JP2010252484A - モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ駆動電圧算出時のパラメータに発生するノイズを抑制し、モータをより安定的に駆動する。
【解決手段】オープンループ制御部22は、dq軸上の指令電流id *、iq *とモータの角速度ωe に基づき、モータの回路方程式に従いdq軸上の指令電圧vd 、vq を求める。dq軸/3相変換部23は、指令電圧vd 、vq を3相の指令電圧に変換する。R算出部26は、q軸指令電圧vq と電流センサ14で検出した電流値ia と角速度ωe に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rを求める。R平滑部27はR算出部26で求めたR値に対して平滑化処理を行い、オープンループ制御部22は指令電圧vd 、vq を求めるときに平滑化されたR値を使用する。モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数Φを求めるときにも、同様の平滑化処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置、および、モータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することにより車両のステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が用いられている。電動パワーステアリング装置の電動モータには従来からブラシモータが広く使用されているが、信頼性および耐久性の向上や慣性の低減などの観点から、近年ではブラシレスモータも使用されている。
一般にモータ制御装置は、モータで発生するトルクを制御するために、モータに流れる電流を検出し、モータに供給すべき電流と検出した電流との差に基づきPI制御(比例積分制御)を行う。3相ブラシレスモータを駆動するモータ制御装置には、2相以上の電流を検出するために、2個または3個の電流センサが設けられる。
この電流センサは、モータ制御装置の小型化の妨げになる。そこで、モータ制御装置を小型化するために、電流センサをすべて除去し、モータの回路方程式に従いオープンループ制御(フィードフォワード制御)を行う方法が知られている。また、特段の工夫を行わずにオープンループ制御を行うと、モータの回路方程式に含まれるパラメータが変動したときにモータを正しく駆動できなくなるという問題が生じる。この問題を解決するために、特許文献1には、電流センサを1個だけ設け、電流センサで検知した電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれるパラメータを求めることが記載されている。
また、特許文献2には、モータ速度制御装置において、トルク外乱の推定値を求め、これを打ち消すように制御量指令値の推定値を求め、求めた推定値をフィルタ処理した値により制御量指令値を補正することが記載されている。
特開2008−220155号公報 特開平5−122970号公報
しかしながら、特許文献1記載のモータ制御装置は、電流センサで検出した電流値やモータの角速度などのように変動する信号に基づき、モータの回路方程式に含まれるパラメータを求める。このため、求めたパラメータにノイズが発生し、モータの制御が不安定になることがある。
それ故に、本発明は、モータ駆動電圧算出時のパラメータに発生するノイズを抑制し、モータをより安定的に駆動できるモータ制御装置、および、これを備えた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、モータを駆動するモータ制御装置であって、
前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値と前記モータのロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い、前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求めるオープンループ制御手段と、
前記オープンループ制御手段で求めたレベルの電圧を用いて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、
前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれるパラメータを求めるパラメータ算出手段と、
前記パラメータ算出手段で求めたパラメータを平滑化して前記オープンループ制御手段に対して出力する平滑手段とを備える。
第2の発明は、第1の発明において、
前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段による制御が安定し、かつ、前記パラメータ算出手段で求めたパラメータが温度変化に追従して変化するように決定されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段の演算周期以上、かつ、前記パラメータ算出手段で求めたパラメータの温度変化に対する時定数以下であることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段による制御開始当初はその後よりも小さく制御されることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、
前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を求め、
前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で求めた電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を平滑化することを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、
前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数を求め、
前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で求めた電機子巻線鎖交磁束数を平滑化することを特徴とする。
第7の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、
前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を求める処理と、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数を求める処理とを選択的に実行し、
前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で選択的に求めたパラメータを平滑化することを特徴とする。
第8の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、
前記指令電流値と前記電流検出手段で検出された電流値との差に比例積分演算を施して前記指令電圧のレベルを求めるフィードバック制御手段と、
