JP2010249064A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両減速時におけるプレッシャリミッタの開弁を抑制できるエンジンの燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン運転状態に応じてコモンレール52に燃料を供給する燃料ポンプ53と、コモンレール52内に蓄えられた燃料を燃焼室13内に噴射する燃料噴射弁51とを備えたエンジン100の燃料噴射制御装置において、コモンレール52に設けられ、レール圧が限界設定圧力を越えた時に開弁するプレッシャリミッタ52Aと、減速開始時に、減速開始前のレール圧が所定圧よりも大きいか否かを判定するレール圧判定手段S102と、減速開始前のレール圧が所定圧よりも大きい場合には、減速時にプレッシャリミッタ52Aが開弁しないように、減速開始前のレール圧に基づいて、燃料噴射弁51から噴射する減速時の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段S105と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの燃料噴射制御装置に関する。
従来から、コモンレールに蓄えた高圧燃料を燃料噴射弁から噴射するコモンレール式の燃料噴射制御装置が広く知られている。このような燃料噴射制御装置では、車両減速時にエンジン負荷の低下により目標燃料噴射量を小さく設定するので、エンジン出力の急減に伴うエンジン回転速度の変化によってトルクショックを生じるおそれがある。
特許文献1に記載の燃料噴射制御装置では、車両減速時に燃料噴射量を急減させず、徐々に燃料噴射量を低減させるなまし燃料噴射を実施することで、車両減速時のトルクショックを抑制したり、ノック音の発生を抑制したりする。
特開2008−14207号公報
ところで、上記した燃料噴射制御装置においては、コモンレール内の燃料圧力(以下「レール圧」という)を運転状態に応じた目標レール圧に保つことが重要である。一般的には高エンジン負荷側の燃料圧力は高圧に設定されるのだが、一方で過剰に高圧になることは防止しなければならない。そのためコモンレールには、レール圧が過剰に高くなるのを抑制するプレッシャリミッタが備えられる。燃料噴射制御装置では、エンジン運転状態に応じた目標レール圧となるように高圧燃料ポンプによってレール圧が調整される。通常運転中であれば、燃料噴射を継続しているので燃圧を低くする場合には、高圧燃料ポンプからの燃料の供給を少なくすることレール圧が小さくなる。しかしながら、車両減速時は運転状態が低エンジン負荷側へ移行するため目標レール圧は小さくなるが、燃料噴射量が小さくなり、また高圧燃料ポンプの回転速度はすぐには低下しないので、実際のレール圧が上昇してしまう可能性がある。このレール圧上昇によってプレッシャリミッタが開弁すると、レール圧が過剰に高くなることは抑制されるのでコモンレール部品への影響は小さくできるものの、エンジンコントロールユニットが燃料系の高圧異常であると誤診断してしまい、エンジン出力を必要最小限に制限するフェールモードとなってしまう可能性がある。
そこで、車両減速時になまし燃料噴射を実施すれば、上記したレール圧上昇を抑制できるが、特許文献1に記載の燃料噴射制御装置では、車両減速時のレール圧上昇によるプレッシャリミッタの開弁については考慮していないので、車両減速前のエンジン運転状態によっては、なまし燃料噴射を実施してもプレッシャリミッタが開弁してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、車両減速時におけるプレッシャリミッタの開弁を抑制できるエンジンの燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、エンジン運転状態に応じてコモンレール(52)に燃料を供給する燃料ポンプ(53)と、コモンレール(52)内に蓄えられた燃料を燃焼室(13)内に噴射する燃料噴射弁(51)とを備えたエンジン(100)の燃料噴射制御装置において、コモンレール(52)に設けられ、レール圧が限界設定圧力を越えた時に開弁するプレッシャリミッタ(52A)と、減速開始時に、減速開始前のレール圧が所定圧よりも大きいか否かを判定するレール圧判定手段(S102)と、減速開始前のレール圧が所定圧よりも大きい場合には、減速時にプレッシャリミッタ(52A)が開弁しないように、減速開始前のレール圧に基づいて、燃料噴射弁(51)から噴射する減速時の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段(S105)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、減速運転前のレール圧に基づいて算出される車両減速時の燃料噴射量で燃料噴射を行うので、減速後にレール圧が上昇してもプレッシャリミッタ開弁圧を超えることがなく、減速時のプレッシャリミッタの開弁を抑制することができる。
