST103において、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSの上流端、いわゆる、後端が上流レジセンサ16によって検知されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST104に進み、ノー(N)の場合はST103を繰り返す。
ST104において、クロストホルダ51をホームポジションに移動させて、ST45に進む。
ST45〜ST47において、実施例1のST45〜ST47と同様の処理をして、実施例3の下流端揃え処理を終了し、実施例3のスキュー補正処理に戻る。
(実施例3の作用)
図29は実施例3の送り部材によって記録シートを搬送する際の説明図であり、図29Aはクロストホルダが静止して記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが搬送される前の説明図、図29Bは図29Aの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図29Cは図29Bの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図、図29Dはクロストホルダが移動しながら記録シートを搬送する場合の説明図で記録シートが上流クロストセンサを通過する際の説明図、図29Eは図29Dの続きの説明図で記録シートが搬送される際の説明図、図29Fは図29Eの続きの説明図で記録シートのスキューが補正される際の説明図である。
図29において、前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、実施例3のスキュー補正処理が実行される。
すなわち、記録シートSがSEFで給紙されたと判別された場合には、実施例3の側端揃え処理が実行されて、図29Aに示すように、クロストホルダ51がホームポジションに移動すると共に、クロストロールRc″が接触位置に移動して、ニップ圧が弱に調節される。そして、図29Bに示すように、前記送り部材Rc″+51のうちのクロストロールRc″によって、記録シートSは、レジロールRrに送る方向に対して前記サイドガイド18側に傾斜する方向に送られる。そして、図29Cに示すように、前記記録シートSの側端がサイドガイド18に接触して、スキューが補正される。
また、記録シートSがLEFで給紙されたと判別された場合には、実施例3の下流端揃え処理が実行されて、クロストホルダ51がホームポジションに移動すると共に、クロストロールRc′が接触位置に移動して、ニップ圧が強に調節される。そして、図29Dに示すように、上流クロストセンサ59に記録シートSの下流端が検知されると、クロストホルダ51が前側に移動速度vhで移動し、前記クロストホルダ51に支持されたクロストロールRc″も前側に移動する。
そして、記録シートSがクロストロールRc″に挟まれると、前方に移動速度vhで移動しながら、シート搬送路SH2に対してサイドガイド18側に傾斜する方向に搬送速度vで送られる。すなわち、クロストホルダ51が移動速度vhで前側に移動している場合には、クロストロールRc″によって、記録シートSは、相対的には、図29Eに示すように、シート搬送路SH2に沿ってレジロールRr側の下流側に、媒体搬送方向成分v2で送られる。
そして、移動速度vhで前側に移動するクロストロールRc″により、図29Fに示すように、前記記録シートSの下流端はレジロールRrに突き当てられてループが形成され、スキューが補正される。
したがって、実施例3の画像形成装置Uでも、実施例1,2と同様に、送り部材Rc″+51によって、記録シートSの短辺ではなく、短辺に比べて補正精度が高い長辺を、サイドガイド18又はレジロールRrに突き当ててスキューを補正しており、記録シートSのスキューが精度良く補正されている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H010)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記各実施例において、シート搬送路SH2に、3つのクロストロールRc〜Rc″が配置された構成を例示したが、2つ以下や4つ以上のクロストロールRc〜Rc″を配置する構成も可能である。
(H03)前記各実施例において、送り条件の一例として、下流端に比べて側端の方が長い記録シートSであるという条件の下で、SEFで給紙された場合には記録シートSをサイドガイド18に接触させ、LEFで給紙された場合にはレジロールRrに突き当ててスキューを補正する構成を例示したが、送り条件としては、下流端に比べて側端の方が長い記録シートSであるという条件に限定されない。
例えば、実験などにより、LEFの記録シートSについて、サイドガイド18に接触させてスキューを補正する方が、レジロールRrに突き当ててスキューを補正する場合よりも、補正精度が高い場合には、記録シートSをサイドガイド18に接触させる構成も可能である。すなわち、記録シートSの厚さや紙質などの種類について、予め実験を行い、サイドガイド18に接触させる場合とレジロールRrに突き当てる場合とで、スキューの補正精度の比較を行い、補正精度の高い方でスキューの補正を行うように、参照表、いわゆる、ルックアップテーブルを設定することにより、送り条件を設定することも可能である。
また、LEFで給紙された記録シートSについて、側端の長さが予め設定された基準長さ以上の場合には、サイドガイド18に接触させ、側端の長さが基準長さ未満の場合には、レジロールRrに突き当てるように、送り条件を設定することも可能である。
(H04)前記各実施例において、送り部材の構成として、符号Rc,Rc′+Rpr,Rc″+51による構成を例示したが、これに限定されない。例えば、実施例1のレジ送り位置とガイド送り位置とに移動可能なクロストロールRcと、実施例2のプレレジロールRprとを組み合わせて、送り部材を構成する等、前記各実施例の送り部材Rc,Rc′+Rpr,Rc″+51の構成を任意に組み合わせて、記録シートSをサイドガイド18やレジロールRrに送る構成が可能である。
(H05)前記各実施例において、下流端揃え処理では、クロストロールRc〜Rc″は、ループ形成時間t1が経過した際に、駆動を停止する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ループ形成時間t1が経過して、レジロールRrの駆動が開始した後に、クロストロールRc〜Rc″の駆動を停止させる構成も可能である。
したがって、実施例3の場合、下流端揃え処理のST37″において、クロストロールRc″の駆動を停止させ、且つ、クロストホルダ51の移動を停止させていたが、例えば、ST39において、クロストロールRc″の駆動を停止させ、且つ、クロストホルダ51の移動を停止させる構成も可能である。