前記フィードバック制御手段で求めた指令電圧のレベルと、前記オープンループ制御手段で求めた指令電圧のレベルとを切り替えて出力する指令電圧選択手段とをさらに備える。
第9の発明は、第1〜第8のいずれかの発明に係るモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置である。
上記第1の発明によれば、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求めるときに、検出した電流値に基づき求めたパラメータを平滑化した値を使用する。したがって、このパラメータが製造ばらつきや温度変化などによって変動するときでも、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ると共に、パラメータに発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、パラメータの初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体のパラメータに基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。
上記第2の発明によれば、平滑手段の時定数を好適に決定することにより、オープンループ制御手段による制御を安定させると共に、パラメータを温度変化に追従して変化させることができる。
上記第3の発明によれば、平滑手段の時定数をオープンループ制御手段の演算周期以上にすることにより、オープンループ制御手段による制御を安定させると共に、平滑手段の時定数をパラメータの温度変化に対する時定数以下にすることにより、パラメータを温度変化に追従して変化させることができる。
上記第4の発明によれば、モータ制御開始当初は平滑手段の時定数を小さくすることにより、モータ制御開始当初はパラメータを素早く変化させてモータ制御の応答性を高め、その後はパラメータを安定的に変化させてモータ制御の安定性を高めることができる。
上記第5の発明によれば、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗が製造ばらつきや温度変化などによって変動するときでも、モータを高い精度で駆動すると共に、電機子巻線抵抗を含む回路抵抗に発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、電機子巻線抵抗を含む回路抵抗の初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体の電機子巻線抵抗を含む回路抵抗に基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。
上記第6の発明によれば、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数が製造ばらつきや温度変化などによって変動するときでも、モータを高い精度で駆動すると共に、電機子巻線鎖交磁束数に発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、電機子巻線鎖交磁束数の初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体の電機子巻線鎖交磁束数に基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。
上記第7の発明によれば、電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を求めるときと電機子巻線鎖交磁束数を求めるときとを切り替えることにより、これら2個のパラメータを正確に求めてモータを高い精度で駆動することができる。また、これら2個のパラメータに発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。
上記第8の発明によれば、フィードバック制御とオープンループ制御を切り替えて行う場合に、フィードバック制御を行うときだけでなくオープンループ制御を行うときでも、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ることができる。
上記第9の発明によれば、モータの回路方程式に含まれるパラメータが製造ばらつきや温度変化などによって変動するときでも、モータを高い精度で安定的に駆動できるので、スムーズで安定した操舵補助が可能となる。また、パラメータの初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体のパラメータに基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止し、安定した操舵補助を行うことができる。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 3相ブラシレスモータにおける3相交流座標とdq座標を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両の構成と共に示す概略図である。図1に示す電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1、減速機2、トルクセンサ3、車速センサ4、位置検出センサ5、および、電子制御ユニット(Electronic Control Unit :以下、ECUという)10を備えたコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置である。
図1に示すように、ステアリングシャフト102の一端にはハンドル(ステアリングホイール)101が固着されており、ステアリングシャフト102の他端はラックピニオン機構103を介してラック軸104に連結されている。ラック軸104の両端は、タイロッドおよびナックルアームからなる連結部材105を介して車輪106に連結されている。運転者がハンドル101を回転させると、ステアリングシャフト102は回転し、これに伴いラック軸104は往復運動を行う。ラック軸104の往復運動に伴い、車輪106の向きが変わる。
電動パワーステアリング装置は、運転者の負荷を軽減するために、以下に示す操舵補助を行う。トルクセンサ3は、ハンドル101の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクTを検出する。車速センサ4は、車速Sを検出する。位置検出センサ5は、ブラシレスモータ1のロータの回転位置Pを検出する。位置検出センサ5は、例えばレゾルバで構成される。
ECU10は、車載バッテリ100から電力の供給を受け、操舵トルクT、車速Sおよび回転位置Pに基づきブラシレスモータ1を駆動する。ブラシレスモータ1は、ECU10によって駆動されると、操舵補助力を発生させる。減速機2は、ブラシレスモータ1とステアリングシャフト102との間に設けられる。ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力は、減速機2を介して、ステアリングシャフト102を回転させるように作用する。
