JP2010536489A - 単一のモータおよび逆駆動ロックを備えるデュアルヘッド注入器 - Google Patents
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Abstract
単一モータ(106)を利用する、デュアルヘッド動力注入器のための駆動系(102)が開示される。モータ(106)は、第1のシリンジ駆動体(138a)と連結するように動かされ得る。また、一実施形態では、同動きは、同時に、第2のシリンジ駆動体(138b)をロックする。いずれの場合も、本モータ(106)は、第2のシリンジ駆動体(138b)に連結するようにも動かされ得る。一実施形態では、同動きは、また、同時に、第1のシリンジ駆動体(138a)をロックする。
Description
本願は、米国仮出願第60/956,944号(2007年8月21日出願、名称「DUAL−HEAD INJECTOR WITH SINGLE MOTOR AND BACK−DRIVE LOCK」)に基づく優先権を主張する。
1つ以上の所望の医療用流体を放出するための動力注入器が市販されている。動力注入器の典型的構成要素は、コンソール(例えば、ある手技のために、動力注入器をプログラミングするためのインターフェース)と、駆動源(例えば、モータ)と、パワーヘッドと、パワーヘッドに付随し得るディスプレイまたはユーザインターフェーススクリーンと、1つ以上のシリンジと、を含む。各シリンジは、パワーヘッドと脱着可能に連結され得る。圧力ジャケットがパワーヘッド内に組み込まれ、高圧注入用のシリンジを格納し得る。
また、作用継手が、パワーヘッドと各シリンジとの間に提供され得る。例えば、パワーヘッドは、所望の態様において、駆動源によって軸方向に動かされるラムを組み込み得る。各ラムは、その軸方向運動がプランジャに伝達され、付随シリンジから流体を放出し、付随シリンジ内に流体を引き込み、または少なくとも付随シリンジ内に装填流体を収容するように、付随シリンジのプランジャと脱着可能に相互作用し得る。
いくつかの事例では、1つを超える種類の流体(例えば、生理食塩水および造影剤)を注入可能であることが望ましい場合がある。デュアルヘッド動力注入器は、一対の上述のラムを利用し得、それぞれ、その対応するシリンジのプランジャと相互作用し、少なくとも注入用プランジャを前進させ得る(例えば、ラムは、プランジャと脱着可能に相互作用し得、また、それと連結されると、プランジャを待避させ得る)。少なくとも1つの周知のデュアルヘッド動力注入器は、単一の定常動力と、その2つのシリンジ間の動力を切り替えるための変速機と、を使用する。しかしながら、多くの場合、デュアルヘッド動力注入器は、実際は、2つの別個の定常駆動源を使用する。これは、明らかにコストを増大させる。MRI動力注入器用の駆動源は、本特定の用途のために必要とされる適応のため、特に高価なユニットである。したがって、これらの2つの別個の駆動源を有することは、動力注入器のコストを実質的に増大させる。
本発明の第1の側面は、概して、注入器を対象とする。本注入器は、第1および第2のシリンジ駆動体と、第1の駆動源とを含む。第1の駆動源は、第1の位置に可動であって、第1のシリンジ駆動体と選択的に連結し、さらに第2の位置に可動であって、第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する。また、第1の側面の注入器は、少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを含む。第1および第2のシリンジ駆動体はそれぞれ、シリンジ駆動体ロックによって、選択的にロックされ得る。
種々の改良点が、本発明の第1の側面に関連して上述の特徴に存在し得る。また、さらなる特徴が、同様に、本発明の第1の側面に組み込まれ得る。これらの改良点および付加的特徴は、個々または任意の組み合わせで存在し得る。第2の側面の議論の開始までの以下の議論全体は、本第1の側面に関する。
注入器は、駆動歯車と、第1の被動歯車と、第2の被動歯車とを含み得る。駆動歯車は、第1の駆動源によって駆動され得、第1の被動歯車は、第1のシリンジ駆動体と少なくとも動作可能に連結され得(直接連結を含む)、第2の被動歯車は、第2のシリンジ駆動体と少なくとも動作可能に連結され得(直接連結を含む)、駆動歯車は、第1の駆動源のある動きを通して、第1および第2の被動歯車のそれぞれと選択的に連結され得る。第1の駆動源の動きの1つは、駆動歯車の回転が第1の被動歯車に伝達され、それによって、第1のシリンジ駆動体の少なくとも一部を動かすように、駆動歯車と第1の被動歯車との間の連結を提供し得る。第1の駆動源の別の動きは、駆動歯車の回転が第2の被動歯車に伝達され、それによって、第2のシリンジ駆動体の少なくとも一部を動かすように、駆動歯車と第2の被動歯車との間の連結を提供し得る。
注入器は、キャリッジを含み得、第1の駆動源および上述の駆動歯車はそれぞれ、キャリッジに付随し、キャリッジと連動する(例えば、任意の適切な態様において、キャリッジ上に搭載またはそれと相互接続されることによって)。キャリッジは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類、例えば、旋回ブラケットの形態等であり得る。一実施形態では、キャリッジの少なくとも一部は、第1の被動歯車(第1のシリンジ駆動体に付随)と第2の被動歯車(第2のシリンジ駆動体に付随)との間に配置される。本キャリッジは、第1および第2のシリンジ駆動体に付随する1つ以上のシリンジ駆動体ロックに付随され得る。例えば、第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジに付随し、キャリッジと連動し得、第1のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジの第1の動きを通して、第1の被動歯車と選択的に連結され得、第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジの第2の動きを通して、第2の被動歯車と選択的に連結され得、これらの第1および第2の動きは、少なくともいくつかの点において異なる。
旋回運動(例えば、キャリッジは、旋回軸上に搭載される)を含む、任意の適切な運動または運動の組み合わせが、上述のキャリッジによって利用され得る。一実施形態では、第1の方向におけるキャリッジの旋回運動は、駆動歯車を第1の被動歯車(第1のシリンジ駆動体に付随)と連結させ、さらに第2のシリンジ駆動体ロックを第2の被動歯車(第2のシリンジ駆動体に付随)と連結させる。第2の方向におけるキャリッジの旋回運動は、上述の駆動歯車を第2の被動歯車(第2のシリンジ駆動体に付随)と連結させ得、さらに第1のシリンジ駆動体ロックを第1の被動歯車(第1のシリンジ駆動体に付随)と連結させ得る。キャリッジのこれらの旋回運動の第1および第2の方向は、互いに反対であり得る。
第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジと第1および第2のシリンジ駆動体ロックのそれぞれとの間に任意の種類の接合が存在しないように、キャリッジと一体的に形成され得る。すなわち、第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジの構造の一部またはその中に形成され得る。しかしながら、他の構成が適切である場合がある(例えば、1つ以上のシリンジ駆動体ロックが、キャリッジに別個に取り付け可能である)。一実施形態では、第1および第2のシリンジ駆動体ロックはそれぞれ、これらの構成要素が適切に連結されると、それぞれ、第1および第2の被動歯車と「歯合する」ような1つ以上の歯車の歯の形態等である。
