JP2010262188A - 画像形成装置 - Google Patents

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義弘 荘所
Kazuyuki Oya
一幸 大矢
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Abstract

【課題】 簡易な構成で定着器内の記録紙搬送路を大きく開放する。
【解決手段】 本画像形成装置は、記録紙が搬送される縦搬送路と、該縦搬送路を挟んで互いに外周面が接触するヒートローラおよびプレスローラと、前記ヒートローラを回転可能に支持するとともに前記画像形成装置に固定される第1の支持体と、前記プレスローラを回転可能に支持するとともに、前記第1の支持体に近接または離間する方向に移動可能に前記画像形成装置に設けられる第2の支持体と、前記第1の支持体と第2の支持体との間に設けられる弾性部材であって、該弾性部材の弾性力は少なくとも前記縦搬送路に直交する成分を有する弾性部材と、前記接触を保つように、前記弾性部材の弾性力に抗して、前記第1の支持体と第2の支持体との位置関係を保持可能な保持部材と、を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録紙が通る縦搬送路と、該縦搬送路を挟んで互いに外周面が接触するヒートローラおよびプレスローラとを含み、前記ヒートローラとプレスローラとの接触部で加熱および加圧することによりトナーを記録紙に定着させる定着器を備えた画像形成装置に関する。
前記定着器内で記録紙詰まりが発生した場合、使用者は、ジャムアクセスカバーを開くことによって、定着器周辺の記録紙搬送路を大きく開放して定着器を外部に露出させた後、定着器のケーシング内部で加熱ローラと加圧ローラとをわずかに離して、詰まった記録紙を定着器内から引き出していた。
前記従来構成では、記録紙を引き出す際に、開口部が小さいためにケーシング等の定着器の構成部品に引っ掛かって破れてしまい、定着器内に記録紙の破片が残ることがあった。
例えば、特開平4−257886号公報(特許文献1)に開示される従来構成では、互いに外周面が接触するように加熱ロールおよび加圧ロールが上下に配置され、加熱ロールが上部フレームに支持され、加圧ロールが押圧レバーを介して下部フレームに支持される。上部フレームと押圧レバーとはスプリングを介して接続され、このスプリングの付勢力によって上部フレームが下部フレームに対して大きく開き、加熱ロールと加圧ロールとの接触部およびその周辺領域が外部に露出される。
特開平4−257886号公報
特許文献1では、加熱ローラおよび加圧ローラが上下に配置される構成であるから、上部フレームおよび加熱ロールを持ち上げるために強い付勢力を持つスプリングが必要とされる。さらに、スプリングによって加熱ロールとともに加圧ロールも移動する構成が採用されているため、押圧レバーや支軸等の加圧ロールを動かす部品も別途に必要になる。そこで、本発明は、簡易な構成で定着器内の記録紙搬送路を大きく開放することを目的とする。
本発明の観点では、以下の構成が提供される。即ち、画像形成装置は、記録紙が通る縦搬送路と、該縦搬送路を挟んで互いに外周面が接触するヒートローラおよびプレスローラとを含む。また、前記画像形成装置では、前記ヒートローラとプレスローラとの接触部で、加熱および加圧することによりトナーが記録紙に定着される。加えて、画像形成装置は、第1の支持体と、第2の支持体と、弾性部材と、保持部材とをさらに含む。第1の支持体は、前記ヒートローラを回転可能に支持するとともに前記画像形成装置に固定される。第2の支持体は、前記プレスローラを回転可能に支持するとともに、前記第1の支持体に近接または離間する方向に移動可能に前記画像形成装置に設けられる。弾性部材は、前記第1の支持体と第2の支持体との間に設けられる。前記弾性部材の弾性力は、少なくとも前記縦搬送路に直交する成分を有する。保持部材は、前記接触を保つように、前記弾性部材の弾性力に抗して、前記第1の支持体と第2の支持体との位置関係を保持可能である。そして、前記保持部材による保持が解かれることにより、前記弾性部材の弾性力を受けて前記第2の支持体が移動されることに伴って、前記ヒートローラとプレスローラとの接触が解かれる。
これによれば、弾性部材の弾性力に抗して保持部材が第1の支持体と第2の支持体との位置関係を保持している間、弾性部材は第2の支持体が第1の支持体から離間する方向に付勢している。そして、保持部材による保持が解かれると、弾性部材の弾性力を第2支持体が受けて、ヒートローラとプレスローラとの接触が解かれる。つまり、保持部材の保持を解くだけで、弾性部材の弾性力を受けて第2の支持体が離れる方向に移動し、ヒートローラとプレスローラとの接触が開放され得る。
そして、弾性部材はプレスローラではなく第2の支持体を付勢する構成であるので、弾性部材の弾性力によって第1の支持体と第2の支持体との間を大きく開放できる。従って、ヒートローラとプレスローラとのみを離すだけでなく記録紙搬送路も大きく開放され、記録紙詰まりが容易に解消され得る。
さらに、弾性部材の弾性力が縦搬送路に直交する水平方向に作用するので、保持部材による保持が解かれると、プレスローラが必ず水平方向に動き、プレスローラとヒートローラとが確実に離れることができる。
前記画像形成装置においては、以下の構成が好ましい。即ち、画像形成装置は、装置本体と、開閉体とをさらに備える。装置本体には、前記第1の支持体および前記第2の支持体が前記装置本体の内部に収容される。開閉体は、前記装置本体に対して開閉可能であるとともに、前記開閉体の内面に前記保持部材としての突起体を有する。そして、前記開閉体が閉じた状態で、前記弾性部材の弾性力に抗して前記突起体が第2の支持体を押圧することにより、前記突起体が前記第1の支持体と第2支持体との位置関係を保持する。一方、前記開閉体が開いた状態で、前記突起体の第2の支持体への押圧が解かれることにより、前記突起体による前記第1の支持体と第2の支持体との保持が解かれる。