(H06)前記実施例1において、各クロストロールRcが、それぞれ対応する別々の回転台19,27に支持されて、レジ送り位置とサイド送り位置との間を移動する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、全てのクロストロールRcを一つの回転台で支持して一体的に回転させて、レジ送り位置とサイド送り位置との間で移動させる構成も可能である。
(H07)前記実施例2において、プレレジロールRprが一つ配置された構成を例示したが、これに限定されない。例えば、クロストロールRc′と同様に、シート搬送路SH2に沿ってプレレジロールRprを複数配置する構成や、レジロールRrの上流側において、プレレジロールRprを、媒体幅方向に複数配置する構成等が可能である。
(H08)前記実施例2において、クロストロールRc′が、ニップ圧調節部材29による構成で、クロスト接触位置とクロスト離間位置との間を移動する構成を例示したが、これに限定されず、ニップ圧調節部材29に替えて、実施例2のプレレジロールRprにおける接触離間機構、すなわち、リンク42、引っ張りバネ43及びソレノイド44による構成で、クロスト接触位置とクロスト離間位置とを移動する構成も可能である。すなわち、実施例2のクロストロールRc′においては、ニップ圧の調節機構を省略することが出来る。
なお、実施例2のプレレジロールRprを、リンク42、引っ張りバネ43及びソレノイド44による構成に替えて、ニップ圧調節部材29により支持する構成も可能である。
(H09)前記実施例3において、クロストホルダ51がラックギア54を介して、移動する、いわゆるラックアンドピニオン機構による構成を例示したが、これに限定されず、ボールネジ機構によって移動する構成など従来公知の構成で移動させることが可能である。
(H010)前記実施例3において、側端揃え処理では、クロストホルダ51をホームポジションに移動させて静止させることが望ましいが、クロストロールRc″が記録シートSに接触可能であり、クロストロールRc″により送られた記録シートSが、サイドガイド18に接触可能であれば、任意の幅方向の位置で静止させることが可能である。
18…側端揃え部材、
51…支持部材、
C5…送り判別手段、
C8,C10,C10′…送り部材制御手段、
Rr…下流端揃え部材、
Rpr…第1の搬送部材、
Rc′…第2の搬送部材、
Rc″…斜め送り部材、
Rc,Rc′+Rpr,Rc″+51…送り部材、
S…媒体、
SH2…搬送路、
SU…媒体搬送装置、
U…画像形成装置、
U3a…画像形成装置本体。

Claims (3)

  1. 媒体が搬送される搬送路と、
    前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向下流側の下流端が突き当てられた場合に、前記媒体の姿勢を揃える下流端揃え部材と、
    前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向の側端と接触可能に構成され、且つ、前記媒体の前記側端が接触した場合に、前記媒体の姿勢を揃える側端揃え部材と、
    前記下流端揃え部材の上流側に配置され、前記搬送路を搬送される媒体を下流側に送る送り部材と、
    前記搬送路を搬送される媒体を前記側端揃え部材側に送る送り条件を、前記媒体が満たすか否かを判別する送り判別手段と、
    前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記側端揃え部材側に送って、前記媒体の前記側端を前記側端揃え部材に接触させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記下流端揃え部材側に送って、前記媒体の前記下流端を前記下流端揃え部材に突き当てる送り部材制御手段と、
    前記下流端揃え部材側に媒体を送る第1の送り位置と、前記下流端揃え部材側に媒体を送る方向に対して前記側端揃え部材側に傾斜する方向に媒体を送る第2の送り位置と、の間を移動可能に設けられた前記送り部材と、
    前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を前記第2の送り位置に移動させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を第1の送り位置に移動させる前記送り部材制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 媒体が搬送される搬送路と、
    前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向下流側の下流端が突き当てられた場合に、前記媒体の姿勢を揃える下流端揃え部材と、
    前記搬送路に設けられ、前記搬送路を搬送される媒体の媒体搬送方向に対して直交する方向である媒体幅方向の側端と接触可能に構成され、且つ、前記媒体の前記側端が接触した場合に、前記媒体の姿勢を揃える側端揃え部材と、
    前記下流端揃え部材の上流側に配置され、前記搬送路を搬送される媒体を下流側に送る送り部材と、
    前記搬送路を搬送される媒体を前記側端揃え部材側に送る送り条件を、前記媒体が満たすか否かを判別する送り判別手段と、
    前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記側端揃え部材側に送って、前記媒体の前記側端を前記側端揃え部材に接触させると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記送り部材を制御して、前記媒体を前記下流端揃え部材側に送って、前記媒体の前記下流端を前記下流端揃え部材に突き当てる送り部材制御手段と、
    前記下流端揃え部材側に媒体を送る方向に対して前記側端揃え部材側に傾斜する方向に媒体を送る斜め送り部材と、前記媒体幅方向に移動可能に支持され、前記斜め送り部材を一体的に支持する支持部材と、を有する前記送り部材と、
    前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たすと判別された場合に、前記支持部材を静止させて前記斜め送り部材に前記媒体を送らせると共に、前記送り判別手段によって、前記媒体が前記送り条件を満たさないと判別された場合に、前記支持部材を前記側端揃え部材から離れる方向に移動させながら前記斜め送り部材に前記媒体を送らせることで、前記媒体を前記下流端揃え部材に突き当てる前記送り部材制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体搬送装置と、
    前記媒体搬送装置により搬送された媒体に画像を記録する画像記録部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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