JP2008164781A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、ニップ解除状態からニップ状態に戻ることを低減できるニップ解除機構を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】第2ローラ28は、揺動付勢されたブラケット31に回転自在に支持されて第1ローラ27に圧接状態とされ、ニップ解除機構は、前記ブラケットに形成された平板状カムフォロア32と、前記装置本体内のカム軸11jに回動自在に軸支されて該カムフォロアに作用するカム部42と、前記第1ローラから前記第2ローラを離反させるニップ解除レバー40とよりなり、前記カム部のカムフォロアに対する作用開始部分42bは、ニップ解除状態において、前記カム軸の軸心から前記カムフォロアへの垂線位置よりも前記ニップ解除レバーのニップ解除時の回動方向下流側に位置し、且つこの状態で作用開始部分より上流側において該カム部の作用面42cと該カムフォロアとの間に徐々に広がる形状の隙間が形成されるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファクシミリ装置、複写機或いはプリンタ(これらの複合機も含む)等の画像形成装置に関し、詳しくは、互いに圧接された第1ローラと第2ローラとのニップを解除するニップ解除機構を備えた画像形成装置に関する。
前記のような画像形成装置においては、給紙カセット等を備えた給紙部から、1枚ずつ用紙(記録紙)を繰出し、記録紙搬送路の途中に配設された搬送ローラ対(レジストローラ対)を経て、画像形成プロセス部を構成する感光体ドラム及び転写ローラの対合部に給送し、現像装置からトナーを供給して、感光体ドラム表面に形成されたトナー画像を記録紙に転写させ、定着装置で永久画像として定着させた後、排出させるようにした電子写真方式を用いたものが多用されている。
前記記録紙搬送路においては、装置内部の適所にて互いに圧接状態とされた、ローラ対が配設されており、例えば、給紙カセットから給紙された記録紙を、画像形成プロセス部に向けて搬送するレジストローラ対、感光体ドラム表面のトナー画像を記録紙に転写する過程における転写ローラと感光体ドラム、記録紙に転写されたトナー画像を定着するための定着装置が備えるヒートローラとプレスローラなどのローラ対が挙げられる。
ところで、前記したような画像形成装置においては、記録紙搬送途中において記録紙詰まり(紙ジャム)が発生する問題があり、その場合には、前記したような各ローラ対が互いに圧接状態のままであると、記録紙を除去するのが困難であり、また無理に引き抜くと、記録紙が破れ、その破れた紙片が装置内部に残留してしまうという問題があり、従来、紙ジャム処理の際には、各ローラ対の圧接状態、すなわちニップを解除する機構を備えた画像形成装置が多く提供されている。
例えば、特許文献1では、定着器ユニットのヒートローラとプレスローラとのニップを解除するニップ解除レバーを備えた定着器が提案されている。
このものでは、ニップ解除レバーの回転軸をプレスローラのローラ軸と共通の軸とし、画像形成装置本体が備えるジャムアクセスカバーの開閉に連動してニップ解除レバーが回動され、ニップ解除位置とニップ位置とに変位されるものである。
ジャムアクセスカバーの開閉動作との連動は、ジャムアクセスカバーの係合部とニップ解除レバーの頭部とが当接してなされるが、ジャムアクセスカバーを閉じる前にニップ解除レバーがニップ位置に戻っている場合には、連動がなされなくなるので、それを解決するために、ジャムアクセスカバーを閉じる際に係合部を回避可能なように、ニップ解除レバーがローラ軸方向に変位可能な構成とされている。
特開2005−208543号公報(図18乃至図21参照)
しかし、前記特許文献1で提案されている定着器では、ジャムアクセスカバーの係合部を回避するためのニップ解除レバーの構造が複雑なものとなり、また、ニップ解除レバーをローラ軸方向へ変位可能とするためにローラ軸方向のスペースが少なからず必要となるものであった。
ニップ解除レバーの構造を簡易なものとし、省スペースを実現するためには、例えば、図9に示すようなニップ解除機構が考えられる。
図9は、画像形成装置内に配設される定着装置101の要部拡大図を示し、ニップ解除機構の一例を概略的に説明する図である。
図例の定着装置101は、ヒートローラ(不図示)と、該ヒートローラに対して圧接状態とされるプレスローラ(不図示)などをハウジング101a内に備えており、該プレスローラは、ハウジング101a内に揺動自在に軸支され且つ付勢手段(不図示)によって揺動付勢されたブラケット103に回転自在に支持され、該付勢手段によって前記ヒートローラに圧接状態とされている。
これらヒートローラとプレスローラとのニップを解除するニップ解除機構は、ブラケット103の一端部に形成された平板状カムフォロア103aと、ハウジング101a内のカム軸102bに回動自在に軸支されカムフォロア103aに作用するカム部102aと、カム部102aに連成され前記付勢手段の付勢力に抗してカム部102aをカムフォロア103aに作用させることによって前記ヒートローラから前記プレスローラを離反させるニップ解除レバー102とよりなる。
このような構成とされたニップ解除機構では、ユーザの操作により、あるいは、前記ジャムアクセスカバーの開動作に連動して、ニップ解除レバー102が白抜矢印Y方向に操作され、カム軸102bを支点として図示時計回りに回動し、カム部102aがブラケット103のカムフォロア103aに当接して、ブラケット103が回動軸(不図示)を支点として、図示時計回りに回動して、図9(b)に示す状態となり、これにより、ブラケット103に支持された前記プレスローラが前記ヒートローラから離反されてニップが解除されジャム処理が行われる。
