JP2010255397A - 舗装用ブロック、型枠および舗装用ブロックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】敷設時の作業性を向上できるとともに、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる舗装用ブロックおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】短手方向の長さと長手方向の長さとが整数比になる形状を有し、路面に敷設される舗装用ブロック200であって、4つの側面212、213および4つの側面212、213が形成する4つの出隅部215を有する本体部210と、平板状で各側面上において平板厚み方向に突設され、整数比に応じて各側面を区分する垂直面Cまたは各側面の延長面Dに概ね接する目地キープ220、230とを備え、各目地キープ220、230は、概ね接する各面C、Dに対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されている。
【選択図】図5A

Description

本発明は、路面に敷設される舗装用ブロック、型枠および舗装用ブロックの製造方法に関する。
舗装用ブロックには、目地幅を空ける作業負担を軽減するために突起(目地キープ)が設けられている。目地は、敷き詰められた舗装用ブロック間に砂などの目地材を充填したものであり、舗装用ブロック同士のクッションとしてブロックの破損を防ぐ機能がある。特に大型車両が乗り入れる道路では目地に砂が充填されていることが重要である。従来の舗装用ブロックには、縁から20mm程の位置に、目地キープとして10mm幅程度の縦筋状の突起が設けられている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
また、角または角付近に目地キープを設けたいわゆるインターロッキングブロックも知られている(たとえば、特許文献4、5参照)。また、正方形プレート状のコンクリートブロックの角に正方形のスペーサーを挿入して間隔を保持する例も提案されている。
特開平7−34405号公報 特開平7−286301号公報 特開平3−115603号公報 特開2000−240002号公報 特開2000−257009号公報 特開2001−288702号公報
このように上記のような目地キープが設けられることで目地幅の維持は可能である。しかしながら、上記のような舗装用ブロックでは、敷設後に舗装用ブロック同士の横ずれが生じ目地キープが磨耗しやすい。目地キープが磨耗すると、舗装用ブロック同士の接触によって表面の角部分の剥離等、舗装用ブロックの破損が生じる。また、舗装用ブロックに目地キープが一体化していないとスペーサーの設置が必要であり煩雑さが増大する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、敷設時の作業性を向上できるとともに、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる舗装用ブロック、型枠および舗装用ブロックの製造方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の舗装用ブロックは、短手方向の長さと長手方向の長さとが整数比になる形状を有し、路面に敷設される舗装用ブロックであって、4つの側面および前記4つの側面が形成する4つの出隅部を有する本体部と、平板状で前記各側面上において平板厚み方向に突設され、前記整数比に応じて前記各側面を区分する垂直面または前記各側面の延長面に概ね接する目地キープとを備え、前記各目地キープは、前記概ね接する各面に対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されていることを特徴としている。
これにより、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。また、目地キープは平板状であるため、舗装用ブロックを敷設しやすく作業性が向上する。また、ブロックを隙間なく敷き詰める敷設方法により、舗装用ブロックを舗装したとき、各ブロックの目地キープ同士が当接し、隣り合うブロックが強固に固定され、目地キープが磨耗しない。したがって、ブロックの相対的な位置がずれにくい。
(2)また、本発明の舗装用ブロックは、前記各目地キープと前記概ね接する各面との間または前記各目地キープの前記概ね接する各面側の端部にかち合い回避領域が形成されていることを特徴としている。これにより、目地キープが互いに重なることなく、舗装用ブロックを敷きつめることができる。
(3)また、本発明の舗装用ブロックは、前記目地キープの厚みをd、前記かち合い回避領域の幅をeとしたとき、1/2d≦e≦3/2dを満たすことを特徴としている。これにより、舗装用ブロックを敷設したときに目地キープ同士が重ならず、かつ十分に噛み合い、損傷を防止できる。
