JP2010270870A - インラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造 - Google Patents

インラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】どの様な回転条件でもサードデフへの潤滑が良好に行われ、サードデフが熱的損傷を受ける恐れがないインラインタンデム型終減速機のサードデフの潤滑構造の提供。
【解決手段】ディファレンシャルギヤキャリア(1)及びキャリアカバー(2)の天井部に潤滑用油路(1g、2g)を設け、該潤滑用油路(1g)の一端(1ge)はリングギヤ(16)の外縁部の近傍に開口し、該潤滑用油路(2g)の他端はサードディファレンシャルギヤ(3)の近傍に開口している。
【選択図】図1

Description

本発明は、後前軸、後後軸が共に駆動軸である後2軸車両の後前軸において、インラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造に関する。
図2に示すような大型のダンプトラックT、或いは重量物運搬車両やトラクターヘッド等の様に、後2軸を有する大型車両では、後前軸Arf、後後軸Arrが共に駆動軸となっている場合がある。
後前軸Arfには、サードディファレンシャルギヤを備えたインラインタンデム型終減速機(以下、「後前軸の減速機」、或いは、「減速機」と記載する)100Dが搭載されている。
一方、後後軸Arrには、いわゆる「シングルリダクションタイプ」の減速機200Dが搭載されている。ここで、シングルリダクションタイプの減速機(以下、「後後軸の減速機」と記載する)は、後2軸車両ではあるが後前軸のみが駆動する車両にも用いられている。
エンジンEの回転力はトランスミッションで変速され、プロペラシャフトPを介して、後前軸の減速機100Dに入力される。
後前軸の減速機100Dに入力されたエンジンEの回転力は、後前軸Arf側と後後軸Arr側に分割される。
以下、図3を参照して、後前軸の減速機100Dについて説明する。
図3において、減速機100Dは、ディファレンシャルギヤキャリア(以下、「デフキャリア」と記載する)1、キャリアカバー2、サードディファレンシャルギヤ(以下、「サードデフ」と記載する)3を有している。
さらに、減速機100Dは、インプットシャフト4、スルーシャフト5、デバイダギヤ6、ピニオンギヤ7、ピニオン8を備えている。スルーシャフト5は、デバイダギヤ6の円筒状の軸部61を貫通している。
サードデフ3は、4つの傘歯車で構成されている。すなわち、フロントディファレンシャルギヤ(以下、「フロントデフギヤ」と記載する)31、リヤディファレンシャルギヤ(以下、「リヤデフギヤ」と記載する)32、及び1対のディファレンシャルピニオン(以下、「デフピニオン」と記載する)33、34を有している。
インプットシャフト4はキャリア部分40を有しており、キャリア部分40は、サードデフ3の上記ギヤ31〜34を回動自在に収容する。
フロントデフギヤ31は、セレーションによってスルーシャフト5の前端部51と常時噛み合っている。
リヤデフギヤ32は、セレーションによってデバイダギヤ6の軸部61の前端と常時噛み合っている。
スルーシャフト5の中間部には、デフロックスリーブ(クラッチスリーブ)9が介装されている。デフロックスリーブ9は、図示しないアクチュエータによってスルーシャフト5に沿って移動し、デバイダギヤ6とスルーシャフト5との相対回転の可否を選択できるように構成されている。
スルーシャフト5の後端部52には出力用のフランジヨーク10が取り付けられ、図示しない後後軸に駆動力が伝達されるように構成されている。
デバイダギヤ6は、1対のローラベアリング(第1の軸受)11によって回転自在に軸支されている。
1対のローラベアリング11は、第1の軸受支持部材12を介して、キャリアカバー2の前端近傍に取り付けられている。
ピニオン8は、1対のローラベアリング(第2の軸受)13によって回転自在に軸支されている。
1対のローラベアリング13は、第2の軸受支持部材14を介してデフキャリア1の前端(図3では左側端部)近傍に取り付けられている。
デバイダギヤ6はピニオンギヤ7と噛み合い、ピニオンギヤ7はピニオン8の軸部82と一体に固定されている。