これによれば、ローラ軸方向へのスペースもニップ解除レバー102の厚みや、カムフォロア103aのカム部当接面のカム部102aが作用可能な幅以外には、特に必要とはならず、簡易な構成によりニップ解除機構を構成することができる。
ところで、このような構成において、定着装置101の更なる省スペース、すなわち、ローラ軸方向と直交する方向の省スペースを実現するためには、図例のように、カム部102aのカム軸102bの軸心と、カムフォロア103aのカム部当接面との幅Mを小さくし、かつ、カム基礎円半径(最小半径)とカム外半径(作用半径)との径差を小さくすることで、カムフォロア103aの変位、すなわち、図のように定着装置101の外方側への変位も小さくなり、これにより、定着装置101自体の省スペース化を阻害することのないニップ解除機構とできる。
しかし、装置のその他のレイアウト構成上、カム部102aの待機状態でのマージン(図9(a)の符号M)が小さくならざるを得ない場合、図9(b)に示す解除状態でのカム部102aとカムフォロア103aとの必要平面(作用面、図9(b)の符号W)が十分にとれなくなる。このような場合、微小な力、例えば、ジャム処理時の画像形成装置本体の揺れや振動により意図せずニップ状態(図9(a)に示す状態)に戻るという恐れがあった。
すなわち、カムフォロア103aからカム部102aに作用する力(前記付勢手段の付勢力による前記回動軸を中心としたブラケット103の図示反時計回りに作用する回転モーメント)は、カム部102aのカム始端部102aa(カム部102aのカムフォロア103aに対する作用開始部分)に最も作用し、その力は、ブラケット103の回転軌道Oの接線方向に沿った力fとなる。
カム部102aは、前記したように、カム軸102bを支点として回動するが、ニップ解除状態において、カム軸102bの軸心からカムフォロア103aのカム当接面への垂線が、力fが作用するカム始端部102aaとカムフォロア103aとの当接点、すなわちブラケット103の回転軌道Oよりも内側、換言すれば、カム始端部102aaは、ニップ解除状態において、カム軸102bの軸心からカムフォロア103aへの垂線位置よりもニップ解除レバー102のニップ解除時の回動方向上流側に位置することとなり、これにより、カム部102aに作用する力fがニップ状態に戻る方向へ作用する。
すなわち、カム部102aは、カム軸102bを支点として図示反時計回りへ回動する方向へカムフォロア103aから作用を受け、前記したように微小な力でニップ状態に戻る恐れがあった。
本発明は、前記問題を解決するために提案されたもので、その目的は、簡易な構成により、ニップ解除状態からニップ状態に戻ることを低減できるニップ解除機構を備えた画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、互いに圧接された第1ローラと第2ローラとのニップを解除するニップ解除機構を備えた画像形成装置であって、前記第2ローラは、装置本体内に揺動自在に軸支され且つ付勢手段によって揺動付勢されたブラケットに回転自在に支持され、前記付勢手段によって前記第1ローラに圧接状態とされ、前記ニップ解除機構は、前記ブラケットの一端部に形成された平板状カムフォロアと、前記装置本体内のカム軸に回動自在に軸支され該カムフォロアに作用するカム部と、該カム部に連成され前記付勢手段の付勢力に抗して該カム部を該カムフォロアに作用させることによって前記第1ローラから前記第2ローラを離反させるニップ解除レバーとよりなり、前記カム部のカムフォロアに対する作用開始部分は、ニップ解除状態において、前記カム軸の軸心から前記カムフォロアへの垂線位置よりも前記ニップ解除レバーのニップ解除時の回動方向下流側に位置し、且つこの状態で作用開始部分より上流側において該カム部の作用面と該カムフォロアとの間に徐々に広がる形状の隙間が形成されるようにしたことを特徴とする。
本発明においては、前記ニップ解除レバーは、前記装置本体が備えるジャムアクセスカバーの開閉動作に連動してニップ解除状態、ニップ状態への作動がなされるものとすることができる。
また、前記ニップ解除機構は、記録紙に転写されたトナー画像を定着するための定着装置に適用され、前記第1ローラは、ヒートローラであり、前記第2ローラは、プレスローラであるものとしてもよい。
本発明に係る画像形成装置によれば、装置本体内に揺動自在に軸支され且つ付勢手段によって揺動付勢されたブラケットに回転自在に支持され、前記付勢手段によって第1ローラに圧接状態とされた第2ローラと該第1ローラとのニップを解除するニップ解除機構を、前記ブラケットの一端部に形成された平板状カムフォロアと、該カムフォロアに作用するカム部と、該カム部に連成され前記付勢手段の付勢力に抗して該カム部を該カムフォロアに作用させることによって前記第1ローラから前記第2ローラを離反させるニップ解除レバーとで構成しているので、前記したように簡易な構成のニップ解除機構となる。
また、前記したような装置のその他のレイアウト構成上、カム部の待機状態でのマージンが小さくならざるを得ず、解除状態でのカム部とカムフォロアとの必要平面(作用面)が十分にとれなくなる場合においても、前記カム部のカムフォロアに対する作用開始部分が、ニップ解除状態において、前記カム軸の軸心から前記カムフォロアへの垂線位置よりも前記ニップ解除レバーのニップ解除時の回動方向下流側に位置するので、前記したような微小な力が付与された場合などにも、該カムフォロアから該カム部に作用するニップ状態に戻る方向への力が減殺されて、微小な振動では、簡単にニップ解除レバーがニップ状態へ戻ることを防止できる。
