JP2010282856A - 液晶モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で光反射性に優れた光反射シート製カバーを適切な固定構造で取付けることより、コストダウンと、表示面の左右両側部の明るさの向上と、組立作業性の向上を図った液晶モジュールを提供する。
【解決手段】リアフレーム1の左右の側板1aの内側に、傾斜シート部5aと上縁部5bと差込み片5cとを具備して冷陰極管3の端部を覆い隠す光反射シート製カバー5を配置し、リアフレーム1の底板1bに敷設された光反射シート2の切欠部2aから差込み片5cをリアフレームの底板1bと光反射シート2との間に差し込むと共に、上縁部5bをリアフレームの左右の側板の上端の支持板部1dに載置して、支持板部1dに形成された突片1eと上縁部5bに形成された矩形孔5eとからなる固定手段の該突片1eを下方から該矩形孔5eに挿入することにより、上縁部5bを固定した構成の液晶モジュールとする。
【選択図】図6
【解決手段】リアフレーム1の左右の側板1aの内側に、傾斜シート部5aと上縁部5bと差込み片5cとを具備して冷陰極管3の端部を覆い隠す光反射シート製カバー5を配置し、リアフレーム1の底板1bに敷設された光反射シート2の切欠部2aから差込み片5cをリアフレームの底板1bと光反射シート2との間に差し込むと共に、上縁部5bをリアフレームの左右の側板の上端の支持板部1dに載置して、支持板部1dに形成された突片1eと上縁部5bに形成された矩形孔5eとからなる固定手段の該突片1eを下方から該矩形孔5eに挿入することにより、上縁部5bを固定した構成の液晶モジュールとする。
【選択図】図6
Description
本発明は、テレビ、パソコンその他の電子機器に組み込まれる液晶モジュールに関し、特に、冷陰極管の端部を覆い隠す従来の合成樹脂製のランプフレームに代えて、安価で光反射性に優れた光反射シート製カバーを適切な固定構造で取付けることより、コストダウンと表示面の左右両側部の明るさの向上を図った液晶モジュールに関する。
従来の液晶モジュールの一つとして、リアフレームの内部に光反射シートと冷陰極管を配置し、冷陰極管の端部を覆い隠す合成樹脂製のランプフレームをリアフレームの左右の側板の内側に取付け、光学シートの左右の端縁をランプフレームの溝部に挿入すると共に、上下の端縁をリアフレームの上下の側板に載置してセルガイドで押え、液晶パネルの四周縁をランプフレームとセルガイドに載置してベゼルで囲繞、固定した概略構造を有するものが知られている。
上記ランプフレームは、冷陰極管の端部を覆い隠して液晶パネルの表示面の左右両側部に明るさのムラが生じるのを防ぐことと、冷陰極管からの光を反射して表示面の左右両側部の明るさが低下するのを防ぐために取付けられるものであり、良好な光反射性を有する白色の合成樹脂で射出成形されている。
一方、左右の反射シートを箱型の固定部材の左右の側板の内側に配置して冷陰極管の端部を覆い隠し、左右の反射シートの下端に形成された多数の突出部を、固定部材の底面に敷設された反射シートの左右両端の多数の起立片に、接着剤又は両面テープで付着して接合した表示装置(引用文献1)や、左右の反射シートの下端に形成された上記突出部の先端を、固定部材の底面に敷設された反射シートの左右両端縁に形成されている多数の溝に挿入した表示装置(引用文献1)も提案されている。
しかしながら、前述した従来の液晶モジュールのように、白色の合成樹脂製のランプフレームを組み込んだものは、該ランプフレームが安価でないため、昨今の液晶テレビなどのコストダウンの要求に満足に対応し難いという問題がある。また、白色の合成樹脂製のランプフレームは良好な光反射性を有するとは言うものの、光反射シートに比べると光反射の性能が劣っているため、従来の液晶モジュールは、液晶パネルの表示面の左右両側部の明るさをもう少し向上させる余地が残されていた。