キャリッジ旋回軸および駆動歯車の回転軸が第1の基準軸に沿って配置され、第1の基準面が本第1の基準軸に対して直角かつ旋回軸を通って延在する場合を検討する。一実施形態では、駆動歯車は、本第1の基準面の一方の側のキャリッジ上に回転可能に搭載される一方、上述の第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、本第1の基準面の他方の側に配置される。例えば、キャリッジは、少なくとも略T形状構造であり得、第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、本T形状構造の「水平」脚部に沿って離間し、駆動歯車は、本T形状構造の「垂直」脚部と回転可能に相互接続され、キャリッジ旋回軸は、本T形状構造の「水平」脚部(複数)間の位置の本T形状構造の「垂直」脚部に沿った位置でキャリッジと相互作用し、駆動歯車は本T形状構造と回転可能に相互接続される。
付加的特徴化が、キャリッジを含む注入器に関連して成され得る。第1の駆動源および少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックはそれぞれ、キャリッジに付随し、キャリッジと連動し得る。それによって、キャリッジの動きは、第1の駆動源および少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを応答的に動かし得る。これは、任意の適切な態様において、第1の駆動源をキャリッジと相互接続することによって、さらに任意の適切な態様において、少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックをキャリッジと相互接続することによって、または少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックをキャリッジの構造内に統合することによって、達成され得る。注入器が第1および第2のシリンジ駆動体ロックを含む実施形態では、第1のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジの第1の動きによって、第1のシリンジ駆動体と選択的に連結され得る一方、第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジの第2の動きによって、第2のシリンジ駆動体と選択的に連結され得る。
第1の駆動源は、第1と第2の位置との間で旋回され、それぞれ、第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結され得る。また、第1の駆動源の第1の位置への動き(例えば、旋回)は、シリンジ駆動体ロック(例えば、上述の第2のシリンジ駆動体ロック)を第2のシリンジ駆動体と応答的に連結し得る一方、また、第2の駆動源の第2の位置への動き(例えば、旋回)は、シリンジ駆動体ロック(例えば、上述の第1のシリンジ駆動体ロック)を第1のシリンジ駆動体と応答的に連結し得る。したがって、単一の共通運動によって、第1の駆動源および上述の第1のシリンジ駆動体を連結し得、さらにシリンジ駆動体ロックを上述の第2のシリンジ駆動体と連結し得る。同様に、単一の共通運動によって、第1の駆動源および上述の第2のシリンジ駆動体を連結し得、さらにシリンジ駆動体ロックを第1のシリンジ駆動体と連結し得る。
本発明の第2の側面は、概して、注入器を対象とする。本注入器は、第1および第2のシリンジ駆動体と、これらの第1および第2のシリンジ駆動体のうちの少なくとも1つと連結され得る第1の駆動源と、キャリッジと、第1および第2のシリンジ駆動体ロックとを含む。第1のシリンジ駆動体ロックは、第2のシリンジ駆動体ロックと同様に、キャリッジに付随し、キャリッジと連動する。第1のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジが第1の動きを受けると、第1のシリンジ駆動体と連結され、第2のシリンジ駆動体ロックは第2のシリンジ駆動体から分離される。同様に、第2のシリンジ駆動体ロックは、キャリッジが第2の動きを受けると、第2のシリンジ駆動体と連結され、第1のシリンジ駆動体ロックは第1のシリンジ駆動体から分離される。
種々の改良点が、本発明の第2の側面に関連して上述の特徴に存在し得る。また、さらなる特徴が、同様に、本発明の第2の側面に組み込まれ得る。これらの改良点および付加的特徴は、個々または任意の組み合わせで存在し得る。第3の側面の議論の開始までの以下の議論全体は、別途記載されない限り、本第2の側面に関する。最初に、第1の側面のキャリッジに関する上述の種々の特徴は、キャリッジあるいは任意の他の構成要素または複数の構成要素とキャリッジとの間の任意の関係を具体的に対象とするかどうかにかかわらず、本第2の側面に同等に適用可能である。
第1の駆動源は、第1の側面に関連した上述のように、キャリッジの任意の動きと連動するように、キャリッジと適切に相互接続され得る。いずれの場合も、第1の駆動源は、第1と第2の位置との間で動かされ、それぞれ、第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結し得る。任意の適切な種類の運動が、第1の駆動源の本動きのために利用され得る。例えば、一実施形態では、第1の駆動源は、第1と第2の位置との間で旋回され、それぞれ、第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する。また、一実施形態では、第1のシリンジ駆動体との連結を確立するためのその第1の位置への第1の駆動源の動きは、第2のシリンジ駆動体ロックを第2のシリンジ駆動体と連結させる一方、また、第2のシリンジ駆動体との連結を確立するためのその第2の位置への第1の駆動源の動きは、第1のシリンジ駆動体ロックを第1のシリンジ駆動体と連結させる。
注入器は、駆動歯車と、第1の被動歯車と、第2の被動歯車と、を含み得る。駆動歯車は、第1の駆動源によって駆動され得、第1の被動歯車は、第1のシリンジ駆動体と少なくとも動作可能に連結され得(直接連結を含む)、第2の被動歯車は、第2のシリンジ駆動体と少なくとも動作可能に連結され得(直接連結を含む)、駆動歯車は、第1の駆動源のある動きを通して、第1および第2の被動歯車のそれぞれと選択的に連結され得る。第1の駆動源の動きの1つは、駆動歯車の回転が第1の被動歯車に伝達され、それによって、第1のシリンジ駆動体の少なくとも一部を動かすように、駆動歯車と第1の被動歯車との間の連結を提供し得る。第1の駆動源の別の動きは、駆動歯車の回転が第2の被動歯車に伝達され、それによって、第2のシリンジ駆動体の少なくとも一部を動かすように、駆動歯車と第2の被動歯車との間の連結を提供し得る。
本発明の第3の側面は、注入器を作動させるための方法によって具現化される。方法は、第1の駆動源を第1の位置に動かし、第1の駆動源を第1のシリンジ駆動体と連結するステップを含む。その後、第1のシリンジ駆動体は、作動され得る(例えば、流体を放出または注入するため)。方法は、第1の駆動源を第2の位置に動かし、第1の駆動源を第2のシリンジ駆動体と連結するステップをさらに含む。その後、第2のシリンジ駆動体は、作動され得る(例えば、流体を放出または注入するため)。
種々の改良点が、本発明の第3の側面に関連して上述の特徴に存在し得る。また、さらなる特徴が、同様に、本発明の第3の側面に組み込まれ得る。これらの改良点および付加的特徴は、個々または任意の組み合わせで存在し得る。別途記載がない限り、以下の議論全体は、本第3の側面に関する。第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結するための任意の種類の動きが、第1の駆動源によって利用され得る。一実施形態では、第1の駆動源は、旋回運動または少なくとも略基準軸回りの運動を受け、第1のシリンジ駆動体あるいは第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する。
方法は、第1のシリンジ駆動体の作動のために第2のシリンジ駆動体をロックするステップと、第2のシリンジ駆動体の作動のために第1のシリンジ駆動体をロックするステップを含み得る。第2のシリンジ駆動体のロックは、第1のシリンジ駆動体と連結する第1の駆動源の動きに応答して影響を受け得る。同様に、第1のシリンジ駆動体のロックは、第2のシリンジ駆動体と連結する第1の駆動源の動きに応答して影響を受け得る。すなわち、第1の駆動源を第1のシリンジ駆動体と連結させる同一運動がまた、シリンジ駆動体ロックを第2のシリンジ駆動体と連結させ得る。同様に、第1の駆動源を第2のシリンジ駆動体と連結させる同一運動がまた、シリンジ駆動体ロックを第1のシリンジ駆動体と連結させ得る。
