JP2010539309A - 小さい一次粒径および狭い粒度分布のイプシロン銅フタロシアニンの製造 - Google Patents
小さい一次粒径および狭い粒度分布のイプシロン銅フタロシアニンの製造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010539309A JP2010539309A JP2010525316A JP2010525316A JP2010539309A JP 2010539309 A JP2010539309 A JP 2010539309A JP 2010525316 A JP2010525316 A JP 2010525316A JP 2010525316 A JP2010525316 A JP 2010525316A JP 2010539309 A JP2010539309 A JP 2010539309A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper phthalocyanine
- particles
- beads
- particle size
- epsilon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0001—Post-treatment of organic pigments or dyes
- C09B67/0002—Grinding; Milling with solid grinding or milling assistants
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0001—Post-treatment of organic pigments or dyes
- C09B67/0014—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents
- C09B67/0016—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents of phthalocyanines
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0001—Post-treatment of organic pigments or dyes
- C09B67/0022—Wet grinding of pigments
- C09B67/0023—Wet grinding of pigments of phthalocyanines
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0025—Crystal modifications; Special X-ray patterns
- C09B67/0026—Crystal modifications; Special X-ray patterns of phthalocyanine pigments
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0033—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
- C09B67/0034—Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
- C09B67/0035—Mixtures of phthalocyanines
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/0005—Production of optical devices or components in so far as characterised by the lithographic processes or materials used therefor
- G03F7/0007—Filters, e.g. additive colour filters; Components for display devices
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
Description
本出願は、参照により本明細書に援用される、2007年9月18日出願の欧州特許出願第07/116658.1号の優先権を主張するものである。
本発明は、小さい粒径および狭い粒度分布のイプシロン型銅フタロシアニン(ε−CuPc)粒子の製造方法と、前記方法に従って得られるイプシロン型銅フタロシアニン粒子と、液晶ディスプレイ(LCD)装置の製造用の青色フィルター顔料の製造のためのその使用とに関する。
さらに、イプシロン型銅フタロシアニンの典型的な製造方法は、ソルベントソルトミリング法である。かかる方法では、イプシロン型以外の結晶を有する銅フタロシアニン粒子とイプシロン型を有する銅フタロシアニン粒子とが、長時間強い機械力を用いてビーズの存在下に有機溶剤中でミリングされる。
特開2005−234009号公報は、一次粒子の平均粒子径0.01〜0.06μm(透過電子顕微鏡によって測定された)を有するε型銅フタロシアニン微細顔料を含むカラーフィルター用青色顔料組成物を開示している。それはまた、ソルトミリングによるその製造方法を開示している。前記ε型銅フタロシアニン微細顔料は、銅フタロシアニンのスルホン酸アミド誘導体、銅フタロシアニンのフタルイミドメチル誘導体および銅フタロシアニンのスルホン酸もしくはその塩を含有する誘導体を含む。
特開2004−244563号公報は、顔料粒子がソルベントソルトミリング法に匹敵して微細化および整粒される、ε型銅フタロシアニン顔料の製造方法を記載している。前記方法では、平均粒子径が100nmより大きい粗製ε型銅フタロシアニン顔料が、平均粒子径が10〜100nmのプレ顔料に添加される。混合物は、少量の有機溶剤を添加して乾式粉砕にかけられる。粒径調節は、ε−CuPc顔料の平均粒子径の変化を30nm以下に抑制することによって行われる。
特開2002−121420号公報は、ε型銅フタロシアニン微細顔料の製造方法を開示している。この方法は、ε型銅フタロシアニンクルードを有機溶剤と無機塩との存在下にミリングする工程を含む。かかる製造されたε型銅フタロシアニン微細顔料は、窒素吸着法において95〜150m2/gのBET比表面積を有する。さらに、それは、優れた分散性および明度を示す。