第1実施形態のエンジンの燃料噴射制御装置の概略構成図である。 コントローラが実行する減速時燃料噴射制御のメインルーチンを示すフローチャートである。 減速時燃料噴射制御の作用について説明するタイミングチャートである。 第2実施形態のエンジンの燃料噴射制御装置でのレール圧の求め方を説明するタイミングチャートである。
(第1実施形態)
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、車両用のエンジン100の燃料噴射制御装置の概略構成図である。
図1に示すエンジン100は、直列4気筒のディーゼルエンジンであって、シリンダブロック10と、シリンダブロック10の上側に配置されるシリンダヘッド20とを備える。
シリンダブロック10には、シリンダ11が形成される。シリンダ11には、ピストン12が摺動自在に嵌合する。シリンダ11の壁面と、ピストン12の冠面と、シリンダヘッド20の下面とによって燃焼室13が形成される。
シリンダヘッド20には、燃焼室13に新気を流す吸気ポート30と、燃焼室13からの排気を流す排気ポート40とが形成される。
吸気ポート30には、吸気バルブ31が設けられる。吸気バルブ31は、吸気カムシャフトに設けられた吸気カムによって駆動される。吸気バルブ31は、ピストン12の上下動に応じて吸気ポート30を開閉する。
排気ポート40には、排気バルブ41が設けられる。排気バルブ41は、排気カムシャフトに設けられた排気カムによって駆動される。排気バルブ41は、ピストン12の上下動に応じて排気ポート40を開閉する。
エンジン100には、燃料噴射システム50によって燃料が供給される。燃料噴射システム50は、燃料噴射弁51と、コモンレール52と、高圧燃料ポンプ53と、燃料タンク54とを備える。
燃料噴射弁51は、エンジン100の気筒毎にシリンダヘッド20に設けられる。燃料噴射弁51は、コモンレール52内に蓄えられた燃料を所定のタイミングで燃焼室13内に直接噴射する。燃料噴射弁51に供給される燃料は、燃料タンク54に貯蔵される。
燃料タンク54に貯蔵された燃料は、燃料タンク54内に設けられた図示しないフィードポンプによって燃料配管55を介して高圧燃料ポンプ53に供給される。
高圧燃料ポンプ53は、エンジン100のクランクシャフト回転に伴って回転駆動してフィードポンプから供給される燃料を更に加圧する。そして、高圧燃料ポンプ53から吐出された高圧燃料は、燃料配管55を介してコモンレール52に供給される。
なお、コモンレール52に供給されない高圧燃料ポンプ53からのリーク燃料は、リターン配管56を介して燃料タンク54に戻される。
コモンレール52は、高圧燃料を蓄える蓄圧タンクである。コモンレール52には、レール圧が限界設定圧力を超えることがないように燃料をリターン配管56に逃がすプレッシャリミッタ52Aが取り付けられる。
プレッシャリミッタ52Aは、レール圧が限界設定圧力を超えた際に開弁して、レール圧を限界設定圧力以下に抑える圧力安全弁である。このプレッシャリミッタ52Aは、圧力レギュレート機能を有している。圧力レギュレート機能とは、プレッシャリミッタ52Aが開弁し、車両を退避走行させるリンプホームモードとなった時に、車両を継続走行させるのに必要最低限のレール圧を確保する機能である。
燃料噴射システム50の燃料噴射弁51及び高圧燃料ポンプ53は、コントローラ60によって制御される。
コントローラ60は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ60には、所定クランク角度ごとにクランク角度信号を生成するクランク角センサ61と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ62と、コモンレール52の実際のレール圧を検出する圧力センサ63とからの検出データがそれぞれ信号として入力する。クランク角度信号は、エンジン100のエンジン回転速度を代表する信号として用いられる。アクセルペダルの踏み込み量は、エンジン100のエンジン負荷を代表する信号として用いられる。