上述の側面のそれぞれに関するいくつかの特徴または改良が存在し、以下で取り扱われる。すなわち、本概要の残りは、第1、第2、および第3の側面のそれぞれに同等に適用可能である。最初に、本明細書における「第1」または「第2」の参照はすべて、順番を指定または必要としない(例えば、「第2」の動きは、「第1」の動き前に開始可能であって、または、その反対も然りである)。注入器は、任意の適切な医療用途(例えば、コンピュータ断層撮影法またはCT画像法、磁気共鳴映像法またはMRI、SPECT画像法、PET画像法、X線画像法、血管造影画像法、光学的画像法、超音波画像法)を含むが、それに限定されず、1つ以上の流体の送達が所望される任意の適切な用途のために使用され得る。注入器は、適切な画像化システム(例えば、CTスキャナ)等の任意の構成要素または構成要素の組み合わせと併用され得る。例えば、注入器と1つ以上の他の構成要素との間で情報を伝送可能である(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)。任意の適切な数のシリンジが、任意の適切な態様(例えば、脱着可能、前方装填、後方装填)において、動力注入器と一体化され得、任意の適切な流体が、動力注入器の所与のシリンジから放出され得、任意の適切な流体が、第1および第2のシリンジ駆動体を使用して、任意の適切な態様(例えば、第1および第2のシリンジ駆動体の作動による連続的流体放出、第1および第2のシリンジ駆動体の作動による同時流体放出、またはそれらの任意の組み合わせ)において、送達され得る。
第1の駆動源は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であって、例えば、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、または圧電モータであり得る。1つ以上のアクチュエータを利用して、第1の駆動源、少なくとも1つのシリンジ駆動体ロック、または両方を1つの位置から別の位置に動かし得る(例えば、1つ以上のアクチュエータは、上述のキャリッジと相互作用し得る)。任意のそのようなアクチュエータは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であり得、任意の適切な態様において、関連構造あるいは構造の組み合わせと連結され得る。例えば、双方向アクチュエータを使用して、2つの位置間で所与の構造を動かすことが可能である。別のオプションは、1つのアクチュエータを使用して、所与の構造を1つの位置から別の位置に動かすことと、別のアクチュエータ、または付勢要素、あるいは付勢要素の組み合わせを使用して、同構造を1つの位置から別の位置に動かすことである。上述の駆動歯車(第1の駆動源に付随)、上述の第1の被動歯車(第1のシリンジ駆動体に付随)、および上述の第2の被動歯車(第2のシリンジ駆動体に付随)がそれぞれ、それらと連動するように、上述のキャリッジまたは旋回ブラケット上に搭載されるか、あるいは別様にそれらと相互接続される場合を検討する。この場合、1つ以上のアクチュエータ、付勢部材等を使用して、キャリッジを動かし、上述の連結および分離を実現可能である。
任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の第1および第2のシリンジは、任意の適切な態様において、それぞれ、第1および第2のシリンジ駆動体と動作可能に連結および/または分離され得る。任意のそのようなシリンジは、適切な圧力ジャケットと併用され得、または併用されなくてもよい。一実施形態では、第1および第2のシリンジ駆動体は、それぞれ、軸路に沿って動く第1および第2のラムを含む。これらの第1および第2のラムは、特定の駆動ネジの回転が付随ラムを本駆動ネジに沿って軸方向に前進させるように、それぞれ、第1および第2の送りネジまたは駆動ネジ上に回転可能に搭載され得る。
エンコーディング機能が、上述の側面のそれぞれに関連して利用され、例えば、第1および第2のシリンジ駆動体の少なくとも一部の位置を監視し得る。本位置監視機能は、任意の適切な態様において行なわれ得る。さらに、この点において、第1の駆動源の作動は、複数の入力、例えば、特定のシリンジ駆動体の作動によって放出される所望の量とともに、他方のシリンジ駆動体の少なくとも一部の現在位置に基づいてもよい。少なくともこれらの2つの入力を使用して、任意の適切な制御論理が利用され得る。一実施形態では、その後、他方のシリンジ駆動体と連結可能なように第1の駆動源を設置し(例えば、標的流体送達量に少なくとも「近似する」流体送達量を提供後、一方のシリンジ駆動体の作動が終了すると、その後、第1の駆動源が他方のシリンジ駆動体と連結され得るように)、標的流体送達量とシリンジ駆動体の一方の作動に付随する実際の流体送達量との差異が最小化される。別の実施形態では、一方のシリンジ駆動体の作動による標的流体送達量に近似するように、本標的流体送達量を超えずに、第1の駆動源の作動が終了され、したがって、その後、第1の駆動源は、他方のシリンジ駆動体と連結され得る。
図1は、可動ベース14(例えば、可搬性のための複数のキャスタ、ローラ等を有する)と、ベース14から延在する支柱18と、典型的には、支柱18と可動的に相互接続される(例えば、旋回可能に、例えば、1つ以上のシリンジ50内に流体を引き込む、または別様に装填する1つの位置と、注入手技のための別の位置とに対応するため)パワーヘッド22とを含む、動力注入器10の一実施形態の斜視図である。パワーヘッド22は、適切なディスプレイまたはユーザインターフェーススクリーン46を含み、1つ以上の動作入力を動力注入器10に提供し、種々の情報等を表示することに対応し得る。任意の適切な種類の1つ以上の他のデータ入力デバイスは、同様に、ディスプレイ46の外側のパワーヘッド22と一体化可能である。
図1のパワーヘッド22は、デュアルヘッド構成であって、それによって、シリンジ駆動体26a、26bとして特徴付けられ得る一対を組み込む。さらに、この点において、動力注入器10は、それによって、シリンジ駆動体26a、26bのそれぞれのためのシリンジ50をさらに含む。典型的には、これらのシリンジ50は、任意の適切な態様において、パワーヘッド22と脱着可能に相互接続(例えば、搭載)されるであろう。各シリンジ50は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であり得る。シリンジ50は、例証される実施形態では、共通チューブ内に放出するが、そのような必要性はない。注入器10は、圧力ジャケットの使用または圧力ジャケットの不使用を含むが、それらに限定されず、任意の適切な態様において、パワーヘッド22およびシリンジ50を一体化し得る。
各シリンジ駆動体26a、26bは、対応する駆動ネジ38と螺入係合するラム30を含む。所与の駆動ネジ38の回転は、駆動ネジ38の回転方向によって決定される方向におけるその長軸に沿って、その対応するラム30を軸方向に前進させる。その対応するシリンジ50の方向における所与のラム30の軸方向の動きは、本シリンジ50からの流体の放出を提供する一方、その対応するシリンジ50から離れる所与のラム30の軸方向の動きは、例えば、本シリンジ50内への適切な流体の装填または導入、シリンジ50の除去、あるいは両方に対応する。ラム30は、その対応するシリンジ50から離れるラム30の動きがそのプランジャを待避させるように、シリンジ50内に少なくとも部分的に延在するプランジャと連結され得る。しかしながら、図1の実施形態では、ラム30の端部は、その対応するシリンジプランジャに対して、単に「密着」する。したがって、ラム30を図1の構成におけるその対応するシリンジ50に向かって前進させることによって、ラム30をその対応するプランジャに係合させ、注入のために前進させることになるであろう。しかしながら、ラム30を待避させることによって、対応するシリンジ50がパワーヘッド22から除去され得るように、その対応するプランジャを係脱させるであろう。