これによれば、保持部材としての突起体を開閉体が有するため、装置本体に対して開閉体を開閉するだけでもって、ヒートローラとプレスローラとが接触したり、離れたりできる。
前記画像形成装置では、以下の構成が好ましい。即ち、画像形成装置は、接続部材をさらに含む。接続部材は、前記第1の支持体に対して第2の支持体が揺動可能になるように、前記第1の支持体の記録紙搬送方向の上流側端部と前記第2の支持体の記録紙搬送方向の上流側端部とを接続する。
これによれば、第2の支持体が第1の支持体に対して揺動できるように第1の支持体と第2の支持体とが記録紙搬送方向の上流側端部において接続されているので、ヒートローラとプレスローラとの接触部よりも下流側領域を大きく開放できる。
前記画像形成装置では、以下の構成が好ましい。即ち、前記弾性部材は複数のばねから成る。前記複数のばねのうちの一部のばねは、前記記録紙搬送方向において、前記ヒートローラおよびプレスローラよりも上流側にある。前記複数のばねのうちの残りのばねは、前記記録紙搬送方向において、前記ヒートローラおよびプレスローラよりも下流側にある。
これによれば、記録紙搬送方向において、ヒートローラおよびプレスローラの上流側と下流側とにそれぞればねが設けられているため、双方のばねの復元にともなって、その間に設けられるヒートローラとプレスローラとを確実に離すことができる。
前記画像形成装置では、以下の構成が好ましい。即ち、前記弾性部材は複数のばねから成る。前記複数のばねのうちの一部のばねは、前記記録紙搬送方向に直交する方向において、前記ヒートローラおよびプレスローラの一端部よりも外側にある。前記複数のばねのうちの残りのばねは、前記記録紙搬送方向に直交する方向において、前記ヒートローラおよびプレスローラの他端部よりも外側にある。
これによれば、記録紙搬送方向の直交方向においてヒートローラおよびプレスローラの両端より外側にばねが設けられているので、ヒートローラおよびプレスローラの長手方向の全長に渡って、両ローラ間を大きく開放できる。
前記画像形成装置では、以下の構成が好ましい。即ち、画像形成装置は、ガイド壁と、ガイドピンとをさらに含む。ガイド壁は、前記第2の支持体が第1の支持体に近接または離間する方向に沿う長孔が形成される。ガイドピンは、前記第2の支持体に取り付けられるとともに前記長孔に挿入される。
これによれば、ガイドピンがガイド壁の長孔に沿って移動することによって第2の支持体がガイドされながら移動するので、プレスローラをヒートローラに対して安定して移動させられ、プレスローラとその周辺部材との不要な干渉を防止できる。
本発明は、保持部材による保持を解除するだけで、ヒートローラとプレスローラとの間とその周辺領域とを大きくかつ確実に開放でき、記録紙詰まりに容易に対処できる。
本実施形態における画像形成装置の正面断面図である。 本実施形態において、ジャムアクセスカバーを開放したときの画像形成装置の正面断面図である。 第1の実施形態の定着器周辺を示した正面断面図である。 第1の実施形態の移動フレームを示した左側面図である。 第1の実施形態の固定フレームを示した右側面図である。 第2の実施形態の定着器周辺を示した正面断面図である。
本発明の好ましい実施形態を図1〜7を参照に詳細に説明する。なお、以下の説明は好ましい例を示しているに過ぎず、特に限定する旨を明記しない限り、本発明の技術的範囲はこの実施形態に限定されない。
画像形成装置1は、プリンターとして記録紙に画像を印字する装置である(図1および図2を参照)。本実施形態では、画像形成装置1についてプリンター機能のみを有する単体装置として説明するが、スキャナ、ファックス等の機能を併せて備えた複合機にも本発明を適用できる。画像形成装置1は、給紙部2、画像形成部3、定着部4、排出部5、反転搬送部7、手差給紙部6およびこれらを支持する筐体8により構成される。画像形成装置1内における記録紙の搬送経路は、給紙部2から画像形成部3および定着部4を経て排出部5に通じる主搬送路10と、排出部5から反転搬送部7を経て画像形成部3に通じる反転搬送路11と、手差給紙部6から画像形成部3へと通じる手差搬送路12とで構成される。記録紙がこれらの搬送経路を通りながら画像形成装置1の各部の作用を受けて、結果として、片面または両面に画像印字された記録紙が画像形成装置1の外へ排出される。
画像形成装置1の前記搬送経路について以下に説明する。主搬送路10は、記録紙を案内する一対のガイド板からなる主搬送ガイド70によって構成される。主搬送ガイド70は、後述する定着器4を挟むように、定着器4の上側に位置する上側ガイド55と、定着器4の下側に位置する下側ガイド56とからなる。主搬送路10は、記録紙の給紙通路である給紙搬送路80と、記録紙の画像形成通路(画像形成部3から定着部4まで)であるプロセス搬送路81(特許請求の範囲に記載の「縦搬送路」に相当する)と、定着された記録紙の排出通路である排出搬送路82とを備える。反転搬送路11は一対のガイド板からなる反転搬送ガイド71により構成され、手差搬送路12は、一対のガイド板からなる手差搬送ガイド72により構成される。また、反転搬送路11とプロセス搬送路81と排出搬送路82とは、第1合流部83で合流する。反転搬送路11と手差搬送路12と給紙搬送路80とは、第2合流部84で合流する。
画像形成装置1の各部における構成を以下に説明する。給紙部2は、画像形成装置1内の下部領域に設けられるとともに記録紙が蓄積される給紙カセット15と、蓄積される記録紙を給紙する給紙ローラ16と、給紙動作の際に記録紙の重送を防ぐ分離パッド17とを有する。給紙カセット15は、画像形成装置1に対して正面方向(図1の紙面に垂直方向)に出し入れ可能になるように、筐体8の底部に設けられる。また、給紙カセット15は、カセット15内に記録紙の束が収められるだけのスペースを持つ箱型形状である。給紙カセット15の底面には、上方にばねで付勢されるフラッパ18が設けられ、このフラッパ18上に記録紙の束が載せられる。なお、複数個の給紙カセットを画像形成装置内に上下に重ねて設け、これらの給紙カセットにそれぞれサイズ等の異なる記録紙を収めてもよい。