この結果、ステアリングシャフト102は、ハンドル101に加えられる操舵トルクと、ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力の両方によって回転する。このように電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力を車両のステアリング機構に与えることにより操舵補助を行う。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1を駆動する制御装置(モータ制御装置)に特徴がある。そこで以下では、各実施形態に係る電動パワーステアリング装置に含まれるモータ制御装置について説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図2に示すモータ制御装置は、ECU10を用いて構成されており、u相、v相およびw相の3相巻線(図示せず)を有するブラシレスモータ1を駆動する。ECU10は、位相補償器11、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)20、3相/PWM(Pulse Width Modulation)変調器12、モータ駆動回路13、および、電流センサ14を備えている。
ECU10には、トルクセンサ3から出力された操舵トルクT、車速センサ4から出力された車速S、および、位置検出センサ5から出力された回転位置Pが入力される。位相補償器11は、操舵トルクTに対して位相補償を施す。マイコン20は、ブラシレスモータ1の駆動に用いられる指令電圧のレベルを求める制御手段として機能する。マイコン20の機能の詳細については、後述する。
3相/PWM変調器12とモータ駆動回路13は、ハードウェア(回路)で構成されており、マイコン20で求めたレベルの電圧を用いてブラシレスモータ1を駆動するモータ駆動手段として機能する。3相/PWM変調器12は、モータを駆動制御するための信号として、マイコン20で求めた3相の電圧のレベルに応じたデューティ比を有する3種類のPWM信号(図2に示すU、V、W)を生成する。モータ駆動回路13は、スイッチング素子として6個のMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )を含むPWM電圧形インバータ回路である。6個のMOS−FETは、3種類のPWM信号とその否定信号によって制御される。PWM信号を用いてMOS−FETの導通状態を制御することにより、ブラシレスモータ1に対して3相の駆動電流(u相電流、v相電流およびw相電流)が供給される。このようにモータ駆動回路13は、ブラシレスモータ1に電流を供給するか否かを切り替える複数のスイッチング素子を有している。
電流センサ14は、ブラシレスモータ1に流れる電流を検出する電流検出手段として機能する。電流センサ14は、例えば抵抗体やホール素子で構成され、モータ駆動回路13と電源の間に1個だけ設けられる。図2に示す例では、電流センサ14はモータ駆動回路13と電源のマイナス側(接地)との間に設けられているが、電流センサ14をモータ駆動回路13と電源のプラス側との間に設けてもよい。
ブラシレスモータ1が回転している間、電流センサ14で検出される電流値は、PWM信号に応じて変化する。PWM信号の1周期内では、電流センサ14によって1相の駆動電流が検知されるときと、2相の駆動電流の和が検知されるときとがある。3相の駆動電流の和はゼロになるので、2相の駆動電流の和に基づき、残り1相の駆動電流を求めることができる。したがって、ブラシレスモータ1が回転している間、1個の電流センサ14を用いて3相の駆動電流を検出することができる。電流センサ14で検出された電流値ia は、マイコン20に入力される。
マイコン20は、ECU10に内蔵されたメモリ(図示せず)に格納されたプログラムを実行することにより、指令電流算出部21、オープンループ制御部22、dq軸/3相変換部23、角度算出部24、角速度算出部25、R算出部26、および、R平滑部27として機能する。マイコン20は、以下に示すように、ブラシレスモータ1に供給すべき電流の量を示す指令電流値とブラシレスモータ1のロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い、モータ駆動回路13に与えるべき電圧(以下、指令電圧という)のレベルを求める。
角度算出部24は、位置検出センサ5で検出した回転位置Pに基づき、ブラシレスモータ1のロータの回転角(以下、角度θという)を求める。角速度算出部25は、角度θに基づき、ブラシレスモータ1のロータの角速度ωe を求める。なお、図3に示すようにブラシレスモータ1に対してu軸、v軸およびw軸を設定し、ブラシレスモータ1のロータ6に対してd軸およびq軸を設定したとき、u軸とd軸のなす角が角度θとなる。
指令電流算出部21は、位相補償後の操舵トルクT(位相補償器11の出力信号)と車速Sに基づき、ブラシレスモータ1に供給すべきd軸電流とq軸電流を求める(以下、前者をd軸指令電流id *、後者をq軸指令電流iq *という)。より詳細には、指令電流算出部21は、車速Sをパラメータとして、操舵トルクTと指令電流との対応づけを記憶したテーブル(以下、アシストマップという)を内蔵しており、アシストマップを参照して指令電流を求める。アシストマップを用いることにより、ある大きさの操舵トルクが与えられたときに、その大きさに応じた適切な大きさの操舵補助力を発生させるためにブラシレスモータ1に供給すべきd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *を求めることができる。
なお、指令電流算出部21で求めるq軸指令電流iq *は符号付きの電流値であり、その符号は操舵補助の方向を示す。例えば、符号がプラスのときには右方向へ曲がるための操舵補助が行われ、符号がマイナスのときには左方向へ曲がるための操舵補助が行われる。また、d軸指令電流id *は、典型的にはゼロに設定される。
オープンループ制御部22は、d軸指令電流id *、q軸指令電流iq *および角速度ωe に基づき、ブラシレスモータ1に供給すべきd軸電圧とq軸電圧を求める(以下、前者をd軸指令電圧vd 、後者をq軸指令電圧vq という)。d軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq は、次式(1)と(2)に示すモータの回路方程式を用いて算出される。
d=(R+PLd)id *−ωeqq * …(1)
q=(R+PLq)iq *+ωedd *+ωeΦ …(2)
ただし、式(1)と(2)において、vd はd軸指令電圧、vq はq軸指令電圧、id *はd軸指令電流、iq *はq軸指令電流、ωe はロータの角速度、Rは電機子巻線抵抗を含む回路抵抗、Ld はd軸の自己インダクタンス、Lq はq軸の自己インダクタンス、ΦはU、V、W相電機子巻線鎖交磁束数の最大値の√(3/2)倍、Pは微分演算子である。このうちR、Ld 、Lq およびΦは、既知のパラメータとして扱われる。なお、上記回路抵抗には、ブラシレスモータ1とECU10との間の配線抵抗やECU10内でのモータ駆動回路13の抵抗および配線抵抗などが含まれる。この点は、他の実施形態でも同様である。