駆動ネジ38は、動力注入器10のモータ42との作用相互接続を通して回転され、モータ42は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類(例えば、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、圧電モータ)であり得る。モータ42の外側筐体のみ、図1では示される。以下に詳述されるように、好ましくは、モータ42は、少なくとも2つの異なる位置(1つの位置は、モータ42とシリンジ駆動体26aの駆動ネジ38との間の連結を確立し、別の位置は、モータ42とシリンジ駆動体26bの駆動ネジ38との間の連結を確立する)間で可動であるような態様において、動力注入器10と一体化される。
動力注入器10の各シリンジ50は、任意の適切な態様において、パワーヘッド22と脱着可能に連結し、それによって支持され得る。また、各シリンジ50は、その対応するシリンジ駆動体26a、26bと脱着可能に連結され得る。シリンジ50とその対応するシリンジ駆動体26a、26bとの間の本脱着可能連結は、任意の適切な態様において、確立され得、図2に概略的に提示される。ここでは、ラム30は、その両端の一方に継手34を有するように概略的に示されるが、全事例において必要ではない場合がある(例えば、図1の構成の場合)。また、シリンジ50は、シリンジバレル54内に延在し、その両端の一方に継手62を含み得る(しかし、そのような継手62は、全事例において必要とされない場合がある(例えば、図1の構成の場合))軸方向に往復可能なシリンジプランジャ58とともに、シリンジバレル54(所望/必要に応じて、パワーヘッド22上の圧力ジャケット66内に配置され得る)を有するように概略的に示される。ラム継手34は、シリンジ継手62とともに、それぞれ、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であり得る。ラム30とその対応するシリンジプランジャ58との間の脱着可能連結は、これらの2つの構成要素の分離の場合のように、任意の適切な態様において、確立され得る。一実施形態では、シリンジプランジャ58に対するラム30の軸方向前進は、ラム継手34とシリンジ継手62との間の連結を確立する。その対応するシリンジプランジャ58からのラム30の分離は、任意の適切な態様において、対応するラム30に対してシリンジ50を動かすこと(例えば、回転および/または平行移動)によって達成され得る。
動力注入器10を使用して、シリンジ50のそれぞれから、任意の適切な態様において(例えば、連続的放出、同時放出)、適切な流体を放出し得る。動力注入器10は、医療用画像法用途を含むが、それに限定されず、任意の適切な用途のために使用され得る。動力注入器10のための代表的医療用画像法用途は、コンピュータ断層撮影法またはCT画像法、磁気共鳴映像法またはMRI、SPECT画像法、PET画像法、X線画像法、血管造影画像法、光学的画像法、超音波画像法を含むが、それらに限定されない。動力注入器10は、単独または1つ以上の他の構成要素と組み合わせて使用可能である。動力注入器10は、例えば、動力注入器10と1つ以上の他の構成要素との間で情報(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)が伝送され得るように、1つ以上の構成要素と動作可能に相互接続され得る。
図3は、任意の適切な動力注入器(例えば、動力注入器10)のために「駆動系」として特徴付けられ得、参照番号70によって識別される、一実施形態を示す。駆動系70は、動力注入器のシリンジに動力を提供することに伴う構成要素または構成要素の組み合わせである。図3内の駆動系70の構成要素間に延在する実線は、そのような構成要素間の定常的連結の存在を表す。図3内の駆動系70の構成要素間に延在する破線は、そのような構成要素間の選択的または脱着可能連結の存在を表す。最後に、図3内の駆動系70の構成要素間に延在する鎖線は、そのような構成要素間の少なくともいくつかの種類の通信リンクが存在することを表す。
図3の駆動系70は、第1のシリンジ駆動体86aまたは第2のシリンジ駆動体86bと選択的に連結され得る単一駆動源74を含み、再び、その間に延在する破線の存在によって示される。これは、第1と第2の位置との間で駆動源74を動かすことによって達成され得る。1つ以上のアクチュエータ78は、任意の適切な態様において、駆動源74と相互接続され得る。各アクチュエータ78は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であり得る。双方向アクチュエータ78を利用して、駆動源74を第1および第2の位置のそれぞれに動かし得る。また、一方向アクチュエータ78を利用して、駆動源74を第1および第2の位置の一方のみに動かすことが可能である一方、駆動源74は、任意の適切な態様において(例えば、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の1つ以上の付勢部材を使用して)、第1および第2の位置の他方に付勢可能である。また、一対のアクチュエータ78を使用して、駆動源74をその2つの位置(図示せず)に移動させることが可能である。
少なくとも1つのシリンジ駆動体ロック82が、駆動系70の場合、第1のシリンジ駆動体86aおよび第2のシリンジ駆動体86bと選択的に連結され得る。一実施形態では、駆動源74が第1のシリンジ駆動体86aと連結されると、シリンジ駆動体ロック82は、第2のシリンジ駆動体86bと連結され得るのに対して、駆動源が第2のシリンジ駆動体86bと連結されると、シリンジ駆動体ロック82は、第1のシリンジ駆動体86aと連結され得る。同シリンジ駆動体ロック82は、所望/必要時、第1のシリンジ駆動体86aおよび第2のシリンジ駆動体86bの両方と相互作用可能であるが、同様に、シリンジ駆動体86a、86bのための別個のシリンジ駆動体ロック82も利用可能である。
シリンジ駆動体ロック82と第1のシリンジ駆動体86aとの間の任意の適切な種類の連結は、第1のシリンジ駆動体86aを少なくとも実質的に一定または固定位置に固定あるいは維持し得るが、いずれの場合も、第1のシリンジ駆動体86aが、第1のシリンジ100a内に流体を引き込む傾向にある方向に移動するのを防止し得る。これは、特に、流体がシリンジ100bから放出される第2のシリンジ駆動体86bの作動の際に望ましい。同様に、シリンジ駆動体ロック82と第2のシリンジ駆動体86bとの間の連結は、第2のシリンジ駆動体86bを少なくとも実質的に一定または固定位置に固定あるいは維持し得るが、いずれの場合も、第2のシリンジ駆動体86bが、第2のシリンジ100b内に流体を引き込む傾向にある方向に移動するのを防止し得る。これは、特に、流体がシリンジ100aから放出される第1のシリンジ駆動体86aの作動の際に望ましい。
第1のシリンジ駆動体86aおよび第2のシリンジ駆動体86bはそれぞれ、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であり得る。一実施形態では、第1のシリンジ駆動体86aおよび第2のシリンジ駆動体86bはそれぞれ、少なくとも、概して、図1−2に関して上述の種類の回転可能駆動ネジと、ラムとを含む。いずれの場合も、第1のシリンジ駆動体86aは、第1のシリンジ駆動体継手90aを含み得るのに対して、第1のシリンジ100aは、第1のシリンジプランジャ98aおよび第1のシリンジ継手94aを含み得る。同様に、第2のシリンジ駆動体86bは、第2のシリンジ駆動体継手90bを含み得るのに対して、第2のシリンジ100bは、第2のシリンジプランジャ98bおよび第2のシリンジ継手94bを含み得る。第1のシリンジ駆動体継手90aが第1のシリンジ継手94aと連結されると、動力が駆動源74から第1のシリンジプランジャ98aに伝達され得る。同様に、第2のシリンジ駆動体継手90bが第2のシリンジ継手94bと連結されると、動力が駆動源74から第2のシリンジプランジャ98bに伝達され得る。