さらに、ニップ解除状態で前記カム部の作用開始部分より上流側において該カム部の作用面と該カムフォロアとの間に徐々に広がる形状の隙間が形成されるようにしているので、該作用開始部分が、前記カム軸の軸心から前記カムフォロアへの垂線位置よりも前記ニップ解除レバーのニップ解除時の回動方向下流側に安定して維持されやすくなり、微小な力がニップ状態に戻る方向へニップ解除レバーに付与されたとしても、該カム部の作用面と該カムフォロアとの間の徐々に広がる形状の隙間により、ニップ解除レバーは、ニップ解除方向に力が作用し、より効果的にニップ解除レバーがニップ状態へ戻ることを防止できる。
前記ニップ解除レバーを、前記装置本体が備えるジャムアクセスカバーの開閉動作に連動させてニップ解除状態、ニップ状態への作動をなすものとすれば、ジャムアクセスカバーの開閉動作に連動して、第1ローラと第2ローラとのニップの解除、ニップがなされるので、ジャムアクセスカバーを開いた後に、ニップ解除レバーを操作する必要がなく、ユーザやサービスマンなどにとって、便利なものとなる。
また、前記ニップ解除機構を、記録紙に転写されたトナー画像を定着するための定着装置に適用し、前記第1ローラがヒートローラ、前記第2ローラがプレスローラであるものとすれば、紙ジャムの発生が比較的多い定着装置に適用することにより、ニップ解除機構としての適性がより増大し、メンテナンス性の良い画像形成装置となる。
以下に、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態の画像形成装置を示す概略縦断面図、図2は、同実施形態におけるニップ解除機構が適用される定着装置の一例を示す概略斜視図、図3は、同実施形態に適用されるニップ解除機構の一例を示し、図2におけるX−X線矢視部分拡大概略断面図、図4は、同ニップ解除機構のニップ解除状態を示す図3と同様図、図5は、同ニップ解除機構を示し、(a)は、ジャムアクセスカバーの開状態を示す部分拡大概略平面図、(b)は、ジャムアクセスカバーの閉状態とされる前の状態を示す部分拡大概略平面図、図6は、ジャムアクセスカバーの閉状態とされる前の状態を示す図3と同様図、図7(a)(b)は、いずれも同ニップ解除機構の拡大図である。
図1の画像形成装置Aは、電子写真方式の記録部を備えたプリンタを例に採って示しているが、これに限らず、画像読取装置を備えた複写機、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を兼ね備えた所謂複合機等であっても良い。図において、画像形成装置Aの装置本体1は、記録紙(用紙)の給紙部2と、電子写真方式の画像記録部3と、印字後の記録紙の排出部4とが、この順序で高さ方向に層積されて構成されている。
記録紙の給紙部2は、多数枚の記録紙を堆積収納し得る抜差し可能な給紙カセット2aと、該給紙カセット2aの給紙方向前端部に設置された分離給紙ローラ2bと、該分離給紙ローラ2bの周面に弾接する分離パッド2cとよりなる。
尚、給紙カセット2aの下に、更に同様のカセットを段積みして多段カセットとし、或いは、オプションカセット(不図示)を設置し得るよう構成することも可能である。また、上記分離パッド2cに代えリタードローラとすることも可能である。
画像記録部3は、感光体ドラム5の周囲に、コロナ帯電方式の帯電器(コロナ放電器)6、LED等からなる露光器7、現像器8、転写ローラ(転写器)9及び転写残トナーのクリーニング装置10をこの順序で配したプロセス部と、その下流側の後記する定着装置11とより構成される。これらプロセス部は、露光器7及び転写ローラ9を除き、感光体ドラム5、帯電器6及びクリーニング装置10を一括したドラムユニット50と、現像器ハウジング81、攪拌搬送スクリュー82、83、供給パドル84及び現像ローラ85等を一括した現像器ユニット80とよりなるプロセスユニットとされる。
図例の現像器ユニット80は、2成分現像剤を用いる方式の現像器であって、樹脂成型された現像剤容器を兼ねる現像器ハウジング81内にトナーとキャリアを収容し、2本の平行な攪拌・搬送スクリュー82、83で攪拌・搬送しながら、供給パドル84によりバイアス印加された現像ローラ85に現像剤を供給するよう構成されている。現像器ハウジング81の外面には磁気センサー86が付設され、現像器ハウジング81内のトナー濃度(トナーとキャリアの混合比)が検出される。この現像器ユニット80から離間した位置には、トナー収容部としてのトナータンク12及びトナーホッパー13が設置され、磁気センサー86により現像器ハウジング81内のトナー濃度が低下したことが検出されると、トナーホッパー13よりスクリューコンベア(パイプスクリュー)14を介してトナーが現像器ハウジング81内に補給される。トナータンク12内には、トナー攪拌用アジテータ15及びトナーホッパー13へのトナー搬送・排出用スクリュー16が配設され、このトナー攪拌用アジテータ15及びトナー搬送・排出用スクリュー16を備えたトナータンク12は、後記する廃トナータンク17と一体とされて、装置本体1に対して着脱可能に装着されるトナーカートリッジ18として構成されている。