コントローラ60は、上記した入力信号等に基づいて、燃料噴射弁51の燃料噴射量や燃料噴射タイミングを調整する。また、コントローラ60は、コモンレール52のレール圧がエンジン運転状態に応じて設定される目標レール圧となるように高圧燃料ポンプ53の燃料吐出量を調整する。
ところで、車両減速時には、エンジン負荷の急減により目標燃料噴射量が小さく設定されるとともに、目標レール圧も小さく設定される。しかしながら、燃料噴射量が小さくなるとレール圧が小さくなりにくいため、また高圧燃料ポンプ53の回転速度はすぐには低下しないので、車両減速後にコモンレール52のレール圧が上昇する。特に、減速前のコモンレール52内のレール圧が高く設定されていた場合には、減速後のレール圧上昇によってプレッシャリミッタ52Aが開弁するおそれがある。プレッシャリミッタ52Aが開弁すると、レール圧が過剰に高くなることは抑制されるものの、フェールモードとなってエンジン出力が制限されてしまう。このように車両減速時には、高圧燃料ポンプ53等に異常が無いにも関わらず、レール圧上昇に起因してプレッシャリミッタ52Aが開弁してしまうという問題がある。
そこで、本実施形態では、車両減速時に燃料噴射量を急激に低下せずになまし燃料噴射を実施することで、減速時にプレッシャリミッタ52Aが開弁してしまうのを抑制する。
図2を参照して、減速時燃料噴射制御について説明する。図2は、コントローラ60が実行する減速時燃料噴射制御のメインルーチンを示すフローチャートである。このメインルーチンは、エンジン100の運転中に一定間隔、例えば20ミリ秒で繰り返し実行される。
ステップS101では、コントローラ60は、アクセルペダルセンサ62の検出値に基づいて車両が減速を開始したか否かを判定する。
車両が減速を開始したと判定された場合には、コントローラ60はステップS102の処理を実行する。それ以外の場合には、コントローラ60は処理を終了する。
ステップS102では、コントローラ60は、圧力センサ63によって検出された車両減速前の実際のレール圧Pが所定圧P0よりも大きいか否かを判定する。
圧力センサ63によってレール圧Pを検出するレール圧検出ルーチンは、減速時燃料噴射制御ルーチンとは別で実施されており、20ミリ秒間隔で繰り返し実行されている。ステップS102における減速前のレール圧Pは、車両減速判定時よりも1回前のルーチンで読み込まれた前回値を使用する。
所定圧P0は、プレッシャリミッタ開弁圧よりも小さい値であって、車両減速時のレール圧上昇によってプレッシャリミッタ52Aが開弁するか否かを判定できる値として設定される。
レール圧Pが所定圧P0よりも大きい場合には、車両減速時のレール圧上昇によってプレッシャリミッタ52Aが開弁するおそれがあると判定して、コントローラ60はステップS103の処理を実行する。これに対して、レール圧Pが所定圧P0よりも小さい場合には、車両減速時にレール圧が上昇してもプレッシャリミッタ52Aは開弁しないと判定して、コントローラ60はステップS106の処理を実行する。
ステップS103では、コントローラ60は、圧力センサ63によって検出された車両減速前のレール圧Pに基づいて第1なまし噴射量Q1を算出する。第1なまし噴射量Q1は、減速時におけるレール圧がプレッシャリミッタ開弁圧よりも低くなるような燃料噴射量として算出される。
ステップS104では、コントローラ60は、車両減速前のエンジン運転状態に基づいて第2なまし噴射量Q2を算出する。エンジン運転状態は、エンジン回転速度とエンジン負荷とから決定される。
車両減速時には、レール圧上昇によってプレッシャリミッタ52Aが開弁してしまうという問題のほか、運転領域の低エンジン負荷側への移行に伴って燃料噴射量が急減し、これによりトルクショックが発生するという可能性もある。第2なまし噴射量Q2は、このような運転性からの要求に基づき、車両減速時のトルクショックの発生を抑制するような燃料噴射量として算出される。
車両がAT車である場合、ロックアップクラッチが締結している運転状態では車両減速時の燃料噴射量の急減によるトルクショックが問題となるが、ロックアップクラッチが解放されている運転状態時には上述したようなトルクショックはほとんど問題とならない。したがって、ロックアップクラッチ締結時にはエンジン運転状態に応じた第2なまし噴射量Q2を設定し、ロックアップクラッチ解放時には第2なまし噴射量Q2をゼロに近い値とする。
ステップS105では、コントローラ60は、第1なまし噴射量Q1と第2なまし噴射量Q2のうち大きい方を燃料噴射量Qとし、燃料噴射弁51によってなまし燃料噴射を行って、処理を終了する。