図3の駆動系70は、任意の適切な態様において(例えば、図1の動力注入器10によって使用されるディスプレイ46の場合等の適切なコンソールまたはユーザインターフェースを通して、動力注入器に提供される1つ以上の入力に基づいて)、駆動源74の作動を制御するための駆動源制御機器72を含み得る。第1のシリンジ駆動体86aのための第1のエンコーダ88aとともに、第2のシリンジ駆動体86bのための第2のエンコーダ88bを利用することが望ましい場合がある。これらのエンコーダ88a、88bを使用して、任意の適切な態様において、1)付随シリンジ駆動体86a、86bが付随シリンジ駆動体ロック82a、82bと適切に連結され得る位置、および/または2)他方のシリンジ駆動体86a、86bが駆動源74と適切に連結され得る位置で、それぞれ、付随シリンジ駆動体86a、86bの動きを終了するように、付随シリンジ駆動体86a、86bを監視し得る。
一実施形態では、図3の駆動系70を利用する注入手技は、1)第1のシリンジ100aからのある量の流体の放出、2)続いて、第2のシリンジ100bからのある量の流体の放出、3)続いて、第1のシリンジ100aからのある量の流体の放出、4)続いて、第2のシリンジ100bからのある量の流体の放出を必要とする。概して、流体は、任意の回数、シリンジ100a、100bから連続的に放出され得る。駆動源制御機器72は、シリンジ100a、100bのそれぞれからの各放出の所望の量と、エンコーダ88a、88bによって提供される情報の両方を考慮し得る。エンコーダ88a、88bに関して、再び、エンコーダ88a、88bを使用して、1)付随シリンジ駆動体86a、86bが付随シリンジ駆動体ロック82a、82bと適切に連結され得る位置、および/または2)付随シリンジ駆動体86a、86bが駆動源74と適切に連結され得る位置で、それぞれ、付随シリンジ駆動体86a、86bの動きを終了し得る。上述に関して、「適切に連結される」とは、2つの構造の対応する歯車の歯が適切に歯合することを意味し得る。
ある量が第1のシリンジ100aから放出され(第1の放出量)、続いて、ある量が第2のシリンジ100bから放出される(第2の放出量)状況を検討する。駆動源74のための駆動源制御機器72は、第1のシリンジ駆動体86aを所定の位置に置き少なくとも実質的に第1の放出量を提供し、その後、第1のシリンジ駆動体ロック82が第1のシリンジ駆動体ロック82と連結され、駆動源74を所定の位置に置き、その後、少なくとも実質的に第2の放出量を提供するかまたは両方の目的のために、第2のシリンジ駆動体86bと連結するように構成され得る。任意の適切な論理が、「少なくとも実質的にある放出量」を提供し、駆動源74の切り替えおよび/またはシリンジ駆動体ロック82の関連シリンジ駆動体86a、86bとの連結に対応するステップに関連して利用可能である(例えば、標的流体放出量と実際の流体放出量との間の差異を最小限にする、標的流体放出量を超えずに、実際の流体放出量を可能な限り標的流体放出量に近似させる)。
駆動系の別の実施形態は、図4と、図5Aおよび5Bとに示され、さらに参照番号102によって識別される。駆動系102は、図1の動力注入器10を含むが、それに限定されず、任意の適切な動力注入器によって利用され得る。駆動系102は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のモータ106(例えば、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、圧電モータ)を含む。モータ106は、キャリッジまたは旋回ブラケット118として特徴付けられ得るもの上に適切に搭載されるか、あるいはそれと相互接続される。キャリッジ118は、少なくとも、概して、第1と第2の位置との間で可動である。この点において、キャリッジ118は、キャリッジ118が、少なくとも、概して、第1と第2の位置との間を旋回するように、旋回ピン134上に搭載される。キャリッジ118の本旋回運動を使用して、第1と第2の位置との間でモータ106を物理的に動かし、それぞれ、動力注入器の第1および第2の側と連結させる。
モータ106からの出力(例えば、駆動シャフト)は、キャリッジ118の第1の脚部122として特徴付けられ得るものの上に回転可能に搭載される。モータ106からの出力は、歯車110を駆動し、歯車110は、以下、「駆動歯車110」と称される。駆動歯車110は、任意の適切なサイズであり得、さらにその周縁上に任意の適切な数の歯を含み得、これらの歯はそれぞれ、任意の適切なサイズ、形状、および/または構成であり得る。
キャリッジまたは旋回ブラケット118は、第2の脚部126として特徴付けられ得るものをさらに含む。モータ106に付随するキャリッジ118の第1の脚部122は、キャリッジ118の第2の脚部126と異なる配向で配置される。第2の脚部126は、第1のシリンジ駆動体ロック130aおよび別個の第2のシリンジ駆動体ロック130bを組み込む。例証される実施形態では、シリンジ駆動体ロック130a、130bはそれぞれ、少なくとも1つの歯、より典型的には、複数の歯を含む。シリンジ駆動体ロック130a、130bの歯は、適切にそれらと整列されると、それぞれ、被動歯車142a、142bと歯合するであろう。
第1のシリンジ駆動体ロック130aおよび第2のシリンジ駆動体ロック130bは、第1のシリンジ駆動体138aおよび第2のシリンジ駆動体138bと選択的に連結され得る。第1のシリンジ駆動体138aは、第1のシリンジ154aと脱着可能に連結され得る一方、第2のシリンジ駆動体138bは、第2のシリンジ154bと脱着可能に連結され得る。この点において、第1のシリンジ154aは、シリンジバレル158aと、シリンジバレル158a内に延在可能である軸方向に往復可能なシリンジプランジャ162aとを含む一方、第2のシリンジ154bは、シリンジバレル158bと、シリンジバレル158b内に延在可能である軸方向に往復可能なシリンジプランジャ162bとを含む。
例証される実施形態では、第1のシリンジ駆動体138aは、第1の被動歯車142aと、第1の駆動ネジ146aと、第1のラム150aとを含む。同様に、第2のシリンジ駆動体138bは、第2の被動歯車142bと、第2の駆動ネジ146bと、第2のラム150bとを含む。被動歯車142a、142bはそれぞれ、任意の適切なサイズであり得、さらにそのそれぞれの周縁に任意の適切な数の歯を含み得、これらの歯はそれぞれ、任意の適切なサイズ、形状、および/または構成であり得る。
第1のシリンジ駆動体138aの第1のラム150aは、第2のシリンジ駆動体138bの第2のラム150bと第2のシリンジプランジャ162bの場合のように、図2に関連して上述の態様において、第1のシリンジプランジャ162aと脱着可能に連結および分離され得る。第1の被動歯車142aは、第1の駆動ネジ146aに対して固定される(例えば、第1の被動歯車142aおよび第1の駆動ネジ146aはともに回転する)一方、第1のラム150aは、第1の被動歯車142aの回転によるその回転の間、第1の駆動ネジ146aに沿って移動可能である。同様に、第2の被動歯車142bは、第2の駆動ネジ146bに対して固定される(例えば、第2の被動歯車142bおよび第2の駆動ネジ146bはともに回転する)一方、第2のラム150bは、第2の被動歯車142bの回転によるその回転の間、第2の駆動ネジ146bに沿って移動可能である。
キャリッジ118の第1の脚部122は、第1の被動歯車142aと第2の被動歯車142bとの間に位置する。再び、モータ106は、本第1の脚部122に付随する。その旋回ピン134を中心とするキャリッジ118の動きは、モータ106をシリンジ駆動体138a、138bの一方と選択的に連結し、同時に、シリンジ駆動体138a、138bの他方をその対応するシリンジ駆動体ロック130a、130bと連結する。キャリッジ118のこれらの動きのうちの少なくとも1つは、1つ以上の適切なアクチュエータ114を介し得る。本アクチュエータ114は、キャリッジ118をその2つの主要位置のそれぞれに動かすことが可能なように、双方向型であり得る。別のオプションは、アクチュエータ114に、キャリッジ118をその位置の一方のみに動かし、キャリッジ118は、任意の適切な態様において(例えば、任意の適切なサイズ、形状、構成および/または種類の1つ以上の付勢部材を使用して)、その他方の位置に付勢されるものである。さらに別のオプションは、一対の一方向アクチュエータ(キャリッジ118をその2つの位置(図示せず)のそれぞれに動かすための別個のアクチュエータ)を使用するものである。
