JP2011001721A - 送出し管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送出し台車の走行を適切に停止させる送出し管理システムを提供すること。
【解決手段】敷設された複数の走行軌条80の上を移動する走行部15を備えた送出し台車1,2と、その送出し台車1,2の上に橋桁100を搭載した状態で該橋桁100に対し該走行軌条80に沿って推進力を与える水平ジャッキ12(推進手段)と、該橋桁100を送出しする際に受ける該水平ジャッキ12の反力を検出する圧力センサ22,23(反力検出手段)と、該水平ジャッキ12の駆動を制御するコントローラ25(制御手段)とを有し、該コントローラ25は、該圧力センサ22,23によって検出された反力データが予め設定された設定値を超えた場合に該水平ジャッキ12による駆動を停止させて橋桁100の送出しを止めるように、送出し管理システムを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、河川や線路上を横断して橋桁を架け渡す橋梁の架設工事に採用される送出し工法を実行するための送出し管理システムに関する。
従来、橋梁の架設工事においては、架設予定の橋桁の下に鉄道や道路が通っていたり、河川や湖沼を跨ぐような場合など、桁下空間を利用できない場合の施工方法として送出し工法が採用されている。橋桁の送出し工法では、図11に示すように、既に架設した橋桁110を直接利用して橋桁の送出しを行う他、本例のように橋桁110が傾斜している場合には仮設備120が組まれる。仮設備120には水平な走行軌条130を敷設し、その上を走行する送出し台車150に橋桁100が搭載され、送出しが行われる。橋桁100の先端には手延べ機140が連結され、橋桁100の前後に位置する送出し台車150が走行軌条130に沿って、矢印で示す方向へと送り出される。
図12は、送出し台車150に橋桁100を搭載した状態を概念的に示した側面図である。送出し台車150は、複数本の走行軌条130に対応し、送出し方向と直交する横方向に複数の走行部151を備え、その走行部151同士が下フレーム153や上フレーム154を介して一体に設けられている。走行部151には鉛直ジャッキ152が設けられ、それによって橋桁100を支持している。そして、走行方向前方の送出し台車150には水平ジャッキ155が設けられ、それが走行軌条130を把持して伸びることにより、送出し台車150を前方へ押出して搭載した橋桁100を前進させる。
特開2003−293322号公報
こうした送出し工法では、鉛直ジャッキ152に対する反力調整を実行する送出し管理システムが前記特許文献1などによって提案されている。前後の送出し台車150には横方向に複数の走行部151があり、それぞれに鉛直ジャッキ152を介して橋桁100を支えている。送出し作業中、鉛直ジャッキ152間に荷重反力の偏りが生じてしまうからである。ただし、反力の偏りは鉛直ジャッキ152だけの問題ではなく、例えば走行軌条130毎に複数本ある水平ジャッキ155などの推進手段に関しても同様である。横方向に並んだ推進手段の一部に過剰な荷重反力が生じた場合には、水平ジャッキ155に作動油を供給する油圧回路などを破損させてしまうことになる。また、橋桁100を傾かせているおそれもある。
そこで、従来の送出し工法では、作業者が水平ジャッキ155の油圧を監視し、異常が確認された場合には走行を停止させることが行われていた。しかし、こうした作業者による目視や手動操作による停止は、作業者による確認や操作の遅れのおそれが伴うものであり、更には確認ミスなども起こり得るものであった。一方で、送出しを停止させた後は、問題の原因を解消して再度走行させることになるが、停止の遅れが生じれば、正常な送出しを行うための復旧に時間がかかってしまい作業を遅らせることになる。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、送出し台車の走行を適切に停止させるための送出し管理システムを提供することを目的とする。