尚、トナーホッパー13の詳述は省略するが、トナータンク12から供給されたトナーを一時的に貯留する為のものであり、現像器8の前記磁気センサー86がトナー無し信号を送出すると、トナーホッパー13に連結されたスクリューコンベア14が作動し、現像器ハウジング81内にトナーが供給される。トナーホッパー13内には常時所定量のトナーが貯留されるよう、該トナーホッパー13内に設置されるセンサー(不図示)の検出信号により、上記トナー搬送・排出用スクリュー16の動作制御がなされる。トナーホッパー13内に貯留される所定量のトナー量は、例えば、トナータンク12内のトナーがなくなり、新しいトナーカートリッジ18に交換するまでの間もプリント動作を継続し得るに十分な量に設定される。
また、本実施形態では、前記のように2成分現像剤を用いる方式の現像器を例示しているが、これに限られず、1成分方式にも適用可能である。
ドラムユニット50及び現像器ユニット80は、装置本体1に対してその前面側より、個々に或いは両者を何等かの結合手段で結合した状態で着脱可能に装着される。また、露光器7及び転写ローラ9を除く全てのプロセス部を一括してプロセスユニットとすることも可能である。更に、上記トナーカートリッジ18も装置本体1に対して、その前面側より着脱可能に装着される。これらプロセスユニット50、80及びトナーカートリッジ18は、消耗品として適宜新品に交換される。ここで、装置本体1の前面側とは、図1における紙面手前側を言い、給紙カセット2aも装置本体1に対して前面側より抜差し可能とされている。
上記トナーカートリッジ18を構成する廃トナータンク17には、前記クリーニング装置10で除去回収された廃トナーを逐次搬送投入するためのスクリューコンベア19が接続されている。その廃トナー排出口から排出・投入された廃トナーは、廃トナータンク17内に配設された搬送スクリュー17aによって廃トナータンク17内に分散堆積される。
定着装置11の下流側には、切替ゲート4a、排出ローラ対4b及び排出トレイ4cが連設され、これらによって排出部4が構成される。上記プロセス部の上流側近傍には、レジストローラ対20が配設され、上記給紙カセット2aから、分離給紙ローラ2b及び分離パッド2cの作用により1枚ずつ分離繰出された記録紙(用紙)は、該レジストローラ対20によりレジストされて、前記感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入される。感光体ドラム5は図1の矢示方向に回転しながら、帯電器6によりその表面が一様にマイナス帯電され、画像情報に基づく光学画像が露光器7によって感光体ドラム5の表面に照射され、感光体ドラム5の表面には静電潜像が形成される。この静電潜像は、感光体ドラム5の表面の光導電体の特性により、光の照射部分の電位が変化し、その他の部位の電位が維持されて形成されるものである。
そして、この静電潜像は、バイアス印加された現像器8で逐次現像されてトナー画像として感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に至る。この現像の際、光の照射により電位が変化した部位には、現像器8との電位差によりトナーが感光体ドラム5に吸引されて黒部分となり、その他の部分にはトナーは吸引されず白部分となって、全体として、画像情報に基づく白黒のトナー画像が形成される。上記レジストローラ対20は、感光体ドラム5の表面のトナー画像に同期して記録紙がこの対合部に導入されるようレジスト制御されて回転駆動される。
転写ローラ9はバイアス印加されており、感光体ドラム5と対合され且つ矢示方向(感光体ドラム5とウイズ方向)に回転駆動されながら記録紙をニップ搬送し、この間感光体ドラム5の表面のトナー像が記録紙に転写される。感光体ドラム5の表面に残ったトナー等(紙粉を含むことがある)は、クリーニング装置10で除去・回収される。トナー像が転写された記録紙は、定着装置11に導入され、永久画像として定着された後、切替ゲート4aを押し上げ、排出ローラ対4bを経て排出トレイ4c上に排出される。この一連の記録紙の給送は、給紙カセット2aからの繰出し直後に略垂直(鉛直)に立ち上がり、排出ローラ対4bでは給紙カセット2aからの繰出し方向とは略180度の方向にUターンするような主給送パスPに沿ってなされる。このようなレイアウト構成により、装置全体のコンパクト化が図られる。
図例の画像形成装置Aは、両面記録機能を備えており、上記主給送パスPの切替ゲート4aの取付け位置から、前記レジストローラ対20の上流側で上記主給送パスPに循環合流する反転給送パスP1が形成されている。前記排出ローラ対4bは、正逆転可能とされ、また、反転給送パスP1には搬送ローラ対21、22が配設されており、両面記録する場合は、上記のように片面記録がされた記録紙が主給送パスPに沿って搬送され、記録紙の後端が排出ローラ対4bに至ると、該排出ローラ対4bは一旦停止して記録紙の後端をニップする。次いで、排出ローラ対4bが逆転し、記録紙はその後端より搬送ローラ対21、22によって反転給送パスP1を搬送され、主給送パスPに合流し、レジストローラ対20に至る。該レジストローラ対20によってレジストされて、再度感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入されてその裏面の記録がなされる。両面記録された記録紙は、その後、上記同様主給送パスPに沿って排出トレイ4c上に排出される。
図例の画像形成装置Aは、記録紙の手差機能を更に備えており、装置本体1の側部には上下に開閉可能な3段スライド伸縮可能な手差給紙トレイ23が付設されている。該手差給紙トレイ23は、使用しない時は、図1のように収縮された状態で閉止され、使用時には、把手23aをして開け、給紙の為に載置される記録紙のサイズに応じて適宜その伸張がなされる。該手差トレイ23の前端部には手差分離給紙ローラ23bと摩擦分離パッド23cとが弾接状態で配設され、その更に下流側には主給送パスPに合流する手差給送パスP2が連設されている。手差給送パスP2は、手差分離給紙ローラ23bと摩擦分離パッド23cとの作用による繰出し直後から主給送パスPとの合流部まで、記録紙が斜め上方に立ち上がるように形成されており、このような構成により装置全体のコンパクト化が可能となる。
また、図例の画像形成装置Aの一側部には、ジャムアクセスカバー24が装置本体1の一側部下方を支点として、装置本体1に対して開閉(回動)可能に設けられており、前記した主給送パスP、反転給送パスP1で紙ジャムが発生した場合などに画像形成装置Aの一側部を開放できるように構成されている。
ジャムアクセスカバー24は、図3に示すように、閉状態では、ジャムアクセスカバー24の内側面24dの上方両端部にトーションバネ24cで常時上向き付勢され、揺動自在に支持されている係止部材25により装置本体1に対して係止されている。
ジャムアクセスカバー24を開く場合は、把手24aを操作すると、把手24aに連結された係止部材回動軸24bの回動を伴い、係止部材回動軸24bに連結された係止部材25が、トーションバネ24cの付勢力に抗して、係止部材回動軸24bを支点として図示反時計回りに回動し、これにより、装置本体上方内面に形成された突部(不図示)から係止凹部25aが脱離されてジャムアクセスカバー24が開放される。
一方、ジャムアクセスカバー24を閉める場合は、装置本体上方内面に形成された前記突部がガイド面25bに当接して、閉動作に従い、係止部材25が、トーションバネ24cの付勢力に抗して、係止部材回動軸24bを支点として図示反時計回りに回動し、前記突部が係止凹部25aに係合することにより装置本体1に係止される。
さらに、ジャムアクセスカバー24の内側面24dには、後記するレバー規制部材26が固着されており、本実施形態では、レバー規制部材26により、ジャムアクセスカバー24の開動作に連動して後記する定着装置11が備えるニップ解除レバー40(図2参照)の作動がなされる構成としている。
次に、定着装置11及び定着装置11に適用されるニップ解除機構を図2及び図3に基づいて説明する。
定着装置11は、ドラムユニット50(図1参照)の下流側に配設され、樹脂成型された定着装置ハウジング11a内に、互いに圧接された第1ローラを構成するヒートローラ27と第2ローラを構成するプレスローラ28、これらローラ27、28のニップを解除する後記するニップ解除機構、ヒートローラ27の表面に付着した紙粉やトナーを除去するクリーニングローラ29などを備えている。
装置本体1に装着された状態で定着装置11は、図1に示すように、ヒートローラ27とプレスローラ28とのニップ部nが主給送パスPに沿うように配置される。
ヒートローラ27は、アルミニウム等の金属で中空に成型され、その中空部に熱源としてのハロゲンランプなどが配設され、外周面が所定の定着温度に維持されるようにハロゲンランプへの通電が制御されており、モータ等の駆動手段により回転駆動される。
プレスローラ28は、ウレタン等の弾性部材を外装しており、定着装置ハウジング11a内に揺動自在に軸支され且つ付勢手段を構成する引張りバネ30によって揺動付勢された後記するブラケット31に回転自在に支持され、ニップ状態では、引張りバネ30の付勢力によりヒートローラ27に対して弾接している。
これらヒートローラ27とプレスローラ28とのニップ部nを記録紙が通過する間に、転写されたトナー画像が熱圧着により定着される。
定着装置ハウジング11aの下方には、主給送パスPに沿って搬送される記録紙を受入れる下方側開口11cが開設され、その上方には、トナー画像が定着された記録紙を排出部4に向けて排出する上方側開口11dが開設されている。
上方側開口11dの装置本体内方側(ジャムアクセスカバー24側と異なる側)縁には、その下方に配設されたヒートローラ27の外周面に沿って搬送される記録紙を剥離するための剥離爪11eと、記録紙の搬送をガイドするガイドリブ11fがローラ軸方向に沿って複数箇所に配設されている。
剥離爪11eは、その基端部が軸支されて揺動自在に構成され、トーションバネなどにより常にヒートローラ27の外周面に、その先端が当接するように付勢されている。
また、定着装置11のジャムアクセスカバー24側の側部には、複数のガイドリブ11bがローラ軸方向に沿って突設され、その対面するジャムアクセスカバー24の内側面24dにも複数のガイドリブ24fが突設されており、それらの間に形成された空隙が前記した反転給送パスP1の一部を構成する。
前記した搬送ローラ対21の一方のローラ21bは、定着装置11のジャムアクセスカバー24側の側部に配設され、その対向するジャムアクセスカバー24の内側面24dに、もう一方のローラ21aが配設されている。
さらに、定着装置11のローラ軸方向両端部には、ニップ解除機構が配設されている。
ニップ解除機構は、ブラケット31の一端部に形成された平板状カムフォロア32と、カムフォロア32に作用するカム部42と、カム部42に連成され引張りばね30の付勢力に抗してカム部42をカムフォロア32に作用させることによってヒートローラ27からプレスローラ28を離反させるニップ解除レバー40とよりなる。
尚、ニップ解除機構は、前記したように定着装置11のローラ軸方向両端部に配設されているが、図3並びに後に説明する図4乃至図8においては、その一方のみを図示して説明する。
また、符号11gは、定着装置ハウジング11aにビス等で固着され、金属等の剛性の素材で形成され、前記した各ローラへの駆動伝達機構や、ニップ解除機構などが固定されるケーシングである。
引張りバネ30は、その一端がケーシング11gの側壁から突出した突起11hに巻回固定され、他端がブラケット31に連結されている。