(4)また、本発明の舗装用ブロックは、前記目地キープは、上端部に厚み方向のテーパーを有することを特徴としている。このようなテーパーを形成するように型枠を準備することで、平板状の幅広の目地キープを製造する際でもコンクリートを充填し易くなる。
(5)また、本発明の型枠は、上記の舗装用ブロックの製造に用いられる型枠であって、底方向に開口した幅広の前記目地キープ形成用の溝を、前記整数比に応じて各側面を区分する垂直面または前記各側面の延長面に概ね接する位置に有し、前記目地キープ形成用の溝は前記概ね接する各面に対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されていることを特徴としている。これにより、舗装用ブロックの所定位置に目地キープが形成され、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。
(6)また、本発明の舗装用ブロックの製造方法は、上記の型枠を用いる舗装用ブロックの製造方法であって、前記型枠にコンクリートまたはモルタルを充填する工程と、前記充填したコンクリートまたはモルタルを振動加圧成形または加圧成形する工程と、前記振動加圧成形または加圧成形して成形したブロックを即時に型枠から脱型し、養生する工程と、を含むことを特徴としている。これにより、所定位置に目地キープが形成された舗装用ブロックを製造でき、舗装されたブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。
本発明によれば、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。また、目地キープは平板状であるため、舗装用ブロックを敷設しやすく作業性が向上する。また、ブロックを隙間なく敷き詰める敷設方法により、舗装用ブロックを舗装したとき、各ブロックの目地キープ同士が当接し、隣り合うブロックが強固に固定され、目地キープが磨耗しない。したがって、ブロックの相対的な位置がずれにくい。
第1の実施形態に係る舗装用ブロックの斜視図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの平面図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの側面図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの側面図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの敷設パターンの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの敷設パターンの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの敷設パターンの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの製造工程における一場面を示す図である。 第1の実施形態に係る舗装用ブロックの製造工程における一場面を示す図である。 第2の実施形態に係る舗装用ブロックの平面図である。 第2の実施形態に係る舗装用ブロックの側面図である。 舗装用ブロック長さと目地キープ幅を示す舗装用ブロックの部分図である。 目地キープ厚さとかち合い回避領域の大きさを示す舗装用ブロックの部分図である。 目地キープ厚さとかち合い回避領域の大きさを示す舗装用ブロックの部分図である。 第3の実施形態に係る舗装用ブロックの平面図である。 第3の実施形態に係る舗装用ブロックの側面図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(舗装用ブロックの構成)
図1は、舗装用ブロックの斜視図である。また、図2Aは舗装用ブロックの平面図、図2Bおよび図2Cは舗装用ブロックの側面図である。舗装用ブロック100は、路面に敷設されるブロックであり、歩道だけでなく車道にも用いられる。舗装用ブロック100は、コンクリートおよびモルタルの一方または両方で形成されている。図に示すように、舗装用ブロック100は、本体部110および各目地キープ120、130を備えている。
本体部110は、上面111、下面114、2つの長手側面112および2つの短手側面113を備える。また、本体部110は、4つの側面が形成する4つの出隅部115を有する。上面111は、その縁の部分に斜面状の段差111aを有している。本体部110は、たとえば100mm×200mmの寸法で矩形状に形成され、短手方向の長さと長手方向の長さとの比は1:2である。車道に用いられる場合には1:2の比の舗装用ブロックの方が好ましい。
(目地キープ)