欧州特許第1130065号明細書は、イプシロン型への銅フタロシアニンの変換を開示している。それはまた、銅フタロシアニン、別の多環式顔料および銅フタロシアニン誘導体の湿式および乾式粉砕による顔料組成物の製造を開示している。
韓国特許第100215919B号明細書は、新規銅フタロシアニン誘導体を使用するイプシロン型銅フタロシアニン顔料の製造方法を記載している。この方法は、アルファ、ガンマ型銅フタロシアニンまたはそれらの混合物に関連した5〜30質量%の銅フタロシアニン誘導体を添加する工程と、混合物を50〜180℃で機械混練してベータ銅フタロシアニンへの結晶変換に限定し、かつ、イプシロン型銅フタロシアニンへの安定な結晶転移を誘導する工程とを含む。
特開昭42−52273号公報は、ハンマーミルなどを用いて粗製イプシロン型銅フタロシアニンを乾式粉砕してイプシロン型結晶とアルファ型結晶との混合物を生成する工程を含む、イプシロン型銅フタロシアニンの製造方法を記載している。それはまた、混合物を有機溶剤中で熱処理して目的の銅フタロシアニン顔料を提供する工程を含む。
仏国特許第2174089号明細書は、アルファ、ベータおよびガンマ型を高エネルギーグラインダーで粉砕し、溶剤で処理することによる純粋なまたは実質的に純粋なε型銅フタロシアニンの単離方法を記載している。
本発明の別の目的は、前記方法に従って得られる小さいサイズおよび狭い粒度分布のイプシロン型銅フタロシアニン一次粒子を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、前記イプシロン型銅フタロシアニン粒子をカラーフィルター顔料の製造におよび液晶ディスプレイ(LCD)装置の製造に使用することである。
LCD用のカラーフィルターの青色顔料として有効に使用することができる、銅フタロシアニン(CuPc)を開発することが本発明の目的である。かかるフィルター(例えば、フタロシアニン)は、高度に透明、均一であり、かつ、非常に一様な厚さの層で製造することができなければならない。これらの特徴は、銅フタロシアニンの化学的純度、結晶学的純度、一次粒径および粒度分布によって決定される。この関連で、本発明は、上述の特徴を満足させる、新規なおよびより効率的な銅フタロシアニンの製造方法の開発に関する。
アルファ型銅フタロシアニンは次に、化学またはミリング処理によってイプシロン型への結晶相変換にかけられる。
本発明の方法では、加熱工程は、第1有機液体の存在下に実施される。本発明に使用するために好適な第1有機液体には、N−メチル−2−ピロリドン、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールなどのグリコールおよびグリコール誘導体、ジアセトンアルコールなどのアルコール、アセトニトリル、モノクロロベンゼン、エチレングリコールブチルエーテル、ケトンおよびキノリン、好ましくはN−メチル−2−ピロリドンおよびそれらの少なくとも2種の任意の混合物が含まれてもよいが、それに限定されない。第1有機液体は水をさらに含んでもよい。
本発明による方法では、加熱工程は、攪拌下にまたは攪拌せずに実施することができる。攪拌下にそれを実施することが好ましい。
かかる実施形態では、アルファ型銅フタロシアニンは、50℃以上、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、最も好ましくは80℃以上の温度で処理される。加熱工程の温度は、一般に210℃以下、好ましくは180℃以下、より好ましくは150℃以下、その上より好ましくは120℃以下、最も好ましくは100℃以下である。
かかる実施形態では、加熱工程の継続期間は、一般に0.5時間以上、より好ましくは1時間以上、その上より好ましくは2時間以上、最も好ましくは3時間以上である。当該継続期間は、一般に12時間以下、好ましくは10時間以下、より好ましくは6時間以下、最も好ましくは4時間以下である。
かかる実施形態では、本発明に使用される第1有機液体の量対アルファ型銅フタロシアニンの量の質量比による割合は、本明細書で上に明確にされた通りである。
上記の加熱処理によって、アルファ型銅フタロシアニンは、粒度分析計(Particle Size Analyzer)によって測定されたD10およびD90百分率から求められた、狭い粒度分布を有するイプシロン型へ効果的に変換することができる。
a)ε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を第1有機液体からおよび任意選択的にビーズから分離することによる分離工程;
b)工程a)で分離された銅フタロシアニン粒子を少なくとも1種の無機塩および第2有機液体と混練することによる混練工程;ならびに
c)第2有機液体および無機塩を除去することによって銅フタロシアニン粒子を回収することによる回収工程
をさらに含んでもよい。
混練工程は、一般に2時間以上、好ましくは3時間以上、より好ましくは5時間以上、最も好ましくは6時間以上である継続期間実施される。当該継続期間は、一般に36時間以下、好ましくは18時間以下、より好ましくは12時間以下、最も好ましくは8時間以下である。
混練工程は、一般に0℃以上、好ましくは10℃以上、最も好ましくは50℃以上である温度で実施される。当該温度は、一般に130℃以下、好ましくは80℃以下、最も好ましくは60℃以下である。
無機塩は、一般に0.3μm以上である平均粒径を有する。当該平均粒径は、粒度分析計(Particle Size Analyzer)によって測定された、一般に200μm以下、好ましくは50μm以下である。無機塩は、好ましくは少なくとも10g/100mlの水の程度まで一般に水に可溶である。
より好ましくは、本発明において分散助剤として使用される銅フタロシアニンの粒子は、−SO3H、−SO2NHR1(式中、R1は水素、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキルまたは
1)粒子の少なくとも50質量%(一般に、80質量%より多く)がα結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を、酸ペースト法を用いることによってβ結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子から製造する工程;