一方、前記特許文献1の表示装置のように、左右の反射シートの下端に形成された多数の突出部を、底面の反射シートの左右両端に形成された多数の起立片に接着剤や両面テープで付着して接合したものや、左右の反射シートの下端に形成された多数の上記突出部の先端を、底面の反射シートの左右両端縁に形成された多数の溝に挿入して接合したものは、組立作業性に劣るという問題があり、特に、後者のように突出部の先端を溝に挿入したものは、左右の反射シートが底面の反射シートから簡単に分離するという問題があった。また、前記特許文献1の表示装置は、左右の反射シートの上端縁を固定部材の左右の側板の上面に重ねるだけで、特に固定手段を設けていないため、左右の反射シートの上端縁が外れる心配もあった。
本発明は上記の事情の基になされたもので、その解決しようとする課題は、従来から取付けていた合成樹脂製のランプフレームに代えて、安価で光反射性に優れた光反射シート製カバーを適切な固定構造で取付けることより、コストダウンと、表示面の左右両側部の明るさの向上と、組立作業性の向上を図った液晶モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る液晶モジュールは、リアフレームの左右の側板の内側に、リアフレームの内部に配設された冷陰極管の端部を覆い隠す左右一対の光反射シート製カバーを設けた液晶モジュールであって、
上記光反射シート製カバーは、リアフレームの内側斜め下向きに傾斜する傾斜シート部と、傾斜シート部の上端から外側へ屈曲する上縁部と、傾斜シート部の下端から内側へ突き出す差込み片とを具備しており、
上記光反射シート製カバーの上縁部は、リアフレームの左右の側板の上端に形成された支持板部に載置されて固定手段で固定されており、
上記光反射シート製カバーの差込み片は、リアフレームの底板に敷設された光反射シートの左右両端部に形成された切欠部から、リアフレームの底板と光反射シートとの間に差し込まれて固定されている、ことを特徴とするものである。
上記光反射シート製カバーは、リアフレームの内側斜め下向きに傾斜する傾斜シート部と、傾斜シート部の上端から外側へ屈曲する上縁部と、傾斜シート部の下端から内側へ突き出す差込み片とを具備しており、
上記光反射シート製カバーの上縁部は、リアフレームの左右の側板の上端に形成された支持板部に載置されて固定手段で固定されており、
上記光反射シート製カバーの差込み片は、リアフレームの底板に敷設された光反射シートの左右両端部に形成された切欠部から、リアフレームの底板と光反射シートとの間に差し込まれて固定されている、ことを特徴とするものである。
本発明の液晶モジュールにおいては、光反射シート製カバーの上縁部の固定手段として、リアフレームの支持板部に形成された上向きの突片と、光反射シート製カバーの上縁部に形成された矩形孔とからなる固定手段(以下、第一の固定手段という)を採用し、該矩形孔に該突片を下方から挿入して、光反射シート製カバーの上縁部をリアフレームの支持板部に固定することが好ましい。その場合、該矩形孔の短辺の長さを該突片の厚さよりも若干小さく設定して、該矩形孔に該突片を下方から圧入することが好ましく、更に、該矩形孔の長辺方向の両端から短辺方向に切込みを形成すると、より一層好ましい。
また、光反射シート製カバーの上縁部の固定手段として、リアフレームの支持板部に形成された上向きの突片と、光反射シート製カバーの上縁部の外側端に形成された方形の凹欠部とからなる固定手段(以下、第二の固定手段という)を採用し、該凹欠部に該突片を嵌め込んで、光反射シート製カバーの上縁部をリアフレームの支持板部に固定することも好ましい。その場合、該凹欠部の横幅を該突片の横幅よりも若干小さく設定して、該凹欠部に該突片を圧嵌することが好ましく、更に、該凹欠部の開放端の両側に、突片導入用のアール部又はぬすみ部を形成すると、より一層好ましい。