dq軸/3相変換部23は、オープンループ制御部22で求めたd軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を3相交流座標軸上の指令電圧に変換する。より詳細には、dq軸/3相変換部23は、d軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq に基づき、次式(3)〜(5)を用いてu相指令電圧Vu 、v相指令電圧Vv およびw相指令電圧Vw を求める。
u=√(2/3)×{vd×cosθ−vq×sinθ} …(3)
v=√(2/3)×{vd×cos(θ−2π/3)
−vq×sin(θ−2π/3)} …(4)
w=−Vu−Vv …(5)
なお、式(3)と(4)に含まれる角度θは、角度算出部24で求めたものである。
このようにマイコン20は、dq座標軸上の指令電流id *、iq *を求める処理と、モータの回路方程式に従いdq座標軸上の指令電圧vd 、vq を求める処理と、求めた指令電圧vd 、vq を3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に変換する処理とを行う。3相/PWM変調器12は、マイコン20で求めた3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に基づき、3種類のPWM信号を出力する。これにより、ブラシレスモータ1の3相巻線には、各相の指令電圧に応じた正弦波状の電流が流れ、ブラシレスモータ1のロータは回転する。これに伴い、ブラシレスモータ1の回転軸には、ブラシレスモータ1を流れる電流に応じたトルクが発生する。発生したトルクは、操舵補助に用いられる。
R算出部26には、電流センサ14で検出された電流値ia と、角度算出部24で算出された角度θと、角速度算出部25で算出された角速度ωe とが入力される。R算出部26は、まず電流値ia に基づきブラシレスモータ1に流れるu相とv相の電流を求め(以下、前者をu相検出電流iu 、後者をv相検出電流iv という)、これらをdq座標軸上の電流値に変換する。より詳細には、R算出部26は、u相検出電流iu とv相検出電流iv に基づき、次式(6)と(7)を用いてd軸検出電流id とq軸検出電流iq を求める。
d=√2×{iv×sinθ−iu×sin(θ−2π/3)} …(6)
q=√2×{iv×cosθ−iu×cos(θ−2π/3)} …(7)
なお、式(6)と(7)に含まれる角度θは、角度算出部24で求めたものである。
次に、R算出部26は、iq ≠0のときに、q軸指令電圧vq 、d軸検出電流id 、q軸検出電流iq および角速度ωe に基づき、次式(8a)を用いて式(1)と(2)に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rを求める。
R=(vq−PLqq−ωedd−ωeΦ)/iq …(8a)
なお、式(8a)は、式(2)のd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *にd軸検出電流id とq軸検出電流iq を代入し、その式をRについて解いたものである。
R算出部26は、演算を簡素化するために、式(8a)に代えて次式(8b)や(8c)を使用してもよい。
R=(vq−ωedd−ωeΦ)/iq …(8b)
R=(vq−ωeΦ)/iq …(8c)
式(8b)は式(8a)から微分項を省略したものであり、式(8c)は式(8b)からid を含む項を省略したものである。
R算出部26は、iq ≠0を満たす任意のタイミングでR値を繰り返し求める。R算出部26は、例えば、所定の時間間隔でR値を求めてもよく、温度などの状態が変化したときにR値を求めてもよい。また、iq がゼロに近いときに求めたR値には誤差が発生しやすいので、R算出部26はiq が所定の閾値以上であるときに限りR値を求めてもよい。
R平滑部27は、R算出部26で求めたR値に対して平滑化処理を行う。R算出部26で求めたR値は、温度変化や製造ばらつきによる誤差を補正するためのものであり、それほど急激には変化しない。そこでR平滑部27は、R値の変動の主要因である温度変化(自己発熱を含む)に対して十分に応答する時定数を持つフィルタ処理を行う。本実施形態では、R平滑部27は、R算出部26で求めたR値に対して所定の時定数τを有するローパスフィルタを適用する。
ローパスフィルタの時定数τは、オープンループ制御部22による制御が安定し、かつ、R算出部26で求めたR値が温度変化に追従して変化するように決定される。電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rは、環境温度の変化や自己発熱によって変化する。環境温度の変化と自己発熱によるR値の変化の時定数が50秒であるとき、時定数τは50秒以下に決定される。また、モータ制御を安定させるための時定数が0.02秒であるとき、時定数τは0.02秒以上に決定される。この場合、時定数τは0.02秒以上かつ50秒以下に決定される。
オープンループ制御部22による制御を安定させるためには、ローパスフィルタの時定数τは、オープンループ制御部22の演算周期以上であることが好ましく、特に、この演算周期の2倍以上であることがより好ましい。また、R算出部26で求めたR値を温度変化に追従して変化させるためには、ローパスフィルタの時定数τは、R値の温度変化に対する時定数以上であることが好ましく、特に、この時定数の2倍以上であることがより好ましい。環境温度の変化と自己発熱によるR値の変化は、実験などにより求めることができる。
なお、R平滑部27は、R算出部26で求めたR値に対して多段構成(例えば、2段構成)のローパスフィルタを適用してもよい。また、R平滑部27は、R算出部26で求めたR値に対してローパスフィルタ以外の平滑化処理を行ってもよい。例えば、R平滑部27は、平滑化処理として、前回のR値と今回のR値の平均値を求める処理、過去の複数のR値と今回のR値の平均値を求める処理、あるいは、過去の複数のR値の平均値と今回のR値の平均値を求める処理などを行ってもよい。
R平滑部27は、平滑化したR値(図2に示すRs )をオープンループ制御部22に対して出力する。オープンループ制御部22は、式(1)と(2)を用いてd軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を求めるときに、R平滑部27で平滑化されたR値を使用する。このようにマイコン20は、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rを求め、求めたR値を平滑化し、d軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を求めるときには平滑化されたR値を使用する。
以上に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置は、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求めるときに、電流センサで検出した電流値に基づきモータの回路方程式に含まれるRの値を求め、求めたR値を平滑化し、モータの駆動電圧を求めるときには平滑化されたR値を使用する。