図5Aおよび5Bは、キャリッジ118の2つの主要位置を示す。キャリッジ118が、その旋回ピン134を中心として、図5Aの位置に旋回されると(例えば、アクチュエータ114および/または1つ以上の付勢部材(図示せず)を使用して)、モータ106の駆動歯車110は、第1のシリンジ154aに付随する第1の被動歯車142aと連結される(例えば、駆動歯車110の1つ以上の歯は、第1の被動歯車142aの1つ以上の歯と歯合する)。同時に、第2のシリンジ駆動体ロック130bは、第2のシリンジ154bに付随する第2の被動歯車142bと連結される(例えば、第2のシリンジ駆動体ロック130bの1つ以上の歯は、第2の被動歯車142bの1つ以上の歯と歯合する)。したがって、第2のラム150bまたは第2のシリンジプランジャ162bの実質的動きは存在しないはずである。換言すると、第2のラム150bおよび第2のシリンジプランジャ162bは両方、少なくとも、概して、固定位置に留まるはずである。しかしながら、モータ106による駆動歯車110の回転は、第1の被動歯車142aを回転させ、順に、第1の駆動ネジ146aを回転させる。第1の駆動ネジ146aの回転は、第1のラム150aを第1の駆動ネジ146aに沿って軸方向に前進させ、順に、第1のラム150aと同一方向に第1のシリンジプランジャ162aを軸方向に前進させる。したがって、図5Aの構成では、流体は、第1のシリンジプランジャ162aの述べられたような動きを通して、第1のシリンジ154aから放出され得る一方、実質的に、流体は、この時点で少なくとも実質的に固定位置に留まるその第2のシリンジプランジャ162bに基づいて、第2のシリンジ154bから放出され、または内に引き込まれないはずである。
キャリッジ118が、その旋回ピン134を中心として、図5Bの位置に旋回されると(例えば、アクチュエータ114および/または1つ以上の付勢部材(図示せず)を使用して)、モータ106の駆動歯車110は、第2のシリンジ154bに付随する第2の被動歯車142bと連結される(例えば、駆動歯車110の1つ以上の歯は、第2の被動歯車142bの1つ以上の歯と歯合する)。同時に、第1のシリンジ駆動体ロック130aは、第1のシリンジ154aに付随する第1の被動歯車142aと連結される(例えば、第1のシリンジ駆動体ロック130aの1つ以上の歯は、第1の被動歯車142aの1つ以上の歯と歯合する)。したがって、第1のラム150aまたは第1のシリンジプランジャ162aの実質的動きは存在しないはずである。換言すると、第1のラム150aおよび第1のシリンジプランジャ162aは両方、少なくとも、概して、固定位置に留まるはずである。しかしながら、モータ106による駆動歯車110の回転は、第2の被動歯車142bを回転させ、順に、第2の駆動ネジ146bを回転させる。第2の駆動ネジ146bの回転は、第2の駆動ネジ146bに沿って第2のラム150bを軸方向に前進させ、順に、第2のラム150bと同一方向に第2のシリンジプランジャ162bを軸方向に前進させる。したがって、図5Bの構成では、流体は、第2のシリンジプランジャ162bの述べられたような動きを通して、第2のシリンジ154bから放出され得る一方、実質的に、流体は、この時点で少なくとも実質的に固定位置に留まるその第1のシリンジプランジャ162aに基づいて、第1のシリンジ154aから放出され、または内に引き込まれないはずである。
図4の駆動系102は、任意の適切な態様において(例えば、図1の動力注入器10によって使用されるディスプレイ46の場合等の適切なコンソールまたはユーザインターフェースを通して、駆動系102を利用する動力注入器に提供される1つ以上の入力に基づいて)、モータ106の作動を制御するための駆動源制御機器(図示せず)を含み得る。さらに、第1の被動歯車142aのための第1のエンコーダ(図示せず)とともに、第2の被動歯車142bのための第2のエンコーダ(図示せず)を利用することが望ましい場合がある。これらのエンコーダは、任意の適切な種類であり得、任意の適切な態様において、付随被動歯車142a、142bの位置を監視するために使用され得る。いずれの場合も、エンコーダを使用して、1)付随被動歯車142a、142bが付随シリンジ駆動体ロック130a、130bと適切に連結され得る位置、および/または、2)他方の被動歯車142a、142bが被動歯車110と適切に連結され得る位置で、付随被動歯車142a、142bの動きの終了を誘発し得る。「適切に連結される」とは、2つの構造の対応する歯車の歯が適切に歯合することを意味し得る。
ある量が第1のシリンジ154aから放出され(第1の放出量)、続いて、ある量が第2のシリンジ154bから放出される(第2の放出量)場合を検討する。モータ106のための駆動源制御機器は、第1の被動歯車142aを所定の位置に置き少なくとも実質的に第1の放出量を提供し、その後、第1の被動歯車142aが第1のシリンジ駆動体ロック130aと連結され、駆動歯車110を所定の位置に置き、その後、少なくとも実質的に第2の放出量、または両方を提供する目的のために、第2の被動歯車142bを連結するように構成され得る。任意の適切な論理は、「少なくとも実質的にある放出量」を提供し、駆動歯車110の切り替えおよび/またはシリンジ駆動体ロック130a、130bの一方からシリンジ駆動体ロック130a、130bの他方への切り替えに対応することに関連して利用可能である(例えば、標的流体放出量と実際の流体放出量との間の差異を最小限にする、標的流体放出量を超えずに、実際の流体放出量を可能な限り標的流体放出量に近似させる)。一実施形態では、第1の放出量に少なくとも「近似する」流体送達量を提供後、シリンジ駆動体86aの作動が終了すると、その後、モータ106が、シリンジ駆動体86bと連結され、シリンジ駆動体86aが、シリンジ駆動体ロック130aによって係合される位置にあるか、または両方であり得る。別の実施形態では、シリンジ駆動体86aの作動は、本第1の放出量を超えずに、第1の放出量に可能な限り近似するように終了され、したがって、モータ106は、シリンジ駆動体86bとその後連結され、シリンジ駆動体86aは、シリンジ駆動体ロック130aによって係合される位置にあるか、または両方であり得る。
本発明の上述の説明は、例証および説明の目的のために提示された。さらに、説明は、本明細書に開示される形態に本発明を限定されることを意図するものではない。結果として、上述の教示、ならびに当該分野の技術および知識に相当する変形例や修正例は、本発明の範囲内となる。さらに、上述に記載の実施形態は、本発明を実践する周知の最良の形態を説明し、そのようなまたは他の実施形態において、本発明の特定の用途または使用によって必要とされる種々の修正とともに、当業者に本発明を利用可能にするものとして意図される。添付の請求項は、従来技術によって許容される範囲において、代替実施形態を含むものと解釈されることが意図される。
Claims (53)
- 第1のシリンジ駆動体と、
第2のシリンジ駆動体と、
第1と第2の位置との間で可動であって、それぞれ、該第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する、第1の駆動源と、
少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックであって、該第1のシリンジ駆動体を選択的にロック可能であって、また、該第2のシリンジ駆動体を選択的にロック可能である、少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックと
を備える、注入器。 - 第1のシリンジ駆動体と、
第2のシリンジ駆動体と、
該第1および第2のシリンジ駆動体のうちの少なくとも1つと連結され得る、第1の駆動源と、
キャリッジと、
該キャリッジに付随し、可動である、第1のシリンジ駆動体ロックと、
該キャリッジに付随し、可動である、第2のシリンジ駆動体ロックと
を備え、