給紙ローラ16は、給紙カセット15の記録紙搬送方向の下流端近傍かつ給紙カセット15の直上方に設けられ、分離パッド17は給紙ローラ16の下側外周面に接触するように設けられる。なお、分離パッド17の代わりに分離ローラを用いて、記録紙の重送を防止してもよい。
給紙部2に、蓄積された記録紙は、図示しないばねによりフラッパ18とともに上方に付勢されて給紙ローラ16に接触し、給紙ローラ16が駆動すると画像形成部3へ給紙される。このとき、記録紙は、分離パッド17が記録紙の裏面に摩擦接触した状態で、給紙ローラ16により給紙される。それゆえ、給紙ローラ16が記録紙を複数枚送った場合でも、給紙ローラ16と分離パッド17の協働作用によって記録紙の重送が防止される。
画像形成部3は、画像形成装置1内部において給紙部2の上方に設けられるとともに、レジストローラ対20、感光ドラム21、帯電器22、LEDアレイ23、現像器24、転写ローラ25、およびクリーニング部材26で構成される。
レジストローラ対20は、給紙ローラ16および分離パッド17より主搬送路10の下流側に、2つのローラが主搬送路10を挟む形で回転可能に設けられる。レジストローラ対20において、一方のローラは、駆動ローラであるとともに主搬送路10を境に画像形成装置1の内部側(画像形成部3)に位置し、他方のローラは、従動ローラであるとともに主搬送路10を境に画像形成装置1の外側(ジャムアクセスカバー60)に位置する。
感光ドラム21は、外周面に光導電膜が形成され、図示しないモータによって回転される。また、感光ドラム21は、レジストローラ対20より主搬送路10の下流側、かつ、主搬送路10を基準として画像形成装置1の内部側に設けられる。そして、感光ドラム21を中心にして反時計回りに、帯電器22、露光器23、現像器24、転写器25、およびクリーニング部材26が感光ドラム21の外周に沿って設けられる。
帯電器22には、非接触のコロナ帯電方式の帯電器が用いられる。
LEDアレイ23は、無数の発光ダイオード(LED)が用紙幅方向(図1の紙面垂直方向)に沿って並べて配置され、これらの発光ダイオードが、パソコン等により画像形成装置1に入力された画像データに基づいて、帯電された感光ドラム21の外周面を選択的に露光する。
現像器24は、トナーおよびキャリアの2成分方式であるとともに、スクリュー30・30、パドル31、現像ローラ32、およびこれらを支持する現像器筐体34で構成される。現像器筐体34の内部に、トナーおよびキャリアが収容されるとともに、スクリュー30・30と、パドル31と、現像ローラ32とが設けられる。スクリュー30・30は、対として互いに隣接して配置され、収容されたトナーおよびキャリアをパドル31へと攪拌しながら送り出す。パドル31は、スクリュー30・30の近隣に設けられ、トナーおよびキャリアを現像ローラ32にさらに送る。現像ローラ32は、感光ドラム21の外周面から僅かに離れ、現像ローラ32と感光ドラム21との外周面同士が対向するように配置される。また、現像ローラ32は、非磁性体の長筒(不図示)と、磁性体の円柱(不図示)とを備え、前記長筒の内側に円柱が回転方向に固定された状態で、長筒が円柱の外側を回転する。この円柱の磁力によって、パドル31から送り出されたトナーおよびキャリアが長筒の外周面(現像ローラ32の外周面)に移転する。なお、スクリュー30・30、パドル31、および現像ローラ32は、図示せぬモータからの駆動力によって回転する。
転写ローラ25は、主搬送路10を感光ドラム21と挟むように、感光ドラム21の外周面に転写ローラの外周面が接触した状態で回転可能に配置される。ただし、後述するジャムアクセスカバー60が開くと、感光ドラム21と転写ローラ25とは離れる。転写ローラ25は不図示の電源に接続され、記録紙に画像を形成する際に所定の電圧が転写ローラ25に印加される。転写ローラ25に印加された電圧は記録紙にトナー画像を形成するための電界吸引力を発生させる。
クリーニング部材26は、感光ドラム21の外周面に転写されずに残ったトナーを擦り落とすブレード36と、擦り落とされたトナーを収容する未転写トナー収容容器37とを備える。ブレード36は、感光ドラム21の外周面にブレード36の一端が接触した状態で、未転写トナー収容容器37に設けられる。
画像形成部3では、給紙部2から送られた記録紙が、レジストローラ対20によって記録紙先端の位置が調整されながら感光ドラム21および転写ローラ25のニップ位置にさらに送られる。一方、レジストローラ対20によって記録紙が送られる前に、帯電器22が感光ドラム21の外周面を負電荷に均一に帯電する。そして、LEDアレイが感光ドラム21の外周面を選択的に露光することにより、感光ドラム21の外周面に静電潜像が形成される。
現像器24では、現像器筐体34の内部に収容されたトナーおよびキャリアが、スクリュー30・30によって攪拌しながらパドル31に向けて送られる。キャリアとともに攪拌されたトナーは、キャリアとの摩擦によって負電荷に帯電され、パドル31によって現像ローラ32の外周面にキャリアとともに送られる。このとき、送られたトナーは、キャリアの周りに付着しているため、現像ローラ32の前記磁性体にキャリアが引き付けられることによって、現像ローラ32の外周面にキャリアとともに移転する。そして、現像ローラ32に移転したトナーおよびキャリアは、静電潜像が形成された感光ドラム21の外周面に対して、現像ローラ32の回転により撫で付けられてトナーのみが移転する。つまり、負電荷に帯電したトナーは、感光ドラム21の静電潜像に電気的に引き付けられて移転する。こうして、感光ドラム21の外周面が可視像化される。
可視像を保持した感光ドラム21および転写ローラ25のニップ位置にレジストローラ対20が記録紙を送り、図示せぬ電源により転写ローラ25に電圧が印加される。そして、感光ドラム21上の負電荷のトナーが印加電圧を受けて転写ローラ25側へ吸い寄せられることにより、記録紙にトナー画像が転写される。感光ドラム21と転写ローラ25とは、記録紙に画像を形成しながら、主搬送路10の下流へ画像形成された記録紙をさらに送り出す。