各目地キープは、設置位置により隅の目地キープ120と中央の目地キープ130とに区別できる。隅の目地キープ120は、各出隅部115を形成する一方の側面に、平板状で平板厚み方向に突設されている。そして、隅の目地キープ120の一方の側面122が、各出隅部115を形成する他方の側面と概ね同一面上に形成されている。たとえば、舗装用ブロック100の短手側面113上に形成された目地キープ120の側面122は、舗装用ブロック100の長手側面112と同一面上に概ね揃っている。これにより、舗装用ブロック100同士の位置ずれにより舗装用ブロック100の角(上面111付近の出隅部115)が接触するのを防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。ただし、厳密に同一面上でなくてもよく、後述するようにマージンや傾斜面が設けられていてもよい。
各出隅部115に目地キープ120が設けられることで、目地キープ120は、上面111から見て時計回りまたは反時計回りの同等な位置で、舗装用ブロック100の4つの側面の延長面Bに側面122で接している。すなわち、目地キープ120、130は、短手方向の長さと長手方向の長さとの整数比1:2に応じて各側面を区分する垂直面Aまたは各側面の延長面Bに概ね接している。そして、各目地キープ120、130は、概ね接する各面A、Bに対して上面111から見て反時計回り側の位置に一律に配置されている。なお、時計回り側の位置であってもよい。
一方、側面112の中央には、中心対称な位置に目地キープ130が設けられている。すなわち、中央の目地キープ130は、対向する長手側面112上の中央に垂直面Aを仮定したとき、長手側面112上で垂直面Aの錯角の位置に設けられている。上記のように中央の目地キープ130を配置することにより、後述する敷設方法のいずれをとっても目地キープ120同士が配置の妨げになることがない。
目地キープが従来のような断面半円状の小さい突起である場合には、自動車が路面を通過するとブロックがずれて目地幅が徐々に開いてしまう。そして、ブロックが斜めになると表面の角が隣のブロックと接触し、角が欠ける。しかし、舗装用ブロック100には中央の目地キープ130が設けられていることにより、敷設時に目地キープ130の側面132同士を当てて敷設すれば正しい位置に敷くことができ、中央の目地キープ130が互いに噛みあう。このように、中央の目地キープ130はブロックの位置決めの機能も有しており、舗装用ブロック100は施工上の利便性が高い。また、車が路面上を通るとブロックが次第にずれることがあり、目地が開くが、舗装用ブロック100は一旦敷設すると、目地キープ同士が当接し横ずれもしにくい。
なお、舗装用ブロック100の側面は、必ずしも平面ではなく波型に形成されていてもよい。その場合には出隅部115がなす角度は90℃とならないが目地キープ120を設けることができる。各目地キープ120、130は、同様の形状を有しており、厚み1.5〜6mm程度である。目地幅を3mm程度とする場合には、目地キープ120、130の厚みを1.5〜3mmにすることが好ましい。
目地幅については舗装用ブロック100を敷設したとき、目地幅の寸法精度は高くないため、ブロック精度に寸法誤差が認められている。目地幅を3mmにするとき目地キープ120、130の厚みを3mmにすると目地幅が4〜5mm空くため、若干目地キープ120、130の厚みを小さめに設計している。また、厚さは2mm〜5mm程度としてもよい。その場合には砂を充填しやすくなる。また、目地キープ120、130の長手方向の長さは、舗装用ブロック100の高さより少し短いことが好ましい。
目地キープ120、130は、幅広い平板状に形成されており、舗装用ブロック100の側面112または113の長さに対する目地キープ120、130の幅の割合が10%以上35%未満である。従来の目地キープの幅は、舗装用ブロックの側面に対して5%以下であり、断面半円形になっていて磨耗しやすいが、目地キープ120、130は、幅広い平板状であり、上記の幅の舗装用ブロック100の側面の長さに対する割合が20%以上であるため、磨耗しにくい。また、目地キープ120、130は、断面矩形の平板状に形成されており、それらの主面121、131は平面であるため、磨耗しにくい。ただし、目地キープ120、130の主面端部の角は鋭いエッジである必要はなく、若干の丸みを帯びていてもよい。
また、舗装用ブロック100同士は接触面積が大きいほど横ずれが生じにくく、ブロックの配置が安定する。舗装用ブロック100同士が接するブロックの側面では、側面の長さに対して互いに噛み合った目地キープ120、130の占める幅が約50%(1つの舗装用ブロック100あたり25%)であることが好ましい。そして、残り50%の領域が砂で埋められていることで、荷重伝達率を大きくし舗装用ブロック100間で荷重を分散することができる。
一方で、舗装用ブロック100の側面112、113の長さに対して互いに噛み合った目地キープ120、130の占める幅の割合は70%未満(1つの舗装用ブロック100あたり35%未満)である。70%以上になると、目地砂による摩擦抵抗が不十分となり、ずれ易くなる。