本発明の送出し管理システムは、敷設された複数の走行軌条の上を移動する走行部を備えた送出し台車と、その送出し台車の上に橋桁を搭載した状態で当該橋桁に対し前記走行軌条に沿って推進力を与える推進手段と、橋桁を送出しする際に受ける前記推進手段の反力を検出する反力検出手段と、前記推進手段の駆動を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記反力検出手段によって検出された反力データが予め設定された設定値を超えた場合に前記推進手段による駆動を停止させ、橋桁の送出しを止めるものであることを特徴とする。
また、本発明の送出し管理システムは、橋桁の移動距離を当該橋桁の左右の位置で検出する距離検出手段を有し、前記制御手段は、その距離検出手段からの検出データに基づいて橋桁の傾きを算出し、その傾きの値が予め設定された設定値を超えた場合に前記推進手段による駆動を停止させ、橋桁の送出しを止めるものであることが好ましい。
また、本発明の送出し管理システムは、前記送出し台車の走行部は、前記走行軌条の長手方向に直交する横方向に両側から当接するストッパが固定されたベース部材に横方向修正ジャッキを備え、橋桁を支持する鉛直ジャッキが前記横方向修正ジャッキの出力によって横方向に移動可能なものであり、前記制御手段は、送出し中又は前記推進手段による駆動を停止させた状態で前記横方向修正ジャッキを駆動し、橋桁の傾きを修正するようにしたものであることが好ましい。
本発明によれば、送出しを行っている推進手段の反力を検出し、その値が突出したような異常時に予め設定された値を検出して自動停止させるので、構成部材を破損させるなどの問題を回避するため、その異常状態を解消した直後には橋桁の送出しを直ちに再開させることができる。
送出し管理システムの実施形態を概念的に示した構成図である。 前方の送出し台車と橋桁を具体的に示した正面図である。 前方の送出し台車に関し図2のA部を拡大して示した側面図である。 モニタに表示される水平ジャッキデータを示した図である。 モニタに表示される橋桁の距離データを示した図である。 送出し台車の走行部を示した側面図である。 送出し台車の走行部を示した正面図である。 送出し台車で行われる横ずれ修正作業を概念的に示した図である。 エンドレスキャリーの伸長作動時を示した図である。 エンドレスキャリーの収縮作動時を示した図である。 送出し工法の施工状況を示した図である。 送出し台車に橋桁を搭載した状態を概念的に示した側面図である。
次に、本発明に係る送出し管理システムの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の送出し管理システムを概念的に示した構成図である。先ず、この送出し管理システムは、送出し方向の移動に関する異常を検出し、送出し台車の走行を適切に停止させ、送出しの再開を迅速に行えるようにしたものである。例えば図11で示した架設工事における送出しを想定している。
図1は、本実施形態の送出し管理システムについて主要部分を簡略化して示した図である。本実施形態の送出し工法でも、図11に示すように、仮設備などの上に複数の走行軌条80が平行に敷設され、その走行軌条80毎に設けた送出し台車1,2を介して橋桁100を送出しする。橋桁100に対して前後に送出し台車1,2が配置され、長手方向の前部および後部位置で支持される。走行軌条80は、送出し台車1,2の走行範囲にわたって平行に複数本が敷設されている。
送出し工法では、推進力を発生させる水平ジャッキなどの推進手段が横方向に複数設けられ、各推進手段の出力バランスをとった駆動により橋桁100が走行軌条80に沿って移動する送出しが行われる。しかし、走行抵抗などによってそのバランスが崩れ、或いは橋桁100自体に傾きが生じ、一部の推進手段に過剰な負荷がかかってしまうことがある。そこで、本実施形態の送出し管理システムでは、推進手段に生じる反力や橋桁100の傾きを監視し、異常を検出して橋桁100の送出しを停止させる。