したがって、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、モータの回路方程式に含まれるR値が製造ばらつきや温度変化(自己発熱を含む)によって変動するときでも、電流センサで検出した電流値に基づきR値を求めることにより、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ると共に、R値に対して平滑化処理を行うことにより、R値に発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、R値の初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体のR値に基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。
なお、R算出部26は、id ≠0のときに、d軸指令電圧vd 、d軸検出電流id 、q軸検出電流iq および角速度ωe に基づき、次式(8d)〜(8f)のいずれかを用いて式(1)と(2)に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rを求めてもよい。
R=(vd−PLdd+ωeqq)/id …(8d)
R=(vd+ωeqq)/id …(8e)
R=vd/id …(8f)
式(8d)は、式(1)のd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *にd軸検出電流id とq軸検出電流iq を代入し、その式をRについて解いたものである。式(8e)は式(8d)から微分項を省略したものであり、式(8f)は式(8e)からiq を含む項を省略したものである。
d軸検出電流id は、モータトルクの発生に寄与しないので、一般にはゼロに制御される。ただし、式(8d)〜(8f)を使用する場合には、d軸検出電流id はゼロ以外の値に制御される。この制御は、常時行ってもよく、R値を求めるときにだけ行ってもよい。また、いわゆる弱め磁束制御ではd軸検出電流id を流すように制御するので、弱め磁束制御には式(8d)〜(8f)を用いたR値の算出を好適に適用できる。この方法によれば、Φ値の影響を受けることなく正確にR値を求めることができる。
また、本実施形態に係るモータ制御装置では、電流センサ14が1つしか設けられていないので、3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に差がないときには、式(6)と(7)に含まれるu相検出電流iu とv相検出電流iv を求めることができない。そこで、R算出部は、電流を検出できるときには式(8a)などを用いてR値を求め、電流を検出できないときには別の方法でR値を求めてもよい。例えば、R算出部は、電流を検出できないときには、オープンループ制御部22からd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *を受け取り、これらの2乗和(id *2+iq *2)を求め、求めた値に銅の温度係数を乗算することにより発熱量を求め、求めた発熱量から所定の放熱量を引いて得られた温度上昇量に基づきR値を求めてもよい。これにより、電流センサ14で電流を検出できないときを含めて、常にR値を求めることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図4に示すモータ制御装置は、第1の実施形態に係るモータ制御装置において、R平滑部27を含むマイコン20を計時部31とR平滑部32を含むマイコン30に置換したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
計時部31は、モータ制御開始からの経過時間を測定する。R平滑部32は、第1の実施形態に係るR平滑部27と同様に、R算出部26で求めたR値に対してローパスフィルタを適用する。この際、R平滑部32は、計時部31で測定した時間(すなわち、モータ制御開始からの経過時間)に応じて、ローパスフィルタの時定数τを変化させる。具体的には、R平滑部32は、経過時間が小さいときには時定数τを小さくし、経過時間が大きいときには時定数τを大きくする。
例えばR平滑部32は、モータ制御開始から所定の時間が経過するまではローパスフィルタの時定数τを0.01秒に設定し、その後はローパスフィルタの時定数τを1秒に設定する。また、R平滑部32は、モータ制御開始からの経過時間に応じて、ローパスフィルタの時定数τを3段階以上に切り替えてもよい。
第1の実施形態に係るR算出部26で求めたR値は、モータ制御開始当初は実際の値とは異なり、時間の経過と共に実際の値に接近する。しかしながら、R算出部26で求めたR値に対してR平滑部27で平滑化処理(ローパスフィルタなど)を行うので、R値が実際の値に接近するのに時間がかかり、その間にモータ制御が不安定になることがある。
そこで、本実施形態に係るR平滑部32では、ローパスフィルタの時定数τは、オープンループ制御部22による制御開始当初はその後よりも小さく制御される。これにより、モータ制御開始当初は時定数の小さなローパスフィルタを用いてR値を素早く変化させてモータ制御の応答性を高め、その後は時定数の大きなローパスフィルタを用いてR値を安定的に変化させてモータ制御の安定性を高めることができる。
なお、本実施形態に係るモータ制御装置については、以下の変形例を構成することができる。例えば、マイコンにモータ制御開始からの補正回数を数える計数部を設け、R平滑部は計数部のカウント値が小さい間はローパスフィルタの時定数τを小さくし、その後はローパスフィルタの時定数τを大きくしてもよい。また、マイコンにR値の変化が大きいか否かを判定する判定部を設け、R平滑部はR値の変化が大きい間はローパスフィルタの時定数τを小さくし、その後はローパスフィルタの時定数τを大きくしてもよい。これら変形例に係るモータ制御装置は、図4に示すモータ制御装置と同じ効果を奏する。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図5に示すモータ制御装置は、第1の実施形態に係るモータ制御装置において、R算出部26とR平滑部27を含むマイコン20をΦ算出部41とΦ平滑部42を含むマイコン40に置換したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
Φ算出部41には、R算出部26と同様に、電流センサ14で検出された電流値ia と、角度算出部24で算出された角度θと、角速度算出部25で算出された角速度ωe とが入力される。Φ算出部41は、まず電流値ia に基づきu相検出電流iu とv相検出電流iv を求め、これらを式(6)と(7)を用いてdq座標軸上の電流値に変換する。
次に、Φ算出部41は、ωe ≠0のときに、q軸指令電圧vq 、d軸検出電流id 、q軸検出電流iq および角速度ωe に基づき、次式(9a)を用いて式(2)に含まれる電機子巻線鎖交磁束数Φを求める。