また、光反射シート製カバーの上縁部の固定手段として、リアフレームの支持板部に形成された矩形の開口部と、光反射シート製カバーの上縁部に、該上縁部の長さ方向に延び且つ両端が外側へ曲がるスリット部を設けることによって形成されたタブ片とからなる固定手段(以下、第三の固定手段という)を採用し、該タブ片を該開口部からリアフレームの支持板部の下側へ挿入して、光反射シート製カバーの上縁部をリアフレームの支持板部に固定することも好ましい。
更に、本発明の液晶モジュールにおいては、リアフレームの左右の側板の支持板部に液晶パネル位置決め用の切起し片を形成すると共に、これに対応して左右の光反射シート製カバーの上縁部に形成した起立片を上記切起し片の内側面に当接させ、左右の光反射シート製カバーの上縁部に重ねた光学シートの左右の端縁の上に更に遮光性のスペーサを介して重ねた液晶パネルの左右の端縁を上記起立片に近接させて、液晶パネルを上記起立片を介して上記切起し片により左右方向に位置決めすることが好ましい。
本発明の液晶モジュールは、リアフレームの左右の側板の内側に設けた光反射シート製カバーで冷陰極管の端部を覆い隠すため、液晶パネルの表示面の左右両側部に明るさのムラが生じるのを防ぐことができる。しかも、この光反射シート製カバーは従来のランプフレームより遥かに安価であるため、液晶モジュールのコストダウンを達成することができ、また、光反射性能が白色合成樹脂製のランプフレームより優れているため、冷陰極管から発せられた光を光反射シート製カバーの傾斜シート部で効率良く液晶パネル裏面の左右両側部に向かって反射し、液晶パネルの表示面の左右両側部の明るさを向上させることができる。
また、本発明の液晶モジュールは、光反射シート製カバーの差込み片を、リアフレームの底板に敷設された光反射シートの左右両端部に形成された切欠部から、リアフレームの底板と光反射シートとの間に差し込むことによって、光反射シート製カバーの下端を固定しているため、光反射シート製カバーの下端の固定作業が極めて簡単であり、かつ、確実に固定することができる。そして、光反射シート製カバーの上縁部も、前述したように第一,第二,第三の固定手段によってリアフレームの支持板部に簡単かつ確実に固定できるので、固定(組立)作業性が良好であり、光反射シート製カバーが外れる心配も生じない。
特に、第一の固定手段において、矩形孔の短辺の長さを上記突片の厚さよりも若干小さく設定して矩形孔に突片を下方から圧入したものは、固定強度が大きくて外れ難くなり、更に、矩形孔の長辺方向の両端から短辺方向に切込みを形成したものは、圧入するときに、切込みを形成した方の矩形孔の孔縁部が反り上がるように変形するため圧入し易くなり、圧入後は変形した孔縁部によって突片が抜け出し難くなるという利点がある。
また、第二の固定手段において、凹欠部の横幅を突片の横幅よりも若干小さく設定して凹欠部に突片を圧嵌したものは、固定強度が大きくて外れ難くなり、更に、凹欠部の開放端の両側に突片導入用のアール部又はぬすみ部を形成したものは、突片がアール部又はぬすみ部によって凹欠部にスムーズに導入されるため、突片の嵌め込み作業を容易に行えるという利点がある。
また、リアフレームの支持板部に形成された液晶パネル位置決め用の切起し片の内側面に、光反射シート製カバーの上縁部に形成された起立片を当接させ、液晶パネルの左右の端縁を起立片に近接させて位置決めしたものは、液晶パネルの端縁(端面)が板金製の位置決め用切起し片に直接接触しないので、切起し片によって液晶パネルの端縁が損傷する恐れをなくすことができる。そして、液晶パネルの左右の端縁を遮光性のスペーサを介して光学シートの左右の端縁に重ねているので、スペーサによって液晶パネルの左右両端縁からの光の漏れを防止することができる。
図1〜図5に例示する液晶モジュールは、リアフレーム1、光反射シート2、U字状冷陰極管3、ランプホルダー4、光反射シート製カバー5、光学シート6a,6b、スペーサ7、セルガイド8、液晶パネル9、ベゼル10a,10bなどの主要部品で構成されている。