該キャリッジの第1の動きは、該第1のシリンジ駆動体ロックを該第1のシリンジ駆動体と連結し、該第2のシリンジ駆動体ロックを該第2のシリンジ駆動体から分離し、該キャリッジの第2の動きは、該第2のシリンジ駆動体ロックを該第2のシリンジ駆動体と連結し、該第1のシリンジ駆動体ロックを該第1のシリンジ駆動体から分離する、
注入器。 - 該第1の駆動源によって駆動される、駆動歯車と、
該第1のシリンジ駆動体と動作可能に連結される、第1の被動歯車と、
該第2のシリンジ駆動体と動作可能に連結される、第2の被動歯車と
をさらに備え、該駆動歯車は、該第1の駆動源の動きを通して、該第1の被動歯車および該第2の被動歯車のそれぞれと選択的に連結され得る、
請求項1に記載の注入器。 - キャリッジをさらに備え、前記第1の駆動源および前記駆動歯車はそれぞれ、該キャリッジに付随し、該キャリッジと連動する、請求項3に記載の注入器。
- 前記キャリッジの少なくとも一部は、前記第1と第2の被動歯車との間に配置される、請求項4に記載の注入器。
- 前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックは、それぞれ、前記キャリッジに付随し、該キャリッジと連動する第1および第2のシリンジ駆動体ロックを備え、該第1のシリンジ駆動体ロックは、該キャリッジの第1の動きを通して、前記第1の被動歯車と連結され、該第2のシリンジ駆動体ロックは、該キャリッジの第2の動きを通して、該第2の被動歯車と連結される、請求項4および5のいずれか1つに記載の注入器。
- 旋回軸をさらに備え、前記キャリッジは、該旋回軸上に搭載される、請求項4−6のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記旋回軸回りの第1の方向における前記キャリッジの旋回運動は、前記駆動歯車を前記第1の被動歯車と連結させ、さらに前記第2のシリンジ駆動体ロックを前記第2の被動歯車に連結させ、該旋回軸回りの第2の方向における該キャリッジの旋回運動は、該駆動歯車を該第2の被動歯車と連結させ、さらに前記第1のシリンジ駆動体ロックを該第1の被動歯車と連結させ、該第1および第2の方向は、互いに反対である、請求項7に記載の注入器。
- 前記駆動歯車の前記旋回軸および回転軸は、第1の基準軸に沿って配置され、第1の基準面は、該第1の基準軸に対して直角であって、該旋回軸を通って延在し、該駆動歯車は、該第1の基準面の一方の側に配置され、前記第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、該第1の基準面の他方の側に配置される、請求項7−8のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、前記キャリッジと一体的に形成される、請求項6−9のいずれか1つに記載の注入器。
- キャリッジをさらに備え、前記第1の駆動源および前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックはそれぞれ、前記キャリッジに付随し、該キャリッジと連動する、請求項1および3のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックは、前記キャリッジと一体的に形成される、請求項11に記載の注入器。
- 前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックは、第1および第2のシリンジ駆動体ロックを備え、該第1のシリンジ駆動体ロックは、該キャリッジの第1の動きを通して、前記第1のシリンジ駆動体と連結され、該第2のシリンジ駆動体ロックは、該キャリッジの第2の動きを通して、前記第2のシリンジ駆動体と連結される、請求項11−12のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源の前記第1の位置への旋回は、前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを前記第2のシリンジ駆動体と応答的に連結し、該第1の駆動源の前記第2の位置への旋回は、該少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを前記第1のシリンジ駆動体と応答的に連結する、請求項1、3−5、および11−12のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源の前記第1の位置への動きは、前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを前記第2のシリンジ駆動体と応答的に連結し、該第1の駆動源の前記第2の位置への動きは、該少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックを前記第1のシリンジ駆動体と応答的に連結する、請求項1、3−5、および11−12のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記少なくとも1つのシリンジ駆動体ロックは、第1および第2のシリンジ駆動体ロックを備える、請求項1、3−5、11−12、および14−15のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1のシリンジ駆動体ロックは、前記第1の駆動源が、前記第2のシリンジ駆動体と連結されると、前記第1のシリンジ駆動体と連結され、前記第2のシリンジ駆動体ロックは、該第1の駆動源が、該第1のシリンジ駆動体と連結されると、該第2のシリンジ駆動体と連結される、請求項16に記載の注入器。
- 前記第1および第2の駆動体ロックは、共通構造の一部である、請求項16−17のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、前記第1と第2の位置との間の前記第1の駆動源の動きと応答的に連動する、請求項16−18のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源は、第1と第2の位置との間で可動であって、それぞれ、前記第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する、請求項2に記載の注入器。
- 前記第1の駆動源は、第1と第2の位置との間で旋回可能であって、それぞれ、前記第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する、請求項2に記載の注入器。
- 第1のシリンジ駆動体と連結するための前記第1の位置への前記第1の駆動源の動きはまた、前記第2のシリンジ駆動体ロックを前記第2のシリンジ駆動体と連結させ、該第2のシリンジ駆動体と連結するための前記第2の位置への該第1の駆動源の動きはまた、前記第1のシリンジ駆動体ロックを該第1のシリンジ駆動体と連結させる、請求項20−21のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源は、前記キャリッジ上に搭載される、請求項2および20−22のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源によって駆動される、駆動歯車と、
前記第1のシリンジ駆動体と動作可能に連結される、第1の被動歯車と、
前記第2のシリンジ駆動体と動作可能に連結される、第2の被動歯車と
をさらに備え、該駆動歯車は、該第1の駆動源の動きを通して、該第1の被動歯車および該第2の被動歯車のそれぞれと選択的に連結され得る、
請求項2および20−23のいずれか1つに記載の注入器。 - 前記第1の駆動源および前記駆動歯車はそれぞれ、前記キャリッジに付随し、該キャリッジと連動する、請求項24に記載の注入器。
- 前記キャリッジの少なくとも一部は、前記第1と第2の被動歯車との間に配置される、請求項24−25のいずれか1つに記載の注入器。
- 該キャリッジの前記第1の動きはまた、該駆動源を前記第2のシリンジ駆動体と連結し、前記キャリッジの前記第2の動きはまた、前記駆動源を前記第1のシリンジ駆動体と連結する、請求項24−26のいずれか1つに記載の注入器。