ブラケット31は、金属等の剛性の素材で略三角形状に成型され、略中央にプレスローラ28のローラ軸28aを回転自在に支持するローラ軸受け部33が開設され、一端部には、ケーシング11gの下方に形成されたブラケット軸11iに揺動自在に軸支されるブラケット軸受け部34が形成され、ブラケット軸受け部34の上方かつ装置本体内方側の一端部には、引張りバネ30の他端が連結されるバネ受け部35が形成され、ブラケット軸受け部34の上方かつ装置本体外方側の一端部には、カムフォロア32が形成されている。
カムフォロア32は、ブラケット31の一端部に平板状に形成され、後記するカム部42が当接するカム当接面を構成する。
ブラケット31は、前記のような構成により、ニップ状態では、常にブラケット軸11iを支点として、引張りバネ30により装置本体内方側(図示反時計回り)へ付勢され、これにより、ローラ軸受け部33に支持されたプレスローラ28がヒートローラ27に圧接状態とされる。
ニップ解除レバー40は、硬質の樹脂等で成型され、カム部42を連成し、カム部42には、ケーシング11gに形成されたカム軸を構成するレバー軸11jに回動自在に軸支されるレバー軸受け部43が形成されている。
カム部42は、カム基礎半径(最小半径)を構成する待機面42aと、カム外半径(作用半径)を構成する作用面42cと、作用面42cの始端部42b(カムフォロア32に対する作用開始部分)及び終端部42dとからなる。
また、ニップ解除レバー40は、略く字状に形成され、作用面42cの終端部42dから連成する第1レバー部と、第1レバー部に対して屈曲するようにして連成された第2レバー部とからなる。
ニップ解除レバー40及びカムフォロア32は、図2に示すように、定着装置ハウジング11aに形成された開口11mより、一部が露出し、定着装置11の外側からニップ解除レバー40の操作が可能なように構成されている。
尚、カム部42の待機面42aと逆側の他面は、定着装置ハウジング11a内に設けられたレバー規制部11kに規制される規制面42eとされ、ニップ解除レバー40の装置本体内方側への回動を規制するものである。
前記構成とされたニップ解除機構は、図9に基づいて説明したように、定着装置11の更なる省スペース、すなわち、ローラ軸方向と直交する方向の省スペースを実現するために、図例のように、カム部42の軸心と、カムフォロア32のカム部当接面との幅を小さくし、かつ、カム基礎円半径とカム外半径との径差を小さくすることで、カムフォロア32の装置本体外方側への変位も小さくなり、これにより、簡易な構成で定着装置11自体の省スペース化を阻害することのないニップ解除機構としている。
ニップ解除機構は、前記したように、ジャムアクセスカバー24に形成されたレバー規制部材26により、ジャムアクセスカバー24の開動作に連動して定着装置11が備えるニップ解除レバー40の作動がなされる。
レバー規制部材26は、樹脂材で成型されており、その基端部26aがジャムアクセスカバー24の内側面24dに形成された台座部24eにビスBにより固着され、基端部26aから装置本体内方側へ向けて、内側面24dに対して垂直状態で延びる平板状の弾性変形可能なアーム部26cを有し、さらにその先端に、フック部26dが形成されている。
フック部26dは、平面視略直角三角形状にアーム部26cに連成され、ローラ軸方向中央側に向くように形成され、ニップ解除レバー40に係合する係合面26eと、ローラ軸方向中央側に向けて徐々に傾斜するように形成され、ニップ解除レバー40を回避する回避面26fとを有している(図5参照)。
また、アーム部26cを挟んで基端部26aのローラ軸方向中央側には、ニップ解除レバー40の先端部41が当接するレバー当接部26bが形成されている。
このような構成により、レバー規制部材26は、その樹脂の弾性で基端部26aを支点として、ローラ軸方向に揺動自在に構成されている。
次に、図4乃至図6をも参照して、前記構成とされたニップ解除機構と、ジャムアクセスカバー24の開閉動作との連動関係を説明する。
まず、図3に示すニップ状態からニップを解除する際は、前記したように、ジャムアクセスカバー24の把手24aをしてジャムアクセスカバー24を開方向へ回動させると、レバー規制部材26のフック部26dの係合面26eに、ニップ解除レバー40が係合し、図4に示すように、ジャムアクセスカバー24を更に開方向へ回動させると、係合面26eに係合したニップ解除レバー40が装置本体外方側へ傾倒して、これにより、ニップ解除レバー40がレバー軸11jを中心に回動して前記したようにカムフォロア32にカム部42が作用し、ブラケット31がブラケット軸11iを支点として装置本体外方側(図示時計回り)に回転し、これに伴いブラケット31のローラ軸受け部33に支持されたプレスローラ28がヒートローラ27から離反されて、そのニップの解除がなされる。
図4に示す状態から更に、ジャムアクセスカバー24を開方向に回動操作すると、すなわち、完全にジャムアクセスカバー24が開状態とされると、ニップ解除レバー40とレバー規制部材26との係合が完全に解除される。
次に、前記のようにしてニップが解除された状態からニップ状態とするには、ジャムアクセスカバー24を開状態から閉状態に回動操作すると、図5(a)に示すように、レバー規制部材26のフック部26dが、ニップ解除レバー40の先端部41に当接し、ジャムアクセスカバー24を閉方向に更に回動操作すると、図5(b)に示すように、レバー規制部材26がニップ解除レバー40の先端部41を回避するように、斜めに形成された回避面26fがニップ解除レバー40に当たり、その分力がアーム部26cを揺動変形させるよう作用し、ニップ解除レバー40を乗り越えて図4に示すようなフック部26dがニップ解除レバー40と係合する位置に復帰する。