2)工程1)の、粒子の少なくとも50質量%(一般に、80質量%より多く)がα結晶学的形態を示し、かつ、任意選択的に粒子の20質量%未満がε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を第1有機液体の存在下に50℃以上の温度で加熱することおよび任意選択的にビーズの存在下にミリングすることによる加熱工程;
3)ε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を第1有機液体および任意選択的にビーズから分離する工程;
4)工程3)で分離された銅フタロシアニン粒子を少なくとも1種の無機塩および第2有機液体と混練する工程;ならびに
5)第2有機液体および無機塩を除去することによって銅フタロシアニン粒子を回収する工程
を含む。
平均一次粒径は、一般に30nm以下、好ましくは20nm以下である。
粒度分布(PSD)は、粒度分析計(Particle Size Analyzer)(PSA)によって測定される。粒度分布の狭さは、PSAによって測定されるD10およびD90値から特徴づけられる。
CuPc粒子の一次粒子の形は、それらのTEM画像によって観察されるとき、好ましくは球状である。
a)イプシロン型銅フタロシアニン粒子を第1有機液体および、使用される場合、ビーズから分離することによる分離工程;
b)工程a)で分離された銅フタロシアニン粒子を少なくとも1種の無機塩および第2有機液体と混練して、30nm未満の平均粒径を有する銅フタロシアニン粒子を得る混練工程;ならびに
c)第2有機液体および無機塩を除去することによって銅フタロシアニン粒子を回収することによる回収工程
をさらに含んでもよい。
本発明の方法では、粒子の少なくとも50質量%がアルファ型を示す銅フタロシアニン粒子は、酸ペースト法を用いることによってベータ型を示す銅フタロシアニン粒子から製造することができる。
の官能基で置換されていてもよい。
さらに、本発明は、本発明の方法に従って製造されるイプシロン型銅フタロシアニン粒子を含むカラーフィルター顔料に関する。また、本発明は、液晶ディスプレイ装置の製造におけるその使用に関する。
1)ベータ型からアルファ型への銅フタロシアニンの結晶相変換
80質量部の粗製銅フタロシアニンを800質量部の95質量%硫酸に加える。さらに、得られた混合物を3時間撹拌して硫酸中の懸濁液または溶液を調製する。懸濁液または溶液を8Lの水に2回注いでアルファ型銅フタロシアニンを得て、それを次に熱風下に乾燥させる。生じた固体を粉体化した後、アルファ型銅フタロシアニンを結晶学的収率の観点からほぼ定量的に得て、それをXRD研究によって確認する。
60質量部の得られたアルファ型銅フタロシアニンと12質量部のイプシロン型銅フタロシアニンとを、750質量部のN−メチル−2−ピロリドン中130℃で2時間処理する。相変換した銅フタロシアニン粒子を濾過によって分離し、透過電子顕微鏡(TEM)で分析した後、純粋なε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を得て、それをXRD研究によってβ結晶学的形態の存在を全く示さないことを確認する。
実験室規模混練機に、ε結晶学的形態を示す50質量部の得られた銅フタロシアニン粒子を、80質量部のジエチレングリコールおよび400質量部の塩化ナトリウムと一緒に加える。混合物を45rpmの回転速度で、80℃で12時間混練する。混練後に、得られた粒子を濾過によって精製し、80℃の温度、104Paの圧力で乾燥させる。粒子をTEMで分析すると、得られた銅フタロシアニン粒子は、市販の銅フタロシアニンの粒子(図3)と比較してより小さい一次粒径およびより良好な粒子の形(図2b)を有する。
図4によれば、本発明に従って製造されたε−CuPcの平均粒径は30.6nmであるが、市販のε−CuPcの平均粒径は41.0nmである。
Claims (17)
- 粒子の少なくとも50質量%がα結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を第1有機液体の存在下に50℃以上の温度で加熱することおよび任意選択的にビーズの存在下にミリングすることによる加熱工程を含む、ε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子の製造方法。
- 前記銅フタロシアニン粒子がα結晶学的形態を示す80質量%より多い粒子とε結晶学的形態を示す20質量%未満の粒子とを含む、請求項1に記載の方法。
- 次の工程:
a)ε結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子を前記第1有機液体および、使用される場合、前記ビーズから分離することによる分離工程と;
b)工程a)で分離された銅フタロシアニン粒子を少なくとも1種の無機塩および第2有機液体と混練して、30nm未満の平均粒径を有する銅フタロシアニン粒子を得る混練工程と;
c)前記第2有機液体および前記無機塩を除去することによって前記銅フタロシアニン粒子を回収することによる回収工程と
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。 - 粒子の少なくとも50質量%がα結晶学的形態を示す前記銅フタロシアニン粒子が酸ペースト法を用いることによってβ結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子から製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1有機液体が、N−メチル−2−ピロリドン、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールなどのグリコール、ジアセトンアルコールなどのアルコール、アセトニトリル、モノクロロベンゼン、エチレングリコールブチルエーテル、ケトンおよびキノリンからなる群から選択される少なくとも1種の液体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2有機液体が、N−メチル−2−ピロリドン、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジエチレングリコール、ジアセトンアルコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2−ブトキシエタノール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ケトンおよびキノリンからなる群から選択される少なくとも1種の液体である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記加熱工程が50℃以上および210℃以下の温度でビーズの不存在下に行われる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記加熱工程が50℃以上および210℃以下の温度でビーズの存在下に行われる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ビーズが、金属ビーズ、プラスチックビーズ、ジルコニアなどの無機酸化物ビーズおよびカラスビーズの少なくとも1種である、請求項1〜6および8のいずれか一項に記載の方法。
- −SO3M、−SO2NR1R2および−R3−NR4R5(式中、R1およびR2は互いに独立しており、水素、アルキル、アルケニル、アリールもしくはシクロアルキルであり;Mはプロトン、アンモニウムカチオンまたは金属カチオンであり;R3は単結合、アルキレン、アリーレンであり、前記アルキレンおよびアリーレンは少なくとも1種の置換基で置換されていてもよく;R4およびR5は互いに独立しており、水素、アルキル、アルケニル、アリールもしくはシクロアルキルであるか、または一緒になって−CO−、−SO2−および−N=N−の少なくとも1種を含有する縮合構造を形成する)からなる群から選択される少なくとも1種の官能基で置換された銅フタロシアニンの粒子が、前記加熱、酸ペーストまたは混練工程中にさらに添加される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- −SO3M、−SO2NR1R2および−R3−NR4R5(式中、R1およびR2は互いに独立しており、水素、アルキル、アルケニル、アリールもしくはシクロアルキルであり;Mはプロトン、アンモニウムカチオンまたは金属カチオンであり;R3は単結合、アルキレン、アリーレンであり、前記アルキレンおよびアリーレンは少なくとも1種の置換基で置換されていてもよく;R4およびR5は互いに独立しており、水素、アルキル、アルケニル、アリールもしくはシクロアルキルであるか、または一緒になって−CO−、−SO2−および−N=N−の少なくとも1種を含有する縮合構造を形成する)からなる群から選択される少なくとも1種の官能基で置換された銅フタロシアニンの粒子が、回収工程c)の後に前記銅フタロシアニン粒子とさらにブレンドされる乾式混合の工程をさらに含む、請求項3〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法に従って得られる銅フタロシアニン粒子。
- 透過電子顕微鏡によって測定した際に、30nm以下の平均粒径を有する請求項13に記載の銅フタロシアニン粒子。
- 請求項13または14に記載の銅フタロシアニン粒子を含むカラーフィルター顔料。
- カラーフィルター顔料の製造における請求項13または14に記載の銅フタロシアニン粒子の使用。
- 液晶ディスプレイ装置の製造における請求項15に記載のカラーフィルター顔料の使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP07116658A EP2039727A1 (en) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | Preparation of epsilon copper phthalocyanine of small primary particle size and narrow particle size distribution |
PCT/EP2008/062266 WO2009037233A2 (en) | 2007-09-18 | 2008-09-16 | Preparation of epsilon copper phthalocyanine of small primary particle size and narrow particle size distribution |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010539309A true JP2010539309A (ja) | 2010-12-16 |
Family
ID=39718984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010525316A Pending JP2010539309A (ja) | 2007-09-18 | 2008-09-16 | 小さい一次粒径および狭い粒度分布のイプシロン銅フタロシアニンの製造 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2039727A1 (ja) |
JP (1) | JP2010539309A (ja) |
KR (1) | KR20100091157A (ja) |
TW (1) | TW200927842A (ja) |
WO (1) | WO2009037233A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012513510A (ja) * | 2008-12-23 | 2012-06-14 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | イプシロン結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子の効率的な製造方法 |