Φ={vq−(R+PLq)iq−ωedd}/ωe …(9a)
なお、式(9a)は、式(2)のd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *にd軸検出電流id とq軸検出電流iq を代入し、その式をΦについて解いたものである。
Φ算出部41は、演算を簡素化するために、式(9a)に代えて次式(9b)や(9c)を使用してもよい。
Φ=(vq−Riq−ωedd)/ωe …(9b)
Φ=(vq−Riq)/ωe …(9c)
式(9b)は式(9a)から微分項を省略したものであり、式(9c)は式(9b)からid を含む項を省略したものである。
Φ算出部41は、ωe ≠0を満たす任意のタイミングでΦ値を繰り返し求める。Φ算出部41は、例えば、所定の時間間隔でΦ値を求めてもよく、温度などの状態が変化したときにΦ値を求めてもよい。また、ωe がゼロに近いときに求めたΦ値には誤差が発生しやすいので、Φ算出部41はωe が所定の閾値以上であるときに限りΦ値を求めてもよい。
Φ平滑部42は、Φ算出部41で求めたΦ値に対して平滑化処理を行う。Φ算出部41で求めたΦ値は、第1の実施形態に係るR値と同様に、それほど急激には変化しない。そこでΦ平滑部42では、Φ値の変動の主要因である温度変化に対して十分に応答する時定数を持つフィルタ処理を行う。本実施形態では、Φ平滑部42では、Φ算出部41で求めたΦ値に対して所定の時定数τを有するローパスフィルタを適用する。
本実施形態でも第1の実施形態と同様に、ローパスフィルタの時定数τは、オープンループ制御部22による制御が安定し、かつ、Φ算出部41で求めたΦ値が温度変化に追従して変化するように決定される。ただし、Φ値は自己発熱によって変化しないので、Φ平滑部42に含まれるローパスフィルタの時定数τを決定するときには、自己発熱によるΦ値の変化を考慮する必要がない。また、Φ平滑部42は、Φ算出部41で求めたΦ値に対して多段構成のローパスフィルタを適用してもよく、ローパスフィルタ以外の平滑化処理を行ってもよい。
Φ平滑部42は、平滑化したΦ値(図5に示すΦs )をオープンループ制御部22に対して出力する。オープンループ制御部22は、式(2)を用いてq軸指令電圧vq を求めるときに、Φ平滑部42で平滑化されたΦ値を使用する。このようにマイコン40は、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数Φを求め、求めたΦ値を平滑化し、q軸指令電圧vq を求めるときには平滑化されたΦ値を使用する。
以上に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置は、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求めると共に、電流センサで検出した電流値に基づきモータの回路方程式に含まれるΦの値を求め、求めたΦ値を平滑化し、モータの駆動電圧を求めるときには平滑化されたΦ値を使用する。
したがって、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、モータの回路方程式に含まれるΦ値が製造ばらつきや温度変化によって変動するときでも、電流センサで検出した電流値に基づきΦ値を求めることにより、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ると共に、Φ値に対して平滑化処理を行うことにより、Φ値に発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、Φ値の初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体のΦ値に基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図6に示すモータ制御装置は、第1の実施形態に係るモータ制御装置において、R算出部26とR平滑部27を含むマイコン20を、R算出部51、R平滑部52、Φ算出部53およびΦ平滑部54を含むマイコン50に置換したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1および第3の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
R算出部51は、第1の実施形態に係るR算出部26と同様に、式(8a)などを用いてR値を求める。Φ算出部53は、第3の実施形態に係るΦ算出部41と同様に、式(9a)などを用いてΦ値を求める。R算出部51で求めたR値は、オープンループ制御部22を介してΦ算出部53に入力され、Φ算出部53でΦ値を求めるときに使用される。Φ算出部53で求めたΦ値は、オープンループ制御部22を介してR算出部51に入力され、R算出部51でR値を求めるときに使用される。
式(1)と(2)に示すモータの回路方程式では、R値とΦ値のうち一方が変化してもその影響が小さいときには、その影響を無視できる。そこで、本実施形態に係るモータ制御装置では、Φ値の変化による影響が小さいときには、R算出部51が動作してR値を求め、R値の変化による影響が小さいときには、Φ算出部53が動作してΦ値を求める。このようにR算出部51とΦ算出部53が選択的に動作することにより、R値とΦ値の両方を正確に求めることができる。
R平滑部52は、第1の実施形態に係るR平滑部27と同様に、R算出部51で求めたR値に対して平滑化処理を行う。Φ平滑部54は、第3の実施形態に係るΦ平滑部42と同様に、Φ算出部53で求めたΦ値に対して平滑化処理を行う。ただし、R平滑部52はR算出部51がR値を求めたときに動作し、Φ平滑部54はΦ算出部53がΦ値を求めたときに動作する。
以下、R値の算出とΦ値の算出を切り替える方法の具体例を説明する。式(9a)〜(9c)においてR値はq軸検出電流iq と乗算されるので、q軸検出電流iq が小さいときには、R値の大小に関わらずΦ値を正確に求めることができる。この点を考慮して、q軸検出電流iq が小さいときにはΦ値を求め、q軸検出電流iq が大きいときにはR値を求める方法がある(第1の方法)。例えば、ωe ≠0の場合において、q軸検出電流iq が所定の閾値未満のときにはΦ値を求め、それ以外のときにはR値を求めればよい。あるいは、q軸検出電流iq に代えてq軸指令電流iq *やq軸推定電流などを閾値と比較してもよい。
また、式(8a)〜(8c)においてΦ値は角速度ωe と乗算されるので、角速度ωe が小さいときには、Φ値の大小に関わらずR値を正確に求めることができる。この点を考慮して、ロータの角速度ωe が小さいときにはR値を求め、角速度ωe が大きいときにはΦ値を求める方法がある(第2の方法)。例えば、iq ≠0の場合において、角速度ωe が所定の閾値未満のときにはR値を求め、それ以外のときにはΦ値を求めればよい。
また、大小2個の値がある場合、大きい値のほうが小さい値よりも正確に求めることができる。この点を考慮して、式(2)のd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *にd軸検出電流id とq軸検出電流iq を代入した式において、R値を含む項(R+PLq)iqとΦ値を含む項ωeΦ を比較し、前者のほうが大きいときにはR値を求め、後者のほうが大きいときにはΦ値を求める方法がある(第3の方法)。