この状態で、ジャムアクセスカバー24を閉方向に更に回動操作すると、図6に示すように、ニップ解除レバー40の先端部41がレバー当接部26bに当接し、更にジャムアクセスカバー24の閉方向への回動操作に伴うレバー当接部26bの先端部41に対する押圧作用により、ニップ解除レバー40が装置本体内方側(図示反時計回り)に回動し、これにより、カム部42とカムフォロア32との係合が解除され、ブラケット31が引張りバネ30に付勢され、ブラケット軸11iを支点として、装置本体内方側(図示反時計回り)に回転し、ローラ軸受け部33に支持されたプレスローラ28がヒートローラ27に圧接されて、図3に示す、ニップ状態となる。
前記したような構成により、簡易な構成かつ省スペース化を阻害することがないニップ解除機構となるが、カム部42の軸心と、カムフォロア32のカム部当接面との幅を小さくし、かつ、カム基礎円半径とカム外半径との径差を小さくして、カム部42とカムフォロア32との必要平面(作用面)を少ないものとしているので、微小な力、例えば、ジャム処理時の画像形成装置本体の揺れや振動、あるいは、前記したように、ジャムアクセスカバー24を閉方向に回動操作してレバー規制部材26のフック部26dがニップ解除レバー40の先端部41に当接することにより意図せずニップ状態に戻るという恐れがある。
そのため、本実施形態では、図7(a)に示すように、カム部42のカムフォロア32に対する作用開始部分、すなわち、作用面42cの始端部42bは、ニップ解除状態において、レバー軸11j(カム軸)の軸心からカムフォロア32への垂線位置よりもニップ解除レバー40のニップ解除時の回動方向下流側に位置し、且つこの状態で作用開始部分より上流側においてカム部42の作用面42cとカムフォロア32との間に漸開状の隙間が形成されるようにしている。すなわち、作用面42cの始端部42bとカムフォロア32との当接点から終端部42dとカムフォロア32の先端に向けて徐々に広がる形状の隙間が形成され、カムフォロア32の先端は、ニップ解除状態では、ニップ解除レバー40のカム部42の作用面42cには、当接しない構成としている。
これにより、カムフォロア32からカム部42に作用する力(引っ張りバネ30の付勢力によるブラケット軸11iを中心としたブラケット31の図示反時計回りに作用する回転モーメント)、すなわち、カム部42の始端部42b(カム部42のカムフォロア32に対する作用開始部分)に作用するブラケット31の回転軌道Oの接線方向に沿った力fは、以下のように減殺される。
すなわち、カム部42は、前記したように、レバー軸11jを支点として回動するが、ニップ解除状態において、レバー軸11jの軸心からカムフォロア32のカム当接面への垂線が、力fが作用する作用面42cの始端部42bとカムフォロア32との当接点、すなわちブラケット31の回転軌道Oよりも外側に位置することとなり、これにより、前記したような微小な力が付与された場合などにも、カムフォロア32からカム部42に作用するニップ状態に戻る方向への力fが減殺されて、微小な振動では、簡単にニップ解除レバーがニップ状態へ戻ることを防止できる。
さらに、ニップ解除状態でカム部42の始端部42b(作用開始部分)より上流側においてカム部42の作用面42cとカムフォロア32との間に漸開状の隙間が形成されるようにしているので、カム部42の始端部42bが、レバー軸11jの軸心からカムフォロア32への垂線位置よりもニップ解除レバー40のニップ解除時の回動方向下流側に安定して維持されやすくなり、微小な力がニップ解除レバー40に白抜矢印Z方向(図7(b)参照)に作用し、ニップ解除レバー40がレバー軸11jを中心に装置本体内方側に回動しようとしても、カム部42の作用面42cとカムフォロア32との間の漸開状の隙間により、ニップ解除レバー40は、ニップ解除方向に力が作用し、より効果的にニップ解除レバー40がニップ状態へ戻ることを防止できる。
すなわち、ニップ解除レバー40には、レバー軸11jと始端部42bを支点として、カムフォロア32の変位を伴いながら、装置本体外方側(図示時計回り)へ回動しようとする力が作用し、ニップ解除状態が効果的に維持される。
一方、前記したように、ジャムアクセスカバー24を閉方向に回動操作して、ニップ解除レバー40の先端部41がレバー当接部26bに当接し、カム部42とカムフォロア32との係合が解除される際には、その作用は減殺されて、ニップ解除レバー40のニップ状態への作動の阻止はなされないように構成されている。
前記のように本実施形態に係る画像形成装置Aによれば、前記したように、簡易な構成により、ニップ解除状態からニップ状態に戻ることを低減できるニップ解除機構を備えた画像形成装置Aを提供できるとともに、ジャムアクセスカバー24の開閉動作に連動して、ヒートローラ27とプレスローラ28とのニップの解除、ニップがなされるので、ジャムアクセスカバー24を開いた後に、ニップ解除レバー40を操作する必要がなく、ユーザやサービスマンなどにとって、便利なものとなる。
また、ニップ解除機構を、記録紙に転写されたトナー画像を定着するための定着装置11に適用しているので、紙ジャムの発生が比較的多い定着装置11に適用することにより、ニップ解除機構としての適性がより増大し、メンテナンス性の良い画像形成装置Aとなる。