JP2014503647A (ja) * | 2010-12-22 | 2014-02-13 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | 銅フタロシアニン(CuPc)粒子に基づく生成物の調製方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2060608A1 (en) * | 2007-11-15 | 2009-05-20 | SOLVAY (Société Anonyme) | Preparation of epsilon copper phthalocyanine of small primary particle size and narrow particle size distribution by kneading |
WO2010105982A2 (en) * | 2009-03-18 | 2010-09-23 | Solvay Sa | Process of preparing copper phthalocyanine particles exhibiting alpha crystallographic form |
JP7110511B1 (ja) * | 2022-04-20 | 2022-08-01 | 大日精化工業株式会社 | ε型銅フタロシアニン顔料組成物の製造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5735210B2 (ja) * | 1972-03-02 | 1982-07-28 | ||
JPH04252273A (ja) * | 1991-01-28 | 1992-09-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | ε型銅フタロシアニン顔料の製造法 |
JP2001288385A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-10-16 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | カラーフィルター用青色インキ組成物、それを用いたカラーフィルターの製造方法およびカラーフィルター |
JP2002121420A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-04-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 銅フタロシアニン顔料及びその製造方法 |
JP2004244563A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 有機顔料の製造方法 |
JP2005234009A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Dainippon Ink & Chem Inc | カラーフィルター用青色顔料組成物、その製造方法、およびそれを青色画素部に含有してなるカラーフィルター |
JP2005272760A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ε型結晶形銅フタロシアニンおよびその製造法 |
JP2005306841A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ε型結晶形銅フタロシアニンの製造法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01152141A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-14 | Sumitomo Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂の着色方法 |
JP3010768B2 (ja) * | 1991-03-29 | 2000-02-21 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 光導電性材料および電子写真感光体 |
JP4097053B2 (ja) * | 1999-03-08 | 2008-06-04 | 東洋インキ製造株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物の製造方法およびカラーフィルタの製造方法 |
ES2259630T3 (es) * | 2000-02-04 | 2006-10-16 | DAINICHISEIKA COLOR & CHEMICALS MFG. CO. LTD. | Composiciones de pigmento; un procedimiento para la produccion de las mismas; colorantes y articulos coloreados. |
AU2001270600A1 (en) * | 2000-07-07 | 2002-01-21 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Pigmentary copper phthalocyanine solid solution and transparent dispersion comprising it |
US7255733B2 (en) * | 2003-06-20 | 2007-08-14 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. | Process for the production of β type copper phthalocyanine pigment and a use thereof |
US7211664B2 (en) * | 2004-03-26 | 2007-05-01 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. | Process for the production of epsilon crystal form copper phthalocyanine |
-
2007
- 2007-09-18 EP EP07116658A patent/EP2039727A1/en not_active Withdrawn
-
2008
- 2008-09-10 TW TW97134704A patent/TW200927842A/zh unknown
- 2008-09-16 WO PCT/EP2008/062266 patent/WO2009037233A2/en active Application Filing