また、R値の算出とΦ値の算出を切り替えるときに、2個の閾値TH1、TH2(ただし、TH1<TH2)を使用し、切り替えにヒステリシス特性を持たせてもよい。例えば上記第1の方法では、q軸検出電流iq が閾値TH1以下になると、R値の算出を停止してΦ値の算出を開始し、q軸検出電流iq が閾値TH2以上になると、Φ値の算出を停止してR値の算出を開始してもよい。上記第2の方法では、角速度ωe が閾値TH1以下になると、Φ値の算出を停止してR値の算出を開始し、角速度ωe が閾値TH2以上になると、R値の算出を停止してΦ値の算出を開始してもよい。上記第3の方法では、(R+PLq)iq/ωeΦ が閾値TH1以下になると、R値の算出を停止してΦ値の算出を開始し、(R+PLq)iq/ωeΦ が閾値TH2以上になると、Φ値の算出を停止してR値の算出を開始してもよい。第3の方法では、(R+PLq)iq/ωeΦ に代えて、{(R+PLq)iq−ωeΦ }を閾値と比較してもよい。
1個の閾値を用いてR値の算出とΦ値の算出を切り替えた場合、比較対象の値(q軸検出電流iq など)が閾値の近傍で小さく変化しただけでも、R値の算出とΦ値の算出が切り替わり、R値とΦ値を正確に求めることができないことがある。これに対して、2個の閾値を用いて切り替えにヒステリシス特性を持たせた場合、比較対象の値が閾値の近傍で小さく変化しても、R値の算出とΦ値の算出は切り替わらない。したがって、比較対象の値が閾値の近傍で小さく変化したときを含めて、常にR値とΦ値を正確に求めることができる。
以上に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置は、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求めると共に、電流センサで検出した電流値に基づきモータの回路方程式に含まれるRの値とΦの値を選択的に求め、求めたR値とΦ値を平滑化し、指令電圧を求めるときには平滑化されたR値または平滑化されたΦ値を使用する。
したがって、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、R値を求めるときとΦ値を求めるときとを切り替えることにより、R値とΦ値の両方を正確に求め、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ると共に、R値とΦ値に対して平滑化処理を行うことにより、R値とΦ値に発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図7に示すモータ制御装置は、第1の実施形態に係るモータ制御装置においてマイコン20と電流センサ14をそれぞれマイコン60と電流センサ15に置換したものである。このモータ制御装置は、電流センサ15が正常に動作しているときにはフィードバック制御を行い、電流センサ15に異常が発生したときにはオープンループ制御を行う。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
電流センサ15は、ブラシレスモータ1に供給される3相の駆動電流が流れる経路上に1個ずつ設けられ、3相の駆動電流を個別に検出する。電流センサ15で検出された3相の電流値(以下、u相検出電流iu 、v相検出電流iv およびw相検出電流iw という)は、マイコン60に入力される。
マイコン60は、マイコン20に対して、3相/dq軸変換部61、減算部62、フィードバック制御部63、異常監視部64、および、指令電圧選択部65を追加したものである。3相/dq軸変換部61は、電流センサ15で検出されたu相検出電流iu とv相検出電流iv に基づき、式(6)と(7)を用いてd軸検出電流id とq軸検出電流iq を求める。
減算部62は、d軸指令電流id *とd軸検出電流id の偏差Ed 、および、q軸指令電流iq *とq軸検出電流iq の偏差Eq を求める。フィードバック制御部63は、偏差Ed 、Eq に対して次式(10)と(11)に示す比例積分演算を施して、d軸指令電圧vd #とq軸指令電圧vq #を求める。
d #=K×{Ed+(1/T)∫Ed・dt} …(10)
q #=K×{Eq+(1/T)∫Eq・dt} …(11)
ただし、式(10)と(11)において、Kは比例ゲイン定数であり、Tは積分時間である。
異常監視部64は、電流センサ15で検出された3相の電流値が正常範囲内にあるか否かを調べ、電流センサ15が正常に動作しているか否かを判断する。異常監視部64は、3相の電流値がすべて正常範囲内にあるときには「正常」と判断し、1相以上の電流値が正常範囲外にあるときには「異常」と判断する。異常監視部64は、判断結果を示す制御信号を出力する。
指令電圧選択部65は、異常監視部64で正常と判断されたときには、フィードバック制御部63で求めたd軸指令電圧vd #とq軸指令電圧vq #を出力し、異常監視部64で異常と判断されたときには、オープンループ制御部22で求めたd軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を出力する。
電流センサ15が正常に動作しているときには、異常監視部64は正常と判断し、指令電圧選択部65はフィードバック制御部63の出力を選択する。このとき、指令電流算出部21、dq軸/3相変換部23、角度算出部24、3相/dq軸変換部61、減算部62およびフィードバック制御部63が動作し、フィードバック制御が行われる。これに加えて、電流センサ15が正常に動作しているときは、角速度算出部25、R算出部26およびR平滑部27が動作する。このとき、R算出部26は式(8a)などを用いて式(1)と(2)に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗Rを求め、R平滑部27はR算出部26で求めたR値に対して平滑化処理を行う。
その後、電流センサ15に異常が発生すると、異常監視部64は異常と判断し、指令電圧選択部65はオープンループ制御部22の出力を選択する。このとき、指令電流算出部21、オープンループ制御部22、dq軸/3相変換部23および角度算出部24が動作し、オープンループ制御が行われる。オープンループ制御部22は、電流センサ15が正常に動作している間に求められたR値(平滑化されたR値)を用いて、d軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を求める。
以上に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置は、電流センサが正常に動作しているときには、指令電流値と電流センサで検出された電流値との差に比例積分演算を施してモータの駆動電圧を求め、電流センサに異常が発生したときには、指令電流値とロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求める。また、オープンループ制御を行うときには、電流センサが正常に動作している間に求めたR値(平滑化されたR値)が使用される。