(舗装用ブロックの敷設方法)
図3A、図3Bおよび図3Cは、舗装用ブロック100の敷設パターンの一例を示す図である。図3Aの例は、ヘリンボンボンド90°パターン、図3Bの例は、ストレッチャーボンドパターン、図3Cの例は、バスケット織りパターンである。自動車が通る路面では、ヘリンボンボンド90°パターンによりブロックが敷かれることが多い。上記のいずれの敷設方法を採っても、各舗装用ブロック100の目地キープ120同士がその側面122において当接する。その結果、隣り合う舗装用ブロック100が強固に固定され、目地キープ120、130が磨耗しない。また、舗装用ブロック100同士の相対的な位置がずれにくい。
敷設の際には、舗装用ブロック100を所定の位置に配置し、舗装用ブロック100が敷き詰められた後に舗装用ブロック100の間の目地に砂を充填する。充填された目地砂のかみ合わせにより荷重伝達の効果が生じ、荷重が分散される。その結果、敷設された舗装用ブロック100の相対位置が維持される。
(舗装用ブロックの製造方法)
次に、舗装用ブロック100の製造方法を説明する。図4A、図4Bは、それぞれ舗装用ブロック100の製造工程における一場面を示す図である。まず、鉄板140上に、底方向に開口した幅広の矩形溝を各入隅部の一方の面に有し、矩形溝の側面が入隅部の他方の面と同一面上に形成されている型枠150を準備する(詳細は図示せず)。このような型枠の形状により、隅の目地キープ120の一方の側面122が、各出隅部115を形成する他方の側面と同一面上に形成された舗装用ブロック100を形成できる。
次に、型枠150に、いわゆるゼロスランプの基層コンクリート172を充填し、その上に着色顔料を入れた表層モルタル171を流し込む。そして、図4Aに示すように、流し込んだコンクリートおよびモルタルをプレス板160によりプレスし、振動を与える。プレスの際には、20〜30tonの圧力をかけ、加圧したブロックをすぐに引き抜く。その後すぐにプレス板で押しながら形成されたブロックを引き抜く。そして、そのままブロックを養生室へ運び、図4Bに示すように所定の期間、養生することで、舗装用ブロック100が完成する。
なお、上記の矩形溝は、目地キープ120、130を形成するための溝である。この矩形溝は幅広に形成されているため、コンクリートやモルタルが行き渡り易く、所望の形状の目地キープ120、130を形成しやすい。また、上記のように加圧したブロックをすぐに引き抜いて即脱製品とすることが好ましい。
また、上記の製造方法は、振動加圧成形によるいわゆる表打ちであるが、加圧成形による裏打ちであってもよく表層モルタル171と基層コンクリート172の位置は上下が逆であってもよい。その場合には下に流動性の高いモルタルを流し込み、その上には水分の少ない、いわゆるゼロスランプのコンクリートを充填する。
[第2の実施形態]
(2:2の舗装用ブロックの構成)
上記の舗装用ブロック100の短手方向の長さと長手方向の長さとの比は1:2であるが、舗装用ブロックは、長さの比がその他の整数比となる形状を有していてもよい。ただし、1:1の場合、すなわち4つの出隅部にだけ目地キープが突設されている場合は、目地キープ同士を当接させて敷設できるパターンが限定されるので好ましくない。このように両方向の長さが等しい場合は2:2や3:3等に区分することが好ましい。図5A及び図5Bはそれぞれ、長さの比が2:2の舗装用ブロック200の平面図および側面図である。図5Aおよび図5Bに示すように、舗装用ブロック200は、本体部210および隅の目地キープ220および中間の目地キープ230を備えている。
本体部210は、上面211、下面214、4つの側面212を備える。また、本体部210は、4つの側面212が形成する4つの出隅部215を有する。上面211は、その縁の部分に斜面状の段差211aを有している。本体部210の長さの比は2:2である。
(2:2の舗装用ブロックの目地キープ)
隅の目地キープ220は、各出隅部215を形成する一方の側面に、平板状で平板厚み方向に突設されている。舗装用ブロック200の側面212上に形成された目地キープ220は、舗装用ブロック200のもう一方の側面212の延長面Dに概ね接する。これにより、舗装用ブロック200同士の位置ずれにより舗装用ブロック200の角(上面211付近の出隅部215)が接触するのを防止でき、角の欠けや剥離を防止できる。
一方、側面212の中間には、舗装用ブロック200の長さの整数比に応じて各側面212を区分する垂直面Cに概ね接する目地キープ230が設けられている。したがって、敷設時に中間の目地キープ230同士が配置の妨げにならない。なお、目地キープ220、230は、上面211から見て、概ね接する面C、Dの時計回り側に一律に配置されている。一律な配置であれば、上面211から見て反時計回り側であってもよい。