この液晶モジュールの全体構成を概説すると、リアフレーム1は板金を曲げ加工して製作された浅い箱型フレームであって、その内部には光反射シート2が設けられている。そして、この光反射シート2の上には、複数本(この実施形態では2本)のU字状冷陰極管3が互いに平行に配設されており、これらのU字状冷陰極管3は複数(この実施形態では2つ)のランプホルダー4で支持されている。これらのランプホルダー4は、図1に示すようにU字状冷陰極管3を嵌合保持する保持部4aが形成されたものであって、U字状冷陰極管3の中央部を保持するランプホルダー4には、光学シート6aを下方から支持して撓みを防止するポスト4bが形成されている。
それぞれのU字状冷陰極管3の端部にはランプソケット3aが取付けられており、これらのランプソケット3aは、リアフレーム1の左右いずれか一方の側板1a(この実施形態では右側の側板)に沿ってリアフレーム1の底板1bに形成されたソケット嵌着用開口部(図には表れていない)に嵌着されている。そして、それぞれのランプソケット3aからU字状冷陰極管3のリード線3bがリアフレーム1の裏側へ引き出されている。
図3,図4に示すように、U字状冷陰極管3の両端部は、リアフレーム1の左右の側板1a,1aの内側に取付けられた光反射シート製カバー5,5で覆い隠されており、それによって液晶パネル9の表示面の左右両側部に明るさのムラが生じるのを防止すると共に、表示面の左右両側部の明るさを向上させている。この光反射シート製カバー5,5は本発明の最大の特徴とする構成部材であるので、その形状及び取付構造については後で詳しく説明する。
光反射シート製カバー5,5の上縁部5b,5bには、図1,図3,図4に示すように光学シート6a,6bの左右の端縁が重ねられ、その上には光遮光性の帯状スペーサ7を介して液晶パネル9の左右の端縁が重ねられている。また、図1,図5に示すように、リアフレーム1の上下の側板1c,1c(ほぼ逆U字状に折り曲げられた二重側板)には、光学シート6a,6bの上下の端縁が重ねられてセルガイド8,8で押えられており、このセルガイド8,8に液晶パネル9の上下の端縁が載置されている。そして、この液晶パネル9の四周の端縁とリアフレーム1の四周の側板を囲むように、板金製の長短4本のベゼル10a,10a,10b,10bが方形枠状に連結されて、ビス11(図5参照)でリアフレーム1の二重側板1c,1cに固定されている。
上記光学シート6a,6bは、U字状冷陰極管3から発せられる光を拡散して液晶パネル9に均一に照射する光拡散シートであって、上側の光学シート6bは薄い光拡散シートであるが、下側の光学シート6aは撓みにくい厚手のパネル状の光拡散シート(光拡散板)が使用されている。また、図1,図5に示すように、液晶パネル9の上端縁にはチップオンフィルム9aを介してX−配線基板9bが接続されており、このX−配線基板9bは上記セルガイド8の側面に固定されている。
この液晶モジュールの特徴とする前記光反射シート製カバー5は、リアフレーム1の底板1bに敷設される前記光反射シート2と同様の光反射シート、即ち、基材シートの表面にアルミ蒸着フィルムなどをラミネートした、安価で優れた光反射性能を有する光反射シートを用いて製作されたものであって、図3,図4,図6に示すように、リアフレームの内側斜め下向きに傾斜する傾斜シート部5aと、傾斜シート部5aの上端から外側へ屈曲する上縁部5bと、傾斜シート部5aの下端から内側へ突き出す2つの方形の差込み片5c,5cとを具備して成り、傾斜シート部5aの下端には、U字状冷陰極管3を挿通する凹部5dが複数(この実施形態では4つ)形成されている。
そして、この光反射シート製カバー5の下端は、図1,図4,図6,図7に示すように、上記差込み片5c,5cを、リアフレーム1の底板1bに敷設された光反射シート2の左右両端部に二箇所づつ形成されている方形の切欠部2a,2aから、リアフレーム1の底板1bと光反射シート2との間へ内側向きに差し込むことによって固定されている。