ステップS102で車両減速時であってもプレッシャリミッタ52Aが開弁しないと判定された場合には、ステップS106において、コントローラ60は車両減速前のエンジン運転状態に基づいて第2なまし噴射量Q2を算出する。ステップS106の第2なまし噴射量Q2は、ステップS104の場合と同様に算出される。
ステップS107では、コントローラ60は、ステップS106で算出した第2なまし噴射量Q2を燃料噴射量Qとし、燃料噴射弁51からなまし燃料噴射を行って、処理を終了する。
図3(A)〜図3(E)のタイミングチャートを参照して、減速時燃料噴射制御の作用について説明する。図3(A)〜図3(E)は、第1なまし噴射量Q1が第2なまし噴射量Q2よりも大きく、減速時の燃料噴射弁51からの燃料噴射量が第1なまし噴射量Q1に設定された場合を例示したものである。
図3(A)に示すように、時刻t1でアクセルペダル踏込み量が低下すると、車両が減速し始める。アクセルペダル踏込み量が低下すると、図3(D)に示すようにコモンレール52における目標レール圧が小さく設定される。車両減速前の実際のレール圧は図3(E)に示すように所定圧P0よりも大きく、さらに第1なまし噴射量Q1が第2なまし噴射量Q2よりも大きいので、車両減速中の燃料噴射は図3(B)に示すように第1なまし噴射量Q1となるように制御される。
このように車両減速中に第1なまし噴射量Q1で燃料噴射を行うので、図3(E)に示すように車両減速時にレール圧が上昇してもプレッシャリミッタ開弁圧P1を超えることがない。また、第1なまし噴射量Q1でのなまし燃料噴射によって、図3(B)に示すように燃料噴射量の急減が抑制され、図3(C)に示すようにエンジン回転速度の変化が滑らかになるので、減速時のトルクショックの発生が抑えられる。
以上により、第1実施形態のエンジン100の燃料噴射制御装置では、下記の効果を得ることができる。
車両減速時に、減速前のレール圧Pに基づいて算出される第1なまし噴射量Q1でなまし燃料噴射を行うので、減速後のレール圧上昇によってプレッシャリミッタ52Aが開弁することが回避される。また、第1なまし噴射量Q1でのなまし燃料噴射によって、減速時の燃料噴射量の急減が抑制されるので、トルクショックの発生を抑制することができる。
減速前のレール圧Pが所定圧P0よりも大きい場合にのみ、第1なまし噴射量Q1でなまし燃料噴射を行うので、減速時における燃費悪化を抑制することができる。
車両減速時において、減速前のレール圧Pが所定圧P0よりも大きい場合には、第1なまし噴射量Q1とエンジン運転状態から算出される第2なまし噴射量Q2とのうち大きい方を燃料噴射量としてなまし燃料噴射を行うので、減速後のプレッシャリミッタ52Aの開弁を防止しつつ、効率的にトルクショック発生の抑制をすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態におけるエンジン100の燃料噴射制御装置は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、減速時燃料噴射制御のステップS102で使用されるレール圧Pの求め方において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図4(A)〜図4(D)を参照して、エンジン100の燃料噴射制御装置におけるレール圧Pの求め方について説明する。
エンジン100の燃料噴射制御装置では、図4(A)に示すように、車両が減速を開始する時刻t1において、減速前のレール圧Pに基づいてなまし燃料噴射を実施する。
減速時燃料噴射制御ルーチンは図4(B)に示すように20ミリ秒間隔で実行されるので、第1実施形態においては、車両減速判定時よりも20ミリ秒前のルーチンで読み込まれたレール圧PAをレール圧Pとして採用し、このレール圧Pが所定圧P0よりも大きいか否かを判定した。
ところで、圧力センサ63によってレール圧を検出するレール圧検出ルーチンは、図4(C)に示すように、減速時燃料噴射制御ルーチンとは別で実施され、他の制御ルーチンとの関連もあって減速時燃料噴射制御ルーチンよりも短い8ミリ秒程度で繰り返し実行されることがある。そのため、図4(D)に示すように、前回と今回の減速時燃焼噴射ルーチンの間に検出されたレール圧PCが所定圧P0を越えることも考えられる。このような場合には、第1実施形態のように前回ルーチンにおけるレール圧PAをレール圧Pとして採用したのでは、減速後におけるプレッシャリミッタ52Aの開弁抑制効果が得られないことがある。