送出し台車1,2には走行軌条80毎に設けられた走行部15に鉛直ジャッキ11があり、そうした複数の鉛直ジャッキ11は、ストローク調整によって各支持点における荷重バランスをとっている。一方、本実施形態では、橋桁100を走行軌条80に沿って移動する推進力を出力する推進手段には水平ジャッキ12が使用される。水平ジャッキ12は、送出し台車1の走行部15対して後方から一端が連結され、他端を走行軌条80に把持固定した状態で伸長作動し、送出し台車1を後方から押すことにより、送出し台車2とともに載置させた橋桁100を送り出す。
送出し台車1,2の鉛直ジャッキ11及び水平ジャッキ12には、作動油の供給及び排出を行う駆動ポンプ21が連結されている。そして、それぞれのジャッキ11,12に対して作動油の供給圧を測定する圧力センサ22,23が接続され、鉛直ジャッキ11にかかる荷重反力が検出され、また送出し時の推進反力が検出できるようになっている。鉛直ジャッキ11や水平ジャッキ12に設けられた圧力センサ22,23は、コントローラ25に接続されている。送出し管理システムでは、こうした各センサ22,23の検出信号はコントローラ25に送信され、それに基づいて作成される制御指令信号によって駆動ポンプ21の駆動制御が行われる。
また、送出し管理システムには、橋桁100の送出し量や傾きを計測するため、距離センサ24が送出しの開始位置に設けられている。距離センサ24は、橋桁100後端に取り付けられたリフレクターをねらったレーザビームによる計測器であり、仮設備上に設置され、橋桁100の左右両端部の位置をそれぞれ計測するように2台が設けられている。従って、コントローラ25では、2台の距離センサ24から送られる検出信号に基づいて走行距離や傾きが算出される。コントローラ25には、こうした距離や傾きの他、前述した各ジャッキ11,12の圧力を示すモニタが用意され、送出し時における状況が逐一表示される。
更に、送出し管理システムには、前方の送出し台車1付近の状況や橋桁100全体の送出し状況を撮影するためのWebカメラなども設置され、得られた画像がコントローラ25のモニタにも映し出されるようになっている。そして、この送出し管理システムにはネットワーク用コンピュータが接続され、現場のモニタに映し出される鉛直ジャッキ11や水平ジャッキ12の荷重値や橋桁100の送出し量、或いはWebカメラが映し出す現場の映像などを、遠隔地にいる関係者が通信機器を介して取得できるようになっている
ところで、本実施形態の送出し台車1,2は、送出し方向に直交する横方向に橋桁100が傾いた場合、その橋桁100の姿勢を修正するための横方向修正シリンダが設けられている。図2は、前方の送出し台車1と、その上に搭載された橋桁100を具体的に示した正面図であり、図3は、前方の送出し台車1に関し、図2のA部を拡大して示した側面図である。橋桁100は、図2に示すように、横方向に3本の主桁101を有しており、送出し台車1は主桁101のある3箇所で支持するように構成され、横方向に6本設けられた走行軌条80も主桁毎に2本ずつが一組みになって配置されている。
送出し台車1は、図3に示すように、走行軌条80に沿った前後に走行部15が設けられ、前方の走行部15は走行軌条80を把持するクランプ13を有し、後方の走行部15は水平ジャッキ12とクランプ13とを有している。また、ここでは詳しく図示しないが、各走行部15内には鉛直ジャッキが設けられ、そのストローク調整によって各走行部15位置での荷重バランスがとれるようになっている。複数ある走行部15は、その上に搭載した支持構造部18によって連結され、一台の送出し台車1として走行するよう構成されている。その支持構造部18によって橋桁100の高さも調整される。
走行部15には、それぞれ前後左右に4つの横方向修正ジャッキ16が設けられている。横方向修正ジャッキ16は、図1に示すように駆動ポンプ21に接続され、それぞれに設けられた圧力センサ26からの検出信号がコントローラ25に送信される。
コントローラ25の指令信号に基づいて伸縮するように構成されている。ここで、図6及び図7は走行部15を示した側面図と進行方向から見た正面図である。
走行軌条80はH鋼を横置きにしたものである、走行部15は、その上面を転がる車輪31を本体32の前後に有し、本体32には前後に配置された鉛直ジャッキ11にテーブル33が支持されている。このテーブル33上に支持構造部18を介して橋桁100が搭載される。