ピニオン8のピニオン本体81は、リングギヤ16と噛み合っている。
図3で示す様な後前軸の減速機100Dにおいて、サードデフ3への潤滑は、ピニオンギヤ7、デバイダギヤ6により、潤滑オイルを掻き上げることによって行われる。
より詳細には、デフキャリア1の底部1bに溜まったオイルが、ピニオンギヤ7、デバイダギヤ6により掻き上げられて、キャリアカバー2の天井部に形成された油路21に達する。
油路21に達したオイルは第1の軸受支持部材12に形成された油路12gを経由して、サードデフ3を収容している入力軸4のキャリア部40内に導入され、サードデフ3の潤滑が行われる。
係る潤滑用オイルの流れは、図3においては、矢印Fo1で示されている。
しかし、上述したような従来技術に係る潤滑では、ピニオンギヤ7、デバイダギヤ6によって潤滑用オイルを掻き上げても、掻き上げられた潤滑用オイルであるが油路21には浸入しなかった潤滑用オイルが落下する際に、当該落下する潤滑用オイルと衝突して、油路21には到達することが出来ない、という問題を有している。
そして、潤滑用オイルが油路21には到達しないと、サードデフ3まで到達する潤滑用オイルの量が少なくなってしまう。
或いは、ピニオンギヤ7、デバイダギヤ6によって掻き上げられた潤滑用オイルが、キャリアカバー2の内壁で跳ね返って、(ピニオンギヤ7、デバイダギヤ6によって掻き上げられて)上方へ移動している潤滑用オイルと衝突して、潤滑用オイルが油路21に到達すること、すなわちサードデフ3へ潤滑オイルが供給されることを阻害している。
以上の理由により、図3を参照して説明した従来の(潤滑用オイルをサードデフ3へ供給する)潤滑方式では、サードデフ3に潤滑用オイルが十分に供給されない恐れがある。
そして、サードデフ3に潤滑用オイルが十分に供給されないという現象は、特に、低速で且つ高出力で走行しなければならない場合には顕著であり、最悪の場合にはサードデフ3が焼き付いてしまう恐れがある。
図3において、矢印Rはリングギヤ16の回転方向を示し、符号Loは潤滑オイルの液面を示している。また、符号Foxは、リングギヤ16によって掻き揚げられる潤滑オイルの流れを示している。
リングギヤ16は、ピニオンギヤ7に対して、アクスルハウジング20の底部に溜まった潤滑オイルに浸されている面積が広い。したがって、リングギヤ16で掻き上げられるオイルの量も多い。
しかし、図3で示す従来技術においては、リングギヤ16で掻き上げられるオイルは、サードデフ3の潤滑には全く寄与しない。
その他の従来技術として、例えば、リングギヤの回転速度が遅い時でも、オイルを好適にキャッチして、良好な潤滑を確保する最終減速機の潤滑装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)は、いわゆる「サードデフ」の潤滑については言及されておらず、上述した問題を解決するものではない。
実開平5−22925号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、どの様な回転条件でもサードデフへの潤滑が良好に行われ、サードデフが熱的損傷を受ける恐れがないインラインタンデム型終減速機のサードデフの潤滑構造の提供を目的としている。
本発明のインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造は、ディファレンシャルギヤキャリア(1)、キャリアカバー(2)及びサードディファレンシャルギヤ(3)を有するインラインタンデム型終減速機(100)のサードディファレンシャルギヤ(3)の潤滑構造において、ディファレンシャルギヤキャリア(1)及びキャリアカバー(2)の天井部に潤滑用油路(1g、2g)を設け、該潤滑用油路(1g)の一端(1ge)はリングギヤ(16)の外縁部の近傍に開口し、該潤滑用油路(2g)の他端はサードディファレンシャルギヤ(3)の近傍に開口していることを特徴としている。
なお、潤滑用油路(1g、2g)は、リングギヤ(16)の外縁で、リングギヤ(16)の接線と平行な方向に延在する様に構成されているのが好ましい。
本発明において、前記潤滑用油路(1g、2g)は、全長に亘って直線に形成されていることが好ましい。
また本発明において、前記潤滑用油路(1g)の一端(1ge)は端部に近づくにつれて流路面積が増加するようにテーパー状に形成されていることが好ましい。