舗装用ブロック200には中間の目地キープ230が設けられていることにより、敷設時に目地キープ230同士を当接して敷設すれば正しい位置に敷くことができ、中間の目地キープ230が互いに噛みあう。このように、中間の目地キープ230はブロックの位置決めの機能も有しており、舗装用ブロック200は施工上の利便性が高い。また、舗装用ブロック200は一旦敷設すると、目地キープ同士が当接し横ずれもしにくい。
図5Bに示すように、目地キープ220、230は、上端部に厚み方向のテーパー224、234を有する。このようなテーパーを形成するように型枠を準備することで、平板状の幅広の目地キープ220、230を製造する際でもコンクリートを充填し易くなる。一方で、テーパーを有していても目地キープ220、230の機能は十分に維持される。
目地キープ220、230は、幅広い平板状に形成されており、舗装用ブロック200の側面212または213の長さに対する目地キープ220、230の幅の割合が10%以上35%未満である。
図6は、舗装用ブロック長さと目地キープ幅を示す舗装用ブロック200の部分図である。図6に示すように、舗装用ブロック200の整数比に応じた区分の単位長さをa、各目地キープ220、230の幅をbとしたとき、0.1a≦b<0.35aを満たす。このように、目地キープ220、230の幅を0.1a以上に広くとることで、ブロック同士が目地キープによって、しっかりと固定される。その一方で、目地キープ220、230の幅を0.35a未満にすることで、目地キープにはさまれた目地に充填された目地砂が目地スペース全体の30%より多くのエリアを占めることになり、目地砂のクッションとしての機能を十分に発揮でき、目地砂による摩擦抵抗も確保される。その結果、目地キープ220、230は磨耗を防止し、目地キープ220、230の位置ずれを低減できる。
このように目地キープ220、230は、幅広い平板状であるため、磨耗しにくい。また、目地キープ220、230は、断面矩形の平板状に形成されており、それらの主面221、231は平面であるため、磨耗しにくい。
また、舗装用ブロック200同士は接触面積が大きいほど横ずれが生じにくく、ブロックの配置が安定する。舗装用ブロック200同士が接するブロックの側面では、側面の長さに対して互いに噛み合った目地キープ220、230の占める幅が約50%(1つの舗装用ブロック200あたり25%)であることが好ましい。そして、残り50%の領域が砂で埋められていることで、荷重伝達率を大きくし舗装用ブロック200間で荷重を分散することができる。
一方で、舗装用ブロック200の側面212、213の長さに対して互いに噛み合った目地キープ220、230の占める幅の割合は70%未満(1つの舗装用ブロック200あたり35%未満)である。70%以上になると、目地砂による摩擦抵抗が不十分となり、ずれ易くなる。
図7Aおよび図7Bは、それぞれ目地キープ厚さとかち合い回避領域の大きさを示す舗装用ブロックの部分図である。舗装用ブロック200は、各目地キープと概ね接する各面との間または各目地キープ220、230の概ね接する各面側の端部にかち合い回避領域Rが形成されている。これにより、目地キープ220、230が互いに重なることなく、舗装用ブロック200を敷きつめることができる。かち合い回避領域Rは、目地キープ220、230の側端部を傾斜面223、233とするように形成してもよいし、空白のマージンとしてもよい。また、傾斜面とマージンの組合せであってもよい。さらに、傾斜面を曲面としてもよく、角を丸くしてもよい。
目地キープの厚みをd、かち合い回避領域Rの幅をeとしたとき、1/2d≦e≦3/2dが満たされる。これにより、舗装用ブロック200を敷設したときに目地キープ220、230同士が重ならず、かつ十分に噛み合い、損傷を防止できる。
(2:2舗装用ブロックの製造方法)
上記の1:2の場合とほぼ同様に製造することができる。その場合の型枠は、底方向に開口した幅広の目地キープ形成用の溝を有し、整数比に応じて各側面を区分する垂直面または各側面の延長面に概ね接する位置に有している。目地キープ形成用の溝は概ね接する各面に対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されている。これにより、舗装用ブロック200の所定位置に目地キープ220、230が形成され、ブロック同士の位置ずれによる角の接触を防止でき、角の欠けや剥離を防止でき
[第3の実施形態]
(2:3の舗装用ブロックの構成)
舗装用ブロックは、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が2:3となる形状を有していてもよい。図8Aおよび図8Bはそれぞれ、長さの比が2:3の舗装用ブロック300の平面図および側面図である。図8Aおよび図8Bに示すように、舗装用ブロック300は、本体部310および隅の目地キープ320および中間の目地キープ330を備えている。