走行部15は、走行軌条80の上面を車輪31が横方向にスライドしてしまうので、脱輪しないためのストッパ34を有している。本体32の前後には横方向に張り出したプレート35が設けられ、ストッパ34は、そのプレート35の両端に固定されている。従って、ストッパ34は、走行部15の前後2の位置で走行軌条80の上板を両側から隙間を空けて挟み、一定以上の横方向の移動を制限している。また、走行部15には、そのプレート35に対して横方向修正ジャッキ16が固定され、本体32内部の鉛直ジャッキ11に対してロッドが連結されている。すなわち、本体32内部では、テーブル33を支持する鉛直ジャッキ11が、横方向修正シリンダ12の伸縮によって本体32に対し横方向に移動可能になっている。
続いて、送出し管理システムの作用について説明する。コントローラ25は、各センサ22,23から送られる検出信号に基づいて演算処理を行い、その演算結果に応じた制御指令信号を送信し、複数ある鉛直ジャッキ11や水平ジャッキ12を駆動させる。水平ジャッキ12の伸長作動によって送出し台車1へ進行方向に推進力が与えられ、橋桁100が前方へと送り出される。その間、鉛直ジャッキ11のストローク調整によって、各支持点での荷重バランスがとられ、一部に荷重の偏りが生じないようにした制御が行われる。
そして、水平ジャッキ12の反力や橋桁100の傾きが求められ、その結果がコントローラ25のモニタに表示される。水平ジャッキ12の反力は、それぞれに設けられた圧力センサ23からの検出信号がコントローラ25に送信され、その検出信号に基づいて図4に示すような水平ジャッキに関する水平ジャッキデータが表示される。水平ジャッキデータは、走行部15毎に設けられた6本の水平ジャッキ12について、それぞれ反力が棒グラフとして表示され、さらに反力とストロークが数値として表示される。
更に、送出し開始位置に設置された距離センサ24が橋桁100の移動距離を検出し、その検出信号がコントローラ25に送信され、その検出信号に基づいて、図5に示すような距離データが表示される。橋桁100の横の移動距離をそれぞれ距離A、距離Bとして表示するとともに、その差をとった値も表示される。差の値が小さいほど橋桁100は左右のバランスをとって走行していることが分かり、逆に差の値が大きくなることで傾きの度合いが分かる。
コントローラ25のモニタには、この他にも鉛直ジャッキの反力などが表示され、これらによって送出し状況がデータから確認できる。そして、このデータを確認する監視者から結果が無線で仮設備上に居るオペレータに連絡され、その状況に応じてオペレータが送出しを停止させ、点検や修正の後に送出しを再開させる。ただし、監視者の目視からオペレータへの連絡を経た作業では、確認ミスや連絡ミスなど人為的なミスが重なることの問題がある。そこで、本実施形態では、コントローラ25が水平ジャッキ12の反力を確認し、その値が予め設定された値を超えた場合には、制御指令信号を駆動ポンプ21に送信して水平ジャッキ12の駆動を停止させる。
図4に示す状況では、番号1の水平ジャッキ12が閾値を超えてしまっているため、コントローラ25の制御指令によって全部の水平ジャッキ12について駆動が停止し、送出し台車1による橋桁100の移動が停止する。その後、仮設備上の作業員が原因を究明し、解決後に監視者と連絡をとり、コントローラ25側で走行再開の操作が行われる。
更に、コントローラ25は橋桁100の傾きを図5に示す値から傾き角を算出し、その角度が予め設定された値を超えた場合にも、制御指令によって水平ジャッキ12の駆動を停止させる。そして、この場合には、送出し台車1,2の走行部15に設けられた横方向修正ジャッキ16によって橋桁100の傾き修正作業が行われる。コントローラ25は、算出した橋桁100の傾きから、それぞれの横方向修正ジャッキ16に対する制御指令信号を送信し、それに基づいて駆動ポンプ21によって伸縮駆動が行われる。なお、橋桁100に対する傾きの修正は、送出しを停止させることなく、場合によっては速度を落とした状態で次に示すような修正作業を行うようにしてもよい。