感光ドラム21および転写ローラ25が記録紙を転写し終ると、クリーニング部材26のブレード36は、感光ドラム21の外周面上に残った未転写トナーを、感光ドラム21の回転に合わせて擦り落とす。擦り落とされたトナーは、未転写トナー収容容器37に収められた後、現像器24に送り戻して再利用される。
なお、感光ドラム21、帯電器22、LEDアレイ23、現像器24、クリーニング部材26のうち任意の数の部品をカートリッジとして一体で形成し、このカートリッジを除いた画像形成装置1に着脱自在に構成してもよい。例えば、感光ドラム21、帯電器22、転写ローラ25、およびクリーニング部材26を感光ドラムユニットとして構成し、または現像器24単体を現像ユニットとして構成してもよい。さらに、感光ドラム21、帯電器22、LEDアレイ23、現像器24、クリーニング部材26を全て組み込んだプロセスカートリッジとしても使用できる。
定着部4は、定着器40を備え、定着器40はヒートローラ42、プレスローラ43、およびこれらを支持する支持体等を備える。定着部4に画像形成された記録紙が到達すると、定着器40内のヒートローラ42およびプレスローラ43は、両者のニップ部にて加熱および加圧を記録紙に行うことによってトナー画像を記録紙に定着させるとともに、記録紙を主搬送路10の下流に送る。なお、定着器40について後に詳細な説明を行う。
排出部5には、排出ローラ対45、排出トレイ47、および切替ゲート49とが設けられている。排出ローラ対45は、後述する切替ゲート49の下流側であって主搬送路10を挟んで対向して配置される。なお、排出ローラ対45は、図示しないモータによって正転もしくは逆転される。排出トレイ47は、主搬送路10の最下流に位置し、外部に露出する。切替ゲート49は、切替ゲート49の一端が上下に揺動可能になるように第1合流部83の主搬送ガイド70に設けられる。通常、切替ゲート49は、重力により下方に位置し、プロセス搬送路81と排出搬送路82および反転搬送路11との間を隔てている。切替ゲート49が上方に揺動した状態のとき、プロセス搬送路81と排出搬送路82とが連通し、切替ゲート49が反転搬送路11とプロセス搬送路81および排出搬送路82とを隔てる。
定着部4からプロセス搬送路81を通って送られてきた記録紙は、切替ゲート49を下から押し上げて、プロセス搬送路81と排出搬送路82とを連通させる。記録紙は、そのままプロセス搬送路81から排出搬送路82に移り下流へとさらに進む。なお、記録紙が切替ゲート49に接触しなくなると、切替ゲート49は下方に落ちて初期位置に戻る。そして、切替ゲート49を通過した記録紙は排出ローラ対45の正転回転によって排出トレイ47に排出される。以上により、記録紙の片面印刷は完了する。
反転搬送部7は、記録紙の両面に印字を行うために記録紙を反転させるものであり、画像形成装置本体62に対して開閉可能なジャムアクセスカバー60を備える。ジャムアクセスカバー60は、外ガイド体65と、内ガイド体66と、レジストローラ対20の他方のローラと、転写ローラ25と、搬送ローラ対90・91とを有する。なお、画像形成装置本体62は、画像形成装置1からジャムアクセスカバー60を除いた構成からなる。
外ガイド体65は、カバー筐体67と、カバー固定部材86とを備える。カバー筐体67の最下部に形成された凹部(不図示)が画像形成装置本体62の下側部に形成されるとともに正面方向に長手軸を有する凸部(不図示)に嵌りこむことによって、カバー筐体67が画像形成装置本体62に対して凸部周りに回転(開閉)する。カバー筐体67には、反転搬送路11を構成する一部の第1反転ガイド面75を有し、後述する内ガイド体66の第2反転ガイド面76と組み合わせて反転搬送ガイド71の一部を構成する。カバー固定部材86は、カバー筐体67の最上部に設けられ、画像形成装置本体62の最上部であってカバー固定部材86に対応する位置に設けられるカバー被固定部材87との固定によって、画像形成装置本体62に対してカバー筐体67が固定される。カバー固定部材86とカバー被固定部材87との固定状態は解除可能であり、固定状態が解除されることによりカバー筐体67が画像形成装置本体62に対して開かれる。カバー筐体67が画像形成装置本体62に対して開かれた場合、画像形成装置本体62とカバー筐体67とを繋いだ係合部材(不図示)は、画像形成装置本体62からカバー筐体67が開く角度範囲を制限する。
内ガイド体66は、外ガイド体65の画像形成装置本体62側の位置において支持され、外ガイド体65とともに画像形成装置本体62に対して開閉可能に構成される。また、前記した通り、内ガイド体66が第2反転ガイド面76を有し、第1反転ガイド面75と第2反転ガイド面76とでもって、反転搬送ガイド71の一部が構成される。なお、第2反転ガイド面76は、内ガイド体66を構成する保持ガイド板128(内ガイド体66の延出部)の外面も含む。この反転搬送ガイド71の一部は、搬送ローラ対90から第2合流部84までのガイドである。さらに、内ガイド体66が第1搬送ガイド面78を有するとともに画像形成装置本体62が第2搬送ガイド面79を有し、第1搬送ガイド面78と第2搬送ガイド面79とでもって、主搬送ガイド70の一部が構成される。
レジストローラ対20の他方のローラおよび転写ローラ25は、内ガイド体66の画像形成装置本体62側に回転可能にそれぞれ支持される。ジャムアクセスカバー60(外ガイド体65)が画像形成装置本体62に対して閉じた状態で、レジストローラ対20の他方のローラは、レジストローラ対20の一方のローラとの間でニップを形成し、転写ローラ25は、感光ドラム21との間でニップを形成する。また、レジストローラ対20の他方のローラと転写ローラ25との位置関係では、レジストローラ対20の他方のローラが転写ローラ25の主搬送路10の上流側に位置する。なお、前記した両ローラは、画像形成装置本体62に配置されるギア(不図示)と、ジャムアクセスカバーに配置されるギア(不図示)との噛み合いによって、画像形成装置本体62に配置されるモータ(不図示)の駆動力が伝達される。