尚、本実施形態では、ニップ解除レバー40がジャムアクセスカバー24の開閉動作に連動して、ニップ解除状態、ニップ状態への作動がなされる構成としているが、これに限られず、ジャムアクセスカバー24の開閉動作とは独立して、ユーザやサービスマンにより別途、ニップ解除レバー40の作動がなされる構成としてもよい。
また、ニップ解除機構を定着装置11に適用した例を説明したが、これに限られず、装置内部の適所にて互いに圧接状態とされた、例えば、給紙カセットから給紙された記録紙を、画像形成プロセス部に向けて搬送するレジストローラ対や、感光体ドラム表面のトナー画像を記録紙に転写する過程における転写ローラと感光体ドラムなどのニップを解除するための機構として適用してもよい。
次に、図8に基づいて、ニップ解除機構の変形例を説明する。図8(a)、(b)は、いずれも同ニップ解除機構の変形例を示す図7と同様図である。
前記したニップ解除機構との相違点は、カムフォロアに、カム部の一部が係合可能な凹部を形成している点であり、その他の構成は、前記したニップ解除機構と同様であるため同一の符号を付し、説明を省略する。
カムフォロア32´は、前記同様、ブラケット31の一端部に平板状に形成され、カム部42が当接するカム当接面を構成し、本変形例では、さらに、ニップ解除状態で、カム部42の一部が係合可能な凹部32aが形成されており、凹部32aは、図8(a)に示すように、ニップ解除状態で、カム部42の作用面42cの始端部42bが当接するカムフォロア32´の当接部のカムフォロア先端側に隣接するようにして形成されている。
図8(a)のようにニップ解除状態で安定している状態では、凹部32aのカム部42に対する作用はなされないが、前記したように、微小な力がニップ解除レバー40に白抜矢印Z方向(図8(b)参照)に作用すると、ニップ解除レバー40は、レバー軸11jを中心に装置本体内方側に回動しようとする。
その場合は、図8(b)に示すように、カム部42の一部、すなわち、作用面42cの始端部42bの角が凹部32aの角に引っ掛かり、その微小な力による回動を阻止するように作用する。
これにより、前記したような微小な力が付与された場合などにも、簡単にニップ解除レバー40がニップ状態へ戻ることを、より効果的に防止できる。
一方、前記したように、ジャムアクセスカバー24を閉方向に回動操作して、ニップ解除レバー40の先端部41がレバー当接部26bに当接し、カム部42とカムフォロア32´との係合が解除される際には、ニップ解除レバー40の更なる回動により、凹部32aの作用は減殺されて、ニップ解除レバー40のニップ状態への作動の阻止はなされないように構成されている。
本発明の一実施形態の画像形成装置を示す概略縦断面図である。 同実施形態におけるニップ解除機構が適用される定着装置の一例を示す概略斜視図である。 同実施形態に適用されるニップ解除機構の一例を示し、図2におけるX−X線矢視部分拡大概略断面図である。 同ニップ解除機構のニップ解除状態を示す図3と同様図である。 同ニップ解除機構を示し、(a)は、ジャムアクセスカバーの開状態を示す部分拡大概略平面図、(b)は、ジャムアクセスカバーの閉状態とされる前の状態を示す部分拡大概略平面図である。 ジャムアクセスカバーの閉状態とされる前の状態を示す図3と同様図である。 (a)(b)は、いずれも同ニップ解除機構の拡大図である。 (a)(b)は、いずれも同ニップ解除機構の変形例を示す図7と同様図である。 (a)(b)は、いずれも他のニップ解除機構の一例を示す拡大図である。
符号の説明
1 装置本体
11 定着装置
11j カム軸
24 ジャムアクセスカバー
27 ヒートローラ(第1ローラ)
28 プレスローラ(第2ローラ)
30 引張りバネ(付勢手段)
31 ブラケット
32、32´ カムフォロア
40 ニップ解除レバー
42 カム部
42b 始端部(カム部のカムフォロアに対する作用開始部分)
42c 作用面
A 画像形成装置

Claims (3)

  1. 互いに圧接された第1ローラと第2ローラとのニップを解除するニップ解除機構を備えた画像形成装置であって、
    前記第2ローラは、装置本体内に揺動自在に軸支され且つ付勢手段によって揺動付勢されたブラケットに回転自在に支持され、前記付勢手段によって前記第1ローラに圧接状態とされ、
    前記ニップ解除機構は、前記ブラケットの一端部に形成された平板状カムフォロアと、前記装置本体内のカム軸に回動自在に軸支され該カムフォロアに作用するカム部と、該カム部に連成され前記付勢手段の付勢力に抗して該カム部を該カムフォロアに作用させることによって前記第1ローラから前記第2ローラを離反させるニップ解除レバーとよりなり、
    前記カム部のカムフォロアに対する作用開始部分は、ニップ解除状態において、前記カム軸の軸心から前記カムフォロアへの垂線位置よりも前記ニップ解除レバーのニップ解除時の回動方向下流側に位置し、且つこの状態で作用開始部分より上流側において該カム部の作用面と該カムフォロアとの間に徐々に広がる形状の隙間が形成されるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、
    前記ニップ解除レバーは、前記装置本体が備えるジャムアクセスカバーの開閉動作に連動してニップ解除状態、ニップ状態への作動がなされることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ニップ解除機構は、記録紙に転写されたトナー画像を定着するための定着装置に適用され、
    前記第1ローラは、ヒートローラであり、前記第2ローラは、プレスローラであることを特徴とする画像形成装置。
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