ここで図8は、送出し台車1,2で行われる傾き修正作業を概念的に示した図であり、橋桁が横ずれした状態(a)と、その横ずれを修正した状態(b)とを示している。
例えば、送出し作業中の橋桁100に傾きが生じ、前後の送出し台車1又は2或いは両方において、図8(a)に示すような状態になっているとする。つまり、二点鎖線で示す中央位置から実線で示すように図面右側(或いは左側)へ横ずれし、左側ストッパ34が走行軌条80に当たっている。走行部15がこうした横ずれを生じることにより、橋桁100に傾きが生じてしまい、場合によっては前述したように一部の水平ジャッキ12の反力を大きくする原因となる。
そこで、橋桁100の送出しを停止あるいは減速するなどし、図8(a)に示す横ずれを修正する作業を行う。具体的には、図8(b)に示すように、横ずれした方向に位置する横方向修正ジャッキ16に油圧を導入してロッドを伸ばし、橋桁100を支持する鉛直ジャッキ11側に荷重をかける。これにより、ストッパ34が走行軌条80に押し当てられて反力取りをし、荷重をかけられた鉛直ジャッキ11が横移動する。こうした動作は、図2に示すように横方向に複数並んだ走行部15において同じように行われ、それぞれの鉛直ジャッキ11が移動することで、その上に搭載された橋桁100が、図8(b)に示すように、二点鎖線の位置から実線で示す位置へ移動することで傾きを修正する。そして、傾きを修正した後は水平ジャッキ12を駆動させて送出しを再開する。
ところで、橋桁100を移動させる推進手段には、前述したような水平ジャッキ12の他、図9及び図10に示すエンドレスキャリーもある。図9は、エンドレスキャリーの伸長作動時を示し、図10は、エンドレスキャリーの収縮作動時を示している。
橋桁100に推進力を与える水平ジャッキ12は、伸縮の伸長作動時のみ推進力を発生させるため断続的な送出し動作になるが、エンドレスキャリー40によれば連続的な送出しが可能になる。
エンドレスキャリー40を推進手段とした場合、走行軌条80に沿って複数本のワイヤロープ90が張り渡され、エンドレスキャリー40は、そのワイヤロープ90をたぐるようにして推進力を発生させる。エンドレスキャリー40は、前後位置にワイヤロープ90を掴むための前チャック41と後チャック42とを有し、更に前チャック41に連結された前ジャッキ43と、後チャック42に連結された後ジャッキ44とが、共に送出し台車1の作用面85に当てられる押圧面45に固定されている。なお、押圧面45を押し当てる作用面85は、橋桁100にあってもよい。
そこで、先ず図9(a)の状態では、前ジャッキ43と後ジャッキ44が共に収縮しており、一方、前チャック41は解放状態であり、後チャック42がワイヤロープ90を締め付けた把持状態になっている。そのような状態で図9(b)に示すように、前ジャッキ43と後ジャッキ44が伸長作動し、前チャック41が、図9(c)に示すように両ジャッキ43,44のストローク分だけ前方へ送られる。また、このとき後ジャッキ44の伸長作動によって押圧面45が作用面85を前方へと押し出し、送出し台車1が移動して橋桁100が送り出される。後ジャッキ44への反力は、ワイヤロープ90を掴んだ後チャック42が支える。
前ジャッキ43と後ジャッキ44が伸長作動を終えた図10(a)に示す状態では、次に前チャック41がワイヤロープ90を締め付けた把持状態に切り替えられ、逆に後チャック42は解放状態になる。そして、図10(b)に示すように、前ジャッキ43と後ジャッキ44が収縮作動し、後チャック42が、図10(c)に示すように、両ジャッキ43,44のストローク分だけ前方へ送られる。また、このときも前ジャッキ43の収縮作動によって押圧面45が作用面85を前方へ押し出し、送出し台車1が移動して橋桁100が送り出される。前ジャッキ43への反力は、ワイヤロープ90を掴んだ前チャック41が支える。
そして、再び図9(a)に示す状態に戻るため、以上のような動作が繰り返される。その際、エンドレスキャリー40は、前ジャッキ43と後ジャッキ44の伸縮の両方で推進力を発生させるため、連続的な送出しが可能になる。