搬送ローラ対90・91は、それぞれ搬送ローラが対として構成され、反転搬送路11を挟むように、外ガイド体65および内ガイド体66にそれぞれ回転可能に設けられる。詳しくは、搬送ローラ対90・91において、それぞれの一方の搬送ローラ(駆動ローラ)が外ガイド体65の第1反転ガイド面75側に支持され、それぞれの他方の搬送ローラ(従動ローラ)が内ガイド体66の第2反転ガイド面76側(保持ガイド板128の上部側)に支持される。搬送ローラ対90と搬送ローラ対91の位置関係では、搬送ローラ対90が搬送ローラ対91より記録紙が反転搬送される方向の上流側に位置する。なお、搬送ローラ対90・91は、画像形成装置本体62に配置されるギア(不図示)と、ジャムアクセスカバーに配置されるギア(不図示)との噛み合いによって、画像形成装置本体62に配置されるモータ(不図示)の駆動力が伝達される。
反転搬送部7における記録紙の搬送動作を以下に説明する。反転搬送部7に記録紙が進入する(記録紙が両面印刷される)場合、切替ゲート49を通過した記録紙は、排出ローラ対45が逆転回転することによって、記録紙が排出される方向とは逆方向に方向転換される。方向転換された記録紙は、排出搬送路82を進んで、傾倒状態にある切替ゲート49の上方を通って反転搬送路11に入る。
反転搬送路11に入った記録紙は、搬送ローラ対90・91により第2合流部84に送り込まれる。このとき、記録紙は、印字された片面が画像形成装置本体62側を向いている状態である。搬送ローラ対90・91により下向搬送される記録紙は、第2合流部84を過ぎると、Uターンして上昇しながら画像形成部3に再度到達する。第2合流部で記録紙が折り返したときには、印字された片面がジャムアクセスカバー60側に反転している。記録紙が反転することによって、印字面とは反対の面に画像形成が行われ、結果として両面印刷を行うことができる。そして、両面印刷された記録紙は、片面印刷と同様に定着部4および排出部5を通り、排出トレイ47に排出される。
手差給紙部6は、画像形成装置1の下側部に配置され、手差トレイ95と、手差給紙ローラ97と、手差分離パッド98とを備える。手差トレイ95がジャムアクセスカバー60に予め形成された開口を埋めるように、手差トレイ95に形成される揺動軸(不図示)とジャムアクセスカバー60に形成される軸受(不図示)とが、手差トレイ95がジャムアクセスカバー60に前記揺動軸周りに揺動(開閉)可能に接続される。手差トレイ95がジャムアクセスカバー60から開かれる際に、前記揺動軸および軸受けによって手差トレイ95の開き角度が制限され、最も手差トレイ95が開いた状態でも手差トレイ95がジャムアクセスカバー60に傾斜するように構成される。
手差トレイ95は、トレイ固定部材100を有し、トレイ固定部材100が手差トレイ95の最上部に取り付けられる。なお、トレイ被固定部材101がジャムアクセスカバー60に取り付けられ、手差トレイ95がジャムアクセスカバー60に対して閉じられるときに、トレイ被固定部材101がトレイ固定部材100に接触できるように配置される。手差トレイ95がジャムアクセスカバー60に対して閉じられるときに、トレイ固定部材100とトレイ被固定部材101とが固定し合うことにより、ジャムアクセスカバー60に手差トレイ95が固定されて収められる。
手差トレイ95内には、図示しない引出トレイが収められるとともに出し入れ可能に構成される。手差トレイ95と引き出されたトレイとを合わせると、記録紙が充分に載せられる事が出来る面積が確保される。
手差給紙ローラ97および手差分離パッド98は、手差トレイ95より手差搬送路12の下流側、かつ両者が接触対向した状態で、画像形成装置1内に設けられる。また、手差給紙ローラ97は、回転可能に支持されるとともに、図支せぬモータにより駆動される。
手差給紙部6は、給紙部2と略同じ作用を記録紙に与える。つまり、手差トレイ95に記録紙が操作者により載せられて給紙準備が整うと、手差給紙ローラ97が載せられた記録紙を画像形成部3に向けて給紙し、手差給紙ローラ97と手差分離パッド98との接触部に記録紙が導かれる。そして、導かれた記録紙は、手差給紙ローラ97および手差分離パッド98の協働作用によって、複数枚の記録紙が同時に送られないように対象外の記録紙の送りを防止する。1枚の対象記録紙は、手差給紙ローラ97によって、第2合流部84を経てレジストローラ対20へ送り出される。以降の記録紙に与える作用は、前記説明の通りである。
本実施形態は定着器に関して2つの実施形態を備え、初めに第1の実施形態の定着器40について詳細に説明する(図3〜5を参照)。定着器40は、主搬送ガイド71の一部が開口された領域に収まり、主搬送ガイド71を構成する上側ガイド55と下側ガイド56とに挟まれている。定着器40は、前述したヒートローラ42およびプレスローラ43と、固定フレーム110と、移動フレーム115と、圧縮スプリング120と、突出部130とを有する。
ヒートローラ42とプレスローラ43とは、略等しい長さを有した回転体であり、主搬送路10(プロセス搬送路81)を挟んで互いに対向して配置される。そして、主搬送路10を基準として、ヒートローラ42は画像形成装置1の内側に、プレスローラ43は画像形成装置1の外側に位置する。さらに、ヒートローラ42およびプレスローラ43は、それぞれの長手方向が平行になるように配置される。ヒートローラ42は、画像形成時にはプレスローラ43から加圧されるとともに、内部に例えばハロゲンランプ等の発熱体を有する。この発熱体が通電されることによって、ヒートローラ42の外周面は均一に加熱される。また、ヒートローラ42は、不図示のモータおよびギアによって駆動回転する。一方、プレスローラ43は、ヒートローラ42の回転に従動する。