- 旋回軸をさらに備え、前記キャリッジは、該旋回軸上に搭載される、請求項24−27のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記旋回軸回りの第1の方向における前記キャリッジの旋回運動は、前記駆動歯車を前記第1の被動歯車と連結させ、さらに前記第2のシリンジ駆動体ロックを前記第2の被動歯車に連結させ、該旋回軸回りの第2の方向における該キャリッジの旋回運動は、該駆動歯車を該第2の被動歯車と連結させ、さらに前記第1のシリンジ駆動体ロックを該第1の被動歯車と連結させ、該第1および第2の方向は、互いに反対である、請求項28に記載の注入器。
- 前記駆動歯車の前記旋回軸および回転軸は、第1の基準軸に沿って配置され、第1の基準面は、該第1の基準軸に対して直角であって、該旋回軸を通って延在し、該駆動歯車は、該第1の基準面の一方の側に配置され、前記第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、該第1の基準面の他方の側に配置される、請求項28−29のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体ロックは、前記キャリッジと一体的に形成される、請求項2および20−30のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源は、複数の位置間で旋回可能であって、それぞれ、前記第1および第2のシリンジ駆動体と選択的に連結する、請求項1−31のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1の駆動源は、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、および圧電モータから成る群から選択される、請求項1−32のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体と動作可能に相互接続される第1および第2のシリンジをさらに備える、請求項1−33のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体は、それぞれ、軸路に沿って可動な第1および第2のラムを備える、請求項1−34のいずれか1つに記載の注入器。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体は、第1および第2の駆動ネジをさらに備え、前記第1および第2のラムは、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジ上に搭載され、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジの回転によって、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジに沿って動く、請求項35に記載の注入器。
- 少なくとも1つのアクチュエータをさらに備え、該少なくとも1つのアクチュエータは、前記第1の駆動源を1つの位置から別の位置に動かすように動作可能である、請求項1−36のいずれか1つに記載の注入器。
- 少なくとも1つのアクチュエータをさらに備え、該少なくとも1つのアクチュエータは、前記第1の駆動源を少なくとも2つの異なる位置に動かすように動作可能である、請求項1−36のいずれか1つに記載の注入器。
- 制御論理と、第1のエンコーダと、第2のエンコーダとをさらに備え、該第1および第2のエンコーダは、該制御論理と動作可能に相互接続され、該第1および第2のエンコーダは、それぞれ、前記第1および第2のシリンジ駆動体に関する位置情報を提供する、請求項1−38のいずれか1つに記載の注入器。
- 注入器を作動させるための方法であって、
第1の駆動源を第1の位置に動かすステップを含む、第1の移動ステップを実行するステップと、
該第1の移動ステップに応答して、該第1の駆動源を第1のシリンジ駆動体と連結するステップを含む、第1の連結ステップを実行するステップと、
該第1の連結ステップ後、該第1のシリンジ駆動体を作動するステップと、
該第1の駆動源を第2の位置に動かすステップを含む、第2の移動ステップを実行するステップと、
該第2の移動ステップに応答して、該第1の駆動源を第2のシリンジ駆動体と連結するステップを含む、第2の連結ステップを実行するステップと、
該第2の連結ステップ後、該第2のシリンジ駆動体を作動するステップと
を包含する、方法。 - 前記第1および第2の移動ステップはそれぞれ、前記第1の駆動源を旋回させるステップを包含する、請求項40に記載の方法。
- 前記第1および第2の移動ステップはそれぞれ、前記第1の駆動源を少なくとも略基準軸回りに動かすステップを包含する、請求項40に記載の方法。
- 前記第1のシリンジ駆動体を作動するステップのために、前記第2のシリンジ駆動体をロックするステップと、
前記第2のシリンジ駆動体を作動するステップのために、前記第1のシリンジ駆動体をロックするステップと
をさらに包含する、請求項40−42のいずれか1つに記載の方法。 - 前記第1の移動ステップに応答して、前記第2のシリンジ駆動体をロックするステップと、
前記第2の移動ステップに応答して、前記第1のシリンジ駆動体をロックするステップと
をさらに包含する、請求項40−43のいずれか1つに記載の方法。 - 前記第1の移動ステップは、同時に、第2のシリンジ駆動体ロックを動かして、前記第2のシリンジ駆動体と連結し、前記第2の移動ステップは、同時に、第1のシリンジ駆動体ロックを動かして、前記第1のシリンジ駆動体と連結する、請求項40−44のいずれか1つに記載の方法。
- 単一の共通運動が、前記第1の駆動源を前記第1のシリンジ駆動体と連結し、かつ前記第2のシリンジ駆動体をロックし、別の単一の共通運動が、該第1の駆動源を該第2のシリンジ駆動体と連結し、かつ該第1のシリンジ駆動体をロックする、請求項40−45のいずれか1つに記載の方法。
- 前記第1のシリンジ駆動体を作動するステップに関連する標的放出量と、前記第2のシリンジ駆動体の現在位置との両方に基づいて、前記第1のシリンジ駆動体を作動するステップを終了するステップと、
該第2のシリンジ駆動体を作動するステップに関連する標的量と、該第1のシリンジ駆動体の現在位置との両方に基づいて、該第2のシリンジ駆動体を作動するステップを終了するステップと
をさらに包含する、請求項40−46のいずれか1つに記載の方法。 - 前記第1の駆動源は、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、および圧電モータから成る群から選択される、請求項40−47のいずれか1つに記載の方法。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体と動作可能に相互接続される第1および第2のシリンジをさらに備える、請求項40−48のいずれか1つに記載の方法。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体は、それぞれ、軸路に沿って可動な第1および第2のラムを備える、請求項40−49のいずれか1つに記載の方法。
- 前記第1および第2のシリンジ駆動体は、第1および第2の駆動ネジをさらに備え、前記第1および第2のラムは、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジ上に搭載され、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジの回転によって、それぞれ、該第1および第2の駆動ネジに沿って動く、請求項50に記載の方法。
- 少なくとも1つのアクチュエータをさらに備え、該少なくとも1つのアクチュエータは、前記第1の駆動源を1つの位置から別の位置に動かすように動作可能である、請求項40−51のいずれか1つに記載の方法。
- 少なくとも1つのアクチュエータをさらに備え、該少なくとも1つのアクチュエータは、前記第1の駆動源を少なくとも2つの異なる位置に動かすように動作可能である、請求項40−52のいずれか1つに記載の方法。
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