さらに本発明では、前記潤滑用油路(1g)は、油路の途中に分岐孔(1b)を設けることが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、ディファレンシャルギヤキャリア(1)及びキャリアカバー(2)の天井部に潤滑用油路(1g、2g)を設け、該潤滑用油路(1g)の一端(1ge)はリングギヤ(16)の外縁部の近傍に開口し、該潤滑用油路(2g)の他端はサードデフ(3)の近傍に開口しているので、リングギヤ(16)で大量に掻き上げられた潤滑オイルが、潤滑用油路(1g)の一端(1ge)から直接潤滑用油路(1g)に導入され、サードディファレンシャルギヤ(3:サードデフ)に供給される。
ここで、リングギヤ(16)は潤滑オイルに浸っている表面積が大きいため、リングギヤ(16)で掻き上げられたオイル量は極めて多い。そのため、サードデフ(3)には、十分な量の潤滑オイルが供給されることになる。
そして、リングギヤ(16)で掻き上げられ、潤滑用油路(1g)を流れる潤滑オイルは、例えば、デバイダギヤ(6)及びピニオンギヤ(7)で掻き上げられたオイルが落下しても、その影響を受けることなく、潤滑用油路(1g)を経由して、確実にサードデフ(3)に供給される。
したがって、サードデフ(3)には、常に十分な量の潤滑オイルが供給され、当該潤滑オイルの供給が滞って、サードデフ(3)が高温に曝されることや、焼き付きが発生することは確実に防止される。
ここで、潤滑用油路(1g、2g)を、リングギヤ(16)の接線と平行な方向を向くように構成すれば、リングギヤ(16)の回転力がオイルをサードデフ(3)側に運搬する力として作用するので、オイルポンプ循環用のポンプを専用に設ける必要がなくなる。
さらに本発明において、前記潤滑用油路(1g、2g)を、全長に亘って直線に形成すれば、油路(1g、2g)における抵抗も少なく、さらに潤滑は良好に行われる。
そして、前記潤滑用油路(1g)の一端(1ge)を端部に近づくにつれて流路面積が増加するようにテーパー状に形成すれば、油路(1g、2g)に導入される潤滑オイルの量が増加し、サードデフ(3)を潤滑する潤滑性能がさらに高まる。
これに加えて、潤滑用油路(1g)の油路の途中に分岐孔(1b)を設け、ディファレンシャルギヤキャリア(1)内及び/又はキャリアカバー(2)内の潤滑必要個所に潤滑オイルを滴下するように構成すれば、ディファレンシャルギヤキャリア(1)内及び/又はキャリアカバー(2)内の潤滑を必要とする個所に対して、十分な潤滑オイルが供給して、潤滑不足及びそれに伴うトラブルを一掃することが出来る。
この様に、本発明によれば、サードデフ(3)への潤滑オイル供給量を大幅に増加させることが出来るので、サードデフ(3)への潤滑オイル供給量をサードデフ(3)における必要量よりも多くすることが可能となる。
そして、サードデフ(3)への潤滑オイル供給量が、サードデフ(3)における必要量を上回れば、後前軸に充填する潤滑オイルの量を減少することができるため、イニシャルコスト及びランニングコストを削減することが可能となる。
本発明の実施形態に係るインラインタンデム型終減速機の断面図である。 インラインタンデム型終減速機を有する3軸車両の側面図である。 従来技術のインラインタンデム型終減速機の断面図である。
以下、図1を参照して、本発明の実施形態に係るインラインタンデム型終減速機のサードデフの潤滑構造について説明する。
なお、図1で示す実施形態に係るインラインタンデム型終減速機のサードデフの潤滑構造は、図3で示す潤滑構造に対して、潤滑油の流路に係る部分のみが異なっている。換言すれば、それ以外の構成は、図1と図3では同様である。
したがって、図1を参照して行う以下の説明では、主として、図3で示す従来技術とは異なる構成について説明する。以下で特記しない構成については、図3を参照して説明した従来技術と同様である。
図1において、図3と同様の部材については、図3と同様な符号を付している。
図1において、ディファレンシャルギヤキャリア(以下、「デフキャリア」と記載する)1の天井部(図1において、上方の部分:以下同じ)と、キャリアカバー2の天井部には、図示では明確ではないが、トンネル状の油路1g(デフキャリア1側)、2g(キャリアカバー2側)が形成されている。