固定フレーム110は、長手方向と一面に開口部111とを有した箱状の支持体であり、特許請求の範囲に記載の「第1の支持体」に相当する(以下、鍵括弧内の用語は特許請求の範囲に記載の用語を使用する)。また、固定フレーム110は、固定フレーム110およびヒートローラ42のそれぞれの長手方向同士が平行になる位置でもってヒートローラ42を回転可能に支持し、支持フレーム114側と反対側に開口部111が位置するように、画像形成装置本体62の内部に設けられた支持フレーム114に固定される。なお、支持されたヒートローラ42の一部は、固定フレーム110の開口から突出している。
移動フレーム115は、長手方向と一面に開口部116とを有した箱状の支持体であり、「第2の支持体」に相当する。移動フレーム115は、移動フレーム115およびプレスローラ43のそれぞれの長手方向同士が平行になる位置でもってプレスローラ43を回転可能に支持するとともに、固定フレーム110の開口部111と移動フレームの開口部116と対面するように配置される。それゆえ、ヒートローラ42とプレスローラ43との外周面同士も対向した位置関係にある。なお、プレスローラ43の一部は、移動フレーム115の開口から突出している。
また、移動フレーム115は、ガイド壁150(「ガイド壁」に相当)に形成された長孔に挿入されるガイドピン155(「ガイドピン」に相当)を有する。ガイドピン155は、移動フレーム115の記録紙搬送方向の上流側端面118および下流側端面119に突出してそれぞれ4本設けられ、前記突出方向は、前記上流側端面118および下流側端面119にそれぞれ直交する方向である。また、上流側端面118に設けられた各ガイドピン155は、移動フレーム115の上流側端面118における各頂点近傍にそれぞれ位置し、各ガイドピン155を結んだ形状が略長方形になる。下流側端面119に設けられた各ガイドピン155の取付の位置も、上流側端面118のガイドピン155と同様である。
ガイド壁150は、上流側端面118のガイドピン155より記録紙搬送方向の上流側に設けられる上流ガイド壁151と、下流側端面119のガイドピン155より記録紙搬送方向の下流側に設けられる下流ガイド壁152とから構成される。ガイド壁150は、主搬送ガイド70を構成する一対のガイド板のうち、画像形成装置1の外側に位置するガイドの一部である。上流ガイド壁151は、上側ガイド55の定着器40側先端を、移動フレーム115の上流側端面118に沿って延設されたものである。下流ガイド壁152は、下側ガイド56の定着器40側先端を、移動フレーム115の下流側端面119に沿って延設されたものである。これら上流ガイド壁151、下流ガイド壁152、上流側端面118、および下流側端面119は、全て略平行に配置される。また、上流ガイド壁151および下流ガイド壁152のそれぞれに長孔140、141が形成される。上流ガイド壁151には、上流側端面118のガイドピン155が挿入可能な幅および深さを持たせて、プロセス搬送路81に略直交する方向に長孔140が形成される。下流ガイド壁152には、下流側端面119のガイドピンが挿入可能な幅および深さを持たせて、プロセス搬送路81に略直交する方向に長孔141が形成される。これにより、上流側端面118のガイドピン155が上流ガイド壁151の長孔140に挿入され、かつ、下流側端面119のガイドピン155が下流ガイド壁119の長孔141に挿入されることによって、移動フレーム115は、ガイド壁150に沿って固定フレーム110に対して離間または近接するように移動可能である。
圧縮スプリング120は、「弾性部材」または「ばね」に相当し、固定フレーム110と移動フレーム115との間に設けられ、圧縮スプリング120の一端は、固定フレーム110の開口を有する面に接続され、圧縮スプリング120の他端は、移動フレーム115の開口を有する面に接続される。また、圧縮スプリング120は、移動フレーム115が固定フレーム110に離間する方向に付勢する。圧縮スプリング120は、移動フレーム115に対してプロセス搬送路81に直交する方向に弾性力を与える。
また、複数の圧縮スプリング120のうち一部の圧縮スプリング120が、固定フレーム110と移動フレーム115との間において、ヒートローラ42およびプレスローラ43より記録紙搬送方向の上流側に設けられ、残り圧縮スプリング120が、ヒートローラ42およびプレスローラ43より記録紙搬送方向の下流側に設けられる。本実施形態においては、上流側と下流側とに2個ずつ圧縮スプリング120が配置される。
さらに、前記上流側配置された2個の圧縮スプリング120のうち、ヒートローラ42およびプレスローラ43の長手方向(記録紙搬送方向に直交する方向)において、一方の圧縮スプリング120が、ヒートローラ42およびプレスローラ43の一端部よりも外側に配置され、他方の圧縮スプリング120が、他端部よりも外側に配置される。同様に、前記下流側に配置された2個の圧縮スプリングにおいても、ヒートローラ42およびプレスローラ43の一端部より外側と、他端部より外側とに1個ずつ圧縮スプリングが配置される。
なお、圧縮スプリング120を2箇所(記録紙搬送方向に上流側および下流側の2箇所、またはヒートローラ42およびプレスローラ43の長手方向においてヒートローラ42およびプレスローラ43の両端外側の2箇所)に分散して配する際、各箇所の圧縮スプリング120が移動フレーム115に与える弾性力が同程度であることが望ましい。つまり、移動フレーム115が固定フレーム110に近接または離間する場合に、移動フレーム115と固定フレーム110との間隔は、記録紙搬送方向において一定になる。そのため、移動フレーム115の移動にともなって、ヒートローラ42に接触していたプレスローラ43がヒートローラ42から離れる場合に、ヒートローラ42やプレスローラ43にかかる負荷が極力抑えられる。
突出部130は、「保持部材」または「突起体」に相当し、ジャムアクセスカバー60の内側に突出して設けられたものである。詳しくは、突出部130は、内ガイド体66の最上部から延出して設けられた保持ガイド板128の内面(画像形成装置本体62側の面)に設けられる。なお、保持ガイド128は、カバー筐体67に設けられた図示しない支持部品によって、保持ガイド板128の外面側から補強されている。