差込み片5cや切欠部1eの形状は上記のような方形に限定されるものではなく、例えば、図8に示すような鉤形の差込み片5c,5cと鉤形の切欠部2a,2aを形成し、鉤形の差込み片5c,5cを切欠部2a,2aから鉤形に曲がった方向に挿入してリアフレーム1の底板1bと光反射シート2との間へ差し込むことにより、光反射シート製カバー5の下端を固定してもよい。
一方、光反射シート製カバー5の上縁部5bは、以下に述べる第一の固定手段によって、リアフレーム1の左右の側板1a,1aの上端から内側へ直角に折れ曲がる支持板部1d,1dに固定されている。即ち、図6に示すように、上記支持板部1dの長さ方向中央から一端側に偏った箇所には、光反射シート製カバー5の上縁部5bを固定するための第一の固定手段を構成する上向きの突片1eが切り起こしによって形成されており、この突片1eに対応して、光反射シート製カバー5の上縁部5bには、同じく第一の固定手段を構成する矩形孔5eが形成されている。そして、この矩形孔5eに上記突片1eを下方から挿入することによって、光反射シート製カバー5の上縁部5bがリアフレーム1の支持板部1dに固定されている。なお、この矩形孔5eは、上縁部5bの長さ方向中央から両側に偏った対称位置に2つ形成されているが、これは、左右の光反射シート製カバー5,5を共通の形状とすることによって、左右の光反射シート製カバーの取付け間違いを防止するためである。
この実施形態の液晶モジュールでは、図9に示すように、矩形孔5eの短辺の長さLを突片1eの厚さTよりも若干小さく設定し、且つ、矩形孔5eの長辺方向の両端から短辺方向に切込み5f,5fを形成することによって、図10に示すように、切込みを形成した方の矩形孔の孔縁部5gを少し反り上がるように変形させながら、突片1eを矩形孔5eに容易に圧入できるようにすると共に、突片1eが矩形孔5eから抜けないように強固に固定している。
また、光反射シート製カバー5の上縁部5bは、図11に示すような第二の固定手段によって、リアフレーム1の支持板部1dに固定することも好ましい。即ち、この第二の固定手段は、リアフレーム1の支持板部1dに形成された前記の上向きの突片1eと、光反射シート製カバー5の上縁部5bの外側端に形成された方形の凹欠部5hとからなるものであって、この凹欠部5hに上記突片1eを嵌め込んで、光反射シート製カバー5の上縁部5bをリアフレーム1の支持板部1dに固定するものである。
この第二の固定手段においては、凹欠部5hの横幅W5を突片1eの横幅W1よりも若干小さく設定し、且つ、凹欠部5hの開放端の両側に突片導入用のアール部5i,5i又はぬすみ部を形成することによって、突片1eを凹欠部5hにスムーズに圧嵌できるようにし、固定強度と固定(嵌め込み)作業性を高めることが望ましい。また、場合によっては、光反射シート製カバー5の上縁部5bを両面テープなどでリアフレーム1の支持板部1dに貼着し、固定強度を一層高めることも望ましい。
更に、光反射シート製カバー5の上縁部5bは、図12〜図13に示すような第三の固定手段によって、リアフレーム1の支持板部1dに固定することも好ましい。即ち、この第三の固定手段は、図12に示すように、光反射シート製カバー5の上縁部5bにおいて該上縁部5bの長さ方向に延び且つ両端が外側へ曲がる縦長コ字状のスリット部5kを設けることによって形成されたタブ片5jと、リアフレーム1の支持板部1dに形成された矩形の開口部1fとからなるものであって、図13,図14に示すように、タブ片5jを支持板部1dの開口部1fから支持板部1dの下側へ挿入して、光反射シート製カバー5の上縁部5bをリアフレーム1の支持板部1dに固定するものである。このような第三の固定手段は、タブ片5jの挿入作業がし易く、しかも、タブ片5jが開口部1fから外れにくくて光反射シート製カバー5の上縁部5bを確実に固定できる利点がある。