また、エンドレスキャリー40であっても一部の負荷が過剰になってしまう場合があるため、そのときには橋桁100の送出しを一旦停止するなどし、問題を解消した後に送出しを再開する。この場合も、前述したと同様に、図1に示すコントローラ25がエンドレスキャリー40の前ジャッキ44や後ジャッキ43に対する油圧を検出し、その検出信号に基づいて自動停止を行うようにする。そうした各センサからの値がモニタにも表示される。
エンドレスキャリー40を使用した場合、図3に示す水平ジャッキ12は、推進力を発生させるために使用せず、例えば横方向両端の走行軌条80に対応する走行部15にのみ設ける。そして、橋桁100が傾いた場合には、前述したように走行部15の横方向修正ジャッキ16を使用する他、この水平ジャッキ12を使用して傾きの修正を行うようにすることができる。
本実施形態の送出し管理システムでは、推進手段である水平ジャッキ12やエンドレスキャリー40などの反力を検出し、異常時には予め設定された値を検出して自動停止させている。よって、油圧回路を破損させるなど、その後の作業を困難にする不具合を生じさせないようにしているため、異常な状態を解消した後には橋桁の送出しを直ちに再開させることができる。こうした異常に対する迅速な対応をコントローラ25の自動制御によって行うため、油圧計の見落としや読み間違いなど人為的なミスを解消することができる。
また、送出しの橋桁100に傾きが生じてしまった場合にも、その状況を検出して移動を自動停止させるなどし、橋桁100の傾きを修正する。これにより、それ以上の傾きを防ぎ走行軌条80に沿った移動を可能にする。また、橋桁100の傾きによって水平ジャッキ12の他、鉛直ジャッキ11の一部に過剰な負荷が作用している場合には、傾きを直すことによって、そうした異常を解消することができる。そして、本実施形態では、走行部15に設けた横方向修正ジャッキ16を使用するこで、自動的な傾きの修正を行うことができる。
以上、本発明にかかる送出し管理システムの実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
1,2 送出し台車
11 鉛直ジャッキ
12 水平ジャッキ
15 走行部
16 横方向修正ジャッキ
22,23 圧力センサ
24 距離センサ
25 コントローラ
80 走行軌条
100 橋桁

Claims (3)

  1. 敷設された複数の走行軌条の上を移動する走行部を備えた送出し台車と、その送出し台車の上に橋桁を搭載した状態で当該橋桁に対し前記走行軌条に沿って推進力を与える推進手段と、橋桁を送出しする際に受ける前記推進手段の反力を検出する反力検出手段と、前記推進手段の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記反力検出手段によって検出された反力データが予め設定された設定値を超えた場合に前記推進手段による駆動を停止させ、橋桁の送出しを止めるものであることを特徴とする送出し管理システム。
  2. 請求項1に記載する送出し管理システムにおいて、
    橋桁の移動距離を当該橋桁の左右の位置で検出する距離検出手段を有し、前記制御手段は、その距離検出手段からの検出データに基づいて橋桁の傾きを算出し、その傾きの値が予め設定された設定値を超えた場合に前記推進手段による駆動を停止させ、橋桁の送出しを止めるものであることを特徴とする送出し管理システム。
  3. 請求項2に記載する送出し管理システムにおいて、
    前記送出し台車の走行部は、前記走行軌条の長手方向に直交する横方向に両側から当接するストッパが固定されたベース部材に横方向修正ジャッキを備え、橋桁を支持する鉛直ジャッキが前記横方向修正ジャッキの出力によって横方向に移動可能なものであり、
    前記制御手段は、送出し中又は前記推進手段による駆動を停止させた状態で前記横方向修正ジャッキを駆動し、橋桁の傾きを修正するようにしたものであることを特徴とする送出し管理システム。
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