以上の構成を有する定着器40の動作について以下説明する。操作者によってジャムアクセスカバー60が閉じる方向へ動かされると、突出部130が移動フレーム115の背面を固定フレーム110側へ押し、押された移動フレーム115は、ガイド壁150に予め挿入されたガイドピン155が長孔140、141に沿って移動することによって、固定フレーム110へ近づく。
やがて、圧縮スプリング120のばね長は、移動する移動フレーム115の押圧を受けて、自然長より短く縮められる。圧縮スプリング120は、自然長より短くなった時点でもって、固定フレーム110から離そうとする作用を移動フレーム115に与える。移動フレーム115は、ジャムアクセスカバーの閉じ動作によって圧縮スプリングの弾性力に抗しながら、なお固定フレーム110へと向かう。
プレスローラ43がヒートローラ42に接触して若干押圧を加えたところで、ジャムアクセスカバー60のカバー固定部材86と、画像形成装置本体62のカバー被固定部材87とが係合固定され、ジャムアクセスカバー60が閉じられる。ジャムアクセスカバー60が閉じられた状態では、突出部130が移動フレーム115を押圧し続けており、固定フレーム110(ヒートローラ42)と移動フレーム115(プレスローラ43)との位置関係が保たれている。この位置関係とは、ヒートローラ42とプレスローラ43とがニップを形成している状態のことをさす。
また、操作者によりジャムアクセスカバー60が開く方向に動かされると、これに伴って、圧縮スプリング120の弾性力を受けて移動フレーム115(プレスローラ43)が固定フレーム110(ヒートローラ42)から離れる方向へ移動を開始する。なお、移動の際には、移動フレーム115が固定フレーム110に近づくときの移動方向とは逆方向に、ガイドピン155が長孔140、141に沿って動く。
移動を開始した移動フレーム115は、突出部130に接触しながら固定フレーム110から遠ざかり、遠ざかるにつれて、圧縮スプリング120のばね長が伸びていく。
そして、移動フレーム115の移動途中にて、ジャムアクセスカバー60の開き動作が大きくなり、突出部材130と移動フレーム115との接触が解けて、移動フレーム115とジャムアクセスカバー60とは、各々独立して動作することになる。単独で移動を続ける移動フレーム115は、さらに固定フレーム110から離れて、圧縮スプリング120のばね長が自然長に戻ると、圧縮スプリング120による移動フレーム115に与える離間作用は解消される。
以上のように、突起部130による移動フレーム115(プレスローラ43)と固定フレーム110(ヒートローラ42)との保持を解くだけで、圧縮スプリング120の弾性力を受けて移動フレーム115が離れる方向に移動し、ヒートローラ42とプレスローラ43とのニップが開放され得る。
圧縮スプリング120はプレスローラ43ではなく移動フレーム115を付勢する構成であるので、圧縮スプリング120の弾性力によって固定フレーム110と移動フレーム115との間を大きく開放できる。従って、ヒートローラ42とプレスローラ43とのみを離すだけでなくプロセス搬送路81(記録紙搬送路)も大きく開放され、記録紙詰まりが容易に解消され得る。
圧縮スプリング120の弾性力が縦搬送路としてのプロセス搬送路81に直交する水平方向に作用するので、突出部130による保持が解かれると、プレスローラ43が必ず水平方向に動き、プレスローラ43とヒートローラ42とが確実に離れることができる。
保持部材としての突出部130をジャムアクセスカバー60が有するため、画像形成装置本体62に対してジャムアクセスカバー60を開閉するだけでもって、ヒートローラ42とプレスローラ43とが接触したり、離れたりできる。
記録紙搬送方向において、ヒートローラ42およびプレスローラ43の上流側と下流側とにそれぞれ圧縮スプリング120が設けられているため、双方の圧縮スプリング120の復元にともなって、その間に設けられるヒートローラ42とプレスローラ43とを確実に離すことができる。
記録紙搬送方向の直交方向においてヒートローラ42およびプレスローラ43の両端より外側に圧縮スプリング120が設けられているので、ヒートローラ42およびプレスローラ43の長手方向の全長に渡って、両ローラ間を大きく開放できる。
ガイドピン155がガイド壁150の長孔140、141に沿って移動することによって移動フレーム115がガイドされながら移動するので、プレスローラ43をヒートローラ42に対して安定して移動させられ、プレスローラ43とその周辺部材との不要な干渉を防止できる。
第2の実施形態の定着器40aを以下で説明する(図6参照)。なお、第1の実施形態と共通する内容については省略する。
第2の実施形態における定着器40aは、第1の実施形態の構成部品にはないヒンジ135を有し、ヒンジ135は、記録紙搬送方向において、固定フレーム110の上流側端部と、移動フレーム115の上流側端部とを接続する。そのため、移動フレーム115の下流側端は、固定フレーム110に対してヒンジ135周り(移動フレーム115の上流側端周り)に揺動可能である。また、固定フレーム110の下流側端部と、移動フレーム115の下流側端部とは、圧縮スプリング120によって接続されている。
また、一端にスプリングが連結されているワイヤ(不図示)が移動フレーム115と上側ガイド55とを伸縮可能に接続している。これによって、移動フレーム115の揺動角度を一定角度に制限でき、移動フレーム115や固定フレームからの圧縮スプリング120の外れを防止できる。加えて、ジャムアクセスカバー60を閉める際に、移動フレーム115が前記ワイヤにより一定角度以上揺動しないように制限しているため、突出部130は移動フレーム115をスムーズに押し出せる。