図1,図6に示すように、リアフレーム1の上記支持板部1dの両端近傍箇所には、液晶パネル位置決め用の切起し片1g,1gが形成されており、これに対応して光反射シート製カバー5の上縁部5bには起立片5m,5mが形成されている。そして、この光反射シート製カバー5の起立片5mは、図4に示すようにリアフレーム1の支持板部1dの切起し片1gの内側面に当接しており、液晶パネル9の左右の端縁が該起立片5mに近接して、該起立片5mを介して切起し片1gにより左右方向に位置決めされている。このように液晶パネル9の左右の端縁を位置決めすると、液晶パネル9の端縁が板金製の位置決め用切起し片1gに直接接触しないので、液晶パネル9の端縁が切起し片1gによって損傷する恐れをなくすことができる。また、光学シート6a,6bの左右の端縁も、上記の切起し片1gで位置決めされている。なお、液晶パネル9の上端縁と下端縁は、図1,図5に示すように、セルガイド8の両端部寄りに突設された位置決め突起8a,8aで位置決めされている。
また、液晶パネル9の左右の端縁は、この実施形態では既述したように遮光性の帯状スペーサ7に載置されているが、場合によっては、スペーサ7に代えてセルガイドを使用し、セルガイドで光学シート6a,6bの左右の端縁を押えると共に、液晶パネル9の左右の端縁を支持させるようにしてもよい。けれども、この実施形態のように遮光性のスペーサ7で液晶パネル9の左右の端縁を支持させる場合は、スペーサ7が安価であるためコストダウンを図ることができ、また、遮光性であるため、液晶パネル9の左右の端縁からの光の漏れを防止できる利点もある。
以上のように、本発明の液晶モジュールは、リアフレーム1の左右の側板1a,1aの内側に設けた光反射シート製カバー5,5でU字状冷陰極管3の端部を覆い隠すため、液晶パネル9の表示面の左右両側部に明るさのムラが生じるのを防ぐことができ、しかも、この光反射シート製カバー5は従来のランプフレームよりも安価で光反射性能に優れているため、液晶モジュールのコストダウンと、液晶パネル9の表示面の左右両側部の明るさを向上させることができる。そして、この光反射シート製カバー5の差込み片5c,5cを、リアフレーム1の底板1bに敷設された光反射シート2の左右両端部に形成された切欠部2a,2aから、リアフレーム1の底板1bと光反射シート2との間に差し込むことによって、光反射シート製カバー5の下端を固定しているため、光反射シート製カバー5の下端の固定作業が極めて簡単で確実に固定することができ、更に、光反射シート製カバー5の上縁部5bも、前述した第一,第二,第三の固定手段によってリアフレーム1の支持板部1dに簡単かつ確実に固定できるので、光反射シート製カバー5の固定(組立)作業性が良好であり、光反射シート製カバー5が外れる心配も生じないなど、優れた効果を奏する。
1 リアフレーム
1a 左右の側板
1b 底板
1d 支持板部
1e 第一及び第二の固定手段を構成する突片
1f 第三の固定手段を構成する開口部
1g 液晶パネル位置決め用の切起し片
2 光反射シート
2a 切欠部
3 U字状冷陰極管
5 光反射シート製カバー
5a 傾斜シート部
5b 上縁部
5c 差込み片
5e 第一の固定手段を構成する矩形孔
5f 切込み
5h 凹欠部
5i アール部
5j 第三の固定手段を構成するタブ片
5k スリット部
5m 起立片
6a,6b 光学シート
7 スペーサ
L 矩形孔の短辺の長さ
T 突片の厚さ
W1 突片の横幅
W5 凹欠部の横幅
1a 左右の側板
1b 底板
1d 支持板部
1e 第一及び第二の固定手段を構成する突片
1f 第三の固定手段を構成する開口部
1g 液晶パネル位置決め用の切起し片
2 光反射シート
2a 切欠部
3 U字状冷陰極管
5 光反射シート製カバー
5a 傾斜シート部
5b 上縁部
5c 差込み片
5e 第一の固定手段を構成する矩形孔
5f 切込み
5h 凹欠部
5i アール部