そこで、第2実施形態では、第1実施形態のように前回の減速時燃料噴射制御ルーチンで読み込んだレール圧PAをレール圧Pとするのではなく、今回の減速時燃料噴射制御ルーチン前に検出された3回分のレール圧PA〜PCのうちの最大値をレール圧Pとして採用し、図2のS102の処理を実行する。なお、第2実施形態における減速時燃料噴射制御ルーチンのその他の処理は、第1実施形態と同様である。
以上により、第2実施形態のエンジン100の燃料噴射制御装置では、下記の効果を得ることができる。
第2実施形態では、減速前に読み込んだ3回分のレール圧PA〜PCのうちの最大値をレール圧Pとして採用するので、レール圧検出ルーチンの繰り返し時間が減速時燃料噴射制御ルーチンよりも短い場合であっても、減速後のプレッシャリミッタ52Aの開弁を抑制でき、さらにトルクショックの発生を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
第2実施形態では、減速前に読み込んだ3回分のレール圧PA〜PCのうちの最大値をレール圧Pとして採用するように構成したが、減速前に読み込まれるレール圧回数をレール圧検出ルーチン及び減速時制御ルーチンの繰り返し時間に基づいて決定し、この決定された回数分のレール圧のうちの最大値をレール圧Pとして採用するように構成してもよい。
100 エンジン
13 燃焼室
30 吸気ポート
40 排気ポート
51 燃料噴射弁
52 コモンレール
52A プレッシャリミッタ
53 高圧燃料ポンプ
60 コントローラ
61 クランク角センサ
62 アクセルペダルセンサ
63 圧力センサ
S102 レール圧判定手段
S105 燃料噴射制御手段

Claims (6)

  1. エンジン運転状態に応じてコモンレールに燃料を供給する燃料ポンプと、コモンレール内に蓄えられた燃料を燃焼室内に噴射する燃料噴射弁とを備えたエンジンの燃料噴射制御装置において、
    前記コモンレールに設けられ、レール圧が限界設定圧力を越えた時に開弁するプレッシャリミッタと、
    減速開始時に、減速開始前のレール圧が所定圧よりも大きいか否かを判定するレール圧判定手段と、
    前記減速開始前のレール圧が前記所定圧よりも大きい場合には、減速時に前記プレッシャリミッタが開弁しないように、前記減速開始前のレール圧に基づいて、前記燃料噴射弁から噴射する減速時の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 前記燃料噴射制御手段は、さらに、減速運転時に発生するトルクショックを抑制するように前記燃料噴射弁から噴射する減速時の燃料噴射量を制御する手段を備え、
    前記プレッシャリミッタが開弁しないように算出される燃料噴射量と、前記トルクショックを抑制するように算出される燃料噴射量とのうち、大きい方を採用し、前記燃料噴射弁から燃料を噴射させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 前記トルクショックを抑制するように算出される燃料噴射量は、減速時のトルクショックを低減するように、減速開始前のエンジン回転速度とエンジン負荷とに基づいて算出される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 前記レール圧判定手段は、所定周期で検出されるレール圧において減速開始前に検出された複数回分のレール圧のうちの最大値を前記検出レール圧として採用する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 前記所定圧は、プレッシャリミッタ開弁圧よりも小さい値であって、車両減速時のレール圧上昇によって前記プレッシャリミッタが開弁するか否かを判別できる値として設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  6. ロックアップクラッチを備えたオートマチックトランスミッションを備えたエンジンに適用され、
    前記燃料噴射制御手段は、ロックアップクラッチ締結時に、前記プレッシャリミッタが開弁しないように算出される燃料噴射量と、前記トルクショックを抑制するように算出される燃料噴射量とのうち、大きい方を採用し、前記燃料噴射弁から燃料を噴射させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
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