油路1g、2gはデフキャリア1とキャリアカバー2において、共通した断面形状の流路を構成している。図1では、油路1g、2gは、全域に亘って直線状に構成されている。
なお、図1において、符号15はディファレンシャルアッセンブリを示しており、ディファレンシャルアッセンブリ15は、リングギヤ16、サードデフ3、スルーシャフト5、デバイダギヤ6、ピニオンギヤ7、ピニオン8を有している。
油路1gのデフキャリア1側の一方の端部1geは、リングギヤ16の外縁部(リングギヤ16の半径方向外方の縁部)の近傍に開口している。
ここで、潤滑用油路1g、2gは、リングギヤ16の接線と平行な方向に延在する様に構成されているので、リングギヤ16が回転すると、その回転力によって、リングギヤ16で掻き上げられた潤滑用オイルが、サードデフ3側(図1では左側)に搬送される。すなわち、リングギヤ16の回転力が、潤滑用油路1g、2g内で、潤滑用オイルをサードデフ3側へ搬送する力として作用する。
そのため、図1で示す実施形態では、オイルポンプ循環用のポンプを別途設ける必要がない。
図1では示されていないが、開口部1geの幅方向(紙面に垂直な方向)の寸法は、リングギヤ16が掻き上げるオイルが飛散する範囲をカバー出来る様に設定されている。
図1において、矢印Fo2は、リングギヤ16によって掻き上げられた潤滑用オイルの移動する軌跡(或いは流れ)を示している。矢印Fo3は、油路1g、2g内を移動する潤滑用オイルの軌跡(或いは流れ)を示している。
また潤滑用油路1gは、リングギヤ16側の端部1geに近づくに連れて流路断面積が増加するように、テーパー状に形成されている。
そのため、潤滑用油路1gのリングギヤ16側の端部1geは、その断面積が大きく構成されており、リングギヤ16で掻き上げられた潤滑用オイルが、潤滑用油路1gに導入され易くなっている。これにより、潤滑用油路1gに導入される潤滑オイルの量が増加し、サードデフ3へ供給される潤滑用オイル量が増加し、潤滑性能が向上する。
図1において、第1の軸受支持部座12に油路12gが形成されている。ここで、第1の軸受支持部座12は、デバイダギヤ6の軸受(1対のローラベアリング:第1の軸受)11を支持している。
この油路12gは、図1において、右側から左側に向かって、すなわちキャリアカバー2からサードデフ3を収容するキャリア部40に向かって、斜めに下るように形成されている。
図1において、キャリア部40の上方で、リヤディファレンシャルギヤ(以下、「リヤデフギヤ」と記載する)32の上端部近傍には、油路40gが形成されており、油路40gはキャリア部40内に連通している。
油路12gの一端は、キャリアカバー2に形成された油路2gに連通しており、油路12gの他端は、キャリア部40に形成された油路40gと対向した位置に設けられている。
すなわち、油路1g、2gは、油路12g、油路40gを介してキャリア部40内に連通しており、リングギヤ16で掻き上げられた潤滑用オイルは、油路1g、2g、12g、40gを介して、サードデフ3に供給されるのである。
デフキャリア1に形成された油路1gには、分岐孔1bが形成されている。
図1では、分岐孔1bは、第1の軸受11の車両後方側(図1における右方)のローラベアリングの近傍に形成されている。
分岐孔1bを形成することにより、油路1gを流れる潤滑用オイルの一部が、ローラベアリング11に滴下され、ローラベアリング11の潤滑を確実に行っている。
上述した構成の実施形態によれば、デフキャリア1の天井部に油路1g、キャリアカバー2の天井部に油路2gを設け、油路1gの一端1geはリングギヤ16の外縁部の近傍に開口している。
また、油路2gのサードデフ3側の端部は、支持部材12に形成された油路12gを経由して、サードデフ3の近傍に達している。
ここで、リングギヤ16で掻き上げられるオイル量(矢印Fo2の流れ)は、きわめて多い。リングギヤ16で掻き上げられた大量の潤滑オイルは、油路1gの端部1geから潤滑用油路1g、2gに導入され、サードデフ3に到達する。
デバイダギヤ6、ピニオンギヤ7で掻き上げられた潤滑用オイルがキャリアカバー2内部で落下しても、油路1g、2gを流れる潤滑用オイルは、何等影響を受けることなく、サードデフ3に到達する。
図示の実施形態によれば、サードデフ3には十分な量の潤滑オイルが供給されるので、潤滑用オイルが滞り、サードデフ3が高温に曝されることはなく、ギヤの焼き付きが発生することが防止される。