したがって、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、電流センサが正常に動作している間は、フィードバック制御によってブラシレスモータを高い精度で駆動することができる。また、電流センサに異常が発生し、フィードバック制御を行えないときには、フィードバック制御を行っている間に求めたR値を用いてオープンループ制御を行うことにより、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ることができる。また、R値に対して平滑化処理を行うことにより、R値に発生するノイズを抑制し、モータをより安定的に駆動することができる。このようにフィードバック制御とオープンループ制御を切り替えて行う場合において、フィードバック制御を行うときだけでなくオープンループ制御を行うときでも、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ることができる。
なお、本発明のモータ制御装置については、各種の変形例を構成することができる。まず、各実施形態に係るモータ制御装置では、式(1)などに含まれるLd とLq を指令電流や検出電流などに基づき演算で求めてもよく、Ld とLq に同じ値を使用してもよい(例えば、円筒型のモータの場合)。また、第2および第5の実施形態に係るモータ制御装置において、R算出部とR平滑部をΦ算出部とΦ平滑部に置換してもよい。また、第1〜第4の実施形態に係るモータ制御装置に、各相の駆動電流を個別に検出するために、複数の電流センサを設けてもよい。また、第5の実施形態に係るモータ制御装置では、上記以外の判断によって(例えば、運転者の選択によって)フィードバック制御とオープンループ制御を切り替えてもよい。これら変形例に係るモータ制御装置によれば、各実施形態に係るモータ制御装置と同様の効果が得られる。
以上に示すように、本発明のモータ制御装置では、モータの回路方程式に従いオープンループ制御によってモータの駆動電圧を求めるときに、検出した電流値に基づき求めたパラメータを平滑化した値を使用する。したがって、このパラメータが製造ばらつきや温度変化などによって変動するときでも、モータを高い精度で駆動して所望のモータ出力を得ると共に、パラメータに発生するノイズを抑制してモータをより安定的に駆動することができる。また、パラメータの初期値が予め規定値として設定されており、装置の起動時に上記規定値に基づくモータ制御から製造ばらつきを有する各個体のパラメータに基づくモータ制御に移行するときに、制御の急変を防止することができる。また、このモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置によれば、スムーズで安定した操舵補助が可能となる。
なお、本発明は、上述したコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置だけでなく、ピニオンアシスト型やラックアシスト型の電動パワーステアリング装置にも適用できる。また、本発明は、電動パワーステアリング装置以外のモータ制御装置にも適用できる。
13…モータ駆動回路、20、30、40、50、60…マイコン

Claims (9)

  1. モータを駆動するモータ制御装置であって、
    前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値と前記モータのロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い、前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求めるオープンループ制御手段と、
    前記オープンループ制御手段で求めたレベルの電圧を用いて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、
    前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれるパラメータを求めるパラメータ算出手段と、
    前記パラメータ算出手段で求めたパラメータを平滑化して前記オープンループ制御手段に対して出力する平滑手段とを備えた、モータ制御装置。
  2. 前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段による制御が安定し、かつ、前記パラメータ算出手段で求めたパラメータが温度変化に追従して変化するように決定されていることを特徴とする、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段の演算周期以上、かつ、前記パラメータ算出手段で求めたパラメータの温度変化に対する時定数以下であることを特徴とする、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記平滑手段の時定数は、前記オープンループ制御手段による制御開始当初はその後よりも小さく制御されることを特徴とする、請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を求め、
    前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で求めた電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を平滑化することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数を求め、
    前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で求めた電機子巻線鎖交磁束数を平滑化することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記パラメータ算出手段は、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線抵抗を含む回路抵抗を求める処理と、モータの回路方程式に含まれる電機子巻線鎖交磁束数を求める処理とを選択的に実行し、
    前記平滑手段は、前記パラメータ算出手段で選択的に求めたパラメータを平滑化することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記指令電流値と前記電流検出手段で検出された電流値との差に比例積分演算を施して前記指令電圧のレベルを求めるフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段で求めた指令電圧のレベルと、前記オープンループ制御手段で求めた指令電圧のレベルとを切り替えて出力する指令電圧選択手段とをさらに備えた、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のモータ制御装置を備えた、電動パワーステアリング装置。
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