本体部310は、上面311、下面314、2つの長手側面312、2つの短手側面313を備える。また、本体部310は、4つの側面312、313が形成する4つの出隅部315を有する。上面311は、その縁の部分に斜面状の段差311aを有している。本体部310の短手方向の長さと長手方向の長さとの比は2:3である。
(2:3の舗装用ブロックの目地キープ)
隅の目地キープ320は、各出隅部315を形成する一方の側面に、平板状で平板厚み方向に突設されている。そして、舗装用ブロック300の側面312上に形成された目地キープ320は、舗装用ブロック300のもう一方の側面313の延長面Fに概ね接する。
一方、側面312の中間には、舗装用ブロック300の長さの整数比に応じて各側面312を区分する垂直面Eに概ね接する目地キープ330が設けられている。したがって、敷設時に中間の目地キープ330同士が配置の妨げにならない。目地キープ320、330の側端部には、かち合い回避領域Rとして傾斜面323、333を有している。また、目地キープ320、330は、上端部に厚み方向のテーパー324、334を有する。
目地キープ320、330は、上面311から見て、概ね接する面E、Fの時計回り側に一律に配置されている。一律な配置であれば、上面311から見て反時計回り側であってもよい。製造方法は、第1、第2の実施形態と同様である。
なお、以上の実施形態では、舗装用ブロックの短手方向の長さと長手方向の長さとの比が1:2、2:2、2:3であるが、これら以外に1:3、3:3等の形態を有する舗装用ブロックであってもよく、その他の整数比の形態を有する舗装用ブロックであってもよい。
100 舗装用ブロック
110 本体部
111 上面
112 長手側面
113 短手側面
115 出隅部
120 隅の目地キープ
121 目地キープの主面
122 目地キープの側面
130 中央の目地キープ
131 目地キープの主面
132 目地キープの側面
140 鉄板
150 型枠
160 プレス板
171 表層モルタル
172 基層コンクリート
200 舗装用ブロック
210 本体部
211 上面
212 側面
215 出隅部
220 隅の目地キープ
221 目地キープの主面
223、233 傾斜面
224、234 テーパー
230 中間の目地キープ
300 舗装用ブロック
310 本体部
311 上面
312 長手側面
313 短手側面
315 出隅部
320 隅の目地キープ
330 中間の目地キープ
223、233 傾斜面
324、334 テーパー
A、C、E 垂直面
B、D、F 延長面
R かち合い回避領域

Claims (6)

  1. 短手方向の長さと長手方向の長さとが整数比になる形状を有し、路面に敷設される舗装用ブロックであって、
    4つの側面および前記4つの側面が形成する4つの出隅部を有する本体部と、
    平板状で前記各側面上において平板厚み方向に突設され、前記整数比に応じて前記各側面を区分する垂直面または前記各側面の延長面に概ね接する目地キープとを備え、
    前記各目地キープは、前記概ね接する各面に対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されていることを特徴とする舗装用ブロック。
  2. 前記各目地キープと前記概ね接する各面との間または前記各目地キープの前記概ね接する各面側の端部にかち合い回避領域が形成されていることを特徴とする請求項1記載の舗装用ブロック。
  3. 前記目地キープの厚みをd、前記かち合い回避領域の幅をeとしたとき、
    1/2d≦e≦3/2dを満たすことを特徴とする請求項2記載の舗装用ブロック。
  4. 前記目地キープは、上端部に厚み方向のテーパーを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の舗装用ブロック。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の舗装用ブロックの製造に用いられる型枠であって、
    底方向に開口した幅広の前記目地キープ形成用の溝を、前記整数比に応じて各側面を区分する垂直面または前記各側面の延長面に概ね接する位置に有し、前記目地キープ形成用の溝は前記概ね接する各面に対して上面から見て時計回り側または反時計回り側の一方の位置に一律に配置されていることを特徴とする型枠。
  6. 請求項5記載の型枠を用いる舗装用ブロックの製造方法であって、
    前記型枠にコンクリートまたはモルタルを充填する工程と、
    前記充填したコンクリートまたはモルタルを振動加圧成形または加圧成形する工程と、前記振動加圧成形または加圧成形して成形したブロックを即時に型枠から脱型し、養生する工程と、を含むことを特徴とする舗装用ブロックの製造方法。
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