図示の実施形態では、油路1g、2gは、全長に亘って直線に形成されているので、潤滑用オイルが油路1g、2gを移動する際の管路抵抗も少なく、潤滑用オイルは順調にサードデフ3に供給される。
また、油路1gは、リングギヤ16側の端部1geに近づくに連れて、流路断面積が増加するようにテーパー状に形成されており、端部1geの開口面積が大きくなるので、リングギヤ16で掻き上げられた潤滑用オイルは油路1gに導入され易くなり、サードデフ3へ供給される潤滑用オイルの量が増加し、潤滑性能はさらに向上する。
これに加えて、図示の実施形態では、油路1gの途中に分岐孔1bを設け、第1の軸受11に潤滑オイルを滴下するように構成しているので、第1の軸受11にも十分な潤滑オイルが供給でき、第1の軸受11の潤滑不足やそれに伴うトラブルを一掃することが出来る。
図示の実施形態において、サードデフ3へ供給される潤滑用オイルの供給量が、サードデフ3における潤滑用オイルの必要量を超えるのであれば、後前軸に予め充填しておくべき潤滑用オイルの量(充填オイル量)を減らすことができる。そして、後前軸に充填する潤滑オイル量を減らすことが出来れば、イニシャルコスト及びランニングコストの削減が可能である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
図1の例では、油路1g、2gを傾斜させているが、油路1g、2gは水平に形成しても良い。或いは、油路1g、2gにおいて、水平部と傾斜部を混在させることが出来る。
但し、流路の断面積の変化は出来るだけ避けて、極端に断面積が変化する部分を設けないことが、効果的な潤滑を行うためには好適である。
1・・・ディファレンシャルギヤキャリア/デフキャリア
2・・・キャリアカバー
3・・・サードディファレンシャルギヤ/サードデフ
4・・・インプットシャフト
5・・・スルーシャフト
6・・・デバイダギヤ
7・・・ピニオンギヤ
8・・・ピニオン
10・・・フランジヨーク
11・・・1対のローラベアリング/第1の軸受11
12・・・第1の軸受支持部材
13・・・1対のローラベアリング/第2の軸受11
14・・・第2の軸受支持部材
15・・・ディファレンシャルアッセンブリ
16・・・リングギヤ
20・・・アクスルハウジング
31・・・フロントディファレンシャルギヤ/フロントデフギヤ
32・・・リヤディファレンシャルギヤ/リヤデフギヤ
33、34・・・ディファレンシャルピニオン/デフピニオン
40・・・キャリア部
51・・・前端部
52・・・後端部
61・・・軸部
81・・・ピニオン本体
82・・・軸部
1g、2g・・・油路
100・・・終減速機

Claims (4)

  1. ディファレンシャルギヤキャリア、キャリアカバー及びサードディファレンシャルギヤを有するインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造において、ディファレンシャルギヤキャリア及びキャリアカバーの天井部に潤滑用油路を設け、該潤滑用油路の一端はリングギヤの外縁部の近傍に開口し、該潤滑用油路の他端はサードディファレンシャルギヤの近傍に開口していることを特徴としたインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造。
  2. 前記潤滑用油路は、全長に亘って直線に形成されていることを特徴とした請求項1のインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造。
  3. 前記潤滑用油路の一端は端部に近づくにつれて流路面積が増加するようにテーパー状に形成されていることを特徴とした請求項1、2の何れかのインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造。
  4. 前記潤滑用油路は、油路の途中に分岐孔を設け、ディファレンシャルギヤキャリア内及び/又はキャリアカバー内の潤滑必要個所に潤滑オイルを滴下するように構成されたことを特徴とした請求項1〜3の何れかのインラインタンデム型終減速機のサードディファレンシャルギヤの潤滑構造。
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