ジャムアクセスカバー60の閉時には、突出部130が移動フレーム115の背面を押して、ヒートローラ42とプレスローラ43とのニップ状態(固定フレーム110と移動フレーム115との位置関係)を維持している。このとき、圧縮スプリング120の復元力によって、移動フレーム115は、固定フレーム110から遠ざかる方向に付勢され、移動フレーム115を介して、突出部材130(ジャムアクセスカバー60)も同方向に付勢される。
ジャムアクセスカバー60が開かれると、圧縮スプリング120の復元力を受けて、移動フレーム115がヒンジ135周りに揺動し、これによって、固定フレーム110(ヒートローラ42)と、移動フレーム115(プレスローラ43)とが離れる。また、移動フレーム115の揺動に伴って、圧縮スプリング120が移動フレーム115に引っ張られて伸長する。そして、移動フレーム115は、前記ワイヤによって揺動が止められる。
前記構成によって、移動フレーム115が固定フレーム110に対して揺動できるように固定フレーム110と移動フレーム115とが記録紙搬送方向の上流側端部において接続されているので、ヒートローラ42とプレスローラ43との接触部よりも下流側領域を大きく開放できる。
なお、移動フレーム115の移動を制限する手段として、前記ワイヤのほかに、揺動しながら下方に落ちる移動フレーム115を受ける受け部を下側ガイド56に設けたり、一定角度以上の開放が規制されたヒンジを用いたりしても良い。
また、移動フレーム115の移動をより円滑にするために、第1の実施形態と同様に、ガイドピンおよび長孔が形成されたガイド壁による案内を移動フレーム115に対して行っても良い。
1 画像形成装置
2 給紙部
3 画像形成部
4 定着部
5 排出部
6 手差給紙部
7 反転搬送部
10 主搬送路
11 反転搬送路
12 手差搬送路
21 感光ドラム
40、40a 定着器
42 ヒートローラ
43 プレスローラ
60 ジャムアクセスカバー
62 画像形成装置本体
81 プロセス搬送路
110 固定フレーム
115 移動フレーム
120 圧縮スプリング
130 突出部
135 ヒンジ
140、141 長孔
150 ガイド壁
155 ガイドピン

Claims (6)

  1. 記録紙が通る縦搬送路と、該縦搬送路を挟んで互いに外周面が接触するヒートローラおよびプレスローラとを含み、前記ヒートローラとプレスローラとの接触部で加熱および加圧することによりトナーを記録紙に定着させる画像形成装置において、
    前記ヒートローラを回転可能に支持するとともに前記画像形成装置に固定される第1の支持体と、
    前記プレスローラを回転可能に支持するとともに、前記第1の支持体に近接または離間する方向に移動可能に前記画像形成装置に設けられる第2の支持体と、
    前記第1の支持体と第2の支持体との間に設けられる弾性部材であって、該弾性部材の弾性力は少なくとも前記縦搬送路に直交する成分を有する弾性部材と、
    前記接触を保つように、前記弾性部材の弾性力に抗して、前記第1の支持体と第2の支持体との位置関係を保持可能な保持部材と、をさらに含み、
    前記保持部材による保持が解かれることにより、前記弾性部材の弾性力を受けて前記第2の支持体が移動されることに伴って、前記ヒートローラとプレスローラとの接触が解かれる、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置本体であって前記第1の支持体および前記第2の支持体が該装置本体の内部に収容される装置本体と、前記装置本体に対して開閉可能である開閉体であって該開閉体の内面に前記保持部材としての突起体を有する開閉体とをさらに備え、
    前記開閉体が閉じた状態で、前記弾性部材の弾性力に抗して前記突起体が第2の支持体を押圧することにより、前記突起体が前記第1の支持体と第2支持体との位置関係を保持し、
    前記開閉体が開いた状態で、前記突起体の第2の支持体への押圧が解かれることにより、前記突起体による前記第1の支持体と第2の支持体との保持が解かれる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の支持体に対して第2の支持体が揺動可能になるように、前記第1の支持体の記録紙搬送方向の上流側端部と前記第2の支持体の記録紙搬送方向の上流側端部とを接続する接続部材をさらに含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記弾性部材は複数のばねから成り、
    前記記録紙搬送方向において、前記複数のばねのうちの一部のばねは前記ヒートローラおよびプレスローラよりも上流側にあり、前記複数のばねのうちの残りのばねは前記ヒートローラおよびプレスローラよりも下流側にある、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記弾性部材は複数のばねから成り、
    前記記録紙搬送方向に直交する方向において、前記複数のばねのうちの一部のばねは前記ヒートローラおよびプレスローラの一端部よりも外側にあり、前記複数のばねのうちの残りのばねは前記ヒートローラおよびプレスローラの他端部よりも外側にある、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第2の支持体が第1の支持体に近接または離間する方向に沿う長孔が形成されるガイド壁と、
    前記第2の支持体に取り付けられるとともに前記長孔に挿入されたガイドピンとをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2014228683A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
US20220194725A1 (en) * 2020-12-23 2022-06-23 Seiko Epson Corporation Medium transport apparatus

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