- 2008-09-16 JP JP2010525316A patent/JP2010539309A/ja active Pending
- 2008-09-16 KR KR1020107008308A patent/KR20100091157A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5735210B2 (ja) * | 1972-03-02 | 1982-07-28 | ||
JPH04252273A (ja) * | 1991-01-28 | 1992-09-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | ε型銅フタロシアニン顔料の製造法 |
JP2001288385A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-10-16 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | カラーフィルター用青色インキ組成物、それを用いたカラーフィルターの製造方法およびカラーフィルター |
JP2002121420A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-04-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 銅フタロシアニン顔料及びその製造方法 |
JP2004244563A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 有機顔料の製造方法 |
JP2005234009A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Dainippon Ink & Chem Inc | カラーフィルター用青色顔料組成物、その製造方法、およびそれを青色画素部に含有してなるカラーフィルター |
JP2005272760A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ε型結晶形銅フタロシアニンおよびその製造法 |
JP2005306841A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ε型結晶形銅フタロシアニンの製造法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012513510A (ja) * | 2008-12-23 | 2012-06-14 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | イプシロン結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子の効率的な製造方法 |
JP2014503647A (ja) * | 2010-12-22 | 2014-02-13 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | 銅フタロシアニン(CuPc)粒子に基づく生成物の調製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20100091157A (ko) | 2010-08-18 |
WO2009037233A3 (en) | 2009-12-17 |
TW200927842A (en) | 2009-07-01 |
EP2039727A1 (en) | 2009-03-25 |
WO2009037233A2 (en) | 2009-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5492782B2 (ja) | 混練による小さい一次粒径および狭い粒度分布のイプシロン銅フタロシアニンの製造 | |
JP2010539309A (ja) | 小さい一次粒径および狭い粒度分布のイプシロン銅フタロシアニンの製造 | |
JPH02166168A (ja) | ハロゲン化ペリレンテトラカルボン酸―ジイミドを基体とする混晶顔料 | |
KR101343758B1 (ko) | 구리 프탈로시아닌 입자에 기반한 제품의 제조 방법 | |
WO2015015832A1 (ja) | フタロシアニン顔料組成物およびその製造方法、インキ | |
JP2015143368A (ja) | イプシロン結晶形態を示す銅フタロシアニン(CuPc)粒子の製造方法 | |
JP5566399B2 (ja) | イプシロン結晶学的形態を示す銅フタロシアニン粒子の効率的な製造方法 | |
JP2007100008A (ja) | ε型フタロシアニン顔料の製造方法 | |
JPH0336065B2 (ja) | ||
JP4696937B2 (ja) | ジクロロキナクリドン顔料の製造方法 | |
JP5534325B2 (ja) | 銅フタロシアニン顔料組成物の製造方法及び印刷インキの製造方法 | |
JP4185312B2 (ja) | 易分散性銅フタロシアニン顔料組成物、その製造方法及び着色組成物の製造方法 | |
JPS59102958A (ja) | 銅フタロシアニン顔料の製造法 | |
JPH0149184B2 (ja) | ||
JP2005008806A (ja) | β型銅フタロシアニン顔料の製造方法 | |
JPH0157151B2 (ja) | ||
JPH0461031B2 (ja) | ||
JP2003313456A (ja) | β型銅フタロシアニン顔料の製造方法 | |
JPS58147461A (ja) | r−結晶相キナクリドン顔料の製造法 | |
JP2011225771A (ja) | 銅フタロシアニン顔料組成物及び印刷インキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130605 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130905 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131125 |