5j 第三の固定手段を構成するタブ片
5k スリット部
5m 起立片
6a,6b 光学シート
7 スペーサ
L 矩形孔の短辺の長さ
T 突片の厚さ
W1 突片の横幅
W5 凹欠部の横幅
Claims (9)
- リアフレームの左右の側板の内側に、リアフレームの内部に配設された冷陰極管の端部を覆い隠す左右一対の光反射シート製カバーを設けた液晶モジュールであって、
上記光反射シート製カバーは、リアフレームの内側斜め下向きに傾斜する傾斜シート部と、傾斜シート部の上端から外側へ屈曲する上縁部と、傾斜シート部の下端から内側へ突き出す差込み片とを具備しており、
上記光反射シート製カバーの上縁部は、リアフレームの左右の側板の上端に形成された支持板部に載置されて固定手段で固定されており、
上記光反射シート製カバーの差込み片は、リアフレームの底板に敷設された光反射シートの左右両端部に形成された切欠部から、リアフレームの底板と光反射シートとの間に差し込まれて固定されている、
ことを特徴とする液晶モジュール。 - 上記固定手段が、リアフレームの上記支持板部に形成された上向きの突片と、上記光反射シート製カバーの上縁部に形成された矩形孔とからなり、この矩形孔に上記突片が下方から挿入されて、光反射シート製カバーの上縁部がリアフレームの支持板部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
- 上記矩形孔の短辺の長さが上記突片の厚さよりも若干小さく設定されており、該矩形孔に該突片が下方から圧入されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶モジュール。
- 上記矩形孔の長辺方向の両端から短辺方向に切込みが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶モジュール。
- 上記固定手段が、リアフレームの上記支持板部に形成された上向きの突片と、上記光反射シート製カバーの上縁部の外側端に形成された方形の凹欠部とからなり、この凹欠部に上記突片が嵌め込まれて、光反射シート製カバーの上縁部がリアフレームの支持板部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
- 上記凹欠部の横幅が上記突片の横幅よりも若干小さく設定されており、該凹欠部に該突片が圧嵌されていることを特徴とする請求項5に記載の液晶モジュール。
- 上記凹欠部の開放端の両側に、突片導入用のアール部又はぬすみ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の液晶モジュール。
- 上記固定手段が、リアフレームの上記支持板部に形成された矩形の開口部と、上記光反射シート製カバーの上縁部に、該上縁部の長さ方向に延び且つ両端が外側へ曲がるスリット部を設けることによって形成されたタブ片とからなり、このタブ片が上記開口部からリアフレームの支持板部の下側へ挿入されて、光反射シート製カバーの上縁部がリアフレームの支持板部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
- リアフレームの左右の側板の支持板部に液晶パネル位置決め用の切起し片が形成されると共に、これに対応して左右の光反射シート製カバーの上縁部に形成された起立片が上記切起し片の内側面に当接されており、左右の光反射シート製カバーの上縁部に重ねられた光学シートの左右の端縁の上に更に遮光性のスペーサを介して重ねられた液晶パネルの左右の端縁が上記起立片に近接して、液晶パネルが上記起立片を介して上記切起し片によって左右方向に位置決めされていることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の液